JP2000356451A - 保冷庫 - Google Patents

保冷庫

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JP2000356451A
JP2000356451A JP11167978A JP16797899A JP2000356451A JP 2000356451 A JP2000356451 A JP 2000356451A JP 11167978 A JP11167978 A JP 11167978A JP 16797899 A JP16797899 A JP 16797899A JP 2000356451 A JP2000356451 A JP 2000356451A
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隆 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍保冷/冷蔵保冷の両方を使い分けること
ができる保冷庫において蓄冷運転時間を短縮するととも
に軽量化を図る。 【解決手段】 断熱構造の保冷庫本体1内の保冷室3内
を、冷凍装置9の運転により冷却蓄冷される蓄冷器10
により保冷するように構成した保冷庫において、前記蓄
冷器10に、融解点の低い冷凍用蓄冷剤14A,14A
・・と融解点の高い冷蔵用蓄冷剤14B,14B・・と
を配設して、冷凍用蓄冷剤14A,14A・・を凍結さ
せた状態で保冷を行うと、保冷室3内の温度を冷凍保冷
に適した温度に保持することができ、冷蔵用蓄冷剤14
B,14B・・を凍結させた状態で保冷を行うと、保冷
室3内の温度を冷蔵保冷に適した温度に保持することが
できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トラック等に積
載して輸送される保冷庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、トラック等に積載して輸送され
る保冷庫は、例えば冷凍装置と、該冷凍装置により冷却
蓄冷される蓄冷器とからなる保冷手段を備えており、前
記冷凍装置は、配送ターミナルの保管倉庫においてのみ
運転され、輸送時においては冷凍装置の運転を行わず、
蓄冷器に蓄冷された冷熱により保冷庫内に収納された被
冷却物の保冷を行うこととなっている。
【0003】従来、1台の保冷庫を冷凍保冷用あるいは
冷蔵保冷用として使い分けるために、冷気循環用のファ
ンをサーモスタットにより発停制御して、保冷室内の温
度を制御するようにしたものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の保冷庫の場合、保冷室内の温度を制御するための冷
気循環用のファンが必要となるとともに、ファン駆動用
のバッテリを保冷庫に搭載する必要が生じ、保冷庫の重
量がかさむという不具合があった。
【0005】また、上記した従来の保冷庫の場合、冷熱
源となる蓄冷剤としては、冷凍用蓄冷剤(融解点−25
℃)のみしか使用されていないところから、冷凍保冷の
ときには問題ないが、冷蔵保冷のときには、冷凍保冷の
ときに比べて必要な冷熱量が少ないにもかかわらず、冷
凍保冷の場合と同じ条件で蓄冷剤を凍結させることとな
っているため、冷凍装置による蓄冷運転に要する電力が
無駄となるという不具合もある。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、冷凍保冷/冷蔵保冷の両方を使い分けることがで
きる保冷庫において蓄冷運転時間を短縮するとともに軽
量化を図ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、断熱構造の保冷庫
本体1内の保冷室3内を、冷凍装置9の運転により冷却
蓄冷される蓄冷器10により保冷するように構成した保
冷庫において、前記蓄冷器10に、融解点の低い冷凍用
蓄冷剤14A,14A・・と融解点の高い冷蔵用蓄冷剤
14B,14B・・とを配設している。
【0008】上記のように構成したことにより、冷凍用
蓄冷剤14A,14A・・を凍結させた状態で保冷を行
うと、保冷室3内の温度を冷凍保冷に適した温度に保持
することができるし、冷蔵用蓄冷剤14B,14B・・
を凍結させた状態で保冷を行うと、保冷室3内の温度を
冷蔵保冷に適した温度に保持することができる。従っ
て、従来のように冷気循環用のファンをサーモスタット
で発停制御する必要がなくなるところから、保冷庫の軽
量化を図ることができるとともに、冷凍保冷の場合と冷
蔵保冷の場合とで、冷凍装置9による蓄冷運転時間を変
える(即ち、冷蔵用蓄冷剤14B,14B・・を凍結さ
せる場合には、冷凍用蓄冷剤14A,14A・・を凍結
させる場合に比べて短くする)ことができることとな
り、無駄な電力消費をなくすことができる。
【0009】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の保冷庫用蓄冷器において、前記冷蔵用蓄冷剤14
B,14B・・を凍結させる際には、保冷室3内の温度
を所定温度に保持しながら前記冷凍装置9による蓄冷運
転を行うようにした場合、蓄冷運転中に保冷室3内の温
度が冷蔵保冷に適さない温度(即ち、保冷品が凍結する
温度)にまで下がることがなくなる。
【0010】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の保冷庫において、蓄冷運
転開始時における前記蓄冷剤14A,14Bの温度に対
応して前記冷凍装置9による蓄冷運転時間を設定するよ
うにした場合、蓄冷運転開始時における蓄冷剤14A,
