JP2001000659A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001000659A
JP2001000659A JP11177388A JP17738899A JP2001000659A JP 2001000659 A JP2001000659 A JP 2001000659A JP 11177388 A JP11177388 A JP 11177388A JP 17738899 A JP17738899 A JP 17738899A JP 2001000659 A JP2001000659 A JP 2001000659A
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JP11177388A
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English (en)
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Takaaki Ichihara
高明 市原
Yutaka Yamada
裕 山田
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の検出器が有効か無効かを明確にして、
遊技者の遊技意欲を維持できるようにする。 【解決手段】 始動口センサ30(第1検出手段)がパ
チンコ球を検出したことを契機にVゾーンに備えたVゾ
ーンセンサ28(第2検出手段)が有効期間Te(第1
作動期間)だけ有効に作動するようになる。有効期間T
e(必要に応じて遅延期間Td)内にVゾーンセンサ2
8がパチンコ球を検出すると、メイン制御基板(状態切
換手段)は大当たり遊技を実行する大当たり処理を行う
(遊技者に有利な特定状態に切り換える)。このとき図
柄表示器等の報知手段は有効期間Teおよび/またはV
ゾーンセンサ28の作動状態を報知するので、遊技者等
は現在が有効期間Te内か否か、あるいはVゾーンセン
サ28が有効か無効かが分かる。よって遊技者はVゾー
ンセンサ28が有効か無効か等を知って遊技することが
できるので、遊技意欲を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、特に
遊技者にとって有利な状態になったことを報知する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一つである第2種パチンコ機
は、羽根を開閉させる始動口と、その羽根,特定領域,
通常領域を備えた入賞装置とを備えるものが多い。始動
口にパチンコ球が入賞すると、羽根が数回開閉してパチ
ンコ球が入賞装置に入ることが可能になる。そして、羽
根が開閉する間にパチンコ球が入賞装置に入り、さらに
特定領域に入賞すると、大当たりとなって大当たり遊技
に移行する。大当たり遊技は例えば16ラウンドに渡っ
て上記羽根を開閉し、より多くの賞球(「賞品球」とも
呼ぶ。)を獲得する機会を遊技者に与える。ところで、
パチンコ球が入賞装置に入ってから特定領域に入賞する
までに要する時間は一様でなく、当該パチンコ球の動き
によって大きく異なる。例えば、前回始動口の入賞に基
づく羽根の開閉により入ったパチンコ球が入賞装置に停
留し続け、今回始動口の入賞の前後に特定領域に入賞す
ることがある。遊技を公平に行うためには、始動口に入
賞するパチンコ球と、特定領域に入賞するパチンコ球と
を対応づける必要がある。上記の例では前回始動口の入
賞で入ったパチンコ球が今回始動口の入賞の前後に特定
領域に入賞した場合には、当該入賞を無効にしなければ
ならない。こうしたことから従来の第2種パチンコ機で
はタイムラグを考慮し、パチンコ球が始動口に入賞して
から一定期間を経過した後、特定領域に設けた検出器を
有効にしている。当該一定期間は、例えば入賞装置に入
ったパチンコ球が特定領域に入賞するまでの平均的な時
間である。よって入賞装置の羽根はパチンコ球が始動口
に入賞するとすぐに開閉し始めるのに対し、特定領域の
入賞が有効になるのは上記一定期間を経過した後にな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、羽根が開閉し
始めてすぐにパチンコ球が入賞装置に入り、しかも所定
期間を経過する前に特定領域に入賞することがある。こ
の場合、特定領域の入賞は無効となって大当たりになら
ず、大当たり遊技も行われない。ところが、一定期間が
経過したか否かは第2種パチンコ機の内部(例えばメイ
ン制御基板)しか分からず、当然に遊技者は分からな
い。そのため、特定領域の入賞により大当たりを期待し
た遊技者は遊技意欲を失ってしまう。本発明はこのよう
な点に鑑みてなされたものであり、特定領域の入賞が有
効か無効か、すなわち特定の検出器が有効か無効かを明
確にして遊技者の遊技意欲を維持することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段1】課題を解決するための
手段1は、請求項1に記載した通りである。ここで、請
求項1に記載した用語については以下のように解釈す
る。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明につ
いても同様である。 (1)「第1検出手段」は一の検出器で構成してもよ
く、二以上の複数の検出器で構成してもよい。このこと
は「第2検出手段」についても同様である。 (2)「第1作動期間」は予め定めた一定の期間であっ
てもよく、伸縮する期間であってもよい。「少なくとも
第1作動期間」とは第1作動期間のみに限らず、第1作
動期間に当該第1作動期間を経過した後の所定期間をも
含めてよい。 (3)「第1報知手段」は表示器等による視覚的に報知
する手段のみならず、スピーカ等による聴覚的に報知す
る手段や、振動部材等による触覚的に報知する手段当な
どのように人間の五感で情報を伝達する全ての手段をも
含む。 (4)「第2検出手段の作動状態」には第2検出手段が
有効か無効かの状態に限らず、おおよそ第2検出手段が
作動している全ての状態をも含む。
【0005】当該手段1によれば、第1検出手段が遊技
球を検出したことを契機に、第2検出手段が第1作動期
間だけ有効に作動するようになる。少なくとも第1作動
期間に第2検出手段が遊技球を検出すると、状態切換手
段は遊技者に有利な特定状態に切り換える。このとき報
知手段は第1作動期間および/または第2検出手段の作
動状態を報知するので、遊技者等は現在が第1作動期間
内か否か、あるいは第2検出手段が有効か無効か等が分
かる。よって遊技者は第2検出手段が有効か無効か等を
知って遊技することができるので、遊技意欲を維持する
ことができる。
【0006】
【課題を解決するための手段2】課題を解決するための
手段2は、請求項2に記載した通りである。ここで、請
求項2に記載した用語については以下のように解釈す
る。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明につ
いても同様である。 (1)「停留部」は入賞装置内あるいはその近傍に設け
られ、回転体やスライド部材等の駆動体によって搬送さ
れるまでに遊技球が停留する部位である。 (2)「少なくとも第1検出期間」は第1検出期間のみ
に限らず、第1検出期間に当該第1検出期間を経過した
後の所定期間をも含めてよい。 (3)「少なくとも第2作動期間」は第2作動期間のみ
に限らず、第2作動期間に当該第2作動期間を経過した
後の所定期間をも含めてよい。
【0007】当該手段2によれば、停留部に遊技球が一
時的に停留している状態を第1検出手段が検出すると、
当該遊技球を検出している少なくとも第1検出期間は第
2検出手段が有効に作動する。第2検出手段が有効に作
動している少なくとも第2作動期間に遊技球を検出する
と、状態切換手段は遊技者に有利な特定状態に切り換え
る。第2検出手段が有効に作動しているか否かは、停留
部に遊技球が停留しているか否かを見れば分かる。よっ
て遊技者は第2検出手段が有効か無効か等を知って遊技
することができるので、遊技意欲を維持することができ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段3】課題を解決するための
手段3は、請求項3に記載した通りである。ここで、請
求項3に記載した用語については以下のように解釈す
る。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明につ
いても同様である。 (1)「停留検出手段」は上記「第1検出手段」等と同
様に一の検出器で構成してもよく、二以上の複数の検出
器で構成してもよい。 (2)「少なくとも第2検出期間」は上記「少なくとも
第1検出期間」と同様に第2検出期間のみに限らず、第
2検出期間に当該第2検出期間を経過した後の所定期間
をも含めてよい。 (3)「特典」とは遊技者に与える有利な遊技状態のこ
とであり、例えば図柄群の変動期間の短縮(時短),大
当たりになる確率,確率変動,遊技盤に設けられた可動
部材の作動等、あるいはこれらの少なくとも二つの組み
