JP2001000723A - 遊技媒体の研磨移送装置 - Google Patents

遊技媒体の研磨移送装置

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JP2001000723A
JP2001000723A JP11177121A JP17712199A JP2001000723A JP 2001000723 A JP2001000723 A JP 2001000723A JP 11177121 A JP11177121 A JP 11177121A JP 17712199 A JP17712199 A JP 17712199A JP 2001000723 A JP2001000723 A JP 2001000723A
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JP11177121A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障等が少なく、確実に研磨を行うことが可
能な遊技媒体の研磨移送装置を提供すること。 【解決手段】 封入された遊技媒体を用いて遊技を行う
封入式の遊技機に取り付けられ、遊技媒体の研磨を行う
研磨部材63を有する研磨手段54と、前記研磨手段5
4に遊技媒体を移送する移送手段55とからなり、前記
研磨手段54は、前記研磨部材63を適宜移動させる第
1駆動部75と、該第1駆動部75に接続され、この駆
動部75の駆動制御を行う第1制御部とを具備し、ま
た、前記移送手段55は、遊技媒体を移送するための第
2駆動部122と、該第2駆動部122に接続され、こ
の駆動部の駆動制御を行う第2制御部とを具備し、ま
た、前記研磨部材63における少なくとも前記遊技媒体
との接触面が不織布で構成されるとともに、該研磨部材
63における前記遊技媒体との接触面の裏面側に、前記
研磨部材63を前記遊技媒体に圧接する付勢手段が配設
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
に代表される遊技機に使用される遊技媒体である、いわ
ゆるパチンコ玉の汚れを磨き落とすための遊技媒体の研
磨移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の研磨移送装置としては、例えば
実開平2−102287号公報に記載されたもの等が知
られている。このような装置にあっては、繊維を織り込
んで成形される布を接触させることにより、パチンコ玉
の表面に付着した人脂、ヤニや塵等の付着物を除去する
ものであった。
【0003】一方、近年においては、遊技機としてのパ
チンコ台の内部に予め所定数のパチンコ玉を封入し、こ
れをパチンコ台表面の遊技領域と裏面に設けた循環経路
内とを循環させることで遊技を可能としたパチンコ台が
開発されているが、この種の封入式のパチンコ台におい
て、封入された少量のパチンコ玉を上記のように研磨し
たり循環させる場合、大量のパチンコ玉を必要とする上
記従来のパチンコ台のように、大きな研磨装置や移送装
置を用いてパチンコ玉を研磨、移送する必要がないた
め、封入された各々のパチンコ台の内部にパチンコ玉の
研磨装置や移送装置を設けることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな封入式の各パチンコ台にそれぞれ備えられるコンパ
クトな装置では大きな駆動源が用いることが出来ず、研
磨部材として織り布を使用されると、ほころびなどから
糸くずや塵等が発生しやすく、これら繊維が駆動源に絡
みついたり、糸くずや塵等が駆動源内部に進入すること
で、モータ等の回転が阻止されるなど、故障が発生しや
すかった。
【0005】このような異常状態が発生した場合、これ
ら研磨装置は各遊技機の裏面側に設けられているため、
店員や管理者が即座に認識することが出来ず、長期にわ
たって遊技媒体の研磨が行われない状態が続くことがあ
った。また、例えば店の営業時間内に上記のような異常
事態が発生した場合、駆動モータ等に長時間負荷がかか
るため、モータが異常発熱して火災を引き起こす要因と
なるばかりか、モータのトルクが加わることで駆動源を
構成する部材の破損が生じるといった問題があった。
【0006】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、故障等が少なく、確実に研磨を行うこと
が可能な遊技媒体の研磨移送装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、内部空間内に
封入された遊技媒体を用いて遊技を行う封入式の遊技機
に取り付けられ、前記遊技媒体に当接させることで遊技
媒体の研磨を行う研磨部材を有する研磨手段と、前記研
磨手段に遊技媒体を移送する移送手段とからなる遊技媒
体の研磨移送装置において、前記研磨手段は、前記研磨
部材を適宜移動させる第1駆動部と、該第1駆動部に接
続され、この駆動部の駆動制御を行う第1制御部とを具
備し、また、前記移送手段は、遊技媒体を移送するため
の第2駆動部と、該第2駆動部に接続され、この駆動部
の駆動制御を行う第2制御部とを具備し、また、前記研
磨部材における少なくとも前記遊技媒体との接触面が不
織布で構成されるとともに、該研磨部材における前記遊
技媒体との接触面の裏面側に、前記研磨部材を前記遊技
媒体に圧接する付勢手段が配設されていることを特徴と
している。この特徴によれば、研磨部材を糸くずや塵等
の発生しにくい不織布で構成することで、駆動力の弱い
第1駆動部や第2駆動部の故障の発生が効果的に抑制さ
れるとともに、付勢手段により研磨部材と遊技媒体との
密着性が高まり、確実な研磨が達成される。
【0008】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
第1駆動部及び第2駆動部が、互いの駆動部に共通な1
つの駆動源により駆動されるようになっていることが好
ましい。このようにすれば、駆動部の構造が簡素化され
るばかりか、駆動制御が容易になる。
【0009】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
研磨手段及び移送手段内に設けられる移送管が一列で構
成されていることが好ましい。このようにすれば、研磨
手段及び移送手段の構造がコンパクト化されるので、メ
ンテナンス作業が容易になるばかりか、駆動部の制御が
容易になる。
【0010】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
第1制御部または第2制御部のうち少なくともいずれか
一方は、それぞれ接続される駆動部の駆動動作の検出を
行い、該駆動部の駆動動作の異常を検出した時に、異常
信号を外部に出力するとともに、該駆動部の駆動を停止
するようになっていることが好ましい。このようにすれ
ば、少なくともいずれか一方の駆動部の駆動動作に異常
が生じた場合、店員や管理者が駆動部の異常を早期に認
識することが出来る。同時に駆動が自動的に停止され、
長時間にわたり駆動部に負荷が加わることがないので、
駆動部のモータの異常発熱を要因とする火災の発生や、
モータのトルクにより加わる負荷を要因とする駆動部を
構成する部材等の破損が防止される。
【0011】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、帯状
に形成された研磨部材と、この帯状の研磨部材を巻取る
ための巻取り手段と、前記付勢手段とが、前記移送路の
所定箇所に設けられる装着部に対して着脱自在に取付出
来る収納ケース内に設けられており、この収納ケースの
前記装着部への装着時において、前記研磨部材の一部が
遊技媒体に当接され、かつ前記巻取り手段が前記第1駆
動部の駆動により連動するようになっていることが好ま
しい。このようにすれば、収納ケースを装着部に取付け
ることで、研磨部材を遊技媒体に簡単に当接させること
が出来るため、予め研磨部材の敷設された収納ケースを
準備しておくことによって研磨部材の取り替えを迅速に
行うことができる。
【0012】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
巻取り手段が、前記収納ケースに対して取り外し自在に
設けられていることが好ましい。このようにすれば、研
磨部材の交換を、収納ケースに対して新規な研磨部材が
取り付けられた巻取り手段の取り替え作業のみで容易に
行えるばかりか、収納ケースを継続的に使用できるため
経済的である。
【0013】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
研磨部材には、前記遊技媒体との接触面の摩擦抵抗を大
とし、かつ前記付勢手段との接触面の摩擦抵抗を小とす
る処理が施されていることが好ましい。このようにすれ
ば、遊技媒体が効果的に研磨されるとともに、研磨部材
の移動がスムーズに行われる。
【0014】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
研磨部材における遊技媒体との接触面は、摩擦抵抗が大
の領域と、摩擦抵抗が小の領域とから成ることが好まし
い。このようにすれば、研磨部材に摺接状態で移動する
遊技媒体に回転が生じるため、遊技媒体の表面全体を効
果的に研磨できる。
【0015】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
研磨部材における遊技媒体との接触面に、前記摩擦抵抗
が大の領域を、遊技媒体の移送方向に対して斜め方向に
向けて所定間隔おきに設けることが好ましい。このよう
にすれば、研磨部材に摺接状態で移動する遊技媒体に回
転が生じるため、遊技媒体の表面全体を効果的に研磨で
きる。
【0016】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
研磨部材における遊技媒体との接触面に、摩擦抵抗が大
の領域と摩擦抵抗が小の領域とを、それぞれ前記遊技媒
体の移送方向に向かって左右側に設けることが好まし
い。このようにすれば、研磨部材に摺接状態で移動する
遊技媒体に回転が生じるため、遊技媒体の表面全体を効
果的に研磨できる。
【0017】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
研磨手段に、研磨部材を移動方向に案内するガイド部が
設けられていることが好ましい。このようにすれば、研
