JP2000320021A - コンクリート構造物の構築方法 - Google Patents
コンクリート構造物の構築方法Info
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Abstract
よって、経済的で高い品質の構造物を構築することがで
きる、コンクリート構造物の構築方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】各種の高強度コンクリートを使用し、この
コンクリートを、プレキャスト壁とプレキャスト壁など
のプレキャスト部材間の接合部に打設して行う、コンク
リート構造物の構築方法を特徴とするものである
Description
物において、たとえばプレキャスト製の壁と壁のような
各種のプレキャスト部材を接合する場合の構造物の構築
方法に関するものである。
するような場合に、従来はまず壁と壁の主筋をつなぎ合
わせ、次にこの壁主筋の周囲に多数本のスターラップを
配筋し、接合部にコンクリートを打設する方法を採用し
ている。そのような従来の一般的な配合のコンクリート
を使用した場合の壁と壁との接合部の構造を図5、6に
示す。すなわち一方のプレキャスト壁aと他方のプレキ
ャスト壁bとを接合する場合に、壁a、壁bの端部から
露出した壁主筋cを、接合部において機械的に接続す
る。 そして接合部において十分なせん断補強のために
フープ筋やスターラップ筋dを配筋する。
コンクリート構造物の構築方法にあっては、次のような
問題点がある。 <イ>壁主筋間を連結した接合部では、壁主筋の他に多
数本のフープ筋、スターラップ筋などが錯綜する過密な
配筋が必要になる。 <ロ>このように接合部は多数の鉄筋群が錯綜するの
で、配筋作業に多大な労力を費やす。 <ハ>さらに多数の鉄筋群が錯綜する場所ではコンクリ
ートの流動性が阻害されるために、コンクリートの締め
固めや打ち込みも特に入念に行う必要があり、重労働が
要求され不経済である
解決するためになされたもので、特に接合部での鋼材量
を大幅に減らすことによって、経済的で高い品質の構造
物を構築することができる、コンクリート構造物の構築
方法を提供することを目的とする。
するために、本発明のコンクリート構造物の構築方法
は、各種の高強度コンクリートを使用し、このコンクリ
ートを、プレキャスト壁とプレキャスト壁などの各種の
プレキャスト部材の接合部に打設して行う、コンクリー
ト構造物の構築方法を特徴とするものである。
のコンクリート構造物の構築方法の実施例について説明
する。
付着強度の大きコンクリートを使用する。たとえば圧縮
強度が500〜2,000kg/cm2、付着強度が30
0〜800kgf/cm3程度のコンクリートを使用する。
このようないわゆる高強度コンクリートは多数の配合が
開発されて公知であるが、たとえば次のような配合のコ
ンクリートを使用することができる。
フューム、フライアッシュ、高炉スラグを使用する。
用する。
鉄金属であって、長さ4〜20mmで、骨材粒の10〜
20倍の長さを有するものを使用する。この繊維を、コ
ンクリート1m3当り、混合率1〜4体積%で混合す
る。
剤。 市販の高性能減水剤あるいは高性能AE減水剤を、セメ
ント重量比として0.5〜1.8%を混合する。
生を行う。あるいは6時間〜4日の間、60〜100℃
の加熱養生を行う場合もある。あるいは通常の養生の後
に加熱養生を行う場合もある。
るが、本発明の構築方法は上記の配合に限定されるもの
ではなく他の公知の高強度コンクリートを利用すること
ができる。
0〜2,000kg/cm2程度の材料を得ることができ
る。
次のとおりである。一般的な配合のコンクリートの場
合:100〜200Kgf/cm3上記のような高強度コン
クリートの場合:300〜800Kgf/cm3
般的な配合のコンクリートにおける定着長さの1/3〜
1/8で機能を達成することができる。
の10〜40倍と定められている。しかし本発明の構築
方法の場合には、上記の配合のコンクリートを使用する
から前記の付着強度を期待できることによって、重ね継
手の長さを大幅に減少することができる。
一方のプレキャスト壁aと他方のプレキャスト壁bとの
接合部には膨大な鉄筋群を配置する必要があった。しか
し本発明の構造物の構築方法では、前記したような配合
のコンクリートを使用する。そのために図1、2、3に
示すような鉄筋によっても十分に付着強度を確保するこ
とができる。すなわち、プレキャスト壁1の端部から露
出した壁主筋11は従来の長さと比較して 1/3〜1
/8で十分にその機能を達成できる。したがって壁主筋
11の機械的な接続も簡単な部材2によって行うことが
できる。さらに使用するコンクリートの圧縮強度が従来
のコンクリートと比較してきわめて高いから、壁1の壁
主筋11の周囲にフープ筋を配置する必要がない。以上
のような配筋を行った後、壁間接合部5の周囲を型枠4
