JP2000352810A - 位相シフトマスクおよびその位相シフトマスクを用いて製造された半導体装置 - Google Patents

位相シフトマスクおよびその位相シフトマスクを用いて製造された半導体装置

Info

Publication number
JP2000352810A
JP2000352810A JP16589999A JP16589999A JP2000352810A JP 2000352810 A JP2000352810 A JP 2000352810A JP 16589999 A JP16589999 A JP 16589999A JP 16589999 A JP16589999 A JP 16589999A JP 2000352810 A JP2000352810 A JP 2000352810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
region
phase shift
shift mask
circuit pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16589999A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohisa Tamada
尚久 玉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP16589999A priority Critical patent/JP2000352810A/ja
Priority to US09/428,479 priority patent/US6503665B1/en
Publication of JP2000352810A publication Critical patent/JP2000352810A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/70066Size and form of the illuminated area in the mask plane, e.g. reticle masking blades or blinds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板への露光時に、隣接する露光領域
へ悪影響を与えず、容易に実現することのできる位相シ
フトマスクを提供する。 【解決手段】 3重露光を生じさせる領域に対応する半
遮光帯領域3の角部の上側に、遮光部材1Aが接着剤を
用いて取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、位相シフトマス
クおよびその関連技術に関し、より特定的には、半導体
装置の露光工程に用いられる位相シフトマスクに設けら
れる遮光部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に、従来の半導体装置の露光工程
に用いられる露光装置の概略構成を示す。この露光装置
は、露光光源21から所定の露光波長を有する露光光2
2が照射される。照射された露光光22は、コンデンサ
ーレンズ23a,23bを透過し、ブラインド24によ
り露光領域が調整される。
【0003】露光領域が調整された、露光光22は、コ
ンデンサーレンズ23c,23dを透過し、その後、所
定のパターンレイアウトが作製された位相シフトマスク
25(以下、本明細書においては、レティクルマスクを
含むものとする。)を透過する。
【0004】位相シフトマスク25を透過した露光光2
2は、投影レンズ26a,26bおよびNA絞り28に
より所定の露光領域に調節された後、ステージ30上に
載置された半導体基板14を露光する。
【0005】半導体基板14は、ステージ30のX−Y
方向への移動(ステップアンドリピート方式)により順
次露光領域31,32が形成され、半導体基板14の全
面にわたり、位相シフトマスク25のパターンレイアウ
トが露光される。
【0006】ここで、位相シフトマスク25のパターン
レイアウトは、LSI回路パターン領域27と非露光領
域20とに大別される。LSI回路パターン領域27に
は、近年、半導体装置の微細化の要求を満足するため
に、微細パターンの露光が可能な位相シフト法が採用さ
れたパターン構造が形成される。
【0007】ここで、図11を参照して、位相シフト法
の代表例としてハーフトーン型位相シフト法の基本原理
について説明する。なお、図11(A)はハーフトーン
型位相シフトマスクの断面図を示し、図11(B)はハ
ーフトーン型位相シフトマスクを透過した露光光の半導
