JP2000350392A - モータおよびモータを備える電子機器 - Google Patents

モータおよびモータを備える電子機器

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JP2000350392A
JP2000350392A JP11155792A JP15579299A JP2000350392A JP 2000350392 A JP2000350392 A JP 2000350392A JP 11155792 A JP11155792 A JP 11155792A JP 15579299 A JP15579299 A JP 15579299A JP 2000350392 A JP2000350392 A JP 2000350392A
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heat sink
motor
rotor
housing
shaft
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JP11155792A
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Takashi Kayama
俊 香山
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストダウンおよび軽量化と小型化を図るこ
とができ、放熱性が優れ機器の動作の信頼性を高めるこ
とができるモータおよびモータを備える電子機器を提供
すること。 【解決手段】 モータは、マグネット38と、シャフト
36と、フィン32と、シャフト36に固定されかつフ
ィン32とマグネット38を固定している支持部材34
と、を有するロータ30と、ロータ30をシャフト36
を中心として回転可能に支持する基部52と、通電する
ことによりマグネット38との磁気的相互作用によりロ
ータ30をシャフト36を中心として回転させるコイル
58と、を有するステータ50と、を備える。支持部材
34は、軟磁性体を含有している樹脂により形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば冷却用に
用いて最適なモータおよびモータを備える電子機器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、電子機器に取り付けられて電子
機器の内部を冷却するためのファンモータを示してい
る。このモータは、ヒートシンク1000の中に配置さ
れており、ロータ1001とステータ1002を有して
いる。ロータ1001はロータヨーク1003とフィン
1004、シャフト1005およびマグネット1006
を有している。ロータ1001は鉄系の板である。ステ
ータ1002は、ハウジング1007とベアリング10
08および基板1009とコイル1010を有してい
る。コイル1010に対して所定の通電パターンで通電
することにより、コイル1010とマグネット1006
の磁気的な相互作用により、ロータ1001はシャフト
1005を中心として回転する。これによりフィン10
04が矢印1011の方向に風を取り込み、ヒートシン
ク1000の排出口1012から矢印1013の方向に
排出するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
冷却用のモータは、部品点数が多くコストダウンが困難
である。ロータ1001のロータヨーク1003は、磁
気回路の構成および外部に対する磁気的な悪影響を避け
るために、どうしても磁性材料である鉄板を用いる必要
がある。このためにロータ1001は重量が重くなり、
コストアップが避けられない。また鉄板を用いたロータ
ヨーク1003を用いると、プレスにより成形するた
め、形状が制約されてしまう。また、ヒートシンク10
00は、アルミニウムを鋳造して作ったりあるいはダイ
カスト製であるので、コトスアップの要因となってい
る。また特開平8−51236号公報では、アルミニウ
ム製のヒートシンクの例が開示されている。このアルミ
ニウム製のヒートシンクは、モータの磁気回路が閉じな
いために、モータのステータとしては成り立たない(磁
場の漏れが外部に悪影響を与える。)。そこで、本発明
は上記課題を解消し、コストダウンおよび軽量化と小型
化を図ることができ放熱性が優れ、機器の動作の信頼性
を高めることができるモータおよびモータを備える電子
機器を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、マグ
ネットと、シャフトと、フィンと、前記シャフトに固定
されかつ前記フィンと前記マグネットを固定している支
持部材と、を有するロータと、前記ロータを前記シャフ
トを中心として回転可能に支持する基部と、通電するこ
とによりマグネットとの磁気的相互作用により前記ロー
