JP2000346071A - 多孔質静圧気体軸受 - Google Patents
多孔質静圧気体軸受Info
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Abstract
の利用効率を上げることができて軸受隙間に気体膜を所
望に形成できる多孔質静圧気体軸受を提供すること。 【解決手段】 多孔質静圧気体軸受1は、裏金2と、裏
金2の内周面3に固定された多孔質焼結金属層6とを具
備しており、多孔質焼結金属層6の端面8及び9には、
当該端面8及び9を覆って且つ多孔質焼結金属層6の内
周面10を越えて突出しないようにして封止材11及び
12が固着されている。
Description
受、特に、多孔質焼結金属層を具備した多孔質静圧気体
軸受に関する。
する可動体との間に気体膜を形成して、この気体膜を介
して可動体を移動自在に支持するものであるために、好
ましく製造された静圧気体軸受は、それが本来的に有す
るセンタリング機能等と相俟って、軸受隙間に潤滑油及
び給油が必要なく、しかも、高速移動においても振動を
生じさせないで、低摩擦、低発熱でもって可動体を好ま
しく支持できる。
裏金に固定された多孔質焼結金属層とを具備した多孔質
静圧気体軸受が用いられるが、この多孔質静圧気体軸受
では、供給される高圧気体の利用効率を上げるために
は、多孔質焼結金属層において、軸受面となる面からの
み高圧気体を噴出することが好ましい。
裏金の一方の面に単に多孔質焼結金属層を貼着又は嵌着
したものであるために、多孔質焼結金属層の端面又は嵌
着面からの高圧気体の漏出は避けられず、高圧気体の利
用効率が低下してしまう。
て、青銅、アルミニウム合金、ステンレスを主体とした
もの、特に、青銅を主体としたものが多く用いられる
が、このような形成材料を用いた多孔質焼結金属層で
は、それ自体は一応好ましい通気性を有するが、多孔質
焼結金属層の寸法精度や表面粗さが十分でないので、多
くの場合には、10−3mmオーダの軸受表面粗さを得
るべく、軸受表面となるその面に更に機械加工が施され
る。
イス加工や研削により行われるが、この旋盤およびフラ
イス加工や研削は多孔質焼結金属層の表面に目詰りを惹
起させ、その通気性(絞り特性)に大きく影響を与える
ことになる。特に、研削においては、多孔質焼結金属層
の表面に塑性流動を惹起させ、カエリやバリを生じさせ
る。
であって、その目的とするところは、供給高圧気体の漏
出をなくして供給高圧気体の利用効率を上げることがで
きて軸受隙間に気体膜を所望に形成できる多孔質静圧気
体軸受を提供することにある。
い通気性と平面度を有した軸受表面からなる多孔質静圧
気体軸受を提供することにある。
孔質静圧気体軸受は、裏金と、この裏金の一方の面に固
定された多孔質焼結金属層とを具備しており、多孔質焼
結金属層の端面には、当該多孔質焼結金属層の端面を覆
って且つ多孔質焼結金属層の軸受面を越えて突出しない
ようにして封止材が固着されている。
ば、多孔質焼結金属層の端面に封止材が固着されている
ために、当該端面からの供給高圧気体の漏出をなくし得
て、供給高圧気体の利用効率を上げることができ、軸受
隙間に気体膜を所望に形成でき、しかも、封止材が多孔
質焼結金属層の軸受面を越えて突出しないようになって
いるために、支持する可動体に悪影響を及ぼすことがな
い。
では、第一の態様の多孔質静圧気体軸受において、多孔
質焼結金属層は、裏金の端面に隣接する裏金の一方の面
の所与の範囲を除いて、当該裏金の一方の面を覆って固
定されており、封止材は、裏金の一方の面の所与の範囲
にも固着されている。
ば、封止材が裏金の一方の面の所与の範囲にも固着され
ているので、裏金と多孔質焼結金属層との相互固着面か
らの供給高圧気体の漏出をもなくし得て、第一の態様の
多孔質静圧気体軸受よりも更に供給高圧気体の利用効率
を上げることができ、軸受隙間に気体膜を所望に形成で
きる。
