JP2000515634A - 車両速度を表わす値の決定方法および装置 - Google Patents

車両速度を表わす値の決定方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 車両速度を表わす値の決定方法ないし装置が提案されている。選択された車輪の速度の関数として車両速度を表わす値が決定される。このために、車輪速度から少なくとも第1ないし第2の妥当性問い合わせが行われ、これらの妥当性問い合わせの結果が車輪の選択の際に考慮される。第1の妥当性問い合わせから、車両速度を表わす値が、その車輪の車輪速度が車両速度を表わす値より大きい車輪の関数として決定可能であるか否かが特定される。第2の妥当性問い合わせから、車両速度を表わす値が、その車輪の車輪速度が車両速度より小さい車輪の関数として決定可能であるか否かが特定される。

Description

【発明の詳細な説明】 車両速度を表わす値の決定方法および装置 従来技術 本発明は、車両速度を表わす値の決定方法および装置に関するものである。 車両速度を表わす値の決定方法および装置は、従来技術から種々の修正態様に おいて既知である。 ドイツ特許公開第3833212号(米国特許第5272634号)において 、アンチロック制御装置を備えた単軸駆動車両に対してブレーキ圧力制御の範囲 外で車両速度に対する基準値を形成することが記載されている。このために、本 質的に2つの駆動車輪の速度から平均車輪速度が決定される。この平均車輪速度 の時間微分が0より大きい場合、基準値は2つの駆動車輪のより遅い方の速度に より決定される。この平均車輪速度の時間微分が0より小さい場合、基準値は2 つの駆動車輪の速いほうの速度により決定される。この場合、車両速度に対する 基準値の勾配は最大値に制限される。 ドイツ特許公開第4009195号(米国特許第5364174号)は全車輪 駆動車両において使用されるアンチロック制御装置に対して滑り制御のために必 要な基準速度の形成を記載している。この場合本質的に、基準速度は、速度上昇 においては最も遅い車輪の速度により決定され、速度低下においては3番目に速 い車輪の速度により決定される。上昇と低下との間の過渡領域においては、最も 遅い車輪速度の達成値が一定に保持される。3番目に速い車輪の速度と補助基準 速度との間の偏差が著しく大きい場合、この補助基準速度に並行して基準速度が 形成される。補助基準速度が3番目に速い車輪の速度により上昇されかつ最も速 い車輪の速度により低下されることにより、補助基準速度が形成される。補助基 準速度は過渡領域においても一定に保持される。ロック傾向により不安定状態が 存在する場合、基準速度の勾配は補助基準速度の勾配により決定される。車輪が 滑り回転を発生した場合、基準速度は一定に保持されかつ補助基準速度の上昇は 物理的に可能な車両加速度に制限される。全車輪駆動車両の後車輪がブレーキ作 動において駆動から遮断された場合、基準速度の形成が僅かに修正される。制御 の範囲外においては、すべての車輪の速度が基準速度を超えているときに基準速 度は上昇される。2つまたは3つの車輪が基準速度より速い場合、基準速度は一 定に保持される。いずれの車輪も基準速度より速くないかまたは1つの車輪のみ が基準速度より速い場合、基準速度は下方に修正される。 ブレーキ滑り制御装置ないし駆動滑り制御装置は、一般的にたとえば、Rob ert Bosch GmbH(シュツットガルト)から出版された著書「自動 車用ブレーキ装置」、VDI出版、デュッセルドルフ、第1版、1994年から 既知である。 車両の走行動特性を表わす値の制御装置は、たとえば自動車技術誌(ATZ) 96、1994年11月号、674−689頁に記載の文献「FDR−Bosc hの走行動特性制御」から既知である。 本発明の課題は、車両速度を表わす値の決定を改善することにある。 この課題は請求項1の特徴ないし請求項10の特徴により解決される。 発明の利点 本発明による方法ないし本発明による装置の冒頭記載の従来技術に対する利点 は、本発明による方法ないし本発明による装置により、車両速度を表わす値が、 任意の駆動車両に対して、すなわち前車輪駆動車両、後車輪駆動車両ないし全車 輪駆動車両に対して車両の任意の運転状態に対し決定可能であることである。こ の場合、車両速度を表わす値の決定は、車両内に、ブレーキ滑り制御装置、駆動 滑り制御装置、たとえばブレーキ滑り制御ないし駆動滑り制御の上位に存在する 車両の走行動特性を表わす値の制御装置が設けられているか否かには無関係であ る。 他の過程においては、車両速度を表わす値は車両の基準速度と呼ばれている。 本発明による方法ないし本発明による装置は、全車輪駆動車両において使用す るためにとくに有利であることが明らかである。全車輪駆動車両においては、特 定の前提条件のもとでの駆動時に、車両の基準速度の値がその時点に存在する車 両の速度の値に比較してきわめて高く決定されることがある。本発明による方法 ないし本発明による装置により、この状況において車両の基準速度がその時点に 存在する車両速度に確実に近づけられる。 本発明による装置内で実行される本発明による方法において、車両の基準速度 を決定するために、車両の基準速度は、その時点における車両の運転状態におい て最も適している選択された車輪の速度の関数として決定される。車輪の選択の ために、一方で車両の運転状態が決定される。他方で車両の運転状態の関数とし て妥当性問い合わせが行われる。 これに関しては、2つの妥当性問い合わせがとくに有利であることがわかり、 これら両方の妥当性問い合わせは車輪の速度から行われる。