JP2000508904A - チロシンヒドロキシラーゼの遺伝子に由来の発現系 - Google Patents

チロシンヒドロキシラーゼの遺伝子に由来の発現系

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Abstract

(57)【要約】 本発明は新規な遺伝子発現系に関する。本発明の系は特に、転写エンハンサー特性を有するチロシンヒドロキシラーゼの遺伝子の第一イントロンに由来の配列の使用に基づく。本発明の系は、特に遺伝子治療に使用されるタンパク質の試験管内(in vitro)、生体外(ex vivo)または生体内(in vivo)産生に特に有利である。

Description

【発明の詳細な説明】 チロシンヒドロキシラーゼの遺伝子に由来の発現系 本発明は遺伝子の新規な発現系に関する。本発明はまた、有益な遺伝子の発現 を増進させるためまたは組換えタンパク質を産生させるために、遺伝子治療また は細胞治療でこのような発現系を使用する方法に関する。 遺伝子治療または細胞治療は、病気に罹った細胞または器官に遺伝情報を導入 することによって欠陥もしくは異常(突然変異、異常発現、など)を矯正するか または有益な治療用タンパク質を発現させる治療方法である。器官から抽出した 細胞に遺伝情報を生体外で(ex vivo)導入し、修飾した細胞を生物に再 導入してもよく(細胞治療)、または、遺伝情報を生体内で(in vivo) 対象組織に直接導入してもよい(遺伝子治療)。種々の遺伝子導入技術が存在す る。例えば、DNAとDEAE−デキストランとの複合体(Paganoら,J .Virol.1(1967)891)、DNAと核タンパク質との複合体(K anedaら,Science 243(1989)375)、DNAと脂質と の複合体(Felgnerら,PNAS 84(1987)7413)のような天然または合成の化学的または生化学的ベ クターの使用、リポソームの使用(Fraleyら,J.Biol.Chem. 255(1980)10431)、カチオン性脂質の使用、などを含む種々のト ランスフェクション技術がある。いま1つの技術は、ウイルスを遺伝子導入ベク ターとして使用する方法である。この観点から、種々のウイルス、特にレトロウ イルス(RSV、HMS、MMS、など)、HSVウイルス、アデノ関連ウイル ス及びアデノウイルスに関しては、いくつかの細胞集団に対するウイルスの感染 能力が試験された。しかしながらこのような遺伝子治療及び細胞治療の開発に伴 う難題の1つは治療の効率に関する問題である。治療効果を改善するために重要 な要件は、有益な遺伝子の大量発現を得ることである。組換えタンパク質の産生 方法においても同様の問題に直面する。 様々な種類のプロモーターが文献に記載されており、これらのプロモーターは 有益な遺伝子の発現をコントロールするために使用されている。しかしながら、 得られた発現レベルはしばしば、多量の組換えタンパク質を試験管内(in v itro)で産生させるため、または、重要な及び/または持続的な治療 効果をin vivoで生じさせるために十分ではなかった。本発明はここに、 遺伝子の極めて有効な新規な発現系を記載する。本発明は特に、プロモーターの 力を増強しその結果として遺伝子の発現レベルを増進させ得る転写エンハンサー 活性を備えた領域の同定に基づいて生まれたものである。 より特定的には本発明は、転写プロモーターの活性を増強し得るチロシンヒド ロキシラーゼの遺伝子の第一イントロンの領域が同定された結果として生まれた 。より正確にはこれらの領域は、この遺伝子の第一イントロンに存在するマイク ロサテライトHUMTH01の処に局在する。 マイクロサテライトはDNA反復配列の1つの大きいクラスを示しており、モ チーフの反復数及び/またはモチーフの配列の多様性に基づく高度な多型性を有 している。このような理由からこれらのマイクロサテライトは、遺伝地図を作成 するため及び病理発生に関与する遺伝子座を同定するためのマーカーとして使用 されていた。マイクロサテライトの種々の対立遺伝子は、モチーフの反復数の多 様性に伴って異なるサイズを有している。2量体の反復配列の配列決定実験では 、モチーフの反復数及びモチーフの配列の多様性が証明された。より詳細にはこ れらの多様な配列は、基本配列の中断がない“完全”反復配列に対応するか、ま たは、モチーフの配列中に(1つまたは複数の)欠失または(1つまたは複数の )挿入のような1つまたは複数の中断がある“不完全”反復配列に対応し得る。 同様にして、モチーフの3量体またはモチーフの4量体の配列でも長さ及び/ま たは配列の多様性が観察された。例えば、マイクロサテライトHUMHPRTB (Edwardsら,Genomics12(1992)241)及びHUMT H01(Puersら,Am.J.Hum.Genet.53(1993)95 3)においてこの種の多様性が観察された。 マイクロサテライトHUMTH01は、カテコールアミンの生合成経路の制限 酵素であるチロシンヒドロキシラーゼ(TH)の遺伝子の第一イントロンに局在 している。このイントロンの配列の一部を配列1(ヌクレオチド871以降)に 示す。この配列は、1170位に局在するマイクロサテライトHUMTH01( 対立遺伝子(TCAT)9、太字で示す)を含む(GenBank、受託番号# D00269)。マイクロサテライトHUMTH01はモチーフTCATの4つ の反復から成る。このマイクロサテライトはいくつかの多型を有しており、異な る対立遺伝子は異な る数の反復モチーフを有すると記載されている。最も高頻度で出現する対立遺伝 子(対立遺伝子Ei)は10個の反復モチーフを含み、5番目の反復モチーフは 1つの塩基対が欠失して配列CATとなっている(配列2)。別の対立遺伝子は 5〜10個のモチーフTCATを有することが同定されている。 出願人は、意外にもこれらの配列が種々の核抽出物に存在するタンパク質によ って特異的に認識されることをここに証明した(実施例1)。出願人は更に、こ れらの配列が種々の細胞系中の遺伝子の転写を増進させ得ることを証明した(実 施例3及び4)。