合わせがある。「特典の追加」とは、通常の遊技状態か
ら遊技者に有利な遊技状態が与えられた態様を意味し、
「特典の変更」とは特典の種類や当該特典の大きさ,条
件等について変更する態様を意味する。
【0009】当該手段3によれば、停留部に遊技球が一
時的に停留している状態を停留検出手段が検出すると、
当該遊技球を検出している少なくとも第2検出期間は特
典更新手段が特典を追加および/または変更する。すな
わち、特典更新手段は特典の追加および特典の変更のう
ち少なくとも一方を行う。そして、特典の追加および/
または変更があったか否かは、停留部に遊技球が停留し
ているか否かを見れば分かる。よって遊技者は特典の追
加および/または変更を知って遊技することができるの
で、遊技意欲を維持することができる。
【0010】
【課題を解決するための手段4】課題を解決するための
手段4は、請求項4に記載した通りである。当該手段4
によれば、第2報知手段は特典更新手段によって追加お
よび/または変更された特典を報知する。どのように特
典が追加および/または変更されたかは、第2報知手段
によって報知される。よって遊技者は特典の追加および
/または変更をより確実に知って遊技することができる
ので、遊技意欲をより高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明における各実施の形
態を図面に基づいて説明する。実施の形態1〜4は第2
種パチンコ機に適用した例を、実施の形態5,6は第1
種パチンコ機に適用した例をそれぞれ示す。 〔実施の形態1〕実施の形態1は、2個の始動口センサ
と回転体を備えた第2種始動口を有する第2種パチンコ
機に対して、本発明を適用したものである。当該実施の
形態1は図1〜図8を参照しながら説明する。ここで、
図1には第2種パチンコ機の外観を正面図で示す。図2
には複合装置の外観を拡大正面図で示す。図3には第2
種始動口の外観を拡大正面図で示す。図4にはメイン制
御基板と枠制御基板の構成をブロック図で示す。図5に
は第2種始動口処理の内容を、図6には羽根開閉処理の
内容を、図7には図柄変動処理の内容をそれぞれフロー
チャートで示す。図8には各種装置の作動状態をタイム
チャートで示す。
【0012】図1において、第2種パチンコ機であるパ
チンコ機10の遊技盤面12上には、複合装置14,第
2種始動口32,一般の入賞口等を適宜に配置してい
る。図2(A)および図2(B)に示す複合装置14
は、羽根24,58、図柄表示器20、入賞数表示器6
0、ラウンド表示器22、天入賞口62、キャラクタ5
4、Vゾーン68、通常入賞口66等を有する。
【0013】羽根24,58(開閉部材)はソレノイド
64(駆動体)によって開閉され、当該ソレノイド64
は後述するメイン制御基板100等の制御手段によって
開閉制御される。図2(A)に示すように羽根24,5
8が閉じた状態ではパチンコ球が複合装置14に入らな
いが、図2(B)に示すように羽根24,58が開いた
状態ではパチンコ球が複合装置14に入りやすくなる。
複合装置14に入ったパチンコ球は入賞センサ26,5
6によって検出し、その個数を入賞数表示器60に表示
する。入賞センサ26,56はパチンコ球を検出するセ
ンサであって、例えば近接センサやマイクロスイッチ,
光センサ等を用いる。このことは、パチンコ球を検出す
る他のセンサについても同様である。
【0014】そして、パチンコ球は最終的にVゾーン6
8または通常入賞口66に入賞する。Vゾーン68の入
賞はVゾーンセンサ28が検出する。Vゾーン68に入
賞すると「大当たり」となり、図柄表示器20で複数の
図柄からなる図柄群を変動した後に停止した図柄に応じ
てラウンド回数(継続回数)を決定する。こうして決定
したラウンド回数だけ大当たり遊技を継続する。一回の
ラウンドにおける大当たり遊技では、開放期間(例えば
20秒間)に羽根24,58が開く状態を所定回数(例
えば10回)だけ行う。この際、現在の大当たり遊技が
何回目かをラウンド表示器22に表示する。天入賞口6
2は一般の入賞口であり、大当たり遊技等にかかわらず
入賞すれば対応する個数の賞球を払い出す。キャラクタ
54は例えば怪獣を模擬した部材を用い、必要に応じて
目が光ったり身体の一部が動くように構成してもよい。
なお、図柄表示器20には例えば液晶表示器等を用い、
入賞数表示器60やラウンド表示器22には例えば7セ
グメントLED等を用いる。これらの図柄表示器20,
入賞数表示器60,ラウンド表示器22にはパチンコ機
の種類等に応じてCRT,プラズマ表示器等のように他
の表示器を用いてもよい。
【0015】図3(A)等に示す第2種始動口32は2
個の始動口センサ30,52や回転体50等を有し、パ
チンコ球が入賞すると通常の入賞口と同様に賞球を払い
出す。始動口センサ30は第2種始動口32の入口部に
設け、始動口センサ52は回転体50の上方にほぼ隣接
して設ける。仕切壁80は回転体50の周囲を囲むとと
もに、回転体50の上方であって始動口センサ52を設
けた部位(以下「停留部」と呼ぶ。)はパチンコ球が停
留可能に形成する。図3(A)や図3(B)に示すよう
に停留部に停留したパチンコ球は、その状態を遊技者等
が視認することができる。パチンコ球を搬送可能な凹部
76を有する回転体50は、直接または間接に連結した
モータ72の駆動によって回転(回動)する。当該回転
体50は図示した大きさや形状等に限らず、パチンコ機
10の種類等に応じて異ならせてもよい。モータ72は
後述する枠制御基板200等の制御手段によって回転角
や回転速度等が制御される。凹部76が図3(A)に示
す基準位置にあるときパチンコ球B2が矢印D2方向に
第2種始動口32に入ると、当該パチンコ球B2を始動
口センサ30が検出する。この検出によりモータ72を
所定方向(例えば時計回り;矢印D4方向)に駆動し始
め、回転体50がほぼ1回転するまで所要の回転速度で
回転させる。
【0016】第2種始動口32に入ったパチンコ球B2
は停留部に停留し、当該停留状態を始動口センサ52が
検出する。後述するようにパチンコ球が停留部に停留中
はVゾーンセンサ28が有効となる。パチンコ球B2が
停留部に停留しているときに第2種始動口32に入った
次のパチンコ球B4は停留部に停留できず、入賞口7
0,78に入賞する。一方、図3(B)に示すように凹
部76が回転体50の図面上側に移動すると停留部に停
留していたパチンコ球B2が凹部76に入る。そして図
3(C)に示すようにパチンコ球B2は回転する回転体
50によって搬送され、図3(A)に示す回転体50の
図面下側に位置する入賞口74に入賞する。この搬送中
に次のパチンコ球が停留部に停留した場合にも上述した
ような作動をする。すなわち、停留中は同様にVゾーン
センサ28が有効となり、凹部76が基準位置からほぼ
1回転して当該パチンコ球を入賞口74まで搬送する。
【0017】図1に戻って、遊技盤面12以外では賞球
を含むパチンコ球を一時的に貯留する下皿42や、タバ
コの吸い殻等を入れる灰皿44、効果音や音楽等を出す
スピーカ46、遊技者の手がハンドル38に触れている
か否かを検出するタッチセンサ40、ガラス枠18の開
放を検出する枠開放センサ34等が設けられている。ス
ピーカ46は賞球の受皿である上皿36の内部に設け、
枠開放センサ34やタッチセンサ40はそれぞれ所要の
位置に設ける。また、ランプ類16は電球やLED等を
用いており、図示した位置には限らずパチンコ機10の
種類や遊技内容等に合わせて適切な位置に配置する。
【0018】次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技
を実現するメイン制御基板100および枠制御基板20
0の構成や作動等について、図4を参照しながら説明す
る。これらのメイン制御基板100および枠制御基板2
00は、いずれもパチンコ機10の背面側に設けられて
いる。図4において遊技制御部に相当するメイン制御基
板100は、CPU(プロセッサ)110,ROM11
2,RAM114,入力処理回路102,出力処理回路
104,表示制御回路106,タイマー108,通信制
御回路116等を有する。CPU110は、ROM11
2に格納されている遊技制御プログラムを実行してパチ
ンコ機10を制御する。遊技制御プログラムには後述す
る表示指令処理等を実現するためのプログラムを含む。
ROM112にはEPROMを用いるが、EEPROM
やフラッシュメモリ等を用いてもよい。RAM114に
は各種乱数や各種センサの情報等のようなデータあるい
は入出力信号を格納する。RAM114にはDRAMを
用いるが、SRAMやフラッシュメモリ等の不揮発性メ
モリを用いてもよい。
【0019】入力処理回路102は、始動口センサ3
0,52、入賞センサ26,56、Vゾーンセンサ28
などから送られたそれぞれの信号を受けて、メイン制御
基板100内で処理可能なデータ形式に変換し、バス1
18を介してCPU110やRAM114にデータ等を
送る。出力処理回路104はCPU110からバス11
8を介して送られた作動データを受けて、ソレノイド6
4等のようにパチンコ機10に備えられた各種装置を作
動させる。表示制御回路106はCPU110からバス