14Bの温度に対応して設定された蓄冷運転時間により
蓄冷剤14A,14Bの凍結が行われることとなり、蓄
冷運転時間の短縮により電力消費を節約することができ
る。
【0011】請求項4の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、断熱構造の保冷庫本体1内の保冷室
3上部に、冷凍装置9の運転により冷却蓄冷される蓄冷
器10を配設して、該蓄冷器10からの自然対流により
前記保冷室3内を保冷するように構成した保冷庫におい
て、前記保冷室3内に、前記蓄冷器10からの冷気の降
下を阻止する仕切壁26を設けるとともに、該仕切壁2
6に、冷気流通量を制御するダンパー28を併設した冷
気流通口27を形成している。
【0012】上記のように構成したことにより、ダンパ
ー28の開閉制御により蓄冷器10から冷気流通口27
を介して降下する冷気の流通量が制御されることとな
り、保冷室3内の温度を冷凍保冷あるいは冷蔵保冷に適
した温度に制御することができる。従って、従来のよう
に冷気循環用のファンを発停制御する必要がなくなると
ころから、保冷庫の軽量化を図ることができるととも
に、ダンパー28の開閉制御のみで冷凍保冷と冷蔵保冷
とに使い分けることができる。また、冷蔵保冷を行う場
合には、ダンパー28を閉状態として冷凍装置9による
蓄冷運転を行えば、蓄冷運転中に保冷室3内が冷蔵保冷
に適さない温度(即ち、保冷品が凍結する温度)まで下
がることがなくなる。なお、ダンパー28を駆動させる
ための動力が必要ではあるが、従来の冷気循環用ファン
に比べて駆動時間が短くてよいため、小型のバッテリで
よいこととなり、軽量化の障害とはならない。
【0013】請求項5の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、断熱構造の保冷庫本体1内の保冷室
3上部に、冷凍装置9の運転により冷却蓄冷される蓄冷
器10を配設して、該蓄冷器10からの自然対流により
前記保冷室3内を保冷するように構成した保冷庫におい
て、前記保冷室3内に、前記蓄冷器10の下方を覆うよ
うにして伝熱抵抗の高い熱遮蔽板31を開閉自在に設け
ている。
【0014】上記のように構成したことにより、保冷室
3内が、熱遮蔽板31の開操作時には蓄冷器10からの
冷気によって冷却され、熱遮蔽板31の閉操作時には伝
熱抵抗の高い熱遮蔽板31を介して冷却されることとな
る。従って、熱遮蔽板31の開閉操作のみで冷凍保冷と
冷蔵保冷とに使い分けることができる。また、冷蔵保冷
を行う場合には、熱遮蔽板31を閉状態として冷凍装置
9による蓄冷運転が行われるので、蓄冷運転中に保冷室
3内が冷蔵保冷に適さない温度(即ち、保冷品が凍結す
る温度)まで下がることがなくなる。
【0015】請求項6の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、断熱構造の保冷庫本体1内の保冷室
3内を、冷凍装置9の運転により冷却蓄冷される蓄冷器
10により保冷するように構成した保冷庫において、冷
蔵保冷の場合と冷凍保冷の場合とで前記冷凍装置9によ
る前記蓄冷器10の蓄冷量を制御する制御手段を付設し
ている。
【0016】上記のように構成したことにより、冷蔵保
冷の場合と冷凍保冷の場合とで冷凍装置9による蓄冷器
10の蓄冷量が制御されることとなり、蓄冷器の蓄冷量
の制御のみで冷凍保冷と冷蔵保冷とに使い分けることが
できる。
【0017】請求項7の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、断熱構造の保冷庫本体1内の保冷室
3内を、冷凍装置9の運転により冷却蓄冷される蓄冷器
10により保冷するように構成した保冷庫において、冷
蔵保冷の場合と冷凍保冷の場合とで前記冷凍装置9によ
る前記蓄冷器10の蓄冷運転時間を制御する制御手段を
付設している。
【0018】上記のように構成したことにより、冷蔵保
冷の場合と冷凍保冷の場合とで冷凍装置9による蓄冷器
10の蓄冷運転時間が制御されることとなり、蓄冷器の
蓄冷運転時間の制御のみで冷凍保冷と冷蔵保冷とに使い
分けることができる。
【0019】請求項8の発明におけるように、請求項
1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の
保冷庫において、冷凍保冷および冷蔵保冷を選択する選
択手段と、該選択手段により冷蔵保冷が選択された場合
であっても前記保冷室3内の温度が設定値未満の場合に
は冷蔵保冷を選択できないようにする禁止手段とを付設
した場合、冷凍保冷の後に冷蔵保冷を選択すると、保冷
室3内の温度が冷蔵保冷に適さない温度となっている場
合があるが、保冷室3内の温度が設定値未満の場合には
冷蔵保冷を選択できないようにしているので、冷蔵保冷
品が凍結してしまうという事故を回避することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0021】第1の実施の形態 図1ないし図3には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる保冷庫が示されている。
【0022】この保冷庫は、トラック等に積載して輸送
されるものであり、図1に示すように、断熱構造の保冷
庫本体1と、該保冷庫本体1に配設された保冷手段2と
を備えて構成されている。
【0023】前記保冷庫本体1は、被冷却物を収納する
ための保冷室3と該保冷室3の天板3a上方に区画形成
され且つ蓋カバー5により覆われた機械室4とを備えて
いる。符号6は機械室4へ空気を吸い込むための空気吸
込口、7は機械室4から空気を吹き出すための空気吹出
口、8は保冷庫を移動させるためのキャスタである。
