JP2000356063A - 左右兼用型の掛け錠 - Google Patents

左右兼用型の掛け錠

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JP2000356063A
JP2000356063A JP11168674A JP16867499A JP2000356063A JP 2000356063 A JP2000356063 A JP 2000356063A JP 11168674 A JP11168674 A JP 11168674A JP 16867499 A JP16867499 A JP 16867499A JP 2000356063 A JP2000356063 A JP 2000356063A
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JP11168674A
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Shuhei Ono
修平 大野
Takashi Ito
孝志 伊藤
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Shinkansai Bearing Co Ltd
Original Assignee
Shinkansai Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右兼用型の掛け錠において、右仕様から左
仕様への仕様変更が、他の構成部品等を分解することな
く、迅速かつ簡単に行えるようにする。 【解決手段】 主軸5と同行回転する旋回プレート7に
受腕25を設けて、これで切換ピース31を径方向へス
ライド変位可能に支持する。切換ピース31と接当し
て、主軸5の回動範囲を右または左仕様に特定する、右
ストッパー17・18と左ストッパー19・20とをベ
ース11に設ける。左右の各ストッパー対(17・18
あるいは19・20)は、径方向内外へずらして配置す
る。切換ピース31の受腕25に対する固定位置を変更
することにより、左右の各ストッパー対(17・18、
あるいは19・20)で規定された範囲内のどちらかを
切換ピース31が回動できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配電盤や分電
盤、あるいは点検口などの扉に適用される掛け錠に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の掛け錠として平面ハンドル錠
や、本発明の適用対象であるいわゆるケースハンドル錠
が多用されている。かかる掛け錠は、扉の開放端に設け
られて扉内面に露出する止め金を、扉枠と係合する水平
の施錠位置と、扉枠から離脱して垂直に起立する開錠位
置とに回動変位させる。
【0003】ケースハンドルの場合には、ハンドルと一
体に設けた主軸を90度回動操作することにより、主軸
の内端に固定した止め金を回動させている。扉が無闇に
開放操作されるのを防ぐために、主軸と錠本体との間に
簡易ロック機構が設けてある。簡易ロック機構は、主軸
と同行回転するロックプレート、ロックプレートに係脱
するロック軸、およびロック軸用のクリックばねなどで
構成してあり、施錠位置においてロック軸を切り換え操
作することにより、その内端に設けた断面四半円状のロ
ック部が、ロックプレートの円弧周面に設けた切欠と係
脱できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】扉には右開き扉と左開
き扉があるので、扉の左右勝手に合わせて、掛け錠も左
勝手用と右勝手用とが用意される。こうした掛け錠は、
左勝手用と右勝手用とのそれぞれに専用部品が不可欠に
なるので、全体として掛け錠の製造コストが高く付く。
【0005】そこで、殆どの部品を共通化し、さらに右
用の止め金と左用の止め金とのみを付け換えることによ
り、低コスト化を実現した掛け錠が広く用いられてい
る。この掛け錠においては、主軸の回動範囲を右用と左
用とに規制するための切換板が設けてあり、切換板の組
み付け姿勢を変更することで、掛け錠を左勝手と右勝手