体基板上での光強度を示す図である。
【0008】図11(A)を参照して、このハーフトー
ン型位相シフトマスクは、透明基板4に透過領域34
と、位相シフタ領域33とが形成されている。位相シフ
タ領域33を透過する露光光は、透過領域34を透過す
る露光光に対して、光の位相が180°変換され、ま
た、透過率が2〜40%程度となるように調節される。
これにより、図11(A)に示す構造を有するハーフト
ーン型位相シフトマスクを透過した露光光は、位相シフ
タ領域33と透過領域34との境界近傍において、18
0°位相のことなる光が重なり打消しあう。その結果、
図11(B)の光強度曲線35に示すように位相シフタ
領域33と透過領域34との境界近傍において光強度が
0となる領域が形成される。
【0009】また、位相シフタ領域33を透過した露光
光の光強度は、位相シフタ領域33の透過率を調節する
ことにより、半導体基板上に設けられる被露光膜を露光
しない光強度(図中L1で示すライン)となるように調
節される。したがって、ハーフトーン型位相シフトマス
クに設けられた透過領域34に対応する微細なパターン
の露光が可能になる。
【0010】次に、このハーフトーン型位相シフト法を
採用したハーフトーン型位相シフトマスクについて、図
12および図13を参照して説明する。なお、図12は
ハーフトーン型位相シフトマスクの平面図を示し、図1
3は図12中X−X’線矢視断面図を示す。
【0011】このハーフトーン型位相シフトマスクは、
LSI回路パターン領域2と、このLSI回路パターン
領域2を取囲むように設けられる帯状の遮光帯領域3
と、この遮光帯領域3を取囲むように設けられる非露光
領域13とを備える。
【0012】LSI回路パターン領域2は、上述したハ
ーフトーン型位相シフト法を採用したLSI回路パター
ンが形成されている。また、遮光帯領域3は、LSI回
路パターン領域2と図10で説明したブラインド28と
の間に生じる隙間から漏れる光を遮光する目的で設けら
れている。
【0013】以下、図14および図15を参照して、遮
光帯領域3による光の遮光原理について説明する。な
お、図14は、図12中Aで囲まれる領域の拡大平面図
であり、図15は図14中X−X’線矢視断面図を示
す。
【0014】遮光帯領域3は、ハーフトーン型位相シフ
ト法が採用されたLSI回路パターン領域2を構成する
位相シフタ領域(図示省略)と同じ材質からなる遮光部
3aとホールパターン3bとから構成され、この遮光帯
領域3においてもハーフトーン型位相シフト法の作用効
果の結果、透過する露光光の光強度を、被露光膜を露光
しない光強度にまで小さくすることができる。また、ホ
ールパターン3bの大きさは、露光装置の解像限界のパ
ターンよりも小さい大きさ、たとえば1辺が数μmに設
定されている。したがって、遮光帯領域3を透過した露
光光によっては像を結像することがない。
【0015】その結果、遮光帯領域3を透過する露光光
の漏れを実質的に防止し、遮光膜との機能を果たすこと
が可能になる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図10で説明したよう
に、半導体基板14には、ステップアンドリピート方式
により順次露光領域31,32が形成され、その結果、
図16に示すように、半導体基板14の全面にわたり、
位相シフトマスク25のパターン17が露光される。
【0017】ここで、図17に示すように、パターン1
7aの周囲には、遮光帯領域3を透過する露光光が照射
される領域Eが形成される。位相シフトマスク25のパ
ターン17をステップアンドリピート方式により順次露
光した場合、たとえば、パターン17a、パターン17
b、パターン17cおよびパターン17dの順序で露光
した場合、隣合うパターンに領域Eが重なる領域15a
と、4つのパターンの領域Eが重なりあう領域15bと
が生じる。
【0018】領域15aは、本来のパターン露光に、他
の1つの領域Eが露光(1重露光)される。また、領域
15bは、本来のパターン露光に、他の3つの領域Eが
露光(3重露光)される。そのため、特に領域15bに
おいては、結果的に被露光膜を露光してしまう光強度の
露光光が領域15bに照射されることになり、本来のパ
ターン17に影響を及ぼすという問題が生じていた。
【0019】これを、ハーフトーン型位相シフトマスク
から考察した場合、図18に示すように、遮光帯領域3
の直線部分の領域に1重露光を生じさせる領域18およ
び遮光帯領域3の角部の領域に3重露光を生じさせる領
域19を潜在的に有することになる。そこで、従来、ハ
ーフトーン型位相シフトマスクにおいて、上記3重露光
を生じさせる領域19に、図19に示すように、遮光帯
