JP2000353991A - 信号伝送回路 - Google Patents

信号伝送回路

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JP2000353991A JP2000132589A JP2000132589A JP2000353991A JP 2000353991 A JP2000353991 A JP 2000353991A JP 2000132589 A JP2000132589 A JP 2000132589A JP 2000132589 A JP2000132589 A JP 2000132589A JP 2000353991 A JP2000353991 A JP 2000353991A
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    • H04B2203/5483Systems for power line communications using coupling circuits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力供給本線を介した高伝送速度の信号伝送
を可能とし、干渉を受けにくい回路を提供する。 【解決手段】 本回路は、本線電圧の流電気的(gal
vanic)分離のためのトランスジューサ(13)を
そなえる。情報信号の周波数から本線周波数を分離する
ためトランスジューサの本線側巻線(L1)をコンデン
サ(C1)と直列に接続する。本線側巻線をトランスジ
ューサの巻線(L2、L3)と疎結合し、0.8から
0.98の結合度で本線から流電気的に分離する。これ
によりトランスジューサは、所望の本線側漂遊インダク
タンスを得る。回路の定数決定は、回路が本線で送信時
に低、受信時に高インピーダンスとなり、アプリケーシ
ョン側端子に高レベルの受信信号を与え、広い周波数範
囲内で本線インピーダンス変動に影響されにくい広帯域
周波数応答をそなえるように行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強いインピーダン
ス変動と干渉を受ける一般の電力供給本線のような伝送
媒体を介して電気信号を伝送するための伝送回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電気および電子装置および機器の監視と
制御における電子信号の伝送のため、電話、電子メール
およびインターネットの接続を提供するため、そして他
のデータネットワークのために、通常それぞれ専用の回
線が設けられる。対応する費用のため、種々の機会に一
般の電力供給本線の既設線をデータ伝送に使用すること
が試みられてきた。電力供給本線の低電圧部(中部ヨー
ロッパでは、230V、50Hz)に対して、ヨーロッ
パ規格CENELEC EN50065は、情報伝送に
対して9kHzから95kHzの周波数帯域A、95k
Hzから125kHzの周波数帯域B、125kHzか
ら140kHzの周波数帯域C、140kHzから14
8.5kHzの周波数帯域Dを規定している。米国また
は日本では、500kHzまでの周波数範囲が利用でき
る。将来は、30MHzまでの周波数の利用可能性が予
想されている。
【0003】電力供給本線を介したデータ伝送のための
従来のシステムは、SGSトムソン(SGS−Thom
son)社、http://www.st.com.の
アプリケーションノートAN655に開示されている。
このシステムは、約131kHzおよび133kHzの
周波数での周波数変調により送信される信号を発生し、
受信するためのモデムを有する。モデムの本線との結合
は、伝送回路によって行われる。この伝送回路では、変
成器が本線からの流電気分離を行う。
【0004】このようなシステムの変成器は、通常、使
用周波数に対する帯域幅の小さなフィルタを形成するよ
うにコンデンサに接続される。したがって、一方では、
モデムが発生する信号の高調波、他方では50Hzまた
は60Hzの本線周波数と本線の種々の干渉がフィルタ
で除去される。
【0005】電力供給本線を介したデータ伝送のための
もう1つの伝送回路がWO98/40980に開示され
ている。この伝送回路は、空気変成器を含み、この空気
変成器は、特定の本線インピーダンスとできる限り良好
な整合が得られるように接続される。
【0006】電力供給本線を介した通信のための基本的
な回路図は、DE−C−4003653にも示されてい
