JP2000345348A - 成膜方法 - Google Patents

成膜方法

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JP2000345348A
JP2000345348A JP11155898A JP15589899A JP2000345348A JP 2000345348 A JP2000345348 A JP 2000345348A JP 11155898 A JP11155898 A JP 11155898A JP 15589899 A JP15589899 A JP 15589899A JP 2000345348 A JP2000345348 A JP 2000345348A
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gas
vacuum chamber
film forming
shower plate
film
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JP11155898A
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Naoto Tsuji
直人 辻
Michio Ishikawa
道夫 石川
Yukinori Hashimoto
征典 橋本
Taro Morimura
太郎 森村
Yoko Koshiba
陽子 小柴
Koki Yasui
孝騎 安井
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Ulvac Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成膜方法に関し、特に、TEOS(テトラエト
キシシラン)等を原料ガスとして用いるプラズマCVD
法に関する。 【解決手段】本発明の成膜方法では、原料ガスを真空槽
2内に導入する前に、N2ガス等を冷却ガスとしてシャ
ワープレート5のガス噴出口7から真空槽2内に導入し
ている。このため、真空中放置で温度上昇したシャワー
プレート5を冷却することで、連続して複数の基板10
上に成膜しても、真空槽2内の雰囲気をほぼ一定にする
ことができるので、成膜枚数が増えても成膜速度がほと
んど変化しないようにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成膜方法に関し、特
に、液晶表示装置の製造工程において、ガラス基板上に
絶縁膜を成膜する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示パネルの技術分野では、
表示速度と表示品質を向上させるために薄膜トランジス
タを用いたアクティブマトリクス駆動方式が多く用いら
れている。この方式では、ガラス基板上に多数の薄膜ト
ランジスタを形成するため、大面積のガラス基板上に、
膜質のよいゲート絶縁膜を形成する必要がある。大面積
のガラス基板に、低温で膜質の良好なゲート絶縁膜を成
膜する方法として、TEOS(テトラエトキシシラン)/
2系プラズマCVD法が用いられている。
【0003】図10の符号101に、TEOS/O2
プラズマCVD法を実施する成膜装置を示す。この成膜
装置101は、真空槽102を有している。真空槽10
2内には、上下に平板状のカソード電極103、アノー
ド電極104が互いに平行に対向配置されている。この
うちカソード電極103は中空部124を有し、中空部
124に通じるガス導入口107とシャワープレート1
05とを有している。
【0004】ガス導入口107は真空槽102の外部に
設けられ、シャワープレート105は真空槽102の内
部に設けられ、シャワープレート105には多数のガス
噴出口106が設けられており、ガス導入口107から
ガスを中空部124内に導入すると、ガス噴出口106
から真空槽102内へとガスを噴出させることができる
ようにされている。また、シャワープレート105は、
アノード電極104に対向するように配置されているの
で、ガス噴出口106から噴出されたガスは、アノード
電極104へ向けて吹き付けられる。
【0005】他方、カソード電極103は高周波電源1
09に接続され、アノード電極104は接地されてお
り、高周波電源109から高周波電力を供給すると、電
極103、104間に放電を生じさせ、プラズマを発生
させることができるようにされている。
【0006】上述の成膜装置101を用いて、TEOS
/O2系プラズマCVD法で、複数のガラス基板の表面
に、連続的にSiO2膜を成膜するには、まず、図示しない
搬送系で成膜済みの基板を真空槽102から搬出する。
次に、搬送系で不図示の加熱室から、予め所定温度まで
昇温された未処理の基板110を搬出し、アノード電極
104上に載置させる。その後、ガス導入口107か
ら、TEOSガスと酸素ガスとの混合ガスを原料ガスと
して導入して、ガス噴出口106から真空槽102内に
