JP2001001486A - 製版装置 - Google Patents

製版装置

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JP2001001486A
JP2001001486A JP17410999A JP17410999A JP2001001486A JP 2001001486 A JP2001001486 A JP 2001001486A JP 17410999 A JP17410999 A JP 17410999A JP 17410999 A JP17410999 A JP 17410999A JP 2001001486 A JP2001001486 A JP 2001001486A
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JP
Japan
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thermal head
processing surface
platen roller
stencil sheet
roller
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JP17410999A
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English (en)
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Kaoru Kimura
薫 木村
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧板フレームの開放時に、サーマルヘッドを
破損させない構造を得る。 【解決手段】 サーマルヘッド15の処理面15aに沿
って移動し、処理面15aを表出・被覆する遮蔽部材3
1を設ける。遮蔽部材31は、常に処理面15aを被覆
する位置に向かって付勢されている。遮蔽部材31は、
固定されたガイドピン39に接する案内部34を備え、
圧板フレーム8を開放してサーマルヘッド15をプラテ
ンローラ14から離間した時に、案内部34がガイドピ
ン39から離れて、前記付勢力によって処理面15aを
被覆する位置に移動する。また、遮蔽部材31は圧板フ
レーム8を閉じてサーマルヘッド15をプラテンローラ
14に近接させた時には、案内部34がガイドピン39
に接して前記付勢力に抗して処理面15aを表出する位
置に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状態から引
き出された孔版原紙に穿孔を行う製版装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の製版装置101を示す。ロ
ール状に巻かれた孔版原紙Sは、マスターホルダ107
に回転可能に保持されている。ロール状の孔版原紙Sか
ら引き出された孔版原紙Sは連続帯状である。この孔版
原紙Sは、トルクリミッタ等でブレーキをかけられたテ
ンションローラ111と、自重でテンションローラ11
1に接するニップローラ110との間で挟み込まれる。
テンションローラ111とニップローラ110との間を
通過した孔版原紙Sは、サーマルヘッド115とプラテ
ンローラ114との間に挟み込まれる。このサーマルヘ
ッド115とプラテンローラ114の位置決めは、サー
マルヘッド115の左右側部に設けられたブラケット1
40の爪部140aが、プラテンローラ114の軸12
3に係止することで行われる。
【0003】サーマルヘッド115の下面には、孔版原
紙Sの幅方向と平行に並んだ複数の発熱体を備えた処理
面115aが形成されている。孔版原紙Sには、サーマ
ルヘッド115の処理面115aにより加熱穿孔(製
版)が行われる。この加熱穿孔が行われる際、孔版原紙
Sはプラテンローラ114の回転によってサーマルヘッ
ド115の処理面115aに接触しながら搬送され、さ
らに巻き込みローラ116によって下方向に曲げられて
溜箱120方向に進む。孔版原紙Sは、サーマルヘッド
115による一版分の加熱穿孔が終了するまで溜箱12
0に収容される。
【0004】孔版原紙Sを搬送する時、サーマルヘッド