第1の妥当性問い合 わせから、車両の基準速度が、その車輪の速度が車両の基準速度より大きい車輪 の関数として決定可能か否かが特定される。したがって、この第1の妥当性問い 合わせから、車両の基準速度が上方に、すなわち値が大きくなる方向にサポート (支持)され得るか否かが特定される。第2の妥当性問い合わせから、車両の基 準速度が、その車輪の速度が車両の基準速度より小さい車輪の関数として決定可 能か否かが特定される。したがって、この第2の妥当性問い合わせから、車両の 基準速度が下方に、すなわち値が小さくなる方向にサポートされ得るか否かが特 定される。 第3の妥当性問い合わせから、第1の妥当性問い合わせの結果が評価されるか または第2の妥当性問い合わせが評価されるかが特定されることが有利である。 このために、第3の妥当性問い合わせは少なくとも2つの問い合わせを有してい る。 第1の妥当性問い合わせは少なくとも2つの問い合わせを有している。これら の問い合わせにおいてそれぞれ、2つの車輪の速度から2つの車輪の速度差を表 わす値が形成される。第1の問い合わせにおいて、最小車輪速度および最大車輪 速度から形成された第1の速度差が、また第2の問い合わせにおいて、最小車輪 速度および2番目に小さい車輪速度から形成された第2の速度差が、それぞれし きい値と比較されることが有利である。これらの2つの問い合わせを介して、車 両の車輪速度の同期化が達成される。 第1の妥当性問い合わせが第3の問い合わせを含むことが有利である。この第 3の問い合わせにおいて、とくに車両のカルダン加速度に対応する車両加速度を 表わす第1の値が、少なくともとくに車両の縦方向加速度に対応する車両加速度 を表わす第2の値と比較される。この場合、第2の値は、車両状態を表わす値の 関数として決定されるオフセット値により補正できることが有利である。 第2の妥当性問い合わせから、車両速度を表わす値が、その車輪の車輪速度が 車両の基準速度より小さい車輪の関数として決定可能か否かが特定され、第2の 妥当性問い合わせは少なくとも1つの問い合わせを有している。この問い合わせ において、値が付属しきい値と比較され、この場合、この値は車輪の滑り値を表 わす値から決定される。この値は、個々の滑り値の和を表わす第1の値および個 々の滑り値の絶対値の和を表わす第2の値の関数として形成される。 本発明による方法ないし本発明による装置の他の利点は、既知の滑り制御装置 から、本質的に追加のセンサ装置が必要ではないことにある。したがって、本発 明による方法ないし本発明による装置は、たとえば上記の滑り制御装置内に存在 する個々の車輪の車輪回転速度を測定するためのセンサを利用することができる 。 その他の利点ならびに有利な実施態様が、従属請求項、図面、ならびに実施態 様の説明から明らかである。 図面 図面は図1ないし図5から構成されている。図1は、たとえばその中で本発明 による方法が実行され、ないしその中に本発明による装置を備えている、滑り制 御装置が設けられた車両を示す。図2ないし図4に、本発明による方法の実施態 様が示されている。図5は、本発明による方法ないし本発明による装置に基づく 問題点を時間線図で示している。 種々の図において同じ符号を有するブロックないしステップは同じ機能を有す ることを指摘しておく。 実施態様 本発明は、たとえば車両車輪のブレーキ滑りないし駆動滑りを調節可能な従来 技術から既知の制御装置から出発している。しかしながら、これが本発明による 考え方の制限を示しているものではない。本発明による方法ないし本発明による 装置は、たとえば車両の走行動特性を表わす値、とくに車両のヨー角速度の制御 装置にも使用可能である。しかしながら、このためには図1からさらに車両は追 加のセンサ装置を備えなければならない。 まずはじめに、他の過程において車両の基準速度と呼ばれる車両速度を表わす 値の決定における問題点を詳細に説明する。車両の基準速度vrefは滑り制御 装置に関連して重要な意味を有している。その理由は、この値から車両の車輪ブ レーキないし機関に対する操作信号が決定されるからである。 単軸駆動車両においてのみでなく全車輪駆動車両においても、車両の基準速度 は車両の4つの全車輪の車輪速度から決定される。単軸駆動車両においては、駆 動時に車両の非駆動車輪から車両の基準速度が問題なく決定されるが、全車輪駆 動車両においては、この状況において駆動列内の継手影響のために車両の基準速 度の決定はきわめて複雑となる。 この点に関して、全車輪駆動車両の駆動例が示されている図5を参照する。こ の説明のために、図5は、全車輪駆動車両の車輪速度vradijの時間線図、 車両の基準速度vrefの時間線図、ならびに実際に存在する車両速度vfzの 時間線図を含んでいる。図5は2つの時間フェーズ(相)を有している。フェー ズ1は時点t0から時点t1まで継続し、フェーズ2は時点t1から時点t2ま で継続する。時点t2において、ドライバにより行われたブレーキ操作が存在す ると仮定する。 フェーズ1において、車両の基準速度vrefは実際に存在する車両速度vf zに対応している。車輪速度vradij内に存在する変動が小さいので、基準 速度vrefと実際に存在する車両速度vfzとの間の偏差は見られない。 フェーズ2の開始時に、駆動列内の継手影響により、基準速度vrefが実際 に存在する車両速度vfzに対する過大評価が検出され、すなわち基準速度vr efは実際に存在する車両速度vfzの上方に存在する。車両の基準速度vre fの過大評価は、滑り回転をしている車輪をたとえば遅れて検出させ、これによ りフェーズ2の他の過程内で駆動列を振動させ、これが車輪速度vradijの 著しい変動となって現れる。