JP2001001913A - ステアリング装置のチルト機構 - Google Patents
ステアリング装置のチルト機構Info
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Abstract
チルトレバー5の設計上の制約を緩和することができ、
コストを安くすることができるステアリング装置のチル
ト機構を提供する。 【解決手段】締付部材4を回動させるチルトレバー5
を、締付部材4に対して着脱自在とした。
Description
ング装置に用いられるチルト機構に関する。
の位置を調整するチルト機構として、図4及び図5に示
すように、車体に固定される固定ブラケット101と、
コラムチューブ102を固定する上下動可能な可動ブラ
ケット103とを、それぞれの側面において部分的に重
ね合わせた状態で組み合わせるとともに、両ブラケット
101,103の重ね合わせた部分にボルト104を挿
通し、このボルト104の先端にねじ込んだ締付部材1
05とボルト104の頭部104aとの間で、両ブラケ
ット101,103を締め付けることにより、可動ブラ
ケット103を固定ブラケット101に固定するものが
提供されている。この種のチルト機構においては、前記
締付部材105に、両ブラケット101,103を締付
けたり緩めたりするためのチルトレバー106が溶接等
にて取り付けられている。
のチルト機構によれば、チルトレバー106を回動操作
するだけで、両ブラケット101,103を締付けたり
緩めたりすることができるので、ステアリングホイール
107の上下方向の位置を容易に調整することができ
る。しかし、車両事故により運転者がステアリングホイ
ール107に衝突した場合に、チルトレバー106によ
って膝が損傷するのを防止するために、その形状や配置
等に特別な配慮が必要であり、設計上の制約が多く、コ
ストが高くつという問題があった。ところが、実際にチ
ルトレバー106を操作する機会は非常に少なく、車両
の購入時にステアリングホイール107の位置を1度セ
ットすると、その後は操作する機会がほとんどないのが
実状である。この発明は前記問題点に鑑みてなされたも
のであり、設計上の制約を少なくすることができ、コス
トを安くすることができるステアリング装置のチルト機
構を提供することを目的とする。
のこの発明のステアリング装置のチルト機構は、車体に
固定する固定ブラケットと、コラムチューブを固定する
上下動可能な可動ブラケットとを、部分的に重ね合わせ
て組み合わせ、両ブラケットの重ね合わせた部分を挿通
するボルトと、このボルトの先端にねじ込んだ締付部材
とにより両ブラケットを挟み込み、チルトレバーにより
前記締付部材を回動させて両ブラケットを締め付けるこ
とにより、可動ブラケットを固定ブラケットに固定する
ステアリング装置のチルト機構において、前記チルトレ
バーが前記締付部材に対して着脱自在であることを特徴
とする(請求項1)。
ば、ステアリングホイールの位置調整が必要な時にチル
トレバーを締付部材に取り付け、当該位置調整が不要な
時には、チルトレバーを締付部材から取り外しておくこ
とができる。このため、車両の事故時の安全確保のため
に、チルトレバーの形状や配置等に特別な配慮を施す必
要がない。
が好ましく(請求項2)、この場合には、専用のチルト
レバーを用いる場合よりもコストを安くすることができ
るとともに、設計の標準化を図ることができる。
ーを兼ねるものであってもよく(請求項3)、この場合
には、これを身近に保管することができる。
いて添付図面を参照しながら説明する。図1はこの発明
のステアリング装置のチルト機構Aを示す断面図であ
り、図2はその側面図である。このチルト機構Aは、車
体に固定する固定ブラケット1と、この固定ブラケット
1に上下動可能に組み合わせた可動ブラケット2と、両
ブラケット1,2を挿通するボルト3と、このボルト3
の先端にねじ込んだ締付部材4と、この締付部材4を回
動操作するチルトレバー5とを備えている。
るフランジ部11と、このフランジ11の一端から鉛直
下方に延びる側板12とを有する一対の板金部材10
を、左右対称に配置したものであり、各板金部材10の
フランジ部11が車体にボルト止めされ、この状態で各
板金部材10の側板12間に、可動ブラケット2を導入
可能な空間が形成されている。各側板部12には、補強
用のリブ12aが膨出形成されているとともに、ボルト
3を挿通させるための長穴12bが形成されている。こ
の長穴12bは、上下方向に延びている。
端から鉛直下方に延びる一対の側板22とを有する双脚
状の板金部材からなり、各側板22の一部を固定ブラケ
ット1の側板12に重ね合わせた状態で、当該固定ブラ
ケット1に組み合わせてある。前記一対の側板22に
は、内径がボルト3の外径よりもやや大きい貫通孔22
aが形成されており、この貫通孔22に前記ボルト3が
挿通されている。可動ブラケット2の内部には、ステア
リング装置7のコラムチューブ71を挿通してあり、こ
のコラムチューブ71は、ボルト3の外周に嵌合したチ
ューブ状の受け座23と、一対の側板22間に不動状に
架け渡したブリッジ24との間で挟み込まれて、可動ブ
ラケット2に固定されている。前記ブリッジ24は可動
ブラケット2の上下動に追随できるように、固定ブラケ
ット1に対して上下方向に移動可能である。なお、前記
コラムチューブ71の内部には、ステアリングシャフト
72が挿通されており、このステアリングシャフト72
の上端には、ステアリングホイール73が取り付けられ
ている。
で、固定ブラケット1の側板12、可動ブラケット2の
側板22、及び締付部材4を挿通しており、その頭部3
1が固定ブラケット1の側板12に溶接されて回転が規
制されている。
あり、ワッシャ41を介して固定ブラケット1の側板1
2の外面に沿わせてある。したがって、固定ブラケット
1及び可動ブラケット2は、ボルト3の頭部31と締付
部材4との間で挟み込まれている。この締付部材4は、
図2において反時計回り方向に回動させることにより、
ボルト3との間で固定ブラケット1及び可動ブラケット
2を締め付けることができ、時計回り方向に回動させる
ことにより、前記締め付け状態を解除することができ
る。
に嵌合させる六角孔51が形成され、他端側にグリップ
52が形成されているものであり、前記六角孔51は、
締付部材4に対して着脱自在である。
ル73の上下方向の位置を調整する際に、チルトレバー
5の六角孔51を締付部材4に嵌合し、チルトレバー5
を操作して締付部材4を時計回り方向に回動させること
