JP2000510875A - ビスc−20側鎖を有するビタミンd▲下3▼類似体 - Google Patents

ビスc−20側鎖を有するビタミンd▲下3▼類似体

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)[式中、Xは、H2又はCH2であり;Yは、水素、ヒドロキシ又はフッ素であり;Zは、ヒドロキシであり;R1及びR2は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又はR1及びR2は、C25と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフルオロアルキルを形成し;R3及びR4は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又はR3及びR4は、C25'と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフルオロアルキルを形成し;Aは、単結合又は二重結合であり;B1は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合であり;そしてB2は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合である]で示されるビタミンD3類似体;及びそのプロドラッグ;これらの類似体の中間体及び製造方法、このような類似体を含有する薬剤組成物、並びに骨粗鬆症、上皮小体機能亢進症、自己免疫疾患の治療方法、及び新生物疾患の治療及び予防方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 ビスC−20側鎖を有するビタミンD3類似体 本発明は、ビタミンD3類似体、中間体及びこれらの類似体の製造方法、類似体 を含む薬剤組成物、並びに骨粗鬆症、原発性及び続発性上皮小体機能亢進症、自 己免疫疾患の治療のため、並びに新生物疾患の治療及び予防のためのこのような 類似体の用途に関する。 骨粗鬆症は、代謝性骨疾患の最も一般的な形態であり、そして骨減少(オステ オペニア)の症候的骨折段階と考えられる。骨粗鬆症は多くの基礎疾患に続発し て起こりうるが、全症例の90%は特発性に出現する。閉経後の女性は、特発性 骨粗鬆症のリスクがある(閉経後又はI型骨粗鬆症);特発性骨粗鬆症の別の特 に高いリスク群は、両性共に老人である(老人性又はII型骨粗鬆症)。骨粗鬆症 はまた、コルチコステロイドの使用、寝たきりである又は長期間寝たままである こと、アルコール中毒、糖尿病、生殖腺毒性化学療法、高プロラクチン血症、神 経性食欲不振、原発性及び続発性無月経、移植片免疫抑制、及び卵巣摘出にも関 係している。閉経後骨粗鬆症は、脊椎の骨折を特徴とするが、一方大腿骨頚部骨 折は、老人性骨粗鬆症の顕著な特徴である。 骨粗鬆症において骨が減少する機作は、骨格がそれ自体を再生するプロセスに おける平衡失調に関係すると考えられる。このプロセスは、骨のリモデリングと 命名されている。これは、一連の活性の別々のポケットにおいて起こる。これら のポケットは、骨吸収の部位としての所定の骨表面上で骨マトリックス内に自然 に出現する。破骨細胞(骨溶解又は吸収細胞)は、一般に一定寸法の骨の一部の 吸収を担当する。この吸収プロセスに続いて、骨芽細胞(骨形成細胞)が出現し 、次いでこれが破骨細胞により残された窩洞を新しい骨で補充する。 健常成人被験者では、破骨細胞と骨芽細胞は、骨形成と骨吸収が均衡するよう に機能する。しかし骨粗鬆症では、骨のリモデリングプロセスに不均衡が発生し 、このため骨が減少するよりも遅い速度で置換されることになる。この不均衡は 、加齢により多くの個体においてある程度まで起こるが、卵巣摘出による閉経後 骨粗鬆症、又はコルチコステロイド療法から生じるようなものや、臓器移植にお いて行われる免疫抑制のような医原性の状況では、はるかに重症であり、かつ若 い 年齢で起こる。 アンドロゲン、フッ化物塩、及び上皮小体ホルモンや上皮小体ホルモンの修飾 体の投与を含む、骨粗鬆症に罹患したヒトにおける骨量を増大させるための種々 のアプローチが提唱されてきた。また、単独又は組合せた、ビスホスホナート、 カルシトニン、カルシウム、1,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3といくつか のその類似体、及び/又はエストロゲンが、存在する骨量を保持するのに有用で あることも示唆されてきた。 ビタミンD3は、カルシウムの代謝における決定的に重要な要素であり、カル シウムとリンの腸管吸収を促進させ、カルシウムとリンの適度な血清中レベルを 維持し、そして骨中への及び骨からのカルシウムの流動を刺激している。ビタミ ンD3は、インビボでヒドロキシル化され、そして生じる1α,25−ジヒドロ キシ代謝物が活性物質である。1,25−(OH)2ビタミンD3による動物試験 では、骨同化活性が示唆された。Aerssensらは、Calcif Tissue Int,55:443-45 0(1994)において、コルチコステロイド処理及び未処理の成長中のラットにおけ る骨の強度及び組成に及ぼす1α−ヒドロキシビタミンD3の効果について報告 した。しかし治療係数(therapeutic ratio)が低い(高カルシウム尿症及び高 カルシウム血症、並びに腎毒性)ため、ヒトでの利用は抗吸収に限定されている 。 DechantとGoaは、「カルシトリオール。閉経後骨粗鬆症の治療におけるその用 途及びコルチコステロイド誘導性骨粗鬆症におけるその可能性に関する総説」、 Drugs Aging[NEW ZEALAND 5(4):300-17(1994)]において、閉経後骨粗鬆症の女性 622名における臨床試験に基づき、1,25−ジヒドロキシビタミンD3(カ ルシトリオール)が、閉経後骨粗鬆症の治療における有効性(及びコルチコステ ロイド誘導性骨粗鬆症における見込み)を示したことを報告した。カルシトリオ ールを投与した(1日2回0.25マイクログラム)軽度〜中等度の疾患の患者 (重症の疾患の患者ではない)では、カルシウム元素1000mg/日を投与した 患者に比較して、3年の治療後には新たに脊椎を骨折する割合が有意に3倍低か った。プレドニゾン又はプレドニゾロンで長期治療を開始した患者では、鼻内投 与カルシトニン400IU/日と共に、又はこれを伴わずに投与した、カルシ トリオール0.5〜1.0マイクログラム/日+カルシウム1000mg/日が、ス テロイド誘導性の骨減少を防止した。全体的にみて、カルシトリオールは充分に 許容された。推奨用量で、高カルシウム血症は、めったに起こらず軽度であり、 一般にカルシウム摂取及び/又はカルシトリオール用量の減少に対応していた。 しかしカルシトリオールの狭い治療領域のため、血清カルシウムとクレアチニン レベルの定期的なモニタリングにより、その使用を適切に管理する必要がある。 本試験は、治療用量と毒性用量がきわめて接近しているためのカルシトリオール 療法の重要な限界を明確に証明している。 Baggioliniらは、ヨーロッパ特許公開580,968号において、皮膚の過増殖性障 害の治療、がんと白血病の治療、及び皮脂腺疾患の治療に有用な、1α−フルオ ロ−25−ヒドロキシ−16−エン−23−イン−26,27−へキサフルオロ コレカルシフェロールを含むフッ素化ビタミンD3類似体を開示している。米国 特許出願08/560,080号は、骨粗鬆症における骨量及び/又は骨密度の回復のため の、この化合物の用途を開示及び請求している。係属中の米国特許出願60/018,2 19号及び1997年3月19日出願の米国特許出願「フッ素化ビタミンD3類似 体」は、骨粗鬆症の治療のための、ある種のビタミンD3類似体の用途も開示し ている。 続発性上皮小体機能亢進症は、慢性腎不全の患者に共通の知見である。腎1, 25(OH)2ビタミンD3(カルシトリオール)合成の減少が、これらの患者に 続発性上皮小体機能亢進症をもたらす主な機作の1つであることが確立されてお り、カルシトリオールが、PTH合成に及ぼす直接抑制作用を有することが証明 されている。したがってカルシトリオールの投与が、これらの患者における続発 性上皮小体機能亢進症の治療には推奨されている。しかし上述のように、カルシ トリオールは、強力な高カルシウム血症効果を有しているため、特に高用量での その利用法が限定された、狭い治療領域となっている。したがって、これらの望 ましくない高カルシウム血症効果を招くことのない、上皮小体機能亢進症を治療 する代替手段を持つことが望まれている。 疫学的研究により、太陽光又はUV光照射が、乳がん、結腸がん及び前立腺が んを含む種々の悪性腫瘍の発生率の低さと相関することが判った。受容体研究か らの証拠により、腸、腎臓及び骨のような古典的な標的器官の他に、ビタミンD 受容体(VDR)が、広範なヒトの正常及びがん細胞株及び新鮮組織に存在する ことが証明されている。