JP2000348375A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP2000348375A
JP2000348375A JP2000030023A JP2000030023A JP2000348375A JP 2000348375 A JP2000348375 A JP 2000348375A JP 2000030023 A JP2000030023 A JP 2000030023A JP 2000030023 A JP2000030023 A JP 2000030023A JP 2000348375 A JP2000348375 A JP 2000348375A
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Teruhiro Shiono
照弘 塩野
Keiichi Matsuzaki
圭一 松▲ざき▼
Hidehiko Wada
秀彦 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録再生装置において、マルチ光ビーム
を用いて安定なトラッキング制御を行ったり、複数のト
ラックから信号を並列再生すると同時に、光ビームを1
本にして情報記録もできるようにする。 【解決手段】 印可電圧で回折光を出させたり、なくし
たりできる可変回折素子1103、1113を導入し
て、記録時に光ビームを一本にして強度を確保し、再生
時に複数の光ビームとして安定したトラッキング又は並
列再生を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用光ディスク
又は再生用光ディスクに対して、再生するときには複数
の光ビームを発生させ再生信号の転送速度を早くし、記
録をするときには一本の光ビームとして記録の効率を上
げることができる高効率の情報記録再生装置に関する。
【0002】また再生時には光ビームを分割して3ビー
ムトラッキングやDPP(DifferentialPush-pull)トラッキ
ング等の安定したトラッキングサーボ信号に使用し、記
録時には一本の光ビームとして記録の効率を上げること
ができる高効率の情報記録再生装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来の光ディスクの記録時には光の利用
効率を上げるため、放射光源から出射する光ビームを複
数に分けることなく単一の光ビームとして使用する例が
多い。一方、光ディスクの再生時には、ディスク上のト
ラックに追従させるためのトラッキングサーボを安定に
するために複数の光ビームを用いて安定化を図ることが
多くある。
【0004】また再生信号の転送レートをあげるため、
複数の光ビームを用いて再生する方式も既に実用化され
ている。
【0005】以下従来よく用いられる代表的な再生方式
の例を図8と図9を使って説明する。
【0006】図8は3本の光ビームを作り真ん中の光ビ
ームで信号再生をして、両側の光ビームでトラッキング
の安定化を図る方式を備えた情報記録再生装置を示して
いる。
【0007】放射光源(半導体レーザ)1701を出射
した光ビーム1702は回折格子1703で零次光ビー
ムと+1次光ビームおよび−1次光ビームの3本の光ビ
ームに分割され、ビームスプリッター1704で反射し
て、光ビーム収束手段(対物レンズ)1705に入射す
る。光ビーム収束手段1705で収束された光ビームは
記録情報担体1706に入射する。記録情報担体170
6で反射した光ビームは再び光ビーム収束手段1705
を透過して、ビームスプリッター1704を透過しサー
ボ信号や情報信号を再生する為の光検出器1708に入
射する。ここで回折格子1703で分割された零次光ビ
ームと+1次光ビームおよび−1次光ビームの3本の光
ビームはそれぞれ対応する光検出器1708、170
9、1710に入射する。光検出器1708から情報信
号を、光検出器1709と1710の差信号からトラッ
キングサーボの為の信号をそれぞれ得る。この方式は3
ビーム方式と一般に呼称される方式でありよく知られた
方式であるため詳細な説明は省略する。
【0008】光検出器1709と1710をそれぞれさ
らに半分に分割してそれぞれの光検出器に入射する光ビ
ームの光スポットを信号トラック間に位置させてファー
フィールド信号を取り、これらのファーフィールド信号
と光検出器1708を分割して得たファーフィールド信
