JP2000346087A - 等速自在継手 - Google Patents

等速自在継手

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JP2000346087A
JP2000346087A JP2000013372A JP2000013372A JP2000346087A JP 2000346087 A JP2000346087 A JP 2000346087A JP 2000013372 A JP2000013372 A JP 2000013372A JP 2000013372 A JP2000013372 A JP 2000013372A JP 2000346087 A JP2000346087 A JP 2000346087A
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end plate
outer ring
universal joint
velocity universal
constant velocity
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JP2000013372A
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Akira Torii
晃 鳥居
Yukihiro Watanabe
幸弘 渡辺
Tadashi Suzuki
正 鈴木
Shinichi Sakae
真一 榮
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャフトS 1 のフランジS 1 ’と外輪10とを
エンドプレート50を挟んでボルト8で締結するタイプの
等速自在継手において、エンドプレート50の形状を複雑
にすることなくボルト8の弛みを防止する確実なシール
性を得るとともにボルト8の弛みを防止する。 【解決手段】 フランジS 1 ’と外輪10の端面18との間
にエンドプレート50を収容する凹所Gを形成し、フラン
ジS 1 ’を外輪10の外周面にいんろう嵌合させることに
より、フランジS 1 ’と外輪10とが直接接触する領域を
確保する。また、外輪10の端面18に、エンドプレート50
と嵌合する部分(突片19または溝)を形成し、軸方向所
定距離にわたって両者を嵌合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸のフランジと外
輪とをエンドプレートを挟んでボルトで締結するタイプ
の等速自在継手に関する。そのようなタイプの等速自在
継手としては、たとえば自動車の駆動軸用レブロ型等速
自在継手が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】レブロ型等速自在継手は、図6に例示す
るように、内周面にボール案内溝1Aを有する外輪1
と、外周面に複数のボール案内溝2Aを有する内輪2
と、対をなす外輪のボール案内溝1Aと内輪のボール案
内溝2Aとで構成されたボールトラックに一個ずつ配置
される複数のボール3と、ボール3を保持するケージ4
と、継手の一端側に取り付けられたエンドプレート5
と、継手の他端側に取り付けられたダストシール7とを
備える。外輪1と第一のシャフトS1 のフランジとは、
エンドプレート5を挟み込んだ状態でボルト8によって
締結される。内輪2はセレーションまたはスプライン9
により第二のシャフトS2 に結合される。外輪1のボー
ル案内溝1Aと内輪2のボール案内溝2Aは、互いに逆
方向に、軸線に対して所定角度傾斜しており、ボール案
内溝のこのような形状からレブロ型等速自在継手はクロ
スグルーブ型とも称される。
【0003】また、特開平3−223523号公報には
次のような技術が記載されている。すなわち、図7に示
すように、外輪1に対面する当接面5Aと、当接面5A
から外径側に突出し、円周方向に複数設けられた圧入部
5Bと、当接面5Aから窪んだ覆い部5Cとが一体に形
成されたエンドプレート5を使用する。当接面5Aの、
外輪1のボルト穴に対応する部位は半円形の切欠き5D
となっている。このエンドプレート5は、図8に示すよ
うに、当接面5Aをシール材6に重ね、シール材6を介
して外輪1の凹所1B内に圧入される。この時、圧入部
5Bを僅かに曲げて形成し、凹所1Bの壁面1Cとエン
ドプレート5との間にすきまができるようにしている。
これは、エンドプレート5を外輪1の凹所1B内の所定
の位置に配置し、圧入部5B、当接部5Aをプレスで押
