JP2000347371A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法及び装置 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法及び装置

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JP2000347371A
JP2000347371A JP11161244A JP16124499A JP2000347371A JP 2000347371 A JP2000347371 A JP 2000347371A JP 11161244 A JP11161244 A JP 11161244A JP 16124499 A JP16124499 A JP 16124499A JP 2000347371 A JP2000347371 A JP 2000347371A
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Takatoshi Ishikawa
隆利 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なったハロゲン化銀組成の乳剤を有する撮
影用感光材料を混合処理しても、双方の感光材料共に、
安定した写真特性を提供する。 【解決手段】 臭化銀含有率が50〜100モル%の高
臭化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写真感
光材料Aと、塩化銀含有率が50〜100モル%の高塩
化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光
材料Bとを共通のカラー現像液にて処理する処理装置。
当該処理装置は、現像槽2と、固形処理剤10を現像槽
2に送り込む固形処理剤供給装置13と、希釈水14を
現像槽2に供給する希釈水供給手段と、感光材料16の
それぞれの既処理量を設定する処理量設定手段26,3
8と、感光材料16のそれぞれの処理比率に応じて、補
充液4の補充量と濃度とを共に変更するように、単位処
理面積当たりの固形処理剤の投入間隔及び/又は希釈水
14の供給量を変更する補充制御手段24とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の処理方法に関するものであり、ハロゲ
ン化銀組成の異なった乳剤を有し、現像処理への影響の
異なる感光材料を混合処理しても、それぞれ優れた写真
特性が維持できる処理方法に関するものであり、かつ、
簡便な改造によって、ハロゲン化銀組成の異なる乳剤を
有する感光材料が同時に処理可能である処理方法及び装
置を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料の中で
も写真撮影に使用する写真フィルム感光材料(以下「フ
ィルム」ともいう。)はその塗布銀量がプリント材料
(以下「プリント」ともいう。)に比較して多いので、
現像工程や脱銀工程への負荷が大きく、従って現像処理
時間が長いのが一般的である。他方、昨今のカラーラボ
(現像所)の分散化に伴い、市中の写真店などの店頭で
現像処理(以下、単に「処理」ともいう。)を行うミニ
ラボと呼ばれる形の小型カラーラボが増加しており、ミ
ニラボで行う店頭処理が従来の集配を前提とした集配処
理に置き替わる傾向が顕著である。店頭処理では、特に
仕上がり納期の短時間化が重要な課題であり、とりわけ
時間の長いフィルムの処理時間を短縮することが望まれ
ている。
【0003】このような、フィルム処理工程を短縮化す
る手段として、従来から使用されているハロゲン化銀の
主成分が臭化銀である高臭化銀乳剤を含有するフィルム
に替わり、ハロゲン化銀の主成分が塩化銀である高塩化
銀乳剤を含有するフィルムが開示されている。後者は前
者に比べ、現像時の反応速度が速く、また、定着処理時
に阻害となるようなヨウ素イオンの放出が殆どないため
に、迅速処理化や補充量の低減に優れた乳剤と言えよ
う。このような高塩化銀乳剤の例としては、特開昭63
−2129932号公報に(111)面を有する高塩化
銀乳剤を含有する技術が開示されている。また、米国特
許第5264337号明細書には(100)面を有する
平板乳剤が開示されている。更にこのような高塩化銀乳
剤を用いた撮影材料(フィルム)は、同じ高塩化銀乳剤
を用いたカラーペーパー(プリント)と共通の処理液を
使用できる可能性があり、かかる技術については、EP
−617325A明細書や特開平7−270991号公
報等に開示されている。
【0004】なるほど、このような高塩化銀型の撮影材
料は、迅速現像性に優れている利点を持つが、現在のカ
ラー写真及びカラーラボ市場は、高臭化銀型の撮影材料
によって構成されており、高塩化銀型の撮影材料を現像
する体制は存在しない。高塩化銀型の撮影材料が導入さ
れ、普及して、それが市場の中心的な撮影材料となり、
専用の現像サービス網が完備されると、ユーザーは多く
のメリットを得ることができるわけであるが、高塩化銀
撮影材料の導入当初は、導入撮影材料用の新処理の現像
サービス網が十分ではなく、既存の高臭化銀乳剤を用い
たフィルム用の処理システムを用いて現像サービスを行
うという場合が生じる。すなわち、高塩化銀撮影材料の
導入当初は、新旧感光材料の混合処理が行われると予想
され、この場合には、カラー現像液中の組成の変動とり
わけ、臭素イオン濃度の変動が激しく、沃臭化銀乳剤を
有する感光材料、高塩化銀乳剤を有する感光材料双方と
も著しい写真特性の変動(特に感度や階調)が生じ、写
真性能の維持が困難となるのでその対策が必要となるこ
とが判明した。勿論、市場がすべて高塩化銀乳剤を有す
る撮影材料に切り変われば、専用の現像処理ができるの
でこのような問題は解消する。
【0005】高塩化銀撮影材料の導入段階において、従
来の高臭化銀撮影材料と共通の処理を行わざるを得ない
場合にも、従来の高臭化銀撮影材料用の補充液が共通に
使用できれば、新型の撮影用材料の導入を阻む難点が解
決されるので、それを可能にする新たな補充方式の提案
が待たれている。
【0006】一方、撮影用感光材料の現像処理装置とし
ては、例えば特開平5−107712号公報に記載の装
置がある。この装置は、感光材料を処理する処理液を満
たす処理槽と、当該処理層と処理液が流通する補助槽
と、処理剤の性能を維持させる補充用固形処理剤を補助
槽に送り込む固形処理剤供給装置とを備え、当該供給装
置は使用する感光材料の累積面積が所定値になるごとに
作動するようにした装置である。
【0007】また、その他の撮影用感光材料の現像処理
装置としては、例えば特開平4−213454号公報に