タを前記シャフトを中心として回転させるコイルと、を
有するステータと、を備え、前記支持部材は、軟磁性体
を含有している樹脂により形成されていることを特徴と
するモータである。請求項1では、ロータの支持部材
が、軟磁性体を含有している樹脂により形成されている
ので、支持部材を有するロータの軽量化を図ることがで
きるとともに、ロータの磁気回路を閉じることができ
る。このために、モータの回転効率がよくしかもモータ
で生じる磁気が外部に放出されるのを支持部材が防ぐの
で、防磁効率がよく磁気が外部に悪影響を与えにくい。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のモー
タにおいて、前記軟磁性体は、偏平状または粒状であ
る。
【0006】請求項3の発明は、請求項1に記載のモー
タにおいて、前記ステータの前記基部は、ヒートシンク
の一部を構成し、このヒートシンクは軟磁性体を含有し
ている樹脂により形成され、前記軟磁性体は偏平状また
は粒状である。請求項3では、ヒートシンクも、軟磁性
体を含有している樹脂により形成されているので、ヒー
トシンクの軽量化が図れるとともに、モータが生じる磁
気を外部に放出されるのを防ぐことができる。
【0007】請求項4の発明は、請求項3に記載のモー
タにおいて、前記ヒートシンクは、回路基板の発熱素子
に対して熱伝導素子を介して接続されている。請求項4
では、ヒートシンクは、回路基板の発熱素子が発生する
熱を熱伝導素子を介して外部に効率よく放出することが
できる。
【0008】請求項5の発明は、請求項3に記載のモー
タにおいて、前記ステータは、前記ヒートシンクの中に
配置され、前記ロータは、前記ヒートシンクの開口部に
配置されている。請求項5では、ロータの回転によりフ
ィンがヒートシンクの開口部から取り込んだ空気を流す
ことにより、ヒートシンクに伝わってきた熱を外部に効
率よく排出することができる。
【0009】請求項6の発明は、請求項5に記載のモー
タにおいて、前記ヒートシンクは、電子機器の筐体内に
配置され、前記ロータの回転により前記フィンにより前
記ヒートシンク内に取り込まれた前記筐体内の空気は、
前記フィンにより前記筐体の外部に排出される。
【0010】請求項7の発明は、請求項4に記載のモー
タにおいて、前記ヒートシンクは、電子機器の筐体内に
配置され、前記ロータの回転により前記フィンにより前
記筐体の外部から前記筐体の穴を通じて前記ヒートシン
ク内に取り込まれた空気は、前記フィンにより前記筐体
の外部に排出される。
【0011】請求項8の発明は、冷却用のモータを備え
る電子機器であり、前記モータは、マグネットと、シャ
フトと、フィンと、前記シャフトに固定されかつ前記フ
ィンと前記マグネットを固定している支持部材と、を有
するロータと、前記ロータを前記シャフトを中心として
回転可能に支持する基部と、通電することによりマグネ
ットとの磁気的相互作用により前記ロータを前記シャフ
トを中心として回転させるコイルと、を有するステータ
と、を備え、前記支持部材は、軟磁性体を含有している
樹脂により形成されていることを特徴とするモータを備
える電子機器である。請求項8では、ロータの支持部材
が、軟磁性体を含有している樹脂により形成されている
ので、支持部材を有するロータの軽量化を図ることがで
きるとともに、ロータの磁気回路を閉じることができ
る。このためにモータの回転効率がよくしかもモータで
生じる磁気が外部に放出されるのを支持部材が防ぐの
で、防磁効率がよく磁気が外部に悪影響を与えにくいモ
ータを提供できる。
【0012】請求項9の発明は、請求項8に記載のモー
タを備える電子機器において、前記軟磁性体は、偏平状
または粒状である。
【0013】請求項10の発明は、請求項8に記載のモ
ータを備える電子機器において、前記ステータの前記基
部は、ヒートシンクの一部を構成し、このヒートシンク
は軟磁性体を含有している樹脂により形成され、前記軟
磁性体は偏平状または粒状である。請求項10では、ヒ
ートシンクも、軟磁性体を含有している樹脂により形成
されているので、ヒートシンクの軽量化が図れるととも
に、モータが生じる磁気を外部に放出されるのを防ぐこ
とができる。
【0014】請求項11の発明は、請求項10に記載の
モータを備える電子機器において、前記ヒートシンク
は、回路基板の発熱素子に対して熱伝導素子を介して接
続されている。請求項11では、ヒートシンクは、回路
基板の発熱素子が発生する熱を熱伝導素子を介して外部
に効率よく放出することができる。
【0015】請求項12の発明は、請求項10に記載の
モータを備える電子機器において、前記ステータは、前
記ヒートシンクの中に配置され、前記ロータは、前記ヒ
ートシンクの開口部に配置されている。請求項12で
は、ロータの回転によりフィンがヒートシンクの開口部
から取り込んだ空気を流すことにより、ヒートシンクに
伝わってきた熱を外部に効率よく排出することができ
る。
【0016】請求項13の発明は、請求項12に記載の