る。
【0007】しかし、公知のシステムでは、限定された
伝送レートしか達成できない。その原因は、電力供給本
線のかなりの干渉電圧と相互減衰である。したがって、
SGSトムソンのシステムでは、1200ビット/秒の
伝送レートしか得られない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電力
供給本線を介した高伝送速度の信号伝送を可能とし、干
渉を受けにくい回路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的は、請求項1に
開示された伝送回路によって満たされる。従属請求項
は、本発明の好適実施例に関連している。
【0010】電力供給本線は、通常、国によるが、15
0から500kHz、将来は30MHzまでの関心のあ
る周波数範囲で1Ωから100Ωのオームインピーダン
スをそなえている。誘導インピーダンスは、非常に高く
なることがあり、電流と電圧との間の位相角が45度、
場合によっては、ほぼ90度になる。本発明は、電力供
給本線に接続された伝送回路により、干渉に強く、信号
レベルが本線インピーダンスの通常の変動にあまり影響
されない高速度データ伝送を達成する。
【0011】使用周波数範囲の各周波数範囲で実際に予
想される本線インピーダンスの範囲内の本線インピーダ
ンスの変化で伝達される信号のレベル変化は、3dB以
下、より好ましくは2dBまたは1.5dB以下である
ことが好ましい。
【0012】請求項2によれば、電力供給本線から流電
気的分離を行う伝送回路は、広帯域伝送回路として設計
される。ここで、広帯域伝送回路とは、3dB帯域幅が
好ましくは、10%以上であることを意味する。広帯域
特性であれば、信号周波数が変化したときに伝達される
信号のレベルが平らとなるので、信号レベルが信号周波
数によってあまり変わらない。これにより、より広い周
波数範囲の中で、たとえばCENELEC規格の周波数
帯域AからDの1つまたは数個の中で多数の周波数を同
時に使用することができる。そうすることにより、1つ
または数個の搬送波周波数で両側帯波変調により信号を
伝送することができる。したがって、帯域幅の小さい伝
送回路の場合に比べて、ずっと多くの情報を同時により
伝送することができる。このようにして、ISDNと同
等のデータ伝送を達成することができる。
【0013】帯域幅が大きいためにより多くの干渉信号
を受信し、その結果、伝送エラーを生じる危険性は、微
微たるものであることがわかっている。電力供給本線上
の多数の干渉信号は、非常に短いものしかなく、狭い周
波数範囲に限定されるからである。したがって、それら
の干渉信号は、受信器で容易に訂正することができる。
そのとき、本発明により可能となる高伝送レートは、必
要な場合、エラー訂正コードの伝達にも使用される。
【0014】伝送回路6の広帯域の特徴により、生産時
に所望の周波数範囲とのマッチングを不要にすることも
できる。広帯域の特徴は、実際に生じるどの本線インピ
ーダンスでも維持されるべきである。個々の本線インピ
ーダンスに対して、それぞれの伝達関数の減少は、使用
周波数範囲にわたって3dB以下、好ましくは2dBま
たは1.5dB以下であるべきである。
【0015】請求項3の実施例は、電力供給本線からの
流電気的(galvanic)分離のために特に有用で
ある。誘導性のトランスジューサ(変成器)の代わりと
して、ほとんど容量性の結合の本線接続回路も考えられ
る。
【0016】第1の巻線と第2の巻線との間が疎結合さ
れた請求項4の実施例には、巻数が2、3の巻線、した
がって、オーム抵抗が小さい巻線でも、ある漂遊インダ
クタンスが生じるという利点がある。漂遊インダクタン
スは、第2の巻線の短絡があるときに生じる、第1の巻
線で測定されるトランスジューサのインダクタンスにほ
ぼ等しい。後で更に詳しく説明するように、漂遊インダ
クタンスは、周波数応答に好ましい影響を及ぼす。本接
続では、結合レートが0.98以下の疎結合がある。し
かし、結合レートが0.8より小さくなると、伝送され
る信号の強い結合が生じ得る。したがって、好ましい結
合レートは、0.8と0.98との間、より好ましくは
0.88と0.96との間である。上記領域の疎結合
は、請求項5に開示されたようなギャップ付きコアをそ
なえたトランスジューサによって簡単に達成することが
できる。ギャップは、コアの磁気特性が温度変動、サン
プル変動にあまり左右されないようにもする。巻線の側