では、第一又は第二の態様の多孔質静圧気体軸受におい
て、裏金は、円筒状に形成されており、多孔質焼結金属
層は、裏金の円筒状の内周面に固定されている。
では、第一又は第二の態様の多孔質静圧気体軸受におい
て、裏金は、平板状に形成されており、多孔質焼結金属
層は、裏金の平板状の一方の平坦面に固定されている。
動体としての回転軸を少なくともラジアル方向に回転自
在に支持でき、第四の態様の多孔質静圧気体軸受では、
可動体としての直動体、すなわちスライダを直動自在に
支持できる。
では、第一又は第二の態様の多孔質静圧気体軸受におい
て、裏金は、円筒部と、この円筒部に一体に形成された
鍔部とを具備しており、多孔質焼結金属層は、円筒部の
内周面に固着されたラジアル軸受部層と、鍔部の外側の
端面に隣接する鍔部の一方の面の所与の範囲を除いて、
当該鍔部の一方の面を覆って固定されてスラスト軸受部
層とを具備しており、封止材は、スラスト軸受部層の外
側の端面に、当該端面を覆って且つスラスト軸受部層の
軸受面を越えて突出しないようにして、固着されてい
る。
動体としての回転軸をラジアル方向及びスラスト方向に
回転自在に支持できる。
では、第五の態様の多孔質静圧気体軸受において、封止
材は、鍔部の一方の面の所与の範囲にも固着されてい
る。
ば、第二の態様の多孔質静圧気体軸受と同様に、鍔部と
スラスト軸受部層との相互固着面からの供給高圧気体の
漏出をもなくし得て、回転軸をラジアル方向及びスラス
ト方向に回転自在に支持できる多孔質静圧気体軸受、例
えばスラストワッシャにおいて供給高圧気体の利用効率
を上げることができ、ラジアル方向に加えてスラスト方
向における軸受隙間に気体膜を所望に形成できる。
では、第一から第六のいずれかの態様の多孔質静圧気体
軸受において、封止材は、エポキシ樹脂又はフェノール
樹脂からなる。
樹脂又はフェノール樹脂が熱膨張係数が小さく、耐熱性
を有する点で好ましいのであるが、本発明はこれらに限
定されず、その他α−シアノアクリレート系樹脂又は熱
可塑性樹脂であってもよい。
では、第一から第七のいずれかの態様の多孔質静圧気体
軸受において、封止材は、軸受隙間からの高圧気体の外
部への排出を案内するように、傾斜面をもって多孔質焼
結金属層の端面に固着されている。
ば、高圧気体流が整流して外部に排出されるので、支持
される可動体が排出高圧気体流の乱れにより振動される
ことがない。
では、第一から第八のいずれかの態様の多孔質静圧気体
軸受において、多孔質焼結金属層は、粒界に無機物質粒
子が含有されている。
ば、多孔質焼結金属層の粒界には無機物質粒子が含有さ
れているので、多孔質焼結金属層の目詰りが抑制され
て、理想的な絞り構造となっており、而して、軸受隙間
に所望の気体膜を形成できる。
て、多孔質静圧気体軸受の軸受面となる多孔質焼結金属
層の露出表面の粗さを10−3mm以下にして、支持す
る可動体の振動を極力少なくするように構成するとよ
い。
では、第九の態様の多孔質静圧気体軸受において、多孔
質焼結金属層は、少なくとも錫、ニッケル、燐及び銅を
含んでおり、無機物質粒子は、黒鉛、窒化ホウ素、フッ
化黒鉛、フッ化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化ケ
イ素及び炭化ケイ素のうちの少なくとも一つからなる。
受では、第一から第十のいずれかの態様の多孔質静圧気
体軸受において、多孔質焼結金属層は、裏金の一方の面
に焼結により固定されている。
ば、多孔質焼結金属層と裏金とをぴったりと固定できる
ために、この相互固定からの高圧気体の流出を防ぐこと
ができる。
受では、第一から第十一のいずれかの態様の多孔質静圧
気体軸受において、裏金は、鉄及び鉄合金並びに銅及び
銅合金よりなる群から選ばれた金属からなる。
受では、第一から第十二のいずれかの態様の多孔質静圧
気体軸受において、多孔質焼結金属層に高圧気体を導く
ように、裏金に形成された通路手段を更に具備してい
る。
