JP2000507514A - スクリーン印刷機械のためのドクターブレード - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
スクリ−ン印刷機械に使用するため、あるいは液体または糊状物を印刷または移送するための作業員の運転、若しくは他の適用のためのドクタ−ブレ−ド(2)において、そのドクタ−ブレ−ド(2)は、頭部(3)と、単数または多数の中実若しくは有孔の不連続な弾力のある部材(4)と、可撓性のある端縁部(5)とを具備する。全長に沿う各部分におけるドクタ−ブレ−ド(2)の可撓性は、端縁部(5)の固有可撓性と部材(4)の対応する部分の可撓性との組み合わせの結果である。少なくとも2層の間隔の開いたばねの層に少なくとも1個のその部材(4)を配置すると、及ぼされる圧力、作業速度および接触面の水平状態(evenness)にかかわりなく、堆積物を最大限に活用するため、端縁部(5)の角度の完全な制御が提供される。ばね要素間の間隔を異なるように調節すると、ドクタ−ブレ−ド(2)の可撓性を選択的に調節することができる。ドクタ−ブレ−ド頭部の膨脹可能なスリ−ブ(19)は、垂直圧力を広げる。構成要素はすべて電気伝導性を有するので、したがって静電気は排除される。端縁部(5)は、背が低く、また永続的コア−(23)および取り外し可能なクリップ留めの覆(24)からなる。
Description
【発明の詳細な説明】
スクリーン印刷機械のためのドクターブレード
本発明は、スクリ−ン印刷機械に使用するため、あるいは液体または糊状物を
印刷または移送するための作業員による運転、若しくは他の適用のためのドクタ
−ブレ−ド(doctor blade)に関する。
ドクタ−ブレ−ド運搬装置と、縦方向に延在し且つ互いに堅固に結合する変形
可能なドクタ−ブレ−ドとからなる形式の調整用(docoring)先端部は、すでに
公知である。そのような公知の調整用先端部は、多くの種々の実施例の主題を構
成している。それらは、ねじ、ボウ(bow)若しくは他の締め付けまたは固定手段
で、機械の運搬手段に固定される。
下向きに及ぼされる圧力は、同時に、次のようにしなければならない:
−業界で「不接触(off contact)」と呼ばれる状態、すなわちスクリ−ンと印
刷用運搬装置との間に存在する2ないし5mmの間隔を除去すること。この機能
は、本来、ドクタ−ブレ−ドの端部の役目である;
−原紙、スクリ−ンの上または下で利用される像の運搬装置の厚さの相違を補
正すること;
−例えば、織物印刷の場合継目および縁部などに基づいて、厚さが、厚紙に対
して6%より多くまたは少なく変化するかも知れない印刷用運搬装置の凹凸を補
正すること;
−印刷工程を実施し、インクの揺変性(thixotropy)によるエネルギ−を解放す
るために、スクリ−ンを通って適当な且つ一定のインク部分を押しやること:
−ドクタ−ブレ−ドがその送り速度に従う前に、蓄積されたインキの波動を押
すこと。
各調整作用に先立って、金属製のカウンタ−ドクタ−(counterdoctor)または
業界用語による「溢水防止棒(flood bar)」が、先行する印刷工程によりスクリ
−ンの縁部に対して押されているインクを再び伸展するため、スクリ−ンと軽く
接触する。
ドクタ−ブレ−ドは、伝統的には、ゴムからなり、典型的には、長方形の平行
六面体の形状を備え、それは、縦方向および横方向の両方で連続している。また
、ドクタ−ブレ−ドは、スクリ−ンと接触している部分において、異なる輪郭を
含むことができ、その異なる輪郭は、ある作業にとってより都合がよいと考える
ことができる。
ドクタ−ブレ−ドは、同時に矛盾すると思われるような特徴も含まなければな
らない。
ドクタ−ブレ−ドは、以下のために充分堅固で(頑丈で)なければならない:
−0−「不接触」を除去すること;
−印刷作業を実施するために、スクリ−ンのいたるところで適当な且つ一定の
インク部分を押しやること;
−ドクタ−ブレ−ドがその送り速度に従う前に、蓄積されたインクの波動を押
すこと。
さらに、ドクタ−ブレ−ドは、以下のために充分弾力がなければならない:
−スクリ−ンの上または下で利用される像の運搬装置の凹凸を補正すること:
−印刷用運搬装置の凹凸を補正すること;
−印刷台の表面の凹凸を補正すること。
変形実施例によれば、ドクタ−ブレ−ドは、機械に組み込まれる。さらに詳し
くは、引例としてUS-A-第4 845 230号、EP-A-第140 165号、EP-A-第460 267号の
文書がある。ドクタ−ブレ−ドを、GB-A-第2 175 850号、US-A-第4 102 266号、
FR-A-第2 302 199号、US-A-第4 989 511号の文書から得られる手動機能で計画す
るか、あるいは、ドクタ−ブレ−ドを、機械に組み込むかのいずれかににかかわ
りなく、上記で説明した必要とされる堅固性、可撓性の双方を含むドクタ−ブレ
−ドを備えるための問題が生じている。
US-A-第5 345 862号の文書は、ドクタ−ブレ−ドが2層の外部層とさらに堅固
な内部層からなる場合の1実施例を提供している。
また、引例としてEP-A-第29894号およびDE-B-第3812 826号の文書がある。
EP-A-第167906号の文書は、ドクタ−ブレ−ド運搬装置に挿入される硬い弾性
材料でできた運搬棒を提供しており、輪郭を描かれている弾力のある材料でで
きたブレ−ドが、その運搬棒に接続される。
ドクタ−ブレ−ドのために構想されて実現された変形にかかわりなく、可成り
の数の問題が提起され、今までのところ、その問題に対して満足のいく解決策が
未だ見出だされていない。
調整用運搬装置は、必然的に、表面の凸凹を含んでいる。調整の間中、ドクタ
