JP2000502383A - 熱可塑性ポリマー用フッ素化スルホン・メルト添加剤 - Google Patents

熱可塑性ポリマー用フッ素化スルホン・メルト添加剤

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JP2000502383A JP09523036A JP52303697A JP2000502383A JP 2000502383 A JP2000502383 A JP 2000502383A JP 09523036 A JP09523036 A JP 09523036A JP 52303697 A JP52303697 A JP 52303697A JP 2000502383 A JP2000502383 A JP 2000502383A
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レイフォード,キンバリー,ギーセン
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EI Du Pont de Nemours and Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/41Compounds containing sulfur bound to oxygen

Abstract

(57)【要約】 熱可塑性ポリマーに低表面張力流体への撥水性を付与するための組成物並びにその方法を開示しており、前記組成物は式RfSO2(CH2nC(O)2OR、RSO2(CH2nC(O)ORf、およびRfSO2Rの化合物を含み、ここでRfはF(CF2x−(CH2m、但しxは4〜20であり、mは2〜6であり、Rは平均炭素鎖長が12〜66炭素の飽和脂肪族炭化水素であり、nは1〜4と4する。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 熱可塑性ポリマー用フッ素化スルホン・メルト添加剤 発明の分野 本発明は熱可塑性ポリマー特に繊維、織物、不織布、フィルム、成形品ヘパー フルオロアルキルスルホニルカルボン酸又はその他のスルホンを含む化合物のエ ステルを添加することにより、低表面張力流体の優れた撥水性を有する組成物な らびにこの性質をポリマーに付与するための処理に関する。 発明の背景 熱可塑性ポリマー繊維は繊維の表面特性に影響を与える、例えば撥水性を改善 するため又は染みや乾いた汚れに対する抵抗性を付与するためにフルオロケミカ ル化合物で処理することが多い。フルオロケミカルの拡散をスプレー、パディン グ、又はフォーミングによってこれらの繊維で作られている織物に局所的に付着 させ、その後で水分を除去するために乾燥ステップを行なう。 例えば、テキスタイル繊維において乾いた汚れに対する抵抗性を得るためと難 燃性を得るため、化学式Cn2n+1(CH2mOHのパーフルオロアルキル・脂 肪族アルコールから誘導した各種フッ素化エステルの水性分散剤を局所的に塗布 する方法が知られている。ここでnは約3〜14、mは1〜3で、3個〜30個 の炭素原子を含みその他の置換基を含み得るモノ又はポリカルボン組み合わせる 。フッ素化エステルは特に「ZONYL」FTSに相当するパーフルオロアルキ ルエチルステアレート並びにドデカンジオール酸又はトリデカンジオール酸から 作られたパーフルオロアルキルエチル・ジエステルを含む。 フルオロケミカル添加剤をポリマー・メルトに含浸させてから繊維押し出しを 行なうことで、局部的塗布を置き換えられるのであれば熱可塑性ポリマー繊維お よび布の製造方法を簡略化し、相当以上の資本投下を削減できることが分かって いる。適切で有効なフルオロケミカル添加剤を発見する点で困難があった。 熱可塑性ポリマーには、特にポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポ リアクリレートが含まれている。ポリオレフィンや特にポリプロピレンは、使い 捨て可能な不織布保護衣類として特に医療/外科分野で頻繁に使用されるが、1 つにはこれはポリオレフィン固有の防水性によるものである。しかし、ポリオレ フィンは医療分野で頻繁に遭遇するその他の低表面張力流体例えばイソプロピル アルコール等に対しては本質的に良好な撥水性を備えていない。この欠点を改善 するため、フルオロケミカルエマルションをこれらの繊維に局部的に塗布してい る。 ポリオレフイン・メルトに含浸させるのに適当な添加剤の要件としては、低表 面張力流体を低濃度の添加剤で撥水する能力の他に、処理条件に堪えられるだけ の満足な熱安定性や揮発性が挙げられる。望ましくは化合物が繊維表面に移動し て十分な撥水性に必要とされる添加剤の量を最小限に押さえられるのが良い。こ の移動は繊維の押し出し後加熱でしばしば増進されうるが、この加熱ステップを 必要とせずに移動が起こる方が更に望ましい。