のように裏金に通路手段を形成する代わりに、多孔質焼
結金属層に高圧気体供給手段の通路を形成してもよい。
可動体の一つとしては、例えば2万rpm乃至5万rp
m、更には、10万rpm程度の高速、高精度の回転が
必要である回転軸を挙げることができるが、その他の可
動体、例えば直動体としてのスライダであってもよい。
示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、
本発明はこれら例に何等限定されないのである。
気体軸受1は、鉄及び鉄合金並びに銅及び銅合金よりな
る群から選ばれた金属からなる円筒状に形成された裏金
2と、裏金2の一方の面である円筒状の内周面3に、当
該内周面3において裏金2の環状の端面4及び5に隣接
する環状の範囲Aを除いて当該内周面3を覆って、焼結
により固定された円筒状の多孔質焼結金属層6と、多孔
質焼結金属層6に高圧気体を導くように、裏金2に形成
された通路手段7とを具備しており、多孔質焼結金属層
6の環状の端面8及び9には、当該の端面8及び9並び
に範囲Aの内周面3を覆って且つ多孔質焼結金属層6の
軸受面である内周面10を越えて突出しないようにして
封止材11及び12が固着されている。封止材11及び
12の夫々は、範囲Aにおいて内周面3にも固着されて
いる。封止材11と12とは、互いに同様に構成されて
いるので、以下、封止材11について説明する。
ッケル、燐及び銅を含んでおり、多孔質焼結金属層6の
粒界には、塑性変形をすることがない無機物質であると
ころの、黒鉛、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、フッ化カルシ
ウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素及び炭化ケイ素の
うちの少なくとも一つからなる無機物質粒子が含有され
ている。このような無機物質が多孔質焼結金属層6の
錫、ニッケル、燐及び銅に分散配合されていると、この
もの自体が機械加工によって塑性変形することがなく、
加えて、多孔質焼結金属層6の素地の金属部分の塑性変
形を分断し軽減する働きがあるため、機械加工における
多孔質焼結金属層6の目詰りを抑えることができる。多
孔質焼結金属層6は、焼結に代えて、接着剤等により裏
金2の内周面3に固着されてもよい。
のであるが、あまり狭いと封止材11の形成作業が困難
となる上に、封止材11の厚みが薄くなり、高圧気体に
よって端面8から剥がされる虞があるので、形成作業及
び封止材11の強度との観点から決定されればよい。
1で回転自在に支持される回転軸21の表面22と多孔
質焼結金属層6の円筒状の内周面10との間、すなわち
環状の軸受隙間23からの高圧気体の外部への排出を案
内するように、傾斜面25をもって多孔質焼結金属層6
の端面8及び範囲Aにおいて内周面3に固着されてい
る。
2に形成された導入孔31と、内周面3において裏金2
に形成された複数の環状溝32と、導入孔31に連通す
ると共に、環状溝32を相互に連通させる導通溝33と
を具備している。
1を介して環状溝32及び導通溝33に供給された高圧
気体が、多孔質焼結金属層6の内周面10から噴出され
て軸受隙間23に気体膜を形成する結果、回転軸21
を、センタリング機能をもって中心軸Oの周りでR方向
に回転自在に支持する。
焼結金属層6の端面8及び9並びに範囲Aにおいて内周
面3に封止材11及び12が固着されているために、当
該端面8及び9からの供給高圧気体の漏出をなくし得
て、供給高圧気体の利用効率を上げることができ、軸受
隙間23に気体膜を所望に形成でき、しかも、封止材1
1及び12が多孔質焼結金属層6の軸受面である内周面
10を越えて突出しないようになっているために、支持
する可動体としての回転軸21に悪影響を及ぼすことが
ない。
材11及び12が軸受隙間23からの高圧気体の外部へ
の排出を案内するように、換言すれば、高圧気体流を整
