JP2000511633A - キャピラリーアフィニティーゲル電気泳動を用いた物質混合物の分離法 - Google Patents

キャピラリーアフィニティーゲル電気泳動を用いた物質混合物の分離法

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Abstract

(57)【要約】 (a)キャピラリーチューブに分析混合物をのせ、(b)分離の第1段階で、分析混合物中の標的分子をレセプターに結合させ、任意残りの成分を引き離しながら溶出し、(c)工程の第2段階で、任意の段階で溶出条件を変化させ、レセプターに対する標的分子の親和性を消失させ、標的分子を、任意引き離しながら、溶出および検出することを特徴とする、ポリマーゲル(標的分子のレセプターをポリマーに共有結合させている)で少なくとも一部充填されたキャピラリーチューブを用い、、少なくとも50ボルト/cmの電場をかける、キャピラリーアフィニティーゲル電気泳動による、分析混合物中の電気的に荷電した標的分子の選択的分離法。

Description

【発明の詳細な説明】 キャピラリーアフィニティーゲル電気泳動を用いた物質混合物の分離法 本発明は、荷電有機化合物の選択的分離および/または定量のための段階的方 法に関する。この方法では、かかる有機化合物を含有する混合物を、キャピラリ ーアフィニティーゲル電気泳動の高結合親和性条件下におく。このキャピラリー チューブには、分離剤であるポリマーをベースとしたゲルが充填されており、こ れに1つまたは数個の有機化合物に対する特異的認識成分(レセプター)が共有 結合している。電場をかけることにより、物質混合物の所望でない部分を任意そ れらを引き離しながら(splitting open)分離し、次いで、親和性条件を変化さ せ、任意それらを引き離しながら結合した化合物を溶出および検出する。本発明 の別の目的は、キャピラリーアフィニティーゲル電気泳動用のキャピラリーチュ ーブに充填し得る分離剤、および荷電有機化合物分離におけるその使用法である 。 カラムクロマトグラフィー法は非常に重要性が高くなってきており、特に、生 物活性化合物の分取分離および精製に広汎に使用されている。液体クロマトグラ フィー法の中で、分離剤または固定相としてポリマーゲルを用いたゲルクロマト グラフィーが特に普及している。この方法では要求を満たさないことが多いので 、常に改良が提案されている。以前、オリゴヌクレオチドまたはタンパク質など の特異的レセプターをポリマーゲルに結合させ、その相互作用および親和性によ って、それらを生物学的分子に結合させ、この分子をある溶出条件下で保持し、 所望でない二次成分を分離することが提案された。溶出条件を変化させて、親和 性に影響を及ぼすことにより、所望の精製化合物を溶出することが可能である。 このアフィニティークロマトグラフィー法は、例えば、H.W.Jarrett、the Journ al of Chromatography,Biomedical Applications,618(1993),p.315-31、また はS.Ostrove、Methods of Enzymologie,volume 182(1990),p.357-379に記載さ れている。 別の公知の分取分離法は、荷電化合物を分離するゲル電気泳動法であり、これ は特に、生化学分野で、ペプチド、抗原、抗体およびオリゴ−ポリヌクレオチド の分離に使用されている。通常、例えば、DE-A-2 712 344、V.Horejsi,Analytic al Biochemistry 125,p.358-369(1982)およびthe Journal of Chromatography, 376(1986),p.49-67、G.L.Igloi,Biochemistry 27(1988),p.3842−3849、および H.Goubran-Botros et al.,Journal of Chromatography,597(1992),p.357-364に 記載のように、共有結合させたレセプターを含む平板または円筒ゲルを使用する 。本法はまた、カラム法として設計してもよく、例えばFR-A-2 402 716を参照す る。この記載には、抗体の等電点よりわずかに低いpHにおける、ポリマーに結 合した抗原によるテステロン抗体の連続的溶出および濃縮が開示されている。 荷電有機化合物の分析分離および定量法には、キャピラリーゲル電気泳動法が より適当である。なぜなら、一つにはより少量の試料を使用できるため、この方 法はかなり感度が高く、高い分解能が得られ得る。また、この方法はより迅速に 実施でき、さらに自動操作することができる。記載し得る例は、A.Paulus et al .、the Journal of Chromatography,507(1990),p.113-123に記載のオリゴヌクレ オチドの分析分離である。 また、キャピラリーゲル電気泳動にアフィニティークロマトグラフィーを組合 せた提案もすでに開示されている。WO95/10344では、共有結合したレセプター を含むポリマー小球を、キャピラリーチューブ内壁に化学的に結合させている。 このような、連続溶出法では、分離出量が改善されるはずである。しかし、特殊 な構築のために、共有結合したレセプターの数は、非常に少なく限られており、 感度は満足できないことが多い。さらに、分離物質のキャピラリーチューブ内壁 への化学的結合は非常に複雑であり、その適用範囲は限られている。 Journal of Chromatography 632(1993),p.137-142において、Y.Baba et al.は キャピラリーアフィニティーゲル電気泳動によるオリゴデスオキシヌクレオチド の連続分離法を記載している。固定相としてポリビニルアデニンを用いることに より、選択性は改善されるはずである。しかし、この目標を完全に達成すること はできない。なぜなら、分析物質とレセプターの間で、ある種の相互作用は生じ ても、相補レセプターを用いた場合には固定した結合は全く生じないからである 。それ故、連続溶出も選択性にかなり貢献しているにもかかわらず、選択性は、 多 種の目的には、特にオリゴヌクレオチド混合物の分離には完全に満足できるもの ではない。 Anal.Chem.64(1992),p.2872-2874において、S.Birnbaum et al.は、キャピラ リーアフィニティーゲル電気泳動を用いた連続溶出によるトリプトファンの光学 異性体の分割を記載している。使用したキラルセレクターは、グルタルアルデヒ ドと架橋したBSAゲル(BSA=ウシ血清アルブミン)である。しかし、分析 混合物は、レセプターに特異的に標的結合できないので、分離剤としてこのゲル を用いて分離および検出することはできない。 EP-A-0 671 626では、キャピラリーアフィニティーゲル電気泳動においてキャ ピラリーチューブが記載されており、ここで、レセプターはキャピラリーチュー ブの最初の部分の内壁に結合しており、キャピラリーチューブの残りの部分は緩 衝液で満たされている。分離過程において、例えば、標識および非標識分析分子 の混合物を、レセプターに結合させ、非結合部分を溶出する。その後、溶出条件 を変化させ(pH変化、有機溶媒の添加、他の緩衝液)、標識および非標識分析分 子を溶解し、次いで、後続のゲルで分離する。また、この構築でも、組み立てが 特殊であるために、共有結合したレセプターの数が大変少なく、高感度で分離を 行うことができない。さらに、キャピラリーチューブの製造は複雑で、レセプタ ーに化学的に結合する可能性は、キャピラリーチューブの材質および存在する官 能基により非常に制限を受ける。 Journal of Chromatography A 652(1993),p.247-252で、P.Sun et al.は高分 子量デキストラン(Mr2,000,000)に対するBSAの共有結合を記載し ている。固定したポリマーを、キャピラリーアフィニティーゲル電気泳動におい て、ロイコポリンのエナンチオマーの置換可能なキラル分離剤として使用し、こ こでも、同じように連続法を使用する。この方法でもまた、選択性および感度に ついて改善の余地が大いにある。特に、標的分析物質並びに他の分析成分の選択 的分離および検出は、記載の方法では、高い選択性および感度でもって行うこと は不可能である。 今回、驚くべきことに、分離剤として、標的分析物質に相補的なレセプターが 共有結合したポリマーゲルを使用すれば、キャピラリーアフィニティーゲル電気 泳動でも、ある条件を選択することにより標的分子を完全に保持し得、条件を変 化させることにより完全に溶出し得ることが判明した。また、驚くべきことに、 もし、キャピラリーアフィニティーゲル電気泳動において、(a)ポリマーゲル (このゲルは、分離すべき標的分子の1つまたは数個に相補的であり、直接また は架橋基を介してポリマーの骨格に共有結合しているレセプターを含む)を分離 剤として使用し、(b)溶出条件を変化させることにより2段階または多段階で 溶出するならば、分析物質および分析物質の混合物を、(1)非常に高い選択性 および感度、並びに、(2)迅速さ並びに特異性をもって分離および検出し、( 3)分析物質の他の成分も同時に分離および定量し、(4)さらにこの型の分離 は、全自動オンライン装置にて行い得ることが判明した。 本発明の目的の1つは、(a)キャピラリーチューブに分析混合物をのせ、( b)分離の第1段階で、分析混合物中の標的分子をレセプターに結合させ、任意 残りの成分を引き離しながら溶出し、(c)工程の第2段階で、任意の段階で溶 出条件を変化させ、レセプターへの標的分子の親和性を消失させ、標的分子を、 任意引き離しながら、溶出および検出することを特徴とする、ポリマーゲル(標 的分子のレセプターをポリマーに共有結合させている)で少なくとも一部充填さ れたキャピラリーチューブを用い、少なくとも50ボルト/cmの電場をかける、 キャピラリーアフィニティーゲル電気泳動による分析混合物中の荷電した標的分 子の選択的分離法である。 本発明の範囲内において、レセプターは、標的分子に相補的な有機分子を意味 し、従って、これは一定条件下で、立体構造および/または第二次原子価結合( 例えば水素結合)、静電力または疎水性効果、および/またはファンデルワール スカにより結合している。 本発明の範囲内において、ポリマーゲルは、固体ゲルで存在するか、または溶 媒中のポリマー溶液の粘度は少なくとも20mPa・sであることを意味する。粘度 は基本的には特性(分子量)および溶液中のポリマー濃度により決定する。 