とに兼用できるようにしている。
【0006】しかし、改良された上記の左右兼用の掛け
錠においても、左用と右用の止め金を要し、左用と右用
の掛け錠に完全な互換性がある訳ではない。さらに製品
出荷時には、掛け錠の用途が右用か左用かのいずれかに
特定されているので、発注内容に間違いがあった場合に
は、返品された掛け錠を分解し、再度組み直す必要があ
る。この仕様変更のための組み直し作業は、施行現場で
行えないことはないが、多くの手間が掛かってしまう。
【0007】因みに、右仕様と左仕様とのいずれにも使
用できる両用型の掛け錠もあるが、これは開錠位置を中
心にして、止め金が、右傾倒と左傾倒のいずれの方向へ
も回動できるようになっているので、ハンドルの操作角
度が必要以上に大きくなる点に問題がある。
【0008】この発明の目的は、一種類の掛け錠を右勝
手用と左勝手用の扉のいずれにでも共用でき、その分だ
け製造コストが少なくて済む、左右兼用型の掛け錠を提
供することにある。この発明の目的は、他の構成部品を
分解して組み直す必要がなく、単に仕様を変更するため
の切換ピースの固定位置を変更調整するだけで、掛け錠
の仕様を右用と左用とに簡単に変更でき、従って仕様の
違いを意識することなく発注できるうえ、必要があれば
施工現場で仕様を変更して、右開き扉と左開き扉とのい
ずれにも適用できるようにすることにある。この発明の
目的は、左右両用型の掛け錠に比べて、施錠−開錠時の
ハンドルの回動角度を小さくでき、従って施錠操作や開
錠操作を迅速に行えるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の掛け錠は、扉
1の主面壁1aに固定されるベースユニット4と、ベー
スユニット4で回転可能に軸支されて、主軸5を備えた
ハンドル6と、主軸5と同行回転する旋回プレート7お
よび止め金8と、錠仕様を右仕様と左仕様とに変更する
仕様変更機構とを備えている。仕様変更機構は、旋回プ
レート7で径方向へ変位可能に支持された切換ピース3
1と、切換ピース31を右仕様位置と左仕様位置との各
位置で固定するねじ32と、切換ピース31の旋回軌跡
に臨んでベースユニット4に設けた、右仕様用の一対の
右ストッパー17・18、および左仕様の一対の左スト
ッパー19・20とを含む。左右の各ストッパー対17
・18・19・20は、切換ピース31の各固定位置に
おける旋回軌跡に対応して、径方向内外にずらして配置
する。切換ピース31の固定位置を径方向へ変更して仕
様切り換えを行えるようにする。
【0010】ベースユニット4は、主面壁1aの外面に
配置されるハンドルケース10と、主面壁1aの内面に
配置されるベース11とで構成する。左右の両ストッパ
ー17・18・19・20は、ベース11と一体に形成
する。また、旋回プレート7の周面一側に突設した受腕
25で、切換ピース31を径方向へスライド可能に案内
支持する。そのうえで、主軸5に固定した止め金8を、
受腕25の突出方向と逆向きに突出し、切換ピース31
を固定するためのねじ32を常時露出させる。
【0011】ベースユニット4と旋回プレート7との間
の止め金8の旋回領域の側に、施錠位置において旋回プ
レート7と係脱して、旋回プレート7の解錠方向への回
動を阻止できるロック機構を設ける。更に、一対の右ス
トッパー17・18で規定される切換ピース31の旋回
ストロークS1と、一対の左ストッパー19・20で規
定される切換ピース31の旋回ストロークS2とを、施
錠位置において周方向にラップさせる。
【0012】
【作用および発明の効果】ベースユニット4に右仕様用
の一対の右ストッパー17・18と、左仕様用の一対の
左ストッパー19・20とを設けて、旋回プレート7に
設けた切換ピース31の固定位置を径方向内外へ変更す
ることにより、主軸5の回動範囲を右仕様と左仕様とに
変更できるようにしたので、仕様を変更する際に他の部
品を分解し組み直す必要がない。従ってこの発明の掛け
錠によれば、単に切換ピース31の固定位置を径方向へ
変更するだけの簡単な操作で、右勝手用と左勝手用の扉
のいずれにも共通して使用できる、完全な互換性を備え
た左右兼用型の掛け錠が得られ、その分だけ掛け錠の製