噴出させる。すると、原料ガスはアノード電極104上
に載置された基板110の表面へと吹き付けられる。
【0007】この状態で、高周波電源109からカソー
ド電極103に高周波電力を供給し、電極103、10
4間に放電を生じさせ、プラズマを発生させると、プラ
ズマで原料ガスが分解されて基板110の表面で気相成
長し、基板110の表面にSiO2膜が成膜される。
【0008】所定膜厚のSiO2膜が基板110の表面に成
膜されたら、原料ガスの導入及びプラズマの生成を停止
させ、搬送系で基板110を真空槽102外へと搬出す
る。基板110を搬出したら、新たな未処理の基板11
0を搬送系で真空槽102内へ搬入する。
【0009】上述の工程を繰り返すことにより、複数の
基板10の表面にSiO2膜を成膜することができる。しか
しながら、上述の成膜方法では、複数の基板に連続して
成膜すると、成膜速度が徐々に低下してしまうという問
題が生じていた。
【0010】図11の曲線(Y)に、成膜枚数と成膜速度
との関係を示す。図11中で規格化成膜速度とは、1枚
目の基板の成膜速度を1としたときの成膜速度の比率を
示す値である。
【0011】曲線(Y)に示すように、基板の枚数が増え
るごとに成膜速度は低下し、12枚目の基板の規格化成
膜速度は0.83となり、1枚目の基板の成膜速度の8
3%まで低下することがわかる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、複数の基板に連続的に絶縁膜を成膜する際に、
各成膜工程の成膜速度の変動を小さくする技術を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、真空槽と、前記真空槽内に
設けられたシャワープレートとを有する成膜装置を用い
て、前記真空槽内に基板を搬入し、前記シャワープレー
トから真空槽内に原料ガスを導入し、前記基板と前記シ
ャワープレートとの間にプラズマを発生させ、該プラズ
マで前記原料ガスを分解して気相成長させることにより
前記基板表面に薄膜を成膜する成膜方法であって、前記
真空槽内に前記原料ガスを導入する前に、前記シャワー
プレートから前記真空槽内に冷却ガスを導入することを
特徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載の成
膜方法であって、酸素原子とシリコン原子とを化学構造
式中に含む有機ガスと、酸素ガス又は亜酸化窒素ガスと
を少なくとも有するガスを、前記原料ガスとして前記真
空槽内に導入することを特徴とする。請求項3記載の発
明は、請求項1又は請求項2記載の成膜方法であって、
前記冷却ガスを、前記真空槽内の圧力が5Pa以上にな
るように導入することを特徴とする。請求項4記載の発
明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の成膜
方法であって、前記冷却ガスは、酸素原子とシリコン原
子とを化学構造式中に含む有機ガス、酸素ガス、亜酸化
窒素ガス、窒素ガス、水素ガス、アルゴンガス又はヘリ
ウムガスのいずれか一つを少なくとも含むことを特徴と
する。請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4の
いずれか1項記載の成膜方法であって、前記冷却ガスと
して酸素ガス、亜酸化窒素ガス、窒素ガス、水素ガス、
アルゴンガス又はヘリウムガスの少なくともいずれか一
つを含むガスを導入する際に、前記基板と前記シャワー
プレートとの間に高周波電圧を印加してプラズマを生成
させることを特徴とする。請求項6記載の発明は、請求
項1乃至請求項5のいずれか1項記載の成膜方法であっ
て、前記酸素原子とシリコン原子とを化学構造式中に含
む有機ガスは、TEOSガス又はTRIESガスである
ことを特徴とする。
【0014】一般に、プラズマで原料ガスを分解させて
気相成長させる際に、連続して複数の基板に成膜させる
と、成膜した基板の枚数(以下で成膜枚数と称する。)が
多くなるにつれて成膜速度が低下してしまっていた。
【0015】本発明の発明者等は、成膜速度の低下につ
いて調べた結果、冷却ガスを真空槽内に導入してシャワ
ープレートを冷却したところ、成膜枚数が多くなって
も、成膜速度がほとんど変動しないことを確かめた。
【0016】本発明はかかる知見に基づいて創作された
ものであり、原料ガスを分解させるプラズマを発生させ
て成膜する前に、真空槽内に冷却ガスを導入することに
より、シャワープレートを冷却して、シャワープレート
の温度が過度に上昇しないようにすることができるの
で、真空槽内の雰囲気をほぼ一定に保って安定化するこ
とにより、成膜枚数が多くなっても成膜速度をほぼ一定
にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1の符号1は本発明の成膜装置
であり、真空槽2を有している。図1の符号1に、TE
OS/O2系プラズマCVD法を実施する成膜装置を示
す。この成膜装置1は、真空槽2を有している。真空槽
