JP2000347315A - 画像形成装置および画像形成装置の製造方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の製造方法

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JP2000347315A
JP2000347315A JP11160593A JP16059399A JP2000347315A JP 2000347315 A JP2000347315 A JP 2000347315A JP 11160593 A JP11160593 A JP 11160593A JP 16059399 A JP16059399 A JP 16059399A JP 2000347315 A JP2000347315 A JP 2000347315A
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forming apparatus
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JP11160593A
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Kunihiko Sakaguchi
邦彦 阪口
Shinji Sugita
慎二 杉田
Yasumichi Yamaji
康路 山地
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スキャナ部の固定を容易かつ確実に行い、光学
系の歪みを回避可能とする画像形成装置と、画像形成装
置の製造方法を提供する。 【解決手段】画像形成装置において、給紙部21は、支
持軸10a〜10e、スキャナ部20を上方に載置して
支持するスキャナ支持部11、12、13、スキャナ部
20を固定するための止め付け部14a〜14eを備え
る。スキャナ部20は、半円形状のスキャナ支持部1
1、12、13と点接触して、3点で支持され、取り付
け部14a〜14eを介してネジにより螺合されるの
で、スキャナ部20と画像形成部とを先に平行状態に設
定し、その後にビスなど止め付け部14に固定すること
になる。その結果、スキャナ部20の光学系に歪みは発
生せず、高品位の画像が得られる画像形成装置が作成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、給紙部や画像形
成部等の他のユニットとともにスキャナ部を一体化して
構成される画像形成装置および画像形成装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】コピー機などの画像形成装置は、用紙を
給紙する給紙部、用紙に画像を形成する画像形成部、お
よび原稿から画像情報を読み取るスキャナ部などのユニ
ットによって構成されている。各ユニットは、ユニット
毎に組み立て、分解が可能であり、故障した場合など、
ユニットを交換することで簡単に修理できる。
【0003】画像形成装置を製造する際は、給紙部、画
像形成部、およびスキャナ部などの各ユニットを個別に
組み立てた後に、これらを一体化することにより、1台
の画像形成装置が構成される。各ユニットの組み立て方
法としては、最下部に位置する給紙部に固定された複数
の支持軸を介して、給紙部の上方に画像形成部とスキャ
ナ部を順次組み付けて固定していく方法が一般的に用い
られる。
【0004】複数のユニットを組み立て画像形成装置を
製造する場合、各ユニット自身の精度だけでなく、各ユ
ニット間の組み立て精度を考慮しないと、完成した画像
形成装置において、各ユニットに変形を生じ、円滑な動
作が行われなくなって画像が歪むことがある。それ故、
各ユニットの組み立てに際しては、各ユニット同士の位
置合わせが必要となる。すなわち、画像形成装置では、
スキャナ部によって読み取った情報を記録用紙の所定位
置に印刷しなければならない。そのため、まず、給紙部
に画像形成部を組みつける際には、記録用紙の搬送路に
変形が生じないように考慮する必要がある。給紙部と画
像形成部との位置合わせについては、給紙部のピックア
ップローラの位置とレジストローラ及び感光体ドラムと
の直線性が合致していれば、多少位置精度が悪くても特
に問題はない。
【0005】しかし、スキャナ部と画像形成部との組み
立てにおいては、スキャナ部で読み取った画像情報を、
歪まない状態で画像形成部に導くことができるような考
慮が光学系に対して必要である。
【0006】さらに、スキャナ部の光学系の走査に際し