同一または異なるレセプターをポリマーに結合させ得る。異なるレセプターを 結合させるのであれば、異なるレセプターは、10以下、好ましくは5以下、最 も好ましくは3以下であり得る。 共有結合したレセプターを含むポリマーゲル(以後、固定ポリマーと呼ぶ)お よびその製造は、アフィニティーゲルクロマトグラフィーで数多く知られている か、またはそれらは類似の方法により製造し得る。キャピラリーゲル電気泳動で は、便利には平均分子量が5000−5,000,000、より好ましくは10, 000−2,000,000、より一層好ましくは10,000−1,000,00 0、最も好ましくは20,000−500,000ダルトンのポリマーを使用する 。分子量は、標準物質として分子量が既知のポリマーを用いて、ゲル浸透クロマ トグラフィーにより測定する。 ポリマーは官能化したレセプターが結合し得る官能基を含まなければならない 。 ゲル状ポリマーは、特に、それらが架橋ポリマーであるならば、可溶性である か、または水、溶媒または水(緩衝液)と溶媒の混合物で湿潤させることができ る。キャピラリーチューブに充填し、内容物を置換できるように、この段階で溶 液の粘度を調節することが大変望ましい。適当な水溶性ポリマーが数多く知られ ている。選択したポリマーおよびその分子量、並びに、組成物中のその濃度によ り、粘度が決定される。必要とされる分子量は、特殊合成により、透析により、 または例えば高分子量ポリマーの加水分解のいずれかにより得られ得る。ポリマ ーは選択した分離条件下で安定でなければならない。合成および天然ポリマーの 両方を使用してよい。例は、任意、部分的にエーテル化またはエステル化したポ リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、任意にN−モノアルキル化したポ リアクリルアミドまたは−メタクリルアミド、ポリヒドロキシアルキルアクリレ ートおよびメタクリレート、ポリエチレングリコールまたはエチレングリコール と1,2−ジオールのコポリマー、例えば1,2−プロピレングリコール、ポリサ ッカライドまたはポリサッカライド誘導体、例えばセルロースおよびセルロース エーテル、デンプン、デキストランおよびカラゲナンである。デンドリマーもま たポリマーとして適当である。わずかに架橋したポリマーも使用し得るか、また はポリマーをキャピラリーチューブに充填した後に架橋してもよい。さらに、モ ノマー溶液をキャピラリーチューブに充填し、その後、ポリマー化することもで きる。レセプターを、直接、または架橋基を介して、ポリマー骨格に結合させる 。また、かかるレセプターはポリマーの末端官能基、例えばポリエチレングリコ ー ルのヒドロキシル基に結合し得る。固定ポリマーは、ホモポリマーまたはコポリ マーであり得、これはモノマーに対して0.01−99.9、好ましくは0.1− 90、より好ましくは0.1−60、より一層好ましくは0.1−40、最も好ま しくは0.1−30重量%の量のレセプターが共有結合した構成成分を含んでい る。コポリマー、特に、共有結合したレセプターを含む構造要素を、0.1−1 0、最も好ましくは0.1−5重量%含むコポリマーを使用することが最も好ま しい。 好ましい水溶性ポリマーは、ポリエチレングリコール、ポリアクリル−または −メタクリル−アミド、ポリヒドロキシアルキルアクリレートおよびメタクリレ ート、およびポリビニルアルコールである。ポリアクリル−または−メタクリル −アミドが特に好ましい。 レセプターを直接または架橋基を介してポリマー骨格に結合させ得るが、架橋 橋基を用いたものが好ましい。 架橋基は、C、O、S、PおよびNから選択した、1−60原子、好ましくは 5−60原子、より好ましくは5−50原子、最も好ましくは10−40原子を 含み得る。架橋基は、好ましくは、炭化水素基からなり、これは、O、Sおよび N基および/または−C(=O)−基の1つまたは数個のヘテロ原子により中断さ れ得る。 ポリマー骨格に結合するレセプター基は、例えば、式I −X001−(R001)r−(X002)s−R003−ReZ (I) [式中、 X001は、直接結合を意味するか、またはX002およびX001は、互いに独立して 、−O−、−S−、−NR002−、−C(O)−O−、−O−C(O)−、−O−C( O)−O−、−SO2−O−、−O−SO2−、−O−SO2−O−、−NR002− C(O)−、−C(O)−NR002−、−NR002−C(O)−O−、O−C(O)−NR002 −、NR002−C(O)−NR002−、−NR002−SO2−、−SO2−NR002 −、−NR002SO2−O−、−O−SO2−NR002−、−NR002−SO2−NR002 、−O−P(O)OR12(O)−、−NR002−P(O)OR12(O)−、−O−P( O)OR12−NR002−、−NR002−P(O)OR12−NR002−、−P(O)OR12 (O)−または−P(O)OR12−N R002−を示し、 R001は二価架橋基を示し、 Rezは一価レセプター基を示し、 R002は、H、C1−C12−アルキル、C5−またはC6−シクロアルキル、C5− またはC6−シクロアルキルメチルまたは−エチル、フェニル、ベンジルまたは 1−フェニルエチ−2−イルを示し、 R003は、直接結合、C1−C18アルキレン、C5−またはC6−シクロアルキレン 、C6−C10−アリレンまたはC7−C12−アラルキレンを示し、 R12は、H、C1−C12−アルキル、アンモニウム、アルカリ金属イオン、例え ばLi+、Na+およびK+、または等価アルカリ土類金属イオン、例えばMg+およびCa2+ を示し、 rは、0または1を示し、sは0または1を示し、sはrが0の場合0である] に対応し得る。 上記のアンモニウムはNH4 +であり得るか、またはアンモニウムは一級、二級 、三級アミンまたは四級アンモニウムから誘導し得、これは好ましくは1−20 C原子を含む。 アルキルとして定義した場合R002は、好ましくは1−6、最も好ましくは1 −4C原子を含む。いくつか例をあげると、メチル、エチル、n−またはi−プ ロピル、ブチル、ヘキシルおよびオクチルである。シクロアルキルとして定義し た場合R002は、好ましくはシクロヘキシルであり、シクロアルキルメチルとし て定義した場合にはシクロヘキシルメチルである。好ましい態様において、R00 2 はHまたはC1−C4−アルキルを示す。 二価架橋基は好ましくは炭化水素基を示し、これは好ましくは1−30、より 好ましくは1−20、最も好ましくは1−16、特に1−12C原子を含み、こ れは非置換であるか、またはC1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシまたは =Oにより一回または数回置換されている。炭化水素基は−O−、−S−および −NR002−基(R002は好ましくはHまたはC1−C4−アルキルを示す)から選 択したヘテロ原子により一回または数回中断されていてもよい。 上記の二価架橋基は、例えば、C1−C20−、好ましくはC2−C12−アルキレ ン (これは直鎖状または分枝状であり得る)であり得る。いくつか例をあげると、 メチレン、エチレン、1,2−または1,3−プロピレン、1,2−、1,3−また は1,4−ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、オクチレン、ドデシレン、テト ラデシレン、ヘキサデシレンおよびオクタデシレンである。 上記の二価架橋基は、例えば、2−12、好ましくは2−6、最も好ましくは 2−4のオキサ−アルキレン単位、およびアルキレン中に、2−4、好ましくは 2または3C原子を有する、ポリオキサ−アルキレンであり得る。最も好ましく は2−6のオキサ−アルキレン単位を有するポリオキサ−エチレンおよびポリオ キサ−プロピレンである。 上記の二価架橋基は、例えば、C5−C12−、好ましくはC5−C8−、最も好 ましくはC5−またはC6−シクロアルキル、例えばシクロペンチレン、シクロヘ キシレン、シクロオクチレンまたはシクロドデシレンであり得る。 上記の二価架橋基は、例えば、C5−C12−、好ましくはC5−C8−、最も好 ましくはC5−またはC6−シクロアルキル−C1−C12−および好ましくは−C1 −C4−アルキルであり得る。いくつか例をあげると、シクロペンチル−Cn2n −およびシクロヘキシル−Cn2n−(nは1−4)である。−シクロヘキシル −CH2−が特に好ましい。 上記の二価架橋基は、例えば、C5−C12−、好ましくはC5−C8−、最も好 ましくはC5−またはC6−シクロアルキル−(C1−C12−アルキル)2−および好 ましくは(−C1−C4−アルキル)2であり得る。いくつか例をあげると、シクロ ペンチル−(Cn2n−)2−およびシクロヘキシル−(Cn2n−)2(nは1−4) である。−CH2−シクロヘキシル−CH2−が特に好ましい。 上記の二価架橋基は、例えば、C6−C14−アリレンおよび好ましくはC6−C10 −アリレン、例えばナフチレンまたはより好ましくはフェニレンであり得る。 上記の二価架橋基は、例えば、C7−C20−アラルキレンおよび好ましくはC7 −C12−アラルキレンであり得る。より好ましいのはアリレン−Cn2n−(た だし、アリレンはナフチレンおよび特にフェニレンを示し、nは1−4である) である。例はベンジレンおよびフェニルエチレンである。 上記の二価架橋基は、例えば、アリレン−(Cn2n−)2−(ただし、アリレン は好ましくはナフチレンおよび特にフェニレンであり、nは1−4である)であ り得る。例はキシリレンおよびフェニレン(CH2CH2)2−である。 アルキレンとして定義した場合R003は、好ましくは1−12、最も好ましく は1−6C原子を含む。特に好ましい例は、メチレン、エチレン、1,2−また は1,3−プロピレンおよび1,2−、1,3−および1,4−ブチレンである。ア リレンとして定義した場合R3は、好ましくはフェニレンであり、アラルキレン として定義した場合には好ましくはベンジレンである。 アルキルとして定義した場合R12は、好ましくは1−8、最も好ましくは1− 4C原子を含む。アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ ル、ヘキシル、ヘプチルおよびオクチルである。 