JP2000515094A - 乗り物用スペースフレーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 乗員室（Ｂ）と前後輪組立体（Ｃ、Ｄ）を有する低車高の軽量トラックのためのスペースフレーム（１０）であって、床の下に位置し三角分割部材（６２、６５）をともなったスペースフレーム。該スペースフレームは、前輪組立体（Ｃ）上に位置する前方クリップと、後輪組立体（Ｄ）上に位置する後方クリップと、そして乗員室（Ｂ）を底部を支持するタブ部（１５）を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 乗り物用スペースフレーム 本願は、同一の発明者によって「TRIANGULATED TUBULAR SPACE FRAME，LOW PR0FILE，LIGHT TRUCK WITH FOLDABLE ROLLBARS HAVING TRIANGULATION UNDER T HE FLOOR」の名称で1996年9月17日に出願された、米国仮出願番号60/026,225号 に開示され、権利請求されている発明について権利請求するものです。 発明の分野 本発明は陸上乗り物、特にオフロード運転用乗り物に関する。 発明の背景 乗り物用スペースフレームは、オフロード運転用乗り物、例えばデユーンバ ギー及び全地形用乗り物、ないしはレース用乗り物に関して一般的に知られてい るとともに典型的に見受けられる。 スペースフレームは、ロールオーバーの際に該フレームを強化し、乗客を保 護する回転ケージを備えることもできる。オフロード運転の際には、通常乗り物 が、例えば、石、木、ないしは土手のような固い障害物に突き当たることによっ て、或いは平坦でない地形を走行することによって、更には穴に落ちることによ って生じる乗り物への突然の衝撃による過酷な負荷にオフロード乗り物用のスペ ースフレームは曝されるので、オフロード運転用乗り物のスペースフレームは典 型的には回転ケージを備える。かかる衝撃は乗り物フレームに更なるストレスを かける。例えば、前輪の一つが大きな岩に衝突して前隅の一方のみに負荷がかか り、フレームに対して相対的にバランスが崩れた状態になり、ねじれ等が生じて 生起される。 スペースフレームの重量もまた主要な考慮すべき事項である。乗り物の速さ 、機敏さ、及び燃費を増加し、スペースフレームの材料コストを減少させるよう に、通常はスペースフレームの重量を可能な限り軽量化することが望ましい。一 方、大きい部材は典型的には小さい部材よりも強固であり、上述のように、フレ ームの強度は非常に重要な要素です。 さらに、乗り物が軍用の場合には、より機動的であり、より速く、低重量、 低車高（low profile）されていることが非常に重要になってくる。かかる性能 の同様の重要性を有するものとして、ペイロード（payload）対カーブウェイト （curbweight）の比が可能な限り高いことが望ましい。大抵の乗り物では、この 比は０．３対１の範囲にある。しばしば高いペイロードを要求する軍用乗り物で は、前記比は相当により高いものとなる。ペイロード対カーブウェイトの比は０ ．７５対１から１対１、若しくはより高い比率となることによって、利点を供す るものとなる。 後に詳述する、本発明による、スペースフレームの三角分割要素（triangul ation elements）が実質的に若しくは完全にタブ又は床の下方に位置している構 成となっている、折り曲げ出来るロールバーを備える、低車高の、軽量トラック のための三角分割されたチューブ状スペースフレームによって、上記の利点、特 に軍用の乗り物に適用する際の要求に関する利点が提供される。 発明の要約 本発明は、乗員室及び前後輪組立体を有し、三角分割されたチューブ状スペ ースフレームの構造部材の実質的に全て若しくは全てが床の下方に位置している 、低車高の、軽量トラックのための三角分割されたチューブ状スペースフレーム を提供する。スペースフレームは、前輪組立体の上方に前方クリップ部、後輪組 立体の上方に後方クリップ部、乗員室の底部を支持するタブ部を有する。