JP4285902B2 - 横転を回避するための車両の安定化方法および装置 - Google Patents
横転を回避するための車両の安定化方法および装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4285902B2 JP4285902B2 JP2000528456A JP2000528456A JP4285902B2 JP 4285902 B2 JP4285902 B2 JP 4285902B2 JP 2000528456 A JP2000528456 A JP 2000528456A JP 2000528456 A JP2000528456 A JP 2000528456A JP 4285902 B2 JP4285902 B2 JP 4285902B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- vehicle
- wheel
- deltaaq
- rollover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/17—Using electrical or electronic regulation means to control braking
- B60T8/1755—Brake regulation specially adapted to control the stability of the vehicle, e.g. taking into account yaw rate or transverse acceleration in a curve
- B60T8/17554—Brake regulation specially adapted to control the stability of the vehicle, e.g. taking into account yaw rate or transverse acceleration in a curve specially adapted for enhancing stability around the vehicles longitudinal axle, i.e. roll-over prevention
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T2230/00—Monitoring, detecting special vehicle behaviour; Counteracting thereof
- B60T2230/03—Overturn, rollover
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T2270/00—Further aspects of brake control systems not otherwise provided for
- B60T2270/30—ESP control system
- B60T2270/313—ESP control system with less than three sensors (yaw rate, steering angle, lateral acceleration)
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Description
従来の技術
本発明は、横転回避の意味における車両の安定化方法および装置に関するものである。このような方法および装置は従来技術から種々の修正態様において既知である。
【0002】
ドイツ特許第3222149号から、車両の横転を回避するための装置が既知である。この車両はストラドル・キャリアである。この装置は車両輪距と全体重心高さの2倍との商から限界基準値として車両の静的安定性を計算するための装置を含む。さらに、この装置は、車両速度の二乗を、それぞれのかじ取り角から計算されたカーブ半径と重力加速度との積で除した商から動的不安定性を計算するための装置を含む。基準値が動的不安定性により超えられた場合、車両速度が低減される。これは、一方で車両ブレーキの操作により、他方でエンジン・クラッチの対応操作により行われる。
【0003】
ドイツ特許公開第4416991号から、カーブ走行における横転危険をトラックのドライバに警告する方法ないし装置が既知である。このために、車両がカーブに進入する手前において車両タイプおよび横転危険に関連する状態データが測定され、且つ車両重心およびカーブ半径の関数として、横転危険ないし車両速度の横転危険の基準となる制限速度が決定される。この時点の車両の走行速度が横転危険を裏付けるかまたは横転危険に対する所定の安全余裕を下回ったとき、速度の低減を要求する信号が出力される。横転危険が確実に発生しない車両の走行速度は横転方程式から決定される。横転方程式において、特に車両速度、車両が通過するカーブ半径、走行路面からの車両の重心高さ、並びに車輪荷重のアンバランスが代入される。車輪荷重は走行路面内に組み込まれた車輪荷重センサにより決定される。車両の走行速度が、横転危険の限界に存在する走行速度に対する所定の安全余裕を下回った場合、信号が発生され、この信号により、車両のドライバには、カーブ走行における速度が高すぎることが警告される。高すぎる走行速度を示す信号は、測定されたそれぞれの走行速度がこの横転危険を排除する大きさに低減されるまで発生される。
【0004】
既存の、横転回避の意味における車両の安定化方法および装置を改善することが本発明の課題である。
この課題は請求項1ないし7ないし15ないし16の特徴により解決される。
【0005】
発明の利点
第1の実施態様に示す本発明による方法ないし本発明による装置の従来技術に対する利点は、車両に対して、横転傾向特に車両の縦方向に伸長する車両軸の周りの横転傾向が存在するかどうかを表わす値の決定において、少なくとも1つの車輪の車輪特性を表わす値が考慮されることである。車両の横転はまず最初に車輪特性において現われるので、これに基づいて横転傾向をより迅速に検出することができる。
【0006】
第2の実施態様に示す本発明による方法ないし本発明による装置の従来技術に対する利点は、車両の横方向動特性を表わす値に対する特性値の決定において、その瞬間の摩擦特性が考慮されることである。これにより、車両の横転特性に影響を与える道路特性が考慮され、したがってこの方法がより正確となる。
【0007】
本発明による方法ないし本発明による装置に対する他の利点は、実用車、特にサドル式セミトレーラ連結車、トレーラ連結車、バスに対して、並びに例えば運搬車、バンまたはジープのような重心の高い乗用車に対して適していること、即ち種々の車両に対して使用可能であることにある。
【0008】
その他の利点並びに有利な実施態様が、従属請求項、図面並びに実施態様の説明から明らかである。
実施の態様
最初に、本発明による方法を使用可能な種々の自動車を示した図1aおよび図1bを説明する。
【0009】
図1aに単一車両101が示されている。この車両においては、乗用車のみならず実用車もまた対象となる。図1aに示した単一車両101においては、少なくとも2つの車軸を有する車両が対象となり、このことは車軸の一部が破線で示されていることからわかる。車両101の車軸は103ixで示されている。この場合、指数iは前車軸(v)であるかまたは後車軸(h)であるかを示している。3つ以上の車軸を有する車両においては、指数xにより前車軸ないし後車軸の何番目の車軸であるかが示されている。この場合、次のような割当が適用される。車両の縁に最も近い前車軸ないし後車軸にそれぞれ、最も小さい値を有する指数xが割り当てられている。それぞれの車軸が車両の縁から離れるほど、付属の指数xの値は大きくなる。車軸103ixに車輪102ixjが付属されている。指数iないしxの意味は上記の説明に対応する。指数jにより、車輪が車両の右側(r)ないし左側(l)のいずれの側に存在するかが示されている。車輪102ixjの表示においては、シングル・ホイールかダブル・ホイールかの区別は省略されている。さらに、車両101は制御装置104を含み、制御装置104内に本発明による方法を実行するための本発明による装置が設けられている。
【0010】
図1bにトラクタ105およびセミトレーラ106からなる連結車が示されている。選択された図は決してこれに限定されないことを示し、トラクタとポール・トレーラとからなる連結車もまた考えられる。トラクタ105は車軸108izを有している。車軸108izに車輪107ijzが付属されている。指数iないしjの意味は上記の図1aに関する説明に対応する。指数zは、それがトラクタの車軸ないし車輪であることを示している。さらに、トラクタ105は制御装置109を有し、制御装置109において本発明による方法が実行され、且つ制御装置109によりトラクタ105のみでなくセミトレーラ106もまた安定化される。セミトレーラ106は2つの車軸108ixaを含んでいる。両方の車軸108ixaに同様に車輪107ixjaが割り当てられている。指数iないしxないしjの意味は上記の図1aに関する説明に対応する。指数aは、それがセミトレーラ106の構成部分であることを示している。図1bに示されているトラクタ105ないしセミトレーラ106に対する車軸数は決してこれに限定されるものではない。制御装置109はトラクタ内の代わりにセミトレーラ106内に配置されていてもよい。さらに、トラクタ105のみでなくセミトレーラ106もまたそれぞれ制御装置を備えていてもよい。
【0011】
図1aおよび図1b内で選択された指数a、i、j、x並びにzによる符号は、それらが使用されているすべての値ないし構成部分に対応している。
本発明による装置ないし本発明による方法は横転検出の意味における車両の安定化に関するものである。この特許出願においては2つの実施態様が提案され、使用される安定化方式の選択において、それぞれ1つの異なる方法がその基礎となっている。両方の実施態様が図3ないし図4に示されている。
【0012】
最初に、図2により両方の実施態様の基礎となっている本発明による装置を説明する。
図2の基礎となっている車両は、図1aに示すような単一車両である。さらに、この単一車両は少なくとも2つの車軸103ixを有するものと仮定する。この両方の車軸は、車輪102v1rないし102v1lを有する前車軸103v1並びに車輪102h1rないし102h1lを有する後車軸103h1である。これらの車輪に付属の車輪回転速度センサ201v1r、201v1l、201h1rないし201h1lが図2に示されている。単一車両の車軸数に応じてそれぞれ、図2に示すように、その他の車輪回転速度センサ201ixjが使用される。車輪回転速度センサ201ixjにより、それぞれ対応の車輪102ixjの車輪回転速度を表わす値nixjが決定される。値nixjはブロック203および208に供給される。車輪回転速度センサ201ixjは制御装置208のタイプとは無関係にそれぞれの場合に存在する。
