JP2000352443A - 回転体のバランス修正装置 - Google Patents

回転体のバランス修正装置

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JP2000352443A
JP2000352443A JP11166965A JP16696599A JP2000352443A JP 2000352443 A JP2000352443 A JP 2000352443A JP 11166965 A JP11166965 A JP 11166965A JP 16696599 A JP16696599 A JP 16696599A JP 2000352443 A JP2000352443 A JP 2000352443A
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JP
Japan
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discharge
balance
discharge electrode
rotating
side plate
Prior art date
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JP11166965A
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English (en)
Inventor
Masao Yamaguchi
政男 山口
Takeshi Itatsu
武志 板津
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Nagase Integrex Co Ltd
Original Assignee
Nagase Integrex Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nagase Integrex Co Ltd filed Critical Nagase Integrex Co Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電距離を狭くすることなく低電圧で放電可
能な回転体のバランス修正装置を提供する。 【解決手段】 放電電極32が回転砥石24の中心側プ
レート24aに向かって、所定間隔を隔てて正対するよ
うに設けられている。コラムヘッド21上の加速度ピッ
クアップ26で振動を検出して砥石本体24bのアンバ
ランス量を特定し、放電電極32からの所定量の放電
を、中心側プレート24aと放電電極32との間隙空気
中に霧35が浮遊された状態でおこなうことで、回転す
る中心側プレート24aの所定位置に所定量の削り痕3
8を施し、回転砥石24のオートバランスによるバラン
ス修正が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転体のアンバ
ランスを修正するバランス修正装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、研削盤によりワークを研削す
る場合、所要の研削精度を確保するために、砥石のバラ
ンスをとることが一般におこなわれている。そのため、
砥石を予め回転させない状態で静的にバランスさせてお
くことが多い。一方、砥石を回転させた状態でバランス
をとる場合には、例えば、特開平4−203544号公
報に開示されるように、放電発生装置によりダミーウエ
イトと放電電極との間に設けられた所定間隙に放電を発
生させ、この放電によりダミーウエイトを非接触状態で
削って回転体のバランスを修正していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、静的バラン
スでは実際の研削状態でバランスがとれるとは限らな
い。また、前記従来のバランス修正装置では、ダミーウ
エイトと放電電極との間に設けられた間隙に放電をおこ
なうためには、気中放電であるため高電圧を要してい
た。そのため、コストが高く、放電発生装置が煩雑で嵩
張るものであった。一方、低電圧で放電させる方法とし
て、ダミーウエイトと放電電極との間に設けられた間隙
を狭くする方法がある。しかし、低電圧で放電させるた
めには、ダミーウエイトと放電電極との間に設けられた
間隙をかなり狭くする必要があり、少しの振動でダミー
ウエイトあるいは放電電極が接触してしまって研削作業
に不具合が生じるおそれがある。
【0004】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、放電距離を狭くすることなく低電圧で放
電可能な回転体のバランス修正装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、霧を発生させる噴霧装
置を設けて、前記バランス体と放電電極との間の間隙
に、その霧を介在させて放電を発生させることを要旨と
している。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、噴霧装置は水を噴霧することを要旨と
している。請求項3に記載の発明は、請求項1または2
に記載の発明において、噴霧部を覆うためのカバーを、
バランス体と放電電極との間に設けたことを要旨として
いる。
【0007】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一項に記載の発明において、回転体は研削盤の
回転砥石であって、バランス体は回転砥石のホルダであ
ることを要旨としている。
【0008】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一項に記載の発明において、放電はパルス放電
であることを要旨としている。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、バランス体と
放電電極との間の間隙には、霧を発生させて放電するた
め、放電距離を狭くすることなく低電圧で放電可能であ
る。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、噴霧装置
で噴霧するのは水であるため、噴霧装置をコンパクト化
でき、霧の発生も容易である。請求項3に記載の発明に
よれば、カバーで霧の拡散を防止できるため、霧の発生
量を少なくすることができ、周囲に与える影響も少な
い。
【0010】請求項4に記載の発明によれば、研削盤の
回転砥石に導入する場合に好適である。請求項5に記載
の発明によれば、放電をパルス放電とすることで、高精
度のバランス修正をおこなうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1および図2に示すように、研削盤(図
示しない)におけるコラムヘッド21の主軸22の外周
部には、一対の板材25を備えたホルダ23が固着され
ている。ホルダ23の両板材25間には、回転体として
の回転砥石24が挟持されている。回転砥石24は、ホ
ルダ23に挟持されるバランス体としての中心側プレー
ト24aと、その中心側プレート24aの外周に固定さ
れる砥石本体24bとにより構成される。中心側プレー
ト24aはアルミニウム合金よりなる。
【0013】コラムヘッド21の上部には、加速度ピッ
クアップ26が載置固定されるとともに、昇降機構29
が設けられている。昇降機構29には、水平状態となる
支持アーム30が砥石本体24b側に突出された状態で
支持されている。そして、昇降機構29の上部に設けら
れた駆動モータ31の駆動により昇降機構29を介して
支持アーム30が上下方向に昇降するようになってい
る。支持アーム30の先端は鈎形に下方へ延出されてお
り、その先端には放電電極32が中心側プレート24a
に向かって、所定間隔を隔てて正対するように設けられ
ている。放電電極32は銅製である。
【0014】支持アーム30の上方には、噴霧装置20
が設けられている。噴霧装置20は、図示しない貯水タ
ンクから延出される送水パイプ34を介して、水からな
る霧35を噴霧ノズル33で下方へ噴霧できるように設
けられている。
【0015】図3に示すように、放電発生装置は、パル
ス発生回路36と電圧発生回路37とにより構成され
る。また、電圧発生回路37の一方の極には前記中心側
プレート24aが接続され、他方の極にはパルス発生回
路36を介して放電電極32がそれぞれ接続されてい
る。
【0016】次に、このバランス修正装置を使って、回
転砥石24のオートバランスをおこなう動作を説明す
る。図1および図3に示すように、研削盤の回転砥石2
4を回転させながら、コラムヘッド21上の加速度ピッ
クアップ26で振動を検出する。その検出振動に基づい
て砥石本体24bのアンバランス量を図示しない検出装
置により特定し、中心側プレート24aのどの部分をど
れだけ削ればよいか図示しない内蔵コンピュータで演算
する。その演算結果に基づいて駆動モータ31が駆動さ
れて、昇降機構29により支持アーム30が所要位置ま
で移動される。同じく演算結果に基づいてパルス幅等を
決定後、パルス発生回路36から放電電極32に信号が
出力されて、中心側プレート24aの所定位置に放電が
発生される。このとき、噴霧ノズル33から霧35が放
電部分の空気中に噴霧される。
【0017】図4に示すように、放電電極32からの所
定量の放電を、中心側プレート24aと放電電極32と
の間隙空気中に霧35が浮遊された状態でおこなうこと
で、回転する中心側プレート24aの所定位置に所定量
の削り痕38を施し、回転砥石24のオートバランスに
よるバランス修正が実行される。次に、上記実施の形態
によって発揮される効果について説明する。
【0018】(1) 中心側プレート24aへの放電電
極32による放電は、中心側プレート24aと放電電極
32との間の間隙空気中に霧35が浮遊された状態でお
こなわれる。そのため、放電電極32から中心側プレー
ト24aへの放電は、空気だけでなく空気中に浮遊する
霧35を媒体とすることで促進される。従って、従来、
放電に必要な電圧が1kV〜2kVと高圧であったもの
が、上記実施の形態における放電に必要な電圧が50V
〜150Vとなり、放電距離を狭くすることなく低電圧
化を実現できる。
【0019】(2) 放電電極32へ供給する電圧を低
く抑えることができるため、コストを低減できるだけで
なく、高電圧の発生に伴う装置をなくしてバランス修正
装置をコンパクト化できる。
【0020】(3) 中心側プレート24aと放電電極
32との間の空気中に噴霧する霧35は水からなるた
め、調達コストが低く、噴霧装置20が簡素化でき、霧
の発生が容易であるだけでなく、研削盤および研削盤周
囲の環境への不具合を低減できる。
【0021】(4) 本実施の形態では、中心側プレー
ト24aへの放電電極32による放電をパルス放電でお
こなうため、回転砥石24のバランス修正が高精度でで
きる。
【0022】なお、前記実施の形態を次のように変更し
て構成することもできる。 ・ 前記実施の形態では、一つの放電電極32により中
心側プレート24aの削り作業をおこなっていたが、こ
れを複数の放電電極32により削り作業をおこなうよう
に放電発生装置の構成を変更すること。
【0023】このように構成した場合、中心側プレート
24aの削り作業の効率が向上する。 ・ 研削盤のうち少なくとも図1に示す二点鎖線部分
に、例えばアクリル樹脂製のカバーを設けて噴霧部を覆
うとともに、霧35の拡散を防止すること。
【0024】このように構成した場合、霧35の発生量
を抑制することができ、研削盤および研削盤周囲の環境
への不具合を一層低減できる。
【0025】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、バランス体と放電電極との間の間隙には、
霧を発生させて放電するため、放電距離を狭くすること
なく低電圧で放電可能である。
【0026】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、噴霧装置で噴霧するのは水であるた
め、噴霧装置をコンパクト化でき、霧の発生も容易であ
る。請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2
の効果に加えて、カバーで霧の拡散を防止できるため、
霧の発生量を少なくすることができ、周囲に与える影響
も少ない。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれかの効果に加えて、研削盤の回転砥石に導
入する場合に好適である。請求項5に記載の発明によれ
ば、請求項1〜4のいずれかの効果に加えて、放電をパ
ルス放電とすることで、高精度のバランス修正をおこな
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の要部を示す拡大側面図。
【図2】 回転砥石の取付構造を示す拡大断面図。
【図3】 バランス修正装置の構成を示すブロック図。
【図4】 中心プレートの削り加工状態を示す拡大断面
図。
【符号の説明】
20…噴霧装置、24…回転体としての回転砥石、24
a…バランス体としての中心側プレート、24b…砥石
本体、32…放電電極、35…霧。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に導電性を有するバランス体を設
    けるとともに、前記バランス体に対し所定間隔をもって
    放電電極を配設し、前記バランス体と放電電極との間の
    間隙に放電を発生させる放電発生装置を設けた回転体の
    バランス修正装置において、 霧を発生させる噴霧装置を設けて、前記バランス体と放
    電電極との間の間隙に、その霧を介在させて放電を発生
    させることを特徴とする回転体のバランス修正装置。
  2. 【請求項2】 噴霧装置は水を噴霧することを特徴とす
    る請求項1に記載の回転体のバランス修正装置。
  3. 【請求項3】 噴霧部を覆うためのカバーを、バランス
    体と放電電極との間に設けたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の回転体のバランス修正装置。
  4. 【請求項4】 回転体は研削盤の回転砥石であって、バ
    ランス体は回転砥石のホルダであることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか一項に記載の回転体のバランス修
    正装置。
  5. 【請求項5】 放電はパルス放電であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転体のバラン
    ス修正装置。
JP11166965A 1999-06-14 1999-06-14 回転体のバランス修正装置 Pending JP2000352443A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149200A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Disco Abrasive Syst Ltd 研削ホイール
CN105033802A (zh) * 2015-07-25 2015-11-11 安徽卡塔门窗有限公司 一种可多维调整的窗框去毛刺装置

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