タブ部 は複数の構造部材を有し、該複数の構造部材の少なくとも二つは互いに相対的に 水平方向に同一平面上に配置され、タブ部の付加的な構造部材が、該タブ部の少 なくとも二つの水平的に同一平面上にある構造部材と同一の或いは下方の高さ位 置にて、三角分割された形状で互いに連結されている。 タブ部は、三角分割された形状で連結されている付加的構造部材を備える二 つの水平方向に同一平面上にある構造部材を有するという構成とすることにより 、回転ケージを必要とすることなく、タブ部に十分な強度を持たせることができ る。このことは、有意な進歩である。というのは、上述のように、オフロード乗 り物用のフレームは、石、岩等との衝突によるかなりの力に曝される可能性があ り、それによって、該オフロード乗り物はフレームとの関係でバランスを崩し、 もって力の苛酷さを増す。 回転ケージを備えないことにより、乗員及び装置双方の乗員室へのアクセス を改善し、より大きな装置及び構造物を乗員室に設置可能にし、乗員室に設置さ れる装置及び構造物の位置決めを可能とし、特に典型的な回転ケージを越えて延 在し或いはそれによって妨害される装置及び構造物の位置決めを可能とするとい うような数々の利点を供することができる。回転ケージを備えないことによる他 の利点としては、フレームの重量を減少することが挙げられる。回転ケージを備 えないことによる更なる利点としては、乗り物の車高を減少することが挙げられ 、これは軍用乗り物では有意な利点となる。 本発明の、これらの及びその他の特徴及び利点は、以下の好適実施例の説明 及び添付の図面によってより理解される。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明によるスペースフレームを装着された乗り物の前方斜視図 。 第２図は、第１図に示す乗り物に装着された、本発明によるスペースフレー ムの平面図。 対応する参照番号は、全図面を通して対応する部分を示す。 好適実施例の説明 図面の詳細に言及し、特に第１図に言及すると、参照番号１０は、乗り物Ａ のスペースフレームを指し、該乗り物Ａは乗員室Ｂ、及び前後輪組立体Ｃ、Ｄを 有する。スペースフレームは、前方クリップ部１２、タブ部１５、及び後方クリ ップ部１７を有する。前方及び後方クリップ部１２、１７は、それぞれ前後輪組 立体Ｃ、Ｄの上方に配置されている。タブ部１５は前方クリップ部１２と後方ク リップ部１７との間に配置され、乗員室Ｂの底部を支持している。スペースフレ ーム１０は、好ましくはチューブの、構造部材を有し、該構造部材は三角分割さ れた形状で共に連結されている。 本明細書では、「ジョイント」は、スペースフレームのチューブの二つ以上 の端部間の溶接連結部を意味する。以下の説明においては、括弧でくくられた（ タブ）、（バスケット）、（前方クリップ）、及び（後方クリップ）は本発明 の要素の相対的な位置を明らかにするのを助けるように使用される。 また、以下の説明では、参照番号の後に付される「ａ」はスペースフレーム１０ の左側を示し、「ｂ」はスペースフレーム１０の右側を示す。図面において、第 １図は本発明のスペースフレームを装備した乗り物の右側を図示する。第２図に おいて、「第２図」の表記との関係で、図面の左側は乗り物の前方を示し、スペ ースフレームの左側は「第２図」の表記の直接上方に位置する。 タブ部 第２図に示すように、タブ部１５は、横方向に延在する上方前方及び中間チ ューブ（タブ）２２，２５によって連結されている上方左右チューブ（タブ）２ ０ａ、２０ｂと、上方左右後方チューブ（タブ）２７ａ，２７ｂとを有する。上 方左右後方チューブ（タブ）２７ａ，２７ｂは、水平方向平面において、上方中 間チューブ（タブ）２５に対して相対的に傾斜している。上方左右斜線状チュー ブ（タブ）３０ａ，３０ｂは、上方中間チューブ（タブ）２５と上方左右チュー ブ（タブ）２０ａ、２０ｂとのジョイントから後方に延在している。 上方左右チューブ（タブ）２０ａ、２０ｂの下方には、それぞれ下方左右チ ューブ（タブ）３２ａ、３２ｂが配置されており、該下方左右チューブ（タブ） ３２ａ、３２ｂの間にはチューブが延在している。