JP2001001676A - カード一体型帳票 - Google Patents

カード一体型帳票

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JP2001001676A JP17746599A JP17746599A JP2001001676A JP 2001001676 A JP2001001676 A JP 2001001676A JP 17746599 A JP17746599 A JP 17746599A JP 17746599 A JP17746599 A JP 17746599A JP 2001001676 A JP2001001676 A JP 2001001676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造から販売するときまでの間は金券扱い的
管理が不要なプリペイドカードであって、かつ、宣伝や
広告、取分けプリペイドカード購入用の振込票と一体と
なったプリペイド方式のカード一体型帳票を安価に提供
することである。 【解決手段】 本体片に少なくとも振込票の体裁を整え
た振込片が切り取り可能に連接された紙基材からなる帳
票において、前記本体片の一方の面に秘匿情報を少なく
とも有する情報層が設けられ、該情報層が設けられた面
の該情報層を含む領域に所定形状の剥離層が設けられ、
前記剥離層の所定形状内で前記情報層を含む領域に前記
本体片と前記剥離層とをくり抜き可能としたカード部が
設けられると共に、前記剥離層上に前記剥離層の所定形
状と略同形状ないし前記剥離層の所定形状より大きく、
かつ、前記剥離層の所定形状を包み込むように隠蔽層が
形成されていることを特徴とするカード一体型帳票。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話料金等に用い
られるプリペイド方式のカードに関し、さらに詳しく
は、製造から販売するときまでの間は金券扱い的管理が
不要なプリペイド方式のカードとなるカード一体型帳票
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電話料金等に用いられるプリペイ
ドカードは、たとえば、特開平10−236038号公
報に開示されているように、基材層の一方の面に第1印
刷層を設けると共に他方の面に隠蔽層と第2印刷層を順
に設け、その後前記第1印刷層を設けた面に、ノンイン
パクトプリンタ等を使用して、所定位置に秘匿情報であ
るところのカード番号をデータ出力により印字し、該印
字面全面に、たとえば、2軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルムからなる透明樹脂層をウレタン系接着剤
等により積層し、その後大判シートに断裁し、該大判シ
ート状の前記カード番号印字部全体を覆うように易剥離
性隠蔽層を設け、該易剥離性隠蔽層上に地紋印刷層と保
護層を順に形成して後に、カード状に断裁されたもので
あり、多層構成からなると共に製造工程も複雑であり、
高価なものとならざるを得ず、使い捨てカードとしては
コスト対効果において、コストパフォーマンスのないも
のであった。
【0003】この理由としては、この種のプリペイドカ
ードは、使用者にお金と引換えに購入されるものであ
り、この種のプリペイドカードを購入した使用者は、秘
匿情報であるカード番号を隠蔽した部分を爪や硬貨等で
削り落としてカード番号を現出させ、このカード番号を
用いて、電話等のサービスを受けることになり、電話料
金等はこのカード番号で自動的に支払われることにな
る。そのために、秘匿情報としてプリペイドカードに隠
蔽されたカード番号は、少なくともプリペイドカードが
販売される時点ではすでに使用可能な状態であり、お金
と同じ価値があるものである。そのため、購入されるま
では、容易にカード番号が第3者に判読できないように
する必要性から、上記のようなコストパフォーマンスの
ない(使い捨てカードとしては高価な)構成となってい
る。すなわち、上記のような製造方法は、カード番号を
確実に隠蔽することと、隠蔽する加工の効率化に重点が
置かれたものであり、結果としてプリペイドカード単体
の形態での製造仕上がりを余儀なくされるため、使い捨
てカードとしてコストパフォーマンスの高い、すなわち
安価なプリペイドカードは望むべくもなかった。また、
この種のプリペイドカードは上記したようにお金と同じ
価値があるものであり、使用者に購入されるまでは、第
3者に不正に使用されることがないように、お金と同じ
管理(金券扱い的管理)が要求され、この管理も大層面