即ち、PC12細胞においては、25〜50倍の転写活性の増 進が観察された。HeLa細胞においては、100〜350倍の顕著な増進が観 察された。従ってこれらの配列は極めて強力な転写アクチベーター特性を有して いる。これらの特性は特に予想外であり、他の転写エンハンサーについて観察さ れた結果をはるかに上回っている。例えば、配列HRAS1−VNTR(Gre enら,1993参照)では3〜6倍、配列INS−VNTR(Catigna niら,1995)では2〜5倍の転写活性の増進が観察された。本発明の配列 によって得られた増進は300倍以上に達しており、これは従来の系に 比べて卓越した利点である。更に、得られた結果は、本発明の配列が多様な種類 の細胞中及び種々の生物の細胞(ラットPC12細胞、ヒトHeLa細胞)中で 機能性であることを示しており、このことは極めて広汎な用途が期待されること を示している。 従って、本発明の第一の目的は、実質的にチロシンヒドロキシラーゼの遺伝子 の第一イントロンの一部分から成る転写エンハンサー活性を有するDNAフラグ メントに関する。本発明のフラグメントは好ましくは、200bpよりも短く、 マイクロサテライトHUMTH01の対立遺伝子を含んでいる。より好ましくは 、フラグメントが100bpよりも短い。フラグメントが実質的にマイクロサテ ライトHUMTH01の対立遺伝子から構成されているのが特に有利である。 上述のように、マイクロサテライトHUMTH01は、ヒトTH遺伝子の約1 170位に局在しており(GenBank受託番号#D00269)、主として モチーフTCATの4つの反復から成る。このマイクロサテライトの種々の対立 遺伝子が種々のモチーフ反復数(5〜10)または配列の多様性を有しているこ と、及び、いくつかの対立遺伝子が塩基の突然変異を 有していることは既に開示されていた。例えば、最も高頻度で出現する対立遺伝 子(対立遺伝子Ei)は10個の反復モチーフを含んでおり、5番目の反復モチ ーフは1つの塩基対が欠失して配列CATとなっている(配列2)。別の対立遺 伝子は5〜10個のモチーフTCATを含むことが同定されていた(配列9−1 5)。更に、3個のモチーフTCATを含むDNAフラグメントを合成し得るの で、本発明ではこれを転写エンハンサーとして試験する。 この観点から、本発明の目的はまた、転写エンハンサー活性を有しており、配 列(TCAT)n−(CAT)o−(TCAT)pを有しており、nが1〜50、 oが0〜20、pが0〜50であることを特徴とするDNAの単離フラグメント を提供することである。 本発明の変形実施態様によれば、転写エンハンサーが配列(TCAT)n−( CAT)o−(TCAT)pを有しており、nが2〜20(両端値を含む)、o及 びpが0である。 本発明の別の変形実施態様によれば、転写エンハンサーが配列(TCAT)n −(CAT)o−(TCAT)pを有しており、nが1〜10、oが1〜5、pが 1〜10である。 本発明の転写エンハンサーの特定例としては、配列1、2、3、4、5、6、 7、8、9、10、11、12、13、14及び15のフラグメントが挙げられ る。 本発明の別の目的は、コーディング配列と、該コーディング配列を発現させ得 るプロモーターと、上記のような転写エンハンサーとを含む発現カセットを提供 することである。好ましくは、カセットが更に転写終止シグナルを含んでいる。 プロモーターは、哺乳類細胞、好ましくはヒト細胞の機能性プロモーターから 選択されるのが有利である。好ましいプロモーターは特に、異常増殖細胞(癌細 胞、再発狭窄症、など)の核酸を発現させ得るプロモーターである。この観点か らはp53遺伝子のプロモーターのような種々のプロモーターを使用し得る。好 ましいプロモーターはまた、(他のタンパク質の発現を担当する)種々の起源の 領域である(合成領域でもよい)。即ち、特異的または非特異的に、誘導的また は非誘導的に、強くまたは弱く遺伝子の転写を刺激または抑制する任意のプロモ ーターまたは該プロモーターに由来の配列を使用し得る。より特定的には、真核 細胞またはウイルスの遺伝子のプロモーター配列が挙げられる。例えば、標的細 胞のゲノムに由来のプロモー ター配列を使用し得る。真核細胞プロモーターとしては、特に、遍在性プロモー ター(HPRT、PGK、a−アクチン、チューブリンなどの遺伝子のプロモー ター)、中間フィラメントのプロモーター(GFAP)デスミン、ビメンチン、 ニューロフィラメント、ケラチン、などの遺伝子のプロモーター)、治療用遺伝 子のプロモーター(例えば、MDR、CFTR、VIII因子、ApoAI、A poAII、アルブミン、チミジンキナーゼ、などの遺伝子のプロモーター)、 組織特異的プロモーター(ピルビン酸キナーゼ、ビリン、腸内脂肪酸結合タンパ ク質、平滑筋のa−アクチン、ニューロン特異的エノラーゼのプロモーター(F orss−Petterら,Neuron 5(1990)187)などの遺伝 子のプロモーター)、VAChTのmRNAのV1形態を生じるプロモーター( アセチルコリン輸送体:Cerviniら,J.Biol.Chem.270( 1995)24654)、あるいは、刺激に応答するプロモーター(ステロイド ホルモンのレセプター、レチノール酸のレセプター、など)がある。また、ウイ ルスのゲノムに由来のプロモーター配列、例えば、アデノウイルスのE1A及び MLP遺伝子のプロモーター、CMVの初期プロモーター、RSVもしくはMM TV のLTRのプロモーター、ヘルペスウイルスのTK遺伝子のプロモーターなどが ある。更に、これらのプロモーター領域を配列の付加または欠失によって修飾し てもよい。この目的で使用されるプロモーターは、“最小”プロモーター、即ち 、その活性が本発明のエンハンサーのようなトランス作用因子の存在に本質的に 依存する短いプロモーターでよい。即ち、エンハンサーが存在しないとき、プロ モーターの活性が低下し、遺伝子は全くまたは殆ど発現されない。逆に、エンハ ンサーの存在下では、最小プロモーターの活性が強化され、有益な遺伝子が大量 に発現する。