磨部材の移動の際における捩れや位置ずれが生じにくく
なるため、研磨効果の低減を防止出来る。
【0018】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
遊技機の裏面側に配設される遊技媒体の移送管における
少なくとも一部が、適宜アースされた導電性部材により
構成されていることが好ましい。このようにすれば、研
磨行程で遊技媒体に静電気が生じても、効果的に除電出
来る。
【0019】本発明の遊技媒体の研磨移送装置は、前記
付勢手段が、適宜弾性力を有する弾性部材からなり、該
弾性部材における遊技媒体との当接面に、断面略半円状
の凹溝が遊技媒体の移動方向に沿って形成されているこ
とが好ましい。このようにすれば、研磨部材の遊技媒体
に対する密着性が高まり、研磨効果が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0021】(実施例)図1には、遊技場内に設置され
た遊技島(図示略)に並設され、遊技媒体であるパチン
コ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ台2と、
パチンコ台2の側部位置に各パチンコ台2毎に一対に配
置されるカードユニット3とが示されている。
【0022】パチンコ台2の前面には操作部32が設け
られており、この操作部32の上面には、図3に示すよ
うに遊技者によりカードユニット3に設けられた後述す
るICカード挿入口7に挿入された記録媒体であるIC
カードより読み出されたICカードに個別に付与、記録
された識別符号(ID)および有価価値情報である度数
データに基づく度数を表示する度数表示部103と、そ
の時点において遊技者が所持する持ち点合計(合計得
点)が表示される合計得点表示部104と、遊技の開始
または合計得点が「0」になった際に押圧操作されて、
度数表示部103に残度数が存在する場合に所定の大き
さの得点の貸出を行う貸出ボタン101と、遊技を終了
する際等に押圧操作されることにより、カードユニット
3に挿入されているICカードの返却がなされる返却ボ
タン102とが設けられており、これら各部は操作部3
2内部に設けられている基板100上に実装されてい
る。
【0023】パチンコ台2に内部に内封されたパチンコ
玉は、打球操作ハンドル15を操作することにより、ハ
ンマー28により1発ずつ遊技領域17内に打込まれ
る。打込まれたパチンコ玉は発射玉検出器26により1
つずつ検出され、検出のある毎に合計得点表示部104
の持点数が1つずつ減算更新表示される。
【0024】また、発射勢いが弱すぎて遊技領域17に
まで到達しなかったパチンコ玉はファール玉入口27よ
り回収され、遊技盤の裏面に設けられたファール玉検出
器38(図2参照)で検出される。これらファール玉が
検出されるごとに合計得点表示部104の持点数が1つ
ずつ加算更新表示される。これにより、打玉が遊技領域
17に到達することなく減算更新された持点を遊技者が
再度有効に使用することが出来るようになっている。
【0025】これら遊技領域17内部に打ち込まれた打
玉が始動口19や通常入賞口20、あるいは可変入賞球
装置16に入賞すれば、その入賞に応じて所定数の得点
が遊技者に付与される。遊技者に付与された得点は、合
計得点表示部104に加算更新表示される。また、いず
れの入賞口にも入賞しなかったパチンコ玉はアウト口2
5より回収される。
【0026】パチンコ台2の背面には、図2に示される
ように、所定数のパチンコ玉が封入されたパチンコ玉の
循環経路が設けられており、封入されたパチンコ玉が循
環して遊技に使用されている。封入されたパチンコ玉循
環経路の経路途中には、玉タンク59に排出された封入
玉を打込玉集合樋40まで揚送するための玉還元機55
と、玉還元機55により揚送途中の封入玉を研磨し、玉
の表面の汚れを磨き落とす研磨装置54とが設けられて
いる。玉還元機55は、スプロケット58、リフトモー
タ122、搬送路62を含み、パチンコ台2と独立して
取外し可能である。さらに玉還元機55には、研磨装置
54を着脱可能に装着するための装着部が設けられてい
る。玉還元機55の搬送路62の上方部分は、図示する
ように伸縮可能な蛇腹部材で構成されており、この蛇腹
部材は打込玉集合樋40との連結口より取外し可能であ
る。したがって、必要に応じて玉還元機55内の玉抜き
を行なうことが可能になっている。
【0027】通常入賞口20や始動口19、あるいは可
変入賞球装置16内に進入した入賞玉は、遊技盤の裏面
に導かれて入賞玉集合樋30に案内され、一方、アウト
口25により回収されたアウト玉は、アウト玉誘導樋3
6に案内されて、入賞玉検出器31で検出された入賞玉
と合流する。そして、アウト玉および入賞玉は打込玉検
出器33で検出された後、回収樋34を流下して、下方
の玉タンク59内へ案内される。
【0028】玉還元機55を介して研磨装置54を通過
するように揚送され、再度打込玉集合樋40内へ案内さ
れたパチンコ玉は、傾斜に沿って発射玉供給口39へ案
内され、またファール玉入口27より回収されたファー
ル玉は、ファール玉検出器38で検出された後に打込玉
集合樋40内に合流され、それぞれ発射玉供給口39に
案内される。遊技者が打球操作ハンドル15を操作すれ
ば打球モータ29が駆動してハンマー28が間欠揺動さ
れ、ハンマー28の間欠揺動に伴って発射玉供給口39
に案内されたパチンコ玉が1発ずつ遊技領域17へ弾発
発射される。以上のようにして、パチンコ台2内に封入
されている所定数量のパチンコ玉が繰返し循環して使用
されている。
【0029】なお、図5にはパチンコ玉の循環経路の他
の形態が適用されたパチンコ台2の裏面図示されてい
る。このパチンコ台2においては、予め設定された内容
(例えば打込玉検出器33が所定数のP玉を検出した時
や、開店時または閉店時、あるいは所定時間経過後)に
応じてソレノイド41が自動的に励磁され、打込玉集合
樋40の一部を形成している開閉板126が所定角度回
動し、玉抜き樋42と打込玉集合樋40とを連通させ
る。これにより、打込玉検出器33で検出された後、打
込玉集合樋34を案内される封入玉は発射玉供給口39
へ誘導されることなく玉抜き樋42へ案内され、玉抜き
樋42へ案内された封入玉は玉タンク59内に案内され
るようになっている。
【0030】このパチンコ台2では、図2に示すパチン
コ台2のように全てのパチンコ玉を逐次循環させず、遊
技に最低限必要なパチンコ玉(例えば20玉)が打込玉
集合樋40から上部の循環経路内で使用し、玉抜き樋4
2より下流側には予備のパチンコ玉を用意させておく。
すなわち、所定遊技時間経過後に開閉板126を開放
し、打込玉集合樋40内のパチンコ玉を玉抜き樋42内
に流下させ、研磨装置54により研磨された予備のパチ
ンコ玉を打込玉集合樋40内に流入させ、パチンコ玉を
交互に使用出来る。このようにすれば、全てのパチンコ
玉を常時研磨装置54内を通過させて常時研磨すること
なく、必要に応じた最低限の研磨が可能となるため、研
磨部材を有効に利用することが出来る。
【0031】図2に戻って、図中35は遊技用制御基板
であり、各種遊技内容の制御を行なう遊技用マイクロコ
ンピュータ56(図4参照)が設けられている。43は
持点用制御基板であり、持点の制御を行なうための持点
制御用マイクロコンピュータ120(図4参照)が設け
られ、持点用制御基板43はコネクタ部44を介してカ
ードユニット3に設けられたカードユニット制御基板
(図示略)と接続されている。
【0032】図1における105はアナログ表示部であ
り、合計得点表示部104に表示されている持点数(合
計得点)がランプの点灯量によりアナログ表示される。
また、14は透明板保持枠であり、遊技領域17の前面
を覆う透明板を保持している。
【0033】遊技領域17に打込まれた打玉が始動口1
9に入賞すれば、可変表示装置18で図柄の可変表示が
開始される。そして、可変表示装置18の可変表示結果
が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)と
なればいわゆる大当りが発生する。大当りが発生すれ
ば、ソレノイド21が励磁されて可変入賞球装置16に
設けられた開閉板24が解放状態となり遊技者にとって
有利な第1の状態となる。この第1の状態はパチンコ玉
の可変入賞球装置16への所定個数(たとえば10個)
の入賞、あるいは所定期間(たとえば30秒間)の経過
のうち、いずれか早い方の条件が成立することにより終
了して遊技者にとって不利な第2の状態、すなわち、開
閉板24が閉じた状態となる。
【0034】可変入賞球装置16が第1の状態となって
いる間に可変入賞球装置16内に進入したパチンコ玉
は、入賞個数検出器23あるいは特定入賞玉検出器22
により検出される。パチンコ玉が特定入賞玉検出器22
により検出されれば、その回の可変入賞球装置16の第
1の状態が終了するのを待って再度可変入賞球装置16
を第2の状態から第1の状態に制御する繰返し継続制御
が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数はたとえ
ば16回と定められている。
【0035】次いで、本実施例の遊技用装置を構成する
カードユニット3の前面には、図1に示すように、点灯
によりカードユニット3の動作を報知する動作ランプ1
0と、硬貨投入口4と、投入された貨幣の合計金額やI
Cカード挿入口7に挿入されたICカードより読み出さ
れた識別符号(ID)および遊技に使用可能な有価価値
である度数データにより特定される度数等を表示する表
示部5と、発行または挿入されているICカードの排出
を遊技者に報知するカードインジケータ9と、硬貨返却
口6と、該硬貨返却口からの硬貨の返却の際に点滅点灯
されて該硬貨の返却を遊技者に報知する硬貨インジケー
タ13aと、ICカードが挿入および発行可能とされた
ICカード挿入口7と、紙幣が挿入および返却可能とさ
れた紙幣挿入口8と、該紙幣挿入口8からの紙幣の返却
の際に点滅点灯されて該紙幣の返却を遊技者に報知する
紙幣インジケータ13bと、が設けられている。
【0036】これら本実施例に用いたパチンコ台2およ
び遊技用装置を成すカードユニット3は、図4に示され
るように通信ケーブル48により管理装置であるホスト
コンピュータ49に接続されており、これらの詳細な構
成を以下に説明する。
【0037】まず、パチンコ台2の構成について説明す
ると、パチンコ台2の裏面に設けられた遊技用制御基板
35には、パチンコ台2各部の動作制御を実施する遊技