2内には、上下に平板状のカソード電極3、アノード電
極4が互いに平行に対向配置されている。このうちカソ
ード電極3は中空部24を有し、中空部24に通じるガ
ス導入口7とシャワープレート5とを有している。シャ
ワープレート5は多数のガス噴出口6が設けられた板で
あり、真空槽2の内部に、アノード電極4と対向するよ
うに配置されている。他方、ガス導入口7は真空槽2の
外部に設けられ、不図示の導入系に接続されており、ガ
ス導入口7からガスを中空部24内に導入すると、ガス
噴出口6から、アノード電極4へ向けてガスを吹き出す
ことができるようにされている。
【0018】アノード電極4は接地され、カソード電極
3は高周波電源9に接続されており、高周波電源9から
高周波電力を供給すると、電極3、4間に放電を生じさ
せ、プラズマを発生させることができるようにされてい
る。
【0019】上述の成膜装置1を用いて、TEOS/O
2系プラズマCVD法で、複数のガラス基板表面にSiO2
膜を成膜するには、まず、成膜開始前に不図示の導入系
から、冷却ガスとして、N2ガスを真空槽2内へ導入
し、ガス噴出口6から真空槽2内へと噴出させる。所定
時間経過したら、N2ガスの噴出を中止する。
【0020】次いで、不図示の搬送系で、予め所定温度
まで昇温された未処理の基板10を不図示の加熱室から
搬出し、アノード電極4上に載置させる。次に、不図示
の排気系で真空槽2内を真空排気し、不図示の導入系か
ら、TEOSガスとO2ガスの混合ガスを導入し、真空
槽2内の圧力が160Paになるようにする。
【0021】この状態で、高周波電源9からカソード電
極3に高周波電力を供給して、電極3、4間に放電を生
じさせると、放電によりプラズマが生じて原料ガスが分
解され、基板10の表面で気相成長して、基板10の表
面にSiO2膜が成膜される。所定膜厚のSiO2膜が成膜され
たら、高周波電力の供給と原料ガスの導入を停止し、不
図示の搬送系で基板10を真空槽2外へと搬出する。
【0022】引き続いて不図示の搬送系で未処理の基板
を新たに真空槽2内へ搬入し、アノード電極4上に載置
させた後に、上述と同様の工程を経て、未処理の基板1
0の表面に所定膜厚のSiO2膜を成膜する。
【0023】このようにして、次々に未処理の基板にSi
O2膜を成膜することにより、複数枚の基板10の表面
に、連続的にSiO2膜を成膜することができる(以下で連
続成膜と称する。)。こうして所定枚数の基板について
連続成膜が終了したら、真空槽2内をクリーニングして
一連の作業が終了する。
【0024】その後、引き続いて連続成膜を行う場合に
は、クリーニングが終了した後に、再びN2ガスを真空
槽2内へ導入し、所定時間経過後に新たな連続成膜を開
始する。従来では、連続して複数の基板に成膜させる
と、真空中に放置されたシャワープレート5の温度が徐
々に低下し、真空槽2内の雰囲気が変化し、基板10の
成膜枚数が増えるごとに、成膜速度が徐々に低下してし
まうという問題があった。特に、最初の基板に成膜する
際にシャワープレート5の温度が過度に高いと、複数枚
処理することによるシャワープレート5の温度変化幅が
大きく、真空槽2内の雰囲気の変化が大きくなるため、
成膜速度の低下が甚だしかった。
【0025】しかしながら、上述した本実施形態の成膜
方法によれば、基板10に成膜するプラズマ放電の開始
前に、冷却ガスとしてN2ガスを導入して、シャワープ
レート5を冷却しているので、シャワープレート5が所
定の温度(260℃)より昇温しないようにすることがで
きる。
【0026】従って、成膜枚数を重ねて、シャワープレ
ートの温度が下降しても、シャワープレートの温度が過
度に高くないため、シャワープレート5の温度変化幅を
ごく小さくできる。これにより、従来に比して真空槽2
内の雰囲気をほぼ一定に保って安定化することができ、
成膜枚数が多くなった場合でも、成膜速度がほぼ一定に
なるようにすることができる。
【0027】本発明の発明者等は、上述した成膜方法の
効果を確認すべく、条件を変えて冷却ガスを導入したと
きに、導入時間によってシャワープレート5の中心の温
度がどのように変化するかを測定する実験を行った。そ
の結果を図2〜図5のグラフに示す。
【0028】図2の曲線(A)、(B)、(C)は、基板搬入
前に160Pa、700Pa、10Paの条件でN2
スを導入した場合における、ガス導入時間とシャワープ
レート中心の温度との関係をそれぞれ示している。
【0029】図3の曲線(D)、(E)、(F)は、160P
aの条件で、H2ガス、Heガス、Arガスを導入した
場合における、ガス導入時間とシャワープレート中心の
温度との関係をそれぞれ示している。
【0030】図4の曲線(G)、(H)、(I)は、160P
aの条件で、O2ガス、TEOS/O2ガス、N2Oガス
を導入した場合における、ガス導入時間とシャワープレ
ート中心の温度との関係をそれぞれ示している。
【0031】図5の曲線(J)、(K)、(L)は、160P
aの条件で、N2ガスを導入しながら、高周波電力を0
