JP2000347439A - 受像シート - Google Patents

受像シート

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JP2000347439A
JP2000347439A JP11161799A JP16179999A JP2000347439A JP 2000347439 A JP2000347439 A JP 2000347439A JP 11161799 A JP11161799 A JP 11161799A JP 16179999 A JP16179999 A JP 16179999A JP 2000347439 A JP2000347439 A JP 2000347439A
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Seiji Take
誠司 武
Mikio Asajima
幹夫 浅島
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速処理の電子写真方式や熱転写方式等の複
写機やプリンターで画像形成する際に、その画像形成時
の加熱及び加圧で検知マークが完全に消去できる受像シ
ートを提供することにある。 【解決手段】 不透明な検知マークを有する受像シート
において、該検知マークが呈色性化合物と顕色剤と消色
剤とを含有したインク組成物からなり、画像形成前は呈
色性化合物と顕色剤との相互作用で検知マークが発色状
態となり、紙詰まりや紙の表裏の検知や、各色の印刷位
置見当を合わせがフォトセンサーにより検知して行え
る。一方、画像形成後は検知マークの上記3成分におい
て、画像形成時の加熱、加圧により、インク組成物が溶
融し、消色剤が顕色剤及び呈色性化合物のうち一方を優
先的に溶解して、呈色性化合物と顕色剤との相互作用に
よる発色を止め、検知マークは透明化し、完全に消去さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受像シートに関
し、さらに詳しくは、電子写真方式や熱転写方式等の画
像形成時に加熱処理が行われるものに用いられる、画像
形成時の熱、圧力で不透明な検知マークが透明化する受
像シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、電子写真方式を使用して、ブラッ
ク単色の画像形成だけでなく、イエロー、マゼンタ、シ
アンの3色または上記の3色にブラックを加えた4色の
トナーの混色によりフルカラー画像の形成方法が実用化
されている。この電子写真複写機で用いられる受像シー
トは、文字や画像などの記録情報を確実に記録保持する
ため、一般的に、基材上に、受容層を形成した構成をと
っている。この受像シートは、例えば、講演会、学校、
企業、その他の説明会や展示会などで使用されている情
報伝達手段として、OHP(オーバーヘッドプロジェク
ター)用で用いられている。
【0003】電子写真方式には、紙詰まりや紙の表裏の
検知をするため、さらにカラー画像の場合にはイエロ
ー、マゼンタ、シアンの3色または上記の3色にブラッ
クを加えた4色の画像パターンを同じ受像シート上に見
当を合わせて形成するための検知手段が設けられてい
る。特に、透明の受像シートに画像を形成するには、例
えば光源からの光を透明受像シートに当て、この反射光
の有無あるいは透過光の有無をフォトセンサーにより検
知する光学的検知手段が設けられている。
【0004】例えば、検知マークを不透明なインキや金
属光沢のインキで設けることが行われている。また、本
出願人は特開平7−49581、特開平7−56376
にて、受像シートに設けられた不透明な検知マークが、
画像形成時の加熱により透明化して、OHP装置を使用
する時には必要な画像のみが投影され、検知マークは投
影しても影もなく、目ざわりにならないことを出願し
た。特開平7−49581と特開平7−56376は、
樹脂と低沸点の良溶媒と高沸点の貧溶媒からなる透明な
樹脂ワニスが塗布後、乾燥すると、ゲル化して不透明な
多孔質層となるものであり、画像形成時に加熱される
と、樹脂が溶融して透明化し、検知マークが消去される
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような検知マー
クは、多孔質構造を成し、加熱、加圧によってフラット
化(平滑化)することにより、目立たない程度に消去で
きるものではあるが、完全に消去できるものではないと
いう問題が出てきている。したがって、本発明の目的
は、上記の問題を解決するために、高速処理の電子写真
方式や熱転写方式等の複写機やプリンターで画像形成す
る際に、その画像形成時の加熱及び加圧で検知マークが
完全に消去できる受像シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、不透明な検知マークを有する受像シート