ビタミンD又は1,25−ジヒドロキシコレカルシフェ ロールによる増殖阻害は、必ずしもインビボでの治療効力の可能性に翻訳される わけではない。初期のインビボ研究は、ネズミ白血病モデルシステムにおける1 ,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールとその類似体の抗増殖効果に焦点を 当てていたが、この研究において1,25−ジヒドロキシコレカルシフェロール は、抗増殖作用だけでなく、分化作用をも誘導することが証明された。インビボ の治療効力には、親化合物の1,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールの高 用量処理により観察される高カルシウム血症のため、限界がある。この結果、高 カルシウム血症なしに顕著な抗腫瘍作用を引き起こす多数の類似体が開発されて きた。 本明細書に開示されるC20に結合した2つの側鎖を有するビタミンD3類似体 は、これまで記載されたことはなく、また骨粗鬆症、原発性及び続発性上皮小体 機能亢進症、自己免疫疾患の治療、並びに白血病及びがんのような新生物疾患の 治療及び予防におけるこれらの用途も認識されていなかった。 本発明は、式I: [式中、 Xは、H2又はCH2であり; Yは、水素、ヒドロキシ又はフッ素であり; Zは、ヒドロキシであり; R1及びR2は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又 はR1及びR2は、C25と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフル オロアルキルを形成し; R3及びR4は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又 はR3及びR4は、C25 と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフ ルオロアルキルを形成し; Aは、単結合又は二重結合であり; B1は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合であり;そして B2は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合である]で示され るビタミンD3類似体を提供する。 本発明はまた、薬剤学的に許容しうる担体及び上記と同義の式IのビタミンD3 類似体を含む組成物を提供する。 本発明はまた、骨粗鬆症、上皮小体機能亢進症、自己免疫疾患の治療、並びに 新生物疾患の予防及び治療のための、式Iの化合物の用途に関する。 本明細書において使用される、「(C1−C4)アルキル」という用語は、1〜 4個の炭素原子を有する直鎖の完全に飽和した炭化水素基、又は3〜4個の炭素 原子を有する分岐鎖の完全に飽和した炭化水素基を意味する;「(C1−C4)フル オロアルキル」は、炭素基本骨格に結合した1個以上の水素原子が、1個以上の フッ素原子で置換されている、上記と同義のアルキル基である。 本明細書において使用される、「(C3−C6)シクロアルキル」は、3〜6個の 環炭素原子の完全に飽和した環状炭化水素基、例えば、シクロプロピル、シクロ ペンチルなどを意味する;「(C3−C6)シクロフルオロアルキル」は、炭素基本 骨格に結合した1個以上の水素原子が、1個以上のフッ素原子で置換されている 、上記と同義のシクロアルキル基である。 本明細書において使用される、「E」という用語は、2個の水素原子が異なる 炭素原子に結合しており、かつ炭素−炭素二重結合の反対側にある、炭素−炭素 二重結合に関する立体化学配置を意味する;「Z」という用語は、2個の水素原 子が異なる炭素原子に結合しており、かつ炭素−炭素二重結合の同じ側にある、 炭素−炭素二重結合に関する立体化学配置を意味する。 「プロドラッグ」とは、哺乳動物被験者に投与されると、インビボで式(I) の活性な親薬物を放出する任意の化合物を意味する。式(I)の化合物のプロド ラッグは、修飾がインビボで開裂されて親化合物を放出するような方法で、式( I)の化合物に存在する官能基を修飾することにより調製される。プロドラッグ は、インビボで開裂されて遊離ヒドロキシル基を再生する任意の基に、化合物( I)中のヒドロキシ基が結合している、式(I)の化合物を含む。プロドラッグ の例は、式(I)の化合物中のヒドロキシ官能基のエステル(例えば、酢酸、ギ 酸、及び安息香酸エステル誘導体)、カルバメート(例えば、N,N−ジメチル アミノカルボニル)及びエーテルなどを含むが、これらに限定されない。このよ うな化合物は、親分子のヒドロキシ基をアシル化又はエーテル化することにより 、当業者であれば日常的に製造できる。 「治療上有効量」とは、疾患の治療又は予防のために哺乳動物に投与されると き、この疾患のこのような治療又は予防を達成するのに充分な化合物の量を意味 する。「治療上有効量」は、化合物、疾患とその重篤度及び治療すべき哺乳動物 の年齢、体重などに応じて変化する。 本発明の化合物は、一般にビタミンD3分子の断片の反応及び化合により調製 される。これに関して、Shiueyら,J.Org.Chem.,55:243(1990)に記載される 合成プロセスを使用して、ビタミンD3断片を調製及び化合することができる。 式Iの化合物の調製及びその調製における中間体は、以下の反応スキームにより 図解される。 式Iの化合物は、式II:[式中、R1、R2、R3、R4、A、B1及びB2は、上記と同義であり、そして R5は、水素又はトリメチルシリルである]で示される化合物から、式III: [式中、Xは、上記と同義であり、Yは、水素、フッ素又はtert−ブチルジメチ ルシリルオキシ基であり、そしてZは、第3級ブチル−ジメチル−シリルオキシ 基である]で示される化合物との反応、及びこれに続くシリル保護基の脱離によ り調製される。 一般に、式IIIの化合物は、ヘキサンとテトラヒドロフランの混合物中で−7 8℃の温度でn−ブチルリチウム及び式IIの化合物と反応させて、テトラヒドロ フラン溶媒中でのフッ化テトラブチルアンモニウムによるシリル保護基の脱離後 、式Iの化合物が得られる。 示される中間体は、典型的にはシリルエーテルとして保護されたヒドロキシ基 を有するが、本発明の範囲は、脱保護のための代替法と一緒にT.W.Greene、「 有機合成における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」、Wiley 、ニューヨーク(1991)及びJ.F.McOmie、「有機化学における保護基(Protective Groups in Organic Chemistry)」、Plenum Press、ロンドン(1973)に記載され るような当該分野において既知の代替ヒドロキシル保護基の使用を含む。 式IIIの化合物の合成及び精製は、当該分野において既知であり通常のもので ある。例えば、DeLucaらの米国特許5,086,191号及び5,616,759号、Baggioliniら の5,087,619号、Doranらの5,384,314号、Doranらの5,428,029号、Baggioliniら の5,451,574号;Brasitusらのヨーロッパ特許公開EP 0 808,832 A2、特許公開WO 96/31216;Shiueyら,J.Org.Chem.,55:243-247(1990)、Kiegel,J.ら,Tetr. Lett.,32:6057-6060(1991)、Perlman,K.L.ら,Tetr.Lett.,32:7663-7666(199 1)を参照のこと。 反応スキーム1は、B1及びB2が、単結合であり;R1〜R4が、それぞれCH3 であり;Xが、CH2であり;そしてY及びZが、OHである、式Iaの化合物 を調製するための手順を示す。 反応スキーム1において、式IVの化合物は、対応する前駆体アルコールの脱水 により調製される既知化合物である。例えば、Wovkulich,P.M.ら,Tetrahedron ,40:2283(1984)を参照のこと。式IVの化合物は、二塩化エチルアルミニウムの ようなルイス酸の存在下でのプロピオル酸エチルとの反応により、式Vの化合物 に変換される。この反応は、ジクロロメタンのような塩素化炭化水素溶媒中で、 室温で行われる。式Vの化合物は、10%パラジウム担持炭素のよ うな触媒の存在下での水素化により式VIの化合物に変換される。この反応は、酢 酸エチルのようなエステル溶媒中で、1気圧で、室温で行われる。式VIの化合物 は、ジエチルエーテルとテトラヒドロフランの混合物のようなエーテル溶媒中で 、室温での、臭化メチルマグネシウムとの反応により式VIIの化合物に変換され る。