ポリマー性繊維でのこのような移 動性要件はフルオロケミカル分子のサイズを制限する傾向に有り、高分子量ポリ マーフルオロケミカル添加剤を事実上考慮の外に置くことになる。 フルオロケミカル添加剤をポリオレフィン繊維メルトに含浸する一般的概念は 公知だが、適当で有効な添加剤を見つけ出す点での困難がこの概念の応用を制限 していた。このようなフルオロケミカル添加剤を評価しようとするこれまでの努 力の多くはポリオレフィンの他の性質を改善することを目標としており、低表面 張力流体に対する撥水性を改善する方法を教示していない。 不織布複合構造は一部が2つ又は3つ以上の溶融押し出し不織布層から構成さ れ、少なくとも1つの層は、いかなる種類の形成後処理を必要とせずに表面への 添加剤の好適な移動の結果として、ポリマー単独の表面特性とは異なる少なくと も1つの特性を表面に付与する添加剤を含む。添加剤を含む層の例としては、前 述の“ZONYL”FTSを含む市販のフルオロケミカル添加剤により改良した ポリプロピレン・ポリマーが有る。 米国特許第5,178,931号及び米国特許第5,178,932号では特 定の不織布積層構造及び複合構造を各々開示しており、これらは一方で3種類の 溶融押し出し不織布層で構成され、第2層には添加剤を含み、何らかの種類の形 成後処理を必要とすることなく表面への添加剤の好適な移動の結果として耐アル コール性を付与しており、第1層と第3層の少なくとも一方が薬剤の局所的塗布 により処理されて何らかの方法で特性を変化させている。第2層に含まれる添加 剤の例としては、“ZONYL”FTSを含む市販のフルオロケミカルが挙げら れる。 非ポリマー性フルオロケミカルをポリマー全体に分散させてあり溶融押し出し によって調製された汚れに強いポリマお組成物が公知である。使用されるポリマ ーとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステルが有り 、使用されるフルオロケミカルには、パーフルオロアルキルステアレート、特に “ZONYL”FTSが挙げられる。 要約すると、従来技術ではフルオロケミカル添加剤をメルトの段階で含浸させ て押し出し繊維の表面特性を変更したポリオレフィン繊維のさまざまな例を開示 しているが、これらの多くは汚れや染みに対する抵抗性又は撥水性を目的とした ものである。ポリオレフィン布に耐アルコール性を付与することを目的としたこ れらの参考文献は“ZONYL”FTSを使用している。低表面張力流体に対す る優れた撥水性と優れた製品効率を達成する必要性が存在する。本発明のフルオ ロケミカルはこの必要性に適合する。 発明の要約 本発明は、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、およびポリアクリレ ートからなる群から選択したポリマーと、下式I、II、およびIII RfSO2(CH2nC(O)OR I RSO2(CH2nC(O)ORf II RfSO2R III [RfはF(CF2x−(CH2m、但しxは約4〜約20、mは約2〜約6、 Rは約12〜約66個の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水素、nは1〜約4と する。]のモノマーフッ素化スルホン含有化合物からなる群から選択した化合物 を含むフルオロケミカルと、の混合物を形成し、この混合物を溶融押し出しする ことにより調製した材料を含み、低表面張力流体に対する撥水性を有する組成物 を含む。 本発明は、ポリマーと、上記で定義した有効量の式I、II、又はIIIのモ ノマーフッ素化スルホニル含有化合物と、から成る製品の形成前に混合物を形成 し、この混合物を溶融押し出しすることから成り、熱可塑性ポリマー製品に低表 面張力流体に対する優れた撥水性を付与するための処理方法を更に含む。ポリマ ーは溶融状、顆粒状、ペレット状、粉状、又はその他の適当な形状とする。この 処理方法はポリオレフィン製品に低表面張力流体の撥水性を付与するのに特に適 しており、添加剤の製品表面への移動を促進するための製品の押し出し後加熱を するか、しないかのいずれでも使用できる。本明細書で「製品」はフィラメント 、繊維、不織ウェブ、不織布、フィルム、および成形品を含むように用いられて いる。 本発明は更にフィラメント、繊維、フィルム、成形品、及び不織ウェブ又は布 を含み、その各々が少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーと、上記で定義した式 I、II、又はIIIの化合物又はそれらの混合物の少なくとも1種類を含む。 発明の詳細な説明 低表面張力流体の優れた撥水性は例えばフィラメント、繊維、不織布、フィル ム、又は成形品などの製造品の熱可塑性ポリマー製品に関して、ポリマー又はポ リマー・メルト即ち製品形成前にある種のモノマーフッ素化スルホン含有化合物 を添加することによって付与できる。