JP2000511429A - 真菌メタロプロテアーゼ遺伝子 - Google Patents

真菌メタロプロテアーゼ遺伝子

Info

Publication number
JP2000511429A
JP2000511429A JP10500243A JP50024398A JP2000511429A JP 2000511429 A JP2000511429 A JP 2000511429A JP 10500243 A JP10500243 A JP 10500243A JP 50024398 A JP50024398 A JP 50024398A JP 2000511429 A JP2000511429 A JP 2000511429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metalloprotease
dna sequence
filamentous fungus
gene
dna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10500243A
Other languages
English (en)
Inventor
デン ホンベルグ ヨハネス ペートルス テオドルス ウィルヘルムス ファン
ヤコブ ヴィッセル
Original Assignee
ギスト ブロカデス ベスローテン フェンノートシャップ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ギスト ブロカデス ベスローテン フェンノートシャップ filed Critical ギスト ブロカデス ベスローテン フェンノートシャップ
Publication of JP2000511429A publication Critical patent/JP2000511429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • C12N9/50Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25)
    • C12N9/58Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from fungi
    • C12N9/62Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from fungi from Aspergillus
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/80Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for fungi

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、低下した細胞外酸プロテアーゼ活性を有する、プロテアーゼ欠損糸状菌変異体に関し、さらにまた、低下したメタロプロテアーゼ活性を有する糸状菌を与えるDNAのサイト選択的分裂に関する。好ましくは、糸状菌はAspergillus属である。本発明はさらに、真菌メタロプロテアーゼをコードするDNA配列を含む。該DNA配列は糸状菌のメタロプロテアーゼ遺伝子の分裂、並びに真菌メタロプロテアーゼの組換え的生産に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 真菌メタロプロテアーゼ遺伝子 発明の技術的分野 本発明は分子生物学の分野に関する。特に本発明は糸状菌から得られるメタロ プロテアーゼ及び前記プロテアーゼをコードする遺伝子に関する。 発明の背景 Aspergillus属及び特にAspergillus njgerは食物加工工業において使用される 酵素の工業的製造に使用される。A.nigerは大量にタンパク質を分泌すること及 び系がその分子遺伝学的操作に使用可能であることから、組換え蛋白質の製造の ための宿主として有用である。しかし、培養液、細胞膜周辺腔、小胞体及びゴル ジ体中のプロテアーゼの存在がA.njgerにおける相同的及び非相同的タンパク質 の発現に有害であることが判明した。実際にAspergilliはプロテアーゼの生産に 商業的に使用されている。多数のAspergilli由来の細胞外プロテアーゼが文献的 に報告されている。Aspergillus awamori由来のアスペルギロペプシンA(asperg illopepsin A)をコードする遺伝子pepAがクローン化された。pepA遺伝子生産 物は、A.nigerの分泌酸プロテアーゼの主要部分であり、pepA遺伝子が削除さ れた菌株では、A.niger変異体awamori中の非相同的タンパク質の発現は増大す る(EP-A-0 429 490)。他のプロテアーゼ遺伝子もまた最近Aspergilljからクロー ン化されており、他のプロテアーゼとしては、A.oryzaeのアルカリアスパルギ ン酸プロテアーゼ、A.fumigatusのアルカリアスパルギン酸プロテアーゼ、A. niger変異体マクロポーラス(macrosporus)(pepB)の非ペプシン型酸プロテ アーゼ、A.niger(pepE)のアスパルギン酸プロテアーゼ、A.oryzae由来の中 性プロテアーゼIIと呼ばれるメタロプロテアーゼ、A.fumigatus及びA.flavus 由来メタロプロテアーゼ、A.niger(pepC,pepD)由来の二種類のセリンプロテ アーゼ及びA.niger(pepF and cpy)由来の二種類のセリンカルボキシペプチダー ゼが挙げられる。また、A.nidulans由来のアルカリプロテアーゼ(prtA)もク ローン化されている。 単離及び変異化されたA.nigerのプロテアーゼ遺伝子を遺伝子分裂実験、すな わち、相当する天然遺伝子が破壊されている変異体菌株の製造に使用することが できる。例えば、アスペルギロペプシン(aspergillopepsin)A欠損菌株を作製す るために、Aspergillus awamori由来のpepA遺伝子を、遺伝子分裂により破壊し た。同様にpepB及びpepE遺伝子を遺伝子分裂により破壊し、またこの三種類の 分裂物を有する組換え菌株を作製した。しかし、上述したように、Aspergilliは 非常に多数の異なるプロテアーゼを産生する。そのためタンパク質の工業的生産 のための他のプロテアーゼが欠損しているAspergillus属菌株の要求が依然とし て存在する。またこの目的において、インビトロの突然変異誘発(例えば遺伝子 分裂)によりプロテアーゼ欠損菌株の作製に使用することができる他のプロテア ーゼ遺伝子の要求がある。さらに、タンパク質の加工に工業的に使用できる組換 えプロテアーゼタンパク質に対する要求も存在する。 A.nigerの分泌されるプロテアーゼ活性の他の主要な成分はメタロプロテアー ゼである。メタロプロテアーゼは幾つかの真菌類中でクローン化がなされている 。メタロプロテアーゼによりコードされる中性プロテアーゼIIはA.oryzae及びA .fumigatus及びA.flavusからクローン化されており、これに対し、中性プロテ アーゼIコード遺伝子はA.fumigatusからクローン化された。突然変異誘発によ り単離されたA.nigerプロテアーゼ欠損変異体(prt変異体)、及び一種 または全ての酸性プロテアーゼ遺伝子が分裂を受けた菌株は、依然としてメタロ プロテアーゼ活性を有しており、この活性は驚くべきことに親野生型A.niger菌 株と比較して上昇すらしており、これは明らかに酸性プロテアーゼ活性の欠失を 補う目的であることが見いだされた。これは例えばA.niger.のprtF及びprtDに おけるケースである。 Aspergllus nidulansはまた非相同性タンパク質の発現に適する宿主である。 単離及び突然変異化されたA.nidulansのプロテアーゼ遺伝子もまた、遺伝子分 裂実験に使用することができる。クローン化されたA.nidulansプロテアーゼ遺 伝子の数は非常に限られており、そのため、プロテアーゼ遺伝子をクローン化し 、相当する天然遺伝子を破壊するための、プロテアーゼスペクトルを確立する必 要がある。 図面の簡単な説明 図1aはA.niger pepHの部分的ヌクレオチド配列及びPEPHの推定アミノ酸配 列部分を示している。 図1bはPEPH及びMEPの部分的整列化アミノ酸配列を示す。 図2aはA.nidulans pepI及びpepJのヌクレオチド配列、並びにPEPI及びP EPJの推定アミノ酸配列を示す。 図2bはA.nidulansメタロプロテアーゼ及び幾つかの他のメタロプロテアーゼのア ミノ酸配列間の相同性を示す。 図3a及び3bは、A.nidulans PEPI及びPEPJが糸状菌のプロテアーゼの新 規なクラスであることを示すデータの要約を示している。発明の詳細な説明 本発明は、低下したメタロプロテアーゼ活性を有する糸状菌を提供する、DN Aのサイト選択的分裂である突然変異を含む糸状菌のプロテアーゼ欠損突然変異 を提供する。 該糸状菌は相同性及び非相同性の両方のタンパク質の製造において有用である 。何故なら低下したプロテアーゼ活性は、そのようなタンパク質が産生中に分解 する可能性及び速度の両方を最小化するからである。 