JP2001002762A - 防水材組成物及び防水層の形成方法 - Google Patents

防水材組成物及び防水層の形成方法

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JP2001002762A
JP2001002762A JP11177129A JP17712999A JP2001002762A JP 2001002762 A JP2001002762 A JP 2001002762A JP 11177129 A JP11177129 A JP 11177129A JP 17712999 A JP17712999 A JP 17712999A JP 2001002762 A JP2001002762 A JP 2001002762A
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Nobuhiro Goto
信弘 後藤
Masafumi Nakatani
政史 中谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化特性が良好で現場施工性、防水性に優れ
た防水材組成物及び前記防水材を用いた防水層の形成方
法を提供する。 【解決手段】 ノルボルネン型モノマー、ルテニウム系
メタセシス重合触媒を含有することからなる防水材組成
物であり、硬化反応が酸素、水分、温度等の環境の影響
を受けず、現場施工性に優れ、引裂き強度を始めとする
機械物性、耐衝撃性、変形追従性、下地材との接着性に
優れた防水材組成物及び前記防水材組成物を用いた防水
層の形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートやモ
ルタル等に適する防水材組成物及び防水層の形成方法に
関するものである。
【0001】
【従来の技術】従来より、コンクリート構造物の屋上を
始めとする防水工法あるいは河川、池などの土木工事に
おける防水施工方法としては、アスファルト防水工法あ
るいは防水シートを使ったシート防水工法が主に行われ
ている。
【0002】アスファルト防水工法は、歴史的に最も古
い工法であり、工費も安価であるので、現在最も普及し
ている工法であるが、多層仕上げをする必要があり施工
に手間と時間がかかり、熱工法であるため施工が煩雑で
火気の危険が伴う、また、アスファルト自体が耐候性、
耐熱性、耐寒性、下地追従性などに劣るという問題があ
る。更に、漏水個所の発見が困難であり、補修が難しい
という欠点を有している。
【0003】また、シート防水工法は、吹き付けコンク
リートの表面粗さや施工時の荷重及び衝撃、あるいは二
次覆工コンクリート打ち込み時にシートが破損しやすい
という問題がある。そこで、特開平3‐62837号公
報のような引き裂き強度の改良された防水シートも提案
されているが、シートの破損は完全には防止できない。
更に、シート防水工法は、接着性が乏しい為にシート同
士の接着不良により漏水事故が起きやすいという問題が
あるし、シート同士の継ぎ目の防水性や耐久性に問題が
ある。施工面を考えても、シートの裁断、接着処理、張
り付けという多工程を踏む為に、非常に手間がかかる。
また、シートであるが為に、段差や凹凸が激しい部分へ
の施工が困難であるという問題もある。更に、シート製
造時にゴム成分と充填材との混練工程、カレンダー成形
法によるシート成形工程さらに加硫工程という一連の多
くの工程が必要であり、生産コストが高くなるという問
題がある。
【0004】一方、コンクリートやモルタルなどの多孔
質無機材料からなる構造物が塩害、凍害、アルカリ骨材
反応により劣化することが重大な問題となっており、こ
れらは無機材料への水の浸入が原因となっている。つま
り、塩害は水と共に水に融けた塩化物イオンが浸入する
ことによって発生し、凍害は浸入した水分が凍結するこ
とにより発生し、アルカリ骨材反応は浸入した水分と骨
材が化学反応を起こすことにより発生する。水の進入を
防止する方法として、特開平2ー307878号公報に
は、コンクリートやモルタルなどの多孔質無機材料に反
応性樹脂組成物を塗布、硬化して、水分の浸入保護層を
形成することが提案されている。
【0005】特開平2‐307878号公報に開示され
ている如きラジカル反応型のコンクリート保護材料は接
着性や耐久性には優れるが、現場施工性において種々の
問題がある。塗布後の硬化に長時間を要するので、作業
時間が長くなるのはもちろんのこと、撥水性の発現迄の
時間が長く、撥水性が発現する以前に降雨があったりす
ると、その後の撥水性に影響がでるし、場合によっては
硬化不良になったり、硬化が殆ど進行しないという恐れ
