JP2000503341A - 低溶液粘度を有する変性ポリビニルアセタール - Google Patents

低溶液粘度を有する変性ポリビニルアセタール

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテートを1/99〜40/60の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテート共重合体をけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニルアルコール及び1−アルキルビニルアルコール単位を含んでなるけん化物を、炭素数1〜6の脂肪族アルデヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/又は有機媒体中でアセタール化することにより得ることのできる変性ポリビニルアセタール、並びにその製造方法及び使用、とりわけ印刷インクにおける使用、に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 低溶液粘度を有する変性ポリビニルアセタール 本発明は、変性ポリビニルアセタール、それらの製造方法及びそれらの使用に 関する。 ポリビニルアセタールを、対応するポリビニルアルコールから、対応するアル デヒドとのポリマー類似反応により調製することが、1924年以来知られてお り、そのとき以来、対応するポリビニルアセタールを調製するために、数多くの アルデヒドが使用されてきた。ポリビニルアセタールは、三段階法(ポリビニル アセテート→ポリビニルアルコール→ポリビニルアセタール)で調製され、ビニ ルアセタール基だけでなくビニルアルコール及びビニルアセテート単位を含有す るものが得られる。以下において、変性ポリビニルアセタールは、上記三単位の 他にさらなる単位を含有するものである。特に、ポリビニルホルマール、ポリビ ニルアセタール及びポリビニルブチラールは、商業的に重要となった。 ポリビニルアセタールの最も大きな用途分野は、可塑化されたポリビニルブチ ラールフィルムが窓ガラスの中間層として使用される、自動車構造体用及び建築 物における安全ガラスの製造である。また、変性ポリビニルブチラール、例えば 、EP−A−368832に記載のスルホネート基含有ポリビニルブチラールも 、この用途に提案された。 アミノ基で変性したポリビニルブチラールは、EP−A−461399から公 知である。これらは、沈殿剤として使用されている。 ポリビニルブチラールのさらなる用途分野は、耐食皮膜における使用である。 このために、EP−A−505939(US−A5236999)は、ケト基含 有アルデヒド由来のアセタール基によって架橋ができる変性ポリビニルブチラー ルの使用を提案している。 とりわけ、良好な顔料結合力により、ポリビニルブチラールは、表面塗料にお けるバインダー、特に印刷インクにおけるバインダー、としても使用される。こ の用途では、できるだけ高いバインダー含有で高固形分を有するインクを製造で きるようにするために、ポリビニルブチラールの有機溶液ができるだけ低い溶液 粘度を有する必要がある。 従来技術では、ポリビニルブチラールの溶液粘度は、ポリビニルブチラールの 製造原料として低分子量又は低重合度のポリビニルアセテートを用いることによ り、分子量によって調整される。印刷インク用顔料製造にキャリア物質として低 分子量ポリビニルブチラールを使用することは、例えば、DE−B264307 6(US−A4130539)に記載されている。これに伴う欠点は、低分子量 完全けん化ポリビニルアルコールの溶液が、とりわけゲル化する傾向があり、し たがって少なくとも50℃の温度で取り扱わなければならないので、低分子量ポ リビニルアルコールからアセタールを形成することにより低分子量ポリビニルブ チラールを調製する際にかなりの問題が生じることである。 本発明の目的は、ポリビニルアセタール中のビニルアルコール含量が同等であ り(一般的に10〜28重量%)、また出発物質として使用されるポリビニルアル コールで比較したときに、その分子量が同等である場合、従来のポリビニルアセ タールよりも溶液粘度が低く且つ保存安定性が高いポリビニルアセタールを提供 することである。 驚くべきことに、ビニルアセテート単位と1−アルキルビニルアセテート単位 とを含有するコポリマーのけん化及びアセタール化により調製されるポリビニル アセタールが、同等のビニルアルコール含量及び分子量を有するけん化ポリビニ ルアセテートのアセタール化により調製されるポリビニルアセタールよりも、例 えばエタノール中の溶液粘度が顕著に低いことが判明した。さらに、このような コポリマーポリビニルアルコールの水溶液は、室温での保存寿命に限界がない。 本発明によれば、1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテートを1/9 9〜40/60の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテート−ビニルア セテート共重合体をけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニルアルコール 及び1−アルキルビニルアルコール単位を含んでなるけん化物を、炭素数1〜6 の脂肪族アルデヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/又は有機媒体 中でアセタール化することにより得ることのできる変性ポリビニルアセタール、 が提供される。 適当な炭素数1〜6の脂肪族アルデヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒド 、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド及び好ましくはブチルアルデヒドが 挙げられる。 適当なアルキル基は、メチル基、エチル基及びn−プロピル基等のC1〜C4基 であり、好ましくはメチル基である。 変性ポリビニルアセタールは、 a)式 で表されるビニルアセタール単位50〜89.5重量%と、 b)式 −[−CH2−CR(OH)−]− で表されるビニルアルコール単位10〜30重量%と、 c)式 −[−CH2−CR(OCOCH3)−]− で表されるビニルアセテート単位0.5〜20重量%と、 を含んでなり(式中、RはH又はC1〜C4−アルキル基であり、nは0〜5であ る)、前記ビニルアルコール単位b)及びビニルアセテート単位c)は、各々、 1−アルキルビニルアルコール/ビニルアルコール及び1−アルキルビニルアセ テート/ビニルアセテートを、重量比1/99〜40/60で含んでなる。 最も好ましいポリビニルアセタールは、ビニルアセタール単位a)55〜89 重量%と、ビニルアルコール単位b)10〜25重量%と、ビニルアセテート単 位c)1〜20重量%と、を含んでなる。1−アルキルビニルアルコール/ビニ ルアルコール重量比及び1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテート重量 比は、好ましくは、各々10/90〜20/80である。好ましいビニルアセタ 一ル単位は、ビニルホルマール(n=0)、ビニルアセタール(n=1)、ビニルプ ロピオナール(n=2)、最も好ましくはビニルブチラール(n=3)である。 必要に応じて、ポリビニルアセタールは、追加のモノマー単位1〜5重量%を さらに含んでなる。このような単位としては、例えば、カルボキシル官能コモノ マー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸及びクロトン酸、並びにアミド官能コ モノマー、例えば、アクリルアミド及びメタクリルアミドが挙げられる。 変性ポリビニルアセタールの粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃 度エタノール溶液)は、6〜600mPasであり、好ましくは6〜14mPa sである。 さらに、本発明によれば、1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテー トを1/99〜40/60の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテート −ビニルアセテートコポリマーをけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニ ルアルコール及び1−アルキルビニルアルコール単位を含んでなるけん化物を、 炭素数1〜6の脂肪族アルデヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/ 又は有機媒体中でアセタール化することを含んでなる、変性ポリビニルアセター ルの製造方法が提供される。 アルキル変性ポリビニルアセタールを調製するために、(1−アルキル)ビニル アルコール単位を少なくとも80重量%含有する、部分的又は完全にけん化され たビニルアセテートコポリマーが使用される。本発明の目的の場合、「完全にけ ん化された」とは、(1−アルキル)ビニルアルコール含量が98〜100重量 %である、ポリマーを意味する。適当な1−アルキルビニルアセテートは、飽和 C1〜C4アルキル基を含有するものである。好ましくは、1−メチルビニルアセ テート(イソプロペニルアセテート)とビニルアセテートとの部分的又は完全に けん化されたコポリマーである。1−アルキルビニルアセテートとビニルアセテ ートとの部分的又は完全にけん化されたコポリマーは、例えば、繊維用接着剤と して使用されているDE−A3932027(Derwent Abstrac t AN91−095470)から公知である。 部分的又は完全にけん化されたビニルアセテートコポリマーを調製するために 、ビニルアセテートと1−アルキルビニルアセテートとを、特定の1−アルキル ビニルアセテート/ビニルアセテート重量比、1/99〜40/60、好ましく は10/90〜20/80、で共重合させる。必要に応じて、コモノマーの総重 量基準で、1〜5重量%のさらなるモノマー、例えば、カルボキシル基又はアミ ド基を含有するコモノマー、を共重合できる。 重合は、公知の方法、好ましくは塊状重合、又は有機溶媒中、特に好ましくは アルコール溶液中での重合、により実施される。