JP3189566U - 三軸制動ヒンジ - Google Patents
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Abstract
【課題】被接続体を全方向に傾斜させてその傾斜位置にワンタッチで静止でき、監視カメラ、カメラ用三脚や液晶モニター用のスタンドなどとして利用できる三軸制動ヒンジを提供する。【解決手段】三軸制動ヒンジ1は、機器本体に取り付ける第1ブラケット2と、制動機構28を介して水平軸回りに第1ブラケットに制動回転可能に軸着する第1可動部材3と、被接続体に取り付ける第2ブラケット5と、制動機構を介して水平軸回りに第2ブラケットに制動回転可能に軸着する第2可動部材7とを備える。【選択図】図1
Description
本考案は、被接続体を全方向に傾斜させてその傾斜位置にワンタッチで静止できる三軸制動ヒンジに関し、監視カメラ、カメラ用三脚や液晶モニター用のスタンドなどとして利用できる三軸制動ヒンジに関する。
カメラ用三脚および監視カメラスタンドは、カメラ本体をどの撮影方向にも向けられるように、ボールヒンジまたはボールジョイントを介してカメラ本体を取り付ける構造になっている。例えば、既存のボールヒンジでは、特開平7−7641号に開示されるように、ボールヒンジを介してカメラ本体をスタンドに取り付け、該ボールヒンジをロックナットで固定しており、このロックナットを緩めてカメラ本体を回すことにより、その撮影視野を調整することが可能になる。
ボールヒンジの他の使用例として、特表2006−520720号では、自動車のサイドミラーにおいて鏡板を支持するミラー支持プレートを開示する。このサイドミラーは、実質的に平らな鏡板支持部をベース部に取り付けるために、該ベース部の中心と鏡板支持部の中心とをボールヒンジを介して接続している。
特開平7−7641号に示すカメラスタンドでは、カメラ本体を動かすためにロックナットをまず緩め、該カメラ本体を所定の撮影方向に向けた後にロックナットを再び回して締め付けねばならず、締め付け作業が煩わしいうえに締め付けの際にカメラ本体の位置がずれることがある。一方、特表2006−520720号に開示のサイドミラーは、ロックナットを設置しない代わりに、電動モータの出力軸と噛み合う2本のスピンドルが必須であり、構造的に複雑なものになっている。
既存のボールヒンジまたはボールジョイントは、前述したように、カメラなどの被接続体を位置決めして固定するためにロックナットを強く締め付けねばならず、この締め付けは通常手動によって行い、電動式であれば構造的に複雑で高価になる。手動による締め付け作業では、高い固定力を得ることが難かしく、被接続体の重量は自ずからカメラなどの小さいものに限定されてしまう。また、この締め付け作業は、正確な位置決めを困難とするうえに、カメラ用スタンドなどではカメラの撮影作業の作業中断を伴う。
本考案は、従来のボールヒンジに関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、ロックナットなどの締め付け作業を必要とせず、全方向に傾斜する被接続体をその傾斜位置にワンタッチで静止する三軸制動ヒンジを提供することを目的としている。本考案の他の目的は、被接続体が数kgに達していても容易に支持して任意の傾斜位置で静止する三軸制動ヒンジを提供することである。
本考案に係る三軸制動ヒンジは、機器本体に取り付ける第1ブラケットと、制動機構を介して水平軸回りに第1ブラケットに制動回転可能に軸着する第1可動部材と、被接続体に取り付ける第2ブラケットと、制動機構を介して水平軸回りに第2ブラケットに制動回転可能に軸着する第2可動部材とを備える。第2可動部材は、制動機構を介して垂直軸回りに第1可動部材に制動回転可能に軸着される。本考案の三軸制動ヒンジにおいて、第1ブラケット側の水平軸と第2ブラケット側の水平軸とは、水平面における交差角度が45〜135度であると好ましい。
本考案の三軸制動ヒンジにおいて、制動機構は、第1および第2ブラケットにそれぞれ固着した水平軸と、第1または第2可動部材に固着した垂直軸を有する。この水平軸または垂直軸に対して、該軸とともに静止するワッシャおよびプラスチック製の制動部材と、水平軸または垂直軸を設けた部材と対向する可動部材に設けた貫通孔とを嵌装するともに、さらに皿バネを挿入してナットで締め付けることにより、対向する可動部材の側面と制動部材の側面とが摩擦面となる。この際に、第1および第2ブラケットの代わりに、第1および第2可動部材にそれぞれ水平軸を固着することも可能である。