好ましい態様において、式Iで示される基は式Ia −X003−R005−Y−X004−Rez (Ia) [式中、 X003は、直接結合、または−O−、−S−、−NR002−、−C(O)−O−、− O−C(O)−、−O−C(O)−O−、−SO2−O−、−O−SO2−、−O−S O2−O−、−NR002−C(O)−、−C(O)−NR002−、−NR002−C(O)− O−、O−C(O)−NR002−、NR002−C(O)−NR002−、−NR002−SO2 −、−SO2−NR002−、−NR002SO2−O−、−O−SO2−NR002−、 −NR002−SO2−NR002、−O−P(O)OR12(O)−、−NR002−P(O)O R12−(O)−、−O−P(O)OR12−NR002−、−NR002−P(O)OR12−N R002−、−P(O)OR12(O)−または−P(O)OR12−NR002−を示し、 X004は、直接結合、または−O−、−S−または−NR002(R002はHと同じか またはC1−C4−アルキルを示す)を示し、 R005は、−O−、−S−、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−NR002−C( O)−、−C(O)−NR002−、−O−C(O)−O−、−O−C(O)−NR002− 、−NR002−C(O)−O−、−NR002−C(O)−、−O−P(O)OR12(O)− 、−NR002−P(O)OR12(O)−、−O−P(O)OR12−NR002−、−NR00 2 により1回または数回中断されている、C1−C20−アルキレン、またはC2− C18−アルキレンを示し、 Yは直接結合、または−O−C(O)−、−NR002−C(O)−、−O−P(O)(O R12)O−または−NR002−P(O)−O−を示し、 R002はHまたはC1−C4−アルキルを示し、 R12は、H、C1−C12−アルキル、アンモニウム、アルカリ金属イオン、例え ばLi+、Na+およびK+、または等価アルカリ土類金属イオン、例えばMg2+およびC a2+を示し、および Rezはレセプターの基を示す] に対応する。 レセプター、特に生物学的に特異的なレセプターの基(これは標的分析物質に 相補的である)は数多く知られている。かかる基は、例えば、抗原またはそのフ ラグメント、抗体またはそのフラグメント、ホルモン、タンパク質(例えば酵素 )またはそのフラグメント、RNAおよびDNA分子またはそのフラグメント、 天然または合成オリゴヌクレオチド、炭水化物またはそのフラグメント、ペプチ ドまたはそのフラグメントおよび天然または合成生物活性物質から誘導し得る。 本発明で使用するポリマーの好ましい亜群において、このポリマーは、例えば 、式IIで示される同一または異なる反復構成成分、または式IIおよびIII[式中、 X001、R001、X002、R003およびRezは式Iで上記した意味を有し、 Rは、HまたはC1−C4−アルキルを示し、 R3はH、C1−C10−アルキル、フェニルまたはC1−C4−アルキルフェニルを 示し、 R2はH、−C(O)−OR4または−C(O)−NR56を示し、 R1はH、Cl、−CN、−OH、−OC1−C6−アルキル、−O−(O)C−R8 、 −OC1−C6−ヒドロキシアルキル、フェニル、C1−C4−アルキルフェニル、 −C(O)−OR4または−C(O)−NR56を示すか、またはR1およびR2は共 に−O−C1−C12−アルキリデン−O−を示し、 R4はH、アンモニウム、アルカリ金属イオン、等価アルカリ土類金属イオン、 C1−C12−アルキル、フェニルまたはC1−C4−アルキルフェニルを示し、 R5およびR6は、互いに独立して、H、C1−C12−アルキル、C1−C8−ヒド ロキシアルキル、シクロヘキシル、ベンジルまたはフェニルを示すか、またはR5 およびR6は共にテトラーまたはペンタメチレン、−(CH2)2−O−(CH2)2− または−(CH2)2-NR7−(CH2)2−(ただし、R7はHまたはC1−C4−アル キルである)を示し、 xおよびyは各々0または1であり、x+yは1または2であり、および R8はC1−C12−アルキル、C1−C4−ハロゲンアルキル、C5−またはC6−シ クロアルキル、ベンジルまたはフェニルを示す] で示される同一または異なる構成成分を含むポリマーであり得る。 X001、R001、X002、R003、R12およびRezにおいて、上記の好ましい意 味および拡充を使用できる。 Rは好ましくはHまたはメチルを示す。 アルキルとして定義した場合R3は、好ましくは、C1−C4−アルキルを示す 。 R3は好ましくはHまたはメチルを示す。 アルキルとして定義した場合R、R1、R4、R5、R6、R7およびR8は、メチ ル、エチルおよびプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル 、ノニル、デシル、ウンデシルおよびドデシルの異性体である。 R2は好ましくはHを示す。 R1は好ましくはH、−C、−OH、−OC1−C6−アルキル、−O−(O)C −R8、−OC1−C6−ヒドロキシアルキル、−C(O)−OR4または−C(O)− NR56を示すか、またはR1およびR2は共に好ましくは−O−C1−C6−アル キリデン−O−を示し、 R1およびR2は共に好ましくは−O−C1−C8−、最も好ましくは−O−C1− C4−アルキリデン−O−を示す。アルキリデンの例をいくつかあげると、メチ レン、 エチリデン、プロピリデン、ブチリデン、フェニルメチリデン、(CH3)2C=お よび(CH3)(C65)C=である。 R4は好ましくはLi+、Na+、K+、Mg2+、Ca2+またはC1−C6−アルキルを示す 。アンモニウムについては、上記の意味を適用する。 R5およびR6は、互いに独立して、好ましくはH、C1−C4−アルキルまたは C1−C6−ヒドロキシアルキルを示す。 R7は好ましくはHまたはメチルを示す。 R8は好ましくはC1−C6−アルキル、C1−またはC2−ハロゲンアルキル、 シクロヘキシル、ベンジルまたはフェニルを示す。 レセプターが共有結合した本発明で使用するポリマーについての1つの好まし い態様は、ポリアクリル−またはポリメタクリル−アミドを基本とするものであ る。これらは式IVで示される同一または異なる反復構成成分、または式IVおよび V [式中、 X002は−O−、−S−、−NR002-、−C(O)−O−、−O−C(O)−、−O −C(O)−O−、−SO2−O−、−O−SO2−、−O−SO2−O−、−NR0 02 −C(O)−、−C(O)−NR002−、−NR002−C(O)−O−、O−C(O)− NR002−、NR002−C(O)−NR002−、−NR002−SO2−、−SO2−NR002 −、−NR002SO2−O−、−O−SO2−NR002−、−NR002−SO2− NR002、−O−P(O)OR12(O)−、−NR002−P(O)OR12(O)−、−O− P(O)OR12-NR002−、−NR002−P(O)OR12−NR002−、−P(O)OR 12(O)−または−P(O)OR12−NR002−を示し、 R001は二価架橋基を示し、 Rezはレセプターの一価基を示し、 R002はH、C1−C12−アルキル、C5−またはC6−シクロアルキル、C5−ま たはC6−シクロアルキルメチルまたは−エチル、フェニル、ベンジルまたは1 −フェニルエチ−2−イルを示し、 R003は、直接結合、C1−C18−アルキレン、C5−またはC6−シクロアルキレ ン、C6−C10−アリレンまたはC7−C12−アラルキレンを示し、 RはHまたはメチルを示し、 R9はHまたはC1−C4−アルキルを示し、 R12はH、C1−C12−アルキル、アンモニウム、アルカリ金属イオン、例えばL i+、Na+およびK+、または等価アルカリ土類金属イオン、例えばMg2+およびCa2+ を示し、および R10およびR11は、互いに独立して、H、C1−C6−アルキルまたはC1−C6− ヒドロキシアルキルであるか、またはR10およびR11は共にテトラメチレン、ペ ンタメチレン、−(CH2)2−O−(CH2)2−または−(CH2)2−NR7−(CH2)2 −(ただし、R7はHまたはC1−C4−アルキルである)である] で示される同一または異なる反復構成成分を有するポリマーを含む。 R001、X002、R003、R12、x、yおよびRezにおいて、上記の好ましい意 味および拡充を適用できる。 R003は好ましくは直接結合を示す。 R9は好ましくはHを示す。R10およびR11は好ましくはH、C1−C4−アル キルまたはC1−C6−ヒドロキシアルキルを示す。最も好ましくは、R10および R11は各々Hである。 このポリアクリル−またはポリメタクリル−アミドは、最も好ましくは式IVa で示される反復構成成分、または式IVaおよびVa [式中、 RはHまたはメチルおよび好ましくはHを示し、 R9はHまたはC1−C4−アルキルおよび好ましくはHを示し、 R001は、−O−、−S−、−O−C(O)−、−C(O)−O−、-NR002−C(O )−、−C(O)−NR002−、−O−C(O)−O−、−O−C(O)−NR002−、 −NR002−C(O)−O−、−NR002−C(O)−、−O−P(O)OR12(O)−、 −NR002−P(O)OR12(O)−、−O−P(O)OR12−NR002−、−NR002 −P(O)OR12−NR002−、−NR002−により1回または数回中断されている C1−C18−アルキレン、またはC2−C18−アルキレンを示し、 R12はH、C1−C12−アルキル、アルカリ金属イオン、例えばLi+、Na+および K+、または等価アルカリ土類金属イオン、例えばMg2+およびCa2+を示し、 R10およびR11は、互いに独立して、HまたはC1−C4−アルキルを示し、好ま しくはR10はHであり、R11はHまたはC1−C4−アルキルであり、最も好まし くはR10およびR11は各々Hを示し、および Oliは相補オリゴヌクレオチドの群から選択した一価のレセプター基を示す] で示される反復構成成分を有するものである。 このオリゴヌクレオチドは天然または合成ヌクレオチド由来、またはその両方 のヌクレオチド由来である。これらは3−200、好ましくは5−100、より 好ましくは5−50、最も好ましくは8−30のヌクレオチド単位からなり得る 。 本発明で使用するポリマーは、一部公知であるか、または類似または公知の方 法により製造し得る。基本的には、2つの方法を使用し得る:(1)ポリマー形 成基が直接または架橋基を介して共有結合しているレセプターを有するモノマー を、単独またはコモノマーと共にポリマー化する、または(2)官能基を含む可 溶性ポリマーを適当な官能基を含むレセプターと反応させる。