適当な溶媒及び調節剤には、例 えば、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノールがある。重 合は、60〜100℃の温度での還流下で実施され、通常のラジカル開始剤の添 加によって開始される。通常の開始剤には、例えば、シクロヘキシルペルオキシ ジカーボネート等のパーカーボネートがある。分子量は、調節剤を添加すること による公知の方法、溶媒含有による公知の方法、開始剤濃度を変化させることに よる公知の方法、及び温度を変化させることによる公知の方法、により調製でき る。好ましい方法は、分子量(重量平均Mw)を5,000〜100,000に 設定することである。重合の完了後、溶媒と過剰のモノマー及び調節剤を、留去 する。 (1−アルキル)ビニルアセテート単位のけん化は、自体公知の方法、例えば 、酸又は塩基を添加しながらのアルカリ性又は酸性条件下でのベルト又はニーダ ー法により実施する。1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテートコポリ マーは、好ましくはアルコール、例えばメタノール、に入れて、固形分30〜7 0%とする。好ましくは、加水分解を、塩基性条件下、例えばNaOH、KOH 又はNaOCH3を添加することにより、実施する。塩基の使用量は、一般的に 、アセテート単位基準で1〜5モル%である。加水分解は、30℃〜60℃の温 度で実施する。加水分解の完了後、溶媒を留去する。 部分的又は完全にけん化された1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテ ートコポリマーの残留(1−アルキル)ビニルアセテート含量は、0.5〜20 重量%、好ましくは1〜5重量%(各々コポリマーの総重量基準)、である。好 ましくは、部分的又は完全にけん化された1−メチルビニルアセテートービニル アセテートコポリマーである。粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度 水溶液)は、1〜30mPas、好ましくは1〜2.5mPasであり、部分的 又は完全にけん化された1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテートコポ リマーの分子量又は重合度の尺度としての役割を果たす。 アセタール化するために、部分的又は完全にけん化された1−アルキルビニル アセテート−ビニルアセテートコポリマーを、好ましくは、水性媒体に入れる。 水溶液の固形分は、通常5〜30%とする。アセタール化は、酸触媒、例えば、 塩酸、硫酸又はリン酸、の存在下で実施する。溶液のpHは、20%濃度塩酸を 添加することにより、<1とするのが好ましい。 触媒の添加後、溶液を、好ましくは−10℃〜+30℃に冷却し、アルデヒド を添加することにより、アセタール化反応を開始する。炭素数1〜6の脂肪族ア ルデヒドからなる群から選択される好ましいアルデヒドは、ホルムアルデヒド、 アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドであり、最も好ましくはブチルアルデ ヒドである。添加量は、所望のアセタール化度に依存する。アセタール化は、ほ ぼ完全に転化するまで進行するので、添加すべき量は、単純な化学量論計算によ り求めることができる。アルデヒドの添加後、20℃〜60℃に混合物を温め、 且つ長時間、好ましくは1〜6時間攪拌させることにより、アセタール化を完了 させ、粉末状反応生成物を濾過により単離する。 出発物質として使用されるポリビニルアルコールが同等分子量及び同等OH価 である場合、従来公知のポリビニルアセタールと比較して、溶液粘度が顕著に減 少したポリビニルアセタールを本発明の方法により得ることができる。例えば、 粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度水溶液)が2〜30mPasで ある従来のポリビニルアルコールによるアセタール化では、粘度(DIN530 15;ヘプラー法;10%濃度エタノール溶液)が15〜1200mPasであ るポリビニルブチラールが得られる。これに対して、同粘度(DIN53015 ;ヘプラー法;4%濃度水溶液)2〜30mPasを有する1−メチルビニルア ルコール−ビニルアルコールコポリマーの本発明の方法のブチルアルデヒドによ るアセタール化では、溶液粘度(DIN53015;ヘプラー法:10%濃度エ タノール溶液)が6〜600mPasと顕著に減少したポリビニルブチラールが 得られる。このように、本発明のアルキル変性ポリビニルブチラールにより、は じめて溶液粘度(DIN53015;ヘプラー法;10重量%濃度エタノール溶 液)が<10mPasであるポリビニルブチラールを得ることが可能となった。 はじめに述べたように、とりわけ印刷インク工業において、同等又はより高い バインダー含量で、高固形分を有する有用な印刷インクを製造するために、溶液 粘度ができるだけ低いバインダーが必要とされている。本発明の変性ポリビニル アセタール、特にポリビニルブチラール、の溶液の固有粘度が低いこと、及びそ れを用いて製造された印刷インク配合物が高保存安定性を有することから、これ らは、印刷インク組成物に使用するのに特に適当である。 印刷インクに本発明の変性ポリビニルアセタールを使用する場合、印刷インク 配合物の粘度を変化させないままで、従来技術によるポリビニルアセタールを使 用するときよりも高いバインダー含量を用いることができる。これにより、バイ ンダー含量がより高いので、光沢のより高い印刷インクが得られる。驚くべきこ とに、表2に示すように、変性ポリビニルアセタールは、さらに印刷インク配合 物の保存安定性(一定粘度の維持)を向上することができることも判明した。 適当な印刷インク配合物は、当業者には公知であり、一般的に、5〜20重量 %の顔料(例えばジアゾ又はフタロシアニン顔料)、5〜15%のポリビニルアセ タールバインダー、溶媒(例えば、エタノール等のアルコール又はエチルアセテ ート等のエステル)とを含んでなる。必要に応じて、さらなる添加剤(例えば接 着促進剤、遅延剤、可塑剤)及び他の添加剤(例えば充填剤又はワックス類)も 存在させてもよい。 本発明により変性されたポリビニルアセタールのさらなる用途分野には、腐食 抑制剤におけるバインダーとしての使用がある。この場合には、芳香族溶媒への 溶解度が向上することと、必要バインダー量が少なくなるので揮発性有機化合物 の放出(VOC放出)が少なくなることの利点が得られる。変性ポリビニルアセ タールは、セラミック工業におけるバインダーとして、とりわけ生セラミック体 のバインダーとしても適当である。また、射出成形(粉末射出成形)におけるセ ラミック粉末及び金属粉末用バインダーとして、及び缶の内部皮膜用バインダー として、必要に応じてエポキシ樹脂等の架橋剤と組み合わせて使用するのにも、 有用である。 以下、実施例により、本発明を説明する: 実施例1: 還流冷却器と、計量導入装置と、アンカースターラを取り付けた120リット ル反応器において、フィケンチャーK値が27である、ビニルアセテートとイソ プロペニルアセテートとのコポリマー(80/20)20kgを、メタノール6 0kgに60℃で溶解した。完全に溶解後、45%濃度メタノール性NaOH溶 液800mlを、計量導入した。2時間後、濃酢酸を用いてpHを約7に調整し 、沈殿した生成物を、吸引濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥した。得られた生 成物の分析値は、以下の通りである:固形分98.7%;残留アセテート含量: 2%;ヘプラー法(DIN53015)による4%濃度水溶液の粘度:2.3m Pas。 6リットルガラス反応器に、蒸留水2715mlと、20%濃度HCl 11 14mlと、完全けん化1−メチルビニルアセテート−ビニルアセテートコポリ マーの20%濃度水溶液1172mlを入れた。初期装入物を30分間かけて− 4℃に冷却し、−4℃にあらかじめ冷却したn−ブチルアルデヒド182mlを 、3分間かけて添加した。内部反応温度が0℃まで上昇した。内容物を、数分内 に、再び−4℃に冷却した。最初は透明であった混合物が、アルデヒドを添加す るとすぐに乳白色となった。生成物が、たった5〜7分間後に沈殿した。反応時 間1時間後、温度を3時間かけて22℃に増加し、この温度を、さらに2時間保 持した。次に、生成物を、吸引濾過し、濾液が中性となるまで蒸留水で洗浄した 。続いて、減圧下で、最初に22℃で固形分が少なくとも98%となるまで乾燥 した後40℃で乾燥した。 これにより、1−メチルビニルアルコール/ビニルアルコール単位16.7重 量%と、1−メチルビニルアセテート/ビニルアセテート単位2.0重量%と、 (メチル)ビニルブチラール単位81.3重量%と、を含んでなる変性ポリビニ ルブチラールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度エ タノール溶液)は、8.22mPasであった。 比較例1: アセタール化用の初期装入物に使用するポリビニルアルコールが、ビニルアセ テート単位の残留含量2重量%、粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃 度水溶液)2.1mPasを有する完全けん化ビニルアセテートホモポリマーの 20%濃度水溶液であった以外は、実施例1の操作を反復した。 これにより、ビニルアルコール単位19.4重量%と、ビニルアセテート単位 2.0重量%と、ビニルブチラール単位78.6重量%と、を含んでなるポリビ ニルブチラールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度 エタノール溶液)は、14.24mPasであった。 実施例2: アセタール化に使用した初期装入物が、蒸留水2173mlと、20%濃度H Cl 855mlと、完全けん化1−メチルビニルアセテート−ビニルアセテー トコポリマー(1−メチルビニルアセテート含量:10重量%)の20%濃度水 溶液1250mlとからなるものであった以外は、実施例1の操作を反復した。 