JP2000508571A - 自転車用シューズ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、甲皮を支持する外部フレームであって、該フレームが前方部分、踵部分および踵部分と前方部分とを連結し、ねじり可撓性のある底面部材を有し、この踵部分が、漕ぎ手の脚部の垂直に平面から離れる動きに反応して、前方部分に対して軸方向に回転可能であるフレームと；前方部分と踵部分との間に延在する内側面部分と；前方部分と踵部分との間に延在し、踵部分の前方部分に対する水平および垂直な転位に対する抵抗性がある外側面部材とを備えている自転車用シューズに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 自転車用シューズ 本発明は自転車用シューズに関し、特に、踵部分と前方部分との間で軸回転を 行える自転車用シューズに関するものである。 底面プレートに甲皮が取り付けられた自転車用シューズがよく知られている。 この底面プレートは、ペダル上の突出部にシューズをしっかりと取り付けられる ように、そして、このシューズに、自転車を効率的に漕ぐのに必要な垂直および 横の剛性を付与するために設けられている。特に、自転車の漕ぎ手は、ペダルの 回転中に、シューズを介して様々な力をペダルに伝えている。ペダルを駆動する 垂直力は、言わずとも明らかである。右のペダルと、次いで左のペダルとを交互 に下方に駆動する自然な動きにより生じる横力およびねじり力はそれほど明らか ではない。そのようにする際に、上側にある漕ぎ手の脚部が、各々のペダルに対 して、したがって、このペダルにしっかりと取り付けられた足に対して、繰り返 し平面から離れるように強いられる（垂直方向に）。上側にある漕ぎ手の脚部と ペダルとの間の垂直なミスアライメントは、大部分が膝により吸収される。漕ぎ 手の平面から離れる動きの結果として膝に加えられる曲げモーメントは、膝を疲 労させ、摩耗させる。 異なる自転車用シューズのデザインが知られているけれども、従来技術には、 漕ぎ手が必要とする剛性および強度を提供しながら、膝にかかる曲げモーメント を効果的に和らげるシューズが含まれていない。 したがって、横方向および垂直方向において強く、剛性があり、それと同時に 、漕ぎ手の膝にかかる曲げモーメントを和らげるある程度のねじり可撓性を漕ぎ 手に提供する自転車用シューズが引き続き必要とされている。 本発明は、外部フレーム内に甲皮が支持された自転車用シューズにおいて具体 化されている。この甲皮は、漕ぎ手の好みに合わせられるように調節できる一つ 以上の包囲ストラップを備えていてもよい。このフレームは、前方部分、踵部分 、この前方部分と踵部分とを連結する細長い底面部材、内側面部材および外側面 部 材を備えている。フレームの底面は、ソール要素がその中に挿入される開口部を 備えている。底面プレートはまた、漕ぎ手の脚部の垂直に平面から離れる動きに 反応して、前方部分に対して、踵が軸方向に回転できるように、ねじれ可撓性で ある。内側面部材および外側面部材は、軸回転を受け入れ、それと同時に、フレ ームおよび漕ぎ手の足を垂直および横に支持する。 添付した図面は、本発明の好ましい実施の形態を示している。 図１は、本発明による自転車用シューズの側面図である。 図２は、図１に示したシューズの底面図である。 図３は、図１に示した自転車用シューズのフレームのみの側面図である。 図４は、図３に示したフレームの底面図である。 以下、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明する。 図１および２を参照する。本発明による自転車用シューズ10は、どのような適 切な天然または高分子の織物状材料から形成されてもよい甲皮12を備えている。 甲皮12を包囲してシューズを漕ぎ手の足に固定し、漕ぎ手の好みにしたがってス トラップを調節する、調節可能なバックル18またはフックおよびループ締め付け 部材のような他の手段を備えていてもよいストラップ16ａ−ｃが設けられている 。甲皮12は、好ましくはできるだけ軽く作製され、その結果、非常に可撓性であ る。その可撓性のために、甲皮12により、漕ぎ手の足はほんのわずかしか支持さ れない。 したがって、甲皮12は、底面プレート28、踵部分30、前方部分31、外側部材32 および内側部材34（図３および４）を備えたフレーム26内に支持されている。 フレーム26は好ましくは、高分子材料から作製されて、軽量および高強度の所 望の組合せを達成する。 