本発明は熱可塑性ポリーマ製品に低表面張 力流体の撥水性を付与するための処理方法、当該添加物を含むポリマーの溶融押 し出しによって形成された組成物、押し出しフィラメント、繊維、フィルム、不 織ウェブ又は布、又は成形品を含む。 「低表面張力流体」という言葉は、本明細書において、約50ダイン/センチ メートル(50×l0-7ニュートンメートル)未満の表面張力を有する流体を表 わすために使用している。このような液体の例としては、アルコール、血液及び ある種の体液などが挙げられる。 本発明の組成物並びに処理方法において有用で高度に効果的な添加剤は、フッ 素化スルホン含有化合物の以下のような群を含む: I.式Iのフルオロカーボンスルホニル・エステル: RfSO2(CH2nC(O)OR I II.式IIのフルオロカーボンスルホニル・エステル: RSO2(CH2nC(O)ORf II III.式IIIのフッ化炭素スルホン: RfSO2R III ここで、 RfはF(CF2x−(CH2m 但しxは約4〜約20、mは約2〜約6、Rは約12〜約66個の炭素原子を 有する脂肪族炭化水素、nは1〜約4である。望ましくはRは約14〜約50個 の炭素原子を有する直鎖又は分岐アルキル基とする。 本発明の1つの実施例において、上式のRfはF(CF2x−(CH2mであ り、ここでxは約4〜約20、望ましくは4〜10、mは2〜6の値を有する。 Rfについて特に望ましいのは、鎖長分布が次の通りになっている組成である: x=4又はそれ以下、 0〜10重量% x=6、 50〜70重量% x=8、 20〜40重量% x=10、 5〜15重量% x=12又はそれ以上、 0〜5重量%。 この組成範囲は、m=2およびxの平均値が約7の時、本明細書の以下の説明 においてテロマーBLと称する。Rfがこの組成を有するような式RfOHをテロ マ−BLアルコールと称する。 Rは平均炭素鎖長が約12〜約66炭素、好ましくは約14〜約50炭素の直 鎖又は分岐アルキルの脂肪族炭化水素である。Rの供給源となるR−OHに対応 するアルコールの商業的供給源の1つにペトロライト・コーポレーション社製( Petrolite Corporation,Polymers Division Headquarters,6910 E.14thStreet,T ulsa,Oklahoma,U.S.A.74112)の商標名“UNILIN”がある。 “UNILIN”350、425、550、及び700の適切なR範囲は各々1 2〜50、14〜58、16〜56、及び14〜66である。“UNILIN” 350、425、550、及び700の平均鎖長は各々約24、32、40、4 8である。直鎖C14〜C22の好適範囲の下端でRの供給源となるアルコールには 、プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー社(Proctor & GambleCompany ,Cincinnati,Ohio)から入手できるステアリル・アルコール、アルバーマーレ・ コーポレーション(Albermarle Corporation,Baton Rouge,Louisiana)から入手 できる“EPAL”、又はビスタ・ケミカルズ(VistaChemicals,Austln,Texas )から入手できる“NAFOL”がある。 上記化合物が調製できる方法は各種存在し、本発明の組成及び処理方法は特定 の調製方法に制限されるものではない。(パーフルオロアルキルチオ)プロピオ ン酸は塩化水素酸による“ZONYL”FSAの酸化で調製し油を沈澱させてか ら乾燥させる。“ZONYL”FSAはイー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール ・アンド・カンパニー社(E.I.du Pont de Nemours and Company,Wilmington,De laware)から入手できるRf(CH22S−(CH22COOHのリチウム塩で ある。次に酸を酢酸中で過酸化水素水と反応させる。水を追加し、その後混和、 瀘遇して(パーフルオロアルキルスルホニル)プロピオン酸を得る。触媒量の亜 リン酸及びホウ酸の存在下で加熱することにより酸をエステル化して式Iの化合 物を得る。エステル調製の更なる詳細については米国特許第3,940,435 号に詳述してあり、本明細書で参照に含めてある。 式IIの化合物を調製する1つの方法としては、最初に臭化アルキルと3−メ ルカプトプロピオン酸とを炭酸カリウムの存在下で反応させる。3−(アルキル チオ)プロピオン酸を単離し酢酸中で過酸化水素により対応するスルホンへと酸 化させる。次に触媒量の亜リン酸及びホウ酸の存在下でテロマーBLアルコール と加熱することにより酸をエステル化する。 式IIIの化合物は炭酸カリウムの存在下でアルキルチオールと式F(CF2 x−(CH22−I(テロマーBヨウ化物)を反応させることで作成する。硫 化物は酢酸中の過酸化水素との反応によりスルホンに酸化される。 