造コストを削減できる。一種の掛け錠を右仕様と左仕様
とに簡単に変更できるので、商品発注時に仕様の違いを
考慮する必要がなく、施工現場においてもごく簡単に掛
け錠の仕様を変更できる。
【0013】左右のストッパー対17・18・19・2
0を径方向内外にずらして配置し、旋回プレート7の回
動範囲を各仕様ごとに専用の左右ストッパー17・18
・19・20で規定するので、従来の両用型の掛け錠に
比べて、止め金8の回動範囲を必要最小限化でき、その
分だけ施錠操作や解錠操作を迅速に行える。
【0014】左右の両ストッパー17〜20がベース1
1と一体に形成されていると、掛け錠の構成部品点数を
減少して製造コストを削減でき、とくにベース11をプ
レス成形品で形成する場合には、各ストッパー17〜2
0が設けられたベース11をより安価に形成できる。
【0015】旋回プレート7の一側に突設した受腕25
で切換ピース31を支持し、止め金8を受腕25とは逆
向きに突設した掛け錠によれば、切換ピース31を固定
するためのねじ32を常時露出させておくことができる
ので、切換ピース31の位置変更操作を簡単にしかも迅
速に行える。
【0016】主軸5の周囲の一側半分の側に切換ピース
31の旋回領域を確保し、残る半分の領域、即ち止め金
8の旋回領域の側にロック機構を配置した掛け錠によれ
ば、仕様変更機構とロック機構とを互いに干渉し合うこ
となく集約して配置できるうえ、旋回プレート7を両機
構の構成要素として共用する分だけ、掛け錠の全体構造
が複雑になるのを避けることができ、従来のこの種の掛
け錠と同程度にまで、錠をコンパクトに構成しながら、
錠全体の内外方向の厚み寸法を薄くできる。
【0017】右仕様時の切換ピース31の旋回ストロー
クS1と、左仕様時の切換ピース31の旋回ストローク
S2とを、施錠位置において周方向へラップさせるよう
にしてあると、左右仕様時の止め金8の回動角度を一定
にしながら、切換ピース31の全回動範囲を小さくし
て、掛け錠を扉1に装着した際の切換ピース31の旋回
範囲をより小さくできる。
【0018】
【実施例】図1ないし図8はこの発明に係る掛け錠の実
施例を示す。図2において、符号1は扉、2は扉枠であ
る。扉1はその右端上下に設けた蝶番3に支持されて揺
動開閉でき、扉1の揺動先端の側に設けた掛け錠を施錠
することにより、扉1を閉じ状態に維持できる。以下、
この扉の形態を右開き扉と言う。
【0019】図3において、掛け錠は、扉1の主面壁1
aに固定されるベースユニット4と、ベースユニット4
で回転自在に軸支される、主軸5を備えたハンドル6
と、それぞれ主軸5に外嵌固定されて、ハンドル6を回
動するとき主軸5と同行回転する旋回プレート7および
止め金8と、旋回プレート7とベースユニット4との間
に設けられる仕様変更機構、およびロック機構などで構
成する。図3の符号45は扉1側の止め金8用の出退
口、46は戸枠2側の錠止口、47は掛け錠の取付穴で
ある。
【0020】図5および図6においてベースユニット4
は、主面壁1aの外面に配置されるハンドルケース10
と、主面壁1aの内面に配置されるベース11とからな
り、ベース11を扉内面側からビス止めすることにより
扉1と一体化される。ハンドルケース10は扉外面へ向
かって開口する丸皿状のプレス成形品からなり、その開
口周縁にフランジ12が張り出してある。ハンドルケー
ス10の内底壁には、主軸5を軸支するボス穴10a
と、後述するロック軸38を組むための穴とが通設して
ある。
【0021】図6にベース11を示している。ベース1
1はハンドルケース10の内底壁とほぼ同形の仮想円形
壁を基本壁13にして、その上下に一対の取付脚14・
14を折り曲げ形成し、基本壁13の板面に、先のボス
穴10aの筒壁用の挿通穴15と、ロック軸38用の軸
支穴16を通設する。さらに、基本壁13の面壁に、そ
れぞれ屋内側へ向かって突出する右ストッパー17・1
8および左ストッパー19・20と、後述するクリック
ばね39用の上下一対のブラケット21とを折り起こし
形成する。ボス穴10aの筒壁を挿通穴15に挿通した
後、その開口縁を拡径状にかしめ処理することにより、
ハンドルケース10とベース11とが一体化されてベー