倒なものであった。
【0004】また一方において、この種のプリペイドカ
ードは、未だ知名度が低く、今後、色々な宣伝や広告な
どの販売活動を通して市場の拡大を図る必要があり、使
用者がこの種のプリペイドカードを購入するまでは金券
扱いの管理の必要がなく、宣伝や広告等と一体となった
帳票(小冊子)として、店頭や各種の窓口にパンフレッ
ト同様に置くことができると共に、また、街頭で配付す
ることができるプリペイドカードが要望されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、製造から販売するときまでの間は金券扱い的管理
が不要なプリペイドカードであって、かつ、宣伝や広
告、取分けプリペイドカード購入用の振込票と一体とな
ったプリペイド方式のカード一体型帳票を安価に提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決するため、請求項1に記載の発明のカー
ド一体型帳票は、本体片に少なくとも振込票の体裁を整
えた振込片が切り取り可能に連接された紙基材からなる
帳票において、前記本体片の一方の面に秘匿情報を少な
くとも有する情報層が設けられ、該情報層が設けられた
面の該情報層を含む領域に所定形状の剥離層が設けら
れ、前記剥離層の所定形状内で前記情報層を含む領域に
前記本体片と前記剥離層とをくり抜き可能としたカード
部が設けられると共に、前記剥離層上に前記剥離層の所
定形状と略同形状ないし前記剥離層の所定形状より大き
く、かつ、前記剥離層の所定形状を包み込むように隠蔽
層が形成されていることを特徴とするものである。この
ように構成することにより、プリペイドカードを帳票と
一体化することができると共に、プリペイドカードは、
くり抜き可能とした紙基材からなるカード部で形成され
るために、くり抜き加工や剥離層、被覆層を設けるなど
のカードとするための加工を紙基材に施しても、従来の
プリペイドカードに比べ構成が単純であり、工程も簡単
であり、プリペイドカードを安価なものとすることがで
きる。また、帳票に一体的に設けられたプリペイドカー
ドは、該プリペイドカードに設けられた秘匿情報が第3
者に知られても、振込片に設けられた振込票でプリペイ
ドカードの代金が振り込まれない限りは、前記秘匿情報
は数字、ないし、数字と記号の単なる組み合わせたもの
に過ぎず、プリペイドカードとしては全く機能しないた
めに、製造時から使用者が振込票で金額を振り込み、振
り込まれた側が振込を確認して登録処理をするまでは金
券扱い的管理をする必要がなく、取り扱いもすこぶる容
易である。そのために、店頭や各種の窓口にパンフレッ
ト同様に置くことができると共に、また、街頭で配付す
ることができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載するカード一体型帳票において、前記振込片の振
込票の体裁を整えた面に前記秘匿情報と1対1に対応し
たオープン情報が設けられていることを特徴とするもの
である。このように構成することにより、プリペイドカ
ードの購入を振込用紙で申し込まれる度に、振込用紙に
印刷されたオープン情報で振り込まれた側が登録処理を
することができるために便利である。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載するカード一体型帳票において、前記オープン情
報が前記秘匿情報を別の情報に置き換えた置換情報であ
ることを特徴とするものである。このように構成するこ
とにより、プリペイドカードに印刷された秘匿情報がプ
リペイドカード購入者以外には開示されないために一
層、プリペイドカードのセキュリティを高めることがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に更に詳しく説明する。図1は本発明のカー
ド一体型帳票の第1の実施形態の表面を示す図、図2は
図1を見開いた裏面図、図3は図2のXーX線の断面
図、図4は本体片からカード部を剥がしてプリペイドカ
ードとしたときの図、図5は本発明のカード一体型帳票
の第2の実施形態を示す要部断面図、図6は本発明のカ
ード一体型帳票の第3の実施形態を示す図3に対応する
断面図、図7は本発明のカード一体型帳票の第4の実施
形態を示す図3に対応する断面図、図8は本発明のカー
ド一体型帳票の第5の実施形態を示す図3に対応する断
面図、図9は本発明のカード一体型帳票の第6の実施形
態を示す図3に対応する断面図であり、図中の1はカー
ド一体型帳票、2は本体片、3は振込片、4は利用説明
片、6,6’は剥離層、7,7’,7''は隠蔽層、8は