圧して圧入部5Bを外径側に広がらせ、その外端を凹所
1Bの壁面1Cに密着させるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6の従来構造では、
エンドプレート5が外輪1の端面から外周面にまで延在
し、第一のシャフトS1 のフランジと外輪1との間にエ
ンドプレート5が挟まっているため、ボルト8の弛みが
発生することがある。
【0005】一方、図7および図8の従来構造の場合、
外輪1の端面とフランジとが直接当接するため、ボルト
の弛みは解消するものの、外輪1の凹所1Bへの圧入
が、圧入部5Bの傾斜角度や外形寸法に支配されるた
め、嵌合力がばらつき、管理が難しい。さらに、圧入に
よる曲げ戻しの管理は難しい。また、図示のとおりエン
ドプレート5の形状が複雑で、加工上、寸法出しが難し
い、などといった問題がある。加えて、凹所1Bが外輪
1の内周面に及んでいるため、その分、ボール内溝1A
(図6参照)の軸方向寸法すなわちボール3の転動可能
距離が犠牲となり、継手の作動角を制限することにな
る。
【0006】そこで、本発明の目的は、シャフトのフラ
ンジと外輪とをエンドプレートを挟んでボルトで締結す
るタイプの等速自在継手において、エンドプレートの形
状を複雑にすることなくボルトの弛みを防止することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の等速自在継手
は、内周面に複数のボール案内溝を形成した外輪と、外
周面に複数のボール案内溝を形成した内輪と、前記外輪
のボール案内溝と前記内輪のボール案内溝との対で構成
されるボールトラックに配されたボールと、前記ボール
を保持する保持器と、前記外輪を貫通するボルトによっ
て前記外輪に結合されるフランジを有する軸と、前記外
輪と前記フランジとの間に装着されるエンドプレートと
からなる等速自在継手において、前記フランジと前記外
輪の外周面とがいんろう嵌合し、かつ、前記外輪と前記
エンドプレートとが軸方向所定距離にわたって嵌合して
いることを特徴とする。外輪とエンドプレートが軸方向
所定距離にわたって嵌合しているため、両者の嵌合面積
が増加して嵌合力が向上し、とりわけ、外輪を軸のフラ
ンジに取り付ける前あるいは同フランジから取り外した
ときでもエンドプレートが外輪にしっかりと保持され、
不用意に脱落したりするおそれがなくなる。また、外輪
の端面にボール案内溝に及ぶ凹所が形成されないので、
ボール案内溝の軸方向寸法すなわちボールの転動可能距
離を犠牲にしなくて済み、したがって、継手の作動角に
悪影響を与えないという利点もある。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の等速
自在継手において、上記外輪の端面の隣り合ったボール
案内溝間に突片が形成されており、上記エンドプレート
が前記突片群と係合する嵌合部を有することを特徴とす
る。この場合、突片の突出量が上記軸方向所定距離に該
当する。より具体的には、請求項3の発明のように、上
記各突片を円弧状とし、かつ、上記エンドプレートの嵌
合部を部分円筒状とすることにより、円形に整列した突
片の外周にエンドプレートの嵌合部を圧入することがで
きる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1に記載の等速
自在継手において、上記外輪の端面に円周方向の溝が形
成されており、上記エンドプレートが前記溝と係合する
円筒部を有することを特徴とする。この場合、溝の深さ
またはエンドプレートの円筒部の長さが上記軸方向所定
距離に該当する。
【0010】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかに記載の等速自在継手において、上記軸のフラン
ジ面に形成された凹所に上記エンドプレートのフランジ
部が収容されていることを特徴とする。エンドプレート
を収容する凹所を設けることにより、シャフトのフラン
ジと外輪の端面とが直接接触する領域を確保することが
できる。そして、シャフトのフランジと外輪とを、所定
の接触面積にて、直接当接させることにより、ボルト締
付け後の弛みが発生せず、締付けトルク管理も容易とな
る。また、エンドプレートは、上記凹所に収容させる外
周部をもった比較的単純な形状とすることができるた
め、寸法出し、精度出しが容易となり、したがって容易
に加工できる。さらに、外輪に設けた突片にエンドプレ
ートを嵌合させることにより、ボルトを取り外した状態