記載の装置がある。この装置は、感光材料を処理する処
理液を満たす処理槽と、当該処理槽と処理液が流通する
補助槽を設け、前記処理液は溶媒に粉状処理剤を溶解し
たものであって、前記補助槽に対して前記粉状処理剤を
添加する添加装置を設けた装置である。
【0008】このような補充方法を採用している処理装
置であっても、高塩化銀撮影材料の導入段階において、
従来の高臭化銀撮影材料と共通の処理を行わざるを得な
い場合、双方の撮影材料を適正に処理できる新たな補充
方法が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、異なったハロゲン化銀組成の乳剤を有する撮影
用感光材料を混合処理しても、双方の感光材料共に、安
定した写真特性を有することができる処理方法及び装置
を提供することにある。とりわけ、従来から使用してい
た固形処理剤及び現像処理装置を共通に使用でき、かつ
現像処理装置の改造負荷が少ない処理方法及び装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成により達成される。 (1) ハロゲン組成の大きく異なる2種の撮影用ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料を共通のカラー現像液にて
処理する方法において、前記2種のカラー写真感光材料
の双方を現像処理する現像方法が固形処理剤と希釈用の
水を現像槽にそれぞれ投入する方法であり、固形処理剤
の投入間隔及び/又は希釈用の水の供給量を変更するこ
とで、双方の感光材料の処理比率に応じて実質的にカラ
ー現像補充剤の補充量と濃度とを共に変更することを特
徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
【0011】(2) 臭化銀含有率が50〜100モル
%の高臭化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー
写真感光材料Aと、塩化銀含有率が50〜100モル%
の高塩化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写
真感光材料Bとを共通のカラー現像液にて処理する方法
において、前記2種のカラー写真感光材料の双方を現像
処理する現像方法が固形処理剤と希釈用の水を現像槽に
それぞれ投入する方法であり、固形処理剤の投入間隔及
び/又は希釈用の水の供給量を変更することで、双方の
感光材料の処理比率に応じて実質的にカラー現像補充剤
の補充量と濃度とを共に変更することを特徴とするハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
【0012】(3) ハロゲン組成の大きく異なる2種
の撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を共通のカラ
ー現像液にて処理する処理装置において、現像液を貯留
する現像槽と、固形処理剤を所定間隔で現像槽に送り込
む固形処理剤供給装置と、前記固形処理剤を溶解する希
釈水を前記現像槽に供給する希釈水供給手段と、感光材
料のそれぞれの既処理量を設定する処理量設定手段と、
前記2種の感光材料のそれぞれの処理比率に応じて、実
質的に補充剤の補充量と濃度とを共に変更できるよう、
固形処理剤の投入間隔及び/又は前記希釈水の供給量を
変更する補充制御手段と、を備えたことを特徴とするハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料の処理装置。
【0013】(4) 臭化銀含有率が50〜100モル
%の高臭化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー
写真感光材料Aと、塩化銀含有率が50〜100モル%
の高塩化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写
真感光材料Bとを共通のカラー現像液にて処理する処理
装置において、現像液を貯留する現像槽と、固形処理剤
を所定間隔で現像槽に送り込む固形処理剤供給装置と、
前記固形処理剤を溶解する希釈水を前記現像槽に供給す
る希釈水供給手段と、感光材料のそれぞれの既処理量を
設定する処理量設定手段と、前記2種の感光材料のそれ
ぞれの処理比率に応じて、実質的に補充剤の補充量と濃
度とを共に変更できるよう、固形処理剤の投入間隔及び
/又は前記希釈水の供給量を変更する補充制御手段と、
を備えたことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光
材料の処理装置。
【0014】(5) 臭化銀含有率が50〜100モル
%の高臭化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー
写真感光材料Aと、塩化銀含有率が50〜100モル%
の高塩化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写
真感光材料Bとを共通のカラー現像液にて処理する方法
において、前記カラー写真感光材料Aと、前記カラー写
真感光材料Bの双方を現像処理する現像方法が固形処理
剤と希釈用の水を現像槽にそれぞれ投入する方法であ
り、希釈用の水の投入量を変更することで、双方の感光
材料の処理比率に応じて実質的にカラー現像補充剤の補
充量と濃度とを共に変更することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料の処理方法。
【0015】(6) 臭化銀含有率が50〜100モル
%の高臭化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー
写真感光材料Aと、塩化銀含有率が50〜100モル%
の高塩化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写
真感光材料Bとを共通のカラー現像液にて処理する処理
装置において、現像液を貯留する現像槽と、固形処理剤
を所定間隔で現像槽に送り込む固形処理剤供給装置と、
前記固形処理剤を溶解する希釈水を前記現像槽に供給す
る希釈水供給手段と、感光材料のそれぞれの既処理量を
設定する処理量設定手段と、前記感光材料のそれぞれの
処理比率に応じて、実質的に補充剤の補充量と濃度とを
共に変更できるよう、単位処理面積当たりの前記希釈水
の供給量を変更する補充制御手段と、を備えたことを特
徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理装置。
【0016】本発明によれば、固形処理剤を溶解する希
