JPH07300276A - 合成樹脂シートの折畳み装置 - Google Patents

合成樹脂シートの折畳み装置

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JPH07300276A
JPH07300276A JP9440294A JP9440294A JPH07300276A JP H07300276 A JPH07300276 A JP H07300276A JP 9440294 A JP9440294 A JP 9440294A JP 9440294 A JP9440294 A JP 9440294A JP H07300276 A JPH07300276 A JP H07300276A
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sheet
pair
synthetic resin
rollers
resin sheet
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JP9440294A
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English (en)
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Shinji Nakamichi
真次 中道
Kazuo Fujita
和夫 藤田
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KUINRAITO DENSHI SEIKO KK
QUEEN LIGHT DENSHI SEIKO KK
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KUINRAITO DENSHI SEIKO KK
QUEEN LIGHT DENSHI SEIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後に揺動するガイド筒を通して積層状の農
業用塩化ビニル樹脂シートを降下させ、折畳み台の上に
蛇行状に折り畳むときに用いる折畳み装置において、空
気を閉じ込んでいるシートから空気を逃がしてガイド筒
に繰り出せるようにする。 【構成】 機枠1に、送りローラ機構60と、シート振
り落とし用のガイド筒3と、折畳み台30とを設ける。
送りローラ機構60が、シートを2箇所で下から支える
一対の下ローラ45,46とシートの2箇所を上から押
し付ける一対の上ローラ61,62とを有する。上ロー
ラ61,62のそれぞれによるシート押付け力をエアシ
リンダ66,66に一般的に備わっているクッション性
によって増減調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農園芸用の合成樹脂シ
ートを蛇行状に折り畳むときに用いる合成樹脂シートの
折畳み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】施設園芸などのビニルハウスで用いられ
る農園芸用の塩化ビニル樹脂シート(以下農ビシートと
いう)で展開面積の大きなものは折り畳んで保管したり
運搬したりする。この種の農ビシートの折畳み方の1つ
に、幅が600mm程度になるように何回も蛇行状に折
り返すことによって折返し線に沿う方向に長い積層シー
トとし、その積層シートを長手方向の複数箇所で蛇行状
に折り返すという折畳み方が知られている。
【0003】そして、上記積層シートを長手方向の複数
箇所で蛇行状に折り返すことに使われる従来の折畳み装
置として、機枠に、農ビシート(すなわち上記積層シー
ト)を繰り出すための送りローラと、送りローラで繰り
出されて自重で降下する上記農ビシートを前後に振り分
けながら通過させる振り落とし用のガイド筒と、ガイド
筒を経て振り落とされた上記農ビシートを受け止める折
畳み台とを備えるものが知られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、展開面積の
大きな合成樹脂シートを折り畳んで上記積層シートとし
たときには、通常、折畳み時に空気が閉じ込められる。
そして、このように空気を閉じ込んだ積層シートはそれ
だけ嵩高くて曲がりにくいので、折畳み台の上にガイド
筒で振り落としたときにうまく蛇行せず、あるいは蛇行
したとしても非常に嵩高い折畳み形状になる。
【0005】また、従来の折畳み装置は、送りローラで
合成樹脂シートを下から1箇所で支えて繰り出す構成に
なっていたので、空気を閉じ込んだ上記積層シートをう
