JP2000514909A - トラクタおよび農業機械用の、位置および加えた力に関して制御可能な液圧ホイストのディストリビュータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 加圧した流体のための少なくとも一つの吸込みダクト３、少なくとも一つの吐出ダクト８，２２，１１，１９ａおよびホイスト・アームを持ち上げる液圧シリンダ６に接続する少なくとも一つのダクト５を有するコンパクトな本体２を備えた、トラクタおよび農業機械用の位置および加えた力に関して制御可能な液圧ホイストのディストリビュータ。ディストリビュータの本体２内には加圧流体の流れを調整し、主内部ダクト９，９ａによって接続ダクト５と連通する弁手段７と、液圧昇降シリンダ６から来る流体を吐出する弁ユニット１２とが配置される。スライダ１６は、円筒形本体２内でニュートラル位置Ｎに対して２つの反対方向Ｃ，Ｓに移動可能で、好ましくはコンセント弁手段１９の介在により、調整弁手段７を液圧で制御する。スライダ１６は、主内部ダクト９，９ａ内に配置された吐出弁ユニットおよび可変チョーク部材１６ｃも制御する。

Description

【発明の詳細な説明】 トラクタおよび農業機械用の、位置および加えた力に関して制御可能な液圧ホイ ストのディストリビュータ 本発明は、トラクタおよび農業機械用の、位置および加えた力に関して制御可 能な液圧ホイストのディストリビュータ（分配弁）に関する。特に、このディス トリビュータはトラクタまたは農業機械に装着され、土壌の作業または準備用の 器具を接続する３点継手の動作を調整し、制御するのに用いるものである。 ３点継手用の種々の型式のホイスト、およびその動作を制御する種々の型式の ディストリビュータが知られている。既知のディストリビュータの一つが、例え ば同じ出願人に属するイタリア特許出願第MO91A000137号に記載されている。基 本的に、既知の型式のディストリビュータは、種々の弁要素が内部に配置された ほぼ円筒形でコンパクトな本体を備え、そのうち最も重要なのはスライド弁で、 そのスライダはホイスト・レバーで操作され、アクチュエータのシリンダへの加 圧流体の個々の流量を調整するか、あるいはそのアクチュエータ・シリンダから 特定の量の流体を吐出させることができる。ホイストは通常、既に他の機器の農 業機械に配置されている加圧オイル分配システムに接続される。 オイル分配システムは通常、容積式ポンプを備え、これは大抵のトラクタでは 、可変容量型よりはるかに安価なので、固定容量型である。往々にして、トラク タの補助装置に必要なオイル流は非常に多く、そのような場合、特に固定容量型 の容積式ポンプで、ホイスト・シリンダの容量が中位から少量の場合、既知の型 式のディストリビュータは、システムの過度の応答率による不安定さのため、振 動動作を呈することがある。また、ディストリビュータは、システムの強度およ び精度の両方に対して有害と証明されることがある圧力ピークを受ける。 上記の問題を解決するため、既知の解決策は必然的にディストリビュータの寸 法が大きくなるか、システムが複雑になり、接近が困難な位置に別個の弁を追加 している。 本発明の目的は、単純で経済的に生産され、設置が単純でコンパクトな形状を 有し、加える力および位置を非常に正確に調整することができる改良型ディスト リビュータによって、上記の欠点を克服することである。実際、本発明を使用す ると、制御された位置の操作で、ホイストのアームを１５０以上の異なる位置に することができる。 上記の目的を達成するため、本発明は請求項１および請求項４に示す型式のデ ィストリビュータに関する。 本発明により生産されるディストリビュータは、要求するスペースが小さいの で、ホイストに容易に設置される。また、ディストリビュータは、流れおよびア クチュエータ・シリンダに伝達する圧力の両方を制御する完全な流体回路を備え る。 本発明のさらなる利点は、上昇段階と下降段階の両方で穏やかに始動し、ゆっ くり停止することを保証するため、ディストリビュータがホイスト・アームの動 作を制御し、その結果、３点継手、したがってそれに接続された農業機具の動作 を制御するということにある。したがって、農業機械へのキックバックの危険、 およびそれによる振動が防止され、農業機械を操縦するオペレータの快適性が向 上する。 本発明のさらなる利点は、ディストリビュータの優れた機能性を簡単に保守お よび制御できることにある。 