でもエンドプレートが外輪から不用意に脱落することが
ないため、組立・分解作業の能率向上に寄与する。な
お、エンドプレートを収容するための凹所は、上記のよ
うに軸のフランジ面に形成するほか、外輪の端面に形成
することもできる。いずれにしても、この凹所の存在に
よって、エンドプレートが介在するにもかかわらず、シ
ャフトのフランジと外輪の端面とが直接接触する領域を
確保することができる。
【0011】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかに記載の等速自在継手において、上記エンドプレ
ートのフランジ部の外径が上記ボルトのピッチ円径以下
であることを特徴とする。このような構成を採用するこ
とによって、エンドプレートの外周縁より外径側がシャ
フトのフランジと外輪との当接領域となるため、両者の
接触面積をできるだけ広く確保することができる。たと
えばエンドプレートの外径をボルトのピッチ円径とほぼ
等しくした場合、ボルトに対応する位置にボルトの半径
分の半円形切欠きを形成しておくのが好ましい。
【0012】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかに記載の等速自在継手において、上記外輪と上記
エンドプレートのフランジ部との間にシール材が介在し
ていることを特徴とする。このような構成を採用するこ
とにより、シャフトのフランジと外輪との金属接触領域
よりも内径側にシール材が位置することになるため、よ
り確実なシール機能が発揮される。シール材としては、
たとえば、ゴムパッキン、ガスケット、液体パッキン等
を適宜選択して採用することができる。シール材を設け
る場合、上記凹所の深さは、エンドプレートの肉厚とシ
ール材の肉厚の和よりも小さく設定するのが望ましい。
そうすることによって、ボルトを締め付けたときシール
材が圧縮され、確実なシール性が得られる。
【0013】請求項8の発明は、請求項7に記載の等速
自在継手において、エンドプレートにシール材を固着し
たことを特徴とするものである。このようにすることに
よって、エンドプレートとシール材とをユニットとして
取り扱うことができるため、組立・分解作業の能率向上
に寄与し、また、シール材の組付け忘れを防止すること
ができる。固着の具体的手段はシール材の材料による
が、たとえば、溶着、加硫接着、接着剤の使用等が挙げ
られる。
【0014】請求項9の発明は、請求項7または8に記
載の等速自在継手において、シール材の外径を上記ボル
トのピッチ円径以下とし、かつ、シール材の内径を上記
突片群の外接円以上としたことを特徴とするものであ
る。このようにすることによって、シール材がほぼ円環
状の比較的単純な形状となるため、シール材の加工が容
易であるばかりでなく、変形や位置ずれの心配がなくシ
ール性の向上が図れる。たとえばシール材の外径をボル
トのピッチ円径とほぼ等しくしたときは、エンドプレー
トの場合と同様に、ボルトに対応する位置にボルトの半
径分の半円形切欠きを形成しておくのが好ましい。
【0015】本発明は、シャフトのフランジと外輪とを
エンドプレートを挟み込んでボルトで締結するようにし
たものであれば、あらゆるタイプの継手に適用すること
ができる。たとえば、ここに例示したレブロ型等速自在
継手(請求項10)のみならず、ダブルオフセット型等
速自在継手にも同様に適用することができる。レブロ型
等速自在継手は、外輪のボール案内溝と内輪のボール案
内溝とが軸線に対して互いに逆方向に所定角度傾斜して
いる。ダブルオフセット型等速自在継手では、外輪のボ
ール案内溝の中心と内輪のボール案内溝の中心とが、ボ
ールの中心を含む継手中心面に対して軸方向に等距離だ
け反対側にオフセットしている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すレブロ型等速自
在継手に適用した場合を例にとって本発明の実施の形態
を説明する。
【0017】図1に示すレブロ型等速自在継手は、駆動
側または従動側のシャフトS1 と従動側または駆動側の
シャフトS2 を角度変位可能に連結するために使用さ
れ、一方のシャフトS1 と結合される外輪10、他方の
シャフトS2 と結合される内輪20、外輪10と内輪2
0との間に介在してトルクを伝達する複数のボール3
0、および、ボール30を保持する保持器40を主要な
構成要素としている。そして、継手内部に充填したグリ
ースの漏出を防ぐとともに外部からの水や塵埃の進入を
防ぐため、外輪10の一方の端部側にエンドプレート5