完全けん化コポリマーは、1−メチルビニルアセテート又はビニルアセテート単 位の残留含量が2重量%であり、粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃 度水溶液)は、5.5mPasであった。初期装入物を、30分間かけて0℃に 冷却した。さらなる操作は、実施例1と同様にした。 これにより、1−メチルビニルアルコール/ビニルアルコール単位17.4重 量%と、1−メチルビニルアセテート/ビニルアセテート単位2.0重量%と、 (メチル)ビニルブチラール単位80.6重量%と、を含んでなるポリビニルブ チラールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度エタノ ール溶液)は、62.6mPasであった。 比較例2: 初期装入物に使用するポリビニルアルコールが、ビニルアセテート単位の残留 含量2重量%、粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度水溶液)5.6 mPasを有する完全けん化ビニルアセテートホモポリマーの20%濃度水溶液 であった以外は、実施例2の操作を反復した。 これにより、ビニルアルコール単位17.6重量%と、ビニルアセテート単 位2.0重量%と、ビニルブチラール単位80.4重量%と、を含んでなるポリ ビニルブチラールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃 度エタノール溶液)は、116mPasであった。 比較例3: 初期装入物に使用するポリビニルアルコールが、粘度(DIN53015;ヘ プラー法;4%濃度水溶液)2.5mPasを有する完全けん化ビニルアセテー トホモポリマーの20%濃度水溶液であった以外は、実施例1の操作を反復した 。 これにより、ビニルアルコール単位18.4重量%と、ビニルアセテート単 位2.0重量%と、ビニルブチラール単位79.6重量%と、を含んでなるポリ ビニルブチラールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃 度エタノール溶液)は、18.9mPasであった。 実施例3: アセトアルデヒド237mlをアセタール化に使用した以外は、実施例1の操 作を反復した。沈殿温度は、10℃であった。2時間後、混合物を、35℃で1 時間加熱した。次に、これを、20℃に冷却し、吸引濾過し、生成物を中性とな るまで洗浄した。 これにより、1−メチルビニルアルコール/ビニルアルコール単位10.9重 量%と、1−メチルビニルアセテート/ビニルアセテート単位2.0重量%と、 ビニルアセタール単位87.1重量%と、を含んでなるポリビニルアセタールが 得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度エタノール溶液) は、12mPasであった。 比較例4 初期装入物に、粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度水溶液)2. 5mPasを有する完全けん化ビニルアセテートホモポリマーを用い、実施例3 の操作を反復した。 これにより、ビニルアルコール単位11.2重量%と、ビニルアセテート単 位2.0重量%と、ビニルアセタール単位86.8重量%と、を含んでなるポリ ビニルアセタールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃 度エタノール溶液)は、22.6mPasであった。 実施例4: プロピオンアルデヒド159mlをアセタール化に使用した以外は、実施例1 の操作を反復した。沈殿温度は、−6℃であった。2時間後、混合物を、22℃ に加熱した。次に、これを吸引濾過し、生成物を中性となるまで洗浄した。これ により、1−メチルビニルアルコール/ビニルアルコール単位18重量%と、1 −メチルビニルアセテート/ビニルアセテート単位2.0重量%と、ビニルプロ ピオナール単位80重量%と、を含んでなるポリビニルプロピオナールが得られ た。粘度(DIN53105:ヘプラー法;10%濃度エタノール溶液)は、1 0mPasであった。 比較例5: 粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度水溶液)2.5mPasを有 する完全けん化ビニルアセテートホモポリマーを用い、実施例4の操作を反復し た。 これにより、ビニルアルコール単位19.3重量%と、ビニルアセテート単 位2.0重量%と、ビニルプロピオナール単位78.7重量%と、を含んでなる ポリビニルプロピオナールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法; 10%濃度エタノール溶液)は、15.9mPasであった。 実施例5: 1−メチルビニルアセテートとビニルアセテートとの比が10/90であるコ ポリマーを完全けん化することにより調製したコポリマーポリビニルアルコール を使用した以外は、実施例1の操作を反復した。 実施例6: 1−メチルビニルアセテートとビニルアセテートとの比が30/70であるコ ポリマーを完全けん化することにより調製したコポリマーポリビニルアルコール を使用した以外は、実施例1の操作を反復した。 実施例7〜12 アセタール化に種々の量のブチルアルデヒドを使用し、実施例1の操作を反復 した: 実施例 7 8 9 10 11 12 ブチルアルデヒドの量[ml] 200 190 180 170 160 150 実施例1〜12及び比較例1〜5の原料及び生成物の特性決定を、表3にまと めて示す。 測定方法: 1.ポリビニルアセタール溶液の動的粘度(溶液粘度)の測定: エタノール90.00±0.01gとポリビニルアセタール10.00±0. 01gとを、すり合わせ栓を備えた250ml三角フラスコに秤量し、シェーカ ー中50℃で完全に溶解した。続いて、溶液を、20℃に冷却し、動的粘度(D IN53015;ヘプラー法)を、ボール3を用いて20℃で測定した。 2.ビニルアルコール含量の測定: ポリビニルアセタール中の1−メチルビニルアルコール基とビニルアルコール 基の含量を、ヒドロキシル基をピリジン及び4−ジメチルアミノピリジンの存在 下で無水酢酸によりアセチル化することにより測定した。 このために、ポリビニルブチラール1g±0.001gを、ピリジン24ml 及び4−ジメチルアミノピリジン0.04gに、50℃で2時間かけて溶解した 。25℃に冷却後、ピリジンと無水酢酸との混合物(87/13容積部)10m lを、溶液に添加し、得られた溶液を、1時間十分に混合した。続いて、ピリジ ン/水の混合物(5/1容積部)30mlを添加し、得られた混合物を、さらに 1時間振とうした。次に、混合物を、メタノール性0.5N KOHで滴定して pH7とした。 計算: (1−メチル)ビニルアルコール(重量%)=[(100×Mw)/2000] ×(ブランクml−試料ml)(但し、Mw=ポリマーの反復単位当たりの平均分 子量) 3.ポリビニルアルコール溶液の粘度の測定: 原料として使用した完全けん化ビニルアセテート又は1−メチルビニルアセテ ート/ビニルアセテートポリマーの粘度の測定を、ポリビニルアセタールの動的 粘度の測定に類似した方法(4%濃度水溶液のみを使用)により実施した。 4.カップから流れ出るまでの時間による粘度の測定: 測定を、オリフィス4mmのカップを用いて、DIN53211−4に準じて 実施した。 実施例及び比較例で得られた生成物の溶液粘度の測定結果: 溶液粘度: 比較例1で得られたポリビニルブチラールの10%濃度エタノール溶液の溶液 粘度は、14.24mPasであった。実施例1で得られた本発明によるポリビ ニルブチラールの溶液の溶液粘度は、使用ポリビニルアルコールの分子量が同等 なものであるにもかかわらず、8.22mPasまで著しく減少した。 比較例2で得られたポリビニルブチラールの10%濃度エタノール溶液の溶液 粘度は、116mPasであった。実施例2で得られたポリビニルブチラールの 溶液の溶液粘度は、使用ポリビニルアルコールの分子量とOH含量が同じである にもかかわらず、62.6mPasまで著しく減少した。 粘度の固形分依存性: 固形分20重量%、25重量%、30重量%、35重量%及び40重量%のエ チルアセテート溶液を、実施例1から得られたポリビニルブチラール及び比較例 1から得られたポリビニルブチラールの各々から調製し、粘度の固形分依存性を 、DIN53211−4に準じて測定した。得られた結果を、以下に示す: 固形分(%) 20 25 30 35 40 カップから流れ出るまでの時間 、実施例1(秒) 15 19 29 67 85 カップから流れ出るまでの時間 、比較例1(秒) 30 71 199 * * *=粘度の測定が不可能。 特に、高固形分で、本発明の変性ポリビニルブチラールは、同じOH価及び同 じ分子量を有する従来のポリビニルブチラールよりも、粘度が顕著に低い溶液が 得られる。 印刷インク配合物における使用試験: 実施例1で得られた変性ポリビニルブチラールを、印刷インク配合物(1−メ チルビニルアルコール/ビニルアルコール単位15.8重量%と、1−メチルビ ニルアセテート/ビニルアセテート単位2.0重量%と、(メチル)ビニルブチ ラール単位82.2重量%とを含んでなり、10%濃度エタノール溶液の溶液粘 度が8.22mPasである、ポリビニルブチラール)におけるバインダーとし ての適性について試験した。 比較のために、以下の特性を有する市販のポリビニルブチラール(Wacke r−Chemie社製Pioloform BN)を使用した: ビニルアルコール含量18重量%、ビニルアセテート含量2重量%、ビニル ブチラール含量80重量%及び10%濃度エタノール溶液の溶液粘度15.0m Pasのポリビニルブチラール。 印刷物の光沢、透明性及び被覆力を測定するために、以下の処方による印刷イ ンクを使用した: 成分: 重量 % 遅延剤(メトキシプロパノール) 9.3 溶媒(エタノール又はエチルアセテート) 74.0 バインダー(ポリビニルブチラール) 9.2 顔料 7.5 使用顔料: パーマネントイエローP−GRL04(Hoechst社製)又は二酸化チタ ン2065(Kronos社製)。 使用試験法: 1.光沢の測定: 光沢を測定するために、印刷インクを、ドクターブレードを用いて、標準紙( APCOII/II、150g/m2)に12μmの厚さ(湿潤)に塗布した。 