本考案の三軸制動ヒンジにおいて、別の制動機構は、第1および第2ブラケットにそれぞれ固着した水平軸と、第1または第2可動部材に固着した垂直軸を有する。この水平軸または垂直軸を密に嵌入するプラスチック制動筒体と、該制動筒体を静止収納するための円形孔を設けた保持プラグとを有し、水平軸または垂直軸を設けた部材と対向する可動部材に保持プラグを一体的に取り付けることにより、該保持プラグで制動筒体の締め付けを維持する。
本考案の三軸制動ヒンジにおいて、さらに別の制動機構は、第1および第2ブラケットにそれぞれ固着した水平軸と、第1または第2可動部材に固着した垂直軸を有する。この水平軸または垂直軸に密に嵌装するプラスチック制動筒体と、該制動筒体の外周を取り囲む板バネ製の保持プラグと、制動筒体および保持部材の平行延長部を貫通して水平軸または垂直軸を設けた部材と対向する可動部材にねじ込むボルトとを有し、該ボルトによって保持部材で制動筒体を内方へ締め付ける。
本考案に係る三軸制動ヒンジは、被接続体を全方向に任意に傾斜させることができ、その傾斜位置において静止可能であり、被接続体を静止させる際に、ボールヒンジのようなロックナットなどの締め付け作業を必要としない。本考案の三軸制動ヒンジは、大型モニターや大型カメラのように被接続体が数kgに達する重量物であっても、該接続体を支持することが可能であり、しかも傾けたその位置でそのまま確実に静止できるので、既存のボールヒンジに比べて遙かに便利である。
本考案に係る三軸制動ヒンジは、ボールヒンジの代替品として、監視カメラや防犯カメラを設置する際に用いると、ワンタッチでカメラの撮影照準を合わすことができる。本考案の三軸制動ヒンジを液晶モニターや画面表示体を設置する際に用いると、壁掛けでもスタンドでもワンタッチで画面位置を変更して画面設定が可能になる。また、本考案の三軸制動ヒンジは、姿見や髭剃り用ミラーなどを設置する際に使用できる。さらに、本考案の三軸制動ヒンジは、ボールジョイントの代替品として、各種の工作機械や産業機械のパーツとして適用可能である。
本考案に係る三軸制動ヒンジ1は、図1に示すように、第1ブラケット2と、該第1ブラケットに制動回転可能に軸着する第1可動部材3と、第2ブラケット5と、該第2ブラケットに制動回転可能に軸着する第2可動部材7とで構成する。第1ブラケット2および第1可動部材3と、第2ブラケット5および第2可動部材7とは、図示のように実質的に同一の形状であるけれども、用途に応じて異なる形状に成形してもよい。また、第1ブラケット2を機器本体(例えば、図5のアーム8)に取り付け且つ第2ブラケット5を被接続体(例えば、図5のカメラ本体10)に取り付けても、またはその反対に第1ブラケット2を被接続体に取り付け且つ第2ブラケット5を機器本体に取り付けてもよい。
図2および図4に示すように、第1ブラケット2および第2ブラケット5は、通常、1対のL形材からなり、各L形材において、半円形端部の水平部12に複数個のボルト孔14(図1、図4)を形成し且つ半円形端部の垂直部16に軸孔(図示しない)を形成する(図2と図3参照)。また、第1可動部材3および第2可動部材7は、通常U形材からなり、該U形材において、水平部18の中央に軸孔(図示しない)を形成し且つ半円形端部の垂直部20にも軸孔(図示しない)を形成する(図2と図3参照)。
第1ブラケット2と第1可動部材3とは、両垂直部16,20の軸孔に水平軸22を通して回転可能に軸着する。第2ブラケット5と第2可動部材7とは、両垂直部16,20の軸孔に水平軸24を通して回転可能に軸着する。同様に、第2可動部材7と第1可動部材3とは、水平部18,18の軸孔に垂直軸26を通して相互に回転可能に軸着する。
個々の水平軸22,24は、ブラケット2,5に固着するため、例えば、各水平軸の後端部をブラケット2,5の垂直部16にカシメ止めする。これらの水平軸は、ブラケット2,5の代わりに、可動部材3,7の垂直部20に固着することも可能である。一方、垂直軸26は、可動部材3または7の一方に固着するため、例えば、該垂直軸の後端部を可動部材3の水平部18にカシメ止めする。
