JP2000505913A - 2,4―ジニトロ―1―ナフトールを含有するポジ型フォトレジスト組成物 - Google Patents
2,4―ジニトロ―1―ナフトールを含有するポジ型フォトレジスト組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
膜形成性ノボラック樹脂、キノンジアジド光活性化合物、溶媒および2,4-ジニトロ-1-ナフトール染料を含有する感光性ポジ型フォトレジスト組成物において、染料が、フォトレジスト組成物の全体の0.5重量%を越えるレベルで存在する。この染料は、感光性組成物のリソグラフィー性能を著しく低下させることなく、反射性基体上のレジストパターンの線幅変化を低減する。
Description
【発明の詳細な説明】
2,4-ジニトロ-1-ナフトールを含有するポジ型フォトレジスト組成物
発明の背景
フォトレジスト組成物は、例えばコンピューターチップおよび集積回路の製造
における小型化された電子部品を製造するためのマイクロリソグラフィー工程に
使用される。一般に、これらの工程では、フォトレジスト組成物の膜の薄いコー
ティングが、最初に基体材料、例えば集積回路を製造するために使用されるシリ
コンウエハーに塗布される。次いで、このコーティングされた基体は、フォトレ
ジスト組成物中の全ての溶媒を蒸発させ、そして基体上にコーティングを固着さ
せるためにベークされる。次に、このベークされた基体のコーティングされた表
面は、放射線で画像形成露光される。
放射線露光は、コーティングされた表面の露光領域の化学的変化の原因となる
。可視光、紫外(UV)光、電子線およびX-線照射エネルギーが、マイクロリソグラ
フィー工程に今日通常使用される放射線の種類である。この画像形成露光の後に
、コーティングされた基体は、基体のコーティングされた表面の放射線露光され
た領域または放射線露光されていない領域のいずれかを溶解しそして取り除くた
めに、現像剤溶液で処理される。
現在、二種類のフォトレジスト組成物があり、それはネガ型とポジ型である。
ネガ型フォトレジスト組成物が放射線に画像形成露光されると、放射線に露光さ
れたレジスト組成物の領域は現像剤溶液に対して溶解性が低くなり(例えば架橋
反応が起こる)、一方でフォトレジストコーティングの非露光領域はそのような
溶液に対して比較的溶解性を保持する。従って、露光されたネガ型レジストを現
像剤で処理することにより、フォトレジストコーティングの非露光領域が取り除
かれ、そしてコーティングにネガ型画像が生じる。これによって、フォトレジス
ト組成物が付着していた、下にある基体表面の所望の部分が裸出する。
他方で、ポジ型フォトレジスト組成物が放射線に画像形成露光されると、放射
線に露光されたフォトレジスト組成物の領域は、現像剤溶液に対して溶解性が高
くなり(例えば再転移反応が起こる)、一方で露光されていない領域は現像剤溶
液に対して比較的不溶性を保持する。従って、露光されたポジ型フォトレジスト
を現像剤で処理することにより、コーティングの露光された領域が取り除かれ、
そしてフォトレジストコーティングにポジ型画像が生じる。ここでも、下にある
基体表面の所望の領域が裸出する。
この現像操作の後に、その時点では部分的に保護されていない基体は、基体−
エッチング溶液またはプラズマガス等で処理することができる。このエッチング
溶液またはプラズマガスは、現像の際にフォトレジストコーティングが取り除か
れた基体の部分をエッチングする。フォトレジストコーティングが依然として残
る基体の領域は保護され、そしてエッチングされたパターンが基体材料に生じ、
これは放射線の画像形成露光に使用されたフォトマスクに対応する。後に、フォ
トレジストコーティングの残存する領域はストリッピング操作の際に取り除くこ
とができ、クリーンなエッチングされた基体表面が残る。いくつかの場合におい
ては、現像段階の後かつエッチング段階の前に、下にある基体への接着性および
エッチング溶液に対する耐性を増加させるために、残存するフォトレジスト層を
熱処理することが望ましい。
ポジ型フォトレジスト組成物は、現在ネガ型レジストよりも支持されている。
というのも、前者は一般に良好な解像能力およびパターン転写特性を有している