まく繰り出すことができずに運転トラブルを発生するこ
とが多々あった。
【0006】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であり、合成樹脂シートが上記したような空気を閉じ込
めた積層シートであっても、その積層シートをガイド筒
に向けて繰り出すときにはその積層シートから空気が追
い出されて積層シートが折り畳みやすい偏平な形になる
ような合成樹脂シートの折畳み装置を提供することを目
的とする。
【0007】また、本発明は、合成樹脂シートが上記し
たような空気を閉じ込めた積層シートであっても、その
積層シートをガイド筒に向けて確実に繰り出すことので
きる合成樹脂シートの折畳み装置を提供することを目的
とする。
【0008】さらに、本発明は、近時の農ビシートのよ
うに塵芥付着防止処理や溌水性処理などの種々の表面コ
ート処理がなされている合成樹脂シートであっても、そ
の表面コート層や合成樹脂シートを損傷するという事態
が起こりにくい合成樹脂シートの折畳み装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る合成樹脂シートの折畳み装置は、機枠に、合成樹脂シ
ートを繰り出すための送りローラ機構と、送りローラ機
構で繰り出されて降下する上記シートを前後に振り分け
ながら通過させる振り落とし用のガイド筒と、ガイド筒
を経て振り落とされた上記シートを受け止める折畳み台
とが設けられた合成樹脂シートの折畳み装置において、
送りローラ機構が、上記シートをその送り方向に間隔を
隔てた2箇所で下から支える一対の下ローラとこれらの
下ローラで支えられた上記シートの2箇所を上から押し
付ける一対の上ローラとを有しており、一対の上ローラ
のそれぞれによるシート押付け力が個別に増減調節可能
になっているというものである。請求項2記載の発明に
よる合成樹脂シートの折畳み装置は、請求項1記載のも
のにおいて、一対の上ローラのそれぞれが、機枠に設け
られた支軸に揺動自在に取り付けられて互いに反対方向
に延び出た一対の支持体の端部に各別に取り付けられて
いると共に、一対の支持体と上記機枠との間に各別にエ
アシリンダが介在され、これらのエアシリンダによって
一対の上ローラのそれぞれによるシート押付け力が個別
に増減調節可能になっているというものである。請求項
3記載の発明による合成樹脂シートの折畳み装置は、請
求項1または請求項2記載のものにおいて、一対の下ロ
ーラのそれぞれと一対の上ローラのそれぞれとに個別に
回転を伝達する回転伝達機構を備えるというものであ
る。請求項4記載の発明による合成樹脂シートの折畳み
装置は、請求項3記載のものにおいて、回転伝達機構
が、請求項2記載の支軸と同心状に配備された回転運動
分配用輪体と、回転駆動源の出力軸の回転を回転運動分
配用輪体に伝達する第1無端帯状体と、一対の上ローラ
のそれぞれに各別に連結された一対の輪体およびこれら
の輪体に回転運動分配用輪体の回転を伝達する各別の第
2無端帯状体と、第1無端帯状体の回転経路の中間部に
介在されてこの第1無端帯状体から回転を伝達される中
間輪体と、中間輪体に連結された第1歯車と、一対の下
ローラのそれぞれに各別に連結された一対の輪体および
これらの輪体の相互間に巻き掛けられた第3無端帯状体
と、一対の下ローラのうちの一方に連結されかつ上記第
1歯車に噛み合う第2歯車と、からなるというものであ
る。請求項5記載の発明による合成樹脂シートの折畳み
装置は、請求項4記載のものにおいて、基端部が機枠の
下部に横軸周りで揺動自在に取り付けられかつ自由端部
に一対の下ローラが取り付けられたアームと、このアー
ムを前倒し姿勢と起立姿勢との間で上記横軸周りに揺動
させるアーム駆動機構を備え、一対の下ローラのうちの
シート送り方向側に配備されている下ローラに第2歯車
が連結されていると共に、この第2歯車は、上記アーム
が前倒し姿勢から起立姿勢に姿勢変更されて一対の下ロ
ーラがシートをその送り方向に間隔を隔てた2箇所で下
から支えたたときに第1歯車に噛み合うようになされ、
上記アームに、このアームが前倒し姿勢になったときに
シート送り方向側に配備されている上記下ローラに巻き
掛けられた合成樹脂シートの始端部を挾持可能で、かつ
アームが起立姿勢になったときに上記シートに対する挾
持状態を解除可能なクランプ機構が設けられているとい
うものである。請求項6記載の発明による合成樹脂シー
トの折畳み装置は、請求項1、請求項2、請求項3、請
求項4、請求項5のいずれかに記載のものにおいて、合
成樹脂シートが、幅広シートをその幅方向の所定箇所で
折り返してなる積層シートであり、かつシート送り方向
