JP2000356215A - 軸ロック装置 - Google Patents

軸ロック装置

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JP2000356215A
JP2000356215A JP11168572A JP16857299A JP2000356215A JP 2000356215 A JP2000356215 A JP 2000356215A JP 11168572 A JP11168572 A JP 11168572A JP 16857299 A JP16857299 A JP 16857299A JP 2000356215 A JP2000356215 A JP 2000356215A
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pivot shaft
bracket
pivot
rotated
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JP11168572A
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English (en)
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Kichiji Kitamura
吉治 北村
Makoto Saito
斎藤  誠
Eiji Wataya
栄二 綿谷
Hiroshi Ikeda
博 池田
Naohiko Otake
直彦 大竹
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NHK Spring Co Ltd
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NHK Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾角を任意に保持するための軸ロック装置で
あって、被回動部材を支持する枢支軸を簡単な構造とす
る。 【解決手段】 回転が拘束された状態で枢支軸1が貫通
する第1の被回動部材2と、回転自由状態で枢支軸1が
貫通する第2の被回動部材3と、回転が拘束された状態
で枢支軸1が貫通すると共に第2の被回動部材3に重ね
られる摩擦板9,10と、枢支軸1が貫通すると共に少
なくとも第2の被回動部材3に対して摩擦板9,10を
加圧する弾性加圧部材4とを備える。弾性加圧部材4の
加圧によって第1の被回動部材2と第2の被加工部材3
との相対角度が任意の角度で保持する。第1及び第2の
回動部材2,3を相手部材に取り付けるため、枢支軸1
を相手部材に取り付ける必要がなく、枢支軸1が簡単な
構造となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノート型パソコ
ン、ノート型ワープロ、モバイル等の携帯端末機器やL
CDモニターなどのディスプレー装置、或いは各種機械
の回転蓋などのように傾角調整を行う必要のある部材に
組み込まれる軸ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の軸ロック装置を示す。この
軸ロック装置は、枢支軸100と、被回動部材としての
ブラケット110と、弾性加圧部材としてのウエーブス
プリング120とを備えており、枢支軸100が傾角調
整を行う必要があるディスプレーパネルなどに取り付け
られ、ブラケット110がディスプレーパネルなどを装
着する装置本体に取り付けられる。
【0003】枢支軸100は大径のフランジ部101の
両側から、ディスプレーパネルなどの相手部材(図示省
略)への取り付けを行うための取付軸部102及び連結
軸部103が同軸的に延びている。取付軸部102に
は、相手部材への取り付けのための固定用孔104が形
成されており、連結軸部103はブラケット、ウエーブ
スプリング120を取り付けるものである。これらの取
付軸部102及び連結軸部103は、切削加工を行うこ
とによって、対向した部分が平行にカットされた非円形
に成形されている。
【0004】ブラケット110は固定板部111から軸
受板部112が起立したL字形に屈曲されており、固定
板部111が装置本体などの支持部材(図示省略)に連