からである。フォトレジスト解像度は、レジスト組成物が露光および現像の後に
高度の画像エッジアキュイティー(edge acuity)でフォトマスクから基体へ転写
することのできる最も小さなフィーチャーとして定義される。今日の多くの製造
工程において、1ミクロン未満の単位のレジスト解像度が必要である。さらに、
現像されたフォトレジスト壁面が基体に対してほぼ垂直であることもほとんど常
に望まれる。レジストコーティングの現像された領域と現像されていない領域と
の間のこのような境界は基体上へマスクイメージの正確なパターン転写を移す。
小型化に対する要求からデバイスの微小寸法が減少しているので、このことはさ
らに重要になってきている。
ノボラック樹脂および光活性化合物としてのキノンジアジド化合物を含有する
ポジ型フォトレジストは、従来公知である。ノボラック樹脂は、代表的には酸触
媒、例えばシュウ酸の存在下に、ホルムアルデヒドと一種またはそれ以上の多置
換されたフェノール類とを縮合させることによって製造される。光活性化合物は
、一般にマルチヒドロキシフェノール性化合物とナフトキノンジアジド酸または
その誘導体とを反応させることによって得られる。
フォトレジストは、反射性の金属基体表面および/またはフォトグラフィー工
程の際に半導体デバイスの表面特徴のある表面(topographical surface)にしば
しば適用される。露光段階の際のこれらの反射性基体からの反射光に起因する干
渉作用は、パターンの線幅の変化の原因となることがあり、このような表面から
の反射光はしばしば予測できないので、基体表面が高反射性でありかつ表面特徴
がある場合に、この問題は特に深刻である。この結果、代表的には反射性ノッチ
ング(reflective notching)として知られる複写されるレジストパターンの正確
さの損失および基体上のフォトレジストの厚さの変化に伴うイメージされたフォ
トレジストパターンの線幅の大きな変化につながる。本発明は、特に表面特徴の
ある高反射性基体上のこれらのフォトレジストの処理の際の線幅の変化の低減に
関する。
フォトレジストへ染料を添加することは以前から提言されている。フォトレジ
スト中の染料の選択は、いくつかの重要な基準、例えばノボラック/ジアゾナフ
トキノン化学系とレジストキャスティング溶媒との相溶性、レジストを画像形成
露光するために使用される露光波長における強い吸収、露光波長における高い吸
光率およびフォトレジストのリソグラフィー性能に対する最小の影響を満足する
ことに基づいている。これらのリソグラフィー性能パラメーターのいくつかは、
感光性、解像度、側壁エッジアキュイティー、および焦点深度である。染料を含
有しない代表的なフォトレジストは、反射性ノッチングおよび基体中の表面特徴
に対する膜厚の変化に伴う微小寸法の大きな変化を示す。半導体デバイス上の回
路はより複雑化してきているので、より多くの表面特徴が基体に導入され、そし
て線幅スイングレシオとして知られるフォトレジスト膜厚の変化に伴う線幅の大
きな変化を減少させることのできるフォトレジストに対する要望が重要になって
きている。このスイングレシオの低減、または好ましくは排除は、半導体デバイ
スの製造に使用するためのフォトレジストの好ましい種類を選択する場合に、明
確な工程制御の利点を提供する。染色されたフォトレジストの最終的な選択にお
いて、上記の全てのリソグラフィー特性は、最良の性能および最大の工程制御を
得るために、最大化されなければならない。
特に高い負荷レベルでフォトレジストに染料を添加する効果およびフォトレジ
ストのリソグラフィー性能に対するその影響は、George J.Cernigliaroらによ
る"Interaction of base-soluble and base-insoluble non-actinic dyes with
novolak polymers and novolac based positive photoresists",SPIE Vol.108
6,第106〜116頁、1989中に報告されている。これらの染料、例えば
クマリンおよびクルクミンは、レジストの性能に対していくらか負の影響を有し
