JP2000357710A - 半導体装置の実装構造および実装方法 - Google Patents

半導体装置の実装構造および実装方法

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electrode
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置に突起電極を設けることなく実装
できるようにし、半導体装置の回路基板への実装を容易
かつ迅速に行なえ、かつ安価で信頼性が高く高密度の実
装も可能にする。 【解決手段】 半導体チップ2の表面に各電極パッド1
4上に開口部16aを有する絶縁膜16を形成した半導
体装置10と、回路電極28を有する回路基板26との
間に、導電性粒子18を混在した異方性導電樹脂20を
電極パッド14と回路電極28とが対面する領域ごとに
独立して介在させ、その導電性粒子18を電極パッド1
4及び回路電極28にそれぞれと拡散接合させることに
よって、半導体装置10を回路基板26に表面実装す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異方性導電樹脂
を用いて半導体装置を回路基板上に接続して固定した半
導体装置の実装構造と、その実装構造を得るための半導
体装置の実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、集積回路(IC)や大規模集
積回路(LSI)などを構成する表面実装型の半導体装
置が広く用いられている。表面実装型の半導体装置は、
一般に各種電子機器のプリント配線基板や液晶表示パネ
ルのガラス基板等の回路基板に実装する際に、その配線
パターンと電気的および機械的に接続するため表面に多
数の突起電極(バンプ)が列設されている。
【0003】そこで、突起電極が形成された従来の半導
体装置の構造及びその製造方法と、その実装方法につい
て、図12〜図18の断面図を用いて説明する。
【0004】図17は、従来の突起電極を備えた半導体
装置の一例を示す模式的な断面図で図示の都合上突起電
極は2個のみ示しているが、実際には紙面に垂直な方向
に多数列設されている。
【0005】この半導体装置1は、図示の通り、集積回
路が形成された半導体チップ2の表面に多数の電極パッ
ド14が列設されている。その半導体チップ2の表面に
は、各電極パッド14の周縁部を被覆してその内側を露
出させるように、開口部16aを設けた絶縁膜16が形
成されている。
【0006】そして、その絶縁膜16の開口部16aを
通して各電極パッド14上に、それぞ共通電極膜33を
介して突起電極40が設けられている。共通電極膜33
は、クロムからなる第1の下部電極層30と、銅からな
る第2の下部電極層32とが重なった2層構造で形成さ
れている。各突起電極40は、共通電極膜33に接して
形成されたマッシュルーム形状の銅めっき層34と、そ
の上に形成された半田めっき層36とからなる2層構造
になっている。半田めっき層36は、リフロー処理によ
り丸められて上部が球面に近い形状になっている。
【0007】次に、上述のような構造を有する従来の半
導体装置の製造方法について、図12〜図17を用いて
説明する。
【0008】一般に、半導体装置は、一枚の半導体基板
(ウエーハ)から一度に多数個の半導体チップを形成し
て製造する。そこで、まず図12に示すように、複数の
各半導体装置を構成する各半導体チップに相当する領域
毎に図示しない集積回路を形成し、その集積回路を外部
と接続するためのアルミニウムからなる電極パッド14
を表面に多数列設した半導体基板12を用意する。そし
て、その表面全体を被覆するように絶縁膜16を形成す
る。続いて、フォトエッチング技術により、その絶縁膜
16の各電極パッド14に対応する部分に開口部16a
を形成して、その内側に電極パッド14を露出させる。
【0009】次に、図13に示すように、この電極パッ
ド14と絶縁膜16を有する半導体基板12の全面にス
パッタリング法により、共通電極膜33を形成する。こ
の共通電極膜33は、クロムからなる膜厚0.01μm
程度の第1の下部電極層30と、銅からなる膜厚0.4
μm程度の第2の下部電極層32とからなる2層構造で
形成する。この第1の下部電極層30は、電極パッド1
4との接続層としての役割と、電極パッド14と第2の
下部電極層32との相互拡散を防ぐバリヤ層の役割とを
もつものである。第2の下部電極層32は、突起電極4
0を電気めっき法にて形成するときの電極としての役割
と、突起電極40の接続層としての役割をもつ。
【0010】その後、この共通電極膜33の全面に感光
性樹脂50を回転塗布法により5μm程度の厚さで形成
し、フォトリソグラフィ技術による露光および現像処理
を行って、図14に示すようにその感光性樹脂50をパ
ターニングし、突起電極を形成する部分に相当する位置
に開口部50aを形成する。
【0011】次に、この半導体基板12を、硫酸銅から
なる銅めっき液を25℃の温度に保った図示しない銅め
っき槽内に入れ、その銅めっき槽側の電極と共通電極膜
33との間に流す電流の電流密度を3A/dmとする
条件下で、選択的にめっき処理を行い、銅めっき層34
を25μm程度の厚さに形成する。
【0012】続いて、この半導体基板12を、有機酸か
らなる半田めっき液を25℃の温度に保った図示しない