モータを備える電子機器において、前記ヒートシンク
は、電子機器の筐体内に配置され、前記ロータの回転に
より前記フィンにより前記ヒートシンク内に取り込まれ
た前記筐体内の空気は、前記フィンにより前記筐体の外
部に排出される。
【0017】請求項14の発明は、請求項11に記載の
モータを備える電子機器において、前記ヒートシンク
は、電子機器の筐体内に配置され、前記ロータの回転に
より前記フィンにより前記筐体の外部から前記筐体の穴
を通じて前記ヒートシンク内に取り込まれた空気は、前
記フィンにより前記筐体の外部に排出される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0019】図1は、本発明のモータを備える電子機器
の一例として、携帯型のコンピュータを示している。こ
の携帯型のコンピュータ1は、表示部2および本体3を
有している。表示部2は本体3に対してヒンジ4を介し
て開閉可能に接続されている。本体3はキーボード5を
有しており、表示部2は、たとえば液晶表示装置を用い
ることができる。コンピュータ1の本体3は、モータ1
0等を有している。このモータ10は、本体3の中に配
置された発熱素子等が発生する熱を外部に放出すること
により、発熱素子等を冷却する機能を有するいわゆるフ
ァンモータである。
【0020】図2は、図1のA−A線における断面図で
ある。図2において、本体3は、筐体12を有してい
る。この筐体12は、たとえば樹脂あるいは放熱性の良
好なマグネシウムあるいはマグネシウム合金等の金属に
より作られている。筐体12の空間14の中には、モー
タ10とヒートシンク16、熱伝達素子18、メインの
回路基板20、発熱素子22等が配置されている。メイ
ンの回路基板20は、筐体12の内部において所定位置
に固定されている。回路基板20は、発熱素子22を搭
載している。発熱素子22はたとえばCPU(中央処理
装置)等の熱を発する素子である。発熱素子22に対し
て、熱伝達素子18が密着されている。この熱伝達素子
18としては、アルミニウムやマグネシウム等の金属で
も良いが、ヒートシンクと発熱素子間の距離のバラツキ
を吸収するために、弾性体、たとえばシリコンゴム等が
使用できる。熱伝達素子18は、ヒートシンク16に密
着している。
【0021】ヒートシンク16は、本体16Aと蓋16
Bを有する箱状のものである。ヒートシンク16の空間
16Cは、空気の排出口16Dに接続されている。蓋1
6Bは円形状の開口部16Eを有している。ヒートシン
ク16の空間16Cの中には、モータ10が配置されて
いる。このモータ10は、ロータ30とステータ50を
有している。ロータ30は、複数のフィン32、支持部
材34、シャフト36、駆動用のマグネット38を有し
ている。支持部材34は、たとえば円板状になってお
り、支持部材34の周囲には等間隔をおいてフィン32
が固定されている。支持部材34の中心の穴には、シャ
フト36が、たとえば圧入により固定されている。駆動
用のマグネット38は、支持部材34の下面側に接着等
により固定されている。このマグネット38は、N極と
S極が多極着磁された構成であり、シャフト36を中心
として支持部材34の内面にリング状に配置されてい
る。
【0022】次にステータ50は、基部52とベアリン
グ54、基板56およびコイル58を有している。コイ
ル58は、所定回数巻かれており、基板56の上に搭載
されている。基板56は基部52に対して固定されてい
る。円筒形の基部52は、軸受54を保持しており、軸
受54は、ロータ30のシャフト36を回転可能に支持
している。基部52はヒートシンク16の一部を構成し
ており、ヒートシンク16の本体16Aのほぼ中心位置
に設けられている。特徴的なのは、ロータ30の支持部
材34とヒートシンク16の材質である。支持部材34
とヒートシンク16は、次のような材質により作られて
いる。支持部材34とヒートシンク16が、放熱性を良
好にし、軽量化を図りそしてモータ10の磁気回路を閉
じるようにするために、軟磁性体を含有する樹脂により
成形されている。
【0023】軟磁性体は、偏平状あるいは粒状のものを
採用することができ、軟磁性体としては、センダスト、
パーメンジュール(Fe−Co系合金)、Fe−Al−
Cr合金、電磁ステンレス鋼等を採用することができ
る。軟磁性体としては上述したように偏平状(箔状)や
粒状であってもよい。樹脂としては、たとえばABS
(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PA(ポリ
アミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、L
CP(液晶ポリマー)等を採用することができる。上述
した軟磁性体の材料は、上述した樹脂の材料のどの種類
であっても組み合わせが可能であり、基本的には、軟磁
性体に対して各樹脂との結合剤を塗ることで、どの樹脂
に対しても軟磁性体をコンパウンドして支持部材34や
