JP2000501242A - 熱加工用機器及び方法 - Google Patents

熱加工用機器及び方法

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JP2000501242A JP9520565A JP52056597A JP2000501242A JP 2000501242 A JP2000501242 A JP 2000501242A JP 9520565 A JP9520565 A JP 9520565A JP 52056597 A JP52056597 A JP 52056597A JP 2000501242 A JP2000501242 A JP 2000501242A
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コウブル,テリー・エイ,ジユニア
デイツプ,アンソニー
エングダール,エリツク・エイチ
オリバー,イアン・アール
ラトライフ,クリストフアー・テイ
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シリコン・バレー・グループ・インコーポレーテツド
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Abstract

(57)【要約】 熱処理用ボート(26、34)は、中心軸(36)及び、軸に沿って隙間を空けて配置された複数のバンドスロット(38、39)を有するシリンダーを含んでなる。スロットの高さは約3.8から12.7mmである。各バンドは、等式:高さハ゛ント゛=円柱の高さ−Σバンドスロットの高さ/バンド数[式中、高さハ゛ント゛常に≧ウェファーの厚さ;円柱の高さはシリンダーの全体の高さ、mmであり;バンドスロットの高さはスロットの高さ、mmであり;バンド数は処理ボート中のバンドの総数である]に従う高さ、高さハ゛ント゛、mmをもつ。各バンドは好ましくは、その中にウェファー(46、100)を保持するためのウェファー保持装置(44、70、72、74、76)を含む。この装置により、ヒーターにより提供された熱は、ウェファーに、熱ストレスからの機械的損傷を誘起させずに、毎分50℃から毎分100℃の速度で21℃から1100℃までウェファーの温度を上昇させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 熱加工用機器及び方法技術分野 本発明は半導体及びガラスウェファー基板(substarate)等の熱処理のための 、改良された熱加工用機器及び方法に関する。技術的背景 熱処理装置は、半導体又はガラス基板を基礎にした電子装置の製造において、 拡散層を形成するため、又は酸化もしくは窒化ケイ素のフィルムを形成するため に使用されてきた。これらの基板は具体的には、ケイ素又はその他の半導体材料 から製造された薄いウェファーであり、以下の装置の説明はウェファー基板に関 して提供され、その機器はいずれの薄いガラス又は半導体シートを処理するため にも同様に適していることが理解され、そしてこれらの材料すべての処理が本発 明の範囲内にあると考えられる。 これらの装置は、加熱室内に不活性又は反応性ガスを導入しながら、反応容器 又は加熱室内でウェファーを加熱することにより、所望の加熱処理をもたらす。 これらの加熱室は、絶縁されたシェル内に密閉された加熱要素に囲まれている。 1回の加熱処理操作において多数のウェファーを処理するために、ウェファーボ ート中に、一段毎に相互に平行な配向でウェファーを保持することが慣例である 。この組み合わせ物を以後ウェファースタックと称する。 熱処理用機器及び方法は、例えばスリップ又はそりを引き起こすことによるよ うにウェファーを損傷することなく、熱処理を実施しなければ ならない。従って、基板の幅にわたる著しい温度差は避けなければならない。一 方、加熱過程は、所望の処理を達成するためには必要で最短なものでなければな らない。 加熱炉又は反応容器への、そしてそこからのウェファーの移動温度は500か ら600℃である。加熱サイクルは、移動温度においてウェファースタックを加 熱室内に配置し、そして外界ガスを適当な保護ガスで置換後に開始される。ウェ ファースタック中の通常のウェファーの間隔は大体、ウェファー毎に4mmであ る。加熱室を囲む加熱要素が放射する熱は、主としてウェファーの外側先端に衝 突する。加熱及び冷却速度の増加は、ウェファーの外側先端と中心との間の温度 差の増加をもたらし、加熱及び冷却速度の過剰な増加は、熱の歪みをもたらし、 ウェファーに、そり、石英の欠陥及びスリップをもたらす。このような構成(co nfiguration)の最大加熱速度は10〜12℃/分に制限され、最大冷却速度は 約5℃/分である。これは各熱処理サイクルの時間を長くし、各熱処理装置の製 造能力又は処理量を著しく制約する。 ニシムラ等に対する日本特許公開公報、特開平4−184923号公報(19 92年7月1日)は、加熱時間を減少させることを目的をした熱処理用機器に付 き記載している。該機器において、ウェファーは、ウェファーの周辺において最 大になるように漸増する熱容量をもつ、円形のジグ中に保持されている。