が、積層シートに具備された折返し線に沿う方向である
というものである。
【0010】
【作用】請求項1や請求項2記載の構成によれば、下ロ
ーラで下から支持され上ローラで上から押し付けられた
シートが繰り出されるときにそのシートが下ローラと上
ローラとにより挾まれる。そのため、合成樹脂シートが
上述したような空気を閉じ込めた積層シートである場合
には、シートに閉じ込められていた空気が追い出されて
シートが折り畳みやすい偏平な形になる。ここで述べた
空気追出し作用は、積層シートの2箇所が、下から一対
の下ローラで支えられ、上から一対の上ローラで押し付
けられていることによりいっそう顕著に発揮される。そ
して、一対の上ローラのシート押付け力は増減調節可能
になっているので、積層シートに閉じ込められている空
気量に見合って上ローラによるシート押付け力を調節す
ることにより、シートの表面コート層やシート自体を損
傷するという事態を起こしにくくすることが可能であ
る。以上の作用は請求項3、請求項4、請求項5または
請求項6のいずれの構成によっても発揮される。
【0011】請求項3記載の構成によれば、一対の下ロ
ーラと一対の上ローラとがそれぞれ回転駆動されるた
め、上下のそれぞれのローラから合成樹脂シートに送り
力が伝達される。このため、合成樹脂シートが空気を閉
じ込めた積層シートであっても、シートが確実にガイド
筒に向けて繰り出される。この作用は、請求項4、請求
項5、請求項6のいずれの構成によっても発揮される。
【0012】請求項4記載の構成によれば、1つの回転
駆動源により、一対の下ローラのそれぞれと一対の上ロ
ーラのそれぞれとに回転が伝達される。
【0013】請求項5記載の構成によれば、アームが前
倒し姿勢になったときにシート送り方向側の下ローラが
シート受取位置になり、アームが起立姿勢になったとき
にシート送り方向側の下ローラが送り動作位置になる。
このため、下ローラのシート受取位置がその送り動作位
置よりも前方になるので、シート受取位置と送り動作位
置との位置関係が上下の関係にならず、このことが、合
成樹脂シートの始端部を第1ローラにセットするときの
作業をしやすくすることに役立つ。それにもかかわら
ず、1つの回転駆動源により、一対の下ローラのそれぞ
れと一対の上ローラのそれぞれとに回転が伝達される。
この作用は請求項6の構成によっても発揮される。
【0014】
【実施例】図1は本発明の実施例による折畳み装置の概
略斜視図、図2は同折畳み装置の動作を説明するための
概略側面図である。
【0015】この折畳み装置の機枠1は、背低カバーフ
レーム11と、背低カバーフレーム11の後端部から上
方に延び出た背高カバーフレーム12と、背高カバーフ
レーム12の後端部に設けられた後部フレーム13とを
有しており、折畳み作業の開始時には、背低カバーフレ
ーム11の上方に確保された空きスペースSを利用して
合成樹脂シート100(後述する)の始端部をセットす
るようになっている。背高カバーフレーム12と後部1
3とに亘ってベルトコンベアでなる折畳み台30が配備
されている。また、背低カバーフレーム11の前端コー
ナ部に水平に支持ローラ21が遊転自在に取り付けら
れ、この支持ローラ21の両端近傍箇所に合成樹脂シー
ト100の横振れ防止ローラ22,22が遊転自在に取
り付けられている。さらに、背高カバーフレーム12の
上半部の適所に、支軸31が水平に横架されており、こ
の支軸31にガイド筒3が前後揺動自在に吊持されてい
る。図2にガイド筒3の揺動方向を矢符Aで示してあ
る。
【0016】背高カバーフレーム12の下半部の適所に
横軸41が設けられており、この横軸41にアーム4の
基端部42が揺動自在に取り付けられている。このアー
ム4は、その自由端部に梁部44を備えており、この梁
部44における一端部と他端部とのそれぞれに送りロー
ラ45,46が各別に取り付けられていると共に、送り
ローラ45の両端近傍箇所のそれぞれに、合成樹脂シー
ト100の横振れ防止ローラ47が遊転自在に配備付け
られている。また、上記アーム4には、L字形の横行杆
51を備える揺動リンク5が取り付けられており、図3
に示したように、この揺動リンク5に連結ロッド52の
一端部が連結されていると共に、連結ロッド52の他端
部が、上記梁部44に揺動自在に取り付けられたV字形
の揺動リンク53の一端部に連結され、さらに、揺動リ
ンク53の他端部と上記アーム4の適所との間にエアシ
リンダ54が介在されている。そして、エアシリンダ5
4の押出し動作が揺動リンク53と連結ロッド52とを
経て揺動リンク5に伝わり、横行杆51が図3に2点鎖
線で示したように送りローラ46に接近して接触するよ
