JP2000357260A - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP2000357260A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品番号の入力のみで商品が投出される自動
販売機を提供する。 【解決手段】 商品の種類毎に対応して複数桁でかつ一
定桁数の商品番号を付与し、これら商品番号を商品番号
設定記憶手段に設定記憶する。商品番号入力手段26によ
って商品番号を最終桁まで入力すると、商品番号判断手
段によって商品番号設定記憶手段の設定記憶内容から商
品番号の適否を判断する。入力が適正であれば、商品投
出指示手段によって該当する商品の投出を指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の商品の
中から利用客によって選択される商品を投出する自動販
売機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、実開昭64−7380号
公報に記載されているように、販売する商品の種類毎に
対応して商品番号を予め付与し、自動販売機本体の前面
に、販売する商品見本および対応する商品番号を示す商
品展示部を備えるとともに、商品番号を入力して販売さ
せるためのテンキーおよび設定キー(設定キーは、他に
確定キー、販売キーなどと呼ばれることがある)を備え
る自動販売機が知られている。商品の種類毎の商品番号
は、一般に、1桁の1から開始され、販売する商品の種
類数に応じた数、例えば40まで付与される。
【0003】そして、商品購入時には、利用客が貨幣な
どを投入し、テンキーを操作して希望する商品番号を入
力した後、設定キーを押下することによって商品番号が
確定され、商品投出動作が開始される。
【0004】このようにテンキーを利用する自動販売機
であれば、商品見本毎に選択ボタンを配置する必要が無
く、商品展示部のレイアウトの自由度が増すという利点
がある。さらに、例えば、20種類の商品を販売できる
自動販売機であっても、50種類の商品を販売できる自
動販売機であっても、選択手段としては同じテンキーを
搭載できるので、部品の共通化が可能となり、コストダ
ウンにつながる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、利用客の中
には貨幣などを投入した後、商品番号を入力しただけで
選択動作を完了したものと勘違いし、設定キーを押下し
ないで待ち続ける人がいる。この場合、利用客が所定時
間内に気付いて設定キーを押下すれば商品が投出され、
気付かなければタイムオーバーで貨幣が返却されること
になる。
【0006】そのため、勘違いした利用客が不愉快な思
いをしたり、商品を購入できなかったりするうえ、後続
の利用客にも迷惑をかける可能性もある。管理者として
は、故障でもないのに呼び出されたり、販売機会を逃す
ことになる。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、商品番号の入力のみで商品が投出される自動販売
機を提供することにより、利用客の勘違いに基づくトラ
ブルの発生を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の自動販売
機は、複数種類の商品の中から選択される商品を投出す
る自動販売機において、商品の種類毎に対応して複数桁
でかつ一定桁数の商品番号が設定記憶される商品番号設
定記憶手段と、商品番号が入力される商品番号入力手段
と、この商品番号入力手段で商品番号が最終桁まで入力
されると、商品番号の入力が完了したものとして入力さ
れた商品番号の適否を前記商品番号設定記憶手段の設定
記憶内容から判断する商品番号判断手段と、入力された
商品番号が適正であると判断されると、該当する商品の
投出を指示する商品投出指示手段とを備えるものであ
る。
【0009】そして、予め、商品の種類毎に対応して複
数桁でかつ一定桁数の商品番号が商品番号設定記憶手段
に設定記憶される。商品番号入力手段によって商品番号
が最終桁まで入力されると、商品番号判断手段によって
商品番号設定記憶手段の設定記憶内容から商品番号の適
否が判断され、入力が適正であれば、商品投出指示手段
によって該当する商品の投出を指示する。
【0010】請求項2記載の自動販売機は、請求項1記
載の自動販売機において、商品番号の最終桁の数字が入
力されるまでに操作されると、それまでに入力された数
字を取り消すとともに、貨幣投入後であって商品番号が
入力されていない状態で操作されると、投入貨幣の返却
を指示する入力取消兼貨幣返却指示手段を備えるもので
ある。
【0011】そして、商品番号入力手段によって商品番
号の最初の桁が入力されてから最終桁が入力されるまで
に、入力取消兼貨幣返却指示手段が操作されると、それ
までに入力された数字を取り消す。また、貨幣投入後で