号との差をとってトラッキング信号を補正するいわゆる
DPP(Differential Push-pull)方式もこの3ビーム
に分割するという範疇に入る。この方式もよく知られた
方式であるため詳細な説明は省略する。
【0009】図9は回折格子1703を詳細に示したも
ので、ガラス基板1801の一方の表面に一定の周期で
位相段差が設けられて回折格子を形成している。180
2,1803,1804は順に零次光ビーム、+1次光
ビーム、−1次光ビームを示している。この回折格子に
よる零次光ビーム1802の光量は入射光ビームの光量
の50〜80%程度となり、記録再生等に使うには出射
パワーの大きなレーザを使う必要がありコストアップ等
の要因となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらの方式には、共
通の課題がある。即ち再生専用の場合にはさしたる問題
はないが、記録を行う場合に光源のパワーが不足すると
いう問題がある。
【0011】このパワー不足は再生時のビーム分割に原
因があり、例えば3ビーム法では、中心の零次光ビー
ム、+1次光ビーム、−1次光ビーム、及び高次回折ロ
スの光量割合は通常7:1:1:1程度となる。即ち中
心の零次光ビームの光量は入射光ビームの光量に対して
約3割落ちることになる。
【0012】マルチビーム再生では例えば7本の光ビー
ムをほぼ均等に分割するためこの方式を使っての記録は
ほぼ不可能に近い。
【0013】本発明は上述のような記録時の光源のパワ
ー不足を補い、さらに光学系の精度に影響のない記録と
再生の互換を確保する方式を備えた情報記録再生装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は記録と再生の互
換を確保するためにビーム分割手段である回折格子を記
録時に取りさり、再生時に入れるというものである。こ
の問題の解決の為に本発明者は回折格子を機械的に取り
外すことを考えた。この考え方も基本的には本発明の範
囲の内と考えられるが、回折格子の設定精度が厳しく製
品として十分に精度を保つ機構の考案までには至らず記
録と再生の互換を保つのは相対的に困難であった。
【0015】この回折格子の設定精度を保つために機械
的に切り替えるのではなく電気的に切り替えることが考
えられる。
【0016】この為本発明の実施の形態では、電気的に
屈折率を変え回折格子を形成する。例えば電気を印可す
ることで屈折率差を出し、電気を印可させないことで屈
折率差の出ない材料を用いて回折素子を形成する。
【0017】本発明の第1の情報記録再生装置は、放射
光源と、前記放射光源から出射する光ビームを受け情報
担体上に集光する光ビーム収束手段と、前記放射光源と
前記光ビーム収束手段との間にあって状態1の時に前記
光ビームを分岐し、状態2の時に前記光ビームを分岐し
ない光ビーム分岐手段と、前記光ビーム分岐手段で分岐
された光ビームを受ける光検出器とからなる。かかる構
成によれば、状態1の時に安定なトラッキング又は情報
信号の並列再生を行わさせ、状態2の時に相対的に低出
力の光源を用いながら記録を行わさせる事が出来る。
【0018】上記に於いて、前記放射光源から出射する
光ビームを受け略平行光とするコリメート手段を更に有
し、前記光ビーム収束手段は前記略平行光を受け情報担
体上に集光することが好ましい。コリメート手段を入れ
ることで光ビーム収束手段への入射光ビームを略平行光
ビームとする事ができ、光ビーム収束手段の光軸方向の
位置依存性を軽減できる利点がある。
【0019】本発明の第2の情報記録再生装置は、放射
光源と、前記放射光源から出射する光ビームを受け情報
担体上に集光する光ビーム収束手段と、前記放射光源と
前記光ビーム収束手段との間にあって状態1の時に前記
光ビームを複数の光ビームに分岐し、状態2の時に前記
光ビームを分岐しない光ビーム分岐手段と、前記光ビー
ム分岐手段で分岐された複数の光ビームが前記情報担体
の複数の情報トラック上にそれぞれ照射された後反射し
た光ビームをそれぞれ受ける複数の光検出器とからな
る。かかる構成によれば、状態1の時に複数のトラック
から情報信号を並列再生でき、状態2の時に単数の光ビ
ームとして単数のトラックに対して再生又は記録動作を
させることができる。
【0020】以上のように、本発明によれば、光源から
の光ビームを複数に分割して安定なトラッキング制御を
行なったり、複数の情報トラックを並列再生したりする