kW、1kW、2kWとした場合における、ガス導入時
間とシャワープレート中心の温度との関係をそれぞれ示
している。
【0032】図2〜図5では全ての曲線(A)〜(L)にお
いて、ガス導入開始時にはシャワープレート5の温度は
約285℃程度であったが、ガス導入によりシャワープ
レート5の中心温度は徐々に低下し、ガス導入開始時か
ら50分を経過すると、シャワープレート5の温度はほ
ぼ一定温度になる。一定温度は、全て260±5℃の範
囲内におさまっている。
【0033】このように、ガスの種類や、真空槽内の圧
力の高低や、高周波電力の大小等によらずに、真空槽内
に冷却ガスを導入することにより、シャワープレート5
の中心を冷却し、ほぼ一定の温度にすることができるこ
とが確認できた。
【0034】また、本発明の発明者等は、上述の成膜方
法で複数の基板に連続的に成膜した場合に、各基板ごと
の成膜速度を測定するという実験を行った。図6〜図9
のグラフに、基板の処理枚数と、規格化成膜速度との関
係を示す。ここで規格化成膜速度とは、1枚目の基板の
成膜速度を1としたときの成膜速度の比率を示す値であ
る。
【0035】図6の曲線(M)、(N)、(O)は、それぞれ
がN2ガスを160Pa、700Pa、10Paの条件
で導入する場合における、基板の処理枚数と、規格化成
膜速度の関係を示している。
【0036】図7の曲線(P)、(Q)、(R)は、それぞれ
が160Paの条件で、H2ガス、Heガス、Arガス
を導入した場合における、基板の処理枚数と、規格化成
膜速度との関係を示している。
【0037】図8の曲線(S)、(T)、(U)は、それぞれ
が160Paの条件でO2ガス、TEOS/O2ガス、N
2Oガスを導入した場合における、基板の処理枚数と、
規格化成膜速度との関係を示している。
【0038】図9の曲線(V)、(W)、(X)は、それぞれ
が160Paの条件でN2ガスを導入しながら、高周波
電力を0kW、1kW、2kWとした場合における、基
板の処理枚数と、規格化成膜速度との関係を示してい
る。
【0039】以上の図6〜図9の曲線(M)〜(X)による
と、規格化成膜速度は、いずれの曲線においても0.9
9程度で一定になっており、本発明の成膜方法では、成
膜枚数が増加しても、図6〜図9によれば、全ての曲線
(M)〜(X)において、規格化成膜速度は、いずれの曲線
においても0.99程度でほぼ一定であることがわか
る。
【0040】このように、ガスの種類や、真空槽内の圧
力の高低や、高周波電力の大小等によらずに、処理枚数
が増えても、成膜速度にほとんど変化がないことが確認
できた。
【0041】なお、本実施形態では、原料ガスとして、
TEOSガスとO2ガスの混合ガスを用いたが、本発明
はこれに限らず、TEOSガスに代えてTRIES(ト
リエトキシシラン)ガスを用いてもよい。さらに、酸素
ガスに代えて亜酸化窒素ガスを用いてもよい。
【0042】また、本実施形態では、冷却ガスとして、
2ガスを用いているが、本発明はこれに限らず、TE
OSガス、TRIESガス、酸素ガス、亜酸化窒素ガ
ス、水素ガス、アルゴンガス又はヘリウムガスのうち、
いずれか一つを少なくとも含むガスを用いても良い。
【0043】さらに、上述した本実施形態の成膜方法で
は、冷却ガスを導入する際に電極3、4間に放電を生じ
させていないが、窒素ガスやアルゴンガスなどの不活性
ガスを冷却ガスとする場合には、図9に示したように、
高周波電力の有無や大小は、成膜速度にほとんど影響し
ないので、高周波電力を供給して電極3、4間に放電を
生じさせた状態で、冷却ガスを導入してもよい。
【0044】さらにまた、上述の本実施形態では、冷却
ガスを真空槽2内に導入して、真空槽2内の圧力が16
0Paになるようにしたが、本発明はこれに限らず、真
空槽2内の圧力が5Pa以上になるようにしてもよい。
この場合、真空槽2内の圧力は5Pa以上であれば、大
気圧(約105Pa)程度でもよく、必要があればそれ以
上の高圧でもよい。
【0045】さらに、本実施形態において、連続成膜が
終了し、クリーニングが終了した後に、新たに連続成膜
を開始するまでに、少しでも空き時間があった場合に
は、自動的に冷却ガスを導入するように構成してもよ
い。
【0046】
【発明の効果】成膜速度が変動しないようにしながら、
薄膜を複数の基板に連続的に成膜することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の成膜方法に用いる成膜装
置を説明する断面図
【図2】本発明の成膜方法におけるガス導入時間とシャ
ワープレートの中心温度との関係を説明する第1のグラ
【図3】本発明の成膜方法におけるガス導入時間とシャ
ワープレートの中心温度との関係を説明する第2のグラ
【図4】本発明の成膜方法におけるガス導入時間とシャ
ワープレートの中心温度との関係を説明する第3のグラ
【図5】本発明の成膜方法におけるガス導入時間とシャ
ワープレートの中心温度との関係を説明する第4のグラ
【図6】本発明の成膜方法における成膜枚数と、規格化