あって商品番号が入力されていない状態で、入力取消兼
貨幣返却指示手段が操作されると、投入貨幣の返却を指
示する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動販売機の一実
施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】なお、この実施の形態では、自動販売機が
取り扱う商品は、例えばたばこなどの矩形商品であっ
て、最大で41種類販売できるものとする。
【0014】図1において、自動販売機は、前面が開放
される箱状の販売機本体11と、この販売機本体11の前面
の開放面に開閉可能に取り付けられる扉体12とを備えて
いる。
【0015】扉体12の前面の上部域(上部域中の右下の
一部を除く)には、取り扱う商品の見本である商品見本
Tなどを展示する商品見本展示窓部13が形成されてい
る。この商品見本展示窓部13は例えばアクリル板などの
透明なカバー14で覆われ、商品見本展示窓部13の内部に
は複数の商品見本展示部15が複数段および複数列(例え
ば10個用×2段、7個用×3段)ずつ配置されてい
る。
【0016】商品見本展示部15は、図3に示すように、
商品見本展示窓部13の背面に配設される背面板16の表面
に取り付けられる商品見本展示部材17を有し、この商品
見本展示部材17で背面板16との間に商品見本Tが保持さ
れる。商品見本展示部材17は、商品見本Tの下面を保持
する下面保持部18および前面を保持する前面保持部19を
有し、前面保持部19と背面板16との間で商品見本Tを挟
んで保持するようになっている。前面保持部19の前面に
は表示部20が形成され、この表示部20には、例えばシー
ルなどによって商品番号を表示する商品番号表示部21と
販売価格を表示する販売価格表示部22が配設され、例え
ばLED表示器などによって販売可否を示す「○」
「×」および「売切」を表示する販売可否表示部23が配
設されている。
【0017】商品番号は、販売する商品の種類毎に対応
して複数桁でかつ一定桁数の数字とされる。本実施の形
態では、例えば、2桁で、「11」から連続する自然数
とされ、41種類の商品について「11」〜「51」が
設定される。したがって、図1に示すように、商品番号
表示部21には、商品の種類毎に対応して複数桁でかつ一
定桁数である「11」〜「51」の商品番号が示され
る。
【0018】図1において、商品見本展示窓部12の右下
位置には、利用客によって操作される操作部24が配置さ
れている。この操作部24には、入力された商品番号など
を表示する表示部25、0〜9の数値を入力する商品番号
入力手段としてのテンキー(数字キー)26、警告音を発
するスピーカ27、貨幣投入部としての紙幣を挿入する紙
幣挿入口28および硬貨を投入する硬貨投入口29、貨幣の
返却を指示するとともに入力した数字の取り消しを指示
する入力取消兼貨幣返却指示手段としての返却レバー30
が配置されている。
【0019】表示部25は、図2に示すように、紙幣挿入
口28や硬貨投入口29に投入される投入金額が表示される
投入金額表示部31、テンキー26で入力される商品番号が
表示される入力商品番号表示部(入力商品番号表示手
段)32、および「売切」が表示される売切表示部33を備
えている。投入金額表示部31では7セグメント×4桁の
デジタル表示器で投入金額がデジタル表示され、入力商
品番号表示部32では7セグメント×2桁のデジタル表示
器で商品番号がデジタル表示され、売切表示部33では例
えばLED表示器などによって「売切」が点灯表示され
る。
【0020】図1において、扉体12の前面の下部域右寄
り位置には、釣り硬貨や返却硬貨が投出される硬貨返却
口34、販売される商品が払い出される商品払出口35が配
置されている。
【0021】扉体12の前面の下部域左側には、広告表示
窓部36が形成されている。この広告表示窓部36は、内部
にポスターなどの広告媒体を貼り付けることが可能にな
っており、前面が例えばアクリル板などの透明なカバー
37で覆われている。
【0022】また、図1に図示していないが、扉体12の
裏面側であって、紙幣挿入口28の後方位置には紙幣処理
装置が配置され、硬貨投入口29の後方から硬貨返却口34
の後方にかけては硬貨処理装置が配置され、さらに、販
売動作を制御する制御部が配置され、この制御部と接続
されて販売する商品のコラム設定や売上集計を行なえる
係員用操作部が配置されている。
【0023】さらに、図1に図示していないが、販売機
本体11内には、商品を上下方向に集積収納し、最下位商
品から順に投出する機能を有する商品コラムが商品種類
に対応して41個配置されている。各商品コラムには、
商品を集積状態で収納する商品収納部の下方に、最下位
商品から順に投出する商品投出ユニットが配置されてい
る。商品投出ユニットには、商品の売切れを検知する売
切検知手段、商品の詰まりを検知する詰まり検知手段、