【0024】前記保冷手段2は、冷凍装置9と、該冷凍
装置9により冷却蓄冷される蓄冷器10とにより構成さ
れている。
【0025】前記冷凍装置9は、前記機械室4内に配設
された圧縮機11および凝縮器12と、前記保冷室4の
上部に配設された蓄冷器10を構成するとともに、前記
凝縮器12からの液冷媒が供給される冷却管(図示省
略)とからなっている。符号13は凝縮器12を冷却す
る室外ファンである。前記圧縮機11、凝縮器12およ
び蓄冷器10は、図示しない冷媒配管により順次接続さ
れており、圧縮機11で圧縮された冷媒を凝縮器12で
凝縮液化し、膨張弁(図示省略)により減圧した後、蓄
冷器10で蒸発させ、このときの蒸発潜熱により前記蓄
冷器10内に収納された蓄冷剤を冷却することにより蓄
冷することとなっている。なお、この冷凍装置9の運転
は、配送ターミナルにおける保管倉庫においてのみ行わ
れ、輸送時においては冷凍装置9の運転を行わず、蓄冷
器10に蓄冷された冷熱の自然対流により保冷庫内に収
納された被冷却物の保冷を行うこととなっている。
【0026】符号15は蓄冷器10の温度Taを検出す
る温度センサー、16は保冷室3内の温度Tbを検出す
る庫内温度センサーである。
【0027】前記蓄冷器10内には、融解点の低い冷凍
用蓄冷剤14A(例えば、融解点=−25℃)と融解点
の高い冷蔵用蓄冷剤14B(例えば、融解点=−5℃)
とが交互に配設されている。
【0028】符号15は蓄冷器10の温度Taを検出す
る温度センサー、16は保冷室3内の温度Tbを検出す
る庫内温度センサーである。
【0029】また、前記蓋カバー5の前面5aには、図
2に示すコントロールパネル17が設けられている。該
コントロールパネル17には、冷凍保冷モード(以下、
冷凍モードという)を選択する選択手段として作用する
冷凍ボタンスイッチ18と、冷蔵保冷モード(以下、冷
蔵モードという)を選択する選択手段として作用する冷
蔵ボタンスイッチ19と、冷凍モードを表示する冷凍表
示灯20と、冷蔵モードを表示する冷蔵表示灯21と、
凍結中を表示する凍結表示灯22と、凍結完了を表示す
る凍結完了表示灯23と、庫内温度を表示する温度表示
部24とを備えている。なお、前記各種表示灯20〜2
3は赤色LEDからなっている。
【0030】前記冷凍ボタンスイッチ18、冷蔵ボタン
スイッチ19、温度センサー15および庫内温度センサ
ー16からの信号は、コントローラ25に入力され、該
コントローラ25において各種演算処理され、その結果
が制御信号としてコントローラ25から圧縮機11、室
外ファン13および各種表示灯20〜23に出力される
こととなっている(図3参照)。
【0031】上記構成の保冷庫における蓄冷剤の凍結運
転制御および凍結完了判定処理について、図4および図
5のフローチャートを参照して説明する。
【0032】(I) 凍結運転制御(図4のフローチャ
ート参照) ステップS1において交流電源の投入(即ち、電源コン
セントが差し込まれたこと)が確認されると、ステップ
S2において圧縮機11および室外ファン13が駆動開
始され(即ち、冷凍装置9による蓄冷運転が開始さ
れ)、ステップS3において温度センサー15および庫
内温度センサー16からの温度情報(即ち、蓄冷剤温度
Taおよび庫内温度Tb)がコントローラ25に入力さ
れる。
【0033】ステップS4において冷凍モードが選択さ
れたと(換言すれば、冷凍ボタンスイッチ18がON操
作されたと)判定された場合には、ステップS5におい
て蓄冷剤温度Taが凍結運転下限温度である−35℃と
比較され、ここでTa≧−35℃と判定された場合に
は、ステップS1に戻り、蓄冷運転が継続される。
【0034】一方、ステップS4において冷蔵モードが
選択されたと(換言すれば、冷蔵ボタンスイッチ19が
ON操作されたと)判定された場合には、ステップS6
において庫内温度Tbが庫内下限温度である1℃と比較
され、ここでTb≧1℃と判定された場合には、ステッ
プS1に戻り、蓄冷運転が継続される。
【0035】ステップS5およびステップS6において
肯定判定された(即ち、Ta<−35℃、Tb<1℃と
判定された)場合には、ステップS7において交流電源
の投入が継続されているか否かの判定がなされ、ここで
否定判定された場合には、ステップS1に戻り、交流電
源の投入を待つが、肯定判定された場合には、ステップ
S8において圧縮機11および室外ファン13の駆動が
停止され(即ち、冷凍装置9による蓄冷運転が停止さ
れ)、ステップS9において温度センサー15および庫
内温度センサー16からの温度情報(即ち、蓄冷剤温度
Taおよび庫内温度Tb)がコントローラ25に入力さ
れる。
【0036】ステップS10において冷凍モードが選択
されていると(換言すれば、冷凍ボタンスイッチ18が
ON操作されていると)判定された場合には、ステップ
S11において蓄冷剤温度Taが凍結運転上限温度であ
る−29℃と比較され、ここでTa≦−29℃と判定さ
れた場合には、ステップS7に戻り、蓄冷運転の停止が
継続される。
【0037】一方、ステップS10において冷蔵モード
が選択されていると(換言すれば、冷蔵ボタンスイッチ
19がON操作されていると)判定された場合には、ス
テップS12において庫内温度Tbが庫内上限温度であ
る2℃と比較され、ここでTb≦2℃と判定された場合
には、ステップS7に戻り、蓄冷運転停止が継続され
る。
【0038】ステップS11およびステップS12にお
いて肯定判定された(即ち、Ta>−29℃、Tb>2
℃と判定された)場合には、ステップS2に戻り、蓄冷
運転が再開される。
【0039】上記凍結運転制御により、冷凍モードが選