三軸制動ヒンジ1において、水平軸22と水平軸24つまり第1可動部材3と第2可動部材7とは、水平面における交差角度が直交になる態様で全方向に傾斜可能であり、可動部材3,7が平行に近づくと,その平行方向へは傾斜しにくくなる。このため、第1可動部材3と第2可動部材7とは、水平面における交差角度が45〜135度になるように、第1可動部材3または第2可動部材7の水平部18上にナット27,27(図3、図4)を植設すると好ましく、両ナットを垂直軸26の軸心に対して対称に配置させる。第2可動部材7つまり第2ブラケット5は、図4に点線で示すように、交差角度が50または30度になると第1可動部材3上にナット27,27と接触して停止するため、有効回転範囲は80度である。
一方、第1可動部材3は、図2から明らかなように垂直面において水平線から−90〜90度の範囲で回転して有効回転範囲は180度であり、且つ第2可動部材7は、図3から明らかなように第1可動部材3と同様に有効回転範囲は180度である。実際には、傾斜した被接続体が機器本体に接触することなどにより、第1可動部材3および第2可動部材7の有効回転範囲は180度よりも小さい。
水平軸22,24は、通常、可動部材3,7の垂直部20ごとに個別に配置し、図示のように、各水平軸22,24および垂直軸26ごとに制動機構28を軸内側および軸上側にそれぞれ配置する。この制動機構は、小型の三軸制動ヒンジであれば、水平軸22,22または24,24の片側だけに取り付けることも可能である。また、水平軸22,22または24,24を長い一連の軸1本に変更し、この水平軸を可動部材3,7の両垂直部20,20間に通してもよく、水平軸が1本であれば制動機構28は各垂直部の外側を配置すればよい。
制動機構28には、図6から図8に示すディスク型、図9および図10の圧入型、図11および図12の締め付け型などがあり、いずれのタイプも本考案に適用することが可能である。三軸制動ヒンジ1では、図1から図4においてディスク型の制動機構28だけを取り付けているが、異なるタイプの制動機構を混在設置することも可能である。
ディスク型の制動機構28は、例えば、図6から図8において説明する。図6から図8では、ブラケット2,5の垂直部16に固着された各水平軸22,24および可動部材3の水平部18に固着された垂直軸26を軸30で総称し、可動部材3,7の垂直部20および可動部材7の水平部18を対向部材32で総称する。
制動機構28では、軸30に対して、該軸とともに静止する金属ワッシャ34およびプラスチック製の制動ディスク36と、対向部材32に設けた貫通孔38、別の制動部材40およびワッシャ42を順次嵌装する。軸30には、さらに1枚または複数枚の皿バネ44を挿入してナット46で締め付けることにより、対向部材32の両側面と制動ディスク36,40の側面とが摩擦面となる。この場合に、対向部材32と制動ディスク36,40とを一体的に回転させ、制動ディスク36,40の側面とワッシャ34,42の側面とが摩擦面となるように構成してもよい。
三軸制動ヒンジ1を監視カメラ42(図5参照)などに取り付ける際には、第1ブラケット2の水平部12をアーム8にボルト止めし、第2ブラケット5の水平部12をカメラ本体10の下面にボルト止めすればよい。三軸制動ヒンジ1は、被接続体であるカメラ本体10を全方向に任意に傾斜させることができ、その傾斜位置においてワンタッチで静止可能である。三軸制動ヒンジ1は、大型モニターや大型カメラのように被接続体が数kgに達する重量物であっても、該接続体を支持することが可能であり、しかも傾けたその位置でそのままワンタッチで静止できる。
次に、本考案を実施例に基づいて説明する。三軸制動ヒンジ1は、図1から図4に示すように、1対のL形材である第1ブラケット2と、該第1ブラケットに制動回転可能に軸着するU形材の第1可動部材3と、1対のL形材である第2ブラケット5と、該第2ブラケットに制動回転可能に軸着するU形材の第2可動部材7とで構成する。第1ブラケット2と第1可動部材3とは、水平軸22,22によって回転可能に軸着し、且つ第2ブラケット5と第2可動部材7とは、水平軸24,24によって回転可能に軸着し、さらに第2可動部材7と第1可動部材3とは垂直軸26によって相互に回転可能に軸着する。
個々の水平軸22,24は、その後端部をブラケット2,5の垂直部16にカシメ止めする。一方、垂直軸26は、その後端部を可動部材3の水平部18にカシメ止めする。各水平軸22,24および垂直軸26について、ディスク型の制動機構28を軸内側および軸上側にそれぞれ配置する。