結される。この連結を行うため、固定板部111には取
付孔113が形成されている。一方、軸受板部112に
は軸孔114が形成され、この軸孔114に枢支軸10
0の連結軸部103が貫通する。軸孔114は円形に形
成されることにより、枢支軸100が回転可能に貫通
し、このため、枢支軸100及びブラケット110が相
対的に回転可能となっている。
【0005】この軸ロック装置では、摩擦板130及び
140がブラケット110の両側に配置される。各摩擦
板130,140は、枢支軸100の連結軸部103が
貫通するものであり、その軸孔131、141が連結軸
部10と同じ非円形に形成されることにより、枢支軸1
00と一体的に回転するようになっている。又、軸孔1
31,141の周囲には、グリースなどの潤滑剤が充填
される潤滑用孔132,142が開設されている。
【0006】ウエーブスプリング120は摩擦板140
の外側に配置されている。ウエーブスプリング120の
軸孔121は円形となっており、枢支軸100の連結軸
部103が貫通する。
【0007】この構造の軸ロック装置の組立は、摩擦板
130,ブラケット110の軸受板部112、摩擦板1
40及びウエーブスプリング120に枢支軸100の連
結軸部103を貫通させると共に、押え板150に連結
軸部103を貫通させて、連結軸部103の貫通端部を
加締めることにより行う。この加締めによって、ウエー
ブスプリング120の加圧力が作用するため、摩擦力が
発生し、枢支軸100及びブラケット110の相対角度
を任意の角度の保持することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した構造の従来の
軸ロック装置では、取付軸部102及び連結軸部103
を形成するために、枢支軸100を切削加工する必要が
ある。又、相手部材への取り付けを行うため、枢支軸1
00には固定用孔104を穿設加工する必要がある。し
かしながら、これらの加工が面倒であると共に、加工を
可能とするために枢支軸100として太い軸体を用いる
必要があり、重量が大きくなって軸ロック装置の軽量化
に限界がある問題を有している。又、上述した加工を施
した後、固定用孔104を介して枢支軸100を相手部
材に組み付けるが、固定用孔104に対する作業が煩雑
で、作業性が悪い問題も有している。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、枢支軸への面倒な加工を不要
とし、しかも枢支軸を簡単な構造とすることができ、相
手部材への取り付けも簡単に行うことが可能な軸ロック
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、回転が拘束された状態で枢支軸
が貫通する第1の被回動部材と、回転自由状態で前記枢
支軸が貫通する第2の被回動部材と、回転が拘束された
状態で前記枢支軸が貫通すると共に前記第2の被回動部
材に重ねられる摩擦板と、前記枢支軸が貫通すると共に
少なくとも前記第2の被回動部材に対して前記摩擦板を
加圧する弾性加圧部材とを備え、前記弾性加圧部材の加
圧によって前記第1の被回動部材と第2の被回動部材と
の相対角度が任意の角度で保持されることを特徴とす
る。
【0011】この発明では、第1の被回動部材、第2の
被回動部材、摩擦板及び弾性加圧部材に枢支軸を貫通さ
せて組み付けることにより、弾性加圧部材の加圧力によ
って摩擦力が発生するため、第1の被回動部材及び第2
の被回動部材の相対角度を任意の角度に保持することが
できる。このとき、第1の被回動部材は枢支軸に回転が
拘束されており、第1の被回動部材は枢支軸と一体とな
っている。従って、第1の被回動部材をディスプレーパ
ネルなどの相手部材に固定することにより、第1の被回
動部材を介して枢支軸を相手部材に取り付けることがで
きる。
【0012】このような構造では、枢支軸に切削加工を
行ったり、固定用孔の穿設加工を行う必要がなく、しか
も枢支軸を簡単な構造とすることができる。しかも、枢
支軸を相手部材に取り付ける必要がなく、面倒な枢支軸
の相手部材への取り付けが不要となる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記枢支軸に、前記第1の被回動部材又は/及
び第2の被回動部材と直接又は間接的に重ねられるフラ