乾燥(23℃及び相対大気湿度50%で24時間)後、光沢(反射率計値)を、 反射率計(Micro Tri Gloss/Byk Gardner)を用い て、DIN67530に準じて測定した。 2.透明性と被覆力の測定: 透明性と被覆力を評価するために、印刷インクを、ドクターブレードを用いて 、標準紙(APCOII/II、150g/m2)に12μmの厚さ(湿潤)に 塗布した。乾燥(23℃及び相対大気湿度50%で24時間)後、水希釈性透明 ワニス(ポリアクリレート系)を12μmの厚さ(湿潤)に塗布した。再び乾燥 (23℃及び相対大気湿度50%で24時間)後、透明性及び被覆力を、比較標 準(st)に対する以下の評価スケールを用いて、目視評価した: 1=同様、2=多少、3=それとわかる、4=著しい、5=実質的、co=よ り大きな被覆力、tra=より透明。 光沢測定、透明性の測定及び被覆力の測定の結果を、表1にまとめて示す: パーマネントイエローを含有する処方では、本発明により変性されたポリビ ニルブチラールを含有する印刷インクの光沢及び透明性は、通常のポリビニルブ チラールを含有する処方に匹敵するものである。 酸化チタンを含有する処方では、本発明のポリビニルブチラールにより、顕著 に向上した光沢及び透明性が得られる。 表 1 パーマネントイエローP−GRL04のエチルアセテート溶液: ポリビニルブチラ 光沢(60℃、 透明性(%) 被覆力(目視) ール 白色) 実施例1 43.5 96.2 2 co Pioloform BN 18 43.7 96.7 標準 二酸化チタン2065エタノール溶液: ポリビニルブチラ 光沢(60℃、 透明性(%) 被覆力(目視) ール 黒色) 実施例1 32.8 84.2 2 tra Pioloform BN 18 31.9 82.9 標準 二酸化チタン2065エチルアセテート溶液: ポリビニルブチラ 光沢(60℃、 透明性(%) 被覆力(目視 ) ール 黒色) 実施例1 43.4 81.9 1 co Pioloform BN 18 34.8 80.9 標準 印刷インク配合物の粘度及び保存安定性を、以下の高ピグメント濃度処方を用い て試験した: 成分: 重量 % 遅延剤(メトキシプロパノール) 4.3 溶媒(エタノール又はエチルアセテート) 73.0 バインダー(ポリビニルブチラール) 10.7 顔料(パーマネントイエローP−GRL04) 12.0 100.0 接着促進剤(H2O非含有Polymin) 3.0 保存安定性の測定: 保存安定性を、印刷インク配合物の混合直後の粘度及び標準条件下(23℃、 相対大気湿度50%)で7日間保存した後の粘度を測定することにより、測定し た。粘度は、回転粘度計により測定した。結果を、表2にまとめて示す。 表 2 ポリビニルブチラール 粘度 粘度 直後(mPas) 7日後(mPas ) エタノール溶液: 実施例1(接着促進剤なし) 260 330 実施例1(Poymin3%含有 319 404 Pioloform BN18 415 574 (接着促進剤なし) Pioloform BN18 829 893 (Polymin3%含有) エチルアセテート溶液: 実施例1(接着促進剤なし) 489 404 実施例1(Poymin3%含有 595 489 Pioloform BN18 659 744 (接着促進剤なし) Pioloform BN18 測定不可 測定不可 (Polymin3%含有) 接着促進剤含有及び接着促進剤非含有印刷インク配合物の保存安定性は、本発 明により変性したポリビニルブチラールを使用したときには、通常のポリビニル ブチラールバインダーを含有する配合物を用いたときよりも、顕著によかった。 IPC(重量%):1−メチルビニルアセテート/アルコール単位の割合。 PVOHのK値:1−メチルビニルアルコール/ビニルアルコールコポリマー 又はポリビニルアルコールのフィケンチャーK値(粘度法測定)。 PVOHの粘度:ヘプラー法による1−メチルビニルアルコール/ビニルアル コールコボリマー又はポリビニルアルコールの4%濃度水溶液の粘度。 PVOHの分子量:ポリスチレン標準に対するSEC(サイズ排除クロマトグ ラフィー)より測定した、ビストリメチルシリルアセトアミドでシリル化した1 −メチルビニルアルコール/ビニルアルコールコポリマー又はポリビニルアルコ ールの分子量(重量平均Mw、数平均Mn及び非均一性U)。 VOH含量:ポリビニルアセタールの1−メチルビニルアルコール/ビニルア ルコール含量 PVACの粘度:ヘプラー法によるポリビニルアセタールの10%濃度エタノ ール溶液の粘度。 PVACの分子量:ポリスチレン標準に対するSEC(サイズ排除クロマトグ ラフィー)より測定した、ポリビニルアセタールの分子量(重量平均Mw、数平 均Mn及び非均一性U)。 実施例1の結果と比較例3の結果との比較から、1−メチルビニルアルコール /ビニルアルコールコポリマー及び本発明による方法を用いたビニルアルコール ポリマー類と同等の分子量、同等のK値及び同じ粘度を有するポリビニルアルコ ールのブチルアルデヒドによるアセタール化により、同等の分子量の場合、溶液 粘度が顕著に減少したポリビニルブチラールが得られることが明らかである。 実施例3と比較例4との比較及び実施例4と比較例5との比較から、本発明は 、アセトアルデヒド及びプロピオンアルデヒドを用いたアセタール化にも適用さ れることが明らかである。 実施例7〜12では、種々の量のブチルアルデヒドをアセタール化に使用した 。得られた結果から、請求の範囲に記載のポリビニルアセタールの場合には、溶 液濃度は、広範囲にわたってビニルアルコール含量とは無関係であることが明ら かである。
【手続補正書】 【提出日】1999年1月5日(1999.1.5) 【補正内容】 明細書 低溶液粘度を有する変性ポリビニルアセタール 本発明は、変性ポリビニルアセタール、それらの製造方法及びそれらの使用に 関する。 ポリビニルアセタールを、対応するポリビニルアルコールから、対応するアル デヒドとのポリマー類似反応により調製することが、1924年以来知られてお り、そのとき以来、対応するポリビニルアセタールを調製するために、数多くの アルデヒドが使用されてきた。ポリビニルアセタールは、三段階法(ポリビニル アセテート→ポリビニルアルコール→ポリビニルアセタール)で調製され、ビニ ルアセタール基だけでなくビニルアルコール及びビニルアセテート単位を含有す るものが得られる。以下において、変性ポリビニルアセタールは、上記三単位の 他にさらなる単位を含有するものである。特に、ポリビニルホルマール、ポリビ ニルアセタール及びポリビニルブチラールは、商業的に重要となった。 ポリビニルアセタールの最も大きな用途分野は、可塑化されたポリビニルブチ ラールフィルムが窓ガラスの中間層として使用される、自動車構造体用及び建築 物における安全ガラスの製造である。また、変性ポリビニルブチラール、例えば 、EP−A−368832に記載のスルホネート基含有ポリビニルブチラールも 、この用途に提案された。 アミノ基で変性したポリビニルブチラールは、EP−A−461399から公 知である。これらは、沈殿剤として使用されている。 ポリビニルブチラールのさらなる用途分野は、耐食皮膜における使用である。 このために、EP−A−505939(US−A5236999)は、ケト基含 有アルデヒド由来のアセタール基によって架橋ができる変性ポリビニルブチラー ルの使用を提案している。 とりわけ、良好な顔料結合力により、ポリビニルブチラールは、表面塗料にお けるバインダー、特に印刷インクにおけるバインダー、としても使用される。こ の用途では、できるだけ高いバインダー含有で高固形分を有するインクを製造で きるようにするために、ポリビニルブチラールの有機溶液ができるだけ低い溶液 粘度を有する必要がある。 従来技術では、ポリビニルブチラールの溶液粘度は、ポリビニルブチラールの 製造原料として低分子量又は低重合度のポリビニルアセテートを用いることによ り、分子量によって調整される。印刷インク用顔料製造にキャリア物質として低 分子量ポリビニルブチラールを使用することは、例えば、DE−B264307 6(US−A4130539)に記載されている。これに伴う欠点は、低分子量 完全けん化ポリビニルアルコールの溶液が、とりわけゲル化する傾向があり、し たがって少なくとも50℃の温度で取り扱わなければならないので、低分子量ポ リビニルアルコールからアセタールを形成することにより低分子量ポリビニルブ チラールを調製する際にかなりの問題が生じることである。 本発明の目的は、ポリビニルアセタール中のビニルアルコール含量が同等であ り(一般的に10〜28重量%)、また出発物質として使用されるポリビニルアル コールで比較したときに、その分子量が同等である場合、従来のボリビニルアセ タールよりも溶液粘度が低く且つ保存安定性が高いポリビニルアセタールを提供 することである。 驚くべきことに、ビニルアセテート単位と1−アルキルビニルアセテート単位 とを含有するコポリマーのけん化及びアセタール化により調製されるポリビニル アセタールが、同等のビニルアルコール含量及び分子量を有するけん化ボリビニ ルアセテートのアセタール化により調製されるポリビニルアセタールよりも、例 えばエタノール中の溶液粘度が顕著に低いことが判明した。さらに、このような コポリマーポリビニルアルコールの水溶液は、室温での保存寿命に限界がない。 本発明によれば、1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテートを1/9 9〜40/60の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテート−ビニルア セテート共重合体をけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニルアルコール 及び1−アルキルビニルアルコール単位を含んでなるけん化物を、炭素数1〜6 の脂肪族アルデヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/又は有機媒体 中でアセタール化することにより得ることのできる変性ポリビニルアセタール、 が提供される。 