用マイクロコンピュータ56が設けられており、遊技用
マイクロコンピュータ56は、持点用制御基板43に設
けられた持点制御用マイクロコンピュータ120に接続
され、遊技用マイクロコンピュータ56より遊技におけ
る各状況、例えば大当りの発生等の各情報が出力される
ようになっている。
【0038】また、パチンコ台2の前面の操作部32に
設けられた各表示部および各操作ボタンは、それぞれ持
点制御用マイクロコンピュータ120に接続され、各操
作ボタンからの信号が持点制御用マイクロコンピュータ
120に出力されるとともに、該各表示部に表示される
表示データの算出および表示更新が持点制御用マイクロ
コンピュータ120によってなされるようになってい
る。
【0039】また、持点制御用マイクロコンピュータ1
20は、封入されたパチンコ玉の検出を行う各検出器
(打込玉検出器33、入賞玉検出器31、発射玉検出器
26、ファール玉検出器38)と接続されており、遊技
において各検出器より出力される信号に基づき、予め持
点制御用マイクロコンピュータ120の内部ROMに記
憶されている持点算出プログラムにより持ち点(合計得
点)の入賞玉による加算、および使用得点の減算を実施
している。
【0040】持点制御用マイクロコンピュータ120に
は、リフトモータ122の制御を行なうためのリフト制
御回路121およびリフトモータ122の過負荷状態を
検出するための過負荷検出回路125が設けられている
とともに、巻取モータ79の制御を行なうための研磨制
御回路123および巻取モータ79の過負荷状態を検出
するための過負荷検出回路124が設けられている。
【0041】持点制御用マイクロコンピュータ120
は、リフトモータ122もしくは巻取モータ79いずれ
か一方のモータに、予め設定された所定値以上の負荷が
加わったことを検出すると、持点制御用マイクロコンピ
ュータ120は、負荷が検出されたいずれか一方のモー
タもしくは両方のモータの駆動を停止させるとともに、
持点アナログ表示器105を点滅点灯させ、さらにホス
トコンピュータ49の表示装置107に異常が検出され
たことを表示するようになっている。
【0042】また、持点制御用マイクロコンピュータ1
20は、カードユニット3内部に設けられたカードユニ
ット制御基板(図示略)上に設けられた後述するマイク
ロプロセッシングユニット(MPU)50に接続されて
おり、投入された貨幣の合計金額に該当する度数デー
タ、または挿入されたICカードより読み出される識別
情報(ID)および有価価値情報により特定される度数
データ、並びにICカードが会員カードであり、過去の
遊技により獲得された得点情報が存在する場合には得点
データが、それぞれMPU50から出力されるようにな
っている。
【0043】次に本実施例のカードユニット3の構成を
説明すると、図4に示すように、動作ランプ10や、各
インジケータ9、13a、13bに加えて、表示部5の
表示動作の制御を行う表示ドライバ51と、ICカード
挿入口7に連設され、所定金額が投入されることにより
新規のICカードの発行を実施するともに、挿入される
ICカードから識別情報(ID)や有価価値情報等の種
々の情報の読み出しを行い、投入された合計金額に該当
する度数と特定された度数とが合算処理されて算出され
た新たな度数の大きさを特定可能な情報や遊技により獲
得された新たな得点データ等の書き込みを行うICカー
ドリーダライタ57と、硬貨投入口4に連設され、硬貨
投入口との連通路に硬貨の投入を検知する検知手段とし
ての硬貨センサ46’を有し、投入硬貨の識別を行う硬
貨識別ユニット46と、紙幣挿入口8に連設され、紙幣
挿入口8との連通路に紙幣の挿入を検知する紙幣センサ
53’を有し、投入紙幣の検出および紙幣の識別を行う
紙幣識別ユニット53と、投入された貨幣の合計金額
や、挿入されたICカードから読み出しおよび書き込ま
れる各種情報データ等を記憶するとともに、カードユニ
ット制御部であるMPU50が実行する制御内容等が記
述された制御プログラム等を記憶する記憶部52と、通
信ケーブル48を介してホストコンピュータ49とのデ
ータ通信を行うための通信部47と、これら各部の制御
等を行うとともに硬貨識別ユニット46および紙幣識別
ユニット53からの出力に基づき投入された貨幣の合計
金額を算出するMPU50と、を具備しており、これら
各部は図4に示すように接続されてICカードを新規に
発行可能とされているとともに、既に発行されているI
Cカードに投入される金額に該当する有価価値である度
数デ−タを加算して遊技に使用可能とする追加入金処理
が可能とされている。
【0044】図6は、玉還元機55と研磨装置54との
接続構造を説明するための図である。研磨装置54は、
玉還元機55の上方に設けられる取付基板70に取り付
けられており、取付基板70には、研磨装置54を着脱
自在に取付けるための係止部材179、180(図9参
照)、研磨装置54内のリール64、65と係合する回
転軸75、76、その端部に回転テーブル150が軸支
された連結アーム151、回転テーブル150の周囲に
設けられた透孔150aを検出可能な送り量センサ15
2が設けられている。
【0045】研磨装置54はカセットテープ型に構成さ
れている。この筐体を構成する研磨装置収納ボックス1
53内には、ロール状に巻回された研磨部材63が挿着
される巻取り手段としてのリール64、65、研磨部材
63をパチンコ玉に対して圧接させるための付勢手段と
しての弾性部材175、研磨部材63が敷設された状態
でパチンコ玉が案内される玉誘導路154、パチンコ玉
と研磨部材63を誘導するための玉誘導ローラ155
a、155b(図7参照)が設けられている。なお、研
磨装置収納ボックス153は、後述するように、上部収
納ボックス153aと下部収納ボックス153bとから
構成されており、前面が収納ボックスカバー156(図
10参照)により開閉可能に覆われるようになってい
る。
【0046】リール64、65には、取付基板70へ研
磨装置54を取付ける前に予め未使用の研磨部材63が
挿着されており、以下の手順に従って研磨部材63が玉
誘導路154に敷設されている。まず、リール65に挿
着された研磨部材63は、図示矢印方向(図7参照)に
その端部が引出されて、ローラ157、玉誘導ローラ1
55bを経て玉誘導路154に敷設され、さらに玉誘導
ローラ155aを経てリール64に取付けられる。以上
のように研磨装置54は、研磨部材63が上記経路を経
由してリール65とリール64との間にかけ渡された状
態で取付基板70に取付けられる。
【0047】搬送路62を揚送されたパチンコ玉は、上
部収納ボックス153a及び下部収納ボックス153b
の図8中右側面に形成された玉入口164から玉誘導路
154内に案内される。玉誘導路154には上述のとお
り研磨部材63が敷設されており、パチンコ玉は敷設さ
れた研磨部材63に対して摺接状態で玉誘導路154を
移動する。したがってパチンコ玉は、その下方に位置す
る研磨部材63によって下半部が包み込まれるような態
様で研磨される。
【0048】図6に示されるように、取付基板70の裏
面には、回転軸75を回転駆動させる巻取モータ79が
設けられている。回転軸75、76には突起75a、7
6aが複数設けられており、取付基板70に研磨装置5
4を取付けることで突起75a、76aとリール64、
65の内側に設けられた突起64a、65aとが係合す
る。したがって、巻取モータ79が駆動することによ
り、リール64が回転軸75と一体的に図8中矢印方向
に回転する。リール64の回転に伴ってリール64に取
付けられた研磨部材63が巻回され、これと同期してリ
ール65が図示矢印方向に回転し、研磨部材63がリー
ル65から巻出される。なお、研磨部材63が巻出され
るリール65には、研磨部材63の弛みを防止するため
のラチェット機構(図示省略)が設けられている。
【0049】リール65から巻出された研磨部材63
は、ローラ157へ案内される。ローラ157は、研磨
装置収納ボックス153外部に位置しており、研磨装置
収納ボックス153に設けられたローラ取付台158
(図7、8参照)に取り付けられている。なお、研磨装
置収納ボックス153には、リール65から巻出された
研磨部材63をローラ157へ案内し、ローラ157か
ら再び研磨部材63を内部に誘導するための切欠部17
1が形成されている。
【0050】ローラ157は、リール65から案内され
た研磨部材63を介して加圧ローラ部163と圧接す
る。この加圧ローラ部163は連結アーム151の一端
側と連結されており、連結アーム151の回転軸159
を中心にして回転テーブル150と一体的に回転する。
一方、連結アーム151の他端側は、回転軸159によ
り回動可能に取付基板70に軸支されている。連結アー
ム151は、逆くの字状に形成されており、弾性部材1
60の一方端を係止するための係止部161が設けられ
ている。一方、弾性部材160の他方端は係止ピン16
2で取付基板70に取付けられている。連結アーム15
1は、この弾性部材160の付勢力によって破線で示す
位置から図示反時計廻りに回動し、その一端側に設けら
れた加圧ローラ部163が研磨装置54のローラ157
と研磨部材63を介して圧接する。
【0051】研磨部材63がリール65から巻出されて
ローラ157上を移動すれば、ローラ157が回転す
る。そして、この回転が加圧ローラ部158に伝達され
て回転テーブル150が回転する。回転テーブル150
の回転に伴ってその周囲に形成された透孔150aが送
り量センサ152を通過する。送り量センサ152は、
回転テーブル150が回転して透孔150aが検出され
る毎に検出パルスを発する。この検出パルスは、後述す
る研磨部材63の更新制御や駆動部の過負荷検出制御に
利用される。
【0052】図8に示されるように、研磨装置54を構
成する研磨装置収納ボックス153は、上部収納ボック
ス153aと下部収納ボックス153bとから構成され
ている。上部収納ボックス153aは上段部分と下段部
分とから構成されており、両部分が連結部材165によ
り連結されている。連結部材165には、搬送路62
(図6参照)で揚送されたパチンコ玉が進入する玉入口
164が形成されている。なお、166は、連結部材1
64と上部収納ボックス153aとを固定するためのビ
スである。
【0053】上部収納ボックス153aは、回転軸16
7により下部収納ボックス153bに軸支されている。
なお、上部収納ボックス153aは、下部収納ボックス