115の処理面115aとプラテンローラ114によっ
て挟まれた部分に皺が発生しないように、テンションロ
ーラ111とニップローラ110との間の挟み込みによ
り、孔版原紙Sには搬送方向と逆方向のテンション(バ
ックテンション)が与えられる。
【0005】加熱穿孔の終了後は、サーマルヘッド11
5が上方向に移動し、プラテンローラ114との孔版原
紙Sの挟持状態を解除する。加熱穿孔が行われた孔版原
紙Sの先端は、上下一対のロードローラ117,118
によって印刷ドラム103のクランプ板105まで搬送
される。孔版原紙Sは、先端がクランプ板105に挟持
されて印刷ドラム103に固定された後、印刷ドラム1
03の回転によって搬送されて印刷ドラム103の周面
に着版される。そして、孔版原紙Sは、印刷ドラム10
3に着版されながらカッターユニット119によって一
版分が切断形成される。
【0006】ところで、上記の製版装置101には、そ
の下部で構成するマスターホルダ107及び溜箱120
等の固定された部分に対し、支軸109を中心として開
閉可能な圧板フレーム108が設けられている。この圧
板フレーム108には、サーマルヘッド115が取り付
けられている。サーマルヘッド115は、図示しない駆
動機構によってプラテンローラ114に対して接近また
は後退する方向に駆動可能とされており、孔版原紙Sの
穿孔時には処理面115aがプラテンローラ114に接
触し、穿孔後は処理面115aがプラテンローラ114
から離れるようになっている。また、圧板フレーム10
8には、巻き込みローラ116と上ロードローラ117
が、圧板フレーム108に設けられた縦長の長穴13
0,131に上下動可能かつ回転可能となるように取り
付けられている。
【0007】そして、孔版原紙Sの補充や交換の際、あ
るいは上記搬送工程で、例えば孔版原紙Sが前記各ロー
ラ等に絡まって搬送が適切に行われない場合等には、図
8に示すように圧板フレーム108を開放する。圧板フ
レーム108を開放することで、上下ロードローラ11
7,118間及びサーマルヘッド115とプラテンロー
ラ114間とを離間し、孔版原紙Sの補充、交換及びメ
ンテナンスを行う。
【0008】また、この製版装置101は、孔版印刷装
置に採用される。孔版印刷装置としての構成の一部は図
示していない。印刷ドラム103の周壁104の一部は
インク透過性である。印刷ドラム103の内部には周壁
104の内面にインクを供給するインク供給手段があ
る。印刷ドラム103の下方には印刷用紙を印刷ドラム
103に押圧する押圧手段がある。印刷ドラム103を
回転させるとともに、所定のタイミングで印刷ドラム1
03と押圧手段の間に印刷用紙を送り込み、印刷ドラム
103に装着された孔版原紙Sの画像部分に印刷用紙を
押し付ける。印刷ドラム103内周壁から供給された印
刷インクは、印刷ドラム103の周壁104を通過し、
孔版原紙Sの穿孔部分から印刷用紙に転移して画像を形
成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の製版装置101では、孔版原紙の交換時やメン
テナンス時に圧板フレーム108を開放すると、サーマ
ルヘッド115の処理面115aが剥き出しの状態とな
る。このため圧板フレーム108を開放する操作者が誤
ってサーマルヘッド115の処理面115aに触れてし
まうおそれがある。そのとき、操作者に静電気が帯電し
ていると、サーマルヘッド115に影響を及ぼすという
問題が発生する。そして、この静電気の与える影響が著
しい場合には、サーマルヘッド115に設けられた発熱
体が破損してしまうという問題がある。
【0010】そのため、サーマルヘッド115は、予め
設定されている時間的な使用限度、すなわち製品寿命に
達する以前に交換を行わなければならず、メンテナンス
の回数が頻繁となる。このことから、高価なサーマルヘ
ッドの交換回数が増大し、ランニングコストが増大する
という問題が発生する。
【0011】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、孔版原紙の交換やメンテナンス時等に圧板フレーム
を開放した際、サーマルヘッドを破損させることのない