車輪速度vradij内のこの著しい変動は、基準 速度vrefと実際に存在する車両速度vfzとの間に完全な偏差を形成する。 この完全な偏差により、図5に示すブレーキ操作において、実際に存在する車 両速度vfzからは少なくともすぐにはABS制御が必要ではないにもかかわら ず、直ちにABS制御が作動することになる。 本発明による方法ないし本発明による装置により、とくに全車輪駆動車両の駆 動例に対する車両の基準速度の決定が、フェーズ2において示された車輪速度v radij内の著しい変動が回避されるように改善され、このために基準速度v refと実際に存在する車両速度vfzとの間に偏差が形成されることはない。 この改善は、基準速度vrefが少なくとも2つの妥当性問い合わせの結果の関 数としてそれに対応してサポートされることにより達成される。 ここで、本発明による方法ないし本発明による装置は、車両内で使用される滑 り制御装置の各タイプに対して、また車両駆動設計の各タイプに対して、使用可 能であることを指摘しておく。 図1において、ブロック101により車両が示されている。車両101は、車 両内に設けられている制御装置である制御装置を示すブロック103を含む。車 両内に設けられている制御装置の例として、ブレーキ滑り制御装置および/また は駆動滑り制御装置および/または車両の走行動特性を表わす値の制御装置が挙 げられる。 制御装置103は、本発明による制御装置104および本発明による方法がそ の中で行われるブロック108を含む。両方のブロックは後に詳細に説明する。 さらに、車両101は、車輪速度を表わす値を測定する手段102vr、10 2vl、102hr、102hlを含む。これらの手段として、とくに車輪回転 速度センサが使用される。車輪回転速度センサが付属されている車輪は図1には 示されていない。車輪回転速度センサに対する簡略化された符号102ijを以 下に詳細に説明する。この場合、指数iは、車輪回転速度センサが前車軸(h) または後車軸(v)のいずれに存在するかを与えている。指数jは、車両の右側 (r)ないし左側(l)のいずれに付属しているかを示している。両方の指数i ないしjによるこの符号は、この符号が使用されるすべての値ないし部品に対し て適用される。 車輪回転速度センサ102ijにより発生された信号nijは、制御装置10 4内に含まれているブロック105に供給される。信号nijのほかに、ブロッ ク105は、ブロック108から値BoないしPuならびにブロック107から 信号S1を受け取る。 一方で、ブロック105は信号nijから車輪速度vradijを発生し、車 輪速度vradijはブロック107ないし108に供給される。他方で、ブロ ック105において、値Poないし値Puからならびに信号S1から車輪が選択 され、この車輪の車輪速度vausがブロック106に供給される。 ブロック105における車輪の選択は、たとえば次のように行われる。まず、 信号S1から車両の運転状態が決定される。このために、たとえば信号S1内に 含まれている、車両の加速度を表わす値の関数として、車両がブレーキ作動され る運転状態ないし車両が加速される運転状態に関して区別が付けられる。決定さ れた車両の運転状態の関数として、妥当性問い合わせにより車輪が選択される。 この車輪は、この時点においておよび車両のこの運転時点において車両の基準速 度を決定するために最も適している。妥当性問い合わせにおいて、少なくとも2 つの値Poないし値Puが使用され、また信号S1内に含まれている信号ないし 値が使用される。 この場合、信号S1内に含まれている信号として、観測される時間ステップに 対して設けられている滑り制御装置の係合が存在するか否かに関する情報を与え る信号、制御される車輪の数を示す信号が挙げられる。さらに、信号S1は、た とえば車両の加速度を表わす値、とくに車両に対して減速度から加速度への移行 が存在するか否かの値、または個々の車輪の斜行を表わす値もまた含む。上記の 信号ないし値に追加して、信号S1内に他の値が含まれていてもよい。 ブロック105において選択された車輪の速度vausは、ブロック106に 供給される。この速度vausから、このブロックにおいて車両速度を表わす値 、すなわち車両の基準速度vrefが決定される。この基準速度vrefは、ブ ロック107に供給されるばかりでなくブロック108にも供給される。基準速 度vrefの決定において、速度vausのほかに他の値S2が使用され、値S 2はブロック107からブロック106に供給される。この値S2として、たと えば車両の加速度を示す値、ないし選択された車輪の速度vausが基準速度v refの決定にいかに強い影響を与えるかがそれによって与えられる少なくとも 1つの係数が使用される。 ブロック107として、制御装置104の制御コアが使用れさる。制御コア1 07は複数の機能を実行する。一方で、制御コア107は、それに供給される車 輪速度vradijおよび車両の基準速度vrefから、制御装置において行わ れる制御に応じて車両車輪に付属されたアクチュエータ109ijに対する操作 信号Aijを決定し、これらのアクチュエータ109ijを用いて個々の車輪に 作用するブレーキトルクを設定することができる。アクチュエータ109ijと して、たとえば車輪ブレーキシリンダの圧力を調節するための弁が使用される。 さらに、駆動滑り制御装置においては、車両の機関から出力される駆動トルクを 調節可能な信号の出力が考えられる。図1に機関は図示されていない。 