−ブレ−ドの通路には、これらの表面の凸凹による振動が生じ、それは、印刷の
品質を損なうし、またドクタ−ブレ−ドを含む機械の摩耗の一因ともなる。
その振動に加えて、表面の凸凹は、その作業状態のために印刷工程に影響を与
え、さらに詳しくは、ドクタ−ブレ−ドの接触圧、その傾角および印刷用運搬装
置との接触さえもが、印刷面のある場所から他の場所までの間、変化し易い。
調整速度が速いと、ドクタ−ブレ−ドの前に蓄積したインクが、その結果とし
て「encreplanage:inkplaning」現象(水膜で滑ることに類似した新造語で、ドク
タ−ブレ−ドがインクの薄膜によって持ち上げられることを意味する)を起こし
、そのことは、さらに印刷品質をも損なう。
公知のドクタ−ブレ−ドは、これらの剛性に関して、時間的にも、またその全
長のいずれかの区域で局部的にも、都合よく調節することができなかった。
低下手段、特に、US-A-第5 345 862号の文書に説明されているようなスクリ−
ンを末端部分に持つドクタ−ブレ−ドを提供することは、確かに公知である。ま
た、湾曲した輪郭を有するドクタ−ブレ−ドを提供することも提案されている。
しかしながら、これらの実施はすべて、限られた適用範囲のため、また決定的に
は品質および生産性に関連する現在の要求に関して、不満足な奏効性のため、解
決しにくいし、しばしば非常に正確さを欠いている。
このため、本発明は、現在の調整用先端部の欠点および制約を克服することを
目的とする。
さらに詳しくは、本発明は、調整用運搬装置の表面の凹凸に関する課題を解決
することを目的とする。
これらの目的を達成するため、本発明は、スクリ−ン印刷機械に使用するため
、若しくは液体または糊状物を印刷または移送するための作業員の運転、若しく
は他の適用のためのドクタ−ブレ−ドに関するものであり、そのドクタ−ブレ−
ド
は、頭部と、端縁部の形状をした基部と、頭部および基部に接続する少なくとも
1個の弾性的変形可能部材とを具備し、その全長に沿う任意の場所におけるドク
タ−ブレ−ドの可撓性は、端縁部の固有可撓性と弾性的変形可能部材の弾性との
組み合わせの結果として生じるものであり、弾性的変形可能部材が、ドクタ−ブ
レ−ドの縦方向の少なくとも1箇所で構造的に不連続であり、且つ複数の間隔の
開いたばね層に沿って延在することを特徴とする。
弾性的変形可能部材は、ドクタ−ブレ−ドの全長の全体に、ほぼ全体にまたは
1部分だけに配置される。ドクタ−ブレ−ドは、単数だけの、または複数の弾性
的変形可能部材からなる。
端縁部および弾性的変形可能部材のそれぞれの弾性は、互いに異なることが好
ましい。
1実施例では、弾性的変形可能部材の本体は、一重または二重の櫛状体を形成
するために、螺旋形または波形に配置される単数または複数の弾性的変形可能ワ
イヤ−、さらに詳しくは金属製ワイヤ−で、若しくは切抜きシ−トで、実現され
、櫛状体の剛性を、反り形(windings)、波形、切抜きの横寸法または構成材料
の特徴または櫛状体の歯の間の間隔で調整することができる。
弾性的変形可能部材で構成される櫛状体の歯は、端縁部の縦区域のそれぞれに
個別に圧力を及ぼし、かくして、端縁部の縦区域を独立させる。
1実施例では、部材の櫛状体の歯を介する圧力を独立して分配することは、ド
クタ−ブレ−ド運搬装置における頭部の摺動作用と膨脹可能なスリ−ブの効果と
により完成する。
弾性的変形可能部材は、弾性に関しては複数の機能部品からなり、前記機能部
品は、ドクタ−ブレ−ドの縦方向に沿って配設され、且つ本質的に相互に独立し
ており、したがってその機能部品は、印刷用運搬装置の表面の凹凸を考慮に入れ
ることができる。
必要ならば、調整用端縁部に対して、反り形または波形の間に、すなわち反り
形または波形の若干の重なり合いにより、および/若しくは反り形または波形の
ための、ドクタ−ブレ−ドの全長と平行に延在するワイヤ−またはケ−ブルのよ
うな接続部材により、若干の可撓的相互依存性が与えられる。
もう一つの可能な実現によれば、弾性的変形可能部材の本体は、印刷用運搬装
置上のドクタ−ブレ−ドが及ぼす圧力に基づいて、変形可能な四辺形を頭部およ
び基部で画成するため、螺旋形または波形に配置される少なくとも1本の、さら
に詳しくは、2本のワイヤ−からなる。
この変形可能な四辺形は、印刷用運搬装置上の端縁部の傾斜角が印刷用運搬装
置上のドクタ−ブレ−ドの圧力とかかわりなく一定であるような方法で、変形可
能な平行四辺形か、または大きな基部が頭部に対して位置し、反対に小さな基部
が弾性的変形可能部材の基部に対して位置する不等辺四辺形かのいずれかであり
、そして、傾斜角は、印刷用運搬装置上のドクタ−ブレ−ドの圧力を意図して調
節される。
1実施例によれば、弾性的変形可能部材の本体、頭部および基部は、電気伝導
性を有するか、または静電気を排除するために若干の電気的連続状態を、弾性的
変形可能部材を介して端縁部とドクタ−ブレ−ド運搬装置との間に確保するよう
な方法でぴったりと結合される。
弾性的変形可能部材は、プラスチック若しくは金属、金属合金またはプラスチ
ック、金属、金属合金の組み合わせで実現することができる。。この材料は、補
強されたり、または補強されなかったりする。
調整用端縁部それ自体は、輪郭を描くことができる単数または複数の層ででき
たリボン状の形状をそれ自体呈する。その構成材料は、エラストマ−、ゴム、プ
ラスチックまたは他の同等材料からなるグル−プおよび特にポリウレタンから選
択される。
約10ないし30mmの高さを持ち、弾性的変形可能部材に弾性的に固着され
るこの端縁部は、鋳造、押し出し成型、機械加工または同等の方法により実現さ