釈水の量を変更するとともに、現像槽へ補充される固形
処理剤の投入間隔を従来と同じ間隔にするか或いは必要
に応じて変更することで、現像補充液の補充量と濃度が
調整される。高塩化銀乳剤を含む感光材料の処理量が増
えて行くと、現像液中の臭素イオン濃度が次第に低くな
って行き、本来必要な臭素イオン濃度が得られなくな
る。したがって、何らかの方法で臭素イオン濃度を上昇
させる必要がある。そこで、本発明では、高塩化銀乳剤
を含有する感光材料の処理量が増加するに従って、現像
補充液量をそれまでの補充量より減量して現像槽内の現
像液量を減らすことにより、現像液中の臭素イオン濃度
を高め、本来必要な設定値を維持する。しかし、現像補
充液の量を減らしただけだと、必要な現像主薬やアルカ
リ剤等の量も減ってしまうので、本発明では補充する補
充液の濃度を上げ、補充量を低減することで所望の組成
をある程度維持することが可能となる。固形補充剤の場
合には、希釈水の投入量を変更することで、より具体的
には従来と比較して希釈水の投入量を減量するとともに
固形処理剤の投入間隔を従来と同じ間隔にするか或いは
必要に応じて間隔を小さくすることで、実質的に補充剤
の濃度を高め、補充量を低減することが可能となる。し
たがって、補充液を減量補充しても、補充液は濃縮化さ
れているので、必要成分が確保されており、適正な現像
性能を維持することができる。また、固形処理剤の1回
あたりの投入量を増加させることでも、実質的に補充剤
を高濃化することができ、希釈水量を低下(投入間隔を
のばしたり、1回の投入量を低減する。)ことで補充量
を低減させることができる。
【0017】なお、本発明で定義する固形処理剤とは、
錠剤、顆粒状及び粉状処理剤を含む概念とし、また、現
像槽は、感光材料を処理する処理液を満たす処理槽と、
当該処理層と処理液が流通する補助槽とを含む概念とす
る。本発明において最も好ましい対応は、ハロゲン組成
の大きく異なる2種の撮影用ハロゲン化銀カラー写真感
光材料を共通のカラー現像液にて処理する方法におい
て、前記2種のカラー写真感光材料の双方を現像処理す
る現像方法が固形処理剤と希釈用の水を現像槽にそれぞ
れ投入する方法であり、固形処理剤の投入間隔及び/又
は希釈用の水の供給量を変更することで、双方の感光材
料の処理比率に応じて実質的にカラー現像補充剤の補充
量と濃度とを共に変更することを特徴とするハロゲン化
銀カラー写真感光材料の処理方法である。
【0018】次に、ハロゲン組成の大きく異なる2種類
の撮影用ハロゲン化カラー写真感光材料について説明す
る。ここで、「ハロゲン組成の大きく異なる」とは、2
種の各感光材料における主たるハロゲン化銀の含有率が
50〜100モル%であり、2種の各感光材料に含有さ
れた前記主たるハロゲン化銀が相互に異なることを意味
する。好ましい例を以下に述べる。現在のカラー写真市
場に流通している撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材
料は、臭化銀含有率が50〜100モル%の高臭化銀乳
剤を含有する材料(以下「撮影用材料A」、或いは「フ
ィルムA」ともいう。)である。グローバルなカラー写
真市場では、感光材料メーカー各社からこれに対応する
高臭化銀乳剤を含有する感光材料が供給されており、各
カラーラボではメーカーのいずれかを問わず同じ現像処
理を行っているので、本発明ではこれらすべてを撮影用
材料A、或いはフィルムAと呼ぶ。
【0019】この材料に対して迅速現像性などの利点を
有して導入が望まれている撮影用ハロゲン化銀カラー写
真感光材料は、塩化銀含有率が50〜100モル%の高
塩化銀乳剤を含有する材料(以下「撮影用材料B」、或
いは「フィルムB」ともいう。)である。フィルムBに
対しても上記フィルムA同様、供給元の感光材料メーカ
ーのいずれかを問わず、この種のフィルムをフィルムB
と呼ぶ。
【0020】このフィルムAとフィルムBとを共通のカ
ラー現像液にて処理する方法として、特開平9−204
030号公報では両者の臭化銀含有率と処理量に基づい
て臭素イオン濃度の異なる2種の補充液を用意して処理
を行うことが開示されている。それに対して本発明で
は、両者の処理量に応じてカラー現像補充液の補充量だ
けでなく、補充剤の濃度も変更することによって一層安
定でかつ処理量の小変動毎の調節も不要となる簡易な現
像処理を可能にする方法である。しかも補充量と濃度を
共に変更することによって、補充量を高く設定する必要
も無くなり、経済的でかつ廃液量も少ない実際的な補充
を行うことができる。
【0021】ここに、補充剤の濃度とは、補充液相当に
おける固形処理剤を溶解する水に対する固形処理剤の濃
度を指している。言い換えれば、補充液の個々の固形処
理剤間の相対的な量比関係を一定に保ったまま補充液の
水の量を変えて得られる濃度を指す。
【0022】本発明において、フィルムAとフィルムB
の共通処理におけるカラー現像補充剤の補充量と濃度と
の変更は、現像槽中の臭素イオン濃度を標準濃度を中心
とする許容範囲内に保つように行われる。ここにいう標
準濃度という意味は、フィルムの写真特性を標準の仕上
がりにするために定められた濃度である。標準濃度は、
現像処理設計の段階で定められ、現像操作はこの標準濃
度を維持するように行われる。また、現像槽中の濃度の
標準濃度を中心とする濃度変動に対する許容範囲は、写
真特性の変動が許容できる範囲内になるように定められ
る。写真特性の変動が許容できる範囲内とは、大多数の
ユーザーが満足する仕上がりが得られる範囲内であっ
て、具体的には国際規格ISO10977などに解説さ
れている。本発明では、臭素イオン濃度の変動がこの範
囲内に保たれるように補充剤の補充量と濃度とを設定す
る。
【0023】カラー現像補充剤の補充量と濃度とを共に
変更することの具体的内容について説明を加えておく。
フィルムAを現像処理している現像装置にフィルムBを
同時に混合処理すると、フィルムBは現像中に現像液に
放出される臭素イオン量が少ないために、そのままでは
現像槽中の臭素イオン濃度が低下して仕上がりフィルム
の写真特性が不満足なものになる。そこで、一般的には
補充液組成を変更する必要が生じる。しかしながら、本
発明の方法では、現像槽に添加される補充量を低減し
て、現像槽中の臭素イオン濃度の維持を図る(補充液は
臭素イオンを含まないか、含んでいても現像槽中の濃度
より低い)。補充量を低減すると、臭素イオン濃度を維
持することができても、発色現像主薬をはじめとする他
の構成薬品の濃度を維持できなくなる。そこで、本発明
では補充剤の濃度も変更して、他の構成薬品の現像槽中
の濃度も維持できるようにする。これが補充量と濃度と
を共に変更して2種類のフィルムを同時に現像できるよ