て、画像情報を正確に読み取り得るような考慮、すなわ
ち光軸や光路などがずれた走査を行わないよう考慮する
必要がある。なぜなら、スキャナ部は、画像形成装置に
おいて、原稿上に記録されている情報を読み取って画像
形成するために最も重要なユニットである。したがっ
て、スキャナ部を取り付けて位置合わせするためには、
非常に高い精度が必要となる。
【0007】例えば、アナログの画像形成装置であれ
ば、スキャナ部の光軸が感光体ドラムに対して正規の位
置になっているか、主走査方向に対して光学系に歪みが
無いかが組み立てに際して重要となる。また、デジタル
画像形成装置であれば、光電変換素子(CCD)を含む
スキャナ部は光学系に歪みのないユニットとして製造さ
れている。そのため、取り付けの際に、光学系に歪みが
生じないようにする必要がある。
【0008】それ故、従来から次の2つの画像形成装置
の製造方法が行われている。
【0009】第1の方法は、画像形成部から複数の支柱
を延長し、スキャナ部を固定する方法である。この方法
では、支柱に強度を持たせ、スキャナ部における光学系
の歪みを少なくするため、少なくとも4乃至6ヵ所でス
キャナ部を固定していた。
【0010】第2の方法は、給紙部から画像形成部を固
定するために支柱を延長し、スキャナ部を固定する方法
である。この方法では、第1の方法と同様に、支柱に強
度を持たせ、スキャナ部における光学系の歪みを少なく
するため、少なくとも4乃至6ヵ所でスキャナ部を固定
していた。
【0011】ここで、スキャナ部を取り付ける際は、所
定の位置にビスで固定するのみであるので、固定強度に
不足があれば、例えば4点でビス固定していたのなら
ば、固定点を6点や8点に増やしたりするなどし、ビス
固定した際に取り付け位置の調整によって、取り付け時
の位置ずれの発生を回避し、光学系に歪みが発生しない
ようにしていた。
【0012】また、スキャナ部と取り付け部との間にク
ッション材を挟むなどの方法により、歪みの発生を回避
する調整を行う。特開平10−39564号公報による
と、画像形成装置に対するスキャナ部の止め付けが歪ん
でいる場合には、スキャナ部の固定部に柔らかい弾性部
材(例えば、フェルト、樹脂など)をクッションとして
挿入する。クッションを挿入することによって、歪みを
回避してスキャナ部の高さを調整することが可能にな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、装置1台ごとに微調整が必要であり、画像形
成装置の製造時に製造工程が繁雑になる。また、微調整
をしても、スキャナ部を固定して光学系の歪みを完全に
無くすことが困難であった。
【0014】また、上記の各方法では、光学系の歪みそ
のものの発生を回避することが困難であった。これは、
スキャナ部を含む様々なユニットを固定する場合に、ユ
ニットの各角、すなわちユニットの4隅でビス固定を行
っていたためである。
【0015】つまり、従来はユニットがちょうど収まる
ように形成および配置した支持軸に、各ユニットをはめ
込んで、その状態を基にして、支持軸とユニットの4隅
とをビスで固定する方法を行っていた。その結果、スキ
ャナ部と画像形成部との間に平行状態を厳密に維持する
ことが困難となり、光学系の歪みの発生を招くこととな
る。
【0016】ここで、図4に示すように、従来の手法で
は、スキャナ部を支持点1〜4の4点で支持している。
この時支持点により形成される面について考察すると、
支持点1、2、3で第1の平面が形成され、支持点2、
3、4で第2の平面が形成されている。また、支持点
3、4、1で第3の平面が形成され、さらに支持点4、
1、2で第4の平面が形成されることになり、4点支持
では平面が4面形成されることになる。
【0017】それ故、4点支持で1つの平面を形成しよ
うとするならば、複数面の高さを各々一致させなければ
ならない。その結果、4点支持でスキャナ部を固定する
と、各点の高さをそれぞれ厳密に調整する必要が生じる
ので、高さ調整が非常に繁雑化する。その上、画像形成
部とスキャナ部との間に平行状態が保てず、光学系に歪
みが発生しやすくなり、また歪みの発生の回避が実質的
に困難になる。
【0018】本発明は、スキャナ部の固定を容易かつ確
実に行い、光学系の歪みを回避可能とする、画像形成装
置と、画像形成装置の製造方法とを提供することを目的
とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0020】(1) 画像情報を読み取るスキャナ部を、他
のユニットと共に少なくとも3本の支持軸を介して一体