共有結合したレセ プター基を含むモノマーレセプターを製造するために、存在し、反応すべきでな い官能基を最初に保護基で保護し得る。その後、官能基上で鎖伸長を行い得る。 公知の鎖伸長法は、例えばエーテル化、エステル化、アミド形成、尿素形成およ びウレタン形成である。 官能基を介した結合は一般的に公知の方法により行い得る。ここでは、基本的 に、存在する官能基を他の官能基に変換することも可能であり、例えば−CH2 OH−基を酸化によりカルボン酸に、カルボン酸からアミドまたはハライドに、 アミン基からイソシアネート基に、アルコールまたはアミンから炭酸塩またはウ レタンにすることができる。さらに、一番最初にアルコールまたはアミンをハロ ゲンカルボン酸(例えばクロロ酢酸)と反応させることが可能である。鎖伸長剤 、例えばエポキシド、アジリン、ジオール、ジアミン、ジカルボン酸またはエス テルおよびジイソシアネートもまた一回または数回連続的に使用し得、かくして 正確に架橋基の長さを決定する。これらの連結方法および工程は公知であり、当 該文献に記載されている。ポリマー形成レセプター製造用のコモノマーおよび出 発化合物は公知であるか、または一部市販で入手できるか、または類似の方法で 製造し得る。 分析混合物に検出される有機荷電物質は、分子量が例えば300−1,000, 000またはそれ以上、好ましくは300−500,000、より好ましくは3 00−200,000、最も好ましくは300−100,000、特に300−5 0,000であり得る。 また、分子量範囲が好ましくはほぼ少なくとも300からほぼ1,000,00 0ダルトンである荷電有機化合物の混合物においては、充填および置換できる一 定粘度のポリマー溶液(ポリマーは共有結合したレセプターを含む)を、有利に は分離相として使用し得ることが判明した。溶媒は、単独、または水と混和性の 有機溶媒との混合物中における、水、または緩衝水溶液であり得る。ここでの再 生性(有機化合物の反覆周期時間)は驚く程速いので、これらの固定分離相は一 方で自動化に、他方で未知の化合物の混合物の定性の標準化に適している。多く の場合、分解能は驚く程高いので、オリゴマー化合物の混合物でも(これは構築 因子または他の構造因子においてのみ区別できる)、分離および測定し得る。 本発明に記載の方法の好ましい態様において、使用した置換可能な分離剤は、 (a)共有結合したレセプターを含む実質的に架橋していない0.1−30重 量%の水溶性ポリマー(平均分子量は5,000,000ダルトン以下)、および( b)単独、または水と混和性の有機溶媒を含む、99.9−70重量%の緩衝水 溶液からなる組成物(この組成物の粘度は20−600mPa・s)である。 この組成物中のポリマーの分子量は、好ましくは、5000−5,000,00 0、より好ましくは10,000−2,000,000、最も好ましくは10,00 0−1,000,000、特に20,000−500,000である。分子量が増え る程、溶液を希釈し、適当に使用する。 これらの組成物中のポリマーの平均分子量が10,000−500,000、好 ましくは20,000−200,000ダルトンであれば、組成物は新規であり、 本発明のさらに別の対象である。 重量%は常に100%となるようにされている。分子量は、例えば既知の分子 量をもつポリアクリルアミドの既知の標準物質を用いてゲル浸透クロマトグラフ ィーにより測定する。粘度は30℃で回転粘度測定器(Low Shear 30//MS 1/1) にて測定する。 組成物のポリマーでは、上記の好ましい意味および拡充を使用できる。適当な 水溶性ポリマーが数多く知られている。選択したポリマーおよびその分子量、並 びに組成物中のその濃度により実質的に粘度が決定される。必要とされる分子量 は、特殊合成により、または例えば高分子量ポリマーの加水分解のいずれかによ り得られ得る。透析を用いても同じように一定の分子量を作製し得る。 有機溶媒を同じように使用して組成物の粘度を調整すると、分離能力も異なっ てくる。組成物は、緩衝溶液および溶媒に対して、好ましくは1−80重量%、 より好ましくは5−50重量%、一層より好ましくは5−40重量%、最も好ま しくは5−30重量%の溶媒を含む。問題の溶媒は例えば極性およびプロトン性 または好ましくは非プロトン性溶媒であり得る。例をいくつかあげると、所望に よりメトキシまたはエトキシにより置換されているアルカノールおよびポリオー ル、例えばメタノール、エタノール、プロパノールおよびブタノール、メトキシ エタノールおよびエトキシエタノール;ジオール、例えばエチレングリコール、 プロパンジオール、ブタンジオール、シクロヘキサンジオール;トリオール、例 えばグリセロールまたはトリメチロールプロパン;およびテトロール、例えばペ ンタエリトリトール;カルボン酸アミドおよびラクタム(そのN原子は2つまた は1つのメチルまたはエチル置換基を含み得る)、例えばホルムアミド、アセト アミド、カプロラクタム、ジメチルホルムアミド、ジエチルアセトアミドおよび N−メチルピロリドン、ケトンおよびアルデヒド、例えばアセトアルデヒドまた はアセトン、スルホン、例えばジメチルスルホン、ジエチルスルホンおよびテト ラメチレンスルホン;スルホキシド、例えばジメチルスルホキシド、ジエチルス ルホキシドおよびテトラメチレンスルホキシド;およびニトリル、例えばアセト ニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリルおよびベンゾニトリルである。 組成物は70−99.9重量%、より好ましくは75−99重量%、一層より 好ましくは80−99重量%、最も好ましくは90−99重量%の緩衝水溶液を 含む。緩衝水溶液のpH値の範囲は2−12、好ましくは4−9であり得る。 緩衝剤の種類、量および濃度を、キャピラリー電気泳動システムの出力が約1 0以下、好ましくは3以下、最も好ましくは1ワット以下となるように選択する 。適当な緩衝剤は、例えば、リン酸塩およびホウ酸塩を基本とするもの、例えば 10−500mmolのTRIS[トリス−(ヒドロキシメチル)−アミノメタン]および1 0−500mmolのホウ酸である。BIS[ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−ト リスヒドロキシメチル−メタン]も使用または共に使用し得る。 組成物の粘度は、好ましくは、20−500、より好ましくは50−500、 最も好ましくは50−400mPa・sである。 本発明に記載の組成物は、透明で粘性の溶液であり、電気泳動装置のキャピラ リーチューブへの充填に非常に適しており、分離後に再び取り出し(濯ぐ)、別の 測定用にキャピラリーチューブに再充填することができる。従って、装置は再利 用でき、これはかなり経済的に利点がある。これはキャピラリーチューブおよび 分離剤からなる全システム(いわゆる「キット」)の商業的導入の可能性を開く ものである。他の非常に大きな利点は、荷電、サイズおよび親和性による本発明 の分離を、1つのキャピラリーチューブにおいて、共有結合したレセプターを含 まないポリマーゲルまたは溶液を用いた荷電およびサイズのみによる分離と組合 せ得ること、分離システムを最適化し得ること、置換可能な分離相を使用する場 合には、全て自動で行い得ることである。例えば分離システム(ポリマーゲル または溶液)を混合することにより組合せ得る。しかし、置換可能な分離相がキ ャピラリーチューブ中で空間的に分離した配置を使用する方がより便利である。 共有結合したレセプターを含まない置換可能な分離相は、例えば、(a)0. 1−30重量%の実質的に架橋していない水溶性ポリマー(平均分子量は5,0 00,000以下)、および(b)単独または水と混和性の少なくとも1つの有 機溶媒との混合物を含む、99.9−70重量%の緩衝水溶液からなる組成物( この組成物の粘度は20−600mPa・s)である。 この組成物において、共有結合したレセプターを有する置換可能な分離剤とし て上記した組成物における態様および好ましい事項は個別に適用する。分子量は 、好ましくは5000−5,000,000、より好ましくは10,000−2,0 00,000、最も好ましくは10,000−1,000,000である。分子量が 増える程、溶液を希釈して適切に使用する。これらの組成物におけるポリマーの 平均分子量は、最も好ましくは10,000−500,000、特に20,000 −200,000ダルトンである。 分子量は、例えば既知の分子量をもつポリアクリルアミドの既知の標準物質を 用いてゲル浸透クロマトグラフィーにより測定する。粘度は、回転粘度計(LowS hear30//MS 1/1)にて30℃で測定する。 適当な水溶性ポリマーが数多く知られている。選択したポリマーおよびその分 子量、並びに組成物中のその濃度により粘度が決定される。必要とされる分子量 は、特殊合成により、または例えば高分子量ポリマーの加水分解のいずれかによ り得られ得る。ポリマーは選択した分離条件下で安定でなければならない。合成 および天然ポリマーの両方を使用し得る。例は、任意、一部エーテル化またはエ ステル化したポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、任意、N−モノ− アルキル化またはN−ジアルキル化ポリアクリレートまたは−メタクリレート、 ポリエチレングリコールまたはエチレングリコールおよび1,2−ジオールのコ ポリマー、例えば1,2−プロピレングリコール、ポリサッカライドまたはポリ サッカライド誘導体、例えばセルロースおよびセルロースエーテル、デンプン、 デキストランおよびカラゲナンである。デンドリマーもまたポリマーとして適当 である。 好ましい水溶性ポリマーはポリエチレングリコール、ポリサッカライドおよび ポリビニルアルコールである。 キャピラリーチューブは、例えば以下のように充填し得る: 1.同一または異なるレセプター、好ましくは3つ以下の異なるレセプターがポ リマーに結合しているポリマーゲルのみを用いる。 2.(a)同一レセプターがポリマーに結合しているポリマーゲルを用いて、( b)続いて(a)と異なるまたは同一のレセプターがポリマーに結合しているポ リマーゲルを用いる。この態様では、2つ以上、例えば10以下、好ましくは5 以下、最も好ましくは3つ以下のポリマーゲルがキャピラリーチューブに連続し て存在し得る(ただし、異なるレセプターがそれぞれ異なるポリマーに結合して いる)。 3.(a)同一または異なるレセプターがポリマーに結合しているポリマーゲル を用いて、および(b)続いてレセプターが結合していないポリマーゲル(例え ば上記のポリマー溶液の1つ)を用いる。 