ここで、ブレーキ滑り制御装置においては、通常既知のように、ブレーキ滑り を制御するために個々の車輪に作用するブレーキトルクがブレーキの操作により 変化されることを説明しておく。駆動滑り制御装置においては、既知のように、 車輪の駆動滑りは、通常個々の車輪のブレーキトルクの発生によりないし機関か ら出力される駆動トルクの調節により設定される。ブレーキ滑り制御装置および /または駆動滑り制御装置に関しては、対応滑りの調節に対して対応する値が使 用される。車両の走行動特性を表わす値の制御装置においては、通常対応滑りを 調節するために必要な対応車輪に対するブレーキトルクをドライバとは独立に個 々に調節することができる。補足態様として、機関から出力される駆動トルクは 、たとえば駆動トルク制御の方向に調節される。 さらに、ブロック107において、上記の信号S1ないしS2が決定される。 信号S1ないしS2の決定には、少なくとも車輪速度vradijが使用される 。さらに、ブロック107において、車両の加速度を表わす値axが決定される 。とくに、この値として車両の縦方向加速度が使用される。値axは、たとえば 車輪速度vradijから決定される。しかしながら、この値を適切なセンサに より測定し、または数学モデルを用いて決定することもまた考えられる。値ax は、さらに処理するためにブロック108に供給される。 さらに処理するためにブロック108において必要とされるかぎり、ブロック 107において他の値axoffが決定され、値axoffは、対応する要求が あったときにブロック108に供給される。値axoffは、加速度を表わす値 に関するオフセット値を示す。この場合、ブロック107において、axoff の値は、車両の状態を表わす値、たとえば車両の基準速度vrefの関数として 、決定される。 ブロック108において本発明による方法が実行される。少なくとも車輪速度 vradij、車両の基準速度vref、および車両の加速度を表わす値axか ら、ならびに付属のオフセット値axoffの要求があったときに、ブロック1 08において、第1ないし第2の妥当性問い合わせから、2つの値Poないし値 Puが決定され、2つの値PoないしPuはブロック105に供給される。2つ の値PoないしPuの決定に関しては、図2、図3ならびに図4により詳細に説 明する。 図1により上で説明されたセンサ装置は、本発明による方法に関してないし本 発明による装置に関して、本質的に必要なセンサ装置を示している。車両がブレ ーキ滑り制御装置ないし駆動滑り制御装置を備えているとき、車輪回転速度セン サ102ijはこの装置内に既に存在している。車両が車両の走行動特性を表わ す値とくに車両のヨー角速度の制御装置を備えているとき、図1に示したセンサ 以外に、追加として少なくとも1つの旋回速度センサないしヨー速度センサおよ び/または横方向加速度センサならびにかじ取角センサが必要である。 ここで、実施態様に示した本発明による方法ないし本発明による装置の適用は 決してこれに制限するものではないことを指摘しておく。本発明による方法ない し本発明による装置は、同様に車両の速度を表わす値が必要な他の装置において 使用することもまた考えられる。 図2に、本発明による方法の本質的な過程が流れ図により示されている。図2 に示した本発明の方法により、たとえば前の時間ステップに対する車両の基準速 度vrefの値から、妥当性問い合わせにより、たとえばその時点の時間ステッ プの基準速度vrefを決定するための判定が行われる。この場合、車両の基準 速度vrefの上方または下方のいずれの方向のサポートが可能であるかが判定 される。以後、それぞれの時間ステップデータは完全に不要となる。 上記のような時間ステップの割付けの代替態様として、その時点の時間ステッ プの基準速度vrefの値から、それに続く時間ステップの基準速度vrefを 推定することもまた考えられる。 本発明による方法は、ステップ201からスタートする。ステップ201に続 いてステップ202が実行され、ステップ202において、その時点の時間ステ ップの車輪速度vradijが読み込まれる。さらにステップ202において、 前の時間ステップの基準速度vrefが形成される。 ステップ202に続いてステップ203が実行される。このステップにおいて 、車輪速度vradijが大きさの順に並びかえられる。大きさの順に並びかえ られた車輪速度vradijに対して、たとえば次の割当が適用される。値vr ad1に最も遅い車輪の速度、すなわち最小車輪速度vradijが割り当てら れるとする。値vrad2には2番目に遅い車輪の速度が、値vrad3には2 番目に速い車輪の速度が、および値vrad4には最も速い車輪の速度、すなわ ち最大車輪速度vradijが、割り当てられるものとする。この割当は、vr ad1<vrad2<vrad3<vrad4の関係により表わすことができる 。 ステップ203に続いてステップ204が実行される。このステップにおいて 基準速度vrefが、車輪速度vrad1の値とすなわち最小車輪速度と比較さ れる。この問い合わせにおいて、基準速度vrefの値が車輪速度vrad1の 値より大きいことが特定された場合、ステップ204に続いてステップ205が 実行される。 ステップ205において、変数Poに値FALSE(偽)が割り当てられる。 変数Poにより、ブロック105に、基準速度vrefのサポートが上方に可能 であるか否かが伝送される。基準速度vrefの値が車輪回転速度vrad1の 値より大きく、したがってこの理由から基準速度vrefのサポートが上方に必 要ではないことがステップ204において特定されたので、変数Poにはステッ プ205において値FALSEが割り当てられる。 