適当な炭素数1〜6の脂肪族アルデヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒド 、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド及び好ましくはブチルアルデヒドが 挙げられる。 適当なアルキル基は、メチル基、エチル基及びn−プロピル基等のC1〜C4基 であり、好ましくはメチル基である。 変性ポリビニルアセタールは、 a)式 で表されるビニルアセタール単位50〜89.5重量%と、 b)式 −[−CH2−CR(OH)−]− で表されるビニルアルコール単位10〜30重量%と、 c)式 −[−CH2−CR(OCOCH3)−]− で表されるビニルアセテート単位0.5〜20重量%と、 を含んでなり(式中、RはH又はC1〜C4−アルキル基であり、nは0〜5であ る)、前記ビニルアルコール単位b)及びビニルアセテート単位c)は、各々、 1−アルキルビニルアルコール/ビニルアルコール及び1−アルキルビニルアセ テート/ビニルアセテートを、重量比1/99〜40/60で含んでなる。 最も好ましいポリビニルアセタールは、ビニルアセタール単位a)55〜89 重量%と、ビニルアルコール単位b)10〜25重量%と、ビニルアセテート単 位c)1〜20重量%と、を含んでなる。1−アルキルビニルアルコール/ビニ ルアルコール重量比及び1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテート重量 比は、好ましくは、各々10/90〜20/80である。好ましいビニルアセタ ール単位は、ビニルホルマール(n=0)、ビニルアセタール(n=1)、ビニルプ ロピオナール(n=2)、最も好ましくはビニルブチラール(n=3)である。 必要に応じて、ポリビニルアセタールは、追加のモノマー単位1〜5重量%を さらに含んでなる。このような単位としては、例えば、カルボキシル官能コモノ マー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸及びクロトン酸、並びにアミド官能コ モノマー、例えば、アクリルアミド及びメタクリルアミドが挙げられる。 変性ポリビニルアセタールの粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃 度エタノール溶液)は、6〜600mPasであり、好ましくは6〜14mPa sである。 さらに、本発明によれば、1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテー トを1/99〜40/60の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテート −ビニルアセテートコポリマーをけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニ ルアルコール及び1−アルキルビニルアルコール単位を含んでなるけん化物を、 炭素数1〜6の脂肪族アルデヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/ 又は有機媒体中でアセタール化することを含んでなる、変性ポリビニルアセター ルの製造方法が提供される。 アルキル変性ポリビニルアセタールを調製するために、(1−アルキル)ビニ ルアルコール単位を少なくとも80重量%含有する、部分的又は完全にけん化さ れたビニルアセテートコポリマーが使用される。本発明の目的の場合、「完全に けん化された」とは、(1−アルキル)ビニルアルコール含量が98〜100重 量%である、ポリマーを意味する。適当な1−アルキルビニルアセテートは、飽 和C1〜C4アルキル基を含有するものである。好ましくは、1−メチルビニルア セテート(イソプロペニルアセテート)とビニルアセテートとの部分的又は完全 にけん化されたコポリマーである。1−アルキルビニルアセテートとビニルアセ テートとの部分的又は完全にけん化されたコポリマーは、例えば、繊維用接着剤 として使用されているDE−A3932027(Derwent Abstra ct AN91−095470)から公知である。 部分的又は完全にけん化されたビニルアセテートコポリマーを調製するために 、ビニルアセテートと1−アルキルビニルアセテートとを、特定の1−アルキル ビニルアセテート/ビニルアセテート重量比、1/99〜40/60、好ましく は10/90〜20/80、で共重合させる。必要に応じて、コモノマーの総重 量基準で、1〜5重量%のさらなるモノマー、例えば、カルボキシル基又はアミ ド基を含有するコモノマー、を共重合できる。 重合は、公知の方法、好ましくは塊状重合、又は有機溶媒中、特に好ましくは アルコール溶液中での重合、により実施される。適当な溶媒及び調節剤には、例 えば、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロパノールがある。重 合は、60〜100℃の温度での還流下で実施され、通常のラジカル開始剤の添 加によって開始される。通常の開始剤には、例えば、シクロヘキシルペルオキシ ジカーボネート等のパーカーボネートがある。分子量は、調節剤を添加すること による公知の方法、溶媒含有による公知の方法、開始剤濃度を変化させることに よる公知の方法、及び温度を変化させることによる公知の方法、により調製でき る。好ましい方法は、分子量(重量平均Mw)を5,000〜100,000に 設定することである。重合の完了後、溶媒と過剰のモノマー及び調節剤を、留去 する。 (1−アルキル)ビニルアセテート単位のけん化は、自体公知の方法、例えば 、酸又は塩基を添加しながらのアルカリ性又は酸性条件下でのベルト又はニーダ ー法により実施する。1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテートコポリ マーは、好ましくはアルコール、例えばメタノール、に入れて、固形分30〜7 0%とする。好ましくは、加水分解を、塩基性条件下、例えばNaOH、KOH 又はNaOCH3を添加することにより、実施する。塩基の使用量は、一般的に 、アセテート単位基準で1〜5モル%である。加水分解は、30℃〜60℃の温 度で実施する。加水分解の完了後、溶媒を留去する。 部分的又は完全にけん化された1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテ ートコポリマーの残留(1−アルキル)ビニルアセテート含量は、0.5〜20 重量%、好ましくは1〜5重量%(各々コポリマーの総重量基準)、である。好ま しくは、部分的又は完全にけん化された1−メチルビニルアセテート−ビニルア セテートコポリマーである。粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度水 溶液)は、1〜30mPas、好ましくは1〜2.5mPasであり、部分的又 は完全にけん化された1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテートコポリ マーの分子量又は重合度の尺度としての役割を果たす。 アセタール化するために、部分的又は完全にけん化された1−アルキルビニル アセテート−ビニルアセテートコポリマーを、好ましくは、水性媒体に入れる。 水溶液の固形分は、通常5〜30%とする。アセタール化は、酸触媒、例えば、 塩酸、硫酸又はリン酸、の存在下で実施する。溶液のpHは、20%濃度塩酸を 添加することにより、<1とするのが好ましい。 触媒の添加後、溶液を、好ましくは−10℃〜+30℃に冷却し、アルデヒド を添加することにより、アセタール化反応を開始する。炭素数1〜6の脂肪族ア ルデヒドからなる群から選択される好ましいアルデヒドは、ホルムアルデヒド、 アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドであり、最も好ましくはブチルアルデ ヒドである。添加量は、所望のアセタール化度に依存する。アセタール化は、ほ ぼ完全に転化するまで進行するので、添加すべき量は、単純な化学量論計算によ り求めることができる。アルデヒドの添加後、20℃〜60℃に混合物を温め、 且つ長時間、好ましくは1〜6時間攪拌させることにより、アセタール化を完了 させ、粉末状反応生成物を濾過により単離する。 出発物質として使用されるポリビニルアルコールが同等分子量及び同等OH価 である場合、従来公知のポリビニルアセタールと比較して、溶液粘度が顕著に減 少したポリビニルアセタールを本発明の方法により得ることができる。例えば、 粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度水溶液)が2〜30mPasで ある従来のポリビニルアルコールによるアセタール化では、粘度(DIN530 15;ヘプラー法;10%濃度エタノール溶液)が15〜1200mPasであ るポリビニルブチラールが得られる。これに対して、同粘度(DIN53015 ;ヘプラー法;4%濃度水溶液)2〜30mPasを有する1−メチルビニルア ルコール−ビニルアルコールコポリマーの本発明の方法のブチルアルデヒドによ るアセタール化では、溶液粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度エ タノール溶液)が6〜600mPasと顕著に減少したポリビニルブチラールが 得られる。このように、本発明のアルキル変性ポリビニルブチラールにより、は じめて溶液粘度(DIN53015;ヘプラー法;10重量%濃度エタノール溶 液)が<10mPasであるポリビニルブチラールを得ることが可能となった。 はじめに述べたように、とりわけ印刷インク工業において、同等又はより高い バインダー含量で、高固形分を有する有用な印刷インクを製造するために、溶液 粘度ができるだけ低いバインダーが必要とされている。本発明の変性ポリビニル アセタール、特にポリビニルブチラール、の溶液の固有粘度が低いこと、及びそ れを用いて製造された印刷インク配合物が高保存安定性を有することから、これ らは、印刷インク組成物に使用するのに特に適当である。 印刷インクに本発明の変性ポリビニルアセタールを使用する場合、印刷インク 配合物の粘度を変化させないままで、従来技術によるポリビニルアセタールを使 用するときよりも高いバインダー含量を用いることができる。