JP2000503314A - シクロスポリン処方物 - Google Patents

シクロスポリン処方物

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Abstract

(57)【要約】 0.1〜20重量%のシクロスポリン(I)とビヒクルとを含み、同ビヒクルが好ましくはエトキシジグリコール又はポリエチレングリコール300〜600等の物質より構成される1〜60重量%のポリエーテルと、好ましくはジメチルイソソルビド、ジメチルイソイジド及びジメチルイソマニド等の物質のうちの少なくとも一方を含み、かつ、C8〜C22脂肪酸のグリセリルモノエステルとC8〜C22脂肪酸のヘキサグリセリル乃至ぺンタデガグリセリルのモノエステルとを含む1〜60重量%の混合物であって、その組成比が1:2〜1:6である混合物を含む治療用組成物。治療用組成物は、好ましくは付随的に、抗酸化剤、保存剤及び安定化剤、着香剤、増粘剤並びに希釈剤等のアジュバンドを更に含む。外用に用いられる組成物は、好ましくは付随的に、リポアミノ酸を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 シクロスポリン処方物 本発明は、活性成分としてシクロスポリンを含む製薬処方物に関する。本発明は 、体内にて使用される処方物に関し、更に局所用処方物にも関する。 シクロスポリンは、免疫抑制作用を有する環状ウンデカペプチドであり、臓器 移植において特に使用されている。シクロスポリンは更に、自己免疫疾患並びに 関節炎及びリウマチ病のような炎症状態の治療にも使用される。更なる適用には 、抗寄生虫薬及び抗ガン剤としての適用が含まれる。免疫抑制作用のないある種 のシクロスポリンでは、HIV−1ウィルスの複製に対する阻害効果を示すこと が明らかになっており、これらの化合物は、AIDS及びAIDS関連疾患の治 療及び予防に使用され得る。 種々のシクロスポリンが同定されている。シクロスポリンは非常に疎水性であ り、従って、適切なバイオアベイラビリティを提供する剤形に処方化することが 非常に困難である。シクロスポリンの水に対する溶解度は、通常、25mg/l を超えることはない。シクロスポリンの高い脂溶性は、n−オクタノール/水系 における分配係数Pの値によっても示される。シクロスポリンに関して、log P=2.08〜2.99という値が報告されている。 親水相、疎水相及び界面活性成分の存在によって特徴づけられる分散系は、シ クロスポリン処方物における許容可能なバイオアベイラビリティを提供するため に使用されている。経口投与可能な市販の組成物としては、サンディミュン、サ ンデイミュン−ネオラール(Sandimmun-Neoral)、コンスプレン(Consupren)、イ ンプランタ(Implanta)及びイムスポリン(Imusporin)(いずれも商標名)が 挙げられる。これらの処方物は、英国特許出願公開第2015339号、英国特 許出願公開第2222770号、英国特許出願公開第2270842号及び英国 特許出願公開第2278780号に開示されている。親水相を除去して、代わ りに、プロピレングリコール、クリセロール又はソルビトール等のポリオール類 と脂肪酸との部分的なエステルを加えた変形例が英国特許出願公開第22281 98号に開示されている。 ドイツ連邦共和国出願公開第4322826号は、親油性成分としてトリアシ ルグリセロールの存在下において、HLBが10より大きい非イオン系界面活性 剤に対する協働界面活性剤(co-tenside)として脂肪酸のポリグリセリルエステ ルを含む組成物からなる、水に難溶性である薬物に対する担体系を開示している 。協働界面活性剤としてジメチルソルビドを使用することは英国特許出願公開第 650721号に記載されている。 脂肪族カルボン酸とモノ及びジ−エタノールアミド類との反応生成物として調 製されたN−アシルサルコシン及びその塩と脂肪酸アミド類との組み合わせを経 皮吸収促進剤として含む、炎症性皮膚疾患の外用治療に用いる組成物が日本国特 許出願公開第07025784号に開示されている。 脂質成分を変更して処方物からエチオキシレート(ethyoxylated)界面活性剤 を除くことによって、従来の組成物にまさるシクロスポリン処方物を調製するこ とが可能であるという優れた知見が得られた。オリーブ油又はコーン油に対する シクロスポリンの溶解度は50mg/mlを超えないが、グリセリルモノエステ ル中におけるシクロスポリンの溶解度は、約一桁も高いことが発明者らによって 明らかにされた。 本発明に従って、内用、又は外用に使用されるシクロスポリンを含む製薬組成 物は、0.1〜20重量%のシクロスポリン(I)とビヒクル(vehicle)とを 含み、同ビヒクルは、 (i)以下の一般式IIaにて示される1〜60重量%の少なくとも一つのポ リエーテル(11)と、 R-O-(CH2CH2O-)nH (IIa) (ここで、nは、2〜20の整数であり、RはH又はC1〜C3のアルキルであ る、) (ii)以下の一般式IIbにて示される化合物によってと、 (ここで、Rは、C1〜C3のアルキルである、) のうちの少なくとも一方を含み、かつ、 (iii)一つ又はそれ以上のC8〜C22脂肪酸のグリセリルモノエステル( III)とC8〜C22脂肪酸のヘキサグリセリル乃至ペンタデカグリセリルのモ ノエステルから選択される一つ又はそれ以上のポリグリセリルエステル(IV) とを含む1〜60重量%の混合物であって、その組成比、(III)/(IV) が1:2〜1:6である混合物を含むことによって特徴づけられる。 