図6から図8には、ディスク型の制動機構28を具体的に示し、ブラケット2,5の垂直部16に固着された各水平軸22,24および可動部材3の水平部18に固着された垂直軸26を軸30で総称し、可動部材3,7の垂直部20および可動部材7の水平部18を対向部材32で総称する。図7と図8から明らかなように、軸30は、軸方向に沿って周面の両側48,48を平行に切削した非円形軸に形成され、さらに軸30の前方部において雄ねじ山50を刻設する。
軸30には、その後方から金属ワッシャ34およびプラスチック製の制動ディスク36と、対向部材32に設けた円形の貫通孔38、別の制動ディスク40および金属ワッシャ42を順次嵌装する。金属ワッシャ34,42および制動ディスク36,40は、軸30の非円形軸に対応する非円形の貫通孔(図8参照)を有し、軸30に嵌装されると該軸とともに回転・静止する。
制動ディスク36,40は、炭素含有のポリアセタール樹脂のような耐磨耗性エンジニアリングプラスチックの射出成形品であると好ましい。制動ディスク36,40および金属ワッシャ34,42は、その両側面が平坦なドーナツ状である。金属ワッシャ34と42は通常同一形状であり、且つ制動ディスク36と40も通常同一形状である。金属ワッシャ34,42は、制動ディスク36,40と同じ外径または該ディスクよりも多少大きい外径を有する。
軸30には、さらに3枚の皿バネ44を挿入してナット46を雄ねじ山50にねじ込む。制動機構28を組み立ててナット46で締め付けると、3枚の皿バネ44によって制動ディスク36,40は弾性的に金属ワッシャ34,42で押圧される。対向部材32が回動しても、両制動ディスク36,40および金属ワッシャ34,42は軸30とともに静止している。
ナット46は、対向部材32の両側面を制動ディスク36,40と面接触させて機構全体を締め付けることにより、回動する対向部材32の両側面と、静止する制動ディスク36,40の側面とが摩擦面となり、対向部材32を任意の回動位置で静止できる。制動機構28の摩擦抵抗つまり制動力は、ナット46の締め付けを変えることで容易に調整できる。制動機構28は、長期間安定して使用でき、数万回の旋回試験に容易に耐えることが可能である。
図9および図10には、圧入型の制動機構52を示し、制動機構52は、対向部材32の内側壁に突設した筒状の保持プラグ54を有し、該保持プラグには円形孔56を設ける。円形孔56は、円形内周面において軸方向にキー溝(図示しない)を形成した円筒形状である。円形孔56には、ブラケット2,5の垂直部16などに固着された軸30を挿入し、さらに該軸を支持するプラスチック制動筒体58を収納する。
図10に示す制動筒体58は、フランジ部60および円筒部62とからなり、該円筒部の外周壁に軸方向のキー突条64を形成する。円筒部62の外径は、横円形孔56の直径とほぼ等しく、該円筒部の内径は非圧入状態で軸30の直径よりも僅かに小さい。制動筒体58は、耐磨耗性プラスチック製であるので長期間使用することが可能である。制動筒体58を円形孔56内に収納すると、軸方向に設けたキー突条64が円形孔56の内周キー溝と係合して静止することにより、制動筒体58はフランジ部60を除いて円形孔56内に完全に嵌り込んで静止する。
制動筒体58の円筒部62は、保持プラグ54の円形孔56の深さと同じまたはそれ以下である。制動筒体58を外側から保持プラグ54の円形孔56内へ収納し、さらに軸30を制動筒体58内へ挿入してカシメ止めすると、該制動筒体のフランジ部60がブラケット垂直部16と対向部材32との間に位置する。この結果、軸30は制動筒体58に圧入されるため、対向部材32は制動筒体58によって軸30に対して制動回転できる。
図11および図12には、締め付け型の制動機構64を示し、該制動機構は可動部材3,7の水平部18の裏面などに取り付け、下側に適宜のプレート65を挟んで高さを調整する。制動機構64は、軸30に密に嵌装するプラスチック制動筒体66と、該制動筒体の外周を取り囲む板バネ製の保持金具68と、制動筒体66および保持金具68の平行延長部を貫通し、プレート65および水平部18の裏面にねじ込むボルト78とを有する。