領域3の角部に取囲まれるように、露光光の透過を遮断
する遮光部材36を設けることが考えられた。
【0020】しかし、製造する半導体装置の大きさに大
きく影響を与えるため現実的ではなかった。
【0021】また、遮光帯領域3に成膜するのではなく
別に形成した遮光部材36を形成し、接着剤などにより
貼りつけた場合、遮光部材36は、ガラス基板4と遮光
帯領域3との両者に接することになるが、ガラス基板4
と遮光帯領域3との熱膨張率がことなるため、ガラス基
板4と遮光帯領域3とがそれぞれ熱膨張した場合、遮光
部材36が反り上がってしまう。
【0022】さらに、遮光帯領域3の角部に取囲まれる
ように遮光部材36を設けた場合には、位相シフトマス
クごとにLSI回路パターン領域2の大きさが異なるた
めに、位相シフトマスクごとに異なる大きさの遮光帯を
製造する必要があった。
【0023】一方、遮光帯領域3のホールパターンのサ
イズをより小さくすることも考えられるが、近年の露光
装置の発達に伴い、露光装置の解像限界が小さくなり、
この解像限界よりも小さいサイズのホールパターンを形
成することは困難になっている。
【0024】また、図20および図21に示すように、
遮光帯領域3の上に透過率が0%の遮光帯41を成膜に
より設ける構造も考えられるが、製造工程が複雑にな
り、また、位相シフトマスクの製造歩留まりを下げるた
めに、位相シフトマスクの製造コストを上げてしまう問
題があった。なお、図21は図20中X−X’線矢視断
面図を示す。
【0025】したがって、この発明の目的は、位相シフ
トマスク、特に、半導体基板への露光時に、隣合う露光
領域へ悪影響を与えない構造を容易に実現することので
きる位相シフトマスクを提供することにある。
【0026】また、この発明の目的は、上記位相シフト
マスクを用いて露光される半導体装置を提供することに
ある。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明に基づいた位相
シフトマスクにおいては、基板上に平面形状が矩形形状
の回路パターン領域と、上記回路パターン領域を取囲む
ように設けられる帯状の遮光帯領域とを備え、矩形形状
の上記回路パターン領域の角部を取囲む上記回路パター
ン領域の角部の上側には、遮光部材が取付けられてい
る。
【0028】上記位相シフトマスクによれば、被露光部
材である半導体基板に、ステップアンドリピート方式に
より順次露光を行なった場合にも、従来3重露光を生じ
させる領域での3重露光を防止できるようになり、半導
体装置のパターンを精度よく形成することが可能とな
り、半導体装置を微細にかつ品質良く製造することが可
能になる。
【0029】また、3重露光を生じさせる領域である遮
光帯領域の角部の上側に、別に形成した遮光部材を取付
けることによって、たとえば、LSI回路パターン領域
全体を取囲むように遮光部材を取付けた場合に比べ、取
付ける遮光部材の大きさが小さいため、ガラス基板に取
付けた遮光部材の熱膨張の違いにより生じる張力が小さ
く、レティクルに反りを起こしたり、遮光部材が剥がれ
るようなことが起こりにくい。
【0030】さらに、LSI回路パターン領域の大きさ
に関係なく遮光帯領域の角部の大きさは一定であるた
め、位相シフトマスクの大きさに関係なく同じ遮光部材
を用いることができるため、遮光部材1Aに必要とされ
るコストおよび位相シフトマスクに必要とされるコスト
を安くすることができる。
【0031】また、上記発明の好ましい形態として、上
記遮光部材は、上記回路パターン領域の角部から遠ざか
るにしたがって、徐々に光の透過率が大きくなるように
設けられる。
【0032】さらに、上記発明の好ましい形態として、
上記遮光部材に、その厚さを薄くすると透過率が大きく
なる性質を持つ物質を用い、上記遮光部材の厚さが、上
記回路パターン領域の角部から遠ざかるにしたがって徐
々に厚くなるように設けられる。
【0033】さらに好ましくは、上記遮光部材は、上記
基板と反対側の面が、上記回路パターン領域の角部から
遠ざかるにしたがって徐々に上記基板側の面から遠ざか
るように設けられる。
【0034】また、上記遮光部材は、上記基板側の面
が、上記回路パターン領域の角部から遠ざかるにしたが
って徐々に上記基板と反対側の面から遠ざかるように設
けられる。
【0035】この発明に基づいた、位相シフトマスクを
用いて製造された半導体装置においては、基板上に平面
形状が矩形形状の回路パターン領域と、上記回路パター
ン領域を取囲むように設けられる帯状の遮光帯領域とを
備え、矩形形状の上記回路パターン領域の角部を取囲む
上記遮光帯領域の角部の上には、遮光部材が取付けられ
