JP2000353511A - 非水電解液2次電池 - Google Patents

非水電解液2次電池

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JP2000353511A
JP2000353511A JP11162403A JP16240399A JP2000353511A JP 2000353511 A JP2000353511 A JP 2000353511A JP 11162403 A JP11162403 A JP 11162403A JP 16240399 A JP16240399 A JP 16240399A JP 2000353511 A JP2000353511 A JP 2000353511A
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JP
Japan
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negative electrode
diffraction
graphite
angle
ray
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JP11162403A
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English (en)
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Takashi Suzuki
貴志 鈴木
Hideaki Nagura
秀哲 名倉
Yoshiro Harada
吉郎 原田
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重負荷放電特性およびサイクル特性に優れた
非水電解液2次電池を提供する。 【解決手段】 炭素材料を金属箔上にシート状に成形す
ることで負極部とした非水電解液二次電池であって、前
記負極部はX線広角回折法によって得られる(002)
回折線から算出される(002)面の面間隔をd(00
2)としたとき、3.35×10−1nm≦d(00
2)≦3.37×10−1nmで示される物性を有する
黒鉛材料を負極材料として使用し、前記シート状負極部
は、その電極充填密度をDとしてD≧1.3g/cm
を満足するとともに、当該シード負極部を試料として、
前記黒鉛材料の(004)回折線の回折角方向にX線発
生源、計数管および試料台を固定して前記広角X線回折
法によって測定したときに得られる回折強度aとし、前
記試料台を高角度側に4°回転させた場合に測定される
回折強度bとし、これらの相対強度比をc=b/aとし
たとき、0.6≦c≦0.80で示される関係を満たし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は負極部に黒鉛材料を
使用した非水電解液二次電池に関し、特に負極の電極構
成の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】負極部に炭素材料を使用した非水電解液
2次電池は充放電サイクル中での容量劣化が少なく優れ
た耐久性を示すことで注目されている。図1は、従来の
非水電解液2次電池として円筒形巻回式リチウム2次電
池を例に挙げ、その縦断面構造を示している。
【0003】この電池は、シート状の正極1と負極2と
を多孔質フィルムセパレータ3を介して対向させるとと
もに巻回し、この巻回群を電池缶4に収納している。正
極1は正極部を構成するLiCoOなどの正極活物
質、導電材、導電助剤、結着剤を適宜な割合で混合した
ものに溶剤を加えてペースト状にし、それをアルミニウ
ム箔などの集電体両面に塗布して乾燥/圧延したもので
ある。したがって、シート状に成形された正極部がアル
ミ箔上に結着されている。負極2は負極部を構成する黒
鉛粉末などの負極材料と結着剤との混合物を含んだペー
ストを銅箔などに塗布して乾燥/圧延したものである。
両極1、2の金属箔(集電体)にはリード板5、11が
それぞれ溶接され、正極1に取り付けられたリード板5
は封口板6に、負極2に取り付けられたリード板11は
電池(負極)缶4の底面に、それぞれ接続されている。
また、巻回群の底部にはその底部断面形状に合わせてド
ーナツ形の絶縁底板が取り付けられている。
【0004】正極端子7は肉薄ディスク状金属の安全弁
10およびポリプロピレン製の絶縁板8とともに封口板
6の周縁部でかしめられている。電池缶4内には非水電
解液が充填されており、封口板6がガスケット9を介し
て電池缶開口端でかしめられて電池缶4が密閉されてい
る。
【0005】このような構造/構成を有する非水電解液
2次電池は、放電状態で組立てが完了することになる。
そのため、この種の電池は組立て後に充電しないと放電
可能状態にならない。この電池に対して第1サイル目の
充電を行うと、正極中のリチウムは電気化学的に負極炭
素質材料の層間にドープ(吸蔵)される。そして放電を
行うと、ドープされていたリチウムは脱ドープ(放出)
され、再び正極中に戻る。
【0006】このタイプの電池において、炭素質材料の
単位重量当たりの電気容量(mAh/g)はリチウムの
吸蔵・放出可能容量によって決まる。そのため、負極部
はリチウムの電気化学的な可逆的吸蔵量を出来る限り大
きくすることが望ましい。電池内で電気化学的にリチウ
ムと炭素の層間化合物を生成させる場合(充電操作に相
当)、理論的には炭素原子6個に対してリチウム原子1
個の割合で吸蔵された状態が上限となる。すなわち、リ
チウムと炭素質材料の層間化合物の飽和組成となる。従
来、このような負極炭素質材料として、有機化合物やそ
の複合物を種々の方法によって炭素化あるいは黒鉛化し
たものが使用されてきた。また、天然黒鉛を炭素質物質
として使用したもの検討されている。
【0007】一方、結晶化度の点から炭素質材料を検討
すると、高結晶性炭素材料の方が低結晶性炭素材料に比
べて真密度が高く、電極充填性を確保して高エネルギー
密度を得るには高結晶性材料を負極材料として用いる方
が有利である。中でも結晶性の高い鱗片状の天然黒鉛や
結晶化度の高い鱗片状の人造黒鉛はリチウムの吸蔵・放
出可能容量が大きく電位平坦性に優れていることが知ら
れている。また、黒鉛材料のリチウム吸蔵・放出可能容
量は結晶化度が高いほど大きく、理論値に近い容量が得
られることも公知の事実である。