ンジ部が形成されていることを特徴とする。
【0014】この発明では、枢支軸に形成されているフ
ランジ部が第1回動部材又は/及び第2の被回動部材に
重ねられるため、弾性加圧部材の加圧力による摩擦力を
フランジ部の重ね部分に良好且つ確実に発生させること
ができる。このため、第1及び第2の被回動部材の相対
角度を確実に保持することができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明であって、前記枢支軸における前記弾性加圧部材側
の端部を加締める又は端部にナットが螺合することによ
り弾性加圧部材の加圧が行われることを特徴とする。
【0016】この発明では、枢支軸の端部を加締めた
り、枢支軸の端部にナットを螺合させることにより、弾
性加圧部材に対しての押圧ができるため、弾性加圧部材
による加圧力を確実に発生させることができ、第1及び
第2の被回動部材の相対角度を確実に保持することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態により具体的に説明する。なお、各実施の形態におい
て、同一の要素には同一の符号を付して対応させてあ
る。
【0018】(実施の形態1)図1及び図2は、本発明
の実施の形態1における軸ロック装置を示す。この軸ロ
ック装置は、枢支軸1と、第1の被回動部材としての第
1のブラケット2と、第2の被回動部材としての第2の
ブラケット3と、弾性加圧部材としてのウエーブスプリ
ング4とを備えている。
【0019】枢支軸1は薄い板厚のフランジ部1aと、
フランジ部1aの片面から延びる軸部1bとを有してい
る。軸部1bは対向部分が平行にカットされた非円形と
なっている。又、軸部1bのカットされていない外面に
は、雄ねじ1cが形成されている。
【0020】第1のブラケット2及び第2のブラケット
3は、いずれも固定板部2a、3a及び軸受板部2b、
3bが屈曲状に連設されたL字形に形成されている。そ
れぞれのブラケット2,3の固定板部2a、3aは、相
手部材への取り付けを行うものであり、そのための固定
用孔5が貫通しており、固定用孔5を介して、例えば、
第1のブラケット2がディスプレーパネルなどを装着す
る装置本体に取り付けられ、第2のブラケット3がディ
スプレーパネルに取り付けられる。
【0021】又、それぞれのブラケット2,3の軸受板
部2b、3bには、枢支軸2の軸部1bが貫通する。こ
のため、それぞれの軸受板部2b、3bには、軸孔6,
7がそれぞれ形成されている。ここで、第1のブラケッ
ト2の軸孔6は枢支軸1の軸部1bの外形と同じ非円形
々状となっており、これにより枢支軸1が嵌合状態で貫
通する。このため、第1のブラケット2は枢支軸1に対
して回転が拘束された状態となり、枢支軸1と一体とな
って回転する。一方、第2のブラケット3の軸孔7は円
形となっており、枢支軸1の軸部1bが貫通した状態で
は、枢支軸1に対して相対回転可能となる。
【0022】これらのブラケット2,3の間には、スペ
ーサ8及び摩擦板9が挟まれるように配置されると共
に、第2のブラケット3の外側には摩擦板10が配置さ
れている。スペーサ8は金属、樹脂などによって円環状
に形成されており、ブラケット2,3の間の間隔調整を
行う。このため、その厚さがブラケット2,3の調整間
隔に合わせるように設定されると共に、その一方の端面
が第1のブラケット2に直接に重ねられ、他方の端面が
摩擦板9を介して第2のブラケット3に重ねられる。な
お、スペーサ8には、枢支軸1の軸部1bが貫通する円
形の軸孔8aが形成されるものである。
【0023】摩擦板9,10はスペーサ8と同等の外径
を有する薄い円形に成形されている。摩擦板9,10は
いずれもステンレス、その他の金属によって形成されて
おり、この実施の形態では、第2のブラケット3の軸受
板部3bに両側から重ねられる。それぞれの摩擦板9,
10には、枢支軸1の軸部1bの外形と同じ非円形々状
の軸孔9a、10aが形成されており、枢支軸1が嵌合
状態で貫通する。従って、摩擦板9,10は枢支軸1に
対して回転が拘束された状態となり、第2のブラケット
3と重ねられた状態で枢支軸1と一体となって回転す
る。この回転では、摩擦板9,10は第2のブラケット
3と接触している接触面で摩擦トルクを発生させること
ができる。
【0024】又、摩擦板9,10には、グリスなどの潤