半田めっき槽に入れ、その半田めっき槽側の電極と共通
電極膜33との間に流す電流の電流密度を3A/dm
とする条件下で、同じく選択的にめっき処理を行い、図
15に示すように、銅めっき層34上に半田めっき層3
6を25μm程度の厚さに形成する。
【0013】このように、銅めっき層34と半田めっき
層36とは、各々25μm程度の厚さで形成している
が、これは次のような理由による。半導体装置をフェー
スダウン実装法により実装する場合には、回路基板に接
続した後にアンダフィル剤(エポキシ系接着剤)をその
半導体装置と回路基板との間に流し込む必要がある。こ
れは、外部からの水分の浸入を防止するとともに、環境
の変化に伴う熱収縮により応力が作用して半導体装置が
剥離することを防止し、これによって信頼性を向上させ
るためである。そして、そのアンダフィル剤を流し込ん
で目的を果たすためには、その半導体装置と回路基板と
の隙間を50μm以上確保する必要がある。
【0014】また、一般に使用されるガラスとエポキシ
樹脂からなる回路基板は数十μm程度の反りを有するた
め、フェースダウン実装法の際、その反りを吸収して実
装できるようにする必要があるという理由からも、半導
体装置と回路基板との隙間を50μm程度確保する必要
がある。
【0015】次に、図15に示した状態から感光性樹脂
50を除去すると、マッシュルーム形状の銅めっき層3
4の上部に半田めっき層36が傘のように被さった状態
の突起電極40が得られる。続いて、その突起電極40
をマスクにして、共通電極膜33を構成する第2の下部
電極層32及び第1の下部電極層30とを湿式エッチン
グ法によりエッチングし、その後、半田めっき層36を
加熱によるリフロー処理により丸めると、半田めっき層
36が表面張力によって盛り上がって、図16に示すよ
うに表面が球面に近い形状になる。
【0016】そして、共通電極膜33の不要部分を湿式
エッチング法によって除去する。このようにして、半導
体基板12上の各電極パッド14上に突起電極40を設
けた後、ダイシング装置を用いて半導体基板12をダイ
シングラインaで切断し、各半導体チップ2に相当する
領域ごとに分割する。すると、図17に示したように、
半導体チップ2上に多数の突起電極40を備えた半導体
装置1が完成する。
【0017】このような半導体装置1を従来は、次のよ
うにして回路基板に実装していた。図18に示すよう
に、半導体装置1を実装しようとする回路基板26に、
突起電極40と回路電極28とを対向させて重ね合わせ
る。続いて、半田めっき層36にリフロー処理を施して
半導体装置1を回路基板26上に接続して固定する。こ
のとき、両者の位置合わせは、半田めっき層36の表面
張力の作用によって自己整合的に行なわれるので、各突
起電極40と各回路電極28との互いの位置が多少(数
十μm程度)ずれていても、その位置のずれが微妙に是
正されて±10μm以内の精度で接続される。
【0018】その後、半導体チップ2と回路基板26と
の隙間にエポキシからなる封止樹脂38を注入して焼成
を行う。このようにして、従来の半導体装置1は、図1
8に示すように、突起電極40と回路電極28とが接続
して固定された状態で実装される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の半導体
装置を実装するためには、電極パッド14のそれぞれに
突起電極40を形成しなければならず、この突起電極4
0を形成するために細かくて手間のかかる作業が必要と
され、しかも、めっき工程、フォトリソ工程あるいはエ
ッチング工程などの多数の工程を経なければならなかっ
た。また、突起電極40を形成する際にはめっき装置、
フォトリソ装置、エッチング装置など非常に高価な装置
が必要とされる。そのため、半導体装置の製造コスト及
びそれを回路基板に実装するためのコストが高くなって
いた。
【0020】また、従来の半導体装置の実装構造は、突
起電極40を介して実装するため、図18に示すように
電極パッド14と回路電極28との間隔hを50μm以
上確保しなければならず、高密度実装には適さない構造
になっていた。
【0021】この発明は、従来の半導体装置の実装構造
および実装方法における上記の問題を解決するためにな
されたもので、半導体装置に突起電極を設けることなく
実装できるようにし、半導体装置の回路基板への実装を
容易かつ迅速に行なえ、かつ安価で信頼性が高く高密度
の実装も可能にすることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明による半導体装
置の実装構造は、集積回路およびそれを外部に接続する
ための複数の電極パッドを設けた半導体チップ上の表面
に前記各電極パッド上に開口部を有する絶縁膜を形成し
た半導体装置を、パターニングされた回路電極を有する
回路基板に実装した半導体装置の実装構造であって、上
記半導体装置の絶縁膜を形成した面と上記回路基板の回
路電極を有する面との間の領域の内、上記各電極パッド
と上記各回路電極とが対面する領域ごとに独立して、導
電性粒子を混在した異方性導電樹脂を介在し、導電性粒
子が電極パッド及び回路電極と拡散接合している。
【0023】この実装構造によれば、導電性粒子が電極
パッド及び回路電極と拡散接合しているので、突起電極
を形成せずに半導体装置を実装することができ、電極パ