下方左右チューブ（タブ）３ ２ａ、３２ｂの間には、下方前方、中間、後方チューブ（タブ）４０，４２，４ ５が横方向に延在している。下方前方、中間チューブ（タブ）４０，４２は、上 方前方及び中間チューブ（タブ）２２，２５の直接下方に位置している。傾斜前 方チューブ（タブ）４７が上方及び下方前方チューブ（タブ）２２，４０の間に 連結されている。上方及び下方中間チューブ（タブ）２５，４２の間には垂直方 向及び傾斜中間チューブ（タブ）５０，５１が連結されている。 下方後方チューブ（タブ）４５は、上方左右後方チューブ（タブ）２７ａ， ２７ｂの前方に配置されている。二つの垂直方向チューブスタブ（タブ）５２が 下方後方チューブ（タブ）４５から上方に延在している。該二つの垂直方向チュ ーブスタブ（タブ）５２には横方向パイプ支持部材（タブ）５５が取り付けられ ており、該支持部材（タブ）５５から後輪懸架装置（不図示）が懸架している。 左右後方チューブ（後方クリップ）５７ａ，５７ｂがチューブスタブ（タブ ）５２にほぼ隣接してパイプ支持部材（タブ）５５から上方に延在している。該 左右後方チューブ（後方クリップ）５７ａ，５７ｂは横方向及び後方に傾斜して いる。左右後方チューブ（後方クリップ）５７ａ，５７ｂのうち、上方左右後方 チューブ（タブ）２７ａ，２７ｂの下方に位置する部分はタブ部１５の一部と考 えられる。上方左右傾斜チューブ（タブ）３０ａ，３０ｂは、上述したように、 左右後方チューブ（後方クリップ）５７ａ，５７ｂに延在している。 左右後方チューブ（後方クリップ）６０ａ，６０ｂはパイプ支持部材（タブ ）５５の端部にほぼ隣接し且つ内方で下方後方チューブ（タブ）４５から上方に 延在し、該左右後方チューブ（後方クリップ）６０ａ，６０ｂはまた後方に傾斜 している。左右後方チューブ（後方クリップ）６０ａ，６０ｂのうち、上方左右 後方チューブ（タブ）２７ａ，２７ｂの下方に位置する部分はタブ部１５の一部 と考えられる。上方左右チューブ（タブ）２０ａ、２０ｂは左右後方チューブ（ 後方クリップ）６０ａ，６０ｂに延在している。上方左右後方チューブ（タブ） ２７ａ，２７ｂは、第２図に示すように、左右後方チューブ（後方クリップ）５ ７ａ，５７ｂの間を延在し、左右後方チューブ（後方クリップ）６０ａ，６０ｂ の間を延在している。 下方前方斜線状チューブ（タブ）６２は、下方中間チューブ（タブ）４２と 下方左右チューブ（タブ）３２ａ、３２ｂとのジョイント及び下方前方チューブ ４０の間を連結している。下方前方斜線状チューブ（タブ）６２は第２図に示す ように、Ｘ形状を形成する。下方後方斜線状チューブ６５は、下方中間チューブ （タブ）４２と下方左右チューブ（タブ）３２ａ、３２ｂとのジョイント及び下 方前方チューブ４０の間を連結している。下方後方斜線状チューブ６５はＸ形状 を形成する。 タブ部１５のチューブ状構造部材は、それによって、例えば、左右傾斜チュ ーブ（タブ）３７ａ，３７ｂ及び傾斜中間チューブ（タブ）５１が延びる、垂直 面並びに、例えば、上方左右斜線状チューブ（タブ）３０ａ，３０ｂ及び下方前 方後方斜線状チューブ（タブ）６２、６５が延びる、水平面において三角分割さ れた形状を画成する。これらの三角分割された形状は、上述のように、回転ケー ジを要しない、タブ部１５の強度を強化するのに役立っている。 バスケット部 スペースフレーム１０は、左右バスケット部６７ａ，６７ｂを有し、該左右 バスケット部６７ａ，６７ｂはタブ部１５の両側に横方向に配置されている。左 右バスケット部６７ａ，６７ｂは対称なので、左バスケット部６７ａのみついて 詳細に述べる。左バスケット部６７ａは下方左前方及び中間チューブ（バスケッ ト）７０ａ，７２ａ及び後方部材（バスケット）７５ａを包含する。下方左後方 部材（バスケット）７５ａは、チューブ状でも構わないが、好ましくは、矩形の 断面形状を有する。下方左前方チューブ及び後方部材（バスケット）７０ａ，７ ５ａは、横方向に延在し、下方左チューブ（タブ）３２ａの前後端部のジョイン トから上方に傾斜している。