により、固定ブラケット1及び可動ブラケット2の締め
付け状態を解除することができる。したがって、この状
態でステアリングホイール73を上下方向に移動する
と、コラムチューブ71を可動ブラケット2とともに上
下方向に移動することができ、ステアリングホイール7
3を適正位置に移動調整した時点で、チルトレバー5を
操作して締付部材4を反時計回り方向に回動させること
により、ボルト3及び締付部材4により、固定ブラケッ
ト1及び可動ブラケット2を締め付けて、可動ブラケッ
ト2を固定ブラケット1に固定することができる。この
ようにしてステアリングホイール73の位置調整を完了
すると、チルトレバー5を締付部材4から取り外して、
これを保管することができる。
リングホイール73の位置調整が必要な時のみにチルト
レバー5を締付部材4に取り付け、当該位置調整が不要
な時には、チルトレバー5を締付部材4から取り外して
おくことができるので、車両の事故時の安全を確保する
ためにチルトレバー5の形状や配置等に特別な配慮を施
す必要がなく、その設計上の制約が緩和される。このた
め、チルトレバー5の製造コストを安くすることができ
る。
角ナットの外形寸法に合致させておくのが好ましく、こ
の場合には、前記チルトレバー5をスパナやメガネレン
チ等の汎用工具で構成することができる。このため、専
用のチルトレバー5を製作する場合よりも、コストを安
くすることができる。また、設計の標準化も図ることが
できる。前記チルトレバー5は、図3に示すように、締
付部材4に嵌合させる六角孔51を緊急脱出用のハンマ
ーの打撃部53の背後に形成してもよく、この場合に
は、チルトレバー5と緊急脱出用のハンマーとを兼ねる
ことができる。このため、チルトレバー5を身近に保管
することができ、使用上至便となる。
アリング装置のチルト機構によれば、ステアリングホイ
ールの位置調整が必要な時にチルトレバーを締付部材に
取り付け、当該位置調整が不要な時には、チルトレバー
を締付部材から取り外しておくことができるので、車両
の事故時の安全確保のためにチルトレバーの形状や配置
等に特別な配慮を施す必要がなく、設計上の制約が緩和
され、コストを安くすることができる。
チルト機構によれば、前記チルトレバーが汎用工具から
なるので、専用のチルトレバーを用いる場合よりもコス
トを安くすることができる。また、設計の標準化を図る
ことができるので、その設計がさらに容易となる。
チルト機構によれば、チルトレバーが緊急脱出用のハン
マーを兼ねるので、これを身近に保管することができ、
使用上至便となる。
構を示す断面図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】車体に固定する固定ブラケットと、コラム
チューブを固定する上下動可能な可動ブラケットとを、
部分的に重ね合わせて組み合わせ、両ブラケットの重ね
合わせた部分を挿通するボルトと、このボルトの先端に
ねじ込んだ締付部材とにより両ブラケットを挟み込み、
チルトレバーにより前記締付部材を回動させて両ブラケ
ットを締め付けることにより、可動ブラケットを固定ブ
ラケットに固定するステアリング装置のチルト機構にお
いて、 前記チルトレバーが前記締付部材に対して着脱自在であ
ることを特徴とするステアリング装置のチルト機構。 - 【請求項2】前記チルトレバーが、汎用工具からなる請
求項1記載のステアリング装置のチルト機構。 - 【請求項3】前記チルトレバーが、緊急脱出用のハンマ
ーを兼ねる請求項1記載のステアリング装置のチルト機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17091199A JP3645126B2 (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | ステアリング装置のチルト機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17091199A JP3645126B2 (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | ステアリング装置のチルト機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001001913A true JP2001001913A (ja) | 2001-01-09 |
JP3645126B2 JP3645126B2 (ja) | 2005-05-11 |
Family
ID=15913636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17091199A Expired - Fee Related JP3645126B2 (ja) | 1999-06-17 | 1999-06-17 | ステアリング装置のチルト機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3645126B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2403692A (en) * | 2003-07-09 | 2005-01-12 | Nsk Steering Sys Europ Ltd | Adjustable steering apparatus with detachable adjustment lever |
-
1999
- 1999-06-17 JP JP17091199A patent/JP3645126B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2403692A (en) * | 2003-07-09 | 2005-01-12 | Nsk Steering Sys Europ Ltd | Adjustable steering apparatus with detachable adjustment lever |
GB2403692B (en) * | 2003-07-09 | 2006-05-17 | Nsk Steering Sys Europ Ltd | Steering apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3645126B2 (ja) | 2005-05-11 |
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