式VIIの化合物は、溶媒としてアセトニトリルとテトラヒドロフランの混合 物中で、室温での、30%フルオロケイ酸水溶液との反応により、式VIIIの化合 物に変換される。式VIIIの化合物は、ジクロロメタンのような塩素化炭化水素溶 媒中で、室温で、二クロム酸ピリジニウムにより式IXの化合物に酸化される。式 IXの化合物は、溶媒としてジクロロメタン中でトリメチル−シリルイミダゾール と反応させて、式IIaの化合物が得られる。式IIIaの化合物は、ヘキサンとテ トラヒドロフランの混合物中で−78℃の温度でn−ブチルリチウム及び式IIa の化合物と反応させて、テトラヒドロフラン溶媒中でのフッ化テトラブチルアン モニウムによるシリル保護基の脱離後、式Iaの化合物が得られる。 Aが、単結合又は二重結合であり、そしてB1及びB2が、二重及び三重結合で ある、式Iの化合物は、式IIに類似した対応する前駆体を式IIIの化合物と反応 させることにより調製される。式IIに類似した対応する前駆体は、当業者には既 知の方法により調製される。具体的な合成経路は、反応スキーム2に示される。1及びB2が、トランス二重結合(E)である、式IIの化合物は、リチウムジ イソプロピルアミド及びフェニルセレニルクロリドでの処理、及びこれに続く過 酸化水素による酸化及びセレノキシドの脱離により、式VIの化合物を対応するビ ス−不飽和エステルXに変換することにより調製される。このビス−不飽和エス テルXは、スキーム1に示されるような反応により、B1及びB2が、トランス二 重結合(E)である、IIaに類似した前駆体に変換される。 B1及びB2が、シス二重結合(Z)である、式IIの化合物は、オゾン又は四 酸化オスミウム/メタ過ヨウ素酸ナトリウムのような試薬による式Xの化合物の 二重結合の酸化的開裂によって、式XIのアルデヒドを生成することにより得られ る。次にアルデヒドXIは、ウィッティッヒーホルナー(Wittig-Horner)反応の スティル (Still)の変法を用いてホスホナートイリド(CF3CH2O)2P(O )CH2C(O)OEtと縮合して、二重結合が、立体特異的にシス(Z)であ る、ビス−不飽和エステルXIIが得られる。このビス−不飽和エステルXIIは、ス キーム1に示されるような反応により、B1及びB2が、シス二重結合(Z)であ る、IIaに類似した前駆体に変換される。 B1及びB2が、三重結合である、式IIの化合物は、式X又はXIIの不飽和エス テルを脱水素して対応する三重結合含有エステルにし、続いて反応スキーム1に 示されるような有機金属試薬と縮合して、式IIaの化合物に類似した化合物を得 ることにより調製することができる。三重結合の形成はまた、式X及びXIIの化合 物中の二重結合の臭素化/脱臭化水素によっても達成される。あるいは式XIのア ルデヒドは、コーリイーフックス(Corey-Fuchs)反応を用いてブチルリチウム 及びトリフェニルホスフィン/四臭化炭素で処理して、アセチリドアニオンXIII を生成し、これをケトンと縮合させて、VIIに類似した対応するアセチレンアル コールXIVを製造することができる。 同様に、Aが、二重結合である化合物VIの類似体から出発して、Aが、二重結 合であるIIaに類似した前駆体を入手することができる。 種々のアルキル及びフルオロアルキル基R1〜R4を有する式IIの化合物は、適 切な有機金属試薬(例えば、アルキルリチウム又はグリニャール試薬)をV、VI 、X及びXIIにあるようなC−25エステルと縮合することにより調製すること ができる。あるいはこれらの基は、XIIIのような中間体から誘導されたアセチリ ドアニオンを適切なケトン又はフルオロケトン(例えば、ヘキサフルオロアセト ン)と縮合することにより導入される。 ある好ましい実施態様において、B1及びB2は、二重結合又は三重結合である 。 他の好ましい実施態様において、Aは、二重結合である。 他の好ましい実施態様において、Aは、単結合である。 好ましい実施態様はまた、Xが、CH2であり、そしてYが、フルオロ又はヒ ドロキシであるものを含む。 他の好ましい実施態様は、R1〜R4が、アルキル又はフルオロアルキル、好ま しくはトリフルオロメチルであるものである。 本発明の別の側面は、式Iの化合物のプロドラッグを含む。 多くの異なる好ましい置換基が、上に与えられるが、任意のこれらの好ましい 置換基をたどると、特定の好ましい置換基がない化合物よりも好ましい本発明の 化合物が得られる。しかしながら、これらの好ましい置換基は、いくつかの好ま しい置換基が相互に排他的であるとはいえ、一般に独立しており、これらの好ま しい置換基の2つ以上をたどると、好ましい置換基が少ない化合物よりも好まし い化合物が得られる。 本発明の化合物は、骨量の減少により現れる種々の哺乳動物の症状の予防及び 治療に有用である。特に本発明の化合物は、高カルシウム尿症、高カルシウム血 症、又は腎毒性を誘導することなく、哺乳動物における骨粗鬆症及びオステオペ ニアの予防及び治療処置に適用される。本明細書において使用される、「高カル シウム尿症」は、尿中の過剰なカルシウムであり、ヒトでは4mg/kg/日を超える 排泄に相当する。これは、しばしば腎臓結石症(腎結石)を引き起こす。「高カ ルシウム血症」は、血清中の過剰な濃度のカルシウムであり;ヒト(及びラット )では、これは約10.5mg/dl以上に相当する。通常約12mg/dl以上の血清カ ルシウム濃度で起こる「過度の高カルシウム血症」は、情緒不安定、錯乱、譫妄 、精神病、昏迷、及び昏睡に関係している。 本発明の化合物は、I型(閉経後)、II型(老人性)、及び臓器移植において 使用される免疫抑制剤と関連した骨粗鬆症を含むIII型(医原性)骨粗鬆症の治 療において、更には腎臓透析及び上皮小体機能亢進症による骨形成異常症の治療 において有用であると期待される。 本発明の化合物はまた、上皮小体ホルモン濃度の上昇により引き起こされる疾 患を治療するのに有用である。1つの側面において、本発明の化合物は、腎不全 に付随する続発性上皮小体機能亢進症を、特に腎不全に伴う骨減少を逆転又は低 下させることにより治療するのに使用される。他の側面は、後期続発性上皮小体 機能亢進症に伴う腎性骨形成異常症の治療を含む。他の側面は、原発性上皮小体 機能亢進症の治療を含む。 式Iの化合物は、白血病、結腸がん、乳がん及び前立腺がんのような新生物疾 患を治療するのにも有用である。 式Iの化合物はまた、免疫抑制性疾患及び自己免疫疾患を治療するのにも有用 である。このような疾患は、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、糖尿病、 甲状腺炎及び同種移植片拒絶を含むが、これらに限定されない。特に式Iの化合 物は、ビタミンD3受容体(VDR)の活性の変調を介する疾患を治療するのに 有用である。これらの化合物の有用性は、当該分野において周知のように、これ らの疾患用のネズミモデルを用いてインビボで証明されている。例えば、Lemire ら,Autoimmunity,12:143-148(1992);Lemireら,J.Clin.Invest.,87:1103-1 107(1991);Lemireら,Endocrinology,135:2818(1994);及びLemireら,J.Cel lular Biochem.,49:26-31(1992)を参照のこと。 一般に、本発明の化合物では、1,25(OH)2ビタミンD3のような他のビタ ミンD3類似体で観察されるカルシウム濃度の上昇を引き起こさないため、治療 係数が改善し、上記疾患の良好な治療が可能になる。 一般に、本発明の化合物は、約0.0002〜0.5mg化合物/kg体重/日の間 、好ましくは約0.001〜約0.1mg/kg体重/日、最も好ましくは約0.00 2〜約0.02mg/kg体重/日の量で投与される。50kgのヒト被験者では、活性 成分の1日用量は、約0.01〜約25μg、好ましくは約0.05〜約10μ g、最も好ましくは約1.0μg〜約10μg/日であろう。この用量は、最も 有効な成果を達成するために必要に応じて、単回投与、反復適用、又は制御放出 により、好ましくは1日に1回又は2回経口投与により、通常の薬剤組成物とし て送達される。ある状況では、所望の治療応答を達成するために1日おきの投薬 が適切であることもある。 正確な用量と組成物の選択及び最も適切な薬物送達法は、特に、この処方の薬 理学的性質、治療される症状の性質と重篤度、及びレシピエントの生理状態と精 神的明瞭度により影響を受ける。コルチコステロイド誘導性オステオペニアの治 療において、必要用量は、高用量のコルチコステロイドに対して充分に大きいこ とが期待される。 代表的な薬物送達法は、経口、非経口(皮下、筋肉内及び静脈内を含む)、直 腸内、バッカル(舌下を含む)、肺内、経皮、及び鼻内を含み、最も好ましくは 経口である。投与は、連続的又は間欠的(例えば、ボーラス注射による)であっ てよい。 