下方左中間チューブ（バスケット）７２ａは、下方 左チューブ（タブ）３２ａから横方向及び水平方向に延在しての外端が略同一の 高さを有する。 左前方チューブ（前方クリップ）７７ａが下方左前方チューブ（バスケット ）７０ａから前方に向かって上方に延びており、該左前方チューブ（前方クリッ プ）７７ａは前方クリップ部１２の一部を形成する。左後方チューブ（バスケッ ト）８０ａが後方部材（バスケット）７５ａから後方に向かって上方に延びてお り、該左後方チューブ（バスケット）８０ａは後方クリップ部１７の一部を形成 する。 左バスケット部６７ａは、下方左チューブ（バスケット）８２ａを有し、該 下方左チューブ（バスケット）８２ａは下方左前方及び中間チューブ（バスケッ ト）７０ａ，７２ａの外端及び下方左後方部材（バスケット）７５ａの外端に溶 接されている。下方左前方及び中間チューブ並びに下方左後方部材（バスケット ）７０ａ、７２ａ、７５ａの端部は同一の高さを有するので、下方左チューブ（ バスケット）８２ａは、下方左チューブ（タブ）３２ａに対して上方の高さで略 水平に位置する。 左バスケット部６７ａは上方左チューブ（バスケット）８５ａを包含し、該 上方左チューブ（バスケット）８５ａの端部は左前方チューブ（前方クリップ） ７７ａと左後方チューブ（バスケット）８０ａとの間で溶接されて上方左チュー ブ（バスケット）８５ａが上方左チューブ（タブ）２０ａと略同一の高さを有す る。上方左前方部（バスケット）８７ａが上方左チューブ（タブ）２０ａの前端 を有するジョイントと左前方チューブ（前方クリップ）７７ａとの間を延在して いる。上方左後方チューブ（バスケット）９０ａが上方左チューブ（タブ）２０ ａの後端を有するジョイントと左後方チューブ（バスケット）８０ａとの間を延 在している。 前方クリップ部 前方クリップ部１２はスペースフレーム１０のタブ部１５の前方に位置する 領域を指す。前方クリップ部１２は、下方左右前方チューブ（バスケット）８２ ａ，８２ｂから前方に延在する左右前方チューブ（前方クリップ）７７ａ，７７ ｂを包含する。左右前方チューブ（前方クリップ）７７ａ，７７ｂは、左右バス ケット部６７ａ，６７ｂを越えて延在し、内方に湾曲して前方クリップ部１２の 前方部を画成する。 下方左右チューブ（前方クリップ）９２ａ，９２ｂは下方前方チューブ（タ ブ）４０から延びる。下方左右チューブ（前方クリップ）９２ａ，９２ｂは互い に対称なので、下方左チューブ（前方クリップ）９２ａのみについて詳細に述べ る。下方左チューブ（前方クリップ）９２ａは、下方前方チューブ（タブ）４０ と隣接し前方下方に傾斜した後方部（前方クリップ）９５ａを有する。下方左チ ューブ（前方クリップ）９２ａは、後方部（前方クリップ）９５ａの前方に隣接 して水平中間部（前方クリップ）９７ａを包含する。下方左チューブ（前方クリ ップ）９２ａはまた中間部（前方クリップ）９７ａの前方に隣接して上方に傾斜 した前方部（前方クリップ）１００ａを有する。三つの横方向前方チューブ１０ ２は下方左右チューブ（前方クリップ）９２ａ，９２ｂの間で溶接されている。 前方クリップ部１２は（水平面において）Ｕ字形の中間チューブ（前方クリ ップ）１０５を包含し、該中間チューブ（前方クリップ）１０５の脚は、上方左 右側チューブ（タブ）２０ａ，２０ｂの前端のジョイントに溶接されている。差 動装置及びステアリング歯車（不図示）を支持するケージ部１０７を画成するチ ューブが中間チューブ（前方クリップ）１０５と下方左右チューブ（前方クリッ プ）９２ａ、９２ｂとの間で溶接されている。 中間チューブ（前方クリップ）１０５は、上方左右チューブ（タブ）２０ａ ，２０ｂとほぼ同一の高さに位置する。下方左右チューブ（前方クリップ）９２ ａ，９２ｂの後方及び中間部（前方クリップ）９５ａ，９５ｂ，９７ａ，９７ｂ は、下方左右チューブ（タブ）３２ａ，３２ｂとほぼ同一の高さに位置する。こ れによって、前方クリップ及びタブ部１２，１５の間の荷重を坦持可能とする。 