うになっている。また、エアシリンダ54の引込み動作
が揺動リンク53と連結ロッド52とを経て揺動リンク
5に伝わり、横行杆51が図3に1点鎖線で示したよう
に送りローラ46から離れるようになっている。この実
施例においては、上記揺動リンク5、横行杆51、連結
ロッド52、揺動リンク53およびエアシリンダ54
が、上記下ロッド46と共働してクランプ機構50を構
成している。
【0017】図2に示したように、上記アーム4と機枠
1の下部との間にはエアシリンダ55でなるアーム駆動
機構が介在されており、このエアシリンダ55が押し出
されたときにアーム4が図2に実線で示した起立姿勢に
なり、エアシリンダ55が引き込まれたときにアーム4
が図2に2点鎖線で示した前倒し姿勢になる。そして、
アーム4が起立姿勢になったときには、一対の送りロー
ラ45,46が送り動作位置に配備されると共に、それ
らの送りローラ45,46のうちのシート送り方向側の
送りローラ46が上記ガイド筒3の上方に配備される。
また、アーム4が前倒し姿勢になったときには上記した
送り方向側の送りローラ46が、上記支持ローラ21と
略同一の高さに配備される。さらに、起立姿勢のアーム
4は上記背高カバーフレーム12によって側方が覆わ
れ、前倒し姿勢のアーム4や送りローラ45,46は上
記背低カバーフレーム11によって側方が覆われる。こ
の実施例においては、上記アーム4とエアシリンダ55
でなるアーム駆動機構とによって、送りローラ45,4
6を機枠1の上部の送り動作位置と機枠1の下部のシー
ト受取位置との間で往復動させるリフト機構40が構成
されている。そして、上記クランプ機構50は、シート
送り方向側の送りローラ46がシート受取位置にあると
きにその送りローラ46に巻き掛けた合成樹脂シート1
00の始端部を挾持可能で、かつ送りローラ46が送り
動作位置にあるときに合成樹脂シート100の挾持状態
を解除するという動作を行う。
【0018】機枠1の上部に一対の押えローラ61,6
2が配備されており、これらの押えローラ61,62の
それぞれに対して、送り動作位置にある一対の送りロー
ラ45,46のそれぞれが各別に対向するようになって
いる。なお、一対の押えローラ61,62と、送り動作
位置にある一対の送りローラ45,46は、それぞれ、
シート送り方向に間隔を隔てている。
【0019】背高カバーフレーム12の上部に水平に支
軸63が設けられており、この支軸63に一対の支持体
64,64が互いに反対方向に延び出す状態で揺動自在
に取り付けられており、これらの支持体64、64のそ
れぞれの端部に、上記した一対の押えローラ61,62
がそれぞれ各別に取り付けられている。また、一対の支
持体64,64のそれぞれと機枠1側のブラケット65
との間にエアシリンダ66,66が介在されている。
【0020】図3は一対の送りローラ45,46のそれ
ぞれと一対の押えローラ61,62のそれぞれとを個別
に回転を伝達するための回転伝達機構70を示した説明
図である。この回転伝達機構70は、上記支軸63と同
心状に配備された回転運動分配用輪体71と、モータで
なる回転駆動源72の出力軸73の回転を回転運動分配
用輪体71に減速して伝達する第1無端帯状体74と、
一対の押えローラ61,62のそれぞれに各別に連結さ
れた一対の輪体75,76およびこれらの輪体75,7
6に回転運動分配用輪体71の回転を伝達する各別の第
2無端帯状体77,78と、第1無端帯状体74の回転
経路の中間部に介在されてこの第1無端帯状体74から
回転を伝達される中間輪体79と、中間輪体79に連結
された第1歯車81と、一対の送りローラ45,46の
それぞれに各別に連結された一対の輪体82,83およ
びこれらの輪体82,83の相互間に巻き掛けられた第
3無端帯状体84と、一対の送りローラ45,46のう
ちのシート送り方向側の送りローラ46に連結されかつ
上記第1歯車81に噛み合わされる第2歯車85とから
なる。そして、第1歯車81に対する第2歯車85の噛
合いは、上記アーム4が前倒し姿勢から起立姿勢に姿勢
変更されて一対の送りローラ45,46が合成樹脂シー
ト100をその送り方向に間隔を隔てた2箇所で下から
支えたときだけに行われる。
【0021】図1や図2に示したように、機枠1に具備
されている背低カバーフレーム11の上縁と背高カバー
フレーム12の前縁とに沿ってワイヤー9がL字状に張
設されている。このワイヤー9は、その端部が、背高カ
バーフレーム12の前縁上部に取り付けられたスイッチ
91に連結されており、ワイヤー9のどこかが引っ張ら
れたことがスイッチ91により検知されて当該折畳み装
置の動作を緊急に停止させるようになっている。