滑剤が塗布されている。かかる潤滑剤を保持するため、
各摩擦板9,10には、複数の潤滑剤保持孔9b、10
bが形成されている。潤滑剤保持孔9b、10bは各摩
擦板9,10の軸孔9a、10aの周囲に形成されてお
り、内部に保持した潤滑剤を摩擦トルク発生面(第2の
ブラケット3との接触面)に供給するようになってい
る。これにより、潤滑作用が行われるため、耐久性を向
上させることができる。なお、摩擦板9,10を樹脂に
よって形成しても良く、このように樹脂によって形成さ
れる場合には、潤滑剤保持孔9b、10bは形成する必
要がない。
【0025】弾性加圧部材としてのウエーブスプリング
4は、摩擦板10の外側に配置される。ウエーブスプリ
ング4はその弾性によって、加圧力を作用させるもので
あり、摩擦板9,10と同等の外径となっている。この
ウエーブスプリング4には、円形の軸孔4aが形成さ
れ、この軸孔4aに枢支軸1の軸部1bが貫通する。
【0026】さらに、ウエーブスプリング4の外側に
は、枢支軸1の軸部1bが貫通する平座金からなる押え
板11が配置されている。押え板11はウエーブスプリ
ング4と同等の外径となっていると共に、枢支軸1の軸
部1bと外形と同じ非円形々状の軸孔11aが形成され
ており、枢支軸1との回転が拘束された状態で同軸1が
貫通する。
【0027】以上に加えて、押え板11の外側には、ナ
ット12が設けられ、このナット12が枢支軸1の軸部
1b外面の雄ねじ1cに螺合する。
【0028】このような軸ロック装置は、第1のブラケ
ット2の軸孔6,スペーサ8の軸孔8a、摩擦板9の軸
孔9a、第2のブラケット3の軸孔7,摩擦板10の軸
孔10a、ウエーブスプリング4の軸孔4a、押え板1
1の軸孔11aに対して枢支軸1の軸部1bを順に貫通
させ、軸部1b外面の雄ねじ1cにナット12を螺合さ
せて締め付けることにより組み立てられる。この組立状
態では、上述した各部材が重ねられた状態となると共
に、ウエーブスプリング4が弾性変形するため、加圧力
が発生する。そして、この状態で、ディスプレーパネル
などを装着する装置本体に第1のブラケット2を取り付
け、ディスプレーパネルなどに第2のブラケット3を取
り付ける。
【0029】かかる機器への組み付け状態におけるディ
スプレーパネルの傾角調整では、第1のブラケット2、
摩擦板9,10、押え板11及びこれらに挟まれている
スペーサ8、ウエーブスプリング4が枢支軸1と一体的
に回転し、これにより摩擦板9,10と第2のブラケッ
ト3とが摩擦トルクを発生しながら相対的に回転する。
これにより、第2のブラケット3と第1のブラケット2
とを任意の角度で保持でき、ディスプレーパネルの傾角
を任意の角度に調整することができる。
【0030】このような実施の形態では、第1のブラケ
ット2及び第2のブラケット3を装置本体やディスプレ
ーパネルなどの相手部材に取り付けるものであり、枢支
軸1を相手部材に固定する必要がなくなる。このため、
相手部材への取り付けを行うための切削加工や固定用孔
の穿設加工が不要となり、枢支軸1を簡単な構造とする
ことができると共に、相手部材への枢支軸の面倒な取り
付けも不要とすることができる。
【0031】なお、この実施の形態では、第1及び第2
のブラケット2,3の間隔が摩擦板9の板厚程度の小さ
な間隔である場合、スペーサ8を省略することができ
る。又、枢支軸1のフランジ部1aを省略して、単一の
軸体とすることも可能である。この場合には、軸部1b
の雄ねじ1cと同様な雄ねじを軸体の両端部に形成し、
ぞれぞれの雄ねじにナットを螺合させることにより、同
様に組み立てを行うことができる。
【0032】(実施の形態2)図3〜図5は実施の形態
2を示す。この実施の形態では、図3及び図4に示すよ
うに、第1の軸部13,フランジ部14及び第2の軸部
15によって枢支軸1が形成されている。第1の軸部1
3は実施の形態1の軸部1bと同様な非円形の外形に形
成されると共に、その先端側の外面には、実施の形態1
の軸部1bと同様の雄ねじ1cが形成されている。
【0033】枢支軸1のフランジ部14は厚肉となって
おり、その肉厚によって第1のブラケット2及び第2の
ブラケット3の間隔調整を行うようになっている。従っ
て、この実施の形態では、ブラケット2,3の間隔調整
を行う図1に示すスペーサ8が不要となり、部品点数を