スユニット4を構成する。
【0022】図5において主軸5と一文字状のハンドル
6とはダイキャスト成形品として一体に成形されてお
り、主軸5の中途部と突端とのそれぞれに断面太鼓形の
旋回プレート7用の嵌合軸部と、止め金8用の嵌合軸部
とが形成してある。前者の嵌合軸部に旋回プレート7を
外嵌し、後者の嵌合軸部に止め金8を外嵌して、主軸5
にねじ込まれるビス23でこれら両者7・8を抜け外れ
不能に固定することにより、主軸5と、旋回プレート7
および止め金8とが一体化される。符号24は遊びを吸
収する波形座金である。
【0023】旋回プレート7は円盤状のダイキャスト成
形品からなり、その周縁一側に受腕25を突設し、他側
周縁に半円状の凹部26を凹み形成する。旋回プレート
7の板面の内外には、それぞれスペーサー機能を発揮す
る第1ボス27と、第2ボス28とを突設する。受腕2
5の中途部にはねじ穴29が形成されている。
【0024】止め金8は、鋼板を鍵穴形に打ち抜いたプ
レス成形品であって、主軸5に固定される基端部8a
と、基端部8aから延びる腕部8bとを有する。腕部8
bの突出基端と対向する基端部8aの周縁は直線状に切
除してある。この切除部を符号30で示す(図4参
照)。
【0025】ベースユニット4のボス穴10aに主軸5
をハンドルケース10側から差し込み、さらにベース1
1側において旋回プレート7と止め金8とを主軸5に組
み付けてビス23で固定することにより、掛け錠の主要
部分を構成できる。止め金8は受腕25の突出方向と逆
向きに突出するよう装着する。この状態の主軸5の回転
範囲を右開き扉用の仕様と、左開き扉用との仕様とに切
り換え変更できるようにするために、仕様変更機構が設
けられている。
【0026】仕様変更機構は、旋回プレート7の受腕2
5で径方向へスライド自在に案内支持される切換ピース
31と、切換ピース31を受腕25に締結固定するねじ
(ビス)32と、ベース11に設けた先の右ストッパー
17・18の対、および左ストッパー19・20の対と
で構成する。図6において切換ピース31は、長円状の
締結壁33の対向辺部のそれぞれに、先の両ストッパー
17〜20で受け止められる第1・第2接当片34・3
5を折り曲げ形成したプレス金具からなり、締結壁33
の板面にねじ32を挿通するための長穴36が通設して
ある。この切換ピース31を、図4に示すように受腕2
5の突端側に位置させて固定することにより、掛け錠を
右開き扉用の右仕様にできる。切換ピース31を図8に
示すように受腕25の突出基端側に位置させて固定する
ことにより、掛け錠を左開き扉用の左仕様に変更でき
る。
【0027】上記のように、切換ピース31は扉の左右
勝手の違いに応じて、受腕25に対する締結位置が径方
向に異なる。この締結位置の違いに対応して右ストッパ
ー17・18と左ストッパー19・20が径方向にずら
して配置されている。詳しくは、図1に示すように施錠
位置において第1接当片34を受け止める一方の右スト
ッパー17を基準にして、これより主軸5に接近する側
に、一方の左ストッパー19を配置する。他方の右スト
ッパー18と、他方の左ストッパー20とは、主軸5の
中心に対して等距離で上下対称となる位置に設けてある
が、これは両ストッパー18・20が切換ピース31の
右仕様時と左仕様時とのストロークエンドを規定できれ
ばよく、第1・第2の各接当片34・35が所定幅に形
成されていて、いずれの仕様の場合にも各接当片34・
35を受止め支持できるからである。
【0028】後述するように、旋回プレート7は施錠状
態においてのみ、ロック機構で解錠不能にロックでき
る。このロック機能を右仕様時と左仕様時とのいずれに
おいても発揮させるために、両仕様の施錠位置が同じ位
置になるように、右用と左用のストッパー17・19を
配置している。つまり、施錠位置における切換ピース3
1を間にして、その上方で径方向外側に右仕様用の右ス
トッパー17を配置し、さらに切換ピース31の下方で
径方向内側に左仕様用の左ストッパー19を配置してい
る。その結果、切換ピース31を径方向へスライド変位
するだけで、施錠位置における切換ピース31を左右各
ストッパー17・19のどちらかで受け止められるよう