該ジグ はその周辺の周りにウェファーを保持する輪形トレイを含んでなり、そのトレイ の熱容量の大きさ(thickness)は一定か又は、内側から外側に向かって増加し ている。トレイは、その中で比熱が内側よりも外側でより大きい、数種の材料か ら形成することができる。ニシムラ等のシステムは、加熱室中の構成部品の熱容 量 を著しく増加させ、加熱相に対して、より大きい熱エネルギーの提供、及びその サイクルの冷却相期間には、より大きい熱除去を必要とする。 加熱及び冷却相の両者の最小時間はこれらの高い熱容量構成部品により増加され る。発明の詳細 50から100℃/分の加熱速度及び50℃/分までの冷却速度をもつ、早急 な加熱及び冷却熱処理用機器及び方法を提供することが本発明の目的である。 処理されるウェファーのスタックの幅及び表面にわたる温度差を著しく減少さ せ、それにより処理されるウェファーに対する熱ストレスによる損傷を著しく減 少もしくは排除させる、熱処理用機器及び方法を提供することが、本発明のもう 1つの目的である。 要約すると、本発明の熱処理用ボートは、中心軸並びに、前記の中心軸に垂直 な面中に、相対する上側の面及び下側の面をもち、中心軸に沿って前以て決めら れた位置に隙間を空けて配置されている、1種類以上のスロット(バンドスロッ ト)の複数の組み合わせをもつシリンダーを含んでなる。各セットの少なくとも 1本のバンドが、前記のシリンダーの全周の少なくとも約50%すなわち180 ゜から全周未満の周りに伸長している。隣接するバンドスロットがそれらの間に 輪形バンドを区画している。各スロットの高さは約3.8から12.7mmであ る。各バンドは、等式: [式中、高さバンドは常に3ウェファーの厚さであり; 円柱の高さはシリンダーの全体の高さ、mmであり; バンドスロットの高さはスロットの高さ、mmであり;そして バンド数は、処理ボート中のバンドの総数である] に従う、高さ、高さバンド、mmをもつ。各面中に複数のスロットが存在できる。 1つの態様において、シリンダーは、シリンダーの長さに沿って伸びる中心軸 の面中に、それを通る実行器スロットを含み、該ウェファー装填用もしくは実行 器用スロットは好ましくは5から20mmの幅をもつ。 バンド数は、高さバンドが少なくともウェファーの厚さ以上である場合は、約12 から約100にすることができる。 各バンドは好ましくは、その中に、その上方末端面と、前記のその下方末端面 との間の、実質的に中間の位置に、ウェファーを保持するためのウェファー保持 装置を含む。ウェファー保持装置は好ましくは、好ましくは同じ面上の上方先端 面をもつ、少なくとも3個の、内側に伸長する突起物を含む。該突起物は好まし くは、内側に伸長しているストリップであり、各ストリップの上方先端面は、シ リンダーの軸に垂直な面中に、各々のバンドを通過する切り込みにより形成され る。該ストリップは、バンドに接合されてそれと一体のストリップの両端をもつ 、単一の切り込みにより形成された、好ましい内側に押し込まれたたストリップ にすることができる。代替的には、該ストリップは多角形のタブにすることがで き、各タブは、シリンダー壁を通って伸長する、複数の、タブを区画する、連続 する切り込みにより形成される。連続する切り込みの各セットは、前記の中心軸 に大体平行な、ヒンジ線から伸長することができる。一番上の切り込みは前記の 中心軸に垂直な面中にあり、タブは ヒンジ線の回りで内側に曲げられて、内側に伸長する突起物を形成する。 各バンドは内側面を有し、各バンドとウェファー保持装置は、それに合わせて サイズが決められている、ウェファーにより占められる容量に応じた、ウェファ ー占領区域を区画しており、ウェファー占領区域の外側先端と、各々のバンドの 内側面との間の半径方向の隙間は約1.5から6.3mmの範囲内にある。好ま しくは、バンド数はウェファーのサイズに対して選択される。ウェファー占領区 域の外径が約150mmである場合は、バンド数は約25から100にすること ができる。ウェファー占領区域の外径が約200mmの場合は、バンド数は約2 5から75にすることができる。ウェファー占領区域の外径が約300mmの場 合は、バンド数は約12から48にすることができる。 熱シールドは金属、石英、セラミック、黒鉛又は複合材料のような材料から選 択される。石英、ポリシリコン、炭化ケイ素、アルミナ又はシリカのようなもの から製造された構成部品が好ましい。サンドブラストの、不透明な及び透明な熔 融石英のような、異なった透明度をもつ石英形態を使用することができる。熱シ ールド材は、最大熱処理温度におけるディメンション及び構造の安定性、処理さ れる材料の汚染を防ぐための純度及び不活性さ、並びにウェファーボートを囲む 熱源により放射される赤外線輻射熱の一部からウェファーの表面を遮蔽するため の不透明性、をもたねばならない。 要約すると、本発明の方法は、共通の垂直軸をもち、輻射熱を放射しているヒ ーターにより囲まれた加熱区域内に、相互に平行な向きに配置された多数のウェ ファーを加熱処理する。該方法は、各ウェファーの外側先端とヒーターとの間に 設置された輪形熱バンドにより、ヒーターに より放射された輻射熱から、各ウェファーの外側部分を絶縁することを含んでな る。