および投出駆動モータの駆動によって商品を投出する投
出機構が設けられる。そして、商品投出ユニットは、制
御部からの指令に基づいて投出駆動モータが駆動される
とともに、売切検知信号や詰まり検知信号を制御部へ出
力する機能を有している。なお、各商品コラムから投出
された商品は、扉体12の裏面側に配設された商品シュー
トなどを介して商品払出口35に案内される。
【0024】なお、図1において、販売機本体11の底面
には、販売機本体11を設置するとともに転倒を防止する
転倒防止脚38が配設されている。
【0025】また、図4において、自動販売機の構成の
ブロック図を示し、上述した販売動作を制御する制御部
51には、複数の商品見本展示部15の販売可否表示部23が
接続され、操作部24のテンキー26、投入金額表示部31、
入力商品番号表示部32、売切表示部33、スピーカ27、返
却レバー30(返却レバー30の操作によって切り換えられ
る返却スイッチ)が接続され、さらに、上述した、貨幣
処理部としての紙幣処理装置52および硬貨処理装置53、
係員用操作部54、複数の商品コラム55(売切検知センサ
56、詰まり検知センサ57、投出駆動モータ58)が接続さ
れ、さらに、各種データを記憶読出可能とする記憶部5
9、商品見本展示窓部13内や広告表示窓部36内を照明す
る照明装置60、電源を供給する電源装置61が接続されて
いる。
【0026】記憶部59は、例えばテンキー26によって入
力される商品番号などの入力データが記憶される入力デ
ータ記憶部62、例えば商品番号や販売価格などの設定デ
ータが設定記憶される設定データ記憶部63を有してい
る。設定データ記憶部63は、商品の種類毎に対応して複
数桁でかつ一定桁数の商品番号が設定記憶される商品番
号設定記憶手段として機能し、商品番号を記憶する商品
番号メモリを有している。
【0027】そして、制御部51には、テンキー26による
商品番号の入力に基づいて対応する商品を投出する制御
手段の機能を備え、すなわち、この制御手段は、テンキ
ー26で商品番号が最終桁まで入力されると、商品番号の
入力が完了したものとして入力された商品番号の適否を
設定データ記憶部63の設定記憶内容から判断する商品番
号判断手段の機能、入力された商品番号が適正であると
判断されると、該当する商品を収納する商品コラム55
(投出ユニット)に対して該当する商品の投出を指示す
る商品投出指示手段の機能を備え、さらに、商品番号の
最終桁の数字が入力されるまでに返却レバー30が操作さ
れると、それまでに入力された数字を取り消すととも
に、貨幣投入後であって商品番号が入力されていない状
態で返却レバー30が操作されると、投入貨幣の返却を指
示する入力取消兼貨幣返却手段の機能を備えている。
【0028】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0029】まず、自動販売機の準備、設定について説
明する。
【0030】係員により、扉体12を開き、係員用操作部
54を用いて、記憶部59の設定データ記憶部63の商品番号
メモリと、各商品見本展示部15と、各商品コラム55との
組み合わせや、各商品の販売価格を入力設定すると、そ
の内容が記憶部59の設定データ記憶部63に記録される。
そして、設定した内容に対応するように、商品見本展示
部15の表示部20に販売価格表示部22の価格シールを貼り
付ける。
【0031】商品番号としては、「11」〜「51」が
設定されている。これらの番号は全て2桁とし、「1
1」から連続する自然数とする。「1」や「2」を「0
1」や「02」と設定することも可能であるが、この実
施の形態では、利用客による操作ミスを防止するため
に、「11」以上の自然数に設定する。また、利用客や
係員の感覚的な違和感を無くすために、連続する数字が
選ばれる。
【0032】設定した内容に対応するように、商品コラ
ム55の商品収納部に商品を集積状態で収納する。
【0033】次に、自動販売機の待機状態について説明
する。
【0034】係員により、扉体12が閉じられると、待機
状態となる。
【0035】商品が収納されていない商品コラム55があ
る場合は、売切検知手段が売切状態を検知し、対応する
商品見本展示部15の販売可否表示部23に「×」および
「売切」が点灯表示される。販売によって商品が売り切
れた場合も同様である。
【0036】このとき、テンキー26は動作できない状態
にあり、押下しても数字を入力することはできない。
【0037】次に、自動販売機の制御部51の制御による
販売動作について、図5のフローチャートを参照して説
明する。
【0038】利用客によって、硬貨が硬貨投入口29に投
入されると(ステップ1)、この硬貨の真偽および金種
が硬貨処理装置53において判別され、正常硬貨は一時保
留され、異常硬貨(偽造硬貨、判別不能硬貨)は硬貨返
却口34へ返却される。紙幣が紙幣挿入口28に挿入される
と、この紙幣の真偽および金種が紙幣処理装置52におい