【0008】さらに、電池の負極部に求められる要件と
して、黒鉛材料自身のリチウム吸蔵・放出可能容量と共
に、限られた電池容積内にできるだけ多くの材料をいか
に詰め込めるかという充填性が挙げられる。ここで、電
池の負極材料として使用可能な種々の黒鉛粉末の形状を
考えた場合、塊状、繊維状、鱗片状の3種に大別される
が、前記3種の中では鱗片状の黒鉛材料が最も充填性に
優れている。すなわち他の2種の形状の黒鉛材料を用い
た場合には、電極を乾燥し圧延したとしても、粒子の3
次元的な方向、すなわち配向方向は変わらず単に密に充
填されるのみであるが、鱗片状の黒鉛は圧延により粒子
は同一方向に配向するため充填性が極めて良い。したが
って、高密度化が可能となる。
【0009】以上より、リチウムの吸蔵・放出能力およ
び粉体の充填性という観点から、理想的には黒鉛化度の
進んだ巨大な結晶を粉末化した鱗片状の人造あるいは天
然黒鉛は、リチウム二次電池の負極材料として最も優れ
ていることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】鱗片状の黒鉛を使用し
た負極材料が非水電解液2次電池のエネルギー密度を高
くするために有効であることは上述した。しかし、単純
に負極材料を鱗片状黒鉛としただけでは効果は得られ
ず、逆に以下に示すような問題が発生してしまう。
【0011】非水電解液2次電池の負極部は、負極材料
を結着剤と共に溶剤に分散させたスラリーを銅箔の両面
に塗布・乾燥し、これを圧縮(圧延)することでシート
状に形成される。また、理想的な負極炭素質材料と言わ
れている鱗片状黒鉛粒子はエッジ(縁)およびベーサル
プレーン(面)により構成されている。そのため、鱗片
状粒子を負極材料として使用した場合、電極作製後の圧
延操作を行うと、その形状によって選択的に配向しやす
く、その配向はベーサルプレーンが集電体銅箔に平行と
なり、エッジが銅箔に対して鉛直方向に規則正しく並ん
だ状態となる。
【0012】鱗片状黒鉛はそのエッジ部でリチウムイオ
ンの挿入・脱離を行う。また、前述のように正極と負極
とはセパレータを介して向かい合っている。そのため、
黒鉛粒子はその高い配向性によって充放電がしにくい配
置状態となる。概念的に説明すれば、充電時に正極側か
ら接近したリチウムは黒鉛粒子のエッジ部から進入する
のであるが、その際、黒鉛のエッジはリチウムの進行方
向と垂直に近い方向に配列しているのでリチウムが層間
へ進入しにくくなる。その結果、充放電容量の低下を招
くという問題が発生する。
【0013】確かに、鱗片状黒鉛粒子は配向性が高いた
め圧延操作によって充填性は高くなる。その一方で、充
填性が上がりすぎて電極内の空隙部分が制限され、電極
の内部にまで電解液が浸透しにくくなる。したがって、
負極部の表面近傍の粒子しか電極反応が行われず、負極
材料の利用率が低下する。それによって、電池容量およ
び重負荷放電特性が大幅に低下する。そのため、鱗片状
黒鉛を負極材料として使用した非水電解液2次電池は、
充放電サイクルに伴って放電容量が劣化するという問題
を有している。
【0014】上述の容量劣化における具体的な要因とし
ては、電池の内部インピーダンスが充放電サイクルの進
行に伴い増加することにより、見かけ容量が減少(劣
化)する点が挙げられる。例えば、充放電サイクルを繰
り返し容量劣化を確認した後、充放電電流を極端に低く
設定し直して再度充放電を行うと、ほとんどの場合、得
られる容量は劣化後の容量よりも見掛け上増加する。こ
れは、充放電サイクルの進行に伴ってその電池が潜在的
に持っている真の放電可能容量が減少(劣化)したとい
うより、内部インピーダンスが徐々に高くなることが主
原因となって見かけの放電容量が充放電サイクルの進行
に伴って単に減少していると見なすことができる。この
充放電サイクルの進行に伴う見掛け容量の低下は、電池
性能の劣化に直結するため特に好ましくない。
【0015】そこで特開平2−82466号、特開平4
−61747号、特開平4−190557号の各公報に
開示されている技術(従来例)では、種々の炭化物や黒
鉛化物の黒鉛化度を制御して最適な黒鉛結晶のパラメー
タを提案している。しかし、上記従来例のように黒鉛化
度のパラメータを最適化したとすると、その黒鉛化度は
理想黒鉛結晶に近い天然黒鉛あるいは高度に結晶が発達
した人造黒鉛と比較して低くなってしまう。黒鉛化度が
低下すればリチウムの吸蔵・放出可能容量が低下して電
池容量が低下する。
【0016】そこで、負極材料としての黒鉛自体に加
え、負極部を構成する負極合剤についてのパラメータも
検討してみた。その結果、高い黒鉛化度を有した鱗片状
黒鉛を用いた場合であっても、重負荷放電特性やサイク
ル特性を向上させるためのパラメータとその適正値を知
見することができた。
【0017】したがって本発明は、この知見に基づきな
されたもので、特定のパラメータが所定の物性値となる
ように調整した黒鉛材料や負極部を適用することで、重
負荷放電特性やサイクル特性に優れた非水電解液2次電
池を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】===本発明の特定==
= 本発明は、非水電解液2次電池の負極材料として使用さ
れる黒鉛やそれを含む負極部について、特定のパラメー
タを特定の適正値に調整することで上記目的を達成する
ことにある。
【0019】そこで本発明は、黒鉛材料および結着剤よ
り構成され、シート状に成形された負極部を備えてなる
非水電解液二次電池であって、前記黒鉛材料はX線広角
回折法によって得られる(002)回折線から算出され
る(002)面の面間隔をd(002)としたとき、 3.35×10−1nm≦d(002)≦3.37×10−1nm・・・イ で示される物性を有し、前記シート状負極部における充
填密度をDとして D≧1.3g/cm・・・ロ を満足するとともに、当該負極部を試料として、前記黒
鉛材料の(004)回折線の回折角方向にX線発生源、
計数管および試料台を固定して前記広角X線回折法によ
って測定したときに得られる回折強度をaとし、前記試
料台を高角度側に4°回転させた場合に測定される回折
強度をbとして、その相対強度比をc=b/aとしたと
き、 0.6≦c≦0.80・・・ハ で示される関係を満たすこととしている。
【0020】===各パラメータ、およびその適正値に
ついて=== 前記(002)面の面間隔d(002)は結晶の成長に
伴ってその値が小さくなる。そして、理想黒鉛における