4.(a)同一または異なるレセプターがポリマーに結合しているポリマーゲル を用いて、および(b)続いてレセプターが結合していないポリマーゲル、例え ば上記のポリマー溶液の1つを用いて、および(c)続いて(a)と異なるまた は同一のレセプターがポリマーに結合しているポリマーゲルを用いる。 5.(a)レセプターが結合していないポリマーゲル、例えば上記のポリマー溶 液の1つを用いて、(b)続いて、同一または異なるレセプターがポリマーに結 合しているポリマーゲルを用いて、および(c)続いてレセプターが結合してい ない(a)と同一または異なるポリマーゲル、例えば上記のポリマー溶液の1つ を用いる。 これらの態様により、記載していない数多くの変化を加えることで、特殊な分 離課題に系を対応させることが可能であることがすでに示唆されている。 キャピラリーチューブ中の個々の分離相の長さは、基本的に、キャピラリーチ ューブの長さ、結合したレセプターの量、および分析混合物における成分におけ る所望の分離能力に依存している。 本発明の別の目的は、電気泳動分離装置用のキャピラリーチューブであり、こ れはポリマーに共有結合したレセプターを有する少なくとも1つのポリマーゲル またはポリマー溶液を、単独でまたはレセプターが共有結合していないポリマー ゲルまたは溶液と組合せたもので充填されており(ここで共有結合したレセプタ ーを含むポリマーの平均分子量は、2,000,000以下、好ましくは1,50 0,000ダルトン以下)、例えば、少なくとも本発明に記載の組成物で、および 所望により共有結合したレセプターを含まない上記ポリマー溶液の少なくとも1 つで充填されている。 本発明の別の目的は、(1)共有結合したレセプターを含むポリマーゲルまた はポリマー溶液が入っている少なくとも1つの容器(ポリマーの平均分子量は5 ,000,000ダルトン以下である)および(2)ポリマーに共有結合したレセ ップターを含まないポリマー溶液またはポリマーゲルが入っている、少なくとも 1つの容器、並びに(3)キャピラリーゲル電気泳動用の、任意に、1または数 個のキャピラリーチューブ(ここで、キャピラリーチューブはゲルまたは溶液で 充填され得る)からなる;好ましくは少なくとも(1)本発明に記載の組成物が 入っている容器および(2)ポリマーに共有結合したレセプターを含まない上記 の組成物が入っている少なくとも1つの容器、並びに(3)キャピラリーゲル電 気泳動用の、任意、1つまたは数個のキャピラリーチューブからなる組成物であ る。 本発明のさらに別の目的は、(1)共有結合したレセプターを含むポリマーゲ ルまたはポリマー溶液が入っている少なくとも1つの容器(ポリマーの平均分子 量は2,000,000以下、好ましくは1,500,000ダルトン以下であり、 キャピラリーチューブはゲルおよび溶液で充填され得る);および(2)キャピ ラリーゲル電気泳動用の1つまたは数個のキャピラリーチューブからなる組成物 である。 検出装置(例えばUV吸収測定)を具備したキャピラリー電気泳動装置は公知 であり、当該文献に記載されており、種々の製造業者から購入でき、例えばBeck mann社、Fullerton、CA、USAのP/ACE5000装置またはHewlett Packard社、Wald bronn、Germanyの3DCEである。固定相のpH値における電気浸透流を防ぐため に、キャピラリーチューブの壁を、例えばポリビニルアルコールの薄層で被 覆する。この層はまたリンカーにより共有結合させ得る。 キャピラリーチューブの内部直径は、例えば5−200、好ましくは50−1 50μmであり得る。キャピラリーチューブの長さは、例えば0.1−200cm 、好ましくは1−30cmであり得る。本発明で使用する組成物でキャピラリーチ ューブを充填する場合には、例えば約103-107Paの範囲の圧力をかけるこ とが適当である。 キャピラリーチューブは、例えば、ガラス、石英または合成物質、例えばテフ ロンなどの非電導性物質から構成され得る。個々のキャピラリーチューブは、多 くの場合、ポリイミドなどの保護層と共に使用し、これにより損傷から保護され る。平面担体上における、エッチング技術、スタンピングまたは微細粉砕により 得ることができるキャピラリーチューブまたはキャピラリーシステムもまた使用 し得る。 電気泳動分離装置における本発明に記載のキャピラリーチューブは、電気的に 荷電した有機化合物、特に生体有機化合物(分子量の範囲は、ほぼ少なくとも3 00−1,000,000ダルトン、好ましくは300−800,000ダルトン 、より好ましくは300−500,000、最も好ましくは300−200,00 0、特に300−100,000、特に300−50,000である)の分離に極 めて適している。この場合の装置は、キャピラリーチューブ中における本発明に 記載の組成物を置換することにより、1回測定した後にも再利用し得る。これを 行うために、水、有機溶媒または水と有機溶媒の混合物を使用し、組成物を加圧 下で簡潔に水洗し得る。 問題の有機化合物は好ましくは天然または合成の化合物の混合物、例えば約5 000ヌクレオチド単位以下のオリゴヌクレオチド、約5000ヌクレオチド単 位以下のオリゴマーRNAまたはDNA配列、100糖単位以下のオリゴマー炭 水化物、およびアミノ酸単位3000以下のオリゴマーペプチドおよびタンパク 質であり得る。 本発明に記載の方法は、個々の場合において下記のように行い得、分離能力を 最適化するための修飾は、本発明の範囲内である。 電場は、例えば50−2000、好ましくは100−1500、最も好ましく は200−1200、特に200−600ボルト/cmであり得る。 有機化合物の検出は、光学的方法を用いて、例えば通常UV範囲における波長 の吸収測定を用いて、またはレーザー誘導蛍光などの蛍光検出、または質量分析 またはNMR分光学的方法により適切に行う。 測定サンプル(溶液)における有機化合物の濃度は、ミニモルから、ミクロモ ル、ピコモルを経由して、フェムトモルまでの範囲であり得る。 有機化合物は水、緩衝水溶液、または水または緩衝溶液と水と混和性の有機溶 媒との混合物に溶解し得る。キャピラリーチューブは、その一端を測定サンプル に浸し、短時間(例えば1−10秒)電圧をかけることにより装填し、有機化合 物を電気泳動により追跡する。荷電もまた流体力学的に影響を受け得、電圧差が キャピラリーチューブの両端で生じる。取り出した量は、例えば、数個の分子か ら、アトモルを経て、ピコモルまでの範囲であり得る。 濃縮および予備精製を、かなり希釈した溶液、例えば天然物質の抽出物を用い て実施できることは、動電学的電荷の場合には極めて大きな利点である。なぜな ら相補標的分析物質がポリマーゲルのレセプターに結合し、溶出されないからで ある。この場合、動電学的電荷方法は、本発明に記載の分離方法の接続段階であ ると理解される。このように方法を行うことにより、本発明に記載の方法は、分 取方法としても適当であり、これにより別の試験で使用するための十分量が入手 でき、PCR法などの他の濃縮方法を行わずにすむ。この工程を実施するために 、相補標的分析物質がレセプターに結合する条件下、例えば比較的低温で動電学 的電荷を行う。 分離は、一般的に、工程の第一段階で、一定温度、例えば−20−90℃、好 ましくは10−50℃で行う。工程の第一段階で、相補分析物質がレセプターに 結合するので、溶出されない。非結合分析分子を溶出し、荷電およびサイズによ り分離および検出することができる。 溶出条件を変化させることによる、結合した相補分析分子の親和性の消失は、 種々の方法、例えば、電場の変化、温度の変化(連続的に、段階的にまたは一段 階で約50℃まで増加させて)、pH値の変化(上昇または下降)、塩基などの 変性剤(例えばアミンまたは尿素)の添加、レセプターに高い親和性をもつ相補 有機化合物の添加、または攪乱剤の添加によりなし得る。これらの方法を組合せ ても良い。 工程の第二段階における化合物の溶出および検出は、一般的に、工程の第一段 階で記載したように行う。2つまたは数個の分析化合物が結合しているならば、 溶出し、サイズおよび荷電により分離し得る。 本発明に記載の方法は、数多くの分野で使用され得、リガンド/基質系は、特 に、生物活性化合物を含む有機化合物の混合物の、分析、検出および精製におい て重要である。記載し得る例は以下の通りである: 特異的タンパク質およびDNA分子の単離;抗体、抗原、オリゴヌクレオチド、 DNA分子および他の活性物質の精製;複合混合物、例えば合成混合物における オリゴヌクレオチド(アンチセンス化合物)の分析;抗原の分離および定量並び に抗体との反応性の解析;化合物ライブラリーおよび生物学的抽出物における例 えば酵素阻害剤を検出する試験法(スクリーニング);DNΛライブラリーにお ける相補DNA分子を検出する試験法(スクリーニング);植物、動物および微 生物などの生物を位置付けるための分析法(スクリーニングの道具);体特異的 ペプチドによる、または遺伝子サンプルによる疾患の同定のための診断法;免疫 および酵素アッセイ形における方法;DNA分子の選択的単離法;クローニング に関して、c−DNAまたはゲノムライブラリーの混合物から対立遺伝子を選択 的に単離する方法。 本発明に記載の方法には、数多くの、一部驚くべき利点がある。高い分解能お よび選択性が、特に複合生物学的分析混合物(これは低濃度、大容積で存在し得 る)の場合に得られる。さらに、このシステムは、消費に基づいたレセプターと 共に提供され得る。この方法は標準的な機器を用いて全て自動で簡単に操作し得 る。この方法では、少量のサンプルでも高い感度を示す。これは特に簡単な分析 法であり、短時間で結果が得られ得る。共有結合したレセプターを1つ以上有す るポリマー、または種々の共有結合したレセプターを有するポリマーゲルの混合 物を同時に使用し得る。最も多くの変化修飾を施すことにより、分析工程は高い 柔軟性およびある種の問題を解決する可能性を提供する。さらに、同一または異 なる分析物質の平行分離および検出を行うことが可能である。このシステムを用 いて、生物学的に活性な物質の分離および検出、さらに診断におけるいくつかの 非常に異なる問題を解決することができることは特に有益である。必要な試薬は 容易に入手でき、ポリマーゲルは簡単な標準的な方法により特殊合成し得る。 