各輪形熱バンドは、中心軸並びに、前記の中心軸に垂直な面中に相対する上 側の面及び下側の面をもち、中心軸に沿って前以て決められた位置に隙間を空け て配置された1個以上のスロット(バンドスロット)の複数のセットをもつシリ ンダー中に形成された、複数の熱バンドの1つである。各セット中の少なくとも 1個のバンドスロットは、前記のシリンダーの全周の、大体少なくとも50%す なわち180゜から全周未満の周りを伸びている。隣接するバンドスロットはそ れらの間に輪形バンドを区画している。各スロットの高さは約3.8から12. 7mmである。各バンドは、等式: [式中、高さバンドは常に3ウェファーの厚さであり; 円柱の高さはシリンダーの全体の高さ、mmであり; バンドスロットの高さはスロットの高さ、mmであり;そして バンド数は処理ボート中のバンドの総数である] に従う、高さのmm、高さバンドをもつ。好ましい方法においては、各ウェファー の先端と、それが遮蔽されているバンドとの間の距離は1.5から6.3mmで ある。 最適な方法においては、ヒーターにより提供される熱は、ウェファー中に誘導 されたストレスによる機械的な損傷をもたらさずに、50℃/分から100℃/ 分の速度で21℃から1100℃までウェファーの温度を上昇させるのに十分で ある。 本発明の単位ウェファー実行器は、ロボットアームへの取り付けのた めの近位末端上の起動装置、装填及び取り外しのためにウェファーを保持するた めの遠位末端上のウェファー保持装置、並びに作動機とウェファー保持装置を連 接するアーム、を有する。アームは2枚の、隙間を空けて置いた板を含んでなる 。ウェファー保持装置は、ウェファー接触のための持ち上げられた領域及びそれ を通る通路を含む。持ち上げられた領域及び通路は、ウェファー保持装置から、 起動装置、ウェファー取り付け真空及び光ファイバー視覚設備への熱の伝達を減 少させるための装置を含んでなる。図の簡単な説明 図1は、ウェファースタックを加熱区域に配置した、本発明の代表的な熱処理 用機器の断面略図である。 図2は、ウェファースタック保持体を部分的に降下させた位置に置いた、図1 に示した熱処理用機器の断面略図である。 図3は、本発明の単位ウェファーボートの一部の等角図である。 図4はウェファーを装填したウェファー保持タブを示す、図3のウェファーボ ートの側面の断面図である。 図5は、その中のタブの切り込みを示す、輪形バンドの断片部分である。 図6は、タブをウェファー保持位置の方向へ内側に曲げた後の、図5の輪形バ ンドの断片部分である。 図7は、図4のウェファーボートの断片断面図である。 図8は、ウェファー装填実行器用スロットを示す、図3のウェファーボートの 正面図である。 図9は、実行器装填スロットと、ウェファー保持タブとの相対的配置 を示す、図3のウェファーボートの上面図である。 図10は、ウェファー装填実行器と組み合わせた、図3のウェファーボートの 等角図である。 図11は、ウェファー装填実行器の側面を示す、図10のウェファーボートの 側面図である。 図12は、ウェファー装填実行器の等角図である。 図13は、図12のウェファー装填実行器の上面図である。 図14は、線A−Aに沿って採られた、図13のウェファー装填実行器の断面 図である。 図15は、装置のウェファー保持体末端から見た、図12のウェファー装填実 行器の端面図である。 図16は、図12のウェファー装填実行器の側面図である。 図17は、作動機末端から見たウェファー装填実行器の端面図である。 図18は、ウェファーを装填から外す前に、ウェファーボートに近付いている 、ウェファーを装填された実行器の側面図である。 図19は、ウェファーを配置する前の、ウェファーボート内の位置にある、ウ ェファーを装填された実行器の側面図である。 図20はウェファーをウェファーボート中に配置後に、引き抜かれている実行 器の側面図である。発明の実施のための方法 本発明の機器は、主として電子産業のための半導体装置の製造における、薄い ウェファー又はガラス基板の熱処理のために使用される。この機器は、ウェファ ーが、共通の垂直な中心軸及び、平行な、隙間を空けた配置を有する位置に保持 された、ウェファー又は基板を加工する。ウェ ファーを、ウェファーボート又は同様なラック中に配置して、ウェファーに対す る熱ストレスの損傷を与えないで、著しく減少したサイクルの加工時間を提供す る。 図1は、ウェファースタックを加熱区域内に置いた、本発明の代表的熱処理用 機器の断面略図であり、図2は、ウェファースタック保持体を一部低下させた位 置にある、熱処理用機器の断面略図である。この機器は、軸に沿って移動可能な 基礎支持台4の付いた、外側を絶縁されたハウジング又はケーシング2をもつ、 反応器又は反応炉である。反応器のケーシングの内面は、室内に均一な恒温を提 供するために分配された、抵抗性(resistance)加熱要素6又は同様な熱源で裏 内されている。 支持台4は、熱処理前に炉内にウェファーボートを装填し、処理サイクルが終 結後に、そこからそれを取り出すために、米国特許第5,320,680号明細 書中に記載のような、通常のシステムにより昇降される。 