本発明の糸状菌は、タンパク質の工業的生産に使用できる真菌類であることが 好ましい。そのような真菌類は非病原性であり、事実上マイコトキシンを生産せ ず、及び真菌類により生産される酵素と関連してしばしば獲得GRAS状態を有 する。そのような真菌類の例としては、Trichoderma、Penicillium、Fusarium、 Mucor、Rhjzopus及び最も好ましくはAspergillusに属するものが挙げられる。As pergillus属では、Aspergillus nigerグループ、Aspergillus nidulansグループ 及びAspergillus flavusグループに属する真菌類が好ましい(ここで“グループ ”はRaper及びFennell(1965,ln: The Genus Aspergillus,The Williams & Wil kins Company,Baltimore)により定義されており、この著書らによると、特定の グループに含まれる全ての種属及び変異株を含む)。従って、用語A.niger,A.njd ulans及びA.oryzaeはこの明細書において全てのAspergillus nigerグループ、As pergillus nidulansグループ及びAspergillus flavusグループをそれぞれ意味す る。 さらなる態様において、本発明の糸状菌はまた低下した細胞外酸プロテアーゼ 活性を有する。低下した細胞外酸プロテアーゼ活性を有する変異体糸状菌とは、 本明細書において、メタロプロテアーゼではな い一種以上の細胞外酸プロテアーゼの活性が野生型の糸状菌の活性と比較して低 下したいずれの真菌変異株を含むものとする。本明細書において酸プロテアーゼ とは最適pHがpH7.0より酸性であるプロテアーゼを意味する。変異株及び野 生型真菌の細胞外酸プロテアーゼ活性レベルは、van den Hombergh et al.(19 95,Curr.Genet.28: 299-308)に記載される方法により決定できる。 好ましい態様において、低下した細胞外プロテアーゼ活性は、A.niger pepA 、pepB、pepC、pepD、pepE、pepF、cpy遺伝子またはA.nidulans prtA遺伝 子によりコードされる一種以上の生産物の低下した活性の結果である。当業者は 、A.nigerまたはA.nidulans以外の真菌類において相当するこれらの遺伝子(遺 伝学的変異体)の相同体が意図されることを理解するであろう。これらの遺伝子 生産物の活性の低下は、好ましくは相当する遺伝子のサイト選択的分裂により行 われる。 または、低下した細胞外酸プロテアーゼ活性はvan den Hombergh et al.(上 述)に定義されるように一種以上のprt変異体の結果である。好ましくは、低下 した細胞外酸プロテアーゼ活性はprtDまたはprtFの突然変異の結果である。 驚くべきことに、本発明者らは低下した細胞外酸プロテアーゼ活性を有する幾 つかの真菌変異体が上昇したメタロプロテアーゼ活性を示すことを見いだしたが 、これは恐らく酸プロテアーゼ活性の欠失を補償するためである。その結果とし て、これらの変異体真菌類宿主により産生されるタンパク質は依然としてこれら のメタロプロテアーゼによるタンパク分解酵素による分解を受ける。 好ましい態様において、本発明の変異体糸状菌は細胞外酸プロテアーゼ及びメ タロプロテアーゼの両方において低下した活性レベルを有する。 真菌類メタロプロテアーゼは本明細書において、(i)糸状菌から誘導される、( ii)金属イオン(通常Zn2+)によりプロテアーゼ活性を示す (これは通常EDNA、EGTAまたはフェナンスロリンのようなキレート剤に 対してプロテアーゼが感受性を示すという事実により証拠付けられる)、(iii)メ タロプロテアーゼファミリーの一種のグループとして既知のメタロプロテアーゼ のアミノ酸配列と十分な位置的同一性を有するアミノ酸配列を有する、ものであ ると理解される。 糸状菌におけるメタロプロテアーゼレベルを低下させることができるように、 発明者らは、実施例1、2、及び3に記載されるように非相同的ハイブリダイゼー ションを用いて、A.niger(pepH)及びA.nidulans(pepI及びpepJ)由来のメタ ロプロテアーゼ遺伝子をクローン化した。これらのクローン化したメタロプロテ アーゼ遺伝子のさらなるキャラクタリゼーション及び配列分析は実施例4及び5に 記載されている。この配列分析の結果は、配列表に記載されている;配列番号:1 、部分的A.niger pepH遺伝子;配列番号:2、部分的A.niger pepHcDNA;配列番 号:3、部分的A.nigerPEPHアミノ酸配列;配列番号:4、A.nidulans pepI遺伝 子;配列番号:5、A.nidulans peplcDNA;配列番号:6、A.nidulans PEPIア ミノ酸配列;配列番号:7、A.nidulans pepJ遺伝子;配列番号:8、A.nidulans pep JcDNA;配列番号:9、A.nidulansPEPJアミノ酸配列。 本発明のA.niger及びA.nidulansのメタロプロテアーゼ遺伝子の記載は、これ ら及び現在知られていない他の真菌類における付加的メタロプロテアーゼ遺伝子 の同定の誘因となるものを提供する。この点において好ましい候補は、上述した 工業的に重要な真菌類である。 本発明の新規なメタロプロテアーゼ配列は、既に得られているメタロプロテア ーゼ配列と共に、メタロプロテアーゼアミノ酸配列における保存領域及びそこで 発生する置換型をより正確に特定するために使用することができる。これは改良 された変性オリゴヌクレオチドの設計を容易にし、PCRまたはハイブリダイゼ ーション法において新規なメタロプロテアーゼ遺伝子を得る機会を上昇させる。 本発明の方法、すなわちゲノミックDNA上のPCRにおける変性オリゴヌク レオチドの使用、は新規なメタロプロテアーゼをクローン化する好ましい方法で あるが、新規なメタロプロテアーゼをクローン化する他の方法をまた使用するこ ともできる。そのような方法としては、非相同性ハイブリダイゼーション、(変 性)オリゴヌクレオチドを用いるハイブリダイゼーション、メタロプロテアーゼ -ネガティブ変異体の(非相同性)補完、または適する抗体を用いる発現ライブラ リーのスクリーニングも挙げられる。 本発明は従って、糸状菌から入手可能なメタロプロテアーゼ活性を有するタン パク質をコードする単離されたDNA配列を提供する。好ましいDNA配列は配 列番号:1および2に部分的に示されているAspergillus nigerのpepH遺伝子、配 列番号:4及び5に示されるAspergillus nidulansのpepI遺伝子のDNA配列、配 列番号:7及び8に示されるAspergillus nidulansのpepJ遺伝子のDNA配列、並 びにこれらのDNA配列の遺伝子変異体が挙げられる。さらなる実施態様におい て、本発明はまた、糸状菌から得られ、かつpepH,pepI及びpepJ配列の一種 以上とハイブリダイズすることができるメタロプロテアーゼ活性を有するDNA 配列を提供する。 本発明のメタロプロテアーゼDNA配列は、低下したプロテアーゼレベルを与 える破壊されたメタロプロテアーゼ遺伝子を有する変異体糸状菌を作製するため に使用される。この目的において、活性なメタロプロテアーゼをコードすること ができないDNA配列を与える破壊を含むメタロプロテアーゼDNA配列を含む DNA構築物が提供される。活性なタンパク質をコードするDNA配列の破壊の ための多数の方法を当業者が利用することができる。そのような破壊は、メタロ プロテアーゼコード配列を機能的に不活化するために活性なコード配列の欠失、 挿入、置換、復帰及び切断を含んでいてもよい。この破壊は、例えば、コード配 列の(大部分の)欠失による非復帰性のものであることが好ましい。 メタロプロテアーゼ遺伝子の破壊のためのDNA構築物はさらに形質変換の選 択のための選択可能なマーカー遺伝子を含む。当業者は、そのような様々な遺伝 子(例えば、真菌amdS,argB,trpC,niaD及びpyrG遺伝子及び幾つかの抗生物 質耐性遺伝子など)を入手することが可能である。 形質転換においてメタロプロテアーゼ遺伝子の破壊のためのDNA構築物は、 相同性組換えによって、ゲノミックメタロプロテアーゼ遺伝子座に挿入される。 破壊構築物の様々な成分をアレンジして、一段階または二段階遺伝子置換のよう な現象を最適化する。実施例9及び10に、pepH,pepI及びpepJメタロプロテア ーゼ遺伝子の破壊構築物の構築及び使用について記載する。 本発明は従って、低下したメタロプロテアーゼ活性を有する糸状菌の作製プロ セスを提供する。該プロセスは、a)メタロプロテアーゼ遺伝子の破壊のためのD NA構築物により糸状菌を形質転換する、及びb)低下したメタロプロテアーゼ活 性を有する形質転換された糸状菌を選択する、各工程を含む。 上記プロセスの生産物として、本発明はメタロプロテアーゼをコードするDN A配列のサイト選択された破壊によりメタロプロテアーゼ活性が低減する糸状菌 を提供する。