0を、他方の端部側にダストブーツ70を装着するのが
一般的である。
【0018】シャフトS1 と外輪10とは複数のボルト
8で締結される。このために、外輪10の円周方向の等
分位置に軸方向に貫通したボルト穴16を設けてあり、
また、シャフトS1 の端部のフランジS1 ’にタップ穴
を設けてある。ダストブーツ70は、可撓性材料ででき
たブーツ72と金属製アダプタ74とで構成されてい
る。ブーツ72の小径端部をブーツバンド76によりシ
ャフトS2 に固定し、大径端部をアダプタ74の一端に
抱き込ませてある。アダプタ74の他端は外輪10の外
周面に被せて取り付けてある。アダプタ74のフランジ
部にも貫通孔を設けてあり、ボルト8を締め付けること
によりアダプタ74を外輪10に固定するようになって
いる。シャフトS2 と内輪20とはセレーションまたは
スプライン9により結合し、止め輪で軸方向の位置決め
をしてある。
【0019】外輪10は円筒状で、内周面12の円周方
向等分位置に、軸線に対して所定角度傾斜した直線状の
ボール案内溝14を備えている。図3に示すように、外
輪10の端面18のうち、隣り合ったボール案内溝14
間に突片19を設けてある。図示するように、突片19
は円弧状で、外輪10と同軸の円環状に配設してある。
【0020】内輪20の外周面22は凸球面状で、円周
方向等分位置に、外輪10のボール案内溝14とは反対
方向に軸線に対して所定角度傾斜した直線状のボール案
内溝24を形成してある。対をなす外輪10のボール案
内溝14と内輪20のボール案内溝24とがボールトラ
ックを構成し、両ボール案内溝14,24の交差する位
置にボール30が収容される。
【0021】エンドプレート50は鋼板プレス製で、浅
く湾曲した断面の底部52を備えたキャップあるいはカ
ップ状を呈している。図2に示すように、底部52の外
周に全周にわたってフランジ部54を形成してあり、こ
のフランジ部54をシャフトS1 のフランジS1 ’と外
輪10との間に挟み込むようになっている。また、底部
52とフランジ部54との移行領域で、円周方向に断続
的に部分円筒状の嵌合部56を形成してある。この嵌合
部56の内接円径と外輪10の突片19の外接円径とを
適宜調整することにより、エンドプレート50の嵌合部
56を外輪10の突片19群の外周に嵌合、たとえば圧
入して、両者を一体化することができる。
【0022】エンドプレート50の底部52の中央を貫
通した小穴58を形成してある。この小穴58は、継手
内外を連通させて継手の内圧変化を許容するベント穴と
しての役割を果たす。すなわち、継手の回転に伴う発熱
によって継手内部の温度、圧力が上昇し、継手が回転を
停止すると徐々に冷却して内部圧力も低下する。また、
継手が作動角をとると、ダストダストブーツの屈曲変形
によって内部容積が変化するため、それに伴って内部圧
力も変化する。小穴58はこのような継手の内圧変動を
許容して、ブーツ72の異常な変形やめくれ、グリース
の漏出などの不具合を防止する。継手の回転中は遠心力
の作用で継手内部のグリースは外径側に移動するため、
小穴58からグリースが漏れ出す虞はない。別言すれ
ば、小穴58の形状、寸法をグリースの漏れが生じない
程度に設定するのである。
【0023】図2に示されているように、エンドプレー
ト50の外径D5 はボルト8のピッチ円径(PCD)と
ほぼ等しくなるように設定されている。このような構成
を採用することにより、外輪10の端面18とシャフト
1 のフランジS1 ’との接触面積を広く確保でき、ボ
ルト締結による所望の面圧を得ることができる。エンド
プレート50のフランジ部52の外周縁には外輪10の
ボルト穴16と同一ピッチ、かつ、ほぼ同径の半円形の
切欠き62を配設してある。
【0024】図3の左半分はシール材60を取り付けた
状態の外輪10の端面18を示し、右半分はそのシール
材60を取り除いた状態の外輪10の端面18を示す。
同図に示すとおり、シール材60は円環状であって、外
周縁には外輪10のボルト穴16と同一ピッチ、かつ、
ほぼ同径の半円形の切欠き62を配設し、内周縁には外
輪10のボール案内溝14に重ならないようにするため
ボール案内溝14と同一ピッチで逃げ64を配設してあ
る。また、エンドプレート50の場合と同じ趣旨から、
シール材60の外径D6 もボルト8のピッチ円径(PC
D)とほぼ等しくなるように設定されている。シール材
60の内径dは、外輪10の突片19の外接円と等しい
か、それよりも僅かに大きくする。そうすることによっ
て、シール材60の内周縁が突片19で受け止められる