前方クリップ部１２はまた左右脚を備える上方チューブ（前方クリップ）１ １０を有し、該上方チューブ（前方クリップ）１１０の端部は上方左右チューブ （タブ）２０ａ，２０ｂの前端を含むジョイントに溶接されている。上方チュー ブ（前方クリップ）１１０の左右の脚はＵ字形部に（水平面で）前方上方に延在 する。上方チューブ（前方クリップ）１１０の前方部は左右の前方チューブ（前 方クリップ）７７ａ，７７ｂによって交差される。 前方クリップ部１２は、第１図に示すように、左右の前方ロールバーベース １１２ａ，１１２ｂを包含する。左右の前方ロールバーベース１１２ａ，１１２ ｂは対称なので、左前方ロールバーベースのみその詳細について述べる。左前方 ロールバーベース１１２ａは上方チューブ（前方クリップ）１１０に溶接されて いる左前方チャンネル１１５ａを包含する。左内方チューブ（前方ロールバー） １１８ａは上方左チューブ（バスケット）８５ａの前端を含むジョイントと左前 方チャンネル１１５ａとの間で溶接されている。 左前方チャンネル１１５ａは、上方から見た時に、そのＵ字形断面が前方を 向くように方向付けられている。左前方チャンネル１１５ａは、その両側に形成 された、上下に位置する対の整列孔（前方チャンネル）１１６ａ，１１７ａを有 する。 Ｕ字形前方ロールバー１２２は脚を有し、該脚の各々はその端部に一対の通 路（前方ロールバー）を有する。前方ロールバー１２２の端部がそれぞれの左右 前方チャンネル１１５ａ、１１５ｂに位置するとき、通路（前方チャンネル）が 対応する対の孔（前方チャンネル）１１６ａ，１１７ａと整列する。前方ロール バー１２２は左右前方チャンネル１１５ａ、１１５ｂで、取り外し可能な左上下 ピン（前方）１２５ａ，１２６ａ（第１図では取り外した状態で示されている） を対応する対の孔（前方チャンネル）１１６ａ，１１７ａ及び通路（前方ロール バー）を第１図に示すように貫通して挿入することによって支持されている。上 下前方ピン１２５ａ，１２６の双方が取り外されると、前方ロールバーが１２２ が下方前方ピンの回りで第１図に図示する位置に前方に回動可能となる。 後方クリップ部 後方クリップ部１７は、タブ部１５の後方フレームの領域を指す。後方クリ ップ部１７は下方左右チューブ（バスケット）８２ａ，８２ｂから後方に延在す る左右外側チューブ（後方クリップ）８０ａ，８０ｂを有する。左右外側チュー ブ（後方クリップ）８０ａ，８０ｂは、（水平面において）Ｕ字形状を有する上 方外側チューブ（後方クリップ）１２７の端部を有するジョイントへと上方後方 に延在している。上方外側チューブ（後方クリップ）１２７が後方に延在し、ス ペースフレーム１０の後端の一部を画成している。 後方クリップ部１７は、下方後方チューブ（タブ）４５から後方に延びる下 方左右チューブ（後方クリップ）１３０ａ，１３０ｂを有する。下方左右チュー ブ（後方クリップ）１３０ａ，１３０ｂは対称なので、下方左チューブ（後方ク リップ）のみを詳細に述べる。下方左チューブ（後方クリップ）１３０ａは前方 部（後方クリップ）１３２ａを有し、該前方部（後方クリップ）１３２ａは下方 後方チューブ（タブ）４５に隣接し、後方に向かって下方に傾斜している。下方 左チューブ（後方クリップ）１３０ａはさらに、前方部（後方クリップ）１３２ ａから後方へと向かう順序で、水平中間部（後方クリップ）１３５ａ，上方かつ 後方に傾斜した中間部（後方クリップ）１３７ａ、上方かつ後方に傾斜した中間 部（後方クリップ）１４０ａ、上方かつ前方に傾斜した後方部（後方クリップ） １４２ａを有する。 後方クリップ部１７は、（ほぼ水平面において）Ｕ字形状を有する中間チュ ーブ組立体（後方クリップ）１４５を有し、該中間チューブ組立体（後方クリッ プ）１４５の脚は左右後方チューブ（後方クリップ）５７ａ，５７ｂの後端部を 有するジョイントに溶接されている。中間チューブ組立体（後方クリップ）１４ ５は、その後方部で下方左右チューブ（後方クリップ）１３０ａ，１３０ｂに溶 接されている。中間チューブ組立体（後方クリップ）１４５は、第２図に示すよ うに、端部と端部で相互に結合されている複数のセグメントを有している。 