択された場合には、蓄冷剤温度Taが−35℃〜−29
℃の範囲で蓄冷運転が行われ、冷蔵モードが選択された
場合には、庫内温度Tbが1〜2℃の範囲で蓄冷運転が
行われる。つまり、冷蔵用蓄冷剤14Bを凍結させる際
には、庫内温度Tbを所定温度1〜2℃に保持しながら
蓄冷運転を行うことができる。従って、蓄冷運転中に庫
内温度Tbが冷蔵保冷に適さない温度(即ち、保冷品が
凍結する温度)にまで下がることがなくなる。
【0040】(II) 凍結完了判定処理(図5のフロ
ーチャート参照) ステップS1において交流電源の投入(即ち、電源コン
セントが差し込まれたこと)が確認されると、ステップ
S2において蓄冷タイマー(図6の凍結レベル判定テー
ブルにおいて設定される)および凍結完了フラグがリセ
ットされ、ステップS3において凍結開始時の蓄冷剤温
度Ta0がメモリされる。
【0041】ついで、ステップS4において前記凍結開
始時の蓄冷剤温度Ta0に基づいて凍結レベル判定が行
われる。この凍結レベル判定は、図6に示す凍結レベル
判定テーブルにより、凍結開始時の蓄冷剤温度Ta0
対応して4段階に分けられる。即ち、Ta0≧5℃の場
合には凍結レベル=4、蓄冷タイマー=180分とさ
れ、5℃>Ta0≧−8℃の場合には凍結レベル=3、
蓄冷タイマー=60分とされ、−8℃>Ta0≧−29
℃の場合には凍結レベル=2、蓄冷タイマー=60分と
され、Ta0<−29℃の場合には凍結レベル=1、蓄
冷タイマー=10分とされる。
【0042】ステップS5において交流電源の投入が継
続されているか否かの判定がなされ、ここで否定判定さ
れた場合には、ステップS1に戻り、交流電源の投入を
待つが、肯定判定された場合には、ステップS6におい
て蓄冷タイマーのカウントが開始される。
【0043】ステップS7において蓄冷タイマーがカウ
ントアップしたと判定されると、ステップS8において
温度センサー15からの温度情報(即ち、蓄冷剤温度T
a)がコントローラ25に入力される。
【0044】ステップS9において冷凍モードが選択さ
れていると(換言すれば、冷凍ボタンスイッチ18がO
N操作されていると)判定された場合には、ステップS
10において蓄冷剤温度Taが冷凍用蓄冷剤14Aの凍
結完了温度である−35℃と比較され、ここでTa≧−
35℃と判定された場合には、ステップS5に戻り、以
下の制御が繰り返される。
【0045】一方、ステップS9において冷蔵モードが
選択されていると(換言すれば、冷蔵ボタンスイッチ1
9がON操作されていると)判定された場合には、ステ
ップS11において蓄冷剤温度Taが冷蔵用蓄冷剤14
Bの凍結完了温度である−10℃と比較され、ここでT
a≧−10℃と判定された場合には、ステップS5に戻
り、以下の制御が繰り返される。
【0046】ステップS10およびステップS11にお
いて肯定判定された場合には、ステップS12において
凍結完了フラグがセットされ、ユーザに凍結完了を報知
する。該凍結完了報知は、ステップS13において交流
電源の投入が停止された(換言すれば、電源プラグが引
き抜かれた)と判定されるまで継続されるが、ユーザに
よる交流電源の投入停止により凍結運転は完了する。
【0047】上記凍結完了判定処理により、蓄冷運転開
始時における蓄冷剤温度Taに対応して設定された蓄冷
運転時間(蓄冷タイマーにより設定される)により蓄冷
剤14A,14Bの凍結が行われることとなり、蓄冷運
転時間の短縮により電力消費を節約することができる。
【0048】上記のように構成され、上記した凍結運転
により蓄冷される保冷庫においては、次のような作用効
果が得られる。
【0049】冷凍用蓄冷剤14Aを凍結させた状態で保
冷を行うと、保冷室3内の温度(即ち、庫内温度Tb)
を冷凍保冷に適した温度に保持することができるし、冷
蔵用蓄冷剤14Bを凍結させた状態で保冷を行うと、保
冷室3内の温度(即ち、庫内温度Tb)を冷蔵保冷に適
した温度に保持することができる。従って、従来のよう
に冷気循環用のファンを発停制御する必要がなくなると
ころから、保冷庫の軽量化を図ることができるととも
に、冷凍保冷の場合と冷蔵保冷の場合とで、冷凍装置9
による蓄冷運転時間を変える(即ち、冷蔵用蓄冷剤14
Bを凍結させる場合には、冷凍用蓄冷剤14Aを凍結さ
せる場合に比べて短くする)ことができることとなり、
無駄な電力消費をなくすことができる。
【0050】ところで、保冷庫を冷凍保冷用として使用
した後、冷蔵保冷用として使用しようとすると、保冷室
3内の温度(即ち、庫内温度Tb)が冷蔵保冷に適さな
い温度まで低くなっている場合があり、冷蔵荷物が凍結
してしまうという不具合が発生するおそれがある。
【0051】そこで、本実施の形態においては、蓄冷剤
温度Taが設定温度(例えば、−12℃)より低い場合
には、冷凍モードから冷蔵モードへの変更を禁止する制
御を行うようにしている。
【0052】上記禁止制御の態様を図7に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0053】ステップS1において交流電源の投入(即
ち、電源コンセントが差し込まれたこと)が確認される
と、ステップS2において冷蔵モードか冷凍モードか
(換言すれば、冷蔵ボタンスイッチ19がON操作され
たか冷凍ボタンスイッチ18がON操作されたか)の判
定がなされる。
【0054】ステップS2において冷蔵モードと判定さ
れた場合には、ステップS3において温度センサー15
からの温度情報(即ち、蓄冷剤温度Ta)がコントロー
ラ25に入力され、ステップS4において蓄冷剤温度T
aが設定温度(例えば、冷蔵保冷に適した温度である−
12℃)との比較がなされ、ここでTa≧−12℃と判