がある。又、冬場施工等の低温での作業時には、硬化時
間が更に長くなり大幅に作業性が低下したり、硬化不良
を起こす恐れがある。更に、硬化時の体積収縮が大きい
為に、残留応力が生じ将来的なクラックの発生の原因と
なる可能性があるし、硬化後の樹脂の耐衝撃性が悪い為
に、接着面への大きな衝撃やあるいは繰り返し荷重によ
って樹脂自体が割れてしまうという可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解消し、低温での速硬化性、防水
性、引裂き強度を始めとする機械物性、耐衝撃性、変形
追従性、接着性に優れた防水材組成物及び防水層の形成
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ノルボルネン型モノマー、ルテニウム系メタセシス
重合触媒を含有することを特徴とする防水材組成物を提
供する。
【0008】請求項2記載の本発明は、ルテニウム系メ
タセシス重合触媒が一般式(I)で表されるルテニウム
‐カルベン錯体であることを特徴とする請求項1記載の
防水材組成物を提供する。
【0009】
【化2】 (R1 及びR2 は、互いに独立に、水素、C2 〜C20
アルケニル基、C1 〜C 20‐アルキル基、アリ‐ル基、
1 〜C20‐カルボン酸エステルもしくはカルボン酸
塩、C1 〜C20‐アルコキシ基、C2 〜C20‐アルケニ
ルオキシ基、アリ―ルオキシ基、C2 〜C20‐アルコキ
シカルボニル基、C1 〜C20‐アルキルチオ基(これら
は、C1 〜C5 ‐アルキル基、ハロゲン、C1 〜C5
アルコキシ基によって、又は必要に応じてC1 〜C5
アルキル基、ハロゲン、C1 〜C5 ‐アルコキシ基によ
って置換されたフェニル基によって必要に応じて置換さ
れていても良い)を表し、X1 及びX2 は、お互いに独
立に、任意のアニオン性配位子を表し、L1 及びL
2 は、お互いに独立に、任意の中性電子供与体を表し、
1、X2 、L1 及びL2 の内2個又は3個は、一緒に
多座キレート化配位子を形成しても良い。)
【0010】請求項3記載の本発明は、ノルボルネン型
モノマーがジシクロペンタジエンであることを特徴とす
る請求項1〜請求項2記載の防水材組成物を提供する。
【0011】請求項4記載の本発明は、ノルボルネン型
モノマーとして、更に、エチリデンノルボルネン、メチ
ルシクロペンタジエン(ダイマー)、シクロペンタジエ
ン、ビニルノルボルネンを含有するものであることを特
徴とする請求項3記載の防水材組成物を提供する。
【0012】請求項5記載の本発明は、メタセシス重合
遅延剤としてアミン化合物を用いることを特徴とする請
求項1〜請求項4記載の防水剤組成物を提供する。
【0013】請求項6記載の本発明は、アミン化合物が
第3級複素環アミンであることを特徴とする請求項5記
載の防水剤組成物を提供する。
【0014】請求項7記載の本発明は、コンクリート製
あるいはモルタル製の下地材に請求項1〜請求項6記載
のいずれか一項の防水材組成物を塗布あるいは吹き付け
し、硬化させることを特徴とする防水層の形成方法を提
供する。
【0015】請求項8記載の本発明は、コンクリートあ
るいはモルタルの溝部、継ぎ目部分に請求項1〜請求項
6記載のいずれか一項の防水材組成物を充填し、硬化さ
せることを特徴とする防水層の形成方法を提供する。
【0016】請求項9記載の本発明は、既設コンクリー
トの漏水部分に請求項1〜請求項6記載のいずれか一項
の防水材組成物を充填し、硬化させることを特徴とする
防水層の形成方法を提供する。
【0017】請求項10記載の本発明は、シート状、フ
ィルム状あるいはブロック状の部材をコンクリート製あ
るいはモルタル製の下地材と接着していない状態で、下
地材上に複数個並べた後に、請求項1〜請求項6記載の
いずれか一項の防水材組成物を流展させて、下地材とシ
ート状、フィルム状あるいはブロック状の部材の間隙部
及び表面を被覆し、硬化させることを特徴とする防水層
形成方法を提供する。
【0018】請求項11記載の本発明は、コンクリート
あるいはモルタルの表面に請求項1〜請求項6記載のい
ずれか一項の防水材組成物を塗布あるいは吹き付けし、
硬化させることを特徴とする防水層の形成方法を提供す
る。
【0019】以下本発明を更に詳細に説明する。ノルボ
ルネン型モノマーとしては、ノルボルネンやノルボルナ
ジエンなどの二環体、ジシクロペンタジエンやジヒドロ
ジシクロペンタジエンなどの三環体、テトラシクロドデ
セン、エチリデンテトラシクロドデセン、フェニルテト
ラシクロドデセンなどの四環体、トリシクロペンタジエ
ンなどの五環体、テトラシクロペンタジエンなどの七環