情報層、10は切り込み、20はカード名、21は表題、22は
サービス名欄、31は振込原票片、32は取扱店控え票片、
33は受領票片、40は秘匿情報、41は利用方法欄、51,5
2,53,54は切り取り用ミシン目、61,75は合成樹脂製
透明フィルム層、62は接着層、63は離型層、71はコート
紙、72はスミベタ印刷層、73はアンカーコート層、74は
ポリオレフィン系樹脂層、76はアルミ蒸着合成樹脂製フ
ィルム層、80,81,82,83は積層体、Aはカード部をそ
れぞれ示す。
【0010】まず、図1は本発明のカード一体型帳票の
第1の実施形態の表面を示す図であって、カード一体型
帳票1の本体片2の表面中央部には、このプリペイド方
式のカードに対して一般大衆に目を向けさせるような
「DNPコミュニカ新登場」なる表題21と、さらに興味
を引かせるようなこのプリペイド方式のカードで受ける
ことが可能な、たとえば、インターネット接続、インタ
ーネットショッピング、携帯電話、国際電話等といった
サービス名を設けたサービス名欄22が設けられてこの帳
票1の表面を形成している。また、この本体片2の上部
(図1において上側)には、前記本体片2を形成する紙
基材に略矩形状の切り込み10が形成され、該切り込み10
により「DNPコミュニカ」なるカード名20が付された
プリペイド方式のカードとなるカード部Aがくり抜き可
能に形成されている。また、図1において前記本体片2
の右端辺には、切り取り用ミシン目51が設けられ、該切
り取り用ミシン目51を介して振込片3(図2参照)が切
り取り可能に連接し、また、前記本体片2の左端辺に
は、切り取り用ミシン目52が設けられ、該切り取り用ミ
シン目52を介して利用説明片4(図2参照)が切り取り
可能に連接している。図1は、前記振込片3(図2参
照)と前記利用説明片4(図2参照)とを前記切り取り
用ミシン目51、52で前記本体片2の裏面側に前記振込片
3(図2参照)が前記本体片2と前記利用説明片4(図
2参照)との間に位置するように三つ折りにされたもの
である。
【0011】図2は図1を見開いた裏面図であって、カ
ード一体型帳票1は本体片2の左右端辺に設けた前記切
り取り用ミシン目51、52を介して前記振込片3と前記利
用説明片4とが切り取り可能に連接している。前記本体
片2の上部(図2において上側)には、図1で示した本
体片2を形成する紙基材に略矩形状の切り込み10でくり
抜き可能に形成されたカード部Aを包み込むように剥離
層6(図3参照)と隠蔽層7とが順に設けられ、前記隠
蔽層7は前記カードA内の前記剥離層6(図3参照)側
の前記本体片2を形成する紙基材面に設けられた主に一
定桁数の数字、ないし、数字と記号との組み合わせから
なる秘匿情報40(図4参照)を少なくとも有する情報層
8(図3参照)を隠蔽すると共に、カード部Aが本体部
2から抜け落ちることのないように保護している。ま
た、前記振込片3には振込原票片31、取扱店控え票片3
2、受領票片33が切り取り用ミシン目53、54でそれぞれ
分離可能に設けられると共に、各票片31、32、33には、
支払人欄、受取人欄、受領日付印欄等がそれぞれ設けら
れて振込票の体裁を整えている。このように、振込片3
の振込票の体裁を整えた面を本体片2の秘匿情報40(図
4参照)を少なくとも有する情報層8面と同じ側に設け
ることにより、秘匿情報40(図4参照)と該秘匿情報40
(図4参照)と1対1に対応した支払人欄の会員番号と
を1工程で印字することができる。また、前記利用説明
片4にはこのプリペイド方式のカードで受けることがで
きる代表的なサービスの具体的な手順を記載した利用方
法欄41等が設けられている。
【0012】図3は図2のXーX線の断面図であって、
紙基材からなる本体片2の一方の面に秘匿情報40(図4
参照)を少なくとも有する情報層8が設けられ、他方の
面に「DNPコミュニカ」なるカード名20が印刷により
設けられている。そして、前記情報層8面に前記情報層
8を含むように、コート紙71と、該コート紙71の一方の
面にスミベタ印刷層72と、該スミベタ印刷層72上にアン
カーコート層73とを設け、次に前記アンカーコート層73
と、合成樹脂製透明フィルム層61との間にTダイ押出機
でポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂を押し出した
ポリオレフィン系樹脂層74が設けられ、かつ、前記合成
樹脂製透明フィルム層61の表出面に前記合成樹脂製透明
フィルム層61と本体片2の紙基材に設けられた前記情報
層8ないし紙基材とのいずれにも接着性を有する接着剤