定された場合にのみステップS5に進み、冷蔵モード運
転が実行される。
【0055】一方、ステップS2において冷凍モードと
判定された場合およびステップS4においてTa<−1
2℃と判定された場合には、ステップS6に進み、冷凍
モード運転が実行される。
【0056】つまり、蓄冷剤温度Taが−12℃より低
い場合には、冷蔵モードが選択されても、冷蔵モードへ
の変更が禁止されるのである。従って、冷蔵保冷品が凍
結してしまうという事故を回避することができる。
【0057】第2の実施の形態 図8および図9には、本願発明の第2の実施の形態にか
かる保冷庫が示されている。
【0058】この場合、保冷室3内には、該保冷室3の
上部に配置された蓄冷器10からの冷気の降下(即ち、
冷気の自然対流)を阻止する仕切壁26が設けられてお
り、該仕切壁26には、冷気流通量を制御するダンパー
28を併設した冷気流通口27が形成されている。該ダ
ンパー28は、保冷室3外に配置されたモータ29によ
り開閉作動されることとなっている。該モータ29は、
庫内温度センサー16からの信号が入力されたコントロ
ーラ25からの制御信号により駆動制御されることとな
っている(図9参照)。符号30はモータ29の電源と
なるバッテリである。なお、前記蓄冷器10には、冷凍
用蓄冷剤14Aのみが配設されている。従って、蓄冷運
転は、蓄冷剤14Aが凍結完了するまで冷凍装置9の運
転を継続することにより行われることとなっている。そ
の他の構成は、第1の実施の形態におけると同様なので
説明を省略する。
【0059】上記構成の保冷庫による保冷制御につい
て、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
【0060】ステップS1において庫内温度センサー1
6からの温度情報(即ち、庫内温度Tb)がコントロー
ラ25に入力されると、ステップS2において冷凍モー
ドが選択されている(即ち、冷凍ボタンスイッチ18が
ON操作されている)か冷蔵モードが選択されている
(即ち、冷蔵ボタンスイッチ19がON操作されてい
る)かの判定がなされる。
【0061】ステップS2において肯定判定(換言すれ
ば、冷凍モードが選択されていると判定)された場合に
は、ステップS3において庫内温度Tbが冷凍保冷に適
した温度として設定された設定温度Ts1(例えば、−
25℃)と比較され、ここでTb<Ts1と判定された
場合には、ステップS5に進み、モータ29の駆動力に
よりダンパー28が閉作動され、蓄冷器10からの冷気
が遮断される。従って、外部からの侵入熱により庫内温
度Tbは上昇することとなる。その結果、ステップS3
においてTb≧Ts1と判定されると、ステップS6に
進み、モータ29の駆動力によりダンパー28が開作動
され、蓄冷器10から冷気流通口27を介して降下する
冷気により保冷室3内が冷却される。
【0062】一方、ステップS2において否定判定(換
言すれば、冷蔵モードが選択されていると判定)された
場合には、ステップS4において庫内温度Tbが冷蔵保
冷に適した温度として設定された設定温度Ts2(例え
ば、−5℃)と比較され、ここでTb<Ts2と判定さ
れた場合には、ステップS5に進み、モータ29の駆動
力によりダンパー28が閉作動され、蓄冷器10からの
冷気が遮断される。従って、外部からの侵入熱により庫
内温度Tbは上昇することとなる。その結果、ステップ
S4においてTb≧Ts2と判定されると、ステップS
7に進み、モータ29の駆動力によりダンパー28が開
作動され、蓄冷器10から冷気流通口27を介して降下
する冷気により保冷室3内が冷却される。
【0063】本実施の形態においては、上記したよう
に、ダンパー28の開閉制御により蓄冷器10から冷気
流通口27を介して降下する冷気の流通量が制御される
こととなり、保冷室3内の温度(即ち、庫内温度Tb)
を冷凍保冷あるいは冷蔵保冷に適した温度に制御するこ
とができる。従って、従来のように冷気循環用のファン
を配置制御する必要がなくなるところから、保冷庫の軽
量化を図ることができるとともに、ダンパー28の開閉
制御のみで冷凍保冷と冷蔵保冷とに使い分けることがで
きる。また、冷蔵保冷を行う場合には、ダンパー28を
閉状態として冷凍装置9による蓄冷運転を行えばよく、
蓄冷運転中に保冷室内が冷蔵保冷に適さない温度まで下
がることがなくなる。なお、ダンパー28を駆動させる
モータ29の電源としてバッテリ30が必要ではある
が、従来の冷気循環用ファンに比べて駆動時間が短くて
よいため、小型のバッテリでよいこととなり、軽量化の
障害とはならない。
【0064】第3の実施の形態 図11には、本願発明の第3の実施の形態にかかる保冷
庫が示されている。
【0065】この場合、保冷室3内には、蓄冷器10の
下方を覆うようにして伝熱抵抗の高い熱遮蔽板31が開
閉自在に設けられている。該熱遮蔽板31としては、例
えばアルミ合金板に断熱材を張り合わせたものが用いら
れ、手動操作により開閉されることとなっている。符号
32は熱遮蔽板31の閉状態を検知するリミットスイッ
チである。熱遮蔽板31が鎖線図示のように閉状態とな
ると、リミットスイッチ32がこれを検知して、冷蔵モ
ードを表示する冷蔵表示灯21(図2参照)が点灯さ
れ、熱遮蔽板31が実線図示のように開状態となると、
冷凍モードを表示する冷凍表示灯20(図2参照)が点
灯される。なお、前記蓄冷器10には、冷凍用蓄冷剤1
4Aのみが配設されており、前記熱遮閉板31の開作動
時(即ち、冷凍モード時)には全ての蓄冷剤14A,1
4A・・が凍結する温度(=−25℃)まで冷却され、
前記熱遮閉板31の閉作動時(即ち、冷蔵モード時)に
は冷蔵保冷が維持できる最適量の蓄冷剤14A,14A