体、及びこれらのアルキル置換体(例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基置換体など)、アルキ
リデン置換体(例えば、エチリデン基置換体)、アルケ
ニル置換体(例えばビニル基置換体)アリール置換体
(例えば、フェニル基、トリル基置換体)はもちろんの
こと、エポキシ基、メタクリル基、水酸基、アミノ基、
カルボキシル基、シアノ基、ハロゲン基、エーテル基、
エステル結合含有基等の極性基を有する誘導体が挙げら
れる。これらは、単独で使用しても良いし、2種以上を
混合して用いても良い。これらノルボルネン型モノマー
が固体の場合は、溶剤に溶解して使用しても良いし、液
状のモノマーを併用し、溶解して使用しても良いが、液
状のモノマーに溶解して使用するのが好ましい。
【0020】これらのノルボルネン型モノマーの内で
も、3環体以上のノルボルネン型モノマーが好ましく、
特に請求項3記載の如く、ジシクロペンタジエンが価格
・反応性・物性・入手の容易さの点から好ましく用いら
れる。 このようなノルボルネン型モノマーに、上記ル
テニウム系メタセシス重合触媒を配合することにより、
メタセシス重合と呼ばれる開環重合が進行して、ノルボ
ルネン系ポリマーとなる。
【0021】ルテニウム系メタセシス重合触媒として
は、上記ノルボルネン型モノマーを酸素や水分の存在す
る通常雰囲気中でメタセシス重合可能なものまら特に限
定されず、一例を挙げると、ルテニウム金属のアリル錯
体、アルキリデン錯体、アルキン錯体、アルケン錯体、
イソシアニド錯体、オキソ錯体、カルビン錯体、カルベ
ン錯体、カルボニル錯体、クロロ錯体、シアノ錯体、チ
オカルボニル錯体、ニトロシル錯体、二窒素錯体、ビニ
リデン錯体が挙げられる。この中でも、一般式(I)の
ルテニウム‐カルベン錯体及び一般式( II) のルテニ
ウム‐ビニリデン錯体が好適に用いられ、特に請求項2
記載の如く一般式( I) のルテニウム‐カルベン錯体は
メタセシス重合性が優れ、速硬化性に優れた防水性組成
物の提供が容易となるので好ましく用いられる。一般式
(II)において、L3 はフェニル基、イソプロピル
基、トリシクロヘキシル基を表し、R3 、R4 は、互い
に独立に、水素、t‐ブチル基を表す。
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】上記一般式(1)で表されるルテニウム‐
カルベン錯体の内、好ましい錯体は以下のものである。
すなわち、式中、R1 及びR2 が、互いに独立に、水
素、C2 〜C5 ‐アルケニル基、C1 〜C5 ‐アルキル
基、フェニル基、C1 〜C5 ‐カルボン酸エステルもし
くはカルボン酸塩、C1 〜C5 ‐アルコキシ基、フェノ
キシ基、C2 〜C 5 ‐アルコキシカルボニル基(これら
は、C1 〜C5 ‐アルキル基、ハロゲン基、C1 〜C5
‐アルコキシ基によって置換されていても良く、あるい
は、C1 〜C5 ‐アルキル基、ハロゲン基、C1 〜C5
‐アルコキシ基によって置換されたフェニル基によって
置換されていても良い)であり、X1 及びX2 は、互い
に独立に、Cl、Br、C1 〜C5 ‐カルボン酸エステ
ルもしくはカルボン酸塩、C 1 〜C5 ‐アルコキシ基、
フェノキシ基、C1 〜C5 ‐アルキルチオ基(これら
は、C1 〜C5 ‐アルキル基、ハロゲン基、C1 〜C5
‐アルコキシ基によって置換されていても良く、あるい
は、C1 〜C5 ‐アルキル基、ハロゲン基、C1〜C5
‐アルコキシ基によって置換されたフェニル基によって
置換されていても良い)の群からのアニオン性配位子で
あり、さらに、L1 及びL2 が、互いに独立に、アリー
ル基又はC1 〜C10‐アルキルホスフィン基(これら
は、C1 〜C 5 ‐アルキル基、ハロゲン基、C1 〜C5
‐アルコキシ基によって置換されていても良く、あるい
は、C1 〜C5 ‐アルキル基、ハロゲン基、C1 〜C5
‐アルコキシ基によって置換されたフェニルによって置
換されていても良い)の群からの中性配位子であるルテ
ニウム‐カルベン錯体が好ましい
【0025】更に好ましい一般式(I)のルテニウム‐
カルベン錯体は以下のものである。すなわち、式中、R
1 及びR2 が、互いに独立に、水素、メチル基、エチル
基、フェニル基、又はメチル基、エチル基もしくはフェ
ニル基によって置換されたビニル基であり、X1 及びX
2 が、互いに独立に、Cl、Brであり、L1 及びL2
が、互いに独立に、トリメチルホスフィン、トリエチル
ホスフィン、トリフェニルホスフィン又はトリシクロヘ
キシルホスフィンであるルテニウム‐カルベン錯体が好
ましい。
【0026】ルテニウム‐カルベン錯体のノルボルネン
型モノマー1モルに対する混合量は1/ 5〜1/ 100