で包囲し、その型枠4の内部に前記した配合のコンクリ
ート3を打設する。その結果、鉄筋、接続金具などの鋼
材の量を大幅に節約した壁と壁との接合部5を構築する
ことができる。
が、その他の下記のような構造においても、同様の構成
を採用することができる。 1)橋梁を分割してプレキャストブロックとして順次組
み立てる構造。 2)大型構造物のスラブなどを分割してプレキャストブ
ロックとして順次組み立てる構造。 3)トンネルのライニングやセグメントその他、接合部
が発生する構造物。
法は以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。 <イ>通常の鉄筋において、鉄筋どうしの重ね代は鉄筋
の直径の10〜40倍と定められている。本発明の構築
方法の場合には、上記の配合のコンクリートを使用する
から前記の付着強度を期待できることによって、重ね継
手の長さを大幅に減少することができる。 <ロ>また、せん断補強のためのフープ筋やスターラッ
プ筋を接合部に配筋する必要がなくなるから、接合部の
配筋作業の手数、時間をさらに短縮、軽減でき、接合部
の鋼材の量を大幅に減少できるからコンクリートの締め
固めや打ち込み作業がきわめて容易になる。 <ハ>接合部の鋼材量が大幅に減少するから、コンクリ
ートの流動が阻害されることがなく、隅々まで充填でき
るので高い品質のコンクリート構造物を得ることができ
る。 <ホ>コンクリートの締め固めが容易で流動性が阻害さ
れないために、その分、接合部の断面をより小さくでき
る。あるいは複数の梁や柱を複雑に組み合わせたよう
な、多くの部材が交差したり錯綜するような接合部であ
っても障害が少ないから、余裕のある設計を採用するこ
とができる。
例の接合前の側面図。
の接合前の接合部の側面図。
Claims (1)
- 【請求項1】圧縮強度、および付着強度の大きい配合の
コンクリートを使用し、 このコンクリートを、プレキャスト壁とプレキャスト壁
などのプレキャスト部材の接合部に打設して行う、 コンクリート構造物の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12768699A JP2000320021A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | コンクリート構造物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12768699A JP2000320021A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | コンクリート構造物の構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000320021A true JP2000320021A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=14966203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12768699A Pending JP2000320021A (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | コンクリート構造物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000320021A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016132910A (ja) * | 2015-01-19 | 2016-07-25 | 鹿島建設株式会社 | 接続構造、およびプレキャストブロック |
CN106121058A (zh) * | 2016-06-29 | 2016-11-16 | 中国航空规划设计研究总院有限公司 | 一种预制混凝土拼接构件及其制备方法 |
-
1999
- 1999-05-07 JP JP12768699A patent/JP2000320021A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016132910A (ja) * | 2015-01-19 | 2016-07-25 | 鹿島建設株式会社 | 接続構造、およびプレキャストブロック |
CN106121058A (zh) * | 2016-06-29 | 2016-11-16 | 中国航空规划设计研究总院有限公司 | 一种预制混凝土拼接构件及其制备方法 |
CN106121058B (zh) * | 2016-06-29 | 2018-06-19 | 中国航空规划设计研究总院有限公司 | 一种预制混凝土拼接构件的制备方法 |
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