構造を備えた製版装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による請求項1に記載の製版装置は、回転可能な
プラテンローラと、複数の発熱体を備えた処理面を備え
該処理面が前記プラテンローラに対向して設けられたサ
ーマルヘッドとを有し、ロール状に巻かれた孔版原紙か
ら引き出された孔版原紙を、前記プラテンローラと前記
サーマルヘッドの処理面との間を通過させ、前記サーマ
ルヘッドによって前記孔版原紙に穿孔処理を行う製版装
置において、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラ
とを近接させる近接位置及び、前記サーマルヘッドと前
記プラテンローラとを離間させる離間位置に移動させる
可動部材と、前記近接位置にて前記サーマルヘッドの処
理面を表出させ、前記離間位置にて前記サーマルヘッド
の処理面を被覆する遮蔽部材と、を備えたことを特徴と
する。
【0013】請求項2に記載の製版装置は、請求項1に
記載の製版装置において、前記可動部材が前記プラテン
ローラに対して前記サーマルヘッドを近接位置あるいは
離間位置に移動するように構成され、前記可動部材によ
る前記サーマルヘッドの移動に対して関与しない位置に
固定されたガイドピンを有し、前記遮蔽部材には、前記
ガイドピンに接触し得る斜辺を有した案内部が設けら
れ、且つ、前記遮蔽部材は、前記サーマルヘッドの処理
面に対して略平行に移動することにより前記処理面を表
出あるいは被覆するとともに、付勢手段によって常に前
記処理面を被覆する位置に向かって付勢されており、前
記近接位置にて前記案内部の斜辺が前記ガイドピンに接
触することにより前記付勢手段の付勢力に抗するように
前記斜辺に沿って前記遮蔽部材が移動して前記サーマル
ヘッドの処理面を表出させ、前記離間位置にて前記案内
部の斜辺が前記ガイドピンから離れることにより前記付
勢手段の付勢力によって前記遮蔽部材が移動して前記サ
ーマルヘッドの処理面を被覆することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の製版装置
の一例の全体構成を示す側面図、図2は本発明の要部を
示す斜視図、図3は本発明の要部を示す側面図である。
【0015】本発明の製版装置1は、サーマルヘッド1
5で孔版原紙Sを加熱穿孔する製版機能を有し、製版し
た孔版原紙Sを用いて印刷用紙に孔版印刷を行う孔版印
刷装置に採用されている。
【0016】図1に示すように、本体フレーム2の内部
奥側(図中左側)には印刷ドラム3が配置されている。
この印刷ドラム3は、少なくとも一部がインク透過性で
ある略円筒状の周壁4と、周壁4の外周面に設けられた
固定手段としてのクランプ板5と、周壁4の内側に設け
られて周壁4の内周面にインクを供給する不図示のイン
ク供給手段を備えている。印刷ドラム3は、所定位置に
設置された自身の中心軸線6に平行な回転軸を中心とし
て回転駆動される。また、印刷ドラム3の下方には、印
刷用紙を印刷ドラム3に押し付ける不図示の押圧手段が
ある。
【0017】製版装置1は、印刷ドラム3に併設して本
体フレーム2の内部手前側(図中右側)に配置されてい
る。この製版装置1に備えられるマスターホルダ7は、
本体フレーム2の手前側に位置し、ロール状に巻かれた
孔版原紙Sが回転可能に収容されている。この孔版原紙
Sは、感熱フィルムと多孔性支持体を張り合わせたシー
トである。
【0018】また、本製版装置1の本体フレーム2の上
面側は一部が開口している。この部分には可動部材とし
ての圧板フレーム8が本体フレーム2に支持された支軸
9を中心として開閉可能に設けられている。この圧板フ
レーム8は、通常(製版動作時等)は閉じた状態で本体
フレーム2側に対して係止されている。
【0019】マスターホルダ7と印刷ドラム3の間に
は、本体フレーム2の内部手前側から奥方に向けて、ニ
ップローラ10及びテンションローラ11、さらにプラ
テンローラ14及びサーマルヘッド15、巻き込みロー
ラ16、上下ロードローラ17,18、カッターユニッ
ト19がそれぞれ順に並設されている。孔版原紙Sは、
これらのローラ等を経て搬送され、途中のサーマルヘッ
ド15によって穿孔される。さらに、サーマルヘッド1