さらなる特徴および利点は、純粋に非制限的な例によって与えられた好ましい 実施形態に関する以下の記述を、添付図面類を参照しながら辿ることによって明 白になる。 図１は、本発明によるディストリビュータの縦断面図である。 図２は、本発明の弁ユニットの変形例の縦断面略図である。 次に図１を参照すると、ディストリビュータ１はコンパクトな本体２を備え、 これはほぼ円筒形であることが好ましいが、そうである必要はなく、その周囲に ポンプ４から来る加圧流体を分配する第１環状ダクト３と、単動アクチュエータ ・シリンダ６と連通する第２環状ダクト５が配置され、シリンダは一般に知られ ている型式のホイストのアームを上下させることができる。環状分配ダクト３は 、ディストリビュータの本体２の内部に配置された流量調整弁７と連通する。以 下 でさらに詳細に説明する成形スライダ１６の位置に応じて、調整弁７はポンプ４ から来る流体を吐出部８に送るか、主横断ダクト９，９ａに送り、主横断ダクト は第２環状ダクト５、したがってシリンダ６に通じて、逆止め吐出弁１０を通過 する。主横断ダクトは、スライダ１６上に配置された可変チョーク部材１６ｃに よって２つの部分９および９ａに分割される。 シリンダ６に接続する第２環状ダクト５も、吐出弁ユニット１２およびシリン ダの下降速度を制限する装置１３によって主吐出ダクト１１と連通する。特に、 図１に図示された制限装置１３は、例えばハンドル車を有するなど、外部制御装 置１４によって操作できる手動調整タイプである。制限装置１３は、言うまでも なく、シリンダ６を出て吐出部１１へと搬送される流体の速度の関数として、自 動的に調整する型式でもよい。 シリンダ６によってホイストのアームを上下する命令は、本体２から突き出す 端部ヘッド１７を設けた成形スライダ１６によって与えられる。ヘッド１７の位 置は、運転者が操作できる外部制御装置によって決定されるか、位置および加え る力を制御した操作のために既知の方法でフィードバック・システムを構成する ホイストの内部レバーのシステムの位置によって決定される。スライダ１６はニ ュートラル位置Ｎを有し、そこからシリンダ６の充填および排出、したがってホ イスト・アームの上昇および下降をそれぞれ実行するために、上方向（方向Ｃ） または下方向（方向Ｓ）に移動することができる。 特に、スライダ１６は、吐出弁ユニット１２、可変チョーク部材１６ｃおよび スライド弁１８を同時に制御し、スライド弁はコンセント弁１９を制御する。さ らに正確に述べると、コンセント弁１９は、加圧流体を二次横断ダクト２０また は吐出部１９ａに分岐させることにより、調整弁７の位置を制御する。コンセン ト弁１９の位置は、スライダ１６の位置、特に環状溝１６ａ，１６ｂの位置に応 じて主横断ダクト９または吐出部２２と連絡する上部チャンバ２１内部の流体圧 力によって決定される。 シリンダ６内の圧力を制限する弁２３がディストリビュータを完成させる。図 １の例では、ポンプの吐出圧力を制限する別の弁２４を、例えばホイストの本体 内など、ディストリビュータの外部に配置するが、その別の弁２４の制限機能を ディストリビュータ内部に統合することも可能である。例えば、図２に図示する ように、第２被制御圧力制限弁３０が流量調整弁７に付随し、したがってポンプ ４から来るオイルの最大圧力を制限する弁の機能を果たす。特に、被制御弁３０ は、固定チョーク３１によって常に環状吐出ダクト３と連絡している二次横断ダ クト２０内の圧力を感知する。二次ダクト３０内の圧力が所定の閾値を超えると 、被制御弁３０が開き、その結果、調整弁７が開いて、ポンプ４から来るオイル を吐出ダクト８へと吐出することができる。 成形スライダ１６がニュートラル位置Ｎにあると、吐出弁ユニット１２がスラ イダ１６によって閉位置に機械的に維持される一方、調整弁７が開くので、シリ ンダ６は静止し、したがってポンプ４から来る流体の流れ全体が、吐出部８へと 流れる。実際、ニュートラル位置Ｎでは、チャンバ２１は吐出モードになり、し たがってコンセント弁１９が吐出部１９ａに向かって開く。 液圧ホイストに接続された器具を上昇させる場合は、端部ヘッド１７を矢印Ｃ の方向に押し上げると、スライダ１６の動きによってコンセント弁１９の上部チ ャンバ２１内の圧力が上昇して、吐出部１９ａとの連通を閉じ、したがって二次 横断ダクト２０内の圧力が上昇し、調整弁７が吐出開口部８を閉鎖する。したが って、固定チョーク３１および可変チョーク１６ｃによって調整された加圧流体 の多少大きい流れは、逆止め弁１０の抵抗を克服し、シリンダ６に流入して、農 業機械に接続された器具を上昇させることができる。