JP2000351455A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】別体の部品を追加することなく輸送時の振動や
衝撃による損傷を防ぐ画像形成装置を提供する。 【解決手段】水平方向に着脱自在なユニット５を有し、
ユニット５を収納可能な空間部Ａを形成してなる画像形
成装置において、空間部Ａの底面に凹部１０を設け、凹
部１０に収納されかつ立設可能な立設部材７を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置は、図２に示すよう
に、画像形成装置本体１１の側面に内部装着ユニット１
２やオプションユニットである給紙カセット１５を収納
するための空間部Ａが設けられており、その空間部Ａに
レール等の部材を使用して内部装着ユニット１２の装脱
着を行うものがある。図２では、空間部Ａに画像形成装
置本体１１のボス１３と内部装着ユニット１２のボス１
４とにより位置決めされながら内部装着ユニット１２を
装着し、内部装着ユニット１２の下部の空間部Ａに給紙
カセット１５が装着する構成を示している。

【０００３】そして、従来の画像形成装置は、給紙カセ
ット１５を装着するための空間部Ａを有する構成の場
合、特に、図２に示すように、重量物である内部装着ユ
ニット１２が空間部Ａの上方に位置するような構成の場
合に、給紙カセット１５がオプションユニットであるた
めに装着しない状態で輸送することがある。かかる画像
形成装置においては、輸送時に落下や振動等の衝撃を受
けて画像形成装置本体１１や内部装着ユニット１２のダ
メージ（例えば、内部装着ユニット１２の位置決め用ボ
ス１３，１４近傍の部材破損）を解消するために、空間
部Ａに輸送用のダンボールや発砲スチロール等の緩衝材
１６を一時的に挿入して、画像形成装置１１や内部装着
ユニット１２が輸送時の衝撃により変形や破損すること
を防止していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の画像
形成装置のように緩衝材１６を挿入する場合には、実際
に画像形成装置１１を使用する時に緩衝材１６を取り除
く必要があり、また取り除いた緩衝材１６は、移動や引
っ越し等の再輸送に備えて保管しておく必要があるとい
う問題があった。また、緩衝材１６の材質によっては、
輸送振動時による粉塵等が出て、画像形成装置本体１１
内部を汚染させ、機器の性能を阻害してしまう可能性が
あるという問題もあった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題に鑑
みてなされたものであり、水平方向に着脱自在なユニッ
トを有し、該ユニットを収納可能な空間部を形成してな
る画像形成装置において、該空間部の上面または底面に
凹部を設け、該凹部に収納されかつ立設可能な立設部材
を設けた画像形成装置としたものである。

【０００６】このような構成により、立設部材が空間部
で画像形成装置または内部装着ユニットを保持するよう
になるために、緩衝材と同様の作用をなすようになる。

【０００７】さらに、本発明は、前記立設部材を前記凹
部の前記ユニット装着方向上流側を支点として回動させ
て立設させる画像形成装置としたり、前記立設部材の支
点部に前記前記立設部材を立設させる方向に力を与える
バネを設けた画像形成装置としたものである。

【０００８】このような構成により、ユニットを装着時
に立設部材が自然と凹部に収納されるようになって取り
除き作業や保管が必要なくなるようになるとともに、ユ
ニットを脱着時に立設部材が自然に立設するようにな
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。図１は、本発明の画像形成装置を示す図
であり、画像形成装置本体１の側面に内部装着ユニット
２やオプションユニットである給紙カセット５を収納す
るための空間部Ａが設けられており、その空間部Ａに画
像形成装置本体１のボス３と内部装着ユニット２のボス
４とにより位置決めされながら内部装着ユニット２を装
着し、内部装着ユニット２の下部の空間部Ａに給紙カセ
ット５を装着する点は、従来の画像形成装置である図２
の構成と同様である。

【００１０】本発明は、空間部Ａの底面に凹部１０を設
け、凹部１０に立設部材７を設けたことを特徴とする。
なお、本実施例では空間部Ａの画像形成装置本体１の底
面に凹部１０を設けたが、空間部Ａの上面、本実施例で
は内部装着ユニット２の底面Ｂに凹部１０を設けた構成
であってもよい。

【００１１】画像形成装置本体１と立設部材７は、凹部
１０の給紙カセット５の装着方向上流側（図中左側）の
ヒンジ部分Ｃを中心に図中の矢印Ｄの方向に回動可能で
あり、ヒンジ部分Ｃに固定されたバネ８の応力により立
設部材７が略直角に立設することができる。

【００１２】立設部材７は、立設時に上面である内部装
着ユニット２の底面Ｂに接触するか僅かな隙間（約１ｍ
ｍ）となる高さであればよく、画像形成装置本体１や内
部装着ユニット２を保持するのに十分な接触面積となる
長さと幅であればよい。また、立設部材７は、画像形成
装置本体１や内部装着ユニット２と同様の部材であって
もよいが、先端を緩衝効果を持たせるために緩衝材、例
えばゴム等の弾性部材、を貼り付ける等により構成させ
てもよい。

【００１３】本実施例のような構成とすると、内部装着
ユニット２を装着して給紙カセット５を装着しない状態
で輸送する時に、立設部材７を立設させることにより、
画像形成装置本体１や内部装着ユニット２に振動等で衝
撃が加わり荷重が加わった場合でも、立設部材７がその
荷重を受け止めるようになるために、画像形成装置本体
１や内部装着ユニット２の破損を防止することができる
ようになる。

【００１４】また、立設部材７は、凹部１０の給紙カセ
ット５の装着方向上流側（図中左側）のヒンジ部分Ｃを
中心に回動可能であり、ヒンジ部分Ｃに固定されたバネ
８の応力により立設部材７が略直角に立設することがで
きるために、オプションユニットである給紙カセット５
を装着する時には、給紙カセット５の装着先端部Ｅに立
設部材７が押されて凹部１０内に格納されるようにな
り、従来のように緩衝材を取り除く作業や緩衝材を保管
しておく必要がなくなり、しかも輸送振動時に粉塵等が
出ることもなくなる。しかも、給紙カセット５を引き抜
く時には、バネ８により自然と立設部材７が立設するよ
うになる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、画像形成装置の空間部に凹部を設け、凹
部に収納されかつ立設可能な立設部材を設けることによ
り、別体の部品を追加することなく輸送時の振動や衝撃
による損傷を防ぐ画像形成装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置を示す図である。

【図２】従来の画像形成装置を示す図である。

【符号の説明】

１，１１：画像形成装置本体 ２，１２：内部装着ユニット ５，１５：給紙カセット Ａ：空間部Ａ ３，４，１３，１４：ボス １０：凹部 ７：立設部材 ８：バネ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水平方向に着脱自在なユニットを有し、該
   ユニットを収納可能な空間部を形成してなる画像形成装
   置において、該空間部の上面または底面に凹部を設け、
   該凹部に収納されかつ立設可能な立設部材を設けること
   を特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】前記立設部材は、前記凹部の前記ユニット
   装着方向上流側を支点として回動させて立設させること
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
3. 【請求項３】前記立設部材の支点部に前記前記立設部材
   を立設させる方向への力を与えるバネを設けたことを特
   徴とする請求項２記載の画像形成装置。