脂肪酸とグリセロールのモノエステルによって形成される極性脂質と、脂肪酸 と、例えば、ヘキサグリセロールからペンタデカグリセロールまでのポリグリセ リルエステルとのモノエステルによって形成される擬脂質(pseudolipids)との 混合物はシクロスポリンの処方化に特に適していることが発明者らによって明ら かにされた。 使用され得るシクロスポリン類としては、一つ又はそれ以上の、シクロスポリ ン、[NVa]2−シクロスポリン、[Melle]4シクロスポリン、[3′−0−acylM eBmt]1−シクロスポリンを含む。 ポリエーテルIIaは、好ましくは、エトキシジグリコール又は、ポリエチレ ングリコール300〜600より選択される。 式IIbの化合物は、好ましくは、ジメチルイソイジド(dimethylisoidide)、 ジメチルイソマニド(dimethyl isomannide)から選択され、より好ましくは、 ジメチルイソソルビドから選択される。 式IIIの化合物は、モノオクタン酸グリセリル、モノデカン酸グリセリル、 モノオレイン酸グリセリル及びモノリノール酸グリセリルから選択される。 式IVの化合物は、好ましくは、一つ又はそれ以上の、モノオレイン酸ヘキサ グリセリル、モノステアリン酸オクタグリセリル、モノオレイン酸オクタグリセ リル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノ ステアリン酸デカグリセリル及びモノオレイン酸デカグリセリルであるポリグリ セリルモノエステルから選択される。 組成物は、例えば、抗酸化剤、保存剤、安定化剤、着香剤、増粘剤及び希釈剤 等の一つ又はそれ以上のアジュバンド(V)を含み得る。 本発明に従い、外用に使用される組成物は、アミノ酸又はタンパク質水解物と C8〜C22脂肪酸とのアシル化によって得られるリポアミノ酸(VI)を含み得 る。化合物(I)/(VI)の重量比は好ましくは1:1〜1:3である。 リポアミノ酸(VI)は、好ましくは、カプリロイルグリシン、ジカプリロイ ルシスチン、ジパルミトイルヒドロキシプロリン、リジンラウロイルメチオネー ト及びジオクチルドデシルラウロイルグルタメートから選択される。 ポリエーテル類からなる溶媒は、処方物の物理的特性を変更するため、特に、 消化器官の水性媒体との直接接触、又は、投与前において濃縮物を希釈する場合 において使用される。本発明に従う組成物の薬物動態学特性は、再現性の高い吸 収と良好なバイオアベイラビリティとを示す。 本発明に従う好ましい組成物は、モノアシルグリセロールから構成される脂質 をビヒクルとして含み、ここで、アシル残基はC8〜C22であり、6〜15のグ リセロール単位を備えたモノアシルグリセロールである。例えば、C8〜C10脂 肪酸のような短い側鎖の比率は消化器官の粘性細胞を経て血流へと活性組成物が 移動するのを促進するが、C12〜C22脂肪酸モノグリセリドを使用することが好 ましい。有効的に、本発明の組成物中にて使用されるモノアシルグリセロールは 、少なくとも95%のモノエステル量を含む。適切な製品としては、例えば、以 下の特性を有する市販のモノオレイン酸グリセリル(グリンステッド(Grinsted) 社より製造されるGMO)が挙げられる。 (glyceryl monolinoleate))にてイーストマン(Eastman)社で製造されている 同様の製品も使用され得る。 極性脂質成分として適する更なる製品は、以下の一般式にて示すポリグリセロ ールのモノエステルである; HOCH2-CHOH-CH2-(-O-CH2-CHOH-CH2)X-O-CH2-CHO H-CH2OH (ここでxは、3〜12である。) ポリグリセロールは以下の性質によって特徴づけられる。 ポリグリセロールと脂肪酸とのエステルは、一般的には、ポリグリセロールと 対応する飽和若しくは不飽和脂肪酸との部分的なエステル化又は植物油とポリグ リセロールとのエステル交換反応によって調製される。ポリグリセロールの個々 のモノエステルの各々は、そのけん化値によって特徴づけられるのに対し、重合 化度は、ヒドロキシル価によって最適に示される。本発明の組成物に特に適した ポリグリセロールのモノエステルを以下に示す。 これらのポリグリセロールモノエステルは、日光ケミカルズ株式会社(Nikko 本発明の組成物に有用なポリグリセロールモノエステルの全体の群は、以下の 純度試験によって特徴づけられる。 好ましい組成物は、例えば、ソルビトール、マンニトール、イジトール等の六 炭糖性アルコールの無水誘導体のアルコキシル化によって得られる環状エステル を含み得る。ソルビトール又は他の六炭糖性アルコールの脱水素化が濃硫酸の触 媒反応下に起こり、以下の化合物が得られる。 引き続き、例えば塩化メチルと反応させることにより、2,5−ジ−O−メチ ル誘導体が得られ、同誘導体は、シクロスポリン処方物の溶媒として有用である 。