流して排出するように、傾斜面25をもって形成されて
いるので、支持される回転軸21が排出高圧気体流の乱
れにより振動されることがない。なお、傾斜面25は、
図示のように直面に代えて、凹面又は凸面からなってい
てもよい。
孔質焼結金属層6の粒界には無機物質粒子が含有されて
いるので、多孔質焼結金属層6の目詰りが抑制されて、
理想的な絞り構造となっており、而して、軸受隙間23
に所望の気体膜を形成できる。
1に対してラジアル軸受として構成した例であるが、図
4に示すように、例えばスラストワッシャ等のスラスト
軸受として多孔質静圧気体軸受41を構成してもよい。
本例の多孔質静圧気体軸受41では、裏金42は、円筒
部43と、円筒部43に一体に形成された環状の鍔部4
4とを具備しており、多孔質焼結金属層45は、円筒部
43の円筒状の内周面46に焼結により固着された円筒
状のラジアル軸受部層47と、鍔部44の環状の側面4
8に、当該側面48において鍔部44の環状の端面49
に隣接する環状の範囲Aを除いて当該側面48を覆っ
て、焼結により固着されたスラスト軸受部層50とを具
備しており、封止材51は、ラジアル軸受部層47の環
状の端面52と端面52に隣接するスラスト軸受部層5
0の内側の環状の端面53とに、当該両端面52及び5
3を覆って且つラジアル軸受部層47及びスラスト軸受
部層50の軸受面である円筒状の内周面54及び環状の
側面55を越えて突出しないようにして、固着されてお
り、封止材61は、スラスト軸受部層50の外側の環状
の端面62及び範囲Aの側面48に、当該端面62並び
に範囲Aの側面48を覆って且つスラスト軸受部層50
の側面55を越えて突出しないようにして固着されてい
る。
材51は、多孔質静圧気体軸受41で回転自在に支持さ
れる回転軸71の円柱部72の表面73とラジアル軸受
部層47の内周面54との間の環状の軸受隙間74から
の高圧気体の軸受隙間75への排出を案内するように、
傾斜面76をもって両端面52及び53に固着されてお
り、環状の封止材61は、円柱部72に一体的に形成さ
れた回転軸71の鍔部77の一方の側面78とスラスト
軸受部層50の側面55との間の前記の環状の軸受隙間
75からの高圧気体の外部への排出を案内するように、
傾斜面79をもって端面62及び範囲Aの側面48に固
着されている。なお、多孔質静圧気体軸受41にも、導
入孔31、環状溝32及び導通溝33と同様の導入孔
(図示せず)、環状溝81及び導通溝82等からなる通
路手段が裏金42に設けられている。
体軸受1と同様に、回転軸71の円柱部72を、センタ
リング機能をもってラジアル方向に関して回転自在に支
持することができると共に、軸受隙間75に生じる気体
膜により鍔部77をスラスト方向に関して回転自在に支
持することができる。そして、スラスト軸受部層50の
端面62及び範囲Aの側面48に封止材61が固着され
ているために、当該端面62等からの供給高圧気体の漏
出をなくし得て、供給高圧気体の利用効率を上げること
ができ、軸受隙間74及び75に気体膜を所望に形成で
き、しかも、封止材51及び61が内周面54及び側面
55を越えて突出しないようになっているために、支持
する可動体としての回転軸71に悪影響を及ぼすことが
ない。また、封止材51及び61が傾斜面76及び79
を夫々有しているために、回転軸71が、軸受隙間74
と75との間での気体流の乱れ及び排出高圧気体流の乱
れにより振動されることがない。
質静圧気体軸受の例であるが、可動体として直動体(ス
ライダ)についての多孔質静圧気体軸受の例を図5に示
す。図5に示す直動体(スライダ)90を直動自在に支
持する多孔質静圧気体軸受91において、裏金92は、
矩形状であって平板状に形成されており、多孔質焼結金
属層93は、裏金92の平板状の一方の平坦面94に、
裏金92の全周囲の端面95に隣接する平坦面94の所
与の範囲Aを除いて、当該裏金92の平坦面94を覆っ
て焼結により固定されており、多孔質焼結金属層93の