118を介して送られた表示データを受けて、図柄表示
器20に図柄群の変動と停止を表示したり、入賞数表示
器60やラウンド表示器22に所要の表示を行なった
り、図示しないがランプ類16を適宜に点灯/消灯する
等の制御を行う。タイマー108はCPU110から指
令を受けて計時機能を実行し、開閉期間や待機期間等の
期間管理を行う。通信制御回路116は、枠制御基板2
00(必要に応じて表示制御基板やホールコンピュータ
等)との間においてデータを送信するための回路であ
る。上記各構成要素は、いずれもバス118に互いに結
合されている。
【0020】次に、枠制御基板200はメイン制御基板
100から送られた作動指令を受けて、パチンコ機10
に備えられた各種装置の作動を制御する。当該枠制御基
板200は、CPU210,ROM202,RAM20
4,通信制御回路206,入力処理回路212,出力処
理回路214等を有する。CPU210は、ROM20
2に格納されている枠制御プログラムに従って各種装置
の作動制御を行う。ROM202には上記枠制御プログ
ラムのほかに、作動指令に対応する作動量,データ変換
表,複数の作動パターン等のようなパチンコ遊技を行う
上で必要なデータを予め格納する。当該ROM202に
はEPROMを用いるが、EEPROMやフラッシュメ
モリ等の不揮発性メモリを用いてもよい。RAM204
には、作動指令や表示情報等のようなデータや入出力信
号を格納する。当該RAM204にはDRAMを用いる
が、SRAMやフラッシュメモリ等を用いてもよい。
【0021】入力処理回路212は、枠開放センサ34
等から送られたそれぞれの信号を受けて、枠制御基板2
00内で処理可能なデータ形式に変換し、バス216を
介してCPU210やRAM204にデータ等を送る。
出力処理回路214はCPU210からバス216を介
して送られた作動データを受けて、モータ72等のよう
にパチンコ機10に備えられている各種の作動装置を作
動させる。通信制御回路206はメイン制御基板100
から送信されたデータを受信し、CPU210やRAM
204等に伝達する。上記各構成要素はいずれもバス2
16に互いに結合されている。
【0022】上記のように構成したパチンコ機10にお
いて本発明を実現するために、メイン制御基板100で
行う処理手順について図5〜図7を参照しながら説明す
る。図5に示す第2種始動口処理,図6に示す羽根開閉
処理,図7に示す図柄変動処理はいずれも該当する処理
に応じたタイミング(例えば4ミリ秒ごとの周期)で実
行される。
【0023】最初に図5に示す第2種始動口処理は、ま
ずパチンコ球が第2種始動口32に入ったか否かを判別
する〔ステップS10〕。具体的には停留部にパチンコ
球が停留していない状態で、図3(A)に示すように始
動口センサ30がパチンコ球B2を検出したか否かで判
別できる。したがって、始動口センサ30は図3(B)
に示すように停留部にパチンコ球B2が停留している状
態で入ってきた次のパチンコ球B4を検出しない。も
し、パチンコ球が第2種始動口32に入っていなければ
(NO)、そのまま第2種始動口処理を終了する。
【0024】一方、パチンコ球が第2種始動口32に入
ったならば(YES)、以下の処理を行う。すなわち、
メイン制御基板100から枠制御基板200を介してモ
ータ72に駆動信号を送って第2種始動口32に備わる
回転体50を所定方向(図3(A)の例では時計回り;
矢印D4方向)に回転させ始めるとともに〔ステップS
12〕、複合装置14の羽根24,58を開閉させるた
めに開閉フラグをオンにし〔ステップS14〕、さらに
はタイマー108に開閉期間を設定して始動させる〔ス
テップS16〕。当該開閉フラグがオンになっている期
間はVゾーンセンサ28が有効になる期間に相当する。
その後、第2種始動口32に入ったパチンコ球は停留部
に停留するため、当該パチンコ球が停留部で停留状態を
解除するまで待機する〔ステップS18〕。パチンコ球
が停留部で停留状態にあるか否かは、図3(B)に示す
ように始動口センサ52がパチンコ球を検出するか否か
によって判別できる。停留状態を解除されたパチンコ球
は図3(C)に示すように回転体50の凹部76に入っ
たことを意味するので、当該回転体50の凹部76が基
準位置に達するまで回転させた後に停止する〔ステップ
S22〕。こうしてパチンコ球は入賞口74(あるいは
入賞口78)に入賞して第2種始動口32から排出され
る。
【0025】次に図6に示す羽根開閉処理では、まず開
閉フラグが上記ステップS14で設定されたか否かを判
別する〔ステップS30〕。もし、開閉フラグがオフな
らば(NO)、そのまま羽根開閉処理を終了する。一
方、開閉フラグがオンならば(YES)、以下の処理を
行う。すなわち、上記ステップS16でタイマー108
に設定した開閉期間を経過するまで〔ステップS3
2〕、複合装置14に備わる羽根24,58の開閉を行
う〔ステップS34〕。図2に示す例では、図2(A)
に示す羽根24,58の閉鎖状態と、図2(B)に示す
羽根24,58の開放状態とを繰り返す。開閉期間を経
過してタイマー108から送られた割込信号等を受けた
CPU110は(ステップS32のYES)、次回の処
理に備えて開閉フラグをオフにした後〔ステップS4
0〕、羽根開閉処理を終了する。羽根24,58が開閉
している間に複合装置14に入ったパチンコ球がVゾー
ン68に入賞すると(ステップS36のYES)、Vゾ
ーンセンサ28が有効な場合に限り(ステップS38の
YES)、大当たりとしてラウンド回数を決定するため
に変動フラグをオンにし〔ステップS38〕、次回の処
理に備えて開閉フラグをオフにした後〔ステップS4
0〕、羽根開閉処理を終了する。なお、Vゾーンセンサ
28が有効か否かは、図3(B)に示すように始動口セ
ンサ52が停留しているパチンコ球を検出しているか否
かによって判別できる。
【0026】次に図7に示す図柄変動処理では、まず変
動フラグが上記ステップS40で設定されたか否かを判
別する〔ステップS50〕。もし、変動フラグがオフな
らば(NO)、そのまま図柄変動処理を終了する。一
方、変動フラグがオンならば(YES)、以下の処理を
行う。すなわち、ラウンド回数を決定するために参照す
るラウンド回数用乱数RNを読み込んでRAM114に
記憶した後〔ステップS52〕、図柄表示器20で図柄
群の変動した後に図柄を停止して表示し〔ステップS5
4〕、ラウンド回数用乱数RNの値および/または停止
した図柄に基づいてラウンド回数を決定する〔ステップ
S56〕。そして、決定されたラウンド回数の範囲内で
大当たり遊技を行う大当たり処理を実行し〔ステップS
58〕、次回の処理に備えて変動フラグをオフにした後
〔ステップS60〕、図柄変動処理を終了する。なお、
ステップS58に示す大当たり処理の内容については周
知であるのでその説明を省略する。
【0027】次に上述した第2種始動口処理,羽根開閉
処理,図柄変動処理を実行すると、始動口センサ30,
52、回転体50(モータ72)、Vゾーンセンサ28
の経時的な変化は例えば図8に示すようなタイムチャー
トになる。図8に示す例では、パチンコ球が時刻t10
に第2種始動口32の入口部に達し、当該パチンコ球を
始動口センサ30が検出している。始動口センサ30の
検出を受けて、回転体50がモータ72の駆動によって
回転し始める。その後、時刻t12から時刻t14まで
の間にパチンコ球は停留部に停留しているため、始動口
センサ52がオンの状態を維持し、Vゾーンセンサ28
(Vゾーン68)もまた有効になっている。このように
Vゾーンセンサ28が有効に作動しているか否かは、第
2種始動口32の停留部にパチンコ球が停留しているか
否かを見れば分かる。よって遊技者はVゾーンセンサ2
8が有効か無効か等を知って遊技することができるの
で、遊技意欲を維持することができる。そして、パチン
コ球は停留部から回転体50の凹部76に入った時刻t
14には始動口センサ52がオフになるとともに、Vゾ
ーンセンサ28も無効になる。なお、Vゾーンセンサ2
8を無効にするタイミングは、始動口センサ52がオフ
になった時刻t14から遅延期間Td(図8の例では時
刻t14から時刻t16までの期間)を経過した後や、
回転体50の回転が停止するとき等としてもよい。こう
すれば始動口センサ52がオフになる時刻14の前後に
複合装置14に入ったパチンコ球についてもVゾーン6
8への入賞により大当たりになる可能性を与えることが
できる。さらに、回転体50が回転し始めてから周回期
間Tc(すなわち回転体50がほぼ1回転するのに要す
る期間)を経過した後、モータ72の駆動を停止して回
転体50を停止させる。
【0028】上記実施の形態1によれば請求項2に対応
し、停留部にパチンコ球(遊技球)が一時的に停留して
いる状態を始動口センサ48,52(第1検出手段)が
検出すると、当該パチンコ球を検出している期間(第2
作動期間;例えば図8に示す時刻t12から時刻t14
までの期間)はVゾーンセンサ28(第2検出手段)が
有効に作動する。Vゾーンセンサ28が有効に作動して
いる期間(必要に応じて遅延期間Td)内にパチンコ球
を検出すると{図6に示すステップS38,S40}、