000モルの範囲が好ましい。更に好ましくは、1/ 1
000〜1/ 20000モルの範囲である。この範囲で
必要なポットライフ及び硬化時間を基に、触媒の混合量
を設定すれば良い。触媒の混合量を設定する際には、コ
ンクリートやモルタル等の下地材に対して充分に防水材
組成物が浸透して物理的接着強度が発現可能なポットラ
イフを確保する必要がある。
【0027】上記一般式(I)のルテニウム‐カルベン
錯体については、ノルボルネン系モノマーに対する分散
性の面から溶媒に希釈して用いることが好ましく、溶媒
の例としては、トルエン、ベンゼン、m‐キシレン、p
‐キシレン、テトラヒドロフラン(THF)、ジクロロ
メタンなどが挙げられる。活性水素のある溶媒あるいは
酸に溶解させるのは錯体の安定性を損なうので好ましく
ない。
【0028】また、本発明の防水材組成物には、上記ノ
ルボルネン系モノマーの1種以上と共に開環重合可能な
シクロブテン、シクロペンテン、シクロペンタジエン、
シクロオクテン、シクロドデセンなどの単環シクロオレ
フィンなどを、本発明の目的を損なわない範囲で使用す
ることができる。
【0029】また、本発明の防水材組成物には、エラス
トマーを配合しても良く、例えば、天然ゴム、ポリブタ
ジエン、ポリイソプレン、スチレン‐ブタジエン共重合
体(SBR)、スチレン‐ブタジエン‐スチレンブロッ
ク共重合体(SBS)、スチレン‐イソプチレン‐スチ
レンブロック共重合体(SIS)、エチレン‐プロピレ
ン‐ジエンターポリマー(EPDM)、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)及びこれらの水添加物等がが挙
げられる。
【0030】また、本発明の防水材組成物には、炭酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭
酸水素ナトリウム、クレー、タルク、マイカ、カオリ
ン、フライアッシュ、ガラスバルーン等の充填材を増量
あるいは粘度調整の目的で配合しても良い。更に、本発
明の防水材組成物には、消泡剤、揺変性付与剤、酸化防
止剤、帯電防止剤、分子量調整剤、着色剤、高分子改質
剤、難燃剤などの各種添加剤を添加しても良い。
【0031】また、本発明の防水材組成物は、加熱して
硬化させることも出来るが、作業性や施工性等を考慮し
て常温で硬化させるのが好ましい。従来のラジカル反応
型の組成物と比較して、特に低温での硬化性に優れ、低
温で硬化しても硬化物性が低下するという問題は生じな
い。
【0032】本発明の防水材組成物には、請求項4記載
の如く、反応遅延剤としてアミン化合物を使用すること
ができる。本発明の防水材組成物に対して、アミン化合
物を用いることにより、理由は現在のところ不明である
が、メタセシス重合反応を遅延することが判明したので
ある。アミン化合物はエポキシ樹脂やウレタン樹脂の例
からも明らかなように、通常は重合反応を促進する効果
を有するが、アミン化合物が本発明におけるメタセシス
重合反応を遅延する効果があることは驚くべき事であ
る。本発明におけるメタセシス重合反応は、反応性が高
いことが特徴であるが、場合によっては、反応性が高い
ことが逆に問題となる場合がある。しかしながら、前記
反応遅延剤を効果的に用いることにより、反応速度を遅
延させて制御することができ、施工性等の調整が大幅に
容易になる。
【0033】上記アミン化合物としては特に限定され
ず、飽和であっても不飽和であっても良いし、脂肪族で
あっても芳香族であっても複素環式化合物であっても良
い。また、窒素原子に結合している置換基の数に制限は
なく、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミンのい
ずれであっても良い。又、複素環アミンの場合には、環
を構成する窒素原子の数は限定されず、さらに、別種の
複素原子と環を共有していても良い。前記アミン化合物
の内、非常に優れた遅延効果を示すという点から第3級
複素環アミン化合物が好ましく、具体例としては、ピリ
ジン、γ‐ピコリン、γ‐シアノピリジン、ピラジン、
ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、1,3,5‐ト
リアジン、2‐アミノチアゾール、イミダゾール等が挙
げられ、これらは単独で用いても2種類以上のものを併
用しても良い。
【0034】また、上記アミン化合物は配合する温度に
おいて組成物に対して均一に分散する必要があるので液
状であることが好ましく、固体状の場合には、液状にす
る方が好ましい。その一例として、溶媒に希釈すること
が挙げられ、溶媒の例としては、トルエン、ベンゼン、