最小プロモーターは概して、TATAまたはINRボックスから成 る。これらの要素は実際には、トランス作用因子の存在下の遺伝子の発現に必要 な最小要素である。最小プロモーターは200bpよりも短く、TATAまたは INR領域を含むのが有利である。最小プロモーターは任意のプロモーターから 遺伝的修飾によって作製できる。有望なプロモーターの特定例としては、チミジ ンキナーゼの遺伝子のプロモーターが挙げられる。より特定的には、単純ヘルペ ス1型ウイルスのチミジンキナーゼ(TK)の遺伝子のヌクレオチド−109か ら+52または−37から+19から成るプロモーターに由来の 最小プロモーターによって有利な結果が得られた。また、最小プロモーターがヒ トCMVに由来してもよい。特に、CMVのヌクレオチド−53から+75また は−31から+75(+1はATGコドンに対応する)のフラグメントから構成 され得る。クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ、β−ガラクトシ ダーゼまたはルシフェラーゼをコードする遺伝子のプロモーターのような慣用の 任意のプロモーターを使用してもよい。 好ましい転写プロモーターは、哺乳類細胞中の機能性プロモーター、特にウイ ルスプロモーター(TK、CMV)、遍在性プロモーター(PGK)または特異 的プロモーター(ニューロン特異的エノラーゼのプロモーター、VAChTのm RNAのV1形態を生じるプロモーター)である。 別の好ましい実施態様では、転写プロモーターが、TATAまたはINRボッ クスを含む実質的に200bp未満の領域から構成された最小プロモーターであ る。 コーディング配列はタンパク質をコードする1つまたは複数の配列を含むのが 有利である。コーディング配列としては特に、ペプチド、ポリペプチド、タンパ ク質、リボ核酸などの治療用物質をコードする配列がある。より特定的にはコー ディング配 列は、酵素;血液誘導体;ホルモン;リンフォカイン:インターロイキン、イン ターフェロン、TNFなど(フランス特許FR9203120);成長因子;神 経伝達物質またはそれらの前駆物質、合成酵素;栄養因子:BDNF、CNTF 、NGF、IGF、GMF、aFGF、bFGF、NT3、NT5など;アポリ ポタンパク質:ApoAI、ApoAIV、ApoEなど(フランス特許FR9 305125);ジストロフィンまたはミニジストロフィン(フランス特許FR 9111947);腫瘍抑制遺伝子:p53、Rb、Rap1A、DCC、k− revなど(フランス特許FR9304745);凝固関与因子をコードする遺 伝子:VII因子、VIII因子、IX因子など;天然または人工の免疫グロブ リンの全部または一部(Fab、ScFvなど);リガンドRNA(国際特許W O91/19813)など、である。 コーディング配列はまた、標的細胞中で発現したときに遺伝子の発現または細 胞性mRNAの転写をコントロールし得るアンチセンス配列でもよい。このよう な配列は例えば欧州特許EP140308に記載の技術によって、標的細胞中で 細胞性mRNAから相補的mRNAに転写され、該mRNAがタンパ ク質に翻訳されることを阻止する。 本発明はまた、毒性因子をコードする配列の発現にも適している。毒性因子と しては特に、細胞に対する毒(ジフテリア毒素、シュードモナス毒素、リシンA 、など)、外的因子に対する感受性を誘発する物質(自殺遺伝子:チミジンキナ ーゼ、シトシンデスアミナーゼ、など)、または、細胞死を誘発し得る致死遺伝 子(Grb3−3(国際特許PCT/フランス特許FR94/00542)、S cFv抗−ras(国際特許WO94/29446)、など)がある。この系は また、例えばサイトカイン、インターフェロン、TNFまたはTGFの発現に特 に有益である。 発現カセットは好ましくは以下の要素から成る。 −エンハンサー領域として、配列(TCAT)n−(CAT)o−(TCAT) pを有しており、nが1〜50、oが0〜20、pが0〜50である配列、 −プロモーターとして、HSV−1ウイルスのチミジンキナーゼの遺伝子のプ ロモーターもしくはこのプロモーターに由来の最小プロモーターまたはCMVの 初期プロモーターもしくはこのプロモーターに由来の最小プロモーター、または 、PGK プロモーター、特異的エノラーゼプロモーターまたはVAChT遺伝子のプロモ ーター、 −有益なコーディング配列。 より好ましいプロモーターは、HSV−1のチミジンキナーゼの遺伝子のプロ モーターの−109から+52または−37から+19の領域から構成されてい る。 有利なエンハンサー領域は、配列1、2、3、4、5、6、7、8、9、10 、11、12、13、14及び15のフラグメントから選択される。更に、本発 明のエンハンサー領域の特に顕著な特性は、センス方向(TH遺伝子中のマイク ロサテライトの正常方向)でもアンチセンス方向(TH遺伝子中のマイクロサテ ライトの正常方向の逆方向)でも同等に活性であると考えられることである。従 って、本発明の発現カセットにおいては、エンハンサー領域を2つの方向(5’ →3’または3’→5’)で配置し得る。 本発明の更に別の目的は、上記に定義の発現カセットを含む発現ベクターを提 供することである。ベクターはプラスミドベクターでもよくウイルスベクターで もよい。 好ましいウイルスベクターとしては特に、アデノウイルス、 レトロウイルス、ヘルペスウイルスまたはアデノ関連ウイルスを例示し得る。本 発明のウイルスは欠陥ウイルス、即ち、標的細胞中で自律複製できないウイルス である。 従って一般的に、本発明の範囲で使用される欠陥ウイルスのゲノムからは、感 染細胞中で該ウイルスが複製するために必要な配列が少なくとも削除されている 。これらの領域を除去(全部または一部)してもよく、非機能性にしてもよく、 他の配列特に本発明の配列によって置換してもよい。しかしながら、欠陥ウイル スが、ウイルス粒子のキャプシド形成に必要なゲノムの配列を保存しているのが 好ましい。 特にアデノウイルスに関しては、構造及び特性に多少の違いをもつ種々の血清 型が特性決定された。