153aの回転軸167にeリングにより取付けられ、
図7に示すように、回転軸167を中心にして所定角度
上方に開成させることが可能に構成されているととも
に、内部には、玉誘導路154の上壁部を形成する玉誘
導部材168がビス169により固定部材172bを介
して固設されている(図7、図9参照)。
【0054】一方、下部収納ボックス153bには、玉
誘導路154の下壁部を形成する玉誘導部材170、リ
ール64、65、ローラ157などが設けられている。
また、玉誘導部材170はビス169により固定部材1
72aを介して固設されている(図7、図9参照)。
【0055】下部収納ボックス153bの側面には、図
7、図11(b)に示されるように、上部収納ボックス
153aの側面に形成される係止爪173と係合する係
止部174が設けられており、この係止爪173を外方
向へ湾曲させることにより、前記両者の同士の係合を解
いて上部収納ボックス153aを開成させることができ
る。上部収納ボックス153aと下部収納ボックス15
3bとを開成させた後、リール65に挿着されている研
磨部材63の端部を図示矢印方向に引出してローラ15
7へ案内し、ローラ157に沿わせて再び下部収納ボッ
クス153b内部に研磨部材63を導いた後、玉誘導ロ
ーラ155bへ研磨部材63を案内する。
【0056】さらに玉誘導ローラ155bから弾性部材
175上面に敷設して玉誘導ローラ155aへ案内した
後、リール64に取付ける。以上により、研磨部材63
の敷設作業が完了する。研磨部材63の敷設過程におい
て、上部収納ボックス153aと下部収納ボックス15
3bとを開成した状態で研磨部材63の敷設作業を容易
に行なうことができる。
【0057】図8〜図11は、研磨装置54の構成を説
明するための図である。研磨部材63の巻取り手段とし
てのリール64、65は、これらリール64、65の周
縁をとりまくように下部収納ボックス153bに複数突
設されたガイドピン183と、後述する収納ボックスカ
バー156の内面に設けられる凸部184が、閉塞時に
おいて中心穴185内に遊挿されることによりにより、
回転自在に支持されるようになっており、収納ボックス
カバー156を開放すれば、それぞれのリール64、6
5を取り外し出来るようになっている。すなわち、研磨
装置54は収納ボックスカバー156を傾動させること
により、研磨部材63の取替えが可能となる。
【0058】収納ボックスカバー156は、カバー止め
部材176により下部収納ボックス153bに取付けら
れている。この収納ボックスカバー156には係止爪1
77が形成されており、この係止部177が上部収納ボ
ックス153aに形成された係止部178と係合するこ
とにより、収納ボックスカバー156が上部収納ボック
ス153aに固定される。上部収納ボックス153aと
収納ボックスカバー156との係合状況を図10(b)
に示す。収納ボックスカバー156を開成する際には、
上部収納ボックス153a側に設けられた凹部に指を挿
入して収納ボックスカバー156の係止爪177を引上
げる。
【0059】次に、研磨装置54を取付基板70に取付
けるための取付方法を図9(a)および図9(b)を用
いて説明する。取付基板70には研磨装置54を取付け
るための係止部材179と係止部材180とがそれぞれ
設けられている。さらに係止部材179の端部には研磨
装置54の底部を係止するための係止部179aが形成
されており、係止部材180の端部には研磨装置54の
上部を係止するための鉤状の係止部180aが形成され
ている。
【0060】研磨装置54を取付基板70に取付ける際
には、係止部材180に形成されている係止部180a
を所定角度だけ引き上げつつ、係止部材179部分に研
磨装置54の底部を挿入する。次に、係止部材180部
分へ研磨装置54の上部を挿入した後、係止部180a
を引き上げていた手を放す。これにより、研磨装置54
が係止部180aと係止部179aとによって取付基板
70に固定される。なお、研磨装置54を取付基板70
に取付ける際に連結アーム151(図6参照)を弾性部
材160(図6参照)の付勢力に逆らって回動させ、ロ
ーラ157と接触しないようにする必要がある。
【0061】このように、研磨装置54は取付基板70
に着脱可能に構成されているために、研磨装置54の取
付けおよび取り外し作業が容易となる。しかも、研磨装
置54はその内部に予め研磨部材63を敷設させた状態
で取付基板70に取付けることができるために、予め研
磨部材63の敷設された研磨装置54を準備しておくこ
とによって研磨装置54の取り替えを迅速に行うことが
できる。
【0062】図11(a)は、図8のA−A線上に沿う
断面図である。上部収納ボックス153aには、玉誘導
路154(図6参照)の上壁部を構成する玉誘導部材1
68がビス169により固定部材172bを介して固定
されている。一方、下部収納ボックス153bには、玉
誘導路154(図3参照)の下壁部を構成する玉誘導部
材170がビス169により固定部材172aを介して
固定されている。上部収納ボックス153aと下部収納
ボックス153bとは、係止爪173、及び係止部17
4(図8、図11(b)参照)によって図示位置に係止
され、さらにその位置で収納ボックスカバー156によ
ってその前面がカバーされる。
【0063】玉誘導部材168、170は合成樹脂材か
らなり、玉誘導部材168の下面には、玉誘導路154
を構成する凹溝168aが形成されている。一方、玉誘
導部材170の上面には凹溝170aが形成されてお
り、この凹溝170a内には、研磨部材63をパチンコ
玉に圧接する付勢手段としての弾性部材175が嵌合さ
れている。弾性部材175は軟質のゴム材等からなり、
上面には内径がパチンコ玉の外径とほぼ同寸の断面半円
形状の凹溝175aが形成されている。この弾性部材1
75は凹溝170aに対して着脱自在に取り付けられて
おり、長期の使用により劣化した場合には、上部収納ボ
ックス153aを開放することで容易に交換出来るよう
になっている。
【0064】なお、本実施例における弾性部材175の
上面には凹溝175aが形成されているが、弾性部材1
75を適宜弾性復帰力を有する弾性部材により構成すれ
ば、特に凹溝175aを形成しなくても、弾性部材17
5自身がパチンコ玉の下半部に沿うように弾性変形して
パチンコ玉に対して研磨部材63が密着されるため、パ
チンコ玉を効果的に研磨出来る。
【0065】研磨部材63は、本実施例では厚さ0.5
mm、幅15mm、長さが約7mのテープ状に成形された不
織布により構成されており、パチンコ玉との接触面12
0mmで、後述する研磨部材の巻取制御の下、1日1回の
巻取りを行うとして、約60日間の連続使用が可能とな
っている。この場合、1日の内に約50,000個のパ
チンコ玉を効果的に研磨出来る設定となっている。
【0066】このように不織布により構成される研磨部
材は、織り布から構成される研磨部材よりもパチンコ玉
に対する密着性が比較的高いため、パチンコ玉の表面に
付着した人脂、ヤニや、塵等の微細な付着物を効果的に
除去出来るばかりか、パチンコ玉の表面から除去された
汚れ成分を繊維内部に確実に吸収、保持するため、保持
された付着物が再び他のパチンコ玉に付着したり、装置
外に落下しにくくなる。
【0067】また、織り布のように糸くずや塵等の発生
が少ないため、これらのゴミがパチンコ玉の移送路内に
頻繁に進入したり、巻取モータ79やリフトモータ12
2の駆動軸に絡みつくようなことがないため、故障が少
ない。よって、これらの駆動モータの駆動力を極力小さ
くして省電化を図るとともに、装置をコンパクト化して
も、確実な研磨が達成される。
【0068】研磨部材として用いる不織布の製造方法は
乾式製造法及び湿式製造法いずれの製造法によるもので
あってもよく、基材の繊維としては、ナイロン・ポリエ
ステル・アクリル・サラン等の合成繊維が使用できる。
また、不織布の形態としては、スパンボンド不織布、ス
エード、ニードルフェルト、ワイピングクロス等を使用
出来る。
【0069】また、本実施例における研磨部材63(不
織布)は、図12に示されるように、パチンコ玉との摺
接面63aの繊維が比較的密に、また弾性部材175と
の摺接面63bの繊維が比較的粗く構成されているた
め、パチンコ玉との摺接面63aの摩擦抵抗が大とな
り、パチンコ玉の表面の研磨能力が向上する一方、弾性
部材175との摺接面の摩擦抵抗が小となり、研磨部材
63の巻取りがスムーズに行われるようになっている。
【0070】このように不織布で構成することで、研磨
部材63に種々の処理を施すことが可能となる。例えば
図13(a)に示す研磨部材63(不織布)は、パチン
コ玉との接触面63aに、研磨部材63の長手方向に対
して斜め方向を向く高密繊維部181が所定間隔おきに
設けられている。高密繊維部181は他の表面の繊維部
分に比べて摩擦係数が高いため、パチンコ玉は研磨部材
63の長手方向に移動しながら図中矢印方向の回転が生
じる。よって、パチンコ玉の表面全体が研磨部材63に
当接するため、研磨効果が効果的に高まる。
【0071】また、図13(b)に示す研磨部材63
は、パチンコ玉との接触面63aにおける長手方向に向
かって左右側領域63c、63dの繊維密度がそれぞれ
異なるように形成されている。このように両領域の摩擦
係数が異ならしめることで、パチンコ玉は研磨部材63
の長手方向に移動しながら図中矢印方向の回転が生じ
る。よって、パチンコ玉の表面全体が研磨部材63に当
接するため、研磨効果が効果的に高まる。
【0072】このように接触面63aに摩擦抵抗が大の
領域と摩擦抵抗が小の領域とを形成することで、パチン
コ玉に回転を与えることが出来るが、これら領域の構成
方法は上記のような構成に限られるものではなく、種々
に変形可能である。
【0073】また、本実施例では摩擦抵抗が大の領域と
小の領域とを、不織布の繊維密度を変えることにより構
成しているが、例えば不織布の接触面63aを予め摩擦
係数の高い繊維と低い繊維とで構成したり、あるいは接
触面63aに適宜摩擦係数を有するコーティング剤等を
塗布することで摩擦抵抗が大の領域と小の領域とを構成
しても良い。
【0074】また図11(a)に示されるように、玉誘
導部材170における弾性部材175の長手方向左右側
には、弾性部材175の最上位よりも上方に立ち上がる
ガイド部182が形成されており、研磨部材63が長手
方向に沿って移動するように案内されている。よって研
磨部材63はパチンコ玉に対して常に適正な状態で確実
に当接するようになるため、研磨能力の低減を防止でき
