JP2000320021A - コンクリート構造物の構築方法 - Google Patents

コンクリート構造物の構築方法

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JP2000320021A
JP2000320021A JP12768699A JP12768699A JP2000320021A JP 2000320021 A JP2000320021 A JP 2000320021A JP 12768699 A JP12768699 A JP 12768699A JP 12768699 A JP12768699 A JP 12768699A JP 2000320021 A JP2000320021 A JP 2000320021A
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concrete
wall
precast
strength
joint
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JP12768699A
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English (en)
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Takefumi Shindo
竹文 新藤
Yasunori Matsuoka
康訓 松岡
Kimitaka Uji
公隆 宇治
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に接合部での鋼材の量を大幅に減らすことに
よって、経済的で高い品質の構造物を構築することがで
きる、コンクリート構造物の構築方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】各種の高強度コンクリートを使用し、この
コンクリートを、プレキャスト壁とプレキャスト壁など
のプレキャスト部材間の接合部に打設して行う、コンク
リート構造物の構築方法を特徴とするものである

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物において、たとえばプレキャスト製の壁と壁のような
各種のプレキャスト部材を接合する場合の構造物の構築
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばプレキャストの壁と壁とを接合
するような場合に、従来はまず壁と壁の主筋をつなぎ合
わせ、次にこの壁主筋の周囲に多数本のスターラップを
配筋し、接合部にコンクリートを打設する方法を採用し
ている。そのような従来の一般的な配合のコンクリート
を使用した場合の壁と壁との接合部の構造を図5、6に
示す。すなわち一方のプレキャスト壁aと他方のプレキ
ャスト壁bとを接合する場合に、壁a、壁bの端部から
露出した壁主筋cを、接合部において機械的に接続す
る。 そして接合部において十分なせん断補強のために
フープ筋やスターラップ筋dを配筋する。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】前記したよう従来の
コンクリート構造物の構築方法にあっては、次のような
問題点がある。 <イ>壁主筋間を連結した接合部では、壁主筋の他に多
数本のフープ筋、スターラップ筋などが錯綜する過密な
配筋が必要になる。 <ロ>このように接合部は多数の鉄筋群が錯綜するの
で、配筋作業に多大な労力を費やす。 <ハ>さらに多数の鉄筋群が錯綜する場所ではコンクリ
ートの流動性が阻害されるために、コンクリートの締め
固めや打ち込みも特に入念に行う必要があり、重労働が
要求され不経済である
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、特に接合部での鋼材量
を大幅に減らすことによって、経済的で高い品質の構造
物を構築することができる、コンクリート構造物の構築
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明のコンクリート構造物の構築方法
は、各種の高強度コンクリートを使用し、このコンクリ
ートを、プレキャスト壁とプレキャスト壁などの各種の
プレキャスト部材の接合部に打設して行う、コンクリー
ト構造物の構築方法を特徴とするものである。
【0006】
【本発明の実施の態様】以下図面を参照しながら本発明
のコンクリート構造物の構築方法の実施例について説明
する。
【0007】<イ>使用するコンクリート。 本発明のプレキャスト部材の接合部には特に圧縮強度と
付着強度の大きコンクリートを使用する。たとえば圧縮
強度が500〜2,000kg/cm2、付着強度が30
0〜800kgf/cm3程度のコンクリートを使用する。
このようないわゆる高強度コンクリートは多数の配合が
開発されて公知であるが、たとえば次のような配合のコ
ンクリートを使用することができる。
【0008】1)セメント。 市販の各種のポルトランドセメントを使用する。
【0009】2)微粒体。 微粒体としては、粒径0.5μm未満のシリカ、シリカ
フューム、フライアッシュ、高炉スラグを使用する。
【0010】3)骨材粒。 骨材粒としては、最大粒径800μm以下の骨材粒を使
用する。
【0011】4)繊維。 繊維としては、鋼繊維、ステンレス、銅、亜鉛などの非
鉄金属であって、長さ4〜20mmで、骨材粒の10〜
20倍の長さを有するものを使用する。この繊維を、コ
ンクリート1m3当り、混合率1〜4体積%で混合す
る。
【0012】5)高性能減水剤あるいは高性能AE減水
剤。 市販の高性能減水剤あるいは高性能AE減水剤を、セメ
ント重量比として0.5〜1.8%を混合する。
【0013】6)水セメント比 。 水セメント比は、10〜30%の範囲に設定する。
【0014】7)養生。 以上の材料を混合し、凝結終了後、常温による通常の養
生を行う。あるいは6時間〜4日の間、60〜100℃
の加熱養生を行う場合もある。あるいは通常の養生の後
に加熱養生を行う場合もある。