値d(002)=3.354×10−1nmに斬近す
る。本発明において、上記式イを満たす黒鉛材料を負極
部に使用したのは、そのときの黒鉛材料の粒子形状が鱗
片状を呈して結晶化度が高く、理論値に近い大きな容量
が得られるからである。
【0021】また負極部の電極充填密度を1.3g/c
以上としたのは、これ以上低い場合は電池の容量が
減少するため好ましくないからである。
【0022】パラメータa、bの測定は、通常、粉末法
による広角X線回折装置で測定することが可能である。
図2は、粉末法によるX線広角回折測定におけるX線入
射方向、測定対象である試料の結晶面、および回折(反
射)X線の出射方向の関係を示している。試料に特定の
波長(λ)の細いX線束を照射した場合、試料中にある
結晶粒子で面間隔dの格子面(H,K,L)が入射X線
に対してブラッグの式2d(sinθ)=nλを満足す
る角度θだけ傾いていたとすると、入射X線はこの格子
面によって回折される。このとき回折線の方向は、格子
面と角度θ、入射X線の延長と角度2θ(回折角)だけ
傾いている。このとき、X線回折装置では、試料を固定
するための試料台の表面が焦点円に接する。
【0023】図3(A)(B)はこの焦点円の概略を示
している。X線回折装置(ディフラクトメータ)はX線
発生装置(管球)Sと計数管Fが試料台O(表面中央
部)を中心とした円周(ディフラクトメータ円)上に配
置されてが構成されている。焦点円はX線発生装置S、
試料台O、計数管Fの3点を通る仮想的な円であり、X
線のダイレクトビームの中心と試料台O上の試料結晶面
および回折線(中心)とが図1に示した位置関係を満た
すとき、試料表面が焦点円に接する(A)。そして、焦
点円は回転角2θによって変化する(B)。
【0024】試料表面が常に焦点円に接するためには、
ダイレクトビームの中心と試料面とのなす角度θと、ダ
イレクトビームの中心と回折X線とのなす角度2θを維
持したまま、試料台Oと計数管Fとがある回転軸を中心
として回転するように設定すればよい。普通、「倍角回
転機構」などによって試料台と計数管とが回転軸の周り
に1:2の速度比で回転することで上記の角度関係が維
持されるようになっている。
【0025】図4は、このように試料表面と入射X線と
のなす角度が試料表面と回折X線とのなす角度が常に同
じになるように倍角回転されている場合における試料の
格子面の角度を概略的に示している。この場合、試料表
面に平行な格子面をもつ結晶のみがブラッグの式を満足
した時回折を起こすことになる。したがって、結晶粒の
方位がランダムでなく、特定の(H,K,L)面が試料
表面に平行な(選択配向している)とき、その(H,
K,L)面からの回折強度がランダムの場合より強く測
定されることになる。
【0026】図5は、シート負極部の一部を切り取り、
それを試料としてX線回折測定を行う際の計数管、試料
台、X線発生源(管球)の設定位置を示している。試料
をその表面が試料台の表面となるように固定し、反射法
によって2θを52°から56°まで走査させて広角X
線回折を行う場合、バックグラウンド除去後の2θ(回
折角)が54.5°付近に出現する(004)回折線の
最強回折線を与える回折角はそのピーク位置に対応して
いる。
【0027】このように計数管、試料台、X線発生源の
それぞれを(004)回折線のピーク位置で固定した場
合に計数管で測定される回折X線強度をaとし、そのa
を測定した後、X線発生源および計数管の位置をそのま
ま固定(保持)し、試料台のみをある角度θだけ高角度
に回転させる。この場合に計数管で測定される回折X線
強度とaとの比率(相対強度比)は、試料表面からこの
角度θだけ傾いた(004)面の存在比率を強く反映し
た値となる。本発明はこの角度θが特に4°のとき測定
される回折X線強度をbとしている。すなわち前記相対
強度比をc(=b/a)とした。cは試料表面(シート
状負極部の表面)と平行に存在している(004)面の
体積量と表面に対して4°の角度をもって存在している
(004)面の体積量との割合であるとみなすことがで
きる。本発明では0.6≦c≦0.80で示される関係
を満足することとしている。
【0028】このcの数値範囲に関し、(002)面の
面間隔が3.35×10−1nmから3.37×10
−1nmである鱗片状の黒鉛材料を用いて非水電解液二
次電池の負極に適用されるシート状負極部を作製して電
極充填密度を1.3g/cm以上に設定したとき、c
値が0.6より小さい場合は充放電サイクルに伴う容量
劣化が激しいため好ましくない。また、c値が0.80
より大きいシート状負極部を作製することは困難であ
り、実際に生成を試みても上記式イ、ロを満たした上で
c>0.80となる負極部は達成できなかった。
【0029】===測定条件など=== 上記パラメータcの値は測定条件に依存して大きく変化
する。このc値は本発明の非水電解液2次電池における
重要な構成要件である負極の特性を決定づけるためのパ
ラメータである。したがって、このc値を特定するにあ
たっては特に注意が必要である。したがって、本発明が
特定するc値の測定条件は以下に示す手法に限定され
る。
【0030】X線広角回折装置を用い、試料ホルダーの
窓枠面積の大部分を占有できる大きさにシート状負極部
の任意の一部を切取って、試料ホルダーの表面とシート
状負極部の表面が一致するように固定する。X線管球へ
の印可電圧および電流は40kVおよび40mAとし、
発散スリット、散乱スリット、受光スリットをそれぞれ
1°、1°、0.3mmに設定する。走査速度を毎分
0.25°として(2θ/θ)が52°から56°まで
を低角度側から高角度側に走査する。この場合は内部標
準物質を特に加える必要はない。
【0031】得られたX線回折図形の2θ(回折角)が
54.5°付近に出現する(004)回折線の最強回折
線を与える回折角(2θ)を求める。次に試料表面と入
射X線とのなす角度(2θの半分の値の角度すなわち
θ)と試料表面と回折X線とのなす角度(θ)が前記
(004)回折線の最強回折線を与える位置に計数管、
試料台、X線発生源(管球)の位置を固定する。なお、
X線管球への印可電圧および電流は40kVおよび40
mAであり、発散スリット、散乱スリット、受光スリッ
トはそれぞれ1°、1°、0.3mmである。
【0032】図5に示した位置関係で計数管、X線発生
源(管球)をそのまま固定(保持)し、試料表面と入射
X線とのなす角度(θ)をこの位置から高角度側に少な