メタロプロテアーゼをコードするDNA配列は、好ましくは配列表 に記載される通りのpepH,pepI,及びpepJ遺伝子、またはその遺伝学的変異 体である、DNA配列である。さらなる実施態様において、破壊されるべきDN A配列はpepH,pepI,及びpepJ遺伝子またはその遺伝学的変異体の一種にハイ ブリダイズすることが可能である。 好ましい態様において、破壊構築物は、メタロプロテアーゼ遺伝子の破壊が起 こった後、選択マーカー遺伝子を真菌のゲノムから除去することが可能なように 構築される。このアプローチの方法及び実施例はEP-A-0 635 574に記載されてい る。このアプローチの利点は、単一の選択マーカー遺伝子を使用して一つの菌株 において、連続的形 質転換ラウンドにおいて、複数の(メタロ)プロテアーゼ遺伝子を破壊できると いうことである。 本発明において、用語"遺伝学的変異体"は、メタロプロテアーゼ遺伝子及び細 胞外酸プロテアーゼをコードする遺伝子の両方に適用する場合において、同種ま たは異種生物体由来の、プロモーター、分泌及びターミネーターシグナルのよう な調節領域に連結するプロテアーゼ‐コード配列を含むハイブリッドDNA配列 を含むと理解される。遺伝学的変異体はまた、酵素のプロテアーゼ活性が保持さ れる、変異体プロテアーゼタンパク質をコードするDNA配列及び変性DNA配 列を含む。本発明はまた、上述したように、プロテアーゼ−コードDNA配列及 びその遺伝学的変異体にハイブリダイズ可能なDNA配列を含むが、遺伝学的コ ードの変性または交差種の変化のためコドン配列において異なっていてもよい。 用語"遺伝子"は、本明細書において、配列がゲノム配列(イントロンを含んで いてもよい)、cDNA配列または合成(イソコーディング)配列であるかどうかに関 係なく、いずれのコードDNA配列も含む。 さらなる実施態様において、本発明は、メタロプロテアーゼをコードするDN A配列が適する宿主においてDNA配列の発現に適する調節領域に操作可能なよ うに結合するDNA構築物を提供する。適する宿主は、微生物であることが好ま しい。例えば、E.coliまたはBacillus種のようなバクテリア、Saccaromyces cer evisiae及びKluyvermyces lactis属のような酵母、またはTrichoderma,Penicil lium,Fusarium,Mucor,Rhizopus属のような真菌が好ましい糸状菌類が挙げら れ、及び最も好ましくはAspergillus種である。 前述した宿主においてメタロプロテアーゼ遺伝子の発現を調節するのに適する 様々な調節領域が、当業者に入手可能である。これらの調節領域のうち、プロモ ーターは最も重要である。真菌の発現宿主における使用が好ましい、強力で本質 的および/または誘導可能なプロモ ーターの例としては、ATP-合成酵素、サブユニット9(oliC)、ピルベートキ ナーゼ(pki)、トリオースホスフェートイソメラーゼ(tpi)、アルコールデヒドロ ゲナーゼ(alcA)、α-アミラーゼ(amy)、アミルグルコシダーゼ(AG)、アセト アミダーゼ(amdS)及びグリセルアルデヒド-3-ホスフェートデヒドロゲナーゼ(g pd)プロモーターが挙げられる。強力な酵母プロモーターの例としては、アルコ ールデヒドロゲナーゼ、ラクターゼ、3-ホスホグリセレートキナーゼ及びトリオ ースホスフェートイソメラーゼプロモーターが挙げられる。強力なバクテリアプ ロモーターとしては、α-アミラーゼ及びSpo2プロモーター並びに細胞外プロテ アーゼ遺伝子からのプロモーターが挙げられる。 従って、本発明は、本発明の糸状菌メタロプロテアーゼ遺伝子の非相同的また は過剰発現が可能な宿主微生物、及びこれらのメタロプロテアーゼの作製プロセ スについて記載する。このプロセスは、a)メタロプロテアーゼ遺伝子の発現が行 える条件下において糸状菌メタロプロテアーゼ遺伝子の非層動的または過剰発現 を行うことが可能な宿主生物を培養し、及びb)メタロプロテアーゼを再回収する 、各工程を含む。 本発明に従い産生されたメタロプロテアーゼの幾つかの使用が考えられる。例 えば得られたメタロプロテアーゼを、真菌宿主中に生産される目的のあるタンパ ク質が問題のプロテアーゼに感受性であるかどうかについてインビトロで評価す るのに使用できる。これによりどのメタロプロテアーゼ遺伝子を真菌宿主におい て不活性化するか決定できる。 または、プロテアーゼが適用される多数の工業的プロセスにおいて、メタロプ ロテアーゼの実用性が見いだされてもよい。メタロプロテアーゼの利点は、プロ テアーゼ活性のオン・オフ(切り換え)を、主に金属イオンまたはキレート剤の個 々の添加により行うことができることである。 本発明において、用語"真菌メタロプロテアーゼ"の意味として、メタロプロテ アーゼ活性を保持するような酵素のフラグメントも含まれるが、完全長の酵素が 好ましい態様である。さらにアミノ酸、ペプチドまたはタンパク質に連結する本 発明の真菌メタロプロテアーゼを含む融合タンパク質もまた本発明の一部である と理解される。 以下の実施例は、当業者に、本発明をどのように実施し、使用するかについて の完全な記載を示すためであり、本発明の観点を制限するためのものではない。実施例 1.メタロプロテアーゼプローブの作製 1.1A.oryzaeプローブの作製 NPIIコード遺伝子(Tatsumi et al.,1991)の配列由来の二種類の特定のDN Aプライマー(CGGGATCCCGCGTGAGTGAACTCGTG及びC GGAATTCCGGTCACCGACTGCAAGG、BamHI及びEcoRI制限サ イトをそれぞれ有する)をA.oryzae ACTT 20386ゲノムDNA(de Graaff et al.,1988らに報告されたように単離されたもの)のPCR反応に使用した。使用 したPCR条件は、初期溶融段階(94℃,3分)、1分間のアニール(68℃)、1分間の 伸長(72℃)及び1分間の溶融(94℃)を30サイクルである。72℃において5分間最終 伸長を行った後、PCM混合物を1.0%(w/v)アガロースゲル、1xTAE中で分析 を行った。得られた0.41kb PCRフラグメントをアガロースゲルから分離し、G eneCleanキット(Westburg)を用いて、使用マニュアルに記載されるようにして、 DNAを得た。0.41kb PCRフラグメントを、以下の溶液からなる反応混合物 中で、制限酵素EcoRI及びBamHIを用いて消化を行った;10μl(約2μg)DNA溶 液;5μlの適性な10x React.buffer(Life Technologies);10Uの両酵素(Life Te chnologies)及び最終体積50μlとなるように加えた滅菌水。消化を行った後、 制限酵素をフェノール(fenol)、フェノール-クロロホルム及びクロロホルム抽出 を用いて除去し、次にDNAをエタノールを用いて沈殿を行った。50ngの制限消 化PCRフラグメント及び50ngのBamHI-EcoRI消化pUC19を、4μlの5x結紮バ ッファー(Life Technologies;組成:500mM Tris-HCl,pH 7.6,100mM MgCl2,1 0mM ATP,10mMジチオスレイトール、25%(w/v)PEG-6000)及び1μl (1.2 U)T4 DNAリガーゼ(Life echnologies)と混合した。一晩14℃におい てインキュベーションを行った後、混合物を滅菌水で5倍に希釈した。10μlの 希釈混合物 を用いて、Sambrook et al.(1989)に記載されるように、E.coli DH5αコン ピテント細胞を形質転換した。得られた(白色)コロニーから、5つを一晩、100 μg/mlのアンピシリン含有液体LB媒体(1000mlのLB媒体あたり:10gトリプ チカーゼペプトン(BBL),5g酵母抽出物(BBL),10g NaCl,0.5mM Tris-H Cl pH7.5)上で生育させた。培養物から、プラスミドDNAをManiatis et al. (1982)により報告されたアルカリ法により単離し、制限分析に使用して、目的の プラスミドpIM664を含む(harbouring)クローンを選択する。得られたプラスミド pIM664中の0.41kbのA.oryzae PCRフラグメントをA.oryzae NPIIコード 遺伝子のクローン部分を探索するために配列決定した。50ngのPCRフラグメン トを32P-dATPを用いて、ランダムプライム化をSambrook et al.(1989)に 報告されているように行い、サザーンまたはプラークリフトプロービング(plaqu e lift probings)のいずれかにすばやく使用した。 1.2A.fugimatusプローブの作製. プラスミドpMTL21-H5はA.fumigatus DNAの5.0kb HindIII kbフラグメントを 含み、A.fumigatus MEP遺伝子をコードする(Jaton-Ogay et al.,1994によ り報告されている)。成熟MEPプロテアーゼをコードするコード領域の部分をE coRIにより切除できる。プラスミドpMTL21-H5はそのためEcoRIにより消化され、 またプラグメントは0.7%(w/v)アガロースゲル上で1x TAE中にて分離され る。