JP2000510047A - 水性の液状塗料を粉末形の成分と水から製造するための可動の装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の対象は、水性液状塗料を粉末形の成分と水から製造するための可動性の装置であり、移動可能なフレーム１を備えており、フレーム１がａ） 混合モータ２とディスソルバー３とから成る混合ユニットであって、ばね４を混合容器５内に沈められ得る、ｂ） 配量モータ６と、搬送部材８を持つ配量容器７と、充填ロート９とを持つ配量ユニット、ｃ） 配量過程と混合過程を制御するための制御部材を持つ制御ユニット１０とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 水性の液状塗料を粉末形の成分と 水から製造するための可動の装置 本発明は、水性の液状塗料を粉末形の成分と水から（特に分散形粉末を基礎に して）製造するための可動の装置およびこの装置を用いて水中の分散形粉末−組 立物の分散によって水状の液状塗料を製造するための方法に関する。 水性の液状塗料、特に分散形粉末は塗料製造者の所で(werksseitig)で大きな 寸法のディスソルバー内で製造される。ディスソルバーでは歯付きディスクを備 える迅速に回転する撹拌機構が重要であり、ディスクは歯付きリムでの高い周速 度によりすぐれた分散作用を示す。分散形塗料の現場での(werksseitig)製造で はディスソルバー内に先ず水（場合により副成分、例えば湿潤剤、アンチシャム 剤、保存剤との混合物で）が出され、かつ迅速回転の撹拌機構でピグメントおよ び充填材がゆっくりと取込まれる。分散過程の終了後得られたピグメントペース トはゆっくりと回転する充填機構で結合剤としてのプラスチック−分散と混合さ れる。仕上げ塗料はかせ（Getinder）内で供給され、かせは分散形塗料内に３０ 〜５０％の水分を有している。 分散形塗料の製造には水中で再分散可能なプラスチック塗料（分散形粉末）も 入れられることがある。分散形塗料はプラスチック粉末であり、安定した水性の プラスチック分散液の形成下に水中に入れてかき混ぜることができる。水中で再 分散可能なプラスチック粉末、例えばヴィナパス（Vinnapas）Ｒ（ワッカー−ヒ エミー(Wacker-Chemie)社）の分散形粉末の展開でもって、分散形塗料内の大き な水分の運搬を回避し、かつ分散形塗料を直接加工の場所で粉末混合物と水を用 いてかき混ぜる可能性がある。その場合今まで、分散形粉末もしくは分散形粉末 を含む粉末構成物が撹拌部材または撹拌機を備えたボール盤によってその場で混 合水中へ入れてかき混ぜたことがある。大ていはこの方法では、工場で、固定的 に取付けられたディスソルバー内で製造される、液状の分散形の塗料のように等 しい品質は達成されない。その理由は、良好な分散作用に必要なせん断力がこの 方法では達成され得ないことである。 したがって現場で、例えば建築現場使用で粉末形成分から液状塗料が製造され 得る、移動時の、軽い取扱い性の装置を展開するという課題があり、その品質は 現場で製造される分散形塗料に相当する。 本発明の対象は、粉末形の成分と水から水性液状塗料を製造するための移動性 の装置であり、移動可能なフレーム１を備えており、フレーム１が ａ） 混合モータ２とディスソルバー３とから成る混合ユニットであって、ばね ４を混合容器５内に沈められ得る、 ｂ） 配量モータ６と、搬送部材８を持つ配量容器７と、充填ロート９とを持つ 配量ユニット、 ｃ） 配量過程と混合過程を制御するための制御部材を持つ制御ユニット１０と を備えている。 装置について以下図面に関して詳説される。図面は優れた実施例の略示図を示 す。 図１による移動可動の装置は移動式のフレーム１、例えばロック可能なローラ を備える金属台を含む。フレームの上端には混合モータ２がディスソルバー３の 駆動のために配置されている。ディスソルバー３は交換可能な軸３ａとディスソ ルバー板３ｂを含む。