【0013】
さらに、車両は車両の横方向動特性を表わす値がそれにより決定されるセンサ202を含む。この場合、車両の横方向動特性を表わす値は車両の横方向加速度を表わす値aqmessである。横方向加速度を表わす値の代わりに、車両のヨー速度を表わす値が使用されてもよいことは当然である。センサ202により測定された値aqmessはブロック203、204、205並びに208に供給される。代替態様として、値aqmessはセンサにより形成される代わりに車輪回転速度nixjから形成されてもよい。
【0014】
図2に示したセンサ装置は、制御装置208が、その中で実行される制御に基づいて車輪ブレーキに係合する、例えば既知の車輪滑り制御装置であり、および/またはその中で実行される制御に基づき車輪ブレーキおよび/または機関に係合する駆動滑り制御装置であるときに使用されるセンサ装置である。ここで、横方向加速度センサは必ずしも必要ではないことを再度付記しておく。横方向加速度センサaqmessは車輪回転速度nixjから決定されてもよい。本発明による装置に設けられている制御装置208のタイプの関数として、他のセンサが使用されてもよいことは当然である。例えば、制御装置208が、その基本機能において、車両の走行動特性を表わす値、好ましくは車両の横方向加速度および/またはヨー速度の関数としての値を、車輪ブレーキおよび/または機関への係合により制御する制御装置、即ち例えば自動車技術誌(ATZ)96、1994年11月号、頁674−689に記載の論文「FDR−Boschの走行動特性制御」から既知のような制御装置である場合、車輪回転速度センサ201ixjおよび横方向加速度センサ202のほかに、ヨー速度センサおよびかじ取り角センサもまた存在している。
【0015】
図2に選択された図はこれに限定されることを示すものではない。含まれる制御装置のタイプに応じて上記のように場合により多少の修正が必要である。
以下において、車両101が車輪回転速度センサ201ixjおよび横方向加速度センサ202を有するものと仮定する。
【0016】
ブロック203において、車両車輪の車輪特性を定量的に表わす値Rvixjが決定される。このために、ブロック203に、車輪回転速度nixj、値aqmess並びに車両速度を表わす値vfが供給され、値vfはブロック208において既知のように車輪回転速度nixjから決定される。車輪特性を定量的に表わす値Rvixjはブロック204に供給される。ブロック204において、少なくとも値Rvixjの関数として、車両に対して特に車両の縦方向に伸長する車両軸の周りの横転傾向が存在するかどうかを表わす値KTが決定される。
【0017】
以下に、ブロック203において行われる値Rvixjの決定およびブロック204において行われる値KTの決定を総括して説明する。その理由は、両方の過程は密接に関係しているからである。値KTの決定のために、2つの異なる方法が使用されてもよい。第1の方法においては、短時間ブレーキ・トルクおよび/または駆動トルクが発生されおよび/または変化され、第2の方法はこの発生がないものである。
【0018】
第1の方法においては、最初にブロック204において値aqmessが対応のしきい値と比較される。この値aqmessがしきい値より大きい場合、これは、車両が横方向動特性において危険な状態にあることを示している。したがって、この場合、ブロック204において値SMixj*ないしSM*が発生され、これらはブロック208に供給される。値SMixj*から出発して、制御装置208および付属の操作論理209により、少なくとも1つの車輪において短時間ブレーキ・トルクが発生されおよび/または変化される。値SMixj*およびSM*から出発して、制御装置208および付属の操作論理209により、少なくとも1つの車輪において短時間駆動トルクが発生されおよび/または変化される。車両は横方向動特性において危険な状態にあるので、車両の縦方向に伸長する車両軸の周りの車両の横転傾向が存在する可能性がある。車両の横転傾向は通常の場合、車両の個々の車輪が浮き上がるか、ないし浮き上がろうとしていることと関係する。このような車輪は小さい路面付着を有し、このために、この車輪におけるブレーキ・トルクおよび/または駆動トルクの短時間の発生および/または変化は、車輪動特性の明らかに検出可能な変化を形成することになる。ここで、例えばカーブ走行中に浮き上がろうとしている車輪において、即ちカーブ内側車輪において上記の係合が行われれば十分であることを付記しておく。さらに、小さなトルクを発生させ、ないしトルクの僅かな変化を行わせれば十分である。上記の理由から、車輪におけるブレーキ・トルクおよび/または駆動トルクの短時間の発生および/または変化により、車両に対して実際に対応する横転傾向が存在するかどうかが決定される。
【0019】
第1の方法においては、ブロック203において車輪に対して、対応車輪の車輪特性を定量的に表わす値Rvixjが決定される。値Rvixjとして、それぞれの車輪に作用する車輪荷重の関数であるこのような値が使用される。例えば、この場合、車輪回転速度nixjそれ自身または車輪滑りを表わす値または車輪減速度または車輪加速度を表わす値が使用される。値Rvixjはブロック204に供給される。
【0020】
第1の方法において、車輪特性を定量的に表わす値の代わりに、滑り制御装置、この場合制御装置208が、少なくとも1つの車輪における上記のブレーキ・トルクおよび/または駆動トルクの発生および/または変化に基づいて、この車輪の安定化係合を行っているかどうかを示す値が決定されてもよい。制御装置208によりこのような係合が行われているかおよび/または行われた場合、このことが値SRによりブロック204に伝送される。即ち、値SRは値Rvixjと同様に少なくとも1つの車輪の車輪特性を表わす。このタイプの係合においては制御装置はブレーキ圧力を低下させようとする。その理由は、このような状況の場合、制御装置は車輪が極めて大きなブレーキ滑りを発生したものと誤って判断するからである。
【0021】
したがって、少なくとも1つの車輪においてブレーキ・トルクおよび/または駆動トルクが短時間発生されおよび/または変化されている間、および/または少なくとも1つの車輪においてブレーキ・トルクおよび/または駆動トルクが短時間発生されおよび/または変化されたのちに、少なくとも1つの車輪の車輪特性を定量的に表わす値および/または滑り制御装置の係合を示す値が決定される。
【0022】
ブロック204において、少なくとも1つの車輪においてブレーキ・トルクおよび/または駆動トルクが短時間発生されおよび/または変化されている間、および/または少なくとも1つの車輪においてブレーキ・トルクおよび/または駆動トルクが短時間発生されおよび/または変化されたのちに、少なくとも1つの車輪の車輪特性を定量的に表わす値の発生した変化が決定される。さらに、実行されているかぎり、ブロック204において、滑り制御装置の係合を示す値SRが存在するかどうかが決定される。値RvixjないしSRの関数として、車輪特性を定量的に表わす値Rvixjの発生した変化の絶対値が対応しきい値より大きいとき、および/または滑り制御装置の係合を示す値SRが存在したときに、車両に対する横転傾向が存在する。この場合、ブロック204は値KTを発生し、値KTはブロック205に供給される。したがって、値KTは車両に対して横転傾向が存在するかどうかを表わすので、その本質において横転値である値KTは、少なくとも1つの車輪の車輪特性を表わす値の少なくとも関数として決定される。
【0023】
第2の方法においては、ブレーキ・トルクおよび/または駆動トルクの短時間の発生および/または変化は必要ではない。ブロック203において、車輪特性を定量的に表わす値として、それぞれの車輪の直径または半径を表わす値が決定される。特に、この値は動的転がり半径である。この値は、対応の車輪の車輪回転速度nixj、車両速度を表わす値vf、値aqmessおよび車両の幾何形状を表わす値特に輪距の半分の値の関数として決定される。第2の方法においてもまた、値Rvixjがブロック204に供給される。例えば、値Rvixjが対応のしきい値より大きいときに横転傾向が存在する。この場合、第1の方法においてと同様に、ブロック204から値KTが出力される。第2の方法においては、値aqmessが対応しきい値より大きいときに、第1の方法と同様にブロック204において行われる値KTの決定が行われる。
【0024】
ここで、図示は一般的であると理解すべきであるので、上記の両方の方法が実行可能であることを付記しておく。これは、単独で1つの方法が、または両方の方法の組み合わせが実行可能であることを意味している。実行に応じてそれぞれ、図2の図示に関して多少の修正が必要であるが、このことは本発明による考え方の限定を示すものではない。
【0025】
制御装置208において、車輪回転速度nixjから既知のように種々の値が決定される。一方で、制御装置208において、例えば車輪回転速度nixjを使用して、その瞬間の、即ちそれぞれの走行状況において存在する摩擦特性を表わす値μが決定される。この値μはブロック206に供給される。さらに、制御装置208において、既知のように車輪回転速度nixjを使用して車輪荷重を表わす値Lixjが決定され、値Lixjは同様にブロック206に供給される。さらに、制御装置208において、既知のように評価法を使用して車両の重心高さを表わす値SPが決定され、値SPは同様にブロック206に供給される。
【0026】
ブロック206において、ブロック205において必要とされる種々の値が決定される。一方で、ブロック206において、車両の横方向動特性を表わす値に対する特性値chWaqが決定される。この特性値chWaqの決定に、車輪荷重Lixjないし車両の質量分布、重心高さSP並びに値μが使用される。したがって、特性値chWaqは、車両の積載荷重の関数として、重心高さの関数として、および値μの関数として決定される。代替態様として、特性値chWaqとして所定の固定値が使用されることもまた考えられる。
【0027】
後に説明する図3および図4に示されるような、しきい値を表わす値epsilon、S1およびS2は、所定の固定値であっても、または値chWaqの関数として決定されてもよい。同様に、車両速度vfまたは横方向加速度aqmessの関数としての決定もまた考えられる。値chWaq、epsilon、S1およびS2は、ブロック206からブロック205に供給される。
【0028】
ブロック205において、それに供給された値に基づいて、少なくとも2つの異なる方式から1つの車両の安定化方式が選択される。方式の選択方法に関しては、図3ないし図4によりさらに詳細に説明される。選択された方式に対応して、ブロック205は値SMixjおよびSMを発生し、値SMixjおよびSMは制御装置208に供給される。これらの値により、制御装置208に、選択された方式に基づいて、車両が安定化状態を保つように、ないし車両が安定化されるように、どの車輪がどのように調節されなければならないか、ないしは機関がどのように調節されなければならないかが伝送される。少なくとも2つの方式から1つの方式を選択する代わりに、1つの既存の方式の修正ないし変更もまた考えられよう。