1.3kb EcoRIフラグメントを切断し、DNAをGeneCleanキット(Westburg)を 用いて、使用マニュアルの記載に従い得た。50ngこのフラグメントをSambrook e t al.(1989)らに報告れるように、ランダムプライム化により32P-dATPでラベ ル化して、サザーンまたはプラークリフトプロービングのいずれかにすばやく使 用した。 2.ゲノミックライブラリのスクリーニング 2.IA.niger及びA.nidulansゲノムDNAのサザーン分析 全ゲノムDNAをA.nigerから単離し、及びA.nidulans野生型菌株(各々N40 0及びWG096)を幾つかの制限酵素により制限消化を行い、フラグメントを0.7% (w/v)アガロースゲル上、1x TAE中にて分離し、次にナイロンメンブランにブ ロットした。一連のサザーンハイブリダイゼーション実験(Sambrook et al.,198 9)において、A.fumigatus及びA.oryzae双方のメタロプローブを使用して、A. niger及びA.nidulans中の関連遺伝子のスクリーニングに使用する。A.nigerで は、60℃において、2x SSC,0.5%(w/v)SDSにてよく洗浄した後、全ての 消化試験を行ったうちでA.fumigatusメタロプロテアーゼプローブが明確な特異 的ハイブリダイズフラグメントであることが観察された。同一の条件下において 、A.oryzaeメタロプロテアーゼプローブを使用しても、ハイブリダイズシグナ ルは検出されなかった。 しかし、A.nidulans genomicDNAのA.oryzaeプローブ(at56℃,4x SS C,0.5%(w/v)SDS)によるハイブリダイズは、明確なハイブリダイズシグナ ルを与え、A.nidulansにおけるNPIIコード遺伝子の存在を示唆している。こ れらの条件下において、A.nigerゲノムDNAは(再び)ハイブリダイズシグナ ルを与えなかった。 A.niger pepH遺伝子及びA.nidulans pepI及びpepJ遺伝子の単離及び性質 決定後、サザーン分析をストリンジェント洗浄条件下(最終洗浄0.2x SSC) 0.1%(w/v)SDS、68℃)にて繰り返し、個々のプロテアーゼ遺伝子のコピー数 を確立した。これらの分析は全ての三種類のプロテアーゼ遺伝子がゲノム中に単 一コピーで存在することを示している。 2.2A.niger N400ゲノミックライブラリのスクリーニング Harmsen et al.,1990らにより記載されるように構築されたA.nigerゲノミッ クライブラリからpepH遺伝子をスクリーニングするために、(Sambrook et al. ,1989)に記載されるように、E.coli LE392をプレートバクテリアとして使用 し、一プレートにつき5x 103pfuを5つの85-mm-直径NZCYM(1.5%アガー )プレート上に0.7%アガロースを含むNZCYMトップ-アガロース中に、プレ ートした。3℃において、プレートを一晩インキュベーションした後、各プレー トの二種類のレプリカをHybondN+フィルター(Amersham)上にManiatis et al.(1 982)に報告されるようにして作製した。フィルターを5x SSC中で湿らせた後 、フィルターを30分間室温で5x SSC中で洗浄した。Sambrook et al.(1989) に記載されるように作製したA.fumigatus MEPメタロプロテアーゼ遺伝子か らの32P-標識化1.3kb EcoRIフラグメントを使用したハイブリダイゼーションを 、次の方法に従い行った;6x SSC(20x SSCper 100ml:175.3g NaCl,10 7.1gクエン酸ナトリウム5.5H2O,pH7.0),0.5%(wlv)SDS,5x(Denhardt's溶 液(100x Denhardt's溶液per 500ml: 10g Ficoll-400,10gポリビニルピロリ ドン,10gボバイン血清アルブミン(Boehringer,fractionV)及び変性ヒーリン グ(heering)精子DNA100μg/ml中で、60℃において3-5時間プレハイブリダイ ゼーションし、及び変性放射標識したプローブを含む同一のバッファー中で、60 ℃において15-18時間ハイブリダイゼーションし、次に2x SSC,0.5%(w/v) SDS中で60℃において三回洗浄する。メンブランをサランラップで包み、-70 ℃にて、コニカX線フィルム及び通常の強度のスクリーンを有するコダックX-om aticカセットを用いて一晩オートラジオグラフを行った。 このスクリーニングは、約20のポジティブファージを与え、そのうち10を精製 した。各ポジティブファージをプレートからパスツールピペットを用いて採取し 、そのファージを、Maniatis et al. (1982)の記載に従い、10μlのクロロホルムを含む0.5mlのSMバッファー中の アガープラグから溶出した。得られたファージを、50-100プラークの単離したフ ァージを含むプレートからのフィルターレプリカを使用して、上述した方法を繰 り返すことにより精製した。 2.3A.nidulansゲノミックライブラリのスクリーニング Orr及びTimberlak(1982)に報告されたように構築されたA.nidulansゲノミッ クライブラリのスクリーニングのために、ライブラリを2.2に述べたようにプレ ートした。このライブラリー(Sambrook et al.,1989)から作製したレプリカを ハイブリダイゼーションバッファー(2.2参照)中で、56℃にて3-5時間プレハイブ リダイズした。ハイブリダイゼーションをメタロプロテアーゼPCRフラグメン ト由来の変性32P放射標識化0.41kb A.oryzaeをさらに含む同一のバッファー中 で行った。15-18時間のハイブリダイゼーション後、レプリカを4x SSC,0. 5%(w/v)SDS中で56℃にて3回洗浄した。レプリカをサランラップで包み、- 70℃にて、コニカX線フィルム及び通常の強度のスクリーンを有するコダックX -omaticカセットを用いてオートラジオグラフを行った。このスクリーニングは 少なくとも35のポジティブファージを与え、そのうちの10を2.2に記載されるよ うに精製した。 3.ラムダクローンのキャラクタリゼーション 3.1A.nigerラムダクローンのキャラクタリゼーション 精製後、ファージをNZCYM媒体上に5x103ファージをプレートすること により増殖させた。37℃にて一晩インキュベーションした後、コンフルエントな プレートを得て、5mlのSMバッファーを添加してそこからファージを溶出し、 プレートを間欠的に震盪しながら、2時間4℃で貯蔵した。上澄み液をピペットを 使用して集めた後、バクテリアを遠心分離(4,000x g、10分間、4℃)により溶 液から除去 した。この上澄み液に0.3%(w/v)のクロロホルムを加え、pfuの数を決定した。 これらのファージストックは約109pfu/ml含有する。 Sambrook et al.(1989)に記載されるように単離された10の選択されたファー ジ(ラムダ1-10)のDNAをサザーン分析により分析した。このDNAを、次の溶 液からなる反応混合物中で4時間37℃にて消化を行った;5μl(約1μg)のDN A溶液;2μlの適する10x反応バッファー(Life Technologies);10U制限酵素(L ife Technologies)及び最終体積20μlを与える滅菌水。試料を10分間65℃にて インキュベートし、すばやく氷上で冷却し、ローディングバッファーを加えて、 TAEバッファー中の0.6%(w/v)アガロースゲル上に添加した。DNAフラグメ ントを電気泳動(25V、15-18時間、室温)により分離した。 電気泳動後、VacuGene XL使用マニュアルに記載されるように(pp.25-26)、 DNAを移動し、アルカリブロット法(VacuGene XL,Pharmacia LKB)によ り、ナイロンメンブラン(Hybond N,Amersham)に変性を行い、次に2.2に記載し たようにプレハイブリダイズ及びハイブリダイズを行った。ハイブリダイゼーシ ョンパターンは増強スクリーンを使用して-70℃にて18時間コダックXAR-5X 線フィルムに露出することによりハイブリダイゼーションパターンを得た。全て のクローンにおいて、同じゲノミック領域由来のフラグメントが見いだされた。 3.2A.nidulansラムダクローンのキャラクタリゼーション 純粋なファージストックを10のA.nidulans精製メタロファージのために、3.1 に記載された方法と同様に生成させた。ファージDNAを単離した後、このDN Aを幾つかの制限酵素により消化を行い、得られたフラグメントを1x TAEア ガロースゲル中で電気泳動により分離した。得られた分離DNAフラグメントを ナイロンメンブレンに 電気ブロットした(参照3.1)及び次に2.1に記載されるようにプレハイブリダイズ 及びハイブリダイズを行った。 全てのクローンにおいて、ハイブリダイズフラグメントを同定し、これらのフ ラグメントを二種類の群に分けることができるので、このサザーン分析は二種類 の非依存ゲノミック遺伝子座由来の二クラスのファージが単離されたことを示し た。