ており、解像度の損失、エッジアキュイティーの損失、焦点深度の損失、低い溶
解性、光化学線波長における不十分な吸収、反射した放射線の不十分な低減のい
ずれか、またはこれらの組み合わせにつながる。これらの問題のいくつかを解決
する一つの可能な方法は、米国特許第5,225,312号明細書に記載されている染料
の混合物を使用することである。しかしながら、増加する製造の複雑さおよび品
質の保証の面から、これらの問題を解決するための最も好ましい方法とされる染
料の混合物の使用は行われない。米国特許第5,225,312号明細書の染料の混合物
、特にクマリンおよび2,4-ジニトロ-1-ナフトールの使用は、染色されたフォト
レジストが広いスペクトル範囲の放射線を放出するスキャニング露光装置からの
光化学線照射を吸収するために必要とされる。さらに、米国特許第5,225,312号
明細書は、これらの染料のいずれか単独のものがI-線ステッパーで使用された場
合に線幅スイングレシオを低減することは認識していない。本発明は、365nmで
のみ放射線を放出するI-線ステッパーで露光した際に線幅スイングレシオを低減
するために、フォトレジスト組成物の全体の重量の0.5%よりも多くの量で、
フォトレジスト中に著しく多量の2,4-ジニトロ-1-ナフトールを使用する方法に
関する。
通常の染料、例えばクマリン染料またはクルクミン染料は、ノボラック/ジア
ゾナフトキノンタイプのフォトレジストに広く使用されているが、これらはポジ
型フォトレジストに使用した場合には感光性の深刻な損失の原因となる。本発明
の染料である2,4-ジニトロ-1-ナフトール染料は、I-線における強い吸収性化合
物であるが、その露光波長における吸光率は、その他のI-線染料、例えばSudan
Orange G染料および2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノンと比較して比較
的低い。この結果、本発明においてその他の従来のI-線染料に匹敵する所望のレ
ジスト膜吸収性を達成するためには、比較的高い染料負荷が必要とされる。フォ
トレジスト組成物全体の0.5重量%を越えてフォトレジスト中に比較的大量の
2,4-ジニトロ-1-ナフトール染料を使用するにも関わらず、染料の高い負荷に伴
う予想されるその他のフォトレジストのリソグラフィー特性の損失なしに、線幅
スイングレシオが著しく低減されることが本発明において予期せず見出された。
発明の要約
本発明のポジ型フォトレジスト組成物は、線幅スイングレシオとして知られて
いる、フォトレジスト膜厚の変化に起因する線幅の微小寸法の変化を低減し、そ
の際フォトレジスト組成物は、膜形成性ノボラック樹脂、キノンジアジド感光剤
、約0.5重量%より多くの2,4-ジニトロ-1-ナフトールおよび溶媒の混合物を
含有する。さらに、本発明は、本発明の新規なフォトレジスト組成物を使用して
、基体上にフォトレジスト画像を形成する方法を包含する。
好ましい態様の詳細な説明
本発明は、膜形成性ノボラック樹脂、キノンジアジド光活性化合物、溶媒およ
びフォトレジスト全体の0.5重量%より多いレベル、好ましくは約0.1重量
%〜約1.0重量%までのレベルの2,4-ジニトロ-1-ナフトールを含有する感光
性ポジ型フォトレジスト組成物を提供する。さらに、本発明は、本発明の感光性
組成物をコーティングしそしてイメージングする方法を提供する。
感光性組成物を製造するために使用することのできる膜形成性ノボラック樹脂
またはポリビニルフェノールの製造は、この分野では公知である。ノボラック樹
脂の製造手段は、Chemistry and Application of Phenolic Resins,Knop A.an
d Scheib,W.;Springer Verlag,N.Y.,1979のChapter 4に記載されており、こ
れはここで参考として取り込まれる。パラビニルフェノールおよびポリビニルフ
ェノールは、米国特許第3,869,292号明細書および米国特許第4,439,516号明細書
に記載されており、これはここで参考として取り込まれる。同様に、光活性化
合物としてのo-ジアゾナフトキノンの使用は、当業者に公知であり、Light Sens