ステップ205に続いてステップ206が実行される。このステップにおいて 問い合わせが行われ、この問い合わせにおいて、基準速度vrefの値が車輪速 度vrad4の値すなわち最大車輪速度と比較され、かつ車輪速度vrad1の 値すなわち最小車輪速度と比較される。この問い合わせにおいて、基準速度vr efの値が車輪速度vrad4の値より小さくかつ車輪速度vrad1の値より 大きいことが特定された場合、ステップ206に続いてステップ207が実行さ れる。ステップ207において変数P2の値が問い合わせられる。変数P2が値 TRUE(真)を有する場合、ステップ207の後にステップ208が実行され る。 ステップ207において変数P2が値TRUEを有することが特定された場合 、車両の基準速度vrefのサポートが下方に可能である。この結果、ステップ 208において、変数Puに値TRUEが割り当てられる。この割当により、ブ ロック105は、その車輪の車輪速度が基準速度vrefより小さい車輪を選択 可能であるという情報を受け取る。したがって、ブロック106において、基準 速度vrefが、その車輪の車輪速度が基準速度より小さい車輪の関数として決 定される。ステップ208の後ステップ214が実行される。ステップ214に より、図2に示す本発明による方法が終了される。 これに対し、ステップ207において変数P2が値TRUEを有していないこ とが特定された場合、ステップ207に続いてステップ209が実行される。変 数P2は値TRUEを有していないので、基準速度vrefのサポートは下方に は可能ではなく、この結果ステップ209において、変数Puに値FALSEが 割り当てられる。ステップ209に続いてステップ214が実行される。 ステップ206において基準速度vrefの値がvrad4>vref>vr ad1の関係により示される条件を満たしていないことが特定された場合、ステ ップ206に続いて、上記のステップ209が実行される。 ステップ204において行われる問い合わせにおいて、基準速度vrefの値 が車輪速度vrad1の値より小さいことが特定された場合、ステップ204の 後にステップ210が実行される。ステップ204における問い合わせの結果か らわかるように、存在する車両状態から基準速度vrefを下方にサポートする ことが不可能であるので、ステップ210において変数Puに値FALSEが割 り当てられる。この場合、基準速度vrefを上方にサポートすることは意味が ある。 ステップ210に続いてステップ211が実行される。このステップにおいて 、変数P1の値が問い合わせられる。ステップ211において、変数P1が値T R UEを有し、これが同時に基準速度のサポートが上方に可能であることを意味す ることが特定された場合、ステップ211に続いてステップ212が実行される 。ステップ212において、変数Poに値TRUEが割り当てられる。この割当 により、ブロック105は、その車輪の車輪速度が基準速度vrefより大きい 車輪が選択可能であるという情報を受け取る。したがって、ブロック106にお いて、基準速度vrefが、その車輪の車輪速度が基準速度より大きい車輪の関 数として決定される。ステップ212の後ステップ214が実行される。 これに対し、ステップ211において変数P1が値TRUEを有していないこ とが特定された場合、ステップ211に続いてステップ213が実行され、ステ ップ213において、変数Poに値FALSEが割り当てられる。ステップ21 3に続いてステップ214が実行される。 最後に、図2に関して、ステップ204およびステップ205において行われ た問い合わせが組み合わされて妥当性問い合わせを形成していることに注意する 必要がある。さらに、図2に示した方法は常に車両内で行われる滑り制御の背景 内で行われる。 さらに、図2は以下のことを示している。第1の問い合わせにおいて車両の基 準速度が最小車輪速度より小さいときに、第1の妥当性問い合わせの結果が評価 される。第2の問い合わせにおいて車両の基準速度が最小車輪速度より大きくか つ最大車輪速度より小さいことが特定されたときに、第2の妥当性問い合わせの 結果が評価される。すなわち、第1の妥当性問い合わせにより、車両の基準速度 が、その車輪の速度が車両の基準速度より大きい車輪の関数として決定可能か否 かが特定されるが、車両の基準速度が最小車輪速度より小さいときに第1の妥当 性問い合わせの結果が評価される。その理由は、この場合、上方へのサポートが 意味を有しているからである。同様に、車両の基準速度が最小車輪速度より大き くかつ最大車輪速度より小さいときに、第2の妥当性問い合わせの結果が評価さ れる。その理由は、この場合、車両の基準速度の上方へのサポートが意味を有し ているからである。したがって、第3の妥当性問い合わせにより、車両の車輪速 度により表わされる車両の運転状態に対応して適切な妥当性問い合わせが選択さ れ、また適切な妥当性問い合わせの結果が評価される。 図3に、第1の妥当性問い合わせが流れ図で示され、この妥当性問い合わせか ら、車両の基準速度vrefが上方にサポート可能であるか否か、すなわち車両 の基準速度vrefが、その車輪の車輪速度が車両の基準速度vrefより大き い車輪の関数として決定可能であるか否かが特定される。図3に示された妥当性 問い合わせの結果は変数P1により出力される。この変数は、図2に関して既に 示したように、ブロック105に対応情報を供給するために、ステップ204に おいて行われる問い合わせにより評価される。 