JP2000508190A - マットレス等のためのばねユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ばねユニットは、強靭且つ可撓性の材料でできたスリーブ（２６）内に収容される連続コイルばね（５）からなる。このユニットは、供給端（３）から出口端（４）まで集まり互いに向かって傾斜する離間した壁（１３、１４）を持つ折畳み取り付け具（２）を準備し、この折畳み取り付け具を通して可撓性材料及びコイルばねを供給端から出口端まで同時に引っ張り、離間した壁の作用により材料を出口端でコイルばねに被せ、コイルばねに実質的に均等な圧縮力を加えることによって製造される。材料及びばねが出口端（４）を通して引っ張られるとき、可撓性材料の重なり縁部を互いに接合し、ばねユニットを完成する。

Description

【発明の詳細な説明】 マットレス等のためのばねユニット 本発明は、マットレスやばね付きの家具等で使用するためのばねユニット、及 びこのようなばねユニットを製造するための方法及び装置に関する。本発明は、 更に、複数のばねユニットからなるばね内部構成に関する。 本出願人の国際特許出願第ＷＯ９０／０１２８５号は、強靭且つ可撓性の材料 でできたスリーブ内に収容される連続コイルばねからなるばねユニットを開示す る。ＷＯ９０／０１２８５に記載された１装置においては、キャラコ材料で別に 形成されたスリーブが、管状成形機に装着され、連続コイルばねのバンドがリー ルから成形機の一端を通して他端から引き出される。バンドは、成形機を通過す るとき、スリーブを成形機から引き出し、これをその周りに巻き付ける。ＷＯ９ ０／０１２８５に記載された別の装置においては、連続するキャラコシートがリ ール上に設けられ、連続コイルばねのバンドがリールに巻き付けられる。キャラ コ材料の自由端がＶ字形状成形機を通して引っ張られる。この成形機は、シート の側部を上方にバンドの周りに差し向けるのに役立つ。キャラコの側部は、成形 機の上方に互いに引っ張られ、互いに縫い付けられる。 前者の装置においては、スリーブを別に成形する工程及びスリーブがバンドに 巻付けられる前にスリーブを成形機に装着する工程の追加の工程が必要とされる 。後者の装置では、スリーブはバンドに巻付けられると同時に成形され、材料を 巻付ける際に連続コイルばねに圧縮力を均等に加える上で困難がある。 本出願人によれば、強靭且つ可撓性の材料でできたスリーブ内に収容される連 続コイルばねからなるばねユニットは、供給端から出口端まで集まり互いに向か って傾斜する離間した壁を持つ折畳み取り付け具を提供し、可撓性材料及びコイ ルばねを、折畳み取り付け具を通して供給端から出口端まで同時に引っ張り、離 間した壁により材料をコイルばねに巻き付け、実質的に均等な圧縮力をコイルば ねに加えた後、材料及びコイルばねが出口端を通して引っ張られとき、接合ステ ーションで可撓性材料の重なり縁部を互いに接合してスリーブを形成し、ばねユ ニットを完成することによって製造される。 取り付け装置を設けることにより、実質的に均等な圧縮力がばねに加えられた 状態でばねユニットを連続作動で製造できる。 傾斜した壁は、可撓性材料を支持する支持プレートによって一対の隣接した縁 部が相互連結されている。材料は、折畳み取り付け具の自由端の支持プレートと 案内バーとの間の隙間を通して供給され、これにより、材料は、折畳み取り付け 具を通して引っ張られるときに折れたり皺になったりすることがなく、材料は、 この材料及びコイルばねが折畳み取り付け具の出口端から出るときにコイルばね に巻付けられる。 材料の重なり縁部は、任意の便利な方法で互いに接合できる。例えば、これら の縁部は、互いに、縫い付け、接着、又は熱溶接できる。可撓性材料は、キャラ コ等の強靭且つ可撓性の材料でできた単一の層からなる。