JP2000510742A - 特に後出産期のための弾性タイツ型圧縮性矯正具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この矯正具は、圧縮性編み物から成る１個の下腹部分（１）と、同様の圧縮性編み物から成る関連する２本の脚部分（２）を含む。本発明によれば、下腹部は、前面に、弾性が増強され、かつ、ウエストと鼠径部の間に延在するほぼ三角形の領域（４）を含み、かつ、前記弾性が補強された領域は、特に後出産期において、脚部分による下肢の血管圧迫と共同して、下腹にほぼ一定の圧力を与えるのに好適であり、かつ、それを目的とする。弾性補強領域は、弾性が２次元的に強化された布パッチを当てることによって形成されても、あるいは、弾性的に補強されるように編み込むことによって形成されても、そのいずれによって形成されてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】 特に後出産期のための弾性タイツ型圧縮性矯正具 本発明は、一般に「弾性タイツ」という名で知られる、下肢用圧縮性矯正具の分 野に関わる。 このような弾性タイツは、下肢にたいして、くるぶしから次第に減少する圧に よる強い圧縮を与えるのに役立つ。また、この弾性タイツは、静脈不全を含む各 種症候群に適応的である。この弾性タイツは、弾性材であって、通常は、きわめ て目の細かい編み物から成り、そのタイツ部分は、極めて正確に寸法を取ってあ るために、所期の漸減圧を与えることができる。 脚を上昇するにつれて減少する圧縮を下肢に与えることが望まれる限り、下腹 部は、比較的低弾性の部分となり、下腹にたいし際立った圧縮（圧縮支持）を与 えない。 特に妊娠タイツ（ＤＥ−Ｕ−７５１ ５８３３のような）の場合、下腹領域の 弾性を下げて、タイツのこの部をより変形しやすくし、それによって、タイツを 、妊娠時の下腹の容量変化に適正に適応できるようにすることがしばしば望まれ る。 これとは逆に、本発明の目的は、下肢に圧縮を与えるとともに、下腹に相当の 圧縮を与える弾性タイツ（すなわち、下腹部で大きな変形はしないタイツ）で、 かつ、特に、出産後（後出産期）の下腹のリハビリ中における使用に好適なタイ ツを提供することである。 さらに詳しく言うと、本発明の圧縮性矯正具は、圧縮性編み物から成る下腹部 と、これもまた圧縮性編み物から成る、それに付属する２本の下肢部を含み、そ の下腹部は、前面に、ウエストと鼠径部の間に延在する、弾性が増強（補強）さ れ、実質的に三角形の領域を有することを特徴とする。補強された弾性領域は、 特に後出産期において、下肢における下肢部による血管圧迫とともに、下腹にた いして実質的に定常な圧を与えるのに好適であり、また、それを目的とするもの である。 第１の実行においては、弾が増強された領域は、補強された二次元弾性を有す る布パッチを加えることによって形成される。別の実行においては、同領域は、 弾性補強性編み込みによって形成される。 このような構造のために、下腹にたいし定常な圧を与えることが可能となり、 また、出産後のリハビリ期において、患者に、継続的な補助と快適を与えること が可能になる。 本発明の実施態様を、付属の図面を参照しながら下記に説明する。 第１図は、本発明の弾性タイツの前面図である。 第２図は、同タイツの側面図である。 上記の図において、圧縮矯正具は、圧縮性編み物から成る下腹部１と、同様の 圧縮性編み物から成る２本の関連する脚部２とを有する一対の弾性タイツという 形で、模式的に示される。 この編み物は通常のものであって、本発明は、編み物技術の専門家には既知の どのような編み物構造（横糸編み、平編み、うね織り・加圧性ないし浮き編み微 細編み体）にも適用される。 Varismaという登録商標名で売られている弾性ストッキングやタイツで使用され ている。 使用する材料は、綿とポリアミドで被覆されたエラステン、綿なしのポリアミ ドで被覆されたエラステン、または、エラステンとエラスト−ジエン（ラバー・ ラテックス）の混合物であってもよい。 下腹に相当な圧を与えるために、高度に弾性的なパッチ４が、ウエスト３と鼠 径部によって定められるほぼ三角形の領域に与えられる。そして、前記パッチは 、例えば、エラスティック社（Catteins、オーストリア）による参照番号No.１ ３６３８−６を与えられた型の圧縮弾性布から成る。 このパッチは、編み物、縦糸・横糸構造体、織布などであってもよい。 ある変種では、この高度に弾性的な部分４は、編み込み（弾性補強部を編み込 む）によって形成されていてもよい。 この部分４の主要特徴は、それが当てたパッチであれ、編み込みものの一部で あれ、両方向に高度の高圧弾性を与えることであって、それによって、同部は、 糊をつけて堅くした前面のように作用する。 部分４の編み込みは、メッキされた糸を含む、または、含まぬ、既知のいずれ の型の編み込み法（すなわち、編みを実行している間に、別の糸を含める）によ っても実行可能である。 このようにして造られた品物は、下腹と下肢に共同的に圧縮を加え、妊娠によ って誘発される、または、出産前後期に関連して見られる静脈不全にたいしてこ の共同的圧縮は、特に適応的である。 出産後の下腹のリハビリ期において下腹を圧縮する作用は、妊娠によって引き 伸ばされた下腹のウエストを、下腹の自然の変形に抗して、押しもどすことであ る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ，ＪＰ， ＫＲ，ＰＬ，ＲＵ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．圧縮性編み物である下腹部分（１）と、同様の圧縮性編み物から成る２本の 関連する脚部分を有する弾性タイツ型圧縮性矯正具であって、前記下腹部分が、 前面において、弾性が増強され、かつ、ウエストと鼠径部の間に延在するほぼ三 角形の領域（４）を含み、前記弾性補強領域は、特に後出産期において、前記脚 部分による下肢の血管圧迫と共同して、下腹に実質的にほぼ一定の圧力を与える のに好適であり、かつ、それを意図する、ことを特徴とする弾性タイツ型圧縮性 矯正具。 ２．請求項１に従う圧縮性矯正具であって、前記弾性増強領域は、二次元的に補 強された弾性を有する布パッチを加えることによって形成される。 ３．請求項１に従う圧縮性矯正具であって、前記弾性補強領域は、弾性補強体を 編みこむことによって形成される。