ッド相互間のピッチと電極パッド及び回路電極との間隔
を狭めることができる。
【0024】上記導電性粒子は金からなるものが好まし
い。また、上記導電性粒子が銅等の金属を核とし、その
表面に金又は白金等の拡散接合しやすい別の金属を被膜
してなるものでもよいし、樹脂粒子の表面に金属膜を形
成してなるものでもよい。
【0025】また、この発明による半導体装置の実装方
法は、以下の(1)から(7)までの各工程を有する。 (1) 複数の半導体装置を構成する半導体チップに相当
する領域毎に集積回路およびそれを外部に接続するため
の複数の電極パッドを設けた半導体基板を用意して、そ
の半導体基板の表面に前記各電極パッド上に開口部を有
する絶縁膜を形成する工程、(2) 上記半導体基板の絶
縁膜を形成した面の略全域に、導電性粒子を混在した異
方性導電樹脂を配置する工程、(3) 上記異方性導電樹
脂の略全面に感光性樹脂を塗布し、その感光性樹脂を各
電極パッドの露出部分に略対応する領域にそれぞれ独立
して残すようにパターニングする工程、(4) その残っ
た感光性樹脂をマスクにして異方性導電樹脂をエッチン
グした後、その感光性樹脂を除去する工程、(5) その
後、上記半導体基板を個々の半導体装置を構成する半導
体チップに切断する工程、(6) その切断された半導体
チップからなる半導体装置を、回路電極を有する回路基
板上に、上記異方性導電樹脂を介して上記各電極パッド
と上記回路電極とを対向させるように位置合わせして配
置する工程、(7) 上記半導体装置に超音波を印加する
とともに荷重を加える工程、
【0026】また、この発明による半導体装置の実装方
法は、以下の(8)から(13)までの各工程を有するもので
もよい。(8) 複数の各半導体装置を構成する半導体チ
ップに相当する領域毎に集積回路およびそれを外部に接
続するための複数の電極パッドを設けた半導体基板を用
意して、その半導体基板の表面に上記各電極パッド上に
開口部を有する絶縁膜を形成する工程、(9) 上記半導
体基板の絶縁膜を形成した面の略全域に、導電性粒子を
混在した感光性を有する異方性導電樹脂を配置する工
程、(10) 上記感光性を有する異方性導電樹脂を、各電
極パッドの露出部分に略対応する領域にそれぞれ独立し
て残すように露光及び現像処理を行なってパターニング
する工程、(11) その後、上記半導体基板を個々の半導
体装置を構成する半導体チップに切断する工程、(12)
その切断された半導体チップからなる半導体装置を、回
路電極を有する回路基板上に、上記異方性導電樹脂を介
して各電極パッドと回路電極とを対向させるように位置
合わせして配置する工程、(13) 上記半導体装置に超音
波を印加するとともに荷重を加える工程、
【0027】そして上記いずれの実装方法においても、
半導体装置の表面に異方性導電樹脂を配置する工程と、
その半導体装置を前記回路基板上に配置する工程との間
に、80℃〜100℃程度の温度で上記半導体装置を加
熱して上記異方性導電樹脂中の溶媒の一部を蒸発させる
工程を有するのが好ましい。
【0028】また、上記半導体装置に超音波を印加する
とともに荷重を加える工程中に、上記回路基板側から加
熱するとよい。
【0029】その場合、上記回路基板側から加熱する温
度は、150℃〜200℃程度がよい。
【0030】さらに、上記いずれの半導体装置の実装方
法においても、上記半導体装置に超音波を印加するとと
もに荷重を加える工程の次に、上記半導体チップと上記
回路基板との間に封止樹脂を注入する工程を有するのが
好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明による半導体装置
の実装構造を実施するための最良の形態について、図1
から図11を用いて詳細に説明する。なお、図12から
図18に示した従来例と対応する部分には、同一の符号
を付している。〔半導体装置の実装構造:図1から図
4〕
【0032】この発明による半導体装置の実装構造は、
図1に示し、その要部を拡大して図3及び図4にも示す
ように、半導体装置10を回路基板26に対して、異方
性導電樹脂20を介して実装したものである。そして、
異方性導電樹脂20に含まれる導電性粒子18が電極パ
ッド14及び回路電極28に対して互いに拡散接合する
ことによって、電極パッド14と回路基板28が電気的
に接続して固定されている。
【0033】またこの実装構造は、半導体装置10と回
路基板26との間のうち、電極パッド14と回路電極2
8とが対面して配置される領域(対面領域)ごとに独立
して異方性導電樹脂20を配置し、それ以外の領域には
異方性導電樹脂20を配置せずに封止樹脂38を注入し
ている。
【0034】半導体装置10は、従来と同様に集積回路
が形成された半導体チップ2の表面に、電極パッド14
が多数列設されるとともに、各電極パッド14上に開口
部16aを有する絶縁膜16が形成されている。
【0035】異方性導電樹脂20は、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂等の絶縁性の樹脂に導電性粒子18を多数
混入させたもので、図1に示すように、半導体チップ2
の表面に配置したときにその厚さ方向には導電性を有す
るが、その他の方向(半導体チップ2の表面に平行な方
向)には導電性を持たない性質を有する。この実施形態