5の下にはサーマルヘッド15の処理面15aを保護す
る遮蔽部材31が設けられている。また、本体フレーム
2の内部において、プラテンローラ14及びサーマルヘ
ッド15の下方に位置し、マスターホルダ7に隣接し
て、製版された孔版原紙Sを溜め込むための溜箱20が
設けられている。
【0020】上記構成を本体フレーム2の内部手前側か
ら順に説明する。図1に示すように、ニップローラ10
は、軸22を介して本体フレーム2内の所定位置に回転
可能に支持されている。具体的には、本体フレーム2に
は水平な支持板27が固定されており、この支持板27
の両端に、下向きの側板28がそれぞれ設けられてい
る。各側板28には、縦に長い長孔28aがそれぞれ形
成されている。ニップローラ10の軸22の両端は、こ
れら長孔28aに移動可能に係合している。ニップロー
ラ10は長孔28aに沿って上下方向に移動可能であ
る。本実施の形態ではニップローラ10は自重にてテン
ションローラ11に接している。
【0021】図1に示すようにニップローラ10の下方
にはテンションローラ11が、軸21にて回転可能に支
持されている。このテンションローラ11の周面は、ゴ
ム等の高摩擦素材が設けられるか、又は高摩擦状態とな
るような表面処理が施されており、孔版原紙Sはスリッ
プを抑制するようになっている。また、テンションロー
ラ11の軸21にはトルクリミッタが設けられており、
孔版原紙Sを搬送する際にテンションローラ11が空回
りせず、一定のトルクが発生するようになっている。
【0022】このように構成されたニップローラ10と
テンションローラ11は図1に示すように、マスターホ
ルダ7の出口に配置され、これらニップローラ10とテ
ンションローラ11の間に、マスターホルダ7よりロー
ル状態から引き出された孔版原紙Sが挟まれて搬送され
る。テンションローラ11は、上記表面処理によって搬
送する孔版原紙Sのスリップを防止している。また、テ
ンションローラ11の軸21にはトルクリミッタが設け
られており、孔版原紙Sを搬送する際に空回りせず、一
定のトルクがかかるようになっている。これにより、テ
ンションローラ11とニップローラ10に挟まれた孔版
原紙Sは、常に一定のテンションが付与された状態でプ
ラテンローラ14とサーマルヘッド15の間に送られ
る。
【0023】図1に示すように、サーマルヘッド15
は、圧板フレーム8に取り付けられている。サーマルヘ
ッド15は左右幅方向に長尺な略短冊板状であり、搬送
される孔版原紙Sの搬送方向に直交して設置され、孔版
原紙Sの上面に接する。サーマルヘッド15の下面に
は、孔版原紙Sの幅方向と平行に並んだ複数の発熱体を
備えた処理面15aが形成されており、孔版原紙Sを熱
によって穿孔する。また、図3に示すように、サーマル
ヘッド15は、駆動機構(不図示)によって、支軸24
を中心にプラテンローラ14に対して接近又は後退する
方向に揺動可能とされており、孔版原紙Sの穿孔時には
サーマルヘッド15の処理面15aがプラテンローラ1
4に対向し、穿孔後はプラテンローラ14から上方へ離
れるようになっている。
【0024】プラテンローラ14は、サーマルヘッド1
5の下方に対向して位置し、本体フレーム2内に設けら
れており、図示しない駆動機構によって印刷ドラム3の
方向(図1中反時計廻り方向)に回転駆動される。ま
た、圧板フレーム8を閉めた時、圧板フレーム8に設け
られたサーマルヘッド15の処理面15aは、本体フレ
ーム2に設けたプラテンローラ14に接する。サーマル
ヘッド15の処理面15aとプラテンローラ14の間に
挟持された孔版原紙Sは、プラテンローラ14に搬送さ
れながらサーマルヘッド15によって加熱されて穿孔さ
れる。
【0025】図2及び図3に示すように、サーマルヘッ
ド15の両端には、ブラケット40がそれぞれ設けられ
ている。このブラケット40は略L字状に折曲成形され
ており、下向きの爪40aが形成されている。これら爪
40aは、プラテンローラ14の軸23の両端近傍に係
合し、プラテンローラ14に対してサーマルヘッド15
が位置決めされる。
【0026】サーマルヘッド15下面には、処理面15
aに対して略平行となるように、遮蔽部材31が設けら
れている。遮蔽部材31は、平板状に形成され左右幅の
長さがサーマルヘッド15と略同等の長さとされ、前後
