JP2000352181A - 鋼製大引の連結具、鋼製大引の連結構造、鋼製大引の連結方法、鋼製大引による床の根太の支持構造および支持方法 - Google Patents

鋼製大引の連結具、鋼製大引の連結構造、鋼製大引の連結方法、鋼製大引による床の根太の支持構造および支持方法

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JP2000352181A JP11165790A JP16579099A JP2000352181A JP 2000352181 A JP2000352181 A JP 2000352181A JP 11165790 A JP11165790 A JP 11165790A JP 16579099 A JP16579099 A JP 16579099A JP 2000352181 A JP2000352181 A JP 2000352181A
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俊彦 奥津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製大引どうしを確実に連結するとともに、こ
の連結部において床の根太を安定的に支持することがで
きる鋼製大引の連結具、鋼製大引の連結構造、鋼製大引
の連結方法、鋼製大引による床の根太の支持構造および
支持方法を提供する。 【解決手段】 床の根太(床パネル30の枠体30c)
を支持する中空の鋼製大引1,1どうしをその長手方向
に連結するためのものである。連結具本体72と、この
連結具本体72の両端部に設けられて、隣り合う鋼製大
引1の連結すべき端部にそれぞれ接合される一対の接合
部73,73とを備える。接合部73,73は、連結具
本体72の端部に突出形成されて、鋼製大引1の端面開
口から鋼製大引1内部に、該鋼製大引1の内面に当接す
るように差し込まれる差込部73aを備える。また、接
合部73,73は、連結具本体72の端部に突出形成さ
れ、鋼製大引1の端部上面に当接して差込部73aとの
協働により鋼製大引1の端部を挟持する挟み部73bを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の床の根太
を支持するための鋼製大引どうしを連結するための鋼製
大引の連結具、この連結具を用いた鋼製大引の連結構造
および連結方法、そして、鋼製大引による床の根太の支
持構造および支持方法に関するものである。
【0002】
【背景の技術】一般に、住宅においては、1階床の根太
を支持するのには、木製の大引が使用されている。とこ
ろが、近年、木材の安定供給が困難になりつつあり、こ
のため、大引を鋼製化することが一部で行われている。
鋼製大引を使用した技術としては、例えば、特許第27
50273号公報および特許第2828240号公報に
記載のものが知られている。これら公報に記載の鋼製大
引は断面が正方形状のパイプ材からなり、鋼製束を介し
て束ベース上に支持される。この鋼製束は、断面L字状
の大引受具と、ベースプレートとをターンバックルで連
結して鋼製されたものであり、前記大引受具に鋼製大引
を装着するには、大引受具の底壁部と側壁部とにそれぞ
れ鋼製大引の底面と側面をそれぞれ当接したうえで、前
記大引受具の底壁部および側壁部にそれぞれ形成された
穴から、ボルトや釘等を鋼製大引にねじ込むまたは打込
むことによって行っている。 そして、床パネル(床)
の枠体(根太)は、このように大引受け具に装着した鋼
製大引の上部に設けられる。また、前記鋼製大引の長手
方向は所定長に設定されているため、この所定長以上の
長きに亘って鋼製大引を配設する場合に、鋼製大引どう
しは、連結具によってその長手方向に連結されることが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼製大
引の中には、その上面に、鋼製大引の長手方向に延在す
る窪みが形成されたものがあるが、従来は、このような
鋼製大引を連結する連結具がなかった。
【0004】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、鋼製大引どうしを確実に連結するとともに、
この連結部において床の根太を安定的に支持することが
できる鋼製大引の連結具、鋼製大引の連結構造、鋼製大
引の連結方法、鋼製大引による床の根太の支持構造およ
び支持方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の鋼製大引の連結具70(80,
90)は、床の根太(床パネル30の枠体30c)を支
持する中空の鋼製大引1,1(61,61)どうしをそ
の長手方向に連結するためのものであって、例えば図3
に示すように、連結具本体72(92)と、この連結具
本体72(92)の両端部に設けられて、隣り合う鋼製
大引1,1(61,61)の連結すべき端部にそれぞれ
接合される一対の接合部73,73(93,93)とを
備え、前記接合部73,73(93,93)は、前記連
結具本体72(92)の端部に突出形成されて、前記鋼
製大引1(61)の端面開口から鋼製大引1(61)内
部に、該鋼製大引1(61)の内面に当接するように差
し込まれる差込部73aと、前記連結具本体72(9
2)の端部に突出形成され、前記鋼製大引1(61)の
端部上面に当接して前記差込部73aとの協働により前
記鋼製大引1(61)の端部を挟持する挟み部73b
(93b)とを備えたものである。
【0006】差込部73aは、請求項2のように連結具
本体の幅方向に離間して一対形成することのほか、1つ
あるいは3つ以上形成するようにしても良い。また、挟
み部73aは、必ずしも請求項5のような当接部74を
有する必然性はなく、当接部74がないものであっても
よい。さらに、挟み部73b(93b)は、必ずしも請
求項2のように差込部73a,73a間において形成す
る必然性はなく、その他の位置に形成しても良い。ま
た、挟み部73b(93b)は、請求項3のように、連
結具70(80,90)の最上面が鋼製大引1(61)
の最上面(例えば通常時支持面2d,2d)と面一にな
るものや、請求項4のように凸条76(86)が形成さ
れ、この凸条76(86)の上面が鋼製大引1(61)
の最上面(例えば通常時支持面2d,2d)と面一にな
るもののほか、凸条76(86)を有しないものや、連
結具70(80,90)の最上面が鋼製大引1(61)
の最上面と面一にならないものであってもよい。
【0007】請求項1の鋼製大引の連結具70(80,
90)においては、連結具本体72(92)の両端部に
設けられた一対の接合部73,73(93,93)は、
それぞれ、連結具本体72(92)の端部に突出形成さ
れ、鋼製大引1(61)の端面開口から鋼製大引1(6
1)内部に、該鋼製大引1(61)の内面に当接するよ
うに差し込まれる差込部73a,73a(93b,93
b)と、連結具本体72(92)の端部に突出形成さ
れ、鋼製大引1(61)の端部上面に当接して差込部7
3a,73aとの協働により鋼製大引1(61)の端部
を挟持する挟み部73b(93b)とを有している。よ
って、一方の鋼製大引1(61)の端部を連結具70
(80,90)の一方の接合部73(93)により挟持
させ、他方の鋼製大引1(61)の端部を連結具70
(80,90)の他方の接合部73(93)により挟持
させることで、これら鋼製大引1,1(61,61)ど
うしをその長手方向に連結することができる。
【0008】請求項2の鋼製大引の連結具70(80,
90)は、連結すべき鋼製大引1(61)の上面には、
窪み2c(窪み62cの一部を構成するビス止め面62
f)が鋼製大引1(61)の長手方向に延在するように
して形成されており、該鋼製大引1,1(61,61)
どうしをその長手方向に連結するための請求項1の鋼製
大引の連結具70(80,90)において、前記差込部
73aは、前記連結具本体72(92)の端部に、その
幅方向に離間して一対形成され、前記挟み部73b(9
3b)は、前記連結具本体72(92)の端部に、前記
差込部73a,73a間において形成され、前記鋼製大
引1(61)の窪み2c(ビス止め面62f)の上面に
当接するものであることを特徴としている。
【0009】請求項2の鋼製大引の連結具70(80,
90)においては、連結具本体72(92)の端部に、
その幅方向に離間して一対形成された差込部73a,7
3aと、連結具本体72(92)の端部に、差込部73
a,73a間において形成され、鋼製大引1(61)の
窪み2c(ビス止め面62c)の上面に当接するもので
ある挟み部73b(93b)とを有するものである。よ
って、連結すべき鋼製大引1(61)の上面に、窪み2
c(ビス止め面62c)が鋼製大引1(61)の長手方
向に延在するようにして形成されている場合に、鋼製大
引1,1(61,61)どうしをその長手方向に連結す
るに際し、連結具本体72(92)の一方の接合部73
(93)の差込部73a,73aを、鋼製大引1(6
1)の窪み2c(ビス止め面62c)の両側において鋼
製大引1(61)の内面に当接するように鋼製大引1
(61)内部に差し込むとともに、挟み部73b(93
b)を鋼製大引1(61)の窪み2c(ビス止め面62
c)の上面に当接させることにより、これら挟み部73
b(93b)と差込部73a,73aとの協働により鋼
製大引1(61)の端部を挟持することができる。従っ
て、一方の鋼製大引1(61)の端部を連結具70(8
0,90)の一方の接合部73(93)により挟持さ
せ、他方の鋼製大引1(61)の端部を連結具70(8
0,90)の他方の接合部73(93)により挟持させ
ることで、これら鋼製大引1,1(61,61)どうし
をその長手方向に連結することができる。
【0010】請求項3の鋼製大引の連結具70(80,
90)は、請求項1または2において、前記連結具70
(80,90)の最上面(例えば凸条76の上面(凸条
86の上面))は、該連結具70(80,90)の接合
部73(93)を鋼製大引1(61)の端部に接合した
際に、該鋼製大引1(61)の最上面(例えば通常時支
持面2d,2d)と面一となるように形成されたもので
ある。
【0011】請求項3の鋼製大引の連結具70(80,
90)においては、連結具70(80,90)の最上面
(凸条76の上面(凸条86の上面))は、該連結具7
0(80,90)の接合部73(93)を鋼製大引1
(61)の端部に接合した際に、鋼製大引1(61)の
最上面(通常時支持面2d,2d)と面一となるので、
連結具70(80,90)により鋼製大引1,1(6
1,61)どうしをその長手方向に連結したときに、必
要に応じて鋼製大引1(61)の最上面(通常時支持面
2d,2d)と連結具70(80,90)の最上面(凸
条76の上面(凸条86の上面))とにより、床の根太
(例えば床パネル30の枠体30c)を安定的に支持で
きる。
【0012】請求項4の鋼製大引の連結具70(80,
90)は、請求項3において、前記連結具70(80,
90)の最上面が、一方の前記挟み部73b(93b)
から前記連結具本体72(92)および他方の前記挟み
部73b(93b)にかけて連続的に形成された上に凸
な凸条76(86)の上面であることを特徴としてい
る。
【0013】請求項4の鋼製大引の連結具70(80,
90)においては、連結具70(80,90)の最上面
が、一方の前記挟み部73b(93b)から前記連結具
本体72(92)および他方の前記挟み部73b(93
b)にかけて連続的に形成された上に凸な凸条76(8
6)の上面であり、該連結具70(80,90)の接合
部73(93)を鋼製大引1(61)の端部に接合した
際に、この凸条76(86)の上面が鋼製大引1(6
1)の最上面(通常時支持面2d,2d)と面一とな
る。よって、連結具70(80,90)により鋼製大引
1,1(61,61)どうしをその長手方向に連結した
ときに、鋼製大引1(61)の最上面(通常時支持面2
d,2d)、および、一方の鋼製大引1(61)と接合
された一方の接合部73(93)から他方の鋼製大引1
(61)と接合された他方の接合部73(93)に亘っ
て存在する凸条76(86)により、床の根太(床パネ
ル30の枠体30c)を支持可能な状態となる。従っ
て、これら鋼製大引1(61)の間隔においても、必要
に応じて床の根太(床パネル30の枠体30c)を支持
することが可能となる。
【0014】請求項5の鋼製大引の連結具70(80,
90)は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記差込
部73a,73aは、前記鋼製大引1(61)の側部内
面に当接する当接部74を有することを特徴としてい
る。
【0015】請求項5の鋼製大引の連結具70(80,
90)においては、連結具70(80,90)の接合部
73,73(93,93)の差込部73aが、鋼製大引
1(61)の側部内面に当接する当接部74を有するの
で、差込部73a,73aと挟み部73b(93b)と
の協働により鋼製大引1(61)の端部を挟持させて連
結具70(80,90)を鋼製大引1(61)に接合し
た際の接合力をより高めることができるとともに、当接
部74により連結具70(80,90)が鋼製大引1
(61)に対して左右方向にずれることを防止できる。
よって、よりしっかりと鋼製大引1,1(61,61)
どうしを連結できるとともに、鋼製大引1,1(61,
61)どうしが左右にずれることない。
【0016】請求項6の鋼製大引の連結構造は、例えば
図1、図4、図5に示すように、請求項1〜4のいずれ
かに記載の鋼製大引の連結具70(80,90)を用い
て鋼製大引1,1(61,61)どうしを連結する連結
構造であって、前記連結具70(80,90)の一方の
前記接合部73(93)の前記差込部73a,73a
が、一方の前記鋼製大引1(61)の端面開口から鋼製
大引1(61)内部に、該鋼製大引1(61)の内面に
当接するように差しこまれるとともに、前記挟み部73
b(93b)が前記窪み2c(窪み62cの一部を構成
するビス止め面62c)の上面に当接して、これら差込
部73aと挟み部73b(93b)との協働により前記
一方の鋼製大引1(61)の端部が挟持される一方で、
同様に、前記連結具70(80,90)の他方の前記接
合部73(93)の前記差込部73a,73aと前記挟
み部73b(93b)との協働により他方の前記鋼製大
引1(61)の端部が挟持され、これら鋼製大引1,1
(61,61)どうしがその長手方向に連結されている
ことを特徴としている。
【0017】請求項6の鋼製大引の連結構造において
は、連結具70(80,90)の一方の接合部73(9
3)の差込部73a,73aが、一方の鋼製大引1(6
1)の端面開口から鋼製大引1(61)内部に、該鋼製
大引1(61)の内面に当接するように差しこまれると
ともに、一方の挟み部73b(93b)が鋼製大引1
(61)の窪み2c(窪み62cの一部を構成するビス
止め面62c)の上面に当接して、これら差込部73
a,73aと挟み部73b(93b)との協働により一
方の鋼製大引1(61)の端部が挟持されており、他
方、同様に、連結具70(80,90)の他方の接合部
73(93)の差込部73a,73aと挟み部73b
(93b)との協働により他方の鋼製大引1(61)の
端部が挟持されており、これら鋼製大引1,1(61,
61)どうしをその長手方向に連結された状態に保持で
きる。
【0018】請求項7の鋼製大引の連結構造は、請求項
5記載の鋼製大引の連結具70(80,90)を用いて
鋼製大引1,1(61,61)どうしを連結する連結構
造であって、前記連結具70(80,90)の一方の前
記接合部73(93)の前記差込部73a,73aが、
一方の前記鋼製大引1(61)の端面開口から鋼製大引
1(61)内部に、該鋼製大引1(61)の内面に当接
するように差しこまれるとともに、前記挟み部73b
(93b)が前記窪み2c(窪み62cの一部を構成す
るビス止め面62c)の上面に当接して、これら差込部
73a,73aと挟み部73b(93b)との協働によ
り前記一方の鋼製大引1(61)の端部が挟持される一
方で、同様に、前記連結具70(80,90)の他方の
前記接合部73(93)の前記差込部73a,73aと
前記挟み部73b(93b)との協働により他方の前記
鋼製大引1(61)の端部が挟持され、さらに、前記当
接部74が各鋼製大引1(61)の側部内面に当接し
て、これら鋼製大引1,1(61,61)どうしがその
長手方向に連結されていることを特徴としている。
【0019】請求項7の鋼製大引の連結構造において
は、連結具70(80,90)の一方の接合部73(9
3)の差込部73a,73aが、一方の鋼製大引1(6
1)の端面開口から鋼製大引1(61)内部に、該鋼製
大引1(61)の内面に当接するように差しこまれると
ともに、一方の接合部73(93)の挟み部73b(9
3b)が窪み2c(窪み62cの一部を構成するビス止
め面62c)の上面に当接して、これら差込部73a,
73aと挟み部73b(93b)との協働により一方の
鋼製大引1(61)の端部が挟持されており、他方、同
様に、連結具70(80,90)の他方の接合部73
(93)の差込部73a,73aと挟み部73b(93
b)との協働により他方の鋼製大引1(61)の端部が
挟持されており、さらに各接合部73,73(93,9
3)の各当接部74が各鋼製大引1(61)の側部内面
に当接している。よって、当接部74がない場合に比べ
て、よりしっかりとこれら鋼製大引1,1(61,6
1)どうしをその長手方向に連結された状態に保持でき
る。
【0020】請求項8の鋼製大引の連結方法は、請求項
1〜4のいずれかに記載の鋼製大引の連結具70(8
0,90)を用いて鋼製大引1,1(61,61)どう
しを連結する連結方法であって、先ず、一方の前記接合
部73(93)の前記差込部73a,73aを一方の前
記鋼製大引1(61)の内面に当接するように前記鋼製
大引1(61)の開口端面から鋼製大引1(61)内部
に差し込むとともに、前記挟み部73b(93b)を前
記窪み2c(窪み62cの一部を構成するビス止め面6
2c)の上面を滑らせるようにして、前記接合部73
(93)により前記一方の鋼製大引1(61)の端部を
挟み込ませて前記連結具70(80,90)を一方の鋼
製大引1(61)に対して取付け、次いで、他方の前記
鋼製大引1(61)の端部を他方の前記接合部73(9
3)の前記差込部73a,73aと挟み部73b(93
b)との間に滑り込ませることにより、該接合部73
(93)により前記他方の鋼製大引1(61)の端部を
挟み込ませ、これら鋼製大引1,1(61,61)どう
しをその長手方向に連結することを特徴としている。
【0021】請求項8の鋼製大引の連結方法において
は、先ず、一方の接合部73(93)の差込部73a,
73aを一方の鋼製大引1(61)の内面に当接するよ
うに鋼製大引1(61)の開口端面から鋼製大引1(6
1)内部に差し込むとともに、挟み部73b(93b)
を窪み2c(窪み62cの一部を構成するビス止め面6
2c)の上面を滑らせるようにして、接合部73(9
3)により一方の鋼製大引1(61)の端部を挟み込ま
せて連結具70(80,90)を一方の鋼製大引1(6
1)に対して取付ける。次いで、他方の鋼製大引1(6
1)の端部を他方の接合部73(93)の差込部73
a,73aと挟み部73b(93b)との間に滑り込ま
せることにより、該接合部73(93)により他方の鋼
製大引1(61)の端部を挟み込ませることにより、連
結具70(80,90)によりこれら鋼製大引1,1
(61,61)どうしをその長手方向に連結することが
できる。
【0022】請求項9の鋼製大引の連結方法は、請求項
5記載の鋼製大引の連結具70(80,90)を用いて
鋼製大引1,1(61,61)どうしを連結する連結方
法であって、先ず、一方の前記接合部73(93)の前
記差込部73a,73aを一方の前記鋼製大引1(6
1)の内面に当接するように前記鋼製大引1(61)の
開口端面から鋼製大引1(61)内部に差し込むととも
に、前記挟み部73b(93b)を前記窪み2c(窪み
62cの一部を構成するビス止め面62c)の上面を滑
らせるようにして、前記接合部73(93)により前記
一方の鋼製大引1(61)の端部を挟み込ませるととも
に、前記当接部74を該一方の鋼製大引1(61)の側
部内面に当接するように鋼製大引1(61)内部に押し
込むことにより前記連結具70(80,90)を一方の
鋼製大引1(61)に対して取付け、次いで、他方の鋼
製大引1(61)の端部を他方の前記接合部73(9
3)の前記差込部73a,73aと挟み部73b(93
b)との間に滑り込ませることにより、該接合部73
(93)により前記他方の鋼製大引1(61)の端部を
挟み込ませるとともに、前記当接部74を該他方の鋼製
大引1(61)の側部内面に当接するように鋼製大引1
(61)内部に入り込ませ、これら鋼製大引1,1(6
1,61)どうしをその長手方向に連結することを特徴
としている。
【0023】請求項9の鋼製大引の連結方法において
は、先ず、一方の接合部73(93)の差込部73a,
73aを一方の鋼製大引1(61)の内面に当接するよ
うに鋼製大引1(61)の開口端面から鋼製大引1(6
1)内部に差し込むとともに、挟み部73b(93b)
を窪み2c(窪み62cの一部を構成するビス止め面6
2c)の上面を滑らせるようにして、接合部73(9
3)により一方の鋼製大引1(61)の端部を挟み込ま
せるとともに、当接部74を該一方の鋼製大引1(6
1)の側部内面に当接するように鋼製大引1(61)内
部に押し込むことにより連結具70(80,90)を一
方の鋼製大引1(61)に対して取付ける。次いで、他
方の鋼製大引1(61)の端部を他方の接合部73(9
3)の差込部73a,73aと挟み部73b(93b)
との間に滑り込ませることにより、該接合部73(9
3)により他方の鋼製大引1(61)の端部を挟み込ま
せるとともに、当接部74を該他方の鋼製大引1(6
1)の側部内面に当接するように鋼製大引1(61)内
部に入り込ませることにより、鋼製大引1,1(61,
61)どうしをその長手方向に連結することができる。
しかも、各当接部74がない場合に比べて、よりしっか
りとこれら鋼製大引1,1(61,61)どうしを連結
することができ、しかも、鋼製大引1,1(61,6
1)どうしが左右にずれることがない。
【0024】請求項10の鋼製大引1(61)による床
の根太(床パネル30の枠体30c)の支持構造は、請
求項3〜5のいずれかに記載の鋼製大引の連結具70
(80,90)を用いて連結された鋼製大引1(61)
によって床の根太(床パネル30の枠体30c)を支持
させた支持構造であって、前記連結具70(80,9
0)により前記鋼製大引1,1(61,61)どうしが
その長手方向に連結されることにより、互いに面一とな
った前記連結具70(80,90)の最上面(例えば凸
条76の上面(凸条86の上面))と各鋼製大引1(6
1)の最上面(例えば通常時支持面2d,2d)とによ
って、前記根太(30c)の下面を支持させたことを特
徴としている。
【0025】請求項10の鋼製大引1(61)による床
の根太(床パネル30の枠体30c)の支持構造におい
ては、連結具70(80,90)により鋼製大引1,1
(61,61)どうしがその長手方向に連結されること
により、連結具70(80,90)の最上面(凸条76
の上面(凸条86の上面))と各鋼製大引1(61)の
最上面(通常時支持面2d,2d)とが互いに面一とな
り、これら連結具70(80,90)の最上面(凸条7
6の上面(凸条86の上面))と各鋼製大引1(61)
の最上面(通常時支持面2d,2d)とによって、根太
30cの下面を支持させたので、床の根太(床パネル3
0の枠体30c)をより安定的に支持することができ
る。
【0026】請求項11の鋼製大引1(61)による床
の根太(床パネル30の枠体30c)の支持構造は、請
求項4または5記載の鋼製大引の連結具70(80,9
0)を用いて連結された鋼製大引1(61)によって床
の根太(床パネル30の枠体30c)を支持させた支持
構造であって、前記連結具70(80,90)により前
記鋼製大引1,1(61,61)どうしがその長手方向
に連結されることにより、互いに面一となった前記連結
具70(80,90)の前記凸条76(86)の上面と
各鋼製大引1(61)の最上面(例えば通常時支持面2
d,2d)とによって、前記根太30cの下面を支持さ
せたことを特徴としている。
【0027】請求項11の鋼製大引1(61)による床
の根太(床パネル30の枠体30c)の支持構造におい
ては、連結具70(80,90)により鋼製大引1,1
(61,61)どうしがその長手方向に連結されること
により、連結具70(80,90)の一方の挟み部73
b(93b)から連結具本体72(92)および他方の
挟み部73b(93b)にかけて連続的に形成された凸
条76(86)と、各鋼製大引1(61)の最上面(通
常時支持面2d,2d)とが互いに面一な状態となる。
そして、これら凸条76(86)と各鋼製大引1(6
1)の最上面(通常時支持面2d,2d)とによって、
根太30cの下面を支持させたので、これら鋼製大引1
(61)の間隔においても、床の根太(床パネル30の
枠体30c)を支持することができる。
【0028】請求項12の鋼製大引1(61)による床
の根太(床パネル30の枠体30c)の支持方法は、請
求項3〜5のいずれかに記載の鋼製大引の連結具70
(80,90)を用いて連結された鋼製大引1(61)
によって床の根太(床パネル30の枠体30c)を支持
する支持方法であって、前記連結具70(80,90)
により前記鋼製大引1,1(61,61)どうしをその
長手方向に連結することにより、各鋼製大引1(61)
の最上面(通常時支持面2d,2d)と前記連結具70
(80,90)の最上面(例えば凸条76の上面)とを
互いに面一にした後、各鋼製大引1(61)の最上面
(通常時支持面2d,2d)と前記連結具70(80,
90)の最上面(凸条76の上面(凸条86の上面))
とに前記根太30cの下面を載置して、これら鋼製大引
1(61)と連結具70(80,90)とによって該根
太30cを支持することを特徴としている。
【0029】請求項12の鋼製大引1(61)による床
の根太(床パネル30の枠体30c)の支持方法におい
ては、連結具70(80,90)により鋼製大引1,1
(61,61)どうしをその長手方向に連結することに
より、各鋼製大引1(61)の最上面(例えば通常時支
持面2d,2d)と連結具70(80,90)の最上面
(例えば凸条76の上面(凸条86の上面))とを互い
に面一にした後、各鋼製大引1(61)の最上面(通常
時支持面2d,2d)と連結具70(80,90)の最
上面(凸条76の上面(凸条86の上面))とに根太3
0cの下面を載置して、これら鋼製大引1(61)と連
結具70(80,90)とによって該根太30cを安定
的に支持することができる。
【0030】請求項13の鋼製大引1(61)による床
の根太(床パネル30の枠体30c)の支持方法は、請
求項4または5記載の鋼製大引の連結具70(80,9
0)を用いて連結された鋼製大引1(61)によって床
の根太(床パネル30の枠体30c)を支持する支持方
法であって、前記連結具70(80,90)により前記
鋼製大引1,1(61,61)どうしをその長手方向に
連結することにより、各鋼製大引1(61)の最上面
(通常時支持面2d,2d)と前記連結具70(80,
90)の前記凸条76(86)の上面とを互いに面一に
した後、各鋼製大引1(61)の最上面と前記凸条76
(86)の上面とに前記根太30cの下面を載置して、
これら鋼製大引1(61)と連結具70(80,90)
とによって該根太30cを支持することを特徴としてい
る。
【0031】請求項13の鋼製大引1(61)による床
の根太(床パネル30の枠体30c)の支持方法におい
ては、連結具70(80,90)により鋼製大引1,1
(61,61)どうしをその長手方向に連結することに
より、各鋼製大引1(61)の最上面(通常時支持面2
d,2d)と連結具70(80,90)の凸条76(8
6)の上面とを互いに面一にした後、各鋼製大引1(6
1)の最上面(通常時支持面2d,2d)と凸条76
(86)の上面とに根太30cの下面を載置して、これ
ら鋼製大引1(61)と連結具70(80,90)とに
よって該根太30cを支持することができる。よって、
これら鋼製大引1(61)の間隔においても、床の根太
(床パネル30の枠体30c)を支持することができ、
より安定的に床の根太(床パネル30の枠体30c)を
支持することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態例について説明する。図1は本発明に係る鋼
製大引の連結具70を用いて鋼製大引1,1どうしを連
結した状態を示す斜視図、図2は鋼製大引1の一例を示
す横断面図、図3の(A)は本発明に係る鋼製大引の連
結具70の一例を示す正面図、図3の(B)は本発明に
係る鋼製大引の連結具70の一例を示す平面図、図4は
一方の鋼製大引1に連結具70の一方の接合部73を差
し込んだ状態を示す斜視図、図5は鋼製大引1に連結具
70の接合部73を差し込んだ状態での横断面図、図6
は鋼製大引1により床パネル30を支持した状態を示す
斜視図、図7は鋼製大引1を支持する鋼製大引用床束を
示す正面図、図8は鋼製大引用床束の受部の斜視図であ
る。
【0033】先ず、鋼製大引本体2は中空の長尺な筐体
であり、その横断面は略長方形状に形成されている。こ
の鋼製大引本体2の上面には、鋼製大引1の長手方向に
沿った窪み2cが、鋼製大引本体2の一方の端部から他
方の端部まで連続して形成されている。この窪み2cの
底部は、図2に示すように中央部のビス止め面2fと、
このビス止め面2fの両側に該ビス止め面2fと連続的
に形成されたビス止め時支持面2e,2eとを有してい
る。このうち、ビス止め時支持面2e,2eは、床の根
太(例えば床パネル30の枠体30c;図6参照)を窪
み2cの底部のビス止め面2fにビス止めした時にビス
止め面2fが上方に引っ張られた際に、下面2b,2b
と平行になるとともに枠体30c下面に当接して、枠体
30cを下方から支持するものである。また、ビス止め
時支持面2e,2eが鋼製大引本体2の下面2b,2b
と平行になった状態では、これらビス止め時支持面2
e,2eが互いに面一となるようになっている。
【0034】また、窪み2cの両側には通常時支持面2
d,2dが形成されている。この通常時支持面2d,2
dは、鋼製大引本体2の長手方向に沿って、一方の端部
から他方の端部まで連続して形成されており、互いに面
一に形成されている。これら通常時支持面2d,2d
は、枠体30cを窪み2cの底部にビス止めしない通常
時には下面2b,2bと平行であるとともに枠体30c
の下面に当接して、該枠体30cを下方から支持するも
のである。
【0035】つまり、この鋼製大引1は、床の根太(例
えば後述する床パネル30の枠体30c)を窪み2cの
底部にビス止めした箇所においても、ビス止めしない箇
所においても、ともに枠体30cの下面をビス止め時支
持面2e,2eまたは通常時支持面2d,2dによって
面支持することができるように構成されたものである。
【0036】この鋼製大引本体2の両側壁3,4の双方
には、該鋼製大引本体2を下方から支持する、後述する
鋼製大引用床束10が係合する上下の係合部5,6(本
実施例の場合、係合部6,6に係合する)が形成されて
いる。これら係合部5,6は、両側壁3,4の双方にそ
れぞれ形成された、鋼製大引本体2の長手方向に沿う凹
溝であり、上係合部5,5どうしは、鋼製大引本体2の
下面からの高さが等しく設定され、下係合部6,6どう
しは、鋼製大引本体2の下面からの高さが等しく設定さ
れている。つまり、鋼製大引本体2の両側壁3,4に
は、左右対称に上下の係合部5,6が形成されている。
また、両側壁の双方には、後述する連結具70の差込部
73a,73aを鋼製大引1の端面開口から鋼製大引1
の内部に、該鋼製大引1の内面に当接するように差し込
んだ際に、差込部73a,73aの当接部74,74の
下端部の下方向移動を規制する規制部5a,5aが、そ
れぞれ形成されている。
【0037】鋼製大引本体2の下面2b,2bには開口
部8が形成されている。この開口部8は、鋼製大引本体
2の長手方向に沿って、その一方の端部から他方の端部
まで連続して形成されたものであり、開口部8の両側に
はそれぞれ鋼製大引本体2の下面2b,2bに対して垂
直に起立する起立壁8a,8aが鋼製大引本体2の長手
方向に沿って連続して形成されている。
【0038】次ぎに、本発明に係る鋼製大引の連結具7
0は、鋼製大引1,1どうしをその長手方向に連結する
ためのものであって、図3および図4に示すように、鋼
板等の金属板を折り曲げることによって形成されたもの
であり、連結具本体72と、この連結具本体72の両端
部に設けられて、隣り合う鋼製大引1,1の連結すべき
端部にそれぞれ接合される一対の接合部73,73とを
備えている。このうち、接合部73は、連結具本体72
の端部に、その幅方向に離間してそれぞれ突出形成され
て、鋼製大引1の端面開口から鋼製大引1の内部に、該
鋼製大引1の内面に当接するように差し込まれる一対の
差込部73a,73aと、連結具本体72の端部に差込
部間において突出形成され、鋼製大引1の窪み2cの上
面に当接して差込部73a,73aとの協働により鋼製
大引1の端部を挟持する挟み部73bとを備えている。
【0039】さらに、差込部73a,73aは、この差
込部73a,73aの外縁部に下方に垂下するようにし
て形成されて、鋼製大引1の両側壁3,4にそれぞれ当
接する当接部74を備えている。加えて、図4に示すよ
うに、連結具70の幅方向において同一側の当接部7
4,74は互いに連続しており、これら当接部74,7
4の間の部分は連結具70の強度を高める補強部75と
なっている。
【0040】また、連結具70には、一方の挟み部73
bから連結具本体72および他方の挟み部73bにかけ
て連続的に、鋼製大引1の長手方向に沿った上に凸な凸
条76が形成されている。この凸条76の側壁76a,
76aは、挟み部73bの当接板77,77から鉛直方
向に立設されている。ここで、接合部73の差込部73
a,73aを鋼製大引1の内面に当接するように鋼製大
引1の開口端面から鋼製大引1内部に差し込むととも
に、挟み部73bを窪み2cの上面に当接させて、接合
部73により鋼製大引1の端部に接合した際には、この
凸条76の上面が、鋼製大引1の最上面、即ち通常時支
持面2d,2dと面一となるように設定されている(図
5参照)。
【0041】このように構成された連結具70を用いて
鋼製大引1,1どうしをその長手方向に連結するには、
先ず、連結具70の一方の接合部73の差込部73a,
73aを一方の鋼製大引1の内面に当接するように鋼製
大引1の開口端面から鋼製大引1内部に差し込むととも
に、挟み部73bを窪み2cの上面を滑らせるようにし
て、接合部73により該鋼製大引1の端部の上部を挟み
込ませるとともに、当接部74,74を該鋼製大引1の
側部内面に当接するように鋼製大引1内部に押し込んで
連結具70を該鋼製大引1に対して取付け、図4に示す
状態にする。次いで、図1に示すように、他方の鋼製大
引1の端部の上部を他方の接合部73の差込部73a,
73aと挟み部73bとの間に滑り込ませることによ
り、該接合部73により該鋼製大引1の端部を挟み込ま
せるとともに、当接部74,74を該鋼製大引1の側部
内面に当接するように鋼製大引1内部に入り込ませる。
これにより、鋼製大引1,1どうしがその長手方向に連
結されるとともに、連結具70の凸条76の上面が鋼製
大引1の通常時支持面2d,2dと面一となる。また、
当接部74の下端部が規制部5aによって下方向移動を
規制された状態となる。
【0042】このようにして、連結具70によって鋼製
大引1,1どうしが確実に、その長手方向に連結され
る。また、連結具70の接合部73の差込部73aが、
鋼製大引1の側部内面に当接する当接部74を有するの
で、差込部73a,73aと挟み部73bとの協働によ
り鋼製大引1の端部を挟持させて連結具70を鋼製大引
1に接合した際の接合力をより高めることができよりし
っかりと鋼製大引1,1どうしを連結できる。また、当
接部74により連結具70が鋼製大引1に対して左右方
向にずれることを規制できるため、鋼製大引1,1どう
しが左右にずれることない。さらに、鋼製大引本体2の
下面には開口部8が形成されており、これによって、両
側壁3,4が外側に弾性的に撓み可能であるので、連結
具70を鋼製大引1の端面開口から挿入するときに、該
両側壁3,4が外側に撓むことで、連結具70を容易に
挿入することができ、また、挿入後は、両側壁3,4が
弾性復帰して連結具70に当接するので、より確実に鋼
製大引1,1どうしを連結することができる。加えて、
当接部74,74の下端部が規制部5a,5aによって
下方向移動を規制された状態となっているので、連結具
70または鋼製大引1に対して上下方向の力が作用した
場合に、好適に抗することができるようになっている。
また、連結具70の幅方向において同一側の当接部7
4,74は互いに連続しており、これら当接部74,7
4の間の部分は連結具70の強度を高める補強部75と
なっているので、連結具70により鋼製大引1,1どう
しを連結した部位において、水平方向の力が作用した場
合に、好適に抗することができる。
【0043】次に上記構成の鋼製大引1を支持する鋼製
大引用床束10について説明する。全体図示は省略する
が、地盤上には複数の基礎K…(図6参照)が平行に一
定間隔で設置されており、各基礎K上には複数の鋼製大
引用床束10…が所定のピッチWで設置されている。こ
のピッチWは、建物のモジュール寸法の整数倍に設定さ
れており、例えばモジュール寸法を910mmとする
と、その2倍の1820mmに設定されている。なお、
モジュール寸法とは、建物のあらゆる部分を一定の大き
さの倍数関係に整えようとするときの基準になる寸法の
ことをいい、上述した910mmの他に、1000m
m、900mm、800mm等とされている。
【0044】ただし、上述のように連結具70により鋼
製大引1,1どうしを連結した場合には、連結具70の
本体72の長さ分だけ間隔があいてしまい、この間隔の
部分では鋼製大引用床束10により鋼製大引1を支持す
ることができないので、この間隔に対応して鋼製大引用
床束10が位置することがないように設定しておく。
【0045】鋼製大引用床束10は、図6ないし図7に
示すように、基礎K上に固定されるベースプレート11
と、このベースプレート11上に垂直に立設された床束
本体12と、この床束本体12の上端部に設けられて前
記鋼製大引1を受ける受部13とから構成されている。
【0046】前記ベースプレート11は長方形板状をな
すもので、該ベースプレート11には基礎Kから突出す
るアンカーボルトT,Tを挿通するための孔11a,11
aが形成されている。そして、ベースプレート11は、
アンカーボルトT,Tを前記孔11a,11aに挿通した
うえでアンカーボルトTの上端部に座金14を挿通して
ナット15を螺合して締め付けることで、基礎K上に固
定されている。
【0047】前記床束本体12はスリーブ状をなす軸部
16と、この軸部16の両端部に螺合された上下一対の
ボルト17,17と、該ボルト17,17に前記軸部16
の上下端部でそれぞれ螺合されたナット18,18とか
ら構成されている。この床束本体12は、ボルト17,
17を回転不能にしたうえで、前記軸部16を正逆方向
に回転させることで、該ボルト17,17が軸部16の
上下端部から伸縮し、これによって長さ調整ができるよ
うになっており、この調整後、前記ナット18,18を
締め付けることで、軸部16を回転不能に固定して床束
本体16の長さを決定できるようになっている。
【0048】前記受部13は、図8に示すように、前記
鋼製大引1の下面2bが当接されて、該下面2bを下方
から支持する底壁部20と、この底面部20の両縁部に
それぞれ形成されて、前記鋼製大引1の両側面にそれぞ
れ当接する側壁部21,22と、該両側壁部21,22に
それぞれ形成されて、前記鋼製大引本体2の両側壁3,
4の双方にそれぞれ形成された下係合部6,6に係合可
能な被係合部23,24と、前記底壁部20に形成され
て、前記鋼製大引1の下面2bの開口部8に挿入可能な
挿入部25,25とを備えて構成されている。ここで、
鋼製大引1を直線状に好適に支持することができるよう
に、全ての鋼製大引用床束10…の受部13の高さを揃
えておく。
【0049】前記底壁部20の下面には、床束本体16
の上端部、すなわち軸部16の上端部に螺合されたボル
ト17がプレート17aを介して取付けられている。側
壁部21と側壁部22との高さは、互いに等しく設定さ
れている。そして、側壁部21の上端部に被係合部23
が形成され、側壁部22の上端部に被係合部24が形成
されている。前記被係合部23,24は、側壁部21,2
2の上端部から内側に直角に突出するようにして形成さ
れたものある。そして、前記被係合部23,24の下面
は前記鋼製大引1の下係合部6,6に係合するようにな
っている。
【0050】前記挿入部25,25は、前記受部13を
構成する底壁部20前後の縁部に、該底壁部20より下
方に曲げて形成されたもので、側面視において略L字状
に形成され、その先端部は前記鋼製大引1の開口部8に
挿入し易くするために、先端ほど幅が狭くなるように形
成されている。また、前記挿入部25は、前記底壁部2
0に鋼製大引1の下面2bを当接させた後に、該底壁部
20より上方に曲げることで、前記鋼製大引1の下面に
形成された開口部8に挿入されるようになっている。ま
た、挿入部25,25の幅は前記開口部8の幅とほぼ等
しいか若干広めに形成されている。
【0051】このように、基礎K上に複数設けられた鋼
製大引用床束10に対して鋼製大引1を装着するには、
まず、鋼製大引1を、その下面2bを前記受部13の底
壁部20に対して傾けるようにして、前記受部13に挿
入することで、該鋼製大引1の側壁3に形成されている
下係合部6を受部13の一方の下被係合部24に係合す
る。
【0052】次に、前記鋼製大引1を、前記受部13の
下被係合部24を支点として、鉛直面内において押込む
ようにして回転させることで、鋼製大引1の側壁4に形
成されている下係合部6を受部13の被係合部23に係
合するとともに、鋼製大引1の両側面および下面をそれ
ぞれ前記受部13の両側壁部21,22および底壁部2
0に当接する。このように鋼製大引1を回転させると、
該鋼製大引1の下面2bに開口部8が形成されているの
で、該鋼製大引1の両側壁3,4が内側に弾性的に撓む
ことで、前記下係合部6,6に鋼製大引用床束10の被
係合部23,24が容易に係合していき、係合した際に
前記両側壁3,4が弾性復帰することで、前記係合部6,
6に被係合部23,24が確実に係合する。なお、鋼製
大引1は基礎Kと直交するようにして配置するが、これ
に限ることなく、基礎K上にこれと平行に配置してもよ
い。この場合、前記鋼製大引用床束10の受部13の向
きを90度回しておく。
【0053】上記のようにして、鋼製大引1の係合部
6,6を鋼製大引用床束10の被係合部23,24に係合
したならば、鋼製大引用床束10の受部13の底壁部2
0に形成された挿入部25,25を下方から金槌等によ
って上方に叩き上げることで、該挿入部25,25を前
記鋼製大引1の開口部8に挿入する。前記受部の挿入部
25,25を鋼製大引1の開口部8に挿入すると、該開
口部8の挿入部25,25が挿入された部分は該挿入部
25,25によって塞がれることになる。したがって、
前記受部13に鋼製大引1を装着した後は、鋼製大引1
の両側壁3,4が互いに内側に曲がることを防止される
ので、該側壁3,4に形成された係合部6,6が前記受部
13の被係合部23,24から外れることを防止するこ
とができ、より確実に鋼製大引1が受部13に装着され
る。
【0054】そして、各鋼製大引1を鋼製大引用床束1
0…の受部13…に装着固定したならば、前記床束本体
12…の軸部16…を正逆方向に回転させて、床束本体
12…の長さを調整することで受部13…を若干昇降さ
せ、これによって、各鋼製大引1の水平出しの調整を行
い、この調整終了後、ボルト17,17に螺合している
ナット18,18を締め付けることで、軸部16を回転
不能に固定して床束本体16の長さを決定して、各鋼製
大引1の水平出しを終了する。この状態で、鋼製大引本
体2の通常時支持面2d,2dは、水平となる。
【0055】そして、上記のように、鋼製大引1を鋼製
大引用床束10…によって水平に支持したならば、図6
に示すように、例えば、鋼製大引1が床パネル30の下
面の長手方向に直交する方向に沿った中心に位置するよ
うに、該鋼製大引1上に床パネル30を載置する。ここ
で、床パネル30は、框材30a…を矩形状に組み立て
るとともに、この矩形枠の内部に補強用の桟材30d…
(図6参照)を縦横に組み付けて、框材30a…および
桟材30d…からなる枠体30cを構成し、この枠体の
上面に合板などの面材30bを貼設したものである。従
って、鋼製大引1の上面2aには床パネル30の枠体3
0cを載せるようにする。したがって、床パネル30に
おいては、鋼製大引1の上面2aに載せる枠体30c
が、通常の軸組み工法における床の根太に対応する。ま
た、床パネル30はその縦の長さを1820mmに、横
の長さを910mmに設定している。従って、鋼製大引
1の長さをモジュール寸法の910mmの整数倍に設定
すれば、鋼製大引1の長さ方向において、床パネル30
…を隙間無くピッタリと納めることができる。
【0056】ここで、連結具70により鋼製大引1,1
どうしがその長手方向に連結されることにより、連結具
70の凸条76の上面と各鋼製大引1の最上面、即ち通
常時支持面とが互いに面一となっているので、例えば、
連結具70の接合部73と鋼製大引1の端部とが接合さ
れた位置において、床パネル30の枠体30cを支持し
た場合には、連結具70の凸条76の上面と鋼製大引1
の通常時支持面との両方によって枠体30cの下面が支
持されるので、より安定的に枠体30cを支持すること
ができる。さらに、連結具70の凸条76は、一方の接
合部73の挟み部73bから他方の接合部73の挟み部
73bに亘って連続的に形成されているので、連結され
た鋼製大引1,1どうしの間隔においても、連結具70
の凸条76により床パネル30の枠体30cを支持する
ことができる。
【0057】さらに、鋼製大引1の長手方向のうち、連
結具70の接合部73と接合された部位から離間した位
置では、適宜ビス止めを行うことにより、ビス止め時支
持面2e,2eにより床パネル30の枠体30cを支持
した状態とすることが望ましい。
【0058】なお、上記の実施の形態例では、鋼製大引
1が床パネル30の下部中央に位置するようにしたが、
一本の鋼製大引で隣り合う2枚の床パネル30,30を
受けるようにしてもよい。即ち、床パネル30の両端部
をそれぞれ前記鋼製大引1,1の上面2aの半分に載せ
て固定するようにしてもよい。さらに、鋼製大引1およ
び連結具70によって支持される床の根太として、床パ
ネル30の枠体30cを例示して説明を行ったが、本実
施の形態例はこれに限らず、在来の軸組工法などその他
の床構築工法における根太を支持するものとしての適用
も可能であることは勿論である。
【0059】<変形例1>図9は変形例の鋼製大引の連
結具80を示す正面図である。この連結具80は、その
凸条86の形状が上記の連結具70の凸条76の形状と
異なるのみであり、その他の点は同様である。よって、
連結具80の各構成要素のうち、上記の連結具70と同
様の構成要素については、同一の符号を付し、その説明
を省略する。また、図示も正面図のみとし、平面図等は
省略する。
【0060】即ち、この連結具80の凸条86の側壁8
6a,86aは、上記の連結具70の凸条76の側壁7
6a,76aと異なり、傾斜して形成されている。ま
た、これに従って、当接板87,87は、連結具70の
凸条76の当接板77,77よりも連結具80の幅方向
に短いものとなっている。
【0061】このような変形例1によっても、上記の実
施の形態例と同様の効果が得られる。加えて、凸条86
の側壁86a,86aが傾斜して形成されるとともに、
当接板87,87は連結具80の幅方向に短く形成され
ているので、加工が容易であるとともに、材料費が低減
できる。
【0062】<変形例2>図10は変形例の鋼製大引6
1を示す横断面図である。図11はこの変形例の鋼製大
引61の連結に用いられる連結具90を示す図であり、
このうち、(A)は正面図、(B)は平面図である。こ
の鋼製大引61は、その鋼製大引本体62の上面62a
が、上記の鋼製大引1の鋼製大引本体2の上面2aと異
なるのみであり、その他の点は同様である。よって、鋼
製大引61の各構成要素のうち、上記の鋼製大引1と同
様の構成要素については、同一の符号を付し、その説明
を省略する。また、連結具90も、挟み部93b、当接
板97,97等の形状が上記の連結具70と異なるのみ
であり、差込部73a、補強部75(図示省略)、凸条
76、当接部74については上記の連結具70と同様で
あるため、これらについては、同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0063】先ず、鋼製大引61の鋼製大引本体62の
上面62aには、図10に示すように、鋼製大引61の
長手方向に沿った窪み62cが、鋼製大引本体62の一
方の端部から他方の端部まで連続して形成されている。
この窪み62cの底部は、段部62g,62gを境とし
た2段構成となっており、上段のビス止め時支持面62
e,62eと、下段のビス止め面62fとを有してい
る。このうち、ビス止め時支持面62e,62eは、床
パネル30の枠体30cをビス止め面62fにビス止め
した時にビス止め面62fが上方に引っ張られた際に、
下面2b,2bと平行になるとともに枠体30c下面に
当接して、枠体30cを下方から支持するものである。
また、ビス止め時支持面62e,62eが鋼製大引本体
62の下面2b,2bと平行になった状態では、これら
ビス止め時支持面62e,62eが互いに面一となるよ
うになっている。
【0064】そして、変形例2の連結具90は、鋼製大
引61の形状に対応して形成されたものであり、主にそ
の挟み部93b,93bの形状が連結具70と異なるも
のである。即ち、挟み部93b,93bは、鋼製大引6
1のビス止め面62fに当接するようになっており、従
って、当接面97,97の形状も、連結具70の当接面
77,77の形状と異なり、水平に形成されている。ま
た、挟み部93bを含む接合部93の形状も連結具70
の接合部73と異なり。これら接合部93と連続的に形
成された連結具本体92の形状も連結具70の連結具本
体72と若干異なる。このような変形例2によっても、
上記の実施の形態例と同様の効果が得られる。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る鋼製大引の連
結具によれば、連結具本体の両端部に設けられた一対の
接合部は、それぞれ、連結具本体の端部に突出形成さ
れ、鋼製大引の端面開口から鋼製大引内部に、該鋼製大
引の内面に当接するように差し込まれる差込部と、連結
具本体の端部に突出形成され、鋼製大引の端部上面に当
接して差込部との協働により鋼製大引の端部を挟持する
挟み部とを有している。よって、一方の鋼製大引の端部
を連結具の一方の接合部により挟持させ、他方の鋼製大
引の端部を連結具の他方の接合部により挟持させること
で、これら鋼製大引どうしをその長手方向に連結するこ
とができる。
【0066】請求項2記載の発明に係る鋼製大引の連結
具によれば、連結具本体の端部に、その幅方向に離間し
て一対形成された差込部と、連結具本体の端部に、差込
部間において形成され、鋼製大引の窪みの上面に当接す
るものである挟み部とを有するものである。よって、連
結すべき鋼製大引の上面に、窪みが鋼製大引の長手方向
に延在するようにして形成されている場合に、鋼製大引
どうしをその長手方向に連結するに際し、連結具本体の
一方の接合部の差込部を、鋼製大引の窪みの両側におい
て鋼製大引の内面に当接するように鋼製大引内部に差し
込むとともに、挟み部を鋼製大引の窪みの上面に当接さ
せることにより、これら挟み部と差込部との協働により
鋼製大引の端部を挟持することができる。従って、一方
の鋼製大引の端部を連結具の一方の接合部により挟持さ
せ、他方の鋼製大引の端部を連結具の他方の接合部によ
り挟持させることで、これら鋼製大引どうしをその長手
方向に連結することができる。
【0067】請求項3記載の発明に係る鋼製大引の連結
具によれば、連結具の最上面は、連結具の接合部を鋼製
大引の端部に接合した際に、鋼製大引の最上面と面一と
なるように形成されているので、連結具により鋼製大引
どうしをその長手方向に連結したときに、必要に応じて
鋼製大引の最上面と連結具の最上面とにより、床の根太
を安定的に支持できる。
【0068】請求項4記載の発明に係る鋼製大引の連結
具によれば、連結具の最上面が、一方の前記挟み部から
前記連結具本体および他方の前記挟み部にかけて連続的
に形成された上に凸な凸条の上面であり、該連結具の接
合部を鋼製大引の端部に接合した際に、この凸条の上面
が鋼製大引の最上面と面一となる。よって、連結具によ
り鋼製大引どうしをその長手方向に連結したときに、鋼
製大引の最上面、および、一方の鋼製大引と接合された
一方の接合部から他方の鋼製大引と接合された他方の接
合部に亘って存在する凸条により、床の根太を支持可能
な状態となる。従って、これら鋼製大引の間隔において
も、必要に応じて床の根太を支持することが可能とな
る。
【0069】請求項5記載の発明に係る鋼製大引の連結
具によれば、連結具の接合部の差込部が、鋼製大引の側
部内面に当接する当接部を有するので、差込部と挟み部
との協働により鋼製大引の端部を挟持させて連結具を鋼
製大引に接合した際の接合力をより高めることができる
とともに、当接部により連結具が鋼製大引に対して左右
方向にずれることを防止できる。よって、よりしっかり
と鋼製大引どうしを連結できるとともに、鋼製大引どう
しが左右にずれることない。
【0070】請求項6記載の発明に係る鋼製大引の連結
構造によれば、連結具の一方の接合部の差込部が、一方
の鋼製大引の端面開口から鋼製大引内部に、該鋼製大引
の内面に当接するように差しこまれるとともに、一方の
挟み部が鋼製大引の窪みの上面に当接して、これら差込
部と挟み部との協働により一方の鋼製大引の端部が挟持
されており、他方、同様に、連結具の他方の接合部の差
込部と挟み部との協働により他方の鋼製大引の端部が挟
持されており、これら鋼製大引どうしをその長手方向に
連結された状態に保持できる。
【0071】請求項7記載の発明に係る鋼製大引の連結
構造によれば、連結具の一方の接合部の差込部が、一方
の鋼製大引の端面開口から鋼製大引内部に、該鋼製大引
の内面に当接するように差しこまれるとともに、一方の
接合部の挟み部が窪みの上面に当接して、これら差込部
と挟み部との協働により一方の鋼製大引の端部が挟持さ
れており、他方、同様に、連結具の他方の接合部の差込
部と挟み部との協働により他方の鋼製大引の端部が挟持
されており、さらに各接合部の各当接部が各鋼製大引の
側部内面に当接している。よって、当接部がない場合に
比べて、よりしっかりとこれら鋼製大引どうしをその長
手方向に連結された状態に保持できる。
【0072】請求項8記載の発明に係る鋼製大引の連結
方法によれば、先ず、一方の接合部の差込部を一方の鋼
製大引の内面に当接するように鋼製大引の開口端面から
鋼製大引内部に差し込むとともに、挟み部を窪みの上面
を滑らせるようにして、接合部により一方の鋼製大引の
端部を挟み込ませて連結具を一方の鋼製大引に対して取
付ける。次いで、他方の鋼製大引の端部を他方の接合部
の差込部と挟み部との間に滑り込ませることにより、該
接合部により他方の鋼製大引の端部を挟み込ませること
により、連結具によりこれら鋼製大引どうしをその長手
方向に連結することができる。
【0073】請求項9記載の発明に係る鋼製大引の連結
方法によれば、先ず、一方の接合部の差込部を一方の鋼
製大引の内面に当接するように鋼製大引の開口端面から
鋼製大引内部に差し込むとともに、挟み部を窪みの上面
を滑らせるようにして、接合部により一方の鋼製大引の
端部を挟み込ませるとともに、当接部を該一方の鋼製大
引の側部内面に当接するように鋼製大引内部に押し込む
ことにより連結具を一方の鋼製大引に対して取付ける。
次いで、他方の鋼製大引の端部を他方の接合部の差込部
と挟み部との間に滑り込ませることにより、該接合部に
より他方の鋼製大引の端部を挟み込ませるとともに、当
接部を該他方の鋼製大引の側部内面に当接するように鋼
製大引内部に入り込ませることにより、鋼製大引どうし
をその長手方向に連結することができる。しかも、各当
接部がない場合に比べて、よりしっかりとこれら鋼製大
引どうしを連結することができる。
【0074】請求項10記載の発明に係る鋼製大引によ
る床の根太の支持構造によれば、連結具により鋼製大引
どうしがその長手方向に連結されることにより、連結具
の最上面と各鋼製大引の最上面とが互いに面一となり、
これら連結具の最上面と各鋼製大引の最上面とによっ
て、根太の下面を支持させたので、床の根太をより安定
的に支持することができる。
【0075】請求項11記載の発明に係る鋼製大引によ
る床の根太の支持構造によれば、連結具により鋼製大引
どうしがその長手方向に連結されることにより、連結具
の一方の挟み部から連結具本体および他方の挟み部にか
けて連続的に形成された凸条と、各鋼製大引の最上面と
が互いに面一な状態となる。そして、これら凸条と各鋼
製大引の最上面とによって、根太の下面を支持させたの
で、これら鋼製大引の間隔においても、床の根太を支持
することができる。
【0076】請求項12記載の発明に係る鋼製大引によ
る床の根太の支持方法によれば、連結具により鋼製大引
どうしをその長手方向に連結することにより、各鋼製大
引の最上面と連結具の最上面とを互いに面一にした後、
各鋼製大引の最上面と連結具の最上面とに根太の下面を
載置して、これら鋼製大引と連結具とによって該根太を
安定的に支持することができる。
【0077】請求項13記載の発明に係る鋼製大引によ
る床の根太の支持方法によれば、連結具により鋼製大引
どうしをその長手方向に連結することにより、各鋼製大
引の最上面と連結具の凸条の上面とを互いに面一にした
後、各鋼製大引1の最上面と凸条の上面とに根太の下面
を載置して、これら鋼製大引と連結具とによって該根太
を支持することができる。よって、これら鋼製大引の間
隔においても、床の根太を支持することができ、より安
定的に床の根太を支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼製大引の連結具を用いて鋼製大
引どうしを連結した状態を示す斜視図である。
【図2】鋼製大引の一例を示す横断面図である。
【図3】鋼製大引の連結具の一例を示す図であり、この
うち(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図4】一方の鋼製大引に連結具の一方の接合部を差し
込んだ状態を示す斜視図である。
【図5】鋼製大引に連結具の接合部を差し込んだ状態で
の横断面図である。
【図6】鋼製大引により床パネルを支持した状態を示す
斜視図である。
【図7】鋼製大引を支持する鋼製大引用床束を示す正面
図である。
【図8】鋼製大引用床束の受部の斜視図である。
【図9】鋼製大引の連結具の変形例を示す正面図であ
る。
【図10】鋼製大引の変形例を示す横断面図である。
【図11】変形例の鋼製大引の連結に用いられる連結具
の変形例を示す図であり、このうち、(A)は正面図、
(B)は平面図である。
【符号の説明】
1,61 鋼製大引 2c 窪み 30 床パネル(床) 30c 枠体(根太) 62f ビス止め面(窪み62cの一部) 70,80,90 連結具 72,92 連結具本体 73,93 接合部 73a 差込部 73b,93b 挟み部 74 当接部 76,86 凸条

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床の根太を支持する中空の鋼製大引どう
    しをその長手方向に連結するための鋼製大引の連結具で
    あって、 連結具本体と、この連結具本体の両端部に設けられて、
    隣り合う鋼製大引の連結すべき端部にそれぞれ接合され
    る一対の接合部とを備え、 前記接合部は、前記連結具本体の端部に突出形成され
    て、前記鋼製大引の端面開口から鋼製大引内部に、該鋼
    製大引の内面に当接するように差し込まれる差込部と、 前記連結具本体の端部に突出形成され、前記鋼製大引の
    端部上面に当接して前記差込部との協働により前記鋼製
    大引の端部を挟持する挟み部とを備えていることを特徴
    とする鋼製大引の連結具。
  2. 【請求項2】 連結すべき鋼製大引の上面には、窪みが
    鋼製大引の長手方向に延在するようにして形成されてお
    り、該鋼製大引どうしをその長手方向に連結するための
    請求項1記載の鋼製大引の連結具において、 前記差込部は、前記連結具本体の端部に、その幅方向に
    離間して一対形成され、 前記挟み部は、前記連結具本体の端部に、前記差込部間
    において形成され、前記鋼製大引の窪みの上面に当接す
    るものであることを特徴とする鋼製大引の連結具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の鋼製大引の連結
    具において、 前記連結具の最上面は、該連結具の接合部を鋼製大引の
    端部に接合した際に、該鋼製大引の最上面と面一となる
    ように形成されていることを特徴とする鋼製大引の連結
    具。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の鋼製大引の連結具におい
    て、 前記連結具の最上面が、一方の前記挟み部から前記連結
    具本体および他方の前記挟み部にかけて連続的に形成さ
    れた上に凸な凸条の上面であることを特徴とする鋼製大
    引の連結具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の鋼製大
    引の連結具において、 前記差込部は、前記鋼製大引の側部内面に当接する当接
    部を有することを特徴とする鋼製大引の連結具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の鋼製大
    引の連結具を用いて鋼製大引どうしを連結する鋼製大引
    の連結構造であって、 前記連結具の一方の前記接合部の前記差込部が、一方の
    前記鋼製大引の端面開口から鋼製大引内部に、該鋼製大
    引の内面に当接するように差しこまれるとともに、前記
    挟み部が前記窪みの上面に当接して、これら差込部と挟
    み部との協働により前記一方の鋼製大引の端部が挟持さ
    れる一方で、 同様に、前記連結具の他方の前記接合部の前記差込部と
    前記挟み部との協働により他方の前記鋼製大引の端部が
    挟持され、これら鋼製大引どうしがその長手方向に連結
    されていることを特徴とする鋼製大引の連結構造。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の鋼製大引の連結具を用い
    て鋼製大引どうしを連結する鋼製大引の連結構造であっ
    て、 前記連結具の一方の前記接合部の前記差込部が、一方の
    前記鋼製大引の端面開口から鋼製大引内部に、該鋼製大
    引の内面に当接するように差しこまれるとともに、前記
    挟み部が前記窪みの上面に当接して、これら差込部と挟
    み部との協働により前記一方の鋼製大引の端部が挟持さ
    れる一方で、 同様に、前記連結具の他方の前記接合部の前記差込部と
    前記挟み部との協働により他方の前記鋼製大引の端部が
    挟持され、 さらに、前記当接部が各鋼製大引の側部内面に当接し
    て、 これら鋼製大引どうしがその長手方向に連結されている
    ことを特徴とする鋼製大引の連結構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載の鋼製大
    引の連結具を用いて鋼製大引どうしを連結する鋼製大引
    の連結方法であって、 先ず、一方の前記接合部の前記差込部を一方の前記鋼製
    大引の内面に当接するように前記鋼製大引の開口端面か
    ら鋼製大引内部に差し込むとともに、前記挟み部を前記
    窪みの上面を滑らせるようにして、前記接合部により前
    記一方の鋼製大引の端部を挟み込ませて前記連結具を一
    方の鋼製大引に対して取付け、 次いで、他方の前記鋼製大引の端部を他方の前記接合部
    の前記差込部と挟み部との間に滑り込ませることによ
    り、該接合部により前記他方の鋼製大引の端部を挟み込
    ませ、 これら鋼製大引どうしをその長手方向に連結することを
    特徴とする鋼製大引の連結方法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の鋼製大引の連結具を用い
    て鋼製大引どうしを連結する鋼製大引の連結方法であっ
    て、 先ず、一方の前記接合部の前記差込部を一方の前記鋼製
    大引の内面に当接するように前記鋼製大引の開口端面か
    ら鋼製大引内部に差し込むとともに、前記挟み部を前記
    窪みの上面を滑らせるようにして、前記接合部により前
    記一方の鋼製大引の端部を挟み込ませるとともに、前記
    当接部を該一方の鋼製大引の側部内面に当接するように
    鋼製大引内部に押し込むことにより前記連結具を一方の
    鋼製大引に対して取付け、 次いで、他方の鋼製大引の端部を他方の前記接合部の前
    記差込部と挟み部との間に滑り込ませることにより、該
    接合部により前記他方の鋼製大引の端部を挟み込ませる
    とともに、前記当接部を該他方の鋼製大引の側部内面に
    当接するように鋼製大引内部に入り込ませ、 これら鋼製大引どうしをその長手方向に連結することを
    特徴とする鋼製大引の連結方法。
  10. 【請求項10】 請求項3〜5のいずれかに記載の鋼製
    大引の連結具を用いて連結された鋼製大引による床の根
    太の支持構造であって、 前記連結具により前記鋼製大引どうしがその長手方向に
    連結されることにより、互いに面一となった前記連結具
    の最上面と各鋼製大引の最上面とによって、前記根太の
    下面を支持させたことを特徴とする鋼製大引による床の
    根太の支持構造。
  11. 【請求項11】 請求項4または5記載の鋼製大引の連
    結具を用いて連結された鋼製大引による床の根太の支持
    構造であって、 前記連結具により前記鋼製大引どうしがその長手方向に
    連結されることにより、互いに面一となった前記連結具
    の前記凸条の上面と各鋼製大引の最上面とによって、前
    記根太の下面を支持させたことを特徴とする鋼製大引に
    よる床の根太の支持構造。
  12. 【請求項12】 請求項3〜5のいずれかに記載の鋼製
    大引の連結具を用いて連結された鋼製大引による床の根
    太の支持方法であって、 前記連結具により前記鋼製大引どうしをその長手方向に
    連結することにより、各鋼製大引の最上面と前記連結具
    の最上面とを互いに面一にした後、各鋼製大引の最上面
    と前記連結具の最上面とに前記根太の下面を載置して、
    これら鋼製大引と連結具とによって該根太を支持するこ
    とを特徴とする鋼製大引による床の根太の支持方法。
  13. 【請求項13】 請求項4または5記載の鋼製大引の連
    結具を用いて連結された鋼製大引による床の根太の支持
    方法であって、 前記連結具により前記鋼製大引どうしをその長手方向に
    連結することにより、各鋼製大引の最上面と前記連結具
    の前記凸条の上面とを互いに面一にした後、各鋼製大引
    の最上面と前記凸条の上面とに前記根太の下面を載置し
    て、これら鋼製大引と連結具とによって該根太を支持す
    ることを特徴とする鋼製大引による床の根太の支持方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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