化する画像形成装置において、前記3本の支持軸のそれ
ぞれに、他のユニットに対向するスキャナ部の側面に点
接触する支持部を形成したことを特徴とする。
【0021】この構成においては、スキャナ部は他のユ
ニットと共に3つの支持点が構成する単一の平面内に固
定され、一体化して画像形成装置を構成し、スキャナ部
は支持軸により、3点で固定されている。したがって、
スキャナ部は、3点で支持され画像形成部に対して平行
に保たれるので、画像形成部の光学系に歪みが発生する
ことを確実に回避することができる。
【0022】(2) 前記3本の支持軸のそれぞれに形成さ
れた支持部のうち2つの支持部が、支持軸の軸方向の所
定範囲内で、移動自在であることを特徴とする。
【0023】この構成においては、スキャナ部を支持す
る3点のうち2点は高さを調整することが可能である。
したがって、スキャナ部と画像形成部とが平行状態にな
い場合、スキャナ部を支持している2点の高さを変更す
ることで、容易に平行状態に調整することができる。
【0024】(3) 前記スキャナ部は、スキャナ部の副走
査方向の全範囲にガイドレールに沿って移動する第1キ
ャリッジを備えてなり、前記スキャナ部と支持部との当
接部を、第1キャリッジのガイドレールに設けたことを
特徴とする。
【0025】この構成においては、スキャナ部の第1キ
ャリッジのガイドレールに支持軸との支持部が設けられ
る。したがって、スキャナ部は、光学系で最も位置精度
を必要とする第1キャリッジのレールによって支持され
るので、光学系の歪みの発生を確実に回避できる。
【0026】(4) 画像情報を読み取るスキャナ部を、他
のユニットと共に少なくとも3本の支持軸を介して一体
化する画像形成装置の製造方法において、他のユニット
に対向するスキャナ部の側面を3本の支持軸に形成した
支持部に当接させた後、スキャナ部と支持軸とを固定す
ることを特徴とする。
【0027】この構成においては、スキャナ部を含んで
構成される画像形成装置は、製造時に画像形成部と平行
に3点で支持する。したがって、スキャナ部は画像形成
部と平行状態になっているので、スキャナ部を固定した
際に、確実に光学系の歪みの発生を防止することができ
る。
【0028】(5) 前記スキャナ部の1側面を、3本の支
持軸に形成した支持部に当接させた後、スキャナ部にお
ける3箇所の支持部との当接位置に均等な荷重を積載
し、この状態で、スキャナ部と支持軸とを固定すること
を特徴とする。
【0029】この構成においては、製造時にスキャナ部
を支持軸に形成した支持部に当接させて、スキャナ部を
支持する3箇所の支持部に均等に荷重が加わるようにス
キャナ部に所定の重量の荷重を積載して、スキャナ部を
固定している。したがって、スキャナ部に積載した所定
の重量の荷重によって、スキャナ部は、支持軸と密着
し、歪みが補正され、画像形成部と平行になり、スキャ
ナ部の支持の安定性が向上する。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施形
態に係る画像形成装置の概略の構成を示す斜視図であ
る。
【0031】給紙部21は、支持軸10a〜10e、ス
キャナ部20を上方に載置して支持するスキャナ支持部
11、12、13、スキャナ部20を固定するための止
め付け部14a〜14eを備える。スキャナ部20は、
半円形状のスキャナ支持部11、12、13と点接触し
て支持され、取り付け部14a〜14eの貫通孔15a
〜15kを介して、ネジ16a〜16kにより取り付け
部14a〜14eに螺着される。
【0032】それ故、スキャナ部20と画像形成部とを
先に平行状態に設定し、その後にビスなど止め付け部1
4に固定することになる。つまり、従来のようにスキャ
ナ部20の固定とスキャナ部20の画像形成部に対する
平行状態の確保とを同時に行うのではなく、各々別の工
程として行うため、より確実に平行状態を形成すること
ができる。その結果、スキャナ部20の光学系に歪みは
発生せず、高品位の画像が得られる画像形成装置が作成
される。
【0033】本発明に係る画像形成装置では、前記のよ
うな3点支持によってスキャナ部20の取り付けに際す
る光学系の歪みの発生を容易かつ確実に回避することが
できる。
【0034】ここで、本発明にかかる手法では、画像形
成装置においてスキャナ支持部を、支持部11、12、
13で3点支持している。そのため、図2に示すよう
に、3点で支持する場合、支持点5、6、7により形成
させる面は1つしかない。それ故、容易にスキャナ部を
1つの平面で支持することが可能になる。