れる。必要ならば、端縁部は、調整工程の間中、発生する静電気を排除するため
、電気伝導性を有する。
1実施例によれば、調整用端縁部は、2部分、すなわち弾性的変形可能部材の
基部に永続的に固定される核(core)と、好ましくは低い線形質量を有し、その核
に固定される外側調整用部分とからなる。この固定は、クリップ留めまたは任意
の他の方法を介し取り外し可能である。
今まで説明してきたようなドクタ−ブレ−ドは、さらに、その2端部において
2つのスクリ−ン低下手段を含んでもよい。
弾性変形可能部材は、隙間がなく、すなわち閉ざされていてもよいが、しかし
、ドクタ−ブレ−ドの全長の少なくとも1部分において、端縁部の上側に複数の
開口部または穴を含み、過剰の印刷用インクを通すことができることが好ましい
。
上述のドクタ−ブレ−ドの調整用端縁部は、縮小された横向きの高さ、さらに
詳しくは、センチメ−トルのけたの高さを有することができる。この低い高さは
、上側の過剰な印刷インクを通すことができ、したがって、ドクタ−ブレ−ドを
二方向で使用できる。ある適用の場合、この高さは、単一のスチ−ルワイヤ−ま
でさえ縮小でき、そのエラストマー部分は無視される。
1実施例では、弾性的変形可能部材は、本質的に一定の幅を持つリボン状体、
若しくは単数または複数の切抜きまたは横に延在する突出物を含むシ−トまたは
帯状体、若しくは櫛状体または特に垂直に延在する隆起部を含む螺旋形または波
形の断片の一般的形状をそれ自体呈する。
これらの突出物または隆起部は、ドクタ−ブレ−ドに沿って同間隔か、または
望ましい可撓性/硬度によって異なる間隔かのいずれかで延在する。
本質的に互いに独立している近接した機能部分は、弾性的変形可能部材の一部
を形成するので、特に、突出物または隆起部は、並置されるか、または本質的に
並置されるか、またはドクタ−ブレ−ドの縦方向に間隔を開けられる。必要なら
ば、この間隔は、望ましい可撓性/硬度によって変更できる。
弾性的変形可能部材が沿って延在する層は、典型的には外見上ドクタ−ブレ−
ドを画成する2平面間か、またはその外側に典型的には位置させられるが、しか
し近接して位置させられる。
実施されるあるものでは、弾性的変形可能部材は、頭部と端縁部との間に挿入
される。さらに詳しくは、弾性的変形可能部材は、端縁部が頭部で運搬されるこ
とを媒介する唯一つのまたは主要の部材を構成する。
その頭部は、概ね比較的硬質で、約60度ショア−の硬さおよびそれより硬く
、頭部は、手動のドクタ−ブレ−ド運搬装置または機械に、10ないし30mm
,好ましくは12ないし18mmの高さを持って固定されるように計画される。
弾
性的変形可能部材の上部部分は、頭部またはその表面上に堅固に固定される。
1実施例によれば、ドクタ−ブレ−ドの頭部が、自由にドクタ−ブレ−ド運搬
装置中を摺動し、印刷用運搬装置の凹凸にかかわりなく、膨脹可能なスリ−ブが
、端縁部のいずれ場所でも同じ圧力を確保する。
弾性的変形可能部材および調整用端縁部は、本質的に互いの延伸部に配設され
る。
実施されるあるものでは、弾性的変形可能部材はそれ自体が、少なくとも1部
分において、弾性的変形についての若干の受容力を持つドクタ−ブレ−ド頭部の
1部分の形状を呈する。
弾性的変形可能部材は、端縁部の振動周期と非常に異なる振動周期を持つよう
に、実際のドクタ−ブレ−ドの線形質量と異なる線形質量を有し、端縁部と弾性
的変形可能部材(複数の)とが組み合わせられたものは、表面の凹凸を含む運搬
装置が調整する間中、正常な作業状態のもとでは、共振する恐れはない。
弾性的変形可能部材は、一方では頭部に堅固に固定され、他方では端縁部に弾
力的に固定され、すなわちフランジをつけたり、接着したり、鋳造したりまたは
同等の方法で固定される。この結合は、不動にするか、またはドクタ−ブレ−ド
の全長と平行に延在する軸の比較的近傍で回動する若干の可能性があるようにす
るかのいずれかで実現される。
特別に実現されるものでは、弾性的変形可能部材は、機能的および/または構
造的に複合しており、ドクタ−ブレ−ド運搬装置と結合するように計画される堅
固な、または本質的に堅固な頭部と、取り外し可能な端縁部と結合することを予
定される半堅固な基部と、頭部と基部との間にあり本質的に弾性的変形可能部材
で構成される本体とからなる。頭部および/または基部および/または本体を、
取り外し可能な様式または不可能な様式で結合する。
ある実現されるものよれば、弾性的変形可能部材の本体を、クリップのような
固定用部材を介して、またはそれにより取り外し可能な様式で頭部および/また
は端縁部と結合する。
頭部および基部は、輪郭を描いた形状からなる。調整用端縁部は、頭部および
/または弾性的変形可能部材の基部と結合されるか、またはドクタ−ブレ−ドの
縦軸に関してそれらで角度を形成する。
その頭部は、ドクタ−ブレ−ドの縦軸に関して複数の傾斜角を持って、ドクタ
−ブレ−ド運搬装置に設置可能な輪郭からなることが好ましい。
今まで説明してきたドクタ−ブレ−ドは、非常に多くの利点を含んでいる:
ドクタ−ブレ−ドの可撓性/硬度を全方向に、さらに詳しくは上部から下方へ
適合させることができる。また剛性が中央部において僅かにより高く、且つその
端部において強度があるドクタ−ブレ−ドを作ることもできる。
端縁部の縁部は、最早、スクリ−ンと接触せず、また端縁部の上縁部に液体が
充分な時、過剰インクは端縁部の上縁部の上側から排出可能であるので、ドクタ
−ブレ−ドは、高速でも「インクプランニング(inkplaning)]を回避する。
ある状況下では、カウンタ−ドクタ−に頼ることは最早、絶対に不必要であり
、印刷工程は、特に、前方および後方への作業にあたって、より短時間に行うこ