において、該検知マークが加熱により透明化するもの
で、該検知マークが呈色性化合物と顕色剤と消色剤とを
含有したインク組成物からなり、該呈色性化合物と顕色
剤は相互作用して発色した状態にあり、前記消色剤は該
インク組成物の溶融時に呈色性化合物及び顕色剤のいず
れか一方を優先的に溶解する性質を有することを特徴と
する。上記の受像シートのうち検知マークを除いた部分
が、透明であることが好ましくい。また上記の消色剤
が、ステロール化合物から選択されるもの、またはコー
ル酸、リトコール酸、テストステロン及びコルチゾン、
並びにこれらの誘導体から選択される少なくとも1つで
ある、または1個以上のヒドロキシル基を有する5員環
状以上の非芳香族系の環状化合物から選択されるものが
好ましい。
【0007】上記のインク組成物は、呈色性化合物1重
量部に対し、0.1〜10重量部の顕色剤が含まれるこ
とが好ましく、また溶媒が水であることが望ましく、ま
たマイクロカプセル化して溶媒に分散されているが好ま
しい。さらに、上記のインク組成物の溶媒中の濃度が、
0.1〜10重量%であることが好ましい。
【0008】
【作用】本発明の作用は、以下の通りである。本発明
は、不透明な検知マークを有する受像シートにおいて、
該検知マークが呈色性化合物と顕色剤と消色剤とを含有
したインク組成物からなり、画像形成前は呈色性化合物
と顕色剤との相互作用で検知マークが発色状態となり、
紙詰まりや紙の表裏の検知や、各色の印刷位置見当を合
わせがフォトセンサーにより検知して行える。一方、画
像形成後は検知マークの上記3成分において、画像形成
時の加熱、加圧により、インク組成物が溶融し、消色剤
が顕色剤及び呈色性化合物のうち一方を優先的に溶解し
て、呈色性化合物と顕色剤との相互作用による発色を止
め、検知マークは透明化し、完全に消去される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の受像シートは、不透明な検知マー
クを有するもので、該検知マークが加熱により透明化す
るもので、該検知マークが呈色性化合物と顕色剤と消色
剤とを含有したインク組成物からなり、該呈色性化合物
と顕色剤は相互作用して発色した状態にあり、前記消色
剤は該インク組成物の溶融時に呈色性化合物及び顕色剤
のいずれか一方を優先的に溶解する性質を有している。
【0010】(基材)本発明の受像シートで用いられる
基材としては、受像シートが例えばOHPシート用等で
透過光により記録画像を観察する用途では、透明性、耐
熱性、寸法安定性、剛性を備えた熱可塑性樹脂により形
成されたものが好ましい。具体的には、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリエチレン樹脂、二酢酸セルロース樹
脂、三酢酸セルロース樹脂等の、厚さ10〜250μm
程度、好ましくは50〜180μm程度のフィルム又は
シートが挙げられる。中でも、ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、
三酢酸セルロース樹脂が上記の性能の点でより好まし
い。
【0011】また、反射光により記録画像を観察する用
途では、これら樹脂シート又はフィルムは、着色剤等の
添加により白色等の不透明であることが好ましい。この
場合は、基材は合成紙、コート紙等の紙類であってもよ
い。また、半透明の基材とすれば、電飾用途にも使用で
きる。尚、基材上に形成される層との密着性を向上させ
る目的で、基材の表面にプライマー処理やコロナ放電処
理等の公知の易接着処理を施しても良い。
【0012】(受容層)上記の基材の一方の面に設ける
受容層は、基材の上に直接または、プライマー層を介し
て、形成される。尚、基材自体がインキ受容性を有して
いれば、受容層を設けることはない。例えば、昇華転写
記録の場合は、基材自体が、ポリ塩化ビニル樹脂のよう
に熱転写シートとの染着性、離型性を有していれば、受
容層を設けることはなく、基材が受容層の機能を兼ね備
えているからである。
【0013】受容層は、電子写真方式、溶融転写記録や
昇華転写記録の熱転写方式の違いにより、受容層の構成
が異なる。電子写真方式では、受容層を形成する樹脂と
して、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリア
クリル酸エステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリスチレン系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、エチレンやプロピレンなどのオレフィンと
他のビニルモノマーとの共重合体、アイオノマー、エチ
ルセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース系樹
脂、ポリカーボネート樹脂などがあげられ、特に好まし
いのは、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体樹脂である。
