JP2001003550A - 環境共生型非ハロゲン系床材 - Google Patents

環境共生型非ハロゲン系床材

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JP2001003550A
JP2001003550A JP11175616A JP17561699A JP2001003550A JP 2001003550 A JP2001003550 A JP 2001003550A JP 11175616 A JP11175616 A JP 11175616A JP 17561699 A JP17561699 A JP 17561699A JP 2001003550 A JP2001003550 A JP 2001003550A
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JP
Japan
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halogen
resin
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synthetic resin
layer
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JP11175616A
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English (en)
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Yukihiro Otani
幸宏 大谷
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂廃材の再利用や天然素材の利用と
いう環境保護要素と、焼却処分の際に有害ガスが発生し
ない非ハロゲン系合成樹脂の特徴を両方兼ね備えた、環
境共生型非ハロゲン系床材を提供する。 【解決手段】 基材層上に表面層を積層した合成樹脂
製の床材であり、前記基材層および表面層は非ハロゲン
系合成樹脂からなり、少なくとも基材層は非ハロゲン系
合成樹脂廃材、又は該廃材と非ハロゲン系バージン樹脂
との混合材料から構成したことで、プラスチックの廃材
を有効利用でき、さらに焼却処分する際の有害ガスの発
生を無くすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境面を配慮した
環境共生型非ハロゲン系床材に関し、特にハロゲン系合
成樹脂を使用しない環境共生型非ハロゲン系床材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、最も主流的な床材は塩化ビニル樹
脂を素材としたハロゲン系床材であった。しかし、最近
ではハロゲン系床材の焼却処分時に有害ガスが発生する
などの環境面への問題点を配慮して、オレフィン系樹脂
等を主体とする非ハロゲン系床材が製品化されている。
【0003】しかし、塩化ビニル樹脂を主体としたハロ
ゲン系床材は、基材層に電線被覆材や日用品等の廃材を
再利用していたが、オレフィン系樹脂等を主体とする非
ハロゲン系床材は、使用合成樹脂原料の種類や成分上の
制約のため、バージン樹脂(未使用樹脂、新規樹脂など
のいわゆる工場生産ラインから廃棄されたもの以外の樹
脂)を使用した床材しかなく、本来のリサイクル性、環
境保護に優れているとは言い難かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、合成樹脂廃
材の再利用や天然素材の利用というリサイクル性と環境
保護要素と、焼却処分の際に有害ガスが発生しない非ハ
ロゲン系合成樹脂の特徴を両方兼ね備えた、環境共生型
非ハロゲン系床材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の環境共生型非ハロゲン系床材によれば、基
材層上に表面層を積層してなり、前記基材層および表面
層は非ハロゲン系合成樹脂からなり、少なくとも基材層
は非ハロゲン系合成樹脂廃材、又は該廃材と非ハロゲン
系バージン樹脂との混合材料からなることを特徴として
いる。
【0006】更に、前記基材層に替えて、非ハロゲン系
バージン樹脂に木粉、籾殻、パルプ、鉱物、古紙等の天
然素材からなる充填剤を混入したことを特徴としてい
る。
【0007】これにより、合成樹脂廃材を有効利用で
き、さらに焼却処分する際の有害ガスの発生を無くすこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について説明す
る。図1に示すように、床材1は非ハロゲン系合成樹脂
の基材層2の上層に、同じく非ハロゲン系合成樹脂の表
面層3を積層してなる構成である。そして表面層3は木
目模様や石目模様などの印刷を施したオレフィン系樹脂
からなるフィルム状の印刷層4と、そして印刷層4の上
層に表面保護の目的で、透明のオレフィン系樹脂からな