にしている。こうした錠構造によれば、右仕様時の切換
ピース31の旋回ストロークS1と、左仕様時の切換ピ
ース31の旋回ストロークS2とは、第1・第2の接当
片34・35の外面対向間隔の分だけ周方向へラップす
ることとなる。
【0029】ロック機構は、ベース11の軸支穴16で
回転自在に支持されるロック軸38と、ロック軸38を
半回転するごとに弾性保持するクリックばね39、ロッ
ク軸38の軸端に設けた断面半円状のロック片40を受
け入れて、旋回プレート7を回動不能にロックする凹部
26とで構成する。ロック軸38はE形の止め輪41で
抜け止め保持する。ハンドルケース10に露出する操作
頭部には、一文字状の操作溝42が設けてある。クリッ
クばね39は上下に長いU字状に折り曲げられた線ばね
からなり、その中途部でロック軸38を挟み保持する。
ロック軸38にはクリックばね39を受け入れる周回溝
を形成し、この溝底の軸部断面形状を太鼓形に形成して
いる。従って、ロック片40が凹部26に係合するロッ
ク位置と、ロック片40が旋回プレート7の回転軌跡の
外へ退避したアンロック位置において、ロック軸38が
クリックばね39で適正に位置保持される。
【0030】図7は右仕様に切り換えた掛け錠の概略図
を示している。なお、この図では右ストッパー17・1
8とロック片40にハッチングを施して、その位置を明
確化した。図7(a)では、切換ピース31の第1接当
片34が右ストッパー17で受け止められて、止め金8
が水平の施錠位置に傾倒している。この状態でロック軸
38を回動操作することにより、ロック片40が凹部2
6内へ入り込んで旋回プレート7を回転不能にロック保
持できる。
【0031】上記の状態から、ロック軸38を半回転さ
せてロック解除した後、ハンドル6を回転操作すること
により、止め金8を垂直の解除位置へ回動できる。この
とき、切換ピース31は左ストッパー19の近傍を旋回
しながら通過するが、各接当片34・35の旋回軌跡は
左ストッパー19より径方向外側に位置しているので、
切換ピース31が左ストッパー19と接当干渉すること
はなく、先の施錠位置から90度回転した状態におい
て、図7(b)に示すように第2接当片35が他方の右
ストッパー18で受け止められる。
【0032】掛け錠を左開き扉に適用する場合には、図
8に示すように、錠全体を左右に反転した状態(点対称
状態)で扉1に固定する。そのうえで、ねじ32を緩め
て切換ピース31を受腕25の突出基端側へずらす。こ
の状態では切換ピース31の各接当片34・35の旋回
規制は、右ストッパー17の径方向位置より内側に位置
し、図8(a)の施錠位置において第2接当片35が左
ストッパー19で受け止められている。この状態からハ
ンドル6を回動操作することにより、止め金8を水平の
施錠位置から垂直の施錠位置へと起立回動でき、第1接
当片34は他方の左ストッパー20で受け止められる。
図8においては、左ストッパー19・20とロック片4
0にハッチングを施してその位置を明確化した。
【0033】以上のように、この発明の掛け錠は、切換
ピース31の径方向の固定位置を内外へ変更調整するだ
けで、掛け錠の仕様を右仕様と左仕様とに変更できるう
え、位置変更操作も、ねじ32を緩めて切換ピース31
をスライド操作し、再びねじ32で固定すればよく、他
の錠構成部品を一切分解する必要がない。
【0034】上記の実施例以外に、切換ピース31はプ
レス成形品で形成する必要はなく、切削加工やダイキャ
スト成形品で形成することができるし、コ字枠状に形成
する必要もない。受腕25の側に長穴を設けておいて、
切換ピース31をねじ32ごとスライド変位できるよう
にすることができる。止め金8の基端部8aにねじ32
用の操作口を通設する場合には、基端部8aがねじ32
の外面に被さっていてもよい。
【0035】左右の各ストッパー17〜20は、例えば
ピンをベースにかしめ固定して、あるいは金属ピンを溶
接してベースと一体化することができる。べースおよび
各ストッパー17〜20をダイキャスト成形品で一体に
形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】掛け錠の原理説明図である。