混合ユニットは混合モータ２とディスソルバー３とから成 り、ばね４、有利にはガス圧力ばねを用いて鉛直方向に移動せしめられ得る。 混合容器５では普通の円筒形の容器（場合により丸味を持つ底部を有し）が重 要であり、有利に金属、例えば高級鋼から製作されている。混合容器５の直径Ｄ は有利に２００ｍｍ〜４００ｍｍである。混合容器の高さＨ対圧力Ｄの比Ｈ／Ｄ は有利に１：１〜２：１である。仕上げ分散形塗料の取出しには混合容器５は有 利にこの容器の底部に取出し弁１１を備えている。優れた実施例では混合容器は 充填レベル表示のためのセ ンサを備えている。 装置が水の供給のための接続部１２を備えた実施形も有利である。水供給部か らは固定的に取付けられた導管１３が混合容器５へ通じている。大ていの場合、 混合容器５が環状導管１４を備えており、環状導管が固定的に取付けられた導管 １３によって供給され、かつその下端に混合容器５内への水の流出を行なう孔が 存在している実施例が有利である。環状管路はできる限り混合容器内で高く、有 利には配量容器７の直ぐ下の所に配置されている。 ディスソルバー３は、垂直に下方へかつ混合容器５に対して中央に配置された 軸３ａと、ディスソルバー板３ｂを有する。ディスソルバー板３ｂでは普辺歯を 備えた鋼鈑が重要である。ディスソルバー板３ｂの優れた形状は図２が、図３の 図面から得ることができる。 分散効率が主に軸３ａおよびディスソルバー板３ｂの寸法によって共同に決定 される。図２には優れた実施例が示されている。ディスソルバー板３ｂの直径ｄ と混合容器５の直径Ｄとの比ｄ／Ｄは有利に０．３〜０．５である。軸３ａは有 利に、ディスソルバー板３ｂが混合過程の間混合容器５の底部に対して底部距離 ｈで０．３ｄ〜０．７ｄに沈められ得るように寸法され、その際にｄはディスソ ルバー板３ｂの直径を表わす。 本発明による装置の別の要素は粉末形の成分を配量するための配量ユニットで ある。配量ユニットは図３に詳説されており、かつ円筒形の、上方で開かれた配 量容器７を有し、配量容器は粉末を混合容器５内へ割り当てるための搬送部材８ を備えている。搬送部材８としては例えば星形に配置されたストリップ（Ahstre iper）を持つロータ板である。配量容器７は混合容器５の上縁に、または混合容 器５の上縁の空所に、配量容器が混合容器５内へ突入するように取付けられてい る。配量容器７の底部は混合容器５内に突入した領域内で開口１５を使用し、開 口を介して粉末物質が混合容器５内へ送られる。 配量容器７の充填のためには配量容器は充填ロート９を備える。優れた実施例 では充填ロート９は蓋で閉鎖可能である。蓋は有利には、該蓋が開いた状態で、 通常袋内へ分けられた粉末物質のための接触面として用いることができるように 構成される。充填ロート９の寸法は、混合容器５のそれに適合され、かつ充填ロ ート９が混合容器５内で混合され得る塗料量の粉末分をチャージ内に受け入れる ことができるように選択される。 搬送部材８の駆動は配量モータ６によって行なわれ、配量モータは配量容器７ の下方に配置されている。 搬送速度の制御、混合過程中の撹拌速度の制御並びに場合により水の供給の制 御のために本発明による装 置は制御ユニット１０を備えている。有利には粉末分および水の最適な混合状態 、水および粉末の混合時間と添加速度が制御ユニット１０内で固定的にプログラ ムされる。 本発明のもう１つの対象は、この装置を使用して水の分散形粉末−組成物を分 散することにより水性液状塗料を製造するための方法である。 水性液状塗料の製造のための分散形粉末−構成物のための調剤は専門家には公 知であり、かつここでの詳説を必要としない。一般に構成物は分散形粉末分の他 に更にピグメント、例えばチタンディオキシドまたは無機もしくは有利の非鉄ピ グメント、充填剤、例えばカルサイト(Calzite)、石雲岩またはチョークを含む 。分散形粉末の他に更に結合剤、例えば石灰、水ガラスおよびまたはセメントを 持つ他の構成物も適当である。同じく液状の水性塗料を粉末状の結合剤、例えば シリコン樹脂粉末（単独または分散形粉末との組合わせ）を用いて製造すること が可能である。 