る。
【0075】また、研磨部材63として不織布を用いる
ことで、例えば研磨部材63の少なくともパチンコ玉と
の摺接面に、予め適宜防臭、抗菌処理等を比較的容易に
施しておくことが出来るため、研磨工程においてパチン
コ玉に対して種々の処理を施すことが出来る。
【0076】さらに、本実施例におけるパチンコ台2の
裏面に形成された各種玉通路(回収樋34、打込玉集合
樋40、搬送路62)等は、全てパチンコ玉が移送方向
に一列状態で移送されるようなパイプ状に形成されてい
るとともに、図2に示されるように、例えば打込玉集合
樋40の内周面及び玉タンク59の下面の一部が、アー
ス線186を介して適宜箇所(例えばパチンコ島に設け
られたアース)に接続された導電性部材(図中斜線で示
す)により構成されている。このようにすることで、パ
チンコ玉に生じる静電気が移送途中において効果的に除
去されるようになっている。なお、上記のような一部の
玉通路の周面のみならず、玉通路の全体の周面を導電性
部材により構成することも可能であり、より効果的に除
電することが出来る。
【0077】また、研磨装置54内の玉誘導路154に
おいてもパチンコ玉は一列で移動する構造になってお
り、研磨装置54の構造がコンパクト化されるので、メ
ンテナンス作業や駆動部の制御が容易になるばかりか、
パチンコ玉を確実に研磨出来る。
【0078】このように、本実施例ではパチンコ玉の揚
送に合わせて常に研磨部材63が搬送されて巻取られる
のではなく、パチンコ玉と当接する研磨部材63にある
程度の汚れが付着するまで同一部分を利用してパチンコ
玉の研磨が行なわれる。そして、研磨部材63にある程
度の汚れが付着した段階で巻取モータ79が駆動され、
汚れの付着した研磨部材63が巻取られ汚れのない新た
な部分が巻出された時点で巻取モータ79が停止する。
したがって、パチンコ玉の揚送に合わせて常に研磨部材
を搬送させる方式と比較して、研磨部材63を有効に活
用することができる。
【0079】次に、研磨装置54が装着された際の動作
説明を詳細に説明する。パチンコ台2から玉タンク59
に排出されたパチンコ玉は、玉還元機55に誘導され、
リフトモータ122により駆動するスプロケット58
(図2参照)により搬送路62を揚送される。揚送中の
パチンコ玉は、研磨装置54内の研磨部材63(不織
布)と当接して研磨される。
【0080】研磨部材63においてパチンコ玉が繰返し
研磨されれば、玉誘導路154内にある一定部分の研磨
部材は劣化し、研磨能力が低下する。この実施形態で
は、たとえば、パチンコ台2の稼動時間が所定時間に達
した(打込玉検出器48により所定数の打込玉が検出さ
れた)場合に、前記一定部分の研磨能力が低下したもの
と判断されるように構成されている。
【0081】パチンコ台2の稼動時間が所定時間に達し
た場合には、回転軸75を駆動する巻取モータ79が駆
動され、新たな研磨部材63が巻出されることにより、
玉誘導路154内の研磨部材63の更新がなされる。こ
の際に、使用済みの部分のみを巻取り、未使用の部分ま
で余分に巻取ることのないようにするためには、研磨部
材の更新時に常に左右の玉誘導ローラ155a、155
b間の長さだけを巻取るように制御する必要がある。こ
の制御方法については後述することとする。
【0082】図11(a)に示されるように、左右の玉
誘導ローラ155a、155b間の研磨部材63(不織
布)は、下部の弾性部材175により常に上方に付勢さ
れ、パチンコ玉に対して圧接されるようになっている。
弾性部材175の上面に長手方向に沿うように形成され
る凹溝175aは、パチンコ玉の球面に沿う半円形状に
構成されているために、研磨部材63はパチンコ玉の下
半部形状に沿って変形する。これにより、研磨部材63
がパチンコ玉の表面と当接する面積が多くなる。したが
って、凹溝175aが設けられていない場合に比べて、
パチンコ玉の広範囲部分を効率的に研磨することができ
るばかりか、研磨部材63のテープ幅が搬送路62から
露出したパチンコ玉の表面と当接するのに必要かつ十分
な幅に構成されているために、研磨部材63(不織布)
を無駄なく使用することができる。さらに、弾性部材1
75が有する弾性力により、研磨部材63のパチンコ玉
への密着性が高まるため、研磨効果が向上する。
【0083】次に、図2に示すパチンコ台2における研
磨装置54および玉還元機55の駆動制御方法を以下に
説明する。
【0084】まず玉還元機55におけるリフトモータ1
22は、図4に示されるように過負荷検出回路125及
びリフト制御回路121を介して持点制御用マイクロコ
ンピュータ120に接続されており、持点制御用マイク
ロコンピュータ120は、リフト制御回路121を介し
てリフトモータ122の駆動制御を行ない、必要に応じ
てスプロケット58を回転させ、パチンコ玉を揚送する
ようになっている。過負荷検出回路125は、図14に
示されるように、内部に設けられた抵抗に流れる電流値
を、抵抗の両端の電位差を検出することで測定する。
【0085】持点制御用マイクロコンピュータ120
は、リフトモータ122が駆動している間、図15
(a)に示されるようなリフトモータ122の駆動に伴
う電圧の変動を過負荷検出回路125から所定時間おき
にサンプリングする。そして、例えばリフトモータ12
2に流れる電流が増加し、すなわち抵抗の両端の電位差
が大きくなり、図15(b)に示されるように電圧が所
定のしきい値を超えた場合、何らかの要因によりリフト
モータ122に過負荷が加わっていると判断し、リフト
制御回路121(図4参照)を介してリフトモータ12
2の駆動停止制御を行なうとともに、過負荷検出信号を
マイクロプロセッシングユニット50を介してホストコ
ンピュータ49に出力し、表示装置107にエラーメッ
セージを表示し、さらにLED回路を介して持点アナロ
グ表示器105を点滅表示させる。なお、この過負荷検
出信号にはパチンコ台2の識別データが付与され、ホス
トコンピュータ49においてどのパチンコ台2に異常が
発生したかを識別出来るようになっている。
【0086】また、上述のしたような電圧の変動は、何
らかの要因により一時的に発生する可能性があるため、
これら過負荷検出信号の外部への出力は、持点制御用マ
イクロコンピュータ120がサンプリングを所定回数
(例えば10回)行い、その結果10回ともしきい値を
超えた電圧を検出した時に行うようにすれば、リフトモ
ータ122の駆動動作が正常な場合における誤作動を防
止出来る。
【0087】研磨装置54における巻取モータ79は、
図4に示されるように過負荷検出回路124及び研磨制
御回路123を介して持点制御用マイクロコンピュータ
120に接続されており、持点制御用マイクロコンピュ
ータ120は、研磨制御回路123を介して巻取モータ
79の駆動制御を行ない、本実施例においては予め記憶
された所定時間が経過されると、所定量のテープ部材の
巻取りを行うように設定されている。
【0088】持点制御用マイクロコンピュータ120
は、巻取モータ79が駆動している間、巻取モータ79
の駆動に伴う電圧の変動を過負荷検出回路124から所
定時間おきにサンプリングする。そして、例えば巻取モ
ータ79に流れる電流が増加し、すなわち抵抗の両端の
電位差が大きくなり、電圧が所定のしきい値を超えた場
合、巻取モータ79に何らかの要因により過負荷が加わ
っていると判断し、研磨制御回路123(図4参照)を
介して巻取モータ79の駆動停止制御を行なうととも
に、過負荷検出信号をマイクロプロセッシングユニット
50を介してホストコンピュータ49に出力し、表示装
置107にエラーメッセージを表示し、さらにLED回
路を介して持点アナログ表示器105を点滅表示させ
る。なお、この過負荷検出信号にはパチンコ台2の識別
データが付与され、ホストコンピュータ49においてど
のパチンコ台2に異常が発生したかを識別出来るように
なっている。
【0089】以上説明したように、玉還元機55におい
て、スプロケット58の歯部と移送管との間にパチンコ
玉が噛み込んだり、ゴミの進入等による要因によりスプ
ロケット58の回転に抵抗が加わり、リフトモータ12
2に所定以上の負荷がかかると、持点制御用マイクロコ
ンピュータ120によりリフトモータ122の駆動が自
動的に停止される。また、研磨装置54において、研磨
部材63の巻き取り動作中において、ゴミの進入等何ら
かの要因により巻取モータ79の回転に抵抗が生じて巻
取モータ79に所定以上の負荷が加わると、持点制御用
マイクロコンピュータ120により巻取モータ79の駆
動が自動的に停止される。
【0090】よって、リフトモータ122の回転動作及
び研磨装置54における巻取モータ79の回転動作に異
常があった場合、この異常信号がホストコンピュータ4
9の表示装置107やパチンコ台2の持点アナログ表示
器105に出力されるので、店員や管理者が早急に認
識、対応してメンテナンスすることが出来る。
【0091】また、早急に対応しなくても、長時間にわ
たってリフトモータ122や巻取モータ79に負荷が加
わってモータが異常発熱することがないので、火災等の
発生が防止されるばかりか、モータのトルクによるスプ
ロケット58の歯部等の部材の損傷が防止される。
【0092】また、これら過負荷検出信号の出力は、前
述のように持点アナログ表示器105の点滅表示やホス
トコンピュータ49の表示装置107の画面上でのエラ
ーメッセージ表示によりなされるだけでなく、例えばパ
チンコ台2に別途設けられる適宜表示ランプ(図示略)
の点灯、あるいは外部出力端子を介して、パチンコ台2
の上方に設けられる呼び出しランプ(図示略)等の点
灯、あるいはスピーカーからの音声出力によりなされて
もよい。このように動作異常が表示装置やスピーカー等
に報知されることで、店員がパチンコ台2を開放するこ
となしに、研磨装置の異常を容易に認識することが可能
となる。
【0093】さらに、このような報知がなされた後にお
いて、持点制御用マイクロコンピュータ120により遊
技中のパチンコ機2の打球モータ29の駆動を停止し、
遊技不能とすることも可能である。この場合、例えばパ
チンコ機2が大当たり中であれば、その大当たり状態を
一時的に停止させ、エラーが解除された後に元の遊技状
態に戻すといった制御が同時に行われる。このようにす
れば、リフトモータ122や巻取モータ79等が正常に
動作していない状態で遊技が長期間継続されることがな
いので、被害を最小限に押さえることが出来る。
【0094】また、このような報知がなされた後におい
てメンテナンスが行われない場合、例えばパチンコ台2