これらの血清型のうちで、本発明の範囲内では、ヒトアデ ノウイルス2型もしくは5型(Ad2もしくはAd5)または動物起原のアデノ ウイルス(国際特許出願WO94/26914参照)を使用するのが好ましい。 本発明の範囲内で使用可能な動物起原のアデノウイルスとしては、イヌ、ウシ、 ネズミ(例えば:Mav1、Beardら,Virology 75(1990 )81)、ヒツジ、ブタ、トリまたはサル(例えばSAV)起原のアデノウイル スを 例示し得る。好ましい動物起原のアデノウイルスは、イヌアデノウイルス、特に 、CAV2(例えば、マンハッタン菌株またはA26/61(ATCC VR− 800))である。本発明の範囲内ではヒト起原またはイヌ起原のアデノウイル スまたは混合アデノウイルスを使用するのが好ましい。 好ましくは、本発明の組換えアデノウイルスのゲノムは、アデノウイルスのI TR(逆方向末端反復配列)及びキャプシド形成領域と、キメラ分子をコードす る核酸配列と、上記に定義の発現カセットとを少なくとも含む。より好ましくは 、本発明のアデノウイルスのゲノムにおいて、少なくとも領域E1は非機能性で ある。考察されるウイルス遺伝子は当業者に公知の任意の技術、特に、考察され る1つまたは複数の遺伝子の完全削除、置換(例えば本発明の配列による置換) 、部分欠失、または1つもしくは複数の塩基の付加によって非機能性になる。こ のような修飾はin vitroで(単離DNAに対して)行ってもよく、また は、遺伝子工学の技術を用いることによってもしくは突然変異誘発物質で処理す ることによってその場で(in situ)行ってもよい。また、他の領域、特 に領域E3(国際特許WO95/02697)、E2(国際特許WO 94/28938)、E4(国際特許WO94/28152、WO94/126 49、WO95/02697)及びL5(国際特許WO95/02697)を修 飾してもよい。好ましい実施態様によれば、本発明のアデノウイルスは、領域E 1及びE4に欠失を含む。別の好ましい実施態様では、領域E1に欠失を含み、 欠失の処に領域E4と本発明の配列とが挿入される(フランス特許FR94 1 3355参照)。 本発明の組換え欠陥アデノウイルスは、当業者に公知の任意の技術によって作 製できる(Levreroら,Gene 101(1991)195,欧州特許 EP185573;Graham,EMBO J.3(1984)2917)。 より特定的には本発明の組換え欠陥アデノウイルスは、アデノウイルスと、本発 明の発現カセットとアデノウイルスに相同の配列とを特別に担持するプラスミド との相同組換えによって作製できる。相同組換えは、上記アデノウイルスとプラ スミドとを適当な細胞系にコトランスフェクションさせることによって生じる。 また、細菌(フランス特許FR95 01632)または酵母(国際特許WO9 5/03400)中でアデノウイルスゲノムをin vitroで調製してもよ い。アデノウイルスの産生に使用さ れる細胞系は好ましくは、(i)上記要素によって形質転換可能である、(ii )欠陥アデノウイルスのゲノムの部分を相補し得る配列を、好ましくは組換えの 危険を回避するために組込まれた形態で含む、という要件を満たしていなければ ならない。細胞系としては、アデノウイルスAd5のゲノムの左側部分(12% )をそのゲノムに組込んだ形態で含むヒト胎児腎細胞系293(Grahamら ,J.Gen.Virol.36(1977)59)、または、特に国際特許出 願WO94/26914及びWO95/02697に記載されているようなE1 及びE4の機能を相補し得る系を例示し得る。 次に、増幅されたアデノウイルスを、実施例に例示するような慣用の分子生物 学の技術によって回収し精製する。 アデノ関連ウイルス(AAV)に関して考察すると、このウイルスは比較的小 さいサイズのDNAウイルスであり、感染した細胞のゲノムに安定にかつ部位特 異的に組込まれる。これらのウイルスは、細胞の増殖、形態または分化に影響を 生じることなく広いスペクトルの細胞に感染し得る。更に、これらのウイルスは ヒトの病理発生に関与しないと考えられる。AAVのゲノムはクローニングされ 、配列決定され、特性決定された。 このゲノムは約4700塩基から成り、各末端にウイルス複製起点となる約14 5塩基の逆方向末端反復領域(ITR)を含む。ゲノムの残りの部分はキャプシ ド形成機能を担う実質的に2つの領域に分割される。ゲノムの左側部分はウイル スの複製及びウイルス遺伝子の発現に関与するrep遺伝子を含む。ゲノムの右 側部分はウイルスのキャプシドタンパク質をコードするcap遺伝子を含む。 in vitro及びin vivoの遺伝子導入にAAVに由来のベクター を使用することは、文献に記載されている(特に、国際特許WO91/1808 8;WO93/09239;米国特許US4,797,368;US5,139 ,941;欧州特許EP488,528参照)。これらの特許出願は、rep及 び/またはcap遺伝子が欠失して有益な遺伝子によって置換されたAAVに由 来の種々の構築物を記載し、また、この構築物を、有益な遺伝子のin vit ro導入(培養細胞に対する導入)またはin vivo導入(生体内に直接導 入)に使用することを記載している。本発明の組換え欠陥AAVは、ヒト補助ウ イルス(例えばアデノウイルス)に感染した細胞系に、AAVの2つの逆方向末 端反復領域(ITR)によっ て挟まれた本発明の発現カセットを含むプラスミドと、AAVのキャプシド形成 遺伝子(rep遺伝子及びcap遺伝子)を担持するプラスミドとをコトランス フェクションすることによって作製される。産生された組換えAAVを次に、従 来の技術によって精製する。 ヘルペスウイルス及びレトロウイルスに関する組換えベクターの構築は多くの 文献に記載されている。特に、Breakfieldら,New Biolog ist 3(1991)203;欧州特許EP453242;EP178220 ;Bernsteinら,Genet.Eng.7(1985)235;McC ormick,BioTechnology 3(1985)689,など。 特に、レトロウイルスは、分裂細胞に選択的に感染する組込みウイルスである 。