とができる。
そのようなドクタ−ブレ−ドにより、インクの流れを最大限に活用することが
でき、調整速度にかかわりなく、利用するインクの液圧および分量を制御するこ
とができる。
本ドクタ−ブレ−ドにより、調整用端縁部に働く垂直接触圧にかかわりなく、
ドクタ−ブレ−ドの迎え角を支配することができるようになる。必要性に従って
、2つの本質的に平行なばね層で、この角度は、一定のまま残され、または反対
に、及ぼされる圧力に基づき積極的に調整される。
本発明に基づくドクタ−ブレ−ドにより、伝統的なドクタ−ブレ−ドのゴムと
対照的に、弾性的変形可能部材の構成材料は、変形を永続的に保たないという実
際の利点を得ることができるようになる。
このことにより、ある印刷機械に対して、はばたくような前後の動きまたは「
ぱたばたと動く(flip flap)」効果を生じさせることができるようになる。この
効果により、ドクタ−ブレ−ドが摺動工程の位置および各最終点を元に戻すこと
ができ、二重ドクタ−ブレ−ドも溢水防止棒も必要とせずに、急速な傾斜をする
ための高価でないシステムが可能となる。
本発明に基づくドクタ−ブレ−ドにより、印刷用運搬装置が、表面の凹凸を含
んでいてさえも、端縁部が印刷用運搬装置に正確に適合することができる。間隔
の変化を矯正することもできる。
また本発明に基づくドクタ−ブレ−ドにより、スクリ−ン上の圧力を印刷領域
の外へ移すことができるようになり、その結果、機械の構成要素および印刷に役
立つスクリ−ンの耐用年限がより長くなる。
印刷用運搬装置の表面の不完全さの結果生じる共振効果は、排除され、低下さ
れる。これらの表面の不完全さにより必然的に伴う振動についても実際同じであ
る。
また上述のようなドクタ−ブレ−ドにより、全体重量を伝統的なドクタ−ブレ
−ドと比較して低減することができる。この重量の低減の結果、慣性が低下し、
これによりドクタ−ブレ−ドの作業も有利となる。
本発明についてのさらなる特徴は、同封の図面を参照しながら、下記の明細書
から得られる;その点で:
−図1は、公知のドクタ−ブレ−ドの断面図であり、一方、
−図2ないし13は、本発明についての異なる実施例の図である。
図1では、ドクタ−ブレ−ド2は、ねじ10でドクタ−ブレ−ド運搬装置1に
固定されている。当初約75度に調節されているスクリ−ン7の角度αが、屈曲
の間に、40度の角度βまで急速に減少することがわかる。このことは、ドクタ
−ブレ−ド2が、1層または複数層のいずれからなっているかにかかわらず生じ
る。
図2Aでは、本発明に基づくドクタ−ブレ−ド2を輪郭がわかるように描いて
あり、作業にあたって、端縁部5で形成される角度βが、変形可能な平行四辺形
4.1および4.2の効果により当初の角度αと等しいことがわかる。
図2Bは、弾性的変形可能な二重部材4を構成することができる異なる形式の
ばね4a,4bおよび4cの正面図である。
図3A,B,CおよびDは、種々のばねを図示している。図3Aは、ばね4の
反り形の重なり合いを描いてあり、端縁部5に可撓的相互依存性を生じさせてい
る。図3Cは、互いに反り形6を接近させることによりドクタ−ブレ−ド2を硬
くするための方法を図示している。
図3EないしHは、弾性的変形可能部材の異なる実施例についての断面図であ
る。図3Eは、この調節装置を配設されていない旧式機械のために計画した調節
可能な角度を用いるドクタ−ブレ−ドを図示している。
図4A、BおよびCは、弾性部材を構成するU字形ピンの間隔の変化によるド
クタ−ブレ−ド2の硬度の規則的変化を図示している。図4Dは、同じドクタ−
ブレ−ドを輪郭でわかるように描いている。不等辺四辺形の形状に留意すること
。
図5は、弾性的変形可能部材4が、頭部3の延伸部である場合を図示しており
、この場合に形成される輪郭を図示している。区域4a、4bおよび4cは、硬
度の調節を図示しており、溝穴16が、深くまたは浅く開けられている。
図6は、ドクタ−ブレ−ド2を描いており、そのドクタ−ブレ−ド2の弾性的
変形可能部材4は、U字形になるように曲げられた1本の帯状体13’または2
本の帯状体13のいずれかにより構成される。形成される輪郭は、ドクタ−ブレ
−ド2の頭部3を構成し、それは,U字形に含まれるか、またはドクタ−ブレ−
ド運搬装置1により2個の帯状体の間で締め付けられる。その正面図は、弾性的
変形可能部材4でできた中空または中実である2形式の歯を図示している。
図7Aは、弾性的変形可能部材4を構成する櫛状体の歯の間の開口部16にあ
る、低度の揺変性を有するインキ8の通路を図示している。
図7Bでは、開口部16が、装置に負担をかけ過ぎるすることなく、より容易
に清掃されるために、接着剤17で密閉されている。
図8は、ばねが端縁部5を構成するゴムの薄層で高さの大部分を覆われるドク
タ−ブレ−ドを図示している。2層のばねの間の空間14は、空隙かまたはフォ
−ム15で充填されるかのいずれかである。正面図8Cは、フォ−ムを充填した
場合の弾性的変形可能部材4の種々の構成層を、立面で図示している。
図9は、螺旋形で、方形で、且つ単数のワイヤ−を持つ設計を図示しており、
端縁部5を構成する材料に完全に埋め込まれる。この実施態様は、小断面を有す
るドクタ−ブレ−ドに適合する。
図10A、10B、11Aおよび11Bは、ドクタ−ブレ−ドの構造体を図示
する二対の略図であり、そのドクタ−ブレ−ドの弾性的変形可能部材は、四辺形
を構成し、すなわち異なる可能な実施例として、その圧力は、図10Aおよび1
1Aの場合よりも図10Bおよび11Bの場合の方が高い;図11Bでは、不等
辺四辺形の形状は、垂直圧力を受けてその角度を積極的に矯正する。