メイン制御基板100(状態切換手段)は大当たり遊技
を実行する大当たり処理を行う(遊技者に有利な特定状
態に切り換える){図7に示すステップS58}。Vゾ
ーンセンサ28が有効に作動しているか否かは、停留部
にパチンコ球が停留しているか否かを見れば分かる{図
3参照}。よって遊技者はVゾーンセンサ28が有効か
無効か等を知りながらパチンコ遊技をすることができる
ので、遊技意欲を維持することができる。
【0029】〔実施の形態2〕実施の形態2は、3個の
始動口センサと回転体を備えた第2種始動口を有する第
2種パチンコ機に対して本発明を適用したものである。
当該実施の形態2は図9,図10等を参照しながら説明
する。ここで、図9には第2種始動口の外観を拡大正面
図で示す。図10には各種装置の作動状態をタイムチャ
ートで示す。なお、パチンコ機10の構成等は同様であ
るので、説明を簡単にするために実施の形態2では実施
の形態1と異なる点について説明する。また、図9等に
おいて図3等に示す要素と同一の要素には同一の符号を
付している。
【0030】まず図9(A)等に示す第2種始動口32
aは、実施の形態1における第2種始動口32に代えて
用いる。当該第2種始動口32aは3個の始動口センサ
30,48,52と回転体50を有し、パチンコ球が入
賞すると通常の入賞口と同様に賞球を払い出す。また、
第2種始動口32aは実施の形態1における第2種始動
口32とほぼ同一であるが(図3参照)、図9(C)に
示すように入賞口74に始動口センサ48を追加してい
る点が異なる。次に第2種始動口32aの動作は第2種
始動口32とほぼ同様である。すなわち、図9(A)に
示すように所定方向(例えば時計回り;矢印D4方向)
に回転する凹部76が回転体50の図面上側に移動する
と、停留部に停留していたパチンコ球B2が凹部76に
入る。その後、図9(B)に示すようにパチンコ球B2
は同様に回転する回転体50によって搬送される。そし
て、図9(C)に示す回転体50の凹部76が入賞口7
4に達すると、パチンコ球は始動口センサ48によって
検出された後に第2種始動口32から排出される。
【0031】上記のように構成した第2種始動口32a
は第2種始動口32と同様に作動するが、Vゾーンセン
サ28を有効にする期間を延ばすことが可能な点で異な
る。このことを図10を参照しながら説明する。図10
に示す例は図8に示す例とほぼ同様であるが、以下の点
で異なる。すなわち、パチンコ球が停留部から回転体5
0の凹部76に入った時刻t14には始動口センサ52
がオフになるが、Vゾーンセンサ28は有効のままであ
る。そして、回転体50がほぼ1回転するとパチンコ球
は入賞口74に入賞し始動口センサ48が検出するの
で、当該検出をした時刻t18にモータ72の駆動を停
止して回転体50を停止させるとともに、Vゾーンセン
サ28を無効にする。実施の形態1における第2種始動
口32はパチンコ球が停留部に停留している状態のとき
に限りVゾーンセンサ28が有効となるのに対して、実
施の形態2における第2種始動口32aは回転体50に
よって搬送され入賞口74に入賞するまでVゾーンセン
サ28が有効となる。言い換えれば、遊技者が第2種始
動口32aに入ったパチンコ球を視認可能なほぼ全ての
期間についてVゾーンセンサ28が有効となる点で有効
期間が延びている。したがって、遊技者はVゾーンセン
サ28の有効期間が延びるので、遊技意欲を向上させる
ことができる。なお、請求項2との関係では実施の形態
1と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態
1と同様にパチンコ球が停留部に停留している状態のと
きにのみVゾーンセンサ28を有効としてもよい。さら
に、Vゾーンセンサ28を無効にするタイミングは、始
動口センサ48がパチンコ球を検出した時刻t18から
遅延期間Td(図10の例では時刻t18から時刻t2
0までの期間)を経過した後等としてもよい。こうすれ
ば始動口センサ48がパチンコ球を検出する時刻t18
の前後に複合装置14に入ったパチンコ球についてもV
ゾーン68への入賞により大当たりになる可能性を与え
ることができる。
【0032】〔実施の形態3〕実施の形態3は、1個の
始動口センサと回転体を備えた第2種始動口を有する第
2種パチンコ機に対して本発明を適用したものである。
当該実施の形態3は図11,図12等を参照しながら説
明する。ここで、図11には第2種始動口の外観を拡大
正面図で示す。図12には各種装置の作動状態をタイム
チャートで示す。なお、パチンコ機10の構成等は同様
であるので、説明を簡単にするために実施の形態3では
実施の形態1と異なる点について説明する。また、図1
1等において図3等に示す要素と同一の要素には同一の
符号を付している。
【0033】まず図11(A)等に示す第2種始動口3
2bは、実施の形態1における第2種始動口32に代え
て用いる。当該第2種始動口32bは1個の始動口セン
サ52と回転体50を有し、パチンコ球が入賞すると通
常の入賞口と同様に賞球を払い出す。また、第2種始動
口32bは実施の形態1における第2種始動口32とほ
ぼ同一であるが(図3参照)、始動口センサ30をなく
して始動口センサ52のみとした点が異なる。したがっ
て、始動口センサ52は始動口センサ30の役割をも兼
ねることになる。次に第2種始動口32bの動作は第2
種始動口32とほぼ同様である。すなわち、図11
(A)に示すように第2種始動口32bに入ったパチン
コ球B6が停留部に停留すると、図示する基準位置に初
めあった凹部76が所定方向(例えば時計回り;矢印D
4方向)に回転し始める。その後、パチンコ球B6が停
留部に停留しているときに第2種始動口32bに入った
次のパチンコ球B8は停留部に停留できずに、図11
(B)に示すように例えば入賞口78にすぐに入賞す
る。そして、停留部に停留していたパチンコ球B6は凹
部76に入って搬送され、図11(C)に示すように凹
部76が入賞口74に入賞する。
【0034】上記のように構成した第2種始動口32b
は第2種始動口32と同様に作動するが、始動口センサ
52を一つとした点で異なる。このことを図12を参照
しながら説明する。図12に示す例は図8に示す例とほ
ぼ同様であるが、以下の点で異なる。すなわち、第2種
始動口32bに入ったパチンコ球が停留部に停留し始め
た時刻t12には始動口センサ52がオンになるととも
に、回転体50がモータ72の駆動によって回転し始
め、Vゾーンセンサ28が有効になる。すなわち、始動
口センサ52がオンになると、回転体50も回転し始め
るように構成する。実施の形態1における第2種始動口
32は始動口センサ30を回転体50の回転開始を検出
するために用いるのに対して、実施の形態3における第
2種始動口32bは始動口センサ52が始動口センサ3
0の役割をも兼ねている。したがって、最小限の始動口
センサを用いて低コストで本発明を実現することができ
る。なお、請求項2との関係では実施の形態1と同様の
効果を得ることができる。また、Vゾーンセンサ28を
無効にするタイミングは、始動口センサ52がオフにな
った時刻t14から遅延期間Tdを経過した後や、回転
体50の回転が停止するとき(図12の例では時刻t2
2)等としてもよい。こうすれば始動口センサ52がオ
フになる時刻t14の前後に複合装置14に入ったパチ
ンコ球についてもVゾーン68への入賞により大当たり
になる可能性を与えることができる。
【0035】〔実施の形態4〕実施の形態4は、1個の
始動口センサを備えた第2種始動口を有する第2種パチ
ンコ機に対して本発明を適用したものである。当該実施
の形態4は図13〜図17等を参照しながら説明する。
ここで、図13には第2種パチンコ機の外観を正面図で
示す。図14には第2種始動口処理を、図15には羽根
開閉処理を、図16には大当たり判別処理をそれぞれフ
ローチャートで示す。図17には各種装置の作動状態を
タイムチャートで示す。なお、パチンコ機10の構成等
は同様であるので、説明を簡単にするために実施の形態
4では実施の形態1と異なる点について説明する。ま
た、図13等において図3等に示す要素と同一の要素に
は同一の符号を付している。
【0036】図1に示すパチンコ機10と比較すると図
13に示すパチンコ機10は、2個の始動口センサ3
0,52と回転体50を備えた第2種始動口32に代え
て、1個の始動口センサ30のみを備えた第2種始動口
32cを用いた点である。この第2種始動口32cは通
常の入賞口と同様の構成であることから、従来からある
構成の第2種パチンコ機に対して本発明を適用する方法
について説明する。上記のように構成した従来タイプの
パチンコ機10について本発明を実現するために、メイ
ン制御基板100で行う処理手順について図14〜図1
6,図7を参照しながら説明する。図14に示す第2種
始動口処理,図15に示す羽根開閉処理,図16に示す
大当たり判別処理,図7に示す図柄変動処理はいずれも
該当する処理に応じたタイミング(例えば4ミリ秒ごと
の周期)で実行される。
【0037】最初に図14に示す第2種始動口処理は、
まずパチンコ球が第2種始動口32cに入賞したか否か