A.nidulansメタロファージのクラスIが2.4kbハイブリダイズPstIフラグメ ントの存在により同定され、一方クラスIIメタロファージは0.7kb EcoRIフラグ メントの存在により同定された。 4.プラスミドへのpepHのクローン化、その配列及びそのキャラクタリゼーショ ン 4.1PIM676の構築 ラムダファージのキャラクタリゼーションにおいて得られた結果に基づいて、 10kb EcoRIを、サブクローニングのために選択した。25ngのpUC18 EcoRI消化フ ラグメントを100ngの10kbEcoRIフラグメントと混合し、4μlの5xリゲーショ ンバッファー(組成物:500mM Tris-HCl,pH7.6; 100mM MgCl2;10mM ATP;10 mMジチオスレイトール; 25%(w/v)PEG-6000)及び1μl(1.2 U/ml)T4 D NAリガーゼ(Life Technologies)をこの混合物に加え、最終体積20μlとした 。14℃にて16時間インキュベーションを行った後、混合物を100μlの滅菌水で 希釈した。10μlの希釈混合物をE.coli DH5αコンピテント細胞(Sambrook e t al.(1989)に記載されるように作製したもの)を形質転換するために使用した。 得られた(白色)コロニーのうち10を一晩、100μg/mlのアンピシリンを含むLB 媒体中で生育させた(1000mlあたりのLB媒体:10gトリプチカーゼペプトン(BB L),5g酵母抽出物(BBL),10gNaCl,0.5mM Tris-HCl pH7.5)。培養 から、プラスミドDNAをアルカリ法(Maniatis et al.(1982)により報告され た方法)により 単離し、目的のプラスミドpIM676を含むクローンを選択するための制限分析に使 用した。プラスミドDNAを、100μg/mlアンピシリン(Sambrook et al.,1989 )を含むLB媒体中で生育したpIM676を含む.200mlの培養E.coli DH5αから大 量に単離した。プラスミドをNucleobondAXイオン交換シリカ精製システムを使用 して、NucleobondAXの使用マニュアル(pp.8)に記載されるように、精製を行った 。収率は約200μgであった。 4.2pepHのヌクレオチド配列. pUC18/19中のpIM676からのフラグメントをサブクローニングし、配列決定反応 におけるプライマーとして特定のオリゴヌクレオチドを合わせて使用することに より、A.niger pepH遺伝子の構造部分の配列を決定した。 ヌクレオチド分析のために、制限フラグメントを単離し、pUC18/19 DNAベ クター中で単離及びクローン化を行い、適する制限酵素により消化を行った。ヌ クレオチド配列をジデオキシヌクレオチドチェーンターミネーション法(Sanger et al.,1977)により、ファルマシアT7DNAポリメラーゼシークエンシングキ ットを用いて決定した。コンピューター分析を、PC/GENEプログラム(Inte lligenetics)を用いて行った。決定した配列を配列番号:1に示す。pepH遺伝子 の配列は、コード領域の3'末端において圧縮のために幾つか不明瞭であったため に、まだ完成していない。我々は、依然としてこの不明な点を解明する途中であ る。 推定PEPHタンパク質配列はA.fumigatus MEPメタロプロテアーゼと高 い相同性を示す(付属書類I及びIII参照)。個々のメタロプロテアーゼクラスの メンブレンとの詳細な相同性の比較は、限定された相同性のみを示した。しかし 、A.niger及びA.fumigatus両方のメタロプロテアーゼは、サーモリシン型メタ ロプロテアーゼの第三リガンドに若干類似する領域を含む。 5.pepI及びpepJのプラスミドへのクローン化、その配列及びキャラクタリゼー ション 5.1pIM667,pIM668及びpIM669の構築 二種類のメタロプロテアーゼ遺伝子がA.nidulansから実際に単離されている かどうか証明するために、ラムダクローン1から2.4kbハイブリダイズPstIフラグ メント及びラムダクローン5から0.7kbハイブリダイズEcoRIフラグメントを、4.1 においてA.nigerpepH遺伝子のクローニングについて記載した方法に従い、最初 にサブクローンを行った。これはプラスミドpIM665及びpIM666をそれぞれ与えた 。両方のpIM665及びpIM666中の挿入物の配列決定を行い、その推定アミノ酸配列 が両方ともA.oryzaeNPIIプロテアーゼと相同性を有していることを見いだ した。両方のA.nidulansファージクラスがメタロプロテアーゼ配列を含むこと を確認した後、より大きなフラグメントをサブクローン化し、両方の遺伝子の配 列決定を完了した。ファージクラスIから二つのEcoRIフラグメント(1.4kb及び2. 0kb)並びにファージクラスIIから6.5kb HindIII-XhoIフラグメントをpUC19中で サブクローン化し、プラスミドpIM667,pIM668及びpIM669をそれぞれ得た。 5.2pepIのヌクレオチド配列 ヌクレオチド分析のために、特異的制限フラグメントを単離し、pUC18/19DN Aベクター中にクローン化し、適する制限酵素で消化した。ヌクレオチド配列を ジデオキシヌクレオチドチェーンターミネーション法(Sanger et al.,1977)に より、ファルマシアT7DNAポリメラーゼシークエンシングキットを用いて決定 した。コンピューター分析をPC/GENEプログラム(Intelligenetics)を用い て行った。決定した配列を配列番号:2に示す。 5.3pepJのヌクレオチド配列 ヌクレオチド分析のために、特異的制限フラグメントを単離し、pUC18/19DN Aベクター中にクローン化し、適する制限酵素で消化した。ヌクレオチド配列を ジデオキシヌクレオチドチェーンターミネーション法(Sanger et al.,1977)に より、ファルマシアT7DNAポリメラーゼシークエンシングキットを用いて、決 定した。コンピューター分析をPC/GENEプログラム(Intelligenetics)を用 いて行った。決定した配列を配列番号:3に示す。 5.4新規なクラスの酵素である、A.njdulansメタロプロテアーゼ 両方のA.nidulansメタロプロテアーゼは領域HEXXHを含み、この領域に おいて、二つのヒスチジン残基が他のメタロプロテアーゼと同様の理由で、活性 中心においてZn2+カチオンを配位結合するのに使用されており、及びグルタメー トは結合-切断プロセスに関連している(Jongeneel et al.,1989)。今までにキ ャラクタライズされた全てのメタロプロテアーゼが、金属イオンリガンドの付近 の相同性に基づいて幾つかの独立のクラスであることが認められた(Jiang and B ond,1992)。第一の二つのリガンド(全ての今までに研究されたメタロプロテア ーゼではヒスチジン残基である)はHEXXHまたはHXXEHモチーフ(Append ix V-A)のいずれかに存在する。HEXXH-含有メタロプロテアーゼであるサ ーモリシン型メタロプロテアーゼでは、第三金属イオンリガンドはグルタミン酸 残基であり、GAXNEAFSD配列中に位置するが、これに対し、第四リガン ドは水分子であることが示されている(Kester及びMatthews,1977)。HEXXH モチーフを含む他のメタロプロテアーゼにおいて、第三リガンドもまたヒスチジ ン残基であり、第四リガンドはチロシン残基である。第三金属イオンリガンドの 後に存在するアミノ酸及び第四リガンドのすぐ前に存在する4アミノ酸は、それ ぞれ4クラス、アスタシン(Astacin)、セラチア(Serratia)、マトリキシン(Matri xin)及び スネークベノム(Snake Venom)に分化させる(Jiang and Bond,1992)。A.nidula ns及びA.oryzae由来のメタロプロテアーゼは記載したいずれのクラスにも属さな い。明らかに、これらのメタロプロテアーゼはHEFTHA配列における二種類 のヒスチジン残基を除けば、成熟プロテアーゼにさらなるヒスチジン残基を有さ ないので、第三リガンドとしてヒスチジンを有さない。また、サーモリシン型メ タロプロテアーゼを示唆しえるGAXNEAFSD配列も見いだされた。A.njge r及びA.fumigatusメタロプロテアーゼコード遺伝子(各々pepH及びMEP)もま た、クローン化され、配列決定された。その推定アミノ酸配列は、HEYTH亜 鉛リガンドに加えて、サーモリシンESGGMGEGWSDの第三リガンド領域 に類似する領域を含む(appendix III参照)。この型のメタロプロテアーゼはA.n idulansメタロプロテアーゼの二倍のサイズを有しており、A.nidulansPEPI 及びPEPJメタロプロテアーゼに全く相同性を示さず、恐らくサーモリシン型 メタロプロテアーゼである(4.2も参照)。これらの知見に基づき、糸状菌由来の メタロプロテアーゼは、サーモリシン様、及び酸メタロプロテアーゼの二種類の 異なるクラスに分類できる。