【0015】<ロ>高強度コンクリートの特性。 以上の配合は、いわゆる高強度コンクリートの一例であ
るが、本発明の構築方法は上記の配合に限定されるもの
ではなく他の公知の高強度コンクリートを利用すること
ができる。
【0016】1)圧縮強度。 上記のような高強度コンクリートでは、圧縮強度が50
0〜2,000kg/cm2程度の材料を得ることができ
る。
【0017】2)付着強度。 以上のような配合の高強度コンクリートの付着強度は、
次のとおりである。一般的な配合のコンクリートの場
合:100〜200Kgf/cm3上記のような高強度コン
クリートの場合:300〜800Kgf/cm3
【0018】3)定着長さ。 以上のように付着強度が3〜8倍であるから、従来の一
般的な配合のコンクリートにおける定着長さの1/3〜
1/8で機能を達成することができる。
【0019】4)重ね代。 通常の鉄筋において、鉄筋どうしの重ね代は鉄筋の直径
の10〜40倍と定められている。しかし本発明の構築
方法の場合には、上記の配合のコンクリートを使用する
から前記の付着強度を期待できることによって、重ね継
手の長さを大幅に減少することができる。
【0020】<ハ>実施例。 前記図4、5、6で説明したように、従来の構成では、
一方のプレキャスト壁aと他方のプレキャスト壁bとの
接合部には膨大な鉄筋群を配置する必要があった。しか
し本発明の構造物の構築方法では、前記したような配合
のコンクリートを使用する。そのために図1、2、3に
示すような鉄筋によっても十分に付着強度を確保するこ
とができる。すなわち、プレキャスト壁1の端部から露
出した壁主筋11は従来の長さと比較して 1/3〜1
/8で十分にその機能を達成できる。したがって壁主筋
11の機械的な接続も簡単な部材2によって行うことが
できる。さらに使用するコンクリートの圧縮強度が従来
のコンクリートと比較してきわめて高いから、壁1の壁
主筋11の周囲にフープ筋を配置する必要がない。以上
のような配筋を行った後、壁間接合部5の周囲を型枠4
で包囲し、その型枠4の内部に前記した配合のコンクリ
ート3を打設する。その結果、鉄筋、接続金具などの鋼
材の量を大幅に節約した壁と壁との接合部5を構築する
ことができる。
【0021】<ニ>他の構造物。 なお、以上は壁と壁との結合部の構築について説明した
が、その他の下記のような構造においても、同様の構成
を採用することができる。 1)橋梁を分割してプレキャストブロックとして順次組
み立てる構造。 2)大型構造物のスラブなどを分割してプレキャストブ
ロックとして順次組み立てる構造。 3)トンネルのライニングやセグメントその他、接合部
が発生する構造物。
【0022】
【本発明の効果】本発明のコンクリート構造物の構築方
法は以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。 <イ>通常の鉄筋において、鉄筋どうしの重ね代は鉄筋
の直径の10〜40倍と定められている。本発明の構築
方法の場合には、上記の配合のコンクリートを使用する
から前記の付着強度を期待できることによって、重ね継
手の長さを大幅に減少することができる。 <ロ>また、せん断補強のためのフープ筋やスターラッ
プ筋を接合部に配筋する必要がなくなるから、接合部の
配筋作業の手数、時間をさらに短縮、軽減でき、接合部
の鋼材の量を大幅に減少できるからコンクリートの締め
固めや打ち込み作業がきわめて容易になる。 <ハ>接合部の鋼材量が大幅に減少するから、コンクリ
ートの流動が阻害されることがなく、隅々まで充填でき
るので高い品質のコンクリート構造物を得ることができ
る。 <ホ>コンクリートの締め固めが容易で流動性が阻害さ
れないために、その分、接合部の断面をより小さくでき
る。あるいは複数の梁や柱を複雑に組み合わせたよう
な、多くの部材が交差したり錯綜するような接合部であ
っても障害が少ないから、余裕のある設計を採用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート構造物の構築方法の実施
例の接合前の側面図。
【図2】接合後の側面図。
【図3】接合後の接合部の断面図。
【図4】従来のコンクリート構造物の構築方法の実施例
の接合前の接合部の側面図。
【図5】従来の実施例の接合後の側面図。
【図6】従来の実施例の接合後の接合部の断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇治 公隆 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA53 AE02 AG22 BA41 CA82

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮強度、および付着強度の大きい配合の
    コンクリートを使用し、 このコンクリートを、プレキャスト壁とプレキャスト壁
    などのプレキャスト部材の接合部に打設して行う、 コンクリート構造物の構築方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016132910A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 鹿島建設株式会社 接続構造、およびプレキャストブロック
CN106121058A (zh) * 2016-06-29 2016-11-16 中国航空规划设计研究总院有限公司 一种预制混凝土拼接构件及其制备方法

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JP2016132910A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 鹿島建設株式会社 接続構造、およびプレキャストブロック
CN106121058A (zh) * 2016-06-29 2016-11-16 中国航空规划设计研究总院有限公司 一种预制混凝土拼接构件及其制备方法
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