では、絶縁性の樹脂としてエポキシ系の樹脂を用いてい
る。
【0036】異方性導電樹脂20は、半導体チップ2の
表面に回転塗布法により配置されている。この場合の異
方性導電樹脂20は、ペースト状を呈したものを用い
る。そのほか、スクリーン印刷法等によって配置しても
よい。
【0037】また、ベースフィルム上にフィルム状に形
成された異方性導電フィルム(ACF)を転写して用い
てもよい。
【0038】いずれの場合も、半導体チップ2の表面に
配置された時点ではその膜厚が約10μm〜30μm程
度であるが、回路基板26上に実装された後では圧着力
によって押しつぶされる。
【0039】導電性粒子18は、金、パラジウム、白
金、銀、アルミニウムあるいは半田などの金属単体から
なる粒子であればよいが、特に電気伝導性が良好で電極
パッド14及び回路基板28との相性が良く拡散接合し
やすい金を用いるとよい。その粒径は、絶縁膜16の膜
厚よりも大きくなるようにする必要がある。粒径が絶縁
膜16の膜厚よりも小さいと、開口部16aの隙間に埋
もれてしまい、電極パッド14と回路電極28とを接合
できなくなるので好ましくない。具体的には、粒径にあ
る程度のばらつきがあることと、絶縁膜16の膜厚が約
1μmであることを考慮して、平均粒径を約1.5μm
乃至5μm程度とするのがよい。
【0040】導電性粒子18は、金、白金などの1種類
の金属ではなく、2種類の金属からなる2層構造として
もよい。例えば、銅等の金属を核とし、その表面に拡散
接合しやすい別の金属(例えば、金または白金)を被膜
して形成したものでもよい。逆に、チタンや鉄のような
金属は、導電性粒子18の材質としてはあまり適さな
い。
【0041】また、プラスチック性の樹脂粒子の表面に
めっきを施して金属膜を形成したものでもよい。この場
合の金属膜は、金または白金で形成するのが好ましく、
特に金を用いるのがよい。金または白金は、電極パッド
14との拡散接合をしやすく、良好な接続状態を維持で
きる点で好ましい。
【0042】そして、この導電性粒子18は、その粒
径、電極パッド14の大きさや電極間ピッチ等を考慮し
て接着剤樹脂に対して添加する量を決めればよく、例え
ば、接着剤樹脂に約4wt%(重量%)の導電性粒子1
8を添加して混練することによって異方性導電樹脂20
とする。なお、図示の都合上、導電性粒子18は、図1
及び図3及び図4において電極パッド14と回路電極2
8との間に2個しか示されていないが、実際は多数個が
配置されている。
【0043】そして、この異方性導電樹脂20内の多数
の導電性粒子18の一部が、電極パッド14及び回路電
極28の双方と互いに拡散接合により接続している。す
なわち、電極パッド14と回路電極28とが導電性粒子
18を介して互いに電気的かつ物理的に接続されてい
る。この3つが接続されている部分を拡大して図示する
と、図2に示すようになる。電極パッド14及び回路電
極28は、それぞれ導電性粒子18との接続点b,cに
おいて金属原子(分子)が互いに相手方に拡散する拡散
接合により確実に接続されている。
【0044】この実施形態では、後述するように、半導
体チップ2の裏面(電極パッド14の形成されていない
面)から超音波を印加するとともに荷重を加え、さら
に、回路基板26の側から加熱して拡散接合を形成して
いる。超音波を印加すると、その超音波による振動エネ
ルギーが電極パッド14を介して導電性粒子18に伝わ
り、この振動エネルギーを受けた導電性粒子18が揺さ
ぶられて電極パッド14及び回路電極28の表面で摩擦
を起こし、その摩擦による熱エネルギーがその接触部分
に加わることによって拡散接合が促進されている。この
際、電極パッド14は、アルミニウムからなっているの
で、その表面には薄い酸化膜14aが形成されている
が、導電性粒子18は、揺さぶられたときにその酸化膜
14aを突き破り、直接に電極パッド14のアルミニウ
ムの表面14bと接触する。こうして、拡散接合による
電気的な接続が確実になっている。
【0045】拡散接合を形成するには、超音波を印加す
ることなく加熱することによって導電性粒子18を振動
させてもよい。しかし、超音波の印加による拡散接合
は、振動を加えるのに必要なエネルギーを熱エネルギー
ではなく超音波によって加えているため、実装する時の
温度を低温で実現できる点で好ましい。低温で実装する
ことによって、次の二つの作用効果がもたらされる。
【0046】加熱することによって、実装する際の温度
を高温にすると、異方性導電樹脂20が変質したり、半
導体チップ2内に設けられた素子の動作に悪影響を与え
るおそれがある。また、この実装構造のように、互いに
性質が異なるものを狭い領域に密集させていると、高温
にした場合にそれぞれの線膨張係数の相違が助長されて
ひずみが発生し、接続状況が悪化するおそれがある。し
かし、超音波印加による拡散接合の場合は、これらの影
響が出ない範囲の低温での実装が可能となる。
【0047】そして、超音波印加および加熱の双方を施
すと、超音波による振動と熱エネルギーによる振動とい
う周波数や振動の方向が異なる2種類の振動が加わるた
め、導電性粒子18と電極パッド14等との接触がより
良好となる。もちろん超音波印加のみの拡散接合でもよ
いし、加熱のみの拡散接合でもよい。
【0048】さらに、導電性粒子18は金属製粒子とし
ているため、実装時に荷重が加えられても容易には変形