酸メタロプロテアーゼの第三及び第四金属イオンリ ガンドは知られていないが、(他のメタロプロテアーゼクラスと比較して)ほぼ 同じC末端距離のHEFTHボックスにおいて保存配列SYALYが見いだされ 、これはアスタシン、セラチア、マトリキシン及びスネークベノムクラスの第四 のリガンドの前の領域に部分的に相似している(付属書類III)。 6.pepHのA.niger.への過剰発現 6.1複数コピー A.niger NW219(cspA1,IeuA1,pyrA6,nicA1)を1μgのpGW635プラス10μ gのpIM676を用いて形質転換し、ウリジン原栄養株を産生させる。コロニーを精 製し、上述したようにDNAを作 製する。pepHからの内部HindIIIフラグメントをプローブとして用いたサザーン ブロットにより、幾つかの形質転換体はそのゲノムに組み込まれたplM676の単一 コピーを有するが、その他のものは10の余剰コピーまで及びそれより多くをその ゲノムに有することが示される。これらの株は、対応してよりタンパク質分解活 性を産生し、かつ有糸分裂的に安定である。 6.2遺伝子融合 A.niger pkiAプロモーター及びターミネーターに基づく発現カセットをA.n iger pepH遺伝子用に、Bartling et al.(1996)らに記載されるようにして作製 した。pUC18中にクローン化された(かつプラスミドpPKIPEPHに得られた)発現 カセットの正確な構造は制限消化及び配列決定により確認される。pPKIPEPHは、 pUC18内に挿入されたフラグメントを有し、これはA.nigerのpepH遺伝子のAT Gスタートコドンに融合されたA.nigerのピルベートキナーゼプロモーターから なる発現カセットを含み、これはピルベートキナーゼターミネーターにより終結 する。pPKIPEPHをpGW635(A.niger pyrA遺伝子を含む)と共に用いてA.niger NW219をウリジン原栄養株に形質転換する。 pki-pepH融合の存在を個々の形質転換体からのDNAを精製し、及びpki及び pepH遺伝子由来のプローブを使用するサザーン分析にそれを用いることにより 確認される。ゲノム中に組み込まれた遺伝子融合の一種以上のコピーを有する株 は、細胞をC源であるグルコース上で迅速に育成する際に、より高いタンパク分 解活性の産生を示す。このアプローチは、他の細胞外プロテアーゼコーディング 遺伝子の発現を抑制する条件下(高グルコース濃度)においてpepHプロテアー ゼ遺伝子を発現させる。 7.A.nidulans.におけるpepI及びpepJの過剰発現 7.1複数コピー A.nidulans pepJ及びpepI遺伝子のための複数コピー形質転換体の構築のた めに、プラスミドpIM669及びpIM667-8をそれぞれ使用した。プラスミドpIM667-8 は、1.4kb及び2.0kb EcoRIフラグメントを、pepI遺伝子のプロモーター、コーデ ィング領域及びターミネーター配列を含む3.4kbフラグメント中へ連結すること により作製される。両プラスミドは個々に、プラスミドpGW635を用いて、ウリジ ン栄養要求性A.nidulans WG096株中へ、共形質転換される。選択され、かつ精 製された形質転換体をpepH複数コピー形質転換体(6.2)に対して記載したように 分析が行われる。最終的に、単一及び複数コピー形質転換体を選択し、A.nidul ans PEPI及びPEPJタンパク質をA.nigerPEPHタンパク質に対して記 載したように得る。 7.2遺伝子融合 6.2の記載と同様にして、A.nidulans pepI及びpepJ遺伝子の遺伝子融合を 構築することが可能である。ウリジン栄養要求株WG096の形質転換において、 ウリジン原栄養株性形質転換体を単離及び精製する。サザーン分析により、単離 された形質転換体中の発現カセットのコピー数を決定することができる。選択さ れた形質転換体を、培地含有高グルコース上で生育して、A.nidulansメタロプ ロテアーゼを産生することができる。A.niger中のPEPHの産生と同様に、使 用した生育条件は相同性細胞外プロテアーゼのA.nidulans中の発現を抑制する 。 8.他の微生物におけるpepH,pepI及びpepJの発現 8.1.1.A.nidulansにおけるpepH (7の説明を参照) 8.1.2A.nigerにおけるpepI pepJ A.nidulans pepI及びpepJ遺伝子に対して構築された発現カセット(これは 非融合の場合(参照7.1)及び遺伝子‐融合(参照7.2)の両方の場合に複数コピー形 質転換体を作製するために使用される)を使用してA.niger NW219中に(6.1に 記載されるように)複数コピー形質転換体を産生するために使用される。選択さ れた形質転換体をサザーン分析(参照6.1)により分析して、単一及び複数コピー 形質転換体を選択し、これらは次にPEPI及びPEPJタンパク質を産生する ために使用される。 9.A.niger prt突然変異体における残余メタロプロテアーゼ活性 Van den Hombergh et al.(1995)は、少なくとも7種類の相補グループを含む 一連のプロテアーゼ欠損(prt)変異体の単離及び精製について報告した。全てのp rt相補グループは、低下した細胞外タンパク質分解活性を与え、タンパク質分解 性の分解を受けやすいタンパク質について、低下したタンパク質分解をインビト ロで試験を行った。これらのprt変異体における残余タンパク質分解スペクトル は、コムギのふすまを使用したプロテアーゼ発現に誘導された培地中において特 定のプロテアーゼ酵素アッセイを用いて、特性決定された。メタロプロテアーゼ の特定の抑制剤(EDTA及び1,10フェナントロリン)を共同して用いる酵素アッ セイは、透明な培養上澄み液中に、野生型N400と比較して、プロテアーゼ変異 体NW228(bioA1,prtF28),NW229(bioA1,prtF29)及びNW232(bioA1 ,prtD32)の上昇したEDTA及び1,10フェナントロリン抑制活性を示す。 van den Hombergh et al.(1995)に報告されたようにインビトロ分解実験を、 prtF28プロテアーゼ(株NW228)変異体及びその親野生株(N573; bioA1)を用 いて、EDTA及び1,10フェナントロリン の存在下または非存在下において繰り返し、メタロプロテアーゼ活性を抑制した 。両N573及びNW228中において、精製したPELBタンパク質(タンパク分解 性の分解の受けやすさに起因して、テスタータンパク質として使用される)の分 解の低下をこれらの抑制剤存在下において観察する。 9.1pepH分裂構築物の構築 A.niger pepH中のHEYTHGコーディング配列は、EcoRI制限サイト(GA ATTC)に類似する配列GAATaCを有する。”変異(altered)サイトIIインビトロ 突然変異システム”(Promega)を用いて、GAATaC配列をGAATTCに変化させ 、Zn2+イオンの結合に関連するPEPH活性サイト領域内にあるEcoRIサイトを 生成させる。この内部EcoRIサイトを生成させた後、10kb EcoRIフラグメントをE coRIで消化して、二つの(2.5及び7.5kb)EcoRIフラグメントを得る。7.5kb EcoRI フラグメントをpUC18(EcoRIにより線状化されたもの)中にクローン化し、正しい 位置(orientation)にEcoRI挿入物を含むプラスミドを選択して、pIM676-3'と命 名した。プラスミドpIM676-3'をXbaIにより消化し、6.3 kb XbaIフラグメント( pepHの左フランキング領域を含む)を単離した。 プラスミドpIJ16(A.nidulans argB遺伝子(Johnstone et al.,1985)を含む) をBamHIにより消化し、特定のプライマーを用いてこのBamHIサイトをNotIサイト に変換し、プラスミドpIJ16-Notを作製する。プラスミドpIJ16-NotをPstIを用い て消化し、特定のプライマーを用いてPstIサイトをXbaIサイトに変換し、プラス ミドpIJ16-NotXbaを得る。プラスミドpIJ16-NotXbaをEcoRIを用いて線状化し、E coRIフラグメントを含む最初の10kbのpepHから得られた2.5kbのEcoRIフラグメ ントをその中にクローンした。得られたプラスミドのEcoRI挿入物の位置につい て分析を行い、正しい位置のプラスミドをpIM676-5'-disと命名した。pIM676-5' -disを XbaIを用いて線状化し、プラスミドpIM676-3'由来の6.3kbフラグメントをその中 にクローンした。pIM676-disはオリジナル10kb EcoRI pepH含有フラグメント由 来の8.8kbを有し、その中へ、HEYTHGコーディング配列中の導入されたEco RIサイトにおいて、A.nidulans argB遺伝子が挿入される。pIM676-disのNotI及 びXbaIによる消化は11.5kbの線状分裂フラグメントを生成する。この分裂フラグ メントは、一段階遺伝子‐分裂構築物として機能することが示される。線状フラ グメントは、A.nigerへの形質転換及び相同性pepH遺伝子座の二重交差発生の 後、pepH分裂株を与える。 