・・が凍結する温度まで冷却されることとなっている。
該最適量の蓄冷剤14A,14A・・が凍結する温度
は、熱遮閉板31の伝熱抵抗に応じて予め実験等により
決定される。なお、熱遮閉板31の伝熱抵抗によって
は、冷蔵モードの時においても全ての蓄冷剤14A,1
4A・・を凍結させてもよい。その他の構成は、第1の
実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0066】上記のように構成すると、保冷室3内が、
熱遮蔽板31の開操作時には蓄冷器10からの冷気によ
って冷却され、熱遮蔽板31の閉操作時には伝熱抵抗の
高い熱遮蔽板31を介して冷却されることとなる。従っ
て、熱遮蔽板31の開閉操作のみで冷凍保冷と冷蔵保冷
とに使い分けることができる。また、冷蔵保冷を行う場
合には、熱遮蔽板31を閉状態として冷凍装置9による
蓄冷運転が行われるので、蓄冷運転中に保冷室3内が冷
蔵保冷に適さない温度まで下がることがなくなる。
【0067】第4の実施の形態 図12および図13には、本願発明の第4の実施の形態
にかかる保冷庫が示されている。
【0068】この場合、蓄冷器10には、冷凍用蓄冷剤
14A,14A・・のみが配設されている。また、コン
トローラ25は、冷蔵保冷の場合と冷凍保冷の場合とで
冷凍装置による蓄冷器10の蓄冷運転時間を制御する制
御手段としての機能を有している。その他の構成は、第
1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0069】上記のように構成された保冷庫における蓄
冷運転制御について、図13に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0070】ステップS1において交流電源の投入(即
ち、電源コンセントが差し込まれたこと)が確認される
と、ステップS2において圧縮機11および室外ファン
13が駆動開始され(即ち、冷凍装置9による蓄冷運転
が開始され)、ステップS3において温度センサー15
からの温度情報(即ち、蓄冷剤温度Ta)がコントロー
ラ25に入力される。
【0071】ステップS4において冷凍モードが選択さ
れたと(換言すれば、冷凍ボタンスイッチ18がON操
作されたと)判定された場合には、ステップS5におい
て第1の設定時間t1(例えば、3時間)が経過したか
否かの判定がなされ、ここで否定判定された場合には、
ステップS1に戻り、蓄冷運転が継続される。
【0072】一方、ステップS4において冷蔵モードが
選択されたと(換言すれば、冷蔵ボタンスイッチ19が
ON操作されたと)判定された場合には、ステップS6
において第2の設定時間t2(例えば、1時間)が経過
したか否かの判定がなされ、ここで否定判定された場合
には、ステップS1に戻り、蓄冷運転が継続される。
【0073】ステップS5およびステップS6において
肯定判定された場合には、ステップS7において圧縮機
11および室外ファン13の駆動が停止される(即ち、
冷凍装置9による蓄冷運転が停止される)。
【0074】上記したように、冷凍装置9による蓄冷器
10の蓄冷運転時間を制御して、蓄冷器10への蓄冷量
を制御するようにしているので、蓄冷運転時間の制御の
みで冷凍保冷と冷蔵保冷とに使い分けることができる。
【0075】なお、蓄冷器10への蓄冷量を制御する方
法は、上記した蓄冷運転時間の制御による方法に限定さ
れることはなく、蓄冷剤の温度降下度等により制御する
方法等とすることもできる。
【0076】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、断熱構造の保
冷庫本体1内の保冷室3内を、冷凍装置9の運転により
冷却蓄冷される蓄冷器10により保冷するように構成し
た保冷庫において、前記蓄冷器10に、融解点の低い冷
凍用蓄冷剤14A,14A・・と融解点の高い冷蔵用蓄
冷剤14B,14B・・とを配設して、冷凍用蓄冷剤1
4A,14A・・を凍結させた状態で保冷を行うと、保
冷室3内の温度を冷凍保冷に適した温度に保持すること
ができ、冷蔵用蓄冷剤14B,14B・・を凍結させた
状態で保冷を行うと、保冷室3内の温度を冷蔵保冷に適
した温度に保持することができるようにしているので、
従来のように冷気循環用のファンを発停制御する必要が
なくなるところから、保冷庫の軽量化を図ることができ
るとともに、冷凍保冷の場合と冷蔵保冷の場合とで、冷
凍装置9による蓄冷運転時間を変える(即ち、冷蔵用蓄
冷剤14B,14B・・を凍結させる場合には、冷凍用
蓄冷剤14A,14A・・を凍結させる場合に比べて短
くする)ことができることとなり、無駄な電力消費をな
くすことができるという効果がある。
【0077】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の保冷庫用蓄冷器において、前記冷蔵用蓄冷剤14
B,14B・・を凍結させる際には、保冷室3内の温度
を所定温度に保持しながら前記冷凍装置9による蓄冷運
転を行うようにした場合、蓄冷運転中に保冷室3内の温
度が冷蔵保冷に適さない温度(即ち、保冷品が凍結する
温度)にまで下がることがなくなる。
【0078】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の保冷庫において、蓄冷運
転開始時における前記蓄冷剤14A,14Bの温度に対
応して前記冷凍装置9による蓄冷運転時間を設定するよ
うにした場合、蓄冷運転開始時における蓄冷剤14A,
14Bの温度に対応して設定された蓄冷運転時間により
蓄冷剤14A,14Bの凍結が行われることとなり、蓄
冷運転時間の短縮により電力消費を節約することができ