幅の長さがサーマルヘッド15よりも幅広に形成されて
いる。即ち、遮蔽部材31は、サーマルヘッド15の下
面の処理面15aを覆う大きさである。この遮蔽部材3
1には、図2に示すように、奥方側となる長辺側におけ
る左右それぞれの側部に一対のシャフト32,33より
なるガイド部材が、遮蔽部材31の長手方向に沿って水
平に並列して、それぞれ突設されている。さらに、遮蔽
部材31の手前側となる長辺側における左右それぞれの
側部には、下方向に突出する略三角形状の案内部34が
設けられている。この案内部34には、シャフト32,
33側に向く斜辺34aが形成されている。
【0027】また、ブラケット40には、サーマルヘッ
ド15の側面と平行になるようにガイドスリット41が
形成されている。このガイドスリット41には遮蔽部材
31の一対のシャフト32,33が摺動自在に挿通され
ている。また、ブラケット40におけるガイドスリット
41の奥方となる一端部には、突片42が形成されてい
る。そして、突片42と奥方のシャフト32との間に
は、付勢手段としての引張コイルバネ43が架け渡され
ている。
【0028】また、本体フレーム2の内側の左右両側に
は、対向配置されたガイドピン39,39が固定されて
いる。このガイドピン39には、圧板フレーム8が閉じ
た状態で、遮蔽部材31の各案内部(斜辺34a)が当
接する。このとき、手前側のシャフト33はガイドスリ
ット41の手前端部に位置し、引張コイルバネ43が伸
長した状態となる。
【0029】図1及び図3に示すように、巻き込みロー
ラ16と上ロードローラ17は、圧板フレーム8に両端
を支持されて、回転可能となるように取付けられるとと
もに、圧板フレーム8に形成される上下方向にやや長尺
な長孔25,26に挿着されて、上下動可能となってい
る。また、上ロードローラ17と対となる下ロードロー
ラ18は、本体フレーム2に両端を支持され、図示しな
い伝動機構によって印刷ドラム3の回転方向と同方向
(図3中反時計廻り方向)に回転駆動される。
【0030】そして、圧板フレーム8を閉じた時、圧板
フレーム8に設けられている上ロードローラ17は、下
ロードローラ18に接し、上ロードローラ17と下ロー
ドローラ18の間に挟持された孔版原紙Sは、下ロード
ローラ18の回転駆動によって搬送されて、カッターユ
ニット19側に送り出される。
【0031】次に、上記構成の製版装置1の動作を説明
する。まず、製版時において、マスターホルダ7より引
き出された孔版原紙Sは、ニップローラ10とテンショ
ンローラ11の間を通って、プラテンローラ14とサー
マルヘッド15の処理面15aとに挟まれており、先端
は下ロードローラ18と上ロードローラ17との間で挟
持状態となっている。そして、サーマルヘッド15には
画像情報が与えられる。上記の状態において、サーマル
ヘッド15は、プラテンローラ14との間の孔版原紙S
に画像情報に対応した穿孔画像を形成する。穿孔中、孔
版原紙Sはプラテンローラ14の駆動力のみによって搬
送される。製版中の孔版原紙Sは、巻き込みローラ16
によって下方に進路を曲げられ、一連の製版動作が終了
するまで、製版済の孔版原紙Sは溜箱20内に収容され
ていく。
【0032】なお、上記製版動作において、ロール状の
孔版原紙Sから引き出されて搬送される孔版原紙Sは、
トルクリミッタを備えたテンションローラ11とニップ
ローラ10との間に挟まれているので、常に一定のテン
ションが加わった状態で、サーマルヘッド15の位置で
撓むことなく、サーマルヘッド15に送られる。
【0033】製版が終了した後、印刷が行なわれる。サ
ーマルヘッド15が支軸24を中心に上方向に移動して
処理面15aがプラテンローラ14から離れる。そし
て、サーマルヘッド15とプラテンローラ14による孔
版原紙Sの挟持が解除される。製版された孔版原紙Sの
先端は上下ロードローラ17,18によってクランプ板
5まで送られる。孔版原紙Sの先端は、クランプ板5に
よって印刷ドラム3に固定される。印刷ドラム3が回転
し、孔版原紙Sを印刷ドラム3の周面に巻き付ける着版
が行われる。前記着版が終わるとカッターユニット19
によって孔版原紙Sが切断される。
【0034】その後、印刷ドラム3が回転し、所定のタ