【0029】
本発明の本質的なブロック203、204、205および206が図2においてブロック207にまとめられている。
符号208により、制御装置104に含まれている制御装置ないし車両制御装置が示されている。制御装置208として、例えばブレーキ滑り制御装置および/または駆動滑り制御装置が使用される。代替態様として、その基本機能において、車両の走行動特性を表わす値、例えば車両の横方向加速度および/またはヨー速度の関数である値を車輪ブレーキおよび/または機関との係合により制御する制御装置が使用されてもよい。ここで、上記の論文「FDR−Boschの走行動特性制御」が参照される。ブロック208においてその基本機能内で行われる制御は、既知のように、ブロック208に供給される値nixjないしaqmess、例えば機関210の機関回転速度を表わし且つ機関210からブロック208に供給される値mot2、並びに車両内に含まれているアクチュエータに対する操作論理を示すブロック209からブロック208に供給される値ST2を基礎としている。値aqmessから、車両速度vfを考慮して、基本形式において行われる制御のために同様に必要なヨー速度が決定されてもよい。
【0030】
ブロック209において基本機能内で実行される制御に加えて、ブロック208において横転回避が実行される。横転回避の範囲内で制御装置は本質的に2つの課題を満たしている。一方で、制御装置は上記の第1の方法により値SMixj*ないしSM*を信号ST1に変換し、信号ST1は操作論理209に供給され、且つ信号ST1により車輪において短時間ブレーキ・トルクおよび/または駆動トルクが発生されおよび/または変化される。他方で、制御装置は信号SMixjないしSMを対応信号ST1に変換し、信号ST1は同様に操作論理209に供給され、且つ信号ST1により車両の安定化のために対応するブレーキ係合および/または機関係合が行われる。これらの車両の安定化係合は基本機能の制御係合よりもある程度上位に配置されていてもよい。
【0031】
制御装置208は値ST1を発生し、値ST1は操作論理209に供給され、操作論理209により車両に付属のアクチュエータが操作される。値ST1により、操作論理209に、どのアクチュエータがいかに操作されるべきかが伝送される。基本機能に対して実行される制御による値ST1の発生に関しては、上記の論文「FDR−Boschの走行動特性制御」が参照される。横転傾向の検出のためにないしは横転回避のために実行される係合に対して、値ST1はそれに対応して修正される。
【0032】
車両の縦方向に伸長する車両軸の周りの横転傾向が存在する場合に車両を安定化させるために、ないしは車両の縦方向に伸長する車両軸の周りの車両の横転を回避するために、例えば以下のような車両のアクチュエータとの係合が考えられる。一方で、ブレーキ作動により、ないし機関トルクのリセットにより車両速度を低下させてもよい。他方で、個々の車輪のブレーキ係合により車両の横転に対する反作用が適切に与えられてもよい。選択された車輪における強いブレーキ係合により車両全体がブレーキ作動される。選択される車輪は通常の場合カーブ外側の車輪である。その理由は、カーブ外側の車輪は横方向動特性において危険な走行状態においてより高い車輪荷重を有し、したがってこれらの車輪において大きなブレーキ力を発生できるからである。このようなブレーキ係合は複数のプラス効果を有している。一方で、車両速度は著しく低減され、これにより同時に、車両に作用する横方向加速度、したがって車両に作用する遠心力もまた低下される。他方で、カーブ外側車輪におけるブレーキ力により、サイド・フォースが低減され、これにより車両に作用する横転トルクも同様に低減される。さらに、ブレーキ作動により、1つまたは複数の後車軸における自立力は1つまたは複数の前車軸における自立力のために低減される。このブレーキ係合により、車両に作用し且つ車両のカーブ半径を有する対応のヨー・トルクが発生され、これにより車両に作用する横転トルクがさらに低下される。
【0033】
操作論理ブロック209において、制御装置208により発生された力ST1が機関210に対する操作信号並びに車両のアクチュエータに対する操作信号に変換される。アクチュエータとして、例えば対応車輪においてそれによりブレーキ力を発生可能なアクチュエータ212ixjが使用される。機関210を操作するために、操作論理は信号mot1を発生し、信号mot1により、例えば機関の絞り弁を調節可能である。特にブレーキとして形成されているアクチュエータ212ixjを操作するために、操作論理209は信号Aixjを発生し、信号Aixjにより対応車輪においてアクチュエータ212ixjから発生されるブレーキ力を調節可能である。操作論理209は値ST2を発生し、値ST2は制御装置208に供給され且つ個々のアクチュエータの操作に関する情報を含む。
【0034】
車両がリターダ211を備えているかぎり、操作論理はさらに信号FRを発生可能であり、これによりリターダが操作される。さらに、車両が車両の車台を調節するための車台アクチュエータを備えていることもまた考えられる。
【0035】
図2において使用されるブレーキ装置は、油圧式または空圧式または電気油圧式または電気空圧式ブレーキ装置であってもよい。
以下に図3により本発明による方法の第1の実施態様を説明するが、これは大部分ブロック205において実行される。図3においては単一車両に関してのみ説明されているが、これにより本発明による本質的な考え方がこれに限定されるものではない。図3に示した実施態様は、同様に連結車に対しても使用可能である。
【0036】
本発明による方法はステップ301から開始され、ステップ301において、値aqmess、chWaq、epsilon、S1およびS2が読み込まれる。ステップ301に続いてステップ302が実行される。ステップ302において、差deltaaqが決定される。このために、値chWaqから値aqmessの絶対値が減算される。値deltaaqは、車両の横方向動特性を表わす値aqmessの、特性値chWaqからの間隔を示す。ステップ302に続いてステップ303が実行される。
【0037】
ステップ303における問い合わせにおいて、ないし比較により、値deltaaqが比較可能なしきい値epsilonより小さいかどうかが決定される。言い換えると、値aqmessと値chWaqとの間の間隔が所定のしきい値epsilonより小さいかどうかが決定される。値deltaaqがしきい値epsilonより小さい場合、これは、車両の横方向動特性を表わす値aqmessが特性値chWaqからepsilonより小さい間隔を有し、したがって車両は横方向動特性において危険な走行状態の付近に存在することを意味するので、この場合にはステップ303に続いてステップ304が実行される。ステップ304以降において、少なくとも2つの車両の安定化方式の1つが選択される。これに対して、ステップ303において、値deltaaqがしきい値epsilonより大きいことが特定された場合、これは、車両の横方向動特性を表わす値aqmessが特性値chWaqからepsilonより大きい間隔を有し、したがって車両は横方向動特性において危険な走行状態からかなり離れて存在していることを意味するので、この場合にはステップ303に続いてステップ301が改めて実行され、これは、この状態においてはブレーキ係合および/または機関係合が行われないことを意味している。したがって、ステップ303において行われる比較により、少なくとも2つの車両の安定化方式の1つが選択されたかどうかが判定される。
【0038】
ステップ304において、車両に対して車両の縦方向に伸長する車両軸の周りの横転傾向が存在するかどうかが決定される。この決定は、上記の説明のように、ブロック203および204において行われる。これに関する説明のように、横転傾向は少なくとも1つの車輪の車輪特性を表わす値に基づいて決定される。
【0039】
ここで、表現「車両の縦方向に伸長する車両軸」とは次のように理解されることを注記しておく。一方で、その周りに車両の横転傾向が発生する車両軸は、本来の車両縦軸であってもよい。他方で、本来の車両縦軸に対してある角度だけ旋回された車両軸であってもよい。この場合、旋回された車両軸が車両の重心を通過するかどうかは問題ではない。旋回された車両軸のケースは、車両軸が車両の対角軸またはその対角軸に平行な軸に対応するような車両軸の方向もまた許容するものである。
【0040】
ステップ304において、横転傾向が存在することが特定された場合、ステップ304に続いてステップ305が実行される。ステップ304からステップ305への分岐により、第1の車両の安定化方式が選択される。この第1の方式は本質的にステップ305からなっている。
【0041】
ステップ305において、車両の安定化のために、少なくとも1つの車輪においてブレーキ係合が行われる。特に、このブレーキ係合は、大きな車輪荷重を有する車輪において行われる。大きな車輪荷重を有する車輪は、横転傾向の決定に基づいて既知である。ブレーキ係合は、これらの車輪が強くブレーキ作動されるように行われる。その代わりにまたはそれを支援して、車両の安定化のために、特に車両速度の低減のために機関係合が行われる。この場合、ブレーキ係合および/または機関係合は、値aqmessが特性値chWaqに近づきおよび/またはこれを超えないように行われる。この場合、ブレーキ係合および/または機関係合は少なくとも値deltaaqの関数として形成される。第1の方式の範囲内で行われるブレーキ係合により、車両車輪は、例えば1つの車輪のみがブレーキ作動されるように個々に操作される。このタイプの係合即ち個々の車輪の強いブレーキ係合は、車両に対して既に横転傾向が存在するので必要であり、この個々の車輪のブレーキ係合により、一方で車両速度が低減され、他方で安定化させるように車両に作用するヨー・トルクが発生される。
【0042】
これに対して、ステップ304において、横転傾向が存在しないことが特定された場合、ステップ304に続いてステップ306が実行される。ステップ304からステップ306への分岐により、第2の方式が選択される。この結果、車両の縦方向に伸長する車両軸の周りの車両の横転傾向が存在するかどうかの関数として、したがって横転傾向の存在を表わす値KTの関数として、少なくとも2つの方式から1つの車両の安定化方式が選択される。
【0043】
