JP2000510527A - プロフラグランスシリコーンポリマーおよびその組成物 - Google Patents
プロフラグランスシリコーンポリマーおよびその組成物Info
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- C11D3/502—Protected perfumes
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Abstract
(57)【要約】
以下の構造式を包含するプロフラグランスシリコーンポリマーが示される。
(X、YおよびZは別々に、以下の:
または、iv.炭素数1〜約10の炭化水素またはフェニル(ここで、X、YおよびZの少なくとも1つが式(II)、(III)または(IV)である。Pは一次および二次ランダム反復モノマー単位を有し、一次ランダム反復モノマー単位は−[(CH2)j−NH]−であり、二次ランダム反復モノマー単位は−[(CH2)k−N]である。Qは酸素、硫黄または−NH−である。VおよびWは別々に水素;あるいは炭素数1〜約30の直鎖、分枝鎖または環状の飽和または不飽和炭化水素てある。R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は別々に炭素数1〜約10の炭化水素またはフェニルであり;mは0〜約500の整数であり;nは0〜約100の整数であり;mおよびnの和は少なくとも1の整数であり;aは1〜約20の整数であり;bは1〜約20の整数であり;cは0〜約100の整数であり;dは1〜約20の整数であり;eは1〜約20の整数であり;fは1〜約20の整数であり;gは1〜約100の整数であり;hは1〜約20の整数であり;jは1〜約20の整数であり;そしてkは1〜約20の整数である。
Description
【発明の詳細な説明】
プロフラグランスシリコーンポリマーおよびその組成物
技術分野
本発明は、プロフラグランスシリコーンポリマーおよびその組成物、特にアミ
ノアルキルポリシロキサンおよびフラグランスカルボニル化合物から得られるプ
ロフラグランスシリコーンポリマーに関する。
技術的背景
ほとんどの消費者が心地よい匂いのする洗濯用製品、ならびに洗濯した衣類に
心地よい匂いを付与するこのような製品を望むようになっている。消費者は、洗
濯した衣類が長時間心地よい芳香を保持することも望んでいる。香料添加剤は、
審美的に心地よい匂いを洗濯用製品、例えば洗濯用洗剤および衣類コンディショ
ナーに付与するために用いられてきた。ある場合には、これらの香料はそれらの
芳香を香り付き洗濯用製品で処理した衣類に付与もする。消費者は柔軟なおよび
/または滑らかな触感を洗濯物に提供する洗濯用製品を求めるようにもなった。
さらに、髪に心地よい匂いを生じ、柔軟性を提供する毛髪用製品を望むようにな
っている。
加水分解時に付加的に所望される匂いを生じ得るある種の芳香を放つアセター
ルおよびケタールは、長年、香料製造で知られていた(Steffen Arctander,“P
erfume and Flavor Chemicals,”Arctander,N.J.,1969および米国特許第5,
378,468号(Suffis et al.,1995年1月3日発行)参照)。洗剤組成物
中に処方されるある種のアセタールおよびケタールは、芳香の徐放を生じ得る。
洗濯工程中に衣類に一旦沈着したこのようなプロフラグランスアセタールおよび
ケタールは、洗濯した衣類の装着時の湿度および汗によるアセタールおよびケタ
ールの加水分解に際して心地よい芳香を生じる傾向がある(PCT/UC96/
04060(Mao等)参照)。
シリコーンポリマーは広く知られており、例えば、皮膚、織物用繊維、ティッ
シュおよび毛髪の表面に柔軟性および平滑性を提供するために用いられてきた。
シリコーンポリマーの構造および特性によって、このようなシリコーンポリマー
には2つの主な使用領域がある。1つは、前処理剤として、繊維、ティッシュま
たは布のような物質に柔軟性を提供するための表面処理に関する領域である。従
来のシリコーンポリマーは、種々の製品、例えば洗浄または洗濯用洗剤、衣類柔
軟剤、シャンプー、ヘアコンディショナーにも用いられ、これらは、衣類および
毛髪のような物質の柔軟性を保持するために、洗濯工程の後の方で適用される。
さらに、シリコーンポリマーを含有するこのような製品は、柔軟性を保持するた
めに、あるいは衣類および/または毛髪にさらなる柔軟性を提供するために毎日
用いられる傾向がある。
アミノアルキルポリシロキサンは、洗濯のための用途、例えば洗剤、衣類柔軟
剤等における柔軟剤として用いられる従来のシリコーンポリマーの一種である。
このようなアミノポリシロキサンは、単独でまたは洗濯用製品に一般に用いられ
るあらゆる物質、例えば界面活性剤、例えば陰イオン性、陽イオン性および非イ
オン性界面活性剤、ならびにポリウレタンと組合せて、組成物中に処方され得る
(特開平8−325952号(1996年12月10日発行)および特開平8−
246354号(1996年9月24日発行)そして米国特許第5,591,8
80号(1997年1月7日発行)参照)。アルキレン部分を有するアミノポリ
シロキサンの一種は、衣類に対する柔軟性の他に分散性の改良を提供するために
開示される(米国特許第5,378,787号(Vrckovnik et al.,1995年
1月3日発行)参照)。衣類および毛髪の柔軟性を保持するためのシリコーンポ
リマーの沈着特性のために、これらのシリコーンポリマーは前処理の他に毎日の
洗濯のための洗剤および柔軟剤のような用途に処方される。
しかしながら、これらのアプローチはいずれも、衣類および/または毛髪上の
沈着の改良を示し、柔軟性を提供し、および/または加水分解により心地よい芳
香を放出するプロフラグランスシリコーンポリマーを首尾よく提供していない。
前記に基づいて、衣類および/または毛髪柔軟効果を、および/または心地よ
い匂いの所望の沈着後放出を提供し得るプロフラグランスシリコーンポリマーを
提供する必要性がある。
発明の概要
以下の構造式を包含するプロフラグランスシリコーンポリマー。
(式中、X、YおよびZは別々に、以下の:
または
iv.炭素数1〜約10の炭化水素またはフェニル
(ここで、X、YおよびZの少なくとも1つが式(II)、(III)または(IV)である
。Pは一次および二次ランダム反復モノマー単位を有し、一次ランダム反復モノ
マー単位は
−[(CH2)j−NH]−
であり、二次ランダム反復モノマ一単位は
−[(CH2)k−N]
である。
Qは酸素、硫黄または−NH−である。
VおよびWは別々に水素;あるいは炭素数1から約30の直鎖、分枝鎖または
環状の飽和または不飽和炭化水素である。R1、R2、R3、R4、R5、R6および
R7は別々に炭素数1から約10の炭化水素またはフェニルであり;
mは0〜約500の整数であり;nは0〜約100の整数であり;mおよびn
の和は少なくとも1の整数であり;aは1〜約20の整数であり;bは1〜約2
0の整数であり;cは0〜約100の整数であり;dは1〜約20の整数であり
;eは1〜約20の整数であり;fは1〜約20の整数であり;gは1〜約10
0の整数であり;hは1〜約20の整数であり;jは1〜約20の整数であり;
そしてkは1〜約20の整数である。
本発明のこれらのそしてその他の特徴、態様および利点は、以下の説明および
添付の請求の範囲を読むことによりより良好に理解されるようになる。
詳細な説明
本明細書は、本発明を特に指摘し、明瞭に特許請求する請求の範囲により結論
づけられるが、本発明は、以下の説明によりより良好に理解されると考えられる
。
以下に用いられるパーセンテージおよび比はすべて、別記しない限り、総組成
物の重量による。
本明細書中に示した測定はすべて、別記しない限り、25℃で成される。