くとも4°以上走査する。走査速度は毎分0.25°と
する。走査中は回折X線を計数管で測定し、X軸に角度
θからの走査角度、Y軸に回折強度をプロットし、初期
回折X線強度に対する走査角度4°での回折X線強度を
求める。
【0033】また、電池の負極部はシート状に成形され
ているため、鱗片状の黒鉛粒子は選択的に配向し、ベー
サルプレーンは集電体である銅箔と平行な状態で配向し
やすい状態になることは前述した。このベーサルプレー
ンと平行な格子面として(00L)回折線が挙げられ
る。例えば2θが10°から90°まで管球に銅を用い
たX線広角回折法によって黒鉛材料を測定すると、(0
0L)回折線としては25.5°付近に(002)回折
線、54.5°付近に(004)回折線、87°付近に
(006)回折線が測定される。一般に、六方晶系の黒
鉛材料を、反射式ディフラクトメータを用いたX線広角
回折法で測定すると、(001)面からの回折によって
生じる001回折線は現れず、2次の反射が002回折
線として現れる。これは(002)面からの1次反射と
見なすことができる。また4次の反射にある(004)
回折線は実際に存在しない(004)面からの1次反射
と見なすことができる。これは、Braggの式をλ=
2×d/n×sinθ(ここでdは面間隔、nは整数、
θは回折線のピーク位置、λはX線の波長)と変形する
と、面間隔dを整数nで割ったd/nの場合この式は満
足されることになるため、n=2,3,..と高次の反
射はそこに相当する平行原子面が存在しなくてもよいこ
とになるからである。同様にして6次の反射に当たる
(006)面も実際には存在しない格子面からの反射で
ある。ここで黒鉛材料のc軸方向の結晶子の大きさを回
折線の幅から計算すると、004回折線から求めたc軸
方向の結晶子の大きさLc(004)は、002回折線
より求めたc軸方向の結晶子の大きさLc(002)よ
りも小さい値が得られ、一般に高次の回折線を用いて計
算すると、低次の回折線を用いた値よりも小さくなるの
が普通である。これは実際の炭素では層格子が理想状態
になく、結晶格子の歪みが存在しているためだと考えら
れている。本発明において(00L)回折線の中でも特
に(004)回折線を選択したのは、このように厳密に
ベーサルプレーンの配向状態を調査するためである。
【0034】===黒鉛材料=== ここで、前記式イを満たす黒鉛材料を得るための出発原
料や生成法、留意事項などを例示する。 <出発原料> 有機高分子化合物 有機高分子化合物を不活性雰囲気下で500℃〜170
0℃に熱処理して得られた焼成体(例えばか焼コークス
等)を不活性雰囲気下2800℃以上の高温で黒鉛化す
ることによって人造黒鉛を得る場合、前記焼成体は、偏
向顕微鏡の下で観察される微細組織がいわゆる”粒状モ
ザイク組織”であって、モザイク構成単位が数μm〜十
数μm程度であることが望ましい。このようなコークス
を(002)面の面間隔d(002)が3.35(×1
−1nm)から3.37(×10−1nm)であるよ
うに黒鉛化処理を行った黒鉛材料を原料として用いるこ
とにより、c値が0.6以上のシート状負極部を作製す
ることが可能となる。
【0035】石炭 石炭コークスを黒鉛化して人造黒鉛を得る場合は、その
組織に関して以下の点に注意しなければならない。コー
クス組織の形成は軟化過程でその大部分が決定される。
良く軟化溶融する石炭では分子配向が進みやすく、方向
性のある組織(異方性組織)が生成しやすいため好まし
くない。逆に軟化溶融しにくい石炭では分子の配列がラ
ンダムで等方性の組織になるためこの方が電池特性にと
っては望ましい。具体的には、石炭組織成分のうち乾留
中に溶融変形して生成する組織(リアクティブ由来組
織)が、等方性またはモザイク構成単位が数μm〜10
μm程度の微粒モザイク状または中粗粒モザイク状であ
って、乾留中に軟化溶融せず石炭中に存在する原形のま
まのコークス組織(イナート由来組織)が異方性を帯び
ていないもの、例えば高揮発分低流動性炭、高揮発分高
流動性炭、中揮発分中流動性炭等が望ましい。逆に、異
方性を帯びていないイナート由来組織成分が多く含まれ
過ぎている場合、黒鉛化処理を行ったとしてもd(00
2)が3.37(×10−1nm)以下とはならない場
合があるので好ましくない。
【0036】石油コークス 石油コークスを用いる場合は、原料油の選択が特に重要
である。原料油にキノリン不溶分(QI成分)、キノリ
ン可溶・ベンゼン不溶分(BI・QS成分=βレジン)
等を多く含み比較的軟化点が高いもの、具体的には、H
/C原子比約0.6以下、軟化点約90℃以上の石油系
ピッチが好ましい。ベンゼン可溶・四塩化炭素不溶分、
四塩化炭素可溶・ヘプタン不溶分を多く含み、QI成
分、BI・QS成分の含有量が少なく、軟化点が比較的
低いものは好ましくない。すなわち、早期コーキング成
分を含み比較的粘度の高い原料油から得られたレギュラ
ーコークスが好ましく、この種のコークスは粒状モザイ
ク組織が多く、微細組織が複雑で、光学的等方性に近い
特性を有している。一方、原料油から早期コーキングを
起こすようなアスファルテン、レジン成分等や、不純物
(硫黄、酸素、窒素、金属類、触媒、フリーカーボン)
等のように結晶子の配列時の弊害となるような成分を除
去、あるいは少なくすることによって得られたニードル
コークスは好ましくない。ニードルコークスを偏向顕微
鏡の下で観察すると光学的異方性を有しており、その組
織は流れ模様が主体となっている。逆にアスファルテ
ン、レジン成分等や、不純物等のように結晶子の配列時
の弊害となるような成分が多く含まれ過ぎている場合d
(002)が3.37(×10−1nm)以下にはなら
ない場合があるので好ましくない。
【0037】ピッチコークス ピッチコークスを用いる場合にも、微粒モザイク組織を
多く有していて微細組織が複雑であるようなものを与え
るような製造方法、すなわち室炉式によって得られたコ
ークスを用いるのが望ましい。室炉式とは、コールター
ルピッチに空気吹き込みなど適度な前処理をほどこし、
軟化点をあげ固定炭素を可及的に多くしたものを室炉へ
投入してコーキングする方法である。勿論、ディレード
コーカー法によって得られたピッチコークスも使用可能
であるが、この場合も原料であるコールタール、石炭系
ピッチ等原料の選択が重要である。ピッチは軟らかさま
たは硬さの程度、すなわち軟化点によって軟ピッチ、中
ピッチおよび硬ピッチの3種類に区分されているが、硬