【0035】図1の画像形成装置において、支持部1
1、12、13のうち2つの支持部である支持部12、
13で高さを調整することが可能である。したがって、
スキャナ部を支持している平面の状態を容易に変化させ
ることができる。それ故、画像形成部とスキャナ部との
間に平行状態を維持することが可能となり、光学系の歪
みの発生を回避することができる。
【0036】なお、図1に示したスキャナ支持部11〜
13は半円形状としたが、これに限らず、スキャナ部と
点接触できるのであれば、突起上の形状や他の形状でも
良い。仮に、スキャナ支持部が面によりスキャナ部を支
持するとになると、スキャナ部は事実上3点支持ではな
くなるため、画像形成部とスキャナ部との間に平行状態
を保てず、光学系の歪みの発生を回避できなくなる。
【0037】また、スキャナ部を支持する支持軸は、軸
全体が支持軸に平行な方向に伸縮自在であっても、また
は、スキャナ支持部が支持軸に対して、支持軸に平行な
方向に可動自在であってもよい。
【0038】図3は、スキャナ部の構成を示す側面の略
図である。スキャナ部は、画像を読み取らせる原稿を載
置するオリジナルテーブル61、主走査方向に所定の長
さを持つ、副走査方向に移動可能な第1キャリッジ31
・第2キャリッジ41、画像の倍率を変更して拡大、縮
小するズームレンズ51を含む構成である。ここで、原
稿の幅方向を主走査方向とし、幅方向に直交する方向を
副走査方向とする。第1キャリッジ31は、オリジナル
テーブル61に載置した原稿に光を照射するコピーラン
プ32、コピーランプ32がオリジナルテーブル61に
載置した原稿以外を照射するのを防止しコピーランプ3
2の光を原稿に集束するレフレクタ33、原稿の画像を
反射する第1ミラー34を含む構成である。第2キャリ
ッジ41は、原稿の画像を反射する第2ミラー42・第
3ミラー43を含む構成である。ズームレンズ51は、
凸レンズ52と凹レンズ53を含む構成である。第1キ
ャリッジ31と第2キャリッジ41には、副走査方向に
移動できるように図外のガイドレールに支持されてい
る。また、ズームレンズ51において、凸レンズ52と
凹レンズ53の間隔を変えることにより、焦点距離が変
更される。
【0039】第1キャリッジ31は、図外のガイドレー
ルに支持されて、所定の速度で移動しながら、オリジナ
ルテーブル61に載置した原稿に、コピーランプ32の
光を照射する。この時、第2キャリッジ41は、図外の
ガイドレールに支持されて、第1キャリッジの半分の移
動速度で移動する。原稿から反射した画像光は、第1ミ
ラー34、第2ミラー42、第3ミラー43で反射して
ズームレンズ51に入光する。さらに、アナログの画像
形成装置であれば、図外の第4ミラーで画像光を反射し
て、図外の感光体ドラム上に結像する。また、デジタル
の画像形成装置であれば、画像データは、図外のCCD
上に結像し、画像信号として画像形成部に送られる。
【0040】副走査方向への第1キャリッジ31の移動
速度をV1 とし、副走査方向への第2キャリッジ41の
移動速度をV2 として、各移動速度比較すると、画像形
成装置では、画像が歪まないようにするために、前記の
ように以下の式が成り立つように調整している。
【0041】V1 /V2 =2/1 すなわち、第1キャリッジ31の移動速度の方が第2キ
ャリッジ41の移動速度より2倍速い。第1キャリッジ
31、第2キャリッジ41を副走査方向に移動させるた
めに各キャリッジ31、41を支持するガイドレールの
長さを比較すると、速度の速い第1キャリッジ31を支
持するガイドレールの方が第2キャリッジ41を支持す
るガイドレールよりも長くなければならない。つまり、
第1キャリッジ31がスキャナ部の可動範囲全域にわた
って移動した場合、第2キャリッジ41は、第1キャリ
ッジ31が移動した距離の半分の距離を移動している。
そのため、スキャナ部のほぼ全長にわたって移動できる
キャリッジは第1キャリッジ31ということになる。
【0042】スキャナ部における光学系の歪みを無くす
ためには、スキャナ部全長に対して安定した寸法精度を
有する構成を基準とすることが望ましい。それ故、スキ
ャナ部のほぼ全長にわたって移動可能な第1キャリッジ
31を基準として、スキャナ部の位置合わせを行う。
【0043】したがって、スキャナの支持部と接触する
スキャナ部の位置としては第1キャリッジ31のガイド
レールとする。つまり、スキャナ部を支持軸に合わせて
載置したときに、スキャナ支持部は、キャリッジのガイ
ドレールをその上方に載置する。これは、光軸がずれて
光学系に歪みが発生することを防ぐためには、原稿を走