本明細書中に示した成分のパーセンテージ、比およびレベルはすべて、別記し
ない限り、成分の実際量を基礎にしており、成分に市販製品として混入されてい
る溶媒、充填剤またはその他の物質を含まない。
本明細書中に記載した印刷物、特許出願および登録済特許はすべて、その記載
内容が参照により本明細書中に含まれる。いかなる参考文献の引用も、特許請求
した発明に対する先行技術としてのその利用可能性についてのいかなる決定につ
いても承認するものではない。
本明細書中では、「包含する」とは、最終結果に影響を及ぼさないその他の工
程およびその他の成分が付加され得ることを意味する。この用語は、「〜から成
る」および「本質的に〜から成る」を包含する。
本明細書中では、「プロフラグランスシリコーンポリマー」とは、成分の化学
的分解により、例えば加水分解により所望の匂いを提供するために活性フラグラ
ンスに変換される成分を意味する。
本明細書中で、「シッフ塩基」とは、第一級アミンとのアルデヒドまたはケト
ンからの化学反応(例えば縮合、脱水)により得られる単位の一種を示す。一般
式はR(R’)C=NR”である。
本明細書中で、「シリコーンポリマー」とは、主鎖中に−Si(R)2−O−
の繰り返し単位を含有するポリマーを意味する。シリコーンポリマーとしては、
「ポリシロキサン」および「シロキサン」と呼ばれる成分が挙げられる。
本明細書中で、「アミノアルキルポリシロキサン」とは、−Si(R)2−O
−繰り返し単位と、末端または分枝部分に−R−NH2の少なくとも1つのアミ
ノアルキル置換基を含有するポリマーである。
本明細書中で、「カルボニル化合物」とは、−CO−の少なくとも1つのカル
ボニル単位を有する化合物、例えばアルデヒド、ケトンおよび−COOR単位を
有するカルボン酸、好ましくはアルデヒドまたはケトンを意味する。
本明細書中で、「炭化水素」とは、炭素と水素からなる有機化合物を意味し、
直鎖、分枝鎖または環状の飽和または不飽和であり、ある実施態様では、炭化水
素は1つ以上の酸素原子も含み得る。
本明細書中で、「アルキル」とは、直鎖、分枝鎖または環状の飽和または不飽
和であり、そして置換(モノ−またはポリ−)または非置換であり得る炭素含有
鎖を意味する。
本明細書中で、「アルコキシル」とは、−O−R(ここで、Rはアルキル、例
えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシである)を意味す
る。
A.プロフラグランスシリコーンポリマー
本発明は、以下の構造式を包含するプロフラグランスシリコーンに関する。
(式中、X、YおよびZは別々に、以下の: iv.炭素数1〜約10の炭化水素またはフェニル
(ここで、X、YおよびZの少なくとも1つが式(II)、(III)または(IV)である
。
Pは一次および二次ランダム反復モノマー単位(以後「RRMU」)を有し、
一次RRMUは
−[(CH2)j−NH]−
であり、二次RRMUは
−[(CH2)k−N]
である。
Qは酸素、硫黄または−NH−である。
VおよびWは別々に水素;あるいは炭素数1から約30の直鎖、分枝鎖または
環状の飽和または不飽和炭化水素である。
R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は別々に炭素数1から約10の炭化
水素またはフェニルであり;
mは0〜約500の整数であり;nは0〜約100の整数であり;mおよびn
の和は少なくとも1の整数であり;aは1〜約20の整数であり;bは1〜約2
0の整数であり;cは0〜約100の整数であり;dは1〜約20の整数であり
;eは1〜約20の整数であり;fは1〜約20の整数であり;gは1〜約10
0
の整数であり;hは1〜約20の整数であり;jは1〜約20の整数であり;そ
してkは1〜約20の整数である。
前記の構造式中で、X、YおよびZは同一であっても互いに異なってもよく、
次式:
または
iv.炭素数1〜約10の炭化水素またはフェニル
(ここで、X、YおよびZの少なくとも1つが式(II)、(III)または(IV)から成
る群から選択される。
Pは一次および二次RRMUを有し、一次RRMUは
−[(CH2)j−NH]−
であり、二次RRMUは
−[(CH2)k−N]
である。
好ましくは、aは1〜約6の整数であり;bは1〜約10の整数であり;cは
0〜約10の整数であり;dは1〜約6の整数であり;eは1〜約10の整数で
あり;fは1〜約10の整数であり;gは1〜約20の整数であり;hは1〜約
10の整数であり;jは1〜約6の整数であり;そしてkは1〜約6の整数であ
る。
好ましくは、前記の構造式(I)のR1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7
は同一であり、炭素数1〜約10のアルキルまたはフェニルである。さらに好ま
しくは、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7はメチルまたはフェニルであ
る。
前記の構造式中で、XおよびYは同一であっても異なってもよく、式(II)、(I
II)、(IV)または炭素数1〜約10の炭化水素またはフェニルである。好ましく
は、XおよびYが同一である場合には、XおよびYは式(II)、あるいは炭素数1
〜約10の炭化水素またはフェニルである。XおよびYが異なる場合には、Xお
よびYの少なくとも一方が好ましくは式(II)、(III)または(IV)である。Xおよ
びYの一方が式(11)、(111)または(IV)である場合、ZおよびXとYの残りの一
方は、好ましくは炭素数1〜約10の炭化水素またはフェニルである。
前記の構造式中、好ましくは、XおよびYが炭素数1〜約10の炭化水素また
はフェニルである場合には、Zは式(II)、(III)または(IV)である;さらに好ま
しくは、XおよびYは同一である。別の実施態様では、XおよびYが同一であり
、好ましくは式(II)である場合には、Zは式(II)であり得る。
式のサイズおよび構造(例えば立体配置、式(II)および(III)の−(CH2)−
のような繰り返し単位の、または式(IV)の一次および二次RRMUの数)によっ
て、X、YおよびZに関する式(II)、(III)および(IV)のあらゆる組合せが存在
する。構造式のこのようなサイズおよびバルクは一般に構造式(I)の立体効果
を生じ、それにより式(II)、(III)および(IV)はX、YおよびZを適切な位置に
させる。
本明細書中の式(II)、(III)および(IV)は、アルデヒドまたはケトンのような
フラグランスカルボニル化合物から生じる一般式−N=C(V)Wを有するシッ
フ塩基を含む。(II)、(III)および(IV)のVおよびWは、別々に水素、あるいは
炭素数1から約30の直鎖、分枝鎖または環状の飽和または不飽和炭化水素であ
る。
本明細書中の式(II)、(III)および(IV)のVおよびWは、好ましくはフラグラ
ンスカルボニル化合物、好ましくはアルデヒドまたはケトンから得られる。Vお
よびWがアルデヒドに由来する場合には、WおよびVの一方は水素であり、残
りは炭素数1から約30の炭化水素、例えばアルキル、アルケニルまたはアリー
ル部分である。VおよびWがケトンに由来する場合には、VおよびWはともに、
好ましくは炭素数1から約30の炭化水素である。
好ましい一実施態様では、VおよびWは一緒に結合して環を形成する。Vおよ
びWが環を形成する場合、フラグランスカルボニル化合物は環状カルボニル化合
物である。好ましくは、VとWの和は炭素数が1〜約50である。
別の実施態様では、プロフラグランスシリコーンポリマーは、2つの式(II)置
換基を含む。この実施態様では、XおよびYは、式(II)を置換するのに適切な位
置(末端位置)である。Zはメチルまたはフェニルである。好ましい実施態様は
、次式(構造式(V))である:
(式中、VおよびWは水素、あるいは炭素数1〜約30の直鎖、分枝鎖または環
状の飽和または不飽和炭化水素であり;mは0〜約500の整数であり;そして
nは1〜約100の整数である)。
本明細書中で有用な構造式(V)を有する本発明のプロフラグランス シリコ
ーンポリマーのいくつかの特定の例としては以下のものが挙げられるが、これら
に限定されない:
(これは2−メチル―3−(4−t−ブチルフェニル)−プロパナール(ユリア
ルデヒド)およびアミノプロピルポリシロキサンから得られる)、(これは2−ヘキシル−3−フェニル−2−プロペナール(α−ヘキシルシンナ
ミックアルデヒド)およびアミノプロピルポリシロキサンから得られる)、そし
て
(これらは、2,4−ジメチル−3−シクロヘキシルカルボキシアルデヒドおよ
びアミノプロピルポリシロキサンから得られる)。
構造式(I)の位置Zに式(II)を有するプロフラグランスシリコーンポリマー
の別の好ましい実施態様は、次式(構造式VI)である:
(式中、XおよびYは同一であっても異なってもよく、メチルまたはフェニルで
あり;VおよびWは水素、あるいは炭素数1〜約30の直鎖、分枝鎖または環状
の飽和または不飽和炭化水素であり;mは0〜約500の整数であり;そしてn
は1〜約100の整数てある)。
構造式(VI)を有する特定の好ましいプロフラグランスシリコーンポリマー
は次式で示されるが、これに限定されない:
(式中、mは約26〜約30の整数であり;nは2〜約6の整数である)。
前記の式(VI)が式(II)の代わりに式(IV)を含む場合、プロフラグランスシ
リコーンポリマーは以下の構造式を有する高度分枝鎖化合物である:
本明細書で有用なその他の好ましいプロフラグランスシリコーンポリマーは以
下のもの(構造式VII)である:
(式中、VおよびVは水素、あるいは炭素数1〜約30の直鎖、分枝鎖または環
状の飽和または不飽和炭化水素であり;mは0〜約500の整数であり;そして
nは1〜約100の整数である)。
別の好ましい実施態様では、本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーと
しては以下のもの(構造式VIII)が挙げられる:
(式中、VおよびWは水素、あるいは炭素数1〜約30の直鎖、分枝鎖または環
状の飽和または不飽和炭化水素であり;mは0〜約500の整数であり;そして
nは1〜約100の整数である)。
本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーは、シッフ塩基単位を生成する
縮合によりアミノアルキルポリシロキサンおよびフラグランスカルボニル化合物
から得られる。プロフラグランスシリコーンポリマーのこのような芳香供給源は
、心地よい芳香を生じる。理論に縛られることなく、低揮発性のために、シリコ
ーンポリマー(例えば、アミノアルキルポリシロキサン)は一般に、それ自体本
明細書で得られるプロフラグランスシリコーンポリマーが表面、例えば衣類また
は毛髪上に沈着中に弱く匂いを出す傾向があるように、極少ない匂いを生じる、
と考えられる。心地よい匂いのほとんどが、非加水分解状態で良好な芳香を提供
するよりむしろ、プロフラグランスシリコーンポリマーのシッフ塩基部分の加水
分解により生成される。その結果として、プロフラグランスシリコーンポリマー
は、本明細書では、加水分解により心地よい芳香を放出する。
加水分解は、縮合または脱水に対する化学反応である。加水分解のメカニズム
は一般に、反応中心における縮合の工程に対して進行する。このような加水分解
は、本明細書中では、アミノアルキルポリシロキサンおよびフラグランスカルボ
ニル化合物により調製される構造式(I)のシッフ塩基において引き起こされる
。プロフラグランスシリコーンポリマーのシッフ塩基は、プロフラグランスが衣
類および毛髪に沈着した場合に、水分および汗により加水分解される傾向がある
。
プロフラグランス シリコーンポリマーの加水分解は、本明細書では、本明細書
中に記載したような加水分解半減期(t−1/2)検定によりpH0で測定した
場合の60分未満の半減期で特徴づけることができる。
本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーは、約7.1〜約13のpHを
有するプロフラグランスシリコーンを含有する製品(例えば、洗濯用洗剤、衣類
柔軟剤、シャンプー、ヘアコンディショナー)の処方および保管中に遭遇するp
H条件下で、そしてこのような製品の溶液使用中は、安定している。親水性およ
び高度のヘテロ原子の混入のために、これらのプロフラグランス化合物は、例え
ば洗濯溶液から衣類上に(または発泡溶液から毛髪に)、合理的に良好な沈着を
生じる。プロフラグランスシリコーンポリマーは、pHが低下すると加水分解を
蒙るために、それらは、沈着されていた衣類(またはその他の表面)が濯ぎ水や
水分に存在するような低pHに曝されるときにさえ、加水分解されてフラグラン
スカルボニル化合物を放出する。このようなpHの低下は、好ましくは少なくと
も約0.1単位、さらに好ましくは少なくとも約0.5単位である。好ましくは
、pHは少なくとも約0.5単位だけ低減されて約7.5またはそれより低いp
Hに、さらに好ましくは約6.9またはそれより低いpHにされる。好ましくは
、衣類(またはその他の表面)が洗濯される溶液は、アルカリ性である。
本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーは、水性溶液中に容易に分散し
、それにより、例えば洗濯溶液から衣類上に合理的に良好な沈着を生じるようさ
らに意図され得る。
B.アミノアルキルポリシロキサン
本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーは、縮合によりアミノアルキル
ポリシロキサンおよびフラグランスカルボニル化合物から得られえる。
本発明のアミノアルキルポリシロキサンは、例えば衣類または毛髪に対する軟
化効力を提供するあらゆる成分を含み得る。本明細書中で有用なアミノアルキル
ポリシロキサンは、耐久性、皺制御および水分散性も、軟化とともに、衣類およ
び毛髪に対して提供し得る。例えば、衣類のための洗濯用洗剤;衣類または紡織
繊維のための柔軟剤、毛髪または皮膚のための清浄製品が有用である。
本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーを提供し得るこのような既知の
アミノアルキルポリシロキサンは、アミノ変性シリコーンポリマーとして市販さ
れている。このようなアミノ変性プロフラグランスシリコーンポリマーとしては
、Gelest,Inc.(米国)から販売されている商品名DMS−A11、DMS−
A12、DMS−A15、DMS−A21、DMS−A32、AMS−132、
AMS−152、AMS−162、AMS−233、ATM−1112およびA
TM−1322;信越化学工業から販売されている商品名X−22−161AS
、X−22−161A、X−22−161B、KF−8012、KF−393、
KF−859、KF−860、KF−861、KF−867、KF−869、K
F−880、KF−8002、KF−8004、KF−8005、KF−858
、KF−864、KF−865、KF−868およびKF−8003;東芝シリ
コーン株式会社から販売されている商品名TSF−4700、TSF4701、
TSF4702、TSF4703、TSF4704、TSF4705、TEX1
50、TEX151、TEX154、TSF4706、TSL9346、TSL
9386、TSL9306、SF1921、SF1925、SF1708−D1
、SM2658、SF1708、SF1921、SF1925およびSM265
8;東レダウコーニングシリコン株式会社から販売されている商品名SM870