また図12は、ドクタ−ブレ−ドの変形実施例を図示しており、そこでは、調
整端縁部が2部分として設けられ、そのうちの1部分は、クリップを介して容易
に取り外し可能である。
図13A、13Bおよび13Cは、ドクタ−ブレ−ドを図示しており、そのド
クタ−ブレ−ドの縦に屈曲している頭部3が、ドクタ−ブレ−ド運搬装置1の中
で垂直に摺動でき、膨脹可能なスリ−ブ19が、一定の線形圧力を下向きに及ぼ
す。下部部分5は、固定された核23および取り外し可能な端縁部24で構成さ
れる。
図に詳細に描いている実施例では、ドクタ−ブレ−ド2は、機能的且つ構造的
に複合しており、また頭部3、端縁部5および弾性的変形可能部材4からなる。
頭部3は、堅固または本質的に堅固で、それは、ドクタ−ブレ−ド運搬装置1
と機能的に結合されるように計画されている。部材4は、頭部3と端縁部5との
間に配置される。頭部3および端縁部5は、輪郭を描いた形状からなる。部材4
もそれ自体も同様に輪郭を描かれており、中実または穴を開けられている。
輪郭を描いた形状のようであるため、端縁部5は、頭部3と結合できるし、ま
たはドクタ−ブレ−ド2の縦面に関して一定角度α、βを形成できる。
考えられた実施例によれば、弾性的変形可能部材4は、本来、一定の幅を持つ
リボン状の一般的形状をそれ自体呈しており、その横の輪郭は、多少の機械加工
が可能であり、横に延在する単数または複数の溝穴または突出物からなるリボン
状の形状か、若しくは櫛状の形状か、若しくは同じように隆起部からなる螺旋形
または波形の断片の形状かのいずれかである。さらに詳しくは、これらの隆起部
は、横に延在する。他の実施例によれば、それらは、任意の他の方法で延在して
もよい。
これらの突出物または隆起部は、特に、ドクタ−ブレ−ドに沿って同間隔か、
または反対に望ましい可撓性/剛性によって異なる間隔かのいずれかで延在する
。
さらに詳しくは、これらの突出物/隆起部は、本質的に相互に独立し、上記で
論議されてきた部分を構成する。
そのようないわゆる機能部分、さらに詳しくは突出物または隆起部は、並置さ
れるか、または本質的に並置されるか、若しくは重ねられ、あるいはドクタ−ブ
レ−ドの縦方向において近接した機能部品から離れて配置される。
詳しくは、この間隔は、一定か、または望ましい可撓性/硬度によって変更さ
れるかいずれかである。
図2では、ドクタ−ブレ−ド2を、ドクタ−ブレ−ド運搬装置1と堅固に且つ
取り外し可能に結合していることがわる。スクリ−ン7と接触しているドクタ−
ブレ−ド2は、頭部3と、端縁部5の形状をした基部と、頭部および基部5と接
続する少なくとも1個の弾性的変形可能部材4とからなる。その装置は、軸に沿
って縦に延在する。作業の間中、この軸は、水平に、または本質的に水平に配置
される。ドクタ−ブレ−ド運搬装置1は、高度な装置堅固性を備え、且つドクタ
−ブレ−ド2の運搬装置の要素を構成する。それと対照的に、ドクタ−ブレ−ド
2は、ある程度まで変形可能である。
ドクタ−ブレ−ド2の端縁部5と同様に頭部3は、エラストマ−ポリウレタン
の単数または複数の層でできたリボン状の形状をそれ自体呈しており、それぞれ
が、約12ないし18mmの高さを持つが、しかし弾性は異なっており、頭部3
は、より堅固で、また端縁部は、より可撓性がある。
図2ないし4に基づく弾性的変形可能部材4は、一重または二重の櫛状体を形
成するように、波形に配置される単数または複数の弾性的変形可能ワイヤ−で実
現され、その櫛状体の剛性は、波形6の横寸法によって、または構成材料の特性
によって、あるいは、波形6間に存在する間隔によって調節可能である。ワイヤ
−またはケ−ブル20は、端縁部5に対して波形6に若干の可撓的相互依存性を
生じさせるために、ドクタ−ブレ−ド2の全長と平行に延在する。
弾性的変形可能部材4は、波形6を形成するワイヤ−の結果および波形6間の
空間により、ドクタ−ブレ−ド2の縦方向において少なくとも1箇所で構造的に
不連続である。
構造的に不連続手段とは、弾性的変形可能部材4が材料的または構造的な不連
続をドクタ−ブレ−ド2に沿って確保するように実現されることを意味する。そ
の際、弾性的変形可能部材4を構成する構造部品6は、相互に離れて配置される
。
ドクタ−ブレ−ド2は、その全長の少なくとも1箇所に位置する少なくとも1
個の弾性的変形可能部材4からなる。
部材4が位置する場所でのドクタ−ブレ−ド2の可撓性が、端縁部5の固有可
撓性と弾性的変形可能部材4の弾性との組み合わせの結果として生じるような方
法で、弾性的変形可能部材4は端縁部5に作用する。それぞれの弾性は、相互に
異なる。
実施例によれば、弾性的変形可能部材4が、ドクタ−ブレ−ドの全長に渡って
または本質的に全長に渡ってまたは前記の全長の一部のみに渡って配置される。
例えば、弾性的変形可能部材4は、ドクタ−ブレ−ドの中心から外の遠い部分に
、または反対にその中心部分に配置される。
必要ならば、単数または複数の弾性的変形可能部材4が、ドクタ−ブレ−ド2
の全長に渡ることまたは本質的に全長に渡ることまたはその一部のみに渡ること
が組み合わされて、設けられ、且つ配設されてもよい。ドクタ−ブレ−ド2は、
唯1個の弾性的変形可能部材から構成されてもよいし、複数の弾性的変形可能部
材から構成されてもよい。
図2Bでさらに特に描いている実施例では、弾性的変形可能部材4が、弾性に
関しては、複数の機能部分からなっている。
これらの機能的部分は、ドクタ−ブレ−ド2の縦方向に沿って位置させてある
。これらの機能部分は、機能の点では相互に本質的に独立している。このことは
、弾性的変形可能部材4の1機能部分が、偏りに対して反応でき、さらに詳しく