本発明の更なる側面は、活性成分として、薬剤学的に許容しうる非毒性担体と 混合された本発明の化合物を含む薬剤組成物に関する。上述のように、このよう な組成物は、非経口(皮下、筋肉内又は静脈内)投与用に、特に液剤又は懸濁剤 の剤型で;経口又はバッカル投与用に、特に錠剤又はカプセル剤の剤型で;肺内 又は鼻内投与用に、特に粉剤、点鼻剤又はエーロゾルの剤型で;及び直腸内又は 経皮投与用に調製することができる。 本組成物は、単位投与剤型で便利には投与され、かつ例えば、「レミントンの 製剤科学(Remington's Pharmaceutical Sciences」、第17版、Mack Publishing Company、イーストン、ペンシルバニア州、(1985)に記載されるような、製剤の 分野では周知の任意の方法により、調製することができる。非経口投与用の処方 物は、賦形剤として滅菌水又は食塩水、プロピレングリコールのようなアルキレ ングリコール、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレングリコール、植 物由来の油、水素化ナフタレンなどを含有してよい。鼻内投与用の処方物は、固 体であって、かつ賦形剤(例えば、乳糖又はデキストラン)を含有しても、又は 点鼻剤若しくは計量噴霧剤の剤型で使用するための水性若しくは油状液であって もよい。バッカル投与用には、典型的な賦形剤は、糖類、ステアリン酸カルシウ ム、ステアリン酸マグネシウム、前ゼラチン化デンプン(pregelatinated starc h)などを含む。 経口投与可能な組成物は、1つ以上の生理学的に適合性の担体及び/又は賦形 剤を含有してよく、固体又は液体剤型であってよい。錠剤及びカプセル剤は、結 合剤、例えば、シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガカン トゴム、又はポリ−ビニルピロリドン;増量剤、例えば、乳糖、ショ糖、トウモ ロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトール、又はグリシン;滑沢剤、例 えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、又はシリ カ;及び界面活性剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムと共に調製することがで きる。液体組成物は、懸濁剤(例えば、ソルビトールシロップ、メチルセルロー ス、ショ糖シロップ、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、又は食用脂肪) ;乳化剤(例えば、レシチン、又はアラビアゴム);植物油(例えば、扁桃油、 ヤシ油、タラ肝油、又は落花生油);保存料(例えば、ブチルヒドロキシアニソ ール(BHA)及びブチルヒドロキシトルエン(BHT))のような通常の添加剤 を含有してもよい。液体組成物は、例えば、ゼラチン中にカプセル化して、単位 用量剤型を供給してもよい。 好ましい固体経口投与剤型は、錠剤、2片のハードシェルのカプセル剤及びソ フト弾性ゼラチン(SEG)カプセル剤を含む。SEGカプセル剤は、他の2つ の剤型に比べて明確な利点を有するため、特に重要である(Seager,H.,「軟ゼ ラチンカプセル剤:多くの錠剤化の問題に対する解決法」,Pharmaceutical Te chnology,9,(1985)を参照のこと)。SEGカプセル剤を使用することのいくつ かの利点は:a)薬物が液体に溶解又は分散しており、これをカプセル中に正確 に分配することができるため、用量含量の均一性がSEGカプセル剤では最適化 されていること、b)薬物が水混和性又は油性液体中に溶解、可溶化又は分散さ れているため、体内で放出されると、溶液が溶解又は乳化して、広い表面積の薬 物分散物となるため、SEGカプセル剤として処方された薬物は、良好なバイオ アベイラビリティーを示すこと、及びc)軟ゼラチンの乾燥シェルが酸素の拡散 に対して障害となるため、長期保存中に酸化に対して感受性である薬物の分解が 防止されることである。 乾燥シェル処方物は、典型的には約40%〜60%濃度のゼラチン、約20% 〜30%濃度の可塑剤(例えば、グリセリン、ソルビトール又はプロピレングリ コール)及び約30〜40%濃度の水からなる。保存料、染料、乳白剤及び香味 料のような他の物質も存在してもよい。液体充填物質は、鉱物油、植物油、トリ グリセリド、グリコール、ポリオール及び界面活性剤のような、賦形剤又は賦形 剤の組合せ中の、溶解、可溶化若しくは分散(蜜蝋、硬化ヒマシ油又はポリエチ レングリコール4000のような懸濁剤により)した固体薬物、又は液体薬物を 含む。 以下の実施例は、当業者がより明瞭に本発明を理解することができるように、 そして実施することができるように記載する。これらは、本発明の範囲を限定す るものではなく、単に本発明を例示及び代表するものと考えるべきである。 実験 実施例1 [1R−[1α(2E,4E,7E),3aβ,4α,7aα]]−5−[4−[[ (1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]オクタヒドロ−7a−メチ ル-1H−インデン−1−イル]−2,4,7−ノナトリエン二酸ジエチルエステ ル(V)。 ジクロロメタン20mL中の[1R−(1α,3aβ,4α,7aα)]−(1, 1−ジメチルエチル)ジメチル[[オクタヒドロ−7a−メチル−1−(1−メ チルエテニル)−1H−インデン−4−イル]オキシ]シラン3.08g(10 .0mmol)及びプロピオル酸エチル3.92g(40.0mmol)の撹拌溶液に、 ヘキサン中の二塩化エチルアルミニウムの1.0M溶液40mL(40.0mmol) を加えた。混合物をアルゴン下で室温で24時間撹拌し、プロピオル酸エチル9 81mg(10mmol)及びヘキサン中の二塩化エチルアルミニウムの1.0溶液7 .5mL(7.5mmol)で処理して、更に18時間撹拌した。酢酸エチル200mL 及び50%食塩水100mLの混合物に、生じた橙赤色の溶液を少量ずつ加え、発 泡が沈静後、有機相を回収して、水相を酢酸エチル3×100mLで再抽出した。 合わせた有機抽出物を50%食塩水2×100mLで洗浄し、乾燥(Na2SO4) して溶媒を留去し、帯赤色のゴム状物5.76gを得て、ヘキサン中の10%酢 酸エチルを溶離液としてこれをシリカゲル(40〜65μmメッシュ、3.5c m直径カラム)120gのフラッシュクロマトグラフィーに付して、20mL画分 を回収した。画分21〜32を合わせて、溶媒を留去し、粗生成物2.18gを 得た。ヘキサン中の7.5%酢酸エチルを溶離液として、HPLC(15〜30 μmメッシュのシリカゲル、50cm×50mmカラム、流量70mL/分)により更 に精製して、標題化合物1.62g(32%)、RT25分を淡黄色のゴム状物 として得た: 元素分析:C29485Siの計算値:,69.00;H,9.58;Si,5.56.実測値: C,68.94;H,9.69;Si,5.67. 実施例2 [1R−(1α,3aβ,4α,7aα)]−5−[4−[[(1,1−ジメチルエ チル)ジメチルシリル]オキシ]オクタヒドロ−7a−メチル−1H−インデン− 1−イル]ノナン二酸ジエチルエステル(VI)。 酢酸エチル50mL中の[1R−[1α(2E,4E,7E),3aβ,4α, 7aα]]−5−[4−[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ] オクタヒドロ−7a−メチル−1H−インデン−1−イル]−2,4,7−ノナ トリエン二酸ジエチルエステル1.009g(2.0mmol)の撹拌溶液を、水素 の吸収が止むまで10%パラジウム担持活性炭200mgで室温及び大気圧で水素 化した(2.5時間で水素140mLが吸収された)。混合物をセライトのパッドで 濾過し、これを酢酸エチル4×50mLで洗浄し、合わせた濾液と洗浄液から溶媒 を留去して、無色の油状物1.07gを得た。ヘキサン中の12%酢酸エチルを 溶離液としてシリカゲル(40〜65μmメッシュ、3.5cm直径カラム)60 gのフラッシュクロマトグラフィーによりこれを精製して、20mL画分を回収し た。画分7〜12を合わせて、溶媒を留去し、標題化合物964mg(94%)を 無色の油状物として得た: 元素分析:C29545Siの計算値:C,68.11;H,10.66;Si,5.50.実測 値:C,68.21;H,10.85;Si,5.43. 実施例3 [1R−(1α,3aβ,4α,7aα)]−6−[4−[[(1,1−ジメチルエ チル)ジメチルシリル]オキシ]オクタヒドロ−7a−メチル−1H−インデン− 1−イル]−2,10−ジメチル−2,10−ウンデカンジオール(VII)。 