2、SM8702C、SM8709、SF8411、SF8417、BY16−
828、BY16−849、BY16−850、BY16−853、BY16−
853B、BY16−872、BY22−007、BY22−812、BY22
−816、BY22−819およびBY22−823が挙げられる。
C.フラグランスカルボニル化合物
本明細書中で有用なフラグランス カルボニル化合物は、本発明のプロフラグ
ランスシリコーンポリマーを誘導する。
フラグランスカルボニル化合物は、飽和、不飽和、直鎖、分枝鎖または環状で
、好ましくはC7またはそれ以上の不飽和化合物であり得る。フレグランスカル
ボニル化合物の式は、アルキル、アルケニルまたはアリール部分を含み得る。カ
ルボニル化合物は、付加的官能基、例えばアルコール、エステルまたはエーテル
を
も有するものも含み得る。
好ましくは、フラグランスカルボニル化合物は、縮合に、例えばプロフラグラ
ンスシッフ塩基生成に、慣用的に用いられるフラグランスアルデヒドまたはフラ
グランスケトンを含む。
本明細書で有用な好ましいフラグランスアルデヒドとしては、脂肪族アルデヒ
ド、テルペン系アルデヒドおよび芳香族アルデヒドが挙げられる。
脂肪族アルデヒドの例を以下に挙げるが、これらに限定されない:ヘキシルア
ルデヒド(カプロアルデヒド)、ヘプチルアルデヒド、オクチルアルデヒド(カ
プリルアルデヒド)、ノニルアルデヒド(ペラルゴンアルデヒド)、デシルアル
デヒド(カプルアルデヒド)、ウンデシルアルデヒド、ドデシルアルデヒド(ラ
ウリックアルデヒド)、トリデシルアルデヒド、3,5,5−トリメチルヘキサ
ナール、2−メチルデカナル(メチルオクチルアセトアルデヒド)、2−メチル
ウンデカナール(メチルノニルアセトアルデヒド)、トランス−2−ヘキセナー
ル(リーフアルデヒド)、シス−4−ヘプテナール、トランス−2−シス−6−
ノナジエナール(キュウリアルデヒド)、シス−4−デセナール、トランス−4
−デセナール、10−ウンデセン−1−アール(ウンデセノイックアルデヒド)
、トランス−2−ドデセナール、2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナー
ル、2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエナール、3,7−ジメチ
ル−2,6−オクタジエナール(シトラール)、3,7−ジメチル−6−オクテ
ン−1−アール(シトロネラール)、7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタ
ン−1−アール(ヒドロキシシトロネラール)、p−メンタ−1,8−ジエン−
7−アール(ペリラアルデヒド)。
本明細書中のプロフラグランスシリコーンポリマーに有用なテルペン系アルデ
ヒドの例としては、以下のものが挙げられる:3,7−ジメチル−7−メトキシ
オクタン−1−アール(メトキシジヒドロシトロネラール)、シトロネリルオキ
シアセトアルデヒド、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセニルカルボキシアル
デヒド、2,4,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデ
ヒド(イソシクロシトラール)、5−メトキシ−オクタヒドロ−4,7−メンタ
ノ−1H−インデン−2−カルボキシアルデヒド(センテナール)、4−(4−
メチル−3−ペンテニル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド(
ミラックアルデヒド)、4−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)−3−
シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド(リラール)、1−メチル−4−(
4−メチル−ペンチル)−3−シクロヘキセン−カルボキシアルデヒド(ベルン
アルデヒド)、4−(トリシクロ[5.2.1.02,6]デシリデン−8)−ブ
テナール(ドゥピカール)、7−ホルミル−5−イソプロピル−2−メチル−ビ
シクロ−[2.2.2]オクト−2−エン(マセアール)、2−メチル−4−(
2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテナール(
ボロナール)、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセ
ン−1−イル)−ブタナール(セトナール)。
本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーに有用な芳香族アルデヒドの例
としては、以下のものが挙げられる:ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデ
ヒド(ヒアシンスアルデヒド)、3−フェニルプロパナール(フェニルプロピル
アルデヒド)、3−フェニル−2−プロペナール(シンナミックアルデヒド)、
2−ペンチル−3−フェニル−2−プロペナール(α−アミルシンナミックアル
デヒド)、2−ヘキシル−3−フェニル−2−プロペナール(α−ヘキシルシン
ナミックアルデヒド)、2−フェニルプロパナール(ヒドロアトロピックアルデ
ヒド)、4−メトキシベンズアルデヒド(アニスアルデヒド)、p−メチルフェ
ニルアセトアルデヒド(p−トリルアセトアルデヒド)、4−イソプロピルベン
ズアルデヒド(クミンアルデヒド)、2−メチル−3−(4−イソプロピルフェ
ニル)−プロパナール(シクラメンアルデヒド)、3−(p−t−ブチルフェニ
ル)−プロパナール、3−(p−エチルフェニル)−2,2−ジメチルプロパナ
ール(p−エチル2,2−ジメチルヒドロシンナミックアルデヒド)、2−メチ
ル−3−(p−メトキシフェニル)−プロパナール、2−メチル−3−(4−t
−ブチルフェニル)−プロパナール(4−t−ブチル−α−メチルヒドロシンナ
ミックアルデヒド、ユリアルデヒド)、2−ヒドロキシベンズアルデヒド(サリ
チリックアルデヒド)、3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド(ヘリオト
ロピン)、2−メチル−3−(3,4−メチレンジオキシ−フェニル)−プロパ
ナール(ヘリオナール)、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(バ
ニリン)、3−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(エチルバニリン)
、3,4−ジメチオキシ−ベンズアルデヒド(メチルバニリン):嵩高の極性部
分の混入によって低揮発性を有するアルデヒド。
本明細書中で有用な好ましいフラグランスケトンとしては、脂肪族ケトン、テ
ルペン系ケトンおよびセスキテルペン系ケトン、環状ケトンまたは芳香族ケトン
が挙げられる。ケトンは、飽和、不飽和、直鎖、分枝鎖または環状であり、好ま
しくは、例えばアルキル、アルケニルまたはアリール部分を含む。ケトンは、そ
の他の官能基、例えばエーテルまたはエステルも含み得る。
脂肪族ケトンの例としては以下のものが挙げられるが、これらに限定されない
:3−ヒドロキシ−2−ブタノン(アセトイン)、2,3−ブタンジオン(ジア
セチル)、2−ヘプタノン(メチルアミルケトン)、3−オクタノン(エチルア
ミルケトン)、2−オクタノン(メチルヘキシルケトン)、2−ウンデカノン(
メチルノニルケトン)、6−メチル−5−ヘプテン−2−オン、アセチルジイソ
アミレン(コアボン)。
テルペン系およびセスキテルペン系ケトンとしては、以下のものが挙げられる