査するキャリッジに最も高い位置精度を必要とするため
である。
【0044】スキャナ部は近年軽量・小型化しているの
で、スキャナ自体の重量も軽量化している。そのため、
スキャナ部の微妙な歪みが、読み取った画像情報の歪み
として印字に影響を及ぼす。そこで、製造する際スキャ
ナ部に、スキャナ部の上面全体を接触して覆う所定の重
量の荷重を積載して歪みを補正し、スキャナ部の支持の
安定性を向上させる。
【0045】積載する荷重の重量は、スキャナ部の全重
量より重く、スキャナ部の全重量に支持部の数を掛けた
重量よりも軽い重量を積載すると調整がうまく行える。
スキャナ部の各支持部に積載する荷重の重量は、スキャ
ナ部の全重量を支持部の数で除した重量よりも重く、ス
キャナ部の全重量よりも軽い重量を積載することにな
る。本発明のように支持部が3つであれば、各支持部に
積載する荷重の重量は、スキャナ部の全重量の1/3よ
りも重く、スキャナ部の全重量より軽い重量を積載す
る。
【0046】スキャナ部の全重量を積載する荷重の最小
値としたのは、画像形成装置に対するスキャナ部の取付
時に取り付けるべきスキャナの上面に同一のスキャナを
載置した際に光学系の歪みを解消することができたこと
に基づく。また、荷重の最大値は、主にスキャナの強度
に基づいて決定した。即ち、スキャナは、梱包後に倉庫
などで保管する際、4〜6個を積み上げることが許可さ
れており、この際にスキャナには同一のスキャナ3〜5
個分に相当する荷重に耐える強度を備えていることにな
る。そこで、梱包材により補強されていることを考慮し
て、支持部の数を掛けたスキャナ部の重量緒荷重の最大
値としている。
【0047】この関係を式で表すと、スキャナ部の各支
持部の上部に積載する荷重の重量をWuとし、スキャナ
部の全重量をWsとし、支持部の数をaとすると、 Ws/a<Wu<Ws となる。このようにスキャナ部の上部に荷重を積載する
と、画像形成装置とスキャナ部との平行状態を明確に判
定して把握することができる。この荷重の積載によって
平行度にずれが見られれば、スキャナ支持部12・13
の高さを調整して平行度のずれを解消する。もし、荷重
の重量WuがWs/a(支持部が3カ所の場合はWs/
3)より軽ければ、スキャナ部に対して鉛直下方に加え
られる力が小さ過ぎて、スキャナ支持部にスキャナ部が
十分に接触できなくなる。そのため、画像形成部とスキ
ャナ部との間の平行状態を確実に把握できなくなる。一
方、WuがWsよりも重ければ、スキャナ部の鉛直下方
にかかる力が大き過ぎて、スキャナ支持部が変形するな
どの悪影響が生じる恐れがある。
【0048】上記荷重を積載し、スキャナ部と画像形成
部との平行状態を確実に確保して光学系の歪みを解消し
た後、支持軸における取り付け部とスキャナ部とを例え
ばビスなどで固定する。これによって、スキャナ部、画
像形成部、給紙部を一体化して、本発明にかかる画像形
成装置が組み立てられる。
【0049】次に組み立てられた画像形成装置におい
て、スキャナ部の固定に伴って、光学系における光軸及
び光路長にずれが生じていないか確認する。
【0050】まず、光路がずれたり、光路長が所定の長
さから変化しているときには、図3に示すように、第2
キャリッジ41の第2ミラー42、第3ミラー43を上
下方向にずらして、光路、光路長の調整を行う。
【0051】さらに、光源であるコピーランプがスキャ
ナ部の主走査方向にずれているか否かの確認を行う。配
置されるコピーランプが主走査方向に対し直角に設置さ
れていないときには、上記第1キャリッジ31の止め付
け位置を変化することによって光源の主走査方向に対す
る直線性の調整を行う。
【0052】上記方法でスキャナ部の固定および光学系
の調整は終了するが、前記のように、支持軸にスキャナ
支持部と止め付け部とが設けられているので、スキャナ
部の位置合わせと固定とを別工程として実施することが
可能となる。しかも、スキャナ部の位置合わせは3点の
点接触により行うので、従来の方法と比較すると容易か
つ確実な位置合わせが可能となり、スキャナ部と画像形
成部との平行状態の確保と光学系の歪みとを容易に解消
して、従来よりも画像形成装置の製造工程を簡素化する
ことができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。 (1) スキャナ部を他のユニットと共に3つの支持点が構
成する単一の平面内に固定し、一体化して画像形成装置
を構成し、スキャナ部を支持軸により、3点で固定する
ことにより、スキャナ部は、3点で支持され画像形成部