うにした本発明の要締である。この方法によって、フィ
ルムBの混合比率が変化しても基本となる補充液の処方
を変更する必要がなく、使用中の補充液の補充量と濃度
の変更だけで対応することが可能となる。
【0024】とりわけ、補充量と濃度の変更が、臭素イ
オンのみでなく、発色現像主薬もその標準濃度を中心と
する許容範囲内に保つように変更されることが更に好ま
しい。通常の撮影用カラー感光材料の現像の目安として
は、現像槽内の臭素イオン濃度が処方の設定濃度に対し
て、個々のブランドの製品により多少の差はあるが、±
10%(通常±0.14g/リットル程度)までは、写
真特性がほぼ許容できる。また、発色現像主薬の濃度も
設定濃度に対して±10%(通常±0.5g/リットル
程度)までは、ほぼ許容できる。また、現像液のpHに
関しては±0.05の変動範囲が許容できる。したがっ
て本発明は、双方の感光材料の混合率の変化に応じて、
現像補充液の濃度と補充量の両方を変更して、現像槽内
のこれらの濃度値やpH値、特に臭素イオン濃度値を双
方の感光材料の写真特性が維持される許容範囲内に維持
する方法でもある。
【0025】以上が、本発明の基本的方法であるが、以
下に個々の主なカラー現像方法へ適用する場合の具体的
な態様について述べる。カラーラボ、特に固形処理剤を
使用するミニラボでは、補充液の調製には処理剤メーカ
ーから供給される固形処理剤を定められた割合で水に溶
解或いは希釈している。この固形処理剤を使用する現像
処理の場合、カラー現像補充液の濃度の変更は、市場に
供給されている固形処理剤をそのまま使用し、投入の間
隔や溶解或いは希釈用の水の量を変更することによって
行う。
【0026】固形処理剤は、単一の組成物のこともあ
り、また、幾つかの複数の組成物(通常個々の組成物を
パートと呼んでいる)から構成されていることもある。
いずれにしてもこれらが水に溶解或いは希釈されて補充
液が調製される場合においては、本発明では、好ましく
は固形処理剤を溶解或いは希釈する水分量のみを変更す
ることによって補充液の濃度を変更するので、単純であ
り、実際的である。
【0027】本発明においてフィルムAは、ヨウ素イオ
ンを0.1〜15モル%含有する沃臭化銀乳剤を含有す
るフィルムであり、従来型の汎用フィルムを代表するも
のと位置付けている。一方、フィルムBは、(100)
面を主平面として有する塩化銀含有率が50〜100モ
ル%の平板状ハロゲン化銀粒子からなる高塩化銀乳剤を
含有するフィルムであり、将来型の汎用フィルムとなる
ものと期待されるフィルムを想定している。
【0028】以上の説明からも判るように、本発明の現
像処理方法に用いられる現像補充液は、フィルムA用と
して市場に供給或いは処方提示される現像補充液である
ことが、望ましい。この現像補充液であれば、処理薬品
や処理剤の供給が確保されており、現像処理方法もフィ
ルムA用としては確立しているので、この方法に準拠し
てフィルムBの同時処理量に応じて、上記した本発明の
方法に従って変更してゆくことができる。したがって混
合処理においても現像用の固形処理剤を変更する必要は
なく、現像処理装置の改造も不要或いはごく僅かに留め
ることができる。
【0029】以上に述べたことの一部繰り返しとなる
が、フィルムAが主体の現在の市場における現像処理か
らフィルムBが導入されて混合処理がされて、やがてほ
ぼフィルムBが市場の主体となるに至る間の本発明の現
像処理方法の態様を具体的に示すこととする。フィルム
Aが主体でる現在のカラーラボでは、フィルムAの専用
処理が行われている。この処理では、現像補充量は、補
充液処方によって異なるが、通常200〜1500ミリ
リットル/m2であり、現像槽中の臭素イオン濃度が8
×10- 3〜13×10-3モル/リットル含有する場合が
好ましく、更に好ましくは1×10-2〜1.2×10-2
モル/リットルの範囲である。
【0030】ここで、フィルムBが市場導入されて混合
処理を行う段階で本発明の方法が開始される。補充量
は、フィルムBの混合比率に応じて変更されるが、例え
ばフィルムBが臭化銀を含まないフィルムであってその
比率が20%である場合、現像中に現像槽に放出される
臭素イオン量は20%減少するので、それに見合うよう
に補充量を20%減量すると現像中にフィルムAから現
像槽に放出される臭素イオンと補充液とによって一定の
臭素イオン濃度が維持される。フィルムBが導入されて
も、フィルムの仕上がり品質保持のためにこの臭素イオ
ン濃度を維持する必要がある。一方、補充量を低減する
と、発色現像主薬などの現像液中で消費される構成薬品
の濃度がそのままでは維持できなくなるので、補充量の
低減に見合う分、つまり消費される構成薬品の濃度をほ
ぼ20%高めることにより濃度維持が可能となり、補充
液を調製する場合の水の量を20%減量することによっ
てほぼ対応できる。
【0031】より一般的にいえば、フィルムA及びフィ
ルムBの乳剤の臭化銀含有率が、それぞれaモル%、b
モル%であり、フィルムBの混合比率がx%であるとす
ると、混合処理の際の補充量V1は、それぞれ大略下記
の式で表される。 V1=V×〔a×(1−0.01x)+b×0.01
x〕/a また、補充液の濃縮率は、大略V/V1となる。ここに
Vは、フィルムAのみを現像処理する場合の補充量であ
る。補充量と補充液の濃度の変更は、混合比率xの変化
に応じて、連続的に行うこともできるが、より実際的に
はxの増加に伴って段階的に変更してもよい。例えば、
下記の形体が考えられる。カラーラボには、フィルムA
及びフィルムBと呼んでいる感光材料は、いろいろの感
光材料メーカーから感度などの異なるいろいろのブラン
ド名のものが現像依頼されるので、それらがすべて同じ
現像処方で好ましい仕上がりになるように、許容度の広
い現像処理処方が設計さている。したがって、下記した
ような段階的な変更を行っても、実質的な写真特性の低
下は避けられるのが普通である。
【0032】xが0〜10%の間: V1=95%とす
る。 xが11〜20%の間:V1=85%とする。 xが21〜30%の間:V1=75%とする。
【0033】この方法でフィルムBの混合比率の増加に
伴って補充量を100%から95%、85%に、そして
更に75%に低減して、それに見合って高濃度化させた
補充液を用いて処理を行う。この方法でフィルムBの混
合比率が50%までは、仕上がりフィルムの写真特性を
許容範囲内に維持して現像処理することができる。フィ
ルムBの混合比率が更に増えてきた場合には、それに応
じて補充量を更に低減してもよいが、特開平9−204
030号公報で提案した臭素イオンを別途添加する方法
を併用する方がより好ましい。
【0034】フィルムAとフィルムBとの混合比率を知
るには、ユーザーからの現像依頼の注文の受け付け本数