る。
【0079】請求項4の発明によれば、断熱構造の保冷
庫本体1内の保冷室3上部に、冷凍装置9の運転により
冷却蓄冷される蓄冷器10を配設して、該蓄冷器10か
らの自然対流により前記保冷室3内を保冷するように構
成した保冷庫において、前記保冷室3内に、前記蓄冷器
10からの冷気の降下を阻止する仕切壁26を設けると
ともに、該仕切壁26に、冷気流通量を制御するダンパ
ー28を併設した冷気流通口27を形成して、ダンパー
28の開閉制御により蓄冷器10から冷気流通口27を
介して降下する冷気の流通量を制御するようにしている
ので、保冷室3内の温度を冷凍保冷あるいは冷蔵保冷に
適した温度に制御することができこととなり、従来のよ
うに冷気循環用のファンを発停制御する必要がなくなる
ところから、保冷庫の軽量化を図ることができるととも
に、ダンパー28の開閉制御のみで冷凍保冷と冷蔵保冷
とに使い分けることができるという効果がある。また、
冷蔵保冷を行う場合には、ダンパー28を閉状態として
冷凍装置9による蓄冷運転を行えば、蓄冷運転中に保冷
室3内が冷蔵保冷に適さない温度(即ち、保冷品が凍結
する温度)まで下がることがなくなるという効果もあ
る。
【0080】請求項5の発明によれば、断熱構造の保冷
庫本体1内の保冷室3上部に、冷凍装置9の運転により
冷却蓄冷される蓄冷器10を配設して、該蓄冷器10か
らの自然対流により前記保冷室3内を保冷するように構
成した保冷庫において、前記保冷室3内に、前記蓄冷器
10の下方を覆うようにして伝熱抵抗の高い熱遮蔽板3
1を開閉自在に設けて、保冷室3内が、熱遮蔽板31の
開操作時には蓄冷器10からの冷気によって冷却され、
熱遮蔽板31の閉操作時には伝熱抵抗の高い熱遮蔽板3
1を介して冷却されるようにしているので、熱遮蔽板3
1の開閉操作のみで冷凍保冷と冷蔵保冷とに使い分ける
ことができるという効果がある。また、冷蔵保冷を行う
場合には、熱遮蔽板31を閉状態として冷凍装置9によ
る蓄冷運転が行われるので、蓄冷運転中に保冷室3内が
冷蔵保冷に適さない温度(即ち、保冷品が凍結する温
度)まで下がることがなくなるという効果もある。
【0081】請求項6の発明によれば、断熱構造の保冷
庫本体1内の保冷室3内を、冷凍装置9の運転により冷
却蓄冷される蓄冷器10により保冷するように構成した
保冷庫において、冷蔵保冷の場合と冷凍保冷の場合とで
前記冷凍装置9による前記蓄冷器10の蓄冷量を制御す
る制御手段を付設して、冷蔵保冷の場合と冷凍保冷の場
合とで冷凍装置9による蓄冷器10の蓄冷量を制御する
ようにしたので、蓄冷器の蓄冷量の制御のみで冷凍保冷
と冷蔵保冷とに使い分けることができるという効果があ
る。
【0082】請求項7の発明によれば、断熱構造の保冷
庫本体1内の保冷室3内を、冷凍装置9の運転により冷
却蓄冷される蓄冷器10により保冷するように構成した
保冷庫において、冷蔵保冷の場合と冷凍保冷の場合とで
前記冷凍装置9による前記蓄冷器10の蓄冷運転時間を
制御する制御手段を付設して、冷蔵保冷の場合と冷凍保
冷の場合とで冷凍装置9による蓄冷器10の蓄冷運転時
間を制御するようにしたので、蓄冷器の蓄冷運転時間の
制御のみで冷凍保冷と冷蔵保冷とに使い分けることがで
きるという効果がある。
【0083】請求項8の発明におけるように、請求項
1、2、3、4、5、6および7のいずれか一項記載の
保冷庫において、冷凍保冷および冷蔵保冷を選択する選
択手段と、該選択手段により冷蔵保冷が選択された場合
であっても前記保冷室3内の温度が設定値未満の場合に
は冷蔵保冷を選択できないようにする禁止手段とを付設
した場合、冷凍保冷の後に冷蔵保冷を選択すると、保冷
室3内の温度が冷蔵保冷に適さない温度となっている場
合があるが、保冷室3内の温度が設定値未満の場合には
冷蔵保冷を選択できないようにしているので、冷蔵保冷
品が凍結してしまうという事故を回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫の
縦断側面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫に
おけるコントロールパネルの正面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫に
おける制御系を示すブロック図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫に
おける凍結運転制御の内容を示すフローチャートであ
る。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫に
おける凍結完了判定処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫に
おける凍結レベルを判定するためのテーブルである。
【図7】本願発明の第1の実施の形態にかかる保冷庫に
おける冷蔵モード禁止制御の内容を示すフローチャート
である。
【図8】本願発明の第2の実施の形態にかかる保冷庫の
縦断側面図である。
【図9】本願発明の第2の実施の形態にかかる保冷庫に
おける制御系を示すブロック図である。
【図10】本願発明の第2の実施の形態にかかる保冷庫
におけるダンパー開閉制御の内容を示すフローチャート
である。
【図11】本願発明の第3の実施の形態にかかる保冷庫
の縦断正面図である。
【図12】本願発明の第4の実施の形態にかかる保冷庫
の縦断側面図である。
【図13】本願発明の第4の実施の形態にかかる保冷庫
における凍結運転制御の内容を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1は保冷庫本体、3は保冷室、9は冷凍装置、10は蓄