に対して平行に保たれるので、画像形成部の光学系に歪
みが発生することを確実に回避することができる。
【0054】(2) スキャナ部を支持する3点のうち2点
の高さを調整することが可能であることにより、スキャ
ナ部と画像形成部とが平行状態にない場合、スキャナ部
を支持している2点の高さを変更することで、容易に平
行状態に調整することができる。
【0055】(3) スキャナ部の第1キャリッジのガイド
レールに支持軸との支持部を設けることにより、スキャ
ナ部は、光学系で最も位置精度を必要とする第1キャリ
ッジのレールによって支持されるので、光学系の歪みの
発生を確実に回避できる。
【0056】(4) スキャナ部を含んで構成される画像形
成装置を、製造時に画像形成部と平行に3点で支持する
ことにより、スキャナ部は画像形成部と平行状態になっ
ているので、スキャナ部を固定した際に、確実に光学系
の歪みの発生を防止することができる。
【0057】(5) 製造時にスキャナ部を支持軸に形成し
た支持部に当接させて、スキャナ部を支持する3箇所の
支持部に均等に荷重が加わるようにスキャナ部に所定の
重量の荷重を積載して、スキャナ部を固定することによ
り、スキャナ部に積載した所定の重量の荷重によって、
スキャナ部は、支持軸と密着し、歪みが補正され、画像
形成部と平行になり、スキャナ部の支持の安定性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る画像形成装置
の概略の構成を示す斜視図である。
【図2】3点支持の時に形成される平面を示す図であ
る。
【図3】この発明の第2の実施形態に係る画像形成装置
のスキャナ部の構成を示す側面の略図である。
【図4】4点支持の時に形成される平面を示す図であ
る。
【符号の説明】
10a〜10e−支持軸 11、12、13−スキャナ支持部 14a〜14e−止め付け部 15a〜15k−貫通孔 16a〜16k−ネジ 20−スキャナ部 21−給紙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山地 康路 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H108 AA01 HA01 HA07 5C062 AA05 AB17 AD01 AD06 BA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を読み取るスキャナ部を、他の
    ユニットと共に少なくとも3本の支持軸を介して一体化
    する画像形成装置において、 前記3本の支持軸のそれぞれに、他のユニットに対向す
    るスキャナ部の側面に点接触する支持部を形成したこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記3本の支持軸のそれぞれに形成され
    た支持部のうち2つの支持部が、支持軸の軸方向の所定
    範囲内で、移動自在であることを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記スキャナ部は、スキャナ部の副走査
    方向の全範囲にガイドレールに沿って移動する第1キャ
    リッジを備えてなり、 前記スキャナ部と支持部との当接部を、第1キャリッジ
    のガイドレールに設けたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像情報を読み取るスキャナ部を、他の
    ユニットと共に少なくとも3本の支持軸を介して一体化
    する画像形成装置の製造方法において、 他のユニットに対向するスキャナ部の側面を3本の支持
    軸に形成した支持部に当接させた後、スキャナ部と支持
    軸とを固定することを特徴とする画像形成装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記スキャナ部の1側面を、3本の支持
    軸に形成した支持部に当接させた後、スキャナ部におけ
    る3箇所の支持部との当接位置に均等な荷重を積載し、
    この状態で、スキャナ部と支持軸とを固定することを特
    徴とする請求項4に記載の画像形成装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5633575B2 (ja) * 2010-11-15 2014-12-03 セイコーエプソン株式会社 複合装置

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