従って、癌に使用するための有益なベクターを構成する。レトロウイルスのゲ ノムは実質的に2つのLTRと、1つのキャプシド形成配列と、3つのコーディ ング領域(gag、pol及びenv)とを含む。レトロウイルスに由来の組換 えベクター中では通常、gag、pol及びenv遺伝子の全部または一部が欠 失し、有益なヘテロロガス核酸配列 によって置換されている。これらのベクターは多様な種類のレトロウイルスから 作製でき、例えばMoMuLV(“マウスモロニー白血病ウイルス”;略号Mo MLVも使用される)、MSV(“マウスモロニー肉腫ウイルス”)、HaSV (“ハーベイ肉腫ウイルス”)、SNV(“脾臓壊死ウイルス”)、RSV(“ ラウス肉腫ウイルス”)あるいはフレンドウイルスがある。 本発明の組換えレトロウイルスを構築するために、通常は、特にLTRとキャ プシド形成配列と本発明の配列(発現カセット)とを含むプラスミドを構築し、 次にこれを使用して、プラスミドの欠陥レトロウイルス機能をトランス配置で付 与し得るいわゆるキャプシド形成細胞系にトランスフェクトする。従って通常は 、キャプシド形成細胞系がgag、pol及びenv遺伝子を発現し得る。この ようなキャプシド形成細胞系は従来技術に記載されており、特にPA317系( 米国特許US4,861,719)、PsiCRIP系(国際特許WO90/0 2806)及びGP+envAm−12(国際特許WO89/07150)があ る。更に、組換えレトロウイルスは、LTRの処に転写活性を削除する修飾を含 むこともでき、また、gag 遺伝子の一部を含む伸長したキャプシド形成配列を含むこともできる(Bend erら,J.Virol.61(1987)1639)。産生された組換えレト ロウイルスを次に従来の技術によって精製する。 また、発現カセットをプラスミドベクターに挿入してもよい(フランス特許F R95 02117)。 本発明の遺伝子発現系は、遺伝子治療もしくは細胞治療または組換えタンパク 質の産生に特に好適に使用される。遺伝子治療または細胞治療に使用するために は、カセットまたはプラスミドベクターをヌードDNAの形態または不活性導入 ベクターとの複合体として使用し得る。実際、真核細胞中の核酸の導入及び発現 を促進し得る多様な種類の不活性ベクターは既に開示されていた。化学的ベクタ ーまたは生化学的ベクターは特に、利便性及び安全性に優れており、またトラン スフェクトすべきDNAのサイズに関する理論的制約がないという理由から、ウ イルスに代替して使用され得る。 これらの合成ベクターは主要な2つの機能を有している。トランスフェクトす べき核酸を小型化する機能、及び、核酸の細胞定着と核酸のプラスミド膜通過ま たは必要な場合には2つの 核膜通過を促進する機能である。核酸のポリアニオン性を緩和するために、非ウ イルス性ベクターはいずれもポリカチオン性電荷を有している。 開発された合成ベクターのうちでは、ポリリシン(LKLK)n、(LKKL )n、ポリエチレンイミン(国際特許WO96/02655)及びDEAEデキ ストランの種類のカチオン性ポリマーまたはカチオン性脂質またはリポフェクタ ントが最も有利である。これらのベクターは、DNAを圧縮し、DNAと細胞膜 との結合を促進する特性を有している。これらのベクターとしては、リポポリア ミン(リポフェクトアミン、トランスフェクタム、国際特許WO95/1886 3)及び種々のカチオン性もしくは中性の脂質(DOTMA、DOGS、DOP Eなど)を例示し得る。より最近には、レセプターに仲介されるターゲット化ト ランスフェクションの構想が進んでいる。この手法は、ベクターの移入を受ける 細胞の表面に存在する膜レセプターのリガンドとカチオン性ポリマーとの化学結 合を利用して膜に複合体を結合させながらカチオン性ポリマーによってDNAを 圧縮するという理論に基づく。トランスフェリン、インスリンに対するレセプタ ーまたは肝細胞のアシアロ糖タンパ ク質のレセプターのターゲッティングが記載されている。 本発明の目的は更に、上記に定義のベクターを含む医薬組成物を提供すること である。これらの組成物は、局所投与、経口投与、非経口投与、鼻孔内投与、静 脈内投与、筋肉内投与、皮下投与、眼内投与、などに好適な製剤の形態に調製さ れ得る。好ましくは、本発明の組成物は、注射可能製剤とするために医薬として 許容されるビヒクルを含む。ビヒクルとしては特に、無菌の等張性生理的塩類溶 液(リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム 、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなど、または、これらの塩の混合物)また は必要に応じて滅菌水もしくは生理的血清を添加して注射可能な溶質に復元し得 る乾燥組成物、特に凍結乾燥組成物がある。レトロウイルスの場合、キャプシド 形成細胞を直接使用するか、または、後で新器官の形態でin vivoに再移 植するためにex vivoで感染させた細胞を使用するのが有利である(国際 特許WO94/24298)。 注入に使用されるベクターの用量は種々のパラメーターに応じて調節でき、特 に、使用される投与モード、治療対象となる病気または所望の治療期間に応じて 調節できる。一般には、本 発明の組換えウイルスは、104〜1014pfu/mlの用量の形態で製剤化 され投与される。AAV及びアデノウイルスの場合、106〜1010pfu/ mlの用量も使用できる。pfu(“プラーク形成単位”)なる用語は、ビリオ ン懸濁液の感染能に相当し、適当な細胞培養物にウイルスを感染させ、通常は4 8時間後に感染細胞のプラーク数を測定することによって決定する。ウイルス溶 液のpfu価の測定技術は文献に詳細に記載されている。 本発明の別の目的は、DNAフラグメントと、上記の定義の発現カセットまた はベクターとを含む細胞を提供することである。これらの細胞は所与の細胞にD NAを導入し得る当業者に公知の任意の技術によって得られる。