【0014】受容層は、上記樹脂に必要に応じて各種助
剤を添加して、適当な溶剤に溶解あるいは分散して調整
した組成物を、基材シート上に公知の方法、すなわち、
グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用い
たリバースロールコーティング法等の形成手段により、
塗布し、乾燥して、形成される。受容層の厚さは、乾燥
状態で通常0.1〜10μmである。また、電子写真方
式の受容層に添加する助剤としては、例えば、滑り性を
付与する目的で、四フッ化エチレンポリマーやエチレン
−四フッ化エチレンポリマーなどのフッ素系ポリマー、
ステアリン酸亜鉛などのステアリン酸塩、ポリエチレ
ン、ポリスチレンなどの有機ポリマー、シリカ、アルミ
ナなどの無機物の微粒子、ワックス、シリコンオイル、
界面活性剤、植物油、動物油、鉱油などが用いられる
が、中でもフッ素化ポリマーはポリマーそのものの表面
潤滑性が優れており、最も適している。
【0015】その他、受像シートをプリンターに供給す
る時に発生するブロッキングによる重送防止の目的で、
ポリエチレンなどのポリオレフィン微粒子、ポリスチレ
ン微粒子、ポリアクリル微粒子、エチレンアクリル酸共
重合体微粒子などの有機ポリマー微粒子や、シリカ、カ
オリン、クレー、タルク、硅石、水酸化アルミニウム、
二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸アルミニウム、酸
化亜鉛などの無機フィラーやガラスビーズの微粒子など
いずれも、受容層中に添加することが可能である。ただ
し、OHP用途では受容層の透明性を損なわない程度の
量で添加する。
【0016】溶融転写記録と昇華転写記録の受容層は、
加熱により熱転写シートから転写される色材を受容する
働きを有するもので、特に、色材が昇華性染料の場合に
は、それを受容し、発色させると同時に、一旦受容した
染料を再昇華させないことが望まれる。この受容層は、
受容層樹脂を主体として構成される。受容層樹脂は、例
えば、エステル結合を有する樹脂、ウレタン結合を有す
る樹脂、アミド結合を有する樹脂、尿素結合を有する樹
脂、その他極性の高い結合を有する樹脂、あるいは、こ
れらの混合物や共重合体樹脂など、多くの樹脂を使用で
きる。特に、エチレン−酢酸ビニル共重合体とポリ塩化
ビニルの混合物が好ましい。この受容層は、上記の樹脂
に有機または無機のフィラーなどを必要に応じて、添加
することができる。さらに、昇華転写記録の場合、熱転
写シートとの熱離型性を向上させるため、離型剤を添加
することができる。
【0017】離型剤の例としては、シリコーンオイル、
リン酸エステル系界面活性剤、フッ素系界面活性剤等が
挙げられるが、シリコーンオイルが望ましい。上記シリ
コーンオイルとしては、エポキシ変性、アルキル変性、
アミノ変性、カルボキシル変性、アルコール変性、フッ
素変性、アルキルアラルキルポリエーテル変性、エポキ
シ・ポリエーテル変性、ポリエーテル変性等の変性シリ
コーンオイルが好ましい。離型剤は1種若しくは2種以
上のものが使用される。また、離型剤の添加量は、受容
層を形成するバインダー樹脂100重量部に対し、0.
5〜20重量部が好ましい。この添加量の範囲を満たさ
ない場合は、熱転写シートと受容層の熱融着若しくは印
字感度の低下等の問題が生じる場合がある。
【0018】また、帯電防止能を付与させるために、下
記に示す帯電防止剤を受容層塗工液に、練り込むことも
できる。この練り込みは電子写真方式の受容層塗工液に
おいても行うことができる。帯電防止剤;脂肪酸エステ
ル、硫酸エステル、リン酸エステル、アミド類、4級ア
ンモニウム塩、ベタイン類、アミノ酸類、アクリル系樹
脂、エチレンオキサイド付加物など。帯電防止剤の添加
量は、樹脂に対し、0.1〜2.0重量%が好ましい。
溶融転写記録と昇華転写記録の受容層の形成方法は、上
記の電子写真複写用受容層の時と同様な方法があげられ
る。溶融転写記録と昇華転写記録の受容層の厚みは、乾
燥時で通常0.1〜10μmである。
【0019】(プライマー層)基材と受容層との接着を
安定化する目的で、受容層と基材との間にプライマー層
を設けることもある。プライマー層を構成する材料とし
ては、線状ポリエステルやイソシアネート等、通常の材
料から選択することができる。 (帯電制御層)受像シートの粉塵付着による汚染防止
や、プリンターでの2枚差し等の搬送不良の目的で、下
記の界面活性剤を含む、帯電制御層を受容層面及び/ま
たは基材の裏面の受像シートの最表面に設けることがで
きる。また、基材自体の表及び/または裏に帯電制御層
を設けることができる。帯電制御層は帯電防止剤を含有
するもので、帯電防止剤としては、例えば、第4級アン
モニウム塩、ポリアミン誘導体等のカチオン系帯電防止
剤、アルキルホスフェート等のアニオン系帯電防止剤、
脂肪酸エステル等のノニオン系帯電防止剤が挙げられ