9.2A.niger.の形質転換 A.niger pepH遺伝子の分裂構築物をA.niger株NW205(cspA1,argB13,pyr A6,nicA1)及び株NW155(cspA1,argB13,pyrA6,prtF28,nicA1)中で形質転 換する。アルギニン原栄養性形質転換体を選択し、精製した。 9.3遺伝子分裂の同定 DNAを精製した形質転換体から単離し、特定のpepH及びA.nidulans argB プローブを用いてサザーン分析により分析し、相同性(pepH)遺伝子座における 分裂構築物の二重交差組込みを同定し、このようにpepH遺伝子を分裂する。 選択した分裂物をプロテアーゼ発現に対して最適化された培地上で(van den H ombergh et al.,1995の記載に従い)生育し、特定の酵素アッセイ及びインビト ロ分裂アッセイにより分析を行い、pepH遺伝子が分裂を受けていない株と比較 した場合、細胞外EDTA-及び1,10フェナントロリン抑制可能活性の低下を明 らかにし、かつインビトロPELB分裂の低下を明らかにする。 10.A.nidulansにおけるメタロプロテアーゼ活性 A.nidulans野生型株WG096を0.5g MgSO4、1.5g KH2PO4、0.5g KCI、 微量の元素(Vishniac及びSanter,1957)、1%(w/v)BSA(Boehringer、フラク ションV)及び1%(w/v)エラスチン(Fluka)を含む液体培地上で、72時間、37℃に て生育を行う。透明な培養上澄み液のタンパク質分解活性をvan denHombergh et al.(1995)に記載されるように、BSA(フラクションV)を基質として用い、1 ,10フェナントロリンをメタロプロテアーゼ活性の特定抑制剤として使用して測 定した。A.nidulans野生型培養上澄み液中の非抑制及び抑制プロテアーゼ活性 の比較から、メタロプロテアーゼ活性の存在が示される。 11.A.nidulansメタロプロテアーゼ遺伝子の分裂 11.1A.nidulans pepI分裂構築物の構築 プラスミドpIJ16(A.nidulans argB遺伝子を含む(Johnstone et al.,1985) )をPstIを用いて線状化する。特定の制限サイトXhoI及びPstIを含むプライマー を、線状化したpIJ16中に結紮し、プラスミドpIJ16-Xhoを作製する。プラスミ ドpIM668をEcoRIを用いて消化を行い、2.0kb EcoRI挿入物を単離する。プラスミ ドpIJ16‐XhoIをEcoRIを用いて消化を行い、2.0kbのEcoRIフラグメント(プラス ミドpIM668から得る)をそのプラスミド中へ結紮し、プラスミドpIM668-5'dis を得る。pIM668-5'dis中の2.0kb挿入物の位置の分析に基づいて、該2.0kbのフラ グメントが正しい位置に挿入されたpIM668-5'プラスミドを選択し、次にPstIを 用いて消化する。プラスミドpIM667をPstIを用いて消化し、kb PstIフラグメン トを単離する。このPstIフラグメントをプラスミドpIM668-5'dis中へ結紮したpI M668-disを作製する。プラスミドpIM668-disにおいて、その内部EcoRI-PstIフラ グメント(PEPIプロテアーゼの部分をコードする)をA.nidulans argB遺伝 子により置換を行い、この ようにして不活性A.nidulans pepI遺伝子を生成する。XhoI及びBamHIを用いた 制限酵素消化は2.7kbベクター配列を除去し、線状分裂フラグメントを与える。 この分裂フラグメント(一段階遺伝子‐分裂構築物として機能するようにデザイ ンされた)は、A.nidulansへの形質転換において、及び相同性pepI遺伝子座にお ける二重交差発生後において、pepI分裂株を与える。 11.2A.nidulans pepI分裂構築物の構築 プラスミドpIM669をEcoRV及びSmaIを用いて消化し(ポリリンカーPstIサイト を除去する)、9.5kbフラグメントを単離する。このフラグメントのバックリゲー ション(backIigation)の後、プラスミドpIM669-Pstを産生する。プラスミドpIM6 69-dPstをPstI及びBamHIを用いて制限消化し、完全pepIコーディング領域を除去 する。プラスミドpIJ16(Johnstone et al.,1985)から、A.nidulans argB遺伝 子を含む2.7kb BamHI-PstIフラグメントを単離する。フラグメントを含むこのar gBをPstI-BamHI内に結紮した後、消化したpIM669-dPst,プラスミドpIM669-dis を得る。XhoI及びEcoRIを用いた制限酵素消化により3.0kb pBluescriptベクター 配列を除去し、直線分裂フラグメントを得る。この分裂フラグメント(一段階遺 伝子‐分裂構築物として機能するように設計された)は、A.nidulans pepJ遺伝 子の5'及び3'フランキング領域間に挿入されたA.nidulans argB遺伝子を含む 。この線状フラグメントを、A.nidulansへ形質転換し、及び相同性pepJ遺伝子 座における二重交差発生後にpepJ分裂株を得る。 微生物寄託 プラスミドpIM676、pIM667、pIM668及びpIM669を含むE.coli株を、1996年6月5 日、Centraal Bureau voor Schimmelcultures(Baarn,Netherlands)にブダペス ト条約に基 づいて、受託番号CBS 619.96、CBS 620,96、CBS 621.96及び622.96と してそれぞれ寄託を行った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.プロテアーゼ欠損糸状菌であって、低下したメタロプロテアーゼ活性を有する 糸状菌を与えるサイト選択的DNA分裂を含むことを特徴とする、上記糸状菌。 2.該糸状菌がタンパク質の工業的生産に適するものである、請求項1に記載の糸 状菌。 3.該真菌が低下した細胞外酸プロテアーゼ活性を有することをさらに特徴とする 、請求項2に記載の糸状菌。 4.該糸状菌がAspergillus属に属することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか 一項に記載の糸状菌。 5.該糸状菌がAspergillus nigerグループ、Aspergillus nidulansグループ及びA spergillus flavusグループからなる群から選択される、請求項4に記載の糸状菌 。 6.該低下した細胞外酸プロテアーゼ活性が、pepA、pepB、pepC、pepD、pep E、pepF、cpy及びprtAからなる群から選択される遺伝子によりコードされる 遺伝子生産物の低下した活性の結果である、請求項3〜5のいずれか一項に記載の 化合物。 7.該低下した細胞外酸プロテアーゼ活性がprt突然変異の結果である、請求項3〜 5のいずれか一項に記載の糸状菌。 8.該低下したメタロプロテアーゼ活性が、以下のものからなる群から選択される メタロプロテアーゼをコードするDNA配列のサイト選択的分裂の結果である、 請求項1〜7のいずれか一項に記載の糸状菌: a)pepH,pepI,及びpepJ;及び b)部分a)のDNA配列の遺伝学的変異体;及び c)上記部分a)及びb)の配列の一種とハイブリダイズ可能なDNA配列。 9.糸状菌から得ることができ、かつ以下のものからなる群から選択される、メタ ロプロテアーゼ活性を有するタンパク質をコードする単離されたDNA配列: a)配列番号:Xに示されるAspergillus nigerのpepH遺伝子のDNA配列;及び b)部分a)のDNA配列の遺伝学的変異体;及び c)上記部分a)及びb)の配列の一種とハイブリダイズ可能なDNA配列。 10.糸状菌から得ることができ、かつ以下のものからなる群から選択される、メ タロプロテアーゼ活性を有するタンパク質をコードする単離されたDNA配列: a)配列番号:X及び配列番号:Xにそれぞれ示されるAspergillus nidulansのpep I及びpepJ遺伝子のDNA配列;及び b)部分a)のDNA配列の遺伝学的変異体;及び c)上記部分a)及びb)の配列の一種とハイブリダイズ可能なDNA配列。 11.請求項7または8に記載のDNA配列を含むDNA構築物。 12.該DNA配列が、活性メタロプロテアーゼをコードすることができないDN A配列を与える分裂物を含む、請求項11に記載のDNA構築物。 13.以下の工程を含む、メタロプロテアーゼ欠損糸状菌を製造するプロセス: a)請求項12に記載のDNA構築物を含む糸状菌変異体を形質転換する;及び b)低下したメタロプロテアーゼ活性を有する形質転換された糸状菌を選択する。 14.該DNA配列が糸状菌宿主のDNA配列の発現に適する調節領域に操作可能 なように結合する、請求項11に記載のDNA構築物。 15.請求項14に記載のDNA構築物を含む糸状菌。 16.以下の工程を含む、糸状菌メタロプロテアーゼを製造するプロセス: a)請求項15に記載の糸状菌をDNA配列の発現が行える条件下において培養し、 及び b)メタロプロテアーゼを回収する。