ここで、本出願内に含まれている実施態様は、図3に示された第1の妥当性問 い合わせのみならず、図4に示された第2の妥当性問い合わせもまた、常に車両 内で行われる制御の背景内で行われるように選択されていることに注意する必要 がある。図2に含まれている第3の妥当性問い合わせにより、第1の妥当性問い 合わせの結果または第2の妥当性問い合わせの結果のいずれが評価されるかが特 定される。しかしながら、第1の妥当性問い合わせないし第2の妥当性問い合わ せが、第3の妥当性問い合わせの結果の関数としてはじめて行われるように本発 明による方法を形成することもまた考えられる。 図に示されている第1の妥当性問い合わせは、ステップ301からスタートす る。ステップ301の後にステップ302が実行される。このステップにおいて 、2つの車輪速度からそれぞれ2つの速度差が決定される。第1の速度差dvr ad41は、最小車輪速度vrad1および最大車輪速度vrad4から形成さ れる。第2の速度差dvrad21は、最小車輪速度および2番目に小さい車輪 速度から形成される。 ステップ302にステップ303が続き、ステップ303において第1の問い 合わせが行われる。この第1の問い合わせにおいて、第1の速度差dvrad4 1が第1のしきい値S1と比較される。ステップ303において行われる問い合 わせにおいて第1の速度差dvrad41が第1のしきい値S1より小さくない ことが特定された場合、ステップ303に続いてステップ304が実行される。 ステップ304における第2の問い合わせにおいて、第2の速度差dvrad2 1が第2のしきい値S2と比較される。この第2の問い合わせにおいて第2の速 度差dvrad21が第2のしきい値S2より小さいことが特定された場合、ス テップ304に続いてステップ305が実行される。 ステップ303において第1の速度差dvrad41が第1のしきい値S1よ り小さいことが特定された場合、ステップ303に続いてステップ305が実行 される。ステップ304において第2の速度差dvrad21が第2のしきい値 S2より小さくないことが特定された場合、ステップ304に続いて後に説明す るステップ309が実行される。 ステップ305において、車両加速度を表わす他の値aradmが決定される 。この値として、たとえば車両のカルダン加速度が使用される。カルダン加速度 は、たとえば車輪速度vradijから平均値および時間微分を形成して決定さ れる。これに関連して、値aradmのフィルタリングも行われる。 図3に示す流れ図により、ステップ305にステップ306が続く。破線で示 したステップ306により、ステップ306において行われる値axoffの決 定がオプションであり、かつ本発明による方法を行うために必ずしも必要ではな いことが示されている。値axoffは車両の加速度を表わす値axに関するオ フセット値を示し、かつ後に詳細に説明するように、ステップ307において行 われる比較においてオプションとして使用される。 値axに関するオフセット値axoffを考慮する必要がある場合、ステップ 305に続いてステップ306が実行され、ステップ306にステップ307が 続く。値axに関するオフセット値axoffを考慮する必要がない場合、ステ ップ306は実行されず、ステップ305に直接ステップ307が続く。 上記のオフセット値axoffは、ステップ306において、走行状況の関数 としてないし車両の走行状態の関数として決定される。車両の走行状態を決定す るために、車両の状態を表わす値が使用される。たとえばオフセット値axof fは、車両の基準速度vrefの関数として決定してもよい。 ステップ307において、第1の妥当性問い合わせに対して第3の問い合わせ が行われる。上記のオフセット値axoffを考慮する必要がない場合、この第 3の問い合わせにおいて、車両の加速度を表わす第1の値aradmが車両の加 速度を表わす第2の値axと比較される。オフセット値axoffが共に考慮さ れることが必要な場合、第3の問い合わせにおいて、値aradmが値axおよ びオフセット値axoffから形成された和と比較される。ステップ307にお けるオフセット値axoffのオプションとしての考慮が、図3において括弧内 に入れられたaxoffの表現により示されている。 ステップ307において車両の加速度を表わす値aradmが対応する比較値 より小さいことが特定され、このことが第1、第2ならびに第3の問い合わせと 組み合わされて走行状態が妥当であることを意味する場合、ステップ307の後 にステップ308が実行される。車両の走行状態が妥当であるので、ステップ3 08において変数P1に値TRUEが割り当てられる。これにより上記のように 、車両の基準速度vrefを、その速度が基準速度vrefより大きい車輪の関 数として決定することができる。ステップ308に続いてステップ310が実行 され、ステップ310により第1の妥当性問い合わせが終了される。 これに対し、ステップ307において車両の加速度を表わす値aradmが対 応しきい値より小さくないことが特定され、このことが第1、第2ならびに第3 の問い合わせと組み合わされて車両の走行状態が妥当でないことを意味する場合 、ステップ307に続いてステップ309が実行される。このステップにおいて 変数P1に値FALSEが割り当てられる。その後ステップ309にステップ3 10が続く。 要約すると、図3に示された第1の妥当性問い合わせは次のように理解される 。