本発明で有用な化合物は、顆粒状、ペレット状、又は粉状のポリマーに添加し て混合する即ち回転、撹拌又は化合させ均一な混合物を実現し、続けて混合物を 溶融押し出しすることにより熱可塑性ポリマーと混合される。これ以外にも、本 発明において有用な化合物は溶融ポリマーに混合し、これを溶融押し出しする。 熱可塑性ポリマーは、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、またはポリ アクリレートである。熱可塑性ポリマーはポリオレフィン、1つ以上のポリオレ フィンの混合物又は配合物、ポリオレフィン・コポリマー、ポリオレフィン・コ ポリマーの混合物、又は少なくとも1種類のポリオレフィンと少なくとも1種類 のポリオレフイン・コポリマーとの混合物であるのが望ましい。熱可塑性ポリマ ーはポリオレフイン・ポリマー又はコポリマーで、ポリマー単位又はコポリマー 単位がエチレン、プロピレン、又はブチレン又はそれらの混合物であるようなポ リオレフイン又はコポリマーが更に望ましい。つまりポリオレフィンはポリエチ レン、ポリプロピレン、ポリブチレン又はこれらの配合物又はこれらのコポリマ ーである。 熱可塑性ポリマーに添加されるフッ素化化合物の量はポリマー重量に対して0 .1〜約5%の間が望ましい。この範囲を越える量も使用できるが、受ける利益 に対して不必要に高価なものになる。最終フィラメント、繊維、不織ウェブ又は 布、フィルム又は成形品中に約200μg/g〜約25,000μg/gのフッ 素含量を提供するのに十分な添加量が望ましい。配合物を溶融し、既知の方法を 用いフィラメント、繊維、不織ウェブ又は布、フィルム又は成形品に押し出す。 押出成型を用いて各種の不織布を形成する。特に、押し出しを用いて平均直径 が約0.1〜10μm、望ましくは約3〜5μmの範囲のマイクロファイバーを 連続ランダム堆積したメルト吹き出し不織ウェブを形成する。メルト押出成型は 少なくとも0.1〜5グラム毎分/孔の樹脂フローレートでダイを通して行ない 、 マイクロファイバーを移動支持体の上にランダムに付着させてウェブを形成する 。 上述のメルト吹き出し処理では、ポリマーと本発明の化合物を押出成型機に供 給し、ここで溶融させて狭いオリフィス列を含むダイに通す。ポリマーがダイか ら出て来ると、2本の集束する高速熱風に接触し、ポリマーを直径が0.1〜約 10μmの微細な不連続ファイバーのブラストへと細分する。有効なポリマー・ スループット又はフローレートは0. 1〜5グラム毎分/孔の範囲である。代 表的なガス・フローレートはガス排出口で2.5から100ポンド毎分/平方イ ンチの範囲(1.72×105〜6.89×105Pa)である。空気の温度は約 華氏400度(204℃)〜750度(399℃)の範囲とする。冷却風で繊維 を急冷すると、繊維ブラストの正面6〜12インチ(15.2〜30.5センチ メートル)に配置してある移動スクリーン上にランダムに絡み合ったウェブとし て繊維が堆積する。 メルト吹付け処理方法はV.A.Wenteの諭文、「超微細熱可塑性繊維」"Superfin e Thermoplastic Fibers",Industrial and Engineering Chemistry,Vol.48(8),p p1342-1346(1956)、R.R.BuntinandD.T.Lohkampの論文、"Melt Blowing - a One- step Web Process for New Nonwoven Products", Journal of the Technical A ssociation of the Pulp and Paper Industry,Vol.56(4),pp 74-77(1973)、なら びにR.R.Buntinへの米国特許第3,972,759号に詳細に記載されている。 これらの文書の開示は本明細書の参照に含まれている。 微細で絡み合った繊維のランダムな配列で構成されたメルト吹付け不織ウェブ のユニークな性質としては、非常に大きな表面積、非常に小さい孔径、中程度の 強度、および軽量な布構造が挙げられる。これらの性質により不織ウェブはバリ アの性質ならびに通気性とドレープが重要な医療用繊維製品などの用途に特に好 適である。 押し出しはポリマー・フィルムを形成するのにも使用される。フィルム用途で は、フィルムを形成するポリマーが回転スクリュー又はスクリュー群によって押 出成型機を通って運ばれる間に同時に溶融及び混合され、スロット又はフラッ ト・ダイから押し出され、例えばここで当業者に周知の各種技術によりフィルム が急冷される。必要に応じてフィルムを高温で圧伸又は延伸することにより急冷 前に方向性を付ける。 成形品は前述したようなメルト押出成型機から、ポリマーを固化する金型へ溶 融ポリマーを圧入又は射出することで製造する。代表的なメルト形成技術として は、射出成型、吹込み成型、圧縮成型、押し出しが有り、当業者には周知である 。成形品を金型から排出し、オプシヨンとして熱処理を施して製品表面へポリマ ー添加剤の移動を行なわせる。 