ピッチまたは中ピッチでも比較的軟化点の高いものを用
いるのが望ましい。これに対してコールタール中に含ま
れる結晶化阻害分(キノリン不溶分、フリーカーボン)
を、溶剤離法、遠心分離法、濾過法によって除去しコー
キングすることによって得られるニードルコークスは望
ましくない。ここで得られる石炭系のニードルコークス
も石油系のニードルコークスと同様に偏向顕微鏡の下で
観察すると光学的異方性を有しており、その組織は流れ
模様が主体となっている。逆に結晶化阻害成分ように結
晶子の配列時の弊害となるような成分が多く含まれ過ぎ
ている場合、d(002)が3.37(×10−1
m)以下にはならない場合があるので好ましくない。
【0038】石油系ピッチ 石油系ピッチを原料として用いる場合、石油系ピッチの
中でも比較的粘度が低く、キノリン不溶分(QI成
分)、キノリン可溶・ベンゼン不溶分(BI・QS成分
=βレジン)等の成分含有量が比較的低く、ベンゼン可
溶・四塩化炭素不溶分、四塩化炭素可溶・ヘプタン不溶
分を多く含み、軟化点が比較的低いものを炭素化したも
のは、その組織が流れ模様主体の繊維状となる。このよ
うな石油系ピッチに、酸素を含む官能基を導入(いわゆ
る酸素架橋)し、これを炭素化することによって、得ら
れる炭素材料の組織を改質することが可能となる。ここ
で酸素を含む官能基とは、母体であるピッチなどに化学
結合された酸素から構成された原子又は原子団のことで
ある。例えば、キノン基、エーテル結合、ラクトン結
合、水酸基、エステル結合、カルボキシル基がある。こ
のような操作は不溶・不融化処理によって達成される。
不溶・不融化処理の具体的な手段としては、以下の方法
に限定されるものではないが、例えば硝酸、混酸、硫
酸、次亜塩素酸等の水溶液による湿式法、あるいは酸化
性ガス(空気、酸素)による乾式法、さらに硫黄、硝酸
アンモニア、塩化第2鉄等の固体試薬による反応等が用
いられる。不溶・不融化処理によって改質された石油系
ピッチを炭素化化したものは、微粒モザイク組織が多
く、微細組織が複雑で、光学的等方性に近い特性を有し
ている。ただし石油ピッチに導入される酸素の量が多過
ぎる場合3.40(×10−1nm)以下とはならない
場合があるので好ましくない。また導入される酸素の量
が少な過ぎてもその組織の改質は不可能であるため、不
溶・不融化処理によって導入される酸素の量は、1.0
重量%〜5.0重量%程度が望ましい。
【0039】縮合性多環多核芳香族 縮合性多環多核芳香族を原料に用いる場合には以下の点
に注意しなければならない。縮合性多環多核芳香族と
は、縮合多環芳香族炭化水素の重縮合体の巨大分子を指
す。例えばピレン、ペリレン、イソビオラントロン等の
有機化合物(主剤とも表現される)と、ベンズアルデヒ
ド、9,10−ジハイドロアントラセン等の有機化合物
(架橋材とも表現される)とを、パラトルエンスルホン
サン、無水マレイン酸等の有機酸触媒下で100℃〜2
00℃程度で加熱・混合し、得られた重合物を必要に応
じて中和処理を行って、残留溶液を吸引濾過等の手段で
除去することによって得られる。このような縮合性多環
多核芳香族を炭素化して得た炭素材料の偏光顕微鏡の下
で観察される集合組織は、主剤および結合材の選択に依
存することになるが、この場合も集合組織が粒状モザイ
ク組織であって、モザイク構成単位が数μm〜十数μm
程度であることが望ましい。このような組織を与える主
剤としてはアントラセン、ナフタレン、フェナンスレ
ン、ペリレン等である。一方モザイク構単位が数十μm
以上の繊維状であって、広い範囲にわたって異方性領域
を持つ流れ構造を示すような焼成体を与えるような主剤
および結合材の組み合わせを選択するのは特に好ましく
ない。このような組織を与える主剤としてはピレン、イ
ソビオラントロン等である。
【0040】有機化合物 また特定の有機化合物を出発原料に用いて、炭素化処理
を行うことによっても、前述してきたような微粒モザイ
ク組織が多く、微細組織が複雑で、光学的等方性に近い
組織を有する炭素材料を得ることができる。例えば2〜
4環芳香族炭化水素またはその誘導体を不活性ガスによ
る加圧下で焼成・炭化して得たコークス、またはコール
タールピッチを不活性ガスによる加圧下で焼成・炭化
し、上下2相に分離したコークスの内下相のコークスを
さらに炭素化して得られる炭素材料である。2〜4環芳
香族炭化水素またはその誘導体の例としては、ナフタレ
ン、フェナンスレン、クリセン、アントラセン、ベンザ
ンスレン、トリフェニレン、ピクセン、アセナフチレ
ン、ピレン等が挙げられる。この中にあってもナフタレ
ン、アントラセン、フェナンスレンを原料として用いた
炭素化物は集合組織が粒状モザイク組織であって、モザ
イク構成単位が数μm〜十数μm程度であるため特に好
ましい。一方アセナフチレンまたはピレンを原料として
用いた炭素化物の集合組織はモザイク構単位が数十μm
以上の繊維状であって、広い範囲にわたって異方性領域
を持つ流れ構造を示すため好ましくない。
【0041】このようにして得られた炭素材料を、その
d(002)が3.37(×10 nm)以下となる
ように不活性ガス雰囲気中常圧下、望ましくは0.5G
Pa程度の高圧下で2500℃以上、さらに望ましくは
2800℃以上の温度で黒鉛化しすることにより、上記
式イを満たす黒鉛原料を得ることができる。
【0042】天然黒鉛 もちろん、天然黒鉛を出発原料として使用することも可
能である。この場合は上記関係式イを満たしていること
が前提となる。
【0043】なお、出発原料および負極黒鉛材料の生成
法については、上記例に限らない。また、好ましくない
とされる出発材料であっても、生成法によっては所望の
黒鉛材料を得ることも可能である。重要な点は、本発明
の重要要件である負極部が式イ〜ハで示される物性的な
条件を満たしていることにある。
【0044】===シート状負極の作製=== 実際にシート状負極部を作製する場合には、上記式イを
満たす黒鉛材料を粉砕し黒鉛粉末にする必要がある。そ
して、その黒鉛粉末を結着剤と共に溶剤に分散させてス
ラリーとし、それを銅箔に塗布・乾燥した積層体を結着
させてシート状負極部に作製する。
【0045】黒鉛材料の粉砕方法としては、ボールミ
ル、ジェットミル、コロイダルミルの3種が主に用いら
れている。特にジェットミル粉砕が他の粉砕方法と比較
して結晶化度の低下のしかたが著しく小さく、この粉砕
方法がより好ましい。これは、黒鉛材料に対してジェッ
トミル粉砕を行うと炭素層面に垂直に作用する力がより