イミングで印刷ドラム3と押圧手段の間に印刷用紙が送
り込まれる。印刷ドラム3に装着された孔版原紙Sの画
像部分に押圧手段が印刷用紙を押し付け、印刷ドラム3
の内周壁から供給された印刷インクが、印刷ドラム3の
周壁4を通過し、孔版原紙Sの穿孔部分から印刷用紙に
転移する。そして、印刷用紙には孔版画像が形成され、
すなわち印刷が行なわれる。
【0035】次に、孔版原紙Sをセットする手順を説明
する。孔版原紙Sを前記各ローラ等の間にセットするた
めに、図4に示すように、圧板フレーム8を開放する。
マスターホルダ7に収納されたロール状の孔版原紙Sか
ら連続帯状の孔版原紙Sを引き出す。この孔版原紙S
を、ニップローラ10とテンションローラ11の間に通
す。そして、孔版原紙Sを、プラテンローラ14と下ロ
ードローラ18の各上側の周面に接するように配置す
る。そして圧板フレーム8を閉め、孔版原紙Sをサーマ
ルヘッド15とプラテンローラ14の間、及び上ロード
ローラ17と下ロードローラ18の間に挟む。
【0036】上記圧板フレーム8を閉じた状態から開放
する時、圧板フレーム8に取り付けられているサーマル
ヘッド15がプラテンローラ14から離間し、上方へ移
動する。このとき、図5に示すように、遮蔽部材31は
案内部34の斜辺34aがガイドピン39に接しなが
ら、引張コイルバネ43の牽引付勢力で斜辺34aに沿
って奥方向に移動する。遮蔽部材31は、シャフト3
2,33が挿通されたガイドスリット41がサーマルヘ
ッド15に平行に形成されているため、サーマルヘッド
15の側面、即ちサーマルヘッド15の処理面15aに
沿って平行に移動することとなる。そして、図4に示す
ように、案内部34がガイドピン39から離脱する時に
は、サーマルヘッド15の処理面15aが、遮蔽部材3
1によってすべて覆われる。そのため、サーマルヘッド
15の処理面15aは操作者の手などと接触することが
ない。
【0037】また、圧板フレーム8を閉じる時は、図6
に示すように、案内部34の先端がガイドピン39に接
する。そして、圧板フレーム8をさらに閉じることによ
り、遮蔽部材31は、案内部34の斜辺34aがガイド
ピン39に接しながら引張コイルバネ43の牽引付勢力
に抗して斜辺34aに沿って手前側に移動する。これに
より、サーマルヘッド15の処理面15aが表出され
る。そして、図3に示すように、圧板フレーム8が閉じ
られると、サーマルヘッド15の処理面15aは、全て
現れプラテンローラ14と対向し近接する。
【0038】また、製版及び印刷が進むに連れ、製版装
置が動作不当を起こしたり、孔版原紙Sが前記各ローラ
等に絡まったり、引っかかったりすることがある。こう
した場合、もしくはメンテナンスを行なう時には、図4
に示すように、圧板フレーム8を開放して、操作者が孔
版原紙Sの絡みを直して、適切に配置を行なうことにな
る。その際、圧板フレーム8を開放することで、上記孔
版原紙Sの設定を行なう場合と同様に、サーマルヘッド
15の処理面15aは完全に覆われた状態となる。この
ことから、操作者はサーマルヘッド15の処理面15a
に触れることなく、作業を行うことが可能となる。
【0039】したがって、圧板フレーム8を開放した時
に遮蔽部材31がサーマルヘッド15の処理面15aを
覆うため、操作者が処理面15aに触れることがなくな
るので処理面15aの保護を行なうことが可能となる。
【0040】なお、上述した実施の形態では、遮蔽部材
31にある一対のシャフト32,33が、ガイドスリッ
ト41に挿通されて、遮蔽部材31をサーマルヘッド1
5の処理面15aに沿って平行移動するよう構成してい
る。このシャフトは、上記一対の構造に限らず、サーマ
ルヘッド15の処理面15aに沿って遮蔽部材31を平
行に移動させるために、上記ガイドスリット41に対し
て遮蔽部材31を回動させないように挿通される構造で
あればよい。
【0041】また、サーマルヘッド15の処理面15a
に沿って遮蔽部材31を平行に移動させる構成として
は、上記のようなガイドスリット41とシャフトによる
構成の他、例えばブラケット40に対して遮蔽部材31
をリンク機構を介して接続する構成も考えられる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明による製版装
