JP2001003569A - コンクリートの打継ぎ方法 - Google Patents

コンクリートの打継ぎ方法

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JP2001003569A
JP2001003569A JP11178165A JP17816599A JP2001003569A JP 2001003569 A JP2001003569 A JP 2001003569A JP 11178165 A JP11178165 A JP 11178165A JP 17816599 A JP17816599 A JP 17816599A JP 2001003569 A JP2001003569 A JP 2001003569A
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JP
Japan
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concrete
cast
concrete layer
joint
fibers
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Pending
Application number
JP11178165A
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English (en)
Inventor
Toshio Yasuda
敏夫 安田
Kosei Tatekawa
孝生 竪川
Akira Harada
暁 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打継ぎ処理の省略。 【解決手段】 打継ぎ方法では、先打ちコンクリート層
10を打設形成し、この先打ちコンクリート層10が硬
化した後に、後打ちコンクリート層12を先打ちコンク
リート層10の上部側に打設形成する。先打ちコンクリ
ート層10を打設形成する際に、打設されたコンクリー
トが打継ぎ部14の近傍に到達すると、コンクリート中
にせん断補強用の短繊維16を混入する。短繊維16
は、長さが2〜6cm程度に切断されたものである。短
繊維16の混入率は、例えば、コンクリートに対して、
容積率で0.5〜1.5%の範囲内に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリートの
打継ぎ方法に関し、特に、打継ぎ部が概略水平方向とな
る打継ぎ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物を構築する際に、例
えば、ダムなどのマスコンクリート構造物では、コンク
リートの打設を上下方向で分割し、複数回に分けて行う
場合がある。
【0003】このようにコンクリートを複数回に分けて
打継ぎ打設する際には、通常、先打ちコンクリートの上
端面側の脆弱層(レイタンス層)を、コンクリートの打
設,硬化後に、チッピングや、高圧水洗浄,サンドブラ
ストなどにより除去する打継ぎ処理を行った後に、後打
ちコンクリートを打設し、打継ぎ形成されるコンクリー
ト層間のせん断強度を確保していた。
【0004】しかしながら、このような従来のコンクリ
ートの打継ぎ方法には、以下に説明する技術的な課題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の打継
ぎ方法では、チッピングによる打継ぎ処理には、手間や
時間がかかり、また、高圧水洗浄,サンドブラストによ
る打継ぎ処理では、洗浄水の排水処理が必要になるなど
の問題があった。
【0006】また、打継ぎ処理の施工個所が狭隘な場合
などには、処理が完全に行えないので、打継ぎ部の品質
を確保することが難しい。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、打
継ぎ処理をなくすことにより、高品質の確保と施工能率
の向上とを同時に達成することができるコンクリートの
打継ぎ方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、先打ちコンクリート層を打設形成し、こ
の先打ちコンクリート層が硬化した後に、後打ちコンク
リート層を前記先打ちコンクリート層の上部側に打設形
成するコンクリートの打継ぎ方法において、前記先打ち
コンクリート層の打継ぎ部近傍に打設されるコンクリー
ト中に、長さが2〜6cm程度のせん断補強用短繊維を混
入するようにした。このように構成したコンクリートの
打継ぎ方法によれば、先打ちコンクリート層の打継ぎ部
近傍に打設されるコンクリート中に、長さが2〜6cm程
度のせん断補強用短繊維を混入するので、先打ちおよび
後打ちコンクリート層間の打継ぎ部に短繊維でせん断補
強されたコンクリートが介装され、この結果、打継ぎ部
のせん断強度が確保される。従って、従来の打継ぎ方法
のように、せん断強度を確保するための打継ぎ処理を施
す必要がなくなり、施工能率が向上するとともに、打継
ぎ処理に伴う品質低下を回避することができる。この場
合、短繊維の長さは、2〜6cm程度に設定する。その理
由は、短繊維が2cm以下になると、十分なせん断補強
硬化が得られず、また、6cm以上になると繊維同士が
絡み合って、コンクリート中に均一に分散することが難
しくなるので、この範囲内の長さのものを用いる必要が
ある。前記短繊維は、鋼繊維,繊維強化合成樹脂繊維,
アラミド繊維から選択することができる。前記短繊維
は、前記コンクリートに対して、容積率で0.5〜1.
5%混入することができる。短繊維の混入量が、容積率
で0.5%未満の場合には、コンクリートのせん断補強
効果が十分得られず、また、容積率で1.5%を超える
と、経済的な不利益が大きくなるので、容積率で0.5
〜1.5%で混入することが望ましい。前記打継ぎ部近
傍は、前記先打ちコンクリート層の上端面から20〜5
0cmの範囲に設定することができる。前記先打ちコン
クリート層の打継ぎ部近傍に打設されるコンクリート中
に、増粘剤、または、セメント,スラグ,フライアッシ
ュ,石灰石微粉末などの粉体を混入して、ブリーディン
グを抑制することができる。この構成によれば、打継ぎ
面のレイタンス処理を省略することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1
は、本発明にかかるコンクリートの打継ぎ方法の一実施
例を示している。
【0010】同図に示したコンクリートの打継ぎ方法で
は、従来の打継ぎ方法と同様に、先打ちコンクリート層
10を打設形成し、この先打ちコンクリート層10が硬
化した後に、後打ちコンクリート層12を先打ちコンク
リート層10の上部側に打設形成することは、同じであ