【0022】次に、合成樹脂シート100を折り畳む作
業について説明する。この折畳み作業に供される合成樹
脂シート100は、図8に示した積層シートである。す
なわち、積層シートは、幅広シートをその幅方向の所定
箇所で蛇行状に何回も折り返したものであり、折畳み時
の送り方向は、積層シートに具備された折返し線101
に沿う方向である。このような折畳み作業は、たとえば
農ビシートに対して行われる。図8にはシート送り方向
を矢符Bで示してある。
【0023】図4は支持ローラ21に乗せかけて背低カ
バーフレーム11の空きスペースSに引き込んだシート
100の始端部を、シート受取位置の送りローラ46に
巻き掛けてクランプ機構50で挾持させた状態を示して
いる。クランプ機構50による挾持は、送りローラ46
にシート100を巻き掛けてからエアシリンダ54を押
し出して横行杆51を矢符Cのように送りローラ46に
接近させ、その横行杆51と送りローラ46とでシート
100の始端部を挾み付けることにより行われる。この
ようにすると、送りローラ46へのシート100のセッ
トを低所で行うことになるので、そのセットのための作
業が容易になる。また、リフト機構40がアーム4を有
しているため、送りローラ46のシート受取位置はその
送り動作位置よりも前方である。このため、シート10
0の始端部を送りローラ46にセットするときには、ガ
イド筒3などが邪魔になったりせず、そのセットを行い
やすい。
【0024】送りローラ46にシート100の始端部を
セットしてから、リフト機構40のエアシリンダ55を
押し出すと、アーム4が前倒し姿勢から起立姿勢に姿勢
変更され、それに伴って一対の送りローラ45,46が
シリンダ受取位置から送り動作位置まで往動する。この
ため、クランプ機構50により挾持されているシート1
00が送りローラ45,46と共に持ち上げられるの
で、図5のように、シート100の2箇所が一対の送り
ローラ61,62で下から支持される。そして、これと
タイミングを合わせてエアシリンダ66,66が押し出
され、一対の押えローラ61,62がシート100の2
箇所を上から押し付ける。また、図8のように、第2歯
車85が第1歯車81に噛み合うので、回転駆動源72
の出力軸73の回転が、回転伝達機構70の作用で一対
の送りローラ45,46と一対の押えローラ61,62
とに個別に伝わり、それらのローラ45,46,61,
62からシート100に送り力が付与される。したがっ
て、クランプ機構50によるクランプ状態が解除された
後、送りローラ60によってシート100が繰り出さ
れ、その下方のガイド筒3を通過して自重に降下する。
シート100の降下速度にタイミングを合わせてガイド
筒3が前後方向に揺動されると、シート100が前後に
振り分けられながら降下し、図6のように折畳み台30
の上で蛇行状に折り畳まれる。シート100の全長が折
畳み台30の上で折り畳まれた後、折畳み台30を形成
しているベルトコンベアが走行してそのシート100を
後部フレーム13のところに運び出す。後部フレーム1
3には、エアシリンダ95によって動作する押し板96
が取り付けられており、運び出されたシート100は押
し板96により圧縮されてその中に閉じ込められていた
空気が追い出される。
【0025】上述したように、上記シート100は、幅
広シートをその幅方向の所定箇所で蛇行状に何回も折り
返した積層シートであるから、送りローラ60に引き込
まれていくシート100には空気が閉じ込められてい
る。しかしながら、シート100に閉じ込められている
空気は、図9に詳細に示したように、送りローラ機構6
0の送りローラ45,46で下から支持され押えローラ
61,62で上から押し付けられて繰り出されるので、
送りローラ60をシート100が通過する間にシート1
00から追い出される。したがって、送りローラ60か
ら繰り出されたシート100は折り畳みやすい偏平な形
になっているので、折畳み台30の上では綺麗に折り畳
まれる。さらに、シート100に対しては、一対の送り
ローラ45,46と一対の押えローラ61,62とから
個別に送り力が伝達されるので、シート100が空気を
閉じ込めた積層シートであっても確実にガイド筒3に向
けて繰り出される。また、一対の押えローラ61,62
のシート押付け力はエアシリンダ66,66が一般的に
備えているクッション性により、シート100の嵩に応
じて変化する。このため、シート100が塵芥付着防止
処理や溌水性処理などの種々の表面コート処理がなされ
ている農ビシートであっても、その表面コート層や合成
樹脂シートを損傷するという事態が起こりにくいという
利点がある。この利点は、シート100の2箇所を送り