特に好適な製品は、アイ・シー・アイ(ICI)社より商標名 ARLASO LVEにて製造されている2,5−ジメチルイソソルビドである。 2,5−ジメチルイソソルビド中におけるシクロスポリンの溶解度の研究から 、シクロスポリンの溶解度は、水分含量に依存して変則的な挙動をとり、モル比 率N=0.5において最大値となるという優れた知見が得られた。シクロスポリ ンの溶解度はジメチルイソソルビドの濃度の増加とともに僅かに減少し、無水製 品においては20℃においてわずか324mg・g-1しか溶解しない(表1を参 照)。 表1 2,5−ジメチルイソソルビド(DMI)/水の二成分混合物中におけるシクロ スポリンの溶解度 シクロスポリンは、2,5−ジメチルイソソルビドとともに溶媒和形を形成し 、同溶媒和形は、以下に示す格子定数を備える単斜晶の空間群P21に結晶化す る:a=15.521(2)Å,b=20.833(3)Å,c=12.223 (3)Å,β=100.21゜(1),Z=2(Husak M,Kratochvil B,Jegorov A, Matha V,Stuchlik M,Andrysek Tによる「新規なシクロスポリンA溶媒和形の構 造」,Zeitschrift fur Kristallographie,211刊,313−318頁,19 96年)。 ジメチルイソソルビド−水・二成分系におけるシクロスポリンの溶解度の改良 は、ゼラチン層からカプセル内容物中への水の移動が起こるゼラチン軟カプセル の処方化において非常に有利である。 本発明の組成物に特に好適な一般式IIの群からなるポリエーテルは、商標名 り、フランスの会社てあるガットフォッセ社(Gattefosse)より市販されている 。 エトキシジグリコール単独中におけるシクロスポリンの溶解度は、20℃にお いて578.5mg・g-1であり、少量の水ではほとんど影響を受けない。シク ロスポリンは、エトキシジグリコールと水との二成分混合物において、N=0. 5のモル分率に対応するエトキシジグリコールの濃度にて、20℃で216mg ・g-1溶解している。 本発明に従う使用に好適なエトキシジグリコールは以下に示す物理的及び化学 的特性を備える。 一般式IIaのポリエーテル類からなる製品も本発明の組成物に対して好適で あり、同製品は、平均分子量が200から600である液体から半固体のポリエ チレングリコールである。これらのポリエーテル類はシクロスポリンと過飽和溶 液を形成する傾向にあり、同過飽和溶液から非溶媒和の斜方晶系に結晶化される 。 これらのポリエチレングリコール溶液は、表2に示すように少量のプロピレング リコールを加えることにより安定化される。 表2 ポリエチレングリコール/プロピレングリコールの二成分混合物中におけるシク ロスポリンの溶解度表3 本発明の組成物中での使用に好適なポリエチレングリコール類の物理的及び化学 的特性 *50%水溶液 皮膚及び粘膜に対し外用にて適用される本発明の組成物に関しては、上記ビヒ クルにリポアミノ酸が補足される。これらはバイオベクタとして機能し、皮膚へ の透過を可能にするとともに表皮の上層にアミノ酸を固定する。その両親媒性の 構造により、リポアミノ酸は細胞間組織内に組み込まれ、角質細胞の付着特性に 重要な役割を果たし、皮膚の水分調整及びバリア機能の働きに貢献する。皮膚と の生物学的親和性によって、リポアミノ酸は、溶解したシクロスポリンを含むビ ヒクルの作用部位への浸透速度を調節し得る。リポアミノ酸のカルボキシル基は 皮膚における所望のpH反応の調節剤であり、免疫調節薬の治療効果に貢献する 。 特に好適なリポアミノ酸は、例えば、ジオクチルドデシルラウロイルグルタメ ート、Amiter LGOD(味の素(Ajinmoto)株式会社の商標名)等のグリセロ ールモノエステルと相溶する擬脂質成分として機能するN−アシルグルタミン酸 及び高級脂肪アルコールの非イオン性誘導体である。 本発明の局所用組成物に適する他のリポアミノ酸としては、例えば、カプリロ イルグリシン、ジカプリロイルクリスチン(dicapryloyl crystine)、ジパルミト イルヒドロキシプロリン、リジンラウロイルメチオネート、又はコラーゲン、ミ ルク若しくは小麦タンパク等のタンパク質水解物から調製されるアミノ酸のN− アシル誘導体である。これらの製品は、例えば、フランスの会社であるセピック 本発明は、以下に示す実施例によって更に記載されるが、これらの実施例のみ に限定されるものではない。 例1:ゼラチン軟カプセル 以下の成分を使用した。 (I) シクロスポリン 10.00g (IIb) ジメチルイソソルビド 30.00g (III) モノオレイン酸グリセリル 15.00g (IV) モノオレイン酸デカグリセリール 44.40g (V) リノレン酸トコフェロール 0.60g 成分(III)、(IV)及び(IIb)を50℃にて混合した。得られた混 合物に、(I)及び抗酸化剤(V)を加え、不活性ガスブランケッティング(bla nket)下にて溶解するまで攪拌した。得られた生成物を濾過し、ゼラチン軟カプ セルへ充填した。 例2:経口用溶液 以下の成分を使用した。 (I) シクロスポリン 10.00g (IIa) ポリエチレングリコール400 40.00g (III) モノオレイン酸グリセリル 10.00g (IV) モノオレイン酸デカグリセリル 30.00g (V) プロピレングリコール 9.40g (V) ネオヘスペリジンジヒドロカルコン 0.20g (neohesperidlne dihydrochalcone) (V) R,R,R−α−トコフェロール 0.40g 成分(III)、(IV)及び(IIa)を50℃にて混合した。得られた混 合物に、(I)及びアジュバンド混合物(V)を加えた。得られた混合物を不活 性ガスブランケッティング下にて溶解するまで攪拌した。得られた生成物を濾過 し、ガラス製バイアルへ充填した。 例3:外用軟膏 以下の成分よりなる軟膏を調製した。 (I) シクロスポリン 3.00g (IIa) エトキシジグリコール 12.00g (III) モノリノール酸グリセリル 62.00g (IV) モノラウリン酸デカグリセリル 16.00g (VI) ジーオクチルドデシルラウロイル 5.00g グルタメート (VI) カプロイルグリシン 2.00g 物質(III)、(IV)、(V)、(VI)を50℃にて融解し、共に混合 した。物質(I)を(II)中に別に溶解し、得られた溶液を溶融物とともにホ モジナイズし、外用として適用可能な適切な容器に充填した。 軟膏はプラセボとの比較試験を行った。試験には、アルビノ種モルモットを使 用した。5%ジニトロフルオロベンゼン(DNFB)50μlにて動物の両耳の 付け根を感作し、アセトン/オリーブ油1:1混合物中に溶解した2%DNFB によって繰り返し行った。6日後、動物の両耳の毛を刈り、脱毛した。翌日、ア セトン/オリーブ油1:1混合物中に溶解した0.5%ジニトロフルオロベンゼ ン20μlを両耳に塗布した。塗布後直ちに、例3の組成物250mgをモルモ ットの右耳に塗布し、例3の組成物のプラセボをモルモットの左耳に塗布した。 組成物を試験するに当たり、2つの対照群の動物を使用した。 負の対照:0.5%ジニトルフルオロベンゼン20μlを両耳に適用した動物 。 正の対照:動物は試験組成物で処理されていない。 組成物を適用後、24時間及び32時間における紅斑を評価した。 紅斑を評価するための基準: 4−暗赤色の突起状しみ(stain) 3−赤色のしみ 2−バラ色のしみ 1−小さな斑点(spot) 0−変化なし 紅斑の評価: 重要性は、プラセボ組成物に対するスチューデントt検定によって評価された 。 * − p<0.01 **− p<0.001 浮腫の評価は、適用前日の皮膚の厚み[mm]の値と適用後8,24,32及 び48時間における皮膚の厚みの値を読みとることにより得られた。 例4:ゼラチン硬カプセル 以下の成分を使用した。 (I) [NVa]2−シクロスポリン 15.00g (IIb) 95%ジメチルイソソルビド 35.00g (III) モノカプリン酸グリセリル 5.00g (III) モノリノール酸グリセリル 12.00g (IV) モノステアリン酸オクタグリセリル 32.60g (V) R,R,R−α−トコフェロール 0.40g 物質(IV)及び(III)を50℃にて融解し、共に混合し、抗酸化剤(V )を加えた。得られた混合物に、(I)及び(IIb)の溶液を加え、ホモジナ イズし、濾過後の生成物を50℃にてゼラチン硬カプセルへ充填した。 例5 以下の成分を使用した。 (I) シクロスポリン 10.0g (II) 95%2,5−ジメチルイソソルビド 30.0g (III) モノオレイン酸グリセリル 20.0g (IV) モノオレイン酸ヘキサグリセリル 40.0g 組成物はデンプンカプセル CAPILL に充填され、各カプセル中に50m gのシクロスポリンを含んでいる。 組成物の薬物動態学評価及び市販品との比較は、10頭のビーグル犬を用いた 二相交叉試験において100mgのシクロスポリンを単回投与後に実施した。月 齢12〜36ケ月及び体重9〜13kgの雄犬に、適宜摂水させながら、1日3 00gの標準的なペレット状の餌を与えた。 組成物は、18時間絶食後に投与した。更なる餌は10時間の間隔をあけた後 に動物に与えられた。0、0.5、1、2、3、5及び8時間後に前腕(前足) の静脈より血液が採取された。血液試料は、液体クロマトグラフィーにてシクロ スポリンの含量を分析するまで、−20℃にて凍結保存された。薬物動態学パラ メータはプログラムKINFITを用いた1−コンパートメント分析により算出 された。結果を以下に示す。略語の説明: AUC 曲線下面積 T1/2El 消失半減期 Tmax 最大濃度に達する時間 Cmax 最大濃度 SD 標準偏差 φ 平均濃度 例6:経口用溶液 以下の成分を使用した。 (I) シクロスポリン 10.00g (IIa) ポリエチレングリコール 400 19.70g (III) モノオレイン酸グリセリル 16.10g (IV) モノラウリン酸デカグリセリル 43.90g (V) プロピレングリコール 10.00g (V) ヘスペリジンジヒドロカルコン 0.30g 成分(III)、(IV)及び(IIa)を50℃にて混合した。シクロスポ リン(I)及び両添加物(V)を加え、不活性ガスブランケッティング下におい て、混合物を(II)溶解するまで攪拌した。得られた混合物を濾過し、ガラス 製の密封可能なバイアルへ充填した。 市販の組成物である CONSUPREN 溶液と比較した例6の組成物の薬物 動態学評価を10頭のビーグル犬にて実施した。