の所望の漂遊インダクタンスは、より強い結合で、それ
ぞれの巻線に直列の対応して定数決定された付加的なイ
ンダクタンスによって達成することもできる。
【0017】請求項6の第1のキャパシタンスは、第1
の巻線のインダクタンスとともに、受信信号の周波数か
ら50Hzまたは60Hzという、より低い本線周波数
を分離するための高域フィルタを形成する。
【0018】請求項6から8の特徴は、更に、非常に低
い本線インピーダンスで送信される信号の強い減衰を避
けることにも寄与する。これは、請求項6のキャパシタ
ンスは、約1Ωの低い本線インピーダンスで漂遊インダ
クタンスと共振回路を形成し、この共振回路は、本線で
充分な信号レベルを与えるが、充分に広帯域であるの
で、周波数応答を劣化させないという事実による。受動
部品のコストは、体積にほぼ比例するので、トランスジ
ューサとキャパシタンスが請求項7に開示されたのとほ
ぼ同じ構造的体積をそなえるときに最も安価な実施例が
得られ、しかも漂遊インダクタンスとキャパシタンス
は、共振条件を満足する。請求項8の特徴によれば、ト
ランスジューサの第1の巻線は、より低い内部オーム抵
抗をそなえ、その結果、低い本線インピーダンスで信号
レベルも高くなる。
【0019】請求項9の実施例では、結果として受信信
号の信号レベルが増幅される。請求項10は、デジタル
データの伝送のためのシステムでの伝送回路の使用に関
するものである。
【0020】図面を参照して比較例とともに、本発明の
好適実施例を説明する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1に示されたシステムは、一般
の電力供給本線を介したデジタルデータの送信と受信を
行うことができる。電力供給本線1は、230Vで50
Hzの低電圧本線である。本線1の中性線2と相線3
に、伝送回路6の本線側端子4、5がそれぞれ接続され
る。伝送回路6は、流電気的にシステムの他の部分を本
線1から分離する。また一方で伝送回路6は、デジタル
データで変調された信号を本線1から第1のアプリケー
ション側端子7に伝達し、また逆方向に第2のアプリケ
ーション側端子8から本線1に伝達する。第1のアプリ
ケーション側端子7は、受信増幅器をそなえる受信回路
9によりモデム10に接続される。モデム10は、送信
増幅器11を介して伝送回路6の第2のアプリケーショ
ン側端子8とも結合される。デジタルデータの入力と出
力とに対して、モデム10は、データ線12をそなえ
る。
【0022】伝送回路6、受信回路9、送信増幅器11
およびモデム10は、図示されない基準電位(アース)
に結合される。
【0023】モデム10は、送信すべきデータをデータ
線12から受信し、CENELEC規格の周波数範囲、
たとえば、110kHz±15kHzまたは122kH
z±28kHzの周波数範囲の対応して変調された信号
を発生する。変調された信号は、送信増幅器11を介し
て伝送回路6に与えられる。伝送回路6は、変調された
信号を本線1の電圧に重畳する。モデム10は、1つま
たは数個の搬送波周波数の両側帯波変調を適用する。モ
デム10は、データの伝送のためにできる限り完全に表
示された周波数範囲を使用する。
【0024】同等のシステムにより、やはり本線1を介
して伝送される表示された周波数範囲の信号は、伝送回
路6で50Hzの本線周波数から分離され、受信回路9
を介してモデム10に伝達される。モデム10は、復調
により、その信号の中に含まれているデータを取得し、
データ線12に出力する。
【0025】図2は、伝送回路6の回路図を示す。伝送
回路6は、一方の側の本線側端子4、5を他方の側のア
プリケーション側端子7、8から流電気的に分離するた
めの誘導トランスジューサ13(変成器)を含む。トラ
ンスジューサ13は、本線に送る信号を送信増幅器から
受け、本線から受けた信号を受信回路に送る役目も果た
す。
【0026】トランスジューサ13は、本線側端子4、
5の間に第1のコンデンサC1と直列に配置された第1
の巻線L1をそなえている。トランスジューサ13は、
グラウンド端子14と受信回路9に接続された第1のア
プリケーション側端子7との間にあって、第1の巻線L
1から流電気的に分離された、第2の巻線L2と第3の
巻線L3との直列回路をもそなえている。第2の巻線と
第3の巻線との間の接続点は第2のアプリケーション側
端子8に接続され、第2のアプリケーション側端子8
は、送信増幅器11に至る。第2のコンデンサC2が第
2の巻線L2と第3の巻線L3との直列回路に並列に配