ている位相シフトマスクを用いて製造されている。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明に基づく位相シフ
トマスクについて、ハーフトーン型位相シフトマスクに
適用した場合の各実施の形態について、図を参照しなが
ら説明する。
【0037】(実施の形態1)実施の形態1におけるハ
ーフトーン型位相シフトマスクの構造について、図1お
よび図2を参照しながら説明する。なお、図1はハーフ
トーン型位相シフトマスクの平面図を示し、図2は図1
中X−X’線矢視断面図を示す。
【0038】このハーフトーン型位相シフトマスクは、
LSI回路パターン領域2と、このLSI回路パターン
領域2を取囲むように設けられる帯状の遮光帯領域3
と、この遮光帯領域3を取囲むように設けられる非露光
領域13とを備える。これらの構成は、図12に示すハ
ーフトーン型位相シフトマスクと同じである。
【0039】本実施の形態におけるハーフトーン型位相
シフトマスクにおいては、一例として、150mm×1
50mm、厚さ6.25mmのガラス基板4が用いら
れ、遮光帯領域3の幅(W1)は、約1.5mmであ
る。また、LSI回路パターン領域2、遮光帯領域3お
よび非露光領域13を構成するマスク金属の材質として
はCr、MoSio等が用いられる。
【0040】ここで、本実施の形態におけるハーフトー
ン型位相シフトマスクの特徴的構造としては、図19で
説明した、3重露光を生じさせる領域19に対応する遮
光帯領域3の角部の領域の上側に、遮光部材1Aが接着
剤等を用いて取付けられている。ここで、この遮光部材
1Aの幅は(W4)は、約1.5+αmmと、少なくと
も遮光帯領域3の幅よりも広くなるように設けられる。
また、遮光部材1Aには、露光装置の露光波長の光を吸
収する性質を有する材料が用いられる。
【0041】この遮光部材1Aを取付けた場合のハーフ
トーン型位相シフトマスクを透過した露光光の半導体基
板上での光強度を図3(C)に示す。なお、図3(A)
は、図2と同様、図1中X−X’線矢視断面にしたがっ
たハーフトーン型位相シフトマスクの断面図であり、図
3(B)は図3(A)中のSで囲まれた領域の拡大断面
図である。
【0042】図3(A),(B),(C)から明らかな
ように、3重露光を生じさせる領域である遮光帯領域3
の角部の領域の上側に、別に形成した遮光部材1Aを貼
りつけることによって、この領域における露光光の透過
を確実に遮光することが可能になる。
【0043】また、本実施の形態における遮光部材1A
においては、LSI回路パターン領域2の全周囲を取囲
むように取付けた場合に比べ、取付ける遮光部材の大き
さが小さいため、ガラス基板4と取付けた遮光部材1A
の熱膨張率の違いにより生じる張力が小さく、レティク
ルに反りを起したり、遮光部材1Aが剥がれるおそれが
ない。
【0044】さらに、LSI回路パターン領域2の大き
さに関係なく遮光帯領域3の角部の大きさは一定である
ため、ハーフトーン型位相シフトマスクの大きさに関係
なく同じ遮光部材1Aを用いることができる。その結
果、遮光部材1Aに必要とされるコストおよびハーフト
ーン型位相シフトマスクに必要とされるコストを安くす
ることができる。また、遮光帯領域3の角部に遮光部材
1Aを貼りつける工程で済むため、ハーフトーン型位相
シフトマスクの製造歩留りを低下させることがない。
【0045】(実施の形態2)ここで、上記実施の形態
1におけるハーフトーン型位相シフトマスクによれば、
以下に示すような問題が生じるおそれがある。図4
(A),(B),(C)を参照して、この問題点につい
て説明する。なお、図4(A)は、実施の形態1におけ
るハーフトーン型位相シフトマスクの断面構造を示し、
図4(B)は図4(A)中のSで囲まれた領域の拡大断
面図であり、図4(C)は半導体基板上での光強度を示
す。
【0046】本来ホールパターンで形成されている遮光
帯領域3は、ホール部分とハーフトーン部分とが連続し
て設けられているために遮光することができるが、図1
3〜図15に示すホールパターンを有する遮光帯領域3
を、上記実施の形態1におけるハーフトーン型位相シフ
トマスクの遮光帯領域3に適用した場合、図4(A)〜
(C)に示すように、遮光帯領域3の上に遮光部材1A
を貼りつけることにより、遮光帯領域3の連続性が崩
れ、遮光部材1Aと遮光帯領域3との境目に強い光強度
部分P1が形成される問題が生じる。この問題を解決す
る構造を有するのが、本実施の形態におけるハーフトー
ン型位相シフトマスクである。
【0047】以下、本実施の形態におけるハーフトーン
型位相シフトマスクの構造について、図5および図6を