体重13〜16.5kg、2歳 の雄犬に標準的な餌を与え、摂水は自由に行えるもとのした。試験組成物及び比 較用組成物の両方の単回投与を18時間絶食させた後に行った。投与後12時間 における血液採取を行った後にはじめて更なる餌を動物に与えた。0、1、2、 3、5、8、12及び24時間後に前腕の静脈より血液が採取された。血液試料 は、 イムノテク(IMMUNOTECH)社によるRIAキットを用いてシクロスポ リン及びその代謝物の分析を行うまで、−20℃にて保存された。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年1月2日(1998.1.2) 【補正内容】 明細書 シクロスポリン処方物 本発明は、活性成分としてシクロスポリンを含む製薬処方物に関する。本発明は 、体内にて使用される処方物に関し、更に局所用処方物にも関する。 シクロスポリンは、免疫抑制作用を有する環状ウンデカペプチドであり、臓器 移植において特に使用されている。シクロスポリンは更に、自己免疫疾患並びに 関節炎及びリウマチ病のような炎症状態の治療にも使用される。更なる適用には 、抗寄生虫薬及び抗ガン剤としての適用が含まれる。免疫抑制作用のないある種 のシクロスポリンでは、HIV−1ウィルスの複製に対する阻害効果を示すこと が明らかになっており、これらの化合物は、AIDS及びAIDS関連疾患の治 療及び予防に使用され得る。 種々のシクロスポリンが同定されている。シクロスポリンは非常に疎水性であ り、従って、適切なバイオアベイラビリティを提供する剤形に処方化することが 非常に困難である。シクロスポリンの水に対する溶解度は、通常、25mg/l を超えることはない。シクロスポリンの高い脂溶性は、n−オクタノール/水系 における分配係数Pの値によっても示される。シクロスポリンに関して、log P=2.08〜2.99という値が報告されている。 親水相、疎水相及び界面活性成分の存在によって特徴づけられる分散系は、シ クロスポリン処方物における許容可能なバイオアベイラビリティを提供するため に使用されている。経口投与可能な市販の組成物としては、サンディミュン、サ ンデイミュンーネオラール(Sandimmun-Neoral)、コンスプレン(Consupren)、イ ンプランタ(Implanta)及びイムスポリン(Imusporin)(いずれも商標名)が挙 げられる。これらの処方物は、英国特許出願公開第2015339号、英国特許 出願公開第2222770号、英国特許出願公開第2270842号及び英国特 許出願公開第2278780号に開示されている。親水相を除去して、代わ りに、プロピレングリコール、クリセロール又はソルビトール等のポリオール類 と脂肪酸との部分的なエステルを加えた変形例が英国特許出願公開第22281 98号に開示されている。 ドイツ連邦共和国出願公開第4322826号は、親油性成分としてトリアシ ルグリセロールの存在下において、HLBが10より大きい非イオン系界面活性 剤に対する協働界面活性剤(co-tenslde)として脂肪酸のポリグリセリルエステ ルを含む組成物からなる、水に難溶性である薬物に対する担体系を開示している 。協働界面活性剤としてジメチルイソソルビドを使用することは英国特許出願公 開第650721号に記載されている。 脂肪族カルボン酸とモノ及びジ−エタノールアミド類との反応生成物として調 製されたN−アシルサルコシン及びその塩と脂肪酸アミド類との組み合わせを経 皮吸収促進剤として含む、炎症性皮膚疾患の外用治療に用いる組成物が日本国特 許出願公開第07025784号に開示されている。 脂質成分を変更して処方物からエチオキシレート(ethyoxylated)界面活性剤 を除くことによって、従来の組成物にまさるシクロスポリン処方物を調製するこ とが可能であるという優れた知見が得られた。オリーブ油又はコーン油に対する シクロスポリンの溶解度は50mg/mlを超えないが、グリセリルモノエステ ル中におけるシクロスポリンの溶解度は、約一桁も高いことが発明者らによって 明らかにされた。 本発明に従って、内用、又は外用に使用されるシクロスポリンを含む製薬組成 物は、0.1〜20重量%のシクロスポリン(I)とビヒクル(vehicle)とを 含み、同ビヒクルは、 (i)以下の一般式IIaにて示される1〜60重量%の少なくとも一つのポ リエーテル(II)と、 R−O−(CH2CH2O−)nH (IIa) (ここで、nは、2〜20の整数であり、RはH又はC1〜C3のアルキルであ る、) (ii)以下の一般式IIbにて示される化合物と、 (ここで、Rは、C1〜C3のアルキルである、) のうちの少なくとも一方を含み、かつ、 (iii)一つ又はそれ以上のC8〜C22脂肪酸のグリセリルモノエステル( III)とC8〜C22脂肪酸のヘキサグリセリル乃至ペンタデカグリセリルのモ ノエステルから選択される一つ又はそれ以上のポリグリセリルエステル(IV) とを含む1〜60重量%の混合物であって、その組成比、(III)/(IV) が1:2〜1:6である混合物を含むことによって特徴づけられる。 