:1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オン(ショウ
ノウ)、1,8−p−メンタジエン−6−オン(カルボン)、p−メンタン−3
−オン(メントン)、d−p−メント−4(8)−エン−3−オン(d−プレゴ
ン)、p−メント−1−エン−3−オン(ピペリトン)、1,3,3−トリメチ
ル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オン(フェンコン)、6,10−ジ
メチル−5,9−ウンデカジエン−2−オン(ゲラニルアセトン)、アセチルセ
ドレン(セドリルメチルケトン)、5,6−ジメチル−8−イソプロペニルビシ
クロ−[4.4.0]−1−デセン−3−オン(ヌートカトン)、4−(2,2
,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン(
α−イオノン)、4−(2,2,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−イ
ル)−3−ブテン−2−オン(β−イオノン)、5−(2,2,6−トリメチル
−2−
シクロヘキセン−1−イル)−4−ペンタン−3−オン(α−メチルイオノン)
、5−(2,2,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−4−ペン
タン−3−オン(β−メチルイオノン)、5−(2,2,6−トリメチル−2−
シクロヘキセン−1−イル)−3−メチル−3−ブテン−2−オン(γ−メチル
イオノン)、5−(2,2,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)
−3−メチル−3−ブテン−2−オン(δ−メチルイオノン)、1−(2,2,
6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−1,6−ヘプタジエン−3
−オン(アリルイオノン)、α−イロン、β−イロン、γ−イロン、1−(2,
2,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン
(α−ダマスコーン)、1−(2,2,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−
1−イル)−2−ブテン−1−オン(β−ダマスコーン)、1−(2,2,6−
トリメチル−3−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン(δ−ダ
マスコーン)、1−(3,3−ジメチル−6−シクロヘキセン−1−イル)−ペ
ンタ−4−エン−1−オン(α−ダイナスコーン)、1−(3,3−ジメチル−
1−シクロヘキセン−1−イル)−ペンタ−4−エン−1−オン(β−ダイナス
コーン)。
環状ケトンの例としては、以下のものが挙げられる:3−ヒドロキシ−2−メ
チル−4H−ピラン−4−オン(マルトール)、2−エチル−3−ヒドロキシ−
4H−ピラン−4−オン(エチルマルトール)、2,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシ−2H−フラン−3−オン、4,5−ジメチル−3−ヒドロキシ−5H−フ
ラン−2−オン(糖ラクトン)、p−t−ブチルシクロヘキサノン、2−アミル
シクロペンタノン、2−ヘプチルシクロペンタノン、3−メチル−2−ペンチル
−2−シクロペンテン−1−オン(ジヒドロジャスモン)、3−メチル−2−(
2−シス−ペンテン−1−イル)−2−シクロペンテン−1−オン(シス−ジャ
スモン)、6(または7)−エチリデン−オクタヒドロ−5,8−メタノ−2H
−ベンゾピラン(フロレックス)、7−メチル−オクタヒドロ−1,4−メタノ
ナフタレン−6(2H)−オン(プリカトン)、4−シクロヘキシル−4−メチ
ル−2−ペンタノン、1−(p−メンテン−6(2)−イル)−1−プロパノン
、
2,2,5−トリメチル−5−ペンチルシクロペンタノン、4−(1−エトキシ
ビニル)−3,3,5,5−テトラメチル−シクロヘキサノン、6,7−ジヒド
ロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4(5H)−インダノン、7−アセチ
ル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラ
メチルナフタレン(イソEスーパー)、メチル2,6,10−トリメチル−2,
5,9,シクロドデカトリエン−1−イル ケトン(トリモフィックス「O」)
。
芳香族ケトンの例としては、以下のものが挙げられる:アセトフェノン(メチ
ルフェニルケトン)、p−メチルアセトフェノン(p−トリルメチルケトン)ベ
ンジルアセトン、7−メチル−3,4−ジヒドロ−(2H)−1,5−ベンゾジ
オキセピン−3−オン(カロン)、4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ブタ
ノン(ラズベリーケトン)、p−メトキシフェニルブタノン(アニシルアセトン
)、4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2−ブタノン(ジンゲロ
ン)、2−アセトナフトン(メチルβ−ナフチルケトン)、4−フェニル−4−
メチル−2−ペンタノン、およびベンゾフェノン(ジフェニルケトン)。ケトン
のその他の例としては、以下のものが挙げられる:エチルケトプロピネート(エ
チルピルベート)、イソアミルケトプロピオネート(イソアミルピルベート)、
エチルアセトアセテート、エチルγ−ケトバレレート(エチルレブリネート)、
メチルジャスモネートおよびメチルジヒドロジャスモネート。
D.プロフラグランスシリコーンポリマーの製造方法
本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーは、従来の縮合反応を達成する
ために用いられるあらゆる方法により、例えばアルデヒドおよびアミン、好まし
くは第一級アミンの酸触媒反応を伴うDean-Stark法により調製され得る。プロフ
ラグランスシリコーンポリマーを製造するためには、好ましくはアミノアルキル
ポリシロキサンが第一級アミンとして調製される。
反応は一般に、触媒および溶媒下で進行し得る。好ましい触媒は、ルイス酸で
ある。酸触媒の例は、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸、塩酸
、スルホサリチル酸およびそれらの混合物、または担持型スルホン酸触媒、例え
ばAMBERLYST 15TMである。触媒が強酸状態に感受性で、望ましくな
い
副反応が起きる場合、pKaが3〜4の間である酸触媒は、不必要な副反応を最
小限にするためには最も望ましい。非酸触媒は、本発明で有用である。例として
は、Girder KSF、ホウ素トリフルオリドエテレート、硫酸水素カリウム、硫
酸銅およびイオン交換体がある。
本明細書で有用な溶媒は、工程中、十分な安定性を有するDean-Stark装置によ
る慣用的縮合または脱水で用いられるあらゆる溶媒が可能である。「十分な安定
性」とは、本明細書中では、加熱工程中に副反応として分解または減成を引き起
こさない溶媒を意味する。好ましい溶媒は、ヘキサン、ベンゼンまたはトルエン
である(Meskens,F.,Synthesis,(7)501(1981)およびMeskens,F.,Janns
en Chim Acta(1)10(1983),Bunton,C.A.et al.,J.Org.Chem.(44),32
38,(1978)、およびCort,O.,et al.,J.Org.Chem.(51),1310(1986),Mes
kens,F.,Synthesis,(7),501,(1981)およびLu,T.J.et al,J.Org.