強く、劈開的な粉砕が起こり難いためであると考えられ
る。ただしジェットミルで粉砕された場合でも、粉砕に
よる結晶化度の低下は雰囲気ガスの影響を強く受けるの
で注意を要する。例えば雰囲気中に酸素あるいは水分が
存在すると、劈開的な粉砕になりやすく粒子は薄片状に
粉砕され結晶子が小さくなりやすい。一方、ヘリウム、
窒素、真空中では粒子は立体的にかつ超微粉に粉砕さ
れ、結晶子も立体的になり結晶化度は粉砕前と比較して
それほど変化がない。したがって、粉砕雰囲気に水分あ
るいは酸素の混入量を可能な限り低減させることが好ま
しい。
【0046】===負極以外の電池構成材料=== 上記したように負極に対しては本発明によって特定され
た物性が適用される。一方、正極部はこの種の円筒型お
よび角形電池に用いられる手法をそのまま適用すること
が可能である。正極材料としてはLiCoOに代表さ
れるようなLi含有複合酸化物に導電剤としての黒鉛類
およびアセチレンブラックに代表されるようなカーボン
ブラック類を導電助剤として併用し、これらに結着剤を
添加することで正極合剤が構成される。もちろん、正極
活物質、結着剤としては一般的な非水電解液二次電池で
用いられている材料が何れも使用可能である。
【0047】正極活物質としては、十分な量のリチウム
を含んだ材料を用いることが電池の高容量化を達成させ
る観点から特に好ましい。LiMn や一般式L
iMO(ただしMはCo、Niの少なくとも一種を
表す。例えば、LiCoOやLiCo0.8Ni
0.22 など)で表される複合金属酸化物やリチウム
を含んだ層間化合物がそれである。結着剤としては、電
解液に対して溶解しないこと、耐溶剤性に優れることか
らポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリフッ化ビニル等のフッ素系樹脂、カルボキシメ
チルセルロ−ス、ポリアクリル酸ソ−ダなどの有機高分
子化合物がある。
【0048】非水電解液としては、有機溶媒と電解質を
適宜組み合わせて調整されるが、これら有機溶媒と電解
質もこの種の電池に用いられるものであればいずれも使
用可能である。有機溶媒としてはプロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ジ
メチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエ
チルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2
−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒド
ロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジ
オキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、ジエ
チルエーテル、スルホランおよびこれらの混合物などが
挙げられる。電解質としてはLiClO 、LiAs
、LiBF、LiPF、LiCF SO
LiClなどがある。なお、これらの電解質は単独で用
いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明の非水電解液2次電池用の
特性を評価するための評価用電池を作製した。図1はそ
の評価用電池の実施例を側断面図として示している。こ
の評価用電池(以下、電池)の構造は従来の巻回式リチ
ウム2次電池と同じである。なお、この電池は単3形
(直径14.5mm、高さ50mm)の円筒形電池であ
る。電池の正極部や負極部などの各構成要素の詳細は以
下の通りである。
【0050】正極部1は、LiCoOを正極活物資と
して、黒鉛(導電剤)、アセチレンブラック(導電助
剤)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVdF:結着剤)
を90:3:3:4の重量比で混合し、この混合物にN
−メチル−2−ピロリジノン(NMP)を加えてペース
ト状にして厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に塗布
し、これを乾燥/圧延してシート状に成型した。なお、
活物質のLiCoOは酸化コバルト(CoO)と炭酸
リチウム(Li CO )をモル比で2:1に混合
し、空気中で900℃,9時間加熱したものを用いた。
【0051】一方、負極部2は黒鉛粉末とカルボキシメ
チルセルロース(CMC:結着剤)とを98:2の重量
比で混合し、この混合物にイオン交換水を加えてペース
ト状にして厚さ14μmの銅箔の両面に塗布し、これを
乾燥/圧延して形成した。
【0052】また、電解液はエチレンカーボネート(E
C)、ジエチルカーボネート(DEC)を1:1の体積
比で混合した溶媒に1リットル当たり1molのLiP
を溶解させたものである。なお、正極リード板5は
チタン、負極リード板11はニッケルを使用している。
なお、セパレータ3,絶縁板8、ガスケット9、および
絶縁底板12はポリプロピレン製である。
【0053】負極部2は本発明における重要な構成要件
である。本実施例では、16種の黒鉛材料(後述)とシ
ート負極部に作製した後の物性(充填親密度、c値)と
の組み合わせによって30種の負極部を作製し、それら
を上述の電池に適用して電池1〜30を試作した。
【0054】===黒鉛材料=== 電池1〜30の負極部には以下の16種のいずれかの黒
鉛材料(黒鉛A〜P)が使用されている。以下にそれら
の生成法や物性を示す。
【0055】<黒鉛A>市販の石油系レギュラーコーク
ス(最高温度1200℃で熱処理したか焼コークス)を
電気炉に入れ窒素気流中0.5GPaの圧力下70℃/
分の昇温速度で2800℃まで昇温し、5時間保持した
後室温まで放冷した。その後アルゴンガスを気流に用い
たジェットミルで平均粒径が20(μm)となるように
粉砕した。なおこの石油系レギュラーコークスは偏光顕
微鏡下で観察した組織が微粒モザイク組織であって、モ
ザイク構成単位が約7(μm)であった。
【0056】<黒鉛B>軟化点43℃の石油系ピッチを
200℃で空気を吹き込みながら濃縮し、軟化点150
℃のピッチを製造した。このピッチ500gを10lの
耐食性ボールミルに投入し、次いでpH6の次亜塩素酸
(濃度5wt%)5lを加え、蓋をして20時間粉砕と
同時に酸化を行った。ここで導入された酸素量は、3.