によって知ることもできるが、より簡便な方法としては
現像処理装置にDXコードの読み取り装置を付属させる
ことによってフィルムAとフィルムBのそれぞれのフィ
ルムタイプをカウントしてその積算値から知ることもで
きる。また、現像液の分析管理を行うような大型現像所
では、現像槽のタンク液の組成を監視してその比率が標
準値を中心とする許容範囲から外れるようになったとき
に、フィルムBの混合比率が高い段階に補充量と補充液
濃度の設定を変更するという方法を取ることもできる。
【0035】上記した現像処理方法に用いる共通のカラ
ー現像補充液は、現在各処理薬品メーカーや処理剤メー
カーが供給している薬品や調合処理剤を引き続き使用す
ることができる。
【0036】固形処理剤は、芳香族第一級アミン系発色
現像主薬を必須の成分として含んでいる。この発色現像
主薬としては、アミノフェノール系化合物も有用である
が、p-フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用さ
れ、その代表例としては、3-メチル-4- アミノ-N,Nジエ
チルアニリン、3-メチル-4- アミノ-N- エチル-N- β-
ヒドロキシエチルアニリン、3-メチル-4- アミノ-N- エ
チル-N- β-メタンスルホンアミドエチルアニリン、3-
メチル-4- アミノ-N- エチル- β- メトキシエチルアニ
リン、4-アミノ-3- メチル-N- メチル-N-(3-ヒドロキシ
プロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル-N
-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メチ
ル-N- エチル-N-(2-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-
アミノ-3-エチル-N- エチル-N-(3-ヒドロキシプロピ
ル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N- プロピル-N-(3-
ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- プロピル
-N-メチル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-ア
ミノ-3- メチル-N- メチル-N-(4-ヒドロキシブチル)ア
ニリン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル-N-(4-ヒドロキ
シブチル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N- プロピル
-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、4-アミノ-3- エチ
ル-N- エチル-N-(3-ヒドロキシ-2- メチルプロピル)ア
ニリン、4-アミノ-3- メチル-N,N- ビス(4- ヒドロキシ
ブチル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N,N- ビス(5-
ヒドロキシペンチル)アニリン、4-アミノ-3- メチル-N
-(5-ヒドロキシペンチル)-N-(4-ヒドロキシブチル)ア
ニリン、4-アミノ-3- メトキシ-N- エチル-N-(4-ヒドロ
キシブチル)アニリン、4-アミノ-3- エトキシ-N,N- ビ
ス(5- ヒドロキシペンチル)アニリン、4-アミノ-3- プ
ロピル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、及びこれら
の硫酸塩、塩酸塩もしくはp-トルエンスルホン酸塩、或
いはそれらの塩の水和物などが挙げられる。これらの中
で、特に、3-メチル-4- アミノ-N- エチル-N -β- ヒド
ロキシエチルアニリン、4-アミノ-3- メチル-N- エチル
-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン、4-アミノ-3- メ
チル-N- エチル-N-(4-ヒドロキシブチル)アニリン、及
びこれらの塩酸塩、p-トルエンスルホン酸塩もしくは硫
酸塩が好ましい。これらの化合物は目的に応じ2種以上
併用することもできる。
【0037】芳香族第一級アミン現像主薬の使用量は、
カラー現像液1リットル当たり好ましくは0.0002
モル〜0.2モル、更に好ましくは0.001モル〜
0.1モルであり、直接現像槽に投入する形で補充する
場合に現像槽の中の濃度が上記の範囲を維持するように
設計されている。
【0038】カラー現像補充液(以下の組成に記載は、
カラー現像補充液用の固形処理剤の組成にも当てはま
る)には、必要に応じて、アルカリ金属の炭酸塩、ホウ
酸塩もしくはリン酸塩、5−スルフォサリチル酸塩など
のアルカリ剤とpH緩衝剤、塩化物塩、臭化物塩、沃化物
塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしく
はメルカプト化合物のような現像抑制剤又はカブリ防止
剤、イソチアゾロン類、サイアベンダゾール類、ベンゾ
トリアゾール類、ベンゾイソチアゾロン類などの防黴
剤、保恒剤や酸化防止剤、キレート剤等を含有してい
る。
【0039】必要に応じて用いられる保恒剤には、ヒド
ロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミンのほか、
特開平3−144446号の一般式(I)で表されるヒ
ドロキシルアミン類、亜硫酸塩、N,N-ビスカルボキシメ
チルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセミカル
バジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン
酸類など、現像促進剤には、エチレングリコール、ジエ
チレングリコールのような有機溶剤、ベンジルアルコー
ル、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、ア
ミン類など、補助現像主薬には、1-フェニル-3-ピラゾ
リドンなど、香水軟化剤、すなわちキレート剤には、ア
ミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキル
ホスホン酸、ホスホノカルボン酸、エチレンジアミン四
酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、
シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミ
ノジ酢酸、1-ヒドロキシエチリデン-1,1- ジホスホン
酸、ニトリロ-N,N,N-トリメチレンホスホン酸、エチレ
ンジアミン-N,N,N,N- テトラメチレンホスホン酸、エチ
レンジアミン- ジ(o- ヒドロキシフェニル酢酸) 及び
それらの塩など、を代表例として挙げることができる。
そのほか色素形成カプラー(いわゆる外型現像液)、競
争カプラー、粘性付与剤なども必要により現像液、現像
補充液、これらの調合処理剤に用いられる。
【0040】上記の内、保恒剤としては無置換ヒドロキ
シルアミンや置換ヒドロキシルアミンが最も好ましく、
中でもジエチルヒドロキシルアミン、モノメチルヒドロ
キシルアミン或いはスルホ基やカルボキシ基、水酸基な
どの水溶性基で置換されたアルキル基を置換基として有
するものが好ましい。最も好ましい例としては、N,N
−ビス(2−スルホエチル)ヒドロキシルアミン及びそ
のアルカリ金属塩である。
【0041】また、現像液には鉄分の混入の際に被る悪
影響を防止したり、現像用水が硬水である場合に写真性
に悪影響を及ぼさないように、キレート剤を添加するこ
とが好ましく、特に生分解性を有するキレート化合物の
添加が好ましい。この例としては、特開昭63−146
998号、特開昭63−199295号、特開昭63−
267750号、特開昭63−267751号、特開平
2−229146号、特開平3−186841号、独国
特許3739610、欧州特許468325号等に記載
のキレート剤を挙げることができる。
【0042】処理槽中の処理液は高沸点有機溶剤などの
液剤でシールドし、空気との接触面積を減少させること
が好ましい。この液体シールド剤としては流動パラフィ
ンが最も好ましい。また、補充液に用いるのが特に好ま
しい。本発明における発色現像液での処理温度は20〜
55℃、好ましくは30〜55℃である。処理時間は3
0秒〜5分、好ましくは60秒〜3分20秒である。
【0043】本発明の処理方法は撮影用の各種感光材料
に適用することができる。カラーネガフィルム、カラー
反転フィルム、映画用ネガフィルム、等を挙げることが
できるが、とりわけ、カラーネガフィルムやカラー反転
フィルムへの適用が好ましい。中でもカラーネガフィル
ムへの適用が好ましい。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は現像槽2へ現像補充剤4を
補充する補充装置の構成図である。なお、図示しない
が、現像槽に連続して、漂白槽、定着槽、安定槽、乾燥
部等が設置され、これらの各処理部により現像処理装置
が構成されている。
【0045】現像処理装置は、高臭化銀感光材料と高塩
化銀感光材料の両方を現像処理でき、現像槽2に対して
は高塩化銀感光材料の処理量(処理比率)が増えるに従
って、現像補充液4の量を減らすと共に濃度を高めて補
充するようになっている。
【0046】現像槽2には、その側面に当該現像槽2の
現像液36が流通可能な補助槽6が設けられているとと
もに、希釈水槽8が隣接して設置されている。固形処理
剤10は固定処理剤供給装置13を構成する容器12か
ら自動で補充液槽6内に供給される。なお、固定調合処
理剤供給装置13は、公知の種々のものを採用すること
ができ、例えば上述した特開平5−107712号公報
記載の装置等を用いることができる。補助槽6には、固
形処理剤10が所定間隔で投入されると共に、水14が
供給されて、実質的に所定濃度の補充液4が調合され
る。補助槽6内の調合補充された補充液4は、循環用の
ポンプ18により現像槽2内に混合される。また、希釈
水槽8内の水14は、ポンプ20により補助槽6に供給
される。
【0047】補充制御装置24は、感光材料16の処理
量を検出する処理量設定手段としてのセンサ26と、感
光材料16の処理量に応じた水14の供給量を記憶した
メモリ28と、時間を測定するタイマ30と、各種演算
を行う演算手段32と、これらに接続され、処理量に従
ってポンプ20の駆動を制御する制御手段34とを備え
ている。
【0048】また、制御手段34には、処理量設定手段
としての入力手段38が接続されており、感光材料16
の処理量をマニュアル入力できるようになっている。例
えば、入力手段38から感光材料16の本数や種別をキ
ー入力できるようになっており、これらの情報から処理
量を設定することができる。
【0049】センサ26は現像槽2に搬入される感光材
料16の近傍に設置され、感光材料16の搬送量を接触
式又は非接触で検出する。センサ26は、感光材料16
の幅も検出することができ、感光材料16の幅と搬送量
とから、感光材料16の処理面積を検出することができ
る。センサ26としては、赤外線センサを用いることが
好ましい。
【0050】メモリ28には、高塩化銀感光材料16の
処理量に応じた適正な補充液4の補充量及び濃度を得る
ための、補助槽6への水14の供給量が、ルックアップ
テーブル(LUT)として記憶されている。
【0051】補助槽6への水14の供給量は、高塩化銀
感光材料16の処理比が高くなるほど少なくなるように
設定されている。例えば、高臭化銀感光材料16だけを
処理する場合の補充量を340ミリリットル/m2、濃
度を1とすると、高塩化銀感光材料16の処理比が5%
になったときの適正な補充液4の補充量は323ミリリ
ットル/m2、濃度は1.05となるので、調合時に濃
度が1.05となる希釈水14の供給量が記憶されてい
る。
【0052】同様に、高塩化銀感光材料16の処理比が
10%になったときの適正な補充液4の補充量は289
ミリリットル/m2、濃度は1.18となるので、調合
時に濃度が1.18となる希釈水14の供給量が記憶さ
れている。
【0053】また、メモリ28には、高塩化銀感光材料
16の処理比に応じた、補充液4の適正な濃度を算出す
るための計算式が記憶されている。
【0054】制御手段34は、センサ26により検出し
た高塩化銀感光材料16の幅と搬送量とから、演算手段
32を用いて処理面積を算出する。算出した処理面積
は、累積してメモリ28に記憶される。そして、制御装
置32は、高塩化銀感光材料16の処理面積すなわち処
理量に応じて、補充液の適正な濃度及び補充量を得るた
めの水14の情報をメモリ28から読み出して、適正な
量の水14を供給するようにポンプ20を駆動する。
【0055】以下、制御手段34による補充制御を図2
を参照して説明する。図2は補充液の濃度変更制御のフ
ローチャートである。
【0056】まず、補助槽6に固形処理剤10が投入さ
れる(S2)。次いで、高塩化銀感光材料16の既処理
量が、センサ26又は入力手段38により設定される
(S4)。次いで、センサ26又は入力手段38により