無水THF 12mL中の[1R−(1α,3aβ,4α,7aα)]−5−[4 −[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]オクタヒドロ−7a− メチル−1H−インデン−1−イル]ノナンニ酸ジエチルエステル868mg(1 .7mmol)の撹拌溶液に、エーテル中の臭化メチルマグネシウムの3.0M溶液 5.0mL(15mmol)を冷却しながら(氷浴)滴下により加えた。混合物を室温 で45分間撹拌し、5℃に冷却し、飽和NH4Cl 3.0mLの滴下によりクエ ンチした。発泡が沈静後、酢酸エチル15mL及び飽和NH4Cl15mLを加え、 撹拌を20分間続けて、混合物を酢酸エチル100mL及び飽和NH4Cl 50m L中に注ぎ入れた。有機相を回収して、水相を酢酸エチル3×60mLで再抽出し た。合わせた有機抽出物を50%食塩水2×100mLで洗浄し、乾燥(Na2S O4)して溶媒を留去し、無色のゴム状物814mgを得て、ヘキサン中の50% 酢酸エチルを溶離液としてこれをシリカゲル(40〜65μmメッシュ、3.5 cm直径カラム)100gのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、20 mL画分をとった。画分19〜20を合わせて、溶媒を留去し、高真空乾燥(17 時間)後、標題化合物763mg(93%)を無色の泡状物として得た: 元素分析:C29583Siの計算値:C,72.14;H,12.11;Si,5.82.実測 値:C,72.18;H,11.99;Si,5.69. 実施例4 [1S−1(α,3aβ,4α,7aα)]オクタヒドロ−1−[5−ヒドロキ シ−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−5−メチルヘキシル]−7 a−メチル−4H−インデン−4−オール(VIII)。 テフロン瓶に入れられたTHF 5mL及びCH3CN 15mL中の[1R−(1 α,3aβ,4α,7aα)]−6−[4−[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチ ルシリル]オキシ]オクタヒドロ−7a−メチル−1H−インデン−1−イル] −2,10−ジメチル−2,10−ウンデカンジオール700mg(1.45mmol )の撹拌溶液に、フルオロケイ酸の約30%水溶液(A.S.Pilcher と P.DeShon g,J.Org.Chem.,1993,58,5130により調製)3.0mLを加えて、混合物を アルゴン下室温で1.0時間撹拌した。次にフルオロケイ酸溶液4×2.0mLを 1時間の間隔で、全部で試薬11mL及び反応時間5時間で加えた。反応混合物を 、酢酸エチル125mLと飽和KHCO3水溶液75mLの混合物中に慎重に注ぎ入 れた。発泡が沈静後、有機相を回収して、水相を酢酸エチル3×75mLで再抽出 した。有機抽出物を50%食塩水125mLで洗浄し、乾燥(Na2SO4)して、 溶媒を留去し、ゴム状物534mgを得て、70%酢酸エチルを溶離液としてシリ カゲル(40〜65μmメッシュ、3.5cm直径カラム)70gのフラッシュク ロマトグラフィーによりこれを精製し、20mL画分をとった。画分17〜30を 合わせて、濾過し、溶媒を留去し、残渣を高真空下で4時間維持して、標題化合 物458mg(85%)を無色の泡状物として得た: 実施例5 [1S−(1α,3aβ,7aα)]オクタヒドロ−1−[5−ヒドロキシ−1− (4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−5−メチルヘキシル]−7a−メチ ル−4H−インデン−4−オン(IX)。 ジクロロメタン8.0mL中の[1S−(1α,3aβ,4α,7aα)]オクタ ヒドロ−1−[5−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル) −5−メチルヘキシル]−7a−メチル−4H−インデン−4−オール 400mg(1.08mmol)の撹拌溶液に、二クロム酸ピリジニウム1.30g( 3.45mmol)を加えて、混合物を室温で4.75時間撹拌した。これをジイソ プロピルエーテル20mLで希釈し、更に15分間撹拌して、セライトのパッドで 濾過した。セライトをジイソプロピルエーテル4×40mLで洗浄して、合わせた 濾液と洗浄液から溶媒を留去して、淡黄色のゴム状物405mgを得て、ヘキサン 中の75%酢酸エチルを溶離液としてシリカゲル(40〜65μmメッシュ、3 .5cm直径カラム)70gのフラッシュクロマトグラフィーによりこれを精製し 、20mL画分をとった。画分17〜30を合わせて、溶媒を留去し、無色のゴム 状物を得て、これを高真空下で4.5時間維持して、標題化合物372mg(94 %)を無色のゴム状物として得た: 実施例6 [1S−(1α,3aβ,7aα)]オクタヒドロ−7a−メチル−1−[5−メ チル−1−[4−メチル−4−[(トリメチルシリル)オキシ]ペンチル]−5− [(トリメチルシリル)オキシ]ヘキシル]−4H−インデン−4−オン(IIa)。 ジクロロメタン10.0mL中の[1S−(1α,3aβ,7aα)]オクタヒド ロ−1−[5−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−5 −メチルヘキシル]−7a−メチル−4H−インデン−4−オン366.6mg( 1.0mmol)の撹拌溶液に、1−(トリメチルシリル)イミダゾール1.25mL (8.5mmol)を加えて、混合物をアルゴン下室温で4.25時間撹拌した。こ れを水7.0mLで希釈し、更に15分間撹拌して、酢酸エチル75mLと50%食 塩水50mLの混合物中に注ぎ入れた。有機相を回収して、水相を酢酸エチル3× 50mLで再抽出した。合わせた有機抽出物を50%食塩水3×75mLで洗浄し、 乾燥(Na2SO4)して、溶媒を留去し、無色の油状物を得て、ヘキサン中の2 0%酢酸エチルを溶離液としてシリカゲル(40〜65μmメッシュ、3.5cm 直径カラム)65gのフラッシュクロマトグラ フィーによりこれを精製し、20mL画分をとった。画分5〜7を合わせて、約5 mLまで濃縮し、0.45μmフィルター(ミレックス(Millex)−HV)で濾過 して、溶媒を留去し、無色の油状物を得て、これを高真空下で18時間維持して 、標題化合物469mg(91%)を得た: 元素分析:C29583Si2の計算値:C,68.17;H,11.44;Si,10.99.実測 値:C,68.19;H,11.41;Si,11.07. 実施例7 (1α,3β,5Z,7E)−21−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)− 9,10−セココレスタ−5,7,10,(19)−トリエン−1,3,25− トリオール(Ia)。 無水THF 4.0mL中の試薬[3S−(1Z,3α,5β)]−[2−[3, 5−ビス[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−2−メチレン −シクロヘキシリデン]エチル]ジ−フェニルホスフィンオキシド466mg(0 .8mmol)の撹拌冷(−78℃)溶液に、ヘキサン中のn−ブチルリチウムの1 .6M溶液0.5mLを加えた。生じた深赤色の溶液を−78℃で7分間撹拌し、 無水THF3.0mL中の[1S−(1α,3aβ,7aα)]オクタヒドロ−7a −メチル−1−[5−メチル−1−[4−メチル−4−[(トリメチルシリル)オ キシ]ペンチル]−5−[(トリメチルシリル)オキシ]ヘキシル]−4H−イン デン−4−オン204mg(0.40mmol)で処理して、−78℃で3時間撹拌し た。混合物が室温まで温まるのを待ち、2N ロシェル塩溶液と2N KHCO3溶 液の1:1混合物5mLでクエンチし、更に15分間撹拌して、酢酸エチル80mL と、2Nロシェル塩溶液と2N KHCO3溶液の1:1混合物50mLとの混合物中 に注ぎ入れた。有機相を回収して、水相を酢酸エチル3×60mLで再抽出した。 合わせた有機抽出物を50%食塩水3×75mLで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し て、溶媒を留去し、ゴム状物 1.29gを得て、ヘキサン中の8%酢酸エチルによるシリカゲル(40〜65 μmメッシュ;3.5cm直径カラム)60gのフラッシュクロマトグラフィーに よってこれを精製し、20mL画分をとった。画分5及び6を合わせて、溶媒を留 去し、無色のゴム状物208mgを得た。これをTHF4.0mLに溶解し、THF 中のフッ化テトラブチルアンモニウムの1.0M溶液4.0mLで処理して、溶液 をアルゴン下で17時間撹拌した。これを水5.0mLで希釈し、更に15分間撹 拌して、ヘキサン中の80%酢酸エチル80mLと水50mLの混合物中に注ぎ入れ た。有機相を回収して、水相をヘキサン中の80%酢酸エチル4×80mLで再抽 出した。