Chem.(60),2931,(1995)参照)。 本発明のプロフラグランスシリコーン
ポリマーの好ましい製造方法は、以下の工程を包含する:(a)アミノアルキル
ポリシロキサンおよびフラグランスカルボニル化合物を、カルボニル化合物がア
ルデヒド、ケトンおよびそれらの混合物からなる群から選択される環境に付加し
;そして(b)工程(a)の混合物を加圧し、加圧によりフラグランスカルボニ
ル化合物とアミノアルキルポリシロキサンが反応して、プロフラグランスシリコ
ーンポリマーを生成する。「加圧する」とは、本明細書中では、温度を増大する
ことによりアミノアルキルポリシロキサンとフラグランスカルボニル化合物から
プロフラグランスシリコーンポリマーを誘導するための反応のあらゆる条件を変
えることを意味する。加圧するとは、本明細書中では、圧力により容積を物理的
に低減し、高圧を提供するガス流で環境を充填し、そして加熱することにより生
成される状態を含む;好ましくは、加圧は、本明細書中では、加熱により成し遂
げられる。好ましくは、工程(a)は、触媒、溶媒、脱水剤またはそれらの混合
物を付加することも包含する。好ましい溶媒は、ヘキサン、ベンゼンまたはトル
エンである。本明細書中で有用な触媒は、酸触媒(例えば、好ましくは、p−ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫
酸、塩酸およびスルホサリチル酸)および非酸触媒(例えば、Girder KSF、
ホウ素トリフルオリドエテレート、硫酸水素カリウム、硫酸銅およびイオン交換
体)を含み、好ましくはルイス酸である。
E.加水分解半減期(t−1/2)を確定するための試験方法
加水分解半減期は、酸性条件に曝露された場合にプロフラグランスシリコーン
ポリマーが酸加水分解を受け、それによりフラグランス成分(単数または複数)
を放出する容易性を確定するために用いられる測定値である。本発明のプロフラ
グランス シリコーンポリマーは、好ましくは、pH0での前記の加水分解条件
下で60分未満の半減期を、さらに好ましくはpH2で60分未満の半減期を有
する。
プロフラグランスシリコーンポリマーが粒状洗剤中に用いられる場合、より反
応性のプロフラグランスシリコーンポリマー、即ちpH2で1分未満の半減期を
有するものが最も適しているが、しかしpH0で60分未満の半減期を有するも
のも有用である。液体洗剤適用に関しては、pH0で60分末満の半減期および
pH2で1分未満の半減期を有するプロフラグランスシリコーンポリマーが、好
ましくは用いられるべきである。
加水分解半減期は、30℃で90/10のジオキサン/水系中でUV/V分光
法と、その後のカルボニル吸光度の出現により確定される。本明細書では、プロ
フラグランスシリコーンポリマーの疎水性のために、プロフラグランスシリコー
ンポリマーの溶解性を確実にするためには高いジオキサン/水比が必要である。
用いられる水のpHは、水性HClを用いることにより達成される。ジオキサン
/水系中のプロフラグランスシリコーンポリマーの濃度は、便利で測定可能な吸
光度変化を達成するために調整され得る。
測定はすべて、石英1cm路長キュベットセルを用いるHewlett Packard84
52Aダイオードアレイ分光光度計を用いて実施される。使用する物質は、1,
4−ジオキサンHPLC等級99.9%(Sigma-Aldrich)、1N HCl容積
測定溶液(J.T.Baker)、18.2M Ohm cmの抵抗率でMilliQPlus(Mil
lipore)で濾過された脱イオン水を含む。pHは、pH4およびpH7緩
衝液で標準化されたOrion230Aを用いて測定される。1N HCl標準は、
pH0条件のために直接用いられる。pH2条件に関しては、1N HClを脱
イオン水で希釈する。
分析秤(MettlerAE200)を用いて10ml容積測定フラスコ中で、プロフ
ラグランス シリコーンポリマーを計量する。精度は1/10mgである。計量
物質を約8mlのジオキサン中に溶解する。前記のように調製されたプロフラグ
ランス シリコーンポリマーのジオキサン溶液および水性酸溶液はともに、別々
の容器中で、水浴により30±0.25℃の温度に予備加熱される。水性酸溶液
1,000mlを、エッペンドルフピペッターによりプロフラグランス溶液に付
加する。その後、10mlのマークまでジオキサンで希釈する。酸の付加により
開始して、加水分解時間を測定する。プロフラグランス溶液を振盪しながら30
秒間混合し、溶液を石英キュベットに移す。プロフラグランス溶液の吸光度(A
t)を連続一定間隔で追跡測定し、キュベットは測定の間には前記温度で水浴中
に保持される。初期吸光度(Ao)測定は、90/10 v/vのジオキサン−
脱イオン水溶液中で等濃度のプロフラグランスを用いて実施し、最終吸光度(A
f)測定は、加水分解完了後に加水分解プロフラグランスを用いておこなわれる
。加水分解追跡測定時の波長は、アルデヒドまたはケトンのような出発フラグラ
ンスカルボニル化合物の吸光度最大値の波長で選択される。
反応半減期は、従来の手法を用いて確定される。観察される一次速度定数(kobs
)は、以下の関数対時間(分)をプロットすることにより提供される線分の
勾配により確定される:
Ln[(Ao−Af)/(At−Af)]
(式中、関数は、時間t(At)と最終時間(Af)との間の吸光度差と比較し
た初期時間(Ao)と最終時間(Af)との間の比の自然対数である)。
前記の半減期は、半分のプロフラグランスシリコーンポリマーが加水分解され
るのに要する時間であり、以下の関数により観察される速度定数(kobs)から
確定される:
Ln(1/2)=−kobst1/2 F.使用方法 1.許容可能な担体
本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーは、異なる産業における種々の
製品に用いられ得る。例えば、フラグランスの放出と毛髪および衣類に対する柔
軟性の提供が望ましい製品。
本発明の別の態様では、組成物は有効量のプロフラグランスシリコーンポリマ
ーおよび許容可能な担体を有する。本明細書中で、「許容可能な担体」とは、ポ
リマーの効力を実質的に低減しない1つ以上の相溶性固体または液体充填剤希釈
物またはカプセル封入物質を意味する。特定の担体は、組成物の最終形態によっ
ている。例えば、組成物が洗濯用洗剤組成物である場合、許容可能な担体は、好
ましくは洗濯および乾燥中に許容可能な担体、例えば洗浄性界面活性剤、ビルダ
ー、汚れ剥離剤等である。
2.洗剤組成物
プロフラグランスシリコーンポリマーは、洗剤組成物中に用いられ得る。好ま
しくは、洗剤組成物中に処方されるプロフラグランスシリコーンポリマーは、約
0.0001%〜約20%、さらに好ましくは約0.01%〜10%のレベルで
ある。
プロフラグランスシリコーンポリマーは、洗剤組成物の単独フラグランス化合
物として、または他のフラグランスと組合せて、および/または他のフラグラン
ス物質、増量剤、揮発保留剤、希釈剤等と組合せて用いられ得る。例えば、プロ
フラグランスシリコーンポリマーの蝋性物質、例えば脂肪トリグリセリド中への
混入は、粒状洗濯用洗剤、特に漂白剤を含有する粒状洗濯用洗剤中の本発明のプ