オプションの加熱又はアニーリング・ステップを導入できるが必須ではない。 ポリマー・メルト又は押し出し繊維、不織ウェブ又は布、フィルム、又は成形品 を約20℃から約150℃の温度まで加熱する。場合によっては加熱により撥水 性の付与の点でフルオロケミカル添加剤の有効性を改善できる。 本発明の組成物は各種のフイラメント、繊維、不織ウエブ又は布、フイルム及 び成形品に有用である。例として布やカーペットに使用する繊維、医療用/外科 領域で使用される予防衣に使用される不織布、および様々な種類の成形プラスチ ック製品が挙げられる。本発明の処理方法はフィラメント、繊維、不織ウェブ又 は布、フィルム及び成形品などの各種熱可塑性ポリマー製品において低表面張力 流体に対する撥水性を付与するために有用である。 実施例1fSO2(CH2nC(O)ORの合成において、Rfを式F(CF2x(C H2mの脂肪族フルオロカーボン・ラジカルとし、ここでxの平均値が7、mが 2、Rが平均値で24個の炭素を有しnが2である。ステップA 3−(2−パーフルオロアルキルエチルスルホニル)プロピオン酸 塩化水素酸による酸化で油を沈澱させ100〜110℃で真空下にて油を乾燥 させることにより“ZONYL”FSAから3−(2−パーフルオロアルキルエ チルチオ)プロピオン酸を調製した。270グラムの酢酸と360グラムのイソ プロパノール中3−(2−パーフルオロアルキルエチルチオ)プロピオン酸35 9.5グラムの溶液に30%過酸化水素(水)209グラムを追加した。撹拌混 合物はすぐに23℃から64℃へ約10分以上にわたり温度が上昇した。温度が 下がり始めた時点で、熱を加えて8時間にわたり温度を80℃に維持し、ついで 反応混合物を2リットルの温水(50℃)にあけてシャー(shear)で混合し得ら れたゲルを破壊した。懸濁液を瀘過し、ケーキを水洗し、チオ硫酸ナトリウム希 釈溶液で洗浄し、又水洗した。ケーキは真空中105〜110℃で乾燥させて3 15グラムの生成物を得た。ステップB 3−(2−パーフルオロアルキルエチルスルホニル)プロピオン酸のエステル 触媒量の亜リン酸と微量のホウ酸の存在下で、酸と等モル量(又は10%過剰 まで)の“UNILIN”350アルコールと共に酸を加熱してエステルを調製 した。反応は104〜165℃で、代表的に30〜50時間かけ、核磁気共鳴ス ペクトル測定法により完了したと分かるまで続けた。ステップC:ポリマー配合の調製 実施例1から実施例33までで作成したフルオロケミカル添加剤とポリオレフ ィンを組み合わせ、混合物を24時間にわたって回転させて均一な混合物を調製 した。特に、実施例1の化合物について、微細に磨砕した実施例1の化合物8. 2グラム(0.6重量%)と、メルト・フローレートが約1000のエスコレン PD3746G(エクソン化学会社、Exxon Chemical Americas,P.O.Box3273,Ho uston,Texas 77001)ポリプロピレン樹脂を一部に含む1348グラムのポリオ レフィンとの混合物を24時間にわたり回転させることによって均一な混合物を 調製した。混合物中のフッ素濃度はフッ素1980μg/gになると計算された 。不織ウェブ中の実際のフッ素濃度はフッ素1760μg/gだった。ステップD:メルト吹付けウェブの形成 ポリマー供給速度が約0.4グラム/分/孔で6インチ(15センチメートル )のメルト吹付けパイロット・ユニットを使用して上記混合物からメルト吹付け 不織ウェブを調製した。ポリマー配合物を温度範囲175℃から250℃で3個 のバレル領域を備えた押出成型機へ供給した。ダイの温度は200℃〜260℃ の 範囲に有りダイでの空気温度は200℃から270℃まで変化した。ダイ先端の ギャップは0.060インチ(0.15センチメートル)で1次気圧は2.6p si (17.9×103Pa)だった。ウェブは「テフロン」コーティングし たドラム上に0.4グラム/孔/分の出力で形成し毎分30フィート(毎分91 4センチメートル)で作動する回収ロールヘ回収し、基本重量1.0オンス/平 方ヤード(34グラム/平方メートル)の布が得られた。布は以下の方法を用い て試験した。データは表2に要約してある。 試験方法 モノマーフッ素化スルホン含有化合物の撥水性はイソプロピルアルコール/水 試験を用いて測定したものをパーセント・イソプロピルアルコール評価として表 現してある。1〜2分間イソプロピルアルコール100/水0%の溶液(最低表 面張力流体)の浸透に耐えるウェブには最高評価の100を与えた。水100% /イソプロピルアルコール0%の溶液に対して1〜2分間耐えるだけのウェブに は最低の評価0を与えた。表1にはこの試験で用いたその他のイソプロピルアル コール/水混合物に対応する評価を列挙してある。任意の布についての評価は1 〜2分間布を濡らさなかった最低の表面張力液体(最大%イソプロピルアルコー ル/水溶液)に対応している。