反応器を通るガスフローは石英のシリンダー又は管12及び14により部分的 に調節される。外側シリンダー12と、内側シリンダー14との間の隙間17は 、それを通って上昇するガスを通して、それらの温度を所望の処理温度以上に上 昇させる前加熱区域である。処理室の上端は中央ディスク16を含む。湾曲した 管のフランジ18はディスク16の周辺から外側管12の上端に伸びている。管 フランジ18の内側面20は好ましくは、それにより誘導されるガスの層流パタ ーンを維持し、真空負荷下における頭部ディスク16の支持を強化するために、 例えば円環体の断面の形態に湾曲されている。 アセンブリの下端はガス流入用道管24を有する。反応加熱室は内側 シリンダー14により区画されている。ペデスタル28上に支持されているウェ ファーボート26は、処理サイクル中、加熱室内に配置され、内側シリンダー1 4は、ウェファーボートを通過するガスフローの通路を区画している。管アセン ブリの下方部はガス排出用道管32を有する。 ペデスタル28は室の下部を通る熱喪失を減少させるための加熱要素(図示され ていない)を含むことができる。 図3は、本発明の単位ウェファーボートの一部の等角図であり、図4はウェフ ァーを装填したウェファー保持タブを示す、図3のウェファーボートの側面の断 面図である。ウェファーボート34は中心軸36及び、前記の中心軸に垂直で、 それに沿って隙間を空けて配置された、複数のスロット面38及び39をもつシ リンダーを含んでなる。少なくとも1個のスロットは前記のシリンダーの全周の 少なくとも50%すなわち180゜から全周未満の周りに伸びている。隣接面の スロットはそれらの間に輪形のバンド40を区画する。それを通ってスロットが 伸びていない垂直な部分は支持円柱42として働く。輪形のバンド40は、正確 で平行な配向でウェファー46(図4)を保持する、一体のウェファー保持タブ 44を有する。ウェファー実行器用スロット48は、スロット39の大体中央部 において、軸36と概括的に平行な方向に、シリンダーの壁を通って伸びている (図8も参照願いたい)。 図5は、その中のタブの切り込みを示す、輪形バンド50の断片部分であり、 図6は、タブ52がウェファー保持位置の方向へ内側に曲げられた後の、図5の 輪形バンドの断片部分である。ウェファー保持装置は好ましくは、少なくとも3 個の内側に伸びるタブ突起物を含む。内側に伸びる突起物は同一平面の上端面5 4を有する、多角形のタブにするこ とができる。各タブは、複数の、シリンダー壁50を通過して伸びるタブを区画 し、連結した切り込み56及び58を作成することにより形成することができ、 連結した切り込みの各セットは、中心軸36に大体平行なヒンジ線60から伸び ている(図4)。上端の切り込み56は、前記の中心軸36に垂直な面内にあり 、タブ52はヒンジ線60の回りに内側に曲げられて、内側に伸びる突起物44 を形成する(図3)。視覚的には各タブは長方形である。 図7は、ボートの相対的なディメンションのパラメーターを示す、図4のウェ ファーボートの断片断面図である。断熱バンドの高さ及び、隣接断熱物の先端の 間の距離は、本発明の、本質的に重要な特徴である。 それらは、熱源に直接曝露されることから遮蔽されるウェファー表面のサイズ及 び位置、並びに、ウェファーに至近の熱源から遮蔽される更なる領域を確定させ る。このように、それらは、ウェファーの内部領域から外側の先端及び中心に向 かう、ウェファー内の熱伝導パターンを確立する。この加熱パターンにより、ウ ェファーの中心と外側先端との間の温度差を、早急な加熱期間中ですら著しく減 少させ、ウェファーに対する破損的熱損傷を排除するために必要な、サイクル時 間を著しく減少させることが見いだされた。 ウェファーの上側の面の間の距離(ウェファー間距離又はピッチ)「a」は、 ウェファー保持タブ44の上側の面54間の距離により測定される距離である。 断熱バンドの高さ「b」は、スロット38同士の間の距離により決定され、ウェ ファーボートの高さ、各ボート中のバンド数及びスロットの高さにより制約され る。相対する断熱バンド40の間の距離、すなわち、シリンダーの中心軸に平行 な方向の、スロット38 の高さは、「c」により表される。ウェファー46の先端62と、断熱バンド4 0の内側面との隙間は「d」により表される。ウェファー46は好ましくは、そ れぞれの断熱バンドの中心に配置され、従って、ウェファーの中心面とバンドの 上側の面66との間の距離「e」、及び、バンド68の下側面と、ウェファーの 中心面との間の距離「f」は好ましくは、大体同じである。 各バンドのスロット38の高さ「c」は約3.8から12.7mmである。各 バンドは、等式: [式中、高さバンドは常に3ウェファーの厚さであり; 円柱の高さはシリンダーの全体の高さ、mmであり; バンドスロットの高さはスロットの高さ、mmであり;そして バンド数は処理ボート中のバンドの総数である] に従う、mmの高さ「b」又は高さバンドを有する。 各バンドは内側面を有し、各バンドとウェファー保持装置は、それに合わせて そのサイズを決められている、ウェファーが占める容量に対応する、ウェファー 占領区域を区画し、ウェファー占領区域の外側先端と、それぞれのバンドの内側 面との間の半径方向の隙間「d」は、約1.5から6.3の範囲内にある。