合わせた有機抽出物を50%食塩水4×80mLで洗浄し、乾燥(Na2 SO4)して、溶媒を留去し、半固体139mgを得て、酢酸エチル中の6%2− プロパノールを溶離液としてシリカゲル(40〜65μmメッシュ;3.5cm直 径カラム)60gのフラッシュクロマトグラフィーによりこれを精製し、20mL 画分をとった。画分17〜25を合わせて、溶媒を留去し、無色の泡状物108 mgを得た。酢酸エチル中の3%2−プロパノールをッ溶離液としてHPLC(1 5〜30μmメッシュのシリカゲル、50cm×50mmカラム;流量70mL/分) によりこれを更に精製した。35分のRTで溶出する物質を回収し、溶媒を留去 して、無色の半固体を得た。これを無水ギ酸メチル15mLに溶解し、0.45μ mフィルター(ミレックス(Millex)−HV)により濾過し、濃縮し、高真空下 に4時間維持して、標題化合物82mgを無色の無定形固体として得た: 実施例8 21−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−1α−フルオロ−25−ヒドロ キシコレカルシフェロール。 無水THF4.0mL中の試薬(S−trans−1−フルオロ−5[[ジメチル(1 ,1−ジメチルエチル)シリル]オキシ−2−メテニル−3[ジフェニル−ホス フィニル)エチリデン]シクロヘキサン320mg(0.67mmol)の撹拌冷(− 78℃)溶液に、ヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6M溶液0.42mL( 0.67mmol)を加えた。生じた深赤色の溶液を−78℃で7分間撹拌し、無水 THF2.0mL中の[1R−(1α,3aβ,7aα)]オクタヒドロ−7a−メ チル−1−[5−メチル−1−[4−メチル−4[(トリ−メチルシリル)オキシ ]ペンチル−5−[(トリメチルシリル)オキシ]ヘキシル]−4H−インデン− 4−オン118mg(0.23mmol)で処理して、−78℃で4.5時間撹拌した 。混合物が室温まで温まるのを待ち、20分間撹拌して、1Nロシェル塩溶液と 1N KHCO3溶液の1:1混合物5mLでクエンチした。15分後、混合物を1N ロシェル塩溶液と1N KHCO3溶液の1:1混合物50mL中に注ぎ入れた。有 機相を分離し、水相を酢酸エチル3×40mLで再抽出した。合わせた有機抽出物 を10%食塩水100mLで洗浄し、乾燥(Na2SO4)して、溶媒を留去し、無 色のゴム状物426mgを得て、ヘキサン中の5%酢酸エチルを溶離液としてシリ カゲル(40〜65μmメッシュ;3.5cm直径カラム)40gのフラッシュク ロマトグラフィーによりこれを精製し、15mL画分をとった。画分5〜7を合わ せて溶媒を留去し、無色のゴム状物144mgを得た。これをTHF 3.0mLに 溶解し、THF中のフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムの1.0M溶液2. 0mLで処理して、溶液をアルゴン下室温で17時間撹拌した。これを水5.0mL で希釈し、10分間撹拌して、酢酸エチル50mL及び水40mL中に注ぎ入れた。 有機相を分離して、水相を酢酸エチル3×50mLで再抽出した。合わせた有機抽 出物を水5×100mLで洗浄し、乾燥(Na2SO4)して、溶媒を留去し、ゴム 状物78mgを得て、ヘキサン中の90%酢酸エチルを溶離液としてシリカゲル( 40〜65μmメッシュ;3.5cm直径カラム)40gのフラッシュクロマトグ ラフィーにより精製し、15mL画分をとった。画分14〜20を合わせて溶媒を 留去し、無色の半固体57mgを得て、これを無水ギ酸メチル20mLに溶解し、0 .4μmフィルターで濾過した。濾液を1.0mLまで濃縮し、0℃で1.0時間 維持して、 この結晶を濾過により回収し、標題化合物(融点96〜98℃)42mgを得た; 実施例9 21−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−1,25−ジヒドロキシ−19 −ノル−コレカルシフェロール。 無水THF6.0mL中の試薬[3R−(3α,5β,Z)−3,5−ビス[[( 1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]シクロヘキシリデン]エチル ]ジフェニルホスフィンオキシド571mg(1.0mmol)の撹拌冷(−78℃) 溶液に、ヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6M溶液0.65mL(1.04m mol)を加えた。生じた深赤色の溶液を−78℃で10分間撹拌し、無水THF 2.5mL中の[1R−(1α,3aβ,7aα)]オクタヒドロ−7a−メチル− 1−[5−メチル−1−[4−メチル−4−[(トリメチル−シリル)オキシ]ペ ンチル]−5−[(トリメチルシリル)オキシ]ヘキシル]−4H−インデン−4 −オン204.4mg(0.4mmol)で処理して、−78℃で3.0時間撹拌した 。混合物が室温まで温まるのを待ち、15分間撹拌して、1Nロシェル塩溶液と 1N KHCO3溶液の1:1混合物15mLでクエンチした。10分後、混合物を 、酢酸エチル70mLと、1Nロシェル塩溶液と1N KHCO3溶液の1:1混合物 40mLとの混合物中に注ぎ入れた。有機相を分離し、水相を酢酸エチル3×70 mLで再抽出した。合わせた有機抽出物を10%食塩水100mLで洗浄し、乾燥( Na2SO4)して、溶媒を留去し、無色のゴム状物76O0mgを得て、ヘキサン 中の5%酢酸エチルを溶離液としてシリカゲル(40〜65μmメッシュ;3. 5cm直径カラム)60グラムのフラッ シュクロマトグラフィーによりこれを精製し、15mL画分をとった。画分5〜1 0を合わせて溶媒を留去し、無色のゴム状物304mgを得た。これをTHF4. 0mLに溶解し、THF中のフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムの1.0M溶 液5.0mLで処理して、溶液をアルゴン下室温で42時間撹拌した。これを水1 5mLで希釈し、15分間撹拌して、酢酸エチル75mLと10%食塩水50mLの混 合物中に注ぎ入れた。有機相を分離して、水相を酢酸エチル3×70mLで再抽出 した。合わせた有機抽出物を水5×100mLで洗浄し、乾燥(Na2SO4)して 、溶媒を留去し、半固体186mgを得て、酢酸エチル中の7.5%2−プロパノ ールを溶離液としてシリカゲル(40〜65μmメッシュ;3.5cm直径カラム )50gのフラッシュクロマトグラフィーによりこれを精製し、15mL画分をと った。画分11〜29を合わせて溶媒を留去した。残渣を無水ギ酸メチル20mL に溶解して、この溶液を0.4μmフィルターで濾過した。濾液から溶媒を留去 して、標題化合物154mgを無色の固体として得た: 実施例10 ラット腎不全モデルにおける続発性上皮小体機能亢進症に及ぼすビタミンD3類 似体の効果 本発明のビタミンD3類似体の上皮小体ホルモン抑制活性は、7/8腎摘出誘 導腎不全ラットモデルを用いる、腎不全による続発性上皮小体機能亢進症のラッ トにおいて証明した(Kidney International,M.Fukugawaら,39:874-881(1991) )。 試験物質: 式Iaの化合物 1,25(OH)2ビタミンD3(対照薬) 賦形剤−ミグリオール(Miglyol)812 メスのスプレーグ・ドーリー(Sprague Dawley)ラットに麻酔をかけ、これら の右の腎臓を除去し、左の腎動脈の2〜3の分枝を結紮して、7/8腎摘出を成 し遂げた。これらを高リン飼料(0.6%Ca及び0.8%リン)で飼った。手 術の約3〜6週後、血清PTH濃度をスクリーニングするためにラットから採血 して、100〜500pg/mlのPTH濃度のラットを本試験のために選択した。 ラットを5群に分けて、これらを以下の表に示されるように処理した。 採血前(T=0)をとり、そして各群に経口胃管栄養により毎日7日間、式I aの化合物(10、1又は0.1μg/kg/日)、賦形剤対照又は1,24(OH)2 ビタミンD3陽性対照のいずれかを投与した。 化合物は前もってエタノールに溶解して、賦形剤(ミグリオール812)で希 釈し、次にエタノールを留去した。 投与最終日後、ラットは、再度採血(T=1)して屠殺した。血清PTH測定 は、ニコルズ研究所診断キット(Nichols Institute Diagnostic Kit)#40-2240 を用いて行った。血清カルシウム測定は、o−クレゾールフタレインを含むシグ マ診断キット(Sigma Diagnostic Kit)#587により行った。血清クレアチニン測 定は、モリブデン酸アンモニウムを含むシグマ診断キット(Sigma Diagnostic K it)#1600-320により行った。 