成膜速度との関係を説明する第1のグラフ
【図7】本発明の成膜方法における成膜枚数と、規格化
成膜速度との関係を説明する第2のグラフ
【図8】本発明の成膜方法における成膜枚数と、規格化
成膜速度との関係を説明する第3のグラフ
【図9】本発明の成膜方法における成膜枚数と、規格化
成膜速度との関係を説明する第4のグラフ
【図10】従来の成膜方法に用いる成膜装置を説明する
断面図
【図11】従来の成膜方法における基板の処理枚数と、
規格化成膜速度との関係を説明するグラフ
【符号の説明】
1……成膜装置 2……真空槽 3……アノード電
極 4……カソード電極 5……シャワープレート
6……ガス噴出口 7……ガス導入口 8……排
気口 9……高周波電源 10……基板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月30日(1999.6.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明はかかる知見に基づいて創作された
ものであり、原料ガスを分解させるプラズマを発生させ
て成膜する前に、真空槽内に冷却ガスを導入することに
より、シャワープレートを冷却して、シャワープレート
の温度が過度に変動しないようにすることができるの
で、真空槽内の雰囲気をほぼ一定に保って安定化するこ
とにより、成膜枚数が多くなっても成膜速度をほぼ一定
にすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 征典 千葉県山武郡山武町横田523番地 日本真 空技術株式会社千葉超材料研究所内 (72)発明者 森村 太郎 千葉県山武郡山武町横田523番地 日本真 空技術株式会社千葉超材料研究所内 (72)発明者 小柴 陽子 千葉県山武郡山武町横田523番地 日本真 空技術株式会社千葉超材料研究所内 (72)発明者 安井 孝騎 千葉県山武郡山武町横田523番地 日本真 空技術株式会社千葉超材料研究所内 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA11 AA14 BA44 CA06 EA04 FA01 GA11 KA30 KA49 LA02 LA11 5F045 AA08 AB32 AC07 AC11 AC16 AC17 AE17 AE19 AE21 AE23 AE25 AF07 BB03 DP03 DQ10 EE14 EF05 EH05 EH13 EJ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空槽と、前記真空槽内に設けられたシャ
    ワープレートとを有する成膜装置を用いて、 前記真空槽内に基板を搬入し、 前記シャワープレートから真空槽内に原料ガスを導入
    し、前記基板と前記シャワープレートとの間にプラズマ
    を発生させ、該プラズマで前記原料ガスを分解して気相
    成長させることにより前記基板表面に薄膜を成膜する成
    膜方法であって、 前記真空槽内に前記原料ガスを導入する前に、前記シャ
    ワープレートから前記真空槽内に冷却ガスを導入するこ
    とを特徴とする成膜方法。
  2. 【請求項2】酸素原子とシリコン原子とを化学構造式中
    に含む有機ガスと、酸素ガス又は亜酸化窒素ガスとを少
    なくとも有するガスを、前記原料ガスとして前記真空槽
    内に導入することを特徴とする請求項1記載の成膜方
    法。
  3. 【請求項3】前記冷却ガスを、前記真空槽内の圧力が5
    Pa以上になるように導入することを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の成膜方法。
  4. 【請求項4】前記冷却ガスは、酸素原子とシリコン原子
    とを化学構造式中に含む有機ガス、酸素ガス、亜酸化窒
    素ガス、窒素ガス、水素ガス、アルゴンガス又はヘリウ
    ムガスのいずれか一つを少なくとも含むことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の成膜方
    法。
  5. 【請求項5】前記冷却ガスとして酸素ガス、亜酸化窒素
    ガス、窒素ガス、水素ガス、アルゴンガス又はヘリウム
    ガスの少なくともいずれか一つを含むガスを導入する際
    に、前記基板と前記シャワープレートとの間に高周波電
    圧を印加してプラズマを生成させることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の成膜方法。
  6. 【請求項6】前記酸素原子とシリコン原子とを化学構造
    式中に含む有機ガスは、TEOSガス又はTRIESガ
    スであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れか1項記載の成膜方法。
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