を判別する〔ステップS70〕。具体的には始動口セン
サ30がパチンコ球を検出したか否かで判別できる。も
し、パチンコ球が第2種始動口32に入っていなければ
(NO)、そのまま第2種始動口処理を終了する。一
方、パチンコ球が第2種始動口32cに入ったならば
(YES)、以下の処理を行う。すなわち、複合装置1
4の羽根24,58を開閉させるために開閉フラグをオ
ンにし〔ステップS72〕、さらにはタイマー108に
開閉期間や待機期間等を設定して始動させる〔ステップ
S74〕。当該開閉フラグがオンになっている期間はV
ゾーンセンサ28が有効になる期間に相当する。
【0038】次に図15に示す羽根開閉処理では、まず
開閉フラグが上記ステップS72で設定されたか否かを
判別する〔ステップS80〕。もし、開閉フラグがオフ
ならば(NO)、そのまま羽根開閉処理を終了する。一
方、開閉フラグがオンならば(YES)、以下の処理を
行う。すなわち、上記ステップS74でタイマー108
に設定した開閉期間を経過するまで〔ステップS8
2〕、複合装置14に備わる羽根24,58の開閉を行
う〔ステップS84〕。開閉期間を経過してタイマー1
08から送られた割込信号等を受けたCPU110は
(ステップS82のYES)、そのままステップS86
に進む。
【0039】次に、上記ステップS74で設定した待機
期間を経過してタイマー108から送られた割込信号等
を受けたCPU110は(ステップS86のYES)、
Vゾーンセンサ28(Vゾーン68)が有効になったこ
とを遊技者等に報知し〔ステップS88〕、タイマー1
08に有効期間を設定して始動させる〔ステップS9
0〕。遊技者等への報知には、図柄表示器20に文字や
図形等の画像を表示したり、入賞数表示器60,ラウン
ド表示器22に英数字等を点滅させたり、特定のランプ
類16を特定の点滅パターンで表示したり、キャラクタ
54を動かしたり、スピーカ46から音声や音楽等で知
らせたり、ハンドル38や遊技者等が座る椅子等を振動
させたりするなどのような任意の方法がある。報知の具
体的内容としては、例えば待機期間や有効期間の長さ、
これらの期間の残り時間、Vゾーンセンサ28の状態
(有効/無効等)などを表示する。こうした報知方法に
よってVゾーンセンサ28が有効になったことを確実に
遊技者等に伝えることができる。そして、大当たりか否
かを判別するための判別フラグをオンにし〔ステップS
92〕、次回の処理に備えて開閉フラグをオフにし〔ス
テップS94〕、羽根開閉処理を終了する。なお、上記
ステップS74で設定した待機期間を経過するまでは
(ステップS86のNO)、そのまま羽根開閉処理を終
了する。
【0040】次に図16に示す大当たり判別処理では、
まず判別フラグが上記ステップS92で設定されたか否
かを判別する〔ステップS100〕。もし、判別フラグ
がオフならば(NO)、そのまま大当たり判別処理を終
了する。
【0041】一方、判別フラグがオンならば(YE
S)、以下の処理を行う。すなわち、上記ステップS9
0でタイマー108に設定した有効期間を経過するまで
〔ステップS102〕、遊技者等への報知を継続する
〔ステップS104〕。その後、複合装置14に入った
パチンコ球が上記有効期間内にVゾーン68に入賞し、
そのパチンコ球をVゾーンセンサ28が検出すると(ス
テップS106のYES)、大当たりとしてラウンド回
数を決定するために変動フラグをオンにし〔ステップS
108〕、大当たり判別処理を終了する。そして、有効
期間を経過してタイマー108から送られた割込信号等
を受けたCPU110は(ステップS102のYE
S)、次回の処理に備えて判別フラグをオフにし〔ステ
ップS110〕、大当たり判別処理を終了する。なお、
図7に示す図柄変動処理の内容については既に実施の形
態1において説明したので、ここでの説明は省略する。
【0042】次に上述した第2種始動口処理,羽根開閉
処理,大当たり判別処理,図柄変動処理を実行すると、
始動口センサ30,遊技者等への報知およびVゾーンセ
ンサ28の経時的な変化は例えば図17に示すようなタ
イムチャートになる。図17に示す例では、パチンコ球
が時刻t30に第2種始動口32cに入賞すると、当該
パチンコ球を始動口センサ30が検出している。始動口
センサ30の検出を受けて、タイマー108を用いて待
機期間Tw(図17の例では時刻t30から時刻t32
までの期間)を待機した後、時刻t32から遊技者等へ
の報知を実行するとともにVゾーンセンサ28(Vゾー
ン68)を有効にする。このように始動口センサ30が
パチンコ球を検出してすぐに遊技者等への報知とVゾー
ンセンサ28を有効にしないのは、前回の羽根24,5
8の開閉によって複合装置14に入ったパチンコ球がV
ゾーン68に入賞することによって大当たりになるのを
防止するためである。その後、有効期間Te(図17の
例では時刻t32から時刻t34までの期間)を経過す
ると、時刻t34には遊技者等への報知を休止するとと
もにVゾーンセンサ28(Vゾーン68)を無効にす
る。こうして遊技者等への報知を実行するタイミングと
Vゾーンセンサ28が有効になるタイミングとが一致し
ているので、Vゾーンセンサ28が有効か無効かは遊技
者等への報知が実行されているか否かで容易に分かる。
よって遊技者はVゾーンセンサ28が有効か無効か等を
知って遊技することができるので、遊技意欲を維持する
ことができる。なお、Vゾーンセンサ28を無効にする
タイミングは、遊技者等への報知を休止した時刻t34
から遅延期間Tdを経過した後等としてもよい。こうす
れば遊技者等への報知を休止する時刻t34の前後に複
合装置14に入ったパチンコ球についてもVゾーン68
への入賞により大当たりになる可能性を与えることがで
きる。
【0043】上記実施の形態4によれば請求項1に対応
し、始動口センサ30(第1検出手段)がパチンコ球を
検出したことを契機にVゾーン68に備えたVゾーンセ
ンサ28(第2検出手段)が有効期間Te(第1作動期
間)だけ有効に作動するようになる。有効期間Te(必
要に応じて遅延期間Td)内にVゾーンセンサ28がパ
チンコ球を検出すると、メイン制御基板100(状態切
換手段)は大当たり遊技を実行する大当たり処理を行う
(遊技者に有利な特定状態に切り換える){図7に示す
ステップS58}。このとき図柄表示器20等(報知手
段)は有効期間TeおよびVゾーンセンサ28の作動状
態を報知するので{図16に示すステップS104}、
遊技者等は現在が有効期間Te内か否か、あるいはVゾ
ーンセンサ28が有効か無効かが分かる。よって遊技者
はVゾーンセンサ28が有効か無効か等を知って遊技す
ることができるので、遊技意欲を維持することができ
る。
【0044】〔実施の形態5〕実施の形態5は、2個の
始動口センサと回転体を備えた入賞装置を有する第1種
パチンコ機に対して本発明を適用したものである。当該
実施の形態5は図18〜図22を参照しながら説明す
る。ここで、図18には第1種パチンコ機の外観を正面
図で示す。図19には停留装置の外観を拡大正面図で示
す。図20にはメイン制御基板と枠制御基板の構成をブ
ロック図で示す。図21には第1種始動口処理の内容
を、図22には図柄変動処理の内容をそれぞれフローチ
ャートで示す。
【0045】図18において、第1種パチンコ機である
パチンコ機300の遊技盤面302上には、複合装置3
04,第1種始動口320,大入賞口326,下部始動
口354,停留装置350,一般の入賞口等を適宜に配
置している。第1種始動口320は始動口センサ348
を有し、パチンコ球が入賞すると通常の入賞口と同様に
賞球を払い出す。中ゲート322はゲートセンサ346
を有し、パチンコ球が通過しても賞球を払い出さない。
【0046】大入賞口326は蓋358やVゾーン34
4等を有する。蓋358はソレノイド342によって開
閉される。大入賞口326の内側に設けたVゾーン34
4は、Vゾーンセンサ340を有する。大当たり遊技の
際には蓋358を開け、パチンコ球がVゾーン344に
入賞すると所要回数(例えば16回)内で大当たり遊技
を継続することができる。蓋358を開ける大入賞口開
放期間は、例えば大入賞口326にパチンコ球が10個
入賞するか、開けてから30秒間を経過するまでのいず
れか早い期間が該当する。蓋358の下方には第1種始
動口320と同等の機能を備えた下部始動口354を有
し、その下部始動口354は始動口センサ348と同様
の始動口センサ352を有する。ここで、始動口センサ
348,352は、それぞれの始動口に入賞したパチン
コ球を検出する。Vゾーンセンサ340はVゾーン34
4に入賞したパチンコ球を検出する。ゲートセンサ34
6は中ゲート322を通過したパチンコ球を検出する。
【0047】複合装置304は、普通図柄用の保留球ラ
ンプ310,特別図柄表示器312,特別図柄用の保留
球ランプ318等を有する。保留球ランプ310は特別
図柄表示器312の上方にほぼ水平状に並べて設けた複
数個の発光体(例えば4個のLED)であり、普通図柄
の変動中に中ゲート322を通過したパチンコ球の個数
を表示する。保留球ランプ318は特別図柄表示器31
2の下方にほぼ水平状に並べて設けた複数個の発光体