好ま しくは、バンド数はウェファーサイズに対して選択される。バンド数は、高さバンド が少なくともウェファーの厚さ以上である場合は、約12から約100にする ことができる。ウェファー占領区域の外径が約150mmの時は、バンド数は最 適には約25から100である。ウェファー占領区域の外径が約200mmであ る 場合は、バンド数は最適には約25から75である。ウェファー占領区域の外径 が約300mmである場合は、バンド数は最適には、約12から48である。最 適には、各バンドの高さと、隣接バンド間のバンドの距離は実質的に同じである 。 これらの限界パラメーターの値は以下の表1、2、3、4、5及び6に示され ている。 熱シールドは、金属、石英、セラミック、黒鉛又は複合材料のような材料から 選択される。石英、ポリシリコン、炭化ケイ素、アルミナ又はシリカからできた 構成部品が好ましい。サンドブラスト、不透明及び透明の熔融石英のような、異 なった不透明度をもつ石英の形態を使用することができる。断熱材は、最大熱処 理温度においてディメンション及び構造的安定性、処理される材料の汚染を防ぐ ための純度及び不活性さ、並びにウェファーボートを囲む熱源により放射される 赤外線輻射熱の一部からウェファー表面を遮蔽する不透明性、をもたなければな らない。 本発明の方法は、輻射熱を放射するヒーターにより囲まれた加熱区域内に、相互 に平行な向きに配置された多数のウェファーを熱処理する。その方法は、前記の ウェファーボートアセンブリを使用して、ヒーターに より放射される輻射熱から各ウェファーの外側部分を遮蔽することを含んでなる 。 最適な方法においては、ヒーターによりもたらされる熱は、ウェファー中に誘 導された熱ストレスによる機械的な損傷を引き起こさないで、50℃/分から1 00℃/分の速度で21℃から1100℃までウェファーの温度を上昇させるの に十分である。 図8はウェファー装填実行器用スロットを示す、図3のウェファーボートの正 面図である。シリンダーの中心軸に平行な方向のシリンダーの壁の長さを通るス ロット48が、ウェファー装填実行装置の垂直の通過のために提供され、スロッ ト39の大体中央部に配置されている。ウェファー装填実行器用スロット48は 、5から20mmの幅「w」をもつことができる。「w」の値は、表1、2、3 、4、5及び6に前記されている。 図9は実行装填スロットとウェファー保持タブの好ましい相対的配置を示す、 図3のウェファーボートの上面図である。前方の保持タブ70及び72は断熱バ ンド34の前半分に対称的に配置されている。後方の保持タブ74及び76は断 熱バンド34の後方半分に、好ましくはタブ70及び72の間の距離よりも近く に、対称的に配置されている。 図10は、ウェファー装填実行器78と組み合った、図3のウェファーボート の等角図である。実行器は、通常のコンピューター調節ロボット(図示されてい ない)のアームに取り付けるための形状をもつコネクター80、バンド40中の スロット48を通過するのに十分薄いか又は狭いアーム82、並びにウェファー 保持台84を有する。ウェファーの装填及び取り外し時の実行器78の動きを、 図18〜20について以下 に示す。 図11は、ウェファーボートの断面(section)の中間位置に配置された、ウ ェファー装填実行器78の側面を示す、図10のウェファーボートの側面図であ る。 図12はウェファー装填実行器78の等角図であり、図13はその上面図であ る。実行器80の遠位末端はアーム82に連接している。アーム82は狭い幅を もち、隙間90により分離されている2本の細い伸長物86及び88を含んでな る。硬いブランク又は鋳物から機械加工される時、材料を抜き取って、光ファイ バー視覚システム(vision system)及び真空ウェファー取り付け通路(図示さ れていない)に合う隙間90を提供している。アーム82の遠位末端はウェファ ー保持台84に連接されている。台84の上部保持面は、ウェファーに接触する ための持ち上げられた面92を残し、取り外し時の熱吸収を減少させ、そして装 填の合間の熱喪失を促進するために材料を抜き取ってある。 図14は線A−Aに沿って採られた、図13のウェファー装填実行器78の断 面図であり、図15は、装置のウェファー保持末端からみた、図12のウェファ ー装填実行器の端面図である。アーム82はウェブ94によりウェファー保持台 84に連接されている。ウェブ94及び保持台84両者は、ウェファー取り付け 真空及び光ファイバー視覚システムを容易にするためにそれを通る穴又は類似の 通路96を有する。 図16は、図12のウェファー装填実行器の側面図であり、図17は作動機末 端から見た図12のウェファー装填実行器の端面図である。アーム82は、作動 機末端からウェファー保持末端に向かって98狭くなって、重量を軽減し、そし てウェファー保持台84からの熱伝導及び冷却 を調節する。 実行器78はウェファーボート中のそれらの各々の保持体中へウェファーを継 続して装填するために使用される。