テトラヒドロフラン(THF)、m‐キシレン、p‐キ
シレン、ジクロロメタン等が挙げられる。
【0035】また、上記アミン化合物の混合タイミング
については、ノルボルネン型モノマーとルテニウム系メ
タセシス重合触媒を混合する際に、予め少なくとも一方
に混合しておいても良いし、ノルボルネン型モノマーと
ルテニウム系メタセシス重合触媒の混合と同時に混合し
ても良い。また、場合によっては、ノルボルネン型モノ
マーとルテニウム系メタセシス重合触媒を混合してしば
らくしてから混合することもできる。
【0036】上記アミン化合物の、ルテニウム系メタセ
シス重合触媒1モルに対する混合量は10000〜1/
100モルの範囲が好ましい。更に好ましくは、100
0〜1/ 10モルの範囲である。但し、ノルボルネン型
モノマー1モルに対するアミン化合物の混合量は1〜1
/ 100000モルの範囲が好ましく、更に好ましくは
1/ 2〜1/ 50000モルの範囲である。アミン化合
物の混合量が多すぎるとメタセシス重合反応が充分に進
行せず、良好な物性を有する重合体を得られないという
問題があるし、逆にアミン化合物の混合量が少ないと充
分な遅延効果が得られないからである。
【0037】次に、本発明の[請求項7]記載の防水層
形成方法の一例が図1であり、コンクリート製またはモ
ルタル製の下地材(1)に防水材組成物(2)を塗布あ
るいは吹き付けし、下地材の表面を被覆した状態の一例
が図1であり、下地材を被覆した状態で防水材組成物を
硬化させることにより、気温や水分などの外的環境に左
右されずに良好な防水皮膜を形成することができる。塗
布させるか吹き付けるかはどちらでも良く、大面積を施
工する場合には、吹き付けの方が有利である。また、低
粘度のノルボルネン型モノマーを選定することが好まし
く、低粘度のノルボルネン型モノマーは下地材に対する
浸透性が良いことから、下地材に対する良好な接着性を
発揮することができる。具体的には、使用温度で10〜
1000cps程度の粘度を有するノルボルネン型モノ
マーを選定することが好ましい。また、本発明の防水材
組成物を複数回に分けて施工しても良い。更に、強度が
要求されるような場合には、ガラス繊維や天然繊維等の
補強繊維にノルボルネン型モノマーを含浸させながら下
地材に対して積層して防水層を形成しても良い。
【0038】次に、本発明の[請求項8]記載の防水層
形成方法の一例が図2であり、コンクリートまたはモル
タルの溝部あるいは継ぎ目部分(3)に防水材組成物
(2)を注型等によって充填し、硬化させることによっ
て、溝や継ぎ目を完全に埋めてしまい、防水構造とする
ことができる。
【0039】次に、本発明の[請求項9]記載の防水層
形成方法の一例が図3であり、漏水個所(4)に防水材
組成物(2)を充填することにより、止水することがで
きる。この場合には、漏水個所に対しての詰め物である
ので、防水材組成物はパテ状あるいはマヨネーズ状に増
粘する方が好ましい。増粘する方法としては充填材を配
合することが一般的であり、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、
クレー、タルク、マイカ、カオリン、フライアッシュ、
ガラスバルーン等の充填材を配合すれば良い。配合量に
ついては、ノルボルネン型モノマーの粘度によっても異
なるし、止水したい場所によっても必要な粘度が異なる
ので、特に限定されない。このような防水(止水)工事
の具体例としては、トンネル・地下鉄・地下室、地下道
等の漏水個所の止水、護岸・擁壁・コンクリート構造物
の漏水個所の止水等が挙げられる。
【0040】次に、本発明の[請求項10]記載の防水
層形成方法の一例を図4に示す。シート状、フィルム
状、またはブロック状の部材(5)をコンクリート製ま
たはモルタル製の下地材(1)と接着していない状態で
下地材(1)上に複数個並べて、下地材(1)とシート
状、フィルム状、あるいはブロック状の部材(5)の間
隙部及び表面を防水材組成物(2)によって被覆、硬化
させることにより、一体化された防水層を形成すること
ができる。このような防水方法は下地材と防水材組成物
を完全密着させないことに特徴があり、絶縁工法(部分
密着工法)と呼ばれる。この防水方法の利点は防水層と
下地材とが部分的にしか接着していないため、下地材か
ら水蒸気が発生する場合には水蒸気が非接着部を自由に
移動でき、また、防水層と下地材との間に生じる力が大
きい場合には発生した応力を分散させることができる特
徴がある。このような防水方法をとるか全面密着させる
防水方法をとるかは、状況に応じて使い分ければ良い。
シート状、フィルム状またはブロック状の部材の材質は
特に限定されないが、引裂き等の機械物性が優れたもの