特に、可変チョーク１６ｃ によって、シリンダ６に可変流量で供給することができ、これでホイスト・アー ムの穏やかな始動および停止が確保される。ニュートラル位置Ｎからのスライダ １６の偏差が小さい場合は、可変チョーク１６ｃが非常に小さく、スライダ１６ がニュートラル位置Ｎから矢印Ｃの方向に大きく偏ると、それが広くなる。 これに対して、器具を下降させる場合は、スライダ１６が矢印Ｓの方向に移動 し、吐出弁１２を開く。器具の下降速度は弁１３によって制御され、ディストリ ビュータに構築される弁１３の種類に応じて、外部制御装置１４によって自動ま たは手動で設定される。ディストリビュータが作動状態にある場合、調整弁７お よびコンセント弁１９は、スライダ１６のニュートラル位置Ｎに関して上述した のと同じ挙動をとる。 当然、本発明の原理を同じに維持して、実施形態の形および構造の詳細を、記 述および図示のものに関して本発明の範囲から逸脱することなく大きく変更する ことができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．加圧した流体のための少なくとも一つの吸込みダクト（３）、少なくとも 一つの吐出ダクト（８，２２，１１，１９ａ）およびホイスト・アームを持ち上 げる液圧シリンダ（６）に接続する少なくとも一つのダクト（５）を有するコン パクトな本体（２）を備え、本体（２）内には加圧流体の流れを調整する弁手段 （７）が配置され、スライダ（１６）が円筒形本体（２）内でニュートラル位置 （Ｎ）に対して２つの反対方向（Ｃ，Ｓ）に移動可能な、トラクタおよび農業機 械用の位置および加えた力に関して制御可能な液圧ホイストのディストリビュー タであって、スライダ（１６）が、コンセント弁手段（１９）の介在によって調 整弁手段（７）を液圧で制御することを特徴とするディストリビュータ。 ２．コンセント弁手段（１９）は、スライダ（１６）がニュートラル位置（Ｎ ）から移動した後に、少なくとも一つの吸込みダクト（３，９）または吐出ダク ト（１９ａ）と選択的に連通するよう配置された制御チャンバ（２１）を備える ことを特徴とする、請求項１に記載のディストリビュータ。 ３．スライダ（１６）がニュートラル位置（Ｎ）にある場合に、制御チャンバ （２１）が吐出モードにあることを特徴とする、請求項２に記載のディストリビ ュータ。 ４．加圧した流体のための少なくとも一つの吸込みダクト（３）、少なくとも 一つの吐出ダクト（８，２２，１１，１９ａ）およびホイスト・アームを持ち上 げる液圧シリンダ（６）に接続する少なくとも一つのダクト（５）を有するコン パクトな本体（２）を備え、本体（２）内には加圧流体の流れを調整して、主内 部ダクト（９，９ａ）によって接続ダクト（５）と連絡する弁手段（７）と、液 圧昇降シリンダ（６）から来る流体を吐出する弁ユニット（１２）とが配置され 、スライダ（１６）が円筒形本体（２）内でニュートラル位置（Ｎ）に対して２ つの反対方向（Ｃ，Ｓ）に移動可能な、トラクタおよび農業機械用の位置および 加えた力に関して制御可能な液圧ホイストのディストリビュータであって、スラ イダ（１６）が同時に −吐出弁ユニット（１２）と、 −調整弁手段（７）と、 −主内部ダクト（９，９ａ）内の可変チョーク部材とを制御することを特徴とす るディストリビュータ。 ５．可変チョーク部材（１６ｃ）がスライダ（１６）上に直接配置されること を特徴とする、請求項４に記載のディストリビュータ。 ６．スライダ（１６）が、コンセント弁手段（１９）の介在で調整弁手段（７ ）を液圧で制御することを特徴とする、請求項４に記載のディストリビュータ。 ７．スライダ（１６）が機械的方法で吐出弁ユニット（１２）を直接制御する ことを特徴とする、請求項１から６のいずれか１項に記載のディストリビュータ 。 ８．本体（２）内に、調整弁手段（７）と相互作用してポンプ（４）の吐出圧 力を制御する被制御弁手段（３）が配置されることを特徴とする、請求項１から ７のいずれか１項に記載のディストリビュータ。 ９．トラクタおよび農業機械用の位置および加えた力に関して制御可能な液圧 ホイストであって、請求項１から８のいずれか１項に記載のディストリビュータ を備えることを特徴とする液圧ホイスト。 １０．被制御位置操作において、１５０を超えるホイスト・アームの異なる位 置が獲得できることを特徴とする、請求項９に記載の液圧ホイスト。