これにより、バイ ンダー含量がより高いので、光沢のより高い印刷インクが得られる。驚くべきこ とに、表2に示すように、変性ポリビニルアセタールは、さらに印刷インク配合 物の保存安定性(一定粘度の維持)を向上することができることも判明した。 適当な印刷インク配合物は、当業者には公知であり、一般的に、5〜20重量 %の顔料(例えばジアゾ又はフタロシアニン顔料)、5〜15%のポリビニルアセ タールバインダー、溶媒(例えば、エタノール等のアルコール又はエチルアセテ ート等のエステル)とを含んでなる。必要に応じて、さらなる添加剤(例えば接 着促進剤、遅延剤、可塑剤)及び他の添加剤(例えば充填剤又はワックス類)も 存在させてもよい。 本発明により変性されたポリビニルアセタールのさらなる用途分野には、腐食 抑制剤におけるバインダーとしての使用がある。この場合には、芳香族溶媒への 溶解度が向上することと、必要バインダー量が少なくなるので揮発性有機化合物 の放出(VOC放出)が少なくなることの利点が得られる。変性ポリビニルアセ タールは、セラミック工業におけるバインダーとして、とりわけ生セラミック体 のバインダーとしても適当である。また、射出成形(粉末射出成形)におけるセ ラミック粉末及び金属粉末用バインダーとして、及び缶の内部皮膜用バインダー として、必要に応じてエポキシ樹脂等の架橋剤と組み合わせて使用するのにも、 有用である。 以下、実施例により、本発明を説明する: 実施例1: 還流冷却器と、計量導入装置と、アンカースターラを取り付けた120リット ル反応器において、フィケンチャーK値が27である、ビニルアセテートとイソ プロペニルアセテートとのコポリマー(80/20)20kgを、メタノール6 0kgに60℃で溶解した。完全に溶解後、45%濃度メタノール性NaOH溶 液800mlを、計量導入した。2時間後、濃酢酸を用いてpHを約7に調整し 、沈殿した生成物を、吸引濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥した。得られた生 成物の分析値は、以下の通りである:固形分98.7%;残留アセテート含量: 2%;ヘプラー法(DIN53015)による4%濃度水溶液の粘度:2.3mP as。 6リットルガラス反応器に、蒸留水2715mlと、20%濃度HCl 11 14mlと、完全けん化1−メチルビニルアセテート−ビニルアセテートコポリ マーの20%濃度水溶液1172mlを入れた。初期装入物を30分間かけて− 4℃に冷却し、−4℃にあらかじめ冷却したn−ブチルアルデヒド182mlを 、3分間かけて添加した。内部反応温度が0℃まで上昇した。内容物を、数分内 に、再び−4℃に冷却した。最初は透明であった混合物が、アルデヒドを添加す るとすぐに乳白色となった。生成物が、たった5〜7分間後に沈殿した。反応時 間1時間後、温度を3時間かけて22℃に増加し、この温度を、さらに2時間保 持した。次に、生成物を、吸引濾過し、濾液が中性となるまで蒸留水で洗浄した 。続いて、減圧下で、最初に22℃で固形分が少なくとも98%となるまで乾燥 した後40℃で乾燥した。 これにより、1−メチルビニルアルコール/ビニルアルコール単位16.7重 量%と、1−メチルビニルアセテート/ビニルアセテート単位2.0重量%と、 (メチル)ビニルブチラール単位81.3重量%と、を含んでなる変性ポリビニ ルブチラールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度エ タノール溶液)は、8.22mPasであった。 比較例1: アセタール化用の初期装入物に使用するポリビニルアルコールが、ビニルアセ テート単位の残留含量2重量%、粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃 度水溶液)2.1mPasを有する完全けん化ビニルアセテートホモポリマーの 20%濃度水溶液であった以外は、実施例1の操作を反復した。 これにより、ビニルアルコール単位19.4重量%と、ビニルアセテート単位 2.0重量%と、ビニルブチラール単位78.6重量%と、を含んでなるポリビ ニルブチラールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度 エタノール溶液)は、14.24mPasであった。 実施例2: アセタール化に使用した初期装入物が、蒸留水2173mlと、20%濃度H Cl 855mlと、完全けん化1−メチルビニルアセテート−ビニルアセテート コポリマー(1−メチルビニルアセテート含量:10重量%)の20%濃度水溶 液1250mlとからなるものであった以外は、実施例1の操作を反復した。完 全けん化コポリマーは、1−メチルビニルアセテート又はビニルアセテート単位 の残留含量が2重量%であり、粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度 水溶液)は、5.5mPasであった。初期装入物を、30分間かけて0℃に冷 却した。さらなる操作は、実施例1と同様にした。 これにより、1−メチルビニルアルコール/ビニルアルコール単位17.4重 量%と、1−メチルビニルアセテート/ビニルアセテート単位2.0重量%と、 (メチル)ビニルブチラール単位80.6重量%と、を含んでなるポリビニルブ チラールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度エタノ ール溶液)は、62.6mPasであった。 比較例2: 初期装入物に使用するポリビニルアルコールが、ビニルアセテート単位の残留 含量2重量%、粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度水溶液)5.6 mPasを有する完全けん化ビニルアセテートホモポリマーの20%濃度水溶液 であった以外は、実施例2の操作を反復した。 これにより、ビニルアルコール単位17.6重量%と、ビニルアセテート単 位2.0重量%と、ビニルブチラール単位80.4重量%と、を含んでなるポリ ビニルブチラールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃 度エタノール溶液)は、116mPasであった。 比較例3: 初期装入物に使用するポリビニルアルコールが、粘度(DIN53015;ヘ プラー法;4%濃度水溶液)2.5mPasを有する完全けん化ビニルアセテー トホモポリマーの20%濃度水溶液であった以外は、実施例1の操作を反復した 。 これにより、ビニルアルコール単位18.4重量%と、ビニルアセテート単 位2.0重量%と、ビニルブチラール単位79.6重量%と、を含んでなるポリ ビニルブチラールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃 度エタノール溶液)は、18.9mPasであった。 実施例3: アセトアルデヒド237mlをアセタール化に使用した以外は、実施例1の操 作を反復した。沈殿温度は、10℃であった。2時間後、混合物を、35℃で1 時間加熱した。次に、これを、20℃に冷却し、吸引濾過し、生成物を中性とな るまで洗浄した。 これにより、1−メチルビニルアルコール/ビニルアルコール単位10.9重 量%と、1−メチルビニルアセテート/ビニルアセテート単位2.0重量%と、 ビニルアセタール単位87.1重量%と、を含んでなるポリビニルアセタールが 得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度エタノール溶液) は、12mPasであった。 比較例4 初期装入物に、粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度水溶液)2. 5mPasを有する完全けん化ビニルアセテートホモボリマーを用い、実施例3 の操作を反復した。 これにより、ビニルアルコール単位11.2重量%と、ビニルアセテート単 位2.0重量%と、ビニルアセタール単位86.8重量%と、を含んでなるポリ ビニルアセタールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃 度エタノール溶液)は、22.6mPasであった。 実施例4: プロピオンアルデヒド159mlをアセタール化に使用した以外は、実施例1 の操作を反復した。沈殿温度は、−6℃であった。2時間後、混合物を、22℃ に加熱した。次に、これを吸引濾過し、生成物を中性となるまで洗浄した。これ により、1−メチルビニルアルコール/ビニルアルコール単位18重量%と、1 −メチルビニルアセテート/ビニルアセテート単位2.0重量%と、ビニルプロ ピオナール単位80重量%と、を含んでなるポリビニルプロピオナールが得られ た。粘度(DIN53105;ヘプラー法;10%濃度エタノール溶液)は、1 0mPasであった。 比較例5: 粘度(DIN53015;ヘプラー法;4%濃度水溶液)2.5mPasを有 する完全けん化ビニルアセテートホモポリマーを用い、実施例4の操作を反復し た。 これにより、ビニルアルコール単位19.3重量%と、ビニルアセテート単 位2.0重量%と、ビニルプロピオナール単位78.7重量%と、を含んでなる ポリビニルプロピオナールが得られた。粘度(DIN53015;ヘプラー法; 10%濃度エタノール溶液)は、15.9mPasであった。 実施例5: 1−メチルビニルアセテートとビニルアセテートとの比が10/90であるコ ポリマーを完全けん化することにより調製したコポリマーポリビニルアルコール を使用した以外は、実施例1の操作を反復した。 実施例6: 1−メチルビニルアセテートとビニルアセテートとの比が30/70であるコ ポリマーを完全けん化することにより調製したコポリマーポリビニルアルコール を使用した以外は、実施例1の操作を反復した。 実施例7〜12 アセタール化に種々の量のブチルアルデヒドを使用し、実施例1の操作を反復 した: 実施例 7 8 9 10 11 12 ブチルアルデヒドの量[ml] 200 190 180 170 160 150 実施例1〜12及び比較例1〜5の原料及び生成物の特性決定を、表3にまと めて示す。 測定方法: 1.ポリビニルアセタール溶液の動的粘度(溶液粘度)の測定: エタノール90.00±0.01gとポリビニルアセタール10.00±0. 