少なくすることが可能となっている。なお、フランジ部
14は摩擦板9と略同等の径に成形されるものである。
【0034】枢支軸1の第2の軸部15は、フランジ部
14における第1の軸部13の反対側から第1の軸部1
3と同軸的に延びている。この第2の軸部15も第1の
軸部13と同様に、非円形の外形に形成されている。な
お、第2の軸部15の外面には、雄ねじは形成されるこ
とがない。
【0035】この実施の形態では、枢支軸1における第
2の軸部15に第1のブラケット2が回転拘束状態で取
り付けられ、第1の軸部13に第2のブラケット3が回
転自由状態で取り付けられる。このような取り付けを行
うため、第1のブラケット2の軸孔6が非円形に形成さ
れる一方、第2のブラケット3の軸孔7が円形に形成さ
れている。又、ブラケット2,3の取り付け状態では、
第1及び第2のブラケット2,3によってフランジ部1
4が挟まれるようになっている。
【0036】枢支軸1のフランジ部14と第2のブラケ
ット3との間には、摩擦板9が挟まれるように配置され
ると共に、第2のブラケット3の外側には、摩擦板10
が配置される。従って、第2のブラケット3は摩擦板
9,10によって両側が挟まれるようになっている。
【0037】かかる実施の形態2では、枢支軸1におけ
る第2の軸部15を第1のブラケット2に貫通させ、第
2の軸部15の端部を加締めて第1のブラケット2を固
定する。図5において、符号17は第2の軸部15の端
部を加締めた加締め部である。一方、枢支軸1における
第1の軸部13は、摩擦板9の軸孔9a、第2のブラケ
ット3の軸孔7,摩擦板10の軸孔10a、ウエーブス
プリング4の軸孔4a、押え板11の軸孔11aを順に
貫通させ、軸部13外面の雄ねじ1cにナット12を螺
合させて締め付ける。
【0038】この状態では、図5に示すように、摩擦板
9、第2のブラケット3の軸受板部3b、摩擦板10、
ウエーブスプリング4、押え板11が重ねられた状態と
なると共に、ウエーブスプリング4が弾性変形するた
め、加圧力が発生する。又、枢支軸1のフランジ部14
は、その一方の端面が第1のブラケット2に直接に重ね
られ、他方の端面が摩擦板9を介して第2のブラケット
3に重ねられる。そして、この組み付け状態で、ディス
プレーパネルなどを装着する装置本体に第1のブラケッ
ト2を取り付け、ディスプレーパネルなどに第2のブラ
ケット3を取り付ける。
【0039】かかる機器への取り付け状態では、第1の
ブラケット2と、摩擦板9,10と、押え板11と、摩
擦板10及び押え板11に挟まれているウエーブスプリ
ング4とが枢支軸1と一体的に回転し、これにより摩擦
板9,10と第2のブラケット3とが摩擦トルクを発生
しながら相対的に回転する。この摩擦トルクによって、
第2のブラケット3と第1のブラケット2とを任意の角
度で保持できるため、ディスプレーパネルの傾角を任意
の角度に調整することができる。
【0040】この実施の形態においても、実施の形態1
と同様に、第1のブラケット2及び第2のブラケット3
を装置本体やディスプレーパネルなどの相手部材に取り
付けるものであり、枢支軸1を相手部材に固定する必要
がなくなるため、相手部材への取り付けを行うための切
削加工や固定用孔の穿設加工が不要となり、枢支軸1を
簡単な構造とすることができると共に、相手部材への枢
支軸の面倒な取り付けも不要とすることができる。
【0041】又、この実施の形態では、枢支軸1のフラ
ンジ部14が第1および第2のブラケット2,3の間隔
調整を行うため、そのためのスペーサが不要となり、部
品点数が減じて組み立てを容易にすることができる。さ
らに、このようにスペーサを省いても、フランジ部14
が摩擦板9を介して第2のブラケット3に重ねられるた
め、ウエーブスプリング4の加圧力による摩擦トルクを
確実に発生させることができ、任意の傾角に保持するこ
とができる。
【0042】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、種々変更が可能である。例えば、弾性加圧部
材としては、ウエーブスプリング4の他に、圧縮ばねや
弾性を有したゴムやエラストマーなどを用いることがで
きる。又、ウエーブスプリング4などの弾性加圧部材
は、締め付けによって加圧力を作用させるものであれば
良く、従って、その軸孔4aを枢支軸1の軸部1b、1