るが、本実施例の打継ぎ方法には、以下に説明する点に
顕著な特徴がある。
【0011】すなわち、先打ちコンクリート層10を打
設形成する際に、打設されたコンクリートが打継ぎ部1
4の近傍に到達すると、そこまでの打設に用いられてい
てコンクリート配合を変更して、コンクリート中にせん
断補強用の短繊維16を混入する。
【0012】この短繊維16は、長さが2〜6cm程度
に切断されたものであって、例えば、所定径の鋼繊維,
炭素繊維やガラス繊維で強化した合成繊維,ケブラーな
どのアラミド繊維から選択することができる。
【0013】短繊維16の長さを2〜6cm程度に設定す
る理由は、短繊維16が2cm以下になると、十分なせ
ん断補強硬化が得られず、また、6cm以上になると繊
維同士が絡み合って、コンクリート中に均一に分散する
ことが難しくなるので、この範囲内の長さのものを用い
る必要がある。
【0014】また、短繊維16の混入率は、例えば、打
継ぎ部14近傍のコンクリートに対して、容積率で0.
5〜1.5%の範囲内に設定することができる。
【0015】短繊維16の混入量が、容積率で0.5%
未満の場合には、コンクリートのせん断補強効果が十分
得られず、また、容積率で1.5%を超えると、経済的
な不利益が大きくなるので、容積率で0.5〜1.5%
で混入することが望ましい。
【0016】前述した打継ぎ部14の近傍は、先打ちコ
ンクリート層10を打設形成する上端面から20〜50
cmの範囲に設定することができる。
【0017】この数値は、実質的にコンクリート中に短
繊維16を混入する部分の厚みであり、この厚みが20
cm未満では、短繊維16によるせん断補強部分の厚み
が不自由分になり、また、厚みが60cmを超えると、
過剰品質となり、不経済なのでこの範囲内に規制する。
【0018】また、本実施例の打継ぎ方法では、先打ち
コンクリート層10の打継ぎ部14近傍に打設されるコ
ンクリート中に、増粘剤、または、セメント,スラグ,フ
ライアッシュ,石灰石微粉末などの粉体を混入して、ブ
リーディングを抑制することができる。
【0019】このような増粘剤や、セメント,スラグ,フ
ライアッシュ,石灰石微粉末などの粉体を混入すると、
打継ぎ面のレイタンス処理を省略することができる。
【0020】なお、図1に示した打継ぎ方法で、後打ち
コンクリート層12の上部側にさらに後打ちコンクリー
ト層を打設形成する際には、このコンクリート層に対し
て、後打ちコンクリート層12が、先打ちとなるので、
この後打ちコンクリート層12の打継ぎ部の近傍に短繊
維16を混入することになる。
【0021】さて、以上のように構成したコンクリート
の打継ぎ方法によれば、先打ちコンクリート層10の打
継ぎ部14の近傍に打設されるコンクリート中に、長さ
が2〜6cm程度のせん断補強用短繊維16を混入するの
で、先打ちおよび後打ちコンクリート層10,12間の
打継ぎ部14に短繊維16でせん断補強されたコンクリ
ートが介装され、この結果、打継ぎ部14のせん断強度
が確保される。
【0022】従って、従来の打継ぎ方法のように、せん
断強度を確保するための打継ぎ処理を施す必要がなくな
り、施工能率が向上するとともに、打継ぎ処理に伴う品
質低下を回避することができる。
【0023】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるコンクリートの打継ぎ方法によれば、せ
ん断強度を確保するための打継ぎ処理を施す必要がなく
なり、施工能率が向上するとともに、打継ぎ処理に伴う
品質低下を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンクリートの打継ぎ方法の一
実施例を示す施工状態の断面説明図である。
【符号の説明】
10 先打ちコンクリート層 12 後打ちコンクリート層 14 打継ぎ部 16 短繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 暁 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組本社内 Fターム(参考) 2E172 AA05 AA11 DD00 4G012 PA19 PA24 PA29 PB04 PB08 PC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先打ちコンクリート層を打設形成し、こ
    の先打ちコンクリート層が硬化した後に、後打ちコンク
    リート層を前記先打ちコンクリート層の上部側に打設形
    成するコンクリートの打継ぎ方法において、 前記先打ちコンクリート層の打継ぎ部近傍に打設される
    コンクリート中に、 長さが2〜6cm程度のせん断補強用短繊維を混入するこ
    とを特徴とするコンクリートの打継ぎ方法。
  2. 【請求項2】 前記短繊維は、鋼繊維,繊維強化合成樹
    脂,アラミド繊維から選択することを特徴とする請求項
    1記載のコンクリートの打継ぎ方法。
  3. 【請求項3】 前記短繊維は、前記コンクリートに対し
    て、容積率で0.5〜1.5%混入することを特徴とす
    る請求項1また2記載のコンクリートの打継ぎ方法。
  4. 【請求項4】 前記打継ぎ部近傍は、前記先打ちコンク
    リート層の上端面から20〜50cmの範囲に設定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコ
    ンクリートの打継ぎ方法。
  5. 【請求項5】 前記先打ちコンクリート層の打継ぎ部近
    傍に打設されるコンクリート中に、増粘剤、または、セ
    メント,スラグ,フライアッシュ,石灰石微粉末などの粉
    体を混入して、ブリーディングを抑制することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項記載のコンクリートの
    打継ぎ方法。
JP11178165A 1999-06-24 1999-06-24 コンクリートの打継ぎ方法 Pending JP2001003569A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012166985A (ja) * 2011-02-14 2012-09-06 Kajima Corp 打継ぎ用繊維補強セメントペーストおよび打継ぎ工法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012166985A (ja) * 2011-02-14 2012-09-06 Kajima Corp 打継ぎ用繊維補強セメントペーストおよび打継ぎ工法

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Effective date: 20031224