ロフラグランスシリコーンポリマーの貯蔵安定性も改良し得る。液体またはゲル
形態の洗剤組成物では、疎水性液体増量剤、希釈剤または揮発保留剤は、プロフ
ラグランスシリコーンポリマーが水性相から分離することによりさらに安定化さ
れるエマルションを生成するために用いられ得る。
このような安定化物質の例としては、ジプロピレングリコール、ジエチルフタ
レートおよびアセチルトリエチルシトレートが挙げられるが、これらに限定され
ない。プロフラグランスシリコーンポリマーを安定化するために用いられる疎水
性香料成分がまさに存在するように、香り安定化作用を有し、プロフラグランス
シリコーンポリマーとともに処方され得る洗剤成分も存在し得る。このような成
分としては、脂肪酸アミン、自動皿洗い用洗剤中に一般的に用いられる低発泡性
蝋性非イオン性物質等が挙げられる。概して、プロフラグランスシリコーンポリ
マーが本明細書での洗剤組成物中に他のフラグランス物質とともに用いられる場
合には、プロフラグランスシリコーンポリマーは他のフラグランス物質とは別々
に付加されるのが好ましい。
a.洗浄性界面活性剤
洗浄性界面活性剤、好ましくは合成洗剤界面活性剤が混入される洗剤組成物は
、約0.5重量%〜約50重量%の洗剤レベルを有する。石鹸を含有する洗剤組
成物は、好ましくは約10%〜約90%の石鹸を含む。
洗剤界面活性剤に関して慣用的である多数の洗剤界面活性剤が用いられる。陰
イオン性および非イオン性界面活性剤が特に有用である。その他の慣用的に有用
な界面活性剤は、標準テキストに列挙されている(米国特許第3,664,96
1号(1972年5月23日発行)も参照)。
本明細書中の洗剤組成物は、20℃で1%濃度の蒸留水で測定した場合に、好
ましくは液体洗剤に関しては約7.1〜約13、さらに典型的には約7.5〜約
9.5、そして粒状洗剤に関しては約8〜約12のpHを有する。
b.付加的洗剤成分
プロフラグランスシリコーンポリマーの他に、洗剤組成物は、清浄性能を補助
または増強するための、清浄化される基質の処理のための、または洗剤組成物の
審美性を改質するための物質(例えば、従来の香料、着色剤、染料等)のような
、洗剤製品に一般的に用いられる1つ又はそれ以上の付加的洗剤成分も含有し得
る。このような付加的成分は、当業者には既知である。他の洗剤成分の実例を以
下に説明する。
(i)ビルダー − 洗剤ビルダーを本明細書の組成物中に任意に含入して
、無機質硬度の制御を、そして粒状汚れの除去を補助し得る。適切なビルダーと
し
ては、米国特許第3,308,067号(1967年3月27日発行);第4,
144,226号(1979年3月13日発行)および第4,246,495号
(1979年3月27日発行)のものが挙げられる。無機ならびに有機ビルダー
を用い得る。
ビルダーのレベルは、組成物の最終用途およびその所望の物理的形態によって
、広範に変化し得る。存在する場合には、組成物は、典型的には少なくとも約1
%のビルダーを包含する。好ましくは液体処方物は、典型的には約5%〜約50
%、粒状処方物は、典型的には約10%〜約80%を包含する。しかしながら、
低レベルまたは高レベルのビルダーは除外されるということではない。
(II) 汚れ剥離剤 − 汚れ剥離剤は、当発明の洗濯用洗剤中に用いられるの
が望ましい。適切な汚れ剥離剤としては、米国特許第4,968,451号(1
990年11月6日発行)のもの;米国特許第4,711,730号(1987
年12月8日発行)の非イオン性末端キャップ1,2−プロピレン/ポリオキシ
エチレンテレフタレートポリエステル;米国特許第4,721,580号(19
88年1月26日発行)の部分的および完全陰イオン性末端キャップオリゴマー
エステル;米国特許第4,702,857号(1987年10月27日発行)の
非イオン性キャップブロックポリエステルオリゴマー化合物;ならびに米国特許
第4,877,896号(1989年10月31日発行)の非イオン性特にスル
ホアロイル、末端キャップテレフタレートエステルが挙げられる。別の好ましい
汚れ剥離剤は、米国特許第5,415,807号に記載のスルホン化末端キャッ
プ型である。
c.その他の成分
本明細書中の組成物は、、その他の成分、例えば酵素、漂白剤、衣類柔軟剤、
色移り防止剤、石鹸泡抑制剤およびキレート化剤を含有し得る。これらはすべて
、当業界で周知である。
d.従来の香料物質を含有するまたは含有しない処方物
本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーは単独で、そして必須洗剤成分
、特に界面活性剤と単に混合して用い得るが、しかし、それらは、(a)1つ以
上
の合成洗剤を含有する非フラグランス洗剤ベース;(b)本発明の1つ以上のプ
ロフラグランスシリコーンポリマー;そして(c)完全処方化フラグランスを組
合せる三部処方物中に好ましく併合され得る。後者は、望ましい包装中、および
使用中(洗濯時間)フラグランスを提供するが、一方プロフラグランスは洗濯し
た織物に長期芳香を提供する。プロフラグランスシリコーンポリマーは従来のフ
ラグランスとは別々に洗剤組成物に付加されるのが好ましい。
e.他の特定目的のためのフラグランス供給化合物を用いた処方物
本発明の洗剤組成物は、フラグランスを実質的に増強する能力を有するその他
の既知の化合物も任意に含有し得る。このような化合物としては、米国特許第4
,055,634号(1977年10月25日発行)に開示されたようなアルミ
ニウムアルコキシド、例えばイソブチルアルミニウムジフェラニレート;米国特
許第3,947,574号(1976年3月30日発行)および来国特許第3,
779,932号(1973年12月18日発行)に開示されたような芳香性物
質の既知のチタネートおよびジルコネートエステルまたはオリゴエステルが挙げ
られるが、これらに限定されない。このような有機アルミニウム、有機チタンま
たは有機亜鉛誘導体を用いる場合、それらはその業界既知レベルで本明細書に記
載した本発明の洗剤組成物中に混入され得る。
実施例
本発明のプロフラグランスシリコーンポリマーは、以下の実施例により調製さ
れ得る。以下の実施例は、本発明の範囲内の実施態様も記載し、実証する。実施
例は本発明の説明のためだけのものであって、本発明を限定するものではなく、
本発明の精神および範囲を逸脱しない限り、多数の変更が可能である。
実施例1
本実施例は、構造式V−aのプロフラグランスシリコーンポリマーの調製を説
明する。
50ml量のベンゼン、40mmolの2−メチル−3−(4−t−ブチルフ
ェニル)−プロパナール(ユリアルデヒド),20mmolのアミノプロピルポ
リシロキサンおよび0.031molのp−トルエンスルホン酸を、還流下で、
24時間、Dean-Starkアタッチメント付丸底フラスコ中で攪拌する。反応混合物
を水性Na2CO3溶液で数回洗浄し、有機溶液として抽出する。次に有機溶液を
Na2CO3およびNa2SO4で乾燥する。有機溶液を濾過後に、真空蒸発する。
収率95.3%の化合物(V−a)を得る。
本実施例の一実施態様は、以下の略図で示される:
実施例2
本実施例は、構造式V−bを有するプロフラグランスシリコーンポリマーの調
製を説明する。
50ml量のベンゼン、20mmolの2−ヘキシル−3−フェニル−2−プ