本発明のさらに別の目的は、特異的タンパク質およびDNA分子の単離;抗体 、抗原、オリゴヌレオチド、DNA分子および他の活性物質の精製;複合混合物 におけるオリゴヌクレオチドの解析;抗原の分離および定量並びに抗体との反応 性の解析;化合物ライブラリーおよび生物学的抽出物における酵素阻害剤を検出 するための試験法として;DNAライブラリーにおける相補DNA分子を検出す るための試験法として;植物、動物および微生物の群由来の生物を位置付けるた めの解析法として;体特異的ペプチドによる、または遺伝子サンプルによる疾患 を同定するための診断法として;免疫および酵素アッセイとして;DNA分子の 選択的単離法として;c−DNAまたはゲノムライブラリーの混合物からの対立 遺伝子の選択的単離法としての、本発明に記載の方法の使用法である。 本発明の別の目的は、単独で、または組成物(A)の前または後のキャピラリ ーチューブに配置した組成物(B)[組成物(B)は(a)0.1−30重量% の実質的に架橋していない水溶性ポリマー(この平均分子量は5,000,000 以下)および(b)単独、または水と混和性の少なくとも1つの有機溶媒を含む 、99.9−70重量%緩衝水溶液(この組成物の粘度は20−600mPa・s)か らなる]と共に、(a)レセプターが共有結合している実質的に架橋していない 0.1−30重量%の水溶性ポリマー(この平均分子量は5,000,000以下 )および(b)単独、または、水と混和性の有機溶媒を含む、99.9−70重 量%の緩衝水溶液からなる組成物(A)(この組成物の粘度は20−600mPa・ s)の、少なくとも2段階のキャピラリーアフィニティーゲル電気泳動における 分離剤としての使用である。 下記の実施例は本発明を説明するものである。 図1は実施例D2に記載の分離の電気泳動図を示す。x軸は時間を示し、y軸 は260nmにおける吸収を示す。さらに、分離(溶出)時の温度をx軸を通して 示す。A)出発化合物の製造 実施例A1:[式中、 Tは を示す] の製造 a)オリゴヌクレオチドを、自動DNA合成機ABI394Bで、β−シクロエチ ル−ホスホルアミジト法により標準的なプロトコールに従って製造する。最終段 階において、同方法により、モノメトキシトリチル−NH−(CH2)6−OP[β −シアノエチル][N(i−プロピル)2]を、オリゴヌクレオチドの末端CH2OH 基に結合させる。 b)アミノヘキサメチルオリゴヌクレオチド(50mg、約1mmol)が結合した担 体物質を含む合成カラムを、合成機から取り出し、担体物質を真空で吸引するこ とにより乾燥させ、次いで、ジクロロメタンで洗浄する。次いで、0.25mmol のメタクリル酸無水物および0.25mmolのN−メチルモルホリンの1mlジクロ ロメタン溶液を、カラムに加え、30分間室温で反応させる。その後、カラムを ジクロロメタンおよびアセトニトリルで洗浄し、真空で吸引することにより乾燥 させる。担体物質をフラスコ中に入れ、1mlの濃水酸化アンモニウム水溶液を加 え、一晩55℃で放置する。上清の液体を直ちに蒸発させて過剰のアンモニアを 除去し、得られた溶液をクロマトグラフィーにかけ、小分子を除去する。得られ た無塩の溶液を加熱せずに凍結乾燥し、ポリマー化に直接使用する。実施例A2:の製造 a)架橋基H[(OCH2CH2)3OP(O)−ONa]2−を有するオリゴヌクレオチド (ジメトキシトリチルO−[(CH2CH2O)3]2OP[β−シアノエチル][N(i− プロピル)2]による)は、自動DNA合成機ABI394Bで、β−シアノエチルホ スホルアミジト法により標準的なプロトコールに従って製造する。最終段階にお いて、同方法により、モノメトキシトリチル−NH−(CH2)6−OP[β−シア ノエチル][N(i−プロピル)2]を、架橋基の末端CH2OH基に結合させる。 b)方法は、アクリル酸無水物を用いて、実施例A1、b)と同様にする。B)ポリマーの製造 実施例B1: 2477μlの3%アクリルアミド水性緩衝液(100mmol TRIS、100mmo lホウ酸)をフラスコ中でヘリウムを用いて脱気する。次いで、実施例A1に記 載の7.5μlのモノマー(1μlあたり0.1mgモノマー)、8μlの10%(重 量/用量)過硫酸アンモニウム溶液および8μlの10%(用量/用量)テトラ メチルエチンジアミン溶液(各々水溶液)を加える。フラスコに封をし、振盪し 、5分間超音波をかける。次いで、室温で30分間反応させ、反応混合物を透析 装置に入れ、10,000ダルトン以下の分子量のオリゴマーを取り除く。この 溶液を11の水に対して48時間透析し、水を3回交換する。その後、ポリマー 溶液をファルコンフラスコに入れ、ドライアイス/アセトンで冷却し、凍結乾燥 させる。収率は約75%である。アクリルアミドと実施例A1に記載のモノマー との重量比は100:1である。実施例B2: 方法は実施例B1と同様であるが、実施例A2に記載のモノマーを使用する。 収率は約75%である。アクリルアミドと実施例A2に記載のモノマーとの重量 比は100:1である。C)分離剤であるポリマーゲルの製造 実施例C1: 実施例B1に記載のポリマーを、100mmol TRIS[(トリヒドロキシメチル)ア ミノメタン]および100mlのホウ酸(pH8.3)からなる緩衝水溶液に溶かし 、1.5%溶液とし、遠心して非溶解部分を除去する。この溶液(直ちに使用可 )を使用するまで保存する。粘度は約40mPa・sである。実施例C2: 方法は実施例C1と同様であるが、実施例B2のポリマーを使用し、ここで緩 衝液は58mmol TRIS、58mmolホウ酸、24用量%ジメチルホルミアミド、2 0用量%ジメチルスルホキシドおよび残りの水からなる。粘度は約100mPa・s である。D)使用実施例 実施例D1: 496μlの3%アクリルアミド水性緩衝溶液(100mmol TRIS、100mmo lホウ酸)をフラスコ中でヘリウムを用いて脱気する。次いで、実施例A1に記 載の1.5μlのモノマー(1μlあたり0.1mgのモノマー)、1.3μlの1 0%(重量/用量)過流酸アンモニウム溶液および1.3μlの10%(用量/用 量)テトラメチルエチレンジアミン溶液(各々水溶液)を加える。ポリマー溶液 をシリンジを用いて、メタクリル酸−3−トリメトキシシリル−プロピル−エス テルでシリル化した「ヒューズドシリカ」のキャピラリーチューブに充填する。 ポリマー化を24時間かけて行い、その後、緩衝水溶液で平衡化する。キャピア リーチューブの長さは24cmであり、内部直径は77μmであり、17cmの場所 にUV伝達窓がある。100mmol TRIS[(トリヒドロキシメチル)アミノメタン] および100mlのホウ酸(pH8.3)からなる水溶液を電気泳動緩衝液として 使用する。キャピラリーチューブを−5kVで10分間平衡化する。その後、安 定なUV基礎吸収および安定な電流が観察される。次いで、充填されたキャピラ リーチ ューブを−6kVで5秒間動電学的に、16℃で1つのサンプルdC12-18(0. 0005OD/μl)および1つのサンプルdA15(0.0005OD/μl)を用 いて装填する。その後、−5kVの電圧をかけ、116℃で溶出する。約7.1 後、dC12-18を引き離しながら溶出する。10分後、dA15はまだ観察されな い。温度を40℃に上げ、溶出し続ける。温度を上げた約3.8分後、鋭い吸収 が観察され、これは溶出されたdA15に対応する。実施例D2: 本実施例は、ミスマッチ構造を同時に引き離しながらdA15を分離する方法に おける効力を示す。電気泳動図を図1に再現する。実施例C1に記載のポリマー 溶液を10分間かけて、3.5・105Paの圧力下でキャピラリーチューブ(CEle ct N、製造業者Supelco)に充填する。キャピラリーチューブの長さは24cmで あり、内部直径は75μmであり、17cmの場所にUV伝達窓がある。100mm olのTRISおよび10mmolのホウ酸(pH8.3)からなる水溶液を、電気泳動緩衝 液として使用する。キャピラリーチューブを−5kVで10分間平衡化し、ここ で、さらに0.5mmolのMgCl2が容器の内部および外部に存在する。その後、安定 なUV基礎吸収および安定な電流が観察される。次いで、充填したキャピラリー チューブを動電学的に−6kVで6秒間、23℃で1つのサンプルdA15(0. 00050D/μl)を用いて装填する。次いで、d(TA6TA6T)、d(A7T A6T)およびd(A7TA7)の混合物を−8kVで9秒間動電学的に注入する。そ の後、−5kVの電圧をかけ、23℃の温度で溶出を行う。6.5分後、温度を 29℃に上げる。約7.7分後にd(TA6TA6T)が、約9.7分後にd(A7TA6 T)が、10.5分後にd(A7TA7)が溶出する。13分後、温度を50℃に上 げる。計17.7分後に初めてdA15が溶出される。実施例D3: 実施例C2に記載のポリマー溶液を、10分間かけて、3.5・105Paの圧力 下で、キャピラリーチューブ(CElect N、製造業者Supelco)に充填する。キャ ピラリーチューブの長さは24cmであり、内部直径は75μmであり、17cmの 場所にUX伝達窓がある。70mmolのTRISおよび70mmolのホウ酸(pH8.3 )の70%水(用量/用量)および30%ジメチルホルムアミド(用量/用量) 溶液を電気泳動緩衝液として使用する。キャピラリーチューブを−25kVで1 2分間平衡化する。その後、安定なUV基礎吸収および安定な電流が観察される 。次いで、充填したキャピラリーチューブを−4kVで10秒間、13℃で、d T10(0.00005OD/μL)、dT15(0.0005OD/μL)およびdT20( 0.0005OD/μL)の混合物を用いて動電学的に装填する。次いで、5'-TCC CGCCTG TGA CAT GCA TT-3'(0.0010D/μL)を−10kVで20秒間動電学 的に装填する。この後、−15kVの電圧をかけ、13℃の温度で溶出を行う。 約9.1分後にdT10が、約9.6分後にdT15が、10.4分後にdT20が溶出 する。約13分後、温度を50℃に上げる。計17.2分後にヘテロマーが溶出 される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU (72)発明者 ナット,フランソワ スイス、ツェーハー―4147アエシュ、トラ ウゴット―マイヤー―シュトラーセ3番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)キャピラリーチューブに分析混合物をのせ、(b)分離の第1段階で 、分析混合物中の標的分子をレセプターに結合させ、任意残りの成分を引き離し ながら溶出し、(c)工程の第2段階で、任意の段階で溶出条件を変化させ、レ セプターへの標的分子の親和性を消失させ、標的分子を、任意引き離しながら、 溶出および検出することを特徴とする、ポリマーゲル(標的分子のレセプターを ポリマーに共有結合させている)で少なくとも一部充填されているキャピラリー チューブを用い、少なくとも50ボルト/cmの電場をかけ、キャピラリーアフィ ニティーゲル電気泳動による分析混合物中の電気的に荷電した標的分子の選択的 分離法。 