ことと、1つの光ビームのままで情報を記録することと
を、共通する比較的低出力の光源を用いて行なうことが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明するが、本発明はこの図面によって限定
されるものではなく色々なバリエーションが想定できる
ものである。
【0022】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態を図1(a)を用いて説明する。放射光源(半導体レ
ーザ)1101を出射した光ビーム1102は光ビーム
分岐手段1103を透過し、光ビーム分割手段1104
で反射し、光ビーム収束手段(対物レンズ)1105を
透過し、記録情報担体1106に入射する。
【0023】光ビーム分岐手段1103は状態1の時光
ビームを分岐し、状態2の時光ビームを分岐しない素子
であり、本実施の形態では液晶を用いた可変回折素子と
した。
【0024】即ち状態1の時には液晶に電圧が印可さ
れ、状態2では液晶に電圧が印可されない。従って状態
1では光ビーム分岐手段1103は回折素子として働
き、状態2では光ビーム分岐手段1103は単なるガラ
ス板と同じ透明板として働く。従って状態2では回折に
よる光量ロスが発生しないので比較的光出力の少ないレ
ーザを用いて情報記録を実現できる。レーザの製造歩留
まりは光出力と大きく関連しておりコストダウンを図る
ことができる。
【0025】記録情報担体1106で反射した光ビーム
は再び光ビーム収束手段1105を透過し、光ビーム分
割手段1104を透過してサーボ信号や情報信号を再生
する為の光検出器1108に入射する。ここではサーボ
信号検出の為の方法は詳述しないが、ホログラム等を用
いてサーボ信号を検出し、フォーカスサーボやトラッキ
ングサーボを行うことができる。この検出方法や、サー
ボの具体的な動作、方式は本発明とは直接関係がないの
で説明を省略する。
【0026】(実施の形態2)第2の実施の形態を図1
(b)を用いて説明する。放射光源1111を出射した
光ビーム1112は光ビーム分岐手段1113、光ビー
ム分割手段1114を透過して、光ビーム収束手段11
15を透過し、記録情報担体1116に入射する。光ビ
ーム分岐手段1113は状態1の時光ビームを分岐し、
状態2の時光ビームを分岐しない素子であり、本実施の
形態では液晶を用いた可変回折素子とした。即ち状態1
の時には液晶に電圧が印可され、状態2では液晶に電圧
が印可されない。従って状態1では光ビーム分岐手段1
113は回折素子として働き、状態2では光ビーム分岐
手段1113は単なるガラス板と同じ透明板として働
く。従って状態2では回折による光量ロスが発生しない
ので比較的光出力の少ないレーザを用いて情報記録を実
現できる。
【0027】記録情報担体1116で反射した光ビーム
は再び光ビーム収束手段1115を透過し、光ビーム分
割手段1114で回折されサーボ信号や情報信号を再生
する為の光検出器1118に入射する。ここではサーボ
信号検出の為の方法は詳述しないが、光ビーム分割手段
1114としてはホログラム等を用いており、光検出器
1118でサーボ信号を検出しフォーカスサーボやトラ
ッキングサーボを行うことができる。この検出方法や、
サーボの具体的な動作、方式は本発明とは直接関係がな
いので説明を省略する。
【0028】(実施の形態3)上記第1の実施の形態に
コリメートレンズを追加した方式を図2(a)に示す。
放射光源1101から出射した光ビーム1102はコリ
メートレンズ1120により平行光となる。その他の動
作は第1の実施の形態と同じである。
【0029】また、上記第2の実施の形態にコリメート
レンズを追加した方式を図2(b)に示す。放射光源1
111から出射した光ビーム1112はコリメートレン
ズ1130により平行光となる。その他の動作は第2の
実施の形態と同じである。
【0030】(実施の形態4)マルチビームを発生させ
る光ビーム分岐手段の実施の形態の概略図を図3に示
す。図3の(a)はマルチビームを発生させる深さtの
回折格子を刻んだ可変回折素子の実施の形態を示してい
る。片面に凹凸溝状の回折格子が形成された硝子基板1
201と、両面が略平行平面の硝子基板1203との間
に回折格子部を満たすように屈折率可変部材1202が
満たされている。本実施の形態では屈折率可変部材の例
として液晶を使用した。液晶以外の固体結晶も使用でき
る。液晶1202が硝子と接する面には透明電極120