が好ましく、下地材に接着しないものであればそれで良
い。
【0041】次に、本発明の[請求項11]記載の防水
層形成方法は、コンクリートまたはモルタルの表面に防
水材組成物を塗布あるいは吹き付けし、硬化させること
により、コンクリートまたはモルタルの表面に防水性を
付与し、耐久性を向上させることができる。具体的に
は、通常の屋外はもちろんのこと、海岸、河川あるいは
水中で使用されるコンクリート構造物の表面に保護層を
形成させることが効果的である。
【0042】(作用)本発明の防水材組成物は、ノルボ
ルネン型モノマー及びルテニウム系メタセシス重合触媒
を含有している為に、その硬化物は、防水材としてして
重要な性質である引裂き強度を始めとする機械物性、耐
衝撃性、変形追従性、下地に対する接着性に優れた防水
層を形成する。更に、従来のラジカル反応型防水剤に比
べて、硬化反応が酸素、水分、温度等の環境の影響を受
けないので、現場施工性に優れており、特に低温での速
硬化性に優れることから、冬季でも施工性が低下するこ
とがない。又、本発明の防水剤組成物に請求項5、6の
如くアミン化合物、特に第3級複素環アミンを加えるこ
とにより反応性を遅延させることが出来る為、施工性の
調整がより容易になる。
【0043】本発明の防水剤組成物を請求項7〜請求項
11に記載の如くコンクリート又はモルタル製の部材に
適用すると、上記に述べた如く良好な硬化性、優れた硬
化後の物性により優れた防水層が形成される。
【0044】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を詳しく説明す
るが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものでは
ない。 (実施例1)ジシクロペンタジエンとエチリデンノルボ
ルネンの90/10(モル比)の混合物に、トルエン2
00重量部中にビス(トリシクロヘキシルホスフィン)
ベンジリデンルテニウムジクロリド10部を溶解させた
溶液を、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジ
リデンルテニウムジクロリドのジシクロペンタジエン/
エチリデンノルボルネン混合物に対するモル比が1/ 1
0000になるように、混合撹拌を行い、5℃の温度雰
囲気下で、ゲルタイムを測定した所、7分であった。こ
こで、ゲルタイムとは配合してから組成物をガラス棒で
撹拌しつづけ、流動性がなくなるまでの時間を指す。防
水塗膜の低温での迅速な硬化性が確認できた。また、同
様の配合にて厚み2mmにて硬化させたシート状のサン
プルを作成し、JIS K6301に準拠して、引張り
破断強度及び引き裂き強度を測定した。結果を表1に示
す。
【0045】(比較例1)イソブチレン・イソプレン共
重合ゴム100重量部、変性エチレン共重合体10重量
部、、カーボンブラック50重量部、パラフィン系プロ
セスオイル2重量部、亜鉛華3重量部、をBR型バンバ
リーミキサーにて混連した後、オープンロールにて加硫
促進剤1重量部、イオウ1. 75重量部を加えた。得ら
れた未加硫ゴム組成物より2mm厚のプレスシートを作
成した。この一連の工程によるシートの作成は数時間の
時間を要しており、更に現場での裁断、下地へのプライ
マー処理及び防水シートの接着を考慮すると非常に手間
のかかる防水工法であることがわかる。得られたシート
について実施例1と同様に引張り破断強度及び引き裂き
強度を測定した結果を表1に示す。
【0046】
【表1】 以上より、本発明の防水材組成物は迅速な硬化性を有
し、また得られた皮膜は引張り強度及び引き裂き強度に
優れていることがわかる。特に引き裂き強度に優れるこ
とから、荷重等による塗膜の破損が起こりにくいと言え
る。
【0047】(実施例2)ジシクロペンタジエンとエチ
リデンノルボルネンの80/20(モル比)の混合物
に、トルエン200重量部中にビス(トリシクロヘキシ
ルホスフィン)ベンジリデンルテニウムジクロリド10
部を溶解させた溶液を、ビス(トリシクロヘキシルホス
フィン)ベンジリデンルテニウムジクロリドのジシクロ
ペンタジエン/ エチリデンノルボルネン混合物に対する
モル比が1/ 10000になるように、混合撹拌を行
い、まず、5℃の温度雰囲気下で、ゲルタイムを測定し
た所、7分であった。ここで、ゲルタイムとは配合して
から組成物をガラス棒で撹拌しつづけ、流動性がなくな
るまでの時間を指す。次に、JIS A6916(セメ
ント系下地調整材)の5. 2(試験用基板)に準じて作
成した試験基板に、300g/ m2となるように塗布
し、25℃で2時間及び24時間硬化させた。この基板
をJIS A6916の5. 6(付着強さ試験)、5.