全周囲の端面96及び範囲Aの平坦面94には、当該多
孔質焼結金属層93の端面96及び範囲Aの平坦面94
を覆って且つ多孔質焼結金属層93の軸受面97を越え
て突出しないようにして、傾斜面98を有した封止材9
9が固着されており、裏金92には、導入孔31、環状
溝32及び導通溝33と同様の、導入孔100、直線溝
101及び導通溝102からなる通路手段が設けられて
いる。
らの供給高圧気体の外部への漏出をなくし得て、供給高
圧気体の利用効率を上げることができ、軸受隙間111
に気体膜を所望に形成でき、しかも、支持する可動体と
しての直動体90に悪影響を及ぼすことがなく、排出高
圧気体流の乱れにより直動体90が振動されることがな
い。
又は93は、例えば、重量比で錫4〜10%、ニッケル
10〜40%、燐0.5〜4%、黒鉛3〜10%及び残
部銅からなる混合粉末を加圧成形して、鍔なし若しくは
鍔付円筒状又は平板状の圧粉体を製造し、この圧粉体
を、鉄、鉄合金、銅又は銅合金等からなる鍔なし若しく
は鍔付円筒状又は平板状の裏金2、42又は92の内周
面に挿入又は載置し、これを還元性雰囲気もしくは真空
中で800〜1150℃の温度で20〜60分間焼結し
て形成する。焼結中、圧粉体の表面を適宜の手段を用い
て加圧して、圧粉体を裏金に押し付けるとよい。圧粉体
の製造においての圧粉圧力としては、2〜7トン/cm
2程度が好ましい。こうして焼結して得られた多孔質焼
結金属層素材の露出面を、その粗さが10−3mm以下
となるように、研削やラッピングにより機械加工して、
所望の多孔質焼結金属層6、45又は93を得る。
3では、これから噴出される気体の流量が、機械加工前
の多孔質焼結金属層素材における流量の1/10〜1/
30程度になる。また、多孔質焼結金属層6、45又は
93は、裏金2、42又は92との間に相互に金属成分
の拡散を生じ強固に密着一体化し、その密着強度も10
00kg/cm2以上を示し、しかも、両者の間には隙
間はなく、この部分からの圧縮気体の漏れは皆無である
ことが確認された。
のための上記形成成分の混合粉末に有機質結合剤水溶液
を添加し、均一に混合して原料粉末とし、該原料粉末を
圧延ロールに供給して原料粉末からなる圧延シートを形
成し、この圧延シートを所望の寸法に切断し、切断した
圧延シートを裏金2、42又は92の内周面に円筒状に
して挿入し又はそれ自体を裏金の平坦表面に載置し、こ
れを還元性雰囲気もしくは真空中で870〜1150℃
の温度で0.1〜5.0kgf/cm2の圧力下で20
〜120分間焼結して、圧延シートの焼結と裏金2、4
2又は92への拡散接合とを同時に行わせて、裏金2、
42又は92の一方の面に焼結された多孔質焼結金属層
6、45又は93を具備した軸受素材を形成し、こうし
て得られた軸受素材の多孔質焼結金属層6、45又は9
3の露出面を上記と同様にして機械加工して、所望の多
孔質静圧気体軸受1、41又は91を得るようにしても
よい。
48〜6.72g/cm3、その厚さ1.38mm〜
2.38mmであって、焼結時間及び温度の設定によ
り、得られる多孔質焼結金属層6、45又は93の密度
および多孔度は異なるが、概ね上述した条件で、焼結密
度5.15〜6.19g/cm3、多孔質度(含油率換
算)11.1〜34.1容積%であり、このように製造
された軸受素材でも、多孔質焼結金属層6、45又は9
3は、裏金2、42又は92に拡散接合して一体化して
おり、接合部からの圧縮気体の漏洩は皆無であり、多孔
質静圧気体軸受1、41又は91として十分に満足して
使用し得るものであることを確認した。
なくして供給高圧気体の利用効率を上げることができて
軸受隙間に気体膜を所望に形成できる多孔質静圧気体軸
受を提供することができる。
平面度を有した軸受表面からなる多孔質静圧気体軸受を
提供することができる。
ある。
面図である。