分散形粉末−構成物の粉末形の成分は混合物として充填ロート９内へ充填され 、かつ搬送部材８によって連続的に混合容器５内へ送られる。搬送には周速度１ ０〜２０Ｕ／分を持つゆるく、回転するロータ８が有利であると証明されている 。粉末形の粒子の混合容器の壁への圧着を阻止するためには、有利に水の１部分 （一般には調剤の全水量の半分から３分の２まで）が 有利には環状導管１４を介しての供給により提案される。水のそう入後ディスソ ルバー３が混合容器５内で沈められ、かつディスソルバー３並びに搬送部材８が 始動される。ディスソルバー３の回転速度は有利に１０００〜１５００Ｕ／分で ある。 別の分散経過（これは残留水添加物、粉末搬送および混合過程の時間、場合に より粉末の搬送速度およびディスソルバーの回転速度の変動を含む）は制御ユニ ット１０を介して自動的に制御され得る。優れた実施例では全混合過程はプログ ラム制御されて実施され、その際最適な混合状態、混合時間、配量速度およびデ ィスソルバーの速度が前プログラムされる。制御ユニット１０は分散過程を自動 的に終わらせる。分散の終了後仕上げ液状塗料は取出し弁１１で取出され得る。 新規の混合過程は混合容器５を完仝に空にした後にのみ始動されるべきである 。混合容器５の充填位置は例えば作り付けられたセンサによって測定され、かつ ＬＥＤ−指示によって指示され得る。比較的長い放出年限で色の付着を回避する ためには別の優れた実施例において次のことが生じることである、すなわちこの ようにして得られる液状塗料の完全な取出しの後に自動的に水が後配量されるよ うに行なわれ、これによって混合容器５の即座の洗浄が得られる。制御はこの場 合以下のように行なわれる。すなわち水の後配量が単独で混合容器５の清掃に役 立つべきかまたは新規の混 合に添加液として使用されるべきかを使用者が決定し得る。 手動操作は優れた方法の実施例では粉末形物質の充填および混合された仕上げ 液状塗料の取外きに限られる。本発明による装置の利点は、移動式の混合装置に 基づいて、液状で水性の分散形塗料を直接使用の場所（例えば建築現場）で従来 工場に設置されたディスソルバーでのみ得られた品質で粉末成分および水から製 造し得ることである。この装置でもって分散形粉末の利点を水性結合剤分散と比 べて完全に支えることができる：水の運送はない。塗料の凍結を阻止するために 熱せられた室内の倉庫管理はない。包装材料の簡単な処置（バケツまたはたるの 代わりに袋）。溶剤または殺カビ剤の添加の不要性。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 本発明の対象は、水性の液状塗料を粉末形の成分と水から製造するための可 動の装置において、移動可能なフレーム１を備えており、フレーム１が ａ） 混合モータ２とディスソルバー３とから成る混合ユニットであって、ば ね４を混合容器５内に沈められ得る、 ｂ） 配量モータ６と、搬送部材８を持つ配量容器７と、充填ロート９とを持 つ配量ユニット、 ｃ） 配量過程と混合過程を制御するための制御部材を持つ制御ユニット１０ とを備えていることを特徴とする、水性の液状塗料を粉末形の成分と水から製造 するための可動の装置。 2. ディスソルバー３が軸３ａとディスソルバー板３ｂとから構成されており、 ディスソルバー板３ｂの直径ｄと混合容器５の直径Ｄとの比ｄ／Ｄが０．３〜０ ．５であり、かつ軸３ａが、ディスソルバー板３ｂが混合過程中に底部距離ｈと 混合容器５の底部に対して０．３ｄ〜０．７ｄへ沈まれ得ることを寸法されてお り、その際ｄがディスソルバー板３ｂの直径である、請求項１記載の装置。 3. 請求項１または２による装置の使用下に水中の分散形粉末−構成物の分散に よって水性の液状塗料を製造するための方法において、混合容器５内の水分 が少なくとも部内的に予定されており、分散形粉末−構造物が充填ロート９内に 充填され、かつ配量容器７内の搬送容器８を介して混合容器５内へ入れられ、か つ粉末分をディスソルバー３を用いて水中へ分散されることを特徴とする、水性 の液状塗料を製造するための方法。