itive Systems,Kosar,J.;John Wiley & Sons,N.Y.,1965のChapter7.4に明
示されており、これはここで参考として取り込まれる。本発明の成分を含有する
これらの感光剤は、好ましくは置換されたジアゾナフトキノン感光剤であり、こ
れはポジ型フォトレジスト配合物における技術では一般に使用される。このよう
な増感性化合物は、例えば来国特許第2,797,213号明細書、同第3,106,465号明細
書、同第3,148,983号明細書、同第3,130,047号明細書、同第3,201,329号明細書
、同第3,785,825号明細書および同第3,802,885号明細書に記載されている。有用
な感光剤は、限定するわけではないが、フェノール性化合物、例えばヒドロキシ
ベンゾフェノン、オリゴマー性フェノール類および多置換されたマルチヒドロキ
シフェニルアルカンとナフトキノンー(1,2)-ジアジド-5-スルホニルクロライド
またはナフトキノンー(1,2)-ジアジド-4-スルホニルクロライドを縮合させるこ
とによって製造されるスルホン酸エステルを包含する。
好ましい態様では、フォトレジスト組成物の固形部分の、樹脂、染料およびジ
アゾナフトキノンは、好ましくは15%〜約99%の樹脂と約1%〜約85%の
ジアゾナフトキノンの範囲である。樹脂のより好ましい範囲は、固形フォトレジ
スト成分の約50%〜約90%であり、そして最も好ましくは約65〜約85重
量%である。ジアゾナフトキノンのより好ましい範囲は、フォトレジスト中の固
形分の約10%〜50%であり、そして最も好ましくは約15〜約35重量%で
ある。本発明に従って感光性組成物に添加される染料の2,4-ジニトロ-1-ナフト
ールの量は、樹脂全体の約0.5%〜約1.5%であり、好ましくは約0.5%
〜約1.0重量%である。フォトレジスト組成物の製造に際して、樹脂およびジ
アゾナフトキノンは、溶媒混合物がフォトレジスト組成物全体の約40%〜約9
0重量%の量で存在するように、溶媒と混合される。より好ましい範囲は、フォ
トレジスト組成物全体の約60%〜約83%であり、そして最も好ましくは約6
5%〜約70重量%である。
溶液を基体にコーティングする前に、添加剤、例えば着色剤、非光活性染料(n
on-actinic dyes)、アンチストライエーション剤(anti-striation agents)、可
塑剤、接着促進剤、コーティング助剤、速度増加剤および界面活性剤を、樹脂、
感光剤、2,4-ジニトロ-1-ナフトールおよび溶媒系の溶液に添加することができ
る。
このようなフォトレジストのための好適な溶媒は、プロピレングリコールモノ
アルキルエーテル、プロピレングリコールアルキル(例えばメチル)エーテルア
セテート、エチル-3-エトキシプロピオネート、キシレン、ダイグライム、アミ
ルアセテート、エチルラクテート、ブチルアセテート、2-ヘプタノン、エチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、およびそれらの混合物を包含する。
製造されたフォトレジスト組成物溶液は、浸漬、噴霧、ホイーリング(whirlin
g)およびスピンコーティングを包含するフォトレジスト技術に使用される通常の
方法のいずれによっても基体に適用することができる。スピンコーティングの場
合には、例えばレジスト溶液は、用いられるスピニング装置の種類およびスピニ
ング工程に許容される時間に応じて所望の厚さのコーティングとするために固形
分含有量の百分率に関して調整することができる。好適な基体は、ケイ素、アル
ミニウム、ポリマー性樹脂、二酸化ケイ素、ドープされた二酸化ケイ素、窒化ケ
イ素、タンタル、銅、ポリシリコン、セラミックス、アルミニウム/銅混合物;
ヒ化ガリウムおよびその他の第III/V群化合物を包含する。
所望の手段により製造されるフォトレジストコーティングは、マイクロプロセ
ッサーおよびその他の小型化された集積回路部品の製造に用いられるようなアル
ミニウム/酸化アルミニウムコートウエハーに適用するのに特に好適である。ケ
イ素/二酸化ケイ素ウエハーを使用することもできる。この基体は、種々のポリ
マー性樹脂、特に透明なポリマー、例えばポリエステルを含有していてもよい。