置されている。
【0027】第1のコンデンサC1と第1の巻線L1
は、50Hzの本線周波数から110kHz±15kH
zまたは122kHz±28kHzの信号周波数を分離
するための高域フィルタを形成する。第2のコンデンサ
C2は、第2の巻線L2と第3の巻線L3との直列回路
と一緒に信号周波数に対する広帯域共振回路を形成す
る。
【0028】図2の回路の定数決定は、信号を本線1に
送信するために、以下の側面のもとで行われる。
【0029】従来の送信増幅器は、出力インピーダンス
が数オームであるのに対して、本線インピーダンスは、
しばしば、より低くなり、1以下に下がることもあり得
る。本線1と送信増幅器11との間のインピーダンス整
合のため、第1の巻線L1は、第2の巻線L2より巻数
を少なくして、n1<n2とすべきである。本実施例で
は、約1:6のインピーダンス変換が達成される。
【0030】CENELEC規格のような規格は、本線
1上の信号伝送に対する最大電力と最大電圧を規定す
る。低い本線インピーダンスでも伝送される信号の最大
許容電圧を得るために、トランスジューサ13の巻線の
内部抵抗、特に第1の巻線L1の内部抵抗は、1Ωより
ずっと小さくすべきであり、より好ましくは0.1Ωよ
り小さくすべきである。したがって、第1の巻線L1に
ついては、オーム抵抗が約0.03Ωの銅線のわずかn
1=5の巻線が選択される。
【0031】更に、巻線L1とL2は、0.98より小
さい結合率で比較的疎結合されるだけである。これによ
り、トランスジューサ13は、巻線L1で測定できる、
ある漂遊インダクタンスを取得する。この漂遊インダク
タンスは、コンデンサC1とともに、平衡周波数応答を
与えることができる。すなわち、信号減衰が信号周波数
と本線インピーダンスにあまり依存しないようにするこ
とができる。
【0032】漂遊インダクタンスLstrとコンデンサC
1の値は、本線のインピーダンスとともに信号伝送に使
用される周波数帯域の中で、本線インピーダンスに対す
る伝達関数の依存ができる限り小さくなるように選択さ
れる。本線インピーダンスが高い(約100Ω)場合に
は、C1とLstrの直列共振回路は、強く減衰され、共
振は、伝送特性にほとんど影響しない。しかし、本線イ
ンピーダンスが低い(約1Ω)場合には、共振は、本線
1に伝送される信号の電圧の減衰を防止する。オーム抵
抗がまだ残っているため、共振回路の共振特性は、常に
広帯域のままになる。
【0033】C1とL1の値の選択のもう1つの基準
は、これらの部品のコストは、それらの体積にほぼ比例
し、本線電圧に対する絶縁能力に対する要求のもとで、
体積は、キャパシタンスC1とトランスジューサ13の
インダクタンスに比例するという事実から生じる。C1
とLstrとの積によって決まる共振周波数を固定する
と、コンデンサC1とトランスジューサ13との全体の
コストは、両者がほぼ同じ構造体積となるときに最小に
することができる。
【0034】商用部品では、これらの必要条件は、図2
に示されるインダクタンスと巻数、第1の巻線L1と第
2の巻線L2との間の結合度k=0.935、結果とし
て得られる漂遊インダクタンス1.6μHおよびコンデ
ンサC1のキャパシタンス2μFで満たされる。
【0035】図3は、図2の伝送回路の送信動作の際の
周波数応答を示す。横軸は、アプリケーション側端子8
で非常に低抵抗の送信増幅器に接続される65kHzか
ら155kHzの信号の周波数を目盛り当たり15kH
zでプロットされる。縦軸は、トランスジューサ13か
ら伝達され、本線側端子4、5で測定される信号のレベ
ル(振幅)を任意の基準電圧に対してdBでプロットさ
れる。曲線群は、異なる本線インピーダンスに対する周
波数応答を表す。本線インピーダンスは、指数1から8
で示される。すなわち、純粋にオーム性の1Ωのインピ
ーダンスと、純粋にオーム性の100Ωのインピーダン
スと、1Ωのオーム抵抗および1μHから8μHのイン
ダクタンスとが示されている。
【0036】この場合には、110kHzである平均信
号周波数に対して約±14%である±15kHzの範囲
内の各周波数で、実際に予想される本線インピーダンス
の範囲内の本線インピーダンスの変化による伝送される
信号のレベル変化は、1.5dBであることが好まし
い。個々の本線インピーダンスに対して、使用周波数
(これは全体で30kHz、すなわち平均周波数の28
%を超える)にわたって、それぞれの伝達関数の減少
は、わずか1.5dB以下であるべきである。伝送回路