結果は、カルシウム濃度の上昇を引き起こすことなく、上昇した上皮小体ホル モンの濃度を抑制するのに、式Iaの化合物が1,25(OH)2ビタミンD3より も有効であることを示している。 実施例11 ラットにおける骨同化作用 3月齢ラットを卵巣摘出(Ovx)して、1,25−ジヒドロキシ−ビタミン D3(表中のビタミンD)又は本発明の化合物の1つのいずれかを1日1回経口 投与したが、これは卵巣摘出の3週後から開始して、卵巣摘出の6週後で最終的 に屠殺するまで続けた。擬似(卵巣摘出をしていないラット)及びOvxの両方 の対照群には賦形剤のみを投与した。血液及び尿試料は、卵巣摘出の4週後及び 再度6週時点の2回採取して、血清及び尿カルシウムの量を測定した。最終の大 腿部カルシウムは、卵巣摘出の6週後屠殺時に測定した。 右大腿の骨塩密度は、QDR-1000W骨密度計(Bone Densitometer)(登録商標) (ホロジック(Hologic)、ウォルサム、マサチューセッツ州)で高解像度ソフト ウェアパッケージ(High Resolution Software Package)を使用することにより 測定した。右脚が身体に対して垂直になり、かつ脛骨が大腿に対して垂直になる ように、仰臥位でラットをスキャニングブロック上に配置することにより走査し た。 本発明の化合物は、1,25−ジヒドロキシービタミンD3よりも骨癒着にお いて有効であり、かつ治療上有効用量において高カルシウム尿症、腎毒性、又は 高カルシウム血症を誘導しなかった。 実施例12 ラットEAEモデルにおける自己免疫 自己免疫疾患を治療するビタミンD3類似体の能力は、実験的自己免疫脳脊髄 炎(experimental autoimmune encephalomyelitis)(EAE)のラットモデル においてインビボで証明した。 メスのルイス(Lewis)ラットを、足蹠注射によりモルモット脊髄ホモジェネ ートと修飾フロイント完全アジュバント(不完全フロイントアジュバント中に4 mg/mlヒト型結核菌(M.tuberculosis))との1:1混合物で免疫した。化合 物又は賦形剤は、免疫の5日後に開始して12日間、皮下投与又は経口投与のい ずれかで投与した。ラットは、尾の緊張性のEAE−低下、後肢の脱力、よろめ き歩行、麻痺などの症状の発現について監視した。 式Iの化合物は、ラットモデルにおけるEAEの症状を低下させるのに有効で あった。 実施例13 MCF−7乳がん細胞における細胞増殖測定 MCF−7細胞は、エストロゲン受容体陽性のヒト乳がん細胞である。乳がん に対するビタミンD3類似体の潜在的活性は、培養中のMCF−7細胞の増殖の 阻害から評価した。 96ウェルプレートに5000細胞/ウェルでMCF−7細胞を接種して、3 7℃で5%CO2/95%空気中で10%ウシ胎児血清、700nMインスリン、 2mMグルタミン、0.1mM MEM可欠アミノ酸及び1mMピルビン酸ナトリウム を含有するダルベッコー修飾イーグル培地(Dulbecco's Modified Eagle Medium )中でインキュベートした。ビタミンD3類似体の保存溶液は、無水エタノール 中10mMの濃度で調製して、−20℃アルゴン下で貯蔵した。接種の1日後、M CF−7細胞に対照培地又は種々の濃度のビタミンD3類似体を含有する培地の いずれかを再度供給した。更に7日の培養後、各ウェル中のMCF−7細胞の数 は、F.DenizotとR.Lang,J.Immunological Methods,Vol.89:271-277(1986) に記載されるように、染料MTT(3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イ ル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド)の減少から評価した。MT Tは、各ウェルに1mg/mlの最終濃度まで加えて、細胞は3時間の間インキュベ ートし、その後95%エタノールを使用して減少したMTTを抽出して、光学密 度を570nmの波長で測定した。 各ビタミンD3類似体について、使用した濃度に対する570nmでの光学密度 に関するグラフから、IC50値を求めた。IC50値は、570nm吸光度が最大値 から半分の減少に対応するビタミンD3類似体の濃度として定義された。 ビタミンD3類似体 IC50nM 1,25−ジヒドロキシーコレカルシフェロール 40 21−(3−ヒドロキシ−3−メチル)ブチル−1,25− 0.8 ジヒドロキシ−コレカルシフェロール 上記試験の結果は、21−(3−ヒドロキシ−3−メチル)ブチル−1,25 −ジヒドロキシ−コレカルシフェロールが、培養中のMCF−7乳がん細胞増殖 の阻害において、1,25−ジヒドロキシ−コレカルシフェロールよりも約50 倍強力であることを示している。 実施例14 ZR−75乳がん細胞における細胞増殖測定 ZR−75細胞は、エストロゲン受容体陽性のヒト乳がん細胞である。乳がん に対するビタミンD3類似体の潜在的活性は、培養中のZR−75細胞の増殖の 阻害から評価した。 24ウェルプレートに12,500細胞/ウェルでZR−75細胞を接種して 、37℃で5%CO2/95%空気中で10%ウシ胎児血清及び2mMグルタミン を含有するRPMI培地中でインキュベートした。ビタミンD3類似体の保存溶 液は、無水エタノール中10mMの濃度で調製して、−20℃、アルゴン下で貯蔵 した。接種の1日後、ZR−75細胞に対照培地又は種々の濃度のビタミンD3 類似体を含有する培地のいずれかを再度供給した。更に10日の培養後、各ウェ ル中のZR−75細胞の数は、F.DenizotとR.Lang,J.Immunological Method s,Vol.89:271-277(1986)に記載されるように、染料MTT(3−(4,5−ジ メチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド) の減少から評価した。MTTは、各ウェルに1mg/mlの最終濃度まで加えて、細 胞は3時間の間インキュベートし、その後95%エタノールを使用して減少した MTTを抽出して、光学密度を570nmの波長で測定した。 各ビタミンD3類似体について、使用した濃度に対する570nmでの光学密度 に関するグラフから、IC50値を求めた。IC50値は、570nm吸光度が最大値 から半分の減少に対応するビタミンD3類似体の濃度として定義された。 ビタミンD3類似体 IC50nM 1,25−ジヒドロキシ−コレカルシフェロール 13 21−(3−ヒドロキシ−3−メチル)ブチル−1,25−ジ 0.3 ヒドロキシ−コレカルシフェロール 上記試験の結果は、21−(3−ヒドロキシ−3−メチル)ブチル−1,25 −ジヒドロキシ−コレカルシフェロールが、培養中のZR−75乳がん細胞増殖 の阻害において、1,25−ジヒドロキシ−コレカルシフェロールよりも40倍 以上強力であることを示している。 実施例15 経口投与剤型の軟ゼラチンカプセル剤 経口投与用のカプセル剤は、アンバーライト中、窒素下で、ブチルヒドロキシ トルエン(BHT)0.015mg及びブチルヒドロキシアニソール(BHA)0 .015mgと、分留ヤシ油150mg中の本発明の化合物の1つ0.01〜25. 0mgを処方して、軟ゼラチンカプセルに充填した。 前述の発明は、明快さと理解を目的として、説明と例示によりある程度詳細に 記述してきた。当業者にとっては、添付した請求の範囲内で変更や修飾を実施す ることができることは明らかである。したがって、上記記述は説明を目的とする ものであり、限定を目的とするものでないことを理解されたい。したがって本発 明の範囲は、以下の添付した請求の範囲との同等物の全範囲と共に、このような 以下の請求の範囲を参照して決定すべきである。 本出願に引用される特許、特許出願及び刊行物は、各個々の特許、特許出願又 は刊行物が個々に表示されるのと同じ程度に、参照することにより全目的につい て全体として本明細書の一部とする。