この基体は、好適な組成物の接着促進された層、例えばヘキサアルキルジシラザ
ンを含有するものを有していてもよい。
次いで、このフォトレジスト組成物溶液は、基体上にコーティングされ、そし
て約70℃〜約110℃の温度で約30秒〜約180秒間ホットプレート上でま
たは約15〜約90分間対流オーブン中で、この基体を処理する。この熱処理は
、フォトレジスト中の残留溶媒の濃度を低減するために選択されるが、感光剤の
実質的な熱変性の原因とはならない。一般に、溶媒の濃度を最小化することが望
まれ、そしてこの最初の熱処理は、実質的に全ての溶媒が蒸発し、そしてフォト
レジスト組成物の薄いコーティングが1ミクロン(マイクロメートル)の単位の
厚
さで基体上に残存するまで行われる。好ましい態様では、温度は、約85℃〜約
95℃である。この処理は、溶媒除去の変化の速度が比較的小さくなるまで行わ
れる。温度と時間の選択は、使用される装置および商業的に望まれるコーティン
グ時間と同様に、使用者に望まれるフォトレジスト特性に応じて異なる。次いで
、このコーティングされた基体は、好適なマスク、ネガ、ステンシル、テンプレ
ート等を使用して得られる所望のパターンで、光化学線照射、例えば約300nm
(ナノメートル)から約450nmでの、紫外線照射、x-線、電子線、イオンビー
ムまたはレーザー照射に曝される。
次いで、任意にこのフォトレジストを、現像の前または後に、露光後第二ベー
キングまたは熱処理する。この加熱温度は、約90℃〜約120℃、好ましくは
約100℃〜約110℃の範囲である。この加熱は、約30秒から約2分間、好
ましくは約60秒から約90秒間ホットプレート上で、または約30〜約45分
間対流オーブンで行うことができる。
露光されたフォトレジストコーティングした基体は、画像形成露光された領域
を取り除くために現像溶液に浸すことによって現像されるか、またはスプレー現
像工程によって現像される。この溶液は、好ましくは例えば窒素噴出攪拌により
攪拌される。全てまたは実質的に全てのフォトレジストコーティングが露光領域
から溶解されるまで、この基体を現像剤中に存在させる。現像剤は、アンモニウ
ムまたはアルカリ金属水酸化物の水溶液を包含する。好ましい水酸化物は、テト
ラメチルアンモニウムヒドロキシドである。現像溶液からコーティングしたウエ
ハーを取り除いた後に、コーティングの接着およびエッチング溶液およびその他
の物質に対する耐薬品性を向上させるために、任意に現像後熱処理またはベーキ
ングを行ってもよい。この現像後熱処理は、コーティングの軟化点未満でのコー
ティングおよび基体のオーブンベーキングを含むことができる。工業的用途、特
にケイ素/二酸化ケイ素タイプの基体への回路装置の製造において、現像した基
体は、緩衝されたフッ化水素酸ベースのエッチング溶液で処理することができる
。本発明のフォトレジスト組成物は、酸ベースのエッチング溶液に対して耐性が
あり、そして露光されていない基体のフォトレジストコーティング領域を効果的
に保護する。
以下の特定の実施例により、本発明の組成物の製造および使用方法を詳細に説
明する。しかしながら、これらの実施例は、いずれにしても本発明の範囲を制限
または限定するものではなく、本発明を実施するために用いなければならない条
件、パラメーターまたは値として解釈されるべきではない。特に明記しない限り
、全ての部および百分率は重量を基準とする。
実施例1
Celanese Corporation,AZ Photoresist Products Division,70Meister Ave,So
merville,NJ 08876から市販)に添加することによって染色されたレジストサン
プルを製造した。調査の際の各染料の量は、1μm(マイクロメートル)膜の3
65nmにおける最終的なレジスト膜吸光度が同一であるように決定し、そして各
レジストへの染料の負荷は下記の表1に示す。2,4-ジニトロ-1-ナフトール(本
発明)に加えて、代表的なI-線に感作する染料、例えば従来技術で開示されてい
る2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノンおよびSudan Orange Gが比較のた
めに包含された。