て判別され、正常紙幣は一時保留され、異常紙幣(偽造
紙幣、判別不能紙幣)は紙幣挿入口28から返却される。
【0039】なお、ここで返却レバー30が操作された場
合のステップ2の処理については後述する。
【0040】一時保留された硬貨や紙幣の合計金額が、
操作部24の投入金額表示部31に表示される。あわせて、
この金額によって購入可能な価格の商品について、対応
する商品見本展示部15の販売可否表示部23に「○」が点
灯表示される(ステップ3)。このとき、テンキー26が
動作可能状態となる。
【0041】利用客によって、貨幣を投入してから所定
時間内に、第1の数字(商品番号の十の位の数字とな
る)が入力されると(ステップ4)、この数字が適切な
ものか否かのチェックが行なわれる(ステップ5)。
「1」〜「5」であれば適切な数字であると判断される
と、その数字が記憶部59の入力データ記憶部62に記憶さ
れるとともに、入力商品番号表示部32の十の位の位置に
点灯表示される(ステップ6)。「0」や「6」〜
「9」は、商品番号の十の位の数字となり得ないので不
適切な数字と判断され、記憶も表示も行なわれずにスピ
ーカ27から警告音が発せられ(ステップ7)、再入力に
待機する。
【0042】なお、ここで返却レバー30が操作された場
合のステップ8、9の処理については後述する。
【0043】利用客によって、適切な第1の数字が入力
されてから所定時間内に、第2の数字(商品番号の一の
位の数字となる)が入力されると(ステップ10)、この
数字が記憶部59の入力データ記憶部62に記憶されるとと
もに、入力商品番号表示部32の一の位の位置に点灯表示
される(ステップ11)。記憶された商品番号が適切な番
号(「11」〜「51」)であるか否かが確認され(ス
テップ12)、適切な番号である場合は対応する商品コラ
ム55が商品を投出可能な状態にあるかが確認される(ス
テップ13)。
【0044】入力された商品番号が適切な数字であり、
かつ該当する商品コラム55が商品を投出可能な場合は、
商品コラム55の商品投出ユニットが駆動され、商品収納
部内の最下位の商品が投出される(ステップ14)。投出
された商品はシュートなどを経由して商品払出口35に案
内され、利用客によって取り出される。続けて、入力さ
れた商品番号が消去(入力商品番号表示部32、記憶部59
の入力データ記憶部62とも)され(ステップ15)、残額
の有無が確認され(ステップ16)、残額が無い場合はそ
のまま販売動作が終了され、また、残額が有る場合はそ
の金額が釣り硬貨として返却されてから販売動作が終了
される(ステップ17)。
【0045】入力された商品番号が不適切な場合や、対
応する商品コラム55が商品を投出できない状態(商品切
れ、詰まりなど)にある場合は、入力された商品番号が
消去(入力商品番号表示部32、記憶部59の入力データ記
憶部62とも)され(ステップ18)、スピーカ27から警告
音が発せられて商品番号(第1の数字から)の再入力を
促す(ステップ7へ進む)。但し、商品番号の消去が繰
り返して3回行なわれると(ステップ19)、投入金額が
返却され、販売動作が強制的に終了させられる。
【0046】次に、返却レバー30の作用について説明す
る。
【0047】ステップ2の時点、すなわち、貨幣が投入
され、数字が全く入力されていない状態で、返却レバー
30が操作されると、一般的な返却レバー操作と同様に、
保留されていた投入貨幣が返却される。
【0048】ステップ8の時点、すなわち、貨幣が投入
され、第1の数字が入力されてこの数字が入力データ記
憶部62に記憶された状態で、返却レバー30が操作される
と、入力されていた第1の数字が入力データ記憶部62お
よび入力商品番号表示部32から抹消され(ステップ
9)、第1の数字の再入力を待つ状態に戻る。さらに、
返却レバー30が操作されると、保留されていた投入貨幣
が返却される。
【0049】具体的には、利用客が「25」の商品の購
入を希望しているにもかかわらず、第1の数字として
「3」を入力してしまった場合に、返却レバー30が操作
されることによって「3」が取り消され、その後、利用
客は第1の数字の「2」を入力し直せば、希望する商品
を購入できる。購入動作を取り止める場合は、返却レバ
ー30をもう一度操作すれば投入した貨幣が返却される。
【0050】以上のように、商品の種類毎に対応して複
数桁でかつ一定桁数の商品番号を設定することにより、
テンキー26で商品番号が最終桁まで入力されると、その
商品番号の適否を判断し、適正であれば該当する商品を
投出させるので、商品番号の入力のみで商品を投出で
き、利用客による購入操作を簡略化できるとともに、利
用客の勘違いに基づくトラブルの発生を防止することが
できる。
【0051】さらに、テンキー26によって商品番号の最
初の桁が入力されてから最終桁が入力されるまでに、返
却レバー30が操作され、それまでに入力された数字の取
り消しができ、また、貨幣投入後であって商品番号が入