を周知の接着剤の中から適宜選択して接着層62を設ける
と共に略矩形状に断裁、あるいは、型抜きされた積層体
80が貼着され、さらに前記本体片2側から前記積層体80
の領域内で前記情報層8を含むように前記本体片2と前
記接着層62と前記合成樹脂製透明フィルム層61とを貫通
し、前記ポリオレフィン系樹脂層74を貫通しない略矩形
状の切り込み10が形成されている。この場合、前記積層
体80において、前記隠蔽層7は前記コート紙71と前記ス
ミベタ印刷層72と前記アンカーコート層73と前記ポリオ
レフィン系樹脂層74であり、前記剥離層6は前記合成樹
脂製透明フィルム層61と前記接着層62であり、前記切り
込み10に沿って剥離することにより、前記ポリオレフィ
ン系樹脂層74と前記合成樹脂製透明フィルム層61との間
で剥離されて、前記本体片2からカードサイズのカード
部Aがくり抜きできるようになっている。また、くり抜
かれたカード部Aは本体片2の紙基材と前記合成樹脂製
透明フィルム層61とが前記接着層62を介して貼着された
構成からなり、前記合成樹脂製透明フィルム層61により
補強されたものとなっている。また、前記スミベタ印刷
層72により本体片2の一方の面に設けられた秘匿情報40
(図4参照)は外側からは透視できないようになってい
る。
【0013】上記構成において、前記合成樹脂製透明フ
ィルム層61としては、プロピレン系樹脂、塩化ビニル系
樹脂、エステル系樹脂、アクリル系樹脂等の透明なプラ
スチックフィルムを用いることができ、また、必要に応
じてコロナ放電処理が少なくとも一方の面に施されたも
のを用いてもよく、その厚さは10〜50μm程度が適当で
ある。また、前記ポリオレフィン系樹脂層74の厚さとし
ては13〜30μm程度が適当である。また、前記ポリオレ
フィン系樹脂層74をカーボンブラックでスミ色に着色し
た層とすることにより、一層秘匿情報40(図4参照)の
隠蔽性を高めることができる。また、前記接着層62とし
ては、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス等の従
来から普通に感圧接着剤に用いられるものの中から適宜
選んで用いることができ、必要に応じて増粘剤、分散
剤、消泡剤、帯電防止剤、防腐剤等の添加剤を加えても
よく、ロールコート法等の周知の塗工法で塗工すること
により形成することができ、ドライ時の塗工量としては
5〜20g/m2 が適当である。
【0014】ところで、前記合成樹脂製透明フィルム層
61としては、上記した樹脂からなるフィルムに限ること
はなく、図3においては、前記アンカーコート層73と前
記合成樹脂製透明フィルム層61との間にTダイ押出機で
ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂を押し出してポ
リオレフィン系樹脂層74を設け、さらに、前記合成樹脂
製透明フィルム層61の表出面に前記接着層62を設けた構
成としたが、これにかえて、たとえば、図示はしない
が、前記アンカーコート層73上にTダイ押出機でポリエ
チレン等のポリオレフィン系樹脂を押し出してポリオレ
フィン系樹脂層74を設けて後に、該ポリオレフィン系樹
脂層74上に前記合成樹脂製透明フィルム層61を形成した
フィルムに用いることができる上記の樹脂をTダイ押出
機で押し出して形成した、あるいは、溶液化してロール
コート法、グラビア印刷法等の周知の塗工法で形成した
合成樹脂製透明フィルム層61であってもよく、このよう
にして形成した合成樹脂製透明フィルム層61の表出面に
前記接着層62を設けた構成としてもよい。
【0015】図4は本体片からカード部を剥がしてプリ
ペイドカードとしたときの図であって、カード部Aの隠
蔽面には、このプリペイドカード固有の秘匿情報40であ
るID番号が付されている。このプリペイドカード購入
者は、このカード固有の秘匿情報40であるID番号をキ
ーとして用いることにより、たとえば、インターネット
接続、インターネットショッピング、携帯電話、国際電
話等といったこのカードで可能な各種サービスを受ける
ことができる。
【0016】次に、このプリペイドカードの販売から使
用するまでの手順について図1〜図4を使って具体的に
説明する。まず、図1に示すように三つ折りにされたプ
リペイド方式のカード一体型帳票1を、街頭で配付され
ることにより入手したり、あるいは、コンビニエンスス
トア(CVS)等の店頭にパンフレット同様におかれた
陳列棚等から入手し、興味をそそられてこのプリペイド
方式のカードの購入を希望する購入者は、たとえば、図
2に示すように、振込片3に設けられた会員番号が「9