これらの技術と して特に、形質転換、トランスフェクション、感染、電気穿孔、コンジュゲーシ ョン、プロトプラスト融合または当業者に公知の他の任意の技術がある。in vitroまたはex vivoの形質転換の場合、種々のプロトコルが従来技 術に記載されている。特に、細胞の形質転換は、酢酸リチウムとポリエチレング リコールとの存在下でItoら(J.Bacteriol.153(1983) 163−168)に記載の技術で完全細胞を処理 するか、または、エチレングリコールとジメチルスルホキシドとの存在下でDu rrensら(Curr.Genet.18(1990)7)の技術で完全細胞 を処理することによって行うとよい。また欧州特許出願EP361991にも代 替プロトコルが記載されている。電気穿孔は、Becker et Guare ntte(Methods in Enzymology Vol194(19 91)182)に従って行うことができる。 本発明の細胞は種々の起原を有し得る。特に、細菌または真核細胞(酵母、動 物細胞、植物細胞)などがある。特に好ましい細菌としては、E.coli .subtilisStreptomycesPseudomonas .putidaP.aeruginosa)、Phizobiummelil otiAgrobacterium tumefaciensStaphy lococcus aureusStreptomyces ristina espiralisEnterococcus faeciumまたはClo stridum を例示し得る。細菌のうちでは、大腸菌E.coliの使用が好 ましい。酵母としては、KluyveromycesSaccharomyc esPichia、 Hansenula を例示し得る。哺乳動物細胞としては、CHONCOS)N IH3T3、PC12などの細胞を例示し得る。ex vivoの遺伝子治療に 使用できる細胞としては、造血細胞株(国際特許WO88/08450、WO9 3/20195、WO93/09815、WO93/11230)、内皮細胞( 国際特許WO89/05345、WO90/06757、WO92/09222 )、筋芽細胞(国際特許WO93/03768、WO93/24151、WO9 4/01129)、線維芽細胞(米国特許US5,219,740、国際特許W O89/02468、WO93/07906)、肝細胞(国際特許WO89/0 7136、WO92/12242、WO93/03142)、星状膠細胞(国際 特許WO94/01135)、神経芽細胞(国際特許WO94/10292、W O94/16059)、ケラチノサイト(国際特許WO94/11011)、マ クロファージ(フランス特許FR93/10222)が挙げられる。これらの細 胞は一般に、有益な治療用物質を産生する能力を有しており、in vivo移 植が可能である。血液細胞としては、赤血球、好中球、好塩基球、好酸球のよう な顆粒球、B及びTリンパ球特にCD4リンパ球、細胞障害性リンパ球(CD8 CTL)、 腫瘍浸潤性リンパ球(TIL)及びLAK、単球及びマクロファージ、樹枝状細 胞、巨核細胞及び血小板がある。 本発明を実施例に基づいてより詳細に以下に説明する。これらの記載が非限定 的な代表例であることは理解されよう。図面の簡単な説明 図1は、プラスミドpTK−Luc;チミジンキナーゼの最小プロモーター; THイントロンの完全センス反復配列;完全アンチセンス反復配列;THイント ロンの不完全センス反復配列;不完全アンチセンス反復配列を示す。 図2は、形質転換されたHeLa細胞中のルシフェラーゼ活性を示す。 図3は、形質転換されたPC12細胞中のルシフェラーゼ活性を示す。分子生物学の汎用技術 塩化セシウム−臭化エチジウム勾配によるプラスミドDNAの遠心、制限酵素 による消化、ゲル電気泳動、大腸菌の形質転換、核酸の沈殿、のような分子生物 学の慣用の方法は文献(Maniatisら,1989)に記載されている。 酵素はNew−England Biolabs(Beve rly,MA)から入手した。 DNAフラグメントを結合させるために、DNAフラグメントを0.8%〜1 .5%のアガロースゲルでサイズに従って分離し、GeneClean(BIO 101,LaJolla CA)によって精製し、10mMのMgCl2、10 mMのDTT、2mMのATTを含む50mMのトリス−HClバッファ,pH 7.4中でT4ファージのDNAリガーゼの存在下で14℃で一夜インキュベー トした。 PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)による増幅もManiatisら,1989 の記載に従って以下の条件で実施した。 −8mMのMgCl2濃度を用いた。 −変性温度95℃、ハイブリダイゼーション温度55℃、伸長温度72℃。こ のサイクルをPE9600サーマルサイクラー(perkin Elmer,N orwalk CO)中で25回繰返した。 シアノエチル基でβ位を保護したホスホラミジットの化学作用(Sinhaら ,1984,Giles 1985)を利用し、Applied Biosys temの全自動DNAシンセサイザーのモデル394(Applied Bio system, Foster City CA)を製造業者の指示通りに用いてオリゴヌクレオ チドを合成する。 蛍光プライマーを使用したチェーンターミネーション法によって二重鎖マトリ ックスの配列決定を行った。配列決定キットとして、Applied Bios ystem(Applied Biosystem,Foster City CA)製のTaq Dye Primer Kitを製造業者の指示通りに使用 した。実施例 実施例1:核タンパク質との相互作用 遺伝子発現の調節におけるマイクロサテライトHUMTH01の関与の有無を ゲル遅延実験(電気泳動移動度試験、EMSA)によって試験した。このために 、HeLa細胞の核抽出物を調製し、マイクロサテライトHUMTH01の配列 に対応するオリゴヌクレオチドの存在下でインキュベートした。 HeLa細胞の核抽出物をDignam(NAR 11(1983)1474 )の方法で調製し、タンパク質濃度をBradford(Anal.Bioch em.72(1976)248)の技術で測定した。