ので、シール材60の位置ずれや内径側へのはみ出しを
防止することができる。
【0025】エンドプレート50のフランジ54とシー
ル材60とを収容するための環状の凹所Gを、シャフト
1 のフランジS1 ’の内径側に形成してある。凹所G
の深さは、エンドプレート50のフランジ部54の肉厚
とシール材60の肉厚との和より小さくするのが望まし
い。このようにすることによって、シャフトS1 のフラ
ンジS1 ’と外輪10との間に両者を挟み込んでボルト
8で締め付けたときシール材60が圧縮されるため、よ
り確実なシール性が得られる。
【0026】図示した実施の形態では、エンドプレート
50のフランジ54およびシール材60を収容する凹所
GをフランジS1 ’の端面に形成してあるが、これに代
えて外輪10の端面18に形成してもよい。また、シー
ル材60はエンドプレート50と別体でもよいが、溶
着、加硫接着、あるいは接着剤の使用により、エンドプ
レート50に一体的に固着させることもできる。
【0027】次に、図4および図5に示す実施の形態に
ついて説明する。図4はエンドプレート50’を取り付
けた外輪10’の断面を示し、図5は、中心線の左側に
エンドプレート50’を取り外した状態の図4の外輪1
0’の端面を示し、中心線の右側には更にシール材6
0’を取り外した外輪10’の端面を示す。なお、図4
および図5において、図1〜3の実施の形態における要
素と同一の要素には同一の符号を付してある。
【0028】外輪10’の端面18に、上述の突片19
に代えて、溝19’が形成されており、この溝19’
は、ボール案内溝14の最大外径よりも外径側で、か
つ、外輪10’の外径よりも内径側に位置し、外輪1
0’の円周方向に延びていている。この実施の形態で
は、シール材60’の外径をボルト穴16のピッチ円径
とほぼ等しくしてシール材60’の幅を確保するため、
溝19’はボルト穴16のピッチ円径よりも僅かに外径
側に位置している。
【0029】エンドプレート50’は図1および図2に
示されたエンドプレート50と同様に、鋼板プレス製
で、浅く湾曲した断面の底部52’を備えたキャップあ
るいはカップ状を呈している。底部52’の外周に全周
にわたってフランジ部54’を形成してあり、フランジ
部54’の外周縁を折り曲げて円筒形の嵌合部56’が
形成されている。図5から理解されるように、エンドプ
レート50’の外周部には外輪10’のボルト穴16と
同一ピッチで、かつ、ほぼ同径の半円形の切欠き62’
を配設してある。嵌合部56’の直径と外輪10’の溝
19’の直径とを適宜調整することにより、エンドプレ
ート50’の嵌合部56’を外輪10’の溝19’に嵌
合、たとえば圧入して、両者を一体化することができ
る。
【0030】シール材60’は円環状であって、外周縁
には外輪10’のボルト穴16と同一ピッチで、かつ、
ほぼ同径の半円形の切欠き62’を配設し、内周縁には
外輪10’のボール案内溝14に重ならないようにする
ためボール案内溝14と同一ピッチで逃げ64’を配設
してある。また、エンドプレート50’の場合と同じ趣
旨から、シール材60’の外径もボルト穴16のピッチ
円径とほぼ等しくなるように設定されている。シール材
60’は外輪10’の端面18’とエンドプレート5
0’のフランジ部54’との間に介在し、図1に示され
るようにシャフトS1 のフランジS1 ’と外輪10’と
がボルト締結されると、エンドプレート50’のフラン
ジ部54’と外輪10’の端面18’との間で圧縮さ
れ、両者間を密封してグリースの漏洩を防止する。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、シャフトのフランジと
外輪とが、所定の接触面積にて、直接当接するため、ボ
ルト締付け後の弛みが発生せず、締付けトルク管理も容
易である。また、エンドプレートが簡単な形状であるた
め、寸法出し、精度出しが容易であり、したがって容易
に加工できる。さらに、外輪とエンドプレートが軸方向
所定距離にわたって嵌合しているため、両者の嵌合面積
が増加して嵌合力が向上し、とりわけ、外輪を軸のフラ
ンジに取り付ける前あるいは同フランジから取り外した
ときでもエンドプレートが外輪にしっかりと保持され、
不用意に脱落したりする心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を例示するレブロジョイン
トの縦断面図である。
【図2】図1の駆動軸を取り外した状態の左端面図であ
る。