第1の妥当性問い合わせから、第1の問い合わせにおいて第1の速度差dvr ad41が第1のしきい値S1より小さいことが特定されおよび/または第2の 問い合わせにおいて第2の速度差dvrad21が第2のしきい値S2より小さ いことが特定されたときに、かつ第3の問い合わせにおいて車両の加速度を表わ す第1の値aradmが対応しきい値より小さいことが特定されたときに、車両 の基準速度が、その車輪の速度が車両の基準速度より大きい車輪の関数として決 定される。 図4に、第2の妥当性問い合わせが流れ図により示され、この第2の妥当性問 い合わせから、車両の基準速度vrefが下方にサポート可能であるか否か、す なわち車両の基準速度vrefが、その車輪の車輪速度が車両の基準速度vre fより小さい車輪の関数として決定可能であるか否かが特定される。図3に示さ れた妥当性問い合わせの結果は、変数P2により出力される。この変数は、図2 に関して既に示したように、ブロック105に対応情報を供給するために、ステ ップ206において行われる問い合わせにより評価される。 第2の妥当性問い合わせはステップ401からスタートする。ステップ401 に続いてステップ402が実行される。このステップにおいて、車輪速度vra dijから、とくにそれぞれの車輪の滑り値に対応する、それぞれの車輪の滑り を表わす値slvradijが決定される。ステップ402に続いてステップ4 03が実行される。このステップにおいて、値slvradijから第1の値s liが形成される。この第1の値sliは、個々の滑り値slvradijの和 を形成することにより与えられ、したがって合計滑りを表わしている。 ステップ403の後にステップ404が実行され、ステップ404において値 slvradijから第2の値abssliが形成される。この第2の値abs sliは個々の滑り値slvradijの絶対値の和の形成により与えられ、し たがって絶対滑りを表わしている。ステップ404に続いてステップ405が実 行される。このステップにおいて、問い合わせにより第1の値sliの符号が決 定される。 この問い合わせにおいて第1の値sliが0より大きいことすなわち正である ことが特定された場合、次のステップとしてステップ406が実行される。この ステップにおいて、第1の値sliおよび第2の値abssliから差slid iffが形成される。この差は合計滑りsliの絶対滑りabssliからの偏 差を表わしている。ステップ406に続いてステップ408が実行される。これ に対し、ステップ405において行われる問い合わせにおいて第1の値sliが 0より小さいすなわち負であることが特定された場合、ステップ405に続いて ステップ407が実行される。ステップ407において、第1の値sliおよび 第2の値abssliから和slidiffが形成される。第1の値は負である ので、この和は同様に合計滑りsliの絶対滑りabssliからの偏差を表わ している。ステップ407に続いてステップ408が実行される。 ステップ408において、問い合わせにより、ステップ406ないしステップ 407において形成された値slidiffが付属しきい値S4と比較される。 この問い合わせにおいて値slidiffが付属しきい値より大きいことが特定 され、このことがすべての車輪が不安定状態で制御されていることを意味してい る場合、ステップ408に続いてステップ409が実行され、ステップ409に おいて変数P2に値TRUEが割り当てられる。これにより上記のように、車両 の基準速度vrefを、その速度が基準速度vrefより小さい車輪の関数とし て決定することができる。値slidiffは、たとえば図5に含まれるフェー ズ2に対して、付属しきい値S4より大きくなっている。その理由は、車両の基 準速度vrefが車両のその時点の速度vfzと比較してきわめて高い位置に存 在するからである。この理由から、補正すなわち基準速度の下方へのサポートが 必要となる。 これに対し、ステップ408における問い合わせにおいて値slidiffが 付属しきい値S4より小さいことが特定され、このことが、すべての車輪が安定 状態で制御されていることを意味している場合、ステップ408に続いてステッ プ410が実行され、ステップ410において変数P2に値FALSEが割り当 てられる。この場合に特定された走行状態は、たとえば図5のフェーズ1に対応 する。このフェーズにおいて、基準速度vrefはその時点に存在する車両の速 度vfzに対応し、したがって補正は必要ではない。この理由から、基準速度v refの下方へのサポートもまた必要ではなく、したがって変数P2に値FAL SEが割り当てられる。 ステップ409に続いてのみならずステップ410に続いてもまた、ステップ 411が実行され、ステップ411により第2の妥当性問い合わせが終了される 。 要約すると、図3に示された第2の妥当性問い合わせは次のように理解される 。第2の妥当性問い合わせから、問い合わせにおいて差または和slidiff が付属しきい値より大きいことが特定されたときに、車両の基準速度が、その車 輪の速度が車両の基準速度より小さい車輪の関数として決定される。 最後に、図面内に選択された本発明による装置ないし本発明による方法の図が 決して本発明の本質的な考え方の制限を示すものではないことに注意する必要が ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.