3と同様な非円形の外形としても良い。スペーサ8の軸
孔8aも同様である。さらに、枢支軸1の端部にナット
12を螺合させて締め付けを行うのに換えて、枢支軸1
の端部を加締めて締め付けても良い。又、さらに、摩擦
板10とウエーブスプリング4との間に、薄平板状のキ
ャップ板を挿入して、摩擦板10の潤滑剤保持孔10b
からの潤滑剤の外部への漏洩を防止しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、第1の被回動部材及び第2の被回動部材が相手
部材に取り付けられるため、枢支軸を相手部材に取り付
ける必要がなく、そのため、切削加工や、固定用孔の穿
設加工が必要なく、枢支軸を簡単な構造とすることがで
き、相手部材への面倒な取り付けが不要となる。
【0044】請求項2の発明によれば、弾性加圧部材の
加圧力による摩擦力をフランジ部の重ね部分に良好且つ
確実に発生させることができ、第1及び第2の被回動部
材の相対角度を確実に保持することができる。
【0045】請求項3の発明によれば、枢支軸の端部を
加締めたり、枢支軸の端部にナットを螺合させて弾性加
圧部材に対しての押圧を行うため、弾性加圧部材による
加圧力を確実に発生させることができ、第1及び第2の
被回動部材の相対角度を確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における分解斜視図であ
る。
【図2】実施の形態1の組み立て状態の正面図である。
【図3】実施の形態2の分解斜視図である。
【図4】実施の形態2の枢支軸を示し、(a)はその右
側面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図5】実施の形態2の組み立て状態の分解斜視図であ
る。
【図6】従来の軸ロック装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 枢支軸 1a 14 フランジ部 2 第1のブラケット 3 第2のブラケット 4 ウエーブスプリング 9 10 摩擦板 12 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綿谷 栄二 長野県駒ヶ根市赤穂1170番地の3 日本発 条株式会社内 (72)発明者 池田 博 長野県駒ヶ根市赤穂1170番地の3 日本発 条株式会社内 (72)発明者 大竹 直彦 長野県駒ヶ根市赤穂1170番地の3 日本発 条株式会社内 Fターム(参考) 3J105 AA03 AB22 AB46 AC07 BA07 BA32 BB02 BB07 BC13 DA06 DA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転が拘束された状態で枢支軸が貫通す
    る第1の被回動部材と、回転自由状態で前記枢支軸が貫
    通する第2の被回動部材と、回転が拘束された状態で前
    記枢支軸が貫通すると共に前記第2の被回動部材に重ね
    られる摩擦板と、前記枢支軸が貫通すると共に少なくと
    も前記第2の被回動部材に対して前記摩擦板を加圧する
    弾性加圧部材とを備え、前記弾性加圧部材の加圧によっ
    て前記第1の被回動部材と第2の被回動部材との相対角
    度が任意の角度で保持されることを特徴とする軸ロック
    装置。
  2. 【請求項2】 前記枢支軸に、前記第1の被回動部材又
    は/及び第2の被回動部材と直接又は間接的に重ねられ
    るフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の軸ロック装置。
  3. 【請求項3】 前記枢支軸における前記弾性加圧部材側
    の端部を加締める又は端部にナットが螺合することによ
    り弾性加圧部材の加圧が行われることを特徴とする請求
    項1又は2記載の軸ロック装置。
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CN100467890C (zh) * 2005-12-01 2009-03-11 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 铰链结构

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