図18、19及び20は、ウェファーを装填 から外す前の、ウェファーボートに近付いてくる、そしてウェファーを設置する 前の、ウェファーボート内の位置への移動後の、ウェファーを装填された実行器 、並びにウェファーボート内にウェファーを配置した後に実行器を引き離す時の 実行器、それぞれの側面図である。図18において、実行器はスロット開口部1 02を通過するように配置された、ウェファー保持体84上に保持されたウェフ ァー100を伴って、ウェファーボートに近付く。図19においては、実行器8 4とウェファー100がスロット102を通過して、ウェファー100はウェフ ァー保持体44の直上に配置される。実行器84は、保持体44上にウェファー 100を配置後、スロット48を降下する(図10)。次に実行器84をシステ ムから取り出すためにスロット104と同列まで降下させる。図20において、 ウェファー保持体84は、ウェファー100をその場所に残して、ウェファーボ ートから取り出された。この方法を、ウェファーボートが完全に装填されるまで 、繰り返して次のウェファーを配置する。次に、ウェファーボートを、本発明に 従うウェファーの処理のために、炉内に持ち上げる。システムの処理及び冷却後 、ウェファーボートは炉から引き降ろして、実行器78が、1段毎に、前記の段 階から正確に逆の順番の方法により、ウェファーの下部のスロットに侵入させ、 ウェファーを持ち上げ、そしてすぐ上のスロットを通ってそれを取り出すことに より、ウェファーを取り外す。このシステムはまた、すぐ上又は下のウェファー を移動させても移動させなくても、ボート内の どんな位置のウェファーをも挿入及び取り外しする「つまんで配置する」能力を も提供する。 前記の説を考慮すると、本発明の多数の修正及び変更が可能であることは、当 業者に容易に明白であろう。従って、付記の請求の範囲内で、本明細書に特記さ れた以外にも本発明を実施し得ることを理解することができる。
【手続補正書】 【提出日】1998年6月30日(1998.6.30) 【補正内容】 (1) 明細書第3頁末行の「常にウェファーの厚さ」を、 『常にウェファーの厚さ以上』 と訂正する。 (2) 明細書第6頁下から第12行の「常にウェファーの厚さ」を、 『常にウェファーの厚さ以上』 と訂正する。 (3) 明細書第12頁下から第14行の「常にウェファーの厚さ」を、 『常にウェファーの厚さ以上』 と訂正する。 (4) 明細書第14頁第8行の「ウェファー厚さ」を、 『ウェファー厚さ以上』 と訂正する。 (5) 請求の範囲を、別紙に記載のとおり訂正する。 請求の範囲 『1. 中心軸並びに、前記の中心軸に垂直な面内に、相対する上側の面及び下 側の面をもち、前記の中心軸に沿って前以て決められた位置に空間を空けて配置 されている、1個以上のバンドスロットの複数の組み合わせ、をもつシリンダー を含んでなる熱処理用ボートであって、各面内の少なくとも1個のスロットが、 前記のシリンダーの全周の少なくとも180゜から全周未満の周りに伸長してお り、隣接するバンドスロットの組み合わせが、それらの間に輪形バンドを区画し ており、各スロットの高さが約3.8から12.7mmであり、各バンドが、等 式: [式中、高さバンドは常にウェファーの厚さ以上であり; 円柱の高さはシリンダーの全体の高さ、mmであり; バンドスロットの高さはスロットの高さ、mmであり;そして バンド数は処理ボート中のバンドの総数である] に従う高さ、高さバンド、mmをもつ、ことを特徴とする熱処理用ボート。 2. 各面内に複数のスロットを含んでなる、請求の範囲第1項記載の熱処理用 ボート。 3. シリンダーが、シリンダーの長さに沿って伸びる中心軸の面内に、それを 通るウェファー装填実行スロットを含み、ウェファー装填実行スロットが5から 20mmの幅をもつ、請求の範囲第2項記載の熱処理用ボート。 4. 高さバンドが少なくとも、ウェファーの厚さ以上である場合、バン ド数が約12から約100である、請求の範囲第1項記載の熱処理用ボート。 5. 各バンドが、その上端面と前記の下端面との間の実質的に中央にある位置 で、その中にウェファーを保持するためのウェファー保持装置を含む、請求の範 囲第1項記載の熱処理用ボート。 6. 各ウェファー保持装置が、同平面の上側の面を有する、少なくとも3個の 、内側に伸びている突起物を含む、請求の範囲第5項記載の熱処理用ボート。 7. 内側に伸びている突起物が内側に伸びているストリップであり、各突起物 の上端が、前記のシリンダーの軸に実質的に垂直な面中に、それぞれのバンドを 通過する切り込みにより形成された、請求の範囲第6項記載の熱処理用ボート。 8. 内側に伸びているストリップが、バンドと一体のストリップの両端をもつ 、バンドを通過する単一の切り込みにより形成された、内側に押し込まれたスト リップである、請求の範囲第7項記載の熱処理ボート。 9. 内側に伸びているストリップが、シリンダーの壁を通過して伸びている、 複数のタブ区画切り込みにより形成されたタブである、請求の範囲第7項記載の 熱処理用ボート。 10. 各バンドが、内側面をもち、各バンド及びウェファー保持装置が、それ に合わせて、そのサイズが決められている、ウェファーが占めている容量に対応 する、ウェファー占領区域を区画しており、ウェファー占領区域の外側先端と、 それぞれのバンドの内側面との間の半径方向の隙間が約1.5から6.3mmの 範囲内にある、請求の範囲第5項記載の熱処理用ボート。 