第2の方式は本質的にステップ306、307並びに308からなっている。ステップ306において、第1の比較が値deltaaqの関数として行われる。このために、306において2つの部分問い合わせが行われる。一方の第1の部分問い合わせにおいては、値deltaaqが負であるかどうかが決定される。これにより、値aqmessが既に特性値chWaqより大きいかどうか、即ち車両が既に横方向動特性において危険な走行状態にあるかどうかが決定される。第2の部分問い合わせにおいては、値deltaaqの時間変化が対応しきい値S1より小さいかどうかが決定される。しきい値S1は負の値である。この部分問い合わせにより、値aqmessが特性値chWaqにいかに迅速に近づくかが検出される。
【0044】
ステップ306において、第1の部分問い合わせのみならず第2の部分問い合わせもまた満たされていない場合、これは値aqmessが特性値chWaqより小さく且つ値aqmessが極めてゆっくり特性値chWaqに近づいていることを意味するので、この場合にはステップ306に続いてステップ301が改めて実行される。その理由は、車両のこの走行状態においては、安定化係合が必要ではないからである。これに対して、ステップ306において、第1の部分問い合わせまたは第2の部分問い合わせのいずれかが満たされている場合、これは値aqmessが既に特性値chWaqより大きいか、または値aqmessが特性値chWaqに迅速に近づいていることを意味するので、この場合にはステップ306に続いてステップ307が実行される。
【0045】
ステップ307において第2の比較が行われ、この比較において、値aqmessの時間変化が対応しきい値S2より小さいかどうかが決定される。
ステップ307において、値aqmessの時間変化がしきい値S2より小さいことが特定された場合、ステップ307に続いてステップ305が実行され、即ち第1の方式によるブレーキ係合および/または機関係合が行われる。しきい値S2は負の値である。これに対して、ステップ307において、値aqmessの時間変化がしきい値S2より大きいことが特定された場合、ステップ307に続いてステップ308が実行される。
【0046】
ステップ308において、第2の方式のブレーキ係合および/または機関係合が行われる。このために、例えば車両のすべての車輪が均等にブレーキ作動される。補足態様または代替態様として、機関係合が行われる。この場合、ブレーキ係合および/または機関係合は、値aqmessが特性値chWaqに近づきおよび/またはこれを超えないように行われる。この場合、ブレーキ係合および/または機関係合は少なくとも値deltaaqの関数として形成される。第2の方式のブレーキ係合および/または機関係合により、車両速度の低減を介して車両の安定化が達成される。
【0047】
したがって、ステップ306ないしステップ307において行われる両方の比較の関数として、ブレーキ係合および/または機関係合が行われないか、第1の方式のブレーキ係合および/または機関係合が行われるか、または第2の方式のブレーキ係合および/または機関係合が行われるかが決定される。
【0048】
ステップ305に続いてのみならず、ステップ308に続いてもまた、ステップ301が改めて実行される。
図4により、大部分がブロック205において実行される本発明による方法の第2の実施態様を説明する。この場合、図4に流れ図で示された本発明による方法は、連結車に対してのみならず単一車両に対しても使用可能である。
【0049】
本発明による方法はステップ401から開始され、ステップ401において、値aqmess、chWaq、epsilonおよびS1が読み込まれる。ステップ401に続いてステップ402が実行され、この場合、ステップ402は上記のステップ302に対応する。ステップ402に続いてステップ403が実行され、ステップ403は上記のステップ303に対応する。ステップ403において行われる問い合わせが満たされていない場合、図3に対応して、ステップ403に続いてステップ401が改めて実行される。これに対して、ステップ403において行われる問い合わせが満たされている場合、ステップ403に続いてステップ404が実行される。
【0050】
ステップ404において、値deltaaqが正であるかどうかが決定される。ステップ404において、値deltaaqが正であることが特定された場合、ステップ404に続いてステップ405が実行される。ステップ404からステップ405への分岐により、第2の車両の安定化方式が選択され、この第2の車両の安定化方式はステップ405およびステップ406からなっている。
【0051】
ステップ405において比較が行われ、この比較において、値deltaaqの時間変化が対応しきい値S1より小さいかどうかが決定される。しきい値S1は負の値である。この問い合わせの意味はステップ306の第2の部分問い合わせに対応する。ステップ405において、値deltaaqの時間変化がしきい値S1より大きいことが特定された場合、ステップ405に続いてステップ406が実行され、即ち第2の方式によるブレーキ係合および/または機関係合が行われる。これに対して、ステップ405において、値deltaaqの時間変化がしきい値S1より小さいことが特定された場合、ステップ405に続いてステップ408が実行され、即ち第1の方式によるブレーキ係合および/または機関係合が行われる。
【0052】
ステップ406において、車両の安定化のために、値aqmessが特性値chWaqより小さいかまたは等しくなるようにブレーキ係合および/または機関係合が行われる。例えば、ブレーキ係合により車両のすべての車輪が均等にブレーキ作動される。機関係合によりそれに対応して機関トルクが低減される。このブレーキ係合および/または機関係合に関する他の態様は図3における第2の方式の説明から理解することができる。
【0053】
これに対して、ステップ404において、値deltaaqが負であることが特定された場合、ステップ404に続いてステップ407が実行される。ステップ404からステップ407への分岐により、第1の車両の安定化方式が選択され、この第1の車両の安定化方式はステップ407およびステップ408からなっている。
【0054】
したがって、ステップ404により、観測された値deltaaqが正であるかまたは負であるかの関数として、少なくとも2つの方式から1つの車両の安定化方式が選択される。
【0055】
ステップ407において、車両に対して車両の縦方向に伸長する車両軸の周りの横転傾向が存在するかどうかが決定される。この決定は上記の説明に対応してブロック203およびブロック204において行われる。ステップ407は上記のステップ304に対応する。ステップ407において、車両に対して横転傾向が存在しないことが特定された場合、ステップ407に続いてステップ405が実行され、したがって第2の車両の安定化方式が行われる。
【0056】
これに対して、ステップ407において、車両に対して横転傾向が存在することが特定された場合、ステップ407に続いてステップ408が実行され、ステップ408において、第1の車両の安定化方式のブレーキ係合および/または機関係合が行われる。このブレーキ係合および機関係合に対しては、図3の第1の方式に関する上記の説明が適用される。
【0057】
ステップ406に続いてのみならずステップ408に続いてもまた、ステップ401が改めて実行される。
最後に、実施態様の上記の形状並びに図に選択された図示は本発明による考え方を限定する作用を示すものではないことを付記しておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aおよび図1bは本発明による方法が使用される種々の自動車を示す。
【図2】 図2は本発明による方法を実行するための本発明による装置の全体配置図を示す。
【図3】 図3は本発明による方法を実行するための第1の実施態様の本質的なステップを流れ図により示す。
【図4】 図4は本発明による方法を実行するための第2の実施態様の本質的なステップを流れ図により示す。
Claims (17)
- 車両の縦方向に伸長する車両軸の周りの車両の横転を回避するために、車両を安定化する方法において、
(a)(i)車両の横転傾向が存在するかどうかを決定するステップと、
(ii)車両の横方向の動きを表す横方向動き変数(aqmess)の値を横転の危険を示す前記横方向動き変数の特性値(chWaq)と比較する第1の比較を行うステップとのうちの少なくとも1つを実行するステップと、
(b)前記少なくとも1つを実行するステップによる結果に応じて、少なくとも1つの車輪においてブレーキ係合を行う車両の横転を回避するための第1の安定化方式と車両の全ての車輪に均等にブレーキをかける車両の横転を回避するための第2の安定化方式とのいずれかを選択するステップと、
(c)前記選択するステップで選択された安定化方式を実行するステップと
を備える方法。 - 前記少なくとも1つを実行するステップが、前記特性値(chWaq)と前記横方向動き変数(aqmess)の値の絶対値との差(deltaaq)を所定のしきい値(epsilon)と比較する第2の比較を実行するステップを含み、
前記選択するステップが、前記第2の比較の結果に応じて、第1及び第2の安定化方式のいずれかが選択されるかどうかを決定するステップを含む
請求項1の安定化方法。 - 前記第2の比較の結果が前記差(deltaaq)が所定のしきい値(epsilon)より大きいことを示すときには、車両の安定化方式が選択されず、
前記第2の比較の結果が前記差(deltaaq)が所定のしきい値(epsilon)より小さいことを示すときには、第1及び第2の安定化方式のいずれかが選択される
請求項2の安定化方法。 - 横転を回避するための第1の車両の安定化方式においては、大きな車輪荷重を有する少なくとも1つの車輪において、この車輪が他の車輪より強くブレーキ作動されるようなブレーキ係合が行われ、及び/又は機関トルクが低減されるように機関係合が行われる請求項1の安定化方法。
- 前記少なくとも1つを実行するステップが、
前記特性値(chWaq)から前記横方向動き変数(aqmess)の値の絶対値を差し引いた差(deltaaq)が負であるかどうか、又は当該差(deltaaq)の時間的変化(d/dt(deltaaq))が所定のしきい値(S1)より小さいかどうかを決定する第1の決定ステップと、
前記横方向動き変数の時間的変化(d/dt(aqmess))が所定のしきい値(S2)より小さいかどうかを決定する第2の決定ステップと
のいずれか或いはそれら両方を実行するステップとを含み、
前記選択するステップが、
前記第1の決定ステップの結果に基づいて、安定化方式を行わないか、又は第1及び第2の安定化方式のいずれかを行うかのいずれかを決定するステップと、
前記第2の決定ステップの結果に基づいて、第1及び第2の安定化方式のいずれかを行うことを決定ステップとを含む
請求項1記載の安定化方法。 - 前記ブレーキ係合及び/又は機関係合が、車両の横方向動特性を表す横方向動き変数(aqmess)の値が特性値(chWaq)に近づき及び/又はこれを超えないように行われ、
前記ブレーキ係合及び/又は機関係合が、前記特性値(chWaq)と前記横方向動き変数(aqmess)の値の絶対値との差(deltaaq)に依存する