6,1208が設けられている。液晶1202は漏れな
いようにシール部材1204で封印されている。
【0031】透明電極にはITO(Indium Tin Oxide)
等を用いることができる。
【0032】電圧の印可されないときの液晶の屈折率n
c1、基板ガラスの屈折率ngとすると以下の関係が成り
立つ。
【0033】
【数1】
【0034】回折格子によって発生する位相差を△、光
ビームの波長をλ、電圧が液晶を挟む透明電極の間に印
可されたときの液晶の屈折率n(v)とすると、以下の
関係が成り立つ。
【0035】△=2π(n(v)−nc1)t/λ
【0036】電圧が印可されないときには位相差が発生
しないので入射光1205は回折されずにそのまま通過
する。電圧が印可されるとn(v)>nc1となり回折
格子が形成される。回折光1207は印可電圧で強度が
変化するが通常一次回折光の強度が零次光の強度に対し
6〜14%となるように設定する。
【0037】図3の(b)は可変回折素子の別の実施の
形態である。ストライプ状の透明電極1216が設けら
れている硝子基板1211と、一様な透明電極1217
が設けられている両面が略平行平面の硝子基板1213
との間に回折格子部を満たすように屈折率可変部材12
12が満たされている。本実施の形態では屈折率可変部
材の例として液晶を使用した。液晶以外の固体結晶も使
用できる。液晶は漏れないようにシール部材1214で
封印されている。液晶は印可される電圧により屈折率を
変化させる事のできる部材の代表的なものである。
【0038】液晶1212は透明電極1216,121
7間に電圧が印可されていないときには一様な屈折率と
なり、透明電極1216,1217間に電圧を印可する
と電極に挟まれた部分の屈折率が大きくなる。電圧の印
可されないときの液晶の屈折率nc2、透明電極の屈折率
naとすると以下の関係が成り立つ。
【0039】
【数2】
【0040】回折格子によって発生する位相差を△、光
ビームの波長をλ、電圧が印可されたときの液晶の屈折
率n(v)、液晶厚さをdとすると、以下の関係が成り
立つ。
【0041】△=2π(n(v)−nc2)d/λ
【0042】電圧が印可されないときには位相差が発生
しないので入射光1215は回折されずにそのまま通過
する。電圧が印可されるとn(v)>nc2となり回折
格子が形成される。回折光1218は印可電圧で強度が
変化するが通常一次回折光の強度が零次光の強度に対し
6〜14%となるように設定する。
【0043】位相差は目的により異なるが、例えば3ビ
ームトラッキングやDPPのトラッキング方式を使用す
る場合には、設計により差はあるが位相差がπ/6以下
が標準である。もちろんこの範囲外での設計も考えられ
るが、光ビームの利用効率を考えるとやや損な光学系と
なる。
【0044】図3で示したような回折光を発生させたり
零次光のみとさせる可変回折素子を用いてトラッキング
制御を行なう実施形態を説明する。
【0045】可変回折素子に電圧が印可されると3本の
光ビームが発生する。図4は3ビームトラッキングを行
うときの光ディスク上の信号ピット1301と光スポッ
ト1302,1303,1304の関係を示している。
各光スポットの反射光ビームは光ビーム収束手段130
5で集光され光検出器1306,1307,1308で
検出される。零次の光ビームは光検出器1306で+1
次及び−1次回折光はそれぞれ光検出器1307,13
08で検出される。3ビームトラッキングの方式につい
てはすでに公知であり、ここでは詳細な説明は省略す
る。
【0046】可変回折素子に電圧が印可されないと、光
ビームはそのまま通過して、ディスク上には光スポット
1302のみができる。光ビーム収束手段1305で集
光された反射光ビームはファーフィールドトラッキング
ができるように2分割された光検出器1306で検出さ
れる。この場合には光ビームの強度が低下しないので情
報記録が可能になる。このように、可変回折素子に印加
する電圧を制御することにより3ビームトラッキングと
ファーフィールドトラッキングとを切り替えることがで
きる。
【0047】図5はDPP(Differential Push-pull)と
呼ばれるトラッキングと、ファーフィールドトラッキン
グとを切り替える方式を示している。3本の光ビーム
は、ディスク上において、トラックセンタ上の光スポッ
ト1302とトラック間の光スポット1403,140
4を形成する。光検出器1406,1407,1408