耐摩耗性ソール要素36、38および40が、図２および４において最もよく分かる ように、底面プレート28内の対応する開口部に挿入されている。孔42が、底面プ レート28に設けられ、自転車のペダルの対応する突出部とかみ合う。孔42のペダ ル突出部とのかみ合いにより、漕ぎ手からペダルに力を伝達するのに必要に応じ て、フレームおよびシューズがペダルにしっかりと固定される。 従来技術の自転車用シューズにおいて、底面プレートは、十分に頑丈で、すな わち、丈夫で、シューズを介してペダルに作用する著しい垂直力および横力に耐 えなければならない。その結果、従来技術の自転車用シューズの底面プレートは 、軸方向のひねりに対する抵抗も大きく、漕ぎ手の踵および前方部分を互いに対 してほぼ固定された回転位置に保持する。漕ぎ手の踵および前方部分が軸方向の アライメントにおいてしっかりと保持されている場合、漕ぎ手の自然で垂直な平 面から離れる動きは、漕ぎ手の膝により大部分が吸収されなければならない。漕 ぎ手の膝に加えられる結果としての曲げモーメントは、漕ぎ手の膝における疲労 および摩耗の重大な原因である。 本発明のある態様において、漕ぎ手の膝に加えられる曲げモーメントは、底面 プレート28が、漕ぎ手の踵が前方部分に対して軸方向に回転できるほど十分に可 撓性であるので、著しく減少する。漕ぎ手の踵の回転により、下側および上側に ある脚部が、ペダルが完全に回転する間中、特に、漕ぎ手が立った状態でペダル を漕いでいるときに、よりぴったり合ったアライメントのままでいられる。ここ で再度、図３および４を参照する。底面プレート28は、踵のすぐ前方の区域にお いてくびれている。底面プレートのこのくびれた区域が、比較的小さい厚さｔと 組み合わされたことにより、漕ぎ手が右と左のペダルを交互に漕ぐときに、漕ぎ 手の踵が前方部分に対して軸方向に回転できる。フレーム26の踵部分から前方部 分まで延在する、外側および内側部材32および34は、上述した軸方向の回転を受 け入れ、これと同時に、これらの部材により、フレーム26が漕ぎ手により加えら れる横力および垂直力に耐えることができる。付加的な利点として、外側および 内側部材32および34、並びに踵部分により、転倒または衝突した際に漕ぎ手の足 が保護される。 それによって、本発明は、漕ぎ手の膝への曲げモーメントを減少させ、垂直お よび横の強度を高め、転倒または衝突の際に漕ぎ手の足を保護する自転車用シュ ーズを提供することにより、従来技術よりも優れている。 一般的には運動靴、特別には自転車用シューズの当業者により、上述した説明 のための実施の形態を、以下の本発明の範囲から逸脱せずに、詳細と配置におい て改変しても差し支えないことが理解される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．甲皮と、 該甲皮を支持する外部フレームであって、この強化フレームが、前方部分、踵 部分、該前方部分と該踵部分を連結し、ねじれ可撓性がある細長い底面部材を有 し、該踵部分が、漕ぎ手の脚部の垂直に平面から離れる動きに反応して、前記前 方部分に対して軸方向に回転可能であるフレームと、 前記前方部分と前記踵部分との間に延在し、該前方部分に対する該踵部分の水 平および垂直の転位に対する抵抗を有する内側面部材と、 前記前方部分と前記踵部分との間に延在し、該前方部分に対する該踵部分の水 平および垂直の転位に対する抵抗を有する外側面部材とからなることを特徴とす る自転車用シューズ。 ２．少なくとも部分的に前記甲皮の周りに延在する少なくとも一つの周囲ストラ ップを備えていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の自転車用シューズ。 ３．前記少なくとも一つの周囲ストラップが、前記甲皮と前記強化フレームとの 間に配置された部分を含むことを特徴とする請求の範囲第２項記載の自転車用シ ューズ。 ４．前記フレームが、前記底面部材において少なくとも一つの開口部を定義する 表面、および該少なくとも一つの開口部内に配置される弾性の耐摩耗性ソール要 素を備えていることを特徴とする請求の範囲第１から３いずれか１項記載の自転 車用シューズ。 ５．前記フレームの底面部材が、ペダルの突出部を受け入れる複数の開口部を定 義する表面を備えていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の自転車用シュ ーズ。