脂肪酸とグリセロールのモノエステルによって形成される極性脂質と、脂肪酸 と、例えば、ヘキサグリセロールからペンタデカグリセロールまでのポリグリセ ロールとのモノエステルによって形成される擬脂質(pseudolipids)との混合物 はシクロスポリンの処方化に特に適していることが発明者らによって明らかにさ れた。 使用され得るシクロスポリン類としては、一つ又はそれ以上の、シクロスポリ ン、[NVa]2−シクロスポリン、[MeIle]4シクロスポリン、[3′−O−acylM eBmt]1−シクロスポリンを含む。 ポリエーテルIIaは、好ましくは、エトキシジグリコール又は、ポリエチレ ングリコール300〜600より選択される。 式IIbの化合物は、好ましくは、ジメチルイソイジド(dimethyl isoidide) 、ジメチルイソマニド(dimethyl isomannide)から選択され、より好ましくは 、ジメチルイソソルビドから選択される。 化合物IIIは、モノオクタン酸グリセリル、モノデカン酸グリセリル、モノ オレイン酸グリセリル及びモノリノール酸グリセリルから選択される。 化合物IVは、好ましくは、一つ又はそれ以上の、モノオレイン酸ヘキサグリ セリル、モノステアリン酸オクタグリセリル、モノオレイン酸オクタグリセリル 、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステ アリン酸デカグリセリル及びモノオレイン酸デカグリセリルであるポリグリセリ ルモノエステルから選択される。 組成物は、例えば、抗酸化剤、保存剤、安定化剤、着香剤、増粘剤及び希釈剤 等の一つ又はそれ以上のアジュバンド(V)を含み得る。 本発明に従い、外用に使用される組成物は、アミノ酸又はタンパク質水解物と C8〜C22脂肪酸とのアシル化によって得られるリポアミノ酸(VI)を含み得 る。化合物(I)/(VI)の重量比は好ましくは1:1〜1:3である。 リポアミノ酸(VI)は、好ましくは、カプリロイルグリシン、ジカプリロイ ルシスチン、ジパルミトイルヒドロキシプロリン、リジンラウロイルメチオネー ト及びジオクチルドデシルラウロイルグルタメートから選択される。 ポリエーテル類からなる溶媒は、処方物の物理的特性を変更するため、特に、 消化器官の水性媒体との直接接触、又は、投与前において濃縮物を希釈する場合 において使用される。本発明に従う組成物の薬物動態学特性は、再現性の高い吸 収と良好なバイオアベイラビリティとを示す。 本発明に従う好ましい組成物は、モノアシルグリセロールから構成される脂質 をビヒクルとして含み、ここで、アシル残基はC8〜C22であり、6〜15のグ リセロール単位を備えたモノアシルグリセロールである。例えば、C8〜C10脂 肪酸のような短い側鎖の比率は消化器官の粘性細胞を経て血流へと活性組成物が 移動するのを促進するが、C12〜C22脂肪酸モノグリセリドを使用することが好 ましい。有効的に、本発明の組成物中にて使用されるモノアシルグリセロールは 、少なくとも95%のモノエステル量を含む。適切な製品としては、例えば、以 下の特性を有する市販のモノオレイン酸グリセリル(グリンドステッド(Grinds ted)社より製造されるGMO)が挙げられる。 (glyceryl monolinoleate))にてイーストマン(Eastman)社で製造されている 同様の製品も使用され得る。 極性脂質成分として適する更なる製品は、以下の一般式にて示すポリグリセロ ールのモノエステルである; HOCH2-CHOH-CH2-(-O-CH2-CHOH-CH2)x-O-CH2-CH OH-CH2OH (ここでxは、3〜12である。) ポリグリセロールは以下の性質によって特徴づけられる。 好ましい組成物は、例えば、ソルビトール、マンニトール、イジトール等の 六炭糖性アルコールの無水誘導体のアルコキシル化によって得られる環状エステ ルを含み得る。ソルビトール又は他の六炭糖性アルコールの脱水素化が濃硫酸の 触媒反応下に起こり、以下の化合物が得られる。 引き続き、例えば塩化メチルと反応させることにより、2,5−ジ−O−メチ ル誘導体が得られ、同誘導体は、シクロスポリン処方物の溶媒として有用である 。 にて製造されている2,5−ジメチルイソソルビドである。 2,5−ジメチルイソソルビド中におけるシクロスポリンの溶解度の研究から 、シクロスポリンの溶解度は、水分含量に依存して変則的な挙動をとり、モル比 率N=0.5において最大値となるという優れた知見が得られた。シクロスポリ ンの溶解度はジメチルイソソルビドの濃度の増加とともに僅かに減少し、無水製 品においては20℃においてわずか324mg・g-1しか溶解しない(表1を参 照)。 表1 2,5−ジメチルイソソルビド(DMI)/水の二成分混合物中におけるシクロ スポリンの溶解度 シクロスポリンは、2,5−ジメチルイソソルビドとともに溶媒和形を形成し 、同溶媒和形は、以下に示す格子定数を備える単斜晶の空間群P21に結晶化す る:a=15.521(2)Å,b=20.833(3)Å,c=12.223 (3)Å,β=100.21゜(1),Z=2(Husak M,Kratochvil B,Jegorov A,Matha V Stuchlik M,Andrysek T による「新規なシクロスポリンA溶媒和形の 構造」,Zeitschrift fur Kristallographie,211刊,313−318頁,1 996年)。 