5wt%であった。粉砕と同時に酸化を行ったピッチは
100℃で乾燥し1t/cmの圧力で、1辺が5cm
の立方体に成形し、窒素気流中昇温速度70℃/時間で
450℃まで昇温し、10時間保持した後1100℃ま
で昇温速度70℃/時間で昇温して6時間保持した後、
窒素気流を保持したまま室温まで放冷した。このように
して得たコークスを一旦スタンプミルで粗粉砕し、粉砕
物を電気炉に入れ、窒素気流中0.5GPaの圧力下7
0℃/時間の昇温速度で2800℃まで昇温し、5時間
保持した後室温まで放冷した。その後アルゴンガスを気
流に用いたジェットミルで平均粒径が20(μm)とな
るように粉砕した。
【0057】<黒鉛C>アントラセンとベンズアルデヒ
ドを,モル比で0.198:0.304となるように混
合し、この混合物にパラトルエンスルホン酸が5.19
重量%となるように加えて充分に攪拌した。この状態で
160℃まで加熱し、1時間保持した。その後水分およ
び未反応のベンズアルデヒドを真空蒸留によって除去
し、乾燥した。このようにして得られた縮合性多環多核
芳香族をボールミルで粉砕し、この樹脂を電気炉に入
れ、窒素気流中昇温速度70℃/時間で450℃まで昇
温し、10時間保持した後1100℃まで昇温速度70
℃/時間で昇温して1時間保持した後、窒素気流を保持
したまま室温まで放冷した。このようにして得たコーク
スをを電気炉に入れ窒素気流中0.5GPaの圧力下7
0℃/分の昇温速度で2800℃まで昇温し、5時間保
持した後室温まで放冷した。その後アルゴンガスを気流
に用いたジェットミルで平均粒径が20(μm)となる
ように粉砕した。
【0058】<黒鉛D>ペリレン、ベンズアルデヒド、
パラトルエンスルホン酸を、モル比で8:16:1とな
るように混合し、充分に攪拌した。その後攪拌を続けな
がら155℃まで加熱し、この状態を2時間保持して放
冷した。このようにして得られた縮合性多環多核芳香族
をボールミルで粉砕し、この樹脂を電気炉に入れ、窒素
気流中昇温速度70℃/時間で450℃まで昇温し、1
0時間保持した後1100℃まで昇温速度70℃/時間
で昇温して6時間保持した後、窒素気流を保持したまま
室温まで放冷した。このようにして得たコークスを電気
炉に入れ、窒素気流中0.5GPaの圧力下70℃/時
間の昇温速度で2800℃まで昇温し、5時間保持した
後室温まで放冷した。
【0059】<黒鉛E>フェナンスレン2kgをオート
クレーブに入れ、50kg/cm の窒素ガスを封入
し、700℃まで加熱して炭化した。この際、昇温速度
は室温から250℃までを100℃/時間、250℃〜
550℃までを50℃/時間、550℃〜700℃まで
を100℃/時間とした。このようにして得たコークス
を一旦スタンプミルで粉砕し、粉砕物を電気炉に入れ窒
素気流中0.5GPaの圧力下70℃/分の昇温速度で
2800℃まで昇温し、5時間保持した後室温まで放冷
した。その後アルゴンガスを気流に用いたジェットミル
で平均粒径が20(μm)となるように粉砕した。
【0060】<黒鉛F>ナフタレンを、黒鉛Eと同様な
操作方法によって処理した。
【0061】<黒鉛G>高純度化された市販のマダガス
カル産鱗片状天然黒鉛粉末をアルゴンガスを気流に用い
たジェットミルで平均粒径が20(μm)となるように
粉砕した。
【0062】<黒鉛H>市販の石炭系ニードルコークス
を電気炉に入れ、窒素気流中0.5GPaの圧力下70
℃/分の昇温速度で2800℃まで昇温し、5時間保持
した後室温まで放冷した。その後アルゴンガスを気流に
用いたジェットミルで平均粒径が20(μm)となるよ
うに粉砕した。なおこのニードルコークスの偏光顕微鏡
下で観察された集合組織は、モザイク構単位が数十μm
以上の繊維状であって、広い範囲にわたって異方性領域
を持つ流れ構造であった。
【0063】<黒鉛I>ピレン、ベンズアルデヒド、パ
ラトルエンスルホン酸をモル比で0.126:0.15
7:0.011となるように混合し、充分に攪拌した。
その後攪拌を続けながら150℃まで加熱し、この状態
を2時間保持して放冷した。このようにして得られた縮
合性多環多核芳香族をそのままの状態で電気炉に入れ、
窒素気流中昇温速度70℃/時間で450℃まで昇温
し、10時間保持した後1100℃まで昇温速度70℃
/時間で昇温して6時間保持した後、窒素気流を保持し
たまま室温まで放冷した。このようにして得たコークス
を一旦スタンプミルで粗粉砕し、粉砕物を電気炉に入
れ、窒素気流中0.5GPaの圧力下70℃/時間の昇
温速度で2800℃まで昇温し、5時間保持した後室温
まで放冷した。その後アルゴンガスを気流に用いたジェ
ットミルで平均粒径が20(μm)となるように粉砕し
た。
【0064】<黒鉛J>イソビオラントロンと9、10
−ジハイドロアントラセンをモル比で1:1となるよう
に混合し、この混合物にパラトルエンスルホン酸を重量
比で1:15となるよう添加し、充分に攪拌した。その
後攪拌を続けながら150℃まで加熱し、この状態を5
時間保持した後、炭酸水素アンモニウム溶液を加えて中
和し放冷した。このようにして得られた縮合性多環多核
芳香族をそのままの状態で電気炉に入れ、窒素気流中昇
温速度70℃/時間で450℃まで昇温し、10時間保
持した後1100℃まで昇温速度70℃/時間で昇温し
て6時間保持した後、窒素気流を保持したまま室温まで
放冷した。このようにして得たコークスを一旦スタンプ
ミルで粗粉砕し、その後粉砕物を電気炉に入れ、窒素気
流中0.5GPaの圧力下70℃/時間の昇温速度で2
800℃まで昇温し、5時間保持した後室温まで放冷し
た。その後アルゴンガスを気流に用いたジェットミルで
平均粒径が20(μm)となるように粉砕した。
【0065】<黒鉛K>ピレンを、黒鉛Eと同様な操作
方法によって処理した。
【0066】<黒鉛L>アセナフチレンを、黒鉛Eと同
様な操作方法によって処理した。
【0067】<黒鉛M>市販の無煙炭(1500℃処理
品)をボールミルで粉砕し、メッシュにて22μm以下
に分級した。その後粉砕物を電気炉に入れ窒素気流中
0.5GPaの圧力下70℃/分の昇温速度で2800
℃まで昇温し、5時間保持した後室温まで放冷した。そ
の後アルゴンガスを気流に用いたジェットミルで平均粒
径が20(μm)となるように粉砕した。なおこの無煙
炭の偏光顕微鏡下で観察される集合組織は、モザイク構
単位が数十μm以上の繊維状であって、広い範囲にわた
って異方性領域を持つ流れ構造であった。
【0068】<黒鉛N>高純度化された市販のブラジル
産鱗片状天然黒鉛粉末をアルゴンガスを気流に用いたジ
ェットミルで平均粒径が20(μm)となるように粉砕
した。
【0069】<黒鉛O>黒鉛Eと同じ原料と操作方法に
よって処理した。ただし、スタンプミルによる粉砕物を
電気炉中で昇温するときの条件を窒素気流中常圧下70
℃/分の昇温速度として、2600℃まで昇温した点が
異なる。
【0070】<黒鉛P>黒鉛Oに準ずる。ただし、スタ
ンプミルによる粉砕物を電気炉で昇温するときの昇温温
度を2300℃までとした。
【0071】以上が電池1〜30の負極材料として使用
される黒鉛の生成条件であった。なお、黒鉛の平均粒径
の測定にはレーザー回折式粒度分布測定装置(日本電子
株式会社製HELOS)を使用した。本実施例ではこの
測定装置によって測定された累積50%径を平均粒径と
している。また、測定された平均粒径によって適宜測定
レンズを変更した。
【0072】===(002)面の間隔d(002)の
測定=== 負極材料として用いられる黒鉛粉末の(002)面の面
間隔d(002)を、管球に銅を用いたガイガーフレッ