表1 IPA評価 評価 %イソプロピルアルコール/%水(vol/vol) 100 100/0 90 90/10 80 80/20 70 70/30 60 60/40 50 50/50 40 40/60 30 30/70 20 20/80 10 10/90 処理中の撥水性を評価するため、メルト吹き出し製造ラインを出た直後と、1 5秒間80℃(華氏176度)及び15秒間104℃(華氏220度)に加熱し た後でウェブを評価した。 実施例2〜33 実施例1の手順を用いて更なる化合物を調製し又評価し、非フッ素化成分につ いて各種のオプションを示した。得られたデータを表2に列挙してある。エステ ルは式IのR基で識別される。R−OHに対応するアルコールは商業的に入手で きた。“UNILIN”アルコールはペトロライト社(Petrolite Corp.,Tulsa, Oklahoma)製の直鎖C24〜C50混合物である(“UNILIN”350は平均し て約25炭素、“UNILIN”425は平均約32炭素、および“UNILI N”550は平均して38炭素だった)。オクタデカノール・テック(Octadeca nol-tech)はアルドリッチ社(AldrichCo.,Milwaukee,Wisconsin)から購入した ステアリル・アルコール混合物だった。“NAFOL”1822は ビスタ・ケミカル社(Vista Chemical Co.,Austin,Texas)のオクタデカノール 、エイコサノール、ドコサノールの混合物だった。オレイル・アルコールとn− ヘキサノールはアルドリッチ社から購入した。“EPAL”16はアルバーマー レ社(Albermarle Corp.,Baton Rouge,Luisiana)製のn−ヘキサデカノールだ った。 直鎖ではなく分岐アルコール(実施例29〜30)の使用は撥水性をもたらし たが、以下に示したように直鎖材料よりも効果が弱かった。Jarcoll−2 4はジャーケム・インダストリーズ(Jarchem Industries,Newark,New Jersey)社 製の分岐C24アルコールだった。部分的にアルコキシル化したアルコール(実施 例31〜33)もデータで示したように有効だった。“IGEPAL”CA−2 10はエトキシル化ノニルフェノールで、アルドリッチ社(Aldrich Co.,Milwau kee,Wisconsin)から入手したもの、また“WITCONOL”APMはプロポ シキル化アルコールで、ウイットコ社(WitcoCorp.,New York,NewYork)から入 手した。 比較実施例A〜D 比較実施例Aは実施例1の手順と同様に調製したが、酸化反応が冷却して(3 0〜45℃)、また1時間だけ実施し実施例1で用いた過酸化物の42%だけで 行なった。これにより好適なスルホンではなくスルホキシド成分が得られた。比 較実施例B〜Dは実施例1の手順と同様に調製したが、アミド化は酸触媒なしに 行なった。得られたデータは表2に列挙してある。 * aは理論配合1980μg/gからの量を表わす。 bは理論配合1500pg/gからの量を表わす。**f はCn2n+1化合物の分布または混合である。 L は C49からC817 S は C49からC1837 N は C817からC1225 表2の実施例1〜33の秀逸な性能は以下のテロマー・アルコールの簡単なス テアレート・エステルのそれとも比較した。 イソプロピル アルコール評価 上記の結果から比較実施例A〜Dと“ZONYL”FTSに対する本発明の組 成物の明らかな利点が示されており、利点はすぐにおよび時間とともに現われて 来る。本発明の組成物に関連する利点には溶融押し出し処理中のフッ素損失が低 いことがあった。 実施例34 RSO2(CH2nC(O)ORfの合成において、Rfを式F(CF2x(CH2mの脂肪族フルオロカーボン・ラジカルとし、ここでxの平均値が7、mが2 、Rが約18個の炭素でnが2である。ステップA 3−オクタデシルチオ)プロピオン酸 80℃で臭化オクタデシル86.8グラム(0.25モル)、3−メルカプト プロピオン酸29.2グラム(0.275モル)、イソプロパノール90.0グ ラムの溶液に、40%炭酸カルシウム水溶液95.0グラム(0.275モル) を滴下して加えた。混合物を8時間80℃に加熱してから60℃に冷却した。1 25.0グラムの水と36.8グラムの30%塩化水素酸溶液を追加した後、混 合物をゆっくり94℃まで加熱しつつ、反応から水性イソプロピルアルコールを 蒸留した。生成物は水相から油として分離した。独立したファンネルを用いて単 離し温水で水洗した。冷却時に、生成物は淡褐色の蝋状固形物として固化した。 50℃の真空オーブン中で乾燥させ91.35グラム(98%)の収量を得た 。ステップB 3−(オクタデシルスルホニル)プロピオン酸 3−(オクタデシルチオ)プロピオン酸35.9グラム(0.10モル)、イ ソプロピルアルコール85.0グラム、酢酸65.0グラムの溶液に30%過酸 化水素(水)29.5グラム(0.26モル)を滴下して加えた。