2. 同一または異なるレセプターをポリマーに結合させることを特徴とする請求 項1に記載の方法。 3. 平均分子量が5000−5,000,000ダルトンであることを特徴とする 請求項1に記載の方法。 4. 平均分子量が10,000−2,000,000ダルトンであることを特徴と する請求項3に記載の方法。 5. ポリマーを合成および天然ポリマーの群から選択することを特徴とする請求 項1に記載の方法。 6. ポリマーは、任意、部分的にエーテル化またはエステル化したポリビニルア ルコール、ポリビニルピロリドン、任意に、N−モノアルキル化したポリアクリ ルアミドまたは−メタクリルアミド、ポリヒドロキシアルキルアクリレートおよ びメタクリレート、ポリエチレングリコールまたはエチレングリコールと1,2 −ジオールのコポリマー、ポリサッカライドまたはポリサッカライド誘導体、デ ンプン、デキストランおよびカラゲナンから選択することを特徴とする請求項5 に記載の方法。 7. ポリマーを、ポリエチレングリコール、ポリアクリル−または−メタクリル −アミド、ポリヒドロキシアルキルーアクリレートおよび−メタクリレート、お よびポリビニルアルコールから選択することを特徴とする請求項6に記載の方法 。 8. 問題のポリマーはホモポリマーまたはコポリマーであることを特徴とする請 求項1に記載の方法。 9. コポリマーは、0.01−99.9重量%の共有結合したレセプターを有する 構造成分を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 10.コポリマーは、0.1−90重量%の共有結合したレセプターを有する構 造成分を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 11.コポリマーは、モノマーに対して0.1−60重量%の共有結合したレセ プターを有する構造成分を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 12.コポリマーは、0.1−40重量%の共有結合したレセプターを有する構 造成分を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 13.コポリマーは、0.1−30重量%の共有結合したレセプターを有する構 造成分を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 14.コポリマーは、0.1−10重量%の共有結合したレセプターを有する構 造成分を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 15.コポリマーは、0.1−5重量%の共有結合したレセプターを有する構造 成分を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。 16.レセプターは、直接または架橋基を介してポリマー骨格に結合しているこ とを特徴とする請求項1に記載の方法。 17.架橋基は、C、O、S、PおよびNから選択した1−60原子を含み得る ことを特徴とする請求項16に記載の方法。 18.問題の架橋基は、中断されていないか、またはO、SおよびN基および/ または−C(=O)−基の1つまたは数個により中断されている炭化水素基である ことを特徴とする請求項16に記載の方法。 19.ポリマー骨格に結合するレセプター基は、式I −X001−(R001)r−(X002)s−R003−Rez (I) [式中、 X001は、直接結合を示すか、またはX002およびX001は、互いに独立して、− O−、−S−、−NR002−、−C(O)−O−、−O−C(O)−、−O−C(O) −O−、−SO2−O−、−O−SO2−、−O−SO2−O−、−NR002−C( O)−、−C (O)−NR002−、−NR002−C(O)−O−、O−C(O)−NR002−、NR002 −C(O)−NR002−、−NR002−SO2−、−SO2−NR002−、−NR002S O2−O−、−O−SO2−NR002−、−NR002−SO2−NR002、−O−P( O)OR12(O)−、−NR002−P(O)OR12(O)−、−O−P(O)OR12−NR002 −、−NR002−P(O)OR12−NR002−、−P(O)OR12−(O)−または −P(O)OR12−NR002−を示し、 R001は二価架橋基を示し、 Rezは一価レセプター基を示し、 R002は、H、C1−C12−アルキル、C5−またはC6−シクロアルキル、C5− またはC6−シクロアルキルメチルまたは−エチル、フェニル、ベンジルまたは 1−フェニルエチ−2−イルを示し、 R003は、直接結合、C1−C18アルキレン、C5−またはC6−シクロアルキレン 、C6−C10−アリレンまたはC7−C12−アラルキレンを示し、 R12は、H、C1−C12−アルキル、アンモニウム、アルカリ金属イオン、また はその等価体を示し、 rは、0または1を示し、sは0または1を示し、sはrが0の場合0である] に対応することを特徴とする請求項16に記載の方法。 20.二価架橋基R001は、非置換であるか、またはC1−C4−アルキル、C1− C4−アルコキシまたは=Oにより置換され、中断されていないか、または−O −、−S−および−NR002−基(R002はHまたはC1−C4−アルキルを示す) から選択したヘテロ原子により中断されている、1−30C原子を有する炭化水 素基を示すことを特徴とする請求項19に記載の方法。 21.式Iで示される基は式Ia −X003−R005−Y−X004−Rez (Ia) [式中、 X003は、直接結合、または−O−、−S−、−NR002−、−C(O)−O−、− O−C(O)−、−O−C(O)−O−、−SO2−O−、−O−SO2−、−O−S O2−O−、−NR002−C(O)−、−C(O)−NR002−、−NR002−C(O)− O−、O−C(O)−NR002−、NR002−C(O)−NR002−、−NR002−SO2 −、−SO2 −NR002−、−NR002SO2−O−、−O−SO2−NR002−、−NR002− SO2−NR002、−O−P(O)OR12(O)−、−NR002−P(O)OR12−(O) −、−O−P(O)OR12−NR002−、−NR002−P(O)OR12−NR002−、 −P(O)OR12(O)−または−P(O)OR,。−NR002−を示し、 X004は、直接結合、または−O−、−S−または−NR002(R002はHと同じ かまたはC1−C4−アルキルを示す)を示し、 R005は、−O−、−S−、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−NR002−C( O)−、−C(O)−NR002−、−O−C(O)−O−、−O−C(O)−NR002− 、−NR002−C(O)−O−、−NR002−C(O)−、−O−P(O)OR12(O)− 、−NR002−P(O)OR12−(O)−、−O−P(O)OR12−NR002−、−NR002 により1回または数回中断されている、C1−C20−アルキレン、またはC2 −C18−アルキレンを示し、 Yは直接結合、または−O−C(O)−、−NR002−C(O)−、−O−P(O)(O R12)O−または−NR002−P(O)−O−を示し、 R002はHまたはC1−C4−アルキルを示し、 R12は、H、C1−C12−アルキル、アンモニウム、アルカリ金属イオン、例え ばLi+、Na+およびK+、または等価アルカリ土類金属イオン、例えばMg2+ およびCa2+を示し、および Rezはレセプターの基を示す] に対応することを特徴とする請求項19に記載の方法。 22.レセプターは、抗原またはそのフラグメント、抗体またはそのフラグメン ト、ホルモン、タンパク質またはそのフラグメント、RNAおよびDNA分子ま たはそのフラグメント、天然または合成オリゴヌクレオチド、炭水化物またはそ のフラグメント、ペプチドまたはそのフラグメントおよび天然または合成生物活 性成分から誘導されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 23.ポリマーは、式Iで示される同一または異なる反復構成成分、または式II およびIII [式中、 X001、R001、X002、R003およびRezは請求項19の式Iで上記した意味を有 し、 Rは、HまたはC1−C4−アルキルを示し、 R3はH、C1−C10−アルキル、フェニルまたはC1−C4−アルキルフェニルを 示し、 R2はH、−C(O)−OR4または−C(O)−NR56を示し、 R1はH、Cl、−CN、−OH、−OC1−C6−アルキル、−O−(O)C−R8 、−OC1−C6−ヒドロキシアルキル、フェニル、C1−C4−アルキルフェニル 、−C(O)−OR4または−C(O)−NR56を示すか、またはR1およびR2は 共に−O−C1−C12−アルキリデン−O−を示し、 R4はH、アンモニウム、アルカリ金属イオン、等価アルカリ土類金属イオン、 C1−C12−アルキル、フェニルまたはC1−C4−アルキルフェニルを示し、 R5およびR6は、互いに独立して、H、C1−C12−アルキル、C1−C8−ヒド ロキシアルキル、シクロヘキシル、ベンジルまたはフェニルを示すか、またはR5 およびR6は共にテトラ−またはペンタメチレン、−(CH2)2−O−(CH2)2− または−(CH2)2−NR7−(CH2)2−(ただし、R7はHまたはC1−C4−アル キルである)を示し、 xおよびyは各々0または1であり、x+yは1または2であり、および R8はC1−C12−アルキル、C1−C4−ハロゲンアルキル、C5−またはC6−シ クロアルキル、ベンジルまたはフェニルを示す] で示される同一または異なる構成成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の 方法。 24.共有結合したレセプターを含む問題のポリマーはポリアクリル−またはポ リメタクリルーアミドであることを特徴とする請求項1に記載の方法。 