の電源を立ち上げた際に、メンテナンスがなされていな
い旨が、例えばパチンコ台2の可変表示装置18の画面
上にエラーメッセージとして表示されるようにしてもよ
い。あるいは、遊技場側の怠慢などによりメンテナンス
が報知後所定期間経過しても行なわれなかった場合に、
その制裁としてパチンコ台2を不能動化し、遊技場にと
って不利益な状態とすることも可能である。
【0095】ここで、本実施例における研磨部材(研磨
テープ)更新制御方法を、図6及び図16〜図18に基
づいて以下説明する。
【0096】図6に示されるように、本実施例の研磨装
置54における回転軸75は巻取モータ79に、また、
スプロケット58はリフトモータ122によりそれぞれ
回転駆動されるようになっている。また、取付基板70
に研磨装置収納ボックス153が装着された状態で、連
結アーム151が反時計周りに回動され、加圧ローラ部
163がローラ157に沿う研磨部材63に圧接される
と、送り出される研磨部材63により回転テーブル15
0が従動するようになっている。この回転テーブル15
0の回動に伴い、回転テーブル150に設けられた透孔
150aが送り量センサ152により検出されるように
なっている。
【0097】すなわち、一定の長さの研磨部材63が巻
出される際に透孔150aが送り量センサ152で検出
される回数を予め持点制御用マイクロコンピュータ12
0に記憶しておく。そして、研磨部材(研磨テープ)更
新制御の実行時に、記憶に基づいた回数だけ透孔150
aが検出される間、巻取モータ79を駆動するのであ
る。このようにすれば、巻取用のリール65で巻取られ
る研磨部材63の巻径に拘らず、同一数の透孔150a
が検出されることに基づいて巻取モータ79を停止すれ
ばよいので、制御内容を簡易なものとすることができ
る。
【0098】以上、図6に示した実施形態は、研磨部材
(研磨テープ)更新制御のみならず、後述する巻取終了
予告報知制御や巻取終了制御にも利用出来る。
【0099】次に、パチンコ台2に設けられた持点制御
用マイクロコンピュータ120(図5参照)の制御手順
について説明する。図16〜図18は、それぞれ、研磨
テープ(研磨部材)更新制御,巻取終了予告報知制御,
巻取終了制御の制御手順を示したフローチャートであ
り、持点制御用マイクロコンピュータ120は、これら
のフローチャートに基づく制御プログラムに従って、各
制御を実行する。なお、これらのフローチャートに基づ
く制御プログラムは、持点制御用マイクロコンピュータ
120に構成されているROM内に記憶されている。
【0100】まず、研磨部材(研磨テープ)更新制御の
制御手順を図16のフローチャートに基づいて説明す
る。S1において研磨部材63の巻取更新中であるか否
かが判断される。巻取更新中でない場合には、S2に進
み、更新時間となったか否かが判断される。具体的に
は、前述のとおり、パチンコ台2の累計稼働時間が所定
時間となったか否かが判断される。更新時間でない場合
には、そのまま処理が終了する。一方、更新時間である
場合には、S3に進み、何回目の巻取更新であるかが確
認される。すなわち、更新回数が確認される。次にS4
に進み、更新回数に対応した回転角度だけ巻取モータ7
9が駆動され、玉誘導ローラ155a、155b間の研
磨部材63の巻取更新が開始され、処理が終了する。
【0101】一方、S1において巻取更新中であると判
断された場合には、S5に進む。S5では、巻取モータ
79は所定回転量に達したか否かが判断される。すなわ
ち、更新回数に応じて予め定められた回転角だけ巻取モ
ータ79が稼働したか否かが判断される。そして、所定
回転量に達していない場合には、そのまま処理が終了す
る。一方、所定回転量に達した場合、S6に進み巻取モ
ータ79が停止制御される。次にS7に進み、巻取の更
新回数に1が加算された後処理が終了する。
【0102】次に、巻取終了予告報知制御の制御手順を
図17のフローチャートに基づいて説明する。まず、S
21において、予告報知中であるか否かが判断される。
予告報知中でない場合には、S22に進み、巻取モータ
79が駆動したか否かが判断される。巻取モータが駆動
していない場合には、そのまま処理が終了する。一方、
巻取モータ79が駆動した場合には、S23に進み、巻
取モータ79の駆動時間が累積加算される。次にS24
に進み、終了予告時間に達したか否かが判断される。具
体的には、S23で累積加算されているモータの駆動時
間が所定値に達したか否かの判断がなされる。終了予告
時間に達していない場合には、そのまま処理が終了す
る。一方、終了予告時間に達している場合には、S25
に進み、報知動作が開始された後、処理が終了する。こ
こで、報知動作とは、前述したように、持点アナログ表
示器105の点滅表示,適宜スピーカ(図示略)等から
の所定の報知音の出力,巻取終了予告信号のホストコン
ピュータ49への出力などである。
【0103】一方、S21において予告報知中であると
判断された場合には、S26に進み、巻取がすべて終了
したか否かの判断がなされる。すなわち、巻出用のリー
ル64からすべての研磨部材63が巻出されたか否かが
判断される。具体的には、図6に示した送り量センサ1
52により、透孔150aが予め設定された回数(累積
回数)検出されたか否かの判断がなされる。送り量セン
サ152により透孔150aが予め設定された回数検出
されていない場合には、巻取が終了していないと判断さ
れ、そのまま処理が終了する。一方、巻取が終了したと
判断された場合には、S27に進み、S25で行なわれ
た報知動作が終了する。次にS28に進み、S23で累
積加算されている巻取モータ79の駆動時間が初期化さ
れた後、処理が終了する。
【0104】このように、研磨部材63がすべて使用さ
れてしまう前に巻取終了予告報知が行なわれるので、遊
技場などは、研磨装置54の交換を時間的余裕をもって
行なうことができる。巻取終了予告報知が行なわれた
後、研磨装置54が交換されることなく、さらに研磨部
材(研磨テープ)更新制御が数回行なわれれば巻出用の
リール64からすべての研磨部材63が巻出される。す
べての研磨部材63が巻出されれば、パチンコ台2の前
面に設けられた持点アナログ表示器105が点滅表示さ
れてその旨が報知されるようになっている。
【0105】次に、巻取終了制御の制御手順を図18の
フローチャートに基づいて説明する。まず、S41にお
いて巻取終了報知中であるか否かが判断される。巻取終
了報知中でない場合には、S42に進み、巻取終了検出
信号が検出されたか否かが判断される。具体的には、図
6に示した送り量センサ152により、透孔150aが
予め設定された回数(累積回数)検出されたか否かの判
断がなされる。送り量センサ152により透孔150a
が予め設定された回数検出されていない場合には、その
まま処理が終了する。一方、巻取終了検出信号が検出さ
れた場合には、S43に進む。S43では、巻取終了報
知動作が行なわれる。報知動作として具体的には、前述
したように、持点アナログ表示器105の点滅,あるい
は図示しないスピーカ等からの所定の報知音の出力,巻
取終了検出信号のホストコンピュータへの出力などであ
る。
【0106】一方、S41において終了報知中であると
判断された場合には、S44に進む。S44では、巻取
終了検出信号の検出出力がなくなったか否かが判断され
る。すなわち、研磨装置54が交換されたことに基づい
て、検出回数のリセット操作がされたか否かの判断がな
される。巻取終了検出信号の検出出力がある場合には、
そのまま処理が終了する。一方、検出信号がなくなれば
S45に進む。S45では、S43で行なわれた巻取終
了報知が終了される。
【0107】以上説明したように、研磨部材63(研磨
テープ)更新制御が複数回行なわれて、未使用の研磨部
材63が残り少なくなれば、例えばパチンコ台2の前面
に設けられる持点アナログ表示器105が点滅点灯さ
れ、その旨が報知される。なお、この報知手段として適
宜スピーカ等から報知音が発せられることによりなされ
てもよい。さらに、パチンコ台2に設けられた情報入出
力回路を介して遊技場に設置されているホストコンピュ
ータ49にその旨が報知される。
【0108】また、巻取終了制御が行なわれることによ
り、研磨装置54の交換が促進され、パチンコ玉を常に
汚れのない状態に保持することができる。
【0109】次に、研磨装置54の駆動制御方法の第2
実施例を図6、図19、図20に基づいて説明する。
【0110】本実施例においては、図6における送り量
センサ152を用いて、駆動モータとしての巻取モータ
79の駆動動作の異常を検出する方法を説明する。図1
9(a)に示されるように、正常時における送り量セン
サ152が検出する透孔150aのパルス幅(例えば5
0msON、50msOFF)を予め持点制御用マイクロコ
ンピュータ120のROM内に記憶させておき、図19
(b)及び図19(c)に示されるように、検出される
パルス幅が正常時におけるパルス幅と異なった時、巻取
モータ79の駆動動作に異常が発生していると判別す
る。
【0111】ここで、具体的な制御方法を図20に基づ
いて説明する。まず、巻取モータ79の駆動に伴いパル
スの検出が開始される。この時、開始位置でONもしく
はOFFの状態から始まるため、2回目のパルスが検出
された時から検出が開始される(S1)。
【0112】持点制御用マイクロコンピュータ120
は、S2において、巻取モータ79の駆動中、検出され
るパルス幅が例えば30ms以上及び70ms以下であれば
駆動を続行させ、上記範囲外の数値が検出されると、こ
の異常数値の検出回数をカウントする(S3)。なお、
上記パルス幅の範囲の設定は任意である。そしてこの異
常数値の検出が連続してカウントされ(S4)、カウン
トが5回未満であった場合、この異常数値のカウントを
クリア(S8)し、S2に戻って再度検出を繰り返す。
【0113】S4においてこの異常数値を例えば5回以
上連続してカウントした場合(S5)、異常が発生して
いる巻取モータ79の駆動停止制御を行なうとともに
(S6)、異常周期検出信号をマイクロプロセッシング
ユニット50を介してホストコンピュータ49に出力
し、表示装置107にエラーを表示するとともに、LE
D回路を介して持点アナログ表示器105を点滅表示さ
せる(S7)。
【0114】このように本実施例にあっては、透孔15
0aのパルス幅を検出するにより巻取モータ79の駆動
動作の異常を検出するため、例えば駆動部に異物が詰ま
ったり、弾性部材175により付勢される研磨部材63