ヒートシンク16を成形することができる。
【0024】図3は、図2のモータ10の構成例を示す
斜視図である。ヒートシンク16の蓋16Bは上述した
ように開口部16Eを有している。この開口部16Eの
直径はロータの支持部材34のフィン32が形成する直
径よりも大きく設定されている。シャフト36には、ワ
ッシャー58と61がはめ込まれる。軸受54として
は、たとえばボールベアリングを採用することができ
る。
【0025】図4と図5は、図3のヒートシンクの本体
16Aの別の形状を示している。図4のヒートシンクの
本体16Aには、多数の放熱用のフィン16Fが突出し
て形成されている。このフィン16Fは、図3の本体1
6Aのフィン16Gよりも多数本形成されている。同様
にして図5の本体16Aには多数本のフィン16Hが突
出して形成されている。図3、図4および図5のヒート
シンクは、インジェクションによる成形により構成でき
る。図4と図5に示す本体16Aも、軟磁性体を含有す
る樹脂により成形されている。
【0026】次に、図2のモータ10およびヒートシン
ク16の作用について説明する。図2のヒートシンク1
6は、すでに述べたように筐体12の空間14の中に配
置されており、ヒートシンク16の蓋16Bの上部にも
空間が形成されている。ヒートシンク16の本体16A
には熱伝達素子18を介して発熱素子22が密着されて
いる。図1のコンピュータ1が作動されると、発熱素子
22が発熱し、発熱素子22の熱は熱伝達素子18を介
してヒートシンク16に伝達される。そこでモータ10
のコイル58に通電が行われ、これによりコイル58と
ロータ30の駆動用のマグネット38の間において磁気
的相互作用が発生し、これによりロータ30がシャフト
36を中心として連続回転する。
【0027】ロータ30の連続回転によりフィン32
は、筐体12の空間14の空気を、矢印R0,R1で示
すようにヒートシンク16の空間16Cに取り込む。取
り込んだ空気は、矢印R2,R3,R4で示すようにヒ
ートシンク16の空間16C内を通過する。これによ
り、ヒートシンク16の本体16Aに伝達されてきてい
る発熱素子22の熱を奪い取り、それにより温まった空
気はヒートシンク16の排出口16Dから、矢印R5で
示すように排出される。このようにして、発熱素子22
が発熱する熱は、冷却用のモータ10の作動により、筐
体12の外部に効率よく排出することができる。
【0028】ここで、支持部材34とヒートシンク16
が、上述したように軟磁性体を含む樹脂により成形され
ているので、次のようなメリットがある。支持部材34
は軟磁性体を含む樹脂により作られていることはもちろ
んのこと、好ましくはヒートシンク16も軟磁性体を含
む樹脂により作られているので、従来用いられていた鉄
板がなくてもモータ10の磁気回路を閉じることができ
る。このために、ロータ30とヒートシンク16の重量
を、たとえば軽量化することができるとともに、モータ
10で発生する磁気をモータとヒートシンク16の外部
に放出しにくくなる。しかも熱伝導性に優れる軟磁性体
を含む樹脂により支持部材34とヒートシンク16を構
成すると、発熱素子22の発生する熱ばかりでなく、筐
体12の内部の熱をも同時に外部に効率よく排出するこ
とができる。
【0029】次に、図6を参照して、本発明のモータお
よびモータを備える電子機器の別の実施の形態を説明す
る。図6は、図1のコンピュータ1の本体3のA−A線
における断面構造例の別の例を示している。図6の実施
の形態が図2の実施の形態と異なるのは、ヒートシンク
116が蓋を有しておらず、ヒートシンク16が筐体1
2に直接接するように設けられていることである。そし
て筐体12は空気取り入れ用の複数の穴130を有して
いる。図6のモータ10の構成は、図2のモータ10の
構成と同じであり、同じ箇所には同じ符号を記してその
説明を援用する。
【0030】図1のコンピュータ1が作動すると、発熱
素子22が熱を発生する。発熱素子22の熱は、熱伝達
素子18を介してヒートシンク116に伝えられる。そ
こでモータ10のコイル58に所定の通電パターンで通
電することにより、ロータ30が連続回転する。これに
よりフィン32が、筐体12の外部の空気をR方向に沿
って穴130を通じて、ヒートシンク116の内部の空
間116Cに取り込む。取り込んだ外部の空気は、矢印
R2,R3,R4を経て排出口16Dから矢印R5のよ
うにして外部に排出される。これにより、発熱素子22
の熱および筐体12の内部の熱は、フィン32が動かし
た空気により吸い取って、外部に放出することができ
る。図6の実施の形態においても、ロータ30の支持部
材34だけでなく、好ましくはヒートシンク116も、
上述した軟磁性体を含有する樹脂により作られている。
【0031】次に、図7は、本発明のモータおよびモー
タを備える電子機器のさらに別の実施の形態を示してお
り、図1のA−A線における断面構成例である。筐体1