25.問題のポリアクリル−またはポリメタクリルーアミドは、式IVで示される 同一または異なる反復構成成分、または式IVおよびV [式中、 X002は−O−、−S−、−NR002−、−C(O)−O−、−O−C(O)−、−O −C(O)−O−、−SO2−O−、−O−SO2−、−O−SO2−O−、−NR0 02 −C(O)−、−C(O)−NR002−、−NR002−C(O)−O−、O−C(O)− NR002−、NR002−C(O)−NR002−、−NR002−SO2−、−SO2−NR002 −、−NR002SO2−O−、−O−SO2−NR002−、−NR002−SO2− NR002、−O−P(O)OR12(O)−、−NR002−P(O)OR12(O)−、−O− P(O)OR12−NR002−、−NR002−P(O)OR12−NR002−、−P(O)O R12(O)−または−P(O)OR12−NR002−を示し、 R001は二価架橋基を示し、 Rezは一価のレセプター基を示し、 R002はH、C1−C12−アルキル、C5−またはC6−シクロアルキル、C5−ま たはC6−シクロアルキルメチルまたは−エチル、フェニル、ベンジルまたは1 −フェニルエチ−2−イルを示し、 R003は、直接結合、C1−C18−アルキレン、C5−またはC6−シクロアルキレ ン、C6−C10−アリレンまたはC7−C12−アラルキレンを示し、 RはHまたはメチルを示し、 R9はHまたはC1−C4−アルキルを示し、 R12はH、アンモニウム、C1−C12−アルキル、アルカリ金属イオン、例えばL i+、Na+およびK+、または等価アルカリ土類金属イオン、例えばMg2+およびC a2+を示し、および R10およびR11は、互いに独立して、H、C1−C6−アルキルまたはC1−C6− ヒドロキシアルキルであるか、またはR10およびR11は共にテトラメチレン、ペ ンタメチレン、−(CH2)2−O−(CH2)2−または−(CH2)2−NR7−(CH2)2 −(ただし、R7はHまたはC1−C4−アルキル)である] で示される同一または異なる反復構成成分を有するものであることを特徴とする 請求項24に記載の方法。 26.問題のポリアクリル−またはポリメタクリル−アミドは、式IVaで示され る反復構成成分、または式IVaおよびVa [式中、 RはHまたはメチルおよび好ましくはHを示し、 R9はHまたはC1−C4−アルキルおよび好ましくはHを示し、 R001は、−O−、−S−、−O−C(O)−、−C(O)−O−、−NR002−C( O)−、−C(O)−NR002−、−O−C(O)−O−、−O−C(O)−NR002−、 −NR002−C(O)−O−、−NR002−C(O)−、−O−P(O)OR12(O)−、 −NR002−P(O)OR12(O)−、−O−P(O)OR12−NR002−、−NR002 −P(O)OR12−NR002−、−NR002−により1回または数回中断されている C1−C18−アルキレン、またはC2−C18−アルキレンを示し、 R12はH、アンモニウム、C1−C12−アルキル、アルカリ金属イオン、または 等価アルカリ土類金属イオンを示し、 R10およびR11は、互いに独立して、HまたはC1−C4−アルキルを示し、およ びOliは相補オリゴヌクレオチドの群から選択した一価のレセプター基を示す] で示される反復構成成分を有するものであることを特徴とする請求項24に記載 の方法。 27.オリゴヌクレオチドは3−200ヌクレオチド単位を含むことを特徴とす る請求項24に記載の方法。 28.荷電有機物質の分子量は300−1,000,000ダルトンであることを 特徴とする請求項1に記載の方法。 29.キャピラリーチューブは、(a)共有結合したレセプターを含む実質的に 架橋していない0.1−30重量%の水溶性ポリマー(平均分子量は5,000,0 00ダルトン以下)、および(b)単独または水と混和性の有機溶媒を含む、9 9.9−70重量%の緩衝水溶液からなる組成物(この組成物は粘度が20−6 00mPa・sである)で充填されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。 30.共有結合したレセプターを含むポリマーゲルまたは溶液を用いた、荷電、 サイズおよび親和性による分離を、1つのキャピラリーチューブで、共有結合し たレセプターを含まないポリマーゲルまたは溶液を用いた荷電およびサイズのみ による分離と組合せ得ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 31.組合せとして、請求項29に記載の組成物、および(a)共有結合したレ セプターを含まない実質的に架橋していない0.1−30重量%の水溶性ポリマ ー(平均分子量は5,000,000ダルトン以下)、および(b)単独または水と 混和性の少なくとも1つの有機溶媒との混合物を含む、99.9−70重量%の 緩衝水溶液からなる組成物(この組成物は粘度が20−600mPa・sである)を 使用することを特徴とする請求項30に記載の方法。 32.電場は50−2000ボルト/cmであることを特徴とする請求項1に記載 の方法。 33.相補標的分析物質がレセプターに結合する条件下で動電学的電荷により相 補標的分析物質をポリマーゲルのレセプターに結合させ、最終分離を行うことに より希釈溶液から濃縮および予備精製を行うことを特徴とする請求項1に記載の 方法。 34.方法の第一段階の温度は−20−90℃であることを特徴とする請求項1 に記載の方法。 35.分析分子/レセプターの結合は、電場変化、温度変化、pH値変化、変性 剤の添加、レセプターに高い親和性をもつ相補有機化合物の添加により、または 攪乱剤の添加により、またはこれら方法の組合せにより消失することを特徴とす る請求項1に記載の方法。 36.使用した置換可能な分離剤は、(a)共有結合したレセプターを含む実質 的に架橋していない0.1−30重量%の水溶性ポリマー(平均分子量は5,00 0,000ダルトン以下)、および(b)単独または水と混和性の少なくとも1つ の有機溶媒を含む、99.9−70重量%の緩衝水溶液からなる組成物(この組 成物は粘度が20−600mPa・sである)であることを特徴とする請求項1に記 載の方法。 37.(a)共有結合したレセプタを含む実質的に架橋していない0.1−30 重量%の水溶性ポリマー(平均分子量は10,000−5,000,000ダルトン )、および(b)単独または水と混和性の少なくとも1つの有機溶媒を含む、9 9.9−70重量%の緩衝水溶液からなる組成物(粘度が20−600mPa・sであ る)。 38.ポリマーの分子量は20,000−200,000ダルトンであることを特 徴とする請求項37に記載の組成物。 39.緩衝溶液および溶媒に基づいて1−80重量%の溶媒を含むことを特徴と する請求項37に記載の組成物。 40.1−50重量%の溶媒を含むことを特徴とする請求項37に記載の組成物 。 41.75−99重量%の緩衝水溶液を含むことを特徴とする請求項37に記載 の組成物。 42.80−99重量%の緩衝水溶液を含むことを特徴とする請求項37に記載 の組成物。 43.90−99重量%の緩衝水溶液を含むことを特徴とする請求項37に記載 の組成物。 44.緩衝水溶液のpH値の範囲は2−12であることを特徴とする請求項37 に記載の組成物。 45.粘度は20−500mPa・sであることを特徴とする請求項37に記載の組 成物。 46.粘度は50−500mPa・sであることを特徴とする請求項37に記載の組 成物。 47.粘度は50−400mPa・sであることを特徴とする請求項37に記載の組 成物。 48.単独で、または共有結合したレセプターを含まないポリマーゲルまたは溶 液と組合せて、ポリマーに共有結合したレセプターを含む1つのポリマーゲルま たはポリマー溶液(共有結合したレセプターを含むポリマーの平均分子量は2, 000,000ダルトン以下である)で少なくとも充填されている電気泳動分離 装置用のキャピラリーチューブ。 49.(1)共有結合したレセプターを含むポリマーゲルまたはポリマー溶液が 入っている少なくとも1つの容器(ポリマーの平均分子量は5,000,000ダ ルトン以下であり、キャピラリーチューブはゲルおよび溶液で充填され得る)お よび(2)キャピラリーゲル電気泳動用の1または数個のキャピラリーチューブ からなる組成物。 50.(1)共有結合したレセプターを含むポリマーゲルまたはポリマー溶液が 入っている容器、および(2)ポリマーに共有結合したレセプターを含まないポ リマー溶液またはポリマーゲルが入っている容器、並びに(3)キャピラリーゲ ル電気泳動用の所望により1つまたは数個のキャピラリーチューブ(ここで、キ ャピラリーチューブはゲルまたは溶液で充填され得る)からなる組成物。 51.特異的タンパク質およびDNA分子の単離;抗体、抗原、オリゴヌクレオ チド、DNA分子および他の活性物質の精製;複合混合物におけるオリゴヌクレ オチドの分析;抗原の分離および定量並びに抗体との反応性の解析;化合物ライ ブラリーおよび生物学的抽出物における酵素阻害剤を検出する試験法;DNAラ イブラリーにおける相補DNA分子を検出する試験法;植物、動物および微生物 の群の生物を位置付けるための分析法;体特異的ペプチドによる、または遺伝子 サンプルによる疾患同定のための診断法;免疫および酵素アッセイ;DNA分子 の選択的単離法;c−DNAまたはゲノムライブラリーの混合物から対立遺伝子 を選択的に単離する方法における請求項1に記載の方法の適用。 52.単独で、または組成物(A)の前または後のキャピラリーチューブに配置 した組成物(B)[組成物(B)は(a)0.1−30重量%の実質的に架橋し ていない水溶性ポリマー(この平均分子量は5,000,000以下)および(b )単独で、または水と混和性の少なくとも1つの有機溶媒と混合された、99. 9−70重量%緩衝水溶液を含み、この組成物の粘度は20−600mPa・sであ る]と共に、(a)共有結合したレセプターを含む実質的に架橋していない0. 1−30重量%の水溶性ポリマー(この平均分子量は5,000,000以下) および(b)単独で、または、水と混和性の有機溶媒を含む、99.9−70重 量%の緩衝水溶液からなる組成物(A)(この組成物の粘度は20−600mPa・ s)の、少なくとも2段階のキャピラリーアフィニティーゲル電気泳動における 分離剤としての使用。
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