(不織布)の巻取に何らかの不具合が生じた等の要因に
より、図19(b)に示されるように巻取モータ79の
回転速度が遅くなるといった異常状態を検出出来るばか
りか、研磨装置54が取付基板70から外れたり、ある
いは回転軸75の突起75aやリール64の突起64a
が破損することにより、巻取モータ79に負荷がかから
なくなり、回転速度が速くなるといった異常状態をも検
出することが出来る。
【0115】また、本実施例において、他方の駆動部と
してのリフトモータ122の駆動動作の異常検出は、前
述の実施例と同様の方法にて行ってもよいし、特に図示
しないが、スプロケット58に上記と同様の透孔を有す
る回転テーブルを設け、この透孔のパルスを送り量セン
サにて検出するようにしてもよい。
【0116】以上、前記第1実施例、第2実施例におい
て巻取モータ79及びリフトモータ122それぞれの駆
動停止制御及び外部出力制御方法を説明してきたが、言
うまでもなく持点制御用マイクロコンピュータ120
は、巻取モータ79及びリフトモータ122それぞれの
駆動制御を行なっており、少なくともいずれか一方のモ
ータの駆動に異常が発生した場合、異常が発生したモー
タの駆動を停止し、異常信号を外部に出力するが、この
時、両モータの駆動を停止させてもよい。
【0117】また、巻取モータ79及びリフトモータ1
22の制御部を、各々のモータに対応して1つずつ設
け、それぞれ別々の制御部にて制御してもよい。
【0118】さらに、図21には、本発明の第3実施例
としての遊技用管理システムの構成を示すブロック図が
示されている。本実施例においては、持点制御用マイク
ロコンピュータ120に、研磨・移送制御回路130お
よび過負荷検出回路131を介して研磨・移送駆動モー
タ132が接続されており、図22に示されるように、
この研磨・移送駆動モータ132の駆動軸133には、
玉還元機55のスプロケット58が固着されている。さ
らにこの駆動軸133からは、適宜連結機構(図示略)
を介して連結される中継軸134が上方に向かって延設
されており、この中継軸134が研磨装置54の裏面に
設けられる減速機構135を介して回転軸75に連結さ
れている。
【0119】すなわち、研磨・移送駆動モータ132の
駆動によりスプロケット58が連動するとともに、この
回転が中継軸134、減速機構135を介して回転軸7
5に伝達されて研磨部材63が適宜巻取られるようにな
っている。
【0120】このように1つの研磨・移送駆動モータ1
32の駆動によりスプロケット58および研磨部材63
を巻取る回転軸75が連動するように構成されている研
磨移送装置においては、持点制御コンピュータ120
は、1つの研磨・移送駆動モータ132の駆動動作を検
出し、過負荷検出信号が入力された時に、研磨・移送駆
動モータ132の駆動を停止する。このように、研磨装
置54の駆動部としての回転軸75および玉還元機55
の駆動部としてのスプロケット58が同一の駆動源とし
ての研磨・移送駆動モータ132により駆動される場合
においても、1つの研磨・移送駆動モータ132の駆動
を、前記第1実施例もしくは第2実施例にて説明した方
法により制御することが出来る。
【0121】前記各実施例における各要素は、本発明に
対して以下のように対応している。
【0122】本発明の請求項1は、内部空間内に封入さ
れた遊技媒体(パチンコ玉)を用いて遊技を行う封入式
の遊技機(パチンコ台2)に取り付けられ、前記遊技媒
体(パチンコ玉)に当接させることで遊技媒体(パチン
コ玉)の研磨を行う研磨部材(63)を有する研磨手段
(研磨装置54)と、前記研磨手段(研磨装置54)に
遊技媒体(パチンコ玉)を移送する移送手段(玉還元機
55)とからなる遊技媒体の研磨移送装置において、前
記研磨手段(研磨装置54)は、前記研磨部材(63)
を適宜移動させる第1駆動部(回転軸75)と、該第1
駆動部(回転軸75)に接続され、この駆動部の駆動制
御を行う第1制御部(持点制御用マイクロコンピュータ
120)とを具備し、また、前記移送手段(玉還元機5
5)は、遊技媒体(パチンコ玉)を移送するための第2
駆動部(スプロケット58)と、該第2駆動部(スプロ
ケット58)に接続され、この駆動部の駆動制御を行う
第2制御部(持点制御用マイクロコンピュータ120)
とを具備し、また、前記研磨部材(63)における少な
くとも前記遊技媒体(パチンコ玉)との接触面が不織布
(63)で構成されるとともに、該研磨部材(63)に
おける前記遊技媒体(パチンコ玉)との接触面の裏面側
に、前記研磨部材(63)を前記遊技媒体(パチンコ
玉)に圧接する付勢手段(弾性部材175)が配設され
ている。
【0123】本発明の請求項2は、前記第1駆動部(回
転軸75)及び第2駆動部(スプロケット58)が、互
いの駆動部(回転軸75/スプロケット58)に共通な
1つの駆動源(研磨・移送モータ132)により駆動さ
れるようになっている。
【0124】本発明の請求項3は、前記研磨手段(研磨
装置54)及び移送手段(玉還元機55)内に設けられ
る移送管(搬送路62)が一列で構成されている。
【0125】本発明の請求項4は、前記第1制御部(持
点制御用マイクロコンピュータ120)または第2制御
部(持点制御用マイクロコンピュータ120)のうち少
なくともいずれか一方は、それぞれ接続される駆動部
(回転軸75/スプロケット58)の駆動動作の検出を
行い、該駆動部(回転軸75/スプロケット58)の駆
動動作の異常を検出した時に、異常信号を外部に出力す
るとともに、該駆動部(回転軸75/スプロケット5
8)の駆動を停止するようになっている
【0126】本発明の請求項5は、帯状に形成された研
磨部材(63)と、この帯状の研磨部材(63)を巻取
るための巻取り手段(リール64、65)と、前記付勢
手段(弾性部材175)とが、前記移送管(搬送路6
2)の所定箇所に設けられる装着部(取付基板70)に
対して着脱自在に取付出来る収納ケース(研磨装置収納
ボックス153)内に設けられており、この収納ケース
(研磨装置収納ボックス153)の前記装着部(取付基
板70)への装着時において、前記研磨部材(63)の
一部が遊技媒体(パチンコ玉)に当接され、かつ前記巻
取り手段(リール64、65)が前記第1駆動部(回転
軸75)の駆動により連動するようになっている。
【0127】本発明の請求項6は、前記巻取り手段(リ
ール64、65)が、前記収納ケース(研磨装置収納ボ
ックス153)に対して取り外し自在に設けられてい
る。
【0128】本発明の請求項7は、前記研磨部材(6
3)には、前記遊技媒体(パチンコ玉)との接触面の摩
擦抵抗を大とし、かつ前記付勢手段(弾性部材175)
との接触面の摩擦抵抗を小とする処理が施されている。
【0129】本発明の請求項8は、前記研磨部材(6
3)における遊技媒体(パチンコ玉)との接触面は、摩
擦抵抗が大の領域(高密繊維部181)と、摩擦抵抗が
小の領域とから成る。
【0130】本発明の請求項9は、前記研磨部材(6
3)における遊技媒体(パチンコ玉)との接触面に、前
記摩擦抵抗が大の領域(高密繊維部181)を、遊技媒
体の移送方向に対して斜め方向に向けて所定間隔おきに
設けた。
【0131】本発明の請求項10は、前記研磨部材(6
3)における遊技媒体(パチンコ玉)との接触面に、摩
擦抵抗が大の領域と摩擦抵抗が小の領域とを、それぞれ
前記遊技媒体(パチンコ玉)の移送方向に向かって左右
側に設けた。
【0132】本発明の請求項11は、前記研磨手段(研
磨装置54)に、研磨部材(63)を移動方向に案内す
るガイド部(182)が設けられている
【0133】本発明の請求項12は、前記遊技機(パチ
ンコ台)の裏面側に配設される遊技媒体(パチンコ玉)
の移送管(回収樋34、打込玉集合樋40、搬送路6
2)における少なくとも一部が、適宜アースされた導電
性部材により構成されている。
【0134】本発明の請求項13は、前記付勢手段(弾
性部材175)が、適宜弾性力を有する弾性部材(17
5)からなり、該弾性部材(175)における遊技媒体
(パチンコ玉)との当接面に、断面略半円状の凹溝(1
75a)が遊技媒体(パチンコ玉)の移動方向に沿って
形成されている。
【0135】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0136】例えば、上記実施の形態において、駆動部
を制御する制御部は、1つの持点マイクロコンピュータ
120により第1駆動部としてのリフトモータ122お
よび第2駆動部としての巻取モータ79を制御する形態
になっているが、それぞれ別々の制御部により制御され
るようになっていてもよい。
【0137】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0138】(a)請求項1項の発明によれば、研磨部
材を糸くずや塵等の発生しにくい不織布で構成すること
で、駆動力の弱い第1駆動部や第2駆動部の故障の発生
が効果的に抑制されるとともに、付勢手段により研磨部
材と遊技媒体との密着性が高まり、確実な研磨が達成さ
れる。また、駆動部の駆動力を極力小さくすることが可
能となるので、装置のコンパクト化が図れる。
【0139】(b)請求項2項の発明によれば、駆動部
の構造が簡素化されるばかりか、駆動制御が容易にな
る。
【0140】(c)請求項3項の発明によれば、研磨手
段及び移送手段の構造がコンパクト化されるので、メン
テナンス作業が容易になるばかりか、駆動部の制御が容
易になる。
【0141】(d)請求項4項の発明によれば、少なく
ともいずれか一方の駆動部の駆動動作に異常が生じた場
合、店員や管理者が駆動部の異常を早期に認識すること
が出来る。同時に駆動が自動的に停止され、長時間にわ
たり駆動部に負荷が加わることがないので、駆動部のモ
ータの異常発熱を要因とする火災の発生や、モータのト
ルクにより加わる負荷を要因とする駆動部を構成する部
材等の破損が防止される。
【0142】(e)請求項5項の発明によれば、収納ケ
ースを装着部に取付けることで、研磨部材を遊技媒体に
簡単に当接させることが出来るため、予め研磨部材の敷
設された収納ケースを準備しておくことによって研磨部
材の取り替えを迅速に行うことができる。
【0143】(f)請求項6項の発明によれば、研磨部
材の交換を、収納ケースに対して新規な研磨部材が取り
付けられた巻取り手段の取り替え作業のみで容易に行え
るばかりか、収納ケースを継続的に使用できるため経済
的である。
【0144】(g)請求項7項の発明によれば、遊技媒
体が効果的に研磨されるとともに、研磨部材の移動がス