反応温度をゆ っくりと上昇して10時間の間70℃に維持した。固形生成物を真空瀘過し、水 洗し、水175.0グラムに亜硫酸ナトリウム8.75グラムの溶液で洗浄し、 更に水洗した。生成物は50℃の真空オーブンで乾燥させて固体の白色生成物3 7.0グラム(収量94.8%)を得た。構造はプロトンNMRとIRスペクト ル測定により確認した。ステップC 3−(オクタデシルスルホニル)プロピオン酸のパーフルオロアルキルエチル・ エステル 3−(オクタデシルスルホニル)プロピオン酸31.25グラム(0.08モ ル)、パーフルオロアルキルエチル・アルコール36.0グラム(0.082モ ル)と触媒量の亜リン酸及びホウ酸の混合物をおよそ36時間にわたり140℃ に加熱した。反応はIRスペクトル測定及びGC分析により完了したことを決定 した。褐色で蝋状の固形生成物を単離し56.10グラム(収量86.0%)と 秤量した。生成物は実施例1で説明した通りに調製したポリプロピレン・メルト 吹付け不織ウェブで前述の試験方法を用いて試験した。得られたデータは表3に 示してある。 実施例35fSO2Rの合成において、Rfを式F(CF2)x(CH2mの脂肪族フルオ ロカーボン・ラジカルとし、ここでxの平均値が7、mが2、Rが約18個炭素 である。ステップA 1−(2−パーフルオロアルキルエチルチオ)オクタデカン n−オクタデシル・メルカプタン38.0グラム(0.130モル)、2−パ ーフルオロアルキルエチル・ヨウ化物63.75グラム(0.125モル)、イ ソプロパノール75.0グラムの80℃溶液に、炭酸カリウム40%水溶液24 .2グラム(0.07モル)を滴下で加えた。混合物は32時間の間80℃に加 熱してから室温まで冷却した。100.0グラムの水を加えた後、固形生成物を 真空瀘過で単離した。50℃の真空オーブンで乾燥させて褐色蝋状固形物83. 2グラム(収量99%)を得た。ステップB 1−(2−パーフルオロアルキルエチルスルホニル)オクタデカン 1−(2−パーフルオロアルキルエチルチオ)オクタデカン32.7グラム( 0.05モル)、イソプロピルアルコール87.0グラム、酢酸65.0グラム の溶液に30%過酸化水素(水) 14.7グラム(0.13モル)を滴下で加 えた。反応温度をゆっくりと上昇させオーバーナイトで80℃に維持した。反応 混合物を200グラムの水道水にあけ、分離した固形生成物を真空瀘過してから 水洗し、80.0グラムの水に4.0グラムのチオ硫酸ナトリウムの水溶液で洗 浄し、又水で洗浄した。生成物は50℃の真空オーブンで乾燥させて淡黄色固体 32.3グラム(収量94.0%)を得た。これはヘプタンから再結晶化させた 。構造をプロトンNMRで確認し実施例1で調製したポリプロピレン・メルト吹 き出し不織ウェブで前述の試験方法を用いて試験した。得られたデータは表3に 示してある。 表3 イソプロピルアルコール評価 上記の結果から本発明の式II及びのIII化合物の優れた性能が示された。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年12月9日(1997.12.9) 【補正内容】 請求の範囲 1.低表面張力流体に対する撥水性を有する組成物であって、ポリオレフィン、 ポリアミド、ポリエステル、及びポリアクリレートよりなる群から選択したポリ マーと、下式I、II、およびIII RfSO2(CH2nC(O)OR I RSO2(CH2nC(O)ORf II RfSO2R III [ここで、RfはF(CF2x−(CH2m(xは4〜20であり、およびmは 2〜6である)であり、Rは12〜66個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素で あり、およびnは1〜4である] よりなる群から選択したフルオロケミカル化合物との混合物を形成する工程と、 前記混合物を溶融押し出しする工程と、により得られる材料を含有することを 特徴とする低表面張力流体に対する撥水性を有する組成物。 2.前記ポリマーが、ポリオレフィン、ポリオレフィンの混合物、ポリオレフィ ン・コポリマー、ポリオレフイン・コポリマーの混合物、および少なくとも1種 類のポリオレフィンと少なくとも1種類のポリオレフィン・コポリマーの混合物 よりなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 3.RfがF(CF2x(CH2m(xは4〜10であり、平均が7であり、お よびmが2である)であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 4.前記フルオロケミカルは、ポリマーの0.1重量%〜5重量%の量で存在す ることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 5.200μg/g〜25,000μg/gのフッ素含量を有することを特徴と する請求項1に記載の組成物。 6.