2の中にはヒートシンク116が配置されており、ヒー
トシンク116は、熱伝達素子18を介して発熱素子2
2に密着している。筐体12とヒートシンク116の中
には、モータ210が配置されている。このモータ21
0は、ロータ230とステータ250を有している。ス
テータ250は、基部252、基板256、軸受25
4、コイル258を有している。ロータ230は、支持
部材234、フィン232、マグネット238、シャフ
ト236を有している。シャフト236はステータ25
0の軸受254により回転可能に支持されている。ステ
ータ250の基部252は、筐体12の内面側に一体的
に形成されている。ロータの支持部材234ばかりでな
く、好ましくはヒートシンク116も、上述したような
軟磁性体を含む樹脂により形成されている。
【0032】図7の実施の形態では、図1のコンピュー
タ1が作動すると、発熱素子22が熱を発し、熱伝達素
子18を介してその熱がヒートシンク116に伝達され
る。コイル258に通電することにより、ロータ230
が連続回転する。従って、フィン232が筐体12の外
部の空気を、矢印R10の方向に沿って穴130を通じ
てヒートシンク116の内部の空間116Cに取り込
む。取り込まれた外部の空気は、矢印R11,R12を
経て、排出口116Dから矢印R13方向に排出され
る。図6と図7の各実施の形態は、図2の実施の形態と
同様にして、発熱素子22の熱をヒートシンク116を
介して効率よく外部に排出することができる。
【0033】本発明の実施の形態のモータおよびヒート
シンクの構造体は、部品点数が少なく、特に支持部材や
ヒートシンクはたとえばインジェクションによる成形に
より一回の操作で簡単にかつ確実に作ることができる。
図6と図7の例では、筐体12に穴130が設けられて
おり、穴130を用いることにより、いわゆる局所冷却
を行うことができる。この構成にすることにより、図2
で用いられているヒートシンク16の蓋16Bの設定を
省略することができる。また図7の実施の形態では、筐
体12の一部が、モータ210のハウジングの一部を構
成している。
【0034】以上説明したように、本発明の実施の形態
によれば、部品点数の削減を図ることができ、コストダ
ウンが可能である。またロータの支持部材およびヒート
シンクの材料として軟磁性体を含む樹脂により成形する
ことにより、軽量化および薄型化を図ることができ、し
かもモータの磁気回路を構成することができるとともに
効率よい冷却を行うことができる。このためにコンピュ
ータのような電子機器の動作信頼性を高めることができ
る。尚、軟磁性体の樹脂に対する重量比は、50%以上
が好ましい。
【0035】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上述した実施の形態では電子機器の
例として携帯型のコンピュータを例に挙げているが、こ
れに限らずたとえばゲーム機器、携帯情報端末、ビデオ
カメラ、電子スチルカメラ、テレビジョン受像機、ビデ
オデッキ等にも本発明のモータが、冷却用のファンモー
タとして適用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コストダウンおよび軽量化と小型化を図ることができ、
放熱性が優れ、機器の動作の信頼性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータを備える電子機器の一例を示す
斜視図。
【図2】図1の電子機器におけるA−A線における断面
構成例を示す図。
【図3】図2のモータの構成要素を示す分解斜視図。
【図4】ヒートシンクの本体の別の実施の形態を示す
図。
【図5】ヒートシンクの本体のさらに別の実施の形態を
示す斜視図。
【図6】本発明のモータおよびモータを備える電子機器
の別の実施の形態を示し、図1のコンピュータのA−A
線における断面図。
【図7】本発明のモータおよびモータを備える電子機器
のさらに別の実施の形態を示しており、図1のA−A線
における断面構成例を示す図。
【図8】従来のファンモータの構成例を示す図。
【符号の説明】
1・・・コンピュータ(モータを備える電子機器)、1
2・・・筐体、16・・・ヒートシンク、22・・・発
熱素子、30・・・ロータ、32・・・フィン、34・
・・支持部材、36・・・シャフト、50・・・ステー
タ、52・・・基部、58・・・コイル

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットと、シャフトと、フィンと、
    前記シャフトに固定されかつ前記フィンと前記マグネッ
    トを固定している支持部材と、を有するロータと、 前記ロータを前記シャフトを中心として回転可能に支持
    する基部と、通電することによりマグネットとの磁気的
    相互作用により前記ロータを前記シャフトを中心として
    回転させるコイルと、を有するステータと、を備え、 前記支持部材は、軟磁性体を含有している樹脂により形