電気泳動移動度試験は、1 00mMのKCl、 12%のグリセロールを含む4mMのHEPESバッファ,pH7.6、中で、 1μgのポリ(dl−dC)−(dl−dC)の存在下で5分間インキュベート した10〜15μgの核抽出物の存在下で、最終容量10μlで行った。T4ポ リヌクレオチドキナーゼ(Amersham)を用いてγ32P−ATPて標識 した25fmolの二重鎖オリゴヌクレオチドを次に、タンパク質と共に室温で 5分問インキュベートした。使用したオリゴヌクレオチドは、マイクロサテライ トHUMTH01の対立遺伝子Ei及びEpに対応するプローブである。競合実 験のために非標識オリゴヌクレオチドを標識プローブの5分前に添加した。オリ ゴヌクレオチドの配列を以下に示す。 形成されたDNA−タンパク質複合体を次に、4℃、0.5X TBEバッフ ァ中の非変性6%アクリルアミドゲル電気泳動によって分解した。乾燥後、ゲル を室温で一夜オートラジオグラフィー処理した。 得られた結果は、2つのオリゴヌクレオチドが核抽出物のタンパク質によって 認識されたことを示す。更に、低温オリゴヌクレオチドとの競合実験では結合が 用量依存性であることが示されたので、相互作用の特異性が証明された。従って これらの結果は、核内因子がマイクロサテライトHUMTH01と相互作用する ことをはっきりと証明する。 第二の段階では、種々のオリゴヌクレオチドを用いて一連の競合実験を実施し た。使用したオリゴヌクレオチドはAP1因子のTRE結合配列(TGACTC A)に対応する。得られた結果は、このオリゴヌクレオチドが核内因子に対する 結合においてオリゴヌクレオチドEi及びEpに置換できないことを示す。これ は、マイクロサテライトHUMTH01と結合する因子がJun及びFosでな いことを示す。CRE−TH;CRE;Pou;SP1;AP4及びE−THの ような他のタンパク質結合配列を含むオリゴヌクレオチドとの競合実験も実施し た。これらの配列はいずれも100倍のモル過剰量で存在させても、HeLa細 胞の核抽出物に対する結合においてマイクロサテライトのオリゴヌクレオチドに 置換できなかった。これは相互作用の特異性の確証となる。実施例2:発現カセット及びベクターの構築 2.1.エンハンサー領域の合成 種々のエンハンサー領域を二重鎖オリゴヌクレオチドの形態で合成した。Be ckman oligo 1000シンセサイザーを製造業者の指示通りに使用 してオリゴヌクレオチドを合成した。以下のエンハンサーが産生される。 このDNAフラグメントはマイクロサテライトHUMTH01の不完全対立遺 伝子をセンス方向(THイントロンの正常方向)で含む。 このDNAフラグメントはマイクロサテライトHUMTH01の不完全対立遺 伝子をアンチセンス方向(THイントロンの逆方向)で含む。 このDNAフラグメントはマイクロサテライトHUMTH01の完全対立遺伝 子((TCAT)10)を含む。 2.2.ベクターの構築 2.2.1.TKプロモーターを含むベクター TKプロモーターのコントロール下のへテロロガス遺伝子(ルシフェラーゼ) 及び本発明のエンハンサーを含むベクターを構築した。このために、プラスミド pTK−Luc(DeTheら,Nature 343(1990)177)を 使用した。このベクターは、ヌクレオチド−109から+52から成る修飾され たTKプロモーター(最小)を含む。より小さいフラグメント(ヌクレオチド− 37から+19)を用いて同様の構築を行う。種々のエンハンサー領域をこのプ ラスミドのTKプロモーターの上流に導入した。より特定的には、実施例2.1 .に記載された54量体のエンハンサーを、SalI部位の平滑末端に結合する ことによってプラスミドpTK−Lucにサブクローニングした。インサートの 挿入及び方向を配列決定によってコントロールした。得られたベクターの発現カ セットの構造を図1に示す。勿論、本発明のエンハンサー領域をプロ モーター及び有益な遺伝子の下流に配置してもよい。 2.2.2.他のプロモーターを含むベクター TKプロモーターを他の望ましい転写プロモーターによって置換させるために 上記のベクターを容易に修飾し得る。他の転写プロモーターとしては、CMVの 初期プロモーターまたは他の任意の最小プロモーター、例えば、CMVのヌクレ オチド−53から+75もしくは−31から+75の間のフラグメントから成る プロモーターなどを使用する。また、マウスまたはヒ トのPGK遺伝子のプロ モーター、ニューロン特異的エノラーゼのプロモーター、VAChTのmRNA のV1形態を生じるプロモーターも使用できる。更に、これらの種々のプロモー ターを担持する種々のベクターまたはカセットは文献に記載されている。従って 、これらの構築物にエンハンサー配列を挿入することによって本発明のベクター またはカセットを構築することが可能である(Forss−Petterら,N euron 5(1990)187;Cerviniら,J.Biol.Che m.270(1995)24654など)。 2.2.3.プラスミドRSV−CAT 細胞のトランスフェクション効率を測定する実験にプラスミ ドRSV−CATを使用した。即ち、このプラスミドと本発明のベクターとのコ トランスフェクションを実施した。このプラスミドはCAT遺伝子をRSVウイ ルスのLTRのコントロール下に含む。その構築はGormanら(Scien ce 221(1983)551)に記載されている。実施例3:HeLa細胞中の遺伝子発現に対する効果 この実施例は、癌細胞中の遺伝子の発現レベルに対する本発明の配列の活性試 験を記載する。試験した細胞はHeLa細胞である。これはヒト上皮ガン細胞に 由来の細胞である。これらの細胞はATCCに参照番号ATCC CCL−2で 寄託されている。 7%のSupreme血清を補充したダルベッコ培地でHeLa細胞を培養し た。0.15mlの無血清培地に106の細胞を採取し、Bioradの“Ge ne Pulser”(登録商標)を用い、1pmolの被験ベクターの各々と 、5pmolのDNAビヒクル(Bluescript II)と、トランスフ ェクション効率を評価する0.5pmolのプラスミドRSV−CATと共に電 気穿孔によってトランスフェクトした。