参照しながら説明する。なお、図5は本実施の形態にお
けるハーフトーン型位相シフトマスクの平面図を示し、
図6(A),(B),(C)は本実施の形態におけるハ
ーフトーン型位相シフトマスクを透過した露光光の半導
体基板上での光強度を示す。
【0048】本実施の形態におけるハーフトーン型位相
シフトマスクにおいては、図7に示すように、遮光部材
1Bの透過率が、回路パターン領域2の角部から遠ざか
るにしたがって、徐々に小さくなるように(100%〜
0%)設定されている。また、遮光部材1Bには、露光
装置の露光波長の光を吸収する性質を有する材料が用い
られる。
【0049】このような光特性を有する遮光部材1Bを
遮光帯領域3の角部に貼りつけることにより、図6
(C)の光強度図に示すように、遮光部材1BとLSI
回路パターン領域2との境界部に光強度のピークが発生
することがなくなる。
【0050】その結果、上記実施の形態におけるハーフ
トーン型位相シフトマスクによって得られる作用効果に
加え、さらに、遮光部材1Bとホールパターンからなる
遮光帯領域3との位置関係の精度要求が緩和され、遮光
部材1Bの貼付け精度が悪い場合でも、露光光を遮光す
ることが可能になる。
【0051】(実施の形態3)次に、実施の形態3にお
けるハーフトーン型位相シフトマスクの構造について、
図8(A),(B),(C)を参照しながら説明する。
なお、図8(A)は本実施の形態におけるハーフトーン
型位相シフトマスクの断面図を示し、図8(B)は図8
(A)中のSで囲まれた領域の拡大断面図であり、図8
(C)は本実施の形態におけるハーフトーン型位相シフ
トマスクを透過した露光光の半導体基板上での光強度を
示す。
【0052】本実施の形態におけるハーフトーン型位相
シフトマスクは、上述した実施の形態2と同じ作用効果
を得るためのものであり、遮光部材1Cは、遮光部材1
Bと同じく図8に示すように、透過率が回路パターン領
域2の角部から遠ざかるにしたがって、徐々に小さくな
るように(100%〜0%)設定されている。
【0053】この実施の形態における遮光部材1Cの構
造は、図8(A)および(B)に示すように、ガラス基
板4と反対側の面が、回路パターン領域2の角部から遠
ざかるにしたがって徐々にガラス基板4の側の面から遠
ざかりながらその厚さが厚くなるように設けられてい
る。
【0054】また、材質としては、その厚さを薄くする
と透過率が大きくなる性質を持つ物質が用いられてお
り、露光装置の露光波長の光を吸収する性質を有する材
料が用いられる。具体的な材質としては、透過率の調節
を自由に設定できることから、色素入りのガラスを用い
ることが好ましい。
【0055】このような構成を有する遮光部材1Cを用
いた場合においても、図8(C)に示すように、図6
(C)に示す実施の形態2と同じ光強度を得ることがで
きる。なお、図8(C)は本実施の形態におけるハーフ
トーン型位相シフトマスクを透過した露光光の半導体基
板上での光強度を示す。
【0056】(実施の形態4)次に、実施の形態4にお
けるハーフトーン型位相シフトマスクの構造について、
図9(A),(B),(C)を参照しながら説明する。
なお、図9(A)は本実施の形態におけるハーフトーン
型位相シフトマスクの断面図を示し、図9(B)は図9
(A)中のSで囲まれた領域の拡大断面図であり、図9
(C)は本実施の形態におけるハーフトーン型位相シフ
トマスクを透過した露光光の半導体基板上での光強度を
示す。
【0057】本実施の形態におけるハーフトーン型位相
シフトマスクは、上述した実施の形態3におけるハーフ
トーン型位相シフトマスクの構造と比較した場合、実施
の形態3における遮光部材1Cは、ガラス基板4と反対
側の面が、回路パターン領域2の角部から遠ざかるにし
たがって徐々にガラス基板4の側の面から遠ざかりなが
らその厚さが厚くなるように設けられているのに対し
て、本実施の形態における遮光部材1Dは、ガラス基板
4側の面が、回路パターン領域2の角部から遠ざかるに
したがって徐々にガラス基板4と反対側の面から遠ざか
りながらその厚さが厚くなるように設けられている。遮
光部材1Dに用いられる材質その他の部材については、
上記実施の形態3と同じである。
【0058】したがって、このような構成を有する遮光
部材1Dを用いた場合においても、図9(B),(C)
に示すように、図6(C)に示す実施の形態2および図
8(C)に示す実施の形態3と同じ光強度を得ることが
できる。
【0059】また、上記各実施の形態における遮光部材
1A〜1Dが取付けられたハーフトーン型位相シフトマ
スクを用いて、半導体基板にステップアンドリピート方
式により順次露光を行なった場合にも、従来3重露光を