中間チューブ組立体（後方クリップ）１４５は、上方左右チューブ（タブ） ２０ａ，２０ｂとほぼ同一の高さに位置している。下方左右チューブ（後方クリ ップ）１３０ａ，１３０ｂの後方及び中間部（前方クリップ）１３２ａ，１３２ ｂ，１３５ａ，１３５ｂ，１３７ａ，１３７ｂは、下方左右チューブ（タブ）３ ２ａ，３２ｂとほぼ同一の高さに位置している。これによって、後方クリップ及 びタブ部１２，１５の間の負荷を担持することができる。（上述した）下方左右 チューブ（前方クリップ）９２ａ，９２ｂと中間チューブ（前方クリップ）１０ ５とによる負荷担持の利点とこの特徴を組み合わせることにより、スペースフレ ーム１０の前方から後方への、負荷を担持するための複数のレベルのほぼ継続し た径路を提供することができる。 後方クリップ部１７は、上方横方向チューブ（後方クリップ）１４７を有し 、左右後方チューブ（後方クリップ）５７ａ，５７ｂ，６０ａ，６０ｂ及び左外 側チューブ（後方クリップ）８０，８０ｂの上端が該上方横方向チューブ（後方 クリップ）１４７に溶接されている。水平左右上方内側チューブ（後方クリップ ）１５０ａ，１５０ｂは上方横方向チューブ（後方クリップ）１４７と上方外側 チューブ（後方クリップ）１２７との間を延在している。エンジン及びトランス アクスル（不図示）を支持するバスケット部１５２を画成するチューブが左右上 方内側チューブ（後方クリップ）１５０ａ，１５０ｂと中間チューブ組立体（後 方クリップ）１４５と左右下方チューブ（後方クリップ）１３０ａ，１３０ｂと の間で溶接されている。 後方クリップ部１７は、左右後方ロールバーベース１５５ａ，１５５ｂを包 含する。左右後方ロールバーベース１５５ａ，１５５ｂは対称なので、左後方ロ ールバーベースのみ詳細に述べる。左後方ロールバーベース１５５ａは、その左 端に隣接して上方横方向チューブ（後方クリップ）１４７に溶接されている左後 方チャンネル（不図示）を有している。左内側チューブ（後方ロールバー）１６ ０ａは左後方チャンネルと上方横方向チューブ（後方クリップ）１４７との間で 溶接されている。外側チューブ（後方ロールバー）１６２は上方に突出しており 、上方左チューブ（バスケット）８５ａの後端を有するジョイントと左後方チャ ンネルとの間で溶接されている。 左後方チャンネルは、上方から見たときに、そのＵ字形断面が後方に面する ように方向付けられている。左前方チャンネルは、その両側に形成された、上下 に位置する対の整列孔（後方チャンネル）を有する。該孔（後方チャンネル）は 上下ピンを支持し、該ピンは次に、左前方チャンネル１１５ａに関して述べたの と同様の態様でＵ字形後方ロールバー１７５を支持する。この構成の詳細は、左 右前方チャンネル１１５ａ，１１５ｂで前方ロールバー１２２を枢支する構成に ついて上述したところから容易に確定することができ得る。したがって、後方ロ ールバー１７５は前方ロールバー１２２と（後方ロールバーが後方に向かって下 方に回動するのに対して前方ロールバーは前方に向かって下方に回動する点を除 いて）同様の態様で下方に回動することが出来る。 ボディ板 図１の中で示されるように、金属のボディ板は、選択された外チューブと部 材に付けられる。例えば、床板１７７は、左及び右上方のチューブ（タブ）２０ ａ、２０ｂによって画成された面に含まれるタブ部１５にボルト締めされ、乗員 室の床を画成する。 前方の傾斜した滑材板１８０が、下方の左及び右チューブ（前方クリップ） ９２ａ、９２ｂの傾斜前方部（前方クリップ）１００ａ、１００ｂの下側にボル トで締められる。前方の水平滑材板１８２が、下方の左及び右チューブ（前方ク リップ）９２ａ、９２ｂの中間部（前方クリップ）９７ａの下側にボルトで締め られる。左及び右チューブ（前方クリップ）９２ａ、９２ｂの後部分（前方クリ ップ）９５ａ、９５ｂは、下向きに傾斜しているため、前方の水平滑材板１８２ は、下方の左右チューブ（タブ）３２ａ、３２ｂを含む面よりも低い。好ましく は、タブ部１５のすべての部分が、その面かあるいは上にあり、そのためにその 面はタブ部１５の最も低い高さを表す。 