設定された処理量に対応した適正な補充液4の濃度を得
るための水14の供給量を、メモリ28から読み出す
(S6)。次いで、読み出した供給量を得られるように
ポンプ20を駆動して、補助槽6に水14を供給する
(S8)。
【0057】この制御によれば、高塩化銀感光材料16
の処理比が高くなるほど、調合する補充液4の濃度が高
められ、高塩化銀感光材料16の処理比が高くなるほ
ど、高濃度の補充液4が現像槽2内にポンプ18を介し
て補充されるようになる。
【0058】補充液4の補充量と濃度との関係は図3の
グラフに示す通りであり、高塩化銀感光材料16の処理
比が高くなるほど、一回の補充量は少なくなり、そのと
きの補充液4の濃度は高くなる。したがって、補充量が
少なくなることにより、現像槽2内での液量が減り、現
像液36中の臭素イオン濃度が低下せずに必要な値を維
持される。また、補充液4の補充量を少なくしても濃度
が高まっているので、現像主薬等は適正な必要量が補充
される。
【0059】したがって、高塩化銀感光材料16の処理
比が高まっていく過程であっても、現像液36中の臭素
イオン濃度及び現像主薬等の濃度は、適正な値に維持さ
れるので、高臭化銀感光材料及び高塩化銀感光材料の両
方を良好に処理することができる。
【0060】なお、図3に示す特性は一例であり、補充
量の減少率や濃度の上昇率は図示の特性に限定されるこ
となく、種々の変更が可能である。例えば、上述した実
施形態は、1回に補充する水の補充量を前回調合時より
も少なくすることによって補充量を減らす制御である
が、固形処理剤を1個投入する毎に供給する水の量を変
更するのではなく、例えば複数個投入した後に水の補充
量を減らし、更にそれから複数個投入した後に更に水の
補充量を減らすように制御してもよい。すなわち、複数
個毎に補充量及び濃度を段階的に変更する制御、換言す
れば、ある個数までは固形処理剤に対する水の投入量を
一定にし、所定個数に達したときに水の投入量を減らす
ことで補充量及び濃度を段階的に減少又は上昇するよう
に制御してもよい。また、固形処理剤が投入された後に
のみ、補助槽に水を供給する構成ではなく、水を継続的
に供給して、換言すれば、継続的に供給された水の総合
供給量を調整することで補充量を減少及び濃度を上昇す
る構成等としてもよい。
【0061】また、上述した実施形態においては、固形
処理剤として、錠剤を使用したものについて説明した
が、錠剤のみならず、具体的な特徴及び利点は省略する
が、例えば特開平4−213454号公報に記載の装置
に使用される粉状処理剤を補助槽に直接投入する方式を
採用することができる。
【0062】
【実施例】コニカ(株)製フイルムプロセッサCL−N
PV30Jにより、処理液としてコニカ(株)ECOJ
ET−N タイプK−JIN−02を用いて、高臭化銀
感光材料として特開平9−204030号公報の実施例
1に記載の試料101A、高塩化銀感光材料として特開
平9−204030号公報の実施例1に記載の試料10
1Bを用い、特開平5−107712号公報に記載の処
理工程に従い、両方の感光材料の処理を行った。希釈水
の補充制御は前述の実施形態の内容に従い、混合比(高
塩化銀感光材料の処理比)が5%、15%、25%、5
0%となるに従って、水の補充量を少なくして補充液の
濃度を高めて、補充液を補充した(試験2,3,4,
5)。これに対し、比較例として、補充量及び補充液濃
度の少なくとも一方を変えずに、補充液を補充して処理
した(試験6,7,8,9,10)。詳細は下記の通り
である。
【0063】現像試験及び写真特性評価 上記した試料を用いてランニング試験すなわち大量連続
現像試験の処理用にポートレートを撮影した。また、写
真特性を評価するために、色温度4800Kで20cm
sにてセンシトメトリー用灰色光楔を通して露光を与え
たセンシトメトリー用試料を準備し、特開平5−107
712号公報に記載の処理工程に従い、コニカ(株)製
フイルムプロセッサCL−NPV30Jにより補充を行
いながら、連続処理を行った。現像処理には、コニカ
(株)ECOJET−N タイプK−JIN−02を基
準処方として、これを表1に示すように高塩化銀化合物
材料(試料101B)の混合比率に応じて補充量と補充
液の濃度を変化させて現像処理を行った。現像処理は、
試料101A及び試料101Bを合計500本処理する
いわゆるランニング処理を行って実際同様の定常的な連
続大量現像処理作業の間の仕上がり写真特性のチェック
をセンシトメトリーによって行った。センシトメトリー
は、現像済みのセンシトメトリー用試料を、国際規格
(ISO5−2及びISO5−3)に準拠した濃度測定
装置によって濃度を測定し、国際規格(ISO580
0)に定められたカラーネガフィルムのセンシトメトリ
ー方法にしたがって感度測定と最小濃度(Dmin)の
測定を行うという方法によった。
【0064】
【表1】
【0065】高臭化銀乳剤を用いた試料101Aと、高
塩化銀乳剤を用いた試料101Bとは、表1に示したよ
うに比率を変えて、混合処理した。また、写真特性の変
化は、ランニング試験のスタート時と、終了時に上記セ
ンシトメトリー用試料を現像処理し、イエローの最小濃
度の変化(ΔDBmin) 及びマゼンタの感度変化(Δlog
E) にて示した。
【0066】また、表1における試料101Aを基準現
像条件で処理した試験1が試料101Bと試料101A
のそれぞれの基準現像条件であり、評価結果は、この試
料の評価値に対する相対値によって示してある。
【0067】結果を表1に示す。なお、表中、最小濃度
(Dmin)は、最も顕著に現れる青フィルター光濃度
で測定する(すなわちDB min)が、通例にならって
その値を「Dmin」と記述している。
【0068】表1の結果より明らかなように、本発明の
補充方法においては、高臭化銀の試料101Aも高塩化
銀の試料101Bも、ランニングに伴う写真特性の変動
が殆ど無く、試験1同様に安定した性能を得ることがで
きた。一方、試験6、7及び8の比較例に示すように補
充量及び補充液の濃度を変更しなければ、最小濃度(D
min)及び感度の変化が大きくなる。また、試験9に
示すように補充量を変えるのみでは2種のフィルムの混
合処理に対応できない。さらに試験10のように補充液
の濃度を変えるのみでも性能維持ができない。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、異なったハロゲン化銀
組成の乳剤を有する撮影用感光材料を混合処理しても、
双方の感光材料共に、安定した写真特性を有することが
でき、従来から使用していた固形処理剤及び現像処理装
置を共通に使用でき、かつ現像処理装置の改造負荷を少
なくして処理でき、固形処理剤及び水を現像槽に直接補