ローラ45,46と押えローラ61,62とによって挾
むようにしたことによりいっそう助長される。
【0026】この実施例において、アーム駆動機構はエ
アシリンダ55によって構成されているため、一般的な
エアシリンダ55の特性により、アーム4の前倒し姿勢
から起立姿勢への揺動を速く行わせることができる。そ
のため、シート受取位置で送りローラ46にシート10
0の始端部をセットしてから送りローラ46を送り動作
位置に往動させた後、シート100を繰り出して折畳み
作業を開始させるまでの前準備時間は短い。
【0027】また、この実施例において、作業者は、背
低カバーフレーム11の横の低所でシート100の始端
部をシート受取位置にある送りローラ46にセットする
ことが可能である。そして、作業者が背低カバーフレー
ム11の横や背高カバーフレーム12の横に位置してお
りさえすれば、作業者自身が手でワイヤー9を引っ張る
ことができ、そのようにワイヤー9を引っ張ると、作業
者がワイヤー9のどこを引っ張るかは関係なく、ワイヤ
ー9が引っ張られたことを検知したスイッチ91が折畳
み装置の動作を停止させるので、作業者の安全性が向上
し、同時に、シート100の繰出し失敗などのトラブル
を最小限度に抑えることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、送りローラ機構によっ
て繰り出される合成樹脂シートは、上下2箇所で一対の
下ローラと一対の上ローラとにより挾まれるので、その
合成樹脂シートが空気を閉じ込んだ上述の積層シートで
あるような場合には、シートに閉じ込められていた空気
が追い出されてシートが折り畳みやすい偏平な形にな
る。そのため、空気を閉じ込んでいる積層シートを確実
に折畳むことができるという効果がある。また、一対の
上ローラのシート押付け力が増減調節可能になっている
ことにより、合成樹脂シートに各種の表面コート層が形
成されていても、その表面コート層やシート自体を損傷
するという事態を起こしにくくすることが可能である。
以上の効果は請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5または請求項6のいずれに記載した発明に
よっても発揮される。
【0029】請求項3記載の構成によれば、合成樹脂シ
ートが空気を閉じ込めた積層シートであっても、そのシ
ートの上下両面に送り力が付与されてシートが確実にガ
イド筒に向けて繰り出される。この作用は、請求項4、
請求項5、請求項6のいずれの構成によっても発揮され
る。
【0030】請求項4記載の構成によれば、1つの回転
駆動源により、一対の下ローラのそれぞれと一対の上ロ
ーラのそれぞれとに回転が伝達されるので、回転伝達機
構の構成を簡略化することができ、当該折畳み装置のコ
ストを低減することにも有益である。
【0031】請求項5記載の構成によれば、下ローラの
シート受取位置が送り動作位置よりも前方になるので、
ガイド筒などの他の機構部品がじゃまにならない位置で
合成樹脂シートの始端部を第1ローラに容易にセットす
ることができるという効果がある。また、それにもかか
わらず、1つの回転駆動源により、一対の下ローラのそ
れぞれと一対の上ローラのそれぞれとに回転が伝達され
る。この効果は請求項6の構成によっても発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による折畳み装置の概略斜視図
である。
【図2】同折畳み装置の動作を説明するための概略側面
図である。
【図3】回転伝達機構を示す説明図である。
【図4】シートの始端部を下ローラにセットした状態の
説明図である。
【図5】送りローラ機構からシートを繰り出す最初の段
階の説明図である。
【図6】折畳み作業の説明図である。
【図7】折り畳んだシートを圧縮する状態の説明図であ
る。
【図8】合成樹脂シートを例示した説明図である。
【図9】送りローラ機構の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 機枠 3 ガイド筒 4 アーム 30 折畳み台 41 横軸 50 クランプ機構 55 エアシリンダ(アーム駆動機構) 45,46 下ローラ 60 送りローラ機構 61,62 上ローラ 63 支軸 64 支持体 66 エアシリンダ 66 エアシリンダ 70 回転伝達機構 71 回転運動分配用輪体 72 回転駆動源 73 回転駆動源の出力軸 74 第1無端帯状体 75,76,82,83 輪体 77,78 第2無端帯状体 79 中間輪体 81 第1歯車 84 第3無端帯状体 85 第2歯車 100 合成樹脂シート 101 折返し線 B シート送り方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠に、合成樹脂シートを繰り出すため