ムーズに行われる。
【0145】(h)請求項8、9、10項の発明によれ
ば、研磨部材に摺接状態で移動する遊技媒体に回転が生
じるため、遊技媒体を効果的に研磨できる。
【0146】(i)請求項11項の発明によれば、研磨
部材の移動の際における捩れや位置ずれが生じにくくな
るため、研磨効果の低減を防止出来る。
【0147】(j)請求項12の発明によれば、研磨行
程で遊技媒体に静電気が生じても、効果的に除電出来
る。
【0148】(k)請求項13の発明によれば、研磨部
材の遊技媒体に対する密着性が高まり、研磨効果が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたパチンコ台を示す正面図で
ある。
【図2】図1のパチンコ台の背面図である。
【図3】図1のパチンコ台の前面に設けられる操作部の
上面図である。
【図4】遊技用管理システムの構成を示すブロック図で
ある。
【図5】パチンコ玉の循環経路の変形例を示すパチンコ
台の背面図である。
【図6】研磨装置と玉還元機の構造示す図である。
【図7】研磨装置の内部構造を示す一部破断正面図であ
る。
【図8】同じく研磨装置の内部構造を示す正面図であ
る。
【図9】研磨装置の取付基板への装着方法を示す側面図
である。
【図10】(a)は研磨装置の側面図であり、(b)は
(a)の要部拡大断面図である。
【図11】(a)は図8のA−A断面図であり、(b)
は図8のB−B断面図である。
【図12】研磨部材としての不織布の縦断面図である。
【図13】(a)、(b)は、それぞれ適宜処理が施さ
れた不織布の要部を示す平面図である。
【図14】過負荷検出回路を示す回路図である。
【図15】(a)、(b)は、電圧の変位を示す図であ
る。
【図16】研磨部材の更新制御の制御手順を示すフロー
チャートである。
【図17】研磨部材の巻取終了予告報知制御の制御手順
を示すフローチャートである。
【図18】研磨部材の巻取終了予告報知制御の制御手順
を示すフローチャートである。
【図19】(a)は正常なパルス幅の変位を示す図であ
り、(b)、(c)は異常状態時におけるパルス幅の変
位を示す図である。
【図20】本発明の第2実施例における駆動部の異常検
出制御手順を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第3実施例としての遊技用管理シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の第3実施例としての駆動部を示す概
略側面図である。
【符号の説明】
2 パチンコ台 3 カードユニット 4 硬貨投入口 5 表示部 6 硬貨返却口 7 ICカード挿入口 8 紙幣挿入口 9 カードインジケータ 10 動作ランプ 13a 硬貨インジケータ 13b 紙幣インジケータ 14 透明板保持枠 15 打球操作ハンドル 16 可変入賞球装置 17 遊技領域 18 可変表示装置 19 始動口 20 通常入賞口 21 ソレノイド 22 特定入賞玉検出器 23 入賞個数検出器 24 開閉板 25 アウト口 26 発射玉検出器 27 ファール玉入口 28 ハンマー 29 打球モータ 30 入賞玉集合樋 31 入賞玉検出器 32 操作部 33 打込玉検出器 34 回収樋 35 遊技用制御基板 36 アウト玉誘導樋 38 ファール玉検出器 39 発射玉供給口 40 打込玉集合樋 41 ソレノイド 42 玉抜き樋 43 持点用制御基板 44 コネクタ部 46 硬貨識別ユニット 46’ 硬貨センサ 47 通信部 48 通信ケーブル 49 ホストコンピュータ 50 マイクロプロセッシングユニット 51 表示ドライバ 52 記憶部 53 紙幣識別ユニット 53’ 紙幣センサ 54 研磨装置 55 玉還元機 56 遊技用マイクロコンピュータ 57 カードリーダライタ 58 スプロケット 59 玉タンク 62 搬送路 63 研磨部材 64、65 リール 64a、65a 突起 70 取付基板 75、76 回転軸 75a、76a 突起 79 巻取モータ 100 基板 101 貸出ボタン 102 返却ボタン 103 度数表示部 104 合計得点表示部 105 持点アナログ表示器 107 表示装置 120 持点制御用マイクロコンピュータ 121 リフト制御回路 122 リフトモータ 123 研磨制御回路 124 過負荷検出回路 125 過負荷検出回路 126 開閉板 130 研磨移送制御回路 131 過負荷検出回路 132 研磨・移送モータ 133 駆動軸 134 中継軸 135 減速機構 140 孔 150 回転テーブル 150a 透孔 151 連結アーム 152 送り量センサ 153 研磨装置収納ボックス 153a 上部収納ボックス 153b 下部収納ボックス 154 玉誘導路 155a 玉誘導ローラ 155b 玉誘導ローラ 156 収納ボックスカバー 157 ローラ 158 加圧ローラ部 159 回転軸 160 弾性部材 161 係止部 162 係止ピン 163 加圧ローラ部 164 玉入口 165 連結部材 166 ビス 167 回転軸 168、170 玉誘導部材 168a 凹溝 169 ビス 170a 凹溝 171 切欠部 172a 固定部材 172b 固定部材 173 係止爪 174 係止部 175 弾性部材 175a 凹溝 176 カバー止め部材 177 係止爪 178 係止部 179、180 係止部材 179a 係止部 180a 係止部 181 高密繊維部 182 ガイド部 183 ガイドピン 184 凸部 185 丸穴 186 アース線

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部空間内に封入された遊技媒体を用い
    て遊技を行う封入式の遊技機に取り付けられ、前記遊技
    媒体に当接させることで遊技媒体の研磨を行う研磨部材
    を有する研磨手段と、前記研磨手段に遊技媒体を移送す
    る移送手段とからなる遊技媒体の研磨移送装置におい
    て、 前記研磨手段は、前記研磨部材を適宜移動させる第1駆
    動部と、該第1駆動部に接続され、この駆動部の駆動制
    御を行う第1制御部とを具備し、また、前記移送手段
    は、遊技媒体を移送するための第2駆動部と、該第2駆
    動部に接続され、この駆動部の駆動制御を行う第2制御
    部とを具備し、また、前記研磨部材における少なくとも
    前記遊技媒体との接触面が不織布で構成されるととも
    に、該研磨部材における前記遊技媒体との接触面の裏面
    側に、前記研磨部材を前記遊技媒体に圧接する付勢手段
    が配設されていることを特徴とする遊技媒体の研磨移送
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1駆動部及び第2駆動部が、互い
    の駆動部に共通な1つの駆動源により駆動されるように
    なっている請求項1に記載の遊技媒体の研磨移送装置。
  3. 【請求項3】 前記研磨手段及び移送手段内に設けられ
    る遊技媒体の移送管が一列で構成されている請求項1な
    いし2のいずれかに記載の遊技媒体の研磨移送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1制御部または第2制御部のうち
    少なくともいずれか一方は、それぞれ接続される駆動部
    の駆動動作の検出を行い、該駆動部の駆動動作の異常を
    検出した時に、異常信号を外部に出力するとともに、該
    駆動部の駆動を停止するようになっている請求項1ない
    し3のいずれかに記載の遊技媒体の研磨移送装置。
  5. 【請求項5】 帯状に形成された研磨部材と、この帯状
    の研磨部材を巻取るための巻取り手段と、前記付勢手段
    とが、前記移送管の所定箇所に設けられる装着部に対し
    て着脱自在に取付出来る収納ケース内に設けられてお
    り、この収納ケースの前記装着部への装着時において、
    前記研磨部材の一部が遊技媒体に当接され、かつ前記巻
    取り手段が前記第1駆動部の駆動により連動するように
    なっている請求項1ないし4のいずれかに記載の遊技媒
    体の研磨移送装置。
  6. 【請求項6】 前記巻取り手段が、前記収納ケースに対
    して取り外し自在に設けられている請求項5に記載の遊
    技媒体の研磨移送装置。
  7. 【請求項7】 前記研磨部材には、前記遊技媒体との接
    触面の摩擦抵抗を大とし、かつ前記付勢手段との接触面
    の摩擦抵抗を小とする処理が施されている請求項1ない
    し6のいずれかに記載の遊技媒体の研磨移送装置。
  8. 【請求項8】 前記研磨部材における遊技媒体との接触
    面は、摩擦抵抗が大の領域と、摩擦抵抗が小の領域とか
    ら成る請求項1ないし7のいずれかに記載の遊技媒体の
    研磨移送装置。
  9. 【請求項9】 前記研磨部材における遊技媒体との接触
    面に、前記摩擦抵抗が大の領域を、遊技媒体の移送方向
    に対して斜め方向に向けて所定間隔おきに設けた請求項
    8に記載の遊技媒体の研磨移送装置。
  10. 【請求項10】 前記研磨部材における遊技媒体との接
    触面に、摩擦抵抗が大の領域と摩擦抵抗が小の領域と
    を、それぞれ前記遊技媒体の移送方向に向かって左右側
    に設けた請求項8に記載の遊技媒体の研磨移送装置。
  11. 【請求項11】 前記研磨手段に、研磨部材を移動方向
    に案内するガイド部が設けられている請求項1ないし1
    0のいずれかに記載の遊技媒体の研磨移送装置。
  12. 【請求項12】 前記遊技機の裏面側に配設される遊技
    媒体の移送管における少なくとも一部が、適宜アースさ
    れた導電性部材により構成されている請求項1ないし1
    1のいずれかに記載の遊技媒体の研磨移送装置。
  13. 【請求項13】 前記付勢手段が、適宜弾性力を有する
    弾性部材からなり、該弾性部材における遊技媒体との当
    接面に、断面略半円状の凹溝が遊技媒体の移動方向に沿
    って形成されている請求項1ないし12のいずれかに記
    載の遊技媒体の研磨移送装置。
JP11177121A 1999-06-23 1999-06-23 遊技媒体の研磨移送装置 Withdrawn JP2001000723A (ja)

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