車両の車輪に対してこれらの車輪速度を表わす値が決定され、これらの値 から付属の車輪速度が決定され、 少なくとも選択された車輪の車輪速度の関数として車両速度を表わす値が決定 され、 車輪速度に従って少なくとも第1ないし第2の妥当性問い合わせがそれぞれ実 行される、 車両速度を表わす値の決定方法において、 少なくとも前記第1の妥当性問い合わせから、前記車両速度を表わす値が、そ の車輪の車輪速度が車両速度を表わす値より大きい車輪の関数として決定可能で あるか否かが特定されること、および 少なくとも前記第2の妥当性問い合わせから、前記車両速度を表わす値が、そ の車輪の車輪速度が車両速度を表わす値より小さい車輪の関数として決定可能で あるか否かが特定されること、および 前記第1ないし第2の妥当性問い合わせから特定された結果が前記車輪の選択 の際に考慮されること、 を特徴とする車両速度を表わす値の決定方法。 2.第3の妥当性問い合わせから、前記第1の妥当性問い合わせの結果が評価 されるかまたは前記第2の妥当性問い合わせが評価されるかが特定され、 このために前記第3の妥当性問い合わせが少なくとも2つの問い合わせを有し 、および 前記第3の妥当性問い合わせの中の問い合わせにおいて、前記車両速度を表わ す値がそれぞれ少なくとも1つの車輪の車輪速度と比較される、 ことを特徴とする請求項1の方法。 3.前記車輪速度が、少なくとも1つの最小車輪速度ないし最大車輪速度が存 在するように、その大きさの順に並び換えられること、および 第1の問い合わせにおいて前記車両速度を表わす値が前記最小車輪速度より小 さいことが特定されたときに、前記第1の妥当性問い合わせの結果が評価される こと、および 第2の問い合わせにおいて前記車両速度を表わす値が前記最小車輪速度より大 きくかつ前記最大車輪速度より小さいことが特定されたときに、前記第2の妥当 性問い合わせの結果が評価されること、 を特徴とする請求項2の方法。 4.前記第1の妥当性問い合わせから、前記車両速度を表わす値が、その車輪 の車輪速度が前記車両速度を表わす値より大きい車輪の関数として決定可能か否 かが特定され、前記第1の妥当性問い合わせが少なくとも2つの問い合わせを有 し、 前記問い合わせにおいてそれぞれ、2つの車輪から形成された値、とくに2つ の車輪の車輪速度差を表わす値が、付属のしきい値と比較される、 ことを特徴とする請求項1の方法。 5.前記車輪速度がその大きさの順に並び換えられること、および 第1の問い合わせにおいて、第1の値、とくに最小車輪速度および最大車輪速 度から形成された第1の速度差が第1のしきい値と比較されること、および 第2の問い合わせにおいて、第2の値、とくに最小車輪速度および2番目に小 さい車輪速度から形成された第2の速度差が第2のしきい値と比較されること、 を特徴とする請求項4の方法。 6.前記第1の妥当性問い合わせがさらに第3の問い合わせを有し、 この問い合わせにおいて、車両加速度を表わす第1の値が少なくとも車両加速 度を表わす第2の値と比較され、前記第2の値が車両状態を表わす値の関数とし て決定されるオフセット値により補正可能である、 ことを特徴とする請求項4の方法。 7.前記第1の妥当性問い合わせから、 前記第1の問い合わせにおいて第1の値が第1のしきい値より小さいことが特 定されおよび前記第2の問い合わせにおいて第2の値が第2のしきい値より小さ いことが特定されたときに、またはそのいずれかが特定されたときに、また、 前記第3の問い合わせにおいて車両加速度を表わす第1の値が少なくとも車両 加速度を表わす第2の値より小さいことが特定されたときに、 車両速度を表わす値が、その車輪の車輪速度が車両速度を表わす値より小さい車 輪の関数として決定可能であることを特徴とする請求項5および6の方法。 8.少なくとも車輪速度の関数として車輪の滑り値を表わす値が決定されるこ と、および 前記第2の妥当性問い合わせから、車両速度を表わす値が、その車輪の車輪速 度が車両速度を表わす値より小さい車輪の関数として決定可能か否かが特定され 、この場合 前記第2の妥当性問い合わせが少なくとも1つの問い合わせを有し、および この問い合わせにおいて、車輪の滑り値を表わす値から、付属しきい値との比 較が行われること、 を特徴とする請求項1の方法。 9.前記車輪の滑り値を表わす値から、とくに個々の滑り値の和を表わす少な くとも1つの第1の値、ないしとくに個々の滑り値の絶対値の和を表わす第2の 値が決定されること、および 前記第2の妥当性問い合わせから、問い合わせにおいて第1ないし第2の値か ら形成された差または和が付属しきい値より大きいことが特定されたときに、車 両速度を表わす値が、その車輪の車輪速度を表わす値より小さい車輪の関数とし て決定可能であること、 を特徴とする請求項8の方法。 10.車両の車輪に対してこれらの車輪速度を表わす値を決定する第1の手段 が設けられ、これらの値から第2の手段により付属の車輪速度が決定可能であり 、 少なくとも第2の手段により選択された車輪の車輪速度の関数として、さらに 第3の手段により車両速度を表わす値が決定可能であり、 それぞれ少なくとも車輪速度から行われる第1ないし第2の妥当性問い合わせ を行うための第4の手段が設けられている、 車両速度を表わす値の決定装置において、 前記第4の手段において、少なくとも前記第1の妥当性問い合わせから、車両 速度を表わす値が、その車輪の車輪速度が車両速度を表わす値より大きい車輪の 関数として決定可能であるか否かが特定されること、および 前記第4の手段において、少なくとも前記第2の妥当性問い合わせから、車両 速度を表わす値が、その車輪の車輪速度が車両速度を表わす値より小さい車輪の 関数として決定可能であるか否かが特定されること、および 前記第4の手段において、前記第1ないし第2の妥当性問い合わせから特定さ れた結果が前記第2の手段において車輪の選択の際に考慮されること、 を特徴とする車両速度を表わす値の決定装置。
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