請求項4記載の安定化方法。 - 第1の決定ステップが、前記特性値(chWaq)から前記横方向動き変数(aqmess)の値の絶対値を差し引いた差(deltaaq)をゼロであるしきい値と比較し、その比較結果に基づいて当該差(deltaaq)が負であるかどうかを決定するステップを含み、
第1の決定ステップの結果が前記差(deltaaq)が正であり且つ前記差(deltaaq)の時間的変化(d/dt(deltaaq))を表す値が所定のしきい値(S1)より大きいことを示すときには安定化方式が行われず、
第1の決定ステップの結果が前記差(deltaaq)が負であること又は前記差(deltaaq)の時間的変化(d/dt(deltaaq))を表す値が所定のしきい値(S1)より小さいことを示し、且つ第2の決定ステップの結果が前記横方向動き変数の時間的変化(d/dt(aqmess))が所定のしきい値(S2)より小さいことを示すときには第1の安定化方式が行われ、
第1の決定ステップの結果が前記差(deltaaq)が負であること又は前記差(deltaaq)の時間的変化(d/dt(deltaaq))を表す値が所定のしきい値(S1)より小さいことを示し、且つ第2の決定ステップの結果が前記横方向動き変数の時間的変化(d/dt(aqmess))が所定のしきい値(S2)より大きいことを示すときには第2の安定化方式が行われる、
請求項5の安定化方法。 - 前記特性値(chWaq)が、走行状態における車輪と路面との間の瞬間の摩擦状態を表す値に依存して決定される請求項1の安定化方法。
- 第1の比較を行う前記ステップが、前記特性値(chWaq)から前記横方向動き変数(aqmess)の値の絶対値を差し引いた差(deltaaq)を形成するステップを含み、
第1及び第2の安定化方式のいずれかを選択する前記ステップが、前記差し引いた差(deltaaq)が負であるとき第1の安定化方式を選択し、また前記差し引いた差(deltaaq)が正であるとき第2の安定化方式を選択するステップを含む
請求項1記載の安定化方法。 - 前記差し引いた差(deltaaq)が正であるとき第2の安定化方式を選択する前記ステップが、前記差し引いた差(deltaaq)の時間的変化(d/dt(deltaaq))を表す値を所定のしきい値(S1)と比較するステップを含み、
第1及び第2の安定化方式のいずれかを選択する前記ステップが、前記差し引いた差(deltaaq)の時間的変化(d/dt(deltaaq))を表す値が所定のしきい値(S1)より大きいとき第2の安定化方式を選択し、また、前記差し引いた差(deltaaq)の時間的変化(d/dt(deltaaq))を表す値が所定のしきい値(S1)より小さいとき第1の安定化方式を選択するステップを含む
請求項9の安定化方法。 - 車両の横転傾向が存在するかどうかを決定する前記ステップが、
少なくとも1つの車輪の動きを表す車輪動き変数(Rvixj,SR)の値の関数として、車両に対して横転傾向が存在するかどうかを表す横転値(KT)を決定するステップと、
前記横転値(KT)に基づいて、車両に対して横転傾向が存在するかどうかを決定するステップと
を含む請求項1の安定化方法。 - 車両の横転傾向が存在するかどうかを決定する前記ステップが、
少なくとも1つの車輪の動きを表す車輪動き変数(Rvixj,SR)の値の関数として、車両に対して横転傾向が存在するかどうかを表す横転値(KT)を決定するステップと、
前記横転値(KT)に基づいて、車両に対して横転傾向が存在するかどうかを決定するステップとを含み、
第1及び第2の安定化方式のいずれかを選択する前記ステップが、車両に対して横転傾向が存在するかどうかを決定する前記ステップにおいて車両に対して横転傾向が存在することが決定された場合第1の安定化方式を選択し、また車両に対して横転傾向が存在するかどうかを決定する前記ステップにおいて車両に対して横転傾向が存在しないと決定された場合第2の安定化方式を選択するステップを含む
請求項9の安定化方法。 - 少なくとも1つの車輪の動きを表す車輪動き変数(Rvixj,SR)の値が、それぞれの車輪に作用する車輪荷重の関数である定量的な値であり、
前記車輪動き変数(Rvixj,SR)の値が、車輪滑りと、車輪回転速度と、車輪の車輪減速度又は車輪加速度を表す値と、ブレーキ滑り制御装置が少なくとも1つの車輪の安定化を行っているか又は行ったかどうかを示す値とのうちの少なくとも1つである
請求項11又は12の安定化方法。 - 少なくとも車両の横方向の動きを表す横方向動き変数(aqmess)の値の関数として、少なくとも1つの車輪においてブレーキ・トルク又は駆動トルクが発生され又は変化され、及び
ブレーキ・トルク又は駆動トルクが少なくとも1つの車輪において発生され又は変化されている間、又はブレーキ・トルク又は駆動トルクが少なくとも1つの車輪において発生され又は変化された後に、或いはブレーキ・トルク又は駆動トルクが少なくとも1つの車輪において発生され又は変化されている間及びその後に、少なくとも1つの車輪の動きを表す車輪動き変数(Rvixj)の値及びブレーキ滑り制御装置の介入を示す変数(SR)の値のうちの少なくとも1つが決定される
請求項13の安定化方法。 - 車輪の動きを定量的に表す車輪動き変数(Rvixj)の発生した変化量が決定され、発生した変化量の絶対値が所定のしきい値より大きいときに、又はブレーキ滑り制御装置の介入を示す変数(SR)の値が存在するときに、車両の横転傾向が存在する請求項14の安定化方法。
- それぞれの車輪の動きを定量的に表す車輪動き変数の値として、それぞれの車輪の直径又は半径を表す値が決定され、この値が、対応の車輪の車輪回転速度を表す値、車両速度を表す値、車両の横方向の動きを表す横方向動き変数の値、及び車両の幾何形状を表す値の関数として決定され、且つ、それぞれの車輪の直径又は半径を表す値が対応のしきい値より大きいときに、車両の横転傾向が存在する請求項13の安定化方法。
- 車両の縦方向に伸長する車両軸の周りの車両の横転を回避するために、車両を安定化する装置において、
(a)(i)車両の横転傾向が存在するかどうかを決定することと、
(ii)車両の横方向の動きを表す横方向動き変数(aqmess)の値を横転の危険を示す前記横方向動き変数の特性値(chWaq)と比較する第1の比較を行うこととのうちの少なくとも1つを実行する手段と、
(b)前記少なくとも1つを実行する手段により得られた結果に応じて、少なくとも1つの車輪においてブレーキ係合を行う車両の横転を回避するための第1の安定化方式と車両の全ての車輪に均等にブレーキをかける車両の横転を回避するための第2の安定化方式とのいずれかを選択する手段と、
(c)前記選択する手段により選択された安定化方式を実行する手段と
を備える車両を安定化する装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19802041A DE19802041A1 (de) | 1998-01-21 | 1998-01-21 | Verfahren und Vorrichtung zur Stabilisierung eines Fahrzeuges im Sinne einer Umkippvermeidung |
DE19802041.4 | 1998-01-21 | ||
PCT/DE1998/003457 WO1999037516A1 (de) | 1998-01-21 | 1998-11-24 | Verfahren und vorrichtung zur stabilisierung eines fahrzeuges im sinne einer umkippvermeidung |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002500985A JP2002500985A (ja) | 2002-01-15 |
JP4285902B2 true JP4285902B2 (ja) | 2009-06-24 |
Family
ID=7855178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000528456A Expired - Lifetime JP4285902B2 (ja) | 1998-01-21 | 1998-11-24 | 横転を回避するための車両の安定化方法および装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6349247B1 (ja) |
EP (1) | EP1047585B1 (ja) |
JP (1) | JP4285902B2 (ja) |
KR (1) | KR20010015907A (ja) |
DE (2) | DE19802041A1 (ja) |
WO (1) | WO1999037516A1 (ja) |
Families Citing this family (73)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL1010821C1 (nl) * | 1998-12-16 | 1999-01-29 | Erik Jeroen Eenkhoorn | Inrichting voor een wegvoertuig of gedeelte daarvan. |
DE10039108B4 (de) * | 1999-08-13 | 2012-03-22 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Verfahren und Vorrichtung zum Bestimmen von Fahrzeugzustandsgrößen |
US6324446B1 (en) | 1999-12-21 | 2001-11-27 | Ford Global Technologies, Inc. | Roll over stability control for an automotive vehicle |
US6332104B1 (en) | 1999-12-21 | 2001-12-18 | Ford Global Technologies, Inc. | Roll over detection for an automotive vehicle |
US6263261B1 (en) | 1999-12-21 | 2001-07-17 | Ford Global Technologies, Inc. | Roll over stability control for an automotive vehicle |
US6834218B2 (en) | 2001-11-05 | 2004-12-21 | Ford Global Technologies, Llc | Roll over stability control for an automotive vehicle |