【図3】左半分はエンドプレートを取り外した図2の外
輪の端面図、右半分はさらにシール材を取り外した外輪
の端面図である。
【図4】本発明の別の実施の形態を示すエンドプレート
付き外輪の断面図である。
【図5】左半分はエンドプレートを取り外した図5の外
輪の端面図、右半分はさらにシール材を取り外した外輪
の端面図である。
【図6】従来の技術を例示するレブロジョイントの縦断
面図である。
【図7】(A)はエンドプレートの正面図、(B)はB
−B断面図である。
【図8】図7のエンドプレートと外輪の要部拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 シャフト(駆動軸または従動軸) S1 ’ フランジ G 凹所 S2 シャフト(従動軸または駆動軸) 8 ボルト 9 セレーションまたはスプライン 10,10’ 外輪 14 ボール案内溝 16 ボルト穴 18 端面 19 突片 19’ 溝 50,50’ エンドプレート 52,52’ 底部 54,54’ フランジ部 55 切欠き 56,56’ 嵌合部 58 小穴 60,60’ シール材 62,62’ 切欠き 64,64’ 逃げ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 正 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 榮 真一 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に複数のボール案内溝を形成した
    外輪と、外周面に複数のボール案内溝を形成した内輪
    と、前記外輪のボール案内溝と前記内輪のボール案内溝
    との対で構成されるボールトラックに配されたボール
    と、前記ボールを保持する保持器と、前記外輪を貫通す
    るボルトによって前記外輪に結合されるフランジを有す
    る軸と、前記外輪と前記フランジとの間に装着されるエ
    ンドプレートとからなる等速自在継手において、 前記フランジと前記外輪の外周面とがいんろう嵌合し、
    かつ、前記外輪と前記エンドプレートとが軸方向所定距
    離にわたって嵌合していることを特徴とする等速自在継
    手。
  2. 【請求項2】 上記外輪の端面の隣り合ったボール案内
    溝間に突片が形成されており、上記エンドプレートが前
    記突片群と係合する嵌合部を有することを特徴とする請
    求項1に記載の等速自在継手。
  3. 【請求項3】 上記各突片が円弧状で、かつ、上記エン
    ドプレートの嵌合部が部分円筒状であることを特徴とす
    る請求項2に記載の等速自在継手。
  4. 【請求項4】 上記外輪の端面に円周方向の溝が形成さ
    れており、上記エンドプレートが前記溝と係合する円筒
    部を有することを特徴とする請求項1に記載の等速自在
    継手。
  5. 【請求項5】 上記軸のフランジ面に形成された凹所に
    上記エンドプレートのフランジ部が収容されていること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の等速
    自在継手。
  6. 【請求項6】 上記エンドプレートのフランジ部の外径
    が上記ボルトのピッチ円径以下であることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれかに記載の等速自在継手。
  7. 【請求項7】 上記外輪と上記エンドプレートのフラン
    ジ部との間にシール材が介在していることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかに記載の等速自在継手。
  8. 【請求項8】 上記シール材が上記エンドプレートのフ
    ランジ部に固着していることを特徴とする請求項7に記
    載の等速自在継手。
  9. 【請求項9】 上記シール材の外径が上記ボルトのピッ
    チ円径以下で、かつ、上記シール材の内径が上記突片群
    の外接円径以上であることを特徴とする請求項7または
    8に記載の等速自在継手。
  10. 【請求項10】 上記外輪のボール案内溝と上記内輪の
    ボール案内溝とが軸線に対して互いに逆方向に所定角度
    傾斜していることを特徴とする請求項1ないし9のいず
    れかに記載の等速自在継手。
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