生じさせる領域での3重露光を防止できるようになり、
その結果、半導体装置のパターンを精度良く形成するこ
とが可能になり、半導体基装置を微細にかつ品質よく製
造することが可能になる。
【0060】なお、今回開示された各実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
る。本発明の範囲の技術的範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって画定され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0061】
【発明の効果】この発明に基づいた位相シフトマスクに
よれば、被露光部材である半導体基板に、ステップアン
ドリピート方式により順次露光を行なった場合にも、従
来3重露光を生じさせる領域での3重露光を防止できる
ようになり、半導体基板の製造の歩留りを向上させるこ
と、および、半導体装置の製造の歩留りを向上させるこ
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1におけるハーフトーン型位相シ
フトマスクの平面図である。
【図2】 図1中X−X’線矢視断面図である。
【図3】 (A)は、実施の形態1におけるハーフトー
ン型位相シフトマスクの断面構造を示す図であり、
(B)は(A)中のSで囲まれた領域の拡大断面図であ
り、(C)は半導体基板上での光強度を示す図である。
【図4】 実施の形態1におけるハーフトーン型位相シ
フトマスクの問題点を示す図であり、(A)は、実施の
形態1におけるハーフトーン型位相シフトマスクの断面
構造を示す図であり、(B)は(A)中のSで囲まれた
領域の拡大断面図であり、(C)は半導体基板上での光
強度を示す図である。
【図5】 実施の形態2におけるハーフトーン型位相シ
フトマスクの平面図である。
【図6】 (A)は、実施の形態2におけるハーフトー
ン型位相シフトマスクの断面構造を示す図であり、
(B)は(A)中のSで囲まれた領域の拡大断面図であ
り、(C)は半導体基板上での光強度を示す図である。
【図7】 遮光部材1Bの透過率を示す図である。
【図8】 (A)は、実施の形態3におけるハーフトー
ン型位相シフトマスクの断面構造を示す図であり、
(B)は(A)中のSで囲まれた領域の拡大断面図であ
り、(C)は半導体基板上での光強度を示す図である。
【図9】 (A)は、実施の形態4におけるハーフトー
ン型位相シフトマスクの断面構造を示す図であり、
(B)は(A)中のSで囲まれた領域の拡大断面図であ
り、(C)は半導体基板上での光強度を示す図である。
【図10】 半導体装置の露光工程に用いられる露光装
置の概略構成図である。
【図11】 ハーフトーン型位相シフト法の基本原理に
ついて説明するための図であり、(A)はハーフトーン
型位相シフトマスクの断面図、(B)はハーフトーン型
位相シフトマスクを透過した露光光の半導体基板上での
光強度を示す図である。
【図12】 ハーフトーン型位相シフトマスクの平面図
である。
【図13】 図12中X−X’線矢視断面図である。
【図14】 図12中Aで囲まれる領域の拡大平面図で
ある。
【図15】 図14中X−X’線矢視断面図である。
【図16】 パターン17が全面にわたり露光された半
導体基板14の平面図である。
【図17】 1重露光および3重露光の問題点を説明す
るための模式図である。
【図18】 従来のハーフトーン型位相シフトマスクに
潜在する、1重露光を生じさせる領域18および3重露
光を生じさせる領域19を説明するための模式図であ
る。
【図19】 3重露光の問題点を解決するために従来対
応されていたハーフトーン型位相シフトマスクの構造を
示す平面図である。
【図20】 従来のハーフトーン型位相シフトマスクの
問題点を解決するための他の方策を施したハーフトーン
型位相シフトマスクの平面図である。
【図21】 図20中X−X’線矢視断面図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C 遮光部材、2 LSI回路パターン
領域、3 遮光帯領域、4 ガラス基板、13 非露光
領域。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に平面形状が矩形形状の回路パタ
    ーン領域と、 前記回路パターン領域を取囲むように設けられる帯状の
    遮光帯領域と、を備え、 矩形形状の前記回路パターン領域の角部を取囲む前記遮
    光帯領域の角部の上側には、遮光部材が取付けられてい
    る、位相シフトマスク。