る。また、滑剤を含ませることにより、熱定着時の滑
り、搬送時の安定性をもたせることもある。
【0020】(裏面層)基材の受容層の設けられていな
い、基材裏面に裏面層を設けることができる。裏面層は
受像シートに対して、プリンターでの搬送上、適度の滑
り性をもたせ、またカール防止性をもたせるために設け
る。裏面層は、例えば、バインダー樹脂と有機または無
機の微粒子、帯電防止剤から構成される。バインダー樹
脂は、受容層で記載したバインダー樹脂が同様に使用で
き、帯電防止剤は前記の帯電制御層で記載したものが同
様に使用できる。また、有機または無機の微粒子として
は、受像シートの透明性を損なわないように配慮された
もので、例えば、シリカ、タルク、アルミナ、炭酸カル
シウム等の無機微粒子や、テフロン微粒子、架橋尿素樹
脂微粒子、スチレン/アクリル樹脂微粒子、メラミン樹
脂、ポリカーボネート樹脂等の有機フィラーのような裏
面層のバインダーと屈折率の近い材料が選定される。
【0021】(中間層)本発明においては、基材と受容
層の間に各種の樹脂からなる中間層を設けることもでき
る。このような中間層に様々な役割を担わせることで受
像シートに優れた機能を付加することができる。例をあ
げると、クッション性を付与する樹脂として、弾性変形
や塑性変形の大きな樹脂、例えば、ポリオレフィン系樹
脂、ビニル系共重合体樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂などを用いて、受像シートの感度を向上さ
せたり、画像のざらつきを防止することができる。その
他、ガラス転移温度が60℃以上の樹脂や、硬化剤等に
より硬化させた樹脂を用いて中間層を設けた場合には、
受像シートを複数枚重ねて保存したときにシート同士が
密着してしまうのを防止するなど、受像シートの保存性
能を向上させることができる。
【0022】中間層は、上記にあげた樹脂と添加剤等を
任意に添加し、溶剤、希釈剤等で、十分に混練して、塗
工液を製造し、基材シートの上に、受容層の形成手段と
同様に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、
グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の
形成手段により、塗布し、乾燥して、中間層を構成す
る。
【0023】(検知マーク)本発明の受像シートは、検
知マークが設けられている。該検知マークは加熱により
透明化するもので、該検知マークが呈色性化合物と顕色
剤と消色剤とを含有したインク組成物からなり、該呈色
性化合物と顕色剤は相互作用して発色した状態にあり、
前記消色剤は該インク組成物の溶融時に呈色性化合物及
び顕色剤のいずれか一方を優先的に溶解する性質を有し
ている。すなわち、本発明の受像シートは、該検知マー
クが画像形成前は呈色性化合物と顕色剤との相互作用で
発色状態となり、紙詰まりや紙の表裏の検知や、各色の
印刷位置見当を合わせがフォトセンサーにより検知して
行える。一方、画像形成後は検知マークの上記3成分に
おいて、画像形成時の加熱、加圧により、インク組成物
が溶融し、消色剤が顕色剤及び呈色性化合物のうち一方
を優先的に溶解して、呈色性化合物と顕色剤との相互作
用による発色を止め、検知マークは透明化し、完全に消
去される。
【0024】上記の呈色性化合物とは色素の前駆体であ
り、顕色剤とは呈色性化合物との電子の授受等の相互作
用により呈色性化合物を着色させる化合物であり、消色
剤は、溶融時に呈色性化合物または顕色剤のいずれか一
方を優先的に溶解する性質をもつ化合物である。これら
3成分が共存する場合、発色状態と消色状態の2つの状
態をとる。ひとつの状態は、呈色性化合物および顕色剤
が、消色剤の平衡溶解度を越えて存在するため、平衡溶
解度の範囲内の呈色性化合物および顕色剤は着色しない
が、平衡溶解度を超えた分の呈色性化合物および顕色剤
が相互作用した結果の発色状態である。また、もうひと
つの状態は、消色剤が呈色性化合物または顕色剤を平衡
状態を越えて多量に取り込み、呈色性化合物または顕色
剤の相互作用が減少した結果の消色状態である。
【0025】仮に、消色剤が、溶融時に顕色剤を優先的
に溶解する性質をもつとすると、室温では、呈色性化合
物、顕色剤、および消色剤の各相は、相分離した状態が
平衡状態に近く、この状態で、呈色性化合物と顕色剤と
が相互作用の結果、発色状態となる。この状態のもの
を、融点以上に加熱すると、顕色剤が溶融した消色剤に
優先的に溶解し、呈色性化合物と相互作用する結果、消
色状態になる。この溶融した状態にある3つの成分を急
冷すると、消色剤は、平衡溶解度を越えた量の顕色剤を
取り込んで非晶質化し、常温で無色となる。この無色の
状態は平衡状態ではないが、ガラス転移点以下であれ
ば、十分長寿命であり、ガラス転移温度以上であって
も、非晶質の状態から容易に平衡状態に移ることはな
い。
【0026】呈色性化合物としては、ロイコオーラミン