冷器、14Aは冷凍用蓄冷剤、14Bは冷蔵用蓄冷剤、
15は温度センサー、16は庫内温度センサー、18は
選択手段(冷凍ボタンスイッチ)、19は選択手段(冷
蔵ボタンスイッチ)、25はコントローラ、26は仕切
壁、27は冷気流通口、28はダンパー、29はモー
タ、30はバッテリ、31は熱遮閉板、32はリミット
スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 明敏 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 田中 隆 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 池宮 完 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L044 AA01 AA04 BA02 CA11 DC03 FA03 HA01 HA04 HA06 JA01 JA04 KA01 KA02 KA03 KA04 3L045 AA02 AA04 BA02 BA10 CA09 KA16 LA06 LA09 LA18 MA01 MA02 NA07 NA16 NA19 PA01 PA03 PA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱構造の保冷庫本体(1)内の保冷室
    (3)内を、冷凍装置(9)の運転により冷却蓄冷され
    る蓄冷器(10)により保冷するように構成した保冷庫
    であって、前記蓄冷器(10)には、融解点の低い冷凍
    用蓄冷剤(14A),(14A)・・と融解点の高い冷
    蔵用蓄冷剤(14B),(14B)・・とを配設したこ
    とを特徴とする保冷庫。
  2. 【請求項2】 前記冷蔵用蓄冷剤(14B),(14
    B)・・を凍結させる際には、前記保冷室(3)内の温
    度を所定温度に保持しながら前記冷凍装置(9)による
    蓄冷運転を行うようにしたことを特徴とする前記請求項
    1記載の保冷庫。
  3. 【請求項3】 蓄冷運転開始時における前記蓄冷剤(1
    4A),(14B)の温度に対応して前記冷凍装置
    (9)による蓄冷運転時間を設定するようにしたことを
    特徴とする前記請求項1および2のいずれか一項記載の
    保冷庫。
  4. 【請求項4】 断熱構造の保冷庫本体(1)内の保冷室
    (3)上部に、冷凍装置(9)の運転により冷却蓄冷さ
    れる蓄冷器(10)を配設して、該蓄冷器(10)から
    の自然対流により前記保冷室(3)内を保冷するように
    構成した保冷庫であって、前記保冷室(3)内には、前
    記蓄冷器(10)からの冷気の降下を阻止する仕切壁
    (26)を設けるとともに、該仕切壁(26)には、冷
    気流通量を制御するダンパー(28)を併設した冷気流
    通口(27)を形成したことを特徴とする保冷庫。
  5. 【請求項5】 断熱構造の保冷庫本体(1)内の保冷室
    (3)上部に、冷凍装置(9)の運転により冷却蓄冷さ
    れる蓄冷器(10)を配設して、該蓄冷器(10)から
    の自然対流により前記保冷室(3)内を保冷するように
    構成した保冷庫であって、前記保冷室(3)内には、前
    記蓄冷器(10)の下方を覆うようにして伝熱抵抗の高
    い熱遮蔽板(31)を開閉自在に設けたことを特徴とす
    る保冷庫。
  6. 【請求項6】 断熱構造の保冷庫本体(1)内の保冷室
    (3)内を、冷凍装置(9)の運転により冷却蓄冷され
    る蓄冷器(10)により保冷するように構成した保冷庫
    であって、冷蔵保冷の場合と冷凍保冷の場合とで前記冷
    凍装置(9)による前記蓄冷器(10)の蓄冷量を制御
    する制御手段を付設したことを特徴とする保冷庫。
  7. 【請求項7】 断熱構造の保冷庫本体(1)内の保冷室
    (3)内を、冷凍装置(9)の運転により冷却蓄冷され
    る蓄冷器(10)により保冷するように構成した保冷庫
    であって、冷蔵保冷の場合と冷凍保冷の場合とで前記冷
    凍装置(9)による前記蓄冷器(10)の蓄冷運転時間
    を制御する制御手段を付設したことを特徴とする保冷
    庫。
  8. 【請求項8】 冷凍保冷および冷蔵保冷を選択する選択
    手段と、該選択手段により冷蔵保冷が選択された場合で
    あっても前記保冷室(3)内の温度が設定値未満の場合
    には冷蔵保冷を選択できないようにする禁止手段とを付
    設したことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、
    5、6および7のいずれか一項記載の保冷庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015038391A (ja) * 2011-10-26 2015-02-26 三菱電機株式会社 冷蔵庫
JP2018040500A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 保冷庫
CN110476029A (zh) * 2017-03-28 2019-11-19 夏普株式会社 保温器具、保冷器具、物流捆包容器、物流系统以及物流方法
CN111503972A (zh) * 2020-04-07 2020-08-07 浙江科技学院 一种小型移动式相变蓄冷保鲜冷库

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