の3dB帯域幅は、最小減衰の中心周波数の±10%以
上であるべきである。この中心周波数は、送出される信
号のレベルの本線側インピーダンスに対する依存をでき
る限り小さくするために使用される周波数の範囲の外側
にある。
【0037】図3は、これらの値が本実施例によって非
常に良好に満たされていることを示している。本線イン
ダクタンスが8μHより更に高くなっても、周波数応答
の劣化は、予想されない。本線インダクタンスが大きく
なっても曲線群が広がらないということを曲線が示して
おり、エンベロープは、むしろ純粋にオーム性の本線イ
ンピーダンス(曲線1と8)および3μHまでの本線イ
ンダクタンス(曲線2から4)によって決まるからであ
る。
【0038】図4は、伝送回路を変形してコンデンサC
1の値を2μFから1μFに減らしたときの伝達関数を
図3に対応して示す。ここで、本線インピーダンスの変
化による信号レベルの変化は、約7.5dB以下であ
り、伝達関数の最大減少は、既に示した周波数範囲で約
4dBである。
【0039】図5は、もう1つの変形の周波数応答を示
す。この変形では、コンデンサC1の値は、2μFに保
持されるのに対して、第1の巻線L1と第2の巻線L2
との間の結合度kを0.99に大きくする。その結果、
関心のある周波数範囲で最大レベル変化は、5.5dB
となり、伝達関数の最大減少が約2.4dBとなる。図
4および5の値は、ある用途には、なお許容できる。使
用される両側帯波変調は、一定の本線インピーダンスで
周波数帯域の両側の減衰の差に対する感度よりも、本線
のインピーダンス変動によって生じ、周波数帯域全体に
均等に影響する減衰の変化に対する感度の方が低いから
である。
【0040】図6は、コンデンサC1が1μFで結合度
kが0.99である変形の周波数応答を示す。関心のあ
る周波数範囲で示された本線インピーダンスの可能な変
化で伝送される信号の最大レベル変化は、ほとんど12
dBであり、伝達関数の最大減少は、ほとんど4dBで
ある。したがって、このように変形された回路は、関心
のある周波数範囲において高伝送速度と低エラーレート
で信号を送出するのには、ほとんど適していない。
【0041】図2の伝送回路の定数決定については、本
線1からの信号の受信の感度をできる限り高くする点に
ついて、以下の事項が成り立つ。
【0042】第3の巻線L3の巻数n3が比較的多いの
で、第1の巻線L1は、第2の巻線L2と第3の巻線L
3の直列回路に電圧変換され、したがって、アプリケー
ション側端子7への信号電圧が高くなる。
【0043】コンデンサC2の値(ここでは3.3n
F)は、トランスジューサ13の並列接続されたインダ
クタンスとともに、信号周波数範囲内の共振周波数での
共振回路が得られる。したがって、伝送回路は、受信動
作の際、本線側端子4および5で比較的高インピーダン
スとなる。送信増幅器は、受信動作でも高抵抗に接続さ
れることが好ましい。
【0044】受信回路が端子7で非常に抵抗性が高けれ
ば、コンデンサC2とトランスジューサ13とで構成さ
れる共振を広帯域にするためにコンデンサC2と並列
に、もう1つの抵抗を接続することができる。1dBの
帯域幅は、信号伝送に使用される周波数帯域以上にする
ことが好ましい。
【0045】トランスジューサ13は、継鉄とエアギャ
ップをそなえたE字形のコアをそなえることが都合がよ
い。エアギャップは、トランスジューサ13の特性がサ
ンプルの変動と、コア材料(たとえば、フェライト)の
透磁率の温度変動によってあまり影響されないようにす
る。更に、所望の結合度が得られる。
【0046】しかし、ギャップは、漂遊磁界が放出され
たり、干渉磁界が受信されたり、結合度が約0.88ま
たは更に0.8より小さくなったりするほど大きくすべ
きではない。このような疎結合では、トランスジューサ
は、信号を過剰に減衰するからである。
【0047】更に、本伝送回路6の定数決定は、本伝送
回路が本線1で送信時に低インピーダンス、受信時に高
インピーダンスとなるように、本伝送回路がアプリケー
ション側端子7に高レベルの受信信号を与えるように、
そして本伝送回路が広い周波数範囲内で本線インピーダ
ンスの変動にあまり影響されない広帯域の周波数応答を
そなえるように、行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による伝送回路を使用して一般の電力供
給本線を介したデジタルデータの伝送を行うためのシス
テムのブロック回路図である。