(例えば4個のLED)であり、大当たり作動中や変動
中等に第1種始動口320(あるいは下部始動口35
4)に入賞したパチンコ球の個数を表示する。その他、
複合装置304にはランプ等の発光体や装飾板等を有
し、装飾効果を発揮させて遊技者の目を楽しませる。特
別図柄表示器312は例えば液晶表示器を用い、特別図
柄,チャンス図柄,背景図柄等を表示する。特別図柄は
複数の変動領域にそれぞれ変動または停止して表示し、
大当たりか否かを判別するために用いる。チャンス図柄
(「第4図柄」とも呼ぶ。)は大当たりによる特典以外
の付加特典を決定するために用いる。背景図柄は特別図
柄,チャンス図柄の背景として表示する図柄であって、
例えば動画(映像,アニメーション等)や静止画等があ
る。なお特別図柄表示器312は液晶表示器以外に、C
RT,LED表示器,プラズマ表示器等のように特別図
柄等が表示可能な表示器を用いてもよい。
【0048】遊技盤面302には1個(必要に応じて複
数個)の装飾ゲートを有する。図18の例では普通図柄
表示器316を備えた右ゲート314を有する。この装
飾ゲートは上記中ゲート322と異なり、パチンコ球の
通過を検出するゲートセンサを有しない。普通図柄表示
器316は1個または複数個の発光体(この例では2個
のLED)を有し、当該発光体の点灯/消灯状態が普通
図柄となる。普通図柄は上記中ゲート322にパチンコ
球が通過したときに点滅し始め、その後に各発光体につ
いてそれぞれ点灯または消灯する。そして、発光体の点
灯または消灯の態様に応じて(例えば2個の発光体のう
ち右側の発光体が点灯すると)、下部始動口354の蓋
を一定期間(例えば4秒間)だけ開ける。なお普通図柄
表示器316には、液晶表示器,CRT,LED表示
器,プラズマ表示器等のように普通図柄が表示可能な他
の表示器を用いてもよい。この場合には、普通図柄とし
て例えば英数字や記号等を用いることができる。さらに
は、普通図柄と特別図柄とを同じ表示器(例えば特別図
柄表示器312)に表示するようにしてもよい。
【0049】図19(A)等に示す停留装置350は、
パチンコ球を一時的に停留する。当該停留装置350
は、検出センサ360,366や回転体364等を有す
る。検出センサ360は停留装置350の入口部であっ
て、回転体364の上方にほぼ隣接して設ける。仕切壁
370は回転体364の周囲を囲むとともに、回転体3
64の上方であって検出センサ360を設けた部位(以
下「停留部」と呼ぶ。)はパチンコ球が停留可能に形成
する。図19(A)に示すように停留部に停留したパチ
ンコ球は、その状態を遊技者等が視認することができ
る。パチンコ球を搬送可能な凹部362を有する回転体
364は、直接または間接に連結したモータ368の駆
動によって回転する。当該回転体364は図示した大き
さや形状等に限らずパチンコ機300の種類等に応じて
異ならせてもよい。モータ368は上述した枠制御基板
200等の制御手段によって回転角や回転速度等が制御
される。検出センサ360は停留装置350の下方に備
え、停留後に停留装置350から排出するパチンコ球を
検出する。
【0050】停留装置350の停留部にパチンコ球B1
0が停留すると、当該停留状態を検出センサ360が検
出する。この検出によりモータ368を基準位置(例え
ば図19(C)に示す凹部362の位置)から所定方向
(例えば時計回り;矢印D10方向)に駆動し始め、回
転体364がほぼ1回転するまで所要の回転速度で回転
させる。その後、図19(B)に示すように凹部362
が回転体364の図面上側に移動すると、停留部に停留
していたパチンコ球B10が凹部362に入る。そして
図19(C)に示すようにパチンコ球B10は回転体3
64によって搬送され、停留装置350から矢印D12
方向に排出されて再び遊技盤面302上を転がり落ち
る。停留装置350から排出されるパチンコ球B10を
検出センサ360が検出すると、モータ368の駆動を
停止して回転体364の凹部362を基準位置で停止さ
せる。なお、モータ368を常に駆動させて回転体36
4を回転させ続けるように構成してもよい。
【0051】図18に戻って遊技盤面302以外では、
賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留する下皿332
や、タバコの吸い殻等を入れる灰皿334、効果音や音
楽等を出すスピーカ336、遊技者の手がハンドル32
8に触れているか否かを検出するタッチセンサ330、
ガラス枠308の開放を検出する枠開放センサ324等
が設けられている。スピーカ336は賞球の受皿である
上皿338の内部に設け、タッチセンサ330や枠開放
センサ324はそれぞれ所要の位置に設ける。また、ラ
ンプ類306は電球やLED等を用いており、図示した
位置には限らずパチンコ機300の種類や遊技内容等に
合わせて適切な位置に配置する。
【0052】図20に示すメイン制御基板100と枠制
御基板200は実施の形態1における図4の場合とほぼ
同じ構成であるが、入出力として接続する装置が異な
る。すなわち、メイン制御基板100では次のように接
続している。入力処理回路102は、検出センサ36
0,366、始動口センサ348,352、入賞センサ
356等から送られたそれぞれの信号を受けて、メイン
制御基板100内で処理可能なデータ形式に変換し、バ
ス118を介してCPU110やRAM114にデータ
等を送る。出力処理回路104はCPU110からバス
118を介して送られた作動データを受けて、ソレノイ
ド342等のようにパチンコ機300に備えられた各種
装置を作動させる。表示制御回路106はCPU110
からバス118を介して送られた表示データを受けて、
普通図柄表示器316やランプ類306の表示を制御す
る。なお、特別図柄表示器312の表示制御は、通信制
御回路116を介して図示しない表示制御基板に表示デ
ータを送ることによって当該表示制御基板を介して行
う。また、枠制御基板200では次のように接続してい
る。入力処理回路212は、枠開放センサ324等から
送られたそれぞれの信号を受けて、枠制御基板200内
で処理可能なデータ形式に変換し、バス216を介して
CPU210やRAM204にデータ等を送る。出力処
理回路214はCPU210からバス216を介して送
られた作動データを受けて、モータ368等のようにパ
チンコ機10に備えられている各種の作動装置を作動さ
せる。
【0053】上記のように構成したパチンコ機300に
おいて本発明を実現するために、メイン制御基板100
で行う処理手順について図21,図22を参照しながら
説明する。図21に示す第1種始動口処理,図22に示
す図柄変動処理はいずれも該当する処理に応じたタイミ
ング(例えば4ミリ秒ごとの周期)で実行される。なお
第1種始動口320の入賞と下部始動口354の入賞と
は同様に作動するので、説明を簡単にするために第1種
始動口320の入賞について説明する。
【0054】図21に示す第1種始動口処理では、第1
種始動口320に対するパチンコ球の入賞判別を行う。
具体的には、最初に第1種始動口320にパチンコ球が
入賞したか否かを判別する〔ステップS120〕。具体
的には、図20において始動口センサ348から検出信
号が出力された場合には入賞した(YES)と判別し、
検出信号が出力されなければ入賞しない(NO)と判別
する。そして、第1種始動口320にパチンコ球が入賞
したときには、保留球数が上限値(例えば4)に達して
いるか否かを判別する〔ステップS122〕。保留球数
が上限値に達していなければ(NO)、その保留球数を
加算する〔ステップS124〕。加算された保留球数に
応じて保留球ランプ310のLEDを点灯する。その
後、各種乱数の読み込みと記憶を行い〔ステップS12
6〕、第1種始動口処理を終了する。なお、第1種始動
口320にパチンコ球が入賞していない場合(ステップ
S120のNO)や、保留球数が上限値に達している場
合(ステップS122のNO)には、何もせずにそのま
ま第1種始動口処理を終了する。
【0055】ここでステップS126に示す各種乱数に
は、大当たり判定用乱数RA,大当たり図柄用乱数R
B,リーチパターン乱数RC,確率変動用乱数RD等が
ある。大当たり判定用乱数RAは、大当たりか否かを判
別するための乱数である。大当たり図柄用乱数RBは、
大当たり判定用乱数RAによって大当たりと判別された
場合において、特別図柄表示器312に停止して表示す
る特別図柄を特定するための乱数である。リーチパター
ン乱数RCは、特別図柄表示器312に表示されている
特別図柄によってリーチに達してから全ての図柄変動を
停止するまでの表示パターンを特定するための乱数であ
る。「リーチ状態」とは、未だに変動している残りの特
別図柄を除き、他の特別図柄の組み合わせが大当たり図
柄と一致している状態を意味する。確率変動用乱数RD
は大当たりになった後に大当たりになる確率を変更する
か否かを判別するための乱数である。
【0056】次に図22に示す図柄変動処理では、特別
図柄表示器312に図柄群を変動して表示する処理を行
う。まず保留球数が正数(すなわち保留球数>0を満た
す)か否かを判別する〔ステップS130〕。保留球数