この材料は、リールか ら折畳み取り付け具を通って引き出される。別の態様では、材料は、内外のファ ブリック層及びこれらの層の間に挟まれた断熱材層からなる複合構造を備えてい るのがよい。このような材料は、予備成形されているのがよい。しかしながら、 好ましくは、これらの三つの層は、別々の個々のリールから折畳み取り付け具を 通して引っ張られる。 折畳み取り付け具から出た後に可撓性材料の重なり縁部を互いに縫い付ける場 合には、第１及び第２の可変速プラー送り機構間に縫製ヘッドを配置する。可変 速プラー送り機構は、重なり縁部を縫製ヘッドで互いに接合するため、折畳み取 り付け具を通して材料及びばねを引っ張るように作用し、離間したステーション 間で重なり縁部に張力を加えるように作用する。 好都合には、両送り機構は、縫製作業を行うために縁部を重なり関係に維持す るため、縫製ヘッドの両側でファブリックの重なり縁部と協働し、折畳み取り付 け具の離間した壁の相対的傾斜によってコイルばねに圧縮力が加えられた状態を 維持する。 折畳み取り付け具は、全体に垂直な支持プラー及び上下の壁を構成する傾斜壁 とともに位置決めされている。これにより、組み立てが容易になる。これは、縫 製壁が側シームを形成し、可撓性材料及び連続コイルばねが、全体に垂直な軸線 を中心として回転自在のリールから引き出されるためである。 連続作動により製造されたばねユニットは無限長を有し、その後、ＷＯ９０／ ０１２８５に記載されているように、マットレス等の構造に必要な長さに合わせ て切断される。 本発明の１実施例を添付図面に示す。 第１図は、ばねユニットを製造するための装置の概略レイアウトの平面図であ る。 第２図は、装置の一つの実際の形態の側面図である。 第３図は、装置の軸線上での図である。 添付図面に示す装置は、供給端３及び出口端４を持つ折畳み取り付け具２が上 側に取り付けられたベースフレーム１を有する。連続コイルばね５用のリール、 内ファブリック用のリール６、断熱材用のリール７、及び外ファブリック用のリ ール８が、折畳み取り付け具の供給端３から離間した位置で垂直軸線を中心とし て回転するようにベースフレーム１に取り付けられている。リール５は、内ファ ブリック用のリール６と隣接して位置決めされている。第１内可変速プラー送り 機構９が、折畳み取り付け具２の出口端４のところでベースフレーム１に取り付 けられており、可変速チェーンステッチ縫製ヘッド１０が、プラー送り機構９及 び第２外可変速プラー送り機構１１との間の直線上でフレーム１に取り付けられ ている。第２外可変速プラー送り機構１１もまた、フレーム１に取り付けられて いる。 折畳み取り付け具２は、互いに向かって傾斜しており且つ供給端３から出口端 ４まで先細になった上下の平らな壁１３、１４を持つチャンネル型材からなる金 属製構成要素１２を含む。これらの壁は、１対の隣接した縁部が支持プレート１ ５によって相互連結されており、支持プレート１５から隙間によって離間された 案内バー１６が、折畳み取り付け具２の供給端のところで壁１３と１４との間を 延びている。 各プラー送り機構９及び１１は、１対の上下の歯付きローラー２０、２１を有 する。これらのローラー間の間隔は、調節ねじ２２を操作することによって調節 できる。各対の下ローラー２１は、関連した電動モータ２３、２４によって夫々 回転自在に駆動される。 作動にあたっては、３つのリール６、７、及び８からの材料（これらの材料は 全て、リール９の連続コイルばね５の展開幅よりも大きな所定の幅を備えている ）が、支持プレート１５と案内バー１６との間の空間を通って折畳み取り付け具 ２の供給端３に引き込まれ、更に、連続コイル５が折畳み取り付け具２に引き出 され、リール６からの内ファブリックと任意の位置で接触する。