制動筒体66は、その内周面が円形断面である湾曲部69と、該湾曲部の両端から接線方向へ平行に延設する延長部70,70を備えることにより、軸30の周面と接触する湾曲部69の内周面が摩擦面となる。制動筒体66の延長部70,70は、通常の状態で所定の縦間隙を有し、この間隙の存在によって湾曲部69の内方変形による軸30の締め付けが可能となる。この縦間隙は、通常、挟着弾性片72の高さと同じまたはその高さよりも狭くなるように定める。
保持金具68は、制動筒体66の外周面と密接する湾曲部74および延長部76,76を有する。ボルト78が上方延長部76を下方へ作用することにより、保持金具68の湾曲部74を介して制動筒体66を内方へ締め付ける。保持金具68の湾曲部74は、制動筒体66の外周面のほぼ全体を取り囲む。延長部76,76は、図示のようなほぼ同じ長さであっても長さが異なっていてもよい。
ボルト78を回すと、保持金具68および制動筒体66を内方へ締め付け、該制動筒体によって軸30を制動する。ボルト78は、そのねじ込み量によって制動筒体66に付与する制動力を容易且つ微妙に調整できる。保持金具の延長部が横長であれば、ボルト78を複数本立設することも可能である。弾性片72は、一般にバネ鋼製であり、制動筒体66の延長部70,70間に介在させる。弾性片72は、ボルト78を緩めた際に、その弾力によって制動筒体66の延長部70,70間を大きく開くことにより、軸30が自由回動することを可能とする。
1 三軸制動ヒンジ
2 第1ブラケット
3 第1可動部材
5 第2ブラケット
7 第2可動部材
22,24 水平軸
26 垂直軸
2 第1ブラケット
3 第1可動部材
5 第2ブラケット
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22,24 水平軸
26 垂直軸
Claims (6)
- 機器本体に取り付ける第1ブラケットと、制動機構を介して水平軸回りに第1ブラケットに制動回転可能に軸着する第1可動部材と、被接続体に取り付ける第2ブラケットと、制動機構を介して水平軸回りに第2ブラケットに制動回転可能に軸着する第2可動部材とを備え、第2可動部材は制動機構を介して垂直軸回りに第1可動部材に制動回転可能に軸着される三軸制動ヒンジ。
- 第1ブラケット側の水平軸と第2ブラケット側の水平軸とは、水平面における交差角度が45〜135度である請求項1記載の三軸制動ヒンジ。
- 制動機構は、第1および第2ブラケットにそれぞれ固着した水平軸と、第1または第2可動部材に固着した垂直軸を有し、この水平軸または垂直軸に対して、該軸とともに静止するワッシャおよびプラスチック製の制動部材と、水平軸または垂直軸を設けた部材と対向する可動部材に設けた貫通孔とを嵌装するともに、さらに皿バネを挿入してナットで締め付けることにより、対向する可動部材の側面と制動部材の側面とが摩擦面となる請求項1記載の三軸制動ヒンジ。
- 第1および第2ブラケットの代わりに、第1および第2可動部材にそれぞれ水平軸を固着する請求項3記載の三軸制動ヒンジ。
- 制動機構は、第1および第2ブラケットにそれぞれ固着した水平軸と、第1または第2可動部材に固着した垂直軸を有し、この水平軸または垂直軸を密に嵌入するプラスチック制動筒体と、該制動筒体を静止収納するための円形孔を設けた保持プラグとを有し、水平軸または垂直軸を設けた部材と対向する可動部材に保持プラグを一体的に取り付けることにより、該保持プラグで制動筒体の締め付けを維持する請求項1記載の三軸制動ヒンジ。
- 制動機構は、第1および第2ブラケットにそれぞれ固着した水平軸と、第1または第2可動部材に固着した垂直軸を有し、この水平軸または垂直軸に密に嵌装するプラスチック制動筒体と、該制動筒体の外周を取り囲む板バネ製の保持プラグと、制動筒体および保持部材の平行延長部を貫通して水平軸または垂直軸を設けた部材と対向する可動部材にねじ込むボルトとを有し、該ボルトによって保持部材で制動筒体を内方へ締め付ける請求項1記載の三軸制動ヒンジ。
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JP2018105093A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 中東産業株式会社 | 蝶番 |
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