類、ジアリールフタリド類、ポリアリールカルビノール
類、アシルオーラミン類、アリールオーラミン類、ロー
ダミンBラクタム類、インドリン類、スピロピラン類、
フルオラン類等の電子供与性有機化合物が挙げられる。
【0027】具体的な呈色性化合物としては、クリスタ
ルバイオレットラクトン、マラカイトグリーンラクト
ン、2−アニリノ−6−(N−シクロヘキシル−N−メ
チルアミノ)−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−プロピルアミノ)フルオラン、
3−[4−(4−フェニルアミノフェニル)アミノフェ
ニル]アミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、2
−アニリノ−6−(N−メチル−N−イソブチルアミ
ノ)−3−メチルフルオラン、2−アニリノ−6−(ジ
ブチルアミノ)−3−メチルフルオラン、3−クロロ−
6−(シクロヘキシルアミノ)フルオラン、2−クロロ
−6−(ジエチルアミノ)フルオラン、7−(N,N−
ジベンジルアミノ)−3−(N,N−ジエチルアミノ)
フルオラン、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラ
ン−γ−(4’−ニトロアニリノ)ラクタム、3−ジエ
チルアミノベンゾ[a]−フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−キシリジノフルオラン、3−(4−ジエ
チルアミノ−2−エトキシェニル)−3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3−ジエチルアミノ−7−クロロアニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3,
3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド、3,6−ジメチルエトキシフルオラ
ン、3,6−ジエチルアミノ−6−メトキシ−7−アミ
ノフルオラン、DEPM、ATP、ETAC、2−(2
−クロロアニリノ)−6−ジブチルジノフルオラン、ク
リスタルバイオレットカルビノール、マラカイトグリー
ンカルビノール、N−(2,3−ジクロロフェニル)ロ
イコオーラミン、N−ベンゾイルオーラミン、ローダミ
ンBラクタム、N−アセチルオーラミン、N−フェニル
オーラミン、2−(フェニルイミノエタンジリデン)−
3,3−ジメチルインドリン、N,3,3−トリメチル
インドリノベンゾスビロピラン、8’−メトキシN,
3,3−トリメチルインドリノベンゾスビロピラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエルアミノ−6−ベンジルオキシフルオラン、1,
2−ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、3,6−
ジ−p−トルイジノ−5−ジメチルフルオラン、ブェニ
ルヒドラジド−γ−ラクタム、3−アミノ−5−メチル
−フルオラン等が挙げられる。これらは単独または2種
類以上選択して、混合して使用することができる。
【0028】本発明で用いるインキ組成物の成分である
顕色剤としては、フェノール類、フェノール金属塩類、
カルボン酸金属塩類、ベンゾフェノン系、スルホン酸、
スルホン酸塩、リン酸類、リン酸金属塩類、酸性リン酸
エステル類、酸性リン酸エステル金属塩類、亜リン酸
類、亜リン酸金属塩等の酸性化合物が挙げられ、やは
り、単独または2種類以上選択して、混合して使用する
ことができる。
【0029】本発明で用いる消色剤は、非晶質状態で無
色透明であるものほどよい。このため、分子量が大き
く、重量当たりの結晶の融解エンタルピ変化が小さく、
最大結晶成長速度の小さい化合物であることが望まし
い。ステロイド骨格等、球状に近く嵩高い分子骨格を持
つものが好ましい。また消色剤に対する顕色剤の親和性
が高い方が顕色剤の溶解度が高く、例えばアルコール性
水酸基を有する化合物が適している。また、消色状態の
3成分の安定性の観点で、消色剤のガラス転移温度が室
温(25℃)以上、さらに50℃以上のものがより好ま
しいが、消去を高速化するためには、ガラス転移温度が
150℃以下であることが好ましい。これらを満足する
消色剤は(a)ステロール加工物、(b)コール酸、リ
トコール酸、テストステロン、およびコルチゾン、なら
びにこれらの誘導体、および(c)1個以上のヒドロキ
シル基を有する5員環以上の非芳香族系の環状化合物で
ある。
【0030】(a)のステロール加工物としては具体的
に、コレステロール、スチグマステロール、プレグネノ
ロン、メチルアンドロステンジオール、エストラジオー
ルベンゾエート、エピアンドロステン、ステノロン、β
−シトステロール、プレグネノロンアセテート、β−コ
レステノール、5,16−プレグナジエン−3β−オー