11. 各バンド及びウェファー保持装置が、それに合わせてそのサイズが決め られている、ウェファーが占める容量に対応する、ウェファー占領区域を区画し 、そしてウェファー占領区域の外径が約150mmであり、そしてバンド数が約 25から100である、請求の範囲第5項記載の熱処理用ボート。 12. 各バンド及びウェファー支持装置が、それに合わせてそのサイズが決め られている、ウェファーが占める容量に対応する、ウェファー占領区域を区画し 、そしてウェファー占領区域の外径が約200mmであり、そしてバンド数が約 25から75である、請求の範囲第5項記載の熱処理用ボート。 13. 各バンド及びウェファー支持装置が、それに合わせてそのサイズが決め られている、ウェファーが占める容量に対応する、ウェファー占領区域を区画し そして、ウェファー占領区域の外径が約300mmであり、そしてバンド数が約 12から48である、請求の範囲第5項記載の熱処理用ボート。 14. 各バンドが不完全な円であり、その相対する末端が5から20mmの高 さをもつスロットを区画している、請求の範囲第1項記載の熱処理用ボート。 15. 金属、石英、セラミック、黒鉛又はそれらの複合体から製造された構成 部品をもつ、請求の範囲第1項記載の熱処理用ボート。 16. 構成部品が石英、ポリシリコン、炭化ケイ素又はシリカでできている、 請求の範囲第15項記載の熱処理用ボート。 17. 各ボートにおいて、各バンドの高さ及び、隣接バンド間のバンドの隙間 が実質的に同じである、請求の範囲第1項記載の熱処理用ボー ト。 18.共通の垂直軸上に配置され、輻射熱を放出するヒーターにより囲まれた加 熱区域中で、相互に平行な向きに配置された、多数のウェファーを熱処理するた めの方法で、その改良法が、各ウェファーの外側先端とヒーターとの間に配置さ れた輪形熱バンドにより、ヒーターにより放射された輻射熱から、各ウェファー の外側部分を遮蔽することを含んでなり、各輪形の熱バンドが、中心軸並びに、 前記の中心軸に垂直な面中に、相対する上側の面及び下側の面をもち、中心軸に 沿って前以て決められた位置に空間を空けて配置されている、1個以上のバンド スロットの複数の組み合わせ、をもつシリンダー中に形成された複数の熱バンド の1本であり、各セットの少なくとも1個のバンドスロットが前記のシリンダー の全周の少なくとも180゜から全周未満の周りに伸長しており、隣接するバン ドスロットがそれらの間に輪形のバンドを区画しており、各スロットの高さが約 3.8から12.7mmであり、各バンドが、等式: [式中、高さバンドは常にウェファーの厚さ以上であり; 円柱の高さはシリンダーの全体の高さ、mmであり; バンドスロットの高さはスロットの高さ、mmであり;そして バンド数は処理ボート中のバンドの総数である] に従う、高さ、高さバンド、mmをもつ。 19. 各ウェファーの先端と、それが、それにより遮蔽されているバンドとの 間の距離が1.5から6.3mmである、請求の範囲第18項 記載の方法。 20. ヒーターにより提供される熱が、ウェファーに対して、熱ストレスによ る機械的損傷を誘起させずに、50℃/分から100℃/分の速度で21℃から 1100℃までウェファーの温度を上昇させるのに十分である、請求の範囲第1 8項記載の方法。』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 エングダール,エリツク・エイチ アメリカ合衆国カリフオルニア州94550リ バーモア・ツアーマラインアベニユー138 (72)発明者 オリバー,イアン・アール アメリカ合衆国カリフオルニア州92117サ ンデイエゴ・カーソンストリート3944 (72)発明者 ラトライフ,クリストフアー・テイ アメリカ合衆国カリフオルニア州92625コ ロナデルマル・ジヤスミンアベニユー1 /2 612

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 中心軸並びに、前記の中心軸に垂直な面内に、相対する上側の面及び下側 の面をもち、前記の中心軸に沿って前以て決められた位置に空間を空けて配置さ れている、1個以上のバンドスロットの複数の組み合わせ、をもつシリンダーを 含んでなる熱処理用ボートであって、各面内の少なくとも1個のスロットが、前 記のシリンダーの全周の少なくとも180゜から全周未満の周りに伸長しており 、隣接するバンドスロットの組み合わせが、それらの間に輪形バンドを区画して おり、各スロットの高さが約3.8から12.7mmであり、各バンドが、等式 : [式中、高さバンドは常に3ウェファーの厚さであり; 円柱の高さはシリンダーの全体の高さ、mmであり; バンドスロットの高さはスロットの高さ、mmであり:そして バンド数は処理ボート中のバンドの総数である] に従う高さ、高さバンド、mmをもつ、ことを特徴とする熱処理用ボート。 2. 各面内に複数のスロットを含んでなる、請求の範囲第1項記載の熱処理用 ボート。 