は、印刷面の凹凸により、隣接する弾性的変形可能部材4の機能部分に本質的に
影響を与えないことを意味している。
さらに、弾性的変形可能部材4は、端縁部の上側にある通路、開口部、穿孔、
溝孔または類似の貫通部16を含み、過剰の印刷インクを通すことができる。か
くして、ドクタ−ブレ−ド2は、カウンタ−ドクタ−を含むことなく、また従来
技術よりもさらに単純である。
1個または数個の弾性的変形可能部材4は、端縁部の線形質量と異なる線形質
量を有する。それにより弾性的変形可能部材4が、端縁部5の振動周期と明らか
に異なる振動周期を有する結果を生じる。かくして、縁端部5と1個または数個
の弾性的変形可能部材4とが組み合わさることにより、ドクタ−ブレ−ド2の正
常な作業状況下での共振が不可能となる。さらに詳しくは、従来現れていた表面
の凹凸を含んだ運搬装置で調整する間中、この共振を防止し、低下させる。
考えられた実施例によれば、弾性的変形可能部材4は、頭部3に固着されるよ
うにまたは頭部3および/または縁端部の必要部品を構成するように、、頭部3
および/または縁端部から分離される。
上記で描いた実施例では、弾性的変形可能部材4を、頭部3と縁端部5との間
に挿入すると同時に、それらと結合する。さらに詳しくは、弾性的変形可能部材
4は、縁端部5が頭部3で運搬されることを媒介する唯一つのまたは主要な部材
を構成する。
これらの実施例では、弾性的変形可能部材4を、頭部3および縁端部5の延伸
部に、少なくとも一部分に渡って横に位置させる。
ここでは、横方向は、ドクタ−ブレ−ド2の縦軸に関して概ね直交する方向を
意味する。
図2の実施例によれば、ドクタ−ブレ−ド2の頭部3は、ねじ10を介してド
クタ−ブレ−ド1の顎部9で構成される万力(vice)に堅固に固定される。ここで
は、弾性的変形可能部材4は、ドクタ−ブレ−ド2の縦方向の少なくとも1箇所
で構造的に不連続であり、且つ互いに離れて配置される2層のばねに沿って延在
する2個の櫛状体を構成する2本のワイヤ−または2枚のシ−トで形成される。
弾性的変形可能性により、端縁部5の傾角、したがってスクリ−ン7上または印
刷用運搬装置上のドクタ−ブレ−ド2の迎え角αを、調節または固定することが
できることがわかる。
そのような層は、外見上ドクタ−ブレ−ド2を画成する平面の間か、または外
側に配設されるが、しかし近接して概ね配設される。例えば、弾性的変形可能部
材4が沿って延在する層は、外見上ドクタ−ブレ−ド2の限界を定める2面間の
中心領域か、または2面のうちの少なくとも1面に近接する所かのいずれかに、
本質的に位置させられる。
図3ないし6では、また弾性的変形可能部材4が、互いに離れて配置される複
数のばね層に沿って延在する(3EないしHの輪郭でわかるように)。
図3Aの場合では、部材4の反り形または波形は、三角形の形状を有し、可撓
的相互依存性を確保にするために、端縁部5で互いに重なり合うが、一方では頭
部3の延伸部に配置される。
図10A/Bおよび11A/Bで明らかにされている好ましい態様では、弾性
的変形可能な二重部材4が、例えば、螺旋形または波形に配置される2本のワイ
ヤ−の形状をしている回動要素12からなり、その回動要素12が、頭部3およ
び端縁部5で変形可能な四辺形を画成する。この四辺形は、四個の頂点、すなわ
ち頭部3に2個の頂点21aおよび21bと、端縁部に2個の頂点22aおよび
22bとを有する。頂点21aおよび22aは、弾性的変形可能な二重部材4の
1側面に、且つワイヤ−のうちの1本に沿って位置させられるのに対して、他の
頂点21bおよび22bは、その他のワイヤ−に沿って反対側の側面に位置させ
られる。ドクタ−ブレ−ド2の各端部で、ばね11は、回動要素12と対角線に
接続される。
そのような構造で、端縁部5の傾斜角が、ドクタ−ブレ−ドの圧力にかかわり
なく、スクリ−ンまたは印刷用運搬装置上で保持される。。この状況は、図10
Aおよび10Bの比較で明瞭にわかる。そのことにより端縁部5が、ドクタ−ブ
レ−ドの圧力にかかわりなく、スクリ−ンまたは印刷用運搬装置上で同じ角度α
である結果を生じる。
図11の場合、頂点21a、21b、22a、22bは、不等辺四辺形を形成
し、その大きな基部は、頭部3の側に位置を与えられ、その小さな基部は、端縁
部18の側に位置を与えられる。圧力が頭部3に及ぶと、端縁部5の角度の利得
が得られる。
図12の異なる実施では、調整用端縁部が、2部分、すなわち弾性的変形可能部
材4の基部に永続的に固定される核23と、低い線形質量を備え、核23に固定
される外側調整用部分24とからなる。この固定は、この場合、取り外し可能な
クリップ留め形式のものである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1998年5月6日(1998.5.6)
【補正内容】
ドクタ−ブレ−ドは、伝統的には、ゴムからなり、典型的には、長方形の平行
六面体の形状を備え、それは、縦方向および横方向の両方で連続している。また
、ドクタ−ブレ−ドは、スクリ−ンと接触している部分において、異なる輪郭を
含むことができ、その異なる輪郭は、ある作業にとってより都合がよいと考える
ことができる。
ドクタ−ブレ−ドは、同時に矛盾すると思われるような特徴も含まなければな
らない。
ドクタ−ブレ−ドは、以下のために充分堅固で(頑丈で)なければならない:
−「不接触」を除去すること;
−印刷作業を実施するために、スクリ−ンのいたるところで適当な且つ一定の
インク部分を押しやること;
−ドクタ−ブレ−ドがその送り速度に従う前に、蓄積されたインクの波動を押
すこと。
さらに、ドクタ−ブレ−ドは、以下のために充分弾力がなければならない:
−スクリ−ンの上または下で利用される像の運搬装置の凹凸を補正すること;
−印刷用運搬装置の凹凸を補正すること;
−印刷台の表面の凹凸を補正すること。
変形実施例によれば、ドクタ−ブレ−ドは、機械に組み込まれる。さらに詳し
くは、引例としてUS-A-第4 845 230号、EP-A-第140 165号、EP-A-第460 267号の
文書がある。ドクタ−ブレ−ドを、GB-A−第2 175 850号、US-A−第4 102 266号
、FR-A-第2 302 199号、US-A-第4 989 511号の文書から得られる手動機能で計画
するか、あるいは、ドクタ−ブレ−ドを、機械に組み込むかのいずれかににかか
わりなく、上記で説明した必要とされる堅固性、可撓性の双方を含むドクタ−ブ
レ−ドを備えるための問題が生じている。
US-A-第5 345 862号の文書は、ドクタ−ブレ−ドが2層の外部層とさらに堅固
な内部層からなる場合の1実施例を提供している。
また、引例としてEP-A-第0 298 911号およびDE-B-第3812 826号の文書がある
。
EP-A-第167 906号の文書は、ドクタ−ブレ−ド運搬装置に挿入される硬い弾性
材料でできた運搬棒を提供しており、輪郭を描かれている弾力のある材料でで
【手続補正書】
【提出日】1999年1月5日(1999.1.5)
【補正内容】
請求の範囲
1. スクリ−ン印刷に使用するためのドクタ−ブレ−ドにおいて、頭部(3)
と、端縁部(5)の形状をした基部と、頭部(3)および基部(5)に接続する少なくと
も1個の弾性的変形可能部材(4)とからなり、その全長に沿う任意の場所におけ
るドクタ−ブレ−ド(2)の可撓性が、端縁部(5)の固有可撓性と、弾性的変形可能
部材(4)の弾性との組み合わせの結果として生じたものであり、前記弾性的変形
可能部材(4)が、ドクタ−ブレ−ド(2)の縦方向の少なくとも一箇所で構造的に不
連続であり、且つ複数の間隔の開いたばね層に沿って延在するドクタ−ブレ−ド
。
2. 前記弾性的変形可能部材(4)が、一重または二重の櫛状体を形成するよ
うに、螺旋形または波形に配置される単数または複数の弾性的変形可能なワイヤ
−で、若しくは切抜きシ−トで実現され、櫛状体の剛性を、反り形、波形または
切抜きの横寸法と、構成材料の特徴と、櫛状体の歯の間の間隔とで構成されるグ
ル−プから選択した手段で調節する請求項1記載のドクタ−ブレ−ド。
3. 前記端縁部(5)が、複数の縦区域からなり、また、前記櫛状体が、端縁
部(5)の縦区域のそれぞれに個別に圧力を及ぼす前記歯で弾性的変形可能部材(4
)により構成される歯からなり、かくして、端縁部(5)の縦区域を独立させる請
求項2記載のドクタ−ブレ−ド。
4. 部材(4)の櫛状体の歯を介する前記圧力を独立して分配することが、ド
クタ−ブレ−ド運搬装置(1)における頭部(3)の摺動作用と膨脹可能なスリ−ブ(1
9)の作用とで完成する請求項3記載のドクタ−ブレ−ド。
5. 前記弾性的変形可能部材(4)が、印刷用運搬装置上のドクタ−ブレ−ド
が及ぼす圧力に基づいて、変形可能な四辺形を頭部および基部で画成する請求項
1記載のドクタ−ブレ−ド。
6. 前記変形可能な四辺形が、印刷用運搬装置上の端縁部(5)の傾斜角が印
刷用運搬装置上のドクタ−ブレ−ドの圧力とかかわりなく一定であるような方法
で、変形可能な平行四辺形か、または大きな基部が頭部に対して位置し、反対に
小さな基部が弾性的変形可能部材の基部に対して位置する不等辺四辺形かのいず
れかから選択され、傾斜角が、圧力を受けて積極的に調節される請求項5記載の
ドクタ−ブレ−ド。
7. 前記弾性的変形可能部材(4)、頭部(3)および基部(5)が、電気伝導性を
有するか、または静電気を排除するために電気的連続状態を、弾性的変形可能部
材(4)を介して端縁部(5)とドクタ−ブレ−ド運搬装置(1)との間に確保するよう
な方法でぴったりと結合される請求項4記載のドクタ−ブレ−ド。
8. 端縁部(5;8)の形状をした前記基部が、単数または複数の層でできたリ
ボン状の形状をそれ自体呈する請求項1記載のドクタ−ブレ−ド。
9. 前記弾性的変形可能部材(4)が、ドクタ−ブレ−ドの全長の少なくとも
一部分において、端縁部(5)の上側に複数の開口部または穴を含み、過剰の印刷
用インクを通すことができる請求項1記載のドクタ−ブレ−ド。
10. 前記弾性的変形可能部材(4)が、不動にされるか、またはドクタ−ブレ
−ドの全長と平行に延在する軸の比較的周りで回動する若干の可能性があるよう
にされるかのいずれかで、頭部(3)および/または端縁部(5)に固定される請求項
1記載のドクタ−ブレ−ド。
11. 2以上の頭部(3)と、端縁部(5)と、弾性変形可能部材(4)とが、取り外
し可能な方法で互いに結合される請求項1記載のドクタ−ブレ−ド。
12. 少なくとも1つの頭部(3)と、端縁部(5)とが、ドクタ−ブレ−ド(2)の
縦軸に関して、弾性変形可能部材(4)と角度を形成する請求項1記載のドクタ−
ブレ−ド。
13. 頭部(3)が、ドクタ−ブレ−ド(2)の縦軸に関して、複数の傾斜角で、ド
クタ−ブレ−ド運搬装置(1)に設置可能な輸郭を有する請求項4記載のドクタ−
ブレ−ド。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ
,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU
,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,
CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G