7(ひび割れ試験)、5. 8(衝撃試験)、5. 9(吸
水試験)、5. 10(耐久試験)の試験方法に準じて試
験を行った。その結果を表2に示す。
【0048】(比較例2)メタクリル酸411重量部、
エポキシ樹脂(EP‐828、シェル社製)453部、
エポキシ樹脂(EP‐1001、シェル社製)1136
部,ヒドロキノン0. 4部及びトリメチルベンジルアン
モニウムクロリド4部を100℃で10時間加熱して酸
化15の不飽和エステルを合成した。次に、2ーヒドロ
キシエチルメタクリレート1188重量部、ヒドロキノ
ン1. 9部及びジブチルチンジラウレート1. 2部をフ
ラスコ内に仕込み、撹拌しながら80℃まで温度を上
げ、ついでポリメチレンポリフェニルイソシアネート
(ミリオネートMR‐100、日本ポリウレタン社製)
792重量部を3時間かけて均一にフラスコに滴下し
た。その後、同温度で、5時間反応させてイソシアネー
ト含有率が0%の不飽和ウレタンプレポリマーを合成し
た。得られた不飽和エステル30重量部、不飽和ウレタ
ンプレポリマー25重量部、スチレン45部重量、6%
ナプテン酸コバルト1重量部、ジメチルアニリン0. 1
重量部及び50%の過酸化ベンゾイルペースト重量2部
を加え、5℃の温度雰囲気下で、ゲルタイムを測定した
が、1時間経っても硬化しなかった。次に、実施例2と
同様に試験を行った。結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】以上からわかるように、本発明の防水材組
成物は、低温での硬化性に優れることから、コンクリー
トあるいはモルタルの表面に塗布してから短時間で接着
強度、衝撃強度等の保護材料として必要な物性を発現す
ることができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明の防水剤組成物
は、ノルボルネン型モノマーとルテニウム系メタセシス
重合触媒を含有していることにより、低温での硬化性に
優れ、また水分、酸素等の硬化阻害を受けにくいことか
ら、環境条件に左右されず非常に作業性に優れた防水材
組成物及び防水層の形成方法を提供することができる。
特に、低温での硬化性に優れることから、特別な加熱手
段を必要としない施工面のメリットも挙げられる。ま
た、得られた硬化物は下地材との接着性に優れ、良好な
防水性能を保持することができる。また、ノルボルネン
型ポリマーの特徴である耐クラック性、耐熱性、耐薬品
性の面から、従来のエポキシ樹脂や不飽和ポリエステル
樹脂が使えなかった用途やあるいは長期信頼性の要求さ
れる用途に利用することが可能となる。また、エポキシ
樹脂や不飽和ポリエステル樹脂に比べて、硬化収縮が非
常に小さく、またポリマー自体の伸びも大きいことか
ら、下地に対する変形追従性に優れ、剥離やふくれ等の
問題が生じない。更に、コンクリートあるいはモルタル
の表面に本発明の防水材組成物を硬化させてなる保護層
を形成することにより、塩害、凍害、アルカリ骨材反応
からコンクリートあるいはモルタルを保護し、特に海岸
付近等の使用環境の厳しい場所において耐久性を大幅に
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項6記載の防水層形成方法の一実
施形態を示す説明図である。
【図2】本発明の請求項7記載の防水層形成方法の一実
施形態を示す説明図である。
【図3】本発明の請求項8記載の防水層形成方法の一実
施形態を示す説明図である。
【図4】本発明の請求項9記載の防水層形成方法の一実
施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1:下地材 2:防水剤組成物 3:溝部又は継ぎ目部分 4:漏水個所 5:シート状、フィルム状又はブロック状の部材 6:コンクリート構造物

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノルボルネン型モノマー、ルテニウム系
    メタセシス重合触媒を含有することを特徴とする防水材
    組成物。
  2. 【請求項2】 ルテニウム系メタセシス重合触媒が一般
    式(I)で表されるルテニウム‐カルベン錯体であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の防水材組成物。 【化1】 (R1 及びR2 は、互いに独立に、水素、C2 〜C20
    アルケニル基、C1 〜C 20‐アルキル基、アリール基、