01gとを、すり合わせ栓を備えた250ml三角フラスコに秤量し、シェーカ ー中50℃で完全に溶解した。続いて、溶液を、20℃に冷却し、動的粘度(D IN53015;ヘプラー法)を、ボール3を用いて20℃で測定した。 2.ビニルアルコール含量の測定: ポリビニルアセタール中の1−メチルビニルアルコール基とビニルアルコール 基の含量を、ヒドロキシル基をピリジン及び4−ジメチルアミノピリジンの存在 下で無水酢酸によりアセチル化することにより測定した。 このために、ポリビニルブチラール1g±0.001gを、ピリジン24ml 及び4−ジメチルアミノピリジン0.04gに、50℃で2時間かけて溶解した 。25℃に冷却後、ピリジンと無水酢酸との混合物(87/13容積部)10m lを、溶液に添加し、得られた溶液を、1時間十分に混合した。続いて、ピリジ ン/水の混合物(5/1容積部)30mlを添加し、得られた混合物を、さらに 1時間振とうした。次に、混合物を、メタノール性0.5N KOHで滴定して pH7とした。 計算: (1−メチル)ビニルアルコール(重量%)=[(100×Mw)/2000] ×(ブランクml−試料ml)(但し、Mw=ポリマーの反復単位当たりの平均分 子量) 3.ポリビニルアルコール溶液の粘度の測定: 原料として使用した完全けん化ビニルアセテート又は1−メチルビニルアセテ ート/ビニルアセテートポリマーの粘度の測定を、ポリビニルアセタールの動的 粘度の測定に類似した方法(4%濃度水溶液のみを使用)により実施した。 4.カップから流れ出るまでの時間による粘度の測定: 測定を、オリフィス4mmのカップを用いて、DIN53211−4に準じて 実施した。 実施例及び比較例で得られた生成物の溶液粘度の測定結果: 溶液粘度: 比較例1で得られたポリビニルブチラールの10%濃度エタノール溶液の溶液 粘度は、14.24mPasであった。実施例1で得られた本発明によるポリビ ニルブチラールの溶液の溶液粘度は、使用ポリビニルアルコールの分子量が同等 なものであるにもかかわらず、8.22mPasまで著しく減少した。 比較例2で得られたポリビニルブチラールの10%濃度エタノール溶液の溶液 粘度は、116mPasであった。実施例2で得られたポリビニルブチラールの 溶液の溶液粘度は、使用ポリビニルアルコールの分子量とOH含量が同じである にもかかわらず、62.6mPasまで著しく減少した。 粘度の固形分依存性: 固形分20重量%、25重量%、30重量%、35重量%及び40重量%のエ チルアセテート溶液を、実施例1から得られたポリビニルブチラール及び比較例 1から得られたポリビニルブチラールの各々から調製し、粘度の固形分依存性を 、DIN53211−4に準じて測定した。得られた結果を、以下に示す: 固形分(%) 20 25 30 35 40 カップから流れ出るまでの時間 、実施例1(秒) 15 19 29 67 85 カップから流れ出るまでの時間 、比較例1(秒) 30 7 1 199 * * *=粘度の測定が不可能。 特に、高固形分で、本発明の変性ポリビニルブチラールは、同じOH価及び同 じ分子量を有する従来のポリビニルブチラールよりも、粘度が顕著に低い溶液が 得られる。 印刷インク配台物における使用試験: 実施例1で得られた変性ポリビニルブチラールを、印刷インク配合物(1−メ チルビニルアルコール/ビニルアルコール単位15.8重量%と、1−メチルビ ニルアセテート/ビニルアセテート単位2.0重量%と、(メチル)ビニルブチ ラール単位82.2重量%とを含んでなり、10%濃度エタノール溶液の溶液粘 度が8.22mPasである、ポリビニルブチラール)におけるバインダーとし ての適性について試験した。 比較のために、以下の特性を有する市販のポリビニルブチラール(Wacke r−Chemie社製Pioloform BN)を使用した: ビニルアルコール含量18重量%、ビニルアセテート含量2重量%、ビニル ブチラール含量80重量%及び10%濃度エタノール溶液の溶液粘度15.0m Pasのポリビニルブチラール。 印刷物の光沢、透明性及び被覆力を測定するために、以下の処方による印刷イ ンクを使用した: 成分: 重量 % 遅延剤(メトキシプロパノール) 9.3 溶媒(エタノール又はエチルアセテート) 74.0 バインダー(ポリビニルブチラール) 9.2 顔料 7.5 使用顔料: パーマネントイエローP−GRL04(Hoechst社製)又は二酸化チタ ン2065(Kronos社製)。 使用試験法: 1.光沢の測定: 光沢を測定するために、印刷インクを、ドクターブレードを用いて、標準紙( APCOII/II、150g/m2)に12μmの厚さ(湿潤)に塗布した。 乾燥(23℃及び相対大気湿度50%で24時間)後、光沢(反射率計値)を、 反射率計(Micro Tri Gloss/Byk Gardner)を用い て、DIN67530に準じて測定した。 2.透明性と被覆力の測定: 透明性と被覆力を評価するために、印刷インクを、ドクターブレードを用いて 、標準紙(APCOII/II、150g/m2)に12μmの厚さ(湿潤)に 塗布した。乾燥(23℃及び相対大気湿度50%で24時間)後、水希釈性透明 ワニス(ポリアクリレート系)を12μmの厚さ(湿潤)に塗布した。再び乾燥 (23℃及び相対大気湿度50%で24時間)後、透明性及び被覆力を、比較標 準(st)に対する以下の評価スケールを用いて、目視評価した: 1=同様、2=多少、3=それとわかる、4=著しい、5=実質的、co=よ り大きな被覆力、tra=より透明。 光沢測定、透明性の測定及び被覆力の測定の結果を、表1にまとめて示す: パーマネントイエローを含有する処方では、本発明により変性されたポリビ ニルブチラールを含有する印刷インクの光沢及び透明性は、通常のポリビニルブ チラールを含有する処方に匹敵するものである。 酸化チタンを含有する処方では、本発明のポリビニルブチラールにより、顕著に 向上した光沢及び透明性が得られる。 表 1 パーマネントイエローP−GRL04のエチルアセテート溶液: ポリビニルブチラ 光沢(60℃、 透明性(%) 被覆力(目視) ール 白色) 実施例1 43.5 96.2 2 co Pioloform BN 18 43.7 96.7 標準 二酸化チタン2065エタノール溶液: ポリビニルブチラ 光沢(60℃、 透明性(%) 被覆力(目視) ール 黒色) 実施例1 32.8 84.2 2 tra Pioloform BN 18 31.9 82.9 標準 二酸化チタン2065エチルアセテート溶液: ポリビニルブチラ 光沢(60℃、 透明性(%) 被覆力(目視) ール 黒色) 実施例1 43.4 81.9 1 co Pioloform BN 18 34.8 80.9 標準 印刷インク配合物の粘度及び保存安定性を、以下の高ピグメント濃度処方を用 いて試験した: 成分: 重量 % 遅延剤(メトキシプロパノール) 4.3 溶媒(エタノール又はエチルアセテート) 73.0 バインダー(ポリビニルブチラール) 10.7 顔料(パーマネントイエローP−GRL04) 12.0 100.0 接着促進剤(H2O非含有Polymin) 3.0 保存安定性の測定: 保存安定性を、印刷インク配合物の混合直後の粘度及び標準条件下(23℃、 相対大気湿度50%)で7日間保存した後の粘度を測定することにより、測定し た。粘度は、回転粘度計により測定した。結果を、表2にまとめて示す。 表 2 ポリビニルブチラール 粘度 粘度 直後(mPas) 7日後(mPas ) エタノール溶液: 実施例1(接着促進剤なし) 260 330 実施例1(Poymin3%含有 319 404 Pioloform BN18 415 574 (接着促進剤なし) Pioloform BN18 829 893 (Po1ymin3%含有) エチルアセテート溶液: 実施例1(接着促進剤なし) 489 404 実施例1(Poymin3%含有 595 489 Pioloform BN18 659 744 (接着促進剤なし) Pioloform BN18 測定不可 測定不可 (Polymin3%含有) 接着促進剤含有及び接着促進剤非含有印刷インク配合物の保存安定性は、本発 明により変性したポリビニルブチラールを使用したときには、通常のポリビニル ブチラールバインダーを含有する配合物を用いたときよりも、顕著によかった。 IPC(重量%):1−メチルビニルアセテート/アルコール単位の割合。 PVOHのK値:1−メチルビニルアルコール/ビニルアルコールコポリマー 又はポリビニルアルコールのフィケンチャーK値(粘度法測定)。 PVOHの粘度:ヘプラー法による1−メチルビニルアルコール/ビニルアル コールコポリマー又はポリビニルアルコールの4%濃度水溶液の粘度。 PVOHの分子量:ポリスチレン標準に対するSEC(サイズ排除クロマトグ ラフィー)より測定した、ビストリメチルシリルアセトアミドでシリル化した1 −メチルビニルアルコール/ビニルアルコールコポリマー又はポリビニルアルコ ールの分子量(重量平均Mw、数平均Mn及び非均一性U)。 VOH含量:ポリビニルアセタールの1−メチルビニルアルコール/ビニルア ルコール含量 PVACの粘度:ヘプラー法によるポリビニルアセタールの10%濃度エタノ ール溶液の粘度。 PVACの分子量:ポリスチレン標準に対するSEC(サイズ排除クロマトグ ラフィー)より測定した、ポリビニルアセタールの分子量(重量平均Mw、数平 均Mn及び非均一性U)。 実施例1の結果と比較例3の結果との比較から、1−メチルビニルアルコール /ビニルアルコールコポリマー及び本発明による方法を用いたビニルアルコール ポリマー類と同等の分子量、同等のK値及び同じ粘度を有するポリビニルアルコ ールのブチルアルデヒドによるアセタール化により、同等の分子量の場合、溶液 粘度が顕著に減少したポリビニルブチラールが得られることが明らかである。 実施例3と比較例4との比較及び実施例4と比較例5との比較から、本発明は 、アセトアルデヒド及びプロピオンアルデヒドを用いたアセタール化にも適用さ れることが明らかである。 実施例7〜12では、種々の量のブチルアルデヒドをアセタール化に使用した 。得られた結果から、請求の範囲に記載のポリビニルアセタールの場合には、溶 液濃度は、広範囲にわたってビニルアルコール含量とは無関係であることが明ら かである。 以下、本発明の好適な実施態様を例示する。 