ジメチルイソソルビド−水・二成分系におけるシクロスポリンの溶解度の改良 は、ゼラチン層からカプセル内容物中への水の移動が起こるゼラチン軟カプセル の処方化において非常に有利である。 本発明の組成物に特に好適な一般式IIの群からなるポリエーテルは、商標名 り、フランスの会社てあるガットフォッセ社(Gattefosse)より市販されている 。 エトキシジグリコール単独中におけるシクロスポリンの溶解度は、20℃にお いて578.5mg・g-1であり、少量の水ではほとんど影響を受けない。シク ロスポリンは、エトキシジグリコールと水との二成分混合物において、N=0. 5のモル分率に対応するエトキシジグリコールの濃度にて、20℃で216mg ・g-1溶解している。 本発明に従う使用に好適なエトキシジグリコールは以下に示す物理的及び化学 的特性を備える。 一般式IIaのポリエーテル類からなる製品も本発明の組成物に対して好適で あり、同製品は、平均分子量が200から600である液体から半固体のポリエ チレングリコールである。これらのポリエーテル類はシクロスポリンと過飽和溶 液を形成する傾向にあり、同過飽和溶液から非溶媒和の斜方晶系に結晶化される 。 これらのポリエチレングリコール溶液は、表2に示すように少量のプロピレング リコールを加えることにより安定化される。 表2 ポリエチレングリコール/プロピレングリコールの二成分混合物中におけるシク ロスポリンの溶解度表3 本発明の組成物中での使用に好適なポリエチレングリコール類の物理的及び化学 的特性 *50%水溶液 皮膚及び粘膜に対し外用にて適用される本発明の組成物に関しては、上記ビヒ クルにリポアミノ酸が補足される。これらはバイオベクタとして機能し、皮膚へ の透過を可能にするとともに表皮の上層にアミノ酸を固定する。その両親媒性の 構造により、リポアミノ酸は細胞間組織内に組み込まれ、角質細胞の付着特性に 重要な役割を果たし、皮膚の水分調整及びバリア機能の働きに貢献する。皮膚と の生物学的親和性によって、リポアミノ酸は、溶解したシクロスポリンを含むビ ヒクルの作用部位への浸透速度を調節し得る。リポアミノ酸のカルボキシル基は 皮膚における所望のpH反応の調節剤であり、免疫調節薬の治療効果に貢献する 。 特に好適なリポアミノ酸は、例えば、ジオクチルドデシルラウロイルグルタメ ート、Amiter LGOD(味の素(Ajinmoto)株式会社の商標名)等のグリセロ ールモノエステルと相溶する擬脂質成分として機能するN−アシルグルタミン酸 及び高級脂肪アルコールの非イオン性誘導体である。 本発明の局所用組成物に適する他のリポアミノ酸としては、例えば、カプリロ イルグリシン、ジカプリロイルクリスチン(dicapryloyl crystine)、ジパルミト イルヒドロキシプロリン、リジンラウロイルメチオネート、又はコラーゲン、ミ ルク若しくは小麦タンパク等のタンパク質水解物から調製されるアミノ酸のN− アシル誘導体である。 請求の範囲 1.内服又は外用にて使用されるシクロスポリンを含む製薬組成物であって、 前記組成物は0.1〜20重量%のシクロスポリン(I)とビヒクルとを含 み、同ビヒクルは、 (i)以下に示す一般式IIaである少なくとも一つの1〜60重量%のポリ エーテル(II)と、 R-O-(CH2CH2O-)nH (IIa) (ここで、nは2から20までの整数であり、Rは、H又はC1〜C3のアルキ ルである、) (ii)以下に示す一般式IIbの化合物と、 (ここで、RはC1〜C3のアルキルである、) のうちの少なくとも一方を含み、かつ、 (iii)一つ又はそれ以上のC8〜C22脂肪酸のグリセリルモノエステル( III)とC8〜C22脂肪酸のヘキサグリセリル乃至ペンタデカグリセリルのモ ノエステルから選択される一つ又はそれ以上のポリグリセリルエステル(IV) とを含む1〜60重量%の混合物であって、その組成比、(III)/(IV) が1:2〜1:6である混合物を含むことを特徴とする製薬組成物。 2.シクロスポリン(I)は、シクロスポリン、[NVa]2−シクロスポリン、[M elle]4−シクロスボリン及び[3'−O−acylMeBmt]1−シクロスポリンから選 択されることを特徴とする請求項1に記載の製薬組成物。 3.式IIaの化合物は、エトキシジグリコール又はポリエチレングリコール3 00〜600より選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の製薬組成 物。 4.式IIbの化合物は、ジメチルイソソルビド、ジメチルイソイジド及びジメ チルイソマニドから選択されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項 に記載の製薬組成物。 5.化合物IIIは、モノオクタン酸グリセリル、モノデカン酸グリセリル、モ ノオレイン酸グリセリル及びモノリノール酸グリセリルから選択されることを特 徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の製薬組成物。 6.