２つの構成要素 がプラー機構９及び１１によって折畳み取り付け具２を通して引き込まれるとき 、内ファブリック、外ファブリック、及び断熱材の上縁及び下縁が、上下の壁１ ３、１４との協働によりコイルばね５の上面及び下面に巻付けられる。ばね自体 には、壁１３、１４との同様の協働によって所定程度の圧縮が加えられる。ファ ブリックの縁部は、コイルばね５の内面上に引き下ろされ、各プラー機構９、１ １のローラー２０、２１間に把持される。２つの機構９及び１１は、コイルばね ５及びファブリックをリール６、７、及び８から折畳み取り付け具２に引込み、 コイルばね５をファブリック内に包囲し、これによって無限長の連続ばねユニッ トを形成するように同期して作動する。 縫製ヘッド１０は、縫製アームによって支持されており、プラー機構９、１１ の作動と同期して作動し、ファブリックの重なり縁部を互いに縫い付けて縫い目 ２５を形成し、これによってばねユニットを完成する。 添付図面に示す装置を参照して上文中に説明した製造方法により、強靭且つ可 撓性の材料でできたスリーブ即ち包囲体２６が形成するシース内に連続コイルば ね５を入れる一つの連続した作業により連続した長さのばねユニットを製造でき る。この際、コイルばね５には、製造中に圧縮が或る程度加わる。 別の態様では、ファブリック製のカバーを構成する材料の適性に応じて、縫製 作業に代えて接着作業や熱溶接作業を行うことができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．マットレスやばね付きの家具等で使用するための、強靭且つ可撓性の材料 （６）でできたスリーブ（２６）内に収容される連続コイルばね（５）からなる ばねユニットを製造する方法であって、 （ｉ）供給端（３）から出口端（４）まで集まり互いに向かって傾斜する離間 した壁（１３、１４）を持つ折畳み取り付け具（２）を準備する工程と、 （ii）前記可撓性材料（６）及び前記コイルばねを、前記折畳み取り付け具（ ２）を通して前記供給端（３）から前記出口端（４）まで同時に引っ張り、前記 離間した壁（１３、１４）により前記材料（６）を前記コイルばね（５）に巻き 付け、実質的に均等な圧縮力を前記コイルばね（５）に加える工程と、 （iii）前記材料（６）及び前記コイルばね（５）を前記出口端（４）を通し て引っ張るとき、接合ステーションで前記可撓性材料（６）の重なり縁部を接合 し、前記ばねユニットを完成する工程と、を含むことを特徴とする方法。 ２．前記傾斜する離間した壁（１３、１４）は、支持プレート（１５）によっ て一対の縁部が相互連結されており、前記支持プレート（１５）から離間した案 内バー（１６）が前記供給端（３）のところで壁（１３、１４）間を延びており 、前記折畳み取り付け具を通して前記材料を引っ張るときに前記材料が折れたり 皺になったりしないように前記材料（６）を前記支持プレート（１５）と前記案 内バーとの間の隙間を通して供給する工程を更に有する、請求項１に記載の方法 。 ３．マットレスやばね付きの家具等で使用するための、強靭且つ可撓性の材料 製のスリーブ（２６）内に収容される連続コイルばね（５）からなるばねユニッ トを製造する装置であって、 供給端（３）から出口端（４）まで集まり互いに向かって傾斜する離間した壁 （１３、１４）を持つ折畳み取り付け具（２）と、連続コイルばね用のリールと 、可撓性材料用のリールと、前記折畳み取り付け具（２）を通して前記供給端（ ３）から前記出口端（４）まで前記可撓性材料（６）及び前記コイルばねを同時 に引っ張り、前記離間した壁（１３、１４）により前記材料を前記コイルばねに 巻き付け、実質的に均等な圧縮力を前記コイルばね（５）に加えるためのプラー 手段（９、１１）と、前記材料及び前記コイルばねを前記取り付け装置（２）の 前記 出口端（４）を通して引っ張るとき、前記可撓性材料の重なり縁部を互いに接合 してスリーブを形成し、前記ばねユニットを完成するための接合手段（１０）と 、を有することを特徴とする装置。 ４．前記傾斜する離間した壁（１３、１４）は、支持プレート（１５）によっ て一対の隣接した縁部が相互連結されており、前記材料は、前記折畳み取り付け 具（２）を通して引っ張られるときに折れたり皺になったりしないように前記支 持プレート（１５）と前記案内バー（１６）との間の隙間を通して供給され、前 記材料は、この材料及び前記コイルばねが前記折畳み取り付け具（２）の前記出 口端から出るときに前記コイルばねに巻き付けられる、請求項３に記載の装置。 ５．前記接合手段は、縫製ヘッド（１０）を含む、請求項３又は４に記載の装 置。 ６．前記接合手段は、接着具を含む、請求項３又は４に記載の装置。 ７．前記接合手段は、ヒートシール具又は溶接具を含む、請求項３又は４に記 載の装置。 ８．前記プラー手段は、前記取り付け装置（２）の前記出口端に配置された第 １及び第２の離間したプラー送り機構を含み、前記縫製ヘッド（１０）は、前記 送り機構（９、１１）間に配置されており、前記送り機構（９、１１）は、前記 材料及び前記コイルばねを前記取り付け装置（２）を通して引っ張るように作用 し、離間したステーション間で前記重なり縁部に張力を加えるように作用し、前 記重なり縁部は、前記離間したステーション間で前記縫製ヘッド（１０）によっ て互いに接合される、請求項５に記載の装置。 ９．前記両送り機構（９、１１）は、前記縫製ヘッド（１０）の両側で前記フ ァブリックの前記重なり縁部と協働し、前記縁部を縫製作業を行うための重なり 関係に維持し、及び前記折畳み取り付け具の離間した壁（１３、１４）を相対的 に傾斜した状態に維持することによって圧縮力が前記コイルばねに加わった状態 にする、請求項８に記載の装置。 １０．前記各プラー送り機構（９、１１）は、１対の上下の歯付きローラー（ ２０、２１）を有し、各対の一方のローラーは、関連した電動モータ（２３、２ ４）によって回転自在に駆動される、請求項８又は９に記載の装置。 １１．各対のローラー（２０、２１）間の間隔は、夫々の調節ねじ（２２）を 操作することによって調節できる、請求項１０に記載の装置。 １２．前記折畳み取り付け具（２）は、前記支持プレート（１５）が全体に垂 直であり且つ前記傾斜壁（１３、１４）が上下の壁を構成する状態で位置決めさ れており、前記可撓性材料及び前記コイルばねは、全体に垂直な軸線を中心とし て回転自在のリールから引っ張られ、前記縫製ヘッド（１０）により側シームが 形成されるようになっている請求項５乃至１１のうちのいずれか１項に記載の装 置。 １３．マットレスやばね付きの家具等で使用するための請求項１又は２に記載 の方法によって製造される長さが定められていないばねユニットであって、強靭 且つ可撓性の材料でできたスリーブ内に収容される連続コイルばねからなること を特徴とするばねユニット。 １４．マットレスやばね付きの家具等で使用するための、請求項３乃至１２の いずれか１項に記載の装置によって製造される、長さが定められていないばねユ ニットであって、強靭且つ可撓性の材料でできたスリーブ内に収容される連続コ イルばねからなることを特徴とするばねユニット。 １５．可撓性材料は、強靭且つ可撓性の材料でできた単一の層をからなる請求 項１３又は１４に記載のばねユニット。 １６．前記可撓性材料は、内外のファブリック層及びこれらの層間に挟まれた 断熱材層からなる複合構造を備える請求項１３又は１４に記載のばねユニット。 １７．前記可撓性材料は、予備成形される請求項１６に記載のばねユニット。 １８．前記３つの層は、別々の個々のリール（６、７、８）から引き出される 請求項１６に記載のばねユニット。 １９．請求項１３乃至１８のいずれか１項に記載の少なくとも１つのばねユニ ットを組み込んだマットレス。