UV(紫外)膜吸光度測定のために、各レジストサンプルを、4"クオーツウエハ
ーにスピンコーティングし、次いでホットプレートで90℃で60秒間ソフトベ
ーク(SB)して膜厚を1μm(マイクロメートル)とした。このレジスト膜厚を、
ロメーターで測定した。
使用して各レジストサンプルを数種の4"アルミニウムウエハーにスピンコーティ
ングした。膜厚を0.74〜1.14μm(マイクロメートル)とするために、
このコーティングされたウエハーをホットプレートで90℃で60秒間ソフトベ2μm(マイクロメートル)の種々のサイズのラインアンドスペース(L/S)パタ
ー
コーティングされたウエハーを露光した。15x21焦点/露光配列をウエハーに印
刷し、次いでホットプレートで110℃で60秒間露光後ベーク(PEB)した。こ
のようにして製造された露光されたウエハーを、2.38%のTMAH MIF(金属イ
オン不含)現像剤で70秒間23℃でスプレー−パドル式に現像した。最良のス
テッパー焦点で0.4μm(マイクロメートル)の線パターンを複写するために
要求される最小の露光線量は、ドーズトゥープリント(dose-to-print)(DTP)とし
て示した。DTPにおいて、微小寸法(CD)として知られる、各ウエハーの0.4μ
m
で一列に並んだ線幅測定装置で測定した。各ウエハーのCD測定値は、レジスト膜
厚の関数としてプロットした。正弦曲線が得られ、正弦曲線の隣接する最大値(
約1.02μm(マイクロメートル)のレジスト厚さで)と最小値(約1.08
μm(マイクロメートル)のレジスト厚さで)で測定したCDの差違を各染色され
たレジストのCDスイングとして示した。
反射性ノッチングの評価のために、各レジストを、0.75μm高さのアルミ
ニウムのラインアンドスペースパターンを有するウエハーに0.8μmの厚さで
コーティングした。ウエハーのイメージングのための工程条件は、上記のものと
で測定し、そしてレジスト反射性ノッチングとして示した。
表1
試験した3つの染料の直接リソグラフィー比較の要約1.染料A:2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン
2.染料B:2,4-ジニトロ-1-ナフトール
3.染料C:Sudan Orange G
mJ=ミリジュール
本発明による染料Bは、2つのその他の従来のI-線染料(染料AおよびC)のほ
ぼ2倍の負荷であるが、濃密に染色されたレジストに対して予想されるほどの感
光性の深刻な損失を受けないことが表1から明らかにわかる。染料Bは、また優
れた反射性ノッチングの制御、および意外にも最良のCDスイング減少を提供する
。
実施例2
レジスト(Hoechst Celanese Corporation,AZ Photoresist Products Division
,70Meister Ave,Somerville,NJ 08876から市販)に添加することによって染
色されたレジストサンプルを製造した。各レジストの負荷染料は、以下の表2に
示す。各レジストサンプルを1.073μmの厚さにスピンコーティングした。
出願に際して第12頁脱落
0.5%を越えるレベルでのSudan Orange G染料は、レジスト性能、特に感光性
、解像度、マイクログルービングの存在およびDOFの深刻な損失を示した。CDス
イングは0.5%を越えるレベルのSudan Orange Gで改善されるが、フォトレジ
ストは使用することができない。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G03F 7/38 511 G03F 7/38 511
7/40 7/40
(72)発明者 ディキシット・サニット・エス
アメリカ合衆国、ニュー ジャージー州
08822 フレミントン、コッパー・ペニ
ー・ロード、50
(72)発明者 ダメル・ラルフ・アール
アメリカ合衆国、ニュー ジャージー州
08822 フレミントン、クイムビー・レイ
ン、8