しない。したがって、粒子が変形した際の復元力が発生
することがない。
【0049】この点、プラスチック粒子に金属を被覆さ
せた導電性粒子18を用いると、そのプラスチック粒子
の変形による復元力を利用して接続できるので、接続を
より確実にできる点で好ましい。しかし、そのためには
プラスチック粒子を変形させられる程度の荷重(400
kg/cm2 程度)を加えねばならない。
【0050】一方、導電性粒子18を金属製粒子にした
場合は、変形させる必要がないため荷重はその半分以下
の60〜200kg/cm程度でよい。この程度の荷
重であれば半導体チップ2内の回路素子に悪影響が及ぶ
おそれもない。また、導電性粒子18には、変形による
復元力はほとんど発揮されないが、拡散接合により接続
されているので、接続状態は充分に良好でありかつ確実
である。
【0051】そして、その導電性粒子18が存在してい
る接続領域は、各電極パッド14と各回路電極28とが
対面して配置されている領域ごとに独立して形成されて
いる。各接続領域は、その各電極パッド14と各回路電
極28とが対面して配置されている領域よりも若干広い
領域に形成されている。これは、図1およびその要部を
拡大した図3に示すように、電極パッド14の外形寸法
waよりも回路電極28の外形寸法wbの方が大きい場
合は、回路電極28の外形寸法wbよりも若干広い範囲
内の領域に形成されている。逆に、図4に示すように、
電極パッド14の外形寸法waの方が回路電極28の外
形寸法wbよりも大きい場合は、電極パッド14の外形
寸法waよりも若干広い範囲内の領域に形成されてい
る。
【0052】接続領域を以上のように形成することによ
って、電極パッド14と回路電極28との配置が多少ず
れていても、多数の導電性粒子18はいずれにも接触す
るようになる。
【0053】以上のように、半導体装置10は電極パッ
ド14と回路電極28とを異方性導電樹脂20中の導電
性粒子18を介して電気的及び物理的に接続している。
したがって、従来の半導体装置1のように、突起電極を
設けて実装する構造と比較して、電極パッド14相互間
のピッチおよび電極パッド14と回路電極28との間隔
を狭めることができるので、高密度実装が可能になる。
さらに、超音波の印加により拡散接合する場合には、接
続状態がより確実になり高い信頼性が得られる。
【0054】また、異方性導電樹脂20が接続領域に配
置され、かつその接続領域が互いに独立しているため、
導電性粒子18が電極パッド14と回路電極28のいず
れにも接触できない箇所にはほとんど存在していない。
したがって、導電性粒子18は、超音波により揺さぶら
れても半導体チップ2の図示しない保護膜にクラック
(ひび割れ)を生じさせることはない。よって、保護膜
から水分が浸入して半導体チップ2内の素子に悪影響が
及ぶことはなく、実装構造の信頼性がより一層高いもの
となる。
【0055】〔半導体装置の実装方法の第1の実施形
態:図5から図9〕次に、この図1に示した半導体装置
の実装構造を得るための実装方法の第1の実施形態につ
いて、図5から図9を用いて説明する。この場合も、一
枚の半導体基板(ウエーハ)から一度に多数の半導体装
置を製造する。
【0056】そこで、まず図12に示した従来例と同様
に、複数の半導体装置を構成する各半導体チップに相当
する領域毎に図示しない集積回路を形成し、その集積回
路を外部と接続するためのアルミニウムからなる電極パ
ッド14を多数上面に列設した半導体基板12を用意す
る。そして、その上面全体を被覆するように絶縁膜16
を形成する。続いて、フォトエッチング技術により、そ
の絶縁膜16の各電極パッド14に対応する部分に開口
部16aを形成して、その内側に電極パッド14を露出
させる。
【0057】なお、絶縁膜16は、窒化珪素膜をプラズ
マ化学的気相成長(プラズマCVD)法により形成する
もので、膜厚は1μm程度とする。また、窒化珪素以外
に、二酸化珪素や酸化タンタル、あるいは酸化アルミニ
ウムなどの無機質膜としてもよく、その形成方法として
スパッタリング法を用いてもよい。
【0058】次に、図5に示すように、この半導体基板
12の絶縁膜16を形成した面の全面に、導電性粒子1
8を混在させた異方性導電樹脂20を、回転塗布法によ
り膜厚が約10μm〜30μmとなるように被膜形成す
る。このとき、導電性粒子18は、粒径が約5μmの金
からなる粒子を用いるが、金以外にインジウム、パラジ
ウム、白金、銀、アルミニウム、半田でもよいし、プラ
スチック粒子にこれらの金属被膜を形成したものでもよ
い。
【0059】また異方性導電樹脂20としては、ペース
ト状のものを用いる。回転塗布法以外に印刷法、具体的
にはスクリーン印刷法を用いてもよい。スクリーン印刷
法によると、ダイシングラインを外して異方性導電樹脂
20を配置できるので、半導体基板12をダイシングす
る際に異方性導電樹脂20が邪魔にならない点で好まし
い。
【0060】続いて、約80℃〜100℃程度の温度で
半導体基板12を加熱(仮焼成)することによって、異
方性導電樹脂20の中に含まれる溶媒の一部を蒸発させ
て異方性導電樹脂20を幾分固めることができる。異方
性導電樹脂20が幾分でも固まると、配置した異方性導
電樹脂20の隅の部分が流れ出して形がくずれることが
なくなる。また、その後の半導体基板12の取扱いも容
易になる。