は何れも2分割されておりそれぞれファーフィールドト
ラッキングができるようになっている。DPPの方式に
ついてはすでに公知であり、ここでは詳細な説明は省略
する。
【0048】可変回折素子に電圧が印可されると3本の
光ビームが発生して、DPP方式のトラッキングを行う
事ができる。光ビーム収束手段1305で集光された反
射光ビームは光検出器1406,1407,1408で
検出される。零次の光ビームは光検出器1406で+1
次及び−1次回折光はそれぞれ光検出器1407,14
08で検出される。
【0049】可変回折素子に電圧が印可されないと、光
ビームはそのまま通過して、ディスク上には光スポット
1302のみができる。光ビーム収束手段1305で集
光された反射光ビームはファーフィールドトラッキング
ができるように2分割された光検出器1406で検出さ
れる。可変回折素子に電圧が印可されないと、光ビーム
強度を強くすることができ情報記録が可能となる。
【0050】一方マルチビームで再生する場合には各光
ビーム強度はほぼ均等になる必要がある。
【0051】この場合には回折格子の形状はいわゆる矩
形ではなくダマングレーティング(Dammann grating)
と呼称されるグレーティングとなり、位相差はおよそπ
/3位となる。ダマングレーティングについては、J.Ja
hns et al.,“Dammann gratings for laser beam shapi
ng”,Appl.opt.,Vol.23,No.12,pp.1267〜1275(1989).に
詳述されており、説明は省略する。
【0052】図6にダマングレーティングの形状をした
実施の形態を示す。マルチビームを発生させる深さの三
角状の回折格子を刻んだ可変回折素子の実施の形態であ
る。片面に回折格子を形成した硝子基板1501と、両
面が略平行平面の硝子基板1503との間に回折格子部
を満たすように屈折率可変部材1502が満たされてい
る。屈折率可変部材の例として液晶を使用した。液晶以
外の固体結晶も使用できる。液晶1502が硝子と接す
る面には透明電極1506,1508が設けられてい
る。液晶1502は漏れないようにシール部材1504
で封印されている。可変回折素子に電圧が印可されると
零次光ビーム1505と強度がほぼ同じ複数本の回折光
ビーム1507が発生する。この複数本の光ビームをそ
れぞれ光ディスク上の異なる情報トラック上の信号ピッ
トに照射する。
【0053】図7にこのようなマルチビームを照射した
ときの光スポット1602と信号ピット1601の様子
を模式的に示した。本実施の形態では7本のほぼ均一な
光ビームによる光スポット1602がディスク上の7本
の情報トラック上にそれぞれ形成されている。この光ビ
ームの数は回折格子の設計により任意の個数にすること
ができるが、数が多くなりすぎると光ビームのなす視野
角が収差上の制限を越えるため実際上そんなに多くする
ことができない。光ビーム収束手段1605で集光され
た反射光ビームは光検出器アレー1607で検出され
る。この7本ビームの場合には少なくとも7個の光検出
器で検出される。実際の再生ではいずれか1本の光ビー
ムをサーボのために使用する。
【0054】可変回折素子に電圧が印可されないと、光
ビームはそのまま通過して、ディスク上には一つの光ス
ポットのみができる。光ビーム収束手段1605で集光
された反射光ビームはファーフィールドトラッキングが
できるように2分割された光検出器(図示せず)で検出
される。この場合には光ビームの強度が低下しないので
情報記録が可能になる。
【0055】このように、可変回折素子に電圧が印可さ
れる時には、複数の光ビームを形成して対応する複数の
トラック上に照射して、信号で変調された反射光をそれ
ぞれ対応する光検出器で検出することができる。可変回
折素子に電圧が印可されないときには光ビームは一本と
なり光ビーム強度を強くすることができる。この方式を
用いて光ディスクに記録及び再生をすることができる。
従来はマルチビームでの簡単な構成で記録動作と再生動
作との互換を行うことが困難であったが、本発明により
容易に情報記録とマルチ光ビーム読み出しとの互換を行
うことができるようになった。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ビーム
分岐手段を使った情報記録再生装置によって、従来困難
であったマルチ光ビームを用いて安定な制御を行った
り、複数のトラックから信号を並列再生すると同時に、