DE10017045A1 (de) * | 2000-04-05 | 2001-10-11 | Wabco Gmbh & Co Ohg | Verfahren zur Vermeidung des Umkippens eines Fahrzeuges um seine Längsachse |
DE10030128A1 (de) † | 2000-06-20 | 2002-01-17 | Knorr Bremse Systeme | Stabilisierung von Gliederzügen (ESP) |
DE10035180B4 (de) * | 2000-07-20 | 2006-07-06 | Frie, Werner, Dr. | Verfahren und Vorrichtung zur Fahrdynamikregelung |
DE10046036A1 (de) * | 2000-09-18 | 2002-03-28 | Knorr Bremse Systeme | Verfahren zum Abschätzen der Umkippgefahr eines Fahrzeugs |
US6397127B1 (en) | 2000-09-25 | 2002-05-28 | Ford Global Technologies, Inc. | Steering actuated wheel lift identification for an automotive vehicle |
US7132937B2 (en) * | 2000-09-25 | 2006-11-07 | Ford Global Technologies, Llc | Wheel lift identification for an automotive vehicle using passive and active detection |
US7233236B2 (en) * | 2000-09-25 | 2007-06-19 | Ford Global Technologies, Llc | Passive wheel lift identification for an automotive vehicle using operating input torque to wheel |
US6356188B1 (en) * | 2000-09-25 | 2002-03-12 | Ford Global Technologies, Inc. | Wheel lift identification for an automotive vehicle |
US7109856B2 (en) * | 2000-09-25 | 2006-09-19 | Ford Global Technologies, Llc | Wheel lifted and grounded identification for an automotive vehicle |
JP3546830B2 (ja) | 2000-10-05 | 2004-07-28 | トヨタ自動車株式会社 | 車輌のロール挙動制御装置 |
US6799092B2 (en) | 2001-02-21 | 2004-09-28 | Ford Global Technologies, Llc | Rollover stability control for an automotive vehicle using rear wheel steering and brake control |
US6954140B2 (en) | 2001-03-16 | 2005-10-11 | Bendix Commercial Vehicle Systems Llc | Method and apparatus for vehicle rollover prediction and prevention |
US6654674B2 (en) * | 2001-11-21 | 2003-11-25 | Ford Global Technologies, Llc | Enhanced system for yaw stability control system to include roll stability control function |
KR100715697B1 (ko) * | 2002-01-11 | 2007-05-09 | 주식회사 만도 | 차량의 주행방향 감지방법 |
US7079928B2 (en) * | 2002-08-01 | 2006-07-18 | Ford Global Technologies, Llc | System and method for determining a wheel departure angle for a rollover control system with respect to road roll rate and loading misalignment |
US7194351B2 (en) * | 2002-08-01 | 2007-03-20 | Ford Global Technologies, Llc | System and method for determining a wheel departure angle for a rollover control system |
US7302331B2 (en) * | 2002-08-01 | 2007-11-27 | Ford Global Technologies, Inc. | Wheel lift identification for an automotive vehicle |
US6941205B2 (en) * | 2002-08-01 | 2005-09-06 | Ford Global Technologies, Llc. | System and method for deteching roll rate sensor fault |
US7085639B2 (en) * | 2002-08-01 | 2006-08-01 | Ford Global Technologies, Llc | System and method for characterizing the road bank for vehicle roll stability control |
US6961648B2 (en) * | 2002-08-05 | 2005-11-01 | Ford Motor Company | System and method for desensitizing the activation criteria of a rollover control system |
US20040024505A1 (en) * | 2002-08-05 | 2004-02-05 | Salib Albert Chenouda | System and method for operating a rollover control system in a transition to a rollover condition |
US7085642B2 (en) * | 2002-08-05 | 2006-08-01 | Ford Global Technologies, Llc | Method and system for correcting sensor offsets |
US7430468B2 (en) * | 2002-08-05 | 2008-09-30 | Ford Global Technologies, Llc | System and method for sensitizing the activation criteria of a rollover control system |
US20040024504A1 (en) * | 2002-08-05 | 2004-02-05 | Salib Albert Chenouda | System and method for operating a rollover control system during an elevated condition |
US6963797B2 (en) * | 2002-08-05 | 2005-11-08 | Ford Global Technologies, Llc | System and method for determining an amount of control for operating a rollover control system |
DE10303924A1 (de) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH | Verfahren zur Erhöhung der Fahrstabilität eines Fahrzeugs |
EP1601561B1 (de) * | 2003-02-20 | 2011-07-13 | Continental Teves AG & Co. oHG | Verfahren und system zur regelung der fahrstabilität eines fahrzeugs und verwendung des systems |
US7653471B2 (en) * | 2003-02-26 | 2010-01-26 | Ford Global Technologies, Llc | Active driven wheel lift identification for an automotive vehicle |
US7239949B2 (en) * | 2003-02-26 | 2007-07-03 | Ford Global Technologies, Llc | Integrated sensing system |
US9162656B2 (en) * | 2003-02-26 | 2015-10-20 | Ford Global Technologies, Llc | Active driven wheel lift identification for an automotive vehicle |
DE10318111A1 (de) * | 2003-04-22 | 2004-11-11 | Continental Aktiengesellschaft | Verfahren und Vorrichtung zur Erkennung eines Fahrzustands |
US7136731B2 (en) * | 2003-06-11 | 2006-11-14 | Ford Global Technologies, Llc | System for determining vehicular relative roll angle during a potential rollover event |