化合物IVは、モノオレイン酸ヘキサグリ七リル、モノステアリン酸オクタ グリセリル、モノオレイン酸オクタグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル 、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル及びモノ オレイン酸デカグリセリルから選択されることを特徴とする請求項1乃至5のい ずれか1項に記載の製薬組成物。 7.抗酸化剤、保存剤、安定化剤、着香剤、増粘剤及び希釈剤から選択される一 つ又はそれ以上のアジュバンド(V)を更に含む請求項1乃至6のいずれか1項 に記載の製薬組成物。 8.前記ビヒクルは、アミノ酸又はタンパク質水解物とC8〜C22脂肪酸とのN −アシル化によって得られる一つ又はそれ以上のリポアミノ酸(VI)を含み、 前記化合物の重量比(I)/(VI)は1:1〜1:3である請求項1乃至7の いずれか1項に記載の外用に使用される製薬組成物。 9.リポアミノ酸(VI)は、カプリロイルグリシン、ジカプリロイルシスチン 、ジパルミトイルヒドロキシプロリン、リジンラウロイルメチオネート及びジオ ク チルドデシルラウロイルグルタメートから選択されることを特徴とする請求項8 に記載の製薬組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 イエゴロフ、アレキサンダー チェコ共和国 370 01 チェコ ブゥデ ヨヴィツェ ヒィアナ 8 (72)発明者 フセック、アレス チェコ共和国 746 01 オパヴァ スク リヴァンシ 4 (72)発明者 マータ、ヴラディミール チェコ共和国 370 01 チェコ ブゥデ ヨヴィツェ ネトリッカ 5 (72)発明者 ストゥクリック、ヨーセフ チェコ共和国 747 63 フラビィネ フ ラビィネ 121

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.内服又は外用にて使用されるシクロスポリンを含む製薬組成物であって、 前記組成物は0.1〜20重量%のシクロスポリン(I)とビヒクルとを含 み、同ビヒクルは、 (i)以下に示す一般式IIaである少なくとも一つの1〜60重量%のポリ エーテル(II)と、 R-O-(CH2CH2O-)nH (IIa) (ここで、nは2から20までの整数であり、Rは、H又はC1〜C3のアルキ ルである、) (ii)以下に示す一般式IIbの化合物によってと、 (ここで、RはC1〜C3のアルキルである、) のうちの少なくとも一方を含み、かつ、 (iii)一つ又はそれ以上のC8〜C22脂肪酸のグリセリルモンエステル( III)とC8〜C22脂肪酸のヘキサグリセリル乃至ペンタデカグリセリルのモ ノエステルから選択される一つ又はそれ以上のポリグリセリルエステル(IV) とを含む1〜60重量%の混合物であって、その組成比、(III)/(IV) が1:2〜1:6である混合物を含むことを特徴とする製薬組成物。 2.シクロスポリン(I)は、シクロスポリン、[NVa]2−シクロスポリン、[M eIle]4−シクロスポリン及び[3'−O−acylMeBmt]1−シクロスポリンから選 択されることを特徴とする請求項1に記載の製薬組成物。 3.式IIaの化合物は、エトキシジグリコール又はポリエチレングリコール3 00〜600より選択されることを特徴とする請求項1又は2に記載の製薬組成 物。 4.式IIbの化合物は、ジメチルイソソルビド、ジメチルイソイジド及びジメ チルイソマニドから選択されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項 に記載の製薬組成物。 5.化合物IIIは、モノオクタン酸グリセリル、モノデカン酸グリセリル、モ ノオレイン酸グリセリル及びモノリノール酸グリセリルから選択されることを特 徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の製薬組成物。 6.化合物IVは、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸オクタ グリセリル、モノオレイン酸オクタグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル 、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル及びモノ オレイン酸デカグリセリルから選択されることを特徴とする請求項1乃至5のい ずれか1項に記載の製薬組成物。 7.抗酸化剤、保存剤、安定化剤、着香剤、増粘剤及び希釈剤から選択される一 つ又はそれ以上のアジュバンド(V)を更に含む請求項1乃至6のいずれか1項 に記載の製薬組成物。 8.前記ビヒクルは、アミノ酸又はタンパク質水解物とC8〜C22脂肪酸とのN −アシル化によって得られる一つ又はそれ以上のリポアミノ酸(VI)を含み、 前記化合物の重量比(I)/(VI)は1:1〜1:3である請求項1乃至7の いずれか1項に記載の外用に使用される製薬組成物。 9.リポアミノ酸(VI)は、カプリロイルグリシン、ジカプリロイルシクスチ ン、ジパルミトイルヒドロキシプロリン、リジンラウロイルメチオネート及びジ オクチルドデシルラウロイルグルタメートから選択されることを特徴とする請求 項8に記載の製薬組成物。
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