    の送りローラ機構と、送りローラ機構で繰り出されて降
    下する上記シートを前後に振り分けながら通過させる振
    り落とし用のガイド筒と、ガイド筒を経て振り落とされ
    た上記シートを受け止める折畳み台とが設けられた合成
    樹脂シートの折畳み装置において、 送りローラ機構が、上記シートをその送り方向に間隔を
    隔てた2箇所で下から支える一対の下ローラとこれらの
    下ローラで支えられた上記シートの2箇所を上から押し
    付ける一対の上ローラとを有しており、一対の上ローラ
    のそれぞれによるシート押付け力が個別に増減調節可能
    になっている合成樹脂シートの折畳み装置。
  2. 【請求項2】 一対の上ローラのそれぞれが、機枠に設
    けられた支軸に揺動自在に取り付けられて互いに反対方
    向に延び出た一対の支持体の端部に各別に取り付けられ
    ていると共に、一対の支持体と上記機枠との間に各別に
    エアシリンダが介在され、これらのエアシリンダによっ
    て一対の上ローラのそれぞれによるシート押付け力が個
    別に増減調節可能になっている請求項1記載の合成樹脂
    シートの折畳み装置。
  3. 【請求項3】 一対の下ローラのそれぞれと一対の上ロ
    ーラのそれぞれとに個別に回転を伝達する回転伝達機構
    を備える請求項1または請求項2記載の合成樹脂シート
    の折畳み装置。
  4. 【請求項4】 回転伝達機構が、請求項2記載の支軸と
    同心状に配備された回転運動分配用輪体と、回転駆動源
    の出力軸の回転を回転運動分配用輪体に伝達する第1無
    端帯状体と、一対の上ローラのそれぞれに各別に連結さ
    れた一対の輪体およびこれらの輪体に回転運動分配用輪
    体の回転を伝達する各別の第2無端帯状体と、第1無端
    帯状体の回転経路の中間部に介在されてこの第1無端帯
    状体から回転を伝達される中間輪体と、中間輪体に連結
    された第1歯車と、一対の下ローラのそれぞれに各別に
    連結された一対の輪体およびこれらの輪体の相互間に巻
    き掛けられた第3無端帯状体と、一対の下ローラのうち
    の一方に連結されかつ上記第1歯車に噛み合う第2歯車
    と、からなる請求項3記載の合成樹脂シートの折畳み装
    置。
  5. 【請求項5】 基端部が機枠の下部に横軸周りで揺動自
    在に取り付けられかつ自由端部に一対の下ローラが取り
    付けられたアームと、このアームを前倒し姿勢と起立姿
    勢との間で上記横軸周りに揺動させるアーム駆動機構を
    備え、一対の下ローラのうちのシート送り方向側に配備
    されている下ローラに第2歯車が連結されていると共
    に、この第2歯車は、上記アームが前倒し姿勢から起立
    姿勢に姿勢変更されて一対の下ローラがシートをその送
    り方向に間隔を隔てた2箇所で下から支えたたときに第
    1歯車に噛み合うようになされ、上記アームに、このア
    ームが前倒し姿勢になったときにシート送り方向側に配
    備されている上記下ローラと共働して合成樹脂シートの
    始端部を挾持可能で、かつアームが起立姿勢になったと
    きに上記シートに対する挾持状態を解除可能なクランプ
    機構が設けられていることを特徴とする請求項4記載の
    合成樹脂シートの折畳み装置。
  6. 【請求項6】 合成樹脂シートが、幅広シートをその幅
    方向の所定箇所で折り返してなる積層シートであり、か
    つシートの送り方向が、積層シートに具備された折返し
    線に沿う方向である請求項1、請求項2、請求項3、請
    求項4、請求項5のいずれかに記載の合成樹脂シートの
    折畳み装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102633149A (zh) * 2012-04-27 2012-08-15 江阴市汇通包装机械有限公司 一种电子轴印刷机上的张力调节装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102633149A (zh) * 2012-04-27 2012-08-15 江阴市汇通包装机械有限公司 一种电子轴印刷机上的张力调节装置
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