【0061】さらに続いて、異方性導電樹脂20の略全
面に感光性樹脂22を回転塗布法により塗布して露光及
び現像処理を行ない、図6に示すように各電極パッド1
4の露出している部分の大きさ(絶縁膜16の開口部1
6aの大きさ)よりも幅1μm程度大きい領域のみが残
るようにパターニングする。感光性樹脂22をこの程度
の大きさで残すようにパターニングすると、0.5μm
程度の寸法のずれがあっても、各電極パッド14の露出
している部分を異方性導電樹脂20で確実に被覆するこ
とができる。
【0062】このとき、感光性樹脂22は、異方性導電
樹脂20の約2倍となる30〜60μmの厚さで形成す
る。これよりも薄く形成すると、後に異方性導電樹脂2
0をエッチングしたときに感光性樹脂22も幾分エッチ
ングされるため、フォトマスクとしての機能が低下する
恐れがある。
【0063】また、図7に示すように、異方性導電樹脂
20と略同程度の厚さの感光性樹脂23を形成し、それ
をパターニングしてから紫外線を照射することによっ
て、その感光性樹脂23の表面に酸素プラズマに対する
耐性を高めた耐酸素プラズマ層23aを形成してもよ
い。このようにしても、異方性導電樹脂20をエッチン
グするときに感光性樹脂23がエッチングされ難くな
る。
【0064】さらに、感光性樹脂22のように膜厚を厚
くして紫外線を照射するようにしてもよい。紫外線を照
射するとその表面に酸素プラズマに対する耐性を高めた
層が形成されるため、エッチングのばらつきを吸収でき
る点で好ましい。
【0065】そして、感光性樹脂22または感光性樹脂
23を形成した後、図示しない平行平板型イオンエッチ
ング装置を用い、残った感光性樹脂22または感光性樹
脂23をエッチングマスクに用いて異方性導電樹脂20
をエッチングする。このとき、エッチングチャンバ内に
酸素を30cc/分の流量で投入し、圧力を5Pa(パ
スカル)に保って400Wの高周波電力を印加する。
【0066】この工程を経ることによって、不要な部分
の異方性導電樹脂20が除去され、異方性導電樹脂20
が各電極パッド14に略対応する領域にだけ残される。
さらに、半導体チップ2を水で洗浄することによって、
接続領域以外の箇所に若干ながら残っていた導電性粒子
18を完全に除去する。その後、エッチングマスクに用
いた感光性樹脂22または感光性樹脂23を除去する。
【0067】その後、図示しないダイシング装置を用い
て半導体基板12をダイシングラインaで切断して、図
8に示すように単個の半導体チップ2に分割する。この
半導体チップ2は個々の半導体装置10を構成してお
り、その表面に電極パッド14上に開口部16aを有す
る絶縁膜16が形成され、その各電極パッド14の露出
部分に異方性導電樹脂20が配置されている。
【0068】次に、図9に示すように、実装する回路基
板26上に半導体装置10を配置して各電極パッド14
と回路電極28とが対向するように位置合わせを行う。
さらに、各半導体装置10毎に半導体チップ2側から超
音波ツール24により超音波振動と荷重を加える。この
とき、加える超音波の周波数は、約20〜30KHzと
し、荷重の大きさは、60〜200kg/cm程度と
する。また、超音波を印加する時間は、1回当たり約
0.5〜2秒の程度とする。さらに、図1に示した封止
樹脂38を半導体チップ2と回路基板26の間に注入し
て、好ましくは回路基板26側から約150℃〜200
℃程度の温度で加熱を行う。
【0069】この工程を経ることによって、異方性導電
樹脂20がつぶれて中に含まれる導電性粒子18が電極
パッド14と回路電極28との間に挟み込まれ、その導
電性粒子18により電極パッド14と回路電極28との
電気的な導通が確保される。また、超音波による振動エ
ネルギが導電性粒子18に加えられることで、図2に示
した導電性粒子18と電極パッド14及び回路電極28
との接続点b、cで、金属原子(分子)が相互に相手方
に拡散して拡散接合が形成される。さらに、熱エネルギ
が加われば良好な拡散接合が形成される。この拡散接合
の形成とともに、半導体装置10を回路基板26に実装
することができる。
【0070】このように、この発明による半導体装置の
実装方法によれば、導電性粒子18を混在させた異方性
導電樹脂20を用いた拡散接合により、半導体装置10
を回路基板26に実装することができるので、従来のよ
うに、半導体装置に突起電極を設ける必要がない。その
ため、突起電極を形成するために必要なめっき工程、フ
ォトリソ工程およびエッチング工程が省かれるため、製
造工程を大幅に短縮しかつ簡便なものとすることができ
る。しかも、これらの工程に必要なめっき装置、フォト
リソ装置、エッチング装置など非常に高価な装置も不要
となり、実装にかかるコストを大幅に低減することがで
きる。
【0071】また、突起電極が不要で且つ半導体装置1
0の電極パッド14と回路基板26の回路電極28とを
異方性導電樹脂20中の導電性粒子18との拡散接合に
より接合しているので、高密度で信頼性の高い実装構造
が得られる。
【0072】さらに、異方性導電樹脂20は、電極パッ
ド14と回路電極28との接続に必要な接続領域にのみ
存在し、それ以外には存在しないので、余分な導電性粒
子18によって半導体チップ2の保護膜にクラックを生
じることがなく、そこから水分が浸入して半導体チップ
2内の素子に悪影響を及ぼすこともない。よって、一層