JP10500243A 1996-06-05 1997-06-05 真菌メタロプロテアーゼ遺伝子 Pending JP2000511429A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP96201579.8 1996-06-05
EP96201579 1996-06-05
PCT/EP1997/002982 WO1997046689A1 (en) 1996-06-05 1997-06-05 Fungal metallo protease genes

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000511429A true JP2000511429A (ja) 2000-09-05

Family

ID=8224057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10500243A Pending JP2000511429A (ja) 1996-06-05 1997-06-05 真菌メタロプロテアーゼ遺伝子

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0907744A1 (ja)
JP (1) JP2000511429A (ja)
AU (1) AU3256397A (ja)
WO (1) WO1997046689A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003048353A1 (en) * 2001-12-07 2003-06-12 Novozymes A/S Polypeptides having protease activity and nucleic acids encoding same
CA2499467A1 (en) * 2002-09-20 2004-04-01 Cym1P A/S Methods for increasing the production of a recombinant polypeptide from a host cell
EP2800809B1 (en) 2012-01-05 2018-03-07 Glykos Finland Oy Protease deficient filamentous fungal cells and methods of use thereof
MD4186C1 (ro) * 2012-02-20 2013-06-30 Институт Микробиологии И Биотехнологии Академии Наук Молдовы Tulpină de fungi Fusarium gibbosum - producătoare de proteaze acide şi neutre, xilanaze şi b-glucozidaze
US9695454B2 (en) 2012-05-23 2017-07-04 Glykos Finland Oy Production of fucosylated glycoproteins
MD4285C1 (ro) * 2013-02-28 2014-12-31 Институт Микробиологии И Биотехнологии Академии Наук Молдовы Tulpină de fungi Trichoderma koningii Oudemans - producătoare de proteaze acide, neutre şi alcaline
KR20160035587A (ko) 2013-07-10 2016-03-31 노파르티스 아게 복수개의 프로테아제 결핍 사상형 진균 세포들 및 그의 이용방법
CN108064266A (zh) 2014-07-21 2018-05-22 格利科斯芬兰公司 在丝状真菌中具有哺乳动物样n-聚糖的糖蛋白的制备

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1333777C (en) * 1988-07-01 1995-01-03 Randy M. Berka Aspartic proteinase deficient filamentous fungi
ES2208637T3 (es) * 1992-04-15 2004-06-16 Novartis Ag Nueva proteasa fungica.
US5674728A (en) * 1993-11-03 1997-10-07 Novartis Corporation Aspergillus niger vacuolar aspartyl protease
US5843753A (en) * 1994-05-04 1998-12-01 Novo Nordisk A/S Metalloprotease having increased activity

Also Published As

Publication number Publication date
AU3256397A (en) 1998-01-05
EP0907744A1 (en) 1999-04-14
WO1997046689A1 (en) 1997-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0894126B1 (en) Alkaline protease deficient filamentous fungi
EP0956338B1 (en) Host cells and methods of producing proteins
EP0635574A1 (en) Selection marker gene free recombinant strains, a method for obtaining them and the use of these strains
JP2002539793A (ja) 菌類細胞中で遺伝子を発現させるためのプロモーター
JP2003159090A (ja) ピキア(Pichia)蛋白質分解活性に影響する遺伝子およびその使用
EP0770139A1 (en) A FUNGUS WHEREIN THE areA GENE HAS BEEN MODIFIED AND AN areA GENE FROM ASPERGILLUS ORYZAE
JP4563585B2 (ja) ポリペプチドの生成方法において有用な菌類転写活性化因子
JP2002528076A (ja) 糸状面細胞内の問題のdnaライブラリーの作製及びスクリーニング
JPS6070075A (ja) 真核生物のカルボニル水解酵素
JP2003526374A (ja) ポリペプチドの生成方法において有用な菌類転写活性化因子
EP0815200B1 (en) Host cell expressing reduced levels of a metalloprotease and methods using the host cell in protein production
JP2011101651A (ja) オキサロ酢酸ヒドロラーゼ欠陥真菌宿主細胞
JP2000511429A (ja) 真菌メタロプロテアーゼ遺伝子
JPWO1997021823A1 (ja) 超耐熱性プロテアーゼ遺伝子
JP2002515252A (ja) 糸状菌変異体細胞においてポリペプチドを生産するための方法
JP2002535990A (ja) 真菌細胞においてポリペプチドを生産する方法
HU223206B1 (hu) Actinomycetes-promóter
JP3343567B2 (ja) 糸状菌のエンハンサーdna塩基配列およびその用途
AU782116B2 (en) Novel means of transformation of fungi and their use for heterologous protein production
KR20000068489A (ko) 국균에서 단백분해 효소의 증강된 발현
EP0922766A1 (en) Process for the inactivation of genes which code for enzymes for the catabolism of phenyl acetate, plasmids involved in such process and strains transformed therewith
US8703444B2 (en) Pichia pastoris deficient in endogenous secreted protease
US7307158B2 (en) Selection marker gene
JP2002541812A (ja) CPCアセチルヒドロラーゼ活性を有するAcremoniumchrysogenumの細胞外プロテアーゼならびにセファロスポリンCの脱アセチル化誘導体の合成およびセファロスポリンの収率を上昇させるための遺伝子の不活性化におけるその使用
JP2961143B2 (ja) アミノペプチダーゼ遺伝子、該遺伝子を含むプラスミドベクターおよび形質転換体