力されていない状態で、返却レバー30が操作されると、
投入貨幣の返却ができる。
【0052】なお、現行の市場を考えると、商品番号は
入力桁数が少ない点で2桁とすることが現実的である
が、2桁に限定する必要はなく、3桁や4桁に設定し、
最終桁の数字が入力された時点で商品番号が確定される
ようにしてもよい。
【0053】また、上記実施の形態では商品見本展示部
15を有するタイプの自動販売機を例にあげたが、収納さ
れている商品自身が透けて見えるタイプの自動販売機
(例えば特開平8−147551号公報)に適用するこ
とも可能である。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の自動販売機によれば、商
品の種類毎に対応して複数桁でかつ一定桁数の商品番号
を設定することにより、商品番号入力手段で商品番号が
最終桁まで入力されると、その商品番号の適否を判断
し、適正であれば該当する商品を投出させるので、商品
番号の入力のみで商品を投出でき、利用客による購入操
作を簡略化できるとともに、利用客の勘違いに基づくト
ラブルの発生を防止することができる。
【0055】請求項2記載の自動販売機によれば、請求
項1記載の自動販売機の効果に加えて、商品番号入力手
段によって商品番号の最初の桁が入力されてから最終桁
が入力されるまでに、入力取消兼貨幣返却指示手段が操
作され、それまでに入力された数字の取り消しができ、
また、貨幣投入後であって商品番号が入力されていない
状態で、入力取消兼貨幣返却指示手段が操作されると、
投入貨幣の返却ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す自動販売機の正面
図である。
【図2】同上自動販売機の表示部およびテンキーの部分
の正面図である。
【図3】同上自動販売機の商品見本展示部を示し、(a)
は商品見本展示部の正面図、(b) は商品見本展示部の側
面図である。
【図4】同上自動販売機の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】同上自動販売機による販売動作の流れを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
26 商品番号入力手段としてのテンキー 30 入力取消兼貨幣返却指示手段としての返却レバー 51 商品番号判断手段および商品投出指示手段の機能
を有する制御部 63 商品番号設定記憶手段としての設定データ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 法子 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 Fターム(参考) 3E044 AA01 BA01 BA02 CA02 CA03 CB02 CC03 CC10 DA01 DA02 DA04 DB02 DB03 DB05 DC01 DD05 EA03 EA04 EA08 EA11 EA12 EA20 EB01 EB02 EB08 EB09 FB02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の商品の中から選択される商品
    を投出する自動販売機において、 商品の種類毎に対応して複数桁でかつ一定桁数の商品番
    号が設定記憶される商品番号設定記憶手段と、 商品番号が入力される商品番号入力手段と、 この商品番号入力手段で商品番号が最終桁まで入力され
    ると、商品番号の入力が完了したものとして入力された
    商品番号の適否を前記商品番号設定記憶手段の設定記憶
    内容から判断する商品番号判断手段と、 入力された商品番号が適正であると判断されると、該当
    する商品の投出を指示する商品投出指示手段とを備える
    ことを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 商品番号の最終桁の数字が入力されるま
    でに操作されると、それまでに入力された数字を取り消
    すとともに、貨幣投入後であって商品番号が入力されて
    いない状態で操作されると、投入貨幣の返却を指示する
    入力取消兼貨幣返却指示手段を備えることを特徴とする
    請求項1記載の自動販売機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013003806A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Kubota Corp 自動販売機のサンプル展示装置
JP2013003879A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Kubota Corp 自動販売機

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