るフィルムを接着したり、また透明のアクリル系若しく
はウレタン系塗料を塗布して形成したクリア層5からな
る。
【0009】そして前記基材層2として特に非ハロゲン
系合成樹脂の廃材を使用する。前記非ハロゲン系合成樹
脂の廃材とは合成樹脂の中でも廃棄量の多い、ポリプロ
ピレン樹脂(PP)、ポリエチレン樹脂(PE)などの
ポリオレフィン系樹脂(PO)、ポリスチレン樹脂(P
S)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等の
非ハロゲン系樹脂を有効利用する。なお、ポリオレフィ
ン系樹脂を使用している製品としては、自動車部品、家
電製品、各種ボトル、フィルム、紐、コンテナ、文具
等、ポリスチレン樹脂を使用している製品としては、家
電製品、緩衝包装材、発泡トレイ、自動車部品等、PE
Tを使用している製品としては各種ボトル、磁気テー
プ、衣料品等の多くの製品が出回っている。
【0010】この廃材を基材層2として使用する場合に
は、廃材100%でもよいが、作業性に応じて、適宜既
存の非ハロゲン系のバージン樹脂(未使用樹脂、新規樹
脂などの樹脂)を加えた混合材料ても良い。しかし、環
境保護の観点から廃材に対してバージン樹脂の割合を5
0%以下にするのが良い。なお、バージン樹脂の非ハロ
ゲン系樹脂としては、前記廃材の樹脂と基本的には同様
の樹脂を使用できる。具体的にはポリオレフィン系樹脂
(PO)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、
ポリスチレン樹脂(PS)、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(PET)、アクリル樹脂等が使用できる。ま
た、廃材の樹脂成分が数種類の場合、または廃材に種類
の異なるバージン材料を混入する場合には、既知の相溶
化剤を用いる。例えば、PEとPETの場合、相溶化剤
としてSEBSを、PEとPSの場合、相溶化剤として
PS−PE共重合体を使用する。
【0011】また、上記廃材、又は廃材とバージン樹脂
の混合材料に対して、天然素材を充填剤として混入する
こともでき、混入する充填剤の種類によって製品物性上
の特徴を付与することができる。例えば、木粉、籾殻の
場合軽量化、燃焼時の低カロリー化が、竹粉の場合抗菌
性が、パルプの場合寸法安定化が、鉱物の場合寸法安定
化、高硬度化が可能である。また、各種天然素材の混入
にあたっては、作業性に支障がない限り直接混入しても
良いが、適宜表面処理を行ってより特徴を上げることが
できる。表面処理には分散性向上の脂肪酸処理、合成樹
脂との結合性発現のカップリング処理等がある。
【0012】また、更に前記基材層の代わりにバージン
樹脂単体に前記天然素材の充填剤を混入したものでもよ
い。しかしこの場合バージン樹脂に対して天然素材を5
0〜95%、好もしくは60〜80%の割合で混入する
のがよい。前記範囲以下では環境保護の観点から好もし
くなく、また前記範囲以上では基材層の成形性が悪くな
る。
【0013】次にこの床材1の製造工程を説明する。先
ず基材層2であるが、最初に非ハロゲン系合成樹脂廃材
の選別をし、これを適切な大きさに粉砕し、次にバージ
ン樹脂、相溶化剤、天然素材を配合し原料とする。そし
て、この原料をカレンダー成形でシート状に成形し、基
材層シート2とする。
【0014】次に、第1の実施形態としてのタイル状の
床材を説明する。先に成形した基材層シート2を例えば
1000mm角に裁断し、基材層板2とする。そしてそ
の基材層板2上に表面層3の印刷層フィルム4、クリア
層フィルム5を積層し、100〜250℃に加熱したプ
レス成形機にて溶融一体化し、床材1を作製する。な
お、プレス成形において、高温加熱して成形したが、加
熱せずに接着剤を層間に設けることで一体化することも
可能である。
【0015】次に、第2の実施形態としてのシート状の
床材を説明する。先に成形した基材層シート2上に表面
層3の印刷層フィルム4、クリア層フィルム5を積層
し、ロール温度が100〜250℃に加熱したラミネー
ト機の挿入して溶融一体化し、床材1を作製する。な
お、ロール温度を高温加熱して成形したが、加熱せずに
接着剤を層間に設けることで一体化することも可能であ
る。
【0016】以下に実施例と比較例を示す。 [実施例1]PE製買い物袋90重量部、EVA新規原
料10重量部、炭酸カルシウム100重量部の配合から
なる、厚み0.7mm、巾1000mmのシートを得
る。次に上記シートを長さ1000mm毎に裁断し、1
000mm角の板を得る。そして、上記板を4層積層し
基材層板2とし、その上にPP製の印刷層フィルム4、
そしてその上にPP製のクリア層フィルム5を積層し、
プレス成形機で溶融一体化し、タイル状の床材1を得
る。
【0017】[実施例2]PP製自動車部品バンパー5
0重量部、PE製歯磨きチューブ50重量部、SEBS
5重量部の配合からなるシートを基材層板2に用いた以
外は実施例1と同様にして、タイル状の床材1を得る。