1.1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテートを1/99〜40/6 0の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテートービニルアセテート共重 合体をけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニルアルコール及び1−アル キルビニルアルコール単位を含んでなるけん化物を、炭素数1〜6の脂肪族アル デヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/又は有機媒体中でアセター ル化することにより得ることのできる変性ポリビニルアセタール。 2.a)式 で表されるビニルアセタール単位50〜89.5重量%と、 b)式 −[−CH2−CR(OH)−]− で表されるビニルアルコール単位10〜30重量%と、 c)式 −[−CH2−CR(OCOCH3)−]− で表されるビニルアセテート単位0.5〜20重量%と、 を含んでなり(式中、RはH又はC1〜C4−アルキル基であり、nは0〜5であ る)、前記ビニルアルコール単位b)及びビニルアセテート単位c)は、各々、 1−アルキルビニルアルコール/ビニルアルコール及び1−アルキルビニルアセ テート/ビニルアセテートを、重量比1/99〜40/60で含んでなる、上記 1に記載の変性ポリビニルアセタール。 3.4粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度エタノール溶液)が 6〜14mPasである、上記1又は2に記載の変性ポリビニルアセタール。 4.1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテートを1/99〜40/6 0の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテートコポ リマーをけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニルアルコール及び1−ア ルキルビニルアルコール単位を含んでなる部分的又は完全にけん化された1−ア ルキルビニルアセテート−ビニルアセテートコポリマーを、炭素数1〜6の脂肪 族アルデヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/又は有機媒体中でア セタール化することを含んでなる、変性ポリビニルアセタールの製造方法。 5.使用される部分的又は完全にけん化された1−アルキルビニルアセテート −ビニルアセテートコポリマーが、粘度(DIN53015;ヘプラー法;4% 濃度水溶液)1〜30mPasを有するものである、上記4に記載の製造方法。 6.上記1〜3のいずれかに記載の変性ボリビニルアセテートの、インク組成 物の印刷における使用。 7.前記印刷インク組成物が、顔料5〜20重量%と、上記1〜3のいずれか に記載のポリビニルアセタールバインダー5〜15%と、溶媒と、必要に応じて さらなる添加物とを含んでなる、上記6に記載の使用。 8.上記1〜3のいずれかに記載の変性ポリビニルアセタールの、耐食性組成 物におけるバインダーとしての使用。 9.上記1〜3のいずれかに記載の変性ポリビニルアセタールの、セラミック 工業におけるバインダー、とりわけ生セラミック体用バインダーとしての使用。 10.上記1〜3のいずれかに記載の変性ポリビニルアセタールの、射出成形 におけるセラミック粉末及び金属粉末用バインダーとしての使用。 11.上記1〜3のいずれかに記載の変性ポリビニルアセタールの、必要に応 じてエポキシ樹脂等の架橋剤との組み合わせでの、缶の内部皮膜用バインダーと しての使用。 請求の範囲 1.1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテートを1/99〜40/6 0の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテート共重 合体をけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニルアルコール及び1−アル キルビニルアルコール単位を含んでなるけん化物を、炭素数1〜6の脂肪族アル デヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/又は有機媒体中でアセター ル化することにより得ることのできる変性ポリビニルアセタール。 2.1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテートを1/99〜40/6 0の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテートコポ リマーをけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニルアルコール及び1−ア ルキルビニルアルコール単位を含んでなる部分的又は完全にけん化された1−ア ルキルビニルアセテート−ビニルアセテートコポリマーを、炭素数1〜6の脂肪 族アルデヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/又は有機媒体中でア セタール化することを含んでなる、変性ポリビニルアセタールの製造方法。 3.請求項1に記載の変性ポリビニルアセテートの、インク組成物の印刷にお ける使用。 4.請求項1に記載の変性ポリビニルアセタールの、耐食性組成物におけるバ インダーとしての使用。 5.請求項1に記載の変性ポリビニルアセタールの、セラミック工業における バインダー、とりわけ生セラミック体用バインダーとしての使用。 6.請求項1に記載の変性ポリビニルアセタールの、射出成形におけるセラミ ック粉末及び金属粉末用バインダーとしての使用。 7.請求項1に記載の変性ポリビニルアセタールの、必要に応じてエポキシ樹 脂等の架橋剤との組み合わせでの、缶の内部皮膜用バインダーとしての使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フーベル,オット―セーバシュティアン ドイツ連邦共和国 デー―84489 ブルク ハウゼン,リンダッヘルシュトラーセ 70 (72)発明者 ブラウンスピルゲル,グウェンター ドイツ連邦共和国 デー―84375 キルヒ ドルフ,アルトラメルディンガーシュトラ ーセ 14 (72)発明者 ハエフェネル,クラウス ドイツ連邦共和国 デー―84533 マルク トル,シェイフメイステルウェク 1 (72)発明者 フリーデル,ゲオルク ドイツ連邦共和国 デー―84489 ブルク ハウゼン,グラックシュトラーセ 9

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテートを1/99〜40/6 0の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテートービニルアセテート共重 合体をけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニルアルコール及び1−アル キルビニルアルコール単位を含んでなるけん化物を、炭素数1〜6の脂肪族アル デヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/又は有機媒体中でアセター ル化することにより得ることのできる変性ポリビニルアセタール。 2.a)式 で表されるビニルアセタール単位50〜89.5重量%と、 b)式 −[−CH2−CR(OH)−]− で表されるビニルアルコール単位10〜30重量%と、 c)式 −[−CH2−CR(OCOCH3)−]− で表されるビニルアセテート単位0.5〜20重量%と、 を含んでなり(式中、RはH又はC1〜C4−アルキル基であり、nは0〜5であ る)、前記ビニルアルコール単位b)及びビニルアセテート単位c)は、各々、 1−アルキルビニルアルコール/ビニルアルコール及び1−アルキルビニルアセ テート/ビニルアセテートを、重量比1/99〜40/60で含んでなる、請求 項1に記載の変性ポリビニルアセタール。 3.粘度(DIN53015;ヘプラー法;10%濃度エタノール溶液)が6 〜14mPasである、請求項1又は2に記載の変性ポリビニルアセタール。 4.1−アルキルビニルアセテート/ビニルアセテートを1/99〜40/6 0の重量比で含んでなる1−アルキルビニルアセテート−ビニルアセテートコポ リマーをけん化し、続いて少なくとも80重量%のビニルアルコール及び1−ア ルキルビニルアルコール単位を含んでなる部分的又は完全にけん化された1−ア ルキルビニルアセテート−ビニルアセテートコポリマーを、炭素数1〜6の脂肪 族アルデヒドの一種以上により、酸触媒の存在下水性及び/又は有機媒体中でア セタール化することを含んでなる、変性ポリビニルアセタールの製造方法。 5.使用される部分的又は完全にけん化された1−アルキルビニルアセテート −ビニルアセテートコポリマーが、粘度(DIN53015;ヘプラー法;4% 濃度水溶液)1〜30mPasを有するものである、請求項4に記載の製造方法 。 6.請求項1〜3のいずれか1項に記載の変性ポリビニルアセテートの、イン ク組成物の印刷における使用。 7.前記印刷インク組成物が、顔料5〜20重量%と、請求項1〜3のいずれ か1項に記載のポリビニルブチラールバインダー5〜15%と、溶媒と、必要に 応じてさらなる添加物とを含んでなる、請求項6に記載の使用。 8.請求項1〜3のいずれか1項に記載の変性ポリビニルアセタールの、耐食 性組成物におけるバインダーとしての使用。 9.請求項1〜3のいずれか1項に記載の変性ポリビニルアセタールの、セラ ミック工業におけるバインダー、とりわけ生セラミック体用バインダーとしての 使用。 10.請求項1〜3のいずれか1項に記載の変性ポリビニルアセタールの、射 出成形におけるセラミック粉末及び金属粉末用バインダーとしての使用。 11.請求項1〜3のいずれか1項に記載の変性ポリビニルアセタールの、必 要に応じてエボキシ樹脂等の架橋剤との組み合わせでの、缶の内部皮膜用バイン ダーとしての使用。
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