面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 裏金と、この裏金の一方の面に固定され
た多孔質焼結金属層とを具備しており、多孔質焼結金属
層の端面には、当該多孔質焼結金属層の端面を覆って且
つ多孔質焼結金属層の軸受面を越えて突出しないように
して封止材が固着されている多孔質静圧気体軸受。 - 【請求項2】 多孔質焼結金属層は、裏金の端面に隣接
する裏金の一方の面の所与の範囲を除いて、当該裏金の
一方の面を覆って固定されており、封止材は、裏金の一
方の面の所与の範囲にも固着されている請求項1に記載
の多孔質静圧気体軸受。 - 【請求項3】 裏金は、円筒状に形成されており、多孔
質焼結金属層は、裏金の円筒状の内周面に固定されてい
る請求項1又は2に記載の多孔質静圧気体軸受。 - 【請求項4】 裏金は、平板状に形成されており、多孔
質焼結金属層は、裏金の平板状の一方の平坦面に固定さ
れている請求項1又は2に記載の多孔質静圧気体軸受。 - 【請求項5】 裏金は、円筒部と、この円筒部に一体に
形成された鍔部とを具備しており、多孔質焼結金属層
は、円筒部の内周面に固着されたラジアル軸受部層と、
鍔部の外側の端面に隣接する鍔部の一方の面の所与の範
囲を除いて、当該鍔部の一方の面を覆って固定されてス
ラスト軸受部層とを具備しており、封止材は、スラスト
軸受部層の外側の端面に、当該端面を覆って且つスラス
ト軸受部層の軸受面を越えて突出しないようにして、固
着されている請求項1又は2に記載の多孔質静圧気体軸
受。 - 【請求項6】 封止材は、鍔部の一方の面の所与の範囲
にも固着されている請求項5に記載の多孔質静圧気体軸
受。 - 【請求項7】 封止材は、エポキシ樹脂又はフェノール
樹脂からなる請求項1から6のいずれか一項に記載の多
孔質静圧気体軸受。 - 【請求項8】 封止材は、軸受隙間からの高圧気体の外
部への排出を案内するように、傾斜面をもって多孔質焼
結金属層の端面に固着されている請求項1から7のいず
れか一項に記載の多孔質静圧気体軸受。 - 【請求項9】 多孔質焼結金属層は、粒界に無機物質粒
子が含有されている請求項1から8のいずれか一項に記
載の多孔質静圧気体軸受。 - 【請求項10】 多孔質焼結金属層は、少なくとも錫、
ニッケル、燐及び銅を含んでおり、無機物質粒子は、黒
鉛、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、フッ化カルシウム、酸化
アルミニウム、酸化ケイ素及び炭化ケイ素のうちの少な
くとも一つからなる請求項8に記載の多孔質静圧気体軸
受。 - 【請求項11】 多孔質焼結金属層は、裏金の一方の面
に焼結により固定されている請求項1から10のいずれ
か一項に記載の多孔質静圧気体軸受。 - 【請求項12】 裏金は、鉄及び鉄合金並びに銅及び銅
合金よりなる群から選ばれた金属からなる請求項1から
11のいずれか一項に記載の軸受装置。 - 【請求項13】 多孔質焼結金属層に高圧気体を導くよ
うに、裏金に形成された通路手段を更に具備している請
求項1から12のいずれか一項に記載の多孔質静圧気体
軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11158332A JP2000346071A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 多孔質静圧気体軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11158332A JP2000346071A (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 多孔質静圧気体軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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