光ビームを1本にして情報記録もできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録再生装置の光学構成を示す図
【図2】本発明の情報記録再生装置の別の光学構成を示
す図
【図3】本発明の光ビーム分岐手段の実施の形態例を示
す断面図
【図4】本発明の情報記録再生装置において3ビームト
ラッキング制御を行なう場合のディスク上の光スポット
の配置を示す図
【図5】本発明の情報記録再生装置においてDPPトラ
ッキング制御を行なう場合のディスク上の光スポットの
配置を示す図
【図6】本発明の光ビーム分岐手段の別の実施の形態例
を示す断面図
【図7】本発明の情報記録再生装置においてマルチビー
ム再生を行なう場合のディスク上の光スポットの配置を
示す図
【図8】従来例の情報記録再生装置の光学構成を示す図
【図9】従来の回折素子の例を示す断面図
【符号の説明】
1101,1111,1701 放射光源(半導体レー
ザ) 1102,1112 光ビーム 1103,1113 光ビーム分岐手段(可変回折素
子) 1104、1114 光ビーム分割手段 1105,1115,1305,1705 光ビーム収
束手段(対物レンズ) 1106,1116,1706 記録情報担体 1108,1118 光検出器 1120,1130 コリメートレンズ 1202,1212,1502 液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松▲ざき▼ 圭一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 和田 秀彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射光源と、前記放射光源から出射する
    光ビームを受け情報担体上に集光する光ビーム収束手段
    と、前記放射光源と前記光ビーム収束手段との間にあっ
    て状態1の時に前記光ビームを分岐し、状態2の時に前
    記光ビームを分岐しない光ビーム分岐手段と、前記光ビ
    ーム分岐手段で分岐された光ビームを受ける光検出器と
    からなる情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記放射光源から出射する光ビームを受
    け略平行光とするコリメート手段を更に有し、前記光ビ
    ーム収束手段は前記略平行光を受け情報担体上に集光す
    る請求項1記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 放射光源と、前記放射光源から出射する
    光ビームを受け情報担体上に集光する光ビーム収束手段
    と、前記放射光源と前記光ビーム収束手段との間にあっ
    て状態1の時に前記光ビームを複数の光ビームに分岐
    し、状態2の時に前記光ビームを分岐しない光ビーム分
    岐手段と、前記光ビーム分岐手段で分岐された複数の光
    ビームが前記情報担体の複数の情報トラック上にそれぞ
    れ照射された後反射した光ビームをそれぞれ受ける複数
    の光検出器とからなる情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 状態1が再生状態であり、状態2が記録
    状態である請求項1〜3のいずれかに記載の情報記録再
    生装置。
  5. 【請求項5】 前記光ビーム分岐手段が可変回折素子で
    ある請求項1〜3のいずれかに記載の情報記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記光ビーム分岐手段は、前記状態1の
    時にダマングレーティングとして機能する請求項3記載
    の情報記録再生装置。
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JP2006099946A (ja) * 2004-08-31 2006-04-13 Asahi Glass Co Ltd 光ヘッド装置
JP2008234762A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Asahi Glass Co Ltd 可変回折素子およびそれを用いた光ヘッド装置
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