【図2】伝送回路の回路図である。
【図3】本発明による伝送回路の周波数応答を示す。
【図4】比較例による伝送回路の周波数応答を示す。
【図5】比較例による伝送回路の周波数応答を示す。
【図6】比較例による伝送回路の周波数応答を示す。
【符号の説明】
1 電力供給本線 4 本線側端子 5 本線側端子 6 伝送回路 7 アプリケーション側端子 8 アプリケーション側端子 9 受信回路 10 モデム 11 送信増幅器 13 トランスジューサ C1 第1のコンデンサ C2 第2のコンデンサ L1 第1の巻線 L2 第2の巻線 L3 第3の巻線 Lstr 漂遊インダクタンス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力供給本線を介して所定の周波数範囲
    内のアプリケーション回路の信号を伝送するための伝送
    回路であって、 アプリケーション回路に接続するためのアプリケーショ
    ン側端子と、 電力供給本線に接続するための本線側端子と、 流電気的に分離された本線側端子とアプリケーション側
    端子との間で前記信号を伝送するためのトランスジュー
    サとを含む伝送回路であって、 前記周波数範囲内の電力供給本線への信号出力レベルが
    本線インピーダンスの変動によって事実上左右されない
    ことを特徴とする伝送回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝送回路であって、前記
    周波数範囲内で受信器から伝達される信号に対して平衡
    した周波数応答が得られる伝送回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の伝送回路であって、トラ
    ンスジューサは、第1の巻線が本線側端子に接続され、
    第2の巻線がアプリケーション側端子に接続された誘導
    トランスジューサである伝送回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の伝送回路であって、第1
    の巻線と第2の巻線は、0.8と0.98との間の結合
    レートで、より好ましくは0.88と0.96との間の
    結合レートで疎結合されている伝送回路。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の伝送回路であって、トラ
    ンスジューサは、ギャップ付きコアを含む伝送回路。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の伝送回路であって、トラ
    ンスジューサと本線側端子との間に第1の巻線と直列に
    第1のキャパシタンスが接続され、関心のあるすべての
    本線インピーダンスに対して事実上、一定の伝達特性が
    得られるように、第1の巻線で測定された漂遊インダク
    タンスと第1のキャパシタンスの定数決定が行われる伝
    送回路。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の伝送回路であって、第1
    のキャパシタンスの構造体積はトランスジューサの構造
    体積にほぼ等しい伝送回路。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の伝送回路であって、第1
    の巻線の内部抵抗は、1Ωより小さく、好ましくは0.
    1Ωより小さい伝送回路。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の伝送回路であって、第2
    の巻線は、アプリケーション回路の送信増幅器のための
    第1のアプリケーション側端子に接続され、第3の巻線
    は、第2の巻線と直列に接続され、第3の巻線は、アプ
    リケーション回路の受信回路のための第2のアプリケー
    ション側端子に接続され、第2の巻線と第3の巻線の直
    列回路は、それと並列に接続された第2のキャパシタン
    スとともに共振回路を形成し、共振特性が広帯域となる
    ように共振回路が減衰される伝送回路。
  10. 【請求項10】 請求項1または3記載の伝送回路と、
    送信/受信増幅器と、モデムで電力供給本線を介したデ
    ジタルデータの伝送を行うシステム。
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