ロペナール(α−ヘキシルシンナミックアルデヒド),10mmolのアミノプ
ロピルポリシロキサンおよび0.016molのp−トルエンスルホン酸を、還
流下で、24時間、Dean-Starkアタッチメント付丸底フラスコ中で攪拌する。反
応混合物を水性Na2CO3溶液で数回洗浄し、有機溶液として抽出する。次に有
機溶液をNa2CO3およびNa2SO4で乾燥する。有機溶液を濾過後に、真空蒸
発する。収率97.5%の化合物(V−b)を得る。
実施例3
本実施例は、構造式V−cを有するプロフラグランスシリコーンポリマーの調
製を説明する。
50ml量のベンゼン、20mmolの2,4−ジメチル−3−シクヘキシル
カルボキシアルデヒド、10mmolのアミノプロピルポリシロキサンおよび0
.016molのp−トルエンスルホン酸を、還流下で、24時間、Dean-Stark
アタッチメント付丸底フラスコ中で攪拌する。反応混合物を水性Na2CO3溶液
で数回洗浄し有機溶液として抽出する。次に有機溶液をNa2CO3およびNa2
SO4で乾燥する。有機溶液を濾過後に、真空蒸発する。収率99.2%の化合
物(V−cおよびc’)を得る。
実施例4
本実施例は、実施例1のプロフラグランス シリコーンポリマーを有する粒状
洗濯用組成物を説明する。 前記の実施例により開示され、代表される実施態様は、多数の利点を有する。
例えば、得られたプロフラグランスシリコーンポリマーは少なくとも1つのシッ
フ塩基部分を有し、それにより化合物は衣類柔軟作用を提供し、そして化合物の
加水分解によるフラグランスの放出を含めた所望の匂いを提供し得る。
本明細書に記載した実施例および実施態様は説明のためだけのものであり、そ
れらの権利の種々の修正または変更は当業者に示唆され、本出願の精神および範
囲、ならびに添付の請求の範囲の範囲に含まれる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M
W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY
,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM
,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E
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,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M
G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT
,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,
TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V
N,YU,ZW
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.以下の構造式: (式中、a.X、YおよびZは別々に、以下の: (ここで、Pは一次および二次ランダム反復モノマー単位を有し、一次ランダ ム反復モノマ一単位は −[(CH2)j-NH]− であり、二次ランダム反復モノマー単位は −[(CH2)k−N] である); または iv.炭素数1〜約10の炭化水素またはフェニル (ここで、X、YおよびZの少なくとも1つが式(II)、(III)または(IV)である ); b.Qは酸素、硫黄または−NH−であり; c.VおよびWは別々に水素;あるいは炭素数1〜約30の直鎖、分枝鎖また は環状の飽和または不飽和炭化水素であり; d.R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は別々に炭素数1〜約10の炭 化水素またはフェニルであり; e.mは0〜約500の整数であり; f.nは0〜約100の整数であり; g.mおよびnの和は少なくとも1の整数であり; h.aは1〜約20の整数であり; i.bは1〜約20の整数であり; k.cは0〜約100の整数であり; l.dは1〜約20の整数であり; m.eは1〜約20の整数であり; n.fは1〜約20の整数であり; o.gは1〜約100の整数であり; p.hは1〜約20の整数であり; q.jは1〜約20の整数であり;そして r.kは1〜約20の整数である) を包含するプロフラグランスシリコーンポリマー。 2.プロフラグランスシリコーンポリマーがアミノアルキルポリシロキサンお よびフラグランスカルボニル化合物から得られる少なくとも1つのシッフ塩基単 位を包含する請求の範囲第1項のプロフラグランスシリコーンポリマー。 3.R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は別々に炭素数1〜約10のア ルキル、またはフェニルである請求の範囲第2項のプロフラグランスシリコーン ポリマー。 4.VおよびWが一緒に結合されて炭素数1〜約50の分枝鎖、飽和または不 飽和炭化水素を有する環を形成し得る請求の範囲第3項のプロフラグランスシリ コーンポリマー。 5.X、YおよびZが別々に式(II)、(III)、(IV)であるか、あるいは炭素数 1〜約10のアルキル、またはフェニルであり、ここでX、YおよびZの少なく とも1つが式(II)、(III)または(IV)である。aは1〜約6の整数であり;bは 1〜約10の整数であり;cは0〜約10の整数であり;dは1〜約6の整数で あり;eは1〜約10の整数であり;fは1〜約10の整数であり;gは1〜約 20の整数であり;hは1〜約10の整数であり;jは1〜約6の整数であり; そしてkは1〜約6の整数である請求の範囲第3項のプロフラグランスシリコー ンポリマー。 6.XおよびYが同一であって、式(II)、(III)または(IV)であり;そしてR1 、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびZが同一であって、炭素数1〜約10の アルキルであるかまたはフェニルである請求の範囲第5項のプロフラグランスシ リコーンポリマー。 7.Zが式(II)、(III)または(IV)であり;そしてR1、R2、R3、R4、R5、 R6、R7、XおよびYが同一であって、炭素数1〜約10のアルキルであるかま たはフェニルである請求の範囲第5項のプロフラグランスシリコーンポリマー。 8.X、YおよびZが同一であって、式(II)、(III)または(IV)である請求の 範囲第5項のプロフラグランスシリコーンポリマー。 9.XおよびYの少なくとも一方が式(II)、(III)または(IV)であり;そして R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびZが同一であって、炭素数1〜約1 0のアルキルであるかまたはフェニルである請求の範囲第5項のプロフラグラン スシリコーンポリマー。 10.請求の範囲第1項のプロフラグランスシリコーンポリマーおよび許容可 能な担体を包含する組成物。
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