B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG
,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,
LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N
O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG
,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,
US,UZ,VN,YU
【要約の続き】
また永続的コア−(23)および取り外し可能なクリッ
プ留めの覆(24)からなる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. スクリ−ン印刷機械に使用するため、若しくは液体または糊状物を印刷ま たは移送するための作業員の運転、若しくは他の適用のためのドクタ−ブレ−ド において、頭部(3)と、端縁部(5)の形状をした基部と、頭部(3)および 基部(5)に接続する少なくとも1個の弾性的変形可能部材(4)とを具備し、 その全長に沿う任意の場所におけるドクタ−ブレ−ド(2)の可撓性が、端縁部 (5)の固有可撓性と弾性的変形可能部材(4)の弾性との組み合わせの結果と して生じたものであり、弾性的変形可能部材(4)が、ドクタ−ブレ−ド(2) の縦方向の少なくとも一箇所で構造的に不連続であり、且つ複数の間隔の開いた ばね層に沿って延在することを特徴とするドクタ−ブレ−ド。 2. 弾性的変形可能部材(4)の本体が、一重または二重の櫛状体を形成する ために、螺旋形または波形に配置される単数または複数の弾性的変形可能なもの 、さらに詳しくは金属製ワイヤ−で、若しくは切抜きシ−トで、実現され、櫛状 体の剛性を、反り形、波形、切抜きの横寸法または構成材料の特徴または櫛状体 の歯の間の間隔で調整できることを特徴とする請求項1に記載のドクタ−ブレ− ド。 3. 弾性的変形可能部材(4)で構成される櫛状体の歯が、端縁部(5)の縦 区域のそれぞれに個別に圧力を及ぼし、かくして、端縁部(5)の縦区域を独立 させることを特徴とする請求項1または2に記載のドクタ−ブレ−ド。 4. 部材(4)の櫛状体の歯を介する圧力を独立して分配することが、ドクタ −ブレ−ド運搬装置(1)における頭部(3)の摺動作用と膨脹可能なスリ−ブ (19)の作用とで完成することを特徴とする請求項1ないし3に記載のドクタ −ブレ−ド。 5. 弾性的変形可能部材(4)の本体が、印刷用運搬装置上のドクタ−ブレ− ドが及ぼす圧力に基づいて、変形可能な四辺形を頭部および基部で画成すること を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のドクタ−ブレ−ド。 6. その変形可能な四辺形が、印刷用運搬装置上の端縁部(5)の傾斜角が印 刷用運搬装置上のドクタ−ブレ−ドの圧力とかかわりなく一定であるような方法 で、変形可能な平行四辺形か、または大きな基部が頭部に対して位置し、反対に 小さな基部が弾性的変形可能部材の基部(5)に対して位置する不等辺四辺形か のいずれかであり、傾斜角が、圧力を受けて積極的に調節されることを特徴とす る請求項5に記載のドクタ−ブレ−ド。 7. 弾性的変形可能部材(4)の本体、頭部(3)および基部(5)が、電気 伝導性を有するか、または静電気を排除するために電気的連続状態を、弾性的変 形可能部材(4)を介して端縁部(5)とドクタ−ブレ−ド運搬装置(1)との 間に確保するような方法でぴったりと結合されることを特徴とする請求項1ない し6のいずれかに記載のドクタ−ブレ−ド。 8. 端縁部(5:8)の形状をした基部が、単数または複数の層でできたリボ ン状の形状をそれ自体呈することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記 載のドクタ−ブレ−ド。 9. 弾性的変形可能部材(4)が、ドクタ−ブレ−ドの全長の少なくとも一部 分において、端縁部(5)の上側に複数の開口部または穴を含み、過剰の印刷用 インクを通すことができることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載 のドクタ−ブレ−ド。 10. 弾性的変形可能部材(4)が、頭部(3)および/または端縁部(5) にフランジをつけたり、接着したり、鋳造したりまたは同等の方法により、不動 にするか、またはドクタ−ブレ−ド(2)の全長と平行に延在する軸の比較的近 傍で回動する若干の可能性があるようにするかのいずれかで固定されることを特 徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のドクタ−ブレ−ド。 11. 頭部(3)および/または端縁部(5)および/または弾性変形可能部 材(4)が、取り外し可能な方法で結合されることを特徴とする請求項1ないし 10のいずれかに記載のドクタ−ブレ−ド。 12. 頭部(3)および/または端縁部(5)が、ドクタ−ブレ−ド(2)の 縦軸に関して、弾性変形可能部材(4)で角度を形成することを特徴とする請求 項1ないし11のいずれかに記載のドクタ−ブレ−ド。 13. 頭部(3)が、ドクタ−ブレ−ド(2)の縦軸に関して、複数の傾斜角 で、ドクタ−ブレ−ド運搬装置(1)に設置可能な輪郭を有することを特徴とす る請求項1ないし12のいずれかに記載のドクタ−ブレ−ド。
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