が正数ならば(YES)、上記ステップS126で記憶
した大当たり判定用乱数RAを読み込むとともに〔ステ
ップS132〕、次回の処理に備えて保留球数を減算す
る〔ステップS134〕。その後、パチンコ球が停留装
置350に停留しているか否かを判別し〔ステップS1
36〕、パチンコ球が停留装置350に停留中は(YE
S)、特別図柄表示器312および/または普通図柄表
示器316で行う図柄群の変動期間を短縮し(以下、単
に「時短」と呼ぶ。)〔ステップS138〕、変動表示
処理を行う〔ステップS140〕。パチンコ球が停留装
置350に停留中とは、当該パチンコ球を検出センサ3
60が検出し始めた後、当該パチンコ球を検出センサ3
66が検出するまでの期間(以下「停留期間」と呼
ぶ。)である。この際、時短を行なっていることを遊技
者等に報知するのが望ましい。例えば図23(A)に示
す変動領域374,378,380とは別個の報知領域
372に時短中であること(さらには変動期間の長さ)
を表示する。こうすれば遊技者等は特典が追加されたこ
とをより確実に認識することができる。図23(A)の
例では変動領域374に左図柄376が「7」で停止
し、変動領域380に右図柄382が「7」で停止して
いる。パチンコ球が停留装置350に停留中でなければ
(ステップS136のNO)、時短を行うことなく変動
表示処理を行う〔ステップS140〕。変動表示処理は
特別図柄表示器312で図柄群の変動と停止の表示を行
う処理であるが、具体的な処理内容については周知であ
るのでその説明を省略する。
【0057】変動表示処理を終えると、最終的に確定し
て特別図柄表示器312に表示された特別図柄の組み合
わせが大当たり図柄と一致するか否かを判別する〔ステ
ップS142〕。なお、外来ノイズ等の影響を受けにく
く信頼性が高いパチンコ機10では、大当たり判定用乱
数RAのみに基づいて「大当たり」か否かをステップS
28で判別してもよい。こうすれば処理速度が向上す
る。もし、停止した特別図柄の組み合わせが大当たり図
柄と一致するならば(YES)、「大当たり」として大
当たり処理を行い〔ステップS144〕、図柄変動処理
を終了する。大当たり処理は、例えば大入賞口326の
蓋358を一定期間(例えば30秒間)だけ開放し、入
賞したパチンコ球の数に応じて賞球を払い出す等を行
う。一方、特別図柄の組み合わせが大当たり図柄と一致
しないならば(NO)、「はずれ」としてはずれ処理を
行い〔ステップS146〕、図柄変動処理を終了する。
なお、はずれ処理の具体的な内容については周知である
ので説明を省略する。
【0058】上記実施の形態5によれば請求項3に対応
し、停留部にパチンコ球が一時的に停留している状態を
検出センサ360,366(停留検出手段)が検出する
と、当該パチンコ球を検出している停留期間(第2検出
期間)はメイン制御基板100(特典更新手段)が特別
図柄表示器312および/または普通図柄表示器316
での図柄群の変動について時短を行う(特典の追加)
{図22に示すステップS136,S138}。時短中
か否かは停留部にパチンコ球が一時的に停留しているか
否かを見れば容易に分かる{図19参照}。よって遊技
者は時短中か否か等を知って遊技することができるの
で、遊技意欲を維持することができる。また請求項4に
対応し、特別図柄表示器312(第2報知手段)はメイ
ン制御基板100(特典更新手段)によって追加された
時短(特典の追加)を遊技者等に報知する{図22に示
すステップS138}。よって遊技者は追加された時短
をより確実に知って遊技することができるので、遊技意
欲をより高めることができる。
【0059】実施の形態5では特典を追加する例として
図柄群の変動期間を短縮したが(図22に示すステップ
S138)、通常の遊技状態から大当たりになる確率を
高くしたり、確率変動にしたり、遊技盤面302に設け
られた可動部材(例えば実施の形態1に示すキャラクタ
54)を作動させたり、大当たり遊技の期間を長くした
り、大当たり遊技のラウンド回数を増やす等を行なって
もよい。あるいは上記特典について少なくとも二つを組
み合わせて行なってもよい。また、特典を追加する態様
に限らず、特典を変更する態様としてもよい。例えば時
短から確率変動に特典を変更してもよい。当該特典の変
更を図23(B)に示す例のように報知領域372に表
示して報知すると、遊技者等により確実に認識させるこ
とができる点でなおよい。こうした特典の変更は、時短
から大当たりになる確率への変更や確率変動から大当た
り遊技のラウンド回数への変更等のように、パチンコ機
300が遊技者に与える全ての特典について任意に行う
ことができる。さらに、時短中に停留部にパチンコ球が
一時的に停留している状態を検出センサ360,366
が検出すると(所定の条件を満たすと)、時短の期間を
さらに短縮したり時短の回数を増やしてもよい(特典の
変更)。同様に、一定の条件下で大当たりになる確率を
さらに高くしたり、大当たり遊技の期間をさらに長くし
たり、大当たり遊技のラウンド回数をさらに増やす等を
行なってもよい。あるいは上記特典について少なくとも
二つを組み合わせて行なってもよい。このように所定条
件を満たすと特典を変更すれば、遊技者はよりよい特典
を獲得しようとして期待感を持ちながら遊技することが
できる。上記のような態様にすれば特典の追加および特
典の変更のうち少なくとも一方が行われ、特典の追加お
よび/または変更の態様が多様化するので、遊技者はそ
の後に獲得し得る特典を期待して遊技を継続することが
できる。このことは後述する実施の形態6においても同
様である。
【0060】〔実施の形態6〕実施の形態6は、1個の
始動口センサと回転体を備えた入賞装置を有する第1種
パチンコ機に対して本発明を適用したものである。当該
実施の形態6は図24等を参照しながら説明する。ここ
で、図24には停留装置の外観を拡大正面図で示す。な
お、パチンコ機300の構成等は同様であるので、説明
を簡単にするために実施の形態6では実施の形態5と異
なる点について説明する。また、図24等において図1
9等に示す要素と同一の要素には同一の符号を付してい
る。
【0061】まず図24(A)等に示す停留装置350
aは、実施の形態5における停留装置350に代えて用
いる。当該停留装置350aは1個の検出センサ360
と回転体364を有し、検出センサ366を有しない点
で実施の形態5と異なる。次に停留装置350aの動作
は停留装置350とほぼ同様である。すなわち、パチン
コ球B12が停留部に停留すると、図24(A)に示す
ように基準位置にある凹部362を所定方向(例えば時
計回り;矢印D10方向)に回転させ始める。当該凹部
362は基準位置に戻るまでほぼ1回転するようにモー
タ368の駆動を制御する。その後、図24(B)に示
すように凹部362が回転体364の図面上側に移動す
ると、停留部に停留していたパチンコ球B12が凹部3
62に入る。そして、図24(C)に示すようにパチン
コ球B12は回転体364によって搬送され、停留装置
350から排出されて再び遊技盤面302上を転がり落
ちる。
【0062】上記のように構成した停留装置350aは
停留装置350と同様に作動するが、図柄群の変動期間
を短縮する期間の長さが異なる。すなわち、停留装置3
50aの場合はパチンコ球が停留部に停留して検出セン
サ360に検出されている間であるのに対して、停留装
置350の場合はパチンコ球が停留部に停留して検出セ
ンサ360に検出されている間だけでなく回転体364
によって搬送され検出センサ366に検出されるまでの
間である。したがって、停留装置350aは停留装置3
50と比べると図柄群の変動期間を短縮する期間が短く
なる。しかし、検出センサの数を減らすことができ、ま
た図柄群の変動期間を短縮する期間の制御も簡単になる
ので、低コストで本発明を実現することができる。な
お、請求項3,4との関係では実施の形態5と同様の効
果を得ることができる。
【0063】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機1
0,300(遊技機)において、他の部分の構造,形
状,大きさ,材質,個数,配置および動作条件等につい
ては、上記実施の形態に限定されるものでない。例え
ば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施するこ
ともできる。 (1)実施の形態1〜4では第2種パチンコ機に適用し
た例を、実施の形態5,6は第1種パチンコ機に適用し
た例をそれぞれ示した。これらの形態に代えて、第1種
または第2種パチンコ機以外の他の遊技機(例えばスロ
ットマシン,パチスロ機,アレンジボール機,雀球遊技
機,テレビゲーム機等)についても同様に本発明を適用
することができる。これらの他の遊技機であっても、第
1作動期間や第2検出手段の作動状態等を報知等によっ
て認識することができるので、遊技意欲を維持すること
ができる。
【0064】(2)上記実施の形態5,6では、特典を
追加する例として時短,大当たり遊技の期間の延長、大
当たり遊技時のラウンド回数の増加を適用した。同様
に、特典を変更する例として、時短から確率変動への変