87654321」なる振込票をカード一体型帳票1か
ら切り取り用ミシン目51で切り取って3000円を添え
てコンビニエンスストアで振り込み手続きをする。コン
ビニエンスストア側では、振込片3の振込原票片31、取
扱店控え票片32、受領票片33の受領日付印欄に押印して
受領票片33を切り取り用ミシン目54で切り取って購入者
に返却する。さらに、コンビニエンスストア側では、取
扱店控え票片32を切り取り用ミシン目53で切り取って取
扱店控えとして保管すると共に、振込片3に設けられた
会員番号「987654321」を「(株)DNPコミ
ュニケーションズ」なる受取人に通知する。受取人側で
は、この通知により会員番号「987654321」な
るプリペイドカードが購入されたことを認知して、この
会員番号「987654321」のプリペイドカード購
入者がこの会員番号「987654321」のプリペイ
ドカードを使用できるように登録処置をする。このよう
に登録処置されて始めてこの会員番号「9876543
21」のプリペイドカードは使用可能な状態、すなわ
ち、金券となる。通常、振込手続きをしてからプリペイ
ドカードが使用可能な状態になるまでの時間は20分程
度である。
【0017】プリペイドカード購入者は、カード一体型
帳票1の本体片2から図3に示す剥離層6と隠蔽層7の
間で切り込み10に沿ってカード部Aを剥離してプリペイ
ドカードとして保持する。そして、このプリペイドカー
ドを使用して、たとえば、国際電話をかける場合、図4
に示すようにこのプリペイドカード固有の秘匿情報40で
あるID番号「123456789」をキーとして用い
ることにより3000円相当分の国際電話をかけること
ができる。このように、プリペイドカード固有の秘匿情
報40であるID番号「123456789」と会員番号
「987654321」(オープン情報)とは、1対1
に対応した置換情報となっており、プリペイドカード固
有の秘匿情報40であるID番号「123456789」
はプリペイドカード購入者固有のものとすることがで
き、第3者に不正に使用されることがない。また、この
カード一体型帳票1は、振込票で所定金額が振り込まれ
て、上記したようにプリペイドカードが使用できるよう
に登録処置されるまでは、ただ単なるカードにすぎない
ために、金券扱い的管理が不要であり、各種店頭や窓口
等にパンフレット同様に自由におくことができ、また、
販売促進の目的で街頭等で配付することもできる。ま
た、プリペイドカードは紙基材からなるために安価であ
る。
【0018】図5は本発明のカード一体型帳票の第2の
実施形態を示す要部断面図であって、図3で示した前記
積層体80においては、前記隠蔽層7と前記剥離層6との
剥離界面は前記ポリオレフィン系樹脂層74と前記合成樹
脂製透明フィルム層61との層間となっているが、この層
間に、たとえば、ドライ時に0.5 〜1.0g/m2となるよう
にシリコーンを塗工した離型層63を設けた積層体81とす
ることにより、剥離界面は前記ポリオレフィン系樹脂層
74と前記離型層63との層間となり一層スムーズな剥離界
面を得ることができる。
【0019】図6は本発明のカード一体型帳票の第3の
実施形態を示す図3に対応する断面図であって、積層体
82は図3に示した積層体80の前記スミベタ印刷層72と前
記アンカーコート層73との層間に合成樹脂製透明フィル
ム層75を設けた以外は前記積層体80と同じであって説明
は省略するが、前記合成樹脂製透明フィルム層75として
は前記合成樹脂製透明フィルム層61で説明したものと同
じ透明なプラスチックフィルムを用いることができる
し、また、必要に応じてカーボンブラックで着色したも
のを用いて、秘匿情報40(図4参照)を有する情報層8
の隠蔽性を高めてもよいし、また、この場合は前記スミ
ベタ印刷層72を設けない構成とすることも可能である。
また、前記合成樹脂製透明フィルム層75を設ける方法と
しては、たとえば、コート紙71に印刷を施すことにより
設けられたスミベタ印刷層72と前記合成樹脂製透明フィ
ルム層75とを周知のドライラミネーション用接着剤を用
いてドライラミネーションすることにより設けることが
できる。この場合、前記合成樹脂製透明フィルム層75を
形成するプラスチックフィルムは両面にコロナ放電処理
が施されているものが適当である。
【0020】図7は本発明のカード一体型帳票の第4の
実施形態を示す図3に対応する断面図であって、積層体
83は図3に示した積層体80の前記スミベタ印刷層72にか
えて一方の面にアルミ蒸着が施した合成樹脂製フィルム
層76を設けた以外は前記積層体80と同じであって説明は