信頼性の高い実装構造が得られる。
【0073】〔半導体装置の実装方法の第2の実施形
態:図10及び図11〕次に、図1に示した半導体装置
の実装構造を得るための実装方法の第2の実形態につい
て、図10び図11用いて第1の実施形態と異なる点を
中心に説明し、共通点については説明を省略乃至簡略化
する。
【0074】第1実施形態と同様に絶縁膜16を形成し
た半導体基板12を用意し、その絶縁膜16を形成した
面の略全面に、感光性を有する異方性導電樹脂30を膜
厚が約10μm〜30μmとなるようにして被膜形成す
る。その後、第1の実施形態と同様にして仮焼成を行な
う。
【0075】この第2の実施形態で第1の実施形態と異
なる点は、感光性を有する異方性導電樹脂30を用い、
その異方性導電樹脂30に対して直接に露光及び現像処
理を行なって不要な部分を除去し、必要な箇所にのみ残
すようにしている点である。
【0076】異方性導電樹脂30は、ポリイミドまたは
フォトレジスト等の感光性を有する材料の樹脂に導電性
粒子18を混在させたものを用いる。導電性粒子18の
材質や大きさ、混入量などは、異方性導電樹脂20の場
合と同等でよい。
【0077】次に、所定のフォトマスクを用いて露光お
よび現像処理を行い、異方性導電樹脂30を各電極パッ
ド14の露出している部分の大きさよりも若干広い領域
の部分に残し、その他の部分を除去するようにパターニ
ングする。
【0078】その後、第1の実施形態と同様に、図示し
ないダイシング装置を用いて半導体基板12をダイシン
グラインaで切断して、図11に示すように単個の半導
体チップ2に分割すると半導体装置11が得られる。こ
れ以降、第1の実施形態の場合と同様にして半導体装置
11を回路基板26に接続して図1示した封止樹脂38
を注入する。
【0079】このように、第2の実施形態の方法によっ
ても第1の実施形態の場合と同様の半導体装置の実装構
造が得られ、この実装構造によって同様の作用効果がも
たらされる。また、第2の実施形態の方法では、異方性
導電樹脂30に対して直接露光および現像処理を行なっ
て不要な箇所の異方性導電樹脂30を除去するので、別
に感光性樹脂の塗布およびパターニングを行なう工程が
不要になる。したがって、実装構造を得るための実装方
法の工程がより一層簡略化される。
【0080】
【発明の効果】この発明による半導体装置の実装構造お
よびその実装方法によれば、異方性導電樹脂に含まれる
導電性粒子による電極パッド及び回路電極との拡散接合
によって、半導体装置が回路基板に接続して固定される
ので、その接続状態が確実であり、高密度でしかも信頼
性の高い実装構造が得られる。また、半導体装置に突起
電極を形成する必要がないので、半導体装置の製造工程
が大幅に短縮され、製造コスト及び実装にかかるコスト
が大幅に削減される。
【0081】したがって、多数のICやLSI等の半導
体装置を回路基板に表面実装する液晶表示装置をはじ
め、携帯用電子機器やその他の各種電子機器に対し広範
に利用できる。
【0082】また、異方性導電樹脂に含まれる導電性粒
子によって、半導体チップの保護膜にクラックを生じさ
せることがないため、より一層信頼性が高い実装構造が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による半導体装置の実装構造の一実施
形態を示す模式的な断面図である。
【図2】図1における導電性粒子と電極パッド及び回路
電極が拡散接合した部分の模式的な拡大断面図である。
【図3】図1に示した半導体装置の実装構造の要部を拡
大して示す模式的な断面図である。
【図4】同じく、別の箇所の要部を拡大して示す模式的
な断面図である。
【図5】この発明による半導体装置の実装方法の第1の
実施形態を説明するための最初の工程を示す模式的な断
面図である
【図6】同じく次の工程を示す模式的な断面図である。
【図7】図5に続く工程の他の例を示す模式的な断面図
である。
【図8】同じく図6または図7の次の工程を示す模式的
な断面図である。
【図9】同じく次の工程を示す模式的な断面図である。
【図10】この発明による半導体装置の実装方法の第2
の実施形態を説明するための最初の工程を示す模式的な
断面図である
【図11】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図12】従来の半導体装置の製造方法を説明するため
の最初の工程を示す模式的な断面図である。
【図13】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図14】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図15】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図16】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図17】同じく次の工程を示す模式的な断面図であ
る。
【図18】従来の半導体装置の実装構造を示す模式的な
断面図である
【符号の説明】
1、10、11:半導体装置 2:半導体チップ 12:半導体基板 14:電極パッド 16:絶縁膜 16a:開口部 18:導電性粒子 20、30:異方性導電樹脂 22、23:感光性樹脂 26:回路基板 28:回路電極 38:封止樹脂