後方の傾斜した滑材板（図示せず）が、下方の左右のチューブ（後方クリッ プ）１３０ａ、１３０ｂの傾斜した中間部（後方クリップ）１３７ａ、１３７ｂ 、１４０ａ、１４０ｂの下側にボルトで締められる。後方の水平な滑材板（図示 せず）は、下方の左及び右チューブ１３０ａ、１３０ｂの水平な中間部（前方ク リップ）１３５ａ、１３５ｂの下側にボルトで締められる。下方の左及び右チュ ーブ１３０ａ、１３０ｂの前方部（前方クリップ）１３２ａ、１３２ｂは、下向 きに傾斜しているため、後方の水平な滑材板１９０は下方の左及び右チューブ（ タブ）３２ａ、３２ｂを含む面よりも低い。 金属板は、左右のバスケット部６７ａ、６７ｂのチューブにボルトで締めら れる。左右のバスケット部６７ａ、６７ｂは左右対称であるから、右のバスケッ ト部のための板だけが（図１中に示す）詳細に述べられる。右外側のバスケット 板１９２ｂは、下方及び上方の右チューブ（バスケット）８２ｂ、８５ｂの外側 にボルトで締められる。右内側のバスケット板１９２ｂは、下方及び上方の右チ ューブ（タブ）２０ｂ、３２ｂの外側にボルトで締められる。右前方バスケット 板１９７ｂは、下方及び上方の右前方チューブ（バスケット）７０ｂ、８７ｂの 前側にボルトで締められる。右後方バスケット板（図示せず）は、下方及び上方 の右後方部材とチューブ（バスケット）７５ｂ、９０ｂの後側にボルトで締めら れる。右底バスケット板２０２ｂは、下方右チューブ（タブ）３２ｂと下方右チ ューブ（バスケット）８２ｂの底側にボルトで締められる。右底バスケット板２ ０２ｂは、下方右チューブ（タブ）３２ｂと下方右チューブ（バスケット）８２ ｂの高さ位置が異なるため、それらのチューブから上向き横方向に傾斜している 。これらの板は、物が格納できるコンテナ（収容部）を形成する。ふた板は、上 方の右チューブ（タブ）２０ｂとチューブ（バスケット）８５ｂを横切ってコン テナをカバーするために提供されてもよい。ふた板は、上方右チューブ（タブ） ２０ｂ又は上方チューブ（バスケット）８５ｂのいずれかにちょうつがい状に取 り付けられてもよく、あるいは、他の適当な手段によって取付けられてもよい。 乗り物Ａが前方に移動し、その正面中央に相対する障害物に遭遇すると、前 方の傾斜した滑材板１８０がその障害物に乗り、そして、乗り物が更に進むと、 前方の水平な滑材板１８２がその障害物を横切って乗る。好ましくは、滑材板１ ８０、１８２を通して伝えられる乗り物の重さによって、十分にその障害物を押 しつぶすように、下方左及び右チューブ（タブ）３２ａ、３２ｂを含む面と障害 物との間でクリアランス（間隙）を提供する。 もし、乗り物Ａが逆に移動し、後部中央に対する障害物に遭遇するならば、 後方傾斜滑材板と水平滑材板が、上記した前方滑材板１８０、１８２と同様な方 法でその障害物の上へ乗り上る。もし、乗り物Ａの車輪が障害物に乗り上げると 、底バスケット板２０２ａ、２０２ｂの上方横傾斜がタブ部１５（例えば、下方 左及び右チューブ（タブ）３２ａ、３２ｂを含む面）の最下方の高さよりも大き い垂直方向のクリアランスを提供する。 本発明は、好ましい実施の形態を参照して記述されているが、記述された発 明概念の精神及び範囲内には多くの改変が含まれることを理解すべきである。そ れゆえに、本発明は、開示された実施例に限定されるものではない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 乗員室、前輪組立体、後輪組立体とを有する乗り物のためのスペースフレ ームであって、 前輪組立体上に位置する前方クリップ部と、 後輪組立体上に位置する後方クリップ部と、 前記乗員室の底部を支持するタブ部とを有し、 前記タブ部は複数の構造部材を含み、 前記構造部材のうちの少なくとも二つは互いに水平の共面の関係で配置され、 前記タブ部の前記構造部材は前記タブ部の少なくとも二つの水平共面構造部材か ら上方又は下方となる互いに三角形状で接続されていることを特徴とするスペー スフレーム。 ２． 前記タブ部の実質的に全ての前記構造部材が前記タブ部の前記少なくとも 二つの水平共面構造部材から上方又は下方となることを特徴とする請求項１に記 載のスペースフレーム。 ３． 前記タブ部の前記少なくとも二つの水平共面構造部材を覆うプレート部材 を更に有し、 前記プレート部材が前記タブ部の前記構造部材によって支持される床部分を画 成することを特徴とする請求項１に記載のスペースフレーム。 ４． 更に前記床部分の上面上に取り付けられたシート構造部を有することを特 徴とする請求項３に記載のスペースフレーム。 ５． 前記タブ部の前記構造部材がチューブを含むことを特徴とする請求項１に 記載のスペースフレーム。 ６． 更に前記タブ部の一側に横方向に接続されたバスケット部を有することを 特徴とする請求項１に記載のスペースフレーム。 ７． 前記バスケット部がチューブを有する構造部材を含むことを特徴とする請 求項６に記載のスペースフレーム。 ８． 前記タブ部が、縦方向に延びた下方の左及び右のチューブと、縦方向に延 びた上方の左及び右のチューブとを含み、 前記下方の左及び右のチューブが前記タブ部の下側の平面領域を画成し、 前記上方の左及び右のチューブが前記タブ部の上側の平面領域を画成し、 前記左の上方及び下方のチューブが前記タブ部の左側の平面領域を画成し、 前記右の上方及び下方のチューブが前記タブ部の右側の平面領域を画成し、 前記タブ部は更に前記下側に配置されたＸ字状の構造部材を含み、当該Ｘ字状 の構造部材が少なくとも前記左及び右のチューブに接続された一端部を有する請 求項１に記載のスペースフレーム。 ９． 前記タブ部の前方部に接続された前方クリップ部を更に有することを特徴 とする請求項１に記載のスペースフレーム。 １０．前記前方クリップ部がチューブを有する構造部材を含むことを特徴とする 請求項９に記載のスペースフレーム。 １１．前記タブ部が、縦方向に延びた下方の左及び右のチューブと、縦方向に延 びた上方の左及び右のチューブとを含み、 前記下方の左及び右のチューブが前記タブ部の下側の平面領域を画成し、 前記上方の左及び右のチューブが前記タブ部の上側の平面領域を画成し、 前記左の上方及び下方のチューブが前記タブ部の左側の平面領域を画成し、 前記右の上方及び下方のチューブが前記タブ部の右側の平面領域を画成し、 前記前方クリップ部が、前記タブ部の前記上方の左及び右のチューブに機械的 に接続された縦方向に延びた上方の左及び右の負荷支持チューブと、前記タブ部 の前記下方の左及び右のチューブに機械的に接続された縦方向に延びた下方の左 及び右の負荷支持チューブとを含み、これによって前記前方クリップ部とタブ部 との間で機械的な負荷に耐えることを特徴とする請求項１１に記載のスペースフ レーム。 １２．前記タブ部の後方部に接続された後方クリップ部を更に有することを特徴 とする請求項１に記載のスペースフレーム。 １３．前記後方クリップ部がチューブを有する構造部材を含むことを特徴とする 請求項１２に記載のスペースフレーム。 １４．前記タブ部が、縦方向に延びた下方の左及び右のチューブと、縦方向に延 びた上方の左及び右のチューブとを含み、 前記下方の左及び右のチューブが前記タブ部の下側の平面領域を画成し、 前記上方の左及び右のチューブが前記タブ部の上側の平面領域を画成し、 前記左の上方及び下方のチューブが前記タブ部の左側の平面領域を画成し、 前記右の上方及び下方のチューブが前記タブ部の右側の平面領域を画成し、 前記後方クリップ部が、前記タブ部の前記上方の左及び右のチューブに機械的 に接続された縦方向に延びた上方の左及び右負荷支持チューブと、前記タブ部の 前記下方の左及び右のチューブに機械的に接続された縦方向に延びた下方の左及 び右負荷支持チューブとを含み、これによって前記後方クリップ部とタブ部との 間で機械的な負荷に対して耐えることを特徴とする請求項１２に記載のスペース フレーム。 １５．前記乗り物が低い姿態を有し、折り畳み可能な補強棒を具備した軽い運搬 乗り物である請求項１２に記載のスペースフレーム。 １６．請求項１に記載したチューブ状のスペースフレームを含む乗り物。 １７．低車高を有し、折り畳み可能な補強バーを具備した軽量トラックである請 求項１６に記載の乗り物。