省略するが、アルミ蒸着を施こす合成樹脂製フィルムと
しては、前記合成樹脂製透明フィルム層61で説明したも
のと同じ透明なプラスチックフィルムを用いることがで
き、また、アルミ蒸着合成樹脂製フィルム層76を設ける
方法としては、たとえば、コート紙71の一方の面と前記
アルミ蒸着合成樹脂製フィルム層76のアルミ蒸着面とを
周知のドライラミネーション用接着剤を用いてドライラ
ミネーションすることにより設けることができる。この
場合、前記合成樹脂製フィルム層76の非蒸着面はコロナ
放電処理が施されているものが適当である。このように
アルミ蒸着層を設けることにより、スミベタ印刷層72と
同様に、秘匿情報40(図5参照)を有する情報層8を外
側から見えないように隠蔽することができる。なお、図
6に示した第3の実施形態の合成樹脂製透明フィルム層
75にかえて、図7で用いたアルミ蒸着合成樹脂製フィル
ム層76を設けた構成とすることにより、第3の実施形態
は一層隠蔽性の高いものとなる。
【0021】図8は本発明のカード一体型帳票の第5の
実施形態を示す図3に対応する断面図であって、前記本
体片2の情報層8面に該情報層8を含む大きさの略矩形
状の剥離層6’を、たとえば、オフセット用UVインキ
のOPニスを印刷することにより形成、あるいは、シリ
コーンが添加されたオフセット用印刷インキのメジュー
ムを印刷することにより形成し、前記剥離層6’より大
きく、かつ、前記剥離層6’を包み込む大きさの略矩形
状に断裁、あるいは、型抜きされた隠蔽層7’が貼着さ
れ、前記本体片2側から前記情報層8を含むように前記
本体片2と前記剥離層6’とを貫通し、前記隠蔽層7’
を貫通しない略矩形状の切り込み10が形成されている。
この切り込み10により前記本体片2からカード部Aがく
り抜きできるようになっている。
【0022】前記隠蔽層7’はコート紙71の一方の面に
スミベタ印刷層72が設けられ、該スミベタ印刷層72面に
アンカーコート剤を塗工してアンカーコート層73を形成
し、該アンカーコート層73上にTダイ押出機でポリエチ
レン等のポリオレフィン系樹脂層74が押し出し塗工さ
れ、該ポリオレフィン系樹脂層74上に前記接着層62が設
けられた構成からなっている。前記切り込み10により前
記本体片2からカード部Aをくり抜くと、前記接着層62
と前記剥離層6’との層間で剥離され、剥離された前記
カード部Aの隠蔽面は、たとえば、オフセット用UVイ
ンキのOPニスで保護された形となっている。
【0023】図9は本発明のカード一体型帳票の第6の
実施形態を示す図3に対応する断面図であって、図8で
示した第5の実施形態の隠蔽層7’がコート紙71の一方
の面と、一方の面にアルミ蒸着を施すと共に他方の面に
コロナ放電処理を施した合成樹脂製フィルムからなる前
記アルミ蒸着合成樹脂製フィルム層76のアルミ蒸着面と
を、たとえば、周知のドライラミネーション用接着剤を
用いてドライラミネーションすることにより積層され、
コロナ放電処理を施した面に前記接着層62を設けた構成
からなる隠蔽層7''からなる以外は第5の実施形態と同
じであり説明は省略する。
【0024】ところで、今までの説明において、隠蔽層
の外側の構成材をコート紙ということで進めてきたが、
合成紙であってもよく、また、これらは着色された着色
紙であってもよいし、当然、該コート紙等の表出面に印
刷を施したものであってもよい。また、本発明のカード
一体型帳票の本体片2、振込片3、利用説明片4におい
て説明をしなかった各面には、たとえば、プリペイドカ
ードで利用可能な各種サービスを記載した「例えばこの
ようなサービスが受けられます」欄や、カード残高を知
る方法やカード残高が少なくなった場合の対処方法など
を記載した「例えばこんな時には?」欄、あるいは、プ
リペイドカード購入者が振込する場合に注意しなければ
ならない事項を記載した「ご注意」欄や振込可能な店名
を記載した「お支払場所」欄等が通常設けられている。
【0025】また、今まで縷々説明した本発明のカード
一体型帳票の実施形態は、代表的な実施例を示したもの
であって、これに限ることはなく、特許請求の範囲に記
載したように、本体片に少なくとも振込票の体裁を整え
た振込片が切り取り可能に連接された紙基材からなり、
前記本体片の一方の面に主に一定桁数の数字、ないし、
数字と記号との組み合わせからなる秘匿情報を少なくと
も有する情報層が設けられ、該情報層が設けられた面の
該情報層を含む領域に所定形状の剥離層が設けられ、前
記剥離層の所定形状内で前記情報層を含む領域に前記本
体片と前記剥離層とをくり抜き可能としたカード部が設
けられると共に、前記剥離層上に前記剥離層の所定形状