充する現像処理装置においても、良好に処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】補充装置の構成図である。
【図2】濃度変更制御のフローチャートである。
【図3】高塩化銀感光材料の処理比に応じた補充量及び
濃度の関係を表すグラフである。
【符号の説明】
2 現像槽 4 補充液 6 補助槽 8 希釈水槽 10 固形処理剤 12 容器 13 固形処理剤供給装置 14 水 16 感光材料 18,20,22 ポンプ 24 補充制御装置 26 センサ 28 メモリ 30 タイマ 32 演算手段 34 入力手段 36 現像液 38 入力手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン組成の大きく異なる2種の撮影
    用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を共通のカラー現像
    液にて処理する方法において、 前記2種のカラー写真感光材料の双方を現像処理する現
    像方法が固形処理剤と希釈用の水を現像槽にそれぞれ投
    入する方法であり、固形処理剤の投入間隔及び/又は希
    釈用の水の供給量を変更することで、双方の感光材料の
    処理比率に応じて実質的にカラー現像補充剤の補充量と
    濃度とを共に変更することを特徴とするハロゲン化銀カ
    ラー写真感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 臭化銀含有率が50〜100モル%の高
    臭化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写真感
    光材料Aと、塩化銀含有率が50〜100モル%の高塩
    化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光
    材料Bとを共通のカラー現像液にて処理する方法におい
    て、 前記2種のカラー写真感光材料の双方を現像処理する現
    像方法が固形処理剤と希釈用の水を現像槽にそれぞれ投
    入する方法であり、固形処理剤の投入間隔及び/又は希
    釈用の水の供給量を変更することで、双方の感光材料の
    処理比率に応じて実質的にカラー現像補充剤の補充量と
    濃度とを共に変更することを特徴とするハロゲン化銀カ
    ラー写真感光材料の処理方法。
  3. 【請求項3】 ハロゲン組成の大きく異なる2種の撮影
    用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を共通のカラー現像
    液にて処理する処理装置において、 現像液を貯留する現像槽と、 固形処理剤を所定間隔で現像槽に送り込む固形処理剤供
    給装置と、 前記固形処理剤を溶解する希釈水を前記現像槽に供給す
    る希釈水供給手段と、 感光材料のそれぞれの既処理量を設定する処理量設定手
    段と、 前記2種の感光材料のそれぞれの処理比率に応じて、実
    質的に補充剤の補充量と濃度とを共に変更できるよう、
    固形処理剤の投入間隔及び/又は前記希釈水の供給量を
    変更する補充制御手段と、を備えたことを特徴とするハ
    ロゲン化銀カラー写真感光材料の処理装置。
  4. 【請求項4】 臭化銀含有率が50〜100モル%の高
    臭化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写真感
    光材料Aと、塩化銀含有率が50〜100モル%の高塩
    化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光
    材料Bとを共通のカラー現像液にて処理する処理装置に
    おいて、 現像液を貯留する現像槽と、 固形処理剤を所定間隔で現像槽に送り込む固形処理剤供
    給装置と、 前記固形処理剤を溶解する希釈水を前記現像槽に供給す
    る希釈水供給手段と、 感光材料のそれぞれの既処理量を設定する処理量設定手
    段と、 前記2種の感光材料のそれぞれの処理比率に応じて、実
    質的に補充剤の補充量と濃度とを共に変更できるよう、
    固形処理剤の投入間隔及び/又は前記希釈水の供給量を
    変更する補充制御手段と、を備えたことを特徴とするハ
    ロゲン化銀カラー写真感光材料の処理装置。
  5. 【請求項5】 臭化銀含有率が50〜100モル%の高
    臭化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写真感
    光材料Aと、塩化銀含有率が50〜100モル%の高塩
    化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光
    材料Bとを共通のカラー現像液にて処理する方法におい
    て、 前記カラー写真感光材料Aと、前記カラー写真感光材料
    Bの双方を現像処理する現像方法が固形処理剤と希釈用
    の水を現像槽にそれぞれ投入する方法であり、希釈用の
    水の投入量を変更することで、双方の感光材料の処理比
    率に応じて実質的にカラー現像補充剤の補充量と濃度と
    を共に変更することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
    真感光材料の処理方法。
  6. 【請求項6】 臭化銀含有率が50〜100モル%の高
    臭化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写真感
    光材料Aと、塩化銀含有率が50〜100モル%の高塩
    化銀乳剤を含有する撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光
    材料Bとを共通のカラー現像液にて処理する処理装置に
    おいて、 現像液を貯留する現像槽と、 固形処理剤を所定間隔で現像槽に送り込む固形処理剤供
    給装置と、 前記固形処理剤を溶解する希釈水を前記現像槽に供給す
    る希釈水供給手段と、 感光材料のそれぞれの既処理量を設定する処理量設定手
    段と、 前記感光材料のそれぞれの処理比率に応じて、実質的に
    補充剤の補充量と濃度とを共に変更できるよう、単位処
    理面積当たりの前記希釈水の供給量を変更する補充制御
    手段と、を備えたことを特徴とするハロゲン化銀カラー
    写真感光材料の処理装置。
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