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.膜形成性ノボラック樹脂、キノンジアジド感光剤、約0.5重量%より多く の2,4-ジニトロ-1-ナフトールおよびフォトレジスト溶媒の混合物を含有する線 幅スイングレシオを低減するためのポジ型フォトレジスト組成物。 2.さらに一種またはそれ以上のフォトレジスト溶媒を含有する請求項1に記載 の組成物。 3.有機溶媒が、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリ コールメチルエーテルアセテート、2-ヘプタノン、ブチルアセテート、アミルア セテート、エチル-3-エトキシプロピオネート、エチルラクテート、エチレング リコールモノエチルエーテルアセテート、エチルラクテートおよびそれらの混合 物からなる群から選択される請求項1に記載のフォトレジスト組成物。 4.フォトレジスト組成物の非溶媒成分を基準として、感光剤が、約1〜約35 重量%の量で存在し、そしてノボラック樹脂が、約65〜約95重量%の量で存 在する請求項1に記載の組成物。 5.フォトレジスト組成物中の2,4-ジニトロ-1-ナフトールの量が、フォトレジ スト組成物の全体の重量の約0.5重量%から約1.5重量%の範囲である請求 項1に記載の組成物。 6.さらに着色剤、レベリング剤、アンチストライエーション剤、可塑剤、接着 促進剤、速度増加剤および界面活性剤からなる群から選択された一種またはそれ 以上の添加剤を含有する請求項1に記載の組成物。 7.キノンジアジド感光剤が、ジアゾナフトキノンスルホニル残基とフェノール 性残基との反応生成物である請求項1に記載のフォトレジスト組成物。 8.フェノール性残基が、マルチヒドロキシベンゾフェノン、マルチヒドロキシ フェニルアルカン、フェノール性オリゴマーおよびそれらの混合物からなる群か ら選択される請求項7に記載のフォトレジスト組成物。 9.ナフトキノンスルホニル残基が、2,1,4-ジアゾナフトキノンスルホニル、2, 1,5-ジアゾナフトキノンスルホニルまたはそれらの混合物からなる群から選択さ れる請求項7に記載のフォトレジスト組成物。 10.ノボラック樹脂が、アルデヒドと一種またはそれ以上の置換フェノール性 モノマーの酸触媒による縮合生成物である請求項1に記載のフォトレジスト組成 物。 11.基体にフォトレジスト画像を製造する方法において、 a)線幅スイングレシオを低減するためのポジ型フォトレジスト組成物で基体をコ ーティングし、その際フォトレジスト組成物が、膜形成性ノボラック樹脂、キノ ンジアジド感光剤、約0.5重量%より多くの2,4-ジニトロ-1-ナフトールおよ び溶媒の混合物を含有し、 b)実質的に全ての上記の溶媒組成物が取り除かれるまでコーティングされた基体 を熱処理し、 c)コーティングされたフォトレジスト組成物を光化学線照射に画像形成露光し、 d)上記のコーティングされたフォトレジスト組成物の画像形成露光された領域を 現像剤で取り除き、そして e)任意に除去段階の前または後に基体を加熱する ことからなる上記方法。 12.さらに、露光段階後かつ現像段階前に、上記のコーティングされた基体を 約90℃から約150℃の温度に約30秒から約180秒間ホットプレートで、 または約15分から約40分間オーブンで加熱することからなる請求項11に記 載の方法。 13.さらに、現像段階後に、上記のコーティングされた基体を約90℃から約 150℃の温度に約30秒から約180秒間ホットプレートで、または約15分 から約40分間オーブンで加熱することからなる請求項11に記載の方法。 14.上記の基体が、ケイ素、アルミニウム、ポリマー性樹脂、二酸化ケイ素、 ドープされた二酸化ケイ素、窒化ケイ素、タンタル、銅、ポリシリコン、セラミ ックス、アルミニウム/銅混合物、ヒ化ガリウムおよび第III/V群化合物からな る群から選択された一種またはそれ以上の成分を含有する請求項11に記載の方 法。 15.露光段階が、約365nmの波長を有する紫外線照射で行われる請求項1 1に記載の方法。 16.現像剤がアルカリ水溶液である請求項11に記載の方法。 17.現像剤が、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの水溶液である請求項 11に記載の方法。
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