【図2】掛け錠の適用例を示す正面図である。
【図3】図4におけるA−A線断面図である。
【図4】掛け錠を扉の内面側から見た背面図である。
【図5】掛け錠の構成部品を分解した状態で示す断面図
である。
【図6】ベース等の斜視図である。
【図7】掛け錠を右仕様にした状態の概略背面図であ
る。
【図8】掛け錠を左仕様にした状態の概略背面図であ
る。
【符号の説明】
1 扉 4 ベースユニット 5 主軸 6 ハンドル 7 旋回プレート 8 止め金 10 ハンドルケース 11 ベース 17・18 右ストッパー 19・20 左ストッパー 31 切換ピース 32 ねじ 34 第1接当片 35 第2接当片 38 ロック軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉1の主面壁1aに固定されるベースユ
    ニット4と、 ベースユニット4で回転可能に軸支されて、主軸5を備
    えたハンドル6と、 主軸5と同行回転する旋回プレート7および止め金8
    と、 錠仕様を右仕様と左仕様とに変更する仕様変更機構とを
    備えており、 仕様変更機構が、旋回プレート7で径方向へ変位可能に
    支持された切換ピース31と、 切換ピース31を右仕様位置と左仕様位置との各位置で
    固定するねじ32と、 切換ピース31の旋回軌跡に臨んでベースユニット4に
    設けた、右仕様用の一対の右ストッパー17・18、お
    よび左仕様の一対の左ストッパー19・20とを含み、 左右の各ストッパー対17・18・19・20が、切換
    ピース31の各固定位置における旋回軌跡に対応して、
    径方向内外にずらして配置されており、 切換ピース31の固定位置を径方向へ変更して仕様切り
    換えを行うことを特徴とする左右兼用型の掛け錠。
  2. 【請求項2】 ベースユニット4が、主面壁1aの外面
    に配置されるハンドルケース10と、 主面壁1aの内面に配置されるベース11とで構成され
    ており、 左右の両ストッパー17・18・19・20が、ベース
    11と一体に形成してある請求項1記載の左右兼用型の
    掛け錠。
  3. 【請求項3】 旋回プレート7の周面一側に突設した受
    腕25で、切換ピース31が径方向へスライド可能に案
    内支持されており、 主軸5に固定した止め金8が、受腕25の突出方向と逆
    向きに突出されて、切換ピース31を固定するねじ32
    が常時露出している請求項1または2記載の左右兼用型
    の掛け錠。
  4. 【請求項4】 ベースユニット4と旋回プレート7との
    間の止め金8の旋回領域の側に、施錠位置において旋回
    プレート7と係脱して、旋回プレート7の解錠方向への
    回動を阻止できるロック機構が設けてある請求項1、2
    または3記載の左右兼用型の掛け錠。
  5. 【請求項5】 一対の右ストッパー17・18で規定さ
    れる切換ピース31の旋回ストロークS1と、一対の左
    ストッパー19・20で規定される切換ピース31の旋
    回ストロークS2とが、施錠位置において周方向にラッ
    プしている請求項1、2または3記載の左右兼用型の掛
    け錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007126923A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Miwa Lock Co Ltd 錠におけるハンドルの仕様態様の変換構造
KR100903246B1 (ko) 2008-01-10 2009-06-17 김용범 슬라이딩도어 잠금장치용 손잡이
KR101012489B1 (ko) 2008-06-18 2011-02-08 김용범 슬라이딩 도어용 손잡이
KR200477156Y1 (ko) * 2013-09-09 2015-05-13 삼성에스디에스 주식회사 좌수 및 우수 겸용 핸들을 구비하는 도어록

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