    1 〜C20‐カルボン酸エステルもしくはカルボン酸
    塩、C1 〜C20‐アルコキシ基、C2 〜C20‐アルケニ
    ルオキシ基、アリールオキシ基、C2 〜C20‐アルコキ
    シカルボニル基、C1 〜C20‐アルキルチオ基(これら
    は、C1 〜C5 ‐アルキル基、ハロゲン、C1 〜C5
    アルコキシ基によって、又は必要に応じてC1 〜C5
    アルキル基、ハロゲン、C1 〜C5 ‐アルコキシ基によ
    って置換されたフェニル基によって必要に応じて置換さ
    れていても良い)を表し、X1 及びX2 は、お互いに独
    立に、任意のアニオン性配位子を表し、L1 及びL
    2 は、お互いに独立に、任意の中性電子供与体を表し、
    1、X2 、L1 及びL2 の内2個又は3個は、一緒に
    多座キレート化配位子を形成しても良い。)
  3. 【請求項3】 ノルボルネン型モノマーがジシクロペン
    タジエンであることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の防水材組成物。
  4. 【請求項4】 ノルボルネン型モノマーとして、更に、
    エチリデンノルボルネン、メチルシクロペンタジエン
    (ダイマー)、シクロペンタジエン、ビニルノルボルネ
    ンを含有するものであることを特徴とする請求項3記載
    の防水材組成物。
  5. 【請求項5】 メタセシス重合遅延剤としてアミン化
    合物を用いることを特徴とする請求項1〜請求項4記載
    のいずれか一項の防水材組成物。
  6. 【請求項6】 アミン化合物が第3級複素環アミンであ
    ることを特徴とする請求項5記載の防水材組成物。
  7. 【請求項7】 コンクリート製又はモルタル製の下地材
    に請求項1〜請求項6記載のいずれか一項の防水材組成
    物を塗布又は吹き付けし、硬化させることを特徴とする
    防水層の形成方法。
  8. 【請求項8】 コンクリート又はモルタルの溝部、継ぎ
    目部分に請求項1〜請求項6記載のいずれか一項の防水
    材組成物を充填し、硬化させることを特徴とする防水層
    の形成方法。
  9. 【請求項9】 既設コンクリートの漏水部分に請求項1
    〜請求項6記載のいずれか一項の防水材組成物を充填
    し、硬化させることを特徴とする防水層の形成方法。
  10. 【請求項10】 シート状、フィルム状あるいはブロッ
    ク状の部材をコンクリート製あるいはモルタル製の下地
    材と接着していない状態で、下地材上に複数個並べた後
    に、請求項1〜請求項6記載のいずれか一項の防水材組
    成物を流展させて、下地材とシート状、フィルム状ある
    いはブロック状の部材の間隙部及び表面を被覆し、硬化
    させることを特徴とする防水層形成方法。
  11. 【請求項11】 コンクリートあるいはモルタルの表面
    に請求項1〜請求項6記載のいずれか一項の防水材組成
    物を塗布あるいは吹き付けし、硬化させることを特徴と
    する防水層の形成方法。 【0001】
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WO2017130832A1 (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 富士フイルム株式会社 固体電解質組成物、固体電解質含有シートおよび全固体二次電池、ならびに固体電解質含有シートおよび全固体二次電池の製造方法

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WO2017130832A1 (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 富士フイルム株式会社 固体電解質組成物、固体電解質含有シートおよび全固体二次電池、ならびに固体電解質含有シートおよび全固体二次電池の製造方法
JPWO2017130832A1 (ja) * 2016-01-28 2018-11-22 富士フイルム株式会社 固体電解質組成物、固体電解質含有シートおよび全固体二次電池、ならびに固体電解質含有シートおよび全固体二次電池の製造方法

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