ル−20−オン、5α−プレグネン−3β−オール−2
0−オン、5−プレグネン−3β,17−ジオール−2
0−オン 21−アセテート、5−プレグネン−3β,
17−ジオール−20−オン 17−アセテート、5−
プレグネン−3β,21−ジオール−20−オン 21
−アセテート、5−プレグネン−3β,17−ジオール
ジアセテート、ロコゲニン、チゴゲニン、エスミラゲ
ニン、ヘコゲニン、ジオスゲニンおよびその誘導体があ
る。これらは単独または2種類以上選択して、混合して
使用することができる。これらのうちで、安定な消色状
態を得るのに好適なものとして、メチルアンドロステン
ジオール、ヘコゲニン、ロコゲニン、チゴゲニン、ジオ
スゲニン、およびエスミラゲニン等がある。
【0031】(b)コール酸、リトコール酸、テストス
テロン、およびコルチゾン、ならびにこれらの誘導体の
具体例としては、コール酸、コール酸メチルエステル、
リトコール酸、リトコール酸メチルエステル、ヒドロキ
シコール酸、ヒドロキシコール酸メチルエステル、テス
トステロン、メチルテストステロン、11α−ヒドロキ
シメチルテストステロン、ヒドロコルチゾンが挙げられ
る。これらのうちでも特に2個以上のヒドロキシル基を
もつものが好ましい。
【0032】(c)1個以上のヒドロキシル基を有する
5員環以上の非芳香族系の環状化合物としては、具体的
には、脂環式1価アルコール(例えばシクロドデカノー
ル)、脂環式2価アルコール(例えば1,4−シクロヘ
キサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、
1,2−シクロドデカンジオール)、糖類及びその誘導
体(例えばグルコース、サッカロース)、環状構造を有
するアルコール類(例えば、1,2:5,6−ジイソプ
ロピリデン−D−マンニトール)が挙げられる。
【0033】上記において(b)の消色剤は(a)の消
色剤と比べて溶融時の顕色剤との相溶性が非常に高く、
3成分が固化しても相分離を起こしにくい。(c)の消
色剤は、(a)の消色剤との親和性が高く、固化した後
にも相分離を起こしにくい。
【0034】以上の呈色性化合物、顕色剤と消色剤の3
成分を含有する検知マーク塗工液、つまりインキ組成物
の各成分の配合比は、呈色性化合物が1重量部に対して
顕色剤が0.1〜10重量部、より好ましくは1〜2重
量部である。顕色剤が0.1重量部未満であると、発色
が不十分であり、10重量部を越えると、両者の相互作
用を十分に減少させることが困難である。消色剤は呈色
性化合物1重量部に対して、1〜200重量部であり、
10〜100重量部がより好ましい。1重量部未満で
は、発色状態と消色状態との間での状態変化を起こさせ
ることが困難になり、200重量部を越えると、インク
の発色が不十分となる。
【0035】検知マーク用インキ組成物の溶媒は、水で
あることが好ましいが有機溶剤を使用することができ
る。有機溶剤を使用するときは、界面活性剤を使用して
呈色性化合物、顕色剤、および消色剤を分散させてもよ
いが、これらをマイクロカプセル化して分散させるとな
お良い。また、呈色性化合物、顕色剤、および消色剤の
インキ組成物中の割合は、0.1〜10重量%であるこ
とが好ましく、0.1重量%未満では、十分な印刷濃度
が得にくく、10重量%を越えると、インキ組成物の粘
度が過度になって印刷しにくくなることがある。また、
溶媒中に分散された、呈色性化合物、顕色剤、および消
色剤は10μm以上の粒子を含まないサブミクロンオー
ダーの粒子であることが好ましい。
【0036】検知マークは、以上のような呈色性化合
物、顕色剤、及び/または消色剤と、それらを結着する
バインダーを含有する。検知マークのバインダーは、透
明性を有するもので、デンプン類、セルロース類、ゼラ
チン、カゼイン、ポリビニルアルコール類、無水マレイ
ン酸共重合体、アクリル類、スチレン−ブタジエン共重
合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミド樹
脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。尚、上記のバイ
ンダーは、融点30℃以上、150℃以下の範囲のもの
が好ましい。融点が150℃を越えると画像形成(トナ
ー定着)時の検知マークの層で溶融する際、基材も熱変
形を起こす等の不都合が生じるので好ましくない。一
方、融点が30℃未満であると、受像シートの保存性の
点で、高温下でのブロッキングを起こしやすい等の不都
合が生じるので好ましくない。
【0037】本発明の検知マークは受像シートの限定さ
れた一部分または、パターン化されて設けることができ
る。すなわち、検知マークは、受像シートの一端や周辺
等の限定された部分に設ける。尚、検知マークはOHP
投影機等で使用した時に少しでも見えると、目障りであ
る場合は画像形成部でない部分に検知マークを設けるこ
とが好ましい。また、本発明の検知マークはパターン化