更を適用した。これらの形態に代えて(あるいは加え
て)、他の態様を適用することも可能である。当該他の
態様の例を以下に示す。こうした他の態様を適用した場
合であっても、特典の追加および/または変更があった
か否かは、停留部に遊技球が停留しているか否かを見れ
ば容易に分かる。よって遊技者は特典の追加および/ま
たは変更を知って遊技することができるので、遊技意欲
を維持することができる。さらに特別図柄表示器312
等(画像表示部)に特典の追加および/または変更を表
示すると遊技者はより確実に認識することができるの
で、当該特典を獲得することを期待して遊技を継続する
ことができる。 (2a)追加可能な特典の例 時短を行う回数や期間,賞球の払出個数,単位時間当た
りに発射可能なパチンコ球の個数,保留球数,単位時間
当たりの図柄変動の稼働期間などがある。さらには、こ
れらの少なくとも二つの特典を任意に組み合わせてもよ
い。 (2b)変更可能な特典の例 実施の形態5,6で示した特典や上記(2a)で示した
特典について、これらの相互間における特典の種類を変
更したり、特典の大きさ条件等(例えば回数,個数,期
間)を増減して変更する。あるいは、組み合わせる少な
くとも二つの特典の種類,大きさ,条件等を任意に変更
してもよい。
【0065】(3)上記実施の形態2では、第2種始動
口32aに備えた回転体50には1個の凹部76を設け
たが(図9参照)、複数個の凹部76を設けてもよい。
さらには、凹部76で搬送されているパチンコ球の個数
に応じて特典を追加および/または変更してもよい。図
柄群の変動期間を短縮する時短の例では、1個のとき1
0秒間、2個のとき5秒間、3個のとき3秒間とする。
こうすれば、遊技者は第2種始動口32aに停留し搬送
中のパチンコ球の数を認識することができ、対応する効
果を期待しながら遊技する。このことは、搬送中のパチ
ンコ球の数がカウント可能な他の実施の形態における第
2種始動口や停留装置等についても同様に適用すること
ができる。したがって、遊技者は特典等の変更を期待し
ながら遊技するので、遊技意欲を維持することができ
る。
【0066】(4)上記実施の形態1〜4では、第2種
始動口32,32a,32b,32cにおいて回転体5
0の凹部76によって搬送され入賞する入賞口74の他
に、停留しないパチンコ球左右に振り分けて入賞させる
二つの入賞口70,78を備えた。この形態に代えて、
図25(A)等に示すように入賞口74の他に一つの入
賞口82のみを備えた第2種始動口32dを用いてもよ
い。ここで、図25(A)には第2種始動口32dの外
観を正面図で示し、図25(B)には図25(A)のA
−A線断面図を示す。パチンコ球B20が停留部で停留
しているときに第2種始動口32に入ったパチンコ球B
22は、二点鎖線で図示するように始動口センサ52の
上方に備えた入賞口82に入賞する。したがって、停留
中に入ったパチンコ球を第2種始動口32dから排出す
ることができる。また、上記各実施の形態では、第2種
始動口や停留装置にパチンコ球を一時的に停留させる停
留部を、仕切壁と回転体とで形成した(図3,図9等参
照)。この形態に代えて、仕切壁とスライド部材(シャ
ッター等)や仕切壁と昇降部材等のように仕切壁と他の
駆動部材によって形成してもよく、凹部を形成した回転
体,スライド部材,昇降部材のみで形成してもよい。こ
れらの形態であってもパチンコ球を一時的に停留させる
ことができ、かつ遊技者等が停留状態を視認することが
できる。よって、実施の形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、報知手段は第1作動期
間および/または第2検出手段の作動状態を報知するの
で、遊技者等は現在が第1作動期間内か否か、あるいは
第2検出手段が有効か無効か等が分かる。よって遊技者
は第2検出手段が有効か無効か等を知って遊技すること
ができるので、遊技意欲を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2種パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図2】複合装置の外観を示す拡大正面図である。
【図3】第2種始動口の外観を示す拡大正面図である。
【図4】メイン制御基板と枠制御基板の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】第2種始動口処理の内容を示すフローチャート
である。
【図6】羽根開閉処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図7】図柄変動処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図8】各種装置の作動状態を示すタイムチャートであ
る。
【図9】第2種始動口の外観を示す拡大正面図である。
【図10】各種装置の作動状態を示すタイムチャートで
ある。
【図11】第2種始動口の外観を示す拡大正面図であ
る。
【図12】各種装置の作動状態を示すタイムチャートで
ある。
【図13】第2種パチンコ機の外観を示す正面図であ
る。
【図14】第2種始動口処理を示すフローチャートであ
る。
【図15】羽根開閉処理を示すフローチャートである。
【図16】大当たり判別処理を示すフローチャートであ
る。
【図17】各種装置の作動状態を示すタイムチャートで
ある。
【図18】第1種パチンコ機の外観を示す正面図であ
る。
【図19】停留装置の外観を示す拡大正面図である。
【図20】メイン制御基板と枠制御基板の構成を示すブ
ロック図である。
【図21】第1種始動口処理の内容を示すフローチャー
トである。
【図22】図柄変動処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図23】特別図柄表示器の表示例を示す図である。
【図24】停留装置の外観を示す拡大正面図である。
【図25】第2種始動口の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 第2種パチンコ機(遊技機) 14 複合装置 24,58 羽根 28 Vゾーンセンサ(第2検出手段) 30,52 始動口センサ(第1検出手段) 32 第2種始動口 50 回転体 64 ソレノイド 68 Vゾーン 70,78 入賞口 72 モータ 76 凹部 80 仕切壁(停留部) 100 メイン制御基板(遊技制御部) 200 枠制御基板(枠制御部) 300 第1種パチンコ機(遊技機) 350 停留装置(停留部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1検出手段が遊技球を検出したことを
    契機に第1作動期間だけ有効に作動する第2検出手段
    と、 少なくとも前記第1作動期間に前記第2検出手段が遊技
    球を検出すると、遊技者に有利な特定状態に切り換える
    状態切換手段と、 前記第1作動期間および/または前記第2検出手段の作
    動状態を報知する第1報知手段とを有する遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技球を一時的に停留する状態を視認可
    能な停留部と、 前記停留部に停留する遊技球を検出する第1検出手段
    と、 前記第1検出手段が遊技球を検出している少なくとも第
    1検出期間は有効に作動する第2検出手段と、 前記第2検出手段が有効に作動している少なくとも第2
    作動期間に遊技球を検出すると、遊技者に有利な特定状
    態に切り換える状態切換手段とを有する遊技機。
  3. 【請求項3】 複数の図柄からなる図柄群を変動または
    停止して表示する表示部と、所定の条件を満たすと遊技
    者に特典を追加および/または変更する遊技制御部とを
    有する遊技機において、 遊技球を一時的に停留する状態を視認可能な停留部と、 前記停留部で停留する遊技球を検出する停留検出手段
    と、 前記停留検出手段が遊技球を検出している少なくとも第
    2検出期間は、前記特典を追加および/または変更する
    特典更新手段とを有する遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した遊技において、 特典更新手段によって追加および/または変更された特
    典を報知する第2報知手段を有する遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003062218A (ja) * 2001-08-28 2003-03-04 Samii Kk 弾球遊技機
JP2003071066A (ja) * 2001-09-07 2003-03-11 Heiwa Corp 遊技機
JP2011016018A (ja) * 2010-10-26 2011-01-27 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
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