【手続補正書】 【提出日】平成11年10月28日(1999.10.28) 【補正内容】 請求の範囲 1.式I: [式中、 Xは、H2又はCH2であり; Yは、水素、ヒドロキシ又はフッ素であり; Zは、ヒドロキシであり; R1及びR2は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又 はR1及びR2は、C25と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフル オロアルキルを形成し; R3及びR4は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又 はR3及びR4は、C25'と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフ ルオロアルキルを形成し; Aは、単結合又は二重結合であり; B1は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合であり;そして B2は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合である]で示され る化合物。 2.Aが、単結合である、請求項1記載の化合物。 3.Yが、フッ素である、請求項1記載の化合物。 4.Yが、ヒドロキシである、請求項1記載の化合物。 5.B1及びB2が、二重結合である、請求項1記載の化合物。 6.B1及びB2が、三重結合である、請求項1記載の化合物。 7.R1〜R4が、フルオロアルキルである、請求項1記載の化合物。 8.請求項1記載の式Iの化合物のプロドラッグ。 9.請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物及び治療上不活性な担体を含有す る医薬。 10.病気の治療及び予防用の治療上活性な物質として使用するための、請求項 1〜8のいずれか1項記載の化合物。 11.原発性及び続発性上皮小体機能亢進症、腎性骨形成異常症及び自己免疫疾 患の治療用の治療上活性な物質として使用するための、請求項1〜8のいずれか 1項記載の化合物。 12.多発性硬化症又は狼瘡の治療用の治療上活性な物質として使用するための 、請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物。 13.新生物疾患の予防及び治療用の治療上活性な物質として使用するための、 請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物。 14.式II: [式中、 R1及びR2は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又 はR1及びR2は、C25と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフル オロアルキルを形成し; R3及びR4は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又 はR3及びR4は、C25'と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフ ルオロアルキルを形成し; Aは、単結合又は二重結合であり; B1は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合であり; B2は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合であり;そして R5は、ヒドロキシル保護基である]で示される化合物。 15.請求項1記載の式Iの化合物の製造方法であって、 式II: [式中、R1、R2、R3、R4、A、B1及びB2は、請求項14と同義であり、そ してR5は、水素又はヒドロキシ保護基である]で示される化合物を、式III: [式中、Xは、上記と同義であり、Yは、水素、フッ素又はヒドロキシ保護基で あり、そしてZは、ヒドロキシ保護基である]で示される化合物と反応させ、次 にヒドロキシ保護基を除去する方法。 16.原発性及び続発性上皮小体機能亢進症、腎性骨形成異常症及び自己免疫疾 患の治療用医薬の製造のための、請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物の使 用 17.多発性硬化症又は狼癒の治療用医薬の製造のための、請求項1〜8のいず れか1項記載の化合物の使用。 18.新生物疾患の予防及び治療用医薬の製造のための、請求項1〜8のいずれ か1項記載の化合物の使用。 19.請求項14記載の方法又はその明らかな化学的同等法により製造される、 請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 37/06 A61P 37/06 // C07F 7/18 C07F 7/18 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I: [式中、 Xは、H2又はCH2であり; Yは、水素、ヒドロキシ又はフッ素であり; Zは、ヒドロキシであり; R1及びR2は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又 はR1及びR2は、C25と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフル オロアルキルを形成し; R3及びR4は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又 はR3及びR4は、C25 と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフ ルオロアルキルを形成し; Aは、単結合又は二重結合であり; B1は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合であり;そして B2は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合である]で示され る化合物。 2.Aが、単結合である、請求項1記載の化合物。 3.Yが、フッ素である、請求項1記載の化合物。 4.Yが、ヒドロキシである、請求項1記載の化合物。 5.B1及びB2が、二重結合である、請求項1記載の化合物。 6.B1及びB2が、三重結合である、請求項1記載の化合物。 7.R1〜R4が、フルオロアルキルである、請求項1記載の化合物。 8.請求項1記載の式Iの化合物のプロドラッグ。 9.請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物及び治療上不活性な担体を含有す る医薬。 10.病気の治療及び予防用の治療上活性な物質として使用するための、請求項 1〜8のいずれか1項記載の化合物。 11.原発性及び続発性上皮小体機能亢進症、腎性骨形成異常症及び自己免疫疾 患の治療用の治療上活性な物質として使用するための、請求項1〜8のいずれか 1項記載の化合物。 12.多発性硬化症又は狼瘡の治療用の治療上活性な物質として使用するための 、請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物。 13.新生物疾患の予防及び治療用の治療上活性な物質として使用するための、 請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物。 14.式II: [式中、 R1及びR2は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又 はR1及びR2は、C25と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフル オロアルキルを形成し; R3及びR4は、(C1−C4)アルキル若しくはフルオロアルキルであるか、又 はR3及びR4は、C25 と一緒に(C3−C6)シクロアルキル若しくはシクロフ ルオロアルキルを形成し; Aは、単結合又は二重結合であり; B1は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合であり; B2は、単結合、E−二重結合、Z−二重結合又は三重結合であり;そして R5は、ヒドロキシル保護基である]で示される化合物。 15.請求項1記載の式Iの化合物の製造方法であって、 式II: [式中、R1、R2、R3、R4、A、B1及びB2は、請求項14と同義であり、そ してR5は、水素又はヒドロキシ保護基である]で示される化合物を、 式III: [式中、Xは、上記と同義であり、Yは、水素、フッ素又はヒドロキシ保護基で あり、そしてZは、ヒドロキシ保護基である]で示される化合物と反応させ、次 にヒドロキシ保護基を除去する方法。 16.原発性及び続発性上皮小体機能亢進症、腎性骨形成異常症及び自己免疫疾 患の治療用医薬の製造のための、請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物の使 用。 17.多発性硬化症又は狼瘡の治療用医薬の製造のための、請求項1〜8のいず れか1項記載の化合物の使用。 18.新生物疾患の予防及び治療用医薬の製造のための、請求項1〜8のいずれ か1項記載の化合物の使用。 19.請求項14記載の方法又はその明らかな化学的同等法により製造される、 請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物。 20.実質的に本明細書に記載される、新規な化合物、処方、プロセス及び方法 。
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