    成されていることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記軟磁性体は、偏平状または粒状であ
    る請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 前記ステータの前記基部は、ヒートシン
    クの一部を構成し、このヒートシンクは軟磁性体を含有
    している樹脂により形成され、前記軟磁性体は偏平状ま
    たは粒状である請求項1に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記ヒートシンクは、回路基板の発熱素
    子に対して熱伝導素子を介して接続されている請求項3
    に記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記ステータは、前記ヒートシンクの中
    に配置され、前記ロータは、前記ヒートシンクの開口部
    に配置されている請求項3に記載のモータ。
  6. 【請求項6】 前記ヒートシンクは、電子機器の筐体内
    に配置され、前記ロータの回転により前記フィンにより
    前記ヒートシンク内に取り込まれた前記筐体内の空気
    は、前記フィンにより前記筐体の外部に排出される請求
    項5に記載のモータ。
  7. 【請求項7】 前記ヒートシンクは、電子機器の筐体内
    に配置され、前記ロータの回転により前記フィンにより
    前記筐体の外部から前記筐体の穴を通じて前記ヒートシ
    ンク内に取り込まれた空気は、前記フィンにより前記筐
    体の外部に排出される請求項4に記載のモータ。
  8. 【請求項8】 冷却用のモータを備える電子機器であ
    り、 前記モータは、 マグネットと、シャフトと、フィンと、前記シャフトに
    固定されかつ前記フィンと前記マグネットを固定してい
    る支持部材と、を有するロータと、 前記ロータを前記シャフトを中心として回転可能に支持
    する基部と、通電することによりマグネットとの磁気的
    相互作用により前記ロータを前記シャフトを中心として
    回転させるコイルと、を有するステータと、を備え、 前記支持部材は、軟磁性体を含有している樹脂により形
    成されていることを特徴とするモータを備える電子機
    器。
  9. 【請求項9】 前記軟磁性体は、偏平状または粒状であ
    る請求項8に記載のモータを備える電子機器。
  10. 【請求項10】 前記ステータの前記基部は、ヒートシ
    ンクの一部を構成し、このヒートシンクは軟磁性体を含
    有している樹脂により形成され、前記軟磁性体は偏平状
    または粒状である請求項8に記載のモータを備える電子
    機器。
  11. 【請求項11】 前記ヒートシンクは、回路基板の発熱
    素子に対して熱伝導素子を介して接続されている請求項
    10に記載のモータを備える電子機器。
  12. 【請求項12】 前記ステータは、前記ヒートシンクの
    中に配置され、前記ロータは、前記ヒートシンクの開口
    部に配置されている請求項10に記載のモータを備える
    電子機器。
  13. 【請求項13】 前記ヒートシンクは、電子機器の筐体
    内に配置され、前記ロータの回転により前記フィンによ
    り前記ヒートシンク内に取り込まれた前記筐体内の空気
    は、前記フィンにより前記筐体の外部に排出される請求
    項12に記載のモータを備える電子機器。
  14. 【請求項14】 前記ヒートシンクは、電子機器の筐体
    内に配置され、前記ロータの回転により前記フィンによ
    り前記筐体の外部から前記筐体の穴を通じて前記ヒート
    シンク内に取り込まれた空気は、前記フィンにより前記
    筐体の外部に排出される請求項11に記載のモータを備
    える電子機器。
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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004112222A1 (en) * 2003-06-10 2004-12-23 Briggs & Stratton Corporation Electrical machine having a cooling system
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JP2014045343A (ja) * 2012-08-27 2014-03-13 Canon Inc 撮像装置
CN108539944A (zh) * 2018-05-03 2018-09-14 包头天工电机有限公司 盘式永磁同步排风机电机

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