JP4380257B2 (ja) * | 2003-07-30 | 2009-12-09 | 株式会社アドヴィックス | 車両の運動制御装置 |
DE10356827B4 (de) * | 2003-12-05 | 2019-05-23 | Robert Bosch Gmbh | Kippstabilisierungssystem mit Berücksichtigung des Lenkwinkels |
US7502675B2 (en) * | 2004-04-01 | 2009-03-10 | Delphi Technologies, Inc. | Feedforward control of motor vehicle roll angle |
US7308350B2 (en) * | 2004-05-20 | 2007-12-11 | Ford Global Technologies, Llc | Method and apparatus for determining adaptive brake gain parameters for use in a safety system of an automotive vehicle |
US7451032B2 (en) * | 2004-06-02 | 2008-11-11 | Ford Global Technologies, Llc | System and method for determining desired yaw rate and lateral velocity for use in a vehicle dynamic control system |
DE102004040140A1 (de) * | 2004-08-19 | 2006-02-23 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Behebung einer Umkippgefahr eines Kraftfahrzeugs |
US7522982B2 (en) * | 2004-09-15 | 2009-04-21 | Ford Global Technologies, Llc | Methods and systems for detecting automobile rollover |
US7191047B2 (en) * | 2004-09-27 | 2007-03-13 | Delphi Technologies, Inc. | Motor vehicle control using a dynamic feedforward approach |
US7640081B2 (en) * | 2004-10-01 | 2009-12-29 | Ford Global Technologies, Llc | Roll stability control using four-wheel drive |
US7715965B2 (en) * | 2004-10-15 | 2010-05-11 | Ford Global Technologies | System and method for qualitatively determining vehicle loading conditions |
US7668645B2 (en) | 2004-10-15 | 2010-02-23 | Ford Global Technologies | System and method for dynamically determining vehicle loading and vertical loading distance for use in a vehicle dynamic control system |
US7660654B2 (en) * | 2004-12-13 | 2010-02-09 | Ford Global Technologies, Llc | System for dynamically determining vehicle rear/trunk loading for use in a vehicle control system |
US7394354B2 (en) * | 2005-02-04 | 2008-07-01 | Robert Bosch Gmbh | Trailer presence detection system and method |
US7561953B2 (en) * | 2005-03-14 | 2009-07-14 | Robert Bosch Gmbh | Method and system of controlling a vehicle in the presence of a disturbance |
US7590481B2 (en) * | 2005-09-19 | 2009-09-15 | Ford Global Technologies, Llc | Integrated vehicle control system using dynamically determined vehicle conditions |
US8121758B2 (en) * | 2005-11-09 | 2012-02-21 | Ford Global Technologies | System for determining torque and tire forces using integrated sensing system |
US7600826B2 (en) * | 2005-11-09 | 2009-10-13 | Ford Global Technologies, Llc | System for dynamically determining axle loadings of a moving vehicle using integrated sensing system and its application in vehicle dynamics controls |
KR101024498B1 (ko) * | 2005-12-13 | 2011-03-31 | 주식회사 만도 | 차량의 바퀴들림 검출방법 |
US8359146B2 (en) * | 2005-12-15 | 2013-01-22 | Bendix Commercial Vehicle Systems Llc | Single channel roll stability system |
US8740317B2 (en) * | 2006-08-11 | 2014-06-03 | Robert Bosch Gmbh | Closed-loop control for trailer sway mitigation |
GB2454223B (en) * | 2007-11-01 | 2011-09-21 | Haldex Brake Products Ltd | Vehicle stability control method |
DE102008019194A1 (de) | 2008-04-17 | 2009-10-22 | Wabco Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Stabilitätsregelung eines Fahrzeuges, insbesondere Nutzfahrzeuges |
FR2930479A1 (fr) * | 2008-04-23 | 2009-10-30 | Renault Sas | Procede de detection du decollement d'une roue de vehicule automobile |
DE102009000922A1 (de) | 2009-02-17 | 2010-08-19 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur Fahrzeugstabilisierung mit integrierter Funktion zur Umkippvermeidung |
US8838353B2 (en) * | 2009-07-24 | 2014-09-16 | Robert Bosch Gmbh | Trailer sway mitigation using measured distance between a trailer and a tow vehicle |
US8326504B2 (en) * | 2009-07-30 | 2012-12-04 | Robert Bosch Gmbh | Holistic control for stabilizing vehicle-trailer swaying |
US8498773B2 (en) * | 2010-05-20 | 2013-07-30 | GM Global Technology Operations LLC | Stability enhancing system and method for enhancing the stability of a vehicle |
US9050997B1 (en) | 2010-08-31 | 2015-06-09 | Michael R. Schramm | Rollover prevention apparatus |
US8695746B2 (en) | 2011-03-21 | 2014-04-15 | Polaris Industries Inc. | Three wheeled vehicle |
USD689794S1 (en) | 2011-03-21 | 2013-09-17 | Polaris Industries Inc. | Three wheeled vehicle |
DE102011111862A1 (de) | 2011-08-31 | 2013-02-28 | Wabco Gmbh | Verfahren zur Warnung des Fahrers eines Fahrzeuges vor einem drohenden Umkippen und Steuerungseinrichtung dafür |
US9283825B2 (en) | 2014-02-25 | 2016-03-15 | Isam Mousa | System, method, and apparatus to prevent commercial vehicle rollover |
GB2565851B (en) | 2017-08-25 | 2022-05-04 | Haldex Brake Prod Ab | Braking system |
DE102018101182A1 (de) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | Thyssenkrupp Ag | Verfahren zum Vermeiden von Überschlägen eines Kraftfahrzeuges mittels Torque Vectoring |