置は、可動部材によるサーマルヘッドとプラテンローラ
の近接あるいは離間に伴って、サーマルヘッドの処理面
を表出あるいは被覆を行う遮蔽部材を設けたので、可動
部材が離間位置にあるときは、サーマルヘッドの処理面
は被覆されている。これにより、操作者が製版装置の内
部に手を入れて作業する場合に、サーマルヘッドの処理
面は手などと接触することがないためサーマルヘッドの
処理面を保護することができる。
【0043】また、サーマルヘッドの処理面を保護した
ことで、サーマルヘッドの処理面にある発熱体を破損さ
せてしまうことを防ぐため、サーマルヘッドを製品寿命
前に交換することなく、寿命を延ばすことが可能とな
り、ランニングコストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製版装置の全体構成を示す側面図。
【図2】本発明の要部を示す斜視図。
【図3】本発明の要部を示す側面図。
【図4】前記要部の動作を示す側面図。
【図5】前記要部の動作を示す側面図。
【図6】前記要部の動作を示す側面図。
【図7】従来の製版装置を示す側面図。
【図8】従来の製版装置の動作を示す側面図。
【符号の説明】
8…圧板フレーム(可動部材)、14…プラテンロー
ラ、15…サーマルヘッド、15a…処理面、31…遮
蔽部材、34…案内部、34a…斜辺、39…ガイドピ
ン、43…引張コイルバネ(付勢手段)、S…孔版原
紙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能なプラテンローラと、複数の発
    熱体を備えた処理面を備え該処理面が前記プラテンロー
    ラに対向して設けられたサーマルヘッドとを有し、ロー
    ル状に巻かれた孔版原紙から引き出された孔版原紙を、
    前記プラテンローラと前記サーマルヘッドの処理面との
    間を通過させ、前記サーマルヘッドによって前記孔版原
    紙に穿孔処理を行う製版装置において、 前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとを近接させ
    る近接位置及び、前記サーマルヘッドと前記プラテンロ
    ーラとを離間させる離間位置に移動させる可動部材と、 前記近接位置にて前記サーマルヘッドの処理面を表出さ
    せ、前記離間位置にて前記サーマルヘッドの処理面を被
    覆する遮蔽部材と、 を備えたことを特徴とする製版装置。
  2. 【請求項2】 前記可動部材が前記プラテンローラに対
    して前記サーマルヘッドを近接位置あるいは離間位置に
    移動するように構成され、 前記可動部材による前記サーマルヘッドの移動に対して
    関与しない位置に固定されたガイドピンを有し、 前記遮蔽部材には、前記ガイドピンに接触し得る斜辺を
    有した案内部が設けられ、且つ、前記遮蔽部材は、前記
    サーマルヘッドの処理面に対して略平行に移動すること
    により前記処理面を表出あるいは被覆するとともに、付
    勢手段によって常に前記処理面を被覆する位置に向かっ
    て付勢されており、 前記近接位置にて前記案内部の斜辺が前記ガイドピンに
    接触することにより前記付勢手段の付勢力に抗するよう
    に前記斜辺に沿って前記遮蔽部材が移動して前記サーマ
    ルヘッドの処理面を表出させ、前記離間位置にて前記案
    内部の斜辺が前記ガイドピンから離れることにより前記
    付勢手段の付勢力によって前記遮蔽部材が移動して前記
    サーマルヘッドの処理面を被覆することを特徴とする請
    求項1に記載の製版装置。
JP17410999A 1999-06-21 1999-06-21 製版装置 Pending JP2001001486A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016187867A (ja) * 2015-03-28 2016-11-04 株式会社シード 印刷機
CN109693447A (zh) * 2017-10-20 2019-04-30 兄弟工业株式会社 热转印打印机

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