クス型X線広角回折装置を用いて測定した。測定方法お
よび測定データからの計算手法は日本学術振興会117
委員会が規定した方法(日本学術振興会117委員会,
炭素,25,(No.36),1963)に従った。試
料に対して約15重量%の高純度シリコン粉末を内部標
準物質として加え、充分に混合して試料セルに詰め、グ
ラファイトモノクロメータで単色化したCuKα線を線
源とし、反射式ディフラクトメーター法によって広角X
線広角回折曲線を測定した。
【0073】===c値の測定=== 各黒鉛材料を使用してシート状の負極部を作製した後、
各電池に組み込んだ負極部のそれぞれについて上述のc
値を測定した。試料ホルダーの窓枠面積の大部分を占有
できる大きさにシート状負極部の任意の一部を切取っ
て、試料ホルダーの表面とシート状負極部の表面が一致
するように固定する。上述の方法(図4参照)に従っ
て、計数管、X線発生源(管球)の位置をそのまま固定
(保持)し、試料表面と入射X線とのなす角度(θ)を
この位置から高角度側に少なくとも4°以上走査した。
走査速度は毎分0.25°とした。走査中は回折X線を
計数管で測定し、X軸に角度θからの走査角度、Y軸に
回折強度をプロットし、初期回折X線強度に対する走査
角度4°での回折X線強度を求めた。
【0074】===電池試験=== 黒鉛A〜Pを負極材料として、種々のシート負極部に作
製した。本実施例では、この負極部の作製に際して、圧
延条件(圧力)を変えることで充填密度の異なる負極部
を作製した。そして、黒鉛A〜Pおよび充填密度との組
み合わせによって30種の負極部を作製することで電池
1〜30を得た。このようにして作製した各電池に対し
て充放電サイクル試験を行った。充放電サイクル試験
は、充電電流を200mAの定電流として電池電圧が充
電終止電圧4.2Vに達したところで充電操作を一時停
止し、15分間休止の後、放電電流を300mAの定電
流として電池電圧が放電終止電圧3.0Vに達したとこ
ろで放電操作を一時停止し、15分間休止して充電操作
を行う。この操作を1サイクルとして500サイクル行
った。そして、初期サイクルで得られた容量に対する2
00サイクル後に得られた容量の割合を算出し、サイク
ル維持率を評価した。表1に各電池に使用された負極部
の特性と上記サイクル維持率を示した。
【0075】
【表1】
【0076】===考察=== 前述した内部インピーダンスの上昇に起因するサイクル
特性の劣化について、負極部の構成に着目して考察して
みる。結晶化度の高い鱗片状の黒鉛を負極材料として用
いた場合は電解液との反応性が高く、充放電サイクルの
進行と共に僅かではあるが電解液が徐々に還元分解され
る。そして、その分解生成物が黒鉛のエッジを覆うこと
によってリチウムの挿入・脱離の円滑な進行が妨げら
れ、次第に内部抵抗が上昇していると考えられる。ま
た、負極部の電極密度が高い場合は、黒鉛粒子の選択配
向が特に大きく、充填性が上がりすぎて電極内の空隙部
分が制限される。
【0077】本実施例において、上記式イ〜ハを満たす
電池(電池3、4、6、7、8、11、12、14、1
5、29、30)は初期容量が500mAh以上あり、
さらに500サイクル後の容量維持率も70%以上を維
持した。したがって、本発明の電池が容量およびサイク
ル特性に優れていることを確認することができた。これ
らの電池は、負極の電極密度が高い場合においても黒鉛
粒子の選択配向が制御されているので電解液の還元分解
が生じたとしても、それが電池特性に及ぼす影響が小さ
い。そのため、充放電サイクルの進行に伴う電池の内部
抵抗の上昇が抑えられ、電池のサイクル特性を改善する
ことが可能となったと思われる。
【0078】さらに詳しく調査すると、この原因は粒子
の形状に起因していると考えられる。本発明の電池とし
て電池4に組み込まれた負極部と従来の非水電解液2次
電池として電池19の負極部のそれぞれについて電子顕
微鏡写真を撮ったところ、電池4の負極部の黒鉛粒子は
球形に近く、従来の鱗片状黒鉛とはその粒子形状が異な
っていることがわかった。このような粒子形状で粉砕さ
れることにより、選択配向の制御が可能になったと考え
られる。また粉砕後の粒子形状は、黒鉛が生成される前
の炭素前駆体が有している組織に特に強く影響された結
果であると考えられる。
【0079】
【発明の効果】本発明の非水電解液2次電池によれば、
シート状負極部に使用する黒鉛材料における特定の物性
値と、この黒鉛材料を含んだ負極部全体における特定の
物性値とを適宜に調整することで、負極部における黒鉛
材料の充填密度を低下させることなく負極部の内部抵抗
の上昇を抑制することが可能となった。それによって、
重負荷放電容量特性やサイクル性に優れた非水電解液2
次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明および従来の非水電解液2次電池の縦断
面図である。
【図2】粉末法によるX線広角回折測定の原理を概略図
として示している。
【図3】X線回折装置における焦点円の概念図である。
試料台の回転角が異なる場合の焦点円の差を(A)
(B)にそれぞれ示した。
【図4】上記X線広角回折測定におけるX線の経路と試
料の格子面の角度との位置関係を概略図として示してい
る。
【図5】上記X線回折装置における計数管、試料台、X
線発生源の配置図である。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 4 負極電池缶 7 正極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 吉郎 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 Fターム(参考) 4G046 EA01 EA02 EA03 EA05 EA06 EB01 EC03 EC05 EC06 5H003 AA01 AA04 BB04 BB11 BC06 BD00 BD03 5H014 AA02 EE01 EE08 HH00 HH01 HH06 HH08 5H029 AJ02 AJ05 AK03 AL07 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ14 DJ08 DJ17 HJ00 HJ04 HJ08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒鉛材料および結着剤より構成され、シ
    ート状に成形された負極部を備えてなる非水電解液二次
    電池であって、前記黒鉛材料はX線広角回折法によって
    得られる(002)回折線から算出される(002)面
    の面間隔をd(002)としたとき、 3.35×10−1nm≦d(002)≦3.37×1
    −1nm で示される物性を有し、前記シート状負極部における充
    填密度をDとして D≧1.3g/cm を満足するとともに、当該負極部を試料として、前記黒
    鉛材料の(004)回折線の回折角方向にX線発生源、
    計数管および試料台を固定して前記広角X線回折法によ
    って測定したときに得られる回折強度をaとし、前記試
    料台を高角度側に4°回転させた場合に測定される回折
    強度をbとして、その相対強度比をc=b/aとしたと
    き、 0.6≦c≦0.80 で示される関係を満たしていることを特徴とする非水電
    解液2次電池。
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