USD1032429S1 (en) | 2021-12-06 | 2024-06-25 | Polaris Industries Inc. | Vehicle bonnet |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58152793A (ja) | 1982-03-05 | 1983-09-10 | ティー・シー・エム株式会社 | 運搬車両の横転防止装置 |
US4927173A (en) * | 1987-12-04 | 1990-05-22 | Clifton Jr Raymond E | Apparatus for preventing truck roll over in the event of failure of its suspension system |
JP2618250B2 (ja) | 1987-12-22 | 1997-06-11 | 富士重工業株式会社 | トラクション制御装置 |
DE3805589A1 (de) | 1988-02-23 | 1989-08-31 | Lucas Ind Plc | Verfahren und vorrichtung zum steuern einer bremsanlage fuer schwerfahrzeuge |
US5032821A (en) * | 1989-05-12 | 1991-07-16 | Domanico Edward J | Motor vehicle stability monitoring and alarm system and method |
DE4228893B4 (de) * | 1992-08-29 | 2004-04-08 | Robert Bosch Gmbh | System zur Beeinflussung der Fahrdynamik eines Kraftfahrzeugs |
DE4416991A1 (de) | 1994-05-13 | 1995-11-16 | Pietzsch Ag | Verfahren und Einrichtung zum Warnen der Fahrer von Lastkraftwagen vor Kippgefahr bei Kurvenfahrten |
US5446658A (en) * | 1994-06-22 | 1995-08-29 | General Motors Corporation | Method and apparatus for estimating incline and bank angles of a road surface |
US5471386A (en) | 1994-10-03 | 1995-11-28 | Ford Motor Company | Vehicle traction controller with torque and slip control |
DE19529539A1 (de) | 1995-08-11 | 1997-02-13 | Man Nutzfahrzeuge Ag | Verfahren zur ON-BOARD-Ermittlung von fahrdynamischen Sicherheitsreserven von Nutzfahrzeugen |
DE19602879C1 (de) * | 1996-01-29 | 1997-08-07 | Knorr Bremse Systeme | Verfahren zum Erfassen der Gefahr des Umkippens eines Fahrzeuges |
JP3269421B2 (ja) * | 1997-04-04 | 2002-03-25 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両の自動減速制御装置 |
US6002974A (en) * | 1998-02-06 | 1999-12-14 | Delco Electronics Corporation | Vehicle rollover sensing using extended kalman filter |
-
1998
- 1998-01-21 DE DE19802041A patent/DE19802041A1/de not_active Withdrawn
- 1998-11-24 WO PCT/DE1998/003457 patent/WO1999037516A1/de not_active Application Discontinuation
- 1998-11-24 DE DE59804466T patent/DE59804466D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1998-11-24 US US09/600,683 patent/US6349247B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-11-24 KR KR1020007007929A patent/KR20010015907A/ko not_active Application Discontinuation
- 1998-11-24 EP EP98966765A patent/EP1047585B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1998-11-24 JP JP2000528456A patent/JP4285902B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1999037516A1 (de) | 1999-07-29 |
EP1047585B1 (de) | 2002-06-12 |
EP1047585A1 (de) | 2000-11-02 |
KR20010015907A (ko) | 2001-02-26 |
DE19802041A1 (de) | 1999-07-22 |
US6349247B1 (en) | 2002-02-19 |
DE59804466D1 (de) | 2002-07-18 |
JP2002500985A (ja) | 2002-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4285902B2 (ja) | 横転を回避するための車両の安定化方法および装置 | |
KR100537847B1 (ko) | 자동차의 틸트 안정화 장치 및 방법 | |
JP2001511740A (ja) | 車両の横転傾向の検出方法および装置 | |
JP4302192B2 (ja) | 車両の横転傾向の検出方法および装置 | |
US6321141B1 (en) | Method and device for detecting motor vehicle tilt | |
Palkovics et al. | Roll-over prevention system for commercial vehicles–additional sensorless function of the electronic brake system | |
EP1740414B1 (en) | Method and apparatus for detecting and correcting trailer induced yaw movements in a towing vehicle | |
US6438464B1 (en) | Method and device for detecting the overturning hazard of a motor vehicle | |
KR100572502B1 (ko) | 자동차 속도에 따른 자동차 안정화 방법 및 장치 | |
US8483911B2 (en) | Method and system for controlling vehicle stability | |
US6681167B2 (en) | Vehicle chassis control with coordinated brake and steering control on split coefficient surface | |
JPH11271045A (ja) | 車両の重心高さを表わす値の決定方法及び装置 | |
US20040068358A1 (en) | Anti-lock braking system controller for adjusting slip thresholds on inclines | |
WO2014016945A1 (ja) | 制駆動力制御装置 | |
WO2010061432A1 (ja) | 車両の走行制御装置 | |
US20080133101A1 (en) | Method and Device for Suppressing a Lateral Rollover Tendency of a Vehicle | |
JP4950401B2 (ja) | 滑り制御ブレーキ装置を備えた車両の安定化方法および装置 | |
JP2002053058A (ja) | 車両の運転および動的パラメータの決定装置および方法 | |
Rangelov | SIMULINK model of a quarter-vehicle with an anti-lock braking system | |
CN108025709B (zh) | 机动车牵引力控制系统和方法 | |
JPS6343857A (ja) | 車両ブレ−キ装置 | |
JP4954364B2 (ja) | 自動車の車輪におけるブレーキ作用の調節方法および装置 | |
JP2000508990A (ja) | 動的走行パラメータに影響を与える方法 | |
JP4390864B2 (ja) | 車両の少なくとも1つの走行動特性変数の制御方法および装置 | |
JPH0536776Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080410 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20080709 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20080716 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080818 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090224 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090324 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |