JP2000351538A - エレベーター用秤装置 - Google Patents

エレベーター用秤装置

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JP2000351538A
JP2000351538A JP11165840A JP16584099A JP2000351538A JP 2000351538 A JP2000351538 A JP 2000351538A JP 11165840 A JP11165840 A JP 11165840A JP 16584099 A JP16584099 A JP 16584099A JP 2000351538 A JP2000351538 A JP 2000351538A
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elevator
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JP11165840A
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Hisao Kato
久夫 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設エレベーターに簡易な作業によって容易
に装備することができるエレベーター用秤装置を得る。 【解決手段】 引き止め棒10の一端を支持体2に挿通
して主索11を連結し、、引き止め棒10を綱止めばね
12を介して支持体2に保持した複数本の引き止め具9
を支持体2に互いに平行に配置する。また、検出手段2
8を支持体2に設け、綱止めばね12の伸縮による支持
体2に対する引き止め具9の変位を検出手段28に伝達
する伝達手段33を設ける。そして、引き止め棒10を
介して互いに対向した受け具21の受け具片22を締結
して引き止め棒10に装着し、作動板24の端部を受け
具21の主索11側に接して配置し、伝達手段33によ
って検出手段28に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、既設エレベータ
ーの主索引き止め具に追加して取付けられるエレベータ
ー用秤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のエレベーター用秤装置
を示すエレベーターかごの正面図である。図において、
1は鋼材がロ字状に組立てられたかご枠で、エレベータ
ーかごの要部を形成し、上枠からなる支持体2、側枠3
及び下枠4によって構成されている。5は下枠4上面に
設けられた防振ゴム、6はかご枠1内に配置されたかご
室で、かご床7が防振ゴム5に支持される。8は検出ス
イッチからなる荷重検出器で、下枠4に設けられて作動
部がかご床7の下面に押圧される。
【0003】9は引き止め具で、支持体2に挿通された
引き止め棒10の一端に主索11が連結され、引き止め
棒10の挿通端側に綱止めばね12が嵌合されて、綱止
めばね12を座金(図示しない)を介して保持するナッ
ト13が引き止め棒10の挿通端にねじ込まれている。
【0004】従来のエレベーター用秤装置は上記のよう
に構成され、かご室6内の乗客数等による負荷に対応し
て防振ゴム5が撓屈する。そして、防振ゴム5の撓屈量
によって荷重検出器8が動作することよってかご室6内
の負荷を検出するようになっている。そして、例えば特
公平7−102950号公報に示されているように、か
ご室6内の負荷に応じて満員通過等のエレベーターの制
御が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーター用秤装置において、エレベーター用秤装置が
装備されていないかごに秤装置を設けたり、荷重検出器
8を別の機能、例えばかご室6内負荷を無段階に高精度
で検出する機能を有する仕様の秤装置に更新したりする
場合に、かごの下部において煩雑な作業を要するため
に、多額の費用と長時間のエレベーターの休止を要する
という問題点があった。
【0006】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、既設エレベーターに簡易な作業
によって容易に追加して装備することができるエレベー
ター用秤装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ター用秤装置においては、支持体に挿通された引き止め
棒の一端に主索が連結され、引き止め棒を綱止めばねを
介して支持体に保持し、支持体に互いに平行に配置され
た複数本の引き止め具、支持体に設けられた検出手段
と、綱止めばねの伸縮による支持体に対する引き止め具
の変位を検出手段に伝達する伝達手段と、引き止め棒を
介して互いに対向し、かつ互いに着脱自在に締結されて
引き止め棒それぞれの支持体及び主索の間に装着された
受け具と、伝達手段が連結されて端部が引き止め棒のそ
れぞれに対向し、この端部が受け具の主索側に係合して
配置された作動板とが設けられる。
【0008】また、この発明に係るエレベーター用秤装
置においては、端部に引き止め棒のそれぞれが嵌合状態
に配置されるU字状の凹部が形成され、この凹部の縁部
を介し受け具の主索側に接して配置された作動板が設け
られる。
【0009】また、この発明に係るエレベーター用秤装
置においては、端部の凹部と引き止め棒との間に空隙を
構成した作動板が設けられる。
【0010】また、この発明に係るエレベーター用秤装
置においては、引き止め棒を介して互いに対向して配置
され、締結具により互いに締結されて引き止め棒に装着
された二つの受け具片によって構成された受け具が設け
られる。
【0011】また、この発明に係るエレベーター用秤装
置においては、作動板の端部にねじ込まれて、先端が受
け具に接して配置された調整ボルトが設けられる。
【0012】また、この発明に係るエレベーター用秤装
置においては、調整ボルトの先端に装着されて受け具面
を摺動する低摩擦性物質製の摺動片が設けられる。
【0013】また、この発明に係るエレベーター用秤装
置においては、昇降路頂部に設けられた支持体に対し
て、引き止め棒が下方から挿通された引き止め具が設け
られ、また、保持手段によって引き止め具の受け具に係
合して配置された作動板が設けられる。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図7は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベー
ターを概念的に示す立面図、図2は図1のA部を拡大し
て示す側面図、図3は図2のB部拡大図、図4は図3の
要部横断平面図、図5は図3のC部拡大図、図6は図5
の平面図、図7は図1の秤装置の取付状況を説明する図
3相当図である。図において、14はエレベーターの昇
降路、15は昇降路14の上方に設けられた機械室、1
6は機械室15に設けられた巻上機である。
【0015】11は巻上機16の駆動綱車に巻掛けられ
て機械室の床15の貫通孔17に挿通された主索、18
は主索11の一端に吊持されたかご、19は主索11の
他端に吊持されたつり合おもりである。1は鋼材がロ字
状に組立てられてなりかご18の要部を構成するかご枠
で、上枠からなる支持体2が設けられ、またかご枠1内
にかご室6が設けられている。
【0016】9は引き止め具で、支持体2に挿通された
引き止め棒10の一端に主索11が連結され、引き止め
棒10の挿通端側に綱止めばね12が嵌合されて、綱止
めばね12を座金20を介して保持するナット13が引
き止め棒10の挿通端にねじ込まれている。
【0017】21は受け具で、引き止め棒10を介して
互いに対向して配置された二つの受け具片22、二つの
受け具片22に挿通されたボルト及びこのボルトの挿通
端にねじ込まれたナットからなり受け具21を、引き止
め棒10の主索11と支持体2の間に締結して装着する
締結具23によって構成されている。
【0018】24は作動板で、長手端部に引き止め棒1
0のそれぞれが空隙を形成して嵌合状態に配置されたU
字状の凹部25が設けられ、凹部25の縁部は受け具2
1の上面に重合して配置されている。26は凹部25の
縁部にねじ込まれた調整ボルトで、先端に受け具21上
面を摺動する低摩擦性の合成樹脂からなる摺動片27が
装着されている。
【0019】28は支持体2に設けられた検出手段で、
支持体2に締結された取付台29並びに取付台29に装
着された差動トランスからなり、差動体30及び差動体
30を引退させる付勢ばね31を有する荷重検出器32
によって構成されている。
【0020】33は綱止めばね12の伸縮による支持体
2に対する引き止め具9の変位を検出手段28に伝達す
る伝達手段で、取付台29に枢着されて差動体30と対
向して配置された滑車34、作動板24の長手中心に挿
通されたねじ棒35、ねじ棒35にねじ込まれて作動板
24の上下面にそれぞれ配置されたナット36及び一端
がねじ棒35の下端に連結され滑車34に巻掛けられ他
端は差動体30に連結されたロープ37によって構成さ
れている。
【0021】上記のように構成されたエレベーター用秤
装置において、次に述べるようにしてエレベーター用秤
装置がかご18の支持体2に装着される。すなわち、荷
重検出器32、滑車34が取付けられた取付台29が支
持体2に装着され、後述するねじ棒35の位置に滑車3
4が対応する位置に配置される。
【0022】また、二つの受け具片22が引き止め棒1
0を介して互いに対向して配置されて、締結具23によ
って互いに締結されて引き止め棒10を挟圧し、それぞ
れの引き止め棒10の受け具21が主索11と支持体2
の間に受け具片22が装着されて受け具21が構成され
る。
【0023】次いで、二つの引き止め具9の上端側を押
し広げた図7に示す状態で、作動板24が受け具21の
上側に配置されて両端の凹部25がそれぞれ対向した引
き止め棒10に嵌合される。そして、調整ボルト26の
先端を摺動片27を介して受け具21上面にあてがっ
て、調整ボルト26を回動することによって作動板24
の水平度及び引き止め棒10に対する位置が調整され
る。次に、ねじ棒35が作動板24に挿通されて上下面
に配置されたナット36によって締結され、またロープ
37が滑車34に巻掛けられて、ねじ棒35の下端及び
差動体30に連結されて伝達手段33が装備される。
【0024】そして、例えばかご18内の負荷が増加す
ると綱止めばね12の撓みが増し、引き止め棒10が支
持体2に対して上方へ変位する。これによって、受け具
21、調整ボルト26を介して作動板24が上昇し、ね
じ棒35に連結されたロープ37が引き上げられる。こ
のため、差動体30が荷重検出器32から前進変位して
かご18内の負荷が無段階に高精度で検出され、この検
出値によってかご室18内の負荷に応じたエレベーター
の制御が行われる。
【0025】このようにして、エレベーター用秤装置、
すなわち荷重検出器32、作動板24、伝達手段33
が、引き止め具9の綱止めばね12等を取り外すことな
しに装着される。このため、エレベーター用秤装置が装
備されていないかご18に秤装置を設けたり、荷重検出
器32を別の機能、例えばかご室6内負荷を無段階に高
制度で検出する機能を有する仕様の秤装置に更新したり
する場合に、かご18の下部における煩雑な作業を省く
ことができる。
【0026】したがって、既設エレベーターのかご18
にエレベーター用秤装置を簡易な作動によって、容易に
装備できて費用を節減し、またエレベーターの休止期間
を短縮することができる。また、作動板24の端部に凹
部25が設けられて、この凹部25の縁部を介して作動
板24の端部が受け具21に安定した状態に対応して配
置される。これにより、作動板24が受け具21面から
逸脱することによって発生する不具合を未然に防止する
ことができる。
【0027】また、作動板24端部の凹部25と引き止
め棒10との間に空隙が構成される。たのため、作動板
24の端部が引き止め棒10に接触することのために、
作動板24の上下動作の抵抗となって検出手段28によ
る検出精度が低下することをを未然に防止することがで
きる。
【0028】また、端部が受け具21の面に対向して配
置された作動板24の水平度を、調整ボルト26によっ
て調整することができる。このため、綱止めばね12の
弾性変形による作動板24の変位精度が向上し、検出手
段28による検出精度を向上することができる。
【0029】また、調整ボルト26の先端に摺動片27
が装着されるので、引き止め具9の回動、水平方向変位
時に摺動片27が受け具21面を摺動する。このため、
作動板24に対する受け具21の変位の影響を遮断する
ことができ、引き止め具9の綱止めばね12の弾性変形
に基づく作動板24の変位精度を向上することができ
る。したがって、検出手段による検出精度を向上するこ
とができる。
【0030】実施の形態2.図8は、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図で、前述の図4相当図である。
なお、図8の他は前述の図1〜図7の実施の形態と同様
にエレベーターが構成されている。図において、図1〜
図7と同符号は相当部分を示し、10は支持体2の平面
において適宜な円周を三等分した位置にそれぞれ配置さ
れた引き止め具9の引き止め棒である。
【0031】38は作動板で、平面においてY字状をな
し、このY字の端部がそれぞれ引き止め棒10に対向し
た位置に配置され、これらの端部にそれぞれ凹部25が
設けられて調整ボルト26が配置され、また中心に伝達
手段33のねじ棒35が配置されている。
【0032】上記のように構成されたエレベーター用秤
装置においても、エレベーター用秤装置が前述の図1〜
図7の実施の形態と同様な荷重検出器32、作動板3
8、伝達手段33を主要部として形成される。そして、
これらの部材が引き止め具9の綱止めばね12等を取り
外すことなく装着される。したがって、詳細な説明を省
略するが図8の実施の形態においても図1〜図7の実施
の形態と同様な作用が得られる。
【0033】実施の形態3.図9及び図10も、この発
明の他の実施の形態の一例を示す図で、図9は前述の図
1相当図、図10は図9のD部を拡大して示す側面図で
ある。なお、図9及び図10の他は前述の図1〜図7の
実施の形態と同様にエレベーターが構成されている。図
において、図1〜図7と同符号は相当部分を示す。
【0034】39はかご18に設けられたかご吊り車、
40はつり合おもり19に設けられたつり合おもり吊り
車である。2は昇降路14頂部、すなわち機械室15床
の下面に固定されてかご18対応位置に配置された綱止
め体からなる支持体、41は機械室15床の下面に固定
されてつり合おもり19対応位置に配置された綱止め体
である。
【0035】11は主索で、一端が綱止め梁41に連結
されて下降してつり合おもり吊り車40に巻掛られて上
昇し、機械室15床の貫通孔17に挿通されて巻上機1
6の駆動綱車に巻掛けられ、下降して機械室15床の貫
通孔17に挿通されてかご吊り車39に巻掛けられて上
昇して他端は支持体2に支持された引き止め具9に連結
されている。
【0036】24は端部が受け具21の下面に対向して
配置された作動板、42は端部が受け具21の上面に接
して配置された保持板で、長手中心にねじ棒35が空隙
を形成して嵌合する貫通孔43が設けられている。44
は作動板24に下側から空隙を形成して挿通されて保持
板42にねじ込まれた押圧ボルト、45は押圧ボルト4
4に嵌合されて作動板24と押圧ボルト44の頭部との
間に配置された押圧ばね、46は保持板42、押圧ボル
ト44及び押圧ばね45を主要部として構成された保持
手段である。
【0037】上記のように構成されたエレベーター用秤
装置において、作動板24は保持手段46の押圧ばね4
5によって受け具21の下面方向に押圧されて 受け具
21に対して隙間を生じることなく接して所定位置に保
持される。そして、例えばかご18内の負荷が増加する
と綱止めばね12の撓みが増し、引き止め棒10が支持
体2に対して下方へ変位する。
【0038】これによって、受け具21、調整ボルト2
6を介して作動板24が下降し、ねじ棒35に連結され
たロープ37が引き下げられる。したがって、差動体3
0が荷重検出器32から前進変位してかご18内の負荷
が無段階に高精度で検出され、この検出値によってかご
室18内の負荷に応じたエレベーターの制御が行われ
る。
【0039】以上説明した図9及び図10の実施の形態
は要するに、前述の図1〜図7の実施の形態におけるエ
レベーター用秤装置を、機械室15床の下面に固定され
てかご18対応位置に配置された綱止め梁からなる支持
体2に設けたものである。そして、エレベーター用秤装
置が前述の図1〜図7の実施の形態と同様な荷重検出器
32、作動板38、伝達手段33を主要部として形成さ
れ、これらの部材が引き止め具9の綱止めばね12等を
取り外すことなく装着される。したがって、詳細な説明
を省略するが図9及び図10の実施の形態においても図
1〜図7の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0040】実施の形態4.前述の図8の実施の形態並
びに図9及び図10の実施の形態を応用して容易に次に
述べるようなエレベーター用秤装置を構成することがで
きる。すなわち、機械室15床の下面に固定されてかご
18対応位置に配置された綱止め梁からなる支持体2に
エレベーター用秤装置が設けられた構成を、三本の主索
11によってかご18等が吊持されたエレベーターに適
用する。
【0041】上記のように構成されたエレベーター用秤
装置においても、エレベーター用秤装置が前述の図1〜
図7の実施の形態と同様な荷重検出器32、作動板3
8、伝達手段33を主要部として形成される。そして、
これらの部材が引き止め具9の綱止めばね12等を取り
外すことなく装着される。したがって、詳細な説明を省
略するが実施の形態4による構成においても図1〜図7
の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0042】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、支持体
に挿通された引き止め棒の一端に主索が連結され、引き
止め棒を綱止めばねを介して支持体に保持し、支持体に
互いに平行に配置された複数本の引き止め具、支持体に
設けられた検出手段と、綱止めばねの伸縮による支持体
に対する引き止め具の変位を検出手段に伝達する伝達手
段と、引き止め棒を介して互いに対向し、かつ互いに着
脱自在に締結されて引き止め棒それぞれの支持体及び主
索の間に装着された受け具と、伝達手段が連結されて端
部が引き止め棒のそれぞれに対向し、この端部が受け具
の主索側に係合して配置された作動板とを設けたもので
ある。
【0043】これによって、既設エレベーターの引き止
め具に受け具が主索と支持体の間に締結され、また作動
板の端部が受け具の主索側に係合して配置される。ま
た、検出手段が支持体に装着されて、作動板と検出手段
が伝達手段によって接続される。そして、受け具、作動
板、検出手段及び伝達手段が引き止め具の綱止めばね等
を取り外すことなく装着される。このため、秤装置が装
備されていないかごに秤装置を設けたり、検出手段を別
の機能を有する仕様の秤装置に更新したりする場合に、
かごの下部における煩雑な作業を省くことができ、既設
エレベーターのかごに秤装置を容易に装備できて費用を
節減し、また秤装置の追加工事のためのエレベーターの
休止期間を短縮する効果がある。
【0044】また、この発明は以上説明したように、端
部に引き止め棒のそれぞれが嵌合状態に配置されるU字
状の凹部が形成され、この凹部の縁部を介し受け具の主
索側に接して配置された作動板を設けたものである。
【0045】これによって、作動板の端部が受け具に安
定よく接して配置されて、受け具面から逸脱することに
よる不具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0046】また、この発明は以上説明したように、端
部の凹部と引き止め棒との間に空隙を構成した作動板を
設けたものである。
【0047】これによって、作動板の端部が引き止め棒
に接触することのために、作動板の上下動作の抵抗とな
って検出手段による検出精度の低下を未然に防止する効
果がある。
【0048】また、この発明は以上説明したように、引
き止め棒を介して互いに対向して配置され、締結具によ
り互いに締結されて引き止め棒に装着された二つの受け
具片によって構成された受け具を設けたものである。
【0049】これによって、引き止め具の綱止めばね等
を取り外すことなく、引き止め棒に受け具を容易に装着
することができる。このため、既設エレベーターのかご
に秤装置を容易に装備できて費用を節減し、また秤装置
の追加工事によるエレベーターの休止期間を短縮する効
果がある。
【0050】また、この発明は以上説明したように、作
動板の端部にねじ込まれて、先端が受け具に接して配置
された調整ボルトを設けたものである。
【0051】これによって、作動板の端部を受け具の主
索側の面に対向して配置し、調整ボルトによって作動板
の水平度を調整することができる。このため、引き止め
具の綱止めばねの弾性変形による作動板の変位精度を向
上することができ、検出手段による検出精度を向上する
効果がある。
【0052】また、この発明は以上説明したように、調
整ボルトの先端に装着されて受け具面を摺動する低摩擦
性物質製の摺動片を設けたものである。
【0053】これによって、引き止め具の回動、水平方
向変位時に摺動片が受け具面を摺動するので、作動板に
対する受け具における変位の影響を遮断することができ
る。このため、引き止め具の綱止めばねの弾性変形によ
る作動板の変位精度を向上することができ、検出手段に
よる検出精度を向上する効果がある。
【0054】また、この発明は以上説明したように、昇
降路頂部に設けられた支持体に対して、引き止め棒が下
方から挿通された引き止め具を設け、また、保持手段に
よって引き止め具の受け具に係合して配置された作動板
を設けたものである。
【0055】これによって、既設エレベーターの引き止
め具に受け具が、主索と昇降路頂部に設けられた支持体
との間に締結され、また作動板の端部が保持手段を介し
て受け具の主索側に係合して配置される。また、検出手
段が支持体に装着されて作動板と検出手段が伝達手段に
よって接続される。そして、受け具、作動板、検出手段
及び伝達手段が、引き止め具の綱止めばね等を取り外す
ことなく装着される。このため、秤装置が装備されてい
ないかごに秤装置を設けたり、検出手段を別の機能を有
する仕様の秤装置に更新したりする場合に、かごの下部
における煩雑な作業を省くことができ、既設エレベータ
ーのかごに秤装置を容易に装備できて費用を節減し、ま
た秤装置の追加工事のためのエレベーターの休止期間を
短縮する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、エレベ
ーターを概念的に示す立面図。
【図2】 図1のA部を拡大して示す側面図。
【図3】 図2のB部拡大図。
【図4】 図3の要部横断平面図。
【図5】 図3のC部拡大図。
【図6】 図5の平面図。
【図7】 図1の秤装置の取付状況を説明する図3相当
図。
【図8】 この発明の実施の形態2を示す図で、図4相
当図。
【図9】 この発明の実施の形態3を示す図で、図1相
当図。
【図10】 図9のD部を拡大して示す側面図。
【図11】 従来のエレベーター用秤装置を示すで、エ
レベーターかごの正面図。
【符号の説明】
2 支持体、9 引き止め具、10 引き止め棒、11
主索、12 綱止めばね、21 受け具、22 受け
具片、23 締結具、24 作動板、25 凹部、27
摺動片、28 検出手段、33 伝達手段、46 保
持手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に挿通された引き止め棒の一端に
    主索が連結され、上記引き止め棒を綱止めばねを介して
    上記支持体に保持し、上記支持体に互いに平行に配置さ
    れた複数本の引き止め具、上記支持体に設けられた検出
    手段と、上記綱止めばねの伸縮による上記支持体に対す
    る上記引き止め具の変位を上記検出手段に伝達する伝達
    手段と、上記引き止め棒を介して互いに対向し、かつ互
    いに着脱自在に締結されて上記引き止め棒それぞれの上
    記支持体及び主索の間に装着された受け具と、上記伝達
    手段が連結されて端部が上記引き止め棒のそれぞれに対
    向し、この端部が上記受け具の上記主索側に係合して配
    置された作動板とを備えたエレベーター用秤装置。
  2. 【請求項2】 作動板を、端部に引き止め棒のそれぞれ
    が嵌合状態に配置されるU字状の凹部が形成され、この
    凹部の縁部を介し受け具の主索側に接して配置されたも
    のとしたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター
    用秤装置。
  3. 【請求項3】 作動板を、端部の凹部と引き止め棒との
    間に空隙を有する構成としたことを特徴とする請求項2
    記載のエレベーター用秤装置。
  4. 【請求項4】 受け具を、引き止め棒を介して互いに対
    向して配置され、締結具により互いに締結されて上記引
    き止め棒に装着された二つの受け具片によって構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベーター用秤装
    置。
  5. 【請求項5】 作動板の端部にねじ込まれ先端が受け具
    に接して配置された調整ボルトを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のエレベーター用秤装置。
  6. 【請求項6】 調整ボルトの先端に装着されて、受け具
    面を摺動する低摩擦性物質製の摺動片を備えたことを特
    徴とする請求項5記載のエレベーター用秤装置。
  7. 【請求項7】 引き止め具を、引き止め棒が昇降路頂部
    に設けられた支持体に下方から挿通されたものとし、作
    動板を、保持手段によって上記引き止め具の受け具に係
    合して配置されたものとしたことを特徴とする請求項1
    記載のエレベーター用秤装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008174379A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータの積載荷重検出装置

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