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路およびそれを外部に接続するた
    めの複数の電極パッドを設けた半導体チップ上の表面に
    前記各電極パッド上に開口部を有する絶縁膜を形成した
    半導体装置を、パターニングされた回路電極を有する回
    路基板に実装した半導体装置の実装構造であって、 前記半導体装置の前記絶縁膜を形成した面と前記回路基
    板の前記回路電極を有する面との間の領域の内、前記各
    電極パッドと前記各回路電極とが対面する領域ごとに独
    立して、導電性粒子を混在した異方性導電樹脂を介在
    し、 前記導電性粒子が前記電極パッド及び前記回路電極と拡
    散接合していることを特徴とする半導体装置の実装構
    造。
  2. 【請求項2】 前記導電性粒子が金からなる請求項1に
    記載の半導体装置の実装構造。
  3. 【請求項3】 前記導電性粒子が銅等の金属を核とし、
    その表面に金又は白金等の拡散接合しやすい別の金属を
    被膜してなる請求項1に記載の半導体装置の実装構造。
  4. 【請求項4】 前記導電性粒子が樹脂粒子の表面に金属
    膜を形成してなる請求項1に記載の半導体装置の実装構
    造。
  5. 【請求項5】 複数の各半導体装置を構成する半導体チ
    ップに相当する領域毎に集積回路およびそれを外部に接
    続するための複数の電極パッドを設けた半導体基板を用
    意して、その半導体基板の表面に前記各電極パッド上に
    開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体基板の絶縁膜を形成した面の略全域に、導電
    性粒子を混在した異方性導電樹脂を配置する工程と、 前記異方性導電樹脂の略全面に感光性樹脂を塗布し、そ
    の感光性樹脂を前記各電極パッドの露出部分に略対応す
    る領域にそれぞれ独立して残すようにパターニングする
    工程と、 その残った感光性樹脂をマスクにして前記異方性導電樹
    脂をエッチングした後、その感光性樹脂を除去する工程
    と、 その後、前記半導体基板を個々の半導体装置を構成する
    半導体チップに切断する工程と、 その切断された半導体チップからなる半導体装置を、回
    路電極を有する回路基板上に、前記異方性導電樹脂を介
    して前記各電極パッドと前記回路電極とを対向させるよ
    うに位置合わせして配置する工程と、 前記半導体装置に超音波を印加するとともに荷重を加え
    る工程とを有することを特徴とする半導体装置の実装方
    法。
  6. 【請求項6】 複数の各半導体装置を構成する半導体チ
    ップに相当する領域毎に集積回路およびそれを外部に接
    続するための複数の電極パッドを設けた半導体基板を用
    意して、その半導体基板の表面に前記各電極パッド上に
    開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体基板の前記絶縁膜を形成した面の略全域に、
    導電性粒子を混在した感光性を有する異方性導電樹脂を
    配置する工程と、 前記感光性を有する異方性導電樹脂を、前記各電極パッ
    ドの露出部分に略対応する領域にそれぞれ独立して残す
    ように露光及び現像処理を行なってパターニングする工
    程と、 その後、前記半導体基板を個々の半導体装置を構成する
    半導体チップに切断する工程と、 その切断された半導体チップからなる半導体装置を、回
    路電極を有する回路基板上に、前記異方性導電樹脂を介
    して前記各電極パッドと前記回路電極とを対向させるよ
    うに位置合わせして配置する工程と、 前記半導体装置に超音波を印加するとともに荷重を加え
    る工程とを有することを特徴とする半導体装置の実装方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の半導体装置の実
    装方法において、 前記半導体装置の表面に異方性導電樹脂を配置する工程
    と、その半導体装置を前記回路基板上に配置する工程と
    の間に、80℃〜100℃程度の温度で前記半導体装置
    を加熱して前記異方性導電樹脂中の溶媒の一部を蒸発さ
    せる工程を有することを特徴とする半導体装置の実装方
    法。
  8. 【請求項8】 前記半導体装置に超音波を印加するとと
    もに荷重を加える工程中に、 前記回路基板側から加熱する請求項5乃至7のいずれか
    一項に記載の半導体装置の実装方法。
  9. 【請求項9】 前記回路基板側から加熱する温度が15
    0℃〜200℃程度である請求項8に記載の半導体装置
    の実装方法。
  10. 【請求項10】 請求項5乃至9のいずれか一項に記載
    の半導体装置の実装方法において、 前記半導体装置に超音波を印加するとともに荷重を加え
    る工程の次に、前記半導体装置と前記回路基板との間に
    封止樹脂を注入する工程を有することを特徴とする半導
    体装置の実装方法。
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