3. シリンダーが、シリンダーの長さに沿って伸びる中心軸の面内に、それを 通るウェファー装填実行スロットを含み、ウェファー装填実行スロットが5から 20mmの幅をもつ、請求の範囲第2項記載の熱処理用ボート。 4. 高さバンドが少なくとも、ウェファーの厚さ以上である場合、バンド数が約 12から約100である、請求の範囲第1項記載の熱処理用ボ ート。 5. 各バンドが、その上端面と前記の下端面との間の実質的に中央にある位置 で、その中にウェファーを保持するためのウェファー保持装置を含む、請求の範 囲第1項記載の熱処理用ボート。 6. 各ウェファー保持装置が、同平面の上側の面を有する、少なくとも3個の 、内側に伸びている突起物を含む、請求の範囲第5項記載の熱処理用ボート。 7. 内側に伸びている突起物が内側に伸びているストリップであり、各突起物 の上端が、前記のシリンダーの軸に実質的に垂直な面中に、それぞれのバンドを 通過する切り込みにより形成された、請求の範囲第6項記載の熱処理用ボート。 8. 内側に伸びているストリップが、バンドと一体のストリップの両端をもつ 、バンドを通過する単一の切り込みにより形成された、内側に押し込まれたスト リップである、請求の範囲第7項記載の熱処理ボート。 9. 内側に伸びているストリップが、シリンダーの壁を通過して伸びている、 複数のタブ区画切り込みにより形成されたタブである、請求の範囲第7項記載の 熱処理用ボート。 10. 各バンドが、内側面をもち、各バンド及びウェファー保持装置が、それ に合わせて、そのサイズが決められている、ウェファーが占めている容量に対応 する、ウェファー占領区域を区画しており、ウェファー占領区域の外側先端と、 それぞれのバンドの内側面との間の半径方向の隙間が約1.5から6.3mmの 範囲内にある、請求の範囲第5項記載の熱処理用ボート。 11. 各バンド及びウェファー保持装置が、それに合わせてそのサイ ズが決められている、ウェファーが占める容量に対応する、ウェファー占領区域 を区画し、そしてウェファー占領区域の外径が約150mmであり、そしてバン ド数が約25から100である、請求の範囲第5項記載の熱処理用ボート。 12. 各バンド及びウェファー支持装置が、それに合わせてそのサイズが決め られている、ウェファーが占める容量に対応する、ウェファー占領区域を区画し 、そしてウェファー占領区域の外径が約200mmであり、そしてバンド数が約 25から75である、請求の範囲第5項記載の熱処理用ボート。 13. 各バンド及びウェファー支持装置が、それに合わせてそのサイズが決め られている、ウェファーが占める容量に対応する、ウェファー占領区域を区画し そして、ウェファー占領区域の外径が約300mmであり、そしてバンド数が約 12から48である、請求の範囲第5項記載の熱処理用ボート。 14. 各バンドが不完全な円であり、その相対する末端が5から20mmの高 さをもつスロットを区画している、請求の範囲第1項記載の熱処理用ボート。 15. 金属、石英、セラミック、黒鉛又はそれらの複合体から製造された構成 部品をもつ、請求の範囲第1項記載の熱処理用ボート。 16. 構成部品が石英、ポリシリコン、炭化ケイ素又はシリカでできている、 請求の範囲第15項記載の熱処理用ボート。 17. 各ボートにおいて、各バンドの高さ及び、隣接バンド間のバンドの隙間 が実質的に同じである、請求の範囲第1項記載の熱処理用ボート。 18.共通の垂直軸上に配置され、輻射熱を放出するヒーターにより囲まれた加 熱区域中で、相互に平行な向きに配置された、多数のウェファーを熱処理するた めの方法で、その改良法が、各ウェファーの外側先端とヒーターとの間に配置さ れた輪形熱バンドにより、ヒーターにより放射された輻射熱から、各ウェファー の外側部分を遮蔽することを含んでなり、各輪形の熱バンドが、中心軸並びに、 前記の中心軸に垂直な面中に、相対する上側の面及び下側の面をもち、中心軸に 沿って前以て決められた位置に空間を空けて配置されている、1個以上のバンド スロットの複数の組み合わせ、をもつシリンダー中に形成された複数の熱バンド の1本であり、各セットの少なくとも1個のバンドスロットが前記のシリンダー の全周の少なくとも180゜から全周未満の周りに伸長しており、隣接するバン ドスロットがそれらの間に輪形のバンドを区画しており、各スロットの高さが約 3.8から12.7mmであり、各バンドが、等式: [式中、高さバンドは常に3ウェファーの厚さであり; 円柱の高さはシリンダーの全体の高さ、mmであり; バンドスロットの高さはスロットの高さ、mmであり;そして バンド数は処理ボート中のバンドの総数である] に従う、高さ、高さバンド、mmをもつ。 19. 各ウェファーの先端と、それが、それにより遮蔽されているバンドとの 間の距離が1.5から6.3mmである、請求の範囲第18項記載の方法。 20. ヒーターにより提供される熱が、ウェファーに対して、熱ストレスによ る機械的損傷を誘起させずに、50℃/分から100℃/分の速度で21℃から 1100℃までウェファーの温度を上昇させるのに十分である、請求の範囲第1 8項記載の方法。
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