トランスフェクションの24時間後及び 48時間後に細胞 を採集し、ルシフェラーゼ活性を三重試験によって測定した。このために、光度 計LUMAT LB9501(Berthold)を使用し150μlの反応容 量を用いた(0.08mMのルシフェリン、0.1mMのATP、25mMのト リス−燐酸塩,pH7.8、8mMのMgCl2、2mMのジチオトレイトール 、1mMのEDTA、1%のトリトン、15%のグリセロール)。各ベクターの ルシフェラーゼ活性を次に、コトランスフェクトしたRSV−CATベクターか ら得られたCAT活性の標準に基づいて補正した。CAT活性は液体シンチレー ションカウンティングによって測定しておいた。標準に基づいて補正したルシフ ェラーゼ活性をRLU(Relative Light units,相対光量 )で表す。結果を3つの実験の平均値で表す。 得られた結果を図2に示す。これらの結果は、配列T10i及びT10pの双 方が遺伝子の発現の強力な増進を誘発することを示す。即ち、24時間後に、配 列T10iはルシフェラーゼ活性の90倍の増進を誘発し、配列T10pはルシ フェラーゼ活性の160倍の増進を誘発する。これらの2つの配列を逆方向に配 置したときに観察された増進は双方ともに約250倍 になる。48時間後に、2つの方向で観察された2つの配列の発現レベルの増進 は約300〜350倍である。実施例4:PC12細胞中の遺伝子発現に対する効果 この実施例は、ラットの褐色細胞腫の細胞中の遺伝子の発現レベルに対する本 発明の配列の活性試験を記載する。試験した細胞はATCCに参照番号ATCC CRL−1721で寄託されたPC12細胞である。 10%のウマ血清と5%のウシ胎仔血清とを補充したRPMI培地でPC12 細胞を培養した。トランスフェクション及び活性測定のプロトコルは実施例3の HeLa細胞に使用したプロトコルに等しい。 得られた結果を図3に示す。これらの結果は、配列T10i及びT10pがそ の方向にかかわりなく遺伝子発現を24時間後に25倍、48時間後に50倍に 増進させたことを示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年5月26日(1997.5.26) 【補正内容】 【図1】 【図2】【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU,BA,BB ,BG,BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GE, GH,HU,IL,IS,JP,KP,KR,LC,L K,LR,LT,LV,MG,MK,MN,MX,NO ,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,TR,TT, UA,US,UZ,VN,YU (72)発明者 トレイルー,フアビエンヌ フランス国、エフ―91190・ジフ―スユル ―イベツト、クール・ドウ・リマージユ― サン―ジヤン、3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.転写エンハンサー活性を有しており、実質的にチロシンヒドロキシラーゼ遺 伝子の第一イントロンの一部分から成ることを特徴とするDNAの単離フラグメ ント。 2.マイクロサテライトHUMTH01の対立遺伝子から成ることを特徴とする 請求項1に記載のフラグメント。 3.転写エンハンサー活性を有しており、配列(TCAT)n−(CAT)o−( TCAT)pを有しており、nが1〜50であり、oが0〜20であり、pが0 〜50であることを特徴とするDNAの単離フラグメント。 4.nが2〜20であり(両端値を含む)、o及びpが0であることを特徴とす る請求項3に記載のフラグメント。 5.nが1〜10であり、oが1〜5であり、pが1〜10であることを特徴と する請求項3に記載のフラグメント。 6.配列1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14 または15であることを特徴とする請求項3に記載のフラグメント。 7.−転写プロモーターと、 −コーディング配列と、 −請求項1に記載の転写エンハンサーとを含むことを特徴とする発現カセット。 8.転写プロモーターが哺乳類細胞の機能性プロモーターであることを特徴とす る請求項7に記載の発現カセット。 9.転写プロモーターがウイルスプロモーター、遍在性プロモーター及び組織特 異的プロモーターから選択されることを特徴とする請求項8に記載の発現カセッ ト。 10.転写プロモーターが実質的にTATA領域またはINR領域から成ること を特徴とする請求項8に記載の発現カセット。 11.転写エンハンサーがセンス方向であることを特徴とする請求項7に記載の 発現カセット。 12.転写エンハンサーがアンチセンス方向であることを特徴とする請求項7に 記載の発現カセット。 13.請求項7に記載のカセットを含む発現ベクター。 14.プラスミドベクターであることを特徴とする請求項13に記載のベクター 。 15.ウイルスベクターであることを特徴とする請求項13に記載のベクター。 16.請求項1から6のいずれか一項に記載のDNAフラグメントが導入された 組換え細胞。 17.請求項7に記載の発現カセットが導入された組換え細胞。 18.請求項13に記載のベクターが導入された組換え細胞。 19.マイクロサテライトHUMTH01に由来の配列を転写エンハンサーとし て使用することを特徴とする方法。 20.請求項7に記載のカセットまたは請求項13に記載のベクターを細胞に導 入することから成るタンパク質の産生方法。
JP9537770A 1996-04-25 1997-04-10 チロシンヒドロキシラーゼの遺伝子に由来の発現系 Pending JP2000508904A (ja)

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