されていてもよい。パターン化は、具体的には大きさが
規定されたストライプ、丸、楕円、三角形、バーコード
等の形状が挙げられる。さらに、本発明の検知マークは
基材自体の上または、受像シートの最表面に、印刷によ
り設けることができる。グラビア印刷法、スクリーン印
刷法、活版印刷等の公知の印刷手段により、上記に説明
した検知マーク用インキ組成物、すなわち呈色性化合
物、顕色剤、消色剤及びバインダー、さらに必要に応じ
て各種助剤を溶媒中に加えたインク組成物を印刷し、乾
燥して、形成する。検知マークの塗工量は乾燥状態で、
1〜5μmで充分な性能を得ることができる。
【0038】以上に説明した受像シートは、画像形成前
の状態では、検知マークが有色の発色状態であるが、画
像形成時の加熱、加圧により、検知マークのインク組成
物が溶融し、消色剤が顕色剤及び呈色性化合物のうち一
方を優先的に溶解して、呈色性化合物と顕色剤との相互
作用による発色を止め、画像形成後の状態では、検知マ
ークは透明化し、完全に消去される。ここで、画像形成
時の加熱、加圧については、印加手段として、熱転写記
録によるサーマルヘッドや電子写真記録の熱ローラ(定
着ローラ)等が挙げられる。サーマルヘッドや熱ローラ
にしても、印加する熱エネルギーは、約0.3mJ/d
ot以上で、検知マークの発色状態を完全に消去するこ
とができる。
【0039】
【実施例】次に実施例をあげて、本発明を具体的に説明
する。尚、文中、部または%とあるのは、特に断りのな
い限り重量基準である。 (実施例1)厚さ75μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムの基材の一方の面に、下記組成の受容層をグ
ラビア版を用いたリバースロールコーティング法によ
り、乾燥状態で厚さが3μmとなるように塗布した。ま
た、その受容層の上に、受像シートの角の位置に、下記
組成の検知マーク用塗工液1を用いて、グラビア印刷
で、乾燥状態で厚さ2μmになるように検知マークを設
けて、実施例1の受像シートを作製した。尚、下記組成
の検知マークのインキ組成物は黒色であった。
【0040】受容層組成 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 6部 (電気化学工業株式会社製 デンカラック#1000A) ポリエステル樹脂(東洋紡績株式会社製 バイロン600) 4部 メチルエチルケトン/トルエン=1/1 90部
【0041】検知マーク用塗工液1 呈色性化合物:PSD−150(日本曹達社製) 1部 顕色剤:2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン 1部 消色剤:D−グルコース 7部 バインダー:ゼラチン 3部 イソプロピルアルコール 3部 水 85部
【0042】(実施例2)実施例1で使用した検知マー
ク用塗工液1を下記組成の検知マーク用塗工液2に変更
した他は、実施例1と同様にして実施例2の受像シート
を作製した。尚、下記組成の検知マークのインキ組成物
は青色であった。検知マーク用塗工液2 呈色性化合物:クリスタリンバイオレットラクトン(CVL) 2部 顕色剤:2,4,4′−トリヒドロキシベンゾフェノン 4部 消色剤:メチルアンドロステンジオール 4部 バインダー:ゼラチン 3部 イソプロピルアルコール 3部 水 85部
【0043】(実施例3)実施例1で使用した検知マー
ク用塗工液1を下記組成の検知マーク用塗工液3に変更
した他は、実施例1と同様にして実施例3の受像シート
を作製した。尚、下記組成の検知マークのインキ組成物
は青色であった。検知マーク用塗工液3 呈色性化合物:ETAC 1部 顕色剤:2,4,4′−トリヒドロキシベンゾフェノン 1部 消色剤:ヘコギニン 5部 バインダー:ゼラチン 3部 イソプロピルアルコール 3部 水 80部
【0044】(比較例1)実施例1で使用した検知マー
ク用塗工液1を下記組成の検知マーク用塗工液4に変更
した他は、実施例1と同様にして比較例1の受像シート
を作製した。尚、下記組成により形成した検知マークは
白色であった。検知マーク用塗工液4 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 20部 (電気化学工業株式会社製 デンカラック320H) ブタノール 20部 プロパノール 20部 アセトン 40部
【0045】上記の実施例及び比較例の受像シートを用
いて、電子写真複写機(キャノン株式会社製COLOR
LASER COPIER 700をベースとしたも
の)により、一定の画像を形成した。但し、検知マーク
のフォトセンサーは、反射型を使用し、各実施例及び比
較例で作製した受像シートの検知マークの色相に対応し
たフィルターを用いたものを使用した。
【0046】評価については、画像形成後の受像シート
をOHP投影機にて肉眼で観察し、検知マークの熱消去
性を評価する。判断基準は以下の通りである。 ○:検知マークの熱消去性が良好で、OHP投影機で拡