と略同形状ないし前記剥離層の所定形状より大きく、か
つ、前記剥離層の所定形状を包み込むように隠蔽層が形
成されている構成はすべて本発明に属するものである。
【0026】
【発明の効果】本発明のカード一体型帳票は、プリペイ
ドカード購入者がカード一体型帳票に組み込まれた振込
票で所定金額を振込と共に、振込票に記載された会員番
号が登録処理されるまでは、ただ単なるカードにすぎな
いために、金券扱いの管理の必要がなく、宣伝や広告等
と一体となった帳票(小冊子)として、店頭や各種の窓
口にパンフレット同様に置くことができると共に、ま
た、街頭で配付することができるという効果を奏するも
のである。また、本発明のカード一体型帳票に組み込ま
れたプリペイドカードは紙基材からなるものであり、使
い捨てカードとして従来のプリペイドカードに比べて極
めてコストパフォーマンスに優れたカードである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカード一体型帳票の第1の実施形態の
表面を示す図である。
【図2】図1を見開いた裏面図である。
【図3】図2のXーX線の断面図である。
【図4】本体片からカード部を剥がしてプリペイドカー
ドとしたときの図である。
【図5】本発明のカード一体型帳票の第2の実施形態を
示す要部断面図である。
【図6】本発明のカード一体型帳票の第3の実施形態を
示す図3に対応する断面図である。
【図7】本発明のカード一体型帳票の第4の実施形態を
示す図3に対応する断面図である。
【図8】本発明のカード一体型帳票の第5の実施形態を
示す図3に対応する断面図である。
【図9】本発明のカード一体型帳票の第6の実施形態を
示す図3に対応する断面図である。
【符号の説明】
1 カード一体型帳票 2 本体片 3 振込片 4 利用説明片 6,6’ 剥離層 7,7’,7'' 隠蔽層 8 情報層 10 切り込み 20 カード名 21 表題 22 サービス名欄 31 振込原票片 32 取扱店控え票片 33 受領票片 40 秘匿情報 41 利用方法欄 51,52,53,54 切り取り用ミシン目 61,75 合成樹脂製透明フィルム層 62 接着層 63 離型層 71 コート紙 72 スミベタ印刷層 73 アンカーコート層 74 ポリオレフィン系樹脂層 76 アルミ蒸着合成樹脂製フィルム
層 80,81,82,83 積層体 A カード部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G07F 7/08 G07F 7/08 L

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体片に少なくとも振込票の体裁を整え
    た振込片が切り取り可能に連接された紙基材からなる帳
    票において、前記本体片の一方の面に秘匿情報を少なく
    とも有する情報層が設けられ、該情報層が設けられた面
    の該情報層を含む領域に所定形状の剥離層が設けられ、
    前記剥離層の所定形状内で前記情報層を含む領域に前記
    本体片と前記剥離層とをくり抜き可能としたカード部が
    設けられると共に、前記剥離層上に前記剥離層の所定形
    状と略同形状ないし前記剥離層の所定形状より大きく、
    かつ、前記剥離層の所定形状を包み込むように隠蔽層が
    形成されていることを特徴とするカード一体型帳票。
  2. 【請求項2】 前記振込片の振込票の体裁を整えた面に
    前記秘匿情報と1対1に対応したオープン情報が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のカード一体型
    帳票。
  3. 【請求項3】 前記オープン情報が前記秘匿情報を別の
    情報に置き換えた置換情報であることを特徴とする請求
    項2記載のカード一体型帳票。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006123370A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Dainippon Printing Co Ltd 穴開きカード内蔵貼り合わせシート
JP2012076321A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Shoei Insatsu Kk プリペイドカード付き帳票一体型カード台紙

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