【0018】[実施例3]PE製買い物袋80重量部、
EVA新規原料20重量部、炭酸カルシウム50重量部
の配合からなる、厚み1.4mm、巾1000mmの基
材層シート2を得る。次に上記基材層シート2下にガラ
ス不織布を、またその上にPP製の印刷フィルム4、そ
してその上にアイオノマー製のクリアフィルム5を積層
し、ラミネート機で溶融一体化し、シート状の床材1を
得る。なお必要に応じて、表面エンボス加工を施しても
良い。
【0019】[比較例1]PVC製電線被覆材80重量
部、PVC新規原料20重量部、炭酸カルシウム100
重量部の配合からなるシートを基材層板2として用いた
以外は実施例1と同様にして、タイル状の床材1を得
る。
【0020】[比較例2]非晶性PO新規原料40重量
部、PP新規原料40重量部、PE−αPO新規原料2
0重量部、炭酸カルシウム100重量部の配合からなる
シートを基材層板2として用いた以外は実施例1と同様
にして、タイル状の床材1を得る。
【0021】上記実施例と比較例の評価を下記表1に示
す。
【0022】
【表1】
【0023】上記表1から本発明の実施例1、2のタイ
ル状の床材および実施例3のシート状の床材は、JIS
A 5705規格の性能を充分満足しうる床材が得ら
れた。なお、実施例1、2のタイル状の床材は、新規原
料から作製したオレフィン系タイル状床材(比較例2)
と同等の性能を有している。また、実施例1、2のタイ
ル状の床材は、塩化ビニル製タイル状床材(比較例1)
に対して、燃焼時の塩素ガスの発生量に優位性をもたせ
ることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の環境共生型非ハロゲン系床材は
少なくとも基材層に非ハロゲン系合成樹脂廃材および天
然素材を多量に使用することで、合成樹脂廃材を有効利
用でき、更にハロゲン系樹脂を使用していないので焼却
処分の際に有害ガスが発生しないという環境保護の面で
優れている。また、廃材を使用しても、バージン樹脂を
用いた床材や従来の塩化ビニル系の床材と同等の性能を
有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床材の基本構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 床材 2 基材層 2 表面層 4 印刷層 5 クリア層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層上に表面層を積層した合成樹脂製
    の床材において、前記基材層および表面層は非ハロゲン
    系合成樹脂からなり、少なくとも基材層は非ハロゲン系
    合成樹脂廃材、又は該廃材と非ハロゲン系バージン樹脂
    との混合材料からなることを特徴とする環境共生型非ハ
    ロゲン系床材。
  2. 【請求項2】 前記基材層が、種類の異なる複数の非ハ
    ロゲン系合成樹脂廃材に相溶化剤を添加した混合材料で
    あることを特徴とする請求項1記載の環境共生型床材。
  3. 【請求項3】 前記基材層に、木粉、籾殻、パルプ、鉱
    物、古紙等の天然素材からなる充填剤を混入したことを
    特徴とする請求項1乃至2記載環境共生型非ハロゲン系
    床材。
  4. 【請求項4】 基材層上に表面層を積層した合成樹脂製
    の床材において、前記基材層および表面層は非ハロゲン
    系合成樹脂からなり、少なくとも基材層は非ハロゲン系
    バージン樹脂に木粉、籾殻、パルプ、鉱物、古紙等の天
    然素材からなる充填剤を混入したことを特徴とする環境
    共生型非ハロゲン系床材。
  5. 【請求項5】 前記基材層が、非ハロゲン系バージン樹
    脂に対して、木粉、籾殻、パルプ、鉱物、古紙等の天然
    素材からなる充填剤を50〜95重量%混入したことを
    特徴とする請求項4記載の環境共生型非ハロゲン系床
    材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001341251A (ja) * 2000-06-02 2001-12-11 Lonseal Corp 内装材
JP2008138450A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Mirai Ind Co Ltd 配線用床板
JP2011523685A (ja) * 2008-04-30 2011-08-18 アームストロング ワールド インダストリーズ インコーポレーテッド バイオベースの弾性フロアタイル
KR101624963B1 (ko) 2015-08-10 2016-05-27 강성구 층간소음 방지를 위한 바닥 차음구조 및 그 시공방법
CN106065700A (zh) * 2016-08-01 2016-11-02 浙江晶通塑胶有限公司 高耐候塑胶地板

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