大してもマークが全く目立たない。 ×:検知マークの熱消去性がやや不良で、OHP投影機
で拡大すると、マークが目立つ。
【0047】(評価結果)各実施例及び比較例の評価結
果を表1に示す。
【表1】
【0048】実施例の受像シートは、画像形成前は呈色
性化合物と顕色剤との相互作用で検知マークが発色状態
であり、フォトセンサーにより検知する。一方、画像形
成後は検知マークの呈色性化合物と顕色剤と消色剤の3
成分において、画像形成時の加熱、加圧により、検知マ
ークのインク組成物が溶融し、消色剤が顕色剤及び呈色
性化合物のうち一方を優先的に溶解して、呈色性化合物
と顕色剤との相互作用による発色を止め、検知マークは
透明化し、完全に消去される。それに対し、比較例の受
像シートは、画像形成前は検知マークが白色不透明で、
センサー検知が可能であったが、画像形成後に検知マー
クが完全に消去されず、OHP投影機で拡大すると、マ
ークが目障りであった。
【0049】
【発明の効果】本発明は、不透明な検知マークを有する
受像シートにおいて、該検知マークが呈色性化合物と顕
色剤と消色剤とを含有したインク組成物からなり、画像
形成前は呈色性化合物と顕色剤との相互作用で検知マー
クが発色状態となり、紙詰まりや紙の表裏の検知や、各
色の印刷位置見当を合わせがフォトセンサーにより検知
して行える。一方、画像形成後は検知マークの上記3成
分において、画像形成時の加熱、加圧により、インク組
成物が溶融し、消色剤が顕色剤及び呈色性化合物のうち
一方を優先的に溶解して、呈色性化合物と顕色剤との相
互作用による発色を止め、検知マークは透明化し、完全
に消去される。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不透明な検知マークを有する受像シート
    において、該検知マークが加熱により透明化するもの
    で、該検知マークが呈色性化合物と顕色剤と消色剤とを
    含有したインク組成物からなり、該呈色性化合物と顕色
    剤は相互作用して発色した状態にあり、前記消色剤は該
    インク組成物の溶融時に呈色性化合物及び顕色剤のいず
    れか一方を優先的に溶解する性質を有することを特徴と
    する受像シート。
  2. 【請求項2】 上記の受像シートのうち検知マークを除
    いた部分が、透明であることを特徴とする請求項1に記
    載する受像シート。
  3. 【請求項3】 上記の消色剤が、ステロール化合物から
    選択されることを特徴とする請求項1に記載する受像シ
    ート。
  4. 【請求項4】 上記の消色剤が、コール酸、リトコール
    酸、テストステロン及びコルチゾン、並びにこれらの誘
    導体から選択される少なくとも1つであることを特徴と
    する請求項1に記載する受像シート。
  5. 【請求項5】 上記の消色剤が、1個以上のヒドロキシ
    ル基を有する5員環状以上の非芳香族系の環状化合物か
    ら選択されることを特徴とする請求項1に記載する受像
    シート。
  6. 【請求項6】 上記のインク組成物は、呈色性化合物1
    重量部に対し、0.1〜10重量部の顕色剤が含まれる
    ことを特徴とする請求項1に記載する受像シート。
  7. 【請求項7】 上記のインク組成物は、溶媒が水である
    ことを特徴とする請求項1に記載する受像シート。
  8. 【請求項8】 上記のインク組成物は、マイクロカプセ
    ル化して溶媒に分散されていることを特徴とする請求項
    1に記載する受像シート。
  9. 【請求項9】 上記のインク組成物の溶媒中の濃度が、
    0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項1に
    記載する受像シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004101686A1 (ja) * 2003-05-14 2004-11-25 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. 樹脂組成物、包装構造体及びその再生処理方法
JP2019107843A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 大日本印刷株式会社 熱転写記録媒体、及び熱転写プリンタ

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WO2004101686A1 (ja) * 2003-05-14 2004-11-25 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. 樹脂組成物、包装構造体及びその再生処理方法
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