  2. 【請求項2】 前記遮光部材は、前記回路パターン領域
    の角部から遠ざかるにしたがって、徐々に光の透過率が
    小さくなるように設けられる、請求項1に記載の位相シ
    フトマスク。
  3. 【請求項3】 前記遮光部材に、その厚さを薄くすると
    透過率が大きくなる性質を持つ物質を用い、前記遮光部
    材の厚さが、前記回路パターン領域の角部から遠ざかる
    にしたがって徐々に厚くなるように設けられる、請求項
    2に記載の位相シフトマスク。
  4. 【請求項4】 前記遮光部材は、前記基板と反対側の面
    が、前記回路パターン領域の角部から遠ざかるにしたが
    って徐々に前記基板側の面から遠ざかるように設けられ
    る、請求項3に記載の位相シフトマスク。
  5. 【請求項5】 前記遮光部材は、前記基板側の面が、前
    記回路パターン領域の角部から遠ざかるにしたがって徐
    々に前記基板と反対側の面から遠ざかるように設けられ
    る、請求項3に記載の位相シフトマスク。
  6. 【請求項6】 基板上に平面形状が矩形形状の回路パタ
    ーン領域と、前記回路パターン領域を取囲むように設け
    られる帯状の遮光帯領域とを備え、矩形形状の前記回路
    パターン領域の角部を取囲む前記遮光帯領域の角部の上
    側には、遮光部材が取付けられている位相シフトマスク
    を用いて製造された半導体装置。
JP16589999A 1999-06-11 1999-06-11 位相シフトマスクおよびその位相シフトマスクを用いて製造された半導体装置 Withdrawn JP2000352810A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16589999A JP2000352810A (ja) 1999-06-11 1999-06-11 位相シフトマスクおよびその位相シフトマスクを用いて製造された半導体装置
US09/428,479 US6503665B1 (en) 1999-06-11 1999-10-28 Phase shift mask and semiconductor device fabricated with the phase shift mask

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16589999A JP2000352810A (ja) 1999-06-11 1999-06-11 位相シフトマスクおよびその位相シフトマスクを用いて製造された半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000352810A true JP2000352810A (ja) 2000-12-19

Family

ID=15821112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16589999A Withdrawn JP2000352810A (ja) 1999-06-11 1999-06-11 位相シフトマスクおよびその位相シフトマスクを用いて製造された半導体装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6503665B1 (ja)
JP (1) JP2000352810A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012027237A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Fujitsu Semiconductor Ltd フォトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2012209404A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Toppan Printing Co Ltd 反射型マスク

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4849313A (en) * 1988-04-28 1989-07-18 Vlsi Technology, Inc. Method for making a reticle mask
JP3440338B2 (ja) 1993-11-30 2003-08-25 大日本印刷株式会社 ハーフトーン型位相シフトフオトマスク
JP2734396B2 (ja) 1995-02-13 1998-03-30 日本電気株式会社 露光マスク
JP3743120B2 (ja) * 1997-02-21 2006-02-08 ソニー株式会社 露光用マスクのマスクパターン設計方法、並びに半導体集積回路の作製方法
US5817439A (en) * 1997-05-15 1998-10-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method of blind border pattern layout for attenuated phase shifting masks
JP4301584B2 (ja) * 1998-01-14 2009-07-22 株式会社ルネサステクノロジ レチクル、それを用いた露光装置、露光方法および半導体装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012027237A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Fujitsu Semiconductor Ltd フォトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2012209404A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Toppan Printing Co Ltd 反射型マスク

Also Published As

Publication number Publication date
US6503665B1 (en) 2003-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2864915B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3518275B2 (ja) フォトマスクおよびパターン形成方法
US5723236A (en) Photomasks and a manufacturing method thereof
JPH08211590A (ja) 位相シフト・マスクおよびその製造方法
JPH04369823A (ja) パターン形成方法
US7998641B2 (en) Photomask and pattern formation method using the same
JP2002351046A (ja) 位相シフトマスクおよびその設計方法
US6001512A (en) Method of blind border pattern layout for attenuated phase shifting masks
JP3759914B2 (ja) フォトマスク及びそれを用いたパターン形成方法
US6528216B2 (en) Phase shift mask and fabrication method thereof
KR20020074546A (ko) 반도체 소자 제조를 위한 위상 반전 마스크 및 그 제조방법
KR19980025511A (ko) 스티칭 노광 공정에 사용되는 마스크
US6544695B2 (en) Photomask set for photolithographic operation
KR100803105B1 (ko) 박막 트랜지스터의 제조방법, 박막 트랜지스터, 집적회로,액정표시장치, 및 하프톤 마스크를 이용한 노광방법
JP2000352810A (ja) 位相シフトマスクおよびその位相シフトマスクを用いて製造された半導体装置
US20090061328A1 (en) Photomask and pattern formation method using the same
JPH04165352A (ja) フォトマスク
JP2798796B2 (ja) パターン形成方法
JP2002229181A (ja) 位相シフトマスクおよびそれを用いたパターン形成方法
TWI281215B (en) Multiple photolithographic exposures with different non-clear patterns
JP2734396B2 (ja) 露光マスク
JP4413414B2 (ja) 露光用マスク、露光装置、露光方法及び液晶表示装置の製造方法
JP2004205833A (ja) フォトマスク及びパターン形成方法
JP3298501B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3479329B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060905