押し出しフィラメント、繊維、不織ウェブ、不織布、フィルム、および成形 品よりなる群から選択される形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の組成 物。 7.請求項1に記載の組成物の製造方法であって、製品形成前にポリマーと、下 式I,II、又はIII RfSO2(CH2nC(O)OR I RSO2(CH2nC(O)ORf II RfSO2R III [ここで、RfはF(CF2x−(CH2m(xは4〜20であり、およびmは 2〜6である)であり、Rは12〜66の炭素原子を有する脂肪族炭化水素であ り、およびnは1〜4である] の化合物の有効量との混合物を形成する工程と、 前記混合物を溶融押し出しする工程と、 を具えることを特徴とする製造方法。 8.前記形成した製品を25℃から150℃の温度に加熱する工程を更に具える ことを特徴とする請求項7に記載の方法。 9.前記化合物の量が前記ポリマーの0.1重量%〜5重量%であることを特徴 とする請求項7に記載の方法。 10.形成後の前記製品が200μg/g〜25,000μg/gのフツ素含量 を有することを特徴とする請求項7に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/00 C08L 67/00 77/00 77/00 (72)発明者 レイフォード,キンバリー,ギーセン アメリカ合衆国 28314―2529 ノースカ ロライナ州 フェイエットヴィル ミルデ ン ロード 571 (72)発明者 グリーンウッド,エドワード,ジェイムズ アメリカ合衆国 19707―2209 デラウェ ア州 ホッケシン ラファエル ロード 23

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.低表面張力流体に対する撥水性を有する組成物であって、ポリオレフィン、 ポリアミド、ポリエステル、及びポリアクリレートよりなる群から選択したポリ マーと、下式I、II、およびIII RfSO2(CH2nC(O)OR I RSO2(CH2nC(O)ORf II RfSO2R III [ここで、RfはF(CF2x−(CH2m(xは約4〜約20であり、および mは約2〜約6である)であり、Rは約12〜約66個の炭素原子を有する脂肪 族炭化水素であり、およびnは1〜約4である] よりなる群から選択したフルオロケミカル化合物との混合物を形成する工程と、 前記混合物を溶融押し出しする工程と、を具えて調製した材料を含有すること を特徴とする低表面張力流体に対する撥水性を有する組成物。 2.前記ポリマーがポリオレフイン、ポリオレフィンの混合物、ポリオレフィン ・コポリマー、ポリオレフィン・コポリマーの混合物、および少なくとも1種類 のポリオレフィンと少なくとも1種類のポリオレフィン・コポリマーの混合物よ りなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 3.RfがF(CF2)x(CH2m(xは約4〜約10であり、平均が約7であ り、およびmが2である)であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 4.前記フルオロケミカルはポリマーの約0.1重量%〜約5重量%の量で存在 することを特徴とする請求項1に記載の組成物。 5.約200μg/g〜約25,000μg/gのフッ素含量を有することを特 徴とする請求項1に記載の組成物。 6.押し出しフィラメント、繊維、不織ウェブ、不織布、フィルム、および成形 品よりなる群から選択される形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の組成 物。 7.熱可塑性ポリマO製品に低表面張力流体の撥水性を付与するための方法であ って、製品形成前にポリマーと、下式I、II、又はIII RfSO2(CH2nC(O)OR I RSO2(CH2nC(O)ORf II RfSO2R III [ここで、RfはF(CF2)x−(CH2)m(xは約4〜約20であり、および mは約2〜約6である)であり、Rは約12〜約66の炭素原子を有する脂肪族 炭化水素であり、およびnは1〜約4である] の化合物の有効量との混合物を形成する工程と、 前記混合物を溶融押し出しする工程と、 を具えることを特徴とする熱可塑性ポリマー製品に低表面張力流体の撥水性を付 与するための方法。 8.前記形成した製品を約25℃から約150℃の温度に加熱する工程を更に具 えることを特徴とする請求項7に記載の方法。 9.前